(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】鉄道車両
(51)【国際特許分類】
B61D 17/18 20060101AFI20240910BHJP
B61D 17/12 20060101ALI20240910BHJP
B61D 37/00 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
B61D17/18
B61D17/12
B61D37/00 Z
(21)【出願番号】P 2022211049
(22)【出願日】2022-12-28
【審査請求日】2023-09-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000004617
【氏名又は名称】日本車輌製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】供田 和恵
【審査官】大宮 功次
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-350033(JP,A)
【文献】特開2014-172516(JP,A)
【文献】特開2015-093562(JP,A)
【文献】特開2020-200031(JP,A)
【文献】特開2021-054152(JP,A)
【文献】特開2006-079918(JP,A)
【文献】特開2012-126185(JP,A)
【文献】特開平11-222125(JP,A)
【文献】特開平06-139805(JP,A)
【文献】特開2012-250703(JP,A)
【文献】特開2005-112354(JP,A)
【文献】特開2022-049415(JP,A)
【文献】特開2001-163217(JP,A)
【文献】国際公開第2016/072016(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/072043(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109606409(CN,A)
【文献】韓国公開特許第2006-0101248(KR,A)
【文献】欧州特許出願公開第02335954(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61D 17/18
B61D 17/12
B61D 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
吊手棒を支持する吊手棒取付部材が、屋根構体に固定された鉄道車両において、
前記吊手棒取付部材は、前記屋根構体に固定される基端部と、前記吊手棒を支持する支持部と、
細長い板状をなし、前記基端部と前記支持部とを接続する本体部と、を有し、前記基端部の前記屋根構体に対する固定部分を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられる取付金が、前記基端部と前記支持部との間の前記本体部に着脱可能に取り付けられること、
前記取付金は、前記本体部の平坦面に着脱可能に取り付けられる第1面部と、前記第1面部に対して垂直に設けられ、前記遮蔽部材を取付可能な第2面部と、を備えるL字形状をなすこと、
前記取付金は、第1遮蔽部材を取付可能な第1取付金、または、前記第1遮蔽部材と取付構造の異なる第2遮蔽部材を取付可能な第2取付金であること、
を特徴とする鉄道車両。
【請求項2】
吊手棒を支持する吊手棒取付部材が、屋根構体に固定された鉄道車両において、
前記吊手棒取付部材は、前記屋根構体に固定される基端部と、前記吊手棒を支持する支持部と、前記基端部と前記支持部とを接続する本体部と、を有し、前記基端部の前記屋根構体に対する固定部分を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられる取付金が、前記基端部と前記支持部との間の前記本体部に着脱可能に取り付けられること、
前記取付金は、第1遮蔽部材を取付可能な第1取付金、または、前記第1遮蔽部材と取付構造の異なる第2遮蔽部材を取付可能な第2取付金であること、
前記第1取付金と前記第2取付金は、それぞれ、前記吊手棒取付部材に固定される第1面部と、前記第1面部に対して垂直に設けられた第2面部とを備え、前記吊手棒取付部材の両側に取り付けられ、
前記吊手棒取付部材は、金具取付ボルトが挿通される本体側ボルト挿通穴を有し、
前記第1取付金と前記第2取付金は、それぞれ、前記金具取付ボルトが挿通される金具側ボルト挿通穴が前記本体側ボルト挿通穴に対応して前記第1面部に設けられていること、
を特徴とする鉄道車両。
【請求項3】
吊手棒を支持する吊手棒取付部材が、屋根構体に固定された鉄道車両において、
前記吊手棒取付部材は、前記屋根構体に固定される基端部と、前記吊手棒を支持する支持部と、前記基端部と前記支持部とを接続する本体部と、を有し、前記基端部の前記屋根構体に対する固定部分を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられる取付金が、前記基端部と前記支持部との間の前記本体部に着脱可能に取り付けられること、
前記取付金は、第1遮蔽部材を取付可能な第1取付金、または、前記第1遮蔽部材と取付構造の異なる第2遮蔽部材を取付可能な第2取付金であること、
前記第1取付金と前記第2取付金は、それぞれ、前記吊手棒取付部材に固定される第1面部と、前記第1面部に対して垂直に設けられた第2面部とを備え、
前記第1取付金の前記第1面部を前記吊手棒取付部材に固定する第1固定構造と、前記第2取付金の前記第1面部を前記吊手棒取付部材に固定する第2固定構造と、が同じであり、
前記第1取付金の第2面部は、第1遮蔽部材の取り付けに用いる第1取付ボルトが締結される第1ナット部材を1又は2以上有し、
前記第2取付金の第2面部は、第2遮蔽部材の取り付けに用いる第2取付ボルトが締結される第2ナット部材を1又は2以上有すること、
を特徴とする鉄道車両。
【請求項4】
請求項
3に記載する鉄道車両において、
前記第1ナット部材は、前記第1取付金の前記第2面部に沿った平面方向に移動自在に支持され、
前記第2ナット部材は、前記第2取付金の前記第2面部に沿った平面方向に移動自在に支持されていること、
を特徴とする鉄道車両。
【請求項5】
請求項1から請求項
4の何れか1つに記載する鉄道車両において、
前記第1遮蔽部材は内装品であり、前記第2遮蔽部材は設備品であること、
を特徴とする鉄道車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吊手棒を支持する吊手棒取付部材が屋根構体に取り付けられた鉄道車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、鉄道車両は、立ったまま乗車している乗客が手で掴むための吊手が、吊手棒に複数個懸垂して取り付けられている。吊手棒は、屋根構体に取り付けられた吊手棒取付部材によって支持されている。
【0003】
例えば特許文献1に記載される吊手棒取付部材は、屋根構体に取り付けるための第1フランジ部が基端部に設けられ、吊手棒を支持する支持部が先端部に設けられており、第1フランジ部と支持部との間に第2フランジ部が設けられている。吊手棒取付部材は、第2のフランジ部の下面に遮蔽部材が取り付けられることにより、第1フランジ部の屋根構体に対する固定部分が車室から見えないように覆い隠されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吊手棒取付部材に取り付けられる遮蔽部材は、車種によって種類が異なることがある。例えば、遮蔽部材は、空調ダクトに接続して冷気を吹き出すための冷風グリルである場合もあれば、構体に取り付けられた設備品などを覆い隠すキセである場合もある。吊手棒取付部材に遮蔽部材を取り付ける構造は、遮蔽部材の種類によって異なる。例えば、遮蔽部材を第2フランジに取り付ける取付ボルトの締結位置や数などが異なる。特許文献1に記載される吊手棒取付部材は、遮蔽部材が取り付けられる第2フランジ部が一体に設けられている。そのため、特許文献1記載の吊手棒取付部材では、遮蔽部材の取り付け時に遮蔽部材の種類に応じて第2フランジにタップ孔を形成したり、吊手棒取付部材自体を交換したりする必要があった。よって、従来の鉄道車両は、遮蔽部材の取付作業に手間がかかっていた。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、吊手棒取付部材が屋根構体に固定される固定部分を覆い隠す遮蔽部材が、吊手棒取付部材に取り付けられる鉄道車両について、遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付ける取付作業を容易にすることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、(1)吊手棒を支持する吊手棒取付部材が、屋根構体に固定された鉄道車両において、前記吊手棒取付部材は、前記屋根構体に固定される基端部と、前記吊手棒を支持する支持部と、前記基端部と前記支持部とを接続する本体部と、 を有し、前記基端部の前記屋根構体に対する固定部分を遮蔽する遮蔽部材が取り付けられる取付金が、前記基端部と前記支持部との間の前記本体部に着脱可能に取り付けられる。
【0008】
上記構成を有する鉄道車両では、遮蔽部材の種類に応じて取付金を交換すれば、タップ穴を形成するなどの追加工を吊手棒取付部材に施したり、吊手棒取付部材自体を交換したりしなくても、種類の異なる遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付けることができる。従って、上記構成を有する鉄道車両によれば、吊手棒取付部材が屋根構体に固定される固定部分を覆い隠す遮蔽部材が、吊手棒取付部材に取り付けられる鉄道車両について、遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付ける取付作業を容易にすることができる。
【0009】
(2)(1)に記載する鉄道車両において、前記取付金は、第1遮蔽部材を取付可能な第1取付金、または、前記第1遮蔽部材と取付構造の異なる第2遮蔽部材を取付可能な第2取付金であること、が好ましい。
【0010】
上記構成を有する鉄道車両では、第1遮蔽部材を取付可能な第1取付金を吊手棒取付部材の本体部に取り付けることにより、第1遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付けることができる。一方、鉄道車両では、第1遮蔽部材と取付構造の異なる第2遮蔽部材を取付可能な第2取付金を吊手棒取付部材の本体部に取り付けることにより、第2遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付けることができる。よって、上記構成を有する鉄道車両によれば、第1取付金と第2取付金とを吊手棒取付部材に付け替えるだけで、吊手棒取付部材に対する取付構造の異なる第1遮蔽部材でも第2遮蔽部材でも吊手棒取付部材に取り付けることができる。
【0011】
(3)(2)に記載する鉄道車両において、前記第1取付金と前記第2取付金は、それぞれ、前記吊手棒取付部材に固定される第1面部と、前記第1面部に対して垂直に設けられた第2面部とを備え、前記吊手棒取付部材の両側に取り付けられ、前記吊手棒取付部材は、金具取付ボルトが挿通される本体側ボルト挿通穴を有し、前記第1取付金と前記第2取付金は、それぞれ、前記金具取付ボルトが挿通される金具側ボルト挿通穴が前記本体側ボルト挿通穴に対応して前記第1面部に設けられていること、が好ましい。
【0012】
上記構成を有する鉄道車両は、吊手棒取付部材に挿通した金具取付ボルトを用いて、第1取付金または第2取付金を吊手棒取付部材の両側に取り付けるので、吊手棒取付部材の両側に取り付ける第1取付金または第2取付金の取付位置を揃えやすい。これにより、第1取付金に各々取り付けられて隣設される第1遮蔽部材の位置合わせ、あるいは、第2取付金に各々取り付けられて隣設される第2遮蔽部材の位置合わせが容易になることが期待できる。
【0013】
(4)(2)または(3)に記載する鉄道車両において、前記第1取付金と前記第2取付金は、それぞれ、前記吊手棒取付部材に固定される第1面部と、前記第1面部に対して垂直に設けられた第2面部とを備え、前記第1取付金の前記第1面部を前記吊手棒取付部材に固定する第1固定構造と、前記第2取付金の前記第1面部を前記吊手棒取付部材に固定する第2固定構造と、が同じであり、前記第1取付金の第2面部は、第1遮蔽部材の取り付けに用いる第1取付ボルトが締結される第1ナット部材を1又は2以上有し、前記第2取付金の第2面部は、第2遮蔽部材の取り付けに用いる第2取付ボルトが締結される第2ナット部材を1又は2以上有すること、が好ましい。
【0014】
上記構成の鉄道車両では、第1取付金が吊手棒取付部材に固定される第1固定構造と、第2取付金が吊手棒取付部材に固定される第2固定構造と、が同じであるので、第1取付金と第2取付金とを共通の吊手棒取付部材に付け替えることができる。また、第1取付金と第2取付金を交換して第1取付ボルトまたは第2取付ボルトを第1ナット部材または第2ナット部材に締結すれば、種類の異なる遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付けることができる。これにより、上記構成の鉄道車両によれば、種類の異なる遮蔽部材を共通の吊手棒取付部材に容易に取り付けることが可能になる。
【0015】
(5)(4)に記載する鉄道車両において、前記第1ナット部材は、前記第1取付金の前記第2面部に沿った平面方向に移動自在に支持され、前記第2ナット部材は、前記第2取付金の前記第2面部に沿った平面方向に移動自在に支持されていること、が好ましい。
【0016】
上記構成の鉄道車両によれば、第1取付ボルト又は第2取付ボルトの位置に合わせて吊手棒取付部材にタップ穴を形成しなくても、第1ナット部又は第2ナット部を平面方向に移動させて第1取付ボルト又は第2取付ボルトに対して位置合わせできるので、第1遮蔽部材または第2遮蔽部材を吊手棒取付部材に容易に取り付けることができる。
【0017】
(6)(1)から(5)の何れか1つに記載する鉄道車両において、前記第1遮蔽部材は内装品であり、前記第2遮蔽部材は設備品であること、が好ましい。
【0018】
上記構成を有する鉄道車両によれば、内装品や設備品のように種類が異なる遮蔽部材を、吊手棒取付部材自体を交換したり、吊手棒取付部材に追加工を施したりしなくても、吊手棒取付部材に取り付けることができる。
【発明の効果】
【0019】
従って、本発明によれば、吊手棒取付部材が屋根構体に固定される固定部分を覆い隠す遮蔽部材が、吊手棒取付部材に取り付けられる鉄道車両について、遮蔽部材を吊手棒取付部材に取り付ける取付作業を容易にすることができる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の一実施形態に係る鉄道車両の一部断面図を示す。
【
図6】吊手棒取付部材及び灯具キセの取付構造を示す分解斜視図である。
【
図8】冷風グリルが取り付けられる吊手棒取付部材を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明に係る鉄道車両の一実施形態について図面に基づいて説明する。本形態では、吊手が複数個懸垂して取り付けられる吊手棒を支持する吊手棒取付部材が、屋根構体に取り付けられた鉄道車両について開示する。
【0022】
図1は、鉄道車両1の一部断面図である。鉄道車両1は、通勤用の鉄道車両であり、鉄道車両構体2と、台車8と、を備える。鉄道車両構体2は、床構体3の車両前後方向Xの両端部に妻構体4を立設し、床構体3の車幅方向Y(
図2参照)の両端部に側構体5を立設し、側構体5と妻構体4の上端部に屋根構体6を接続することにより、六面体として構成されている。台車8は、鉄道車両構体2の下面の車両前後方向に隔離して2基配設され、鉄道車両構体2を支持している。鉄道車両構体2の内部には、車室7が設けられている。
【0023】
屋根構体6の内側には、天井内骨61が車両前後方向Xに沿って配設され、その天井内骨61に吊手棒取付部材10が所定間隔を空けて取り付けられている。吊手棒取付部材10は、先端部が車室7に突き出し、吊手棒20を支持している。吊手棒20には、立って乗車している乗客が手で掴むための吊手30が、複数個懸垂して取り付けられている。
【0024】
図2は、
図1のA-A断面図である。
図2は、側構体5付近の記載を省略している。鉄道車両1は、屋根構体6の内側に、一対の天井内骨61,61が車幅方向Yの中心を挟んで対称に配設されている。一対の天井内骨61,61の間には、空調吹出部51が配設されており、空調吹出部51と天井内骨61との間には、それぞれ、空調装置の空調ダクト52が配設されている。空調吹出部51や空調装置や空調ダクト52は「設備品」の一例である。設備品には、例えば、電線や空気配管や冷風グリルなども含まれる。
【0025】
天井パネル71と側パネル72,72は、鉄道車両構体2に取り付けられ、鉄道車両構体2の内骨や鉄道車両構体2に取り付けられた設備品などを覆い隠している。灯具キセ73は、吊手棒取付部材10が屋根構体6に取り付けられる固定部分を覆い隠すように、天井パネル71と側パネル72との間に配設されている。天井パネル71や側パネル72などの内装パネルや、灯具キセ73などのキセは「内装品」の一例である。
【0026】
図3は、
図2のB-B断面図である。天井内骨61には、一対の吊りレール62,62(
図2参照)が取り付けられ、その吊りレール62,62に吊りボルト63がスライド可能に保持されている。吊手棒取付部材10は、吊りボルト63と、その吊りボルト63に締結される吊りナット64とを用いて、基端部(図中上端部)が屋根構体6の天井内骨61に固定されている。吊手棒取付部材10は、一対の第1取付金14が吊手棒取付部材10の両側に着脱可能に取り付けられている。灯具キセ73は、第1取付金14の下面に取り付けられている。吊手棒取付部材10の構成は後述する。
【0027】
図4は、車室7の一部見上図である。
図4では、灯具キセ73と吊手棒取付部材10との位置関係を明確にするため、吊手棒20や吊手30などの記載を省略している。灯具キセ73は、所定長を有する細長いパネルである。灯具キセ73は、車両前後方向Xに沿って並んで配設されている。
【0028】
図5は、
図4のC部拡大図である。灯具キセ73は、灯具731を備えている。灯具キセ73は、長手方向(車両前後方向X)の両端部に、凹部73aが設けられている。隣設する灯具キセ73は、凹部73aの間に吊手棒取付部材10を配置した状態で、吊手棒取付部材10に遮蔽部材取付ボルト74を用いて取り付けられている。
【0029】
吊手棒取付部材10及び灯具キセ73の取付構造について、詳細に説明する。
図6は、吊手棒取付部材10及び灯具キセ73の取付構造を示す分解斜視図である。吊手棒取付部材10は、本体部11と、取付フランジ12と、支持穴13と、一対の第1取付金14,14と、を有する。本体部11と取付フランジ12と支持穴13は、一体に形成され、一対の第1取付金14,14は、本体部11に着脱可能に取り付けられている。遮蔽部材取付ボルト74は「第1取付ボルト」の一例である。
【0030】
本体部11は、細長い板状をなし、吊手30に作用する荷重が作用しても変形しない剛性を有する。本体部11の基端部(図中上端部)には、板状の取付フランジ12がその基端部から面外方向(本実施形態では車両前後方向)両側に張り出すように一体に設けられている。取付フランジ12には、本体部11より外側に張り出す部分に、吊りボルト63を挿通するための挿通穴12aが設けられている。本実施形態では、本体部11の周りに挿通穴12aを4箇所設けているが、挿通穴12aの数や位置はこれに限定されない。吊手棒取付部材10は、吊りボルト63が取付フランジ12の挿通穴12aにそれぞれ挿通され、吊りナット64を吊りボルト63に締め込むことにより、天井内骨61に固定される。
【0031】
支持穴13は、本体部11の先端部(図中下端部)に本体部11の厚さ方向(車両前後方向X)に沿って貫通して設けられ、吊手棒20を支持する。支持穴13は「支持部」の一例である。
【0032】
本体部11は、取付フランジ12と支持穴13との間の位置に、一対の本体側ボルト挿通穴11bが本体部11の厚さ方向(車両前後方向X)に貫通して形成されている。本体側ボルト挿通穴11bには、それぞれ、第1取付金14を取り付けるための金具取付ボルト15が挿通される。本体部11の両側には、一対の第1取付金14,14が、金具取付ボルト15と金具取付ナット16を用いて取り付けられている。第1取付金14については後述する。
【0033】
灯具キセ73は、凹部73aの側方に遮蔽部材取付ボルト用挿通穴73cが2個設けられている。吊手棒取付部材10は、灯具キセ73の遮蔽部材取付ボルト用挿通穴73cに挿通された遮蔽部材取付ボルト74を第1取付金14に締結することにより、灯具キセ73が第1取付金14の下面に取り付けられる。なお、隣合う灯具キセ73,73は、第1取付金14と灯具キセ73との間にスペーサ17を配置することで、端部が見栄え良く連なるように位置調整される。
【0034】
第1取付金14について説明する。
図7は、第1取付金14を示す図である。
図7の(a)は第1取付金14の平面図である。
図7の(b)は第1取付金14の正面図であり、一部を断面で記載している。
図7の(c)は第1取付金14の側面図である。第1取付金14は、ナット板143が平面方向に移動自在にL字形の支持体141に支持されたフローティングナットを内蔵している。
【0035】
具体的に説明すると、
図7(c)に示すように、支持体141は、1枚の金属板を曲げ加工することにより、本体部11に当接する第1面部141aと灯具キセ73が取り付けられる第2面部141b とが垂直に設けられている。さらに、
図7(b)(c)に示すように、第2面部141bは、先端側で折り返されて下板と上板が略平行に形成され、これら下板と上板との間にナット板143を保持するように曲げ加工され、ナット板143を第2面部141bに沿った平面方向に移動自在に支持している。
【0036】
図7(b)に示すように、第1面部141aには、一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cが設けられている。一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cは、吊手棒取付部材10の本体部11に設けられた一対の本体側ボルト挿通穴11b,11bに対応する間隔で形成され、本体側ボルト挿通穴11bに挿通した金具取付ボルト15を挿通できる。
【0037】
図7(b)に示すように、ナット板143は、基板143aと、一対のナット部材143c,143cとを備える。ナット部材143cは「第1ナット部材」の一例である。基板143aは、長方形状をなし、一対の貫通穴143b,143bが形成されている。一対の貫通穴143b,143bは、灯具キセ73の一対の遮蔽部材取付ボルト用挿通穴73c,73cに対応する位置に形成されている。基板143aは、各貫通穴143bの開口部に、内周面に雌ねじが形成されたナット部材143c,143cが、溶接等で取り付けられている。なお、基板143aと一対のナット部材143c,143cは一体に設けてもよい。
【0038】
図7(a)に示すように、第2面部141bは、一対のナット部材143c,143cが挿通される一対の第1逃げ穴141f,141fが設けられている。第1逃げ穴141fは、ナット部材143cより大きく設けられている。また、
図7(b)に示すように、第2面部141bは、第1逃げ穴141fと同軸上に、遮蔽部材取付ボルト74を貫き通される第2逃げ穴141gが設けられている。第2逃げ穴141gは、内径が遮蔽部材取付ボルト74の軸部より大きく形成されている。第2逃げ穴141gは、少なくとも第1逃げ穴141f内をナット部材143cがどこに移動しても遮蔽部材取付ボルト74が締結できるような大きさに形成されている。尚、本形態では、第2逃げ穴141gの内径が第1逃げ穴141fの内径より小さく設定されているが、第2逃げ穴141gの内径は、第1逃げ穴141fの内径と同じ、あるいは、第1逃げ穴141fの内径より大きく設定されてもよい。
【0039】
このような第1取付金14は、
図6に示すように、吊手棒取付部材10の両側に配置され、一方の第1取付金14に設けた一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cから、吊手棒取付部材10の本体部11に設けた一対の本体側ボルト挿通穴11b,11b、他方の第1取付金14に設けた一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cへと、金具取付ボルト15をそれぞれ挿通し、金具取付ボルト15に金具取付ナット16を締め込むことにより、吊手棒取付部材10に取り付けられる。一対の第1取付金14は、金具取付ボルト15により吊手棒取付部材10の両側に位置を揃えて取り付けられる。
【0040】
吊手棒取付部材10に取り付けられた第1取付金14は、灯具キセ73の遮蔽部材取付ボルト用挿通穴73cに挿通された遮蔽部材取付ボルト74がナット部材143cに締結されることで、灯具キセ73が取り付けられる。このとき、第1取付金14は、第1逃げ穴141fの範囲内でナット部材143cを遮蔽部材取付ボルト74の位置に応じて移動させることができ、遮蔽部材取付ボルト74をナット部材143cに締結しやすい。
【0041】
図8は、冷風グリル1073が取り付けられる吊手棒取付部材10を示す図である。
図8は、
図3に対応する断面を示す図である。例えば
図8に示すように、鉄道車両1は、車種によって、灯具キセ73に代えて冷風グリルを、天井パネル71と側パネル72との間に配設することがある。冷風グリル1073は、灯具キセ73と形状が異なり、吊手棒取付部材10に対する取付構造が灯具キセ73と異なる。
【0042】
冷風グリル1073を用いる場合、吊手棒取付部材10には一対の第2取付金1014が本体部11の両側に取り付けられる。第2取付金1014は、冷風グリル1073を取付可能な部材であり、灯具キセ73を取付可能な第1取付金14と種類が異なる。冷風グリル1073は、遮蔽部材取付ボルト74と種類が異なる遮蔽部材取付ボルト1074を用いて、第2取付金1014の下面に取り付けられている。遮蔽部材取付ボルト1074は「第2取付ボルト」の一例である。
【0043】
なお、灯具キセ73は、「遮蔽部材」、「第1遮蔽部材」の一例である。冷風グリル1073は、「遮蔽部材」、「第2遮蔽部材」の一例である。第1取付金14は「第1取付金」の一例である。第2取付金1014は「第2取付金」の一例である。
【0044】
図9は、第2取付金1014を示す図である。
図9の(a)は第2取付金1014の平面図であり、(b)は第2取付金1014の正面図であり、(c)は(a)のD-D断面図である。第2取付金1014は、ナット板1143が平面方向に移動自在にL字形の支持体1141に支持されたフローティングナットを内蔵している。
【0045】
第2取付金1014は、支持体1141と、保持プレート1145と、ナット板1143と、を備える。支持体1141は、本体部11に当接する第1面部1141aと、冷風グリル1073が取り付けられる第2面部1141bとを垂直に配置したL字形をなす。支持体1141は、第1面部1141aと第2面部1141bの両端部が補強部1141cを介して結合され、補強されている。なお、支持体1141は、例えばプレス加工により一体物で構成されていてもよいし、複数の部品を溶接等で接続して構成されていてもよい。
【0046】
図9(b)に示すように、第1面部1141aには、第1取付金14の第1面部141aと同様に、一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cが形成されている。保持プレート1145は、コの字形の本体の両端部を外向きに屈曲させたハット形状をなす。
図9(a)(b)に示すように、保持プレート1145は、第2面部1141bに対してリベット1146で固定されている。
【0047】
図9(a)に示すように、ナット板1143は、基板1143aとナット部材1143cとを備える。ナット部材1143cは「第2ナット部材」の一例である。基板1143aは、保持プレート1145より狭い幅の長方形状に形成されている。
図9(b)に示すように、基板1143aには、貫通穴1143bが1個形成されており、その貫通穴1143bの開口部に、内周面に雌ねじが形成されたナット部材1143cが溶接等で取り付けられている。基板1143aとナット部材1143cは一部品で構成されていてもよい。
【0048】
図9(a)に示すように、保持プレート1145には、ナット部材1143cが挿通される第1逃げ穴1145aが設けられている。 第1逃げ穴1145aは、ナット部材1143cより大きく設けられている。また、第2面部1141bは、第1逃げ穴1145aと同軸上に、第2逃げ穴1141gが形成されている。第2逃げ穴1141gは、内径が遮蔽部材取付ボルト1074の軸部より大きく形成されている。第2逃げ穴1141gは、少なくとも第1逃げ穴1145a内をナット部材1143cがどこに移動しても遮蔽部材取付ボルト1074が締結できる大きさに形成されている。尚、本形態では、第2逃げ穴1141gの内径が第1逃げ穴1145aの内径より小さく設定されているが、第2逃げ穴1141gの内径は、第1逃げ穴1145aの内径と同じ、あるいは、第1逃げ穴1145aの内径より大きく設定されてもよい。
【0049】
ナット板1143の基板1143aの全長は、第1逃げ穴1145aの内径および第2逃げ穴1141gの内径より長い。第2取付金1014は、保持プレート1145と第2面部1141bとの間にナット板1143の基板1143aを配置し、第2面部1141bに沿った平面方向に移動自在にナット板1143を支持している。
【0050】
このような第2取付金1014は、
図8に示すように、吊手棒取付部材10の両側に配置され、一方の第2取付金1014に設けた一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cから、吊手棒取付部材10の本体部11に設けた一対の本体側ボルト挿通穴11b,11b、他方の第2取付金1014に設けた一対の金具側ボルト挿通穴141c,141cへと、金具取付ボルト15をそれぞれ挿通し、金具取付ボルト15に金具取付ナット16を締め込むことにより、吊手棒取付部材10に取り付けられる。一対の第2取付金1014は、金具取付ボルト15により吊手棒取付部材10の両側に位置を揃えて取り付けられる。
【0051】
吊手棒取付部材10に取り付けられた第2取付金1014は、冷風グリル1073の遮蔽部材取付ボルト用挿通穴1073cに挿通された遮蔽部材取付ボルト1074がナット部材1143cに締結されることで、冷風グリル1073が取り付けられる。このとき、第2取付金1014は、第1逃げ穴1145aの範囲内でナット部材1143cを遮蔽部材取付ボルト1074の位置に応じて移動させることができ、遮蔽部材取付ボルト1074をナット部材1143cに締結しやすい。
【0052】
続いて、吊手の取付方法について説明する。
図6又は
図8に示すように、作業者は、吊りボルト63を吊りレール62に沿って灯具キセ73又は冷風グリル1073の継ぎ目に対応する位置まで移動させる。そして、作業者は、吊りボルト63を取付フランジ12の挿通穴12aに挿通し、吊りナット64を吊りボルト63に締め込み、取付フランジ12を天井内骨61(屋根構体6)に固定する。作業者は、取付フランジ12を所定間隔で天井内骨61に固定したら、遮蔽部材の種類に応じて取付金を選択し、本体部11に固定する。
【0053】
例えば
図6に示すように、遮蔽部材が灯具キセ73である場合、作業者は、金具取付ボルト15と金具取付ナット16を用いて、吊手棒取付部材10の本体部11に一対の第1取付金14,14を取り付ける。作業者は、灯具キセ73の一端に設けた遮蔽部材取付ボルト用挿通穴73c,73cとスペーサ17に遮蔽部材取付ボルト74,74をそれぞれ挿通し、吊手棒取付部材10の片側に固定した第1取付金14のナット部材143c,143cに遮蔽部材取付ボルト74,74をそれぞれ締め込む。これにより、灯具キセ73の一端が吊手棒取付部材10の第1取付金14の下面に固定される。これと同様にして、灯具キセ73を他の吊手棒取付部材10の第1取付金14に固定していく。
【0054】
例えば
図8に示すように、遮蔽部材が冷風グリル1073である場合、作業者は、金具取付ボルト15と金具取付ナット16を用いて、吊手棒取付部材10の本体部11に一対の第2取付金1014,1014を取り付ける。作業者は、冷風グリル1073の一端に設けた遮蔽部材取付ボルト用挿通穴1073cとスペーサ17に遮蔽部材取付ボルト1074をそれぞれ挿通し、吊手棒取付部材10の片側に固定した第2取付金1014のナット部材1143cに遮蔽部材取付ボルト1074を締め込む。これにより、冷風グリル1073の一端が吊手棒取付部材10の第2取付金1014の下面に固定される。これと同様にして、冷風グリル1073を他の吊手棒取付部材10の第2取付金1014に固定していく。
【0055】
ここで、一対の第1取付金14,14または一対の第2取付金1014,1014は、金具取付ボルト15を挿通されて吊手棒取付部材10に対する取付位置が揃えられている。そのため、第1取付金14,14に取り付けられる隣設する灯具キセ73,73、あるいは、第2取付金1014,1014に取り付けられる隣設する冷風グリル1073,1073は、スペーサ17を用いて車室7側の面の位置を揃えやすく、見栄え良く車室7に装着される。
【0056】
車室7には、屋根構体6側から灯具キセ73または冷風グリル1073を介して吊手棒取付部材10の先端部が所定間隔で突き出ている。作業者は、吊手棒取付部材10の支持穴13に吊手棒20を挿通して接続する。そして、吊手棒20に複数個の吊手30を取り付ける。
【0057】
以上説明したように、鉄道車両1では、例えば、灯具キセ73と取り付ける場合と冷風グリル1073を取り付ける場合とで第1取付金14と第2取付金1014とを交換すれば、タップ穴を形成するなどの追加工を吊手棒取付部材10に施したり、吊手棒取付部材10自体を交換したりしなくても、種類の異なる灯具キセ73でも冷風グリル1073でも吊手棒取付部材10に取り付けることができる。従って、本形態の鉄道車両1によれば、吊手棒取付部材10が屋根構体6に固定される固定部分を覆い隠す遮蔽部材が、吊手棒取付部材10に取り付けられる鉄道車両1について、遮蔽部材を吊手棒取付部材10に取り付ける取付作業を容易にすることができる。
【0058】
また、灯具キセ73を用いる場合と冷風グリル1073を用いる場合とで、吊手棒取付部材10は、第1取付金14または第2取付金1014を除く部分(本体部11、取付フランジ12、支持穴13)を共通して使用することができ、部品のストック数やストックスペースを低減できる。
【0059】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、吊手棒取付部材を天井内骨61に固定したが、吊手棒取付部材を屋根構体6の天井内骨61以外の部分に直接固定してもよい。
【0060】
第1取付金14を吊手棒取付部材10の本体部11に取り付ける取付方法と、第2取付金1014を吊手棒取付部材10の本体部11に取り付ける取付方法は、異なってもよい。但し、上記実施形態のように、第1取付金14と第2取付金1014が、吊手棒取付部材10に挿通した金具取付ボルト15に金具取付ナット16を締め込むことで、吊手棒取付部材10の両側に取り付けることができるようにすれば、吊手棒取付部材10の両側に取り付ける第1取付金14または第2取付金1014の取付位置を揃えやすい。これにより、第1取付金14に各々取り付けられて隣設される灯具キセ73の位置合わせ、あるいは、第2取付金1014に各々取り付けられて隣設される冷風グリル1073の位置合わせが容易になることが期待できる。
【0061】
第1取付金14と第2取付金1014とは、ナット部材143cと1143cとを第2面部141b、1141bに備えていなくてもよい。但し、上記実施形態のように、第1取付金14と第2取付金1014とが、それぞれ、1または2以上のナット部材143cと1143cとを第2面部141b、1141bに備えることにより、第1取付金14と第2取付金1014を交換して、遮蔽部材取付ボルト74または遮蔽部材取付ボルト1074をナット部材143cまたはナット部材1143cに締結するだけで、種類の異なる灯具キセ73と冷風グリル1073とを吊手棒取付部材10に取り付けることができる。これにより、鉄道車両1は、種類の異なる灯具キセ73と冷風グリル1073とを共通の吊手棒取付部材10に容易に取り付けることが可能になる。
【0062】
第1取付金14と第2取付金1014は、ナット板143,1143を第1取付金14の第2面部141bまたは第2取付金1014の第2面部1141bに沿った平面方向に移動自在に支持しなくてもよい。ただし、上記実施形態のように、第1取付金14と第2取付金1014が、ナット板143,1143を平面方向に移動自在に支持することで、ナット部材143cあるいはナット部材1143cを遮蔽部材取付ボルト74あるいは遮蔽部材取付ボルト1074に対して簡単に位置合わせすることができるので、灯具キセ73や冷風グリル1073を吊手棒取付部材10に容易に取り付けることができる。
【0063】
上記実施形態では、吊手棒取付部材10に取り付けられる第1遮蔽部材の一例として灯具キセ73を挙げたが、第1遮蔽部材は、灯具キセ73以外の内装品であってもよい。また、吊手棒取付部材10に取り付けられる第2遮蔽部材の一例として冷風グリル1073を挙げたが、第2遮蔽部材は、冷風グリル1073以外の設備品であってもよい。また、第1遮蔽部材と第2遮蔽部材はともに、内装品であってもよいし、設備品であってもよい。
【0064】
第1取付金14と第2取付金1014とにそれぞれ取り付けられる遮蔽部材は、灯具キセ73や、冷風グリル1073以外のものでもよい。例えば、第1取付金14に冷風グリルが取り付けられ、第2取付金1014に灯具キセが取り付けられてもよい。また、例えば、第1取付金14も第2取付金1014も、灯具キセを取り付けられるなど、同じ遮蔽部材を取り付けられてもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 鉄道車両
6 屋根構体
10 吊手棒取付部材
12 取付フランジ(基端部の一例)
13 支持穴(支持部の一例)
14 第1取付金
20 吊手棒
73 灯具キセ(第1遮蔽部材の一例)
1014 第2取付金
1073 冷風グリル(第2遮蔽部材の一例)