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  • 特許-特典付与方法及び特典通知方法 図1
  • 特許-特典付与方法及び特典通知方法 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】特典付与方法及び特典通知方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240910BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2021062508
(22)【出願日】2021-04-01
(62)【分割の表示】P 2020193331の分割
【原出願日】2020-11-20
(65)【公開番号】P2022082409
(43)【公開日】2022-06-01
【審査請求日】2023-10-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】藤林 卓良
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-185504(JP,A)
【文献】特開2019-139366(JP,A)
【文献】特開2019-061449(JP,A)
【文献】特開2020-149363(JP,A)
【文献】国際公開第2006/085383(WO,A1)
【文献】特開2019-8345(JP,A)
【文献】特開2018-5340(JP,A)
【文献】特開2005-275966(JP,A)
【文献】特開2016-71647(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別するための第1ユーザ識別情報であって、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するための第2ユーザ識別情報と関連付けられた前記第1ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記第2ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記第1ユーザ識別情報によって識別される前記利用者に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を付与するステップと、
を有する特典付与方法。
【請求項2】
第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別し、かつ、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記利用者に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を付与するステップと、
を有する特典付与方法。
【請求項3】
前記特典は、前記第1サービスにおいて適用可能な割引、キャッシュバック、およびポイント付与の何れかを含む、
請求項1又は2に記載の特典付与方法。
【請求項4】
前記第1サービスは、融資サービスである、
請求項1から3のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項5】
前記第2サービスは、前記第1サービスと異なるサービスである、
請求項1から4のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項6】
前記第1管理装置が、前記第1サービス及び第2サービスの利用を申し込む前記利用者が前記第1サービスの利用条件を満たすと判定した場合に、前記利用者が前記第1サービスの利用条件を満たすことを示す判定結果を、前記第2事業者が管理する第2管理装置に通知するステップをさらに有する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項7】
前記第1管理装置が、前記関係者による前記第2サービスの利用が終了した場合に、前記利用者に付与した前記特典の適用を終了するステップをさらに有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項8】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用者と、前記所定の関係として、前記利用者の家族である者、前記利用者が加入しているプランに共同で加入している者、前記第2サービスの料金の請求先が利用者である者、前記第2サービスにおいて登録されている住所が前記利用者の住所と同じである者、及び企業において前記利用者と同じ組織に属する者のうちのいずれかである前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項9】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用状況に関する情報として、前記会員が前記第2サービスにおける利用契約を締結していることを示す情報に基づいて、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項10】
前記判定結果を取得するステップにおいて、前記第1管理装置が、前記関係者が前記利用者と前記所定の関係を有していることを証明するための証明情報に基づいて、前記関係者が前記利用者と前記所定の関係を有しているか否かが判定された前記判定結果を取得する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の特典付与方法。
【請求項11】
第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別するための第1ユーザ識別情報であって、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するための第2ユーザ識別情報と関連付けられた前記第1ユーザ識別情報を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記第2ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記第1ユーザ識別情報によって識別される前記利用者の端末に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を示す情報を通知するステップと、
を有する特典通知方法。
【請求項12】
第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別し、かつ、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、
前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記利用者の端末に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を示す情報を通知するステップと、
を有する特典通知方法。
【請求項13】
前記特典は、前記第1サービスにおいて適用可能な割引、キャッシュバック、およびポイント付与の何れかを含む、
請求項11又は12に記載の特典通知方法。
【請求項14】
前記第2サービスは、前記第1サービスと異なるサービスである、
請求項11から13のいずれか一項に記載の特典通知方法。
【請求項15】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用者と、前記所定の関係として、前記利用者の家族である者、前記利用者が加入しているプランに共同で加入している者、前記第2サービスの料金の請求先が利用者である者、前記第2サービスにおいて登録されている住所が前記利用者の住所と同じである者、及び企業において前記利用者と同じ組織に属する者のうちのいずれかである前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得する、
請求項11から14のいずれか一項に記載の特典通知方法。
【請求項16】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用状況に関する情報として、前記会員が前記第2サービスにおける利用契約を締結していることを示す情報に基づいて、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得する、
請求項11から15のいずれか一項に記載の特典通知方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービスを利用する利用者に特典を付与する特典付与方法及び特典通知方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サービス間提携の一つとして、第1サービスで利用可能な特典を、第2サービスにおける所定の条件を満たすユーザ(以下、「利用者」という)に付与するシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-008345号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のシステムにおいては、利用者が第2サービスを利用すれば第1サービスの特典が付与されるため、第1サービスの利用者しか第2サービスの潜在顧客として見込めず、第1サービスの利用者の枠を超えて、第2サービスの利用者数を増加させることが困難であった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、提携サービスに関する利用者の増加や継続利用を容易にする特典付与方法及び特典通知方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様にかかる特典付与方法は、第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別するための第1ユーザ識別情報であって、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するための第2ユーザ識別情報と関連付けられた前記第1ユーザ識別情報を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記第2ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記第1ユーザ識別情報によって識別される前記利用者に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を付与するステップと、を有する。
【0007】
本発明の第2の態様にかかる特典付与方法は、第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別し、かつ、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記利用者に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を付与するステップと、を有する。
【0008】
前記特典は、前記第1サービスにおいて適用可能な割引、キャッシュバック、およびポイント付与の何れかを含んでもよい。
前記第1サービスは、融資サービスであってもよい。
前記第2サービスは、前記第1サービスと異なるサービスであってもよい。
【0009】
前記特典付与方法は、前記第1管理装置が、前記第1サービス及び第2サービスの利用を申し込む前記利用者が前記第1サービスの利用条件を満たすと判定した場合に、前記利用者が前記第1サービスの利用条件を満たすことを示す判定結果を、前記第2事業者が管理する第2管理装置に通知するステップをさらに有してもよい。
【0010】
前記特典付与方法は、前記第1管理装置が、前記関係者による前記第2サービスの利用が終了した場合に、前記利用者に付与した前記特典の適用を終了するステップをさらに有してもよい。
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用者と、前記所定の関係として、前記利用者の家族である者、前記利用者が加入しているプランに共同で加入している者、前記第2サービスの料金の請求先が利用者である者、前記第2サービスにおいて登録されている住所が前記利用者の住所と同じである者、及び企業において前記利用者と同じ組織に属する者のうちのいずれかである前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得してもよい。
【0011】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用状況に関する情報として、前記会員が前記第2サービスにおける利用契約を締結していることを示す情報に基づいて、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得してもよい。
前記判定結果を取得するステップにおいて、前記第1管理装置が、前記関係者が前記利用者と前記所定の関係を有していることを証明するための証明情報に基づいて、前記関係者が前記利用者と前記所定の関係を有しているか否かが判定された前記判定結果を取得してもよい。
【0012】
本発明の第3の態様にかかる特典通知方法は、第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別するための第1ユーザ識別情報であって、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するための第2ユーザ識別情報と関連付けられた前記第1ユーザ識別情報を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記第2ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記第1ユーザ識別情報によって識別される前記利用者の端末に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を示す情報を通知するステップと、を有する。
【0013】
本発明の第4の態様にかかる特典通知方法は、第1事業者が管理する第1管理装置が、前記第1事業者が提供する第1サービスを利用する利用者を識別し、かつ、前記第1事業者とは異なる第2事業者が提供する第2サービスを利用する前記利用者を識別するためのユーザ識別情報を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記第2サービスの会員の利用状況に関する情報に基づいて、前記ユーザ識別情報によって特定される前記利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、前記第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を取得するステップと、前記第1管理装置が、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用していることを示す前記判定結果を取得した場合に、前記利用者の端末に対して、前記第1サービスにおいて適用可能な特典を示す情報を通知するステップと、を有する。
【0014】
前記特典は、前記第1サービスにおいて適用可能な割引、キャッシュバック、およびポイント付与の何れかを含んでもよい。
前記第2サービスは、前記第1サービスと異なるサービスであってもよい。
【0015】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用者と、前記所定の関係として、前記利用者の家族である者、前記利用者が加入しているプランに共同で加入している者、前記第2サービスの料金の請求先が利用者である者、前記第2サービスにおいて登録されている住所が前記利用者の住所と同じである者、及び企業において前記利用者と同じ組織に属する者のうちのいずれかである前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得してもよい。
【0016】
前記第1管理装置が前記判定結果を取得するステップにおいて、前記利用状況に関する情報として、前記会員が前記第2サービスにおける利用契約を締結していることを示す情報に基づいて、前記利用者と前記関係者とが前記第2サービスを利用しているか否かが判定された前記判定結果を取得してもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、提携サービスに関する利用者の増加や継続利用を容易にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】特典付与システムの概要を説明するための図である。
図2】第1管理装置の構成を示す図である。
図3】第2管理装置の構成を示す図である。
図4】情報管理データベースの構成の一例を示す図である。
図5】特典付与システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[特典付与システムSの概要]
図1は、特典付与システムSの概要を説明するための図である。特典付与システムSは、第1サービスを利用する利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを条件として、第1サービスの利用に適用可能な特典を利用者に付与するために用いられるシステムである。
【0020】
第1サービスは、例えば、住宅ローンを融資する融資サービスである。第1サービスで利用可能な特典は、例えば、住宅ローンの金利の割引であるが、これに限らず、固定額割り引き、キャッシュバック、ポイントの付与等であってもよい。キャッシュバック、付与するポイントについては、利用者に特典が付与された場合において、住宅ローンの返済額に基づいて決定されてもよい。特典は、上記条件を満たしたときに利用者に付与されてもよいし、利用者が希望するタイミングで付与されてもよい。
【0021】
第2サービスは、第1サービスとは異なるサービスであり、例えば、通信回線を提供する通信サービスである。第1サービスを提供する第1事業者と、第2サービスを提供する事業者とは、それぞれ異なる事業者であり、両者は例えば提携関係を有する。第1事業者は、例えば、融資サービスを提供する金融事業者である。第2事業者は、例えば、通信事業者である。関係者は、利用者とは異なる者であって、利用者と所定の関係を有する者である。関係者は、例えば、利用者の家族である者、利用者が加入しているプランに共同で加入している者、第2サービスの料金の請求先が利用者である者、第2サービスにおいて登録されている住所が利用者の住所と同じである者(同居人)、又は企業において利用者と同じ組織に属する者(従業員)等である。関係者は、1人であってもよいし、複数人であってもよい。
【0022】
特典付与システムSは、情報端末1と、第1管理装置2と、第2管理装置3とを有する。情報端末1は、第1事業者が使用するコンピュータであり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末、又はパーソナルコンピュータである。第1管理装置2は、第1サービスを提供する第1事業者が管理するコンピュータであり、例えば、サーバである。
【0023】
第2管理装置3は、第2サービスを提供する第2事業者が管理するコンピュータであり、例えば、サーバである。第2管理装置3は、第2サービスの会員の利用状況に関する情報(以下、「利用情報」という)を記憶している。利用情報は、例えば、第2サービスの利用開始日、第2サービスの利用状態(利用中、利用終了等)、会員が加入した加入プランの内容等のように、第2サービスにおける利用契約を締結していることを示す情報を含む。第1事業者及び第2事業者は、例えば、提携関係を有する。
【0024】
特典付与システムSが利用者に特典を付与する処理の概要を以下に説明する。上述のとおり、特典付与システムSにおいて、第1サービスの利用を開始するとき(例えば、住宅ローンを契約するとき)までに、利用者と関係者とが第2サービスの利用を開始している場合、利用者に特典を付与する。図1に示す例は、住宅ローンの金利を利用者に提示するとき(例えば融資サービスの契約時)における特典付与システムSの処理を示す。
【0025】
まず、第1事業者の担当者が、情報端末1において、第1サービスの利用を申し込んだ利用者を識別するためのユーザ識別情報を入力し、住宅ローンの金利を算出するための操作を行うと、情報端末1は、第1事業者の担当者が入力したユーザ識別情報を含む算出要求を第1管理装置2に送信し、第2管理装置3は、ユーザ識別情報を含む算出要求を取得する(図1の(1))。算出要求は、住宅ローンの金利を算出させるための要求である。
【0026】
ユーザ識別情報は、第2事業者が管理する情報であり、例えば、利用者が第2サービスの利用を契約したときに第2管理装置3が生成した情報である。なお、ユーザ識別情報は、第1事業者が管理する情報であり、例えば、利用者が第1サービスの利用を申し込んだときに第1管理装置2が生成した情報であってもよい。この場合、第1管理装置2は、生成した第1ユーザ識別情報と、第2管理装置3が生成したユーザ識別情報であって、第1ユーザ識別情報とは異なる第2ユーザ識別情報とを関連付けて記憶しており、算出要求を取得すると、当該算出要求に含まれる第1ユーザ識別情報に関連付けて記憶されている第2ユーザ識別情報を読み出してもよい。
【0027】
第1管理装置2は、情報端末1から算出要求を取得すると、利用者のユーザ識別情報を含む判定要求を第2管理装置3に送信する(図1の(2))。判定要求は、第1サービスの利用を申し込んだ利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定させるための要求である。
【0028】
第2管理装置3は、第1管理装置2から判定要求を取得すると、第2サービスを利用する会員に関する情報を参照し、当該判定要求に含まれるユーザ識別情報によって示される利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定する(図1の(3))。第2管理装置3は、判定した判定結果を示す情報を第1管理装置2に送信する(図1の(4))。
【0029】
第1管理装置2は、利用者及び関係者が第2サービスを利用していることを示す判定結果を取得すると、利用者に特典を付与する(図1の(5))。例えば、第1管理装置2は、利用者に設定する住宅ローンの金利から、予め特典として定められた割引率を割り引いた金利を算出する。そして、第1管理装置2は、算出した住宅ローンの金利を示す金利情報を情報端末1に送信する(図1の(6))。
【0030】
その後、情報端末1は、第1管理装置2から取得した金利情報をディスプレイに表示させる。このようにすることで、特典付与システムSは、利用者及び関係者に第2サービスを利用させる動機付けを提供することができる。これにより、特典付与システムSは、1人が第1サービスを利用することを契機として、複数人に第2サービスを利用させることができる。その結果、特典付与システムSは、第2サービスの利用者数を増加させることができる。
以下、第1管理装置2及び第2管理装置3の構成について説明する。
【0031】
[第1管理装置2の構成]
図2は、第1管理装置2の構成を示す図である。第1管理装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。通信部21は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLAN(Local Area Network)コントローラを含んで構成されている。
【0032】
記憶部22は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部22は、制御部23が実行するプログラムを記憶している。
【0033】
制御部23は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。制御部23は、記憶部22に記憶されたプログラムを実行することにより、入力情報取得部231、判定処理部232、特典付与部233及び第1サービス管理部234として機能する。
【0034】
[第2管理装置3の構成]
図3は、第2管理装置3の構成を示す図である。第2管理装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを有する。通信部31は、ネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLANコントローラを含んで構成されている。
【0035】
記憶部32は、ROM、RAM及びハードディスク等の記憶媒体である。記憶部32は、制御部33が実行するプログラムを記憶している。記憶部32は、第2サービスの会員に関する情報を管理する情報管理データベースを記憶している。
【0036】
図4は、情報管理データベースの構成の一例を示す図である。図4に示すように、情報管理データベースは、ユーザ情報(ユーザ識別情報、名前)と、利用情報(利用状態、加入プラン)とを関連付けて記憶している。情報管理データベースに記憶されている利用状態は、会員が第2サービスを利用しているか否かを示す情報である。情報管理データベースに記憶されている加入プランは、会員が加入したプランの内容を示す情報であり、利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定するために用いる情報である。
【0037】
図4に示す例においては、「U0001」の会員が利用者であり、「U0002」の会員が、「U0001」の会員が加入しているXプランに共同で加入している関係者であることを示す。なお、情報管理データベースに記憶されている情報は、図4に示す例に限らず、関係者が利用者と所定の関係を有していることを証明するための証明情報(例えば住民票に記載された情報又は画像等)をさらに記憶してもよい。この場合、例えば、第2管理装置3が、利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定するときに、上記証明情報が存在しているか否か、又は上記証明情報が有効であるか否か等を判定してもよい。
【0038】
図3に戻り、制御部33は、例えば、CPUである。制御部33は、記憶部32に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部331、判定部332、送信部333及び第2サービス管理部334として機能する。
以下、特典付与方法について説明する。
【0039】
[特典付与方法の説明]
入力情報取得部231は、第1サービスを利用する利用者のユーザ識別情報を取得する。例えば、情報端末1が、利用者のユーザ識別情報を含む算出要求を第1管理装置2に送信すると、入力情報取得部231は、通信部21を介して、情報端末1が送信した算出要求に含まれるユーザ識別情報を取得する。
【0040】
判定処理部232は、利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定するための処理を実行する。具体的には、判定処理部232は、利用情報に基づいて、入力情報取得部231が取得したユーザ識別情報によって特定される利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を示す情報を取得する。
【0041】
より具体的には、まず、判定処理部232は、入力情報取得部231が取得したユーザ識別情報を含む判定要求を第2管理装置3に送信する。第2管理装置3の取得部331が、判定要求に含まれるユーザ識別情報を第1管理装置2から取得すると、判定部332は、情報管理データベースを参照し、当該ユーザ識別情報に関連付けて情報管理データベースに記憶されている利用情報に基づいて、利用者と関係者とが第2サービスを利用している否かを判定する。判定部332は、例えば、取得部331が取得したユーザ識別情報によって特定される第1会員(利用者)が所定のプランに加入しており、かつ当該プランに第1会員とは異なる第2会員(関係者)が加入しているか否かを判定することにより、利用者と関係者とが第2サービスを利用している否かを判定する。そして、第2管理装置3の送信部333が、判定部332によって判定された判定結果を示す情報を第1管理装置2に送信すると、第1管理装置2の判定処理部232は、当該判定結果を示す情報を取得する。なお、判定部332は、第1会員と第2会員とが同じプランに加入しているか否かに関わらず、他の情報(例えば、第2サービスに登録されている住所等)を用いて利用者と関係者とが第2サービスを利用している否かを判定してもよい。
【0042】
上記において、第2管理装置3は、第1管理装置2から判定要求を取得したことを契機として、利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定する例を説明したが、これに限らない。例えば、第2管理装置3は、会員が第2サービスの利用を開始(第2サービスの利用を契約)したときに、当該会員のユーザ識別情報と利用情報とを第1管理装置2に送信してもよい。この場合、第1管理装置2は、第2管理装置3が送信したユーザ識別情報と利用情報とを関連付けて記憶部22に記憶しておき、確認要求を取得した場合に、当該確認要求に含まれるユーザ識別情報に関連付けて記憶部22に記憶されている利用情報に基づいて、利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定してもよい。
【0043】
判定処理部232は、情報管理データベースを参照し、入力情報取得部231が取得したユーザ識別情報に関連付けて情報管理データベースに記憶されている利用情報に基づいて、利用者と関係者とが第2サービスを利用している否かを判定してもよい。判定処理部232は、通信部21を介して第2管理装置3に記憶されている情報管理データベースを参照してもよいし、第1管理装置2が予め第2管理装置3から取得した情報(情報管理データベースに記憶されている情報)を参照してもよい。
【0044】
特典付与部233は、利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを示す判定結果を判定処理部232が取得した場合に、利用者に対して、第1サービスの利用に適用可能な特典を付与する。特典付与部233は、例えば、判定処理部232によって取得された判定結果に基づいて、住宅ローンの金利を算出する。
【0045】
特典付与部233は、判定処理部232によって取得された判定結果が、利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを示す場合、予め定められた割引率を適用して住宅ローンの金利を算出する。一方、特典付与部233は、判定処理部232によって取得された判定結果が、利用者及び関係者のうちの少なくともいずれかが第2サービスを利用していないことを示す場合、予め定められた割引率を適用せずに住宅ローンの金利を算出する。
【0046】
特典付与部233は、住宅ローンの金利を算出すると、通信部21を介して、当該住宅ローンの金利を示す金利情報を情報端末1に送信する。特典付与部233は、利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを示す判定結果を判定処理部232が取得した場合、通信部21を介して、利用者に付与する特典を示す情報を情報端末1に通知してもよい。
【0047】
特典付与部233は、利用者に特典を付与した後において、所定の間隔(例えば、毎日、毎月等)で、特典の適用を継続させるか否かを判定してもよい。具体的には、まず、判定処理部232は、利用者に特典を付与した後において、所定の間隔で、判定結果示す情報を取得する。特典付与部233は、取得された判定結果が利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを示す場合、利用者に付与した特典の適用を継続させる。このようにすることで、第1管理装置2は、第2サービスを継続して利用させる動機付けを利用者及び関係者に提供することができる。
【0048】
一方、特典付与部233は、利用者及び関係者のうちの少なくともいずれかが第2サービスを利用していないことを示す場合、利用者に付与した特典の適用を終了させる。特典付与部233は、例えば、関係者による第2サービスの利用が終了した場合に、利用者に付与した特典の適用を終了させる。
【0049】
第1管理装置2は、利用者に特典が付与された場合、利用者に付与した特典に対応する対価を第2事業者に通知してもよい。対価は、例えば、住宅ローンの返済額から割り引かれた金額、キャッシュバッグの金額、又は付与したポイントに等しい金額等である。具体的には、第1サービス管理部234は、利用者に付与した特典に対応する対価のうち、第2事業者が負担する負担額を第2管理装置3に通知する。例えば、まず、第1サービス管理部234は、利用者に付与された特典に対応する対価に基づいて、第2事業者が負担する負担額を算出する。第1サービス管理部234は、例えば、利用者に付与された特典に対応する対価と予め定められた負担率とを乗算することにより、第2事業者が負担する負担額を算出する。そして、第1サービス管理部234は、算出した負担額を示す情報を第2管理装置3に通知する。このようにすることで、第2事業者は、第1サービスにおいて利用者に付与された特典の負担額を把握することができる。
【0050】
ところで、利用者が、各サービス(第1サービス及び第2サービス)の利用を申し込むと、各事業者(第1事業者及び第2事業者)は、利用者がサービスの利用条件を満たすか否かを判定する。融資サービスと通信サービスとにおいては、融資サービスの利用条件の方が厳しい場合があるため、融資サービスの利用条件を満たす利用者は、通信サービスの利用条件を満たす蓋然性が高い。そこで、第1サービス管理部234は、第1サービス及び第2サービスの利用を申し込む利用者が第1サービスの利用条件を満たすと判定した場合に、利用者が第1サービスの利用条件を満たすことを示す判定結果を、第2管理装置3に通知してもよい。
【0051】
具体的には、第1サービス管理部234は、第1サービス及び第2サービスの利用を申し込む利用者が第1サービスの利用条件を満たすと判定した場合に、利用者のユーザ識別情報を含む判定結果を示す情報を第2管理装置3に通知する。第2管理装置3の第2サービス管理部334は、利用者が第1サービスの利用条件を満たすことを示す判定結果を取得すると、当該判定結果を示す情報に含まれるユーザ識別情報によって特定される利用者に対して、第2サービスの利用条件を満たすと判定する。このようにすることで、第2管理装置3は、利用者が第2サービスの利用条件を満たすか否かを判定する第2事業者の負担を軽減させることができる。
【0052】
各事業者は、第2事業者が発行したユーザ識別情報により利用者を識別して、各サービスを提供してもよい。具体的には、第1サービス管理部234は、ユーザ識別情報により利用者を識別して、利用者に第1サービスを提供する。第1サービス管理部234は、例えば、ユーザ識別情報を用いて、利用者の利用情報を管理する。例えば、第1サービス管理部234は、ユーザ識別情報ごとに、当該ユーザ識別情報により識別した利用者に対して、第1サービスの利用料金を請求する。第1サービス管理部234は、例えば、特典が付与された利用者に対して、予め定められた割引率を適用して算出された住宅ローンの金利に基づく住宅ローンの返済額を請求する。このように、第1サービス及び第2サービスにおいて利用者を識別する情報を共通にすることにより、各事業者は、利用者の情報を容易に共有することができる。
【0053】
また、第2サービス管理部334は、ユーザ識別情報である第1ユーザ識別情報と、第1ユーザ識別情報とは異なる第2ユーザ識別情報とにより利用者及び関係者それぞれを識別して、利用者及び関係者に第2サービスを提供する。第2サービス管理部334は、例えば、第1ユーザ識別情報を用いて第1会員(利用者)の利用情報を管理し、第2ユーザ識別情報を用いて第2会員(関係者)の利用情報を管理する。
【0054】
第2管理装置3の第2サービス管理部334は、利用者による第2サービスの利用に伴う利用料金と、関係者による第2サービスの利用に伴う利用料金とを合計した合計料金を、利用者及び関係者のうちのいずれかに請求してもよい。第2サービス管理部334は、例えば、合計料金を、第1サービスの利用者に請求する。このようにすることで、第2管理装置3は、複数の会員に対する利用料金の請求を1つにまとめることができる。
【0055】
[特典付与システムSの処理]
続いて、特典付与システムSの処理の流れについて説明する。図5は、特典付与システムSの処理の流れを示すシーケンス図である。本処理は、情報端末1が、第1サービスの利用を申し込んだ利用者のユーザ識別情報を含む算出要求を第1管理装置2に送信したことを契機として開始する(S1)。
【0056】
入力情報取得部231が、算出要求を取得すると、判定処理部232は、利用情報に基づいて、当該算出要求に含まれるユーザ識別情報によって特定される利用者と、当該利用者と所定の関係を有する関係者とが、第2サービスを利用しているか否かが判定された判定結果を示す情報を取得する。
【0057】
具体的には、まず、判定処理部232は、入力情報取得部231が取得した算出要求に含まれるユーザ識別情報を含む判定要求を第2管理装置3に送信する(S2)。第2管理装置3の取得部331が、判定要求に含まれるユーザ識別情報を第1管理装置2から取得すると、判定部332は、情報管理データベースを参照し、当該ユーザ識別情報に関連付けて情報管理データベースに記憶されている利用情報に基づいて、利用者と関係者とが第2サービスを利用している否かを判定するための判定処理を実行する(S3)。そして、送信部333が、判定部332によって判定された判定結果を示す情報を第1管理装置2に送信すると、第1管理装置2の判定処理部232は、当該判定結果を示す情報を取得する(S4)。
【0058】
特典付与部233は、判定処理部232によって取得された判定結果に基づいて、利用者と関係者とが第2サービスを利用しているか否かを判定する(S5)。特典付与部233は、利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを示す判定結果を判定処理部232が取得した場合(S5においてYESの場合)、利用者に対して、第1サービスの利用に適用可能な特典を付与する(S6)。一方、特典付与部233は、利用者及び関係者のうちの少なくともいずれかが第2サービスを利用していないことを示す判定結果を判定処理部232が取得した場合(S5においてNOの場合)、処理をS7に進める。
【0059】
特典付与部233は、判定結果に基づいて、住宅ローンの金利を算出する(S7)。特典付与部233は、判定処理部232によって取得された判定結果が、利用者と関係者とが第2サービスを利用していることを示す場合、割り引きした住宅ローンの金利を算出する。一方、特典付与部233は、判定処理部232によって取得された判定結果が、利用者及び関係者のうちの少なくともいずれかが第2サービスを利用していないことを示す場合、割り引きせずに住宅ローンの金利を算出する。
【0060】
そして、特典付与部233は、算出した住宅ローンの金利を示す金利情報を情報端末1に送信する(S8)。その後、情報端末1は、第1管理装置2から取得した金利情報に基づいて、住宅ローンの金利を表示する。
【0061】
[本実施の形態における効果]
以上説明したとおり、第1管理装置2は、ユーザ識別情報によって特定される利用者と関係者とが第2サービスを利用している場合に、利用者に対して、第1サービスの利用に適用可能な特典を付与する。このようにすることで、第1管理装置2は、利用者及び関係者に第2サービスを利用させる動機付けを提供することができる。これにより、第1管理装置2は、1人が第1サービスを利用することを契機として、複数人に第2サービスを利用させることができる。その結果、第1管理装置2は、第2サービスの利用者数を増加させることができる。
【0062】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0063】
1 情報端末
2 第1管理装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
231 入力情報取得部
232 判定処理部
233 特典付与部
234 第1サービス管理部
3 第2管理装置
31 通信部
32 記憶部
33 制御部
331 取得部
332 判定部
333 送信部
334 第2サービス管理部
S 特典付与システム
図1
図2
図3
図4
図5