IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 矢崎総業株式会社の特許一覧

特許7553535シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法
<>
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図1
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図2
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図3
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図4
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図5
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図6
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図7
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図8
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図9
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図10
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図11
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図12
  • 特許-シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法 図13
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、シールド電線の端末処理方法
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/28 20060101AFI20240910BHJP
   H02G 1/14 20060101ALI20240910BHJP
   H01R 43/048 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
H01R43/28
H02G1/14
H01R43/048 Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022195799
(22)【出願日】2022-12-07
(65)【公開番号】P2024082083
(43)【公開日】2024-06-19
【審査請求日】2024-04-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】間渕 実良
【審査官】山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/198711(WO,A1)
【文献】特開2018-088352(JP,A)
【文献】特開2016-197962(JP,A)
【文献】特開2007-132812(JP,A)
【文献】特開2001-357960(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 43/28
H02G 1/14
H01R 43/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
絶縁樹脂のシースで被覆されたシールド材の内側に、2本の芯線が、螺旋状に撚られた状態で内装されたシールド電線の端末処理の際の、前記シールド材の内側の2本の芯線の電線断面内での相互位置関係を検出する芯線位置検出装置であって、
前記シースが剥ぎ取られることで露出したシールド材の電線先端から基端側に所定長だけ離れた所定位置において前記シールド材を全周にわたり前記芯線に密着させる密着手段と、
当該所定位置において前記シールド材の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する計測手段と、
前記計測手段による計測結果から当該所定位置における前記2本の芯線の配置を算出する算出手段と、
を備える、
芯線位置検出装置。
【請求項2】
前記密着手段として、
前記シールド電線の軸線を中心に回転可能で、閉じることで前記シールド材を前記芯線に密着させる開閉爪を備えている、
請求項1に記載の芯線位置検出装置。
【請求項3】
前記密着手段として、
前記シールド電線の軸線を中心に回転可能なローラを、前記シールド材の外周に押し付けながらシールド材の全周に回転させることで、前記シールド材を前記芯線に密着させる押し付けローラ機構を備えている、
請求項1に記載の芯線位置検出装置。
【請求項4】
前記計測手段として、
前記シールド材を側方から見た際の光学データにより、前記シールド材の電線直径方向の断面寸法を計測する光学的計測手段を備えている、
請求項1に記載の芯線位置検出装置。
【請求項5】
前記所定位置において前記シールド材の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する手段として、
前記所定位置において前記シールド材の外周に接触する接触子の変位量を測定することで、前記シールド材の電線直径方向の断面寸法を計測する手段を備えている、
請求項1に記載の芯線位置検出装置。
【請求項6】
前記所定位置より、前記シールド材の外周に嵌めるスリーブの軸線方向の長さ分だけ基端側に設定した位置から先端側の前記シースを剥ぎ取る剥ぎ取り工程と、
請求項1に記載の芯線位置検出装置により、露出したシールド材の外側から前記所定位置における電線断面内での前記2本の芯線の配置を算出する算出工程と、
前記算出工程により得られた前記所定位置における電線断面内での前記複数の芯線の配置が、予め定めた基準角度位置となるように前記シールド電線をその軸線周りに回転させる回転工程と、
前記シースの剥ぎ取りにより露出したシールド材の外周に該露出したシールド材の基端側に位置させて前記スリーブを嵌め、該スリーブの電線先端側の端部の位置が前記所定位置と一致するように前記スリーブを固定するスリーブ固定工程と、
前記露出したシールド材の長さが所定長となるようにトリミング加工し、トリミング加工後のシールド材を前記スリーブの端部の位置で電線の基端側に折り返して、その折り返し部分を、前記スリーブの外周に被せる折り返し工程と、
前記折り返し工程での前記シールド材のトリミング加工および折り返しにより露出した前記複数の芯線の撚りを解いて、前記基準角度位置上において直線状に伸長させる伸長工程と、
前記伸長工程で前記基準角度位置上において直線状に伸長させた複数の芯線の先端の絶縁被覆を除去して、露出した芯線導体にそれぞれインナー端子を固定する固定工程と、
前記スリーブに被さるように折り返した前記シールド材の折り返し部にアウター端子のシールド材加締片を加締め固定する加締め工程と、
を備える、
シールド電線の端末処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド電線の端末処理の際の、シールド材(主に編組)の内側に隠れる複数本の芯線の相互位置関係を検出する芯線位置検出装置、及び、その装置を用いて実行するシールド電線の端末処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
各種あるシールド電線の種類の中に、高速通信用のシールド電線として、絶縁樹脂のシースで被覆されたシールド材(主に編組)の内側に、複数本(例えば2本)の芯線(信号線)が、螺旋状に撚られた状態で内装されたものがある。
【0003】
この種のシールド電線では、2本の芯線が撚られた状態で内装されているので、電線の長さ方向の位置によって、電線断面内における2本の芯線の並ぶ位置(例えば、水平線を基準にした並び角度)が異なる。同じ並び位置になるのは、2本の芯線の撚り合わせのピッチごとであり、この撚り合わせの条件は、電線の種類ごとに予め仕様で定められている。
【0004】
シールド電線の接続にはシールドコネクタが用いられており、この種のシールド電線の端末に装着されるシールドコネクタの一例として、図11に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このシールドコネクタ200は、樹脂製のアウターハウジング201と、その内部に挿入される金属製のアウター端子(シールドシェル)202と、アウター端子202の筒状のハウジング収容部202aの内部に配置される樹脂製のインナーハウジング203と、インナーハウジング203の端子収容孔203aに装着される金属製のインナー端子(内部端子)20と、を有している。なお、インナーハウジング203とインナー端子20との間に、必要に応じてインピーダンス調整部材204が配置されることもある。
【0006】
このシールドコネクタ200をシールド電線10に取り付けるための端末処理は、例えば、次のように行っている。ここで、シールド電線10は、最外周の樹脂製のシース11の内側に編組(シールド材)12を配置し、編組12の内側に2本の芯線15、15を撚り合わせて配置したものである。なお、芯線15、15と編組12との間にシールド箔(アルミや銅の箔)を配置したものもある。
【0007】
端末処理の際には、まず、シールド電線10の端末のシース11を所定長さだけ剥ぎ取る。そして、シールド電線10の端末のシース11の剥ぎ取りにより、2本の芯線15を包囲する編組12を露出させる。次に、編組12の基端部外周に金属製筒状のスリーブ13を嵌め込んで加締め固定する。図11中の(a)の状態である。
【0008】
次に、編組12の端末部を寸法カット(トリミング加工)し、スリーブ13の端縁で編組12を電線の基端側に折り返して、編組12の折り返し部12aを、スリーブ13の外周に重なるように被せる。図11中の(b)の状態である。
【0009】
このように編組12をトリミング加工して折り返すことで、2本の芯線15、15が露出する。ここで、芯線15、15の外周を覆うようにシールド箔が配置されている場合には、編組12の折り返し部12aの端部でシールド箔を切り取ることで、2本の芯線15、15を露出させる。
【0010】
この段階では、芯線15、15に撚りが残っているので、少なくとも端末部分の撚りを解いて2本の芯線15、15を直線状に伸長させてから、芯線15、15の先端部の絶縁被覆15b、15bを剥がし、芯線導体15a、15aを露出させて、芯線導体15a、15aにそれぞれインナー端子20、20を加締め接続する。
【0011】
その後、インナー端子20、20をインナーハウジング203の端子収容孔203a、203aに収容し、インナーハウジング203をアウター端子202の筒状のハウジング収容部202aに収容する。そして、アウター端子202の編組加締片202bを、編組12の折り返し部分12aとスリーブ13とに加締め圧着すると共に、アウター端子202のシース加締片202cをシース11に加締め固定する。これによりインナーモジュール200Aが完成し、このインナーモジュール200Aをアウターハウジング201に挿入することで、シールド電線10の端末に対するシールドコネクタ200の装着が完了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】特開2021-86677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、このような構成の高速通信用のシールドコネクタ200では、外部から芯線15、15へのノイズの影響を可能な限り排除したいという要求がある。そのためには、編組(シールド材)12から露出した部分の2本の芯線15、15の長さを厳密に管理する必要がある。
【0014】
図12および図13は、編組(シールド材)12と2本の芯線15、15とインナー端子20の関係の概略を示している。図12は、編組12の端部12eの位置A(図中△で示す位置)での2本の芯線15、15の配置とインナー端子20への接続部の位置での2本の芯線15、15の配置が、電線周方向に異なっている(ズレている)場合を示しており、上側の図は側面視図、下側の図は上面視図を示している。また、図13は、編組12の端部12eの位置A(図中△で示す位置)での2本の芯線15、15の配置とインナー端子20への接続部の位置での2本の芯線15、15の配置が、電線周方向に一致している場合(芯線15、15の配置が揃っている場合)を示しており、上側の図は側面視図、下側の図は上面視図を示している。
【0015】
図12および図13に示すように、編組12の端部12eからインナー端子20までの距離Lは一定に定められており、この間の芯線15、15の実長(電線長)を最短に管理することが、伝送性能向上のために重要である。そのため、露出した芯線15、15を極力直線状に伸長させて電線長を最短化することが望ましい。
【0016】
ところが、図12に示すように、撚りを解いて直線状に伸長させた2本の芯線15、15の配置が、編組12の端部12eの位置とインナー端子20への接続部の位置とで異なってしまう場合がある。その場合は、芯線15の撚りの解きが不完全であり、それだけ直線状でなくなるぶん、露出した芯線15に余長が生じることになる。
【0017】
また、アウター端子202の編組加締片202bを編組12に加締めた時に、2本の芯線15、15に加締めによる外力Nが及ぶことで、2本の芯線15、15の並び位置に変動が生じて、そのために2本の芯線15、15に長さ方向のズレが発生することがある。2本の芯線15、15に余長や長さ方向のズレが発生すると、それだけ伝送性能が低下するおそれがある。
【0018】
したがって、図13に示すように、撚りを解いて直線状に伸長させた2本の芯線15、15の配置が、編組12の端部12eの位置とインナー端子20への接続部の位置とで一致しているようにする(捩れのない状態にする)ことが望まれる。
【0019】
しかし実際には、上述のように、端末処理の工程の進め方によって、編組(シールド材)12で隠れた状態のときの内側の芯線15、15の配置を外部から知ることができないために、編組(シールド材)12から露出した芯線15、15の配置を、両端(編組12の端部12eの位置とインナー端子20への接続部の位置)で揃えることができないことがあった。
【0020】
以上の問題は、図11に示すようにスリーブ13を用いる場合に限らず、スリーブ13を用いず、シース11の端部に編組12の折り返し部12aを直接被せて、その部分にアウター端子202の編組加締片202bを加締める場合にも共通して生じることであった。
【0021】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、シールド材から露出した芯線の配置を基端と先端で揃えることができ、それによりシールド材から露出した芯線の直線性と寸法精度の向上を図ることができ、その結果として端末処理部の伝送特性の向上に貢献することのできる、シールド電線の端末処理のための芯線位置検出装置、及び、その芯線位置検出装置を用いたシールド電線の端末処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
前述した目的を達成するために、本発明に係る芯線位置検出装置は、下記を特徴としている。
【0023】
絶縁樹脂のシースで被覆されたシールド材の内側に、2本の芯線が、螺旋状に撚られた状態で内装されたシールド電線の端末処理の際の、前記シールド材の内側の2本の芯線の電線断面内での相互位置関係を検出する芯線位置検出装置であって、
前記シースが剥ぎ取られることで露出したシールド材の電線先端から基端側に所定長だけ離れた所定位置において前記シールド材を全周にわたり前記芯線に密着させる密着手段と、
当該所定位置において前記シールド材の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する計測手段と、
前記計測手段による計測結果から当該所定位置における前記2本の芯線の配置を算出する算出手段と、
を備える、
芯線位置検出装置。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、シールド材で隠れた状態のときにも、シールド材の内側の芯線の配置を的確に検出することができる。即ち、シールド材が膨らんだ状態にあるときでも、膨らみを潰すことでシールド材を芯線に密着させることにより、シールド材の外側から芯線の配置を計測できる。そのため、シールド材を除去して芯線を直線状に伸長させる前の段階で、シールド材から露出する芯線の配置を基端と先端で揃えることができる。そのため、インナー端子やアウター端子を取り付けた後でのシールド材から露出した芯線の直線性と寸法精度の向上を図ることができ、その結果として、端末処理部の伝送特性の向上に貢献することができる。
【0025】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1図1は、本発明の第1実施形態の芯線位置検出装置の概略構成を示す側面図である。
図2図2は、前記第1実施形態の装置において、開閉爪を閉じてシールド材を芯線に密着させている状態を示す側面図である。
図3図3は、前記第1実施形態の装置において、芯線に密着したシールド材の外側から、シールド材の内側に隠れている2本の芯材の配置を電線周方向の全周にわたり計測した際のデータの変化を示すグラフである。
図4図4は、前記第1実施形態の装置で計測した結果を用いてシールド電線の端末処理を行う際のスリーブの位置と計測位置Aの関係を示す側面図である。
図5図5は、開閉爪の他にシールド材を芯線に密着させる例を示す図である。
図6図6は、前記第1実施形態の装置において、光学的に芯材の配置を計測する例を示す図である。
図7図7は、本発明の第2実施形態の芯線位置検出装置の概略構成を示す図で、左側の図は側面図、右側の図は側面図におけるM-M矢視断面図である。
図8図8は、本発明の第2実施形態の芯線位置検出装置の変形例を示す図である。
図9図9は、本発明の第3実施形態の芯線位置検出装置の概略構成を示す図で、左側の図は側面図、右側の図は側面図におけるM-M矢視断面図である。
図10図10は、前記第3実施形態の装置の動作時の状態を示す図で、左側の図は側面図、右側の図は側面図におけるM-M矢視断面図である。
図11図11は、従来のシールドコネクタを示す概略斜視図である。
図12図12は、編組(シールド材)と2本の芯線とインナー端子の関係の概略を示し、編組から露出する2本の芯線の配置が基端と先端とで異なっている場合を示す図で、上側の図は側面視図、下側の図は上面視図である。
図13図13は、編組(シールド材)と2本の芯線とインナー端子の関係の概略を示し、編組から露出する2本の芯線の配置が基端と先端とで揃っている場合を示す図で、上側の図は側面視図、下側の図は上面視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
【0028】
図1は、本発明の第1実施形態の芯線位置検出装置の概略構成を示す側面図、図2は、開閉爪を閉じてシールド材を芯線に密着させている状態を示す側面図である。
【0029】
まず、図1に示すように、ここで対象とするシールド電線10は、最外周の樹脂製のシース11の内側に編組(シールド材)12を配置し、編組12の内側に2本の芯線15、15を螺旋状に撚り合わせて配置したものである。なお、必要に応じて、芯線15、15と編組12との間にはシールド箔(アルミや銅の箔)が配置されている場合もある。
【0030】
本実施形態の装置を使用する端末処理方法は、編組12を押さえるための筒状のスリーブ13(図4参照)を用いる場合の例である。
この芯線位置検出装置は、絶縁樹脂のシース11で被覆された編組(シールド材12)の内側に、2本の芯線15、15が、螺旋状に撚られた状態で内装されたシールド電線10の端末処理の際の、編組12の内側に隠れる2本の芯線15、15の電線断面内での相互位置関係を検出するものである。
【0031】
構成としては、シース11が剥ぎ取られることで露出した編組12の電線先端から基端側に所定長だけ離れた位置Aにおいて編組12を全周にわたり芯線に密着させる手段と、当該位置Aにおいてシールド材の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する手段と、該手段による計測結果から当該位置Aにおける2本の芯線15の配置を算出する手段と、を備えている。
【0032】
本第1実施形態の芯線位置検出装置では、図1および図2に示すように、編組(シールド材)12を全周にわたり芯線15に密着させる手段として、シールド電線10の軸線を中心に回転可能で、閉じることで編組12を芯線15に密着させる開閉爪102を備えている。180°周方向に離間した一対の開閉爪102は、開閉機構100に装備されており、図示しない開閉駆動機構により開閉駆動される。また、開閉機構100には、シールド電線10の先端を突き当てることで、シールド電線10の中心軸合わせと前後方向合わせを行う電線先端ガイド101が設けられている。
【0033】
そして、シールド電線10の軸線周りに回転しながら、編組12の全周にわたり、開閉爪102を開閉させて編組12を芯線15に密着させる。編組12を全周にわたり密着させた後に、計測手段が位置Aにおいて編組12の電線直径方向の断面寸法を計測し、その計測結果から算出手段が当該位置Aにおける2本の芯線15の配置を算出する。
【0034】
位置Aにおいて編組12の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する計測手段としては、接触式、非接触式を問わないが、ここでは例として、編組12を側方から見た際の光学データにより、編組12の電線直径方向の断面寸法を計測する非接触式の光学的計測手段を挙げる。
【0035】
具体的には、図6に示すように、編組12に対して側方からレーザ光を照射する発光部103aと、発光部103aから照射されて編組12を通過するレーザ光を受光する受光部103bと、受光部103bのデータのうち編組12の存在による影となる部分の幅寸法を計測データとして出力するレーザ式計測器103と、計測データ(幅寸法)が最小になる位置を位置Aにおける2本の芯線15の配置(並び方向)とする算出手段と、を備えている。
【0036】
図3は、開閉爪の間隔(編組の幅寸法)と回転角度位置の関係を示すデータのグラフである。このグラフから分かるように、編組12の幅寸法が最小となる角度位置が、2本の芯線15の並び方向を示す。最小の幅寸法となるのは、2本の芯線15を区別しなければ、180°ごとであるが、実際の端末処理時には2本の芯線15を区別してシールド電線10の回転角度を設定する必要がある。
【0037】
レーザ式計測手段の他に、カメラで撮像した画像データにより編組12の幅寸法を測定し、その測定結果により2本の芯線15の配置(並び方向)を求めてもよい。
【0038】
実施形態の装置を用いて測定する方法について説明すると、まず最初に、シールド電線10のシース11を剥く。即ち、前述したように、シールド電線10の電線先端から基端側に所定長だけ離れた位置Aより、編組12の外周に嵌めるスリーブ13(図4参照)の軸線方向の長さ分だけ基端側に設定した位置から先端側のシース11を剥ぎ取る。
【0039】
次に、シールド電線10の先端を、電線先端ガイド101に当てて、中心軸合わせと前後位置合わせを行う。その状態で、開閉爪102を閉じて、シールド電線10の編組(シールド材)12の膨らみを押さえる。この場合、内部の芯線15が動かない程度の圧力で押さえる。これにより、膨らみがちな編組12を芯線15に密着させ、膨らみが無い状態にする。
【0040】
そして、編組12の外周の凹凸を計測する。次に、開閉爪102(もしくはシールド電線10でもよい)を回転させ、編組12を押さえる位置をずらして全周を押さえる。また、接触式の計測手段もしくは非接触式の計測手段にて、編組12の凹凸を電線外周1周分計測する。
【0041】
このように計測することで、図3に示すように、1周分の編組12の電線直径方向の断面寸法の変化が分かる。したがって、このデータにより、露出した編組12の外側から位置Aにおける電線断面内での2本の芯線15の配置を算出することができる。
【0042】
上のように得られた位置Aにおける電線断面内での2本の芯線15の配置が分かったら、その測定結果を用いて以降の端末処理を進める。即ち、まず、それら2本の芯線15の配置が、予め定めた基準角度位置(例えば、水平な角度位置)となるようにシールド電線10をその軸線周りに回転させる。
【0043】
次に、露出した編組12の外周に図4に示すように、露出した編組12の基端側に位置させてスリーブ13を嵌める。この際、スリーブ13の電線先端側の端部の位置が位置Aと一致するようにスリーブ13の位置を定めて固定する。
【0044】
次に、露出した編組12の長さが所定長となるようにトリミング加工し、トリミング加工後の編組12をスリーブ13の端部の位置で電線の基端側に折り返して、図6に示すように、その折り返し部12aを、スリーブ13の外周に被せる。
【0045】
その後、編組12のトリミング加工および折り返しにより露出した2本の芯線15の撚りを解いて、基準角度位置上において直線状に伸長させ、伸長させた2本の芯線15の先端の絶縁被覆を除去して、露出した芯線導体にそれぞれインナー端子20(図11参照)を固定する。
【0046】
インナー端子20の固定が済んだら、スリーブ13に被さるように折り返した編組12の折り返し部12aに、アウター端子202(図11参照)の編組加締片(シールド材加締片)202bを加締め固定する。以降は、図3を用いた前述の説明の順番で組み立て工程を完了することにより、シールドコネクタの固定されたシールド電線10の端末を得ることができる。
【0047】
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、編組12で隠れた状態のときにも、編組12の内側の2本の芯線15の配置を的確に検出することができる。即ち、編組12が膨らんだ状態にあるときでも(あるいは、皺や偏りがあるときでも)、開閉爪102で膨らみを潰すことで編組12を芯線15に密着させることにより、編組12の外側から2本の芯線15の配置を計測できる。そのため、編組12を除去して芯線15を直線状に伸長させる前の段階で、編組12から露出する芯線の配置を基端と先端で揃えることができる。そのため、インナー端子20やアウター端子202を取り付けた後での編組12から露出した芯線15の直線性と寸法精度の向上を図ることができ、その結果として、端末処理部の伝送特性の向上に貢献することができる。
【0048】
なお、開閉爪102で電線を挟んだ後の回転方向を、芯線15の撚りを締める方向にすれば、計測において芯線の膨らみ(撚りの解き)の影響を解消できる。また、開閉爪102によって電線を挟む強さを強くすれば、芯線15の曲がり矯正も行える。
【0049】
図7は、本発明の第2実施形態の芯線位置検出装置の概略構成を示す図で、左側の図は側面図、右側の図は側面図におけるM-M矢視断面図である。また、図8は、芯線位置検出装置の変形例を示す図である。
【0050】
この第2実施形態の芯線位置検出装置120では、編組12を全周にわたり芯線15に密着させる手段として、シールド電線10の軸線を中心に回転可能なローラ126を、編組12の外周に押し付けながら編組12の全周に回転させることで、編組12を芯線15に密着させる押し付けローラ機構125Aを備えている。この押し付けローラ機構125Aは、編組12の断面寸法を計測する計測器を兼ねるものであり、ローラ126を接触子とする伸縮式の計測手段を内蔵する。つまり、本実施形態においては、位置Aにおいて編組12の外周に接触する接触子(ローラ126)の変位量を測定することで、編組12の電線直径方向の断面寸法を計測する接触式の計測手段を備えている。その他には、2つのローラを使用した電線芯ブレ防止ガイド122を備えている。
【0051】
押し付けローラ機構125Aと電線芯ブレ防止ガイド122は、電線を挟んで対向する位置に配置されており、それぞれエアシリンダ127、123で接触部材であるローラ126を編組12に適当な力で押し付けられるようになっている。そして、電線周りに回転するローラ126で編組12を挟み、電線またはローラ126のいずれかを回転することで、その際の各角度における電線の径を計測する。
【0052】
測定の手順としては、まず、シールド電線10からシース11を剥く。剥ぎ取り寸法は第1実施形態と同様である。次に、シールド電線10の先端を、電線先端ガイド121に当てて、中心軸合わせと前後位置合わせを行う。この位置決めにより、位置Aとローラ126の位置が一致する。
【0053】
次に、エアシリンダ123、127により、電線芯ブレ防止ガイド122のローラと、計測器を兼ねる押し付けローラ機構125Aのローラ126を編組12の外周に押し当てる。この際の押し付け圧力は、内部の芯線15が動かない程度の圧力である。
【0054】
この状態で、シールド電線10もしくは芯線位置検出装置120側のローラ機構125Aおよび電線芯ブレ防止ガイド122を回転させると、内部の芯線15の凹凸に合わせて、電線芯ブレ防止ガイド122が電線径方向に前後し、エアシリンダ123が前後する。また、押し付けローラ機構125A側のエアシリンダ127は、ローラ126を編組12に押し当てた後、計測中は位置固定する。そうすることで、接触式の計測器の接触子を兼ねるローラ126が編組12の凹凸に応じて変動し、ローラ機構125Aに内蔵された計測手段が編組12の凹凸に合わせて伸縮し、編組12の断面寸法のデータが得られる。この状態で、シールド電線10もしくは押し付けローラ機構125Aを回転させると、内部の芯線15の凹凸に合わせてローラ126が変位し、計測手段が伸縮長を計測することで、全周にわたり編組12の断面寸法が測定され、それに基づいて2本の芯線15の配置が割り出される。
【0055】
得られた芯線15の配置データを用いてシールド電線の端末処理を行う方法は第1実施形態と同様である。
【0056】
なお、接触式の計測手段を内蔵する押し付けローラ機構125Aに代えて、図8に示すように、バネで編組12に押し付けられる押し付け部材128を配置し、押し付け部材128の変位を非接触式のレーザセンサ125Bなどで測定するようにしてもよい。
【0057】
図9は、本発明の第3実施形態の芯線位置検出装置の概略構成を示す図で、左側の図は側面図、右側の図は側面図におけるM-M矢視断面図である。また、図10は、同装置の動作時の状態を示す図で、左側の図は側面図、右側の図は側面図におけるM-M矢視断面図である。
【0058】
この第3実施形態の芯線位置検出装置は、第1実施形態の開閉爪102を持つ開閉機構100を備えている他に、開閉爪102の編組12に対する押し付け方向における変位量を計測する計測器108(例えば、接触式センサ)を備えている。計測器108は、開閉爪102を閉じて編組12を芯線15に密着させた際の開閉爪102の開度を全周にわたり測定することで、編組12の断面寸法を測定し、2本の芯線15の配置を割り出す。
【0059】
測定の手順としては、まず、シールド電線10からシース11を剥く。剥ぎ取り寸法は第1実施形態と同様である。次に、シールド電線10の先端を、電線先端ガイド121に当てて、中心軸合わせと前後位置合わせを行う。この位置決めにより、位置Aとローラ126の位置が一致する。
【0060】
その状態で、開閉爪102を閉じて、シールド電線10の編組(シールド材)12の膨らみを押さえる。この場合、内部の芯線15が動かない程度の圧力で押さえる。これにより、膨らみがちな編組12を芯線15に密着させ、膨らみが無い状態にする。そして、開閉爪102の開閉動作に連動した計測器108で、編組12の外周の凹凸を計測する。つまり、開閉爪102の停止位置における開閉爪102の間隔(開度)を計測する。
【0061】
次に、開閉爪102を開き、開閉爪102もしくはシールド電線10を回転させて相互の角度に差を設け、編組12を押さえる位置をずらして開閉爪102の開度を計測する。全周にわたり以上の操作を繰り返して、シールド電線10と開閉爪102の角度差別における開閉爪102の間隔を90度以上計測する。それにより、編組12の断面寸法を測定することができ、それに基づいて2本の芯線15の配置を割り出すことができる。
【0062】
得られた芯線15の配置データを用いてシールド電線の端末処理を行う方法は第1実施形態と同様である。
【0063】
なお、上記実施形態では、シールド材として編組を例示したが、編組以外のシールド材(例えば、シールド箔)を使用したシールド電線にも本発明は適用することができる。
【0064】
以上説明した第2実施形態と第3実施形態の芯線位置検出装置によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0065】
ここで、上述した本発明の実施形態に係る芯線位置検出装置および端末処理方法をそれぞれ以下[1]~[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 絶縁樹脂のシース(11)で被覆されたシールド材(12)の内側に、2本の芯線(15)が、螺旋状に撚られた状態で内装されたシールド電線(10)の端末処理の際の、前記シールド材(12)の内側の2本の芯線(15)の電線断面内での相互位置関係を検出する芯線位置検出装置であって、
前記シース(11)が剥ぎ取られることで露出したシールド材(12)の電線先端から基端側に所定長だけ離れた所定位置において前記シールド材(12)を全周にわたり前記芯線(15)に密着させる密着手段と、
当該位置Aにおいて前記シールド材(12)の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する計測手段と、
該手段による計測結果から当該位置Aにおける前記2本の芯線(15)の配置を算出する算出手段と、
を備える、
芯線位置検出装置。
【0066】
上記[1]の構成によれば、2本の芯線(15)がシールド材(12)で隠れた状態のときにも、シールド材(12)の内側の2本の芯線(15)の配置を的確に検出することができる。即ち、シールド材(12)が膨らんだ状態にあるときでも(あるいは、皺や偏りがあるときでも)、膨らみを潰すことでシールド材(12)を芯線(15)に密着させることにより、シールド材(12)の外側から2本の芯線(15)の配置を計測できる。そのため、シールド材(12)を除去して芯線(15)を直線状に伸長させる前の段階で、シールド材(12)から露出する芯線(15)の配置を基端と先端で揃えることができる。そのため、インナー端子(20)やアウター端子(202)を取り付けた後でのシールド材(12)から露出した芯線(15)の直線性と寸法精度の向上を図ることができ、その結果として、端末処理部の伝送特性の向上に貢献することができる。
【0067】
[2] 前記密着手段として、
前記シールド電線(10)の軸線を中心に回転可能で、閉じることで前記シールド材(12)を前記芯線(15)に密着させる開閉爪(102)を備えている、
上記[1]に記載の芯線位置検出装置。
【0068】
上記[2]の構成によれば、開閉爪(102)によりシールド材(12)を芯線(15)に密着させる構成としているので、構造が簡単であり実現が容易である。
【0069】
[3] 前記密着手段として、
前記シールド電線(10)の軸線を中心に回転可能なローラ(126)を、前記シールド材(12)の外周に押し付けながらシールド材(12)の全周に回転させることで、前記シールド材(12)を前記芯線(15)に密着させる押し付けローラ機構(125A)を備えている、
上記[1]に記載の芯線位置検出装置。
【0070】
上記[3]の構成によれば、ローラ(126)を押し付けてシールド材(12)を芯線(15)に密着させるので、編組(12)の外周に周方向連続してローラ(126)を押し付けることができる。
【0071】
[4] 前記計測手段として、
前記シールド材(12)を側方から見た際の光学データにより、前記シールド材(12)の電線直径方向の断面寸法を計測する光学的計測手段(103)を備えている、
上記[1]に記載の芯線位置検出装置。
【0072】
上記[4]の構成によれば、光学的計測手段(103)により、非接触で芯線(15)の配置を検出することができる。
【0073】
[5] 前記所定位置(A)において前記シールド材(12)の電線直径方向の断面寸法を全周にわたり計測する手段として、
前記所定位置(A)において前記シールド材(12)の外周に接触する接触子(126)の変位量を測定することで、前記シールド材(12)の電線直径方向の断面寸法を計測する手段を備えている、
上記[1]に記載の芯線位置検出装置。
【0074】
上記[5]の構成によれば、接触子(例えば、ローラ126)の変位量を測定することがで、芯線(15)の配置を算出することができる。
【0075】
[6] 前記所定位置(A)より、前記シールド材の外周に嵌めるスリーブの軸線方向の長さ分だけ基端側に設定した位置から先端側の前記シースを剥ぎ取る剥ぎ取り工程と、
上記[1]に記載の芯線位置検出装置により、露出したシールド材の外側から前記所定位置(A)における電線断面内での前記2本の芯線の配置を算出する算出工程と、
前記算出工程により得られた前記所定位置(A)における電線断面内での前記複数の芯線の配置が、予め定めた基準角度位置となるように前記シールド電線をその軸線周りに回転させる回転工程と、
前記シースの剥ぎ取りにより露出したシールド材の外周に該露出したシールド材の基端側に位置させて前記スリーブを嵌め、該スリーブの電線先端側の端部の位置が前記所定位置と一致するように前記スリーブを固定するスリーブ固定工程と、
前記露出したシールド材の長さが所定長となるようにトリミング加工し、トリミング加工後のシールド材を前記スリーブの端部の位置で電線の基端側に折り返して、その折り返し部分を、前記スリーブの外周に被せる折り返し工程と、
前記折り返し工程での前記シールド材のトリミング加工および折り返しにより露出した前記複数の芯線の撚りを解いて、前記基準角度位置上において直線状に伸長させる伸長工程と、
前記伸長工程で前記基準角度位置上において直線状に伸長させた複数の芯線の先端の絶縁被覆を除去して、露出した芯線導体にそれぞれインナー端子を固定する固定工程と、
前記スリーブに被さるように折り返した前記シールド材の折り返し部にアウター端子のシールド材加締片を加締め固定する加締め工程と、
を備える、
シールド電線の端末処理方法。
【0076】
上記[6]の構成の端末処理方法によれば、シールド材(12)から露出する芯線(15)の配置を、露出部分の基端から先端まで揃えることができる。そのため、露出部分の芯線(15)を基端から先端まで直線状に伸長させることができ、その結果として、露出部分の芯線(15)の余長を削減できると共に、露出している芯線(15)の長さを揃えた状態で芯線先端の加工を行うことができ、シールドコネクタの伝送特性の向上が図れる。
【0077】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【0078】
例えば、図5に示すように、1対のロッドを紐などで結び、上記各実施形態においてシールド材を芯線に密着させた位置と同じ位置のシールド材を紐で縛るようにしてもよい。この場合、ロッドの操作を自動機により行ってもよいが、作業者がロッドを操作してもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 電線外周
10 シールド電線
11 シース
12 編組(シールド材)
12 シールド材
13 スリーブ
15 芯線
15a 芯線導体
15b 絶縁被覆
20 インナー端子
100 開閉機構
101 電線先端ガイド
102 開閉爪
103 レーザ式計測器
103a 発光部
103b 受光部
120 芯線位置検出装置
121 電線先端ガイド
122 電線芯ブレ防止ガイド
123 エアシリンダ
125A ローラ機構
125B レーザセンサ
126 ローラ
127 エアシリンダ
128 部材
200 シールドコネクタ
200A インナーモジュール
201 アウターハウジング
202 アウター端子(シールドシェル)
202a ハウジング収容部
202b 編組加締片(シールド材加締片)
203 インナーハウジング
203a 端子収容孔
202c シース加締片
204 インピーダンス調整部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13