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特許7553539分析システム、分析方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】分析システム、分析方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0201 20230101AFI20240910BHJP
【FI】
G06Q30/0201
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022210632
(22)【出願日】2022-12-27
(65)【公開番号】P2024093961
(43)【公開日】2024-07-09
【審査請求日】2022-12-27
(73)【特許権者】
【識別番号】399037405
【氏名又は名称】楽天グループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】弁理士法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹内 伸一
(72)【発明者】
【氏名】中澤 満
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-310620(JP,A)
【文献】特開2016-151957(JP,A)
【文献】特開2021-189983(JP,A)
【文献】特開2016-110270(JP,A)
【文献】特開2003-196284(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインで提供される複数のサービスの各々のサーバから、ユーザが当該サービスに利用登録をした利用登録日時を取得する利用登録日時取得部と、
前記複数のサービスの各々のサーバから取得された前記利用登録日時に基づいて、前記複数のサービスの各々の利用が開始された開始順序を特定する順序特定部と、
前記開始順序に基づいて、前記複数のサービスのうちの何れかである第2サービスと、当該第2サービスの直近で前記ユーザが利用登録をした他のサービスである第1サービスと、の組み合わせを特定し、前記第1サービスが前記第2サービスへの送客にどの程度寄与しているかを示す送客力が増加するように、前記送客力を計算する送客力計算部と、
を含む分析システム。
【請求項2】
前記送客力計算部は、前記第1サービスの前記利用登録日時から前記第2サービスの前記利用登録日時までの時間を計算し、当該時間が短いほど、前記送客力が高くなるように、前記送客力を計算する、
請求項1に記載の分析システム。
【請求項3】
前記分析システムは、前記第1サービスにおける複数の前記ユーザの各々の利用額、利用回数、又は利用頻度の合計値を計算する合計値計算部を更に含み、
前記送客力計算部は、前記合計値が高いほど、前記送客力が高くなるように、前記送客力計算する、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項4】
前記分析システムは、前記ユーザが前記第2サービスの利用登録ページにアクセスした際のリンク元の情報に基づいて、前記ユーザが前記第1サービスのページのリンクを選択することによって前記利用登録ページにアクセスしたかを特定する特定部を更に含み、
前記送客力計算部は、前記リンクが選択されたことが特定された場合に、前記送客力増加させる、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項5】
前記送客力計算部は、前記ユーザが利用する前記複数のサービスの利用数が少ないほど前記送客力が高くなるように、前記送客力計算する、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項6】
前記送客力計算部は、前記第1サービスの種類に応じた増加量に基づいて、前記送客力計算する、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項7】
前記分析システムは、前記ユーザによる前記複数のサービスの各々の利用に応じたランクが格納されたユーザデータベースから当該ランクを取得するランク取得部を更に含み、
前記送客力計算部は、前記ランクごとに前記送客力計算する、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項8】
前記分析システムは、前記ユーザに関するユーザ情報が格納されたユーザデータベースから当該ユーザ情報を取得するユーザ情報取得部を更に含み、
前記送客力計算部は、前記ユーザ情報ごとに前記送客力計算する、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項9】
前記分析システムは、前記送客力に基づいて、前記複数のサービスの各々のサーバに広告を出力する広告出力部を更に含む、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項10】
前記分析システムは、前記複数のサービスの各々を管理する管理者の端末に、前記送客に関する送客情報を含む画面を表示させることによって、前記送客情報を前記管理者に定期用する送客情報提供部を更に含む、
請求項1又は2に記載の分析システム。
【請求項11】
コンピュータが、
オンラインで提供される複数のサービスの各々のサーバから、ユーザが当該サービスに利用登録をした利用登録日時を取得する利用登録日時取得ステップと、
前記複数のサービスの各々のサーバから取得された前記利用登録日時に基づいて、前記複数のサービスの各々の利用が開始された開始順序を特定する順序特定ステップと、
前記開始順序に基づいて、前記複数のサービスのうちの何れかである第2サービスと、当該第2サービスの直近で前記ユーザが利用登録をした他のサービスである第1サービスと、の組み合わせを特定し、前記第1サービスが前記第2サービスへの送客にどの程度寄与しているかを示す送客力が増加するように、前記送客力を計算する送客力計算ステップと、
実行する分析方法。
【請求項12】
オンラインで提供される複数のサービスの各々のサーバから、ユーザが当該サービスに利用登録をした利用登録日時を取得する利用登録日時取得部、
前記複数のサービスの各々のサーバから取得された前記利用登録日時に基づいて、前記複数のサービスの各々の利用が開始された開始順序を特定する順序特定部、
前記開始順序に基づいて、前記複数のサービスのうちの何れかである第2サービスと、当該第2サービスの直近で前記ユーザが利用登録をした他のサービスである第1サービスと、の組み合わせを特定し、前記第1サービスが前記第2サービスへの送客にどの程度寄与しているかを示す送客力が増加するように、前記送客力を計算する送客力計算部、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分析システム、分析方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザによるサービスの利用を促進する技術が検討されている。例えば、特許文献1には、ネットワークを介したサービスのユーザを、サービスの利用度合と、サービスの最後の利用日から現在までの利用停止期間と、の関係に基づいて、予め決められているユーザタイプに分類する技術が記載されている。特許文献1の技術では、ユーザタイプに属するユーザごとに、サービスの利用状況を解析してプロモーションが実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2019-160039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術は、あるサービスにおけるユーザの利用状況に基づいて、このサービスの利用を促進するプロモーションを行う技術にすぎない。即ち、特許文献1の技術は、ある1つのサービスの中で完結するプロモーションにすぎない。このため、特許文献1の技術では、あるサービスのユーザを他のサービスに送客するといったことはできないので、サービスの利用を十分に促進できなかった。
【0005】
本開示の目的の1つは、サービスの利用を促進することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る分析システムは、任意の順序で利用可能な複数のサービスの各々の利用状況に関する利用状況情報を取得する利用状況情報取得部と、前記利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々の前記順序を特定する順序特定部と、前記複数のユーザの各々の前記順序に基づいて、前記サービス間の送客に関する分析を実行する分析実行部と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、サービスの利用を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】分析システムの全体構成の一例を示す図である。
図2】あるユーザが次々とサービスの利用を開始する場合の一例を示す図である。
図3図2とは異なるユーザが次々とサービスの利用を開始する場合の一例を示す図である。
図4】送客力の分析結果に基づいて出力される広告の一例を示す図である。
図5】分析システムで実現される機能の一例を示す図である。
図6】ユーザデータベースの一例を示す図である。
図7】利用状況データベースの一例を示す図である。
図8】送客力データの一例を示す図である。
図9】分析システムで実行される処理の一例を示す図である。
図10】変形例において実現される機能の一例を示す図である。
図11】変形例1の利用状況データベースの一例を示す図である。
図12】変形例4における要因を説明するための図である。
図13】送客情報を示す画面の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[1.分析システムの全体構成]
本開示に係る分析システムの実施形態の一例を説明する。図1は、分析システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、分析システム1は、サーバ10A,10B、分析端末20、及びユーザ端末30A,30Bを含む。サーバ10A,10B、分析端末20、及びユーザ端末30A,30Bの各々は、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続される。
【0010】
本実施形態では、サーバ10A,10Bを区別しない時は、単にサーバ10という。同様に、制御部11A,11Bを区別しない時、記憶部12A,12Bを区別しない時、及び通信部13A,13Bを区別しない時は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13という。図1では、2つのサーバ10が示されているが、サーバ10の数は、任意の数であってよく、2つに限られない。例えば、サーバ10は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0011】
サーバ10は、サーバコンピュータである。例えば、サーバ10は、制御部11、記憶部12、及び通信部13を含む。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
【0012】
分析端末20は、後述の分析を実行するコンピュータである。例えば、分析端末20は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンである。例えば、分析端末20は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、及び表示部25を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様であってよい。操作部24は、キーボード、マウス、又はタッチパネル等の入力デバイスである。表示部25は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等のディスプレイである。
【0013】
本実施形態では、ユーザ端末30A,30Bを区別しない時は、単にユーザ端末30という。同様に、制御部31A,31Bを区別しない時、記憶部32A,32Bを区別しない時、通信部33A,33Bを区別しない時、操作部34A,34Bを区別しない時、及び表示部35A,35Bを区別しない時は、それぞれ制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35という。図1では、2つのユーザ端末30が示されているが、ユーザ端末30の数は、任意の数であってよく、2つに限られない。例えば、ユーザ端末30は、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0014】
ユーザ端末30は、ユーザのコンピュータである。例えば、ユーザ端末30は、制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35を含む。制御部31、記憶部32、通信部33、操作部34、及び表示部35の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部24、及び表示部25と同様であってよい。
【0015】
なお、記憶部12,22,32に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
【0016】
また、分析システム1は、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。例えば、分析システム1は、サーバ10及びユーザ端末30を含まずに、分析端末20だけを含んでもよい。分析システム1は、分析端末20と、サーバ10及びユーザ端末30以外の他のコンピュータと、を含んでもよい。これらの場合、サーバ10及びユーザ端末30は、分析システム1の外部に存在する。
【0017】
[2.分析システムの概要]
本実施形態では、ユーザは、複数のサービスの各々を、任意の順序で利用可能である。サービスは、オンラインで提供されてもよいし、オフラインで提供されてもよい。本実施形態では、決済サービス及び金融サービスといったフィンテックサービスを例に挙げるが、サービス自体は、任意の種類であってよく、例えば、電子商取引サービス、旅行予約サービス、通信サービス、又は動画配信サービスであってもよい。
【0018】
図2は、あるユーザが次々とサービスの利用を開始する場合の一例を示す図である。図2の例では、ユーザは、サービスA~Gを利用可能である。以降、サービスA~Gを区別しない時は、単にサービスという。サービスA~Gは、フィンテックサービスの一種という意味では互いに同じであるが、サービス自体は互いに異なる。本実施形態では、サービスA~Gの各々を提供する会社が、互いに同じグループに属する場合を説明するが、サービスA~Gの各々を提供する会社は、互いに同じグループ会社に属さなくてもよい。
【0019】
例えば、サービスA~Gは、あるグループの会社と、このグループではない会社と、が混在してもよい。サービスA~G等の複数のサービスは、サービス提供者がユーザに対して共通するポイント、電子マネー等の電子的バリューを付与可能なサービス群であってよく、ユーザが当該電子的バリューを共通して利用可能なサービス群であってよく、ユーザが共通するユーザID(ユーザ識別子)を利用してログイン可能なサービス群であってよい。例えば、ユーザがあるサービスを利用すると、ユーザは、このサービス又は他のサービスで利用可能なポイント等を獲得できる。
【0020】
例えば、ユーザが、サービスA~Gの全てを利用していなかったとする。この場合、ユーザは、サービスA~Gの中から好きなものを選択して利用を開始できる。本実施形態では、ユーザは、サービスA~Gの各々の利用を開始するために、所定の利用登録をする必要がある。図2の例では、ユーザは、最初にサービスDの利用登録を行い、サービスDの利用を開始する。その後、ユーザは、サービスA,E,Cの順に利用登録を行い、サービスA,E,Cの利用を開始する。
【0021】
上記のように、ユーザが複数のサービスの各々を順番に開始した場合、あるサービスが、他のサービスへの送客につながっている可能性がある。このような送客の因果関係を特定できれば、サービスの利用を促進できると考えられる。図2の例では、サービスAの利用登録の前に、ユーザがサービスDを利用していたので、サービスAへの送客のためにサービスDが有効な可能性がある。同様に、サービスEへの送客のためにサービスAが有効な可能性がある。サービスCへの送客のためにサービスEが有効な可能性がある。
【0022】
ここで、送客とは、ユーザが送客元のサービスを利用する状態からユーザが送客元及び送客先のサービスを含むサービス群を横断して利用する状態に遷移させることを指してよく、ユーザが当該サービス群のそれぞれを所定期間内に利用する状態に遷移させることを指してよく、当該サービス群を構成する少なくとも1つのサービスの組み合わせにおいてユーザのクロスユースを発生させることを指してよい。送客の意味は、後述の分析実行部203の説明でも記載する。
【0023】
本実施形態では、ユーザがあるサービスに利用登録をした場合に、直近で利用登録をした他のサービスが、当該利用登録されたサービスに送りこむ力があるものとする。本実施形態では、当該直近で利用登録をした他のサービスを、第1サービスという。当該利用登録されたサービスを、第2サービスという。第1サービスは、送客のソースとなるサービスである。第2サービスは、送客のターゲットとなるサービスである。第1サービス及び第2サービスは、後述する変形例のようなサービスであってもよく、本実施形態の例に限られない。
【0024】
例えば、ユーザが第2サービスに利用登録をした場合に、第1サービスに関連付けられた送客力が1ポイント増加する。送客力は、第2サービスへの送客にどの程度寄与しているかを示す指標である。例えば、送客力とは、サービス間の送客数、その予測値、その期待値等の統計値、送客頻度、送客発生率、送客成功率を含む、サービス間の送客数の多寡に応じて変動する何らかの値であってよい。本実施形態では、サービスの組み合わせごとに、送客力が存在するものとする。このため、サービスA~Gといった7つであれば、第1サービス及び第2サービスの全ての組み合わせである42通りの送客力が存在する。
【0025】
図2の例では、サービスDからサービスAへの送客力(サービスDが第1サービスに相当し、サービスAが第2サービスに相当する場合の送客力)が1ポイント増加する。サービスAからサービスEへの送客力(サービスAが第1サービスに相当し、サービスEが第2サービスに相当する場合の送客力)が1ポイント増加する。サービスEからサービスCへの送客力(サービスEが第1サービスに相当し、サービスCが第2サービスに相当する場合の送客力)が1ポイント増加する。
【0026】
図3は、図2とは異なるユーザが次々とサービスの利用を開始する場合の一例を示す図である。図3の例では、ユーザが、最初にサービスCの利用登録を行い、サービスCの利用を開始する。その後、ユーザは、サービスB,A,Dの順に利用登録を行い、サービスB,A,Dの利用を開始する。図3の例では、サービスBへの送客のためにサービスCが有効な可能性がある。同様に、サービスAへの送客のためにサービスBが有効な可能性がある。サービスDへの送客のためにサービスAが有効な可能性がある。
【0027】
図3の例では、サービスCからサービスBへの送客力(サービスCが第1サービスに相当し、サービスBが第2サービスに相当する場合の送客力)が1ポイント増加する。サービスBからサービスAへの送客力(サービスBが第1サービスに相当し、サービスAが第2サービスに相当する場合の送客力)が1ポイント増加する。サービスAからサービスDへの送客力(サービスAが第1サービスに相当し、サービスDが第2サービスに相当する場合の送客力)が1ポイント増加する。本実施形態では、サービスの組み合わせごとに計算された送客力に基づいて、広告が表示されるようになっている。
【0028】
図4は、送客力の分析結果に基づいて出力される広告の一例を示す図である。例えば、電子決済のサービスから銀行のサービスへの送客力が高い場合には、ユーザ端末30Aのように、電子決済サービスの事業者が提供する電子決済アプリの画面SC1に、銀行口座の開設を案内する広告A1が表示される。例えば、クレジットカード会社のサービスから、電子決済のサービスへの送客力が高い場合には、ユーザ端末30Bのように、クレジットカードの利用明細の画面SC2に、電子決済アプリのダウンロードを案内する広告A2が表示される。以降、画面SC1,SC2を区別しない時は、単に画面SC1という。広告A1,A2を区別しない時は、単に広告Aという。
【0029】
以上のように、本実施形態では、種々のユーザの利用登録の順序が分析され、送客力が計算される。分析システム1は、第1サービス及び第2サービスの組み合わせのうち、送客力が相対的に高い組み合わせの第1サービスにおいて、第2サービスへの利用登録を促す広告を出力する。これにより、第2サービスへの利用登録を促すために最適な広告を出力することができるので、第2サービスの利用登録を促進できるようになっている。以降、分析システム1の詳細を説明する。
【0030】
[3.分析システムで実現される機能]
図5は、分析システム1で実現される機能の一例を示す図である。
【0031】
[3-1.サーバで実現される機能]
本実施形態では、複数のサービスの各々を提供するサーバ10は、互いに同様の機能を有する場合を説明する。このため、1つのサーバ10の機能として説明する。例えば、サーバ10は、データ記憶部100及びサービス提供部101を含む。データ記憶部100は、記憶部12により実現される。サービス提供部101は、制御部11により実現される。
【0032】
[データ記憶部]
データ記憶部100は、サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、ユーザデータベースDB1を記憶する。
【0033】
図6は、ユーザデータベースDB1の一例を示す図である。ユーザデータベースDB1は、サービスに利用登録をしたユーザに関する各種情報が格納されたデータベースである。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザID、パスワード、氏名、及び利用状況情報が格納される。ユーザデータベースDB1には、ユーザに関する何らかの情報が格納されるようにすればよく、ユーザデータベースDB1に格納される情報は、図6の例に限られない。例えば、ユーザデータベースDB1には、ユーザが登録した個人情報が格納されてもよい。
【0034】
ユーザIDは、ユーザを識別可能なユーザ識別情報である。このため、ユーザIDと記載した箇所は、ユーザ識別情報と読み替えることができる。ユーザ識別情報は、ユーザID以外の他の情報であってもよく、ユーザIDに限られない。例えば、ユーザ識別情報は、メールアドレス又は電話番号であってもよい。ユーザ識別情報は、ユーザを何らかの形で識別可能な情報であればよい。ユーザIDは、サービスごとに異なっていてもよい。この場合には、どのユーザIDが同じユーザであるかを示す対応関係が分析端末20のデータ記憶部200に記録されているものとする。分析端末20は、この対応関係に基づいて、どのユーザがどのサービスの利用を開始したかを特定できる。
【0035】
本実施形態では、全てのサービスでユーザIDが共通である場合を説明する。このため、ユーザは、どのサービスにも同じユーザIDでログインできる。ただし、ユーザが、あるサービスを初めて利用する場合には、このサービスへの利用登録の手続が必要であるものとする。例えば、ユーザが、初めて利用するサービスに利用登録するための画面に、自身のユーザID及びパスワードを入力すると、このサービスへの利用登録が完了する。ユーザID及びパスワード以外の他の情報の入力が要求されてもよい。
【0036】
利用状況情報は、ユーザによるサービスの利用状況に関する情報である。例えば、利用状況情報は、サービスに利用登録をした日時である利用登録日時、サービスにログインした日時、サービスを利用して支払った金額、サービスに関するウェブサイトの閲覧履歴、サービスを利用して購入した商品又はサービスの購入履歴、又はこれらの組み合わせを示す。本実施形態では、利用状況情報が利用登録日時を示す場合を説明するが、利用状況情報が示す利用状況は、個々のサービスのログインユーザ数、ページビュー数、利用金額、又は顧客増加数といった種々のビジネスメトリクスに相当する情報であってよい。
【0037】
[サービス提供部]
サービス提供部101は、ユーザに対し、サービスを提供する。本実施形態では、サービスを提供するために利用登録が必要なので、サービス提供部101は、利用登録をしたユーザに対し、サービスを提供する。利用登録の流れ自体は、公知の種々の流れを利用可能である。例えば、ユーザは、ユーザ端末30に表示された所定の利用登録のフォームに対し、氏名やメールアドレスといった必要事項を入力する。
【0038】
例えば、ユーザが利用登録の手続を完了すると、サービス提供部101は、ユーザデータベースDB1に新たなレコードを作成する。サービス提供部101は、利用登録をしたユーザのユーザID等の情報を、新たなレコードに格納する。新たなレコードに格納される利用状況情報が示す利用登録日時は、ユーザが利用登録の手続を完了した日時である。ユーザID及び利用登録情報は、任意のタイミングで分析端末20に送信される。
【0039】
なお、利用登録が完了したユーザにサービスを提供するための処理自体は、公知の種々の処理であってよい。例えば、クレジットカード会社が提供するサービスであれば、サービス提供部101は、ユーザのクレジットカード番号に基づいて、クレジットカード決済を実行する。サービス提供部101は、ユーザIDに関連付けて、クレジットカード決済が実行されたことを示す利用状況情報を、データ記憶部100のユーザデータベースDB1に格納する。例えば、利用状況情報には、クレジットカードを利用した店舗、利用額、及び利用日時が含まれる。
【0040】
例えば、銀行が提供するサービスであれば、サービス提供部101は、ユーザの銀行口座の残高に基づいて、出金、入金、又は振込を実行する。サービス提供部101は、ユーザIDに関連付けて、出金、入金、又は振込が実行されたことを示す利用状況情報を、データ記憶部100のユーザデータベースDB1に格納する。例えば、利用状況情報には、出金、入金、又は振込の金額及び日時が含まれる。
【0041】
他のサービスについても同様に、サービス提供部101は、ユーザに対し、サービスを提供する。例えば、サービス提供部101は、ユーザが利用登録をした場合に、ユーザが利用登録をしたことを示す情報を、データ記憶部100のユーザデータベースDB1に格納する。例えば、サービス提供部101は、ユーザに対してサービスを提供した場合に、ユーザIDに関連付けて、ユーザがサービスを利用したことを示す情報を、データ記憶部100のユーザデータベースDB1に格納する。
【0042】
[3-2.分析端末で実現される機能]
例えば、分析端末20は、データ記憶部200、利用状況情報取得部201、順序特定部202、分析実行部203、及び広告出力部204を含む。データ記憶部200は、記憶部22により実現される。利用状況情報取得部201、順序特定部202、分析実行部203、及び広告出力部204は、制御部21により実現される。
【0043】
[データ記憶部]
データ記憶部200は、後述の分析を実行するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部200は、利用状況データベースDB2と、送客力データDTと、を記憶する。
【0044】
図7は、利用状況データベースDB2の一例を示す図である。利用状況データベースDB2は、ユーザによるサービスの利用状況に関する利用状況情報が格納されたデータベースである。例えば、利用状況データベースDB2には、ユーザIDと、複数のサービスの各々の利用状況情報と、が格納される。利用状況データベースDB2には、任意の情報が格納されてよく、利用状況データベースDB2に格納される情報は、図7の例に限られない。例えば、後述の変形例で説明する情報が利用状況データベースDB2に格納されてもよい。
【0045】
本実施形態では、利用状況情報は、サービスの利用登録日時を示す。図7の例では、個々のユーザのユーザIDごとに、複数のサービスのうち、このユーザが利用登録をしたサービスの利用登録日時を示す利用状況情報が、利用状況データベースDB2に格納される。ユーザが利用登録をしていないサービスの利用状況情報は、利用状況データベースDB2に格納されないものとする。
【0046】
図7の例では、図2のようにサービスを開始したユーザの利用状況情報が示されている。このため、サービスA,C,D,Eの利用状況情報が利用状況データベースDB2に格納されている。図3の例では、サービスD,A,E,Cの順で利用登録が行われているので、図7のように、利用状況情報が示す利用登録日時は、サービスD,A,E,Cの順になる。利用状況情報は、利用登録日時以外の他の情報を含んでもよい。分析端末20は、サービスA~Gの各々のサーバ10から、ユーザの利用状況情報を取得して利用状況データベースDB2に格納する。
【0047】
図8は、送客力データDTの一例を示す図である。送客力データDTは、サービスの組み合わせごとの送客力に関するデータである。例えば、送客力データDTには、第1サービス及び第2サービスの組み合わせごとに、送客力が示される。図2,3のような7つのサービスであれば、第1サービス及び第2サービスの組み合わせとしては、42通り存在するので、送客力データDTには、42個の送客力が示される。送客力データDTは、分析実行部203により更新される。
【0048】
[利用状況情報取得部]
利用状況情報取得部201は、任意の順序で利用可能な複数のサービスの各々の利用状況に関する利用状況情報を取得する。本実施形態では、利用状況データベースDB2に利用状況情報が格納されているので、利用状況情報取得部201は、利用状況データベースDB2から利用状況情報を取得する。利用状況情報取得部201は、全てのユーザの利用状況情報を取得してもよいし、一部のユーザの利用状況情報を取得してもよい。
【0049】
なお、利用状況情報は、利用状況データベースDB2以外の他のデータベースに格納されていてもよい。この場合、利用状況情報取得部201は、他のデータベースから利用状況情報を取得する。利用状況情報は、分析端末20以外の他のコンピュータ又は情報記憶媒体に記憶されていてもよい。この場合、利用状況情報取得部201は、他のコンピュータ又は情報記憶媒体から利用状況情報を取得する。
【0050】
[順序特定部]
順序特定部202は、利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々の順序を特定する。本実施形態では、順序特定部202は、利用状況情報に基づいて、当該順序として、複数のサービスの各々の利用が開始された開始順序を特定する場合を説明するが、順序特定部202が特定する順序は、開始順序に限られない。例えば、順序特定部202は、順序として、複数のサービスの各々が利用された順序である利用順序を特定してもよい。利用順序を特定する処理については、後述の変形例で説明する。
【0051】
例えば、順序特定部202は、ユーザごとに、複数のサービスの各々の利用状況情報が示す利用登録日時に基づいて、開始順序を特定する。順序特定部202は、あるユーザIDに関連付けられた複数のサービスの各々の利用状況情報が示す利用登録日時に基づいて、複数のサービスの各々の開始順序を特定する。順序特定部202は、複数のサービスの各々の利用登録日時の早い順に利用が開始されたと判定し、複数のサービスの各々の開始順序を特定する。
【0052】
図2の例であれば、サービスD,A,E,Cの利用状況情報が、ユーザIDに関連付けられている。サービスB,F,Gの利用状況情報は、ユーザIDに関連付けられていない。順序特定部202は、開始順序として、利用状況情報が示す利用開始日時の早い順にサービスD,A,E,Cを特定する。図3の例であれば、サービスC,B,A,Dの利用状況情報が、ユーザIDに関連付けられている。サービスE,F,Gの利用状況情報は、ユーザIDに関連付けられていない。順序特定部202は、開始順序として、利用状況情報が示す利用開始日時の早い順にサービスC,B,A,Dを特定する。
【0053】
[分析実行部]
分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序(順序特定部202により特定された順序)に基づいて、サービス間の送客に関する分析を実行する。送客とは、第1サービスが第2サービスを利用する要因になることである。例えば、第1サービスがクレジットカード会社のサービスであり、第2サービスが電子決済を提供する事業者のサービスである場合、クレジットカードを利用するユーザが、電子決済アプリをダウンロードし、このクレジットカードで電子決済アプリの利用を開始することは、送客に相当する。
【0054】
例えば、第1サービスが銀行のサービスであり、第2サービスが証券会社のサービスである場合、銀行口座を保有するユーザが、証券会社のサービスの利用登録を行い、この銀行口座と、証券会社の証券口座と、の連携を開始することは、送客に相当する。例えば、第1サービスが電子マネーのサービスであり、第2サービスが保険会社のサービスである場合、電子マネーを保有するユーザが、保険の契約を行い、電子マネーを利用して保険の支払を開始することは、送客に相当する。
【0055】
送客に関する分析とは、第1サービスと第2サービスの因果関係を分析することである。例えば、あるユーザによる第2サービスの利用の要因が第1サービスであるか否かを判定することは、送客に関する分析に相当する。第1サービスの利用を開始したことによって、第2サービスの利用を開始したか否かを判定することは、送客に関する分析に相当する。例えば、順序特定部202により特定された順序に基づいて、第2サービスを開始した要因が、第2サービスの1つ前に利用を開始した第1サービスであると判定することは、送客に関する分析に相当する。
【0056】
本実施形態では、第1サービスと第2サービスの組み合わせに関連付けられた送客力を計算することが、送客に関する分析に相当する場合を説明する。例えば、分析実行部203は、順序特定部202が特定した順序に基づいて、複数のサービスのうち、第1サービスに相当するサービスと、第2サービスに相当するサービスと、を特定する。分析実行部203は、当該特定された第1サービス及び第2サービスの組み合わせに関連付けられた送客力を増加させる。本実施形態では、この増加量が固定値である場合を説明するが、第1サービス及び第2サービスの少なくとも一方の利用回数又は利用額等に応じて増加量が異なってもよい。
【0057】
図2の例であれば、サービスDが第1サービスに相当し、かつ、サービスAが第2サービスに相当するので、分析実行部203は、サービスDが第1サービスであり、かつ、サービスAが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。同様に、分析実行部203は、サービスAが第1サービスであり、かつ、サービスEが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。サービスEが第1サービスであり、かつ、サービスCが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。
【0058】
図3の例であれば、サービスCが第1サービスに相当し、かつ、サービスBが第2サービスに相当するので、分析実行部203は、サービスCが第1サービスであり、かつ、サービスBが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。同様に、分析実行部203は、サービスBが第1サービスであり、かつ、サービスAが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。サービスAが第1サービスであり、かつ、サービスDが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。
【0059】
例えば、分析実行部203は、複数のユーザの各々の開始順序に基づいて、分析を実行する。分析実行部203は、ユーザごとに、図2,3のようにして、第1サービス及び第2サービスの組み合わせに関連付けられた送客力を増加させる。本実施形態では、第2サービスの直近に利用登録をしたサービスが第1サービスに相当する場合を説明するが、第2サービスの2つ以上前に利用登録をしたサービスが第1サービスに相当してもよい。この場合、直帰のサービスと、2つ以上前に利用登録をしたサービスと、の両方が第1サービスに相当してもよい。
【0060】
図2の例であれば、分析実行部203は、サービスEの利用を開始した要因となった第1サービスとして、サービスD,Aを特定してもよい。この場合、分析実行部203は、サービスD,Aが第1サービスであり、かつ、サービスEが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。これらの場合で、送客力の増加量が異なってもよい。例えば、より古くから利用登録をされているサービスDの送客力の増加量を、サービスAの送客力の増加量よりも小さくしてもよい。
【0061】
例えば、図2の例において、分析実行部203は、サービスCの利用を開始した要因となった第1サービスとして、サービスD,A,Eを特定してもよい。この場合、分析実行部203は、サービスD,A,Eが第1サービスであり、かつ、サービスCが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。これらの場合で、送客力の増加量が異なってもよい。例えば、最も古くから利用登録をされているサービスDの送客力の増加量を、サービスA,Eの送客力の増加量よりも小さくしてもよい。更に、次に古くから利用登録をされているサービスAの送客力の増加量を、サービスEの送客力の増加量よりも小さくしてもよい。
【0062】
図3の例であれば、分析実行部203は、サービスAの利用を開始した要因となった第1サービスとして、サービスC,Bを特定してもよい。この場合、分析実行部203は、サービスC,Bが第1サービスであり、かつ、サービスAが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。これらの場合で、送客力の増加量が異なってもよい。例えば、より古くから利用登録をされているサービスCの送客力の増加量を、サービスAの送客力の増加量よりも小さくしてもよい。
【0063】
例えば、図3の例において、分析実行部203は、サービスDの利用を開始した要因となった第1サービスとして、サービスC,B,Aを特定してもよい。この場合、分析実行部203は、サービスC,B,Aが第1サービスであり、かつ、サービスDが第2サービスである組み合わせに関連付けられた送客力を、1ポイント増加させる。これらの場合で、送客力の増加量が異なってもよい。例えば、より古くから利用登録をされているサービスCの送客力の増加量を、サービスB,Aの送客力の増加量よりも小さくしてもよい。更に、次に古くから利用登録をされているサービスBの送客力の増加量を、サービスAの送客力の増加量よりも小さくしてもよい。
【0064】
[広告出力部]
広告出力部204は、分析実行部203による分析の実行結果に基づいて、複数のサービスのうちの少なくとも1つに関する広告を出力する。例えば、広告出力部204は、第2サービスへの送客の元となる第1サービスのユーザのうち、まだ第2サービスの利用登録をしていないユーザに対し、第2サービスに関する広告を出力する。広告を出力するとは、ユーザ端末30に広告を表示させること、ユーザ端末30に広告を表示させるためのデータを外部に出力すること、又は当該データを設定することである。
【0065】
例えば、広告出力部204は、第1サービスのユーザのうち、まだ2サービスの利用登録をしていないユーザが第1サービスのページにアクセスした場合に、第2サービスに関するバナー広告を当該ページに表示させる。なお、広告の媒体自体は、任意の媒体であってよく、バナー広告に限られない。例えば、広告出力部204は、電子メール、SMS、メッセージアプリ、SNS、又はプッシュ通知を利用して、広告を出力してもよい。
【0066】
本実施形態では、広告出力部204は、広告を掲載するサービスのサーバ10に対し、広告に関する広告データを記録することによって、広告を出力する。このため、広告データをサーバ10に送信する処理が、広告を出力する処理に相当する。広告データは、広告を表示させるために必要なデータであればよく、例えば、広告の画像データ、広告の内容を示すテキストデータ、又は広告に相当する電子メールのデータである。広告データは、ユーザデータベースDB1又は他のデータベースに格納される。サーバ10は、広告データに基づいて、ユーザ端末30に広告を表示させる。
【0067】
[3-3.ユーザ端末で実現される機能]
ユーザ端末30は、データ記憶部300、表示制御部301、及び操作受付部302を含む。データ記憶部300は、記憶部32により実現される。表示制御部301及び操作受付部302は、制御部31により実現される。
【0068】
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ユーザがサービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部300は、サービスに関する画面SCを表示するためのブラウザ又は専用のアプリケーションを記憶する。
【0069】
[表示制御部]
表示制御部301は、ユーザがサービスを利用するための画面SCを表示部35に表示させる。例えば、表示制御部301は、広告Aを含む画面SCを表示部35に表示させる。
【0070】
[操作受付部]
操作受付部302は、ユーザがサービスを利用するための操作を受け付ける。例えば、操作受付部302は、ユーザがサービスの利用登録をするための操作をした場合に、サーバ10に対し、その操作内容を送信する。
【0071】
[4.分析システムで実行される処理]
図9は、分析システム1で実行される処理の一例を示す図である。図9の処理は、制御部11,21,31がそれぞれ記憶部12,22,32に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
【0072】
図9のように、ユーザ端末30は、複数のサービスの何れかにユーザが利用登録をする操作が行われた場合に、当該サービスのサーバ10に対し、利用登録をするためのページにアクセスするためのアクセス要求を送信する(S1)。サーバ10は、アクセス要求を受信すると、ユーザ端末30との間で、サービスへの利用登録の処理を実行する(S2)。サーバ10は、ユーザの利用登録が完了すると、ユーザデータベースDB1を更新する(S3)。以降、ユーザは、サービスを利用可能な状態になる。
【0073】
分析端末20は、分析端末20を操作する分析者により所定の操作が行われた場合に、サーバ10に対し、ユーザの利用状況情報の取得要求を送信する(S4)。サーバ10は、分析端末20から取得要求を受信すると、ユーザデータベースDB1を参照し、全又は一部のユーザの利用状況情報を、分析端末20に送信する(S5)。分析端末20は、サーバ10から受信した利用状況情報を、利用状況データベースDB2に格納する(S6)。
【0074】
分析端末20は、利用状況データベースDB2に格納された種々のユーザの利用状況情報を取得する(S7)。分析端末20は、利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々がサービスを開始した順序を特定する(S8)。分析端末20は、S8における特定結果に基づいて、サービスの組み合わせごとの送客力を計算する(S9)。S9では、分析端末20は、S8で特定した順序に基づいて、各ユーザの第1サービス及び第2サービスの組み合わせを特定する。分析端末20は、当該特定された組み合わせの送客力が増加するように、送客力データDTを更新する。
【0075】
分析端末20は、送客力データDTに基づいて、広告を出力する処理を実行し(S10)、本処理は終了する。S10では、分析端末20は、第1サービスごとに、最も送客力が大きい第2サービスの広告データを、第1サービスのサーバ10に送信する。図8の送客力データDTであれば、分析端末20は、サービスAのサーバ10に対し、送客力が最も大きいサービスDに関する広告データを送信する。分析端末20は、サービスBのサーバ10に対し、送客力が最も大きいサービスAに関する広告データを送信する。分析端末20は、他のサービスC~Gについても同様に、送客力が最も大きいサービスに関する広告データをサーバ10に送信する。
【0076】
なお、S10の処理は、上記の例に限られない。分析端末20は、全てのサービスについてS10の処理を実行するのではなく、一部のサービスについてのみS10の処理を実行してもよい。他にも例えば、分析端末20は、最も送客力が大きいサービスに関する広告データだけではなく、2番目以降に送客力が大きいサービスに関する広告データを送信してもよい。例えば、分析端末20は、送客力に応じた数の広告が出力されるように、広告データを送信してもよい。
【0077】
本実施形態の分析システム1は、任意の順序で利用可能な複数のサービスの各々の利用状況に関する利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々の順序を特定する。分析システム1は、複数のユーザの各々の順序に基づいて、サービス間の送客に関する分析を実行する。これにより、どのサービスからどのサービスへの送客が有効かを、上記順序に基づいて分析できるので、精度の高い分析を実行し、サービスの利用を促進できる。
【0078】
また、分析システム1は、利用状況情報に基づいて、順序として、複数のサービスの各々の利用が開始された開始順序を特定する。分析システム1は、複数のユーザの各々の開始順序に基づいて、分析を実行する。例えば、ユーザがサービスAの利用を開始した後にサービスBの利用を開始したとすると、ユーザがサービスAを利用している間に、サービスBを利用すればより利便性が高くなると考えた可能性がある。この場合、サービスAは、サービスBへの送客に有効である可能性がある。このように、開始順序に着目した分析を実行することによって、精度の高い分析を実行し、サービスの利用を促進できる。
【0079】
また、分析システム1は、分析の実行結果に基づいて、複数のサービスのうちの少なくとも1つに関する広告を出力する。これにより、送客に有効な広告を出力できるので、あるサービスから他のサービスへの送客を促進できる。その結果、サービスの利用を促進できる。図2を例に挙げると、サービスDからサービスAへの送客が有効との分析結果が得られた場合に、サービスAの利用登録をしていないがサービスDの利用登録をしているユーザに対し、サービスAのキャンペーンの広告を出力することによって、より早い段階でサービスAの利用登録をさせることができる。その結果、サービスAの利用を促進できる。
【0080】
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
【0081】
図10は、変形例において実現される機能の一例を示す図である。以降説明する変形例では、利用度合計算部205、要因特定部206、利用数特定部207、ランク取得部208、ユーザ情報取得部209、及び送客情報提供部210が実現される。利用度合計算部205、要因特定部206、利用数特定部207、ランク取得部208、ユーザ情報取得部209、及び送客情報提供部210の各々は、制御部21により実現される。
【0082】
[5-1.変形例1]
例えば、実施形態では、複数のサービスの各々が開始された順序である開始順序に基づいて、送客に関する分析が実行される場合を説明した。送客に関する分析は、他の順序に基づいて実行されてもよい。例えば、複数のサービスの各々が利用された順序である利用順序に基づいて、送客に関する分析が実行されてもよい。実施形態で説明したような利用登録が必要なサービスの場合には、利用順序は、利用登録後にサービスが利用された順序である。
【0083】
図11は、変形例1の利用状況データベースDB2の一例を示す図である。例えば、利用状況情報取得部201は、複数の期間の各々と、当該期間における利用状況に関する利用状況情報と、が関連付けられた利用状況データベースDB2から、複数の期間の各々の利用状況情報を取得する。期間は、任意の長さであってよく、図11のような半年に限られない。例えば、期間は、1日、1週間、1ヶ月、又は他の期間であってもよい。
【0084】
変形例1では、利用状況情報は、個々の期間にユーザがサービスを利用したか否かを示す。例えば、利用状況情報は、サービスを利用したことを示す第1の値(図11の例では「Y」)、又は、サービスを利用していないことを示す第2の値(図11の例では「N」)を示す。変形例1では、サーバ10が利用状況情報を生成する場合を説明するが、分析端末20が、サーバ10から、個々のユーザがサービスを利用したか否かを示す情報を取得し、利用状況情報を生成してもよい。
【0085】
例えば、サーバ10は、個々の期間で、あるユーザがサービスを利用した場合には、このユーザに関連付けられた利用状況情報を第1の値にする。サーバ10は、個々の期間で、あるユーザがサービスを利用しなかった場合には、このユーザに関連付けられた利用状況情報を第2の値にする。ここでのサービスの利用とは、サービスに1回でもログインすること、サービスに所定回数のログインすること、サービスで所定数のページを閲覧すること、又はサービスで商品を購入することである。
【0086】
例えば、サーバ10は、期間、ユーザID、及び利用状況情報のデータセットを生成し、分析端末20に対して送信する。実施形態と同様に、サーバ10は、分析端末20からの要求に応じて、データセットを送信してもよい。分析端末20は、データセットを受信すると、利用状況データベースDB2に追加する。変形例2では、ユーザがある期間にあるサービスを1度でも利用すれば、この期間のこのサービスの利用状況情報が第1の値になる場合を説明するが、第1の値になるための条件が定められていてもよい。この条件としては、先述した所定回数のログイン等であってよい。
【0087】
例えば、順序特定部202は、複数の期間の各々の利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々の順序を特定する。変形例1では、順序特定部202が、当該順序として、利用順序を特定する場合を説明する。順序特定部202は、ある第1期間における利用状況情報が第2の値のサービスが存在する場合に、第1期間の次の第2期間における利用状況情報が第1の値に変化しているか否かを判定する。この場合、順序特定部202は、このサービスが第1期間で利用されていなかったが、第2期間で利用され始めたという順序を特定する。
【0088】
例えば、順序特定部202は、ある第1期間における利用状況情報が第1の値のサービスが存在する場合に、第1期間の次の第2期間における利用状況情報が第2の値に変化しているか否かを判定する。この場合、順序特定部202は、このサービスが第1期間で利用されていたが、第2期間で利用されなくなったという順序を特定する。なお、順序特定部202は、複数の期間の各々の利用状況情報に基づいて、実施形態で説明した開始順序を特定してもよい。
【0089】
変形例1の分析システム1は、複数の期間の各々の利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々の順序を特定する。これにより、複数の期間の各々でどのようにサービスが利用されたかといった時間的な順序を考慮して、送客に関する分析を実行できるので、サービスの利用を促進できる。
【0090】
[5-2.変形例2]
例えば、分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序に基づいて、複数のサービスのうちの第1サービスが利用されてから第2サービスが利用されるまでの時間を計算し、複数のユーザの各々の時間に基づいて、分析を実行してもよい。実施形態の例であれば、この時間は、第1サービスの利用登録日時から第2サービスの利用登録日時までの時間である。変形例1の例では、第2サービスが利用される前に第1サービスが最後に利用された日時である最終利用日時から、第2サービスが利用された最新の日時である最新利用日時である。
【0091】
例えば、分析実行部203は、サービスの組み合わせごとに、上記時間が短いほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が高くなるように、送客力を計算し、分析実行部203は、サービスの組み合わせごとに計算された送客力に基づいて、分析を実行する。逆に言えば、分析実行部203は、サービスの組み合わせごとに、上記時間が長いほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が弱くなるように、送客力を計算する。
【0092】
例えば、分析実行部203は、上記時間が3ヶ月以上である場合には、第1サービスから第2サービスの送客力を0.1ポイント増加させる。分析実行部203は、上記時間が1日未満である場合には、第1サービスから第2サービスの送客力を1ポイント増加させる。このように、上記時間が短いほど、第2サービスへの送客に第1サービスが寄与していると考えられるので、送客力が高くなるようにする。
【0093】
なお、上記時間と送客力との関係を示すデータは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。上記時間が短いほど送客力が高くなるように、このデータが定義されている。このデータは、任意の形式であってよく、例えば、数式、テーブル、機械学習モデル、又はプログラムコードの一部であってもよい。分析実行部203は、上記時間とこのデータに基づいて、送客力を計算する。送客力が計算された後の分析自体は、実施形態と同様であってよい。
【0094】
また、分析実行部203は、送客力を計算する以外の他の目的で、上記時間を利用してもよい。例えば、分析実行部203は、上記時間の平均値を計算し、平均値が小さい第1サービスが第2サービスへの送客に寄与すると分析してもよい。例えば、分析実行部203は、上記時間の分布を集計して中間値又は最頻値を取得し、中間値又は最頻値が小さい第1サービスが第2サービスへの送客に寄与すると分析してもよい。
【0095】
変形例2の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序に基づいて、複数のサービスのうちの第1サービスが利用されてから第2サービスが利用されるまでの時間を計算し、複数のユーザの各々の時間に基づいて、分析を実行する。これにより、第2サービスへの送客に寄与した第1サービスをより正確に特定できる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0096】
また、サービスの組み合わせごとに、時間が短いほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が高くなるように、送客力を計算し、サービスの組み合わせごとに計算された送客力に基づいて、分析を実行する。これにより、送客力が示す第1サービスの影響の精度が高くなる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0097】
[5-3.変形例3]
例えば、実施形態で説明した順序だけではなく、個々のサービスの利用度合も考慮して、送客に関する分析が実行されてもよい。利用度合とは、サービスをどの程度利用しているかを示す指標である。例えば、利用額、利用回数(ログイン回数、アクセス回数、又は購入回数)、利用頻度、又はこれらの組み合わせは、利用度合に相当する。利用度合は、利用状況情報に含まれる情報から計算可能である。変形例3では、利用額等の情報が利用状況情報に含まれているものとする。
【0098】
変形例3の分析システム1は、利用度合計算部205を含む。利用度合計算部205は、利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々による複数のサービスの各々の利用度合を計算する。例えば、利用額が利用度合に相当する場合、利用度合計算部205は、複数のサービスの各々の利用状況情報に含まれる利用額の合計値を計算し、当該サービスの利用度合として取得する。利用回数が利用度合に相当する場合、利用度合計算部205は、複数のサービスの各々の利用状況情報に含まれる利用回数の合計値を計算し、当該サービスの利用度合として取得する。利用度合計算部205は、他の利用度合も同様にして計算可能である。
【0099】
変形例3の分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序及び利用度合に基づいて、分析を実行する。分析実行部203は、順序だけではなく利用度合も考慮して、分析を実行する。例えば、分析実行部203は、第1サービスの利用度合が高いほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が高くなるように、送客力を計算する。逆に言えば、分析実行部203は、第1サービスの利用度合が低いほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が低くなるように、送客力を計算する。なお、第1サービス及び第2サービスの特定方法自体は、実施形態又は変形例1と同様であってよい。
【0100】
例えば、分析実行部203は、サービスの組み合わせごとに、利用度合が大きいほど、サービス間の送客力が高くなるように、送客力を計算し、サービスの組み合わせごとに計算された指標に基づいて、分析を実行する。利用額を例に挙げると、分析実行部203は、第1サービスの利用額が10万円といった比較的高い額であれば、第1サービスから第2サービスへの送客力を1ポイント増加させる。分析実行部203は、第1サービスの利用額が500円といった比較的低い額であれば、第1サービスから第2サービスへの送客力を0.1ポイント増加させる。
【0101】
なお、利用度合と送客力との関係を示すデータは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。利用度合が高いほど送客力が高くなるように、このデータが定義されている。このデータは、任意の形式であってよく、例えば、数式、テーブル、機械学習モデル、又はプログラムコードの一部であってもよい。分析実行部203は、利用度合とこのデータに基づいて、送客力を計算する。送客力が計算された後の分析自体は、実施形態と同様であってよい。
【0102】
また、分析実行部203は、送客力を計算する以外の他の目的で、利用度合を利用してもよい。例えば、分析実行部203は、利用度合の平均値を計算し、平均値が高い第1サービスが第2サービスへの送客に寄与すると分析してもよい。例えば、分析実行部203は、利用度合の分布を集計して中間値又は最頻値を取得し、中間値又は最頻値が小さい第1サービスが第2サービスへの送客に寄与すると分析してもよい。
【0103】
変形例3の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序及び利用度合に基づいて、分析を実行する。これにより、第2サービスへの送客に寄与した第1サービスをより正確に特定できる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0104】
また、分析実行部203は、サービスの組み合わせごとに、利用度合が大きいほど、サービス間の送客力が高くなるように、送客力を計算し、サービスの組み合わせごとに計算された指標に基づいて、分析を実行する。これにより、送客力が示す第1サービスの影響の精度が高くなる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0105】
[5-4.変形例4]
例えば、実施形態では、第2サービスの直近に利用登録が行われた他のサービスが、第1サービスとして特定される場合を説明したが、第2サービスの利用登録の要因(導線)を明確に特定できることがある。例えば、あるサービスで他のサービスの利用登録に関するキャンペーンが行われる場合に、当該キャンペーンが他のサービスの利用登録の要因になることがある。キャンペーンの画面に表示されたリンクが選択されることによって、他のサービスの利用登録が行われた場合には、他のサービスの利用登録になったのがキャンペーンであることを特定できる。このため、第2サービスの利用登録が行われる要因となったキャンペーンが行われたサービスが第1サービスとして特定されてもよい。
【0106】
変形例4の分析システム1は、要因特定部206を含む。要因特定部206は、複数のサービスのうちの第1サービスから第2サービスへの送客が発生した場合に、第1サービスにおける当該送客に関する要因を特定する。要因とは、ユーザが第2サービスを利用するために第1サービスで行った行為である。例えば、第1サービスのページで表示される第2サービスの広告、又は、第1サービスのページで表示される第2サービスのページへのリンクを選択することは、要因に相当する。リンクには、第1サービス及び第2サービスの組み合わせを識別する情報が含まれているものとする。要因特定部206は、当該情報を参照して、このリンクが送客の要因になったことを特定する。
【0107】
図12は、変形例4における要因を説明するための図である。図12の例では、図2と同じ順序で利用登録が行われた場合が示されている。ただし、ユーザが、サービスAのページにおける広告又はリンクを選択することによって、サービスCの利用登録を行ったものとする。この場合、図12のように、サービスCの利用登録の要因となるのは、直近のサービスEではなく、その1つ前のサービスAである。この場合、サービスAからサービスCへの送客力が増加してもよい。同様に、ユーザが、サービスDのページにおける広告又はリンクを選択することによって、サービスEの利用登録を行ったものとする。この場合、図12のように、サービスEの利用登録の要因となるのは、直近のサービスAではなく、その1つ前のサービスDである。この場合、サービスDからサービスEへの送客力が増加してもよい。
【0108】
例えば、要因特定部206は、ユーザが第2サービスの利用登録をした場合に、当該利用登録のページにユーザがどのようにアクセスしたかを特定する。利用登録のページにアクセスした際のリンク元の情報は、利用状況情報に含まれているものとする。要因特定部206は、この情報を参照した、ユーザがどのようにアクセスしたかを特定する。要因特定部206は、ユーザが、第1サービスのページの広告又はリンクを選択することによって、第2サービスのページにアクセスして利用登録をした場合には、第1サービスのページの広告又はリンクが要因だったと特定する。
【0109】
変形例4の分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序及び要因に基づいて、分析を実行する。例えば、分析実行部203は、第2サービスよりも前に利用登録されたサービスだったとしても、広告又はリンクが選択されなかったサービスについては、送客力を増加させない又は増加量を相対的に少なくする。分析実行部203は、第2サービスよりも前に利用登録されたサービスのうち、広告又はリンクが選択されたサービスについては、送客力を増加させる又は増加量を相対的に多くする。送客力が計算された後の処理は、実施形態と同様であってよい。
【0110】
変形例4の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序及び要因に基づいて、分析を実行する。これにより、第2サービスへの送客に寄与した第1サービスをより正確に特定できる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0111】
[5-5.変形例5]
例えば、変形例4において、第2サービスへの送客の要因となった第1サービス以外の他のサービスを一切考慮しないのではなく、ある程度は考慮してもよい。以降、当該他のサービスを、第3サービスという。分析実行部203は、複数のサービスのうちの第3サービスに更に基づいて、分析を実行してもよい。図12の例であれば、サービスCの利用登録を開始した要因であるサービスAからサービスCへの送客力だけではなく、サービスCよりも前に利用登録されたサービスEからサービスCへの送客力も増加してもよい。この場合、サービスAが第1サービスに相当し、サービスCが第2サービスに相当し、サービスEが第3サービスに相当する。このように、第1サービスは、第2サービスの直近に利用が開始されたサービスではなくてもよい。
【0112】
同様に、サービスEの利用登録を開始した要因であるサービスDからサービスEへの送客力だけではなく、サービスAからサービスEへの送客力も増加してもよい。この場合、サービスDが第1サービスに相当し、サービスEが第2サービスに相当し、サービスAが第3サービスに相当する。なお、第3サービスは、第1サービスよりも前に利用登録されたサービスであってもよい。第3サービスから第2サービスへの送客力の増加量は、第1サービスから第2サービスへの送客力の増加量よりも少なくてもよい。
【0113】
変形例5の分析システム1は、複数のサービスのうちの第3サービスに更に基づいて、分析を実行する。これにより、第2サービスへの送客に寄与した第1サービスをより正確に特定できる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0114】
[5-6.変形例6]
例えば、多くのサービスを利用しているユーザは、新たなサービスを利用するのにあまり抵抗がないことが多い。一方、あまりサービスを利用していないユーザは、新たなサービスを利用するのに何らかの動機付けがある可能性がある。このため、ユーザが利用しているサービスの利用数を考慮して、分析が実行されてもよい。
【0115】
変形例6の分析システム1は、利用数特定部207を含む。利用数特定部207は、複数のサービスのうち、複数のユーザの各々が利用しているサービスの利用数を特定する。例えば、利用数特定部207は、複数のサービスの各々の利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々のサービスの利用数を特定する。利用数特定部207は、あるユーザの利用状況情報に基づいて、このユーザが利用しているサービスと、このユーザが利用していないサービスと、を特定する。利用数特定部207は、ユーザが利用しているサービスをカウントすることによって、サービスの利用数を特定する。
【0116】
変形例6の分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序及び利用数に基づいて、分析を実行する。分析実行部203は、順序だけではなく利用数も考慮して、分析を実行する。例えば、分析実行部203は、ユーザの利用数が少ないほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が高くなるように、送客力を計算する。逆に言えば、分析実行部203は、ユーザの利用数が多いほど、第1サービスから第2サービスへの送客力が低くなるように、送客力を計算する。
【0117】
なお、ユーザの利用数と送客力との関係を示すデータは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。ユーザの利用数が少ないほど送客力が高くなるように、このデータが定義されている。このデータは、任意の形式であってよく、例えば、数式、テーブル、機械学習モデル、又はプログラムコードの一部であってもよい。分析実行部203は、利用数とこのデータに基づいて、送客力を計算する。送客力が計算された後の分析自体は、実施形態と同様であってよい。
【0118】
また、分析実行部203は、送客力を計算する以外の他の目的で、利用数を利用してもよい。例えば、分析実行部203は、複数のユーザの各々の利用数の平均値を計算し、平均値が小さい第1サービスが第2サービスへの送客に寄与すると分析してもよい。例えば、分析実行部203は、複数のユーザの各々の利用数の分布を集計して中間値又は最頻値を取得し、中間値又は最頻値が小さい第1サービスが第2サービスへの送客に寄与すると分析してもよい。
【0119】
変形例6の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序及び利用数に基づいて、分析を実行する。これにより、第2サービスへの送客に寄与した第1サービスをより正確に特定できる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0120】
[5-7.変形例7]
例えば、第1サービスの種類によっては、第2サービスへの送客に強く影響するものもあれば、あまり影響しないものもある。このため、第1サービスと第2サービスの順序だけではなく、第1サービスの種類も考慮して分析が実行されてもよい。
【0121】
変形例7の分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序に基づいて、複数のサービスのうちの第1サービスから第2サービスへの送客が発生した場合の当該第1サービスの種類を特定し、複数のユーザの各々の種類に基づいて、分析を実行する。例えば、分析実行部203は、第1サービスが第1種類だった場合には、第1サービスが第2種類だった場合よりも送客力を高くする。第1種類及び第2種類は、第2サービスに応じた種類であってもよい。第1種類及び第2種類は、分析端末20を操作する分析者により予め指定されるものとする。第1種類及び第2種類を示すデータは、データ記憶部200に予め記憶されているものとする。
【0122】
図2等の例において、サービスCとサービスAの業種の関連性が強く、サービスCとサービスBの業種の関連性が弱かったとする。サービスAのユーザがサービスCを開始した場合には、サービスAが第1サービスに相当し、サービスCが第2サービスに相当する。一方、サービスBのユーザがサービスCを開始した場合には、サービスBが第1サービスに相当し、サービスCが第2サービスに相当する。この場合、分析実行部203は、第1サービスがサービスAの場合に、第1サービスがサービスBの場合よりも、送客力を高くしてもよい。
【0123】
変形例7の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序に基づいて、複数のサービスのうちの第1サービスから第2サービスへの送客が発生した場合の当該第1サービスの種類を特定し、複数のユーザの各々の種類に基づいて、分析を実行する。これにより、第1サービスの種類に応じた分析を実行できるので、分析の精度が高まる。その結果、第2サービスの利用を促進できる。
【0124】
[5-8.変形例8]
例えば、サービスによっては、ユーザの利用状況に応じたランクが定められていることもある。ユーザのランクに応じて、送客に寄与する第1サービスが異なる可能性があるので、ユーザのランクも考慮して分析が実行されてもよい。ユーザの利用度合が高いほど、ランクが高くなる。変形例8では、ランク1~5といった5段階のランクを例に挙げるが、ランクは、2段階以上の任意の段階数であってよい。数値の高さはランクの高さを意味するものとするが、数値の低いがランクの高さを意味してもよい。
【0125】
例えば、ランクを決定するためのサービスにおけるユーザの利用状況は、所定期間内の少なくとも1のサービスにおけるユーザによる商取引の取引高であってよく、所定期間内のクロスユースが生じているサービスの数またはその割合であってよく、サービスの利用にともないユーザに付与されるポイント等の電子的バリューにかかる所定期間内の残高または付与量であってよい。ユーザがサービスを利用するほど、ランクが高くなる。ランクが上がる又は下がるための条件は、予め定められている。あるランクの条件を満たしたユーザは、このランクになる。
【0126】
分析システム1は、ランク取得部208を含む。ランク取得部208は、複数のユーザの各々による複数のサービスの各々の利用に応じたランクを取得する。変形例8では、複数のサービスの各々のユーザデータベースDB1にランクが格納されている場合を説明するが、ランクは、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに格納されていてもよい。ランク取得部208は、ユーザデータベースDB1又は他のデータベースから、複数のユーザの各々のランクを取得する。
【0127】
変形例8の分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序及びランクに基づいて、分析を実行する。例えば、分析実行部203は、ランクごとに、当該ランクに属するユーザがサービスを利用した順序に基づいて、分析を実行する。実施形態では、ランクに関係なく全てのユーザが分析の対象となったが、変形例8では、分析の実行単位がランクごとである。分析の実行単位がランクごとという点で実施形態とは異なるが、個々のランクにおける分析の方法自体は、実施形態と同様であってもよい。
【0128】
例えば、分析実行部203は、ランク1~5のうち、ランク1のユーザの順序を特定する。分析実行部203は、ランク1のユーザの順序に基づいて、ランク1の送客の分析を実行する。ランク1の送客の分析では、ランク2~5のユーザの順序は参照されない。他のランク2~5も同様に、分析実行部203は、ランク2~5のうち、ランク2~5のユーザの順序を特定する。分析実行部203は、ランク2~5のユーザの順序に基づいて、ランク2~5の送客の分析を実行する。
【0129】
変形例8の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序及びランクに基づいて、分析を実行する。これにより、ユーザのランクに応じた分析を実行できるので、より詳細な分析を実行できる。例えば、ランク1のユーザと、ランク5のユーザと、では送客に有効なサービスが異なる可能性があるので、ランクごとに分析を実行することによって、正確な分析が可能になる。
【0130】
[5-9.変形例9]
例えば、実施形態で説明した順序だけではなく、ユーザに関するユーザ情報も考慮して分析が実行されてもよい。ユーザ情報は、ユーザに関する何らかの情報であればよく、例えば、氏名、年齢(年齢層)、居住地、趣味、年収、職業、又はこれらの組み合わせであってもよい。ユーザ情報は、個人情報に限られず、いわゆるデモグラフィック情報であってもよいし、ユーザを何らかの形で分類可能な属性であってもよい。
【0131】
変形例9の分析システム1は、ユーザ情報取得部209を含む。ユーザ情報取得部209は、複数のユーザの各々に関するユーザ情報を取得する。変形例9では、複数のサービスの各々のユーザデータベースDB1にユーザ情報が格納されている場合を説明するが、ユーザ情報は、ユーザデータベースDB1以外の他のデータベースに格納されていてもよい。ユーザ情報取得部209は、ユーザデータベースDB1又は他のデータベースから、複数のユーザの各々のユーザ情報を取得する。
【0132】
変形例9の分析実行部203は、複数のユーザの各々の順序及びユーザ情報に基づいて、分析を実行する。例えば、分析実行部203は、ユーザ情報ごとに、当該ユーザ情報のユーザがサービスを利用した順序に基づいて、分析を実行する。実施形態では、ユーザ情報に関係なく全てのユーザが分析の対象となったが、変形例9では、分析の実行単位がユーザ情報ごとである。分析の実行単位がユーザ情報ごとという点で実施形態とは異なるが、個々のユーザ情報における分析の方法自体は、実施形態と同様であってもよい。
【0133】
例えば、分析実行部203は、ユーザの年齢(年齢層)ごとに、当該年齢のユーザの順序に基づいて、当該年齢の送客の分析を実行する。分析実行部203は、ユーザの居住地ごとに、当該居住地のユーザの順序に基づいて、当該居住地の送客の分析を実行する。他のユーザ情報も同様であり、分析実行部203は、ユーザ情報ごとに、当該ユーザ情報のユーザの順序に基づいて、分析を実行すればよい。
【0134】
変形例9の分析システム1は、複数のユーザの各々の順序及びユーザ情報に基づいて、分析を実行する。これにより、ユーザ情報に応じた分析を実行できるので、より詳細な分析を実行できる。例えば、若年層のユーザと、中年層のユーザと、では送客に有効なサービスが異なる可能性があるので、ランクごとに分析を実行することによって、正確な分析が可能になる。
【0135】
[5-10.変形例10]
例えば、実施形態では、広告を出力するために、分析の実行結果が利用される場合を説明したが、分析の実行結果は、他の目的で利用されてもよい。変形例10の分析システム1は、送客情報提供部210を含む。送客情報提供部210は、分析の実行結果に基づいて、複数のサービスの各々を管理する管理者に対し、送客に関する送客情報を提供する。管理者は、分析端末20を操作する分析者であってもよいし、他の者であってもよい。送客情報を提供するとは、送客情報を示す画面を表示させること、送客情報を電子メール等で送信する、又は送客情報をデータ出力することである。変形例10では、画面を表示させることが送客情報を提供することに相当する場合を説明する。
【0136】
図13は、送客情報を示す画面の一例である。図13のように、送客情報提供部210は、送客情報を含む画面SC3を表示部35に表示させることによって、送客情報を提供する。図13の例では、送客力データDTが送客情報に相当する場合を説明するが、送客情報は、送客の分析結果を何らかの形で示す情報であればよく、送客力データDTに限られない。例えば、送客情報提供部210は、送客力データDTをグラフ化して送客情報として表示してもよいし、ユーザごとに、第1サービス及び第2サービスの組み合わせを、送客情報として提供してもよい。
【0137】
変形例10の分析システム1は、分析の実行結果に基づいて、複数のサービスの各々を管理する管理者に対し、送客に関する送客情報を提供する。これにより、送客に有用な情報を管理者に提供できる。例えば、管理者は、送客に有用なサービスを特定してキャンペーンを企画できる。例えば、管理者は、売上が立っていないが送客に貢献しているサービスを廃止せずに残すといった判断をすることができる。
【0138】
[5-11.その他の変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
【0139】
例えば、サーバ10、分析端末20、又はユーザ端末30で実現されるものとして説明した機能は、分析システム1における少なくとも1つのコンピュータにより実現されるようにすればよく、複数のコンピュータで機能が分担されてもよい。この場合、複数のコンピュータの各々が、他のコンピュータに対し、自身の処理結果を送信することによって、機能の分担が実現されるようにすればよい。例えば、分析端末20で実現されるものとして説明した機能は、サーバ10、ユーザ端末30、又は他のコンピュータにより実現されてもよい。
【0140】
[6.付記]
例えば、本開示に係る分析システムは、下記のような構成も可能である。
(1)
任意の順序で利用可能な複数のサービスの各々の利用状況に関する利用状況情報を取得する利用状況情報取得部と、
前記利用状況情報に基づいて、複数のユーザの各々の前記順序を特定する順序特定部と、
前記複数のユーザの各々の前記順序に基づいて、前記サービス間の送客に関する分析を実行する分析実行部と、
を含む分析システム。
(2)
前記順序特定部は、前記利用状況情報に基づいて、前記順序として、前記複数のサービスの各々の利用が開始された開始順序を特定し、
前記分析実行部は、前記複数のユーザの各々の前記開始順序に基づいて、前記分析を実行する、
(1)に記載の分析システム。
(3)
前記利用状況情報取得部は、複数の期間の各々と、当該期間における前記利用状況に関する前記利用状況情報と、が関連付けられた利用状況データベースから、前記複数の期間の各々の前記利用状況情報を取得し、
前記順序特定部は、前記複数の期間の各々の前記利用状況情報に基づいて、前記複数のユーザの各々の前記順序を特定する、
(1)又は(2)に記載の分析システム。
(4)
前記分析実行部は、
前記複数のユーザの各々の前記順序に基づいて、前記複数のサービスのうちの第1サービスが利用されてから第2サービスが利用されるまでの時間を計算し、
前記複数のユーザの各々の前記時間に基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(3)の何れかに記載の分析システム。
(5)
前記分析実行部は、
前記サービスの組み合わせごとに、前記時間が短いほど、前記第1サービスから前記第2サービスへの送客力が高くなるように、前記送客力を計算し、
前記サービスの組み合わせごとに計算された前記送客力に基づいて、前記分析を実行する、
(4)に記載の分析システム。
(6)
前記分析システムは、前記利用状況情報に基づいて、前記複数のユーザの各々による前記複数のサービスの各々の利用度合を計算する利用度合計算部を更に含み、
前記分析実行部は、前記複数のユーザの各々の前記順序及び前記利用度合に基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(5)の何れかに記載の分析システム。
(7)
前記分析実行部は、
前記サービスの組み合わせごとに、前記利用度合が大きいほど、前記サービス間の送客力が高くなるように、前記送客力を計算し、
前記サービスの組み合わせごとに計算された前記指標に基づいて、前記分析を実行する、
(6)に記載の分析システム。
(8)
前記分析システムは、前記複数のサービスのうちの第1サービスから第2サービスへの送客が発生した場合に、前記第1サービスにおける当該送客に関する要因を特定する要因特定部を更に含み、
前記分析実行部は、前記複数のユーザの各々の前記順序及び前記要因に基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(7)の何れかに記載の分析システム。
(9)
前記分析実行部は、前記複数のサービスのうちの第3サービスに更に基づいて、前記分析を実行する、
(8)に記載の分析システム。
(10)
前記分析システムは、前記複数のサービスのうち、前記複数のユーザの各々が利用している前記サービスの利用数を特定する利用数特定部を更に含み、
前記分析実行部は、前記複数のユーザの各々の前記順序及び前記利用数に基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(9)の何れかに記載の分析システム。
(11)
前記分析実行部は、
前記複数のユーザの各々の前記順序に基づいて、前記複数のサービスのうちの第1サービスから第2サービスへの送客が発生した場合の当該第1サービスの種類を特定し、
前記複数のユーザの各々の前記種類に基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(10)の何れかに記載の分析システム。
(12)
前記分析システムは、前記複数のユーザの各々による前記複数のサービスの各々の利用に応じたランクを取得するランク取得部を更に含み、
前記分析実行部は、前記複数のユーザの各々の前記順序及び前記ランクに基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(11)の何れかに記載の分析システム。
(13)
前記分析システムは、前記複数のユーザの各々に関するユーザ情報を取得するユーザ情報取得部を更に含み、
前記分析実行部は、前記複数のユーザの各々の前記順序及び前記ユーザ情報に基づいて、前記分析を実行する、
(1)~(12)の何れかに記載の分析システム。
(14)
前記分析システムは、前記分析の実行結果に基づいて、前記複数のサービスのうちの少なくとも1つに関する広告を出力する広告出力部を更に含む、
(1)~(13)の何れかに記載の分析システム。
(15)
前記分析システムは、前記分析の実行結果に基づいて、前記複数のサービスの各々を管理する管理者に対し、前記送客に関する送客情報を提供する送客情報提供部を更に含む、
(1)~(14)の何れかに記載の分析システム。
【符号の説明】
【0141】
1 分析システム、N ネットワーク、10 サーバ、11,21,31 制御部、12,22,32 記憶部、13,23,33 通信部、20 分析端末、24,34 操作部、25,35 表示部、30 ユーザ端末、100 データ記憶部、101 サービス提供部、200 データ記憶部、201 利用状況情報取得部、202 順序特定部、203 分析実行部、204 広告出力部、205 利用度合計算部、206 要因特定部、207 利用数特定部、208 ランク取得部、209 ユーザ情報取得部、210 送客情報提供部、300 データ記憶部、301 表示制御部、302 操作受付部、DB1 ユーザデータベース、DB2 利用状況データベース、DT 送客力データ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13