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▶ ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニーの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】酵素を含む組成物
(51)【国際特許分類】
   C12N 9/22 20060101AFI20240910BHJP
   C11D 3/386 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/24 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/20 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/26 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/42 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/48 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/02 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/88 20060101ALI20240910BHJP
   C12N 9/08 20060101ALI20240910BHJP
   D06L 1/22 20060101ALI20240910BHJP
   D06F 35/00 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
C12N9/22
C11D3/386 ZNA
C12N9/24
C12N9/20
C12N9/26 A
C12N9/42
C12N9/48
C12N9/02
C12N9/88
C12N9/08
D06L1/22
D06F35/00 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022537630
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-27
(86)【国際出願番号】 US2020066287
(87)【国際公開番号】W WO2021133701
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-06-17
(31)【優先権主張番号】19219568.3
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100122437
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 一宏
(74)【代理人】
【識別番号】100209495
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 さおり
(72)【発明者】
【氏名】ラント、ニール・ジョゼフ
(72)【発明者】
【氏名】ゴリ、クラウス
【審査官】山内 達人
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/184816(WO,A1)
【文献】国際公開第2019/084349(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N
C11D
GenBank/EMBL/DDBJ/GeneSeq
UniProt/GeneSeq
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼと、
(ii)a)グリコシドヒドロラーゼファミリー5のマンナナーゼに属するマンナナーゼと、
i.配列番号15に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
b)グリコシドヒドロラーゼファミリー26のマンナナーゼに属するマンナナーゼと、
i.配列番号16に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
ii.配列番号17に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
iii.配列番号18に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
iv.配列番号19に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
v.配列番号20に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
vi.配列番号21に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
vii.配列番号22に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
viii.配列番号23に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
ix.配列番号24に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
x.配列番号33に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
xi.配列番号34に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
これらの混合物と、からなる群から選択される、マンナナーゼを含む追加の酵素と、
(iii)界面活性剤を含む洗浄補助剤と、
を含む洗浄組成物であって、
前記洗浄組成物中のデオキシリボヌクレアーゼの量が0.01~1000ppmであり、前記追加の酵素の量が0.01~1000ppmであり、
前記マンナナーゼが、少なくとも1つの酵素洗浄力の効能をもたらし、
前記デオキシリボヌクレアーゼが、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び/又は位置175にアスパラギン酸を含み、前記位置が、配列番号1の(配列番号1に従って番号付けされた)位置に対応し、
前記追加の酵素がアミラーゼを更に含み、
前記アミラーゼが、
a)配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号2若しくは配列番号35に対して、
少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号2との対比において、配列領域R180、S181、T182、G183に2個のアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号2における位置に対応するアミラーゼと、
b)配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号2との対比において、
a.R180*、S181*、S243Q、G475Kと、
b.R180*、T182*、S243Q、G475Kと、
c.R180*、T182*、G183S、S243Q、G475Kと、
d.R180*、S181*、Y242F、S243Q、F266Y、G475Kとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号2における位置に対応するアミラーゼと、
c)配列番号3に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号3に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号3との対比において、配列領域R178、G179、T180、G181に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号3における位置に対応するアミラーゼと、
d)配列番号3に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号3に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号3との対比において、
I.R178*、G179*、E187P、I203Y、G476Kと、
II.R178*、G179*、E187P、M199L、I203Y、G476Kと、
III.R178*、G179*、E187P、I203Y R458N、T459S、D460T、G476Kと、
IV.N126Y、F153W、R178*、G179*、T180H、I203Y、S241Qと、
V.N126Y、F153W、R178*、G179*、T180H、I203Y、S241Q、S362A、R377Yと、
VI.T38N、N126Y、T129I、F153W、R178*、G179*、T180D、E187P、I203Y、G476K、G477Eと、
VII.N126Y、F153W、R178*、G179*、T180H、E187P、I203Y、S241Q、G476K、G477Eとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号3における位置に対応するアミラーゼと、
e)配列番号4に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号4に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号4との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号4における位置に対応するアミラーゼと、
f)配列番号4に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号4に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号4との対比において、3、4、5、74、118、167、170、177、195、202、204、271、320、330、377、385、445、458、475、476、314、315若しくは316から選択される1つ以上に改変を含み、各位置が配列番号4における位置に対応するアミラーゼと、
g)配列番号5に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号5に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号5との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2個のアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号5における位置に対応するアミラーゼと、
h)配列番号5に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号5に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号5との対比において、
a.D183*、G184*、N195F、Y243Fと、
b.D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243Fと、
c.W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G304R、G476Kと、
d.W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G477Eと、
e.W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、W284Dと、
f.W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G477Eと、
g.G109A、W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260Gと、
h.T51I、S52Q、N54K、G109A、W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G476Eと、
i.W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、W284R、G477Kと、
j.W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、W284F、G477Rと、
k.H1*、G7A、G109A、W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、E260G、N280S、G304R、E391A、G476Kとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号5における位置に対応するアミラーゼと、
i)配列番号6に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号6に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号6との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号6における位置に対応するアミラーゼと、
j)配列番号6に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号6に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号6との対比において、
I.R118K、D183*、G184*、N195F、R320K、R458Kと II.M9L、D183*、G184*、R118K、N195F、M202L、R320K、M323T、R458Kと、
III.M9L、G149A、R118K、G182T、D183*、G184*、G186A、N195F、M202L、T257I、Y295F、N299Y、M323T、A339S、E345R、R458Kと、
IV.M9L、G149A、R118K、G182T、D183*、G184*、G86A、N195F、T246V、T257I、Y295F、N299Y、M323T、A339S、E345R、R458Kと、
V.配列番号6と比較した、M9L、G149A、G182T、D183*、G184*、G186A、M202L、T257I、Y295F、N299Y、M323T、A339S、E345R、N471Eとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号6における位置に対応するアミラーゼと、
k)配列番号7に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号7に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号7との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号7における位置に対応するアミラーゼと、
l)配列番号7に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号7に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号7との対比において、
a.D183*、G184*、N195F、V206Y、R320K、R458Kと、
b.D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、R320K、R458Kと、
c.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
d.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、V206L、M246V、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
e.G149A、G182T、D183*、G184*、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、H471Eと、
f.H1A、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、K391A、F473R、G476Kとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号7における位置に対応するアミラーゼと、
m)配列番号8に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号8に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号8との対比において、配列領域R181、G182、H183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号8における位置に対応するアミラーゼと、
n)配列番号8に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号8に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号8との対比において、
a.H183*、G184*、I405L、A421H、A422P、A428Tと、
b.R118K、H183*、G184*、N195F、R320K、R458Kと、
c.M9L、H183*、G184*、R118K、N195F、M202L、R320K、S323T、R458Kと、
d.M9L、G149A、R118K、G182T、H183*、G184*、N195F、M202L、T257I、Y295F、N299Y、A339S、E345R、R458Kと、
e.M9L、G149A、R118K、G182T、H183*、G184*、N195F、T246V、T257I、Y295F、N299Y、A339S、E345R、R458Kと、
f.M9L、G149A、G182T、H183*、G184*、M202L、T257I、Y295F、N299Y、S323T、A339S、E345Rとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号8における位置に対応するアミラーゼと、
o)配列番号9に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号9に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号9との対比において、配列領域R181、G182、D183に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号9における位置に対応するアミラーゼと、
p)配列番号9に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号9に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号9との対比において、
a.H1*、D183*、G184*、N195F、V206Yと、
b.H1*、D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、R320K、R458Kと、
c.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
d.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、V206L、M246V、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
e.G149A、G182T、D183*、G184*、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345Rと、
f.H1*、N54S、V56T、G109A、Q169E、Q172K、A174*、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
g.G182*、D183*、N195F、W140Y、N260G、S304R、R320A、G476K、V410I、V429L、F451W、C474Vと、
h.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、K391A、P473R、G476Kと、
i.H1*、N54S、V56T、G109A、Q169E、Q172K、A174*、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
j.H1*、N54S、V56T、G109A、R116H、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
k.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、K391A、P473R、G476Kと、
l.H1*、N54S、V56T、G109A、F113Q、R116Q、Q172N、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、A265G、K391A、P473R、G476Kと、
m.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、W167F
、Q172R、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、K39
1A、G476Kと、
n.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、R116H、T134E
、W167F、Q172G、L173V、A174S、G182*、D183*、N19
5F、V206L、G255A、K391A、G476Kと、
o.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、R116H、T134E
、W167F、Q172G、L173V、A174S、G182*、D183*、N19
5F、V206L、G255A、K391A、Q395P、T444Q、P473R、G
476Kと、
p.H1*、N54S、V56T、G109A、T134E、A174S、G182
*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
q.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、A174S、G182*
、D183*、N195F、V206L、G255A、K391A、G476Kと、
r.H1*、N54S、V56T、G109A、W167F、Q172E、L173
P、A174K、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G4
76Kと、
s.H1*、N54S、V56T、G109A、R116Q、V120L、Q172
G、L173V、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V2
06L、A422Pと、
t.H1*、N54S、V56T、G109A、F113Q、R116Q、W167
F、Q172G、L173V、A174S、G182*、D183*、G184T、N1
95F、V206L、A422Pとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位
置が配列番号9における位置に対応するアミラーゼと、
q)これらの混合物と、からなる群から選択され、
前記デオキシリボヌクレアーゼが、
i)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
ii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸、位置4にリジンを含み、又は、
iii)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
iv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
v)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
vi)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
vii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
viii)位置1にイソロイシン、位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
ix)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置25にプロリン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
x)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xi)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xii)位置1にイソロイシン、位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xiii)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xiv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xvi)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xvii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xviii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xix)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xx)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xxi)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xxii)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xxiii)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は
xxiv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、前記位置が配列番号1の(配列番号1に従って番号付けされた)位置に対応し、又は
xxv)これらの組合せを含む、洗浄組成物。
【請求項2】
前記追加の酵素がセルラーゼを更に含む、請求項1に記載の洗浄組成物。
【請求項3】
前記セルラーゼが、
a)配列番号10に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
b)配列番号11に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
c)配列番号12に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
d)配列番号13に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
e)配列番号31に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
f)配列番号32に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
g)これらの混合物と、からなる群から選択される、請求項2に記載の洗浄組成物。
【請求項4】
前記追加の酵素がリパーゼを更に含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項5】
前記リパーゼが、配列番号14に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するリパーゼ、又は、配列番号14に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号14との対比において、D27R、G38A、G91A/Q、D96E、G163K、T231R、N233R、D254S及びP256Tからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、各位置が配列番号14における位置に対応するリパーゼと、これらの混合物と、からなる群から選択される、請求項4に記載の洗浄組成物。
【請求項6】
前記追加の酵素がプロテアーゼを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項7】
前記プロテアーゼが、
a)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するプロテアーゼと、
b)配列番号26に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するプロテアーゼと、
c)配列番号27に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するプロテアーゼと、
d)配列番号28に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するプロテアーゼと、
e)配列番号29に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するプロテアーゼと、
f)配列番号30に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するプロテアーゼと、
g)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、置換T22R又はT22Aを含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
h)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、S3T、V4I、A188P及びV199Iからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
i)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、N114L、T207A、A226V及びE265Fからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
j)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、S97D、S101A、V102I及びG157Sからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25の位置に対応するプロテアーゼと、
k)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、S85N、G116V、S126L、P127Q及びS128Aからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
l)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、Y161A、R164S及びA188Pからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
m)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、S3T、R19L及びA188Pからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
n)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、S9R、R19L及びN60Dからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
o)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の9、42及び239からなる群から選択される位置に対応する位置にアミノ酸であるアルギニン(R)を含むプロテアーゼと、
p)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の9、42、60、61、74、157、176、179、182、212、250、253及び256からなる群から選択される位置に対応する位置にアミノ酸であるグルタミン酸(E)又はアスパラギン酸(D)を含むプロテアーゼと、
q)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の位置97に対応する位置にアミノ酸であるアスパラギン酸(D)又はグルタミン酸(E)の挿入を含むプロテアーゼと、
r)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の99位に対応する位置に、グルタミン酸(E)、アスパラギン酸(D)、グリシン(G)、アルギニン(R)及びメチオニン(M)からなる群から選択されるアミノ酸を含むプロテアーゼと、
s)配列番号25に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の211位に対応する位置に、グルタミン酸(E)、アスパラギン酸(D)及びグルタミン(Q)からなる群から選択されるアミノ酸を含むプロテアーゼと、
t)配列番号26に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号26の217位に対応する位置に、グルタミン酸(E)、アスパラギン酸(D)及びグルタミン(Q)からなる群から選択されるアミノ酸を含むプロテアーゼと、
u)配列番号26に対して、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号26との対比において、S24G/R、S53G、S78N、S101N、G128A/S及びY217Q/Lからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号26における位置に対応するプロテアーゼと、
v)これらの混合物と、からなる群から選択される請求項6に記載の洗浄組成物。
【請求項8】
前記界面活性剤が、アニオン性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項9】
前記洗浄補助剤が、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、キサンタナーゼ、キサンタンリアーゼ、ヘキソサミニダーゼ、ラッカーゼ及びカタラーゼ、又はこれらの任意の混合物からなる群から選択される更なる追加の酵素を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項10】
液体の形態の、請求項1~9のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
【請求項11】
表面を処理する方法であって、
(i)請求項1~10のいずれか一項に記載の洗浄組成物と、水とを含む水性洗浄液を形成すること、
(ii)10~40℃の温度で前記表面を前記水性洗浄液で処理すること、及び
(iii)前記表面をすすぐこと、を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(配列表の参照)
本明細書は、コンピュータ可読形態での配列表を含む。このコンピュータ可読形態は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、酵素の混合物を含む洗浄組成物、それらの製造方法及びそれらの使用方法に関する。本発明の組成物及び方法は、家庭用の洗浄又は処理組成物における使用、詳細には、洗濯洗浄及び硬質表面洗浄における使用に適している。本発明は、洗濯物の洗浄に特に有用である。
【背景技術】
【0003】
酵素は、長年にわたり家庭用洗浄組成物に使用することが知られている。通常、酵素の混合物が使用され、各酵素は、特定の基質を標的とするように選択される。布地表面や、食器、床、シャワー、食器洗い又は洗濯機の内面などの硬質表面は、タンパク質、油性汚れ、デンプン及び/又は他の多糖類及び細胞外DNA(exDNA)のうちの1つ以上を含み得る複合汚れを伴って汚れる。更に、バイオフィルムなどの有機汚れは、悪臭分子が複合細胞外マトリックス中の多糖類、細胞外DNA(exDNA)及びタンパク質に付着する可能性があるため、悪臭の問題を引き起こす可能性がある。これらの複合汚れは除去するのが困難であり、布地の灰色化につながる可能性もある。なぜなら、複合汚れは粒子状汚れなどの他の汚れを引き付けて、更なる汚れと布地の灰色化を引き起こす可能性があるからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、良好な洗浄を提供し、上記の問題を防止又は低減する洗浄組成物が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の酵素であって、好ましくはマンナナーゼ、最も好ましくは配列番号15に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼを含む少なくとも1つの追加の酵素と、洗浄補助剤であって、好ましくは界面活性剤を含む洗浄補助剤と、を含む洗浄組成物に関する。本発明は、また、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の酵素であって、好ましくはマンナナーゼ、最も好ましくは配列番号15に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼを含む少なくとも1つの追加の酵素と、好ましくは界面活性剤を含む洗浄補助剤と、を含み、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではない、洗浄組成物を提供する。
【0006】
本発明は、また、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼであって、ただし、任意選択で、配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではない、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の酵素と、好ましくは界面活性剤を含む洗浄補助剤とを得ること、及び、混合して洗浄組成物を作製することを含む、洗浄組成物を作製する方法を提供する。
【0007】
本発明はまた、表面、好ましくは布地を処理する方法であって、
(i)水と、本明細書に記載のデオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つの追加の酵素と、好ましくは界面活性剤を含む洗浄補助剤とを含む水性洗浄液を形成すること、
(ii)表面を、水性洗浄液を用いて、好ましくは5~60℃、好ましくは10~40℃、又は好ましくは最大35℃の温度で、より好ましくは30℃以下の温度で、又は20℃以下の温度で処理すること、及び、任意選択で、(iii)表面をすすぐこと、を含む方法を提供する。
【0008】
本発明はまた、ものの洗浄、例えば、ディープクリーニングのための本明細書に記載の組成物の使用を提供し、ここで言うものは、織物又は表面である。
【0009】
本発明はまた、洗浄、例えば、ディープクリーニング用のキットであって、1つ以上の(i)本明細書に記載のデオキシリボヌクレアーゼと、(ii)本明細書に記載の追加の酵素と、(iii)本明細書に記載の洗浄補助剤とを含み、水と混合して表面を洗浄するための水性洗浄液を形成するための、溶液又は粒子を含むキットを提供する。
【0010】
本明細書の組成物、方法及びキットは、綿、及び/又は、繊維若しくは布地、例えば、単布地若しくはポリコットンなどの混紡布地の形態であり得る、ポリエステル、ナイロンなどの合成繊維を含む布地表面を処理するのに特に有用である。本明細書に記載の組成物又は方法はまた、硬質表面、例えば床、壁、並びに/又はバスルーム及びキッチンの表面を処理するのに特に有用である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
配列の概要
配列番号1バチルス・シビー(Bacillus cibi)から得られるポリペプチド
配列番号2バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号3サイトファガ属の種(Cytophaga sp.)から得られたポリペプチド
配列番号4バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号5バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号6バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)から得られたポリペプチド
配列番号7バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号8バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号9人工配列
配列番号10バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号11 Humicola insolensから得られたポリペプチド
配列番号12 Humicola insolensから得られたポリペプチド
配列番号13 Thielavia terrestrisから得られたポリペプチド
配列番号14 Thermomyces lanuginosusから得られたポリペプチド
配列番号15バチルス・ボゴリエンシス(Bacillus bogoriensis)から得られたポリペプチド
配列番号16 Paenibacillus woosongensisから得られたポリペプチド
配列番号17パエニバチルス・イリノイセンシス(Paenibacillus illinoisensis)から得られたポリペプチド
配列番号18 Neobulgaria属の種(Neobulgaria sp.)から得られたポリペプチド
配列番号19 Preussia aemulansから得られたポリペプチド
配列番号20 Yunnania penicillataから得られたポリペプチド
配列番号21 Myrothecium roridumから得られたポリペプチド
配列番号22 Chaetomium brasilienseから得られたポリペプチド
配列番号23 Ascobolus stictoideusから得られたポリペプチド
配列番号24 Chaetomium virescensから得られたポリペプチド
配列番号25バチルス・レンタス(Bacillus lentus)から得られたポリペプチド
配列番号26バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)から得られたポリペプチド
配列番号27バチルス属の種(Bacillus sp)から得られたポリペプチド
配列番号28バチルス・ギブソニイ(Bacillus gibsonii)から得られたポリペプチド
配列番号29バチルス・レンタス(Bacillus lentus)から得られたポリペプチド
配列番号30バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)から得られたポリペプチド
配列番号31パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)から得られるポリペプチド
配列番号32 Melanocarpus albomycesから得られたポリペプチド
配列番号33パエニバチルス属(Paenibacillus)の種から得られたポリペプチド
配列番号34バチルス・ヘミセルロシライティカス(Bacillus hemicellulosilyticus)から得られたポリペプチド
配列番号35バチルス属の種(Bacillus sp.)から得られたポリペプチド
配列番号36バチルス・シビー(Bacillus cibi)から得られたポリペプチド
【0012】
定義
この詳細な説明に従って、以下の定義が適用される。単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の言及を含むことに留意されたい。
【0013】
本明細書における「約」値又は「約」パラメータへの言及は、その値又はパラメータ自体に関する態様を含む。例えば、「約X」という記載は、態様「X」を含む。
【0014】
他に定義されない限り、又は文脈によって明確に示されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0015】
アミノ酸:本明細書で使用される用語「アミノ酸」は、標準的な20個の遺伝的にコードされたアミノ酸、及び「d」形態の(天然の「l」形態と比較した場合)それらの対応する立体異性体、オメガアミノ酸、他の天然に生じるアミノ酸、非従来型アミノ酸(例えば、α,α-二置換アミノ酸、N-アルキルアミノ酸など)、及び化学的に誘導体化されたアミノ酸を含む。1つ以上のアミノ酸の化学誘導体は、官能性側基との反応によって獲得され得る。このような誘導体化された分子としては、例えば、遊離アミノ基が誘導体化されて、アミン塩酸塩、p-トルエンスルホニル基、カルボキシベンゾキシ基、t-ブチルオキシカルボニル基、クロロアセチル基、又はホルミル基を形成する分子が挙げられる。遊離カルボキシル基は、塩、メチル及びエチルエステル、又は他の種類のエステル及びヒドラジドを形成するために誘導体化されてもよい。遊離ヒドロキシル基は、O-アシル又はO-アルキル誘導体を形成するために誘導体化されてもよい。また、化学誘導体としては、20個の標準アミノ酸の天然に生じるアミノ酸誘導体を含有するペプチドも含まれる。例えば、4-ヒドロキシプロリンが、プロリンの代わりに使用されてもよく、5-ヒドロキシリジンが、リジンの代わりに使用されてもよく、3-メチルヒスチジンが、ヒスチジンの代わりに使用されてもよく、ホモセリンが、セリンの代わりに使用されてもよく、オルニチンが、リジンの代わりに使用されてもよい。誘導体はまた、必要な活性が維持される限り、1つ以上の付加又は欠失を含有するペプチドも含む。他の含まれる修飾は、アミド化、アミノ末端アシル化(例えば、アセチル化又はチオグリコール酸アミド化)、末端カルボキシルアミド化(例えば、アンモニア又はメチルアミンによる)などの末端修飾である。
【0016】
「アラニン」又は「Ala」又は「A」などのようにアミノ酸が具体的に列挙されている場合、他のものが明示されていない限り、その用語は、l-アラニン及びd-アラニンの両方を指す。他の非従来型アミノ酸はまた、所望の機能特性がポリペプチドによって保持される限り、本発明のポリペプチドに好適な構成成分であってもよい。示されるペプチドについて、各コードされたアミノ酸残基は、適切な場合、従来のアミノ酸の慣用名に対応する単一の文字表記によって表される。一実施形態では、本発明のポリペプチドは、l-アミノ酸を含むか、又はそれからなる。
【0017】
アミラーゼ:アミラーゼ(EC 3.2.1)は、デンプン、グリコーゲン及び関連する多糖の、オリゴ糖、マルトース又はグルコースへの加水分解を触媒する酵素である。アミラーゼはグリコシドヒドロラーゼであり、α-1,4-グリコシド結合に作用する。本発明の洗浄組成物に適したアミラーゼは、好ましくはアルファアミラーゼである。α-アミラーゼ(EC 3.2.1.1)は、1,4-α-D-グルカングルカノヒドロラーゼ及びグリコゲナーゼを含み、カルシウムメタロエンザイムである。デンプン鎖に沿ったランダムな位置で作用することにより、α-アミラーゼは長鎖炭水化物を分解し、最終的にアミロースからマルトトリオース及びマルトースをもたらし、又はアミロペクチンからマルトース、グルコース及び「限界デキストリン」をもたらす。本発明の好適なアミラーゼは、好ましくは、例えば、細菌又は真菌源から得られる微生物である。「アルファ-アミラーゼ活性」という用語は、デンプン並びに他の直鎖及び分枝鎖の1,4アルファ-グルコシドのオリゴ及び多糖類の加水分解を触媒する酵素群を構成する、アルファ1,4-グルカン4グルカノヒドロラーゼ(E.C.3.2.1.1)の活性を意味する。アルファ-アミラーゼ活性は、本明細書の実施例に記載されているように、アッセイIIIによって測定することができる。
【0018】
「アルファ-アミラーゼ」及び「アミラーゼ」という用語は互換的に使用され、本明細書において同じ意味及び意図を構成し得る。
【0019】
バイオフィルム:「バイオフィルム」という用語は、細胞外ポリマー物質(EPS)のマトリックスを含む微生物によって典型的に産生される粘性土壌を意味する。バイオフィルムは、微生物細胞を含んでいてもよく、微生物細胞もまた互いに粘着する。バイオフィルムEPSは、一般的に細胞外DNA、タンパク質、及び多糖類で構成される高分子集塊である。バイオフィルムは、生体又は非生体表面上で形成され得る。バイオフィルム中で増殖し得る微生物細胞は、同じ生物のプランクトン様細胞とは生理学的に異なり、対照的に、液体培地中で浮遊又は遊泳し得る単細胞である。バイオフィルム中で生存し得る細菌は、通常、同じ種のプランクトン様細菌とは著しく異なる特性を有するが、これは、このフィルムの高密度で保護された環境により、それらが様々な方法で協働し、相互作用することが可能になるためである。微生物にとってのこの環境の1つの利点は、洗剤及び抗生物質に対する耐性が増加することであり、これは、高密度の細胞外マトリックス及び細胞の外層がコミュニティの内部を保護するためである。洗濯の文脈では、バイオフィルム産生細菌の例は、以下の種、すなわち、アシネトバクター属の種(Acinetobacter sp.)、アエロミクロビウム属の種(Aeromicrobium sp.)、ブレブンディモナス属の種(Brevundimonas sp.)、ミクロバクテリウム属の種(Microbacterium sp.)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、シュードモナス属の種(Pseudomonas sp.)、スタフィロコッカス・エビデルミディス(Staphylococcus epidermidis)、及びステノトロホモナス属の種(Stenotrophomonas sp.)である。硬質表面におけるバイオフィルム産生細菌の例は、以下の種、すなわち、アシネトバクター属の種(Acinetobacter sp.)、アエロミクロビウム属の種(Aeromicrobium sp.)、ブレブンディモナス属の種(Brevundimonas sp.)、ミクロバクテリウム属の種(Microbacterium sp.)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)、シュードモナス属の種(Pseudomonas sp.)、スタフィロコッカス・エビデルミディス(Staphylococcus epidermidis)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、及びステノトロホモナス属の種(Stenotrophomonas sp.)である。
【0020】
触媒ドメイン:「触媒ドメイン」という用語は、酵素の触媒機構を含む酵素の領域を意味する。
【0021】
cDNA:用語「cDNA」は、真核細胞から得られる成熟したスプライシングされたmRNA分子からの逆転写によって調製できるDNA分子を意味する。cDNAは、対応するゲノムDNA中に存在し得るイントロン配列を欠く。初期の一次RNA転写物は、スプライシングされた成熟mRNAとして現れる前に、スプライシングを含む一連のプロセシングをとおして加工されるmRNAの前駆体である。
【0022】
セルロース分解酵素又はセルラーゼ:「セルロース分解酵素」又は「セルラーゼ」という用語は、セルロース系材料を加水分解する1つ以上の酵素を意味する。そのような酵素には、エンドグルカナーゼ、セロビオヒドロラーゼ、ベータ-グルコシダーゼ、又はこれらの組合せが含まれる。セルロース分解活性を測定するための2つの基本的なアプローチには、Zhang et al.,Outlook for cellulase improvement:Screening and selection strategies,2006,Biotechnology Advances 24:452-481に説明されているように、(1)総セルロース分解活性を測定すること、及び(2)個々のセルロース分解活性(エンドグルカナーゼ、セロビオヒドロラーゼ、及びベータ-グルコシダーゼ)を測定することが含まれる。総セルロース分解活性は、通常、Whatman No1濾紙、微結晶セルロース、細菌セルロース、藻類セルロース、綿、前処理リグノセルロースなどを含む不溶性基質を使用して測定される。最も一般的な総セルロース分解活性アッセイは、Whatman No1濾紙を基質として使用する濾紙アッセイである。このアッセイは、国際純正応用化学連合(IUPAC)によって規定されている(Ghose,1987,Measurement of cellulase activity,Pure Appl.Chem 59:257-68)。セルラーゼには、セルロース、ヘミセルロース、リケニン、及びシリアルベータ-D-グルカンにおける1,4-ベータ-D-グリコシド結合の加水分解を触媒する酵素が含まれる。セルラーゼという用語には、エンド-1,4-ベータ-D-グルカナーゼ(ベータ-1,4-グルカナーゼ、ベータ-1,4-エンドグルカナーゼ加水分解酵素、エンドグルカナーゼD、1,4-(1,3,1,4)-ベータ-D-グルカン4-グルカノヒドロラーゼ)及びカルボキシメチルセルラーゼが含まれる。セルラーゼには、新しい鎖末端を生成する非晶質部位で内部結合をランダムに切断するエンドセルラーゼ(EC 3.2.1.4)、及びエンドセルラーゼによって生じた露出した鎖の末端から2~4単位を切断して、四糖又はセロビオースなどの二糖をもたらすエキソセルラーゼ(EC 3.2.1.91)が含まれる。エキソセルラーゼは、更に、セルロース鎖の還元末端から漸進的に作用するI型と、非還元末端から漸進的に作用するII型とに分類される。適切なセルラーゼには、細菌又は真菌起源の完全セルラーゼ又はモノコンポーネントエンドグルカナーゼが含まれる。化学的又は遺伝子的に改変された突然変異体が含まれる。セルラーゼは、例えば、しばしば単にエンドグルカナーゼと呼ばれるモノコンポーネントエンド-1,4-ベータ-グルカナーゼのモノコンポーネント又は混合物であり得る。セルラーゼには、キシログルカナーゼ活性を有する酵素が含まれる。セルラーゼ活性は、本明細書の実施例のアッセイIVに記載されているように測定することができる。
【0023】
セルロース系材料:「セルロース系材料」という用語は、セルロースを含有する任意の材料を意味する。バイオマスの一次細胞壁中の主な多糖はセルロースであり、2番目に豊富なのはヘミセルロースであり、3番目はペクチンである。細胞が成長を停止した後に産生される二次細胞壁はまた、多糖類を含有し、ヘミセルロースに共有結合的に架橋されたポリマーリグニンによって強化される。セルロースは、アンヒドロセロビオースのホモポリマーであり、したがって直鎖状ベータ-(1-4)-D-グルカンである一方で、ヘミセルロースには、キシラン、キシログルカン、アラビノキシラン、及びマンナンなどの様々な化合物が、一連の置換基を有する複雑な分岐構造で含まれる。セルロースは、一般に多形性であるが、主として平行グルカン鎖の不溶性結晶性マトリックスとして植物組織中に見出される。ヘミセルロースは通常、他のヘミセルロースはもちろんのこと、セルロースにも水素結合し、それが細胞壁マトリックスを安定化するのに役立っている。
【0024】
デオキシリボヌクレアーゼ:本明細書で使用されるデオキシリボヌクレアーゼという用語は、DNA骨格中のホスホジエステル結合の加水分解的切断を触媒し、ひいてはDNAを分解するデオキシリボヌクレアーゼ(DNアーゼ)活性を有するポリペプチドを意味する。エキソデオキシリボヌクレアーゼは、DNA骨格内でエンドデオキシリボヌクレアーゼが切断又は切断するDNA骨格の末端の残基を切断又は切断する。デオキシリボヌクレアーゼは、二本鎖DNAのみを切断する場合、又は二本鎖及び一本鎖DNAを切断する場合がある。「デオキシリボヌクレアーゼ」という用語及び「デオキシリボヌクレアーゼ活性を有するポリペプチド」という表現は、本出願を通して互換的に使用される場合がある。本発明の目的のために、デオキシリボヌクレアーゼ活性は、アッセイI又はアッセイIIに記載されている手順に従って決定される。好ましくは、デオキシリボヌクレアーゼは、酵素クラスE.C.3.1のうちのいずれかから選択され、好ましくはE.C.3.1.21から選択される。好ましくは、デオキシリボヌクレアーゼ活性を有するポリペプチドは微生物から得られ、デオキシリボヌクレアーゼは微生物酵素である。デオキシリボヌクレアーゼは、好ましくは真菌由来であり、又は更により好ましくは細菌由来である。
【0025】
ディープクリーニング:「ディープクリーニング」という用語は、有機物、例えば、皮膚破片、死細胞材料、皮脂、汗、及びバイオフィルムに含まれ得る成分、例えば、多糖類、グリース、タンパク質、デンプン、DNA、土壌又は有機物中に存在する他の成分の低減、破壊又は除去を意味する。有機物は、デンプン、グリース、タンパク質、DNA及びマンナンなどの1つを超える有機成分を含む重合有機汚れと呼ばれ得る。
【0026】
酵素洗剤効果:本明細書で使用される用語「酵素洗剤効果」は、酵素を含まない同じ洗剤と比較して、酵素が洗剤に追加し得る有利な効果を指す。酵素によって提供され得る重要な洗剤効果は、洗濯及び/又は洗浄後に可視的な汚れを全く又はほとんど伴わない染み除去、洗濯プロセス中に放出される汚れの再付着の予防又は低減(再付着防止とも呼ばれる効果)、元々白色であったが、繰り返し使用及び洗浄した結果、灰色又は黄味がかった外観を得た織物の白色度を完全に又は部分的に回復させること(ホワイトニングとも呼ばれる効果)である。汚れの再付着の触媒的染み除去又は防止に直接関係しない織物ケア効果も、酵素洗剤効果にとって重要であり得る。このような織物ケア効果の例としては、1つの布地から別の布地への、又は同じ布地の別の部分への移染の防止又は低減(移染防止又は裏汚れ防止とも呼ばれる効果)、ピリング傾向を減少させるか、又は既に存在する毛玉若しくは毛羽立ちを除去するための布地表面からの突出繊維又は破断繊維の除去(抗ピリングとも呼ばれる効果)、布地の柔軟性の改善、布地の色の澄明化、及び布地又は衣類の繊維に捕捉された粒子状汚れの除去、が挙げられる。酵素漂白は、更なる酵素洗剤効果であり、この触媒活性は、過酸化水素又は他の過酸化物などの漂白成分の形成を触媒するために一般的に使用される。
【0027】
布地:「布地」という用語は、「織物」と互換的に使用され、糸、糸中間体、繊維、不織布材料、天然材料、合成材料、及び布地から作られた製品(例えば、衣類及び他の物品)を含む材料を意味する。織物又は布地は、ニット、織物、デニム生地、不織布、フェルト、糸、及びタオル地の形態であってもよい。布地は、セルロース系、例えば、綿、亜麻/リネン、ジュート、ラミー、サイザル麻若しくはコイアなどの天然セルロース系、又は、ビスコース/レーヨン、酢酸セルロース繊維(トリセル)、リヨセル若しくはこれらのブレンドなどの(例えば木材パルプに由来する)人工セルロース系であり得る。織物又は布地はまた、非セルロース系、例えば、ウール、ラクダ、カシミヤ、モヘア及びシルクなどの天然ポリアミド、又は、合成ポリマー、例えば、ナイロン、アラミド、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン及びスパンデックス/エラスタン、又はこれらのブレンド、並びにセルロース系繊維及び非セルロース系繊維のブレンドであり得る。ブレンドの例は、綿及び/又はレーヨン/ビスコースと、ウール、合成繊維(例えば、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリウレタン繊維、ポリウレア繊維、アラミド繊維)、及び/又はセルロース含有繊維(例えば、レーヨン/ビスコース、ラミー、亜麻/リネン、ジュート、酢酸セルロース繊維、リヨセル)などの1つ以上のコンパニオン材料とのブレンドである。
【0028】
硬質表面洗浄:本明細書で使用される「硬質表面洗浄」という用語は、床、屋根、車、台所又は浴室の表面を含む任意の硬質表面の洗浄、並びに食器洗浄(食器洗い)を指す。
【0029】
リパーゼ:本明細書で使用されるリパーゼという用語は、脂肪(脂質)の加水分解を触媒する酵素を含む。リパーゼは、エステラーゼのサブクラスである。本発明に適したリパーゼには、ホスホリパーゼ、アシルトランスフェラーゼ又はパーヒドロラーゼ、例えば、Candida antarcticaリパーゼAと相同性を有するアシルトランスフェラーゼ(国際公開第10/111143号)、マイコバクテリウム・スメグマチス(Mycobacterium smegmatis)由来のアシルトランスフェラーゼ(国際公開第05/56782号)、CE7ファミリー由来のパーヒドロラーゼ(国際公開第09/67279号)、及びマイコバクテリウム・スメグマチス(M.smegmatis)パーヒドロラーゼの変異体、特にHuntsman Textile Effects Pte Ltdの市販品Gentle Power Bleachに使用されるS54V変異体(国際公開第10/100028号)が含まれる。好適なリパーゼ及びクチナーゼとしては、細菌又は真菌起源のものが挙げられる。化学的に修飾された又はタンパク質操作された突然変異体酵素が含まれる。例としては、サーモマイセス属(Thermomyces)、例えば、欧州特許第258068号及び同第305216号に記載されているT.lanuginosus(以前はHumicola lanuginosaと命名されていた)由来のリパーゼ、フミコーラ属(Humicola)、例えば、H.insolens由来のクチナーゼ(国際公開第96/13580号)、シュードモナス属(Pseudomonas)の株(これらの一部は現在バークホルデリア属(Burkholderia)と再命名されている)、例えば、P.アルカリゲネス(P.alcaligenes)又はP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)(欧州特許第218272号)、P.セパシア(P.cepacia)(欧州特許第331376号)、P.sp.株SD705(国際公開第95/06720号及び同第96/27002号)、P.wisconsinensis(国際公開第96/12012号)由来のリパーゼ、GDSL型ストレプトマイセス属(Streptomyces)のリパーゼ(国際公開第10/065455号)、イネいもち病菌(Magnaporthe grisea)由来のクチナーゼ(国際公開第10/107560号)、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)由来のクチナーゼ(米国特許第5,389,536号)、サーモビフィダ・フスカ(Thermobifida fusca)由来のリパーゼ(国際公開第11/084412号)、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)リパーゼ(国際公開第11/084417号)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)由来のリパーゼ(国際公開第11/084599号)、並びにストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)(国際公開第11/150157号)及びS.pristinaespiralis(国際公開第12/137147号)由来のリパーゼが挙げられる。リパーゼ活性は、本明細書の実施例のアッセイVに記載されているように測定することができる。
【0030】
低温:「低温」は、5~40℃、又は5~35℃、又は5~30℃、又は更に5~25℃、又は5~20℃、又は5~15℃、又は5~10℃の温度である。好ましくは、「低温」は、10~35℃、好ましくは10~30℃、又は10~25℃、又は10~20℃、又は10~15℃の温度である。
【0031】
マンナナーゼ:本明細書で使用される用語は、マンノースの高度に分岐したポリマーであるマンナンの加水分解を触媒する酵素を含む。本明細書で使用されるマンナナーゼは、好ましくは細菌又は真菌のマンナナーゼなどの微生物起源のものである。マンナナーゼは、好ましくは、マンナン、ガラクトマンナン及び/又はグルコマンナン中の1,4-3-D-マンノシド結合の加水分解を触媒するマンナンエンド-1,4-ベータ-マンノシダーゼ活性(EC 3.2.1.78)を有する。マンナナーゼは、エンド-1,4-ベータ-マンナナーゼ又はGH26エンド-1,4ベータ-マンナナーゼなどのGH5マンナナーゼであり得る。マンナナーゼ活性は、本明細書の実施例のアッセイVIに記載されているように測定することができる。
【0032】
成熟ポリペプチド:用語「成熟ポリペプチド」は、翻訳後、及び任意の翻訳後修飾後、例えば、N末端プロセシング、C末端切断、グリコシル化、リン酸化後の最終形態のポリペプチドを意味する。当該技術分野において、宿主細胞は、同じポリヌクレオチドによって発現される2つ以上の異なる成熟ポリペプチド(すなわち、異なるC末端及び/又はN末端アミノ酸を伴う)の混合物を生成し得ることが、技術分野において既知である。
【0033】
変異体:「変異体」という用語は、変異体をコードするポリヌクレオチドを意味する。
【0034】
プロテアーゼ:本明細書で使用される場合、プロテアーゼという用語は、ペプチド結合を加水分解する酵素を含み、ペプチダーゼ及びプロテイナーゼを含む。セリンプロテアーゼ(又はセリンエンドペプチダーゼ)(E.C.3.4.21)はタンパク質中のペプチド結合を切断する酵素であり、そこではセリンが活性部位で求核性アミノ酸として働く。好適なプロテアーゼとしては、細菌、真菌、植物、ウイルス、又は動物起源のもの、例えば植物又は微生物起源のものが挙げられる。微生物由来のプロテアーゼが好ましい。化学修飾された又はタンパク質が遺伝子操作を受けた変異体が含まれる。洗濯に最も適切なプロテアーゼは、セリンプロテアーゼなどのアルカリプロテアーゼであり得る。セリンプロテアーゼは、例えばトリプシンのようなS1ファミリーのものであってもよく、サブチリシンのようなS8ファミリーのものであってもよい。メタロプロテアーゼプロテアーゼは、例えば、ファミリーM4のサーモリシン、又は他のメタロプロテアーゼ、例えば、M5、M7若しくはM8ファミリーのものであり得る。用語「サブチラーゼ」は、Siezen et al.,Protein Engng.4(1991)719-737及びSiezen et al.Protein Science 6(1997)501-523によるセリンプロテアーゼのサブグループを指す。セリンプロテアーゼは、基質と共有結合による付加物を形成するセリンを活性部位に有することによって特徴付けられるプロテアーゼのサブグループである。サブチラーゼは、サブチリシンファミリー、テルミターゼファミリー、プロテイナーゼKファミリー、ランチビオティックペプチダーゼファミリー、ケキシンファミリー、及びピロリシンファミリーの6つの下位分類に分類することができる。プロテアーゼ活性は、本明細書の実施例のアッセイVIIに記載されているように測定することができる。
【0035】
配列同一性:2つのアミノ酸配列間又は2つのヌクレオチド配列間の関連性は、パラメータ「配列同一性」によって表される。
【0036】
本発明の目的では、2つのアミノ酸配列間の配列同一性は、EMBOSSパッケージ(EMBOSS:The European Molecular Biology Open Software Suite,Rice et al.,2000,Trends Genet.16:276-277)のNeedleプログラムにおいて実施されるようなNeedleman-Wunschアルゴリズム(Needleman and Wunsch,1970,J.Mol.Biol.48:443-453)、好ましくはバージョン5.0.0又はそれ以降を用いて決定される。用いられるパラメータは、ギャップ開始ペナルティが10、ギャップ伸長ペナルティが0.5、及びEBLOSUM62(BLOSUM62のEMBOSSバージョン)置換マトリックスであり得る。「最長同一性(longest identity)」と表示されたNeedleの出力(-nobriefオプションを用いて得られる)を同一率として用い、これは以下のように計算される。
(同一残基×100)/(アラインメントの長さ-アラインメント中のギャップの総数)
【0037】
織物ケア効果:本明細書で使用される用語「織物ケア効果」は、触媒的染み除去又は汚れの再付着の防止に直接関係しないものとして定義され、酵素洗剤効果にとっても重要である。このようなケア効果の例としては、1つの織物から別の織物への、又は同じ織物の別の部分への移染の防止又は低減(移染防止効果)、ピリング傾向を減少させるか、又は既に存在する毛玉若しくは毛羽立ちを除去するための織物表面からの突出繊維又は破断繊維の除去(抗ピリング)、織物の柔軟性の改善、織物の色の澄明化、及び織物の繊維に捕捉された粒子状汚れの除去、が挙げられる。酵素漂白は、更なる酵素洗剤効果であり、この触媒活性は、過酸化水素又は他の過酸化物又は他の漂白物質などの漂白成分の形成を触媒するために一般的に使用される。
【0038】
変異体:本明細書で使用される「変異体」という用語は、親又は前駆体ポリペプチドの活性を有し、前駆体又は親ポリペプチドと比較して1つ以上(例えば、いくつか)の位置での改変、すなわち、置換、挿入及び/又は欠失を含むポリペプチドを意味する。置換は、ある位置を占有するアミノ酸を異なるアミノ酸で置き換えることを意味し、欠失は、ある位置を占有するアミノ酸の除去を意味し、挿入は、ある位置を占有するアミノ酸に隣接しかつその直後に、アミノ酸を付加することを意味する。
【0039】
洗浄性能:「洗浄性能」という用語は、例えば、洗濯中又は硬質表面の洗浄中に洗浄対象上に存在する汚れを除去する組成物又は酵素の能力を指すために使用される。「洗浄性能」という用語は、一般には、洗浄、例えば食器洗浄のような硬質表面洗浄を含むが、洗濯物などの布地に対する洗浄性能も含む。
【0040】
命名法
本発明において、「E/Q」又はEQという命名は、所与の位置のアミノ酸がグルタミン酸(Glu、E)又はグルタミン(Gln、Q)であり得ることを意味する。同様に、「V/G/A/I」又はVGAIという命名は、この位置のアミノ酸がバリン(Val、V)、グリシン(Gly、G)、アラニン(Ala,A)又はイソロイシン(Ile,I)など、本明細書に記載する他の組合せの場合もあることを意味する。特に更に限定されない限り、アミノ酸Xは、20種の天然アミノ酸のいずれかであってもよいと定義される。
【0041】
置換は、典型的には、元のアミノ酸(親配列に存在するアミノ酸)、位置番号及び置換アミノ酸で示される。例えば、A226Vは、位置226のアラニン残基がバリン残基に置き換わっていることを示す。異なる親酵素は、親配列の位置226に対応する位置に異なるアミノ酸を有し得る。したがって、A226Vはアラニンの置換に限定されない。任意のアミノ酸が置換において置き換わる場合があり、これはまた、X226VとしてXで示される場合がある。両方の注釈は、互換的に使用され得る。置換A226Vはまた、例えば、配列番号XXの位置226に対応する位置にバリンを含む酵素Xと記載され得る。
【0042】
欠失はアスタリスク()で示す。例えば、G184は、位置184の元のグリシン残基が欠失していることを示す。
【0043】
挿入は、元のアミノ酸、位置番号、元のアミノ酸及び挿入されたアミノ酸を列挙することによって示される。例えば、S97SDは、位置97のセリン残基の後にアスパラギン酸残基が挿入されていることを示す。
【0044】
複数の代替突然変異は、コンマで区切られていてもよく、例えば、T51I、S52Q、N54K、は、列挙された突然変異のうちの1つ以上、あるいは全てが存在し得ることを意味する。すなわち、上記の例は、親酵素と比較して、変異のうちの1つ、2つ又は3つ(つまり、全て)が存在し得ることを意味する。
【0045】
改変セット中の突然変異がコンマで区切られている場合、これは、セット中の全ての改変が存在し、選択が改変のリスト(改変セット)の間にあることを意味する。例えば、「
a.H1、D183、G184、N195F、V206Y、
b.H1、D183、G184、N195F、M202L、V206L、R320K、R458K、....からなる群から選択される改変セットのうちの1つを含む」は、
改変セットa、b、などの間で選択が行われることを意味する。したがって、1つのセットは、コンマで区切られてはいるが、その点では、全てが存在する改変のリストである。
【0046】
配列番号XX+変異は、特定の親配列と比較して特定の変異を含む酵素親の変異体として理解されるべきである。
【0047】
「対応する」という用語は、使用されるナンバリングシステムを示しており、様々な出発酵素、例えば、出発プロテアーゼ(親プロテアーゼ)は異なる長さを有し得る。したがって、例えば、配列番号2に対応するナンバリングを有するアミラーゼの場合、所与の出発アミラーゼを配列番号2とアライメントし、配列番号2の所与の位置、例えば、位置140に対応する出発アミラーゼの位置を決定する。
【0048】
親酵素という用語は、参照酵素、主鎖又は出発酵素などの用語を含み、突然変異、例えば、置換が行われる酵素を示すために使用される。これらの用語は、互換的に使用され得る。
【0049】
発明の詳細な説明
洗浄組成物
本発明は、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼであって、ただし、任意選択で、配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではない、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及びプロテアーゼからなる群から選択される少なくとも1つの追加の酵素と、好ましくは界面活性剤を含む洗浄補助剤とを含む水性洗浄液に関する。
【0050】
本発明の洗浄組成物は、好ましくは、エアケア、カーケア、食器洗い、洗濯洗浄、ケア(コンディショニング及び/又はソフトニング)、洗濯及びすすぎ添加剤、硬質表面の洗浄及び/又は処理、並びに民生用又は業務用の他の洗浄のための特許請求される組成物に関する製品及び/又はそれに関連する方法及び/又はその使用に関する。好ましくは、本組成物は、洗濯洗剤組成物、又は床、壁若しくは食器洗浄組成物などの表面を洗浄するための硬質表面洗浄組成物を含む。本発明の組成物は、固体(例えば、バー、錠剤、粉末、顆粒)、液体、ゲル及び/又はペーストであってもよく、又はシートの形態であってもよい。好ましい形態は、錠剤、シート、又は好ましくは液体及び/又は固体組成物を含むパウチであり得る単位用量形態である。多区画パウチが好ましい。組成物は、粉末形態の汎用「強力」洗浄剤、ペースト形態の汎用及び強力な液体タイプ、上質布地用液体タイプ、手洗い用食器洗浄剤、軽質の食器洗浄剤、泡立ち良好タイプ、食器洗い機用洗浄剤であり得る。食器洗浄組成物は、液体、ゲル又は粉末の形態であってもよく、錠剤又はパウチなどの単位用量の形態であってもよく、好ましくは主洗浄組成物又はすすぎ補助剤タイプである。組成物は、技術分野において既知のもの、並びに水溶性、不水溶性、及び/又は透水性のものを含む単位用量包装であり得る。液体洗剤は、典型的には、最大70%の水及び0~30%の有機溶媒を含有する水性の液体洗剤であるか、非水性であるか、あるいは0.5g/Lを超える洗剤組成物を含有する溶液であり得る。
【0051】
本発明の組成物は、例えば、染みのついた布地の前処理に好適な洗濯添加組成物及びすすぎ添加布地柔軟剤組成物を含む手洗い用又は機械用洗濯洗剤組成物として製剤化され得るか、全般的な家庭の硬表面洗浄作業で用いる洗剤組成物として製剤化され得るか、あるいは手洗い用又は機械用食器洗浄作業のために製剤化され得る。
【0052】
好ましい単位用量組成物は、好ましくはマルチコンパートメント単位用量で、固体(好ましくは粉末の形態)、又は液体、又はこれらの組合せを含む。パウチの形態、任意選択で、マルチコンパートメントパウチの形態の水溶性材料に封入された液体洗剤からなる単位用量形態が特に好ましい。好ましい単位用量は、任意選択で、単位用量形態の液体洗濯洗剤/ケア組成物を含む。
【0053】
本発明の洗浄組成物は、石鹸バー、好ましくは洗濯石鹸バーの形態であってもよく、洗濯物、布地及び/又は織物を手洗いするために使用され得る。洗濯石鹸バーという用語は、洗濯バー、石鹸バー、コンボバー、シンデットバー及び洗剤バーを含む。
【0054】
デオキシリボヌクレアーゼ酵素
本明細書で使用するのに適したデオキシリボヌクレアーゼ酵素は、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼを含み、好ましくは、デオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼである。
【0055】
一実施形態では、DNaseは、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼであって、ただし、配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではない、デオキシリボヌクレアーゼを含む。
【0056】
本明細書で使用するための好ましいデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼを含み、ここで、デオキシリボヌクレアーゼは、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び/又は位置175にアスパラギン酸を含み、上記位置は、配列番号1の(配列番号1に従って番号付けされた)位置に対応する。
【0057】
好ましい実施形態では、デオキシリボヌクレアーゼが、位置1にイソロイシン、位置4にリジン、位置25にプロリン、位置57にトリプトファン、位置130にアラニン及び/又は位置147にヒスチジンを更に含み、上記位置は、配列番号1の(配列番号1に従って番号付けされた)位置に対応する。
【0058】
本明細書で使用するための好ましいデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼを含み、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、位置1にイソロイシン、位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127のバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167位のロイシン、及び/又は位置175にアスパラギン酸を含む。
【0059】
好ましい一実施形態では、酵素組成物が、配列番号1に示されるデオキシリボヌクレアーゼに対して少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有するデオキシリボヌクレアーゼを含み、ここでデオキシリボヌクレアーゼが、
i)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
ii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、位置175にアスパラギン酸、位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にロイシン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
iii)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
iv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
v)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
vi)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
vii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
viii)位置1にイソロイシン、位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
ix)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置25にプロリン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
x)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xi)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xii)位置1にイソロイシン、位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xiii)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン、及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xiv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xvi)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xvii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xviii)位置1にイソロイシン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xix)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xx)位置4にリジン、位置13にチロシン、22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xxi)位置4にリジン、位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は
xxii)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は、
xxiii)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置25にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、又は
xxiv)位置13にチロシン、位置22にプロリン、位置27にロイシン、位置33にリジン、位置39にプロリン、位置42にグリシン、位置56にイソロイシン、位置57にトリプトファン、位置59にバリン、位置65にバリン、位置76にロイシン、位置109にアルギニン、位置116にアスパラギン酸、位置127にバリン、位置130にアラニン、位置144にプロリン、位置147にヒスチジン、位置167にロイシン及び位置175にアスパラギン酸を含み、上記位置が配列番号1の(配列番号1に従って番号付けされた)位置に対応し、
xxv)これらの組合せを含む。
【0060】
特に有用なデオキシリボヌクレアーゼは、微生物由来のものであり得る。一実施形態では、本組成物は細菌由来のデオキシリボヌクレアーゼを含む。本発明の一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼや、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ及びプロテアーゼから選択される酵素と、少なくとも1つの洗浄補助剤とを含む洗浄組成物に関し、ここで、デオキシリボヌクレアーゼは、バチルス(Bacillus)、好ましくはバチルス・シビー(Bacillus cibi)から得られる。
【0061】
所与の供給源に関連して本明細書で使用される「から得られた」という用語は、本発明の酵素が供給源によって、又は供給源由来の本発明の酵素をコードするポリヌクレオチドが挿入されている株によって産生されることを意味するものとする。一態様では、所与の供給源から得られた酵素は、細胞外に分泌される。
【0062】
更なる酵素
本組成物は、マンナナーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ及びこれらの混合物からなる群から選択される追加の酵素を含む。この追加の酵素は、好ましくは洗浄酵素を含む。本明細書で使用される場合、「洗浄酵素」は、「酵素洗浄効果」をもたらす酵素を意味する(定義を参照されたい)。好ましくは、そのような追加の酵素は、デオキシリボヌクレアーゼと相まって相乗効果のある洗浄を提供する。
【0063】
アミラーゼ
デオキシリボヌクレアーゼ酵素と組み合わせる1つの好ましい酵素は、アミラーゼ、特にアルファ-アミラーゼ(アルファ-1,4-グルカン-4-グルカノヒドロラーゼ、E.C.3.2.1.1)である。アミラーゼは、デンプン並びに他の直鎖及び分枝鎖の1,4-グルコシドのオリゴ糖及び多糖の加水分解を触媒する。アミラーゼは、洗剤、焼成、醸造、デンプン液化、及び、例えば、高フルクトースシロップの調製における、又はデンプンからのエタノール生産の一部としての糖化などのいくつかの用途を有する。本発明の洗浄組成物に有用なアルファ-アミラーゼは、好ましくはEC 3.2.1.1に分類される酵素である。一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、アミラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含み、ここでデオキシリボヌクレアーゼが、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、アミラーゼがEC 3.2.1.1に分類される、洗浄組成物に関する。アルファ-アミラーゼは、細菌性又は真菌性であり得る。本発明による組成物に使用される細菌性アルファ-アミラーゼは、例えば、ゲオバチルス(Geobacillus)属と呼ばれることもあるバチルス(Bacillus)属の株に由来し得る。一実施形態では、バチルス・アルファアミラーゼは、B.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)、B.ステアロサーモフィルス(B.stearothermophilus)、B.ハルマパルス(B.halmapalus)、又はB.サブチリス(B.subtilis)の株に由来するが、別のバチルス属(Bacillus)の種に由来してもよく、例えば、バチルス(Bacillus)TS-23は、国際公開第2014/195356号に記載されている。アミラーゼはまた、サイトファガ(Cytophaga)などの細菌から得ることができる。
【0064】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、アミラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%の配列同一性を有し、アミラーゼは、バチルス(Bacillus)、例えば、B.アミロリクエファシエンス(B.amyloliquefaciens)、B.リケニフォルミス(B.licheniformis)、B.ステアロサーモフィルス(B.stearothermophilus)、B.ハルマパルス(B.halmapalus)又はB.サブチリス(B.subtilis)、Bacillus TS-23から得られ、あるいはサイトファガ(Cytophaga)から得られる。
【0065】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、アミラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ここでアミラーゼは、
配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号2との対比において、配列領域R180、S181、T182、G183に2個のアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号2における位置に対応するアミラーゼと、
a)配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号2若しくは配列番号35に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号2との対比において、
a.R180*、S181*、S243Q、G475Kと、
b.R180*、T182*、S243Q、G475Kと、
c.R180*、T182*、G183S、S243Q、G475Kと、
d.R180*、S181*、Y242F、S243Q、F266Y、G475Kとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号2における位置に対応するアミラーゼと、
b)配列番号3に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号3に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号3との対比において、配列領域R178、G179、T180、G181に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号3における位置に対応するアミラーゼと、
c)配列番号3に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号3に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号3との対比において、
I.R178*、G179*、E187P、I203Y、G476Kと、
II.R178*、G179*、E187P、M199L、I203Y、G476Kと、
III.R178*、G179*、E187P、I203YR458N、T459S、D460T、G476Kと、
IV.N126Y、F153W、R178*、G179*、T180H、I203Y、S241Qと、
V.N126Y、F153W、R178*、G179*、T180H、I203Y、S241Q、S362A、R377Yと、
VI.T38N、N126Y、T129I、F153W、R178*、G179*、T180D、E187P、I203Y、G476K、G477Eと、
VII.N126Y、F153W、R178*、G179*、T180H、E187P、I203Y、S241Q、G476K、G477Eとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号3における位置に対応するアミラーゼと、
d)配列番号4に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号4に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号4との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号4における位置に対応するアミラーゼと、
e)配列番号4に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号4に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号4との対比において、3、4、5、74、118、167、170、177、195、202、204、271、320、330、377、385、445、458、475、476、314、315若しくは316から選択される1つ以上、好ましくは全ての位置のうちの1つ以上、好ましくは全ての位置に改変を含み、各位置が配列番号4における位置に対応するアミラーゼと、
f)配列番号5に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号5に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、好ましくは、配列番号5との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2個のアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号5における位置に対応するアミラーゼと、
g)配列番号5に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号5に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号5との対比において、
a.D183*、G184*、N195F、Y243Fと、
b.D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243Fと、
c.W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G304R、G476Kと、
d.W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G477Eと、
e.W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、W284Dと、
f.W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G477Eと、
g.G109A、W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260Gと、
h.T51I、S52Q、N54K、G109A、W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、G476Eと、
i.W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、W284R、G477Kと、
j.W140Y、N195F、V206Y、Y243F、E260G、W284F、G477Rと、
k.H1*、G7A、G109A、W140Y、D183*、G184*、N195F、V206Y、Y243F、E260G、N280S、G304R、E391A、G476Kとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号5における位置に対応するアミラーゼと、
h)配列番号6に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号6に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号6との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号6における位置に対応するアミラーゼと、
i)配列番号6に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号6に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号6との対比において、
I.R118K、D183*、G184*、N195F、R320K、R458Kと、
II.M9、D183*、G184*、R118K、N195F、M202L、R320K、M323T、R458Kと、
III.M9L、G149A、R118K、G182T、D183*、G184*、G186A、N195F、M202L、T257I、Y295F、N299Y、M323T、A339S、E345R、R458Kと、
IV.M9L、G149A、R118K、G182T、D183*、G184*、G186A、N195F、T246V、T257I、Y295F、N299Y、M323T、A339S、E345R、R458Kと、
V.配列番号6と比較した、M9L、G149A、G182T、D183*、G184*、G186A、M202L、T257I、Y295F、N299Y、M323T、A339S、E345R、N471Eとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号6における位置に対応するアミラーゼと、
j)配列番号7に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号7に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号7との対比において、配列領域R181、G182、D183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号7における位置に対応するアミラーゼと、
k)配列番号7に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号7に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号7との対比において、
a.D183*、G184*、N195F、V206Y、R320K、R458Kと、
b.D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、R320K、R458Kと、
c.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
d.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、V206L、M246V、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
e.G149A、G182T、D183*、G184*、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、H471Eと、
f.H1A、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、K391A、F473R、G476Kとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号7における位置に対応するアミラーゼと、
l)配列番号8に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号8に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号8との対比において、配列領域R181、G182、H183、G184に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号8における位置に対応するアミラーゼと、
m)配列番号8に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号8に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号8との対比において、
a.H183*、G184*、I405L、A421H、A422P、A428Tと、
b.R118K、H183*、G184*、N195F、R320K、R458Kと、
c.M9、H183*、G184*、R118K、N195F、M202L、R320K、S323T、R458Kと、
d.M9L、G149A、R118K、G182T、H183*、G184*、N195F、M202L、T257I、Y295F、N299Y、A339S、E345R、R458Kと、
e.M9L、G149A、R118K、G182T、H183*、G184*、N195F、T246V、T257I、Y295F、N299Y、A339S、E345R、R458Kと、
f.M9L、G149A、G182T、H183*、G184*、M202L、T257I、Y295F、N299Y、S323T、A339S、E345Rとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号8における位置に対応するアミラーゼと、
n)配列番号9に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号9に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号9との対比において、配列領域R181、G182、D183に2つのアミノ酸欠失を含み、各位置が配列番号9における位置に対応するアミラーゼと、
o)配列番号9に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、若しくは100%の配列同一性を有するアミラーゼ、又は、配列番号9に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号9との対比において、
a.H1*、D183*、G184*、N195F、V206Y、
b.H1*、D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、R320K、R458K、
c.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
d.G149A、G182T、D183*、G184*、N195F、V206L、M246V、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345R、R458Kと、
e.G149A、G182T、D183*、G184*、M202L、V206L、T257I、Y295F、Q299Y、A339S、Q345Rと、
f.H1*、N54S、V56T、G109A、Q169E、Q172K、A174*、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
g.G182*、D183*、N195F、W140Y、N260G、S304R、R320A、G476K、V410I、V429、F451W、C474Vと、
h.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、K391A、P473R、G476Kと、
i.H1*、N54S、V56T、G109A、Q169E、Q172K、A174*、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
j.H1*、N54S、V56T、G109A、R116H、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
k.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、K391A、P473R、G476Kと、
l.H1*、N54S、V56T、G109A、F113Q、R116Q、Q172N、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、A265G、K391A、P473R、G476Kと、
m.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、F113Q、W167F、Q172R、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
n.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、R116H、T134E、W167F、Q172G、L173V、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、G255A、K391A、G476Kと、
o.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、R116H、T134E、W167F、Q172G、L173V、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、G255A、K391A、Q395P、T444Q、P473R、G476Kと、
p.H1*、N54S、V56T、G109A、T134E、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
q.H1*、N54S、V56T、K72R、G109A、A174S、G182*、D183*、N195F、V206L、G255A、K391A、G476Kと、
r.H1*、N54S、V56T、G109A、W167F、Q172E、L173P、A174K、G182*、D183*、N195F、V206L、K391A、G476Kと、
s.H1*、N54S、V56T、G109A、R116Q、V120L、Q172G、L173V、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、A422Pと、
t.H1*、N54S、V56T、G109A、F113Q、R116Q、W167F、Q172G、173V、A174S、G182*、D183*、G184T、N195F、V206L、A422Pとからなる群から選択される改変のセットを含み、各位置が配列番号9における位置に対応するアミラーゼと、からなる群から選択される。
【0066】
セルラーゼ
デオキシリボヌクレアーゼ酵素と組み合わせる1つの好ましい酵素は、セルラーゼ、具体的には、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ活性を示す酵素である。セルロースは、ベータ-1,4-グルコシド結合によって連結されたグルコースのポリマーである。セルロース鎖は、多数の分子内及び分子間水素結合を形成し、これにより不溶性セルロースミクロフィブリルを形成する。セルロースのグルコースへの微生物加水分解には、3つの主要なクラスのセルラーゼ、すなわち、(i)ベータ-1,4-グルコシド結合をセルロース分子全体にわたってランダムに切断する、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼとも呼ばれるエンド-グルカナーゼ(EC 3.2.1.4)と、(ii)非還元末端からセルロースを消化し、セロビオースを放出するセロビオヒドロラーゼ(EC 3.2.1.91)と、(iii)セロビオース及び低分子量セロデキストリンを加水分解してグルコースを放出するベータ-グルコシダーゼ(EC 3.2.1.21)とが関与する。本発明の組成物において有用なセルラーゼは、好ましくはエンドグルカナーゼ(EC 3.2.1.4)である。ベータ-1,4-グルコシド結合は、大麦及びオート麦などの植物由来のベータ-グルカンにも存在する。場合によっては、エンドグルカナーゼは、このような非セルロースポリマーの加水分解も提供する。セルラーゼは、グリコシルヒドロラーゼの異なるファミリーに分類される。真菌性及び細菌性グリコシルヒドロラーゼは、35のファミリーに分類されている(Henrissat,B.:A classification of glycosyl hydrolases based on amino acid sequence similarities.Biochem.J.280(1991),309-316、Henrissat,B.,and Bairoch,A.:New families in the classification of glycosyl hydrolases based on amino acid sequence similarities.Biochem.J.293(1993),781-788)。ほとんどのセルラーゼは、プロリン及びヒドロキシアミノ酸残基が豊富であり得る、リンカーによって分離されたセルロース結合ドメイン(CBD)及び触媒ドメイン(CAD)を含むか又はこれらからなる。セルラーゼの別の分類は、グリコシル加水分解酵素(I-V)の5つのファミリーを与えるそれらのCBD(Gilkes et al.(1991))の類似性に基づいて確立されている。セルラーゼは、真菌、放線菌、粘液細菌及び真菌を含む多数の微生物によって合成されるが、植物によっても合成される。特に、多種多様な特異性のエンド-ベータ-1,4-グルカナーゼが同定されている。多くの細菌のエンドグルカナーゼについて説明がなされている(Gilbert,H.J.and Hazlewood,G.P.(1993)J.Gen.Microbiol.139:187-194、Henrissat,B.,and Bairoch,A.:New families in the classification of glycosyl hydrolases based on amino acid sequence similarities.Biochem.J.293(1993),781-788)。1つの好ましいセルラーゼは、エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ活性(EC 3.2.1.4)を含み、好ましくは、国際公開第2002/099091号に記載されているように、バチルス属(Bacillus)の種であるAA349(DSM12648)から得られる。エンド-ベータ-1,4-グルカナーゼ酵素である他のセルラーゼには、配列番号10に示されているセルラーゼが含まれる。他の好ましいセルラーゼには、ファミリー45のエンドグルカナーゼ、例えば、Thielavia in particular a strain of Thielavia terrestrisの株由来のセルラーゼを開示する国際公開第1996/029397号に記載されているもの、及び、例えば、Humicola insolensなどのフミコーラ属(Humicola)由来のエンドグルカナーゼを開示している国際公開第1991/017243号に記載されているセルラーゼが含まれる。
【0067】
適切なセルラーゼには、バチルス属(Bacillus)、シュードモナス属(Pseudomonas)、フミコーラ属(Humicola)、Myceliophthora属、フザリウム属(Fusarium)、Thielavia属、トリコデルマ属(Trichoderma)、及びアクレモニウム属(Acremonium)由来のものが含まれる。例示的なセルラーゼには、Humicola insolens(米国特許第4,435,307号)又はTrichoderma、例えば、T.reesei又はT.viride由来の真菌セルラーゼが含まれる。他の適切なセルラーゼは、国際公開第96/29397号に記載されているThielavia、例えば、Thielavia terrestris、又は米国特許第5,648,263号、米国特許第5,691,178号、米国特許第5,776,757号、国際公開第89/09259号及び国際公開第91/17244号に開示されているMyceliophthora thermophila及びFusarium oxysporumから産生される真菌セルラーゼである。国際公開第02/099091号及び特開2000210081号に記載されているバチルス属(Bacillus)由来のセルラーゼも適している。適切なセルラーゼは、ケア効果のあるアルカリ性又は中性セルラーゼである。セルラーゼの例は、欧州特許第0495257号、欧州特許第0531372号、国際公開第96/11262号、国際公開第96/29397号、国際公開第98/08940号に記載されている。他の例は、国際公開第94/07998号、欧州特許第0531315号、米国特許第5,457,046号、米国特許第5,686,593号、米国特許第5,763,254号、国際公開第95/24471号、国際公開第98/12307号に記載されているものなどのセルラーゼ変異体である。
【0068】
セルラーゼには、配列番号31に示すキシログルカナーゼなどのキシログルカナーゼ酵素であるファミリー44のキシログルカナーゼが含まれる。
【0069】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、セルラーゼが(EC 3.2.1.4)、(EC 3.2.1.91)又は(EC 3.2.1.21)に属する。
【0070】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼが、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、セルラーゼが、Thielavia、フミコーラ属(Humicola)、パエニバチルス属(Paenibacillus)又はMelanocarpus、好ましくはThielavia terrestris、Humicola insolens、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)又はMelanocarpus albomycesから得られる。
【0071】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ここでセルラーゼは、
a)配列番号10に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
b)配列番号11に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
c)配列番号12に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
d)配列番号13に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
e)配列番号31に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、
f)配列番号32に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するセルラーゼと、からなる群から選択される。
【0072】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、セルラーゼが、配列番号10に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス属(Bacillus)から得られる。
【0073】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、好ましくは、洗浄補助剤とを含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、セルラーゼが、配列番号11に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはフミコーラ属(Humicola)、例えば、Humicola insolensから得られる。
【0074】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、セルラーゼが、配列番号12に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはフミコーラ属(Humicola)、例えば、Humicola insolensから得られる。
【0075】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、セルラーゼが、配列番号13に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはThielavia、例えば、Thielavia terrestrisから得られる。
【0076】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、セルラーゼが、配列番号31に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはパエニバチルス属(Paenibacillus)、例えば、パエニバチルス・ポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)から得られる。
【0077】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、セルラーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、セルラーゼが、配列番号32に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはMelanocarpus属、例えば、Melanocarpus albomycesから得られる。
【0078】
リパーゼ
デオキシリボヌクレアーゼ酵素と組み合わせる好ましい酵素の1つはリパーゼである。リパーゼは、脂肪(脂質)の加水分解を触媒する酵素である。リパーゼは、油汚れを除去するために洗剤に使用される。リパーゼE.C.3.1.1.は、エステラーゼE.C.3.1.のサブクラスである。例としては、サーモマイセス属(Thermomyces)、例えば、欧州特許第258068号及び同第305216号に記載されているT.lanuginosus(以前はHumicola lanuginosaと命名されていた)由来のリパーゼ、フミコーラ属(Humicola)、例えば、H.insolens由来のクチナーゼ(国際公開第96/13580号)、シュードモナス属(Pseudomonas)の株(これらの一部は現在バークホルデリア属(Burkholderia)と再命名されている)、例えば、P.アルカリゲネス(P.alcaligenes)又はP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)(欧州特許第218272号)、P.セパシア(P.cepacia)(欧州特許第331376号)、P.sp.株SD705(国際公開第95/06720号及び同第96/27002号)、P.wisconsinensis(国際公開第96/12012号)由来のリパーゼ、GDSL型ストレプトマイセス属(Streptomyces)のリパーゼ(国際公開第10/065455号)、イネいもち病菌(Magnaporthe grisea)由来のクチナーゼ(国際公開第10/107560号)、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)由来のクチナーゼ(米国特許第5,389,536号)、サーモビフィダ・フスカ(Thermobifida fusca)由来のリパーゼ(国際公開第11/084412号)、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(Geobacillus stearothermophilus)リパーゼ(国際公開第11/084417号)、バチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)由来のリパーゼ(国際公開第11/084599号)、並びにストレプトマイセス・グリセウス(Streptomyces griseus)(国際公開第11/150157号)及びS.pristinaespiralis(国際公開第12/137147号)由来のリパーゼが挙げられる。
【0079】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、リパーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、リパーゼがEC 3.1.1に属する。
【0080】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、リパーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、配列同一性を有し、リパーゼが、サーモマイセス属(Thermomyces)から、例えば、T.lanuginosus、シュードモナス属(Pseudomonas)、例えば、P.アルカリゲネス(P.alcaligenes)又はP.シュードアルカリゲネス(P.pseudoalcaligenes)、P.セパシア(P.cepacia)、P.sp.株SD705、P.wisconsinensis、シュードモナス・メンドシナ(Pseudomonas mendocina)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)、Magnaporthe、例えば、イネいもち病菌(M grisea)、サーモビフィダ属(Thermobifida)、例えば、サーモビフィダ・フスカ(T.fusca)、ゲオバチルス属(Geobacillus)、例えば、ゲオバチルス・ステアロサーモフィルス(G.stearothermophilus)、バチルス属(Bacillus)、例えば、バチルス・サブチリス(B.subtilis)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)、例えば、ストレプトマイセス・グリセウス(S.griseus)又はS.pristinaespiralisから得られる。
【0081】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、リパーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、リパーゼが、配列番号14に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するリパーゼ、又は、配列番号14に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号14との対比において、D27R、G38A、G91A/Q、D96E、G163K、T231R、N233R、D254S及びP256Tからなる群から選択される置換のうちの1つ以上を含み、各位置が配列番号14の位置に対応する、リパーゼである。
【0082】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、リパーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、配列同一性を有し、リパーゼが、配列番号14に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、置換T231R及び/又はN233Rの一方又は両方を含み、上記位置が配列番号14の位置に対応する、リパーゼである。
【0083】
リパーゼは、好ましくは「第1サイクルのリパーゼ」、例えば、Lipex(登録商標)及びLipolex(登録商標)の商品名で販売されているものである。
【0084】
マンナナーゼ
好ましくは、本組成物は、マンナナーゼを含む。マンナナーゼは、マンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン及びガラクトグルコマンナンにおける1,4-ベータ-D-マンノシド結合の加水分解を触媒する酵素である。マンナンは、針葉樹の木材乾燥重量の最大25%を占めるヘミセルロースの一種であるが、他の植物材料、特に様々な種子においても見られる。マンナンは、β-1,4結合D-マンノピラノシル残基の骨格を有する多糖類であり、ガラクトース又はアセチル置換を含むことができ、骨格にグルコース残基を有する場合がある。マンナンの分解に関与する主な酵素の種類は、エンド-1,4-β-マンナナーゼ(EC 3.2.1.78)であり、マンナン骨格中の内部グリコシド結合を加水分解する。本発明は、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナン、ガラクトマンナン及び/又はグルコマンナン中の1,4-3-D-マンノシド結合の加水分解を触媒するマンナンエンド-1,4-ベータ-マンノシダーゼ活性(EC 3.2.1.78)を有するポリペプチドを含むマンナナーゼ酵素とを含む洗浄組成物を提供する。CAZy(www.cazy.org)によれば、endo-1,4-β-マンナナーゼは、グリコシドヒドロラーゼファミリー5、26及び113に見出すことができる。Couturierらは、(2013)「Structural and Biochemical Analyses of Glycoside Hydrolase Families 5 and 26-(1,4)-Mannanases from Podospora anserina Reveal Differences upon Manno-oligosaccharide Catalysis」J.Biol.Chem.,288(20):14624-14635において、配列番号3及び配列番号6に対して、それぞれ、56.1%及び76.4%の同一性を有するPodospora anserina由来のGH26マンナナーゼを報告している。好ましいマンナナーゼには、国際公開第1999/064619号に記載されるバチルス・ボゴリエンシス(Bacillus bogoriensis)から得られるGH5マンナナーゼ、若しくはGH26マンナナーゼのうちのいずれか、国際公開第2017/021515号に記載されるPreussia aemulansから得られるマンナナーゼ(配列番号2)、国際公開第2017/021516号に記載されるYunnania penicillataから得られるマンナナーゼ(配列番号2)、国際公開第2017/021517号に記載されるMyrothecium roridumから得られるマンナナーゼ(配列番号2)、国際公開第2017/021518号に記載されるChaetomium brasilienseから得られるマンナナーゼ(配列番号2)、国際公開第2015/040159号からの、Ascobolus stictoideusから得られるマンナナーゼ(配列番号3)、又はChaetomium virescensから得られるマンナナーゼ(配列番号6)が含まれる。
【0085】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、マンナナーゼがEC 3.2.1.78に属する。
【0086】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、マンナナーゼが、GH5及び/又はGH26マンナナーゼ、好ましくはGH5マンナナーゼを含む。
【0087】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼが、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、マンナナーゼが、バチルス属(Bacillus)、例えば、B.ボゴリエンシス(B.bogoriensis)又はB.ヘミセルロシライティカス(B.hemicellulosilyticus)、パエニバチルス属(Paenibacillus)、例えば、P.woosongensis又はP.イリノイセンシス(P.illinoisensis)、Neobulgaria属の種(Neobulgaria sp.)、Preussia属、例えば、P.aemulans、Yunnania、例えば、Y.penicillata、Myrothecium属、例えば、M.roridum、Chaetomium属、例えば、C.brasiliense、Ascobolus属、例えば、A.stictoideus、又はChaetomium属、例えば、C.virescensから得られる。
【0088】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ここでマンナナーゼは、
a)好ましくはグリコシドヒドロラーゼファミリー5のマンナナーゼに属するマンナナーゼと、
i.配列番号15に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
b)好ましくはグリコシドヒドロラーゼファミリー26のマンナナーゼに属するマンナナーゼと、
i.配列番号16に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
ii.配列番号17に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
iii.配列番号18に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
iv.配列番号19に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼ;
v.配列番号20に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
vi.配列番号21に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
vii.配列番号22に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
viii.配列番号23に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
ix.配列番号24に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
x.配列番号33に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、
xi.配列番号34に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有するマンナナーゼと、からなる群から選択される。
【0089】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号15に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス属(Bacillus)、例えば、バチルス・ボゴリエンシス(Bacillus bogoriensis)から得られる。
【0090】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号16に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはパエニバチルス属(Paenibacillus)、例えば、Paenibacillus woosongensisから得られる。
【0091】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号17に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはパエニバチルス属(Paenibacillus)、例えば、パエニバチルス・イリノイセンシス(Paenibacillus illinoisensis)から得られる。
【0092】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号18に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはNeobulgaria属の種(Neobulgaria sp.)から得られる。
【0093】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号19に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはPreussia属、例えば、P.aemulansから得られる。
【0094】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号20に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはYunnania属、例えば、Y.penicillateから得られる。
【0095】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号21に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはMyrothecium属、例えば、M.roridumから得られる。
【0096】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号22に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはChaetomium属、例えば、Chaetomium Brasilienseから得られる。
【0097】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号23に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはAscobolus属、例えば、Ascobolus stictoideusから得られる。
【0098】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号24に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはChaetomium属、例えば、Chaetomium virescensから得られる。
【0099】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号33に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはパエニバチルス属(Paenibacillus)から得られる。
【0100】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、マンナナーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、の配列同一性を有し、ただし、デオキシリボヌクレアーゼが配列番号36に示されるデオキシリボヌクレアーゼではなく、マンナナーゼが、配列番号34に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス属(Bacillus)、例えば、バチルス・ヘミセルロシライティカス(Bacillus hemicellulosilyticus)から得られる。
【0101】
プロテアーゼ
デオキシリボヌクレアーゼ酵素と組み合わせる好ましい酵素の1つはプロテアーゼである。プロテアーゼは、ペプチド結合を加水分解する酵素である。家庭用ケアセグメントに最も頻繁に使用されるプロテアーゼは、タンパク質中のペプチド結合を切断する酵素であるセリンプロテアーゼ(又はセリンエンドペプチダーゼ)(E.C.3.4.21)であり、ここでセリンは活性部位で求核性アミノ酸として働く。好適なプロテアーゼとしては、細菌、真菌、植物、ウイルス、又は動物起源のもの、例えば植物又は微生物起源のものが挙げられる。微生物由来のプロテアーゼが好ましい。好ましくは、プロテアーゼはスブチラーゼであり、更により好ましくはプロテアーゼはスブチラーゼのスブチリシンサブグループに属する。今日の洗浄産業で使用されるプロテアーゼの大部分は、バチルス属(Bacillus)、例えば、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)及びバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)から得られる。本発明の一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、プロテアーゼと、好ましくは少なくとも1つの洗浄補助剤とを含む洗浄組成物に関し、ここでプロテアーゼは、バチルス属(Bacillus)、好ましくは、バチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・ギブソニイ(Bacillus gibsonii)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・プルミス(Bacillus pumilus)、バチルス・ハロデュランス(Bacillus halodurans)又はバチルス・サブチリス(Bacillus subtilis)から得られる。
【0102】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、プロテアーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ここでプロテアーゼは、E.C.3.4.21に属する。
【0103】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、プロテアーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、又は100%の配列同一性を有し、ここでプロテアーゼが、バチルス属(Bacillus)、好ましくはバチルス・レンタス(Bacillus lentus)、バチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、バチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)、バチルス・プミルス(Bacillus pumilus)、バチルス・ハロデュランス(Bacillus halodurans)又はバチルス・スブチリス(Bacillus subtilis)から得られる。
【0104】
一実施形態は、酵素組成物、例えば、デオキシリボヌクレアーゼと、プロテアーゼと、洗浄補助剤とを含み、好ましくは、界面活性剤を含む洗浄組成物に関し、ここでデオキシリボヌクレアーゼは、配列番号1に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、ここでプロテアーゼは、
a)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス・レンタス(Bacillus lentus)から得られるプロテアーゼと、
b)配列番号26に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス・アミロリクエファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)から得られるプロテアーゼと、
c)配列番号27に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス属の種(Bacillus sp.)から得られるプロテアーゼと、
d)配列番号28に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス・ギブソニイ(Bacillus gibsonii)から得られるプロテアーゼと、
e)配列番号29に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス・レンタス(Bacillus lentus)から得られるプロテアーゼと、
f)配列番号30に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%又は100%の配列同一性を有し、好ましくはバチルス・リケニフォルミス(Bacillus licheniformis)から得られるプロテアーゼと、
g)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、置換T22R又はT22Aを含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
h)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、S3T、V4I、A188P及びV199Iからなる群より選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
i)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、N114L、T207A、A226V及びE265Fからなる群から選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
j)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、S97D、S101A、V102I及びG157Sからなる群から選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25の位置に対応するプロテアーゼと、
k)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、S85N、G116V、S126L、P127Q及びS128Aからなる群から選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
l)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25との対比において、Y161A、R164S及びA188Pからなる群から選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
m)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、S3T、R19L及びA188Pからなる群から選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
n)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、S9R、R19L及びN60Dからなる群から選択される1つ以上の、好ましくは全ての置換を含み、その位置が配列番号25における位置に対応するプロテアーゼと、
o)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の9、42及び239からなる群から選択される位置に対応する位置にアミノ酸であるアルギニン(R)を含むプロテアーゼと、
p)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の9、42、60、61、74、157、176、179、182、212、250、253及び256からなる群から選択される位置に対応する位置にアミノ酸であるグルタミン酸(E)又はアスパラギン酸(D)を含むプロテアーゼと、
q)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の位置97に対応する位置にアミノ酸であるアスパラギン酸(D)又はグルタミン酸(E)の挿入を含むプロテアーゼと、
r)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の99位に対応する位置に、グルタミン酸(E)、アスパラギン酸(D)、グリシン(G)、アルギニン(R)及びメチオニン(M)からなる群から選択されるアミノ酸を含むプロテアーゼと、
s)配列番号25に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号25の211位に対応する位置に、グルタミン酸(E)、アスパラギン酸(D)及びグルタミン(Q)からなる群から選択されるアミノ酸を含むプロテアーゼと、
t)配列番号26に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号26の217位に対応する位置に、グルタミン酸(E)、アスパラギン酸(D)及びグルタミン(Q)からなる群から選択されるアミノ酸を含むプロテアーゼと、
u)配列番号26に対して、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、ただし100%未満の配列同一性を有し、配列番号26との対比において、S24G/R、S53G、S78N、S101N、G128A/S及びY217Q/Lからなる群から選択される1つ以上の置換を含み、その位置が配列番号26における位置に対応するプロテアーゼと、からなる群から選択される。
【0105】
本発明による特に好ましい組成物は、上記のように、デオキシリボヌクレアーゼを含み、追加の酵素は、マンナナーゼ及びアミラーゼを含む。
【0106】
洗浄補助剤
洗浄組成物は、デオキシリボヌクレアーゼ酵素及び追加の酵素に加えて、洗浄/洗剤補助剤を含み、好ましくは界面活性剤を含む。本明細書における洗浄補助剤という表現は、典型的には、2つ以上の洗浄補助剤の組合せを含む。典型的には、洗浄補助剤は、0.0001~99.9999重量%、好ましくは10~99.999重量%、好ましくは少なくとも30又は40又は50重量%の洗浄補助剤の量で本組成物中に存在する。好適な洗浄助剤は、界面活性剤、ビルダー、漂白剤、漂白触媒、着色剤、漂白促進剤、キレート剤、転染剤、付着助剤、分散剤、更なる追加の酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性剤、過酸化水素、過酸化水素源、蛍光増白剤、光活性剤、蛍光剤、布地色相剤、布地コンディショニナー、予形成過酸、ポリマー分散剤、泥汚れ除去剤/再付着防止剤、フィラー塩、ヒドロトロープ、増白剤、抑泡剤、構造伸縮剤、布地柔軟剤、加水分解性界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、収縮防止剤、殺菌剤、防カビ剤、変色防止剤、防食剤、アルカリ度源、可溶化剤、キャリア、加工助剤、顔料、染料、香料、及びpH調整剤、カプセル化剤、ポリマー、及びこれらの混合物を含む。例えば、これらは、イミン漂白促進剤などの漂白成分、過酸化水素源、例えば、過炭酸塩及び/又は過ホウ酸塩、特に、炭酸塩及び/又は硫酸塩、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩、及びこれらの任意の混合物などの材料でコーティングされた過炭酸塩、カプセル化形態の予め形成された過酸を含む、予め形成された過酸、遷移金属触媒、抑泡剤又は抑泡剤系、例えば、シリコーン系抑泡剤及び/又は脂肪酸系抑泡剤、粘土、シリコーン、及び/又は四級アンモニウム化合物などの布地柔軟剤、ポリエチレンオキシドなどの凝集剤、ポリビニルピロリドン、ポリ4-ビニルピリジンN-オキシド、及び/又はビニルピロリドンとビニルイミダゾールとのコポリマーなどの移染阻害剤、イミダゾールとエピクロロヒドリンとの縮合によって産生されるオリゴマーなどの布地一体性成分、アルコキシル化ポリアミン及びエトキシル化エチレンイミンポリマーなどの汚れ分散剤及び汚れ再付着防止助剤、ポリエステルなどの再付着防止成分、カルボキシレートポリマー、例えば、マレイン酸ポリマー、又はマレイン酸とアクリル酸とのコポリマー、香料、例えば、香料マイクロカプセル、デンプン封入アコード、香料噴霧剤、石鹸リング、美容粒子、染料、硫酸ナトリウム及び/又は柑橘類繊維などのフィラー(ただし、組成物はフィラーを実質的に含まないことが好ましい場合がある)、1.6R及び2.0Rケイ酸ナトリウムを含むケイ酸ナトリウム、又はメタケイ酸ナトリウムなどのケイ酸塩、ジカルボン酸とジオールとのコポリエステル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエトキシセルロース、又は他のアルキル若しくはアルキルアルコキシセルロースなどのセルロース性ポリマー、1,2プロパンジオール、モノエタノールアミンなどの溶媒、ジエチレングリコール、エタノール、及びこれらの任意の混合物、ヒドロトロープ、例えば、クメンスルホン酸ナトリウム、キシレンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、及び任意の混合物、クエン酸などの有機酸、並びにこれらの任意の組合せを含み得る。好ましくは、本組成物は、界面活性剤及び追加の酵素を含む洗浄補助剤を含む。好ましくは、本組成物は、(i)香料マイクロカプセル、(ii)布地色相剤、(iii)プロテアーゼ、(iv)両親媒性のクリーニング用ポリマー、(v)リボヌクレアーゼ、(viii)キサンタンリアーゼ、(ix)ヘキソサミニダーゼ、又は(viii)これらの混合物、からなる群から選択される1つ以上の洗浄補助剤を含む。
【0107】
好ましくは、組成物は、組成物の重量に対して好ましくは0.1~60重量%、又は0.5~50重量%、又は1~40重量%の界面活性剤を含む。界面活性剤は、好ましくは、2つ以上の界面活性剤の混合物を含む界面活性剤系を含み、この界面活性剤系は、例えば、アニオン性、半極性などの非イオン性、カチオン性、双性イオン及び/又は両性の界面活性剤及びこれらの混合物を含み得る。好ましくは、本組成物はアミンオキシドを含む。
【0108】
好ましくは、本組成物はアニオン性界面活性剤を含む。好ましいアニオン性界面活性剤は、スルホネート及びサルフェート界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホネート及び/又は(任意にアルコキシル化された)アルキルサルフェートである。特に好ましいアニオン性界面活性剤は、直鎖アルキルベンゼンスルホネート(LAS)を含む。好ましいアルキルサルフェートは、アルキルエーテルサルフェート、特にC-9~15アルコールエーテルサルフェート、特に0.5~7、好ましくは1~5の平均エトキシル化度を有するもの、C8~C16エステルサルフェート、及びモノドデシルエステルサルフェートなどのC10~C14エステルサルフェートを含む。本発明による好ましい組成物では、界面活性剤は、アニオン性界面活性剤を含み、好ましくはアルキルベンゼンスルホネート及び/又は任意にエトキシル化アルキルサルフェートを含み、好ましくは0~7、より好ましくは0.5~3のエトキシル化度を有する。LASの異性体、分岐アルキルベンゼンスルホネート(BABS)、フェニルアルカンスルホネート、アルファ-オレフィンスルホネート(AOS)、オレフィンスルホネート、アルケンスルホネート、アルカン-2,3-ジイルビス(サルフェート)、ヒドロキシアルカンスルホネート及びジスルホネート、アルキルサルフェート(AS)、例えば、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、脂肪族アルコールサルフェート(FAS)、一級アルコールサルフェート(PAS)、アルコールエーテルサルフェート(AES又はAEOS又はFES、アルコールエトキシサルフェート又は脂肪族アルコールエーテルサルフェートとしても知られている)、二級アルカンスルホネート(SAS)、パラフィンスルホネート(PS)、エステルスルホネート、スルホン化脂肪酸グリセロールエステル、アルファ-スルホ脂肪酸メチルエステル(アルファ-SFMe又はSES)(メチルエステルスルホネート(MES)を含む)、アルキル-又はアルケニルコハク酸、ドデセニル/テトラデセニルコハク酸(DTSA)、アミノ酸の脂肪酸誘導体、スルホコハク酸のジエステル及びモノエステル、又は脂肪酸の塩(石鹸)、並びにこれらの組合せも好適なアニオン性界面活性剤である。好ましい実施形態では、界面活性剤は、好ましくはアルキルベンゼンスルホネート及び/又は任意にエトキシル化アルキルサルフェートを含み、好ましくは0~7、より好ましくは0.5~3のエトキシル化度を有するアニオン性界面活性剤を含む。
【0109】
アニオン性界面活性剤は、好ましくは塩の形態で洗浄組成物に添加される。好ましいカチオンは、ナトリウム及びカリウムなどのアルカリ金属イオンである。しかしながら、界面活性剤の酸形態を水酸化ナトリウムなどのアルカリ、又はモノ-、ジ-、若しくはトリエタノールアミンなどのアミンで中和することによって、アニオン性界面活性剤の塩形態がin situで形成されてもよい。好ましくは、界面活性剤は、非イオン性界面活性剤を含む。好ましくは、界面活性剤は、アニオン性及び非イオン性界面活性剤を、好ましくは50:1又は30:1~1:2又は1:1、好ましくは20:1~2:3又は1:1のアニオン性対非イオン性の重量比で含む。
【0110】
非イオン性界面活性剤の非限定的な例としては、アルコールエトキシレート(AE又はAEO)、アルコールプロポキシレート、プロポキシル化脂肪族アルコール(PFA)、アルコキシル化脂肪酸アルキルエステル、例えばエトキシル化及び/又はプロポキシル化脂肪酸アルキルエステル、アルキルフェノールエトキシレート(APE)、ノニルフェノールエトキシレート(NPE)、アルキルポリグリコシド(APG)、アルコキシル化アミン、脂肪酸モノエタノールアミド(FAM)、脂肪酸ジエタノールアミド(FADA)、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(EFAM)、プロポキシル化脂肪酸モノエタノールアミド(PFAM)、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、又はグルコサミンのN-アシルN-アルキル誘導体(グルカミド、GA、又は脂肪酸グルカミド、FAGA)、並びに商標名SPAN及びTWEEN(登録商標)として入手可能な製品、並びにこれらの組合せが挙げられる。好ましくはC9~18、好ましくはC12~15アルキル鎖を有し、好ましくは3~9、より好ましくは3~7の平均エトキシル化度を有するアルコールエトキシレートが特に好ましい。市販されている非イオン性界面活性剤としては、BASF製のPlurafac(商標)、Lutensol(商標)、及びPluronic(商標)、Cognis製のDehypon(商標)シリーズ、並びにClariant製のGenapol(商標)シリーズが挙げられる。
【0111】
洗浄組成物は、好ましくは約1%~約40%のアニオン性界面活性剤を含む。洗浄組成物は、好ましくは、0.2%~約40%の、アルコールエトキシレート、ノニル-フェノールエトキシレート、アルキルポリグリコシド、アルキルジメチルアミン-オキシド、エトキシル化脂肪酸モノエタノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミド、ポリヒドロキシアルキル脂肪酸アミド、又はグルコサミンのN-アシルN-アルキル誘導体(「グルカミド」)などの非イオン性界面活性剤を含む。
【0112】
洗浄組成物は、好ましくは1つ以上の更なる追加の酵素を含む。したがって、好ましい組成物は、(a)本明細書で定義されるデオキシリボヌクレアーゼと、(b)アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、マンナナーゼ、プロテアーゼ及びこれらの混合物からなる群から選択される1つ以上の追加の酵素と、カルボキシペプチダーゼ、カタラーゼ、キチナーゼ、シクロデキストリングリコシルトランスフェラーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、アルファ-ガラクトシダーゼ、ベータ-ガラクトシダーゼ、ハロペルオキシダーゼ、ハロペルオキシゲナーゼ、ヘキソサミニダーゼ、インベルターゼ、ラッカーゼ、リケニナーゼ、マンノシダーゼ、オキシダーゼ、ペクチナーゼ、ペクチンリアーゼ、ペクチン分解酵素、ペプチドグルタミナーゼ、ペルオキシダーゼ、フィターゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、リボヌクレアーゼ、トランスグルタミナーゼ、キシラナーゼ、キサンタンリアーゼ、キサンタナーゼ、キシログルカナーゼ及びこれらの混合物からなる群から好ましくは選択される1つ以上の更なる追加の酵素とを含む。好ましくは、本組成物は、キサンタンリアーゼ、キサンタナーゼ及びこれらの混合物から選択される更なる追加の酵素を含む。キサンタンリアーゼ及びキサンタナーゼ並びにこれらの混合物も特に好ましい。更なる追加の酵素は、例えば、アスペルギルス(Aspergillus)属に属する微生物、例えば、Aspergillus aculeatus、Aspergillus awamori、Aspergillus foetidus、Aspergillus fumigatus、Aspergillus japonicus、Aspergillus nidulans、Aspergillus niger、若しくはAspergillus oryzae、フザリウム(Fusarium)、例えば、フザリウム・バクトリジオイデス、フザリウム・セレアリス、フザリウム・クロークウェレンス、フザリウム・クルモラム、フザリウム・グラミネアルム、フザリウム・グラミナム、フザリウム・ヘテロスポラム、フザリウム・ネグンジ、フザリウム・オキシスポラム、フザリウム・レチクラタム、フザリウム・ロセウム、フザリウム・サムブシナム、フザリウム・サルコクロウム、フザリウム・スルフレウム、フザリウム・トルロサム、フザリウム・トリコテシオイデス、若しくはフザリウム・ベンニタム;フミコーラ(Humicola)、例えば、フミコーラ・インソレンス、若しくはフミコーラ・ラヌギノサ;又はトリコデルマ(Trichoderma)、例えば、トリコデルマ・ハルジアナム、トリコデルマ・コニンギイ、トリコデルマ・ロンギブラキアタム、トリコデルマ・レーシ、若しくはトリコデルマ・ビリデ、に属する微生物によって産生されてもよい。
【0113】
好ましくは、本組成物は、CGTase、ペクチナーゼ、ペクチン酸リアーゼ、及び/又はラッカーゼのうちの1つ以上、又はこれらのうちの1を超える混合物、のうちの1つ以上を含む。
【0114】
概して、選択された酵素の性質は、選択された洗剤と適合すべきであり(すなわち、pH最適条件、他の酵素及び非酵素成分との適合性など)、酵素は、有効量で存在すべきである。好ましくは、本発明の組成物は、組成物1グラム当たり、少なくとも0.01mg、好ましくは約0.05~約10、より好ましくは約0.1~約6、とりわけ約0.2~約5mgの更なる活性酵素を含む。
【0115】
ペルオキシダーゼ/オキシダーゼ:好適なペルオキシダーゼ/オキシダーゼとしては、植物、細菌、又は真菌起源のものが挙げられる。化学修飾された又はタンパク質が遺伝子操作を受けた変異体が含まれる。有用なペルオキシダーゼの例としては、コプリナス(Coprinus)属のペルオキシダーゼ、例えば、国際公開第93/24618号、同第95/10602号、及び同第98/15257号に記載のようなC.サイネレウス(C.cinereus)及びそのバリアントのペルオキシダーゼが挙げられる。
【0116】
市販のペルオキシダーゼとしては、GUARDZYME(登録商標)(Novozymes A/S)が挙げられる。
【0117】
ペクチン酸リアーゼ:他の好ましい酵素には、Pectawash(登録商標)、Pectaway(登録商標)(Novozymes A/S製、バウスベア、デンマーク)の商品名で販売されているペクチン酸リアーゼが含まれる。
【0118】
酵素は、1つ以上の酵素を含有する別個の添加剤(プレミックス)を添加することによって、又はこれらの酵素の全てを含む複合添加剤(プレミックス)を添加することによって洗浄組成物に入れてもよい。本発明の洗剤添加物、すなわち、別個の添加物又は混合添加物は、例えば、粒状、液体、スラリーなどに製剤化することができる。好ましい洗剤添加物製剤は、粒状、特に非ダスティング粒状、液体、特に安定化された液体、又はスラリーである。
【0119】
非ダスティング粒状物が産生されてもよく、任意に技術分野において既知の方法でコーティングされてもよい。ワックス状コーティング材料の例は、平均モル重量が1000~20000であるポリ(エチレンオキシド)生成物(ポリエチレングリコール、PEG);16~50個のエチレンオキシド単位を有するエトキシル化ノニルフェノール;アルコールが12~20個の炭素原子を含有し、かつ15~80個のエチレンオキシド単位が存在するエトキシル化脂肪族アルコール;脂肪族アルコール;脂肪酸;並びに脂肪酸のモノ-及びジ-及びトリグリセリドである。フィルム形成コーティング材料は、例えば、流動床技術に適用されてもよい。液体酵素調製品は、例えば、確立されている方法に従ってプロピレングリコールなどのポリオール、糖又は糖アルコール、乳酸又はホウ酸を添加することによって安定化させてもよい。
【0120】
洗浄組成物は、布地色相剤(シェーディング剤、ブルーイング剤又はホワイトニング剤と呼ばれることもある)を含んでもよい。典型的には、色調剤は、布地に青又は紫の色合いをもたらす。色相剤は、単独又は組合せのいずれかで使用され、特定の色相の色合いを作り出し、かつ/又は異なる種類の布地に色合いを付けることができる。これは、例えば赤と緑-青の染料とを混合して青又は紫の色合いを生じさせることによりもたらされ得る。色相剤は、アクリジン、アントラキノン(多環式キノンを含む)、アジン、前金属化した(premetallized)アゾを含むアゾ(例えば、モノアゾ、ジアゾ、トリスアゾ、テトラキスアゾ、ポリアゾ)、ベンゾジフラン及びベンゾジフラノン、カロテノイド、クマリン、シアニン、ジアザヘミシアニン、ジフェニルメタン、ホルマザン、ヘミシアニン、インジゴイド、メタン、ナフタルイミド、ナフトキノン、ニトロ及びニトロソ、オキサジン、フタロシアニン、ピラゾール、スチルベン、スチリル、トリアリールメタン、トリフェニルメタン、キサンテン、並びにこれらの混合物を含むが、これらに限定されない任意の既知の染料の化学分類から選択され得、好ましい染料はアゾ、特にビスアゾ、アントラキノン、アジン及びトリアリールメタン染料である。アゾ染料が特に好ましい。
【0121】
好適な布地色相剤としては、染料、染料-粘土共役体、並びに有機及び無機顔料が挙げられる。好適な染料としては、小分子染料及びポリマー染料が挙げられ、ポリマー染料が好ましい。好適な小分子染料としては、例えば、青色、紫色、赤色、緑色、又は黒色に分類され、単独で又は組合せのいずれかで所望の色合いをもたらす、直接染料、塩基性染料、反応染料若しくは加水分解した反応性染料、溶媒染料、又は分散染料のカラーインデックス(C.I.)分類に分類される染料からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の一態様では、適切な小分子染料としては、色指数(Society of Dyers and Colourists、ブラッドフォード、英国)番号9、35、48、51、66、及び99などのダイレクトバイオレット染料、1、71、80及び279などのダイレクトブルー染料、17、73、52、88及び150などのアシッドレッド染料、15、17、24、43、49及び50などのアシッドバイオレット染料、15、17、25、29、40、45、75、80、83、90及び113などのアシッドブルー染料、1などのアシッドブラック染料、1、3、4、10及び35などのベーシックバイオレット染料、3、16、22、47、66、75及び159などのベーシックブルー染料、欧州特許第1794275号若しくは同第1794276号に記載されるものなどの分散又は溶媒染料、又は米国特許第7,208,459号に開示される染料、並びにこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。別の一態様では、適切な小分子染料としては、色指数番号が、アシッドバイオレット17、ダイレクトブルー71、ダイレクトバイオレット51、ダイレクトブルー1、アシッドレッド88、アシッドレッド150、アシッドブルー29、アシッドブルー113又はこれらの混合物からなる群から選択される小分子染料が挙げられる。
【0122】
好適なポリマー染料としては、共有結合している(結合していると称されることもある)色原体(染料-ポリマー結合体)を含有するポリマー、例えば、ポリマーの主鎖に共重合した色原体を有するポリマー及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。ポリマー染料としては、国際公開第2011/98355号、同第2011/47987号、米国特許出願公開第2012/090102号、国際公開第2010/145887号、同第2006/055787号、及び同第2010/142503号に記載されているものが挙げられる。
【0123】
別の一態様では、好適なポリマー染料としては、Liquitint(登録商標)(Milliken,Spartanburg,South Carolina,USA)の名称で販売されている布地直接着色剤、少なくとも1つの反応染料と、ヒドロキシル部分、第一級アミン部分、第二級アミン部分、チオール部分、及びこれらの混合物からなる群から選択される部分を含むポリマーからなる群から選択されるポリマーと、から形成される染料-ポリマー共役体からなる群から選択されるポリマー染料が挙げられる。更に別の態様では、好適なポリマー染料は、Liquitint(登録商標)バイオレットCT、Megazyme,Wicklow,Irelandから商品名AZO-CM-CELLULOSE、商品コードS-ACMCで販売されているC.I.リアクティブブルー19と複合しているCMCなどのリアクティブブルー、リアクティブバイオレット、又はリアクティブレッドの染料に共有結合しているカルボキシメチルセルロース(CMC)、アルコキシル化トリフェニール-メタンポリマー着色料、アルコキシル化チオフェンポリマー着色料、及びこれらの混合物からなる群から選択されるポリマー染料を含む。
【0124】
好ましい色相染料としては、例えば、米国特許出願公開第2008/0177090号に記載されているアルコキシル化チオフェンアゾホワイトニング剤が挙げられ、これは、国際公開第2011/011799号の表5の実施例1~42から選択されるもののように、アニオン性であってもよい。他の好ましい染料は、米国特許第8138222号に開示されている。
【0125】
好適な顔料としては、フラバントロン、インダントロン、1~4個の塩素原子を含有する塩素化インダントロン、ピラントロン、ジクロロピラントロン、モノブロモジクロロピラントロン、ジブロモジクロロピラントロン、テトラブロモピラントロン、ペリレン-3,4,9,10-テトラカルボン酸ジイミド(イミド基は、非置換であっても、C1~C3-アルキル若しくはフェニル若しくは複素環式ラジカルによって置換されていてもよく、これらのフェニル及び複素環式ラジカルは、水溶性を付与しない置換基を更に有してもよい)、アントラピリミジンカルボン酸アミド、ビオラントロン、イソビオラントロン、ジオキサジン顔料、1分子あたり最大2個の塩素原子を含有し得る銅フタロシアニン、1分子あたり最大14個の臭素原子を含有するポリクロロ-銅フタロシアニン又はポリブロモクロロ-銅フタロシアニン、Ultramarine Blue(C.I.ピグメントブルー29)、Ultramarine Violet(C.I.ピグメントバイオレット15)及びこれらの混合物、並びにこれらの混合物からなる群から選択される顔料が挙げられる。
【0126】
ビルダー-洗浄組成物は、ゼオライトA、ゼオライトMAP(Maximum Aluminium type P)などのゼオライトであってよい、炭酸塩、重炭酸塩、又はケイ酸塩に基づくビルダーなどのビルダーを更に含有していてもよい。洗濯に使用可能なゼオライトは、好ましくは、式Na12(AlO12(SiO12・27HOを有し、粒径は、通常、ゼオライトAにおいて1~10μm、及びゼオライトMAPにおいて0.7~2umである。他のビルダーは、強アルカリ性のメタケイ酸ナトリウム(NaSiO・nHO又はNaSi・nHO)であり、好ましくは食器洗浄に使用される。好ましい実施形態では、洗剤ビルダーの量は、5%超、10%超、20%超、30%超、40%超、又は50%超であってもよく、また80%未満、65%未満であってもよい。食器洗浄洗剤において、ビルダーの濃度は、典型的には、40~65%、特に50~65%、又は更には75~90%である。
【0127】
カプセル化剤:組成物はカプセル化剤を含み得る。一態様では、カプセル化剤は、コアと、内面及び外面を有するシェルと、を含み、当該シェルは、当該コアをカプセル化する。
【0128】
カプセル剤の一態様では、コアは、以下からなる群から選択される材料を含み得る:香料、増白剤;染料、防虫剤;シリコーン;ワックス;着香剤;ビタミン;布地柔軟化剤;スキンケア剤、一態様では、パラフィン;酵素;抗菌剤;漂白剤;感覚剤;及びこれらの混合物からなる群から選択される材料を含んでもよく、当該シェルは、ポリエチレン;ポリアミド、ポリスチレン;ポリイソプレン;ポリカーボネート;ポリエステル;ポリアクリレート;アミノプラスト(一態様では、当該アミノプラストは、ポリ尿素、ポリウレタン、及び/又はポリ尿素ウレタンを含んでもよく、一態様では、当該ポリ尿素は、ポリオキシメチレン尿素及び/又はメラミンホルムアルデヒドを含んでもよい);ポリオレフィン;多糖類、(一態様では、当該多糖類は、アルギン酸塩及び/又はキトサンを含んでもよい);ゼラチン、シェラック;エポキシ樹脂;ビニルポリマー;水不溶性無機材料;シリコーン;並びにこれらの混合物からなる群から選択される材料を含み得る。
【0129】
当該カプセル化剤の一態様では、当該コアは香料を含んでもよい。このようなカプセル化剤は、香料マイクロカプセルである。好適な封入シェルは、メラミンホルムアルデヒド及び/又は架橋メラミンホルムアルデヒド及び/又はポリアクリレートを含んでもよい。
【0130】
一態様では、当該カプセル化剤の少なくとも75%、85%、又は更には90%が、約1マイクロメートル~約80マイクロメートル、約5マイクロメートル~60マイクロメートル、約10マイクロメートル~約50マイクロメートル、又は更には約15マイクロメートル~約40マイクロメートルの粒径を有してもよい。
【0131】
一態様では、当該カプセル化剤の少なくとも75%、85%、又は更には90%が、約30nm~約250nm、約80nm~約180nm、又は更には約100nm~約160nmの粒子壁厚を有し得る。
【0132】
一態様では、当該カプセル化剤のコア材料は、香料原材料からなる群から選択される材料、及び/又は場合により、以下からなる群から選択される材料を含み得る:ヒマシ油、ココナッツ油、綿実油、菜種油、大豆油、トウモロコシ油、ヤシ油、亜麻仁油、ベニバナ油、オリーブ油、ピーナッツ油、ココナッツ油、パーム核油、ヒマシ油、レモン油及びこれらの混合物を含むストレート及び/又はブレンド植物油を含む植物油;植物油のエステル(エステルは、アジピン酸ジブチル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ブチルベンジル、アジピン酸ベンジルオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、及びこれらの混合物を含む);約80℃を超える沸点を有する直鎖又は分岐鎖炭化水素を含む、直鎖又は分岐鎖炭化水素;部分的に水素化したテルフェニル、フタル酸ジアルキル、モノイソプロピルビフェニルを含むアルキルジフェニル、ジプロピルナフタレンを含むアルキル化ナフタレン、灯油、鉱油、及びこれらの混合物を含むペトロリウムスピリット;ベンゼン、トルエン、及びこれらの混合物を含む芳香族溶剤;シリコーンオイル;並びにこれらの混合物。
【0133】
一態様では、当該カプセル化剤の壁材料は、アルデヒドとアミンの反応生成物などの適切な樹脂を含んでもよく、適切なアルデヒドとしてはホルムアルデヒドが挙げられる。好適なアミンとしては、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、グリコールウリル、及びこれらの混合物が挙げられる。好適なメラミンとしては、メチロールメラミン、メチル化メチロールメラミン、イミノメラミン、及びこれらの混合物が挙げられる。好適な尿素としては、ジメチロール尿素、メチル化ジメチロール尿素、尿素-レゾルシノール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0134】
一態様では、好適なホルムアルデヒドスカベンジャは、カプセル化剤とともに、例えばカプセルスラリー中で用いても、かつ/又は、カプセル化剤を消費者製品に加える前に、加えるときに、加えた後に、このような消費者製品に加えられてもよい。
【0135】
好適なカプセルは、Appleton Papers Inc.(Appleton,Wisconsin USA)から購入することができる。
【0136】
加えて、前述のカプセル化剤を製造するための材料が、以下の供給元から入手可能である:Solutia(St.Louis,Missouri U.S.A)、Cytec Industries(West Paterson,New Jersey U.S.A)、Sigma-Aldrich(St.Louis,Missouri U.S.A)、CP Kelco(San Diego,California USA);BASF AG(Ludwigshafen,Germany)、Rhodia Corp.(Cranbury,New Jersey,USA)、Hercules Corp.(Wilmington,Delaware,USA)、Agrium(Calgary,Alberta,Canada)、ISP(New Jersey U.S.A)、Akzo Nobel(Chicago,IL,USA);Stroever Shellac Bremen(Bremen,Germany);Dow Chemical(Midland,MI,USA);Bayer AG(Leverkusen,Germany);Sigma-Aldrich(St.Louis,Missouri,USA)。
【0137】
本組成物は、ジグリセリド及びトリグリセリド、エチレングリコールジステアレート、微結晶セルロース、セルロースベースの材料、マイクロファイバーセルロース、バイオポリマー、キサンタンガム、ジェランガム、並びにこれらの混合物からなる群から選択される構造剤を含み得る。
【0138】
ポリマー
洗浄組成物は1つ以上のポリマーを含んでいてもよい。実施例には、カルボキシメチルセルロース、ポリ(ビニル-ピロリドン)、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(ビニルアルコール)、ポリ(ビニルピリジン-N-オキシド)、ポリ(ビニルイミダゾール)、ポリアクリル酸塩などのポリカルボン酸塩、マレイン酸/アクリル酸コポリマー、及びメタクリル酸ラウリル/アクリル酸コポリマー、並びに両親媒性のポリマーがある。
【0139】
両親媒性のクリーニング用ポリマー
好ましくは、両親媒性洗浄ポリマーは、次の一般構造式:ビス((CO)(CO)n)(CH)-N-C2x-N-(CH)-ビス((CO)(CO)n)(式中、n=20~30であり、xは、3~8である)を有する化合物であるか、又はその硫酸化若しくはスルホン化変形体である。
【0140】
本発明の両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーは、布地及び表面からグリース粒子を除去するように、親水性と疎水性との特性が釣り合っている任意のアルコキシル化ポリマーを示す。本発明の両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーの具体的な実施形態は、コア構造及びそのコア構造に結合した複数のアルコキシレート基を含む。これらは、好ましくは内側ポリエチレンオキシドブロック及び外側ポリプロピレンオキシドブロックを有するアルコキシル化ポリアルキレンイミンを含んでいてもよい。
【0141】
コア構造は、縮合形態で式(I)、(II)、(III)、及び(IV)の繰り返し単位を含むポリアルキレンイミン構造を含んでもよい。
【0142】
【化1】
(式中、#は、各場合において、窒素原子と、式(I)、(II)、(III)又は(IV)の2つの隣接する繰り返し単位の基Aの遊離結合部位との間の結合の半分を示し、は、各場合において、アルコキシレート基の1つとの結合の半分を示し;Aは独立して直鎖又は分岐鎖C~C-アルキレンから選択され;ポリアルキレンイミン構造は、式(I)の1の繰り返し単位、式(II)のxの繰り返し単位、式(III)のyの繰り返し単位及び式(IV)のy+1の繰り返し単位からなり、x及びyは、各場合において、0~約150の範囲の値を有し、ポリアルキレンイミンコア構造の平均重量平均分子量Mwは、約60~約10,000g/モルの範囲の値である)。
【0143】
代替的に、コア構造は、式(I.a)及び/又は(I.b)のN-(ヒドロキシアルキル)アミンから選択される少なくとも1つの化合物の縮合生成物のポリアルカノールアミン構造
【0144】
【化2】
を含む(式中Aは、C~C-アルキレンから独立して選択され、R、R1*、R、R2*、R、R3*、R、R4*、R及びR5*は、水素、アルキル、シクロアルキル、又はアリールから独立して選択され、上記ラジカルのアルキル、シクロアルキル、又はアリールは、任意に置換されてもよく、Rは、水素、アルキル、シクロアルキル、又はアリールから選択され、上記ラジカルのアルキル、シクロアルキル、又はアリールは、任意に置換されてもよい)。
【0145】
コア構造に結合した複数のアルキレンオキシ基は、式(V)のアルキレンオキシ単位
【0146】
【化3】
から独立して選択される(式中は、各場合において、式(I)、(II)、又は(IV)の繰り返し単位の窒素原子に対する結合の半分を示し、Aは、いずれの場合も、独立して、1,2-プロピレン、1,2-ブチレン及び1,2-イソブチレンから選択され、Aは、1,2-プロピレンであり、Rは、いずれも場合も、独立して、水素及びC~C-アルキルから選択され、mは、0~約2の範囲の平均値を有し、nは、約20~約50の範囲の平均値を有し、pは、約10~約50の範囲の平均値を有する)。
【0147】
両親媒性アルコキシル化グリースクリーニングポリマーの特定の実施形態は、内側ポリエチレンオキシドブロックと外側ポリプロピレンオキシドブロックとを有するアルコキシル化ポリアルキレンイミンから選択されてもよく、エトキシル化度及びプロポキシル化度は特定の制限値を上回りも下回りもしない。アルコキシル化ポリアルキレンイミンは、好ましくは、ポリエチレンブロックの、ポリプロピレンブロックに対する比率(n/p)の最小値が約0.6であり、最大値が約1.5(x+2y+1)1/2である。約0.8~約1.2(x+2y+1)1/2のn/p比率を有するアルコキシル化ポリアルキレンイミンは、特に有益な特性を有することが判明している。アルコキシル化ポリアルキレンイミンは第一級、第二級、及び第三級アミン窒素原子からなる主鎖を有し得、これらの窒素原子は、アルキレンラジカルAにより互いに結合し、ランダムに配列される。ポリアルキレンイミン主鎖の主鎖及び側鎖を開始又は終端し、その残りの水素原子が引き続いてアルキレンオキシ単位により置換される、第一級アミノ部分は、それぞれ式(I)又は(IV)の繰り返し単位と称される。残りの水素原子が引き続いてアルキレンオキシ単位により置換される第二級アミノ部分は、式(II)の繰り返し単位と称される。主鎖及び側鎖に分岐する第三級アミノ部分は、式(III)の繰り返し単位と称される。
【0148】
窒素原子及びA基からなるポリアルキレンイミン主鎖は、好ましくは、約60~約10,000g/モル、好ましくは、約100~約8,000g/モル、より好ましくは、約500~約6,000g/モルの平均分子量Mwを有する。
【0149】
和(x+2y+1)は、1つの個々のポリアルキレンイミン主鎖内に存在するアルキレンイミン単位の総数に相当し、それゆえにポリアルキレンイミン主鎖の分子量に直接関わる。しかしながら、本明細書で与えられた値は、混合物中に存在する全てのポリアルキレンイミンの数平均に関わる。和(x+2y+2)は、1つの個々のポリアルキレンイミン主鎖内に存在するアミノ基の総数に相当する。
【0150】
アミノ窒素原子に接続するラジカルAは、1,2-エチレン、1,2-プロピレン、1,2-ブチレン、1,2-イソブチレン、1,2-ペンタンジイル、1,2-ヘキサンジイル又はヘキサメチレンなどの、同一又は異なる、直鎖又は分岐鎖C~C-アルキレンラジカルであってもよい。好ましい分岐状アルキレンは、1,2-プロピレンである。好ましい直鎖アルキレンは、エチレン及びヘキサメチレンである。より好ましいアルキレンは、1,2-エチレンである。
【0151】
ポリアルキレンイミン主鎖の第一級及び第二級アミノ基の水素原子は、式(V)のアルキレンオキシ単位により置換される。
【0152】
【化4】
【0153】
この式では、可変因子は、好ましくは、以下に与えられる意味のうちの1つを有する。
【0154】
は、各場合において、1,2-プロピレン、1,2-ブチレン及び1,2-イソブチレンから選択され、好ましくは、Aは、1,2-プロピレンであり、Aは、1,2-プロピレンであり、Rは、各場合において、水素及びC~Cアルキル(メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル及びtert-ブチルなど)から選択され、好ましくは、Rは、水素である。添え字mは、各場合において、0~約2の値を有し、好ましくは、mは、0又はおよそ1であり、より好ましくは、mは、0である。添え字nは、約20~約50の範囲、好ましくは、約22~約40の範囲、より好ましくは、約24~約30の範囲の平均値を有する。添え字pは、約10~約50の範囲、好ましくは、約11~約40の範囲、より好ましくは、約12~約30の範囲の平均値を有する。好ましくは、式(V)のアルキレンオキシ単位は、アルコキシレートブロックの非ランダム配列である。非ランダム配列により、[-A-O-]が1番目に付加され(すなわち、式(I)、(II)又は(III)の繰り返し単位の窒素原子に対する結合に最も近接している)、[-CH-CH-O-]が2番目に付加され、[-A-O-]が3番目に付加されることが意味される。この配向は、内側ポリエチレンオキシドブロックと外側ポリプロピレンオキシドブロックとを有するアルコキシル化ポリアルキレンイミンを提供する。式(V)のこれらのアルキレンオキシ単位のかなりの部分は、エチレンオキシ単位-[CH-CH-O)]-及びプロピレンオキシ単位-[CH-CH(CH)-O]-により形成される。アルキレンオキシ単位はまた追加的に、小さな比率のプロピレンオキシ又はブチレンオキシ単位-[A-O]-を有してもよく、すなわち、水素原子で飽和したポリアルキレンイミン主鎖は、存在するNH-部分1モル当たりで最大約2モル、特に約0.5~約1.5モル、特に約0.8~約1.2モルの、少量のプロピレンオキシド又はブチレンオキシドと最初に反応させてもよい、すなわち、初期にアルコキシル化させてもよい。
【0155】
両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマーは、好ましくは、本発明の洗浄組成物中に、布地及びホームケア製品の約0.05%~10重量%の範囲の濃度で存在する。布地ケア製品及びホームケア製品の実施形態は、約0.1%~約5重量%を含んでもよい。より具体的には、本実施形態は、約0.25~約2.5%のグリースクリーニングポリマーを含んでもよい。
【0156】
カルボキシレートポリマー-本発明の洗浄組成物はまた、マレイン酸塩/アクリレートランダムコポリマー又はポリアクリレートホモポリマーなどの1つ以上のカルボキシレートポリマーを含んでいてもよい。一態様では、カルボキシレートポリマーは、4,000Da~9,000Da又は6,000Da~9,000Daの分子量を有するポリアクリレートホモポリマーである。
【0157】
汚れ放出ポリマー-本発明の洗浄組成物はまた、以下の構造(I)、(II)又は(III)の1つにより定義される構造を有する1種以上の汚れ放出ポリマーを含んでいてもよい。
(I) -[(OCHR-CHR-O-OC-Ar-CO-]
(II) -[(OCHR-CHR-O-OC-sAr-CO-]
(III) -[(OCHR-CHR-OR
(式中、
a、b及びcは、1~200であり、
d、e及びfは、1~50であり、
Arは、1,4-置換フェニレンであり、
sArは、5位がSOMeで置換されている1,3-置換フェニレンであり、
Meは、Li、K、Mg/2、Ca/2、Al/3、アンモニウム、モノ-、ジ-、トリ-、若しくはテトラ-アルキルアンモニウム(アルキル基は、C~C18アルキル又はC~C10ヒドロキシアルキルである)、又はこれらの混合物であり、
、R、R、R、R、及びRは、独立して、H又はC~C18 n-若しくはイソ-アルキルから選択され、
は、直鎖状若しくは分岐鎖状C~C18アルキル、又は直鎖状若しくは分岐鎖状C~C30アルケニル、又は5~9個の炭素原子を有するシクロアルキル基、又はC~C30アリール基、又はC~C30アリールアルキル基である。
【0158】
好適な汚れ放出ポリマーは、Rhodiaによって供給されているRepel-o-tex SF、SF-2及びSRP6を含むRepel-o-texポリマーなどのポリエステル汚れ放出ポリマーである。他の好適な汚れ放出ポリマーとしては、Clariantによって供給されているTexcare SRA100、SRA300、SRN100、SRN170、SRN240、SRN300及びSRN325を含むTexcareポリマーが挙げられる。他の好適な汚れ放出ポリマーは、Marloquestポリマー(例えば、Sasolにより供給されているMarloquest SLなど)である。
【0159】
セルロース系ポリマー-本発明の洗浄組成物はまた、アルキルセルロース、アルキルアルコキシアルキルセルロース、カルボキシアルキルセルロース、アルキルカルボキシアルキルセルロースから選択されるものを含む、1つ以上のセルロース系ポリマーを含み得る。一態様では、セルロース系ポリマーは、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、メチルカルボキシメチルセルロース、及びこれらの混合物を含む群から選択される。一態様では、カルボキシメチルセルロースは、0.5~0.9のカルボキシメチル置換度及び100,000Da~300,000Daの分子量を有する。
【0160】
洗剤は、テトラアセチルエチレンジアミン又はノナノイルオキシベンゼンスルホネートなどの過酸形成漂白活性化剤と合わせることができる過ホウ酸塩又は過炭酸塩などのH源を含む場合がある漂白系を含有してもよい。あるいは、漂白系は、例えば、アミド、イミド、又はスルホン型のペルオキシ酸を含んでもよい。一般的に、漂白剤が使用される場合、本発明の組成物は、標記洗浄組成物の約0.1%~約50重量%、又は更に約0.1%~約25重量%の漂白剤を含んでもよい。
【0161】
キレート剤-本明細書の洗浄組成物は、キレート剤を含有してもよい。好適なキレート剤としては、銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤、並びにこれらの混合物が挙げられる。キレート剤を使用する場合、主題の洗浄組成物は、主題の洗浄組成物の約0.005%~約15重量%、又は約3.0~約10重量%のキレート剤を含んでもよい。適切なキレート剤としては、DTPA(ジエチレントリアミン五酢酸)、HEDP(ヒドロキシエタンジホスホン酸)、DTPMP(ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸))、1,2-ジヒドロキシベンゼン-3,5-ジスルホン酸二ナトリウム塩水和物、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、エチレンジアミン二コハク酸(EDDS)、N-ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリエチレンテトラアミン六酢酸(TTHA)、N-ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HEIDA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、エチレンジアミンテトラプロピオン酸(EDTP)、及びこれらの誘導体が挙げられる。
【0162】
本発明の酵素バリアントは、従来の安定化剤、並びに/又はプロテアーゼ阻害剤、例えば、プロピレングリコール若しくはグリセロールなどのポリオール、糖類若しくは糖アルコール、塩化ナトリウム及び塩化カリウムなどの塩、乳酸、ギ酸、ホウ酸、又はホウ酸誘導体、例えば、芳香族ホウ酸エステル、又は4-ホルミルフェニルボロン酸などのフェニルボロン酸誘導体、又はジ-、トリ-、若しくはテトラペプチドアルデヒド又はアルデヒド類似体などのペプチドアルデヒドを用いて安定化され得、これらのいずれかはB1-B0-Rを形成し、式中、Rは、H、CH3、CX3、CHX2、若しくはCH2Xであり(X=ハロゲン)、B0は、単一アミノ酸残基であり(好ましくは、任意で置換された脂肪族側鎖又は芳香族側鎖を有する)、かつB1は、任意でN末端保護基を含むか、あるいは国際公開第09/118375号、同第98/13459号)に記載の1つ以上のアミノ酸残基(好ましくは1つ、2つ又は3つ)、あるいはRASI、BASI、WASI(稲、大麦及び小麦の二官能性α-アミラーゼ/サブチリシン阻害剤)、又はCI2若しくはSSIなどのタンパク質型のプロテアーゼ阻害剤からなる。いくつかの実施形態では、本明細書において採用される酵素は、以下のようなイオンを酵素に提供する最終組成物中で、亜鉛(II)、カルシウム(II)及び/又はマグネシウム(II)イオンの水溶性供給源、並びに他の金属イオン(例えば、バリウム(II)、スカンジウム(II)、鉄(II)、マンガン(II)、アルミニウム(III)、スズ(II)、コバルト(II)、銅(II)、ニッケル(II)、及びオキソバナジウム(IV))の存在によって安定化される。
【0163】
一態様では、本組成物は、以下からなる群から選択される酵素安定化剤を含んでもよい:(a)カルシウム塩、マグネシウム塩、及びこれらの混合物からなる群から選択される無機塩;(b)オリゴ糖、多糖類、及びこれらの混合物からなる群から選択される炭水化物;(c)フェニルボロン酸及びそれらの誘導体からなる群から選択される質量有効可逆性プロテアーゼ阻害剤;並びに(d)これらの混合物。
【0164】
本組成物は、(1)ホウ素含有化合物などの可逆的プロテアーゼ阻害剤、(2)1-2プロパンジオール、(3)ギ酸カルシウム及び/又はギ酸ナトリウム、(4)それらの任意の組合せを含み得る。
【0165】
洗浄組成物はまた、(洗浄補助剤として)例えば、布地調整剤を含む粘度、起泡力増進剤、石鹸泡抑制剤、防食剤、土壌沈殿防止剤、土壌再堆積防止剤、染料、殺菌剤、蛍光増白剤、ヒドロトロープ、曇り防止剤、エタノールなどの有機溶媒、又は香料などの他の従来の洗剤成分も含有し得る。更に、洗浄組成物は、全般的なクリーニングレベルを増加させるために洗濯物に付加される事前染み抜き又は増進剤を含有し得、これらの添加物のうちのいずれかは、洗浄工程前に織物に適用される前処理剤としても使用され得る。
【0166】
洗浄組成物中の任意の酵素、具体的には、本発明に必須の酵素は、洗浄液1リットル当たり0.001~100mgの酵素タンパク質、好ましくは洗浄液1リットル当たり0.005~5mgの酵素タンパク質、より好ましくは洗浄液1リットル当たり0.01~1mgの酵素タンパク質、及び具体的には、洗浄液1リットル当たり0.1~1mgの酵素タンパク質に相当する量で添加され得ることが、現在企図されている。しかしながら、本発明の組成物は、少なくとも0.0001~約0.1重量%、例えば、約0.0001%~約0.01%、約0.001%~約0.01%、又は約0.001%~約0.01%の純酵素タンパク質を含む。しかしながら、製剤化された酵素を用いるとき、洗浄組成物は、約0.02%~約20重量%、又は例えば、約0.05%~約15%、又は約0.05%~約20%、又は約0.05%~約5%、又は約0.05%~約3%を含む。
【0167】
使用方法
本発明は、表面、好ましくは布地を洗浄及び/又は処理する方法を含む。一態様では、かかる方法は、当該表面を任意に洗浄及び/又はすすぐ工程と、当該表面を本明細書に記載の洗浄組成物を含む水性洗浄液と接触させる工程と、次いで、任意選択で、当該表面を洗浄及び/又はすすぐ工程とを含む。
【0168】
水性洗浄液は、好ましくは約4又は約7又は8~約12、好ましくは約10.5のpHを有する。組成物は、好ましくは、溶液中約500ppm~約15,000ppmの濃度で用いられる。水温は、典型的には、約5℃~約90℃の範囲である。水と布地との比は、典型的には、約1:1~約30:1である。
【0169】
本発明はまた、低温での食器洗浄又は洗濯などの洗剤用途において改善された洗浄性能を提供するための本発明の洗浄組成物の使用を提供する。
【0170】
更なる態様では、本発明は、表面から汚れを除去するための方法であって、本明細書に記載のハイブリッドポリペプチド又はアミラーゼバリアント及び洗浄補助剤を表面に接触させることを含み、洗浄補助剤が、界面活性剤と、任意選択で、ヒドロトロープ、ビルダー及びコビルダー、漂白系、ポリマー、布地色相剤及び補助材料、又はこれらの任意の混合物を含むリストから選択される1つ以上の洗浄補助剤とを、洗剤組成物及び洗剤用途において含む、方法に関する。更なる態様は、表面を本明細書に記載の洗浄組成物と接触させることを含む、表面から汚れを除去する方法である。
【0171】
本発明は更に以下の例によって説明されるが、これは本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【実施例
【0172】
アッセイ
アッセイI:デオキシリボヌクレアーゼ活性の試験
供給元のマニュアルに従って調製したMethyl Green(BD、フランクリン・レイクス、ニュージャージー州、米国)を含むデオキシリボヌクレアーゼ試験用寒天においてデオキシリボヌクレアーゼ活性を測定する。端的に言うと、21gの寒天を500mlの水に溶解し、次いで121℃で15分間オートクレーブ処理する。オートクレーブした寒天を水浴中で48℃の温度にし、20mlの寒天をペトリ皿に注ぎ、室温で一晩インキュベートすることによって固化させる。固化した寒天プレート上に、5μlの酵素溶液を添加し、スポッティングされた酵素溶液の周囲の無色の領域としてデオキシリボヌクレアーゼ活性を観察する。
【0173】
アッセイII:デオキシリボヌクレアーゼ活性の試験
デオキシリボヌクレアーゼ活性は、DNaseAlert(商標)キット(11-02-01-04、IDT、Intergrated DNA Technologies)を供給者のマニュアルに従って使用することによって測定する。端的に言うと、95μlのデオキシリボヌクレアーゼ試料をマイクロタイタープレート中で5μlの基質と混合し、BMG Labtech製のClariostarマイクロタイターリーダー(536nm励起、556nm発光)を使用して蛍光を直ちに測定する。
【0174】
アッセイIII:アルファ-アミラーゼ活性の試験
α-アミラーゼ活性を、G7-pNP基質を採用する方法によって決定することができる。G7-pNPは、4,6-エチリデン(G)-p-ニトロフェニル(G)-α、D-マルトヘプタオシドの省略形であり、α-アミラーゼなどのエンドアミラーゼで切断することができるブロックオリゴ糖である。切断後、キット中に含まれるα-グルコシダーゼは、加水分解基質を更に消化して、黄色を有する遊離PNP分子を自由にし、ひいては、λ=405nm(400~420nm)で、可視分光測光で測定することができる。G7-pNP基質及びα-グルコシダーゼを含有するキットは、Roche/Hitachiによって製造されている(カタログ番号11876473)。このキットのG7-pNP基質は、22mMの4,6-エチリデン-G7-pNP及び52.4mMのHEPES(2-[4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジニル]-エタンスルホン酸)(pH7.0)を含有する。α-グルコシダーゼ試薬は、52.4mMのHEPES、87mMのNaCl、12.6mMのMgCl、0.075mMのCaCl、4kU/L以上のα-グルコシダーゼ)を含有する。1mLのα-グルコシダーゼ試薬を0.2mLのG7-pNP基質と混合して、基質作用液を作製する。この基質作用液を、使用直前に作製する。希釈緩衝液:50mMのMOP、0.05%(w/v)のTriton X100(ポリエチレングリコールp-(1,1,3,3-テトラメチルブチル)-フェニルエーテル(C1422O(CO)(n=9-10)))、1mMのCaCl2、pH8.0。分析するアミラーゼ試料を希釈緩衝液で希釈して、希釈した試料中のpHが確実に7になるようにする。20μlの希釈酵素試料を96ウェルマイクロタイタープレートに移し、80μlの基質作用溶液を添加することによって、アッセイを実施する。溶液を混合し、室温で1分間事前インキュベートし、吸収を20秒毎に5分間、OD 405nmで測定する。時間依存吸収曲線の勾配(1分間当たりの吸収度)は、所与の一連の条件下での問題のα-アミラーゼの比活性(1mg酵素当たりの活性)に直接比例する。アミラーゼ試料を、勾配が1分間当たり0.4吸収度単位未満のレベルに希釈すべきである。
【0175】
アッセイIV:セルラーゼ活性の試験
AZCL-He-セルロース(アズリン色素共有結合架橋セルロース)アッセイをセルラーゼ(エンドグルカナーゼ)活性の検出に使用する。AZCL-He-セルロース(75mg)を15mLの洗剤(例えば、モデル洗剤A)に懸濁する。エッペンドルフチューブ中のこの溶液1mLに、100μLの酵素(0.09mg酵素タンパク質/mL)を添加し、予熱したサーモミキサー内で1250rpmで振盪しながら40℃で15分間インキュベートし、13200rpmで2分間スピンダウンする。この溶液250μLをマイクロタイタープレートに移し、試料の吸光度を590nmで測定する。
【0176】
アッセイV:リパーゼ活性の試験
リパーゼを緩衝液(pH6.5に調整した10mMコハク酸+2mM CaCl2+0.02%Brij35)で指定の濃度に希釈する。10uLの100ppmのリパーゼ溶液を90uLの洗剤組成物に添加し、5分間撹拌して、密封する。試料を4℃で洗剤D002(ストレスなし)及び47℃で洗剤D002(ストレスあり)中で保存する。保存時間は335.5時間である。保存後、凝縮液を遠心分離によって可能な限り収集する。100uLのストレス負荷された試料又はストレス負荷されていない試料に、3.35倍希釈に相当する235uLの緩衝液(0.1M Tris-HCl、9mM CaCl2、0.0225%Brij-30、pH8.0+0.85%4-FBPA(31.5g/l))を添加する。10分間撹拌した後、5uLの試料アリコートを同じ緩衝液で60倍に更に希釈する。次いで、このリパーゼ希釈物の1部を、0.5mMのpNP-パルミチン酸塩、1mMの塩化カルシウム、100mMのトリス(pH8.0)、6.5mMのデオキシコール酸塩、1.4g/LのAOSの4部と混合し、30分間のpNP発色団の放出を分光光度法で測定する。これを用いて、反応の初期線形勾配から活性を測定する。残存活性を、ストレスを負荷した試料とストレスを負荷していない試料の測定された速度の比として計算する。残存活性の中央値を、4回の反復に基づいて計算し、各実験セットを用いたリパーゼ変異体基準実験によって正規化する。
【0177】
アッセイVI:マンナナーゼ活性の試験
マンナナーゼ活性は、当技術分野で公知の標準的な試験手順に従って、例えば、0.2%AZCLガラクトマンナン(イナゴマメ)、すなわち、Megazyme社(Megazymeのインターネットアドレス:http://www.megazyme.com/Purchase/index.html)からカタログ番号I-AZGMAとして入手可能なエンド-1,4-ベータ-D-マンナナーゼのアッセイのための基質を含む寒天板に打ち抜かれた直径4mmの孔に対し、試験する溶液を塗布することによって試験することができる。
【0178】
アッセイVII:プロテアーゼ活性の試験
タンパク質分解活性は、Suc-AAPF-PNAを基質として使用する方法によって測定することができる。Suc-AAPF-PNAは、N-スクシニル-アラニン-アラニン-プロリン-フェニルアラニン-p-ニトロアニリドの略語であり、エンドプロテアーゼによって切断され得るブロックされたペプチドである。切断後、遊離PNA分子が遊離し、これは黄色を有し、したがって波長405nmで可視分光光度法によって測定することができる。Suc-AAPF-PNA基質は、Bachem社製(カタログ番号L1400、DMSOに溶解)である。分析するプロテアーゼ試料を残存活性緩衝液(100mM Tris pH8.6)で希釈する。アッセイは、30μlの希釈した酵素試料を96ウェルマイクロタイタープレートに移し、70μlの基質作用溶液(100mM Tris pH8.6中0.72mg/ml)を添加することによって行う。この溶液を室温で混合し、吸収をOD405nmで5分間にわたって20秒毎に測定する。時間依存性吸収曲線の傾き(1分あたりの吸光度)は、所与の一連の条件下での問題のプロテアーゼの活性に正比例する。プロテアーゼ試料を、傾きが線形となるレベルまで希釈する。
【0179】
洗浄組成物の実施例
実施例1~6
手洗い用又はトップローディング式洗濯機用に設計されている顆粒状洗濯洗剤組成物。
【0180】
【表1】
アミラーゼの量はそれぞれ、洗剤100g当たりの活性酵素のmgとして示している。
**デオキシリボヌクレアーゼ(請求項11からの例のうちの1つ、洗剤100gあたりのmgの活性酵素)
【0181】
実施例7~12
フロントローディング式自動洗濯機用に設計されている顆粒状洗濯洗剤組成物。
【0182】
【表2】
アミラーゼの量はそれぞれ、洗剤100g当たりの活性酵素のmgとして示している。
**デオキシリボヌクレアーゼ(請求項11からの例のうちの1つ、洗剤100gあたりのmgの活性酵素)
【0183】
実施例13~18:強力液体洗濯洗剤組成物
【0184】
【表3】
ランダムグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖と複数のポリ酢酸ビニル側鎖とを有する、ポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド骨格鎖の分子量は、約6000であり、ポリエチレンオキシドのポリ酢酸ビニルに対する重量比は、約40~60であり、50のエチレンオキシド単位当たり1個以下のグラフト点である。
-NH1個当たり20個のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600)。
両親媒性アルコキシル化グリース洗浄ポリマーは、1つの-NHにつき24個のエトキシレート基と、1つの-NHにつき16個のプロポキシレート基とを有するポリエチレンイミン(MW=600)である。
アミラーゼ及びデオキシリボヌクレアーゼ(請求項11からのデオキシリボヌクレアーゼのうちの1つ)の量は、洗剤100gあたりの活性酵素のmgとして示している。
【0185】
実施例19~21:強力液体洗濯洗剤組成物
【0186】
【表4】
アミラーゼは、洗剤100g当たりの活性酵素のmgとして示している。
**総洗浄及び/又は処理組成物重量に基づいて、水は合計7%以下である。
【0187】
洗浄用組成物の実施例1~21の原料及び注意事項
平均脂肪族炭素鎖長C11~C18の直鎖アルキルベンゼンスルホネート
12~18ジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド
AE3Sは、C12~15アルキルエトキシ(3)サルフェートである
AE7は、平均エトキシル化度が7のC12~15アルコールエトキシレートである。
AE9は、平均エトキシル化度が9のC12~16アルコールエトキシレートである。
HSASは、米国特許第6,020,303号及び同第6,060,443号に開示されているとおり、約16~17の炭素鎖長を有する中鎖分岐状一級アルキルサルフェートである。
ポリアクリレートMW4500は、BASFによって供給されている。
カルボキシメチルセルロースは、CP Kelco(Arnhem,Netherlands)により供給されているFinnfix(登録商標)Vである。
CHECは、カチオン変性ヒドロキシエチルセルロースポリマーである。
ホスホネートキレート剤は、例えば、ジエチレンテトラアミン五酢酸(DTPA)ヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)である。
Savinase(登録商標)、Natalase(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、Lipex(登録商標)、Celluclean(商標)、Mannaway(登録商標)、及びWhitezyme(登録商標)はいずれも、Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)の製品である。
Purafect(登録商標)、Purafect Prime(登録商標)は、Genencor International(Palo Alto,California,USA)の製品である。
蛍光増白剤1は、Tinopal(登録商標)AMSであり、蛍光増白剤2は、Tinopal(登録商標)CBS-Xであり、ダイレクトバイオレット9は、Pergasol(登録商標)Violet BN-Zであり、NOBSは、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
TAEDはテトラアセチルエチレンジアミンである。
S-ACMCは、C.I.Reactive Blue 19と共役しているカルボキシメチルセルロース、商品名AZO-CM-CELLULOSEである。
汚れ放出剤は、Repel-o-tex(登録商標)PFである。
アクリル酸/マレイン酸コポリマーは、分子量70,000であり、アクリレート:マレエート比は、70:30であり、
EDDSは、エチレンジアミン-N,N’-二コハク酸、(S,S)異性体のナトリウム塩であり、泡抑制剤凝集体は、Dow Corning(Midland,Michigan,USA)によって供給されている。
HSASは、中鎖分岐状アルキルサルフェートである。
リキティント(Liquitint)(登録商標)バイオレットCTは、Milliken(Spartanburg,South Carolina,USA)から供給される。
ランダムグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド主鎖と複数のポリ酢酸ビニル側鎖とを有する、ポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド骨格鎖の分子量は、約6000であり、ポリエチレンオキシドのポリ酢酸ビニルに対する重量比は、約40~60であり、50のエチレンオキシド単位当たり1個以下のグラフト点である。
-NH1個当たり20個のエトキシレート基を有するポリエチレンイミン(MW=600)。
両親媒性アルコキシル化ポリマーは、-NH1個当たり24個のエトキシレート基及び-NH1個当たり16個のプロポキシレート基を含有するように誘導体化されたポリマーから調製されるポリエチレンイミン(MW600)である。
アミラーゼは、本明細書のa)~k)のいずれか(mg活性タンパク質)である。
【0188】
実施例22~26単位分量洗濯洗剤組成物。このような単位用量の製剤は、1つ又は複数の区画を含んでもよい。
【0189】
【表5】
本発明のアミラーゼは、洗剤100g当たりの活性酵素のmgとして示される。
-NH1個当たり20個のエトキシラート基を有するポリエチレンイミン(MW=600)。
【0190】
実施例27多区画型単位分量組成物
本発明の多区画単位用量洗濯洗剤製剤を以下に提供する。これらの実施例では、単位用量は3つの区画を有するが、同様の組成物を2、4、又は5つの区画で作製することもできる。区画を封入するために使用されるフィルムは、ポリビニルアルコールである。
【0191】
【表6】
本発明のデオキシリボヌクレアーゼは、特定の例について反対の記載がない限り、全ての例において洗剤100g当たりの活性酵素のmgとして示す。
【0192】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0193】
本明細書に記載され、特許請求される本発明は、本明細書に開示される特定の態様が本発明のいくつかの態様の説明として意図されるため、これらの態様によって範囲を限定するものではない。任意の同等の態様は、本発明の範囲内であるよう意図されている。実際、本明細書に示され、記載される修正に加えて、本発明の種々の修正は、前述の記述から当業者には明らかとなる。そのような修正はまた、添付の特許請求の範囲の範囲内に収まるよう意図されている。不一致が生じた場合、定義を含む本開示が支配する。
【配列表】
0007553567000001.app