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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】高さ調整装置及び日射遮蔽装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/388 20060101AFI20240910BHJP
   E06B 9/326 20060101ALI20240910BHJP
   E06B 9/382 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
E06B9/388
E06B9/326
E06B9/382
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020176704
(22)【出願日】2020-10-21
(65)【公開番号】P2022067863
(43)【公開日】2022-05-09
【審査請求日】2023-09-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000109923
【氏名又は名称】トーソー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】星 裕之
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2012/0312486(US,A1)
【文献】登録実用新案第3193532(JP,U)
【文献】特開2001-271577(JP,A)
【文献】特開2020-66975(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0162017(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/26- 9/327
E06B 9/38- 9/388
B65H 75/34-75/50
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
日射遮蔽装置におけるボトムレールの高さ調整装置であって、
前記日射遮蔽装置の操作の用に供されるコードを巻き付けるための軸線に沿って延びる筒状の巻取軸と、
前記巻取軸を収容して前記軸線周りに回転自在に支持するように形成された前記軸線に沿って延びる筒状の軸支持部材と、
を備え、
前記巻取軸と前記軸支持部材との間には、前記軸線の方向に互いに離間した少なくとも2つの係合部が設けられており、
前記少なくとも2つの係合部はそれぞれ、互いに係合可能な少なくとも一対の凸部及び凹部を有しており、前記凸部は前記軸線に交差する方向に突出した部分であり、前記凹部は前記凸部を収容可能に凹む部分であって、
前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凸部及び前記凹部は、前記軸線の方向に沿って互いに相対的に移動することにより係合解除され、
他方の前記凸部が前記巻取軸の回転時に前記凹部から前記巻取軸の回転方向に移動することにより前記凹部との係合解除はされる
ことを特徴とする高さ調整装置。
【請求項2】
前記巻取軸及び前記軸支持部材は、
前記軸線に沿って共に移動可能である、又は、
前記軸線に沿って互いに相対的に移動可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の高さ調整装置。
【請求項3】
前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凸部は、前記巻取軸の外周面に形成された外側に凸の部分であり、
前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凹部は、少なくとも2つの張出部の間に形成された部分であり、周方向に延び前記軸支持部材の内周面から前記軸線に向かって突出し周方向に互いに離間した少なくとも2つの前記張出部の間に形成されている
ことを特徴とする請求項に記載の高さ調整装置。
【請求項4】
前記張出部は、周方向に沿って延びていて前記軸線に沿って前記張出部を貫通する孔である孔部を有し、周方向に弾性変形可能であることを特徴とする請求項に記載の高さ調整装置。
【請求項5】
前記巻取軸及び前記軸支持部材が前記軸線に沿って共に移動可能である場合、前記軸支持部材は、前記軸線の方向に弾性変形可能であ
とを特徴とする請求項からまでのいずれか一項に記載の高さ調整装置。
【請求項6】
前記軸支持部材は、前記軸線に交差する方向に弾性変形可能であり、
前記少なくとも2つの係合部の他方の前記凸部は、前記巻取軸の外周面に形成された外側に凸の部分であり、
前記少なくとも2つの係合部の他方の前記凹部は、前記軸支持部材に形成された前記軸線に沿って延びるスリットであ
とを特徴とする請求項からまでのいずれか一項に記載の高さ調整装置。
【請求項7】
一方の前記凸部及び他方の前記凸部は、周方向に互いに異なる位置で前記巻取軸に設けられており、
方の前記凹部及び他方の前記凹部は、周方向において互いに異なる位置で前記軸支持部材に設けられている
ことを特徴とする請求項からまでのいずれか一項に記載の高さ調整装置。
【請求項8】
ヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスに対して吊り下げられたボトムレールと、
前記ヘッドボックスと前記ボトムレールとの間に設けられた遮蔽材と、
前記遮蔽材の開閉又は前記ボトムレールの昇降の操作の用に供されるコードと、
前記ボトムレールに取り付けられて該ボトムレールの高さ位置を調整する高さ調整装置と、
を備え、
前記高さ調整装置は、前記コードを巻き付けるための軸線に沿って延びる筒状の巻取軸と、前記巻取軸を収容して前記軸線周りに回転自在に支持するように形成された前記軸線に沿って延びる筒状の軸支持部材と、を有し、
前記巻取軸と前記軸支持部材との間には、前記軸線の方向に互いに離間した少なくとも2つの係合部が設けられており、
前記少なくとも2つの係合部はそれぞれ、互いに係合可能な少なくとも一対の凸部及び凹部を有しており、前記凸部は前記軸線に交差する方向に突出した部分であり、前記凹部は前記凸部を収容可能に凹む部分であって、
前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凸部及び前記凹部は、前記軸線の方向に沿って互いに相対的に移動することにより係合解除され、
他方の前記凸部が前記巻取軸の回転時に前記凹部から前記巻取軸の回転方向に移動することにより前記凹部との係合解除はされる
ことを特徴とする日射遮蔽装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高さ調整装置であって、日射遮蔽装置におけるボトムレールの高さ調整装置及び高さ調整装置を備えた日射遮蔽装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日射遮蔽装置は、全開時のボトムレールの下限位置(高さ位置)を調整する高さ調整装置を備える。日射遮蔽装置においてボトムレールは、ラダーコードによって支持されている。日射遮蔽装置の設置後のボトムレールの下限位置の調整は、高さ調整装置により所望の長さにラダーコードの長さを調整することにより行われる。ボトムレールの昇降動作は、一端側がヘッドボックスに取り付けられた昇降コードをヘッドボックスに巻き取る及びヘッドボックスから巻き出すことにより行われる。昇降コードの他端側は、ボトムレールに連結されている。
【0003】
日射遮蔽装置に設けられたスラットの下方にはボトムレールが配置されており、ボトムレールにはラダーコードの下端部を連結するホルダが設けられている。ホルダは、調整部材を有しており、調整部材は、回転軸部においてホルダの中央部に突設されている筒部に挿入されている。ボトムレールの下限位置の調整をする場合、回転軸部を回転させるとホルダの筒部の外周にラダーコードが巻き付けられる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
回転軸部を回転操作する際、回転軸部を所定の角度だけ回転させる毎に回転軸部と筒部とが係合し、この係合位置で回転軸部の回転操作を停止させると、回転軸部の自由な回転が制限される。これにより、回転軸部に戻り方向の回転力が伝達されても、回転軸部が巻き戻り方向へ自由に回転できない状態となり、ボトムレールの下限位置を上昇させて、ブラインドの高さ寸法を短くすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2010-31481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、日射遮蔽装置のボトムレールをヘッドボックスに向かって引き上げる場合、例えばスラット、幕体等の遮蔽材がボトムレールに積み重なることになる。この場合、回転軸部が係合位置で停止した状態であっても遮蔽材の荷重に起因した、回転軸部を戻り方向に回転させる回転力が回転軸部に作用することがある。このような回転力が回転軸部に作用すると、意図せず回転軸部は戻り方向に回転し、下限位置が調整前の位置に戻ることがある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、高さ位置調整後のボトムレールの位置を保持する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、日射遮蔽装置におけるボトムレールの高さ調整装置であって、前記日射遮蔽装置の操作の用に供されるコードを巻き付けるための軸線に沿って延びる筒状の巻取軸と、前記巻取軸を収容して前記軸線周りに回転自在に支持するように形成された前記軸線に沿って延びる筒状の軸支持部材と、を備え、前記巻取軸と前記軸支持部材との間には、前記軸線の方向に互いに離間した少なくとも2つの係合部が設
けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、前記巻取軸及び前記軸支持部材は、前記軸線に沿って共に移動可能である、又は、前記軸線に沿って互いに相対的に移動可能である。
【0010】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、前記少なくとも2つの係合部はそれぞれ、互いに係合可能な少なくとも一対の凸部及び凹部を有しており、前記凸部は前記軸線に交差する方向に突出した部分であり、前記凹部は前記凸部を収容可能に凹む部分である。
【0011】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凸部は、前記巻取軸の外周面に形成された外側に凸の部分であり、前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凹部は、前記少なくとも2つの張出部の間に形成された部分であり、周方向に延び前記軸支持部材の内周面から前記軸線に向かって突出し前記周方向に互いに離間した少なくとも2つの張出部の間に形成されている。
【0012】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、前記張出部は、前記周方向に沿って延びていて前記軸線に沿って前記張出部を貫通する孔である孔部を有し、前記周方向に弾性変形可能である。
【0013】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、前記巻取軸及び前記軸支持部材が前記軸線に沿って互いに相対的に移動可能である場合、前記軸支持部材は、前記軸線の方向に弾性変形可能であり、前記少なくとも2つの係合部の一方の前記凸部及び前記凹部は、前記軸線の方向に沿って互いに相対的に移動することにより係合解除される。
【0014】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、前記軸支持部材は、前記軸線に交差する方向に弾性変形可能であり、前記少なくとも2つの係合部の他方の前記凸部は、前記巻取軸の外周面に形成された外側に凸の部分であり、前記少なくとも2つの係合部の他方の前記凹部は、前記軸支持部材に形成された前記軸線に沿って延びるスリットであり、前記他方の前記凸部が前記巻取軸の回転時に凹部から前記巻取軸の回転方向に移動することにより前記凹部との係合解除はされる。
【0015】
本発明に係る高さ調整装置の一態様において、一方の前記凸部及び他方の前記凸部は、周方向に互いに異なる位置で前記巻取軸に設けられており、前記前記一方の凹部及び前記他方の凹部は、周方向において互いに異なる位置で前記軸支持部材に設けられている。
【0016】
さらに、上記課題を解決するために、本発明は、ヘッドボックスと、前記ヘッドボックスに対して吊り下げられたボトムレールと、前記ヘッドボックスと前記ボトムレールとの間に設けられた遮蔽材と、前記遮蔽材の開閉又は前記ボトムレールの昇降の操作の用に供されるコードと、前記ボトムレールに取り付けられて該ボトムレールの高さ位置を調整する高さ調整装置と、を備え、前記高さ調整装置は、前記コードを巻き付けるための軸線に沿って延びる筒状の巻取軸と、前記巻取軸を収容して前記軸線周りに回転自在に支持するように形成された前記軸線に沿って延びる筒状の軸支持部材と、を有し、前記巻取軸と前記軸支持部材との間には、前記軸線の方向に互いに離間した少なくとも2つの係合部が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、高さ位置調整後のボトムレールの位置をより確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置を有する横型ブラインド装置の正面図である。
図2図1に示す横型ブラインド装置の側面図である。
図3】本発明の一実施の形態に係る日射遮蔽装置におけるボトムレールを示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)はボトムレールの延び方向に交差する断面における断面図である。
図4】本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置の構成を示す高さ調整装置の斜視図である。
図5】本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置におけるボトムベースを示す図であり、(a)はボトムベースを下側から見た斜視図であり、(b)はボトムベースを上側から見た斜視図である。
図6】本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置における軸支持部材を示す斜視図である。
図7図7(a)は、軸支持部材の正面図であり、図7(b)は軸支持部材の側面図である。
図8図8(a)は、軸支持部材の平面図であり、図8(b)は、図6のA-A線に沿った軸支持部材における断面図である。
図9】本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置における巻取軸を示す図であり、(a)は巻取軸を上方から見た斜視図であり、(b)は巻取軸を下方から見た斜視図である。
図10】巻取軸を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は下面図である。
図11図9(a)のB-B線に沿った巻取軸30における断面図である。
図12】本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置の断面図であり、(a)は図4に示すC-C線における高さ調整装置の断面図であり、(b)は図4に示すD-D線における高さ調整装置の断面図である。
図13】軸支持部材及び巻取軸におけるラダーコード及び昇降コードの配置を示す図であり、(a)は図4におけるC-C線における巻取軸が軸支持部材に収容された状態の断面図であり、(b)は図4におけるE-E線における巻取軸が軸支持部材に収容された状態の断面図である。
図14】本発明に係る日射遮蔽装置の高さ調整装置において巻取軸にラダーコード及び昇降コードを巻き取る工程を説明するための日射遮蔽装置の断面図であり、(a)は巻取軸を押し込んだ状態を示す軸線xに沿った巻取軸における断面図であり、(b)は巻取軸を回転させた状態を示す軸線xに交差する巻取軸における断面図である。
図15】変形例に係る軸支持部材を示す図であり、(a)は軸支持部材の斜視図であり、(b)は軸支持部材の平面図である。
図16】変形例に軸支持部材に巻取軸が収容された状態を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
本発明に係る高さ調整装置は、日射遮蔽装置のボトムレールの高さ位置を調整するものであり、日射遮蔽装置に適用される。本発明に係る高さ調整装置が適用される日射遮蔽装置は、横型ブラインドであり、特定の横型ブラインドには限定されない。例えば、本実施の形態に係る高さ調整装置1は、図1,2に示す横型ブラインド装置100に適用される。
【0021】
横型ブラインド装置100は、窓枠等に固定されて、室内からの外部の視認を可能にしたり、外部からの室内の視認を妨げたり、また、室内への光や風の取り入れを可能にしたり、室内への光や風の進入を防いだりする覆いである。
【0022】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置1を有する横型ブラインド装置100の正面図であり、図2は、図1に示す横型ブラインド装置100の側面図である。本発明に係る日射遮蔽装置100は、ヘッドボックス110と、ヘッドボックス110に対して吊り下げられたボトムレール150と、ヘッドボックス110とボトムレール150との間に設けられた遮蔽材(以下、「スラット」ともいう)160と、日射遮蔽装置100の操作の用に供されるコード130,140と、ボトムレール150に取り付けられて該ボトムレール150の高さ位置を調整する高さ調整装置1と、を備える。高さ調整装置1は、コード130,140を巻き付けるための軸線xに沿って延びる筒状の巻取軸30と、巻取軸30を収容して軸線x周りに回転自在に支持するように形成された軸線xに沿って延びる筒状の軸支持部材20と、を有する。巻取軸30と軸支持部材20との間には、軸線xの方向に互いに離間した2つの係合部40,50が設けられていることを特徴とする。以下、日射遮蔽装置100の構成について具体的に説明する。
【0023】
本実施の形態に係る高さ横型ブラインド装置100は、ヘッドボックス110と、操作コード120と、ラダーコード130と、昇降コード140と、ボトムレール150と、スラット160とを備える。なお、説明の便宜上、図面において、図1,2に示すように、横型ブラインド装置100のヘッドボックス110の延び方向を長手方向LRとし、図1において左側を左側Lと、図1において右側を右側Rとする。また、ボトムレール150の昇降する方向を高さ方向UDとし、高さ方向UDにおいてヘッドボックス110側を上側Uと、高さ方向UDにおいてボトムレール150側を下側Dとする。また、図2において、左右方向を前後方向(幅方向)FBとし、前後方向FBにおいて左側)を前側(室内側)F、右側を後側(室外側)Bとする。具体的には、前側Fは、操作コード120がヘッドボックス110から垂下している側である。
【0024】
ヘッドボックス110は、窓枠に取り付けられる部分であり、ブラケット(図示せず)を有する。ヘッドボックス110は、ブラケットを介して、例えば窓枠に取り付けられる。ヘッドボックス110の右側Rからは操作コード120が垂下している。また、ヘッドボックス110からは長手方向LRにおいて等間隔にラダーコード130及び昇降コード140が垂下している。
【0025】
ヘッドボックス110は、その内部に駆動機構(図示せず)と、巻取りドラム(図示せず)とを有している。駆動機構及び各巻取りドラムは、共通の回転軸により連結されている。駆動機構には操作コード120が連結されている。巻取りドラムは、ラダーコード130及び昇降コード140が垂下している位置にそれぞれ設けられている。巻取りドラムには、ラダーコード130が所定の長さだけヘッドボックス110内に引き込まれる又はヘッドボックス110から送り出されるように取り付けられていて、かつ、昇降コード140が巻き取られる又は巻き解かれるように巻き付けられている。
【0026】
操作コード120は、ループ状のコードである。操作コード120を操作することにより、ヘッドボックス110内に配置された駆動機構に回転駆動力が伝達される。この回転駆動力は、上述の共通の回転軸を介して巻取りドラムに伝達され、ラダーコード130が上下動させられるとともに、昇降コード140が巻き取られる又は巻き解かれる。操作コード120の操作を介して、ラダーコード130により、後述するスラット160が傾動(チルト)させられ、昇降コード140により、ボトムレール150の昇降に関する操作が行われるようになっている。つまり、ラダーコード130及び昇降コード140は、日射遮蔽装置100の操作の用に供されている。
【0027】
一対のラダーコード130は、下側Dでボトムレール150を支持していて、ボトムレール150は、ラダーコード130によってヘッドボックス110から吊り下げられた状態になっている。ラダーコード130は、1本の前側ラダーコード131と、1本の後側ラダーコード132と、を有する。前側ラダーコード131は、日射遮蔽装置100の前側Fにおいてヘッドボックス110から垂下している。後側ラダーコード132は、日射遮蔽装置100の後側Bにおいてヘッドボックス110から垂下している。
【0028】
前側ラダーコード131の上端部及び後側ラダーコード132の上端部は、ヘッドボックス110内の巻取りドラムに取り付けられている。前側ラダーコード131の下端部及び後側ラダーコード132の下端部は、それぞれボトムレール150において高さ調整装置1により保持されている。
【0029】
前側ラダーコード131の下端部及び後側ラダーコード132の下端部にはそれぞれ結び目が形成されている(図13に前側ラダーコード131の結び目131aのみ示す)。なお、「結び目」とは、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132の下端部を結んで形成された瘤のことである。前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132のそれぞれの結び目は、結び目以外の前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132の部分よりも太くなった部分である。
【0030】
前側ラダーコード131と後側ラダーコード132とは互いに連結糸群133によって連結されている。連結糸群133は、高さ方向UDにおいて所定の間隔をあけた2本で一組の糸群により形成されている。連結糸群133は、高さ方向UDにおける同じ高さ位置で、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132の左側L及び右側Rの端部にそれぞれ設けられている。連結糸群133の各糸群は、高さ方向UDにスラット160を収容するだけの僅かな間隔をおいて対をなして設けられている。後述するスラット160は、各糸群の糸の間に挿入されている。前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132が巻取りドラムに巻き取られるとことによりスラット160は傾動する。
【0031】
一対の昇降コード140は、長手方向LRにおいてラダーコード130とほぼ同じ位置で、かつ、前後方向FBにおいてヘッドボックス110の略中央部分から垂下している。昇降コード140は、前側昇降コード141と、後側昇降コード142と、を有する。前側昇降コード141は、前後方向FBにおいてヘッドボックス110の前側Fから垂下している。後側昇降コード142は、前後方向FBにおいてヘッドボックス110の後側Bから垂下している。
【0032】
前側昇降コード141及び後側昇降コード142はそれぞれ、上側Uの上端部において、ヘッドボックス110内の巻取りドラムに巻き付けられている。前側昇降コード141及び後側昇降コード142は、下側Dの下端部において、高さ調整装置1に保持されている。前側昇降コード141及び後側昇降コード142が巻取りドラムに巻き取られるとことにより、ボトムレール150は上側Uに移動(上昇)する。また、前側昇降コード141及び後側昇降コード142が巻取りドラムから巻き解かれることにより、ボトムレール150は下側Dに移動(降下)する。
【0033】
前側昇降コード141は、ヘッドボックス110から高さ方向UDにおいて所定の箇所で前側ラダーコード131の連結糸群133の一対の糸の間を通ってボトムレール150まで延びている。後側昇降コード142は、ヘッドボックス110から高さ方向UDにおいて所定の箇所で後側ラダーコード132の連結糸群133の一対の糸の間を通ってボトムレール150まで延びている。
【0034】
図3は、本発明の一実施の形態に係る日射遮蔽装置100におけるボトムレール150
を示す図であり、(a)は斜視図であり、(b)はボトムレール150の延び方向に交差する断面における断面図である。ボトムレール150は、日射遮蔽装置100において高さ方向UDにおける最も下側Dの位置(下限位置)に設けられている。ボトムレール150は、ヘッドボックス110に面する上面151と、ヘッドボックス110とは反対側に面する下面152と、を有する。
【0035】
ボトムレール150は、収容孔153を有する。収容孔153は、後述する高さ調整装置1の軸支持部材20及び巻取軸30を収容する円形の孔である。収容孔153は、上面151から下面152に亘って貫通している。収容孔153は、小収容孔部154と大収容孔部155と、を有する。小収容孔部154は巻取軸30を収容するように形成されており、大収容孔部155は軸支持部材20を収容するように形成されている。小収容孔部154は、大収容孔部155よりも小径であり、大収容孔部155に対して上面151の側に位置する。小収容孔部154と大収容孔部155とは、互いに同心状に形成されている。
【0036】
スラット160は、薄板状の部材であり、各スラット160は、高さ方向UDにおいて同じ位置にあるラダーコード130の連結糸群133の一対の糸群の間に挿通されている遮蔽材である。スラット160は、ラダーコード130によってチルト可能に支持されている。
【0037】
上述の構成を有する日射遮蔽装置100には、高さ調整装置1が設けられている。図4は、本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置1の構成を示す高さ調整装置1の斜視図である。日射遮蔽装置100におけるボトムレール150の高さ調整装置1は、日射遮蔽装置100の操作の用に供されるラダーコード130及び昇降コード140を巻き付けるための軸線xに沿って延びる筒状の巻取軸30と、巻取軸30を収容して軸線x周りに回転自在に支持するように形成された軸線xに沿って延びる筒状の軸支持部材20と、を備える。巻取軸30と軸支持部材20との間には、軸線xの方向に互いに離間した2つの係合40,50部が設けられている。高さ調整装置1は、ボトムベース10と、軸支持部材20と、巻取軸30と、を有している。
【0038】
図5は、本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置1におけるボトムベース10を示す図であり、(a)はボトムベース10を下側から見た斜視図であり、(b)はボトムベース10を上側から見た斜視図である。ボトムベース10は、軸支持部材20を軸線x周りに回動不能に支持するように形成されており、ボトムレール150に取り付けられている。ボトムベース10は、上側Uから見て平面視矩形の板状の部材であり、軸支持部材20を回動不能に支持する。ボトムベース10は、ボトムレール150の長手方向LRに沿ってボトムレール150に取り付けられる。
【0039】
ボトムベース10は、下側Dに面する表面11と、上側Uに面する裏面12と、を有する。ボトムベース10は、2つの貫通孔13を有し、各貫通孔13は、長手方向LRにおける左側Lの端部及び右側Rの端部にそれぞれ形成されている。貫通孔13は、ボトムベース10を厚さ方向に貫通している。貫通孔13には、ボトムベース10をボトムレール150に固定するためのねじ(図示せず)が挿通される。
【0040】
ボトムベース10は、外周壁部14と、一対の内壁部15a,15bと、収容凹部16と、を有する。外周壁部14は、裏面12の側でボトムベース10の外縁に沿って環状に、表面11とは反対側に向かって立設している。外周壁部14は、一対の案内凹部14a,14bを有する。各案内凹部14a,14bは、裏面12側から表面11側に凹む部分である。案内凹部14aは、ボトムベース10がボトムレール150に取り付けられた取付状態(以下、「ボトムベース10の取付状態」ともいう)において、長手方向LRにお
ける外周壁部14の中央で前後方向FBにおいて前側Fに形成されている。案内凹部14a,14bは、ボトムベース10の取付状態において、長手方向LRにおける外周壁部14の中央で前後方向FBにおいて外周壁部14の後側Bに形成されている。前側Fの案内凹部14aは、前側ラダーコード131及び前側昇降コード141を案内するように形成されており、後側Bの案内凹部14bは、後側ラダーコード132及び後側昇降コード142を案内するように形成されている。
【0041】
各内壁部15a,15bは、ボトムベース10の取付状態において、前側F及び後側Bの外周壁部14の間を延在している。内壁部15a,15bは、各貫通孔13と案内凹部14a,14bとの間に側に位置する。内壁部15aは、ボトムベース10の取付状態において、左側Lの貫通孔13よりも右側Rに位置する。内壁部15bは、ボトムベース10の取付状態において、右側Rの貫通孔13よりも左側Lに位置する。内壁部15bは、外周壁部14の側に向かって円弧状に形成されている。
【0042】
収容凹部16は、ボトムベース10の裏面12の側で、ボトムベース10の取付状態において、前後方向FBにおいて外周壁部14によって、長手方向LRにおいて内壁部15a,15bによって画定されている。収容凹部16は、軸支持部材20を収容するように形成された凹部である。
【0043】
収容凹部16は、2つの凸条部16a,16bが形成されている。凸条部16a,16bは、裏面12から表面11とは反対の側に突出して形成された部分であり、ボトムベース10の取付状態において、前側F及び後側Bの外周壁部14の間を互いに並行に延在している。各凸条部16a,16bは、長手方向LRにおいて互いに離間している。凸条部16aは、ボトムベース10の取付状態において、内壁部15aと案内凹部14a,14bとの間に形成されている。凸条部16bは、ボトムベース10の取付状態において、内壁部15bと案内凹部14a,14bとの間に形成されている。外周壁部14と凸条部16a,16bとによって画定された領域16cは、巻取軸30を回動自在に収容し、軸支持部材20を回動不能に収容するように形成されている。
【0044】
図6は、本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置1における軸支持部材20を示す斜視図である。軸支持部材20は、軸線xに沿って延びる筒状の部材である。軸支持部材20は、後述する巻取軸30を収容して軸線x周りに回転自在に支持するように形成されている。
【0045】
軸支持部材20は、円筒状の円筒壁部21と、2つの固定部26,27と、を有する。円筒壁部21及び固定部26,27は互いに一体に形成されている。円筒壁部21は、軸支持部材20がボトムベース10に収容されてボトムレール150へ取り付けられた取付状態(以下、「軸支持部材20の取付状態」ともいう)において、固定部26,27に対してボトムベース10とは反対の側に位置する。円筒壁部21は、円筒状に形成されている。円筒壁部21は、軸支持部材20の取付状態において、ボトムレール150の大収容孔部155に収容される。大収容孔部155において円筒壁部21は、大収容孔部155の内壁と接触していても、接触していなくてもよい。
【0046】
円筒壁部21は、複数の縦スリット(凹部)22と、複数の横スリット23,24と、を有する。これにより、軸支持部材20は、軸線xの方向及び周方向に弾性変形可能に形成されている。縦スリット22は、固定部26,27とは反対側の円筒壁部21の上端面21aから固定部26,27に向かって軸線xに沿って延びている。各縦スリット22は、周方向に等間隔をあけて設けられている。例えば、縦スリット22は、それぞれ周方向に90°の角度間隔をあけて形成されており、軸支持部材20の取付状態において、長手方向LRに向く一対の縦スリット22と、前後方向FBに向く一対の縦スリット22とを
含む。各縦スリット22は、後述する横スリット23,24にそれぞれ接続している。
【0047】
図7(a)は、軸支持部材20の正面図であり、図7(b)は軸支持部材20の側面図であり、図7(c)は軸支持部材20の平面図である。横スリット23,24のうち、軸支持部材20の取付状態において、前後方向FBにおいて前側F及び後側Bのそれぞれの側に2つの横スリット23が形成されている。横スリット23は、二等辺三角状又は略二等辺三角状に形成されている。
【0048】
前後方向FBにおける各側の横スリット23は、軸線xに沿って所定の間隔をあけて互いに頂角23aが向かい合うようにかつ円筒壁部21の周方向に延びるように設けられている。固定部26,27とは反対側に設けられている横スリット23の底辺23bの側に、縦スリット22が接続している。縦スリット22は、横スリット23の底辺23bに、周方向における中央部に接続されている。
【0049】
横スリット23,24のうち、軸支持部材20の取付状態において、左右方向LRにおいて左側L及び右側Rのそれぞれの側に横スリット24が形成されている。横スリット24は、楕円形状又は略楕円形状に形成されている。横スリット24の軸線xに沿った間隔は、周方向における中央部で互いに最大であり、両端部に向かうに連れておいて最小になるように形成されている。
【0050】
左右方向LRにおける各側の横スリット24は、周方向に延びるように設けられている。軸線xに沿った方向において、横スリット24は、2つの横スリット23の間に設けられている。固定部26,27とは反対側で横スリット24の周方向における中央部に縦スリット22が接続している。
【0051】
図8(a)は、軸支持部材20の平面図であり、図8(b)は、図6のA-A線に沿った軸支持部材20における断面図である。軸支持部材20は、内周面に複数の張出部25を有する。張出部25は、軸支持部材20の内周面から軸線xに向かって突出している部分である。各張出部25は、周方向において互いに所定の間隔をあけている。各張出部25の間に隙間(凹部)25aが形成されている。隙間25aは、軸支持部材20の周方向において各縦スリット22に対して等間隔に形成されている。例えば、隙間25aは、それぞれ90°の角度間隔をあけて形成されており、各縦スリット22に対して等間隔をあけて形成されている。
【0052】
軸支持部材20の取付状態において、固定部26は、円筒壁部21の中心(軸線x)に対して左側Lに位置し、固定部27は、円筒壁部21の中心(軸線x)に対して右側Rに位置する。固定部26及び固定部27は、それぞれ円筒壁部21の上端面21aとは反対側で一体に、かつ、長手方向LRにおいて所定の間隔をあけて設けられている。
【0053】
長手方向LRにおける固定部26と固定部27との間に一対の案内空間28,29が形成されている。一対の案内空間28,29は、軸支持部材20の外部と内部とを連通する空間である。軸支持部材20の取付状態において、案内空間28は前側Fに位置し、案内空間29は後側Bに位置し、案内空間28,29は、円筒壁部21、ボトムベース10及び固定部26,27によって画定されている。
【0054】
固定部26及び固定部27は、それぞれ案内保持部26a,27aを有する。固定部26の案内保持部26aは、軸支持部材20の取付状態において、前側Fに設けられており、固定部27の案内保持部27aは後側Bに設けられている。各案内保持部26a,27aは、案内孔部26b,27bと、係止部26c,27cと、を有する。
【0055】
案内孔部26bは、後側昇降コード142が円筒壁部21とは反対側から円筒壁部21側に通され、案内孔部27bは、前側昇降コード141が円筒壁部21側から円筒壁部21側に通されるようになっている。各係止部26c,27cは、軸支持部材20の取付状態において、固定部26及び固定部27の長手方向LRを向く端部に形成された凹の部分である。前側Fの係止部26cにおいて、後側昇降コード142の下端部に形成された結び目は係止されるようになっており、後側Bの係止部27cにおいて、前側昇降コード141の下端部に形成された結び目141a(図13参照)は係止されるようになっている。なお「結び目」とは、前側昇降コード141及び後側昇降コード142の下端部を結んで形成された瘤のことである。前側昇降コード141及び後側昇降コード142のそれぞれの結び目は、結び目以外の前側昇降コード141及び後側昇降コード142の部分よりも太くなった部分である。
【0056】
軸支持部材20がボトムベース10に取り付けられた取付状態において、収容凹部16の前後方向FBにおける外周壁部14の内面14c同士の間隔W図5(b)参照)は、軸支持部材20を固定部26,27において収容して保持可能な間隔になっている。固定部26,27の前後方向FBにおける外面同士の間隔Wと略同じになっている。これにより、軸支持部材20は、固定部26,27において収容凹部16の外周壁部14間で回動不能に収容される。
【0057】
図9は、本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置1における巻取軸30を示す図であり、(a)は巻取軸30を上方から見た斜視図であり、(b)は巻取軸30を下方から見た斜視図である。図10は、巻取軸30を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は下面図である。巻取軸30において、ボトムレール150を前側F及び後側Bから挟んで対峙する前側ラダーコード131及び前側昇降コード141並びに後側ラダーコード132及び後側昇降コード142がそれぞれ外周面31aに巻き付けられる。巻取軸30は、軸支持部材20の円筒壁部21内に固定部26,27とは反対側から挿入される。巻取軸30は、軸支持部材20に回転自在に支持されるようになっている。
【0058】
巻取軸30は、円筒部31と、フランジ部37と、を有する。巻取軸30の円筒部31は、一端が閉鎖された筒状に形成されている。円筒部31は、軸線xに沿って延びる有底円筒状の部分であり、円筒状の閉鎖部32と、円筒状の巻付部33とを有する。フランジ部37は、円筒部31の外周面31aから径方向外側に突出して全周にわたって延在している部分である。
【0059】
閉鎖部32は、巻取軸30が軸支持部材20に収容されてボトムレール150に取り付けられた取付状態(以下、「巻取軸30の取付状態」ともいう)において、フランジ部37に対してボトムレール150の上面151側に位置し、巻付部33は、フランジ部37に対してボトムレール150の下面152側に位置する。
【0060】
閉鎖部32は、円筒部31を一端側で閉鎖する。閉鎖部32は、ボトムレール150の小収容孔部154に回転可能に収容される。閉鎖部32は、小収容孔部154において該小収容孔部154の内壁と接触していても、接触していなくてもよい。閉鎖部32には巻取軸30を回転させる工具が係合可能な溝部が形成されている。例えば、閉鎖部32には、凹の十字状の溝部32aが形成されている。溝部32aに、例えばマイナスドライバーの先端が係合可能である。溝部32aの中心には貫通した孔である案内孔部32bが形成されている。
【0061】
巻付部33は、ボトムレール150を前後方向FBにおいて挟んで対峙する前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142をそれぞれ外周面31aに巻き付けるための部分である。巻付部33は、複数の
係合凸部34(凸部)と、一対の孔部35,36と、を有する。係合凸部34は、巻取軸30の外周面31aから径方向外側に突出している。係合凸部34は、例えば、軸支持部材20に巻取軸30が収容された状態において、円筒壁部21の張出部25と隙間25aにおいて係合するように形成されている。各係合凸部34は、周方向に等間隔をあけて設けられている。例えば、各係合凸部34は、それぞれ周方向に90°の角度間隔をあけて形成されている。なお、係合凸部34の数は、特に限定されず、張出部25の間の隙間25aの数に対応していればよい。
【0062】
図11は、図9(a)のB-B線に沿った巻取軸30における断面図である。巻付部33は、径方向に対向する位置に形成された一対の孔部35,36を有する。各孔部35,36は、巻付部33の軸線xに直交する方向(以下、径方向ともいう)に貫通している。孔部35,36の各々は、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142を巻取軸30の内部に案内する。孔部35,36は、挿入部35a,36aと、係止部35b,36bとを有する。挿入部35a,36aは、軸線x方向において係止部35b,36bに続く空間である。挿入部35a,36aは、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142が挿入可能な大きさを有している。
【0063】
係止部35b,36bは、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142が係合可能に形成された部分である。係止部35b,36bは、周方向において挿入部35a,36aよりも小さく形成された空間である。係止部35b,36bは、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132を固定可能であり、かつ前側昇降コード141及び後側昇降コード142が挿通可能な幅を有する軸線xに沿って延びる間隙である。具体的には、挿入部35a,36aは、フランジ部37に対して閉鎖部32とは反対側に形成されている。係止部35b,36bは、閉鎖部32とは反対側で挿入部35a,36aの端部に連続して形成されている。
【0064】
挿入部35a,36aは、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132それぞれの結び目を巻付部33の内部に案内可能な程度の大きさである。巻付部33の周方向における挿入部35a,36aの幅は、係止部35b,36bに向かって徐々に狭まるように形成されている。
【0065】
係止部35b,36bは、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132それぞれの結び目が巻付部31bの内部から外部へ通過不能な程度の大きさである。巻付部33の周方向における係止部35b,36bの幅は、軸線xに沿って略同じであり、結び目よりも小さく形成されている。結び目は、巻付部31bの内部で係止部35b,36bの周縁部に引っ掛かり係止される。
【0066】
フランジ部37は、巻取軸30の外周面31aから径方向外側に突出して環状に形成されている。フランジ部37は、巻取軸30が軸支持部材20に収容された状態において、閉鎖部32とは反対側を向く端面37aで軸支持部材20の円筒壁部21の上端面21aと接触するようになっている。
【0067】
フランジ部37は、端面37aの側に環状部38を有する。環状部38の外径は、フランジ部37の外径よりも小さく外周面31aから径方向に段状に突出した部分である。環状部38は、巻取軸30に取り付けられた状態において巻取軸30内部に収容されるようになっている。環状部38の外周面には複数の係合凸部(凸部)38aが形成されている。係合凸部38aは、軸支持部材20に巻取軸30が収容された状態において、円筒壁部21の縦スリット22と係合するように形成されている。各係合凸部38aは、周方向において各係合凸部34に対して等間隔をあけて形成されている。例えば、各係合凸部38
aは、それぞれ周方向に90°の角度間隔をあけて形成されており、周方向において係合凸部34の間に形成されている。なお、係合凸部38aの数は、特に限定されず、縦スリット22の数に対応していればよい。
【0068】
次に、高さ調整装置1における、ボトムベース10、軸支持部材20及び巻取軸30の配置について説明する。図12は、本発明の一実施の形態に係る高さ調整装置1の断面図であり、(a)は図4に示すC-C線における高さ調整装置1の断面図であり、(b)は図4に示すD-D線における高さ調整装置1の断面図である。高さ調整装置1において、ボトムベース10の各案内凹部14a,14bと軸支持部材20の案内空間28,29とが重なるようになっている。巻取軸30が軸支持部材20内に収容されボトムベース10に取り付けられた状態において、案内空間28は、前側ラダーコード131及び前側昇降コード141を円筒壁部21の内部に案内するとともに、後側昇降コード142を円筒壁部21の外部に案内するようにボトムベース10の案内凹部14aに連通している。巻取軸30が軸支持部材20内に収容されボトムベース10に取り付けられた状態において、案内空間29は、後側ラダーコード132及び後側昇降コード142を円筒壁部21の内部に案内するとともに、前側昇降コード141を円筒壁部21の外部に案内するようにボトムベース10の案内凹部14bに連通している。
【0069】
軸支持部材20と巻取軸30とは回転自在に係合している。巻取軸30と軸支持部材20との間には、軸線xの方向に互いに離間した、互いに係合可能な2つの係合部40,50が設けられている。2つの係合部40,50はそれぞれ、互いに係合可能な少なくとも一対の凸部及び凹部を有しており、凸部は軸線xに交差する方向に突出した部分であり、凹部は凸部を収容可能に凹む部分である。
【0070】
係合部40は、少なくとも一対の凸部及び凹部を有している。凸部は軸線xに交差する方向に突出した部分であり、凹部は凸部を収容可能に凹む部分である。具体的には、係合部40は、軸支持部材20の縦スリット22と巻取軸30の係合凸部38aとが互いに係合可能でありかつ係合解除可能な部分である。巻取軸30の係合凸部38aは、それぞれ軸支持部材20の各縦スリット22に対して周方向及び軸線x方向に抜け出し可能に嵌まり込む。
【0071】
係合部50は、少なくとも一対の凸部及び凹部を有している。凸部は軸線xに交差する方向に突出した部分であり、凹部は凸部を収容可能に凹む部分である。具体的には、係合部50は、軸支持部材20の張出部25の間の隙間25aと巻取軸30の係合凸部34とが互いに係合可能でありかつ係合解除可能な部分である。巻取軸30の係合凸部34は、それぞれ張出部25の間の各隙間25aに対して軸線x方向に抜け出し可能に嵌まり込む。
【0072】
係合部40の係合凸部38a及び係合部50の係合凸部34は、周方向に互いに異なる位置で巻取軸30に設けられており、係合部40の縦スリット22及び係合部50の隙間25aは、周方向において互いに異なる位置で軸支持部材20に設けられている。
【0073】
巻取軸30が軸支持部材20内に収容された状態において、巻付部33の外周面31aと、軸支持部材20の円筒壁部21の内周面との間には、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142が巻き付けられるために十分な間隔Sが設けられている。
【0074】
巻取軸30は、軸支持部材20に収容された状態において、フランジ部37の端面37aで、軸支持部材20の円筒壁部21の上端面21aに回転可能に支持される。軸支持部材20の円筒壁部21における案内空間28,29は、巻取軸30の巻付部33における
孔部35,36の係止部35b,36bよりもボトムベース10側に位置する。具体的には、ボトムベース10に対向する案内空間28,29における円筒壁部21の下端面21bの軸線x方向における位置が、ボトムベース10側の係止部35b,36bの下端35c,36cの軸線x方向おける位置よりもボトムベース10の側にある。
【0075】
次に、高さ調整装置1における前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142の挿通状態を説明する。図13は、軸支持部材20及び巻取軸30におけるラダーコード130及び昇降コード140の配置を示す図であり、(a)は図4におけるC-C線における巻取軸30が軸支持部材20に収容された状態の断面図であり、(b)は図4におけるE-E線における巻取軸30が軸支持部材20に収容された状態の断面図である。なお、図13においては、説明の便宜上、前側ラダーコード131及び前側昇降コード141のみを示している。
日射遮蔽装置100において前側ラダーコード131は、前側Fから軸支持部材20の案内空間28を通って軸支持部材20の内部に案内され、一方の孔部35を通じて巻取軸30の内部に案内されている。前側ラダーコード131は、結び目131aによって係止部35bにおいて係止されている。日射遮蔽装置100において後側ラダーコード132は、前側Bから軸支持部材20の案内空間29を通って軸支持部材20の内部に案内され、他方の孔部36を通じて巻取軸30の内部に案内されている。後側ラダーコード132は、結び目によって係止部36bにおいて係止されている。
【0076】
前側昇降コード141は、前側Fから軸支持部材20の一方の上側の横スリット23を通じて軸支持部材20の内部に案内されている。次いで、軸支持部材20の内部に通された前側昇降コード141は、巻取軸30一方の孔部35から他方の孔部36へと通されて、巻取軸30の外部に案内されている。他方の孔部36から外部に出た前側昇降コード141は、後側Bで他方の上側の横スリット23から円筒壁部21の外部に案内され、案内空間29を介して下側Dから案内孔部27bを通じて円筒壁部21の側に導出され、結び目141aによって係止部27cにおいて係止されている。
【0077】
後側昇降コード142は、後側Bから軸支持部材20の他方の上側の横スリット23を通じて軸支持部材20の内部に案内されている。次いで、軸支持部材20の内部に通された後側昇降コード142は、巻取軸30他方の孔部36から一方の孔部35へと通されて、巻取軸30の外部に案内されている。一方の孔部35から外部に出た後側昇降コード142は、前側Fで一方の上側の横スリット23から円筒壁部21の外部に案内され、案内空間28を介して下側Dから案内孔部26bを通じて円筒壁部21の側に導出され、結び目によって係止部28cにおいて係止されている。
【0078】
以下に、高さ調整装置1によるボトムレール150の高さ調整の工程を説明する。図14は、本発明に係る日射遮蔽装置100の高さ調整装置1において巻取軸30にラダーコード130及び昇降コード140を巻き取る工程を説明するための日射遮蔽装置100の断面図であり、(a)は巻取軸30を押し込んだ状態を示す軸線xに沿った巻取軸30における断面図であり、(b)は巻取軸30を回転させた状態を示す軸線xに交差する巻取軸30における断面図である。
【0079】
上述のように組み付けられた高さ調整装置1において、軸支持部材20及び巻取軸30は、ボトムレール150の収容孔153に挿入され、ボトムベース10は、ボトムレール150にねじにより固定されている。この状態において、高さ調整装置1の巻取軸30における閉鎖部32の溝部32aは、ボトムレール150の上面151において露出している。作業者は、ボトムレール150の上面151側から閉鎖部32の溝部32aに所定の公知の道具(例えば、ドライバ)等を係合させて巻取軸30をボトムベース10に向かって押し込む。
【0080】
巻取軸30を押し込むことにより、軸支持部材20及び巻取軸30は、軸線xに沿って共に移動可能である。具体的には、巻取軸30のフランジ部37が円筒壁部21の上端面21aを押圧し、横スリット23,24を軸線xの方向に潰す。横スリット23,24が軸線xに沿って変形する。これにより、係合部40における係合凸部38aは、縦スリット22に沿ってボトムベース10に向かって移動し、係合部50における係合凸部34は、張出部25の間の隙間25aを軸線xに沿ってボトムベース10に向かって移動し、係合凸部34は、軸線x方向において隙間25aから張出部25の下側に外れる(図14(a)参照)。
【0081】
次いで、巻取軸30を回転させると、係合凸部38aは、嵌まり込んでいた軸支持部材20の縦スリット22から抜け出して、回転方向に隣接する他の縦スリット22に嵌まり込むまで移動すると同時に、係合凸部34は、張出部25の下側で周方向に回転して回転方向に隣接する他の隙間25aに向かって移動する(図14(b)参照)。軸支持部材20は、縦スリット22を有しているので軸線xに交差する方向に弾性変形可能であり、巻取軸30の回転時に係合凸部38aが軸支持部材20の円筒壁部21を径方向に押し拡げるようになっている。係合部34が隙間25aの位置に達して、巻取軸30を押し込む力を除くと、軸支持部材20が元の形状に戻ろうとして巻取軸30をボトムベース10とは反対側に押し戻す。この状態において、係合凸部34は、張出部25の間の隙間25aに入り込む。
【0082】
巻取軸30を回転させることにより、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142は、巻取軸30の巻付部31bの外周面31aに巻き付けられて、ボトムレール150は上側Uに向かって上昇する。
【0083】
以上のような日射遮蔽装置100によれば高さ調整装置1において巻取軸30は、スリット22に係合凸部38aが係合するとともに、張出部25の間の隙間25aに係合凸部34が係合しているので、巻取軸30が巻き戻されることを確実に防ぐことができる。また、巻取軸30の係合凸部38aが周方向における縦スリット22間を移動自在であるので、どの程度回転させたかを作業者に触覚として伝えることができる。
【0084】
<軸支持部材の変形例>
次に、高さ調整装置1における軸支持部材20の変形例に係る軸支持部材60について説明する。図15は、変形例に係る軸支持部材60を示す図であり、(a)は軸支持部材60の斜視図であり、(b)は軸支持部材60の平面図である。なお、図15において、第1の実施の形態と対応する部分には同一符号を付している。以下では、主として第1の実施の形態との相違点を説明する。
【0085】
軸支持部材60は、軸線xに沿って延びる筒状の部材である。軸支持部材60は、巻取軸30を収容して軸線x周りに回転自在に支持するように形成されている。軸支持部材60は、円筒状の円筒壁部21と、2つの固定部26,27と、を有する。軸支持部材60は、円筒壁部21の内周面に複数の張出部65を有する。張出部65は、軸支持部材60の内周面から軸線xに向かって突出している部分である。各張出部65は、周方向において互いに所定の間隔をあけている。各張出部65の間は、係合部50の隙間65aとして形成されている。隙間65aは、軸支持部材60の周方向において、各縦スリット22の間に形成されている。
【0086】
張出部65は、周方向に沿って延びていて軸線xに沿って張出部65を貫通する孔である孔部65bを有し、周方向に弾性変形可能であるように形成されている。孔部65bは、張出部65の延び方向に沿って延びており、張出部65の強度を弱化させるために設け
られている。
【0087】
図16は、変形例に軸支持部材60に巻取軸30が収容された状態を示す底面図である。変形例に係る軸支持部材60の張出部65は、孔部65bを有している。例えば、巻取軸30に前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132並びに前側昇降コード141及び後側昇降コード142が巻かれていて、隙間65aに係合凸部34が係合している状態において、巻取軸30を回転させる意図しない過度な回転力(巻取軸30を戻そうとする力)が係合部50に作用した場合、係合凸部34による押圧力により張出部65は回転方向に変形する。
【0088】
さらに、隙間65aにおいて張出部65と接触する係合凸部34の周面には丸味を帯びた部分であるR部が形成されているので、巻取軸30にコード131,132,141,142が巻かれている状態において、所定の回転力以上の力が張出部65に加わった場合に、係合凸部34は、隙間65aから回転方向に外れるようになっている。このように、変形例に係る軸支持部材60によれば、巻取軸30が巻き戻されることを確実に防ぐことができるとともに、軸支持部材60の張出部65、巻取軸30の係合凸部34等の破損を回避することができる。
【0089】
<その他>
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。上記実施の形態において、巻取軸及び軸支持部材は、軸線xに沿って共に移動可能であったが、軸線xに沿って互いに相対的に移動可能になっていてもよい。この場合、軸支持部材20には、例えば、横スリット23,24が設けられておらず、軸線xの方向に弾性変形及び移動しないようになっており、巻取軸30が軸支持部材20に対して相対的に移動するようになっている。
【0090】
例えば、巻取軸30のフランジ部37と軸支持部材20の上端面21aとの間に、バネ等の弾性材を設けることにより、弾性材が弾性変形する量だけ巻取軸30を軸支持部材20に対して相対的に移動させてもよい。また、巻取軸30にフランジ部37を設けず、巻取軸30全体が軸支持部材20内に収容されて摺動可能になっていてもよい。この場合、巻取軸30の巻付部33の下側の端部とボトムベース10の裏面12との間に、バネ等の弾性材を設けてもよい。これにより、弾性材が弾性変形する量だけ巻取軸30は、軸支持部材20に対して相対的に移動することになる。これらの手段により、係合部50の係合状態が解除されるようになる。
【0091】
上記実施の形態における、各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。例えば、上記の実施の形態の日射遮蔽装置100おいては、スラット160を使用していたが、遮蔽材として、畳上げカーテン(ローマンシェード)、バーチカルブラインド、アルミブラインド、プリーツスクリーン、シャッター等を使用してもよい。
【0092】
また、上記の実施の形態においてボトムベース10と軸支持部材20とは、別体に形成されていたが、ボトムベース10と軸支持部材20とは一体に形成されていてもよい。
【0093】
また、上記の実施の形態においてラダーコード130は、前側ラダーコード131及び後側ラダーコード132を含んでいたが、一本のラダーコード又はラダーテープであってもよい。この場合、ラダーコード130の一端及び他端は、巻取りドラムに取り付けられており、一端と他端との間においてボトムレール150を支持するようになっている。さ
らに、上記の実施の形態において昇降コード140は、前側昇降コード141及び後側昇降コード142を含んでいたが、一本の昇降コードであってもよい。この場合、昇降コード140の一端及び他端は、巻取りドラムに取り付けられており、下側Dで折り返される部分において高さ調整装置1,1Aに係合するようになっている。
【0094】
さらに、上記の実施の形態の高さ調整装置1においてラダーコード130及び昇降コード140の双方が巻取軸30に巻き取られるようになっていたが、ラダーコード130又は昇降コード140が巻取軸30に巻き取られるようになっていてもよい。
【0095】
また、上記の実施の形態の高さ調整装置1において昇降コード140は、巻取軸30の一対の孔部35,36を通されていたが、昇降コード140は、前後方向FBにおいてヘッドボックス110の中央部分から垂下していてもよい。この場合、昇降コード140は、ヘッドボックス110の側から案内孔部32bを通じて巻取軸30の内部に案内され、一方の孔部35,36を通じて巻取軸30の外部に導出され、軸支持部材20の横スリット23を通り、固定部26,27の一方における案内孔部26b,27bを通り案内保持部26a,27aにおいて係止されていてもよい。
【0096】
また、上記実施の形態において、横スリット23は、二等辺三角状又は略二等辺三角状に形成されているが、軸線x方向に軸支持部材20が弾性変形すれば他の形状であってもよい。さらに、上記実施の形態において、横スリット24は、楕円形状又は略楕円形状に形成されているが、軸線x方向に軸支持部材20が弾性変形すれば他の形状であってもよい。
【0097】
また、上記実施の形態において、係合部40の係合凸部38a及び係合部50の係合凸部34及び係合部40の縦スリット22及び係合部50の隙間25aは、周方向に互いに異なる位置に設けられていたが、係合部40の係合凸部38a及び係合部50の係合凸部34及び係合部40の縦スリット22及び係合部50の隙間25aは、軸支持部材20に周方向において同じ位置に設けられていてもよい。
【符号の説明】
【0098】
1,1A…高さ調整装置、10…ボトムベース、11…表面、12…裏面、13…貫通孔、14…外周壁部、14a…案内凹部、14b…案内凹部、14c…内面、15a,15b…内壁部、16…収容凹部、16a,16b…凸条部、16c…領域、20…軸支持部材、21…円筒壁部、21a…上端面、21b…下端面、22…縦スリット(他方の凹部)、23,24…横スリット、23a…頂角、23b…底辺、25…張出部、25a…隙間(一方の凹部)、26,27…固定部、26a,27a…案内保持部、26b,27b…案内孔部、26c,27c…係止部、28,29…案内空間、28a…上端、30…巻取軸、31…円筒部、31a…外周面、32…閉鎖部、32a…溝部、32b…案内孔部、33…巻付部、33a…外周面、34…係合凸部(一方の凸部)、35,36…孔部、35a,36a…挿入部、35b,36b…係止部、35c,36c…下端、37…フランジ部、37a…端面、38…環状部、38a…係合凸部(他方の凸部)、40,50…係合部、60…軸支持部材、65…張出部、65a…隙間、65b…孔部、100…横型ブラインド装置、日射遮蔽装置、110…ヘッドボックス、120…操作コード、130…ラダーコード、131…前側ラダーコード、131a…結び目、132…後側ラダーコード、133…連結糸群、140…昇降コード、141…前側昇降コード、141a…結び目、142…後側昇降コード、150…ボトムレール、151…上面、152…下面、153…収容孔、154…小収容孔部、155…大収容孔部、160…スラット、遮蔽材
図1
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