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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】輸送手段の再配置
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20240910BHJP
   G08G 1/123 20060101ALI20240910BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20240910BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20240910BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20240910BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/123 A
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022551389
(86)(22)【出願日】2021-02-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-08
(86)【国際出願番号】 US2021019745
(87)【国際公開番号】W WO2021194686
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】16/831,772
(32)【優先日】2020-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】アグヤド サレフ
(72)【発明者】
【氏名】ジョシュア シー.バティー
(72)【発明者】
【氏名】デバン エイチ.パレク
(72)【発明者】
【氏名】ルイス ブルグマン
【審査官】増子 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-219811(JP,A)
【文献】特開2019-133355(JP,A)
【文献】国際公開第2018/230676(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0116293(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0166459(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 - 99/00
G01C 21/00 - 21/36
G01C 23/00 - 25/00
B60W 10/00 - 10/30
B60W 30/00 - 60/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車処理ノードによって、事象場所にて輸送手段の駐車を検出することと、
前記駐車処理ノードによって、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、
前記駐車処理ノードによって、前記輸送手段の乗員の装置から、前記事象の更新された終結に基づいて行われた前記受け取り場所及び前記受け取り時間の少なくとも1つの変更を検出することと、
前記駐車処理ノードによって、前記変更された受け取り場所と前記変更された受け取り時間の少なくともいずれか一方に基づいて、前記輸送手段の乗員の装置に近接する場所に前記輸送手段を移動するコマンドを送ることと、
前記輸送手段の乗員の装置から前記輸送手段を移動させる同意を受信することであって、前記同意はブロックチェーンの合意を構成することと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記受け取り場所が変更された場合、前記輸送手段の乗員の装置が前記変更された受け取り場所に近づくと、前記輸送手段に前記変更された受け取り場所に移動するように指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つのカメラから受信したビデオデータに基づいて、事象場所にて前記輸送手段の駐車を検出することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記輸送手段の乗員の装置に問い合わせて、前記事象の終結時間を判定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
スマートコントラクトを実行して、前記輸送手段の乗員の装置に前記輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を問い合わせることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
駐車処理ノードのプロセッサと、
機械可読の命令が保存されているメモリであって、該命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
事象場所にて輸送手段の駐車を検出させ、
事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスさせ、
前記事象の更新された終結に基づいて行われた前記受け取り場所及び前記受け取り時間の少なくとも1つの変更を、前記輸送手段の乗員の装置から検出させ、
前記変更された受け取り場所及び前記変更された受け取り時間の少なくともいずれか一方に基づいて、前記輸送手段の乗員の装置に近接する場所に前記輸送手段を移動するコマンドを送らせる、
メモリと、
を具備し、
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記輸送手段の乗員の装置から、前記輸送手段を移動させる同意を受信させるものであり、前記同意はブロックチェーンの合意を構成する、
システム。
【請求項7】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記受け取り場所が変更された場合、前記輸送手段の乗員の装置が前記変更された受け取り場所に近づくと、前記輸送手段に前記変更された受け取り場所に移動するように指示させるものである、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、少なくとも1つのカメラから受信したビデオデータに基づいて、事象場所での前記輸送手段の駐車を検出させるものである、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記事象の終結時間を判定するために、前記輸送手段の乗員の装置に問い合わさせるものである、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記命令はさらに、前記プロセッサに、スマートコントラクトを実行して、前記輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を前記輸送手段の乗員の装置に問い合わさせるものである、請求項6に記載のシステム。
【請求項11】
命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、該命令は、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、
駐車処理ノードによって、事象場所での輸送手段の駐車を検出することと、
前記駐車処理ノードによって、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、
前記駐車処理ノードによって、前記事象の更新された終結に基づいて行われた前記受け取り場所及び前記受け取り時間の少なくとも1つの変更を、前記輸送手段の乗員の装置から検出することと、
前記変更された受け取り場所及び前記変更された受け取り時間の少なくともいずれか一方に基づいて、前記輸送手段の乗員の装置に近接する場所に前記輸送手段を移動させるコマンドを送ることと、
を実施させ、
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、前記輸送手段の乗員の装置から前記輸送手段を移動する同意を受信させる命令をさらに含み、前記同意はブロックチェーンの合意を構成する、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項12】
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、前記受け取り場所が変更された場合、前記輸送手段の乗員の装置が前記変更された受け取り場所に近づくと、前記輸送手段に前記変更された受け取り場所に移動するように指示させる命令をさらに含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項13】
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、前記事象の終結時間を判定するために、前記輸送手段の乗員の装置に問い合わさせる命令をさらに含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項14】
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、スマートコントラクトを実行させて、前記輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間について輸送手段の乗員の装置に問い合わさせる命令をさらに含む、請求項11に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、輸送手段の駐車の場所に概ね関し、さらに具体的には輸送手段の再配置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車、オートバイ、トラック、飛行機、列車などの車両又は輸送手段が、さまざまな方法で乗員及び/又は商品に対する移動体の必要性を概ね提供する。輸送手段に関連する機能を、スマートフォン又はコンピュータ、あるいはタブレットなどのさまざまな計算装置によって識別し、利用する場合がある。
【0003】
輸送手段の駐車場及び立体駐車場には、駐車場の利用可能性を示す標識が表示されている場合がある。例えば、駐車場所には、駐車場所にアクセス可能である可能性があることを示す照明標識がある場合がある。しかし、駐車場が利用可能であっても、このような空間の正確な場所を知ることは非常に困難であることが多い。このほか、どの駐車場が最も近いか、最も便利であるかを判定することが困難である。
【0004】
このため、利用可能な駐車場に輸送手段を誘導し、不変のストレージに基づいて、さらにアクセスしやすい駐車場に輸送手段を自動的に再配置するための効率的かつ確実な方法が望まれる。
【発明の概要】
【0005】
例示的な一実施形態では、駐車処理ノードによって、事象場所にて輸送手段の駐車を検出することと、駐車処理ノードによって、事象(event)の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、駐車処理ノードによって、輸送手段の乗員の装置から、事象の更新された終結に基づいて設定された受け取り場所及び受け取り時間の少なくとも1つの変更を検出することと、変更された受け取り場所と変更された受け取り時間に基づいて、事象に近接する場所に輸送手段を移動させるコマンドを送信することと、のうちの1つ又は複数を含む方法が提供される場合がある。
【0006】
別の例示的な実施形態では、目的地処理ノードによって、可能性のある空きに関する通知を輸送手段から受信することと、目的地処理ノードによって、通知に基づいて、空きの可能性のある利用可能時間及び場所を判定することと、目的地処理ノードによって、空きに近接する複数の輸送手段に問い合わせることと、空きの場所を、複数の輸送手段のうちの特定の輸送手段に割り当てることと、のうちの1つ又は複数を含む方法が提供されてもよい。
【0007】
さらに別の例示的な実施形態では、空きになる駐車場について、輸送手段によって、駐車エリア内の複数の輸送手段に問い合わせることと、輸送手段によって、駐車場を空けるための検証を駐車エリア内の複数の輸送手段から受信することと、輸送手段によって、検証に基づいて、空きになる駐車場の場所を判定することと、のうちの1つ又は複数を含む方法が提供されてもよい。
【0008】
別の例示的な実施形態では、プロセッサ及びメモリを備えるシステムが提供されてもよい。ここで、プロセッサは、事象場所にて輸送手段の駐車を検出することと、事象の終結に基づいて、輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、輸送手段の乗員の装置から、更新された事象の終結に基づいて設定された受け取り場所と受け取り時間の少なくとも1つの変更を検出することと、変更された受け取り場所と変更された受け取り時間に基づいて、事象に近接する場所に輸送手段を移動させるコマンドを送信することと、のうちの1つ又は複数を実施するように構成される。
【0009】
別の例示的な実施形態では、プロセッサ及びメモリを備えるシステムが提供されてもよい。ここで、プロセッサは、可能性のある空きに関する通知を輸送手段から受信することと、空きの可能性のある利用可能時間及び場所を判定することと、空きに近接する複数の輸送手段に問い合わせることと、空きの場所を複数の輸送手段のうちの特定の輸送手段に割り当てることと、のうちの1つ又は複数を実施するように構成される。
【0010】
さらに別の例示的な実施形態では、プロセッサ及びメモリを備えるシステムが提供されてもよい。ここで、プロセッサは、空きになる駐車場について、駐車エリア内の複数の輸送手段に問い合わせることと、駐車場を空けるための検証を駐車エリア内の複数の輸送手段から受信することと、空きになる駐車場の場所を検証に基づいて判定することと、のうちの1つ又は複数を実施するように構成される。
【0011】
追加の例示的な実施形態では、命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。この命令は、プロセッサによって読み取られると、プロセッサに、事象場所にて輸送手段の駐車を検出することと、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、事象の更新された終結に基づいて設定された受け取り場所及び受け取り時間の少なくとも1つの変更を、輸送手段の乗員の装置から検出することと、変更された受け取り場所及び変更された受け取り時間に基づいて、事象に近接する場所に輸送手段を移動させるコマンドを送信することと、のうちの1つ又は複数を実施させる。
【0012】
追加の例示的な実施形態では、命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。この命令は、プロセッサによって読み取られると、プロセッサに、可能性のある空きに関する通知を輸送手段から受信することと、通知に基づいて、空きの可能性のある利用可能時間及び場所を判定することと、空きに近接する複数の輸送手段に問い合わせることと、空きの場所を複数の輸送手段のうちの特定の輸送手段に割り当てることと、のうちの1つ又は複数を実施させる。
【0013】
さらに追加の例示的な実施形態では、命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供される。この命令は、プロセッサによって読み取られると、プロセッサに、空きになる駐車場について、駐車エリア内の複数の輸送手段に問い合わせることと、駐車エリア内の複数の輸送手段から、駐車場を空きにするための検証を受信することと、検証に基づいて、空きになる駐車場の場所を判定することと、のうちの1つ又は複数を実施させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】例示的な実施形態による輸送手段ネットワーク図を示す図である。
図1B】例示的な実施形態による、輸送手段ノードを含む例示的なネットワーク図を示す図である。
図1C】例示的な実施形態による、輸送手段ノードを含む別の例示的なネットワーク図を示す図である。
図1D】例示的な実施形態による、輸送手段ノードを含む別の例示的なネットワーク図を示す図である。
図2A】例示的な実施形態による、ブロックチェーンアーキテクチャ構成を示す図である。
図2B】例示的な実施形態による別のブロックチェーン構成を示す図である。
図2C】例示的な実施形態による、ブロックチェーン取引データを保存するためのブロックチェーン構成を示す図である。
図3A】例示的な実施形態による流れ図を示す図である。
図3B】例示的な実施形態による別の流れ図を示す図である。
図3C】例示的な実施形態による追加の流れ図を示す図である。
図3D】例示的な実施形態によるさらに追加の流れ図を示す図である。
図3E】例示的な実施形態による追加の流れ図を示す図である。
図3F】例示的な実施形態によるさらに追加の流れ図を示す図である。
図4A】例示的な実施形態による、車両に関連付けられたブロックチェーン取引を管理するための例示的なブロックチェーン車両構成を示す図である。
図4B】例示的な実施形態による、サービスセンタと車両との間のブロックチェーン取引を管理するための別の例示的なブロックチェーン車両構成を示す図である。
図4C】例示的な実施形態による、さまざまな車両間で実行されるブロックチェーン取引を管理するためのさらに別の例示的なブロックチェーン車両構成を示す図である。
図5】例示的な実施形態による、例示的なデータブロックを示す図である。
図6】例示的な実施形態のうちの1つ又は複数を支持する例示的なシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本明細書で概ね説明し、図面に示す本構成要素は、多種多様な異なる構成で配置され、設計され得ることが容易に理解されよう。このため、添付の図に示す方法、機器、非一時的コンピュータ可読媒体及びシステムのうちの少なくとも1つの実施形態に関する以下の詳細な説明は、特許請求される本出願の範囲を限定することを意図するものではなく、選択された実施形態を代表するにすぎない。
【0016】
本明細書全体に記載する当該の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態にて任意の適切な方法で組み合わされてもよい。例えば、少なくとも本明細書全体を通して、「例示的な実施形態」、「いくつかの実施形態」又は他の類似の言葉の使用は、実施形態に関連して説明した特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得るという事実を指す。このため、本明細書全体にわたる「例示的な実施形態」、「いくつかの実施形態では」、「他の実施形態では」又は他の類似の言葉の出現がいずれも、必ずしも実施形態の同じグループを指すわけではなく、記載の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施形態にて任意の適切な方法で組み合わされてもよい。図では、描写した接続が一方向又は双方向の矢印であっても、要素間の任意の接続が一方向及び/又は双方向の通信を可能にすることができる。本出願では、輸送手段には、自動車、トラック、オートバイ、スクータ、自転車、ボート、RV車、飛行機及び人及び/又は物品をある場所から別の場所に輸送するために使用され得る任意の物体のうちの1つ又は複数が含まれてもよい。
【0017】
さらに、「メッセージ」という用語が実施形態の説明で使用されている場合があるが、本出願は、パケット、フレーム、データグラムなどの多くのタイプのネットワークデータに適用されてもよい。「メッセージ」という用語はこのほか、パケット、フレーム、データグラム及びその等価物を含む。さらに、特定のタイプのメッセージ及び信号伝達を例示的な実施形態に示しているが、同メッセージは1つの特定のタイプのメッセージに限定されず、本出願は特定のタイプの信号伝達に限定されない。
【0018】
例示的な実施形態では、(本明細書では車両とも呼ばれる)輸送手段、データ収集システム、データ監視システム、検証システム、認可システム及び車両データ配信システムのうちの少なくとも1つを提供する方法、システム、コンポーネント、非一時的コンピュータ可読媒体、装置及び/又はネットワークが提供される。無線データネットワーク通信及び/又は有線通信メッセージなどの通信更新メッセージの形態で受信された車両状況条件データは、受信され処理されて、車両/輸送手段の状況条件を識別し、輸送手段の条件変化に関するフィードバックを提供してもよい。一例では、現在の車両事象と、サービスステーションでのサービス停止と、その後の車両レンタルサービスを認可するために、特定の輸送手段/車両にユーザプロファイルを適用してもよい。
【0019】
通信インフラ内では、分散型データベースとは、相互に通信する複数のノードを含む分散ストレージシステムである。ブロックチェーンとは、信頼できない関係者間で記録を維持することができる追加専用の不変データ構造(即ち、分散型台帳)を含む分散型データベースの一例である。信頼できない関係者は、本明細書ではピア、ノード又はピアノードと呼ばれる。各ピアはデータベース記録の複写を保持し、分散したピア間で合意に達することなく、単一のピアがデータベース記録を変更することはできない。例えば、ピアは合意プロトコルを実行して、ブロックチェーンストレージエントリを検証し、ストレージエントリをブロックにグループ化し、ブロックを介してハッシュチェーンを構築する。このプロセスでは、一貫性を保つために、必要に応じてストレージエントリを並べ替えて台帳を作成する。パブリックブロックチェーン又は許可なしブロックチェーンでは、誰でも特定のIDなしで参加することができる。パブリックブロックチェーンは暗号通貨にまで及び、プルーフオブワーク(PoW)などのさまざまなプロトコルに基づく合意を使用することができる。一方、許可されたブロックチェーンデータベースでは、共通の目標を共有するが、資金、商品、情報などを交換するエンティティなど、互いに完全には信頼していないか、完全には信頼することができないエンティティのグループ間の相互作用を保護することができるシステムが提供される。当該アプリケーションは、許可付き及び/又は許可なしのブロックチェーン設定で機能することができる。
【0020】
スマートコントラクトとは、共有型台帳又は分散型台帳(即ち、ブロックチェーンの形態である可能性がある台帳)データベースの改ざん防止特性と、承認又は承認ポリシーと呼ばれるメンバーノード間の基礎となる同意とを活用する信頼できる分散アプリケーションである。一般に、ブロックチェーンエントリを、ブロックチェーンに委任する前に「承認」する一方、承認されていないエントリを無視する。典型的な承認ポリシーでは、スマートコントラクト実行可能コードが、承認に必要な一連のピアノードの形態で、エントリのエンドーサを指定することができる。クライアントが承認ポリシーで指定されたピアにエントリを送信すると、エントリが実行されてエントリを検証する。検証後、エントリは発注段階に入る。この段階では、合意プロトコルを使用して、ブロックにグループ化された承認済みエントリの発注された順序を生成する。
【0021】
ノードとは、ブロックチェーンシステムの通信エンティティである。「ノード」ごとに、異なるタイプの複数のノードが同じ物理サーバ上で動作することができるという意味で、論理機能を実行してもよい。ノードを、信頼ドメインにグループ化し、さまざまな方法でノードを制御する論理エンティティに関連付ける。ノードには、エントリ呼び出しをエンドーサ(例えば、ピア)に送信し、エントリ提案を発注サービス(例えば、発注ノード)に放送するクライアントノードや提出クライアントノードなど、さまざまなタイプが含まれてもよい。別のタイプのノードは、クライアント提出エントリを受信し、エントリを委任し、ブロックチェーンエントリの台帳の状態と複写を保持することができるピアノードである。このほか、ピアが、必須ではないが、エンドーサの役割を演ずることができる。発注サービスノード又は発注者とは、全ノードに対して通信サービスを実施するノードである。このノードは、エントリを委任してブロックチェーンの世界状況を変更するときに、システム内のピアノードのそれぞれへの放送などの配信保証を実施し、最初のブロックチェーンエントリの別名であり、通常は制御とセットアップの情報を含む。
【0022】
台帳とは、ブロックチェーンの全状態推移の順序付けられた改ざん防止記録である。状態推移は、参加者(例えば、クライアントノード、発注ノード、エンドーサノード、ピアノードなど)によって送信されたスマートコントラクト実行可能コード呼び出し(即ち、エントリ)から生じる場合がある。エントリが、作成、更新、削除などの1つ又は複数のオペランドとして台帳に委任される一連の資産のキーと値の対をもたらす場合がある。台帳は、不変で順序付けされた記録をブロックに保存するために使用される(チェーンとも呼ばれる)ブロックチェーンを含む。台帳はこのほか、ブロックチェーンの現在の状態を維持する状態データベースを含む。典型的には、チャネルごとに1つの台帳がある。各ピアノードは、メンバーである各チャネルの台帳の複写を保持する。
【0023】
チェーンとは、ハッシュリンクされたブロックとして構造化されたエントリログであり、各ブロックには、Nが1以上である一連のN個のエントリが含まれる。ブロックヘッダは、ブロックのエントリのハッシュのほか、前のブロックのヘッダのハッシュを含む。このようにして、台帳の全エントリを順序付けし、暗号学的に連結してもよい。このため、ハッシュリンクを壊さずに台帳データを改ざんすることはできない。ごく最近追加されたブロックチェーンブロックのハッシュが、それより前のチェーン上のあらゆるエントリを表し、全ピアノードが一貫した信頼できる状態にあることを確実なものにすることができる。チェーンは、ピアノードファイルシステム(即ち、局所的な付属のストレージ、クラウドなど)に保存されてもよく、ブロックチェーン作業負荷の追加専用の性質を効率的に支持する。
【0024】
不変の台帳の現在の状態は、チェーンエントリログに含まれる全キーの最新の値を表す。現在の状態は、チャネルに知られている最新のキー値を表すため、世界状況と呼ばれることがある。スマートコントラクト実行可能コードの呼び出しは、台帳の現在の状態データに対してエントリを実行する。このようなスマートコントラクト実行可能コードの相互作用を効率化するために、キーの最新の値を状態データベースに保存してもよい。状態データベースは、単にチェーンのエントリログへのインデックス付きビューである場合があるため、いつでもチェーンから再生成することができる。状態データベースは、ピアノードの起動時に、エントリが受け入れられる前に、自動的に回復されてもよい(あるいは必要に応じて生成されてもよい)。
【0025】
ブロックチェーンとは、中央ストレージではなく、分散型で不変の確実なストレージである点で、従来のデータベースとは異なる。ここでは、ノードがストレージ内の記録への変更を共有する必要がある。ブロックチェーンに固有であり、ブロックチェーンの実装に役立ついくつかのプロパティには、不変の台帳、スマートコントラクト、セキュリティ、プライバシー、分散化、合意、承認、アクセス可能性などが含まれるが、ここに挙げたものに限定されない。
【0026】
例示的な実施形態では、特定の車両に車両サービスを提供する方法及び/又は車両に適用されるユーザプロファイルに関連付けられたユーザを要求する方法が提供される。例えば、ユーザが、車両の所有者であっても、別の関係者が所有する車両の操作者であってもよい。車両は、一定の間隔でサービスを必要としてもよく、サービスの必要性は、サービスを受ける前に認可を必要としてもよい。このほか、サービスセンタが、車両の現在のルート計画とサービス要件の相対的なレベル(例えば、即時、重度、中程度、軽度など)に基づいて、近くのエリアの車両にサービスを提供してもよい。車両の要求は、1つ又は複数のセンサを介して監視されてもよい。センサは、感知したデータを車両内の中央コントローラのコンピュータ装置に報告し、データは、次に、レビューと行動のために管理サーバに転送される。
【0027】
センサを、輸送手段の内部、輸送手段の外部、輸送手段から離れた固定物体及び輸送手段に近い別の輸送手段のうちの1つ又は複数に位置づけてもよい。センサはこのほか、輸送手段の速度、輸送手段の制動、輸送手段の加速、燃料の残量、サービスの要求、輸送手段のギアシフト、輸送手段のステアリングなどに関連付けられてもよい。センサの概念はこのほか、携帯装置などの装置であってもよい。このほか、センサ情報を使用して、車両が安全に動作しているか、乗員ユーザが車両アクセス期間中などの予期しない車両状態に関与しているかを識別してもよい。車両の動作前、動作中及び/又は動作後に収集された車両情報を、識別し、許可付与共同体によって、ひいてはブロックチェーンメンバーシップグループなどを介した「分散型」の方法で判定されるときに生成され、不変の台帳に委任される共有型/分散型台帳の取引に保存してもよい。各利害関係者(即ち、企業、代理店など)は、個人情報の公開を制限したい場合があるため、ブロックチェーンとその不変性により、特定のユーザ車両プロファイルごとに公開を制限し、許可を管理することができる。スマートコントラクトを使用して、補償を提供し、ユーザプロファイルの点数/評価/批評を定量化し、車両事象許可を適用し、サービスが必要な時期を判定し、衝突事象及び/又は劣化事象を識別し、安全上の懸念事象を識別し、事象の関係者を識別し、そのような車両事象データへのアクセスを求めている登録エンティティに配信を提供してもよい。このほか、結果は識別されてもよく、必要な情報は、ブロックチェーンに関連付けられた「合意」アプローチに基づいて、登録された企業及び/又は個人の間で共有することができる。そのようなアプローチは、従来の集中データベースでは実施されないことがあり得る。
【0028】
あらゆる自律運転システムを一連のソフトウェアと一連のセンサで構築する。機械学習、ライダプロジェクタ、レーダ及び超音波センサがいずれも連携して、自動運転車が誘導することができる現存の世界地図を作成する。完全自律化を目指す企業のほとんどが、いくつかの注目すべき例外を除いて、ライダ+レーダ+カメラ+超音波という同じ基本的な技術基盤に依存している。
【0029】
別の実施形態では、ライダは高価で不必要であると考えられることが多いため、GPS、地図及び他のカメラ及びセンサをライダなしの自律型車両で使用する。研究者によれば、ステレオカメラが、価格が高めのライダ機能に代わる低コストの代替手段であると判定されている。
【0030】
当該アプリケーションは、特定の実施形態では、自動化された迅速な認証スキームを介してサービスのために車両を認可することを含む。例えば、充電ステーション又は燃料ポンプまでの運転を、車両操作者が実施してもよく、充電又は燃料を受容する認可は、サービスステーションが認可を受けられる限り、遅滞なく実施される。車両が、サービスを受け入れることを認可されたアカウントに連結された現在有効なプロファイルを有する車両の識別を提供する通信信号を提供してもよい。プロファイルは、後に補償によって修正することができる。追加の手段を使用して、別の識別子をユーザの装置から無線でサービスセンタに送信して、輸送手段とサービスセンタとの間の第1の認可作業を追加の認可作業に置き換えるか補足するなど、追加の認証を提供してもよい。
【0031】
共有され受信されたデータをデータベースに保存してもよい。このデータベースは、データを1つの単一データベース(例えば、データベースサーバ)内で、概ね1つの特定の場所に保持する。この場所は、中央コンピュータ、例えば、卓上型の中央処理装置(CPU)、サーバのCPU又はメインフレームコンピュータであることが多い。集中データベースに保存された情報には、複数の異なる地点から概ねアクセス可能である。集中データベースは、その場所が1か所であるため、特にセキュリティの目的で、管理、保守及び制御が容易である。集中データベース内では、全データを1つの場所に保存することが、所与のデータセットに一次記録が1つしかないことを意味するため、データの冗長性が最小限に抑えられる。
【0032】
例示的な一実施形態によれば、駐車処理システムが、輸送手段のユーザ/乗員の装置(例えば、スマートフォン、時計又はタブレット)を追跡し、事象後の輸送手段の変更された最終的な場所に近い方の別の駐車場に輸送手段を移動することができるように、輸送手段の受け取りの場所及び時間を変更する。このアプローチでは、事象のスケジュールの遅延と変更が考慮される場合がある。例示的な実施形態によれば、輸送手段を、(空港、鉄道駅、あるいは多数の輸送手段が集まる任意のエリアなどの)場所に関連付けられた駐車場に事象中に駐車してもよく、事象の終結時に、輸送手段は、輸送手段の乗員の装置に近接する場所に移動してもよい。例示的な実施形態は、コマンドを受信すると適切な時間に移動する自律型車両に特に適用可能である。輸送手段の乗員が事象に存在すると予想される時間に基づいて駐車場所を調整して、事象の終結時に乗員の場所に輸送手段を移動することが、他の輸送手段の影響を受ける可能性がある。例えば、ユーザが搭乗している飛行機に、遅延、キャンセル、乗客搭乗ブリッジでの追加の時間などが生じる場合がある。システムは、そのような遅延を輸送手段に警告し、輸送手段はそれに応じて反応する(例えば、元の駐車場に戻るか、元の駐車場から最終的な受け取り場所に近い方の中間の駐車場に移動する)場合がある。遅延又はキャンセルの待機が終結した場合、駐車処理システムは、輸送手段の乗員の装置がユーザの最終的な受け取り場所に近づくと、装置に近接する場所に輸送手段を移動する。
【0033】
別の例示的な実施形態では、(場所を空けようとしている)ある特定の輸送手段からの指示が、その場所を占有しようとしている別の輸送手段に提供される。この実施形態では、輸送手段のみがV2V通信を介して関与する。例示的な実施形態では、物理的な場所での輸送手段の最適な配置を確実なものにする。さらに別の実施形態では、アプリケーションは、サーバノードを利用して、通信を輸送手段に向け、必要な駐車命令を提供する。どちらの状況でも、ブロックチェーンを使用して、場所での輸送手段の配置の認証と調整を実施する。
【0034】
さらに別の実施形態では、輸送手段目的地システムが、輸送手段による占有に利用可能な物理的な場所をブロックチェーンに保存する。例えば、物理的な場所は、公共の駐車空間、個人のガレージ、センサ検査用のターンテーブルなどである場合がある。輸送手段が物理的な場所を空けようとした時点で、輸送手段目的地システムは通知を受信する。このステップは、輸送手段がすでに物理的な場所を空けている状況とは異なることに留意されたい。次いで、輸送手段目的地システムは、空きになりつつある駐車場の近くに現在存在する輸送手段に問い合わせてもよい。このような輸送手段は、例えば、すでに立体駐車場内に存在していても、立体駐車場の外で待機していても、特定のエリアに入ろうとしていても、係員への列の順番が次であっても、品質保証テストなどのために列に並んでいてもよい。
【0035】
輸送手段目的地システムは、輸送手段が特定の場所を空けようとしている(まだ空けていない)ことをさまざまな方法で判定する。一実施形態では、輸送手段が停止され、システムは、乗員が輸送手段を離れたことを認識する。これは、輸送手段の内部又は外部にあるカメラ、運動センサ、ドアセンサなどのオブジェクトを介して発生してもよい。一定の時間が経過した後、輸送手段は、乗員が効果的に輸送手段を離れたと判定する場合がある(即ち、例えば、物品が輸送手段から取り出される必要がある事象では、ユーザが輸送手段に戻らないことを確認するために一定の時間が必要である)。同じオブジェクトを使用して、一定期間後にユーザが輸送手段に戻ろうとしていることを判定してもよい。その時点で、輸送手段は輸送手段目的地システムに物理的な場所を空けるであろうことを通知する。別の実施形態では、輸送手段は、ユーザが輸送手段から外に出て特定の距離だけ輸送手段から歩いて離れることに関連する時間を判定することができる。その特定の距離では、輸送手段がユーザを認識すると、輸送手段がその場所をいつ空けるかをさらに判定するための基礎として、ほぼ同じ期間を使用することができる。一例では、ユーザが輸送手段から外に出て、15秒後に特定の距離にいた場合、ユーザがその特定の距離又はその付近にいるとき、輸送手段は、ユーザが輸送手段に再び乗り込み、その場所を空ける準備をするのに約15秒かかるであろうと推定することができる。輸送手段は、ユーザが物理的な目的地を離れる前に追加の時間が必要である可能性があるとさらに判定する場合がある(例えば、輸送手段は、追加の人が特定の距離を置いてユーザの横を歩いている可能性があると判定する場合があり、以前は存在しなかった荷物、バッグなどのさまざまな物品をユーザが所持していると判定する場合がある)。輸送手段は、輸送手段と特定の距離との間で以前に記録されたよりも、輸送手段までの特定の距離内でユーザがゆっくりと歩いているなどと判定する場合がある(例えば、ユーザは通信装置と相互作用している場合がある)。この追加の時間は、特定の期間と組み合わせて、いつ輸送手段が物理的な場所を空けることになるかを判定するために使用することができる。例示的な実施形態では、輸送手段及び輸送手段目的地システムは、ブロックチェーンネットワークを介して通信してもよい。そのような状況では、複数の輸送手段は、ブロックチェーン合意に関連付けられており、システムは、スマートコントラクトを実行して、空きの場所を占有するための同意について、空きの場所に近接する複数の輸送手段に問い合わせを実行してもよい。
【0036】
さらに別の実施形態では、駐車場の空きは、駐車場を探している輸送手段の観点から処理される。この実施形態では、輸送手段は他の輸送手段と直接(即ち、目的地処理ノードの関与なしに)通信する。輸送手段が駐車場に近づくと、輸送手段はブロックチェーンネットワークを介して駐車場の明け渡しについて駐車場内の輸送手段に問い合わせてもよい。次に、輸送手段は、その駐車場を離れようとしている輸送手段から同意を受信してもよい。同意は、空きになる駐車場の場所及び明け渡しの時間を含んでもよい。輸送手段は、空きになる最も近い駐車場又は最も早く空きになるであろう駐車場を選択してもよい。一例では、輸送手段は、近くの通りを移動し、駐車エリア又は車庫に駐車することができるかを確認していてもよい。言い換えれば、ブロックチェーンネットワークを介して接続され、輸送手段から一定の距離内に駐車されている輸送手段の全部に通知してもよい。次に、輸送手段は、選択された駐車場の輸送手段に通知し、輸送手段が駐車場から退去する前に輸送手段が到着するのを待つことができるようにしてもよい。言い換えれば、その駐車場を離れ、ブロックチェーン上の別の関係者に提供するという合意が、輸送手段の駐車の前に達成される。
【0037】
図1Aは、例示的な実施形態による輸送手段ネットワーク図100を示す。例示的な一実施形態によれば、駐車処理ノード107が、事象場所での輸送手段102の駐車を検出してもよい。駐車処理ノード107は、輸送手段102の乗員の装置(例えば、スマートフォン)にアクセスして、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定してもよい。駐車処理ノード107は、事象の更新された終結に基づいて設定された受け取り場所及び受け取り時間の変更を輸送手段乗員の装置から検出してもよく、変更された受け取り場所と受け取り時間に基づいて輸送手段102を事象に近接した場所に移動させるコマンドを送信してもよい。他の輸送手段ノード105の駐車場所を考慮に入れてもよい。
【0038】
別の例示的な実施形態によれば、目的地処理ノード107は、空きの可能性に関する通知を輸送手段102から受信してもよい。目的地処理ノード107は、通知に基づいて、空きの可能性のある利用可能時間及び場所を判定してもよい。目的地処理ノード107は、空きの近接にある複数の輸送手段105に問い合わせてもよく、空きの場所を複数の輸送手段105のうちの特定の輸送手段に割り当ててもよい。
【0039】
さらに別の例示的な実施形態によれば、輸送手段102は、空きになる駐車場について駐車エリア内の複数の輸送手段105に問い合わせてもよい。輸送手段102は、駐車エリア内の複数の輸送手段105から、駐車場を空けるための検証を受信してもよく、検証に基づいて、空きになる駐車場の場所を判定してもよい。
【0040】
駐車処理ノード107は、計算装置又はサーバコンピュータなどを有してもよく、半導体ベースのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又は別のハードウェア装置であり得るプロセッサ104を含んでもよい。単一のプロセッサ104を描写しているが、駐車処理ノード107は、駐車処理ノード107のシステムの範囲から逸脱することなく、複数のプロセッサ、複数のコアなどを含み得ることを理解されたい。駐車処理ノード107はこのほか、プロセッサ104´によって実行可能な機械可読命令を保存している可能性のある非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0041】
図1Bは、輸送手段の再配置のためのネットワーク図を示す。図1Bを参照すると、ネットワーク図111は、ブロックチェーンネットワーク106を介して他の輸送手段ノード105に接続された輸送手段ノード102を含む。輸送手段ノード102及び105は、輸送手段/車両を表してもよい。ブロックチェーンネットワーク106は、輸送手段の場所及びタイムスタンプを記録する再配置取引110などのデータをはじめとする関連データを保存するための台帳108を有してもよい。輸送手段ノード102は、ブロックチェーン106を介して駐車処理ノード107に接続されてもよい。
【0042】
この例では、1つの駐車処理ノード107のみを詳細に説明しているが、複数のそのようなノードをブロックチェーン106に接続してもよい。駐車処理ノード107は追加の構成要素を含んでもよく、本明細書で開示する駐車処理ノード107の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の構成要素のいくつかを削除したり、及び/又は変更したりしてもよいことを理解されたい。駐車処理ノード107は、計算装置又はサーバコンピュータなどを有してもよく、半導体ベースのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又は別のハードウェア装置であり得るプロセッサ104を含んでもよい。単一のプロセッサ104を描写しているが、駐車処理ノード107は、駐車処理ノード107のシステムの範囲から逸脱することなく、複数のプロセッサ、複数のコアなどを含み得ることを理解されたい。
【0043】
駐車処理ノード107はこのほか、プロセッサ104によって実行可能な機械可読命令を保存している可能性がある非一時的コンピュータ可読媒体112を含んでもよい。機械可読命令の例を114~120として示し、以下でさらに考察する。非一時的コンピュータ可読媒体112の例には、実行可能な命令を含むか保存する電子、磁気、光学又は他の物理的記憶装置が含まれてもよい。例えば、非一時的コンピュータ可読媒体112は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、ハードディスク、光ディスク又は他のタイプの記憶装置であってもよい。
【0044】
プロセッサ104は、機械可読命令114を実行して、事象場所での輸送手段102の駐車を検出してもよい。輸送手段102及び105のそれぞれは、ブロックチェーンネットワーク106上のネットワークノードとして機能してもよい。上記で考察したように、ブロックチェーン台帳108は、輸送手段再配置取引110を保存してもよい。ブロックチェーン106のネットワークは、参加する輸送手段ノード102及び105のための取引を管理し得る1つ又は複数のスマートコントラクトを使用するように構成されてもよい。駐車処理ノード107は、輸送再配置関連情報をブロックチェーン106に提供して、台帳108に保存されるようにしてもよい。
【0045】
プロセッサ104は、機械可読命令116を実行して、輸送手段の乗員の装置にアクセスし、事象の終結に基づいて輸送手段102の受け取り場所及び受け取り時間を判定してもよい。プロセッサ104は、機械可読命令118を実行して、輸送手段102の乗員の装置から、事象の更新された終結に基づいて作成された受け取り場所及び受け取り時間の少なくとも1つの変更を検出してもよい。プロセッサ104は、機械可読命令120を実行して、変更された受け取り場所及び変更された受け取り時間に基づいて輸送手段102を事象に近接する場所に移動させるコマンドを送信してもよい。
【0046】
図1Cは、空き処理のためのネットワーク図を示す。図1Cを参照すると、ネットワーク図121は、ブロックチェーンネットワーク106を介して他の輸送手段ノード105に接続された輸送手段ノード102を含む。輸送手段ノード102及び105は、輸送手段/車両を表してもよい。ブロックチェーンネットワーク106は、輸送手段の場所及びタイムスタンプを記録する空き関連取引110などのデータをはじめとする関連データを保存するための台帳108を有してもよい。輸送手段ノード102は、ブロックチェーン106を介して目的地処理ノード107に接続されてもよい。
【0047】
この例では、1つの目的地処理ノード107のみを詳細に説明しているが、複数のそのようなノードをブロックチェーン106に接続してもよい。目的地処理ノード107は追加の構成要素を含んでもよく、本明細書で開示する目的地処理ノード107の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の構成要素のいくつかを削除したり、及び/又は変更したりしてもよいことを理解されたい。目的地処理ノード107は、計算装置又はサーバコンピュータなどを有してもよく、半導体ベースのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又は別のハードウェア装置であり得るプロセッサ104´を含んでもよい。単一のプロセッサ104を描写しているが、目的地処理ノード107は、目的地処理ノード107のシステムの範囲から逸脱することなく、複数のプロセッサ、複数のコアなどを含み得ることを理解されたい。
【0048】
目的地処理ノード107はこのほか、プロセッサ104によって実行可能な機械可読命令を保存している可能性がある非一時的コンピュータ可読媒体112´を含んでもよい。機械可読命令の例を、113~119として示し、以下でさらに考察する。非一時的コンピュータ可読媒体112´の例には、実行可能な命令を含むか記憶する電子、磁気、光学、又は他の物理的記憶装置が含まれてもよい。例えば、非一時的コンピュータ可読媒体112´は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、ハードディスク、光ディスク又は他のタイプの記憶装置であってもよい。
【0049】
プロセッサ104は、機械可読命令113を実行して、空きの可能性に関する通知を輸送手段102から受信してもよい。輸送手段102及び105のそれぞれは、ブロックチェーンネットワーク106上のネットワークノードとして機能してもよい。上記で考察したように、ブロックチェーン台帳108は、空き関連取引110を保存してもよい。ブロックチェーン106のネットワークは、参加する輸送手段ノード102及び105のための取引を管理し得る1つ又は複数のスマートコントラクトを使用するように構成されてもよい。目的地処理ノード107は、空き関連情報をブロックチェーン106に提供して、台帳108に保存してもよい。
【0050】
プロセッサ104は、機械可読命令115を実行して、通知に基づいて、空きの利用可能時間と場所を判定してもよい。プロセッサ104は、機械可読命令117を実行して、空きの近接にある複数の輸送手段105に問い合わせてもよい。プロセッサ104は、機械可読命令119を実行して、複数の輸送手段105のうちの特定の輸送手段に空きの場所を割り当ててもよい。
【0051】
図1Dは、輸送手段が、空いている駐車場を見つけるためのネットワーク図を示す。図1Dを参照すると、ネットワーク図130は、駐車場の空き情報及び取引110を保存するための台帳108を有するブロックチェーンネットワーク106を介して他の輸送手段ノード105に接続された輸送手段ノード102(例えば、車両)を含む。輸送手段ノード105はこのほか、ブロックチェーン106のピアとして機能してもよい。この例では、1つの輸送手段ノード102のみを詳細に説明しているが、複数のそのようなノードをブロックチェーン106に接続してもよい。輸送手段ノード102は追加の構成要素を含んでもよく、本明細書で開示する輸送手段ノード102の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の構成要素のうちのいくつかを削除したり、及び/又は変更したりしてもよいことを理解されたい。輸送手段ノード102は、計算装置又はサーバコンピュータなどを有してもよく、半導体ベースのマイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)及び/又は別のハードウェア装置であり得るプロセッサ104を含んでもよい。単一のプロセッサ104を描写しているが、輸送手段ノード102は、輸送手段ノード102の範囲から逸脱することなく、複数のプロセッサ、複数のコアなどを含み得ることを理解されたい。
【0052】
輸送手段ノード102はこのほか、プロセッサ104によって実行可能な機械可読命令を保存し得る非一時的コンピュータ可読媒体112´´を含んでもよい。機械可読命令の例を121~125として示し、以下でさらに考察する。非一時的コンピュータ可読媒体112´´の例には、実行可能な命令を含むか記憶する電子、磁気、光学又は他の物理的記憶装置が含まれてもよい。例えば、非一時的コンピュータ可読媒体112´´は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、ハードディスク、光ディスク又は他のタイプの記憶装置であってもよい。
【0053】
プロセッサ104は、機械可読命令132を実行して、空きになる駐車場について駐車エリア内の複数の輸送手段105に問い合わせてもよい。ブロックチェーン106は、複数の参加ノード105に対する取引を管理する1つ又は複数のスマートコントラクトを使用するように構成されてもよい。輸送手段ノード102は、空き情報をブロックチェーン106に提供してもよく、この取引は台帳108に保存されてもよい。
【0054】
プロセッサ104は、機械可読命令134を実行して、駐車エリア内の複数の輸送手段から駐車場を空けるための検証を受信してもよい。プロセッサ104は、機械可読命令136を実行して、検証に基づいて、空きになる駐車場の場所を判定してもよい。
【0055】
図2Aは、例示的な実施形態による、ブロックチェーンアーキテクチャ構成200を示す。図2Aを参照すると、ブロックチェーンアーキテクチャ200は、いくらかのブロックチェーン要素、例えば、ブロックチェーングループ210の一部としてのブロックチェーンメンバーノード202~206のグループを含んでもよい。例示的な一実施形態では、許可されたブロックチェーンに、全関係者がアクセス可能であるわけではなく、ブロックチェーンデータへのアクセスが許可されたメンバーのみがアクセス可能である。ブロックチェーンノードは、ブロックチェーンエントリの追加及び検証プロセス(合意)など、さまざまな活動に参加する。ブロックチェーンノードの1つ又は複数が、承認ポリシーに基づいてエントリを承認してもよく、全ブロックチェーンノードに発注サービスを提供してもよい。ブロックチェーンノードが、ブロックチェーン行動(認証など)を開始し、ブロックチェーンに保存されたブロックチェーン不変台帳への書き込みを試みてもよく、その台帳の複写は、基盤となる物理的インフラにも保存されてもよい。
【0056】
ブロックチェーン取引220は、取引が受信され、メンバーのノードによって指示された合意モデルによって承認されると、コンピュータのメモリに保存される。承認された取引226は、ブロックチェーンの現在のブロックに保存され、現在のブロック内の取引のデータコンテンツのハッシュを実行し、前のブロックの前のハッシュを参照することを含む委任手順を介してブロックチェーンに委任される。ブロックチェーン内では、登録された受信者、車両の特徴、要件、許可、センサの閾値など、スマートコントラクト実行可能アプリケーションコード232に含まれる取引の同意及び行動の条件を定義する1つ又は複数のスマートコントラクト230が存在する場合がある。このコードは、要求側エンティティが車両サービスを受けるために登録されているかどうか、プロファイル状況に基づいてどのようなサービスの特徴を受け取る資格があるか/要求されているか、その後の事象でエンティティの行動を監視するかどうかを識別するように構成されてもよい。例えば、サービス事象が発生し、ユーザが車両に乗っている場合、センサデータの監視が引き起こされてもよく、車両の充電レベルなどの特定のパラメータが、特定の閾値を特定の期間上回っている/下回っていると識別されてもよい。その結果、現在の状況が変更される可能性がある。この場合、サービスを識別して参照用に保存することができるように、管理者(即ち、車両の所有者、車両の操作者、サーバなど)に警告を送信する必要がある。収集された車両センサデータは、車両の状況に関する情報を収集するために使用されるセンサデータのタイプに基づくものであってもよい。センサデータはこのほか、移動対象の場所、平均速度、最高速度、加速率、衝突があったか、予想されたルートをたどったか、次の目的地がどこか、安全対策が整っているか、車両に十分な充電/燃料があるかなどの車両事象データ234の基礎となってもよい。そのようなあらゆる情報が、スマートコントラクト条件230の基礎となり、スマートコントラクト条件はブロックチェーンに保存される。例えば、スマートコントラクトに保存されたセンサの閾値を、検出されたサービスが必要かどうか、いつどこでサービスを実施する必要があるかの基礎として使用することができる。
【0057】
図2Bは、例示的な実施形態による共有型台帳構成を示す。図2Bを参照すると、ブロックチェーン論理例250は、ブロックチェーンアプリケーションインターフェース252を、特定の取引のための計算装置及び実行プラットフォームに関連しているAPI又はプラグインアプリケーションとして含む。ブロックチェーン構成250は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)に連結されて、保存されたプログラム/アプリケーションコード(例えば、スマートコントラクト実行可能コード、スマートコントラクトなど)にアクセスし、実行する1つ又は複数のアプリケーションを含んでもよい。アプリケーションは、参加者が求めるカスタマイズされた構成に従って作成することができ、自身の状態を維持し、自身の資産を制御し、外部情報を受信することができる。これは、エントリとして展開され、分散型台帳に追加することで、全ブロックチェーンノードにインストールすることができる。
【0058】
スマートコントラクトアプリケーションコード254は、アプリケーションコードを確立することにより、ブロックチェーン取引の基礎を提供する。アプリケーションコードを実行すると、取引条件が有効になる。スマートコントラクト230は、実行されると、特定の承認済み取引226を生成させる。取引は、その後、ブロックチェーンプラットフォーム262に転送される。プラットフォームは、セキュリティ/認可268と、取引管理266を実行する計算装置と、取引とスマートコントラクトをブロックチェーンに保存するメモリとしてのストレージ部分264と、を含む。
【0059】
ブロックチェーンプラットフォームは、ブロックチェーンデータのさまざまな層と、サービス(例えば、暗号信託サービス、仮想実行環境など)と、新たなエントリを受信して保存し、データエントリにアクセスすることを求めている監査人へのアクセスを提供するために使用され得る物理的なコンピュータインフラを下支えすることが含まれてもよい。ブロックチェーンは、プログラムコードを処理し、物理的インフラに関与するために必要な仮想実行環境へのアクセスを提供するインターフェースを公開してもよい。暗号信託サービスを使用して、資産交換エントリなどのエントリを検証し、情報を非公開にしてもよい。
【0060】
図2A及び図2Bのブロックチェーンアーキテクチャ構成は、ブロックチェーンプラットフォームによって公開される1つ又は複数のインターフェースと、同プラットフォームによって提供されるサービスとを介して、プログラム/アプリケーションコードを処理し、実行してもよい。非限定的な例として、督促、更新及び/又は変更、更新などの対象となる他の通知を実行するために、スマートコントラクトを作成してもよい。スマートコントラクト自体は、認可とアクセスの要件及び台帳の使用に関連する規則を識別するために使用することができる。例えば、情報は、ブロックチェーン層に含まれた1つ又は複数の処理エンティティ(例えば、プロセッサ、仮想マシンなど)によって処理され得る新たなエントリを含んでもよい。結果は、スマートコントラクトで定義された基準及び/又はピアの合意に基づいて、新たなエントリを拒否するか承認する決定を含んでもよい。物理的インフラは、本明細書に記載のデータ又は情報のいずれかを取得するために利用されてもよい。
【0061】
スマートコントラクト実行可能コード内で、高レベルのアプリケーションとプログラミング言語を介してスマートコントラクトを作成し、次にブロックチェーンのブロックに書き込んでもよい。スマートコントラクトは、ブロックチェーン(例えば、ブロックチェーンピアの分散型ネットワーク)に登録されたり、保存されたり、及び/又は複製されたりする実行可能コードを含んでもよい。エントリとは、スマートコントラクトコードの実行であり、スマートコントラクトに関連付けられた条件が満たされることに応答して実施することができる。スマートコントラクトの実行は、デジタルブロックチェーン台帳の状態に対する信頼できる変更を引き起こしてもよい。スマートコントラクトの実行によるブロックチェーン台帳の変更は、1つ又は複数の合意プロトコルを介して、ブロックチェーンピアの分散型ネットワーク全体に自動的に複製されてもよい。
【0062】
スマートコントラクトにより、キーと値の対の形式でデータをブロックチェーンに書き込んでもよい。さらに、スマートコントラクトコードにより、ブロックチェーンに保存された値を読み取り、アプリケーション操作で使用することができる。スマートコントラクトコードにより、さまざまな論理操作の出力をブロックチェーンに書き込むことができる。このコードは、仮想計算機又は他の計算プラットフォームにて一時的なデータ構造を作成するために使用されてもよい。ブロックチェーンに書き込まれたデータを公開したり、及び/又は暗号化して非公開として維持したりすることができる。スマートコントラクトによって使用/生成される一時データは、供給された実行環境によってメモリに保持され、次に、ブロックチェーンに必要なデータが識別された時点で削除される。
【0063】
スマートコントラクト実行可能コードには、スマートコントラクトのコード解釈のほか、追加の特徴が含まれてもよい。本明細書で説明するように、スマートコントラクト実行可能コードは、計算ネットワーク上に展開されるプログラムコードであってもよい。計算ネットワークでは、同コードは、合意プロセス中にチェーン検証ソフトによって、実行され、検証される。スマートコントラクト実行可能コードにより、ハッシュを受信し、ブロックチェーンから、以前に保存された特徴抽出器を使用して作成されたデータテンプレートに関連付けられたハッシュを取得する。ハッシュ識別子のハッシュと、保存された識別子テンプレートデータから作成されたハッシュとが一致する場合、スマートコントラクト実行可能コードにより、要求されたサービスに認可キーを送信する。スマートコントラクト実行可能コードは、暗号化の詳細に関連付けられたブロックチェーンデータに書き込まれてもよい。
【0064】
図2Cは、例示的な実施形態による、ブロックチェーン取引データを保存するためのブロックチェーン構成を示す。図2Cを参照すると、例示的な構成270では、車両272と、ユーザ装置274と、分散型台帳(即ち、ブロックチェーン)278と情報を共有するサーバ276とが提供される。サーバは、既知の確立されたユーザプロファイルが、確立された評価プロファイルを有する車両を借りようとしている場合に、車両サービス提供者に問い合わせてユーザプロファイル評価情報を共有するサービス提供者エンティティを表してもよい。サーバ276は、車両のサービス要件に関連するデータを受信して処理していてもよい。車両センサデータが燃料/充電、メンテナンスサービスなどの必要性を示すなどのサービス事象が発生すると、スマートコントラクトを使用して、車両サービス事象を呼び出すのに使用され得る規則、閾値、センサ情報収集などを呼び出してもよい。ブロックチェーン取引データ280は、アクセス事象、車両のサービス状況のその後の更新、事象の更新など、取引ごとに保存される。取引には、関係者と、要件(例えば、18歳、サービス資格のある候補者、有効な運転免許証など)と、報酬レベルと、事象中の移動距離と、事象へのアクセス及び車両サービスの主催を許可された登録済み受信者と、権利/許可、次のサービス事象の詳細をログに記録し、車両の条件状況を識別するために車両事象操作中に取得されたセンサデータと、サービス事象が完了したか、車両の条件状況が変化したかを判定するために使用される閾値と、が含まれてもよい。
【0065】
図3Aは、例示的な実施形態による流れ図300を示す。図3Aを参照すると、例示的な方法を、駐車処理ノード107(図1Bを参照)によって実行してもよい。図3Aに示す方法300には、追加の操作が含まれてもよく、方法300の範囲から逸脱することなく、方法300に記載されている操作のいくつかを削除したり、及び/又は変更したりしてもよいことを理解されたい。方法300をこのほか、説明のために図1Bに示す特徴を参照して説明する。特に、駐車処理ノード107のプロセッサ104は、方法300に含まれる操作の一部又は全部を実行してもよい。
【0066】
図3Aを参照すると、ブロック302では、プロセッサ104´は、事象場所にて輸送手段の駐車を検出してもよい。ブロック304では、プロセッサ104´は、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスしてもよい。ブロック306では、プロセッサ104´は、事象の更新された終結に基づいて設定された受け取り場所及び受け取り時間の少なくとも1つの変更を、輸送手段の乗員の装置から検出してもよい。ブロック308では、プロセッサ104´は、変更された受け取り場所及び変更された受け取り時間に基づいて、事象に近接する場所に輸送手段を移動させるコマンドを送信してもよい。
【0067】
図3Bは、例示的な実施形態による例示的な方法の流れ図320を示す。図3Bを参照すると、方法320はこのほか、以下のステップのうちの1つ又は複数を含んでもよい。ブロック322では、プロセッサ104´は、輸送手段の乗員の装置が、変更された受け取り場所に近づくと、輸送手段に受け取り場所に移動するように指示してもよい。ブロック324では、プロセッサ104´は、少なくとも1つのカメラから受信したビデオデータに基づいて、事象場所での輸送手段の駐車を検出してもよい。ブロック326では、プロセッサ104´は、輸送手段の乗員の装置に問い合わせて、事象の終結時間を判定してもよい。ブロック328では、プロセッサ104´は、輸送手段の乗員の装置から輸送手段を移動させる同意を受信してもよい。同意は、ブロックチェーンの合意を構成し得ることに留意されたい。ブロック329では、プロセッサ104´はスマートコントラクトを実行して、輸送手段の受け取り場所と受け取り時間について輸送手段の乗員の装置に問い合わせてもよい。
【0068】
図3Cは、例示的な実施形態による流れ図330を示す。図3Cを参照すると、目的地処理ノード107(図1Cを参照)によって例示的な方法が実行されてもよい。図3Cに示す方法330は、追加の操作を含んでもよく、方法330の範囲から逸脱することなく、方法330に記載された操作のいくつかを削除したり、及び/又は変更したりしてもよいことを理解されたい。方法330はこのほか、説明のために図1Cに示した特徴を参照して説明される。特に、目的地処理ノード107のプロセッサ104は、方法330に含まれる操作の一部又は全部を実行してもよい。
【0069】
図3Cを参照すると、ブロック333では、プロセッサ104´は、空きの可能性に関する通知を輸送手段から受信してもよい。ブロック335では、プロセッサ104´は、通知に基づいて、空きの利用可能時間及び場所を判定してもよい。ブロック337では、プロセッサ104´は、空きの近くにある複数の輸送手段に問い合わせてもよい。ブロック339では、プロセッサ104は、空きの場所を複数の輸送手段のうちの特定の輸送手段に割り当ててもよい。
【0070】
図3Dは、例示的な実施形態による例示的な方法の流れ図340を示す。図3Dを参照すると、方法342はこのほか、以下のステップのうちの1つ又は複数を含んでもよい。ブロック342では、プロセッサ104は、輸送手段上の少なくとも1つのセンサから取得されたデータに基づいて、輸送手段のユーザが輸送手段に近接していることを認識することによって、空きの可能性のある時間を判定してもよい。ブロック344では、プロセッサ104は、空きの場所から所定の距離内にある複数の輸送手段に問い合わせてもよい。ブロック346では、プロセッサ104は、可能性のある利用可能時間の後の時点で空きに最も近いであろう特定の輸送手段に空きの場所を提供してもよい。ブロック348では、プロセッサ104は、複数の輸送手段から同意を受信することに応答して、空きの場所を特定の輸送手段に提供してもよい。複数の輸送手段が、ブロックチェーン合意に関連付けられてもよいことに留意されたい。ブロック350では、プロセッサ104は、スマートコントラクトを実行して、空きの場所を占有する同意について、空きに近接する複数の輸送手段に問い合わせてもよい。
【0071】
図3Eは、例示的な実施形態による流れ図360を示す。図3Eを参照すると、例示的な方法を輸送手段ノード102によって実行してもよい(図1Dを参照)。図3Eに示す方法360は、追加の操作を含んでもよく、方法360の範囲から逸脱することなく、方法360に記載された操作のいくつかを削除したり、及び/又は変更したりしてもよいことを理解されたい。方法360はこのほか、説明のために図1Dに示した特徴を参照して説明される。特に、輸送手段ノード102のプロセッサ104は、方法360に含まれる操作の一部又は全部を実行してもよい。
【0072】
図3Eを参照すると、ブロック362では、プロセッサ104は、空きになる駐車場について、駐車エリア内の複数の輸送手段に問い合わせてもよい。ブロック364では、プロセッサ104は、駐車エリア内の複数の輸送手段から駐車場を空けるための検証を受信してもよい。ブロック366では、プロセッサ104は、検証に基づいて、空きになる駐車場の場所を判定してもよい。
【0073】
図3Fは、例示的な実施形態による例示的な方法の流れ図380を示す。図3Fを参照すると、方法380はこのほか、以下のステップのうちの1つ又は複数を含んでもよい。ブロック382では、プロセッサ104は、同意に基づいて駐車場の明け渡し時間を判定してもよい。ブロック384では、プロセッサ104は、駐車場の明け渡しの最も早い時間に基づいて駐車場を選択し、選択された駐車場に現在存在する輸送手段に通知してもよい。ブロック386では、プロセッサ104は、場所に基づいて、輸送手段に最も近い駐車場を選択してもよい。ブロック388では、プロセッサ104は、輸送手段の場所から所定の距離内にある複数の輸送手段に問い合わせてもよい。検証が、輸送手段間のブロックチェーンの合意を表す場合があることに留意されたい。ブロック390では、プロセッサ104は、スマートコントラクトを実行して、空きになる駐車場について、駐車エリア内の複数の輸送手段に問い合わせてもよい。
【0074】
図4Aは、例示的な実施形態による、車両に関連付けられたブロックチェーン取引を管理するための例示的なブロックチェーン車両構成400を示す。図4Aを参照すると、特定の輸送手段/車両425が、資産移転取引(例えば、アクセスキー交換、車両サービス、ディーラー取引、配送/受け取り、輸送サービスなど)などの取引に関与している。車両425は、スマートコントラクトによって定義された取引に従って、資産410を受け取ったり、及び/又は資産412を放出/移転したりしてもよい。取引モジュール420は、関係者、クレジット、サービスの説明、日付、時間、場所、結果、通知、予期せぬ事象などの情報を記録してもよい。取引モジュール420でのそのような取引は、リモートサーバ及び/又はリモートブロックチェーンピアによって管理され得るブロックチェーン430に複製されてもよく、その中で車両425自体がブロックチェーンメンバー及び/又はブロックチェーンピアを表してもよい。他の実施形態では、ブロックチェーン430は車両425上に存在する。受領されたり、及び/又は譲渡されたりする資産は、本明細書に記載の場所及び合意に基づくものであることがある。
【0075】
図4Bは、例示的な実施形態による、サービスノード(例えば、ガソリンスタンド、サービスセンタ、修理工場、レンタルセンタ、自動車ディーラー、現地サービス停車場、配送受け取りセンタなど)と車両との間のブロックチェーン取引を管理するための例示的なブロックチェーン車両構成440を示す。この例では、車両425は、車両がサービスを必要としたり、及び/又は特定の場所で停止する必要があったりするため、サービスノード442まで走行した可能性がある。サービスノード442は、サービス(例えば、給油)を実施しても、オイル交換、バッテリーの充電又は交換、タイヤの交換又は取り換えをはじめとする任意の輸送手段関連サービスなどの特定の方策を用いて、特定の時間にサービスの依頼に応じて車両425を登録してもよい。提供されるサービス444は、ブロックチェーン430からダウンロードされるか、ブロックチェーン430を介してアクセスされ、特定の為替レートでそのようなサービスを実施する許可について識別されるスマートコントラクトに基づいて、実施されてもよい。サービスは取引モジュール420の取引ログに記録されてもよく、クレジット412はサービスセンタ442に転送され、ブロックチェーンは取引をログに記録して最近のサービスに関する全情報を表してもよい。他の実施形態では、ブロックチェーン430は、車両425及び/又はサービスセンタサーバに存在する。一例では、輸送手段事象が燃料補給又は他の車両サービスを必要とする場合があり、その場合、乗員はそのようなサービスに対する資産価値の増加に責任を負う場合がある。このサービスは、ブロックチェーン通知を介して提供されてもよく、その後、それぞれの資産価値を介して資産価値を乗員に再分配するために使用される。サービスセンタの活動に対する責任が、本明細書に記載するように、資産移転に基づくものであることがある。
【0076】
図4Cは、例示的実施形態による、さまざまな車両間で実施されるブロックチェーン取引を管理するための例示的なブロックチェーン車両構成450を示す。車両425は、別の車両408に関与して、車両が資産を別の車両と共有する必要がある状態に達したときに、アクセスキーの共有、キーの転送、サービス依頼の取得などのさまざまな行動を実施してもよい。例えば、車両408は、バッテリー充電の期限に到達している可能性があったり、及び/又はタイヤに問題があったりする可能性があり、配送のために荷物を受け取る途中である可能性がある。車両408は、自身のネットワーク内にあり、自身のブロックチェーンメンバーサービスで動作する別の車両425に通知してもよい。次に、車両425は、車両408及び/又は(図示しない)サーバから、荷物の受け取りを実施するための無線通信要求を介して情報を受信してもよい。取引は、両車両の取引モジュール452及び420のログに記録される。資産は車両408から車両425に移転され、資産移転の記録は、ブロックチェーンが互いに異なるか、全メンバーによって使用される同じブロックチェーンのログに記録されると仮定して、ブロックチェーン430/454のログに記録される。移転された資産に対する責任が、本明細書で説明するように、資産価値(例えば、アクセスキー)に基づくものであることがある。
【0077】
図5は、例示的な実施形態による、分散型台帳に追加することができるブロックチェーンブロック500と、ブロック構造502A~502nの内容とを示す。図5を参照すると、(図示しない)クライアントが、エントリをブロックチェーンノードに送信して、ブロックチェーン上で活動を実施してもよい。一例として、クライアントが、ブロックチェーンに対してエントリを提案する装置、個人、又はエンティティなどのリクエスタに代わって作用するアプリケーションである場合がある。複数のブロックチェーンピア(例えば、ブロックチェーンノード)は、ブロックチェーンネットワークの状態と分散型台帳の複写を維持してもよい。クライアントによって提案されたエントリをシミュレートして承認する承認ピアと、承認を検証し、エントリを検証し、エントリを分散型台帳に委任する委任ピアとを含む、さまざまなタイプのブロックチェーンノード/ピアがブロックチェーンネットワークに存在する場合がある。この例では、ブロックチェーンノードは、エンドーサノード、コミッタノード又はその両方の役割を演じてもよい。
【0078】
当該システムには、不変の順序付けされた記録をブロックに保存するブロックチェーンと、ブロックチェーンの現在の状態を維持する状態データベース(現在の世界状況)とが含まれる。チャネルごとに1つの分散型台帳が存在する場合があり、各ピアはメンバーであるチャネルごとに分散型台帳の独自の複写を保持する。当該ブロックチェーンは、各ブロックに一連のN個のエントリが含まれるハッシュリンクされたブロックとして構造化されたエントリログである。ブロックには、図5に示すようなさまざまなコンポーネントが含まれてもよい。ブロックの連結は、現在のブロックのブロックヘッダ内に前のブロックのヘッダのハッシュを追加することによって生成されてもよい。このようにして、ブロックチェーン上の全エントリが順序付けられ、暗号学的に互いにリンクされ、ハッシュリンクを壊すことなくブロックチェーンデータの改ざんを防止する。さらに、リンクがあるため、ブロックチェーンの最新のブロックは、それ以前のあらゆるエントリを表す。当該ブロックチェーンは、追加専用のブロックチェーン作業負荷を支持するピアファイルシステム(ローカルストレージ又は接続ストレージ)に保存されてもよい。
【0079】
ブロックチェーンと分散型台帳の現在の状態は、状態データベースに保存されてもよい。ここでは、現在の状態データは、ブロックチェーンのチェーンエントリログにこれまでに含まれている全キーに対する最新の値を表す。スマートコントラクト実行可能コードの呼び出しが、状態データベース内の現在の状態に対してエントリを実行する。このようなスマートコントラクト実行可能コードの相互作用をきわめて効率的なものにするために、全キーの最新の値が状態データベースに保存される。状態データベースは、ブロックチェーンのエントリログへの索引付きビューを含む場合があるため、いつでもチェーンから再生成することができる。状態データベースは、エントリが受け入れられる前に、ピアの起動時に自動的に回復される(あるいは必要に応じて生成される)場合がある。
【0080】
承認ノードが、クライアントからエントリを受信し、シミュレートされた結果に基づいてエントリを承認する。承認ノードが、エントリの提案をシミュレートするスマートコントラクトを保持する。承認ノードがエントリを承認すると、承認ノードは、承認ノードからクライアントアプリケーションへの署名付き応答であるエントリ承認を作成し、シミュレートされたエントリの承認を示す。エントリを承認する方法は、スマートコントラクト実行可能コード内で指定され得る承認ポリシーによって異なる。承認ポリシーの一例には、「承認ピアの過半数がエントリを承認する必要がある」が挙げられる。異なるチャネルには、異なる承認ポリシーがある場合がある。承認されたエントリは、クライアントアプリケーションによって発注サービスに転送される。
【0081】
発注サービスは、承認されたエントリを受け入れ、ブロックに発注し、委任ピアにブロックを配信する。例えば、発注サービスは、エントリの閾値に達したとき、タイマーがタイムアウトしたとき、あるいは別の条件になったときに、新たなブロックを開始してもよい。この例では、ブロックチェーンノードは、ブロックチェーン上に保存するためのデータブロック602Aを受信した委任ピアである。発注サービスは、発注者のクラスターから構成されてもよい。発注サービスは、エントリ、スマートコントラクトを処理することも、共有型台帳を維持することもない。むしろ、発注サービスは、承認されたエントリを受け入れ、そのようなエントリを分散型台帳に委任する発注を指定する。ブロックチェーンネットワークのアーキテクチャは、「発注」の特定の実装(例えば、Solo、Kafka、BFTなど)がプラグ着脱可能なコンポーネントになるように設計されてもよい。
【0082】
エントリを、一貫した順序で分散型台帳に書き込む。エントリの発注は、状態データベースへの更新がネットワークに委任されたときに有効になるように確立される。暗号パズルの解決又は検索を通じて発注が発生する暗号通貨ブロックチェーンシステム(例えば、ビットコインなど)とは異なり、この例では、分散型台帳の関係者がそのネットワークに最適な発注メカニズムを選択してもよい。
【0083】
図5を参照すると、ブロックチェーン及び/又は分散型台帳に保存されるブロック502A(データブロックとも呼ばれる)には、ブロックヘッダ504A~504n、取引固有データ506A~506n及びブロックメタデータ508A~508nなどの複数のデータセグメントが含まれてもよい。ブロック502A及びその内容など、図示されたさまざまなブロック及びその内容が、単に例示を目的としており、例示的な実施形態の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。場合によっては、ブロックヘッダ504Aとブロックメタデータ508Aの両方が、エントリデータを保存する取引固有データ506Aよりも小さい場合がある。しかし、これは要件ではない。ブロック502Aは、ブロックデータ510A~510n内のN個のエントリ(例えば、100個、500個、1000個、2000個、3000個など)の取引情報を保存してもよい。ブロック502Aはこのほか、ブロックヘッダ504A内の(例えば、ブロックチェーン上の)前のブロックへのリンクを含んでもよい。特に、ブロックヘッダ504Aは、前のブロックのヘッダのハッシュを含んでもよい。ブロックヘッダ504Aはこのほか、一意のブロック番号、現在のブロック502Aのブロックデータ510Aのハッシュなどを含んでもよい。ブロック502Aのブロック番号は、一意であり、ゼロから始まる漸増/順次の順序で割り当てられてもよい。ブロックチェーンの第1のブロックは、ブロックチェーン、そのメンバー、第1のブロックに保存されたデータなどに関する情報を含む起源ブロックと呼ばれる場合がある。
【0084】
ブロックデータ510Aは、ブロック内に記録される各エントリのエントリ情報を保存してもよい。例えば、エントリデータは、エントリのタイプ、バージョン、タイムスタンプ、分散型台帳のチャネルID、エントリID、エポック、ペイロードの可視性、スマートコントラクト実行可能コードパス(deploy tx)、スマートコントラクト実行可能コード名、スマートコントラクト実行可能コードバージョン、入力(スマートコントラクト実行可能コードと機能)、公開鍵及び証明書などのクライアント(作成者)ID、クライアントの署名、エンドーサのID、エンドーサ署名、提案ハッシュ、スマートコントラクト実行可能コード事象、応答状況、名前空間、読み取りセット(エントリによって読み取られるキーとバージョンのリストなど)、書き込みセット(キーと値のリストなど)、開始キー、終了キー、キーのリスト、メルケルツリー問い合わせ概要などを含んでもよい。エントリデータは、N個のエントリのそれぞれについて保存されてもよい。
【0085】
いくつかの実施形態では、ブロックデータ510Aはこのほか、ブロックチェーン内のブロックのハッシュリンクされたチェーンに追加情報を追加する取引固有データ506Aを保存してもよい。このため、データ506Aは、分散型台帳上のブロックの不変ログに保存することができる。そのようなデータ506Aを保存することの利点のいくつかが、本明細書で開示し描写するさまざまな実施形態に反映される。ブロックメタデータ508Aは、メタデータの複数のフィールドを(例えば、バイト配列などとして)保存してもよい。メタデータフィールドには、ブロック作成時の署名、最後の構成ブロックへの参照、ブロック内の有効なエントリと無効なエントリを識別するエントリフィルタ、ブロックを発注した発注サービスの最後のオフセットなどが含まれてもよい。署名、最後の構成ブロック及び発注者のメタデータは、発注サービスによって追加されてもよい。一方、ブロックのコミッタ(ブロックチェーンノードなど)は、承認ポリシー、読み取り/書き込みセットの検証などに基づいて有効/無効情報を追加してもよい。エントリフィルタは、ブロックデータ510A内のエントリの数に等しいサイズのバイト配列と、エントリが有効であったか無効であったかを識別する検証コードとを含んでもよい。
【0086】
ブロックチェーン内の他のブロック502B~502nはこのほか、ヘッダ、ファイル及び値を有する。しかし、第1のブロック502Aとは異なり、他のブロックのヘッダ504A~504nのそれぞれは、直前のブロックのハッシュ値を含む。直前のブロックのハッシュ値は、前のブロックのヘッダのハッシュだけであっても、前のブロック全体のハッシュ値であってもよい。残りのブロックのそれぞれに前のブロックのハッシュ値を含めることにより、矢印512で示すように、N番目のブロックから起源ブロック(及び関連付けられた元のファイル)までは、ブロック単位でトレースを実行して、監査可能で不変の過程の管理を確立することができる。
【0087】
上記の実施形態は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータプログラム、ファームウェア又は上記の組み合わせで実装されてもよい。コンピュータプログラムを、記憶媒体などのコンピュータ可読媒体上で具体化してもよい。例えば、コンピュータプログラムが、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(「EPROM」)、電気的に消去可能なプログラム可能読み取り専用メモリ(「EEPROM」)、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(「CD-ROM」)、あるいは当技術分野で知られている任意の他の形式の記憶媒体に存在してもよい。
【0088】
プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込み得るように、例示的な記憶媒体をプロセッサに結合してもよい。これとは別に、記憶媒体はプロセッサに一体化されてもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、特定用途向け集積回路(「ASIC」)に存在してもよい。これとは別に、プロセッサ及び記憶媒体は、別個の構成要素として存在してもよい。例えば、図6は、例示的なコンピュータシステムアーキテクチャ600を示しており、同アーキテクチャは、上記のコンポーネントなどのいずれかを表しても、いずれかに統合されてもよい。
【0089】
図6は、本明細書に記載のアプリケーションの実施形態の使用又は機能の範囲に関して、いかなる限定を示唆することも意図していない。いずれにしても、計算ノード600は、上述の機能のいずれかを実装したり、及び/又は実施したりしてもよい。
【0090】
計算ノード600には、多数の他の汎用又は専用計算システム環境又は構成で動作可能であるコンピュータシステム/サーバ602がある。コンピュータシステム/サーバ602での使用に適している可能性のある周知の計算システム、環境及び/又は構成の例には、パーソナルコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント、シッククライアント、手持ち式又はラップトップ型の装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラム可能家電、ネットワークPC、ミニコンピュータシステム、メインフレームコンピュータシステム及び上記のシステム又は装置のいずれかを含む分散型クラウド計算環境などが挙げられるが、ここに挙げたものに限定されない。
【0091】
コンピュータシステム/サーバ602を、コンピュータシステムによって実行されるプログラムモジュールなどのコンピュータシステム実行可能命令の一般的な文脈で説明してもよい。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、論理、データ構造などが含まれてもよい。コンピュータシステム/サーバ602を、通信ネットワークを介して連結されたリモート処理装置によってタスクが実行される分散型クラウド計算環境で実施してもよい。分散型クラウド計算環境では、プログラムモジュールを、メモリ記憶装置を含むローカル及びリモートの両方のコンピュータシステム記憶媒体に配置してもよい。
【0092】
図6に示すように、クラウド計算ノード600内のコンピュータシステム/サーバ602を、汎用計算装置の形態で示す。コンピュータシステム/サーバ602の構成要素は、1つ又は複数のプロセッサ又は処理ユニット604と、システムメモリ606と、システムメモリ606を含むさまざまなシステム構成要素をプロセッサ604に結合するバスと、を含んでもよいが、ここに挙げたものに限定されない。
【0093】
バスは、メモリバス又はメモリコントローラと、周辺バスと、アクセラレイティッドグラフィックスポートと、さまざまなバスアーキテクチャのいずれかを使用するプロセッサ又はローカルバスとを含む、いくつかのタイプのバス構造のいずれかの1つ又は複数を表す。限定ではなく例として、そのようなアーキテクチャには、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、Video Electronics Standards Association(VESA)ローカルバス及びPeripheral Component Interconnects(PCI)バスが含まれる。
【0094】
コンピュータシステム/サーバ602には、典型的には、さまざまなコンピュータシステム可読媒体が含まれる。そのような媒体は、コンピュータシステム/サーバ602によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってもよく、揮発性媒体及び不揮発性媒体の両方、取り外し可能媒体及び取り外し不可能媒体の両方を含む。システムメモリ606が、一実施形態では、他の図の流れ図を実施する。システムメモリ606は、ランダムアクセスメモリ(RAM)608及び/又はキャッシュメモリ610などの揮発性メモリの形態のコンピュータシステム可読媒体を含むことがある。コンピュータシステム/サーバ602には、他の取り外し可能/取り外し不可能、揮発性/不揮発性のコンピュータシステム記憶媒体がさらに含まれてもよい。ほんの一例として、メモリ606を、(図示せず、典型的には「ハードドライブ」と呼ばれる)取り外し不可能不揮発性の磁気媒体との間で読み書きするために設けることができる。図示していないが、取り外し可能不揮発性磁気ディスク(例えば、「フロッピー(登録商標)ディスク」)との間で読み書きするための磁気ディスクドライブと、CD-ROM、DVD-ROM又はその他の光学媒体などの取り外し可能不揮発性光学ディスクとの間で読み書きするための光ディスクドライブとを設けることができる。そのような場合、それぞれを1つ又は複数のデータ媒体インターフェースによってバスに接続することができる。以下でさらに図示し説明するように、メモリ606には、アプリケーションのさまざまな実施形態の機能を実行するように構成されたプログラムモジュールのセット(例えば、少なくとも1つ)を有する少なくとも1つのプログラム製品が含まれてもよい。
【0095】
プログラムモジュールのセット(少なくとも1つ)を有するプログラム/ユーティリティを、限定ではなく一例として、メモリ606のほか、オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータに保存してもよい。オペレーティングシステム、1つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール及びプログラムデータ又はその何らかの組み合わせのそれぞれには、ネットワーク構築環境の実装が含まれてもよい。プログラムモジュールが、本明細書で説明するアプリケーションのさまざまな実施形態の機能及び/又は方法論を概ね実行する。
【0096】
当業者によって理解されるように、本出願の態様を、システム、方法又はコンピュータプログラム製品として具体化してもよい。このため、本出願の態様が、全体的にハードウェアの実施形態、(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)全体的にソフトウェアの実施形態、あるいは「回路」、「モジュール」又は「システム」と本明細書ではいずれも概ね呼ぶ場合があるソフトウェア及びハードウェアの態様を組み合わせた実施形態の形態をとってもよい。さらに、本出願の態様が、コンピュータ可読プログラムコードが具体化された1つ又は複数のコンピュータ可読媒体で具体化されたコンピュータプログラム製品の形態をとってもよい。
【0097】
コンピュータシステム/サーバ602がこのほか、キーボード、ポインティング装置、ディスプレイなどのI/Oアダプタ612を介して1つ又は複数の外部装置と通信したり、ユーザがコンピュータシステム/サーバ602と対話することができるようにする1つ又は複数の装置と通信したり、及び/又はコンピュータシステム/サーバ602が1つ又は複数の他の計算装置と通信することができるようにする任意の装置(例えば、ネットワークカード、モデムなど)と通信したりしてもよい。そのような通信を、アダプタ612のI/Oインターフェースを介して実施することができる。さらに、コンピュータシステム/サーバ602が、ネットワークアダプタを介して、ローカルエリアネットワーク(LAN)、一般的なワイドエリアネットワーク(WAN)及び/又は公衆ネットワーク(例えば、インターネット)などの1つ又は複数のネットワークと通信することができる。図示のように、アダプタ612が、バスを介してコンピュータシステム/サーバ602の他の構成要素と通信する。図示していないが、コンピュータシステム/サーバ602と共に他のハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネントを使用することがあり得ることを理解されたい。例としては、マイクロコード、装置ドライバ、冗長処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ、データ記録記憶システムなどが挙げられるが、ここに挙げたものに限定されない。
【0098】
システム、方法及び非一時的コンピュータ可読媒体のうちの少なくとも1つの例示的な実施形態を、添付の図面に示し、前述の詳細な説明で説明してきたが、アプリケーションは、開示した実施形態に限定されず、以下の特許請求の範囲に記載し定義するように、多数の再配置、変更及び置換が可能であることが理解されよう。例えば、さまざまな図のシステムの能力は、本明細書に記載のモジュール又はコンポーネントの1つ又は複数によって遂行するか、分散型アーキテクチャで遂行することができ、送信機、受信機又は両方の対を含んでもよい。例えば、個々のモジュールによって実行される機能の全部又は一部を、このようなモジュールの1つ又は複数によって実行してもよい。さらに、本明細書で説明する機能は、モジュール又はコンポーネントの内部又は外部のさまざまな事象に関連して、さまざまな時点で実行されてもよい。このほか、さまざまなモジュール間で送信される情報は、データネットワーク、インターネット、音声ネットワーク、インターネットプロトコルネットワーク、無線装置、有線装置及び/又は複数のプロトコルのうちの少なくとも1つを介してモジュール間で送信することができる。このほか、モジュールのいずれかによって送受信されるメッセージは、直接送受信されたり、及び/又は他のモジュールの1つ又は複数を介して送受信されたりしてもよい。
【0099】
当業者には、「システム」が、パーソナルコンピュータ、サーバ、コンソール、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、タブレット型計算装置、スマートフォン又は任意の他の適切な計算装置、あるいは装置の組み合わせとして具体化されることがあり得ることが理解されよう。上述の機能を「システム」によって実行されるものとして提示することは、本出願の範囲を決して限定することを意図するものではなく、多くの実施形態の一例を提供することを意図するものである。実際、本明細書で開示する方法、システム及び機器を、計算技術と一致する局所化形態及び分散形態で実装してもよい。
【0100】
この明細書で説明するシステムの特徴の一部が、その実装の独立性をさらに具体的に強調するために、モジュールとして提示されていることに留意されたい。例えば、モジュールを、カスタム超大規模集積(VLSI)回路又はゲートアレイ、論理チップ、トランジスタ又は他の個別部品などの既製の半導体を含むハードウェア回路として実装してもよい。このほか、モジュールを、フィールドプログラム可能ゲートアレイ、プログラム可能アレイ論理、プログラム可能論理装置、グラフィック処理ユニットなどのプログラム可能ハードウェア装置で実装してもよい。
【0101】
このほか、モジュールを、さまざまなタイプのプロセッサによる実行のために、ソフトウェアで少なくとも部分的に実装してもよい。実行可能コードの識別されたユニットには、例えば、オブジェクト、手順又は機能として編成され得るコンピュータ命令の1つ又は複数の物理的ブロック又は論理的ブロックが含まれてもよい。それにもかかわらず、識別されたモジュールの実行可能ファイルは、物理的に共に位置づける必要はないが、異なる場所に保存された異種の命令を含んでもよい。命令は、論理的に結合すると、モジュールを構成し、モジュールの規定の目的を達成する。さらに、モジュールを、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュ装置、ランダムアクセスメモリ(RAM)、テープ、あるいはデータを保存するために使用される任意の他の媒体であり得るコンピュータ可読媒体に保存してもよい。
【0102】
実際、実行可能コードのモジュールが、単一の命令又は多数の命令であることがあり得る。このモジュールは、いくつかの異なるコードセグメント、異なるプログラム間及びいくつかのメモリ装置に分散することさえある場合がある。同じように、運用データを、本明細書ではモジュール内で識別し図示してもよく、任意の適切な形態で具体化し、任意の適切なタイプのデータ構造内に編成してもよい。運用データは、単一のデータセットとして収集されても、異なる記憶装置を含む異なる場所に分散されてもよく、システム又はネットワーク上に、単に電子信号として、少なくとも部分的に存在してもよい。
【0103】
アプリケーションのコンポーネントは、本明細書では図にて概ね説明し、示しているように、多種多様な異なる構成で配置され設計され得ることが容易に理解されるであろう。このため、実施形態の詳細な説明は、特許請求される本出願の範囲を限定することを意図するものではなく、本出願の選択された実施形態を単に代表するものである。
【0104】
当業者であれば、上記が異なる順序のステップで実施されたり、及び/又は開示したものとは異なる構成のハードウェア要素を用いて実施されたりし得ることを容易に理解するであろう。このため、アプリケーションを、このような好ましい実施形態に基づいて説明してきたが、特定の変更、変化及び代替構造が明白であろうことは当業者には明らかであろう。
【0105】
本出願の好ましい実施形態を説明してきたが、説明した実施形態は例示にすぎず、アプリケーションの範囲は、均等物及び変更(例えば、プロトコル、ハードウェア装置、ソフトウェアプラットフォームなど)に適用されることになる。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
駐車処理ノードによって、事象場所にて輸送手段の駐車を検出することと、
前記駐車処理ノードによって、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、
前記駐車処理ノードによって、前記輸送手段の乗員の装置から、前記事象の更新された終結に基づいて行われた前記受け取り場所及び前記受け取り時間の少なくとも1つの変更を検出することと、
前記変更された受け取り場所と前記変更された受け取り時間に基づいて、前記事象に近接する場所に前記輸送手段を移動するコマンドを送ることと、
を含む、方法。
〔態様2〕
前記輸送手段の乗員の装置が前記変更された受け取り場所に近づくと、前記輸送手段に前記受け取り場所に移動するように指示することを含む、態様1に記載の方法。
〔態様3〕
少なくとも1つのカメラから受信したビデオデータに基づいて、事象場所にて前記輸送手段の駐車を検出することを含む、態様1に記載の方法。
〔態様4〕
前記輸送手段の乗員の装置に問い合わせて、前記事象の終結時間を判定することを含む、態様1に記載の方法。
〔態様5〕
前記輸送手段の乗員の装置から前記輸送手段を移動させる同意を受信することを含む、態様1に記載の方法。
〔態様6〕
前記同意はブロックチェーンの合意を構成する、態様5に記載の方法。
〔態様7〕
スマートコントラクトを実行して、前記輸送手段の乗員の装置に前記輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を問い合わせることを含む、態様6に記載の方法。
〔態様8〕
駐車処理ノードのプロセッサと、
機械可読の命令が保存されているメモリであって、該命令は、前記プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、
事象場所にて輸送手段の駐車を検出させ、
事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスさせ、
前記事象の更新された終結に基づいて行われた前記受け取り場所及び前記受け取り時間の少なくとも1つの変更を、前記輸送手段の乗員の装置から検出させ、
前記変更された受け取り場所及び前記変更された受け取り時間に基づいて、前記事象に近接する場所に前記輸送手段を移動するコマンドを送らせる、
メモリと、
を具備する、システム。
〔態様9〕
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記輸送手段の乗員の装置が前記変更された受け取り場所に近づくと、前記輸送手段に前記受け取り場所に移動するように指示させるものである、態様8に記載のシステム。
〔態様10〕
前記命令はさらに、前記プロセッサに、少なくとも1つのカメラから受信したビデオデータに基づいて、事象場所での前記輸送手段の駐車を検出させるものである、態様8に記載のシステム。
〔態様11〕
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記事象の終結時間を判定するために、前記輸送手段の乗員の装置に問い合わさせるものである、態様8に記載のシステム。
〔態様12〕
前記命令はさらに、前記プロセッサに、前記輸送手段の乗員の装置から、前記輸送手段を移動させる同意を受信させるものである、態様8に記載のシステム。
〔態様13〕
前記同意はブロックチェーンの合意を構成する、態様12に記載のシステム。
〔態様14〕
前記命令はさらに、前記プロセッサに、スマートコントラクトを実行して、前記輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を前記輸送手段の乗員の装置に問い合わさせるものである、態様13に記載のシステム。
〔態様15〕
命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体であって、該命令は、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、
駐車処理ノードによって、事象場所での輸送手段の駐車を検出することと、
前記駐車処理ノードによって、事象の終結に基づいて輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間を判定するために、輸送手段の乗員の装置にアクセスすることと、
前記駐車処理ノードによって、前記事象の更新された終結に基づいて行われた前記受け取り場所及び前記受け取り時間の少なくとも1つの変更を、前記輸送手段の乗員の装置から検出することと、
前記変更された受け取り場所及び前記変更された受け取り時間に基づいて、前記事象に近接する場所に前記輸送手段を移動させるコマンドを送ることと、
を実施させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様16〕
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、前記輸送手段の乗員の装置が前記変更された受け取り場所に近づくと、前記輸送手段に前記受け取り場所に移動するように指示させる命令をさらに含む、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様17〕
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、前記事象の終結時間を判定するために、前記輸送手段の乗員の装置に問い合わさせる命令をさらに含む、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様18〕
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、前記輸送手段の乗員の装置から前記輸送手段を移動する同意を受信させる命令をさらに含む、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様19〕
前記同意はブロックチェーンの合意を構成する、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様20〕
命令であって、プロセッサによって読み取られると、前記プロセッサに、スマートコントラクトを実行させて、前記輸送手段の受け取り場所及び受け取り時間について輸送手段の乗員の装置に問い合わさせる命令をさらに含む、態様19に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図3F
図4A
図4B
図4C
図5
図6