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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】搬送システムおよび搬送方法
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/00 20060101AFI20240910BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
B65G1/00 501C
B65G1/137 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2022561702
(86)(22)【出願日】2020-11-10
(86)【国際出願番号】 JP2020041803
(87)【国際公開番号】W WO2022101956
(87)【国際公開日】2022-05-19
【審査請求日】2023-10-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000237271
【氏名又は名称】株式会社FUJI
(74)【代理人】
【識別番号】110000017
【氏名又は名称】弁理士法人アイテック国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澤浪 寿人
【審査官】大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-147138(JP,A)
【文献】特開2003-327310(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の売り場に商品を自動搬送する搬送システムであって、
前記売り場に設けられた陳列棚のレイアウトおよび該陳列棚に陳列される商品の種類を含む陳列棚情報を記憶する記憶部と、
前記陳列棚情報に基づいて、商品と、該商品の陳列先の前記陳列棚または該陳列棚の前方を含む近傍の所定位置の少なくともいずれかと、を対応付けた対応情報を設定する設定部と、
商品を自動搬送する移動体と、
前記店舗に配送された商品または前記店舗に配送されて該店舗のバックヤードに保管されている商品を、前記陳列棚情報と前記対応情報とに基づいて、前記所定位置に自動搬送して配置するように前記移動体を制御する制御部と、
を備え
前記制御部は、前記陳列棚情報と、前記所定位置に配置されて前記陳列棚に陳列されていない商品の配置状況とに基づいて、前記移動体の搬送経路を設定する
搬送システム。
【請求項2】
請求項1に記載の搬送システムであって、
前記制御部は、前記移動体が前記所定位置に商品を自動搬送して配置すると、該商品を前記陳列棚に陳列する指示を前記店舗の作業者に通知する
搬送システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の搬送システムであって、
前記店舗の作業者が視認可能な表示部を備え、
前記制御部は、前記移動体による商品の搬送状況と、前記所定位置に配置されて前記陳列棚に陳列されていない商品の配置状況とを表示するように前記表示部を制御する
搬送システム。
【請求項4】
請求項1ないしのいずれか1項に記載の搬送システムであって、
前記設定部は、商品と、該商品の配送先の前記店舗との対応付けを、前記対応情報に含めて、または、前記対応情報とは別に設定可能であり、
商品と、該商品の配送先の前記店舗との対応付けに基づいて、該商品を配送先の前記店舗へ配送するように配送元に指示する指示部を備える
搬送システム。
【請求項5】
店舗の売り場に商品を自動搬送する搬送方法であって、
(a)前記売り場に設けられた陳列棚のレイアウトおよび該陳列棚に陳列される商品の種類を含む陳列棚情報を取得するステップと、
(b)前記陳列棚情報に基づいて、商品と、該商品の陳列先の前記陳列棚または該陳列棚の前方を含む近傍の所定位置の少なくともいずれかと、を対応付けた対応情報を設定するステップと、
(c)前記店舗に配送された商品または前記店舗に配送されて該店舗のバックヤードに保管されている商品を、前記陳列棚情報と前記対応情報とに基づいて、前記所定位置に自動搬送して配置するように移動体を制御するステップと、
を含み、
前記ステップ(c)では、前記陳列棚情報と、前記所定位置に配置されて前記陳列棚に陳列されていない商品の配置状況とに基づいて、前記移動体の搬送経路を設定する
送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、搬送システムおよび搬送方法を開示する。
【背景技術】
【0002】
従来、店舗の陳列棚(商品棚)を撮像する撮像部と、撮像部を移動させる移動部と、撮像部が撮像した画像に基づいて商品の欠品を検知する欠品検知部と、欠品が検知された商品をバックヤードから店舗内に搬送する搬送部とを備えるシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、店舗の天井に設置されたレールを移動部として撮像部を移動可能としておき、所定のタイミングで各陳列棚の画像を撮像して欠品を検知している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-147138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したシステムでは、店舗内の全ての陳列棚を撮像可能となるように撮像部や移動部を設置する必要があるため、構成が複雑となるだけでなく、設置に多大な費用がかかることがある。一方で、このようなシステムのない店舗では、作業者が、欠品の補充が必要な商品を把握したり、陳列棚に商品を搬送して陳列する必要があり、作業負担が大きくなる。特に、経験の浅い作業者などは、補充すべき商品の把握に手間取ったり、陳列棚への搬送に時間がかかったりする。また、補充すべき商品量が多い場合には、陳列棚への品出しが滞り、売り上げに影響を及ぼすことも考えられる。
【0005】
本開示は、簡易なシステム構成で商品の陳列作業の負担を軽減して効率よく陳列させることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の搬送システムは、
店舗の売り場に商品を自動搬送する搬送システムであって、
前記売り場に設けられた陳列棚のレイアウトおよび該陳列棚に陳列される商品の種類を含む陳列棚情報を記憶する記憶部と、
前記陳列棚情報に基づいて、商品と、該商品の陳列先の前記陳列棚または該陳列棚の前方を含む近傍の所定位置の少なくともいずれかと、を対応付けた対応情報を設定する設定部と、
商品を自動搬送する移動体と、
前記店舗に配送された商品または前記店舗に配送されて該店舗のバックヤードに保管されている商品を、前記陳列棚情報と前記対応情報とに基づいて、前記所定位置に自動搬送して配置するように前記移動体を制御する制御部と、
を備えることを要旨とする。
【0008】
本開示の搬送システムでは、陳列棚情報に基づいて、商品と、商品の陳列先の陳列棚または陳列棚の前方を含む近傍の所定位置の少なくともいずれかと、を対応付けた対応情報を設定する。また、陳列棚情報と対応情報とに基づいて、商品を所定位置に自動搬送して配置するように移動体を制御する。これにより、陳列棚を撮像する撮像部やその撮像部を移動させる移動部などを備えない簡易な構成で、商品を陳列棚の前方を含む近傍の所定位置に自動搬送して配置することができる。したがって、簡易なシステム構成で商品の陳列作業の負担を軽減して効率よく陳列させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】搬送システム10の一例を示す説明図。
図2】店舗50の構成の概略を示す説明図。
図3】自律移動体70の構成の概略を示す説明図。
図4】陳列棚情報23aの一例を示す説明図。
図5】商品配送指示処理の一例を示すフローチャート。
図6】搬送予定設定処理の一例を示すフローチャート。
図7】商品搬送指示処理の一例を示すフローチャート。
図8】搬送状況監視処理の一例を示すフローチャート。
図9】搬送経路の一例を示す説明図。
図10】搬送経路の一例を示す説明図。
図11】状況画面Sの一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、本開示の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、搬送システム10の一例を示す説明図である。図2は、店舗50の構成の概略を示す説明図である。図3は、自律移動体70の構成の概略を示す説明図である。搬送システム10は、物流倉庫(物流センタ)30から店舗50へ配送車40により商品14を配送させ、配送された商品14を自律移動体70により店舗50内に自動搬送させるものである。なお、各図では、箱詰めされた状態の商品14を例示する。
【0011】
物流倉庫30は、製造会社などから配送された商品14を仕分けして各店舗50などへ配送する。物流倉庫30では、作業者や図示しないロボットなどが、配送指示に基づいてトラックなどの配送車40に商品14を積み込む。配送車40は、商品14が積み込まれると、配送指示に基づいて配送先の店舗50へ商品14を配送する。なお、商品14の配送は、配送車40に限られず、列車や船舶、航空機、ドローンなどで行われてもよい。
【0012】
店舗50は、商品14の売り場50aと、商品14を保管するバックヤード50bとを備える。配送車40により店舗50に配送された商品14は、配送車40の運転者や店舗50の作業者M(店員)、図示しないロボット、自律移動体70などにより、バックヤード50bに納入される。バックヤード50b内では、図3に示すように、例えば角材やブロック材、パレットなどの支持部材16を商品14の間に挟んだ状態で、複数の商品14が台車18上に積載されている。なお、商品14が台車18上に積載されるものに限られず、バックヤード50b内の保管棚などに積載されてもよい。
【0013】
売り場50aには、商品14を陳列する複数の陳列棚58(58(1)~58(7))と、商品14の精算を行うレジスタである複数のPOS端末(POSレジ)60とが配設されている。複数の陳列棚58(1)~(7)は、それぞれ陳列される商品の種類が定められている。本実施形態では、陳列棚58(1)~(4)をそれぞれ分割した複数の領域a~h毎や陳列棚58(5)~(7)をそれぞれ分割した複数の領域a,b毎に、商品14の種類が定められている。なお、陳列棚58(1)~(7)間の通路を、自律移動体70が移動可能となるように、陳列棚58(1)~(7)のレイアウトが定められている。
【0014】
POS端末60は、図2に示すように、制御部61と、記憶部62と、通信部63と、入力部64と、読取部65と、表示操作部66と、顧客用表示部67と、入出金部68と、印刷部69などを備える。制御部61は、CPUを有し、端末全体の制御を司る。記憶部62は、各種プログラムや各種データを記憶する。通信部63は、店舗50を管理する店舗PC51などと通信を行い、情報のやりとりを行う。入力部64は、各種入力ボタンなどを備え、店員により各種操作が可能に構成されている。読取部65は、バーコードリーダなどで構成され、商品14の種類や価格などの情報を読み取る。表示操作部66は、読み取った商品14の情報や合計金額などを店員に向けて表示したり各種操作が可能なタッチパネルとして構成されている。顧客用表示部67は、読み取った商品14の情報や合計金額などを顧客に向けて表示する。入出金部68は、小銭の入金口や出金口、紙幣の入出金口などを備え、金銭の入金や釣り銭の出金などを行う。印刷部69は、購入した商品14や合計金額の明細などを印刷したレシートを出力する。
【0015】
自律移動体70は、バックヤード50bから売り場50aまで商品14を自動搬送するように自律走行が可能な車両として構成されている。自律移動体70は、車体部72と、載置部74と、昇降部77とを備える。車体部72は、走行用の車輪72fが取り付けられ、制御部72aと、記憶部72bと、通信部72cと、検知部72dと、駆動部72eとを収容する。
【0016】
制御部72aは、自律移動体70の全体を制御するコントローラである。制御部72aは、通信部72cからの情報や検知部72dからの検知信号などを入力し、駆動部72eや載置部74、昇降部77に制御信号などを出力する。制御部72aは、駆動部72eの駆動状態などに基づいて自律移動体70の移動方向や移動距離、現在位置などを把握し、検知部72dからの検知信号などに基づいて障害物の有無などを検知する。なお、制御部72aが、GPS信号などの位置情報を受信して自律移動体70の現在位置などを把握してもよい。記憶部72bは、売り場50aやバックヤード50bでの走行に必要な各種プログラムや各種データなどを記憶する。通信部72cは、店舗50内に配設された無線アクセスポイント59(図1図2参照)に接続されており、ネットワーク12を介して管理装置20と通信可能である。検知部72dは、レーザ光や音波などを周囲に照射して反射波を検出することにより、車体部72の周囲の物体の有無やその物体までの距離を検知する。駆動部72eは、モータや電力を供給するバッテリなどを備え、モータの作動により車輪72fを回転駆動させることにより車体部72を走行させる。なお、自律移動体70は、バックヤード50b内の所定の充電エリアで停止中にバッテリが充電される。
【0017】
載置部74は、昇降部77により昇降可能に構成されており、図示しないアクチュエータの駆動により初期位置とスライド位置との間を水平方向にスライド可能なスライド部75を上部に備え、スライド部75の上面に商品14が載置される。スライド部75には、図示しないモータの駆動により回転する複数のローラを有するコンベア75aが設けられている。載置部74は、コンベア75aの駆動停止により各ローラを回転不能としてスライド部75上の商品14を保持し、コンベア75aの駆動によりスライド部75上の商品14を払い出すことができる。なお、コンベア75aをベルトコンベアとしてもよいし、コンベア75aに代えてシリンダなどで商品14を押し出すことで払い出してもよい。また、スライド部75に、コンベア75aやシリンダなどが設けられておらず、スライドさせたスライド部75を斜めに傾けることなどにより商品14を払い出す構成としてもよい。昇降部77は、例えばパンタグラフ型の昇降装置として構成されており、載置部74を上下に昇降させる。なお、昇降部77が、シリンダなどで昇降する構成としてもよい。
【0018】
自律移動体70が台車18上に積載された商品14を載置部74に載置する場合、制御部72aは、まず搬送対象の商品14(図3では最上段の右側の商品14)を支持する支持部材16同士の間に、スライド部75が入り込む高さまで載置部74が上昇するように昇降部77を制御する。次に、制御部72aは、スライド部75をスライドさせて支持部材16同士の間に入り込ませてから、スライド部75が僅かに上昇して商品14をスライド部75上に支持するように昇降部77を制御する。続いて、制御部72aは、スライド部75を載置部74上の初期位置までスライドさせて商品14を引き出し、載置部74が下端位置まで下降するように昇降部77を制御する。なお、不要になった支持部材16は作業者により回収される。なお、自律移動体70が、複数の商品14を台車18毎まとめて搬送するものなどとしてもよい。
【0019】
また、搬送システム10は、図1に示すように、システム全体を管理する管理装置(システム管理装置)20と、物流倉庫30を管理する物流PC(倉庫管理装置)31と、店舗50を管理する店舗PC(店舗管理装置)51とを備える。
【0020】
管理装置20は、制御部22と、記憶部23と、通信部24とを備える。制御部22は、CPUを有し、装置全体の制御を司る。記憶部23は、各種アプリケーションプログラムや各種データを記憶する。記憶部23には、各店舗50の陳列棚58に関する陳列棚情報23aなどが記憶されている。通信部24は、ネットワーク12を介して物流PC31や店舗PC51と接続されており、物流PC31や店舗PC51と情報のやり取りを行う。また、通信部24は、ネットワーク12に接続された無線アクセスポイント59を介して自律移動体70と通信可能であり、自律移動体70に搬送指示などを出力する。
【0021】
図4は、陳列棚情報23aの一例を示す説明図である。陳列棚情報23aには、各陳列棚58の識別情報と、商品14の種類を示す商品種と、各陳列棚58のレイアウト位置とが対応付けて記憶されている。陳列棚58の識別情報は、陳列棚58(1)~(7)の複数の領域毎に定められている。例えば、陳列棚58(1)~(4)の場合、図2中の左半分を領域a~dに区分けした識別情報(例えば1-aなど)、図2中の右半分を領域e~hに区分けした識別情報(例えば1-eなど)が定められている。また、陳列棚58(5)~(7)の場合、図2中の上下の領域a,bに区分けした識別情報(例えば5-aなど)が定められている。商品14の種類としては、例えば生活用品や生鮮食品、冷凍食品などの大分類の情報と、生活用品であれば衛生用品や洗濯用品、台所用品、トイレ用品などの小分類の情報とが定められている。また、レイアウト位置としては、売り場50aの所定の基準位置を原点とするXY座標系において、各陳列棚58(1)~(7)の各領域のそれぞれの範囲を示す位置座標が定められている。なお、陳列棚情報23aに、POS端末60の設置台のレイアウト位置などが含まれてもよい。また、1の陳列棚58を複数の領域に分けるものに限られず、各領域をそれぞれ陳列棚として情報を定めてもよい。
【0022】
物流PC31は、物流倉庫30に設置され、物流倉庫30における商品14の在庫管理や配送管理などを行う。この物流PC31は、制御部32と、記憶部33と、通信部34と、入力デバイス35と、表示デバイス36とを備える。制御部32は、CPUを有し、装置全体の制御を司る。記憶部23は、各種アプリケーションプログラムや各種データを記憶する。通信部24は、ネットワーク12を介して管理装置20と情報のやりとりを行う他、物流倉庫30の図示しない作業者の携帯端末などに作業指示などを送信する。入力デバイス35は、キーボードやマウス等、作業者が入力操作を行うデバイスである。表示デバイス36は、例えば液晶ディスプレイ等、各種情報を表示するデバイスである。
【0023】
店舗PC51は、店舗50に設置され、店舗50における商品14の販売管理や在庫管理などを行う。この店舗PC51は、制御部52と、記憶部53と、通信部54と、入力デバイス55と、表示デバイス56とを備える。制御部52は、CPUを有し、装置全体の制御を司る。記憶部53は、各種アプリケーションプログラムや各種データを記憶する。記憶部53には、店舗50の陳列棚58に関する陳列棚情報53aなどが記憶されている。通信部54は、ネットワーク12を介して管理装置20と情報のやりとりを行う他、作業者Mの携帯端末Pなどに作業指示などを送信する。入力デバイス55は、キーボードやマウス等、作業者が入力操作を行うデバイスである。表示デバイス56は、例えば液晶ディスプレイ等、各種情報を表示するデバイスである。
【0024】
次に、この搬送システム10において、物流倉庫30から店舗50に商品14が配送されて陳列棚58に陳列されるまでの処理を説明する。図5は、商品配送指示処理の一例を示すフローチャートである。図6は、搬送予定設定処理の一例を示すフローチャートである。図7は、商品搬送指示処理の一例を示すフローチャートである。図8は、搬送状況監視処理の一例を示すフローチャートである。これらは、管理装置20の記憶部23に記憶され、制御部22が物流PC31や店舗PC51と情報をやり取りしながら実行する。
【0025】
図5の商品配送指示処理では、制御部22は、店舗PC51から商品14の販売状況および在庫状況を取得し(S100)、物流PC31から商品14の在庫状況を取得する(S110)。販売状況は、店舗PC51が各POS端末60から各種商品の販売の実績を収集して作成され、実績に応じて更新された商品14の在庫状況が合わせて取得される。物流倉庫30の在庫状況は、物流倉庫30に商品14が配送されたり、物流倉庫30から商品14が配送される度に、物流PC31により更新されるものである。
【0026】
続いて、制御部22は、店舗50に配送される配送対象の商品14があるか否かを判定する(S120)。例えば、制御部22は、店舗50で在庫が少ないか欠品となっている商品14や販売数が所定数以上など販売状況の売れ行きが良好な商品14のうち、物流倉庫30に在庫がある商品14を、配送対象の商品14と判定する。また、制御部22は、店舗50の本部などが販売状況や在庫状況に拘わらず配送対象に定めた商品14、例えば販売の期間や季節が限定された商品14や定期的に店舗50に配送される商品14のうち、物流倉庫30に在庫がある商品14を、配送対象の商品14と判定する。制御部22は、S120で配送対象の商品14がないと判定すると、本処理を終了する。
【0027】
一方、制御部22は、配送対象の商品14があると判定すると、その商品14と搬送先の店舗50とを対応付けた配送先情報を設定し(S130)、配送先情報に基づいて物流PC31に当該商品14の配送を指示して(S140)、本処理を終了する。物流倉庫30(配送元)では、作業者などに配送の準備作業を指示する。作業者は、準備作業として、例えば商品14に配送先の店舗50の情報を付したラベルやその情報が登録されたRFIDなどのタグを商品14に付ける作業を行う。あるいは、作業者は、商品14に付されているバーコードなどの識別情報を読取装置に読み取らせたり画像処理装置に画像処理で認識させたりし、配送先の店舗情報を対応付けて登録する作業を行ってもよい。物流倉庫30では、それらの作業が終了すると、作業者や図示しないロボットなどにより商品14を配送車40に積み込み、店舗50に向けて商品14を配送させる。物流PC31は、商品14を配送した旨や店舗50への到着予定日時などを、管理装置20に送信する。
【0028】
図6の搬送予定設定処理では、制御部22は、まず、商品14の配送先の店舗50の陳列棚情報23a(53a)を取得する(S200)。次に、制御部22は、商品14の情報と陳列棚情報23aとに基づいて、陳列先の陳列棚58(領域)を特定し、陳列棚58前の配置位置を設定する(S210)。例えば、制御部22は、商品14の情報を陳列棚情報23aにおける商品の種類と照合し、商品の種類が一致する陳列棚58を特定する。また、制御部22は、特定した陳列棚58のレイアウト位置に基づいて、陳列棚58前の配置位置を設定する。なお、配置位置は、陳列棚58前に限られず、陳列棚58の近傍の位置であればよく、例えば陳列棚58の側方が通路などで空いていれば、側方の位置でもよい。
【0029】
制御部22は、配置位置を設定すると、商品14と、配送先の店舗50と、陳列棚58前の配置位置とを対応付けた配置先情報(対応情報)を設定する(S220)。続いて、制御部22は、自律移動体70の搬送予定を取得し(S230)、配置先情報に基づいて陳列棚58前の配置位置への搬送予定日時を商品14に対応付けて搬送予定に登録して(S230)、本処理を終了する。なお、搬送予定の登録は、商品14が店舗50に到着する前に実行されてもよいし、商品14が店舗50に到着した後に実行されてもよい。商品14が店舗50に到着する前に実行される場合、制御部22は、商品14の店舗50への到着予定日時よりも後の搬送予定日時を搬送予定に登録すればよい。また、制御部22は、商品14が到着次第、商品14を陳列棚58前の配置位置へ搬送するように登録してもよい。即ち、店舗50に配送された商品14は、バックヤード50bに保管されるものに限られず、直ちに陳列棚58前の配置位置へ搬送されてもよい。
【0030】
図7の商品搬送指示処理では、制御部22は、商品14の搬送予定に基づいて搬送予定日時になったか否かを判定し(S300)、搬送予定日時になっていないと判定すると、本処理を終了する。一方、制御部22は、搬送予定日時になったと判定すると、陳列棚58前の商品14の配置状況と自律移動体70の搬送状況とを取得すると共に(S310)、作業者Mの作業状況を取得する(S320)。なお、作業者Mの作業状況としては、作業者Mの携帯端末Pの位置情報や店舗PC51からの情報に基づいて、売り場50aの陳列棚58付近の作業者Mの人数、即ち自動搬送された商品14の陳列作業が可能な作業者Mの人数などの情報が取得される。
【0031】
次に、制御部22は、商品14を予定通り自動搬送可能であるか否かを判定する(S330)。例えば、制御部22は、搬送予定の陳列棚58前に配置された商品14がまだ陳列されていない場合や、全ての自律移動体70が自動搬送中である場合などに、自動搬送可能でないと判定する。また、制御部22は、陳列作業が可能な作業者Mが少ない場合に自動搬送可能でないと判定する。制御部22は、S330で予定通り自動搬送可能でないと判定すると、当該商品14の新たな搬送予定日時を搬送予定に再設定して(S340)、本処理を終了する。一方、制御部22は、予定通り自動搬送可能であると判定すると、陳列棚情報23aと、陳列棚58前の商品14の配置状況とに基づいて、陳列棚58前の配置位置への搬送経路を設定する(S350)。そして、制御部22は、搬送経路に基づく商品14の自動搬送を自律移動体70に指示して(S360)、本処理を終了する。
【0032】
図9図10は、搬送経路の一例を示す説明図である。図9の例では、陳列棚58(3),(4)間の通路において、陳列棚58(4-a)の前に商品14が1つだけ配置されている場合を示す。この場合、バックヤード50bから出発した自律移動体70が、陳列棚58(3),(4)間の通路を通って目的の陳列棚58(3-h)の前に商品14を配置して、バックヤード50bに戻るように一方向の搬送経路が設定される。なお、自律移動体70は、コンベア75aを駆動することにより、載置部74(スライド部75)上の商品14を床上に払い出して配置位置に配置する。また、図10の例では、陳列棚58(3-e)の前と陳列棚58(4-a)の前に、商品14が1つずつ(計2つ)配置されており、その間を自律移動体70が移動困難となっている場合を示す。この場合、バックヤード50bから出発した自律移動体70が、陳列棚58(3),(4)間の2つの商品14の配置位置を迂回するように、陳列棚58(2),(3)間の通路を通って陳列棚58(3),(4)間の通路に回り込み、目的の陳列棚58(3-h)の前に商品14を配置して、バックヤード50bに戻るように搬送経路が設定される。
【0033】
図8の搬送状況監視処理では、制御部22は、陳列棚58前の商品14の配置状況と自律移動体70の搬送状況とを示す状況画面Sを表示する(S400)。制御部22は、状況画面Sを、店舗50の表示デバイス56や作業者Mの携帯端末Pの表示部などに表示すればよい。あるいは、制御部22は、状況画面SをPOS端末60の表示操作部66や店舗PC51内に設置されたモニタ画面などに表示してもよい。
【0034】
図11は、状況画面Sの一例を示す説明図である。図示するように、陳列棚58前の商品14の配置状況として、現在配置されている配置済みの商品14を示す矩形状のマークと、配置済みを示す実線の星形状のマークと、商品14が配置された順序(例えばP1~P4)と、が表示されている。また、これから商品14が配置される予定箇所にも、配置予定を示す点線の星形状のマークと、商品14が配置される順序(例えばP5,P6)と、が表示されている。作業者Mは、状況画面Sを確認して、例えば、現在位置に近い商品14から陳列作業を行ったり、未陳列の商品14が集まっている箇所から陳列作業を行ったり、自律移動体70が自動搬送中の通路を避けて陳列作業を行ったりすることができる。このように、作業者Mは、自律移動体70の搬送状況や商品14の配置状況を確認しながら、商品14の陳列作業を効率よく行うことができる。
【0035】
次に、制御部22は、自律移動体70との通信に基づいて、自動搬送が完了した商品14があるか否かを判定する(S410)。制御部22は、自動搬送が完了した商品14がある即ち陳列棚58前に配置した商品14があると判定すると、搬送予定から当該商品14の情報を消去し(S420)、状況画面S上で配置済みの表示に変更する(S430)。即ち、状況画面Sに、配置済みの商品14を示す矩形状のマークが追加され、点線の星形状のマークが実線の星形状のマークに変更される。また、当該商品14の陳列指示を作業者Mの携帯端末Pに通知して(S440)、作業者Mに自動搬送が完了した商品14が発生したことを知らせて、商品14の陳列作業を促す。なお、制御部22は、S410で自動搬送が完了した商品14がないと判定すると、S420~S440をスキップする。
【0036】
続いて、制御部22は、作業者Mにより陳列が完了した商品14があるか否かを判定し(S450)、陳列が完了した商品14がないと判定すると、本処理を終了する。なお、作業者Mは、商品14の陳列が完了すると、その商品14を携帯端末Pの状況画面S上などで選択して完了通知を送信するものとする。制御部22は、その完了通知を直接または店舗PC51などを介して受信した場合に、陳列が完了した商品14があると判定する。制御部22は、S450で陳列が完了した商品14があると判定すると、状況画面Sから、当該商品14の表示を消去して(S460)、本処理を終了する。なお、制御部22は、作業者Mからの完了通知の受信に基づいて、商品14が陳列された後の空き箱を自律移動体70に回収させてもよい。
【0037】
ここで、本実施形態の構成要素と本開示の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の搬送システム10が本開示の搬送システムに相当し、陳列棚情報23aを記憶する記憶部23が記憶部に相当し、搬送予定設定処理のS200~S220を実行する制御部22が設定部に相当し、自律移動体70が移動体に相当し、商品搬送指示処理を実行する制御部22が制御部に相当する。携帯端末Pの表示部や店舗PC51の表示デバイス56が表示部に相当し、搬送状況監視処理を実行する制御部22が制御部に相当する。商品搬送指示処理を実行する制御部22が指示部に相当する。なお、本実施形態では、搬送システム10の動作を説明することにより、本開示の搬送方法の一例も明らかにしている。
【0038】
以上説明した搬送システム10では、管理装置20(制御部22)が、陳列棚情報23aに基づいて商品14と陳列先の陳列棚58前の配置位置(所定位置)とを対応付けた配置先情報(対応情報)を設定する。また、制御部22が、陳列棚情報23aと配置先情報とに基づいて商品14を自動搬送して配置するように自律移動体70を制御する。このため、簡易なシステム構成で、商品14を陳列棚58前に自動搬送して配置することができる。また、店舗50の作業者Mは、陳列棚58前に配置された商品14を陳列棚58に陳列すればよく、陳列棚58前まで商品14を運ぶ必要がない。したがって、商品14の陳列作業の負担を軽減して効率よく陳列させることができる。
【0039】
また、管理装置20は、自律移動体70が商品14を自動搬送して配置すると陳列指示を作業者Mに通知するから、作業者Mは通知に従って商品14を陳列棚58に陳列すればよく陳列作業の負担をより軽減することができる。
【0040】
また、管理装置20は、自律移動体70の搬送状況と商品14の配置状況などの状況画面Sを店舗PC51の表示デバイス56や携帯端末Pの表示部などに表示するから、作業者Mは商品14の陳列作業を効率よく行うことができる。
【0041】
また、管理装置20は、陳列棚情報23aと商品14の配置状況とに基づいて自律移動体70の搬送経路を設定するから、陳列棚58前に配置された商品14がある場合でも、適切な搬送経路を設定して効率よく商品14を自動搬送させることができる。
【0042】
また、管理装置20は、商品14と配送先の店舗50との対応付けた配送先情報に基づいて商品14の配送を物流倉庫30に指示するから、商品14の店舗50への配送と売り場20aへの自動搬送とをまとめて効率よく処理することができる。
【0043】
なお、本開示は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0044】
例えば、上述した実施形態では、管理装置20が、搬送予定設定処理で商品14と配送先の店舗50と、陳列棚58前の配置位置とを対応付けた配置先情報を設定したが、これに限られるものではない。例えば、管理装置20が、商品配送指示処理で配送先情報を設定する際に配送先情報を含めて配置先情報を設定してもよい。また、配置先情報(対応情報)は、商品14と、陳列先の陳列棚58または陳列棚58前方を含む近傍の所定位置の少なくともいずれかとを対応付けた情報であればよく、他の情報が含まれていてもよい。また、配置先情報は、商品14と陳列先の陳列棚58前の配置位置とを対応付けた情報としたが、これに限られるものではない。例えば、管理装置20が、商品14と陳列先の陳列棚58を対応付けた配置先情報を設定しておき、自動搬送を指示する際に陳列棚58前の配置位置を設定して自律移動体70に指示してもよい。
【0045】
実施形態では、管理装置20が、配送先情報を設定し、それに基づいて物流倉庫30に商品14の配送指示をしたが、これに限られるものではない。例えば、配送先情報の設定と商品14の配送指示の一方または両方を、搬送システム10のうち管理装置20とは別の装置が行ってもよいし、搬送システム10とは別のシステムが行ってもよい。
【0046】
実施形態では、管理装置20が、陳列棚情報23aと商品14の配置状況とに基づいて搬送経路を設定したが、これに限られず、陳列棚情報23aのみに基づいて搬送経路を設定してもよいし、搬送経路を設定せず目標の配置位置のみを設定して自律移動体70に自律走行を行わせてもよい。このようにしても、自律移動体70は、陳列棚58前に配置されている商品14を避けながら、自動搬送することが可能である。あるいは、店舗PC51など、管理装置20とは別の装置が搬送経路を設定してもよい。
【0047】
実施形態では、状況画面Sに自律移動体70の搬送状況と商品14の配置状況とを両方表示したが、これに限られず、一方のみを表示してもよい。あるいは、このような状況画面Sの表示を行わなくてもよい。
【0048】
実施形態では、商品14を自動搬送する移動体として自律移動体70を例示したが、これに限られるものではない。例えば、店舗50内の床面に設けられた磁気テープや光学テープなどのガイドテープに沿って走行する移動体などとしてもよい。
【0049】
実施形態では、POS端末60を、店員が商品の精算を行うように構成したが、これに限られず、顧客自身が商品の精算を行ういわゆるセルフレジの構成としてもよく、店員用の表示操作部66などを備えない構成としてもよい。
【0050】
ここで、本開示の搬送システムは、以下のように構成してもよい。例えば、本開示の搬送システムにおいて、前記制御部は、前記移動体が前記所定位置に商品を自動搬送して配置すると、該商品を前記陳列棚に陳列する指示を前記店舗の作業者に通知するものとしてもよい。こうすれば、作業者は通知に従って商品を陳列棚に陳列すればよいから、商品の陳列作業の負担をより軽減することができる。
【0051】
本開示の搬送システムにおいて、前記店舗の作業者が視認可能な表示部を備え、前記制御部は、前記移動体による商品の搬送状況と、前記所定位置に配置されて前記陳列棚に陳列されていない商品の配置状況とを表示するように前記表示部を制御するものとしてもよい。こうすれば、作業者は、移動体による商品の搬送状況や商品の配置状況を確認しながら商品の陳列作業を効率よく行うことができる。
【0052】
本開示の搬送システムにおいて、前記制御部は、前記陳列棚情報と、前記所定位置に配置されて前記陳列棚に陳列されていない商品の配置状況とに基づいて、前記移動体の搬送経路を設定するものとしてもよい。こうすれば、所定位置に配置されたものの、まだ陳列されていない商品がある場合でも、適切な搬送経路を設定して効率よく商品を自動搬送させることができるから、商品の陳列作業を効率よく行うことができる。
【0053】
本開示の搬送システムにおいて、前記設定部は、商品と、該商品の配送先の前記店舗との対応付けを、前記対応情報に含めて、または、前記対応情報とは別に設定可能であり、商品と、該商品の配送先の前記店舗との対応付けに基づいて、該商品を配送先の前記店舗へ配送するように配送元に指示する指示部を備えるものとしてもよい。こうすれば、店舗への配送と売り場への自動搬送とを搬送システムがまとめて行うことができるから、別々のシステムが行うものに比して効率よく処理することができる。
【0054】
また、本開示の搬送方法は、店舗の売り場に商品を自動搬送する搬送方法であって、(a)前記売り場に設けられた陳列棚のレイアウトおよび該陳列棚に陳列される商品の種類を含む陳列棚情報を取得するステップと、(b)前記陳列棚情報に基づいて、商品と、該商品の陳列先の前記陳列棚または該陳列棚の前方を含む近傍の所定位置の少なくともいずれかと、を対応付けた対応情報を設定するステップと、(c)前記店舗に配送された商品または前記店舗に配送されて該店舗のバックヤードに保管されている商品を、前記陳列棚情報と前記対応情報とに基づいて、前記所定位置に自動搬送して配置するように移動体を制御するステップと、を含むことを要旨とする。
【0055】
本開示の搬送方法では、上述した搬送システムと同様に、商品の陳列作業の負担を軽減して効率よく陳列させることができる。なお、この搬送方法において、上述した搬送システムの種々の態様を採用してもよいし、上述した搬送システムの各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0056】
本開示は、商品の流通などの分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0057】
10 搬送システム、12 ネットワーク、14 商品、16 支持部材、18 台車、20 管理装置、22,32,52 制御部、23,33,53 記憶部、23a,53a 陳列棚情報、24,34,54 通信部、30 物流倉庫、31 物流PC、35 入力デバイス、36 表示デバイス、40 配送車、50 店舗、50a 売り場、50b バックヤード、51 店舗PC、55 入力デバイス、56 表示デバイス、58,58(1)~(7) 陳列棚、59 アクセスポイント、60 POS端末、61 制御部、62 記憶部、63 通信部、64 入力部、65 読取部、66 表示操作部、67 顧客用表示部、68 入出金部、69 印刷部、70 自律移動体、72 車体部、72a 制御部、72b 記憶部、72c 通信部、72d 検知部、72e 駆動部、72f 車輪、74 載置部、75 スライド部、75a コンベア、77 昇降部、M 作業者(店員)、P 携帯端末、S 状況画面。
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