(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/083 20240101AFI20240910BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240910BHJP
【FI】
G06Q10/083
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2023040501
(22)【出願日】2023-03-15
【審査請求日】2023-05-19
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野村 晃一
【審査官】深津 始
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-197393(JP,A)
【文献】特開2022-144273(JP,A)
【文献】特開2003-223572(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 -G06Q 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を取得する取得部と、
前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に基づいて、同一の前記利用者が商品を購入した複数の店舗を特定する
とともに、前記利用者と紐づく配送先を示す情報を特定する特定部と、
特定された複数の店舗の各々
を示す情報と、前記利用者と紐づく配送先
を示す情報であって
前記利用者が各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者に通知する提供部と、
を備え
、
前記特定部は、
EC事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第1利用者IDと、決済事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第2利用者IDとを紐づけて管理し、
前記第1利用者IDには、電子商取引で過去に配送した配送先を示す情報が紐づけられて登録され、
前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に含まれる前記第2利用者IDから前記第2利用者IDと紐づく前記第1利用者IDを特定し、前記第1利用者IDと紐づく配送先を示す情報を特定する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記特定部は、前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に基づいて、前記利用者が電子商取引で購入した商品と、前記利用者が1以上の実店舗で購入した商品とを特定するとともに、前記利用者と紐づく配送先を示す情報を特定し、
前記提供部は
、前記利用者が電子商取引で購入した商品と
前記利用者が1以上の実店舗で購入した商品とをまとめて同一の配送先に配送する際の配送先を示す情報
として、特定された配送先を示す情報を配送業者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提供部は、同一の前記利用者が複数の実店舗で購入した商品をまとめて同一の配送先に配送する際の配送先を示す情報を配送業者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記提供部は、倉庫機能を有する配送業者
であって物流拠点に対象商品の在庫を持つ配送業者に対して、前記利用者が購入した各商品を示す情報と、前記各商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記利用者と紐づく配送先を示す情報から、配送先コードを生成する生成部をさらに備え、
前記提供部は、
前記配送先コードを印刷可能な形式で購入先の店舗に通知し、前記配送先コードが印刷され付与された対象商品が当該店舗から前記配送業者に渡り、前記配送業者により前記配送先コードが読み取られることで、前記利用者と紐づく配送先を示す情報を前記配送業者に
通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記生成部は、前記第1利用者IDと紐づく配送先を示す情報から、前記配送先コードとして2次元コードを生成する
ことを特徴とする請求項
5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記利用者が各店舗で購入した商品をまとめて配送する際に、まとめて配送する対象の商品であることを示すまとめ配送IDを生成する生成部をさらに備え、
前記提供部は、
前記まとめ配送IDを印刷可能な形式で購入先の店舗に
通知し、対象商品のピックアップ及び配送の依頼とともに前記まとめ配送IDを前記配送業者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、前記利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を決済事業者から取得し、
前記提供部は、前記利用者と紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報を、前記決済事業者と各店舗とを介して前記配送業者に通知する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を取得する取得工程と、
前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に基づいて、同一の前記利用者が商品を購入した複数の店舗を特定する
とともに、前記利用者と紐づく配送先を示す情報を特定する特定工程と、
特定された複数の店舗の各々
を示す情報と、前記利用者と紐づく配送先
を示す情報であって
前記利用者が各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者に通知する提供工程と、
を含
み、
前記特定工程では、
EC事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第1利用者IDと、決済事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第2利用者IDとを紐づけて管理し、
前記第1利用者IDには、電子商取引で過去に配送した配送先を示す情報が紐づけられて登録され、
前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に含まれる前記第2利用者IDから前記第2利用者IDと紐づく前記第1利用者IDを特定し、前記第1利用者IDと紐づく配送先を示す情報を特定する
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を取得する取得手順と、
前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に基づいて、同一の前記利用者が商品を購入した複数の店舗を特定する
とともに、前記利用者と紐づく配送先を示す情報を特定する特定手順と、
特定された複数の店舗の各々
を示す情報と、前記利用者と紐づく配送先
を示す情報であって
前記利用者が各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者に通知する提供手順と、
をコンピュータに実行させる
ための情報処理プログラムであって、
前記特定手順では、
EC事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第1利用者IDと、決済事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第2利用者IDとを紐づけて管理し、
前記第1利用者IDには、電子商取引で過去に配送した配送先を示す情報が紐づけられて登録され、
前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に含まれる前記第2利用者IDから前記第2利用者IDと紐づく前記第1利用者IDを特定し、前記第1利用者IDと紐づく配送先を示す情報を特定する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数のユーザ(ユーザ端末)からコンビニエンスストア等といった特定地点を配送先とする商品の注文を受け付け、受け付けた注文に係る複数の商品をまとめて発注し、この発注にかかる送料(まとめ送料)と各注文の内容(注文個数や注文人数等)とに基づいて、各注文者に請求する送料を決定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、ユーザから特定地点を配送先とする商品の注文を事前に受け付けていることが前提となっており、ユーザが実店舗でリアルタイムに購入する場合については考慮されていない。現状では、1人のユーザが複数の店舗で別々に商品を購入して自宅配送を依頼する場合、店舗ごとに配送先となる自宅の住所を記載しなければならず、また、配送料も店舗ごとに別々に決定されることになる。配送先となる住所情報を共有できれば、ユーザの利便性はさらに向上することが期待できる。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、実店舗での商品購入時におけるユーザの利便性をさらに向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を取得する取得部と、前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に基づいて、同一の前記利用者が商品を購入した複数の店舗を特定するとともに、前記利用者と紐づく配送先を示す情報を特定する特定部と、特定された複数の店舗の各々を示す情報と、前記利用者と紐づく配送先を示す情報であって前記利用者が各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者に通知する提供部と、を備え、前記特定部は、EC事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第1利用者IDと、決済事業者が前記利用者を識別するための識別情報である第2利用者IDとを紐づけて管理し、前記第1利用者IDには、電子商取引で過去に配送した配送先を示す情報が紐づけられて登録され、前記端末装置を用いた決済サービスの決済結果に含まれる前記第2利用者IDから前記第2利用者IDと紐づく前記第1利用者IDを特定し、前記第1利用者IDと紐づく配送先を示す情報を特定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、実店舗での商品購入時におけるユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るまとめ配送の概要を示す説明図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。
【
図6】
図6は、利用者情報データベースの一例を示す図である。
【
図7】
図7は、履歴情報データベースの一例を示す図である。
【
図8】
図8は、配送先情報データベースの一例を示す図である。
【
図9】
図9は、商品配送情報データベースの一例を示す図である。
【
図10】
図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、
図1では、実店舗での商品購入時に本人確認手段を利用して、電子商取引(EC)と同じ配送先情報を利用して自宅配送を実現する場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。端末装置10とサーバ装置100とは、ネットワークN(
図3参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。本実施形態では、端末装置10は、サーバ装置100と連携する。
【0012】
端末装置10は、利用者U(ユーザ)により使用されるスマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者Uから指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0013】
サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10と連携し、各利用者Uの端末装置10に対して、各種アプリケーション(以下、アプリ)等に対するAPI(Application Programming Interface)サービス等と、各種データを提供する情報処理装置であり、コンピュータやクラウドシステム等により実現される。
【0014】
また、サーバ装置100は、各利用者Uの端末装置10に対して、オンラインで何らかのWebサービスを提供する情報処理装置であってもよい。例えば、サーバ装置100は、Webサービスとして、インターネット接続、検索サービス、SNS(Social Networking Service)、電子商取引(EC:Electronic Commerce)、電子決済、オンラインゲーム、オンラインバンキング、オンライントレーディング、宿泊・チケット予約、動画・音楽配信、ニュース、地図、ルート検索、経路案内、路線情報、運行情報、天気予報等のサービスを提供してもよい。実際には、サーバ装置100は、上記のようなWebサービスを提供する各種サーバと連携し、Webサービスを仲介してもよいし、Webサービスの処理を担当してもよい。
【0015】
なお、サーバ装置100は、利用者Uに関する利用者情報を取得可能である。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの性別、年代、居住地域といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、サーバ装置100は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)とともに利用者Uの属性に関する情報を記憶して管理する。
【0016】
また、サーバ装置100は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得してもよい。例えば、サーバ装置100は、利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uの商品購入や決済処理の履歴である購入履歴(決済履歴)を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得する。また、サーバ装置100は、利用者Uのマーケットプレイスへの出品の履歴である出品履歴や販売履歴を電子商取引サーバや決済処理サーバから取得してもよい。また、サーバ装置100は、利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNSサーバから取得する。なお、上記の各種サーバ等は、サーバ装置100自体であってもよい。すなわち、サーバ装置100が上記の各種サーバ等として機能してもよい。
【0017】
本実施形態では、
図1に示すように、情報処理システム1は、利用者Uの端末装置10、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)と、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)と、店舗端末200とを含む。
【0018】
店舗端末200は、実店舗(施設、事業所でも可)に設置/配置され、利用者Uの決済に使用される情報処理装置である。店舗端末200は、移動可能(可搬式)であってもよい。なお、店舗端末200の本体は、端末装置10と同様の端末装置であってもよいし、サーバ装置100と同様のサーバ装置であってもよい。また、店舗端末200は、電子レジスタ(レジ)やPOSレジ、POS端末、マルチコピー機等であってもよい。
【0019】
第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、サーバ装置100の1つであって、EC事業者により使用されるサーバ装置である。第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、サーバ装置100の1つであって、決済事業者により使用されるサーバ装置である。本実施形態では、EC事業者の例として事業者Y、決済事業者の例として事業者PPを示す。なお、実際には、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)と第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)とは同一であってもよい。例えば、決済事業者がEC事業者を兼ねていてもよい。
【0020】
また、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、決済サーバとして、端末装置10を用いた決済(電子決済)に関する電子決済サービスを提供する。例えば、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、利用者Uの端末装置10に表示された利用者Uの識別情報である利用者識別情報を読み取らせた店舗端末200から当該利用者識別情報と店舗を識別する店舗識別情報と決済内容とを取得した場合、もしくは、店舗識別情報を読み取らせた端末装置10から、利用者識別情報と店舗識別情報と決済内容とを取得した場合に、当該決済内容に基づいて、当該利用者識別情報が示す利用者Uの口座から当該店舗識別情報が示す口座へと決済内容に応じた電子マネーを移動させる決済処理機能を有する。
【0021】
〔1-1.端末装置10を用いた決済〕
ここで、実施形態に係る情報処理に先立ち、端末装置10を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、実店舗に配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、実店舗を識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが端末装置10を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の端末装置10を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。また、QRコード(登録商標)は、2次元コードに限らず、3次元コード等であってもよい。
【0022】
例えば、利用者Uが実店舗にて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、端末装置10にインストールされた決済用のアプリケーション(決済アプリ)を起動する。そして、利用者Uは、決済アプリを介して、実店舗に設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、端末装置10は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U又は実店舗の店員から決済金額の入力を受け付ける。そして、端末装置10は、利用者Uを識別する利用者識別情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、実店舗を示す情報(例えば、店舗ID))と、決済金額とを示す決済情報を第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)へと送信する。
【0023】
このような場合、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す実店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移動させる。そして、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、決済が完了した旨の通知を端末装置10へと送信する。このような場合、端末装置10は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0024】
より詳細な例を説明する。例えば、実店舗に設置された店舗識別情報は、店舗ごとに設定されるURLであって、実店舗が属するグループを示すグループ識別情報と、そのグループにおいて実店舗を識別するグループ店舗識別情報とに紐づけ、決済サーバである第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)が参照可能に管理されている。なお、店舗識別情報となるURLは、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)にアクセスするためのURLとなる。端末装置10は、店舗識別情報を撮影すると、撮影した店舗識別情報が示すURLにアクセスし、利用者識別情報を送信する。このような場合、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、アクセスされたURLと対応するグループ識別情報を特定し、特定したグループ識別情報と紐づけられた電子マネーの口座(「ウォレット」と表示する場合がある)を特定する。続いて、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、端末装置10に対して金額入力画面を表示させ、金額を入力させる。そして、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、端末装置10から受けつけた利用者識別情報と紐づけられたウォレットから、グループ識別情報を特定し、特定したグループ識別情報と紐づけられたウォレットに対して、入力された金額の電子マネーを移動させる。なお、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、グループ識別情報およびグループ店舗識別情報に紐づけられるウォレットに電子マネーを移動させてもよい。
【0025】
なお、端末装置10を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、端末装置10を用いた決済は、実店舗に設置された店舗端末200を用いたものであってもよい。例えば、端末装置10は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、実店舗に設置された店舗端末200は、端末装置10に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報(若しくは、利用者識別情報が示す情報、すなわち、利用者Uを示す情報(例えば、利用者ID))と、決済金額と、実店舗を識別する情報とを示す決済情報を第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)へと送信する。このような場合、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、実店舗の口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移動させ、実店舗の店舗端末200又は端末装置10に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0026】
より詳細には、端末装置10は、利用者識別情報とともに第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に対して支払いリクエストを送信する。このような場合、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、ワンタイムコードを生成し、生成したワンタイムコードと利用者識別情報とを紐づけるとともに、ワンタイムコードを端末装置10に送信する。すると、端末装置10は、画面上にワンタイムコード(すなわち、利用者を識別する情報)を表示する。このような場合、店舗端末200は、端末装置10に表示されたワンタイムコードを読み取ると、読み取ったワンタイムコードと、グループ識別情報、グループ店舗識別情報および決済金額を第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に送信する。すると、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、ワンタイムコードに紐づけられた利用者識別情報に紐づくウォレットから、グループ識別情報およびグループ店舗識別情報とに紐づけられるウォレットに決済金額分の電子マネーを移動させる。
【0027】
また、端末装置10を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から実店舗の口座へと電子マネーを移動させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、端末装置10は、実店舗の口座に対して決済金額の電子マネーを移動させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
【0028】
このように、端末装置10を用いた決済では、決済アプリが利用者口座から決済額分の電子マネーを引き出して、加盟店の売上情報として管理する(加盟店口座への入金とは異なる)。また、所定のタイミングで、売上情報をもとに、加盟店の銀行口座に、売上から管理手数料を減算した額の現金を入金する。なお、加盟店が管理する加盟店の電子マネー口座に、利用者口座から電子マネーを入金してもよく、入金時あるいは所定のタイミングで、手数料を加盟店が管理する加盟店口座から取得してもよい。さらに、決済アプリに関して利用者Uに提供されるクーポンの原資が加盟店負担であれば、銀行口座に現金を入金する際、もしくは、加盟店の口座に電子マネーを入金する際等に、負担分の現金若しくは電子マネーを減算して提供する。
【0029】
上述した決済手段や決済サービスでは、加盟店は電子マネー残高を扱うことはなく、上述した決済手段や決済サービスでの加盟店ごとの売上は決済サーバ上で管理している。このとき、売上を電子マネー残高で加盟店口座に送金しておらず、現金にして銀行口座に入金している。入金の際に、クーポンの原資が加盟店負担なら、売上からクーポンの原資の分を差し引いた額を振り込む。
【0030】
本実施形態では、決済アプリに関して利用者Uに提供されるクーポンは、決済に連動して自動適用される。そのため、利用者Uがレジでクーポンを提示する必要がない。例えば、利用者Uが店舗に設置された2次元コードをスキャン(ユーザスキャン)する場合には、サーバ側で利用者IDに関連付けられたクーポンIDを取得する。また、店舗側が利用者Uの提示した2次元コードをスキャン(ストアスキャン)する場合には、店舗側が利用者Uの提示した2次元コードに対応したワンタイムコードを取得し、サーバ側でワンタイムコードに関連付けられた利用者IDとクーポンIDとを取得する。この場合、ワンタイムコードが利用者Uを示す情報となる。
【0031】
なお、上述した決済手段や決済サービスは、商品の購入や役務の提供に対する対価の提供(債務の精算)のためのものに限定されるものではない。例えば、上述した決済手段や決済サービスは、複数の利用者が有する口座間の送金に関する機能を有していてもよい。すなわち、上述した決済手段や決済サービスは、利用者や店舗等、電子マネーの所有者と紐づく任意の所有者の口座間における電子マネーの送受信を制御するサービスであればよい。すなわち、実施形態に係る決済手段や決済サービスは、電子マネーのやり取りを実現するための各種制御(電子マネーを介した各種の口座間送金制御のみならず、電子マネー口座と銀行口座間のやり取りに関する制御や、分割、ボーナス払いに伴う処理といった各種債権処理、その他電子マネーを含む財産のやり取りに関する各種制御)を実行する取引手段や取引サービスであれば、任意の態様で提供されるものであってもよい。また、このような取引手段や取引サービスが実現する各種の制御には、決済に関する制御と送金に関する制御の両方が含まれていてもよく、いずれか一方のみが含まれていてもよい。すなわち、「取引」とは、電子マネーに関する「決済」のみならず、電子マネーの「送金」やその他各種の処理をも含む概念である。すなわち、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、任意の所有者間における電子マネーのやり取りを制御する取引手段を実現する情報処理装置であってもよい。
【0032】
例えば、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、決済や送金等といった電子マネーの取引に関する取引情報が生じると、取引情報に基づいて利益を受け取るか否かの選択を利用者から受け付け、利用者が利益を受け取る場合は、利用者に対して取引を行ったことによる利益を付与する。また、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、利益を受け取らない場合は、取引サービスにおける利用者の行動に基づき、より有利な利益を利用者に付与することとなる。
【0033】
〔1-2.配送先情報の共有〕
本実施形態では、実店舗での商品購入時に本人確認手段を利用して、電子商取引(EC)と同じ配送先情報を利用して自宅配送を実現する。これにより、欲しいものをその場で買って自宅に届けさせるサービスを実現し、買い損ない体験のゼロ化や、荷物レス化を実現し、最終的に、実店舗で欲しいものと出会った時、購入機会を逸しない世界を実現する。
【0034】
ユーザは、実店舗で気になった商品があっても、様々な事情により、本当はその場で購入したいのに実店舗での買い物で商品購入を諦めていることがある。例えば、移動中の荷物になる/格好悪い/重くて持ち運びたくない等の理由や、荷物になるから後で買おうと思っていてもどこに売っていたかわからなくなった等の理由、旅行先で気に入ったお土産を購入しようとしても、お土産を渡すのは少し先なので賞味期限や保管方法が気になる等の理由で、商品購入を諦めていることがある。
【0035】
一見、電子商取引(EC)で解決できそうだが、実店舗での買い物は、ネットショッピングにはない発見や楽しさがある。また、実際に実物の商品を自分の目や手で確認し、店員とやり取りしながら購入できるメリットもある。また、旅行先などのお土産は、心理的に現地で買って帰りたいものである。すなわち、実店舗で購入したい商品は存在し、完全に電子商取引(EC)では解決できない。
【0036】
電子商取引(EC)と実店舗での商品購入の違いの1つは、配送先の指定の手間の有無である。実店舗での商品購入において電子商取引(EC)と同様に簡潔に又は自動的に配送指定できると便利であるが、実店舗で商品購入するたびに宛先に住所を書くのは手間であるため、商品購入を断念することがある。
【0037】
そこで、電子商取引(EC)における配送情報データを実店舗での配送指定に連携するサービスを提供できれば、このような問題が解決すると思われる。
【0038】
例えば、
図1に示すように、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第1利用者ID(YID)と第2利用者ID(PPID)とを紐づけて管理する(ステップS1)。
【0039】
第1利用者ID(YID)は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID)であって、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)が管理・保有する利用者IDである。
【0040】
第2利用者ID(PPID)は、利用者Uを示す識別情報(利用者ID)であって、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)が管理・保有する利用者IDである。
【0041】
第1利用者ID(YID)には、電子商取引(EC)で過去に配送先とした住所が紐づけられて登録されている。なお、住所は、配送先情報の一例に過ぎない。実際には、住所は、配送先を特定できる情報であればよい。このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)と連携していてもよいし、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)から事前に第2利用者ID(PPID)の通知を受けてもよい。
【0042】
続いて、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、利用者Uが端末装置10を用いて店舗端末200で決済を行った際に、決済サーバとして、上記の端末装置10を用いた決済(電子決済)に関する電子決済サービスを提供する(ステップS2)。決済(電子決済)におけるQRコード(登録商標)の読み取り方法は、ユーザスキャンでもストアスキャンでもよい。
【0043】
続いて、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、所定の店舗で利用者Uが対象商品を購入して決済が行われた場合、第2利用者ID(PPID)を第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)に送信する(ステップS3)。なお、実際には、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、第2利用者ID(PPID)を含む決済結果(決済情報)を第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)に送信してもよい。すなわち、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、第2利用者ID(PPID)を、決済結果(決済情報)と同時に第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)に送信してもよい。
【0044】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)から第2利用者ID(PPID)を受信すると、第2利用者ID(PPID)と紐づく第1利用者ID(YID)を特定し、第1利用者ID(YID)と紐づく住所を特定する(ステップS4)。なお、第1利用者ID(YID)と紐づく住所は、利用者情報に含まれる居住地の住所であってもよいし、購入履歴に含まれる配送先の住所であってもよい。また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、住所に限らず、第1利用者ID(YID)と紐づく氏名や連絡先等も特定してもよい。
【0045】
このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第1利用者ID(YID)と紐づく住所が複数ある場合、所定の条件を満たす住所を選定する。例えば、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、配送先に指定されている住所や最も配送の頻度が高い住所を選定してもよいし、自宅の住所を優先してもよいし、利用者Uが選択できるようにしてもよい。
【0046】
このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2利用者ID(PPID)と紐づく第1利用者ID(YID)の有無を確認してもよい。そして、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2利用者ID(PPID)と紐づく第1利用者ID(YID)がない場合には、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に対して、第2利用者ID(PPID)と紐づく第1利用者ID(YID)がない旨(EC事業者の未登録ユーザである旨)を通知してもよい。この場合、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、第2利用者ID(PPID)が示す利用者U(の端末装置10)に対して、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)へのユーザ登録を案内/推奨してもよい。
【0047】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第1利用者ID(YID)と紐づく住所情報(配送先情報)の有無を確認してもよい。そして、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第1利用者ID(YID)と紐づく住所情報がない場合には、第1利用者ID(YID)が示す利用者U(の端末装置10)に対して、利用者Uの住所情報(配送先情報)の登録を要求(又は住所情報の問い合わせを)してもよいし、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に対して、第1利用者ID(YID)と紐づく住所情報がない旨を通知してもよい。
【0048】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、特定された住所を示す配送先コードを生成する(ステップS5)。配送先コードは、住所そのものを示すQRコード(登録商標)でもよいし、住所と紐づく第1利用者ID(YID)を示すQRコード(登録商標)でもよいし、第1利用者ID(YID)と紐づく住所を特定するための一意な文字列を生成して2次元コード化したQRコード(登録商標)でもよい。また、配送先コードには、住所に限らず、氏名や連絡先等を示す情報も含まれていてもよい。なお、QRコード(登録商標)は一例に過ぎない。実際には、配送先コードは、QRコード(登録商標)に限定されない。
【0049】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に配送先コードを送信する(ステップS6)。このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、対象商品に配送先コードを付与するため、配送先コードを印刷可能な形式で送信する。
【0050】
続いて、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、配送先コードを店舗端末200に送信する(ステップS7)。第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、この際の送信先となる店舗端末200を、ステップS2の決済サービスの提供時において利用者Uの端末装置10や店舗端末200から送信される支払先のID(店舗ID等)を用いて特定する。
【0051】
続いて、店舗端末200の店舗の店員は、店舗端末200が受信した配送先コードを印刷して対象商品(又は対象商品を収納した外装梱包材)に付与し、配送先コードが付与された対象商品を配送業者Dに渡す(ステップS8)。このとき、店舗端末200は、配送先コードを印刷可能な形式で受信する。
【0052】
続いて、配送業者Dは、配送先コードが示す住所に対象商品を配送する(ステップS9)。このとき、配送業者Dは、バーコードリーダ等により配送先コードを直接読み取り、配送先コードが示す住所を特定する。また、配送業者Dの端末装置10は、配送先コードを読み取って、配送先コードが示す住所を、地図(マップ)上にピンとともに表示してもよい。また、配送業者Dの端末装置10は、現在位置から住所の位置までのルート案内をしてもよい。
【0053】
なお、実際には、店舗端末200の店舗の店員又は配送業者Dは、配送先コードから、配送先コードが示す住所を特定し、特定された住所が記載された宛先ラベルを印刷して対象商品(又は対象商品を収納した外装梱包材)に付与してもよい。
【0054】
本実施形態では、住所を特定する必要があるのは、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)と配達業者のみである。第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)や店舗端末200は、配送先コードのみを送信又は利用できれば十分であり、住所を特定する必要はない。ただし、実際には、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)や店舗端末200も、配送先コードから住所を特定してもよい。また、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)、店舗端末200、及び配送業者Dは、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)とは別に自身が独自に有する利用者Uの住所情報を、配送先コードに紐づけて記憶してもよい。
【0055】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置は、同じ利用者について、第1事業者(EC事業者)の利用者を示す第1利用者識別情報と、第2事業者(決済事業者)の利用者を示す第2利用者識別情報とを紐づけて記憶する。そして、第2事業者のサービス(決済サービス)を利用して利用者が購入先(実店舗)で対象商品を購入した場合、第2事業者から通知される第2利用者識別情報を取得し、第2利用者識別情報と紐づく第1利用者識別情報を特定し、第1利用者識別情報と紐づく利用者の配送先情報を、第2事業者を介して購入先に提供する。
【0056】
本実施形態によれば、電子商取引(EC)での配送先として登録・利用されている住所を、実店舗での商品購入時の配送先として利用することができる。特に、実店舗での商品購入時に決済アプリを用いて決済した際に、決済アプリの事業者と提携している電子商取引(EC)の事業者のショッピングモールでの配送先として登録・利用されている住所を実店舗が取得して利用することができる。
【0057】
〔1-3.その他〕
なお、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、配送先コードではなく、住所データ(住所情報)をそのまま店舗端末200に通知してもよい。この場合、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、配送先コードを生成する必要はなく、配送先コードと住所とを紐づける必要もない。また、上記の配送先コードは住所データと読み替える。
【0058】
また、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、上記の端末装置10を用いた決済(電子決済)の決済結果と同時に、配送先コード又は住所データを店舗端末200に通知してもよい。
【0059】
また、店舗端末200は、倉庫機能を有する配送業者D(物流拠点に対象商品の在庫を持つ配送業者D)に対して、配送先コードと、対象商品を示す情報(商品情報)とを通知してもよい。例えば、店舗端末200は、ストアスキャンの場合、POS端末から商品情報を取得して、商品情報と配送先コードとを配送業者Dに通知してもよい。すなわち、店舗の店員ではなく配送業者Dが、配送先コードを印刷して、保管している対象商品(又は対象商品を収納した外装梱包材)に付与してもよい。なお、配送業者Dに通知とは、配送業者Dのサーバ装置100又は端末装置10に通知することを示す。
【0060】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、配送先コードと住所とを紐づけて配送業者Dのサーバ装置100(配送業者サーバ)(図示省略)に通知してもよい。そして、配送業者Dのサーバ装置100(配送業者サーバ)が、配送先コードに紐づけられた住所を配送作業員又はドライバーの端末装置10に通知してもよい。
【0061】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、利用者Uの端末装置10に対して、配送先コードを送信してもよい。例えば、利用者Uは、店舗にある商品を現金で購入する場合、現金での決済と同時に、利用者Uの端末装置10に表示された配送先コードを店舗端末200(又は店舗の店員)に提示してもよい。また、利用者Uは、決済アプリを用いて決済する場合、決済アプリの一画面に、決済用のQRコード(登録商標)と、配送先コードとを同時に表示して店舗端末200(又は店舗の店員)に提示してもよい。店舗端末200(又は店舗の店員)は、利用者Uの端末装置10に表示された配送先コードを読み取ることで、配送先コードを取得し、配送先コードが示す住所を特定することができる。
【0062】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第1利用者ID(YID)を2次元コード化したQRコード(登録商標)であるユーザ識別用コードを生成して、利用者Uの端末装置10に送信してもよい。例えば、利用者Uは、店舗にある商品を現金で購入する場合、現金での決済と同時に、利用者Uの端末装置10に表示されたユーザ識別用コードを店舗端末200(又は店舗の店員)に提示する。そして、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、店舗端末200からユーザ識別用コードを受信すると、ユーザ識別用コードと紐づく第1利用者ID(YID)を特定し、第1利用者ID(YID)と紐づく住所を特定し、特定された住所を示す配送先コードを生成する。
【0063】
なお、実際には、ユーザ識別用コードではなく、第1利用者ID(YID)自体を使用してもよい。利用者Uは、店舗にある商品を現金で購入する場合、現金での決済と同時に、利用者Uの端末装置10に表示された第1利用者ID(YID)を店舗端末200(又は店舗の店員)に提示する。そして、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、店舗端末200から第1利用者ID(YID)を受信すると、第1利用者ID(YID)と紐づく住所を特定し、特定された住所を示す配送先コードを生成する。
【0064】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)から通知された実店舗での購入結果に基づいて、対象商品のレビュー情報を生成して、自身のショッピングモール等の利用者Uに提供してもよい。例えば、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、決済用のQRコード(登録商標)で対象商品の購入を特定する。
【0065】
また、店舗端末200は、配送先コード、あるいは第1利用者ID(YID)又は第2利用者ID(PPID)に対して、電子スタンプやクーポンを自動提供してもよい。また、店舗端末200は、配送先コードが示す住所宛にはがきやDM等を送ることができる。この場合、店舗が個別に顧客の個人情報管理をしなくてもよい。
【0066】
〔1-4.まとめ配送〕
また、電子商取引(EC)と実店舗での商品購入の違いの1つは、複数の商品配送の集約と、配送対象の商品の合計金額による配送料の割引(送料無料を含む)である。電子商取引(EC)では、購入先(出品者)が異なる商品であっても1つのカートに入れて購入し、まとめて配送することができる。しかし、実店舗では、関連のない複数の店舗で購入した商品をまとめて配送することができない。
【0067】
本実施形態では、複数店舗の配送商品の配送先が同一の住所である場合、複数店舗の配送商品をまとめて同時に配送する。個別に配送するよりもまとめて同時に配送したほうが配送料もやすくなるし、送料無料対象も拡大できる。なお、実際には、配送に限らず、購入者が商品を特定地点に取りに行くようにしてもよい。
図2は、実施形態に係るまとめ配送の概要を示す説明図である。
【0068】
例えば、
図2に示すように、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、ショッピングモールで利用者Uの購入した対象商品の決済が行われた場合、及び、実店舗で利用者Uの購入した対象商品の決済が行われ、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)から(決済結果とともに)第2利用者ID(PPID)を受信した場合(
図1のステップS2~S3)、利用者Uの端末装置10に対して、「まとめ配送の対象としますか?」というメッセージとともに、まとめ配送の対象とするか否かを問い合わせる(ステップS11)。
【0069】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、問い合わせに対して、利用者Uの端末装置10から「はい」(まとめ配送の対象とする)という回答を受けた場合、利用者Uの購入した対象商品をまとめ配送対象として決定する(ステップS12)。
【0070】
このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、配送業者Dとの事前の取り決めに従って、利用者Uの購入した対象商品をまとめ配送対象として決定するごとに、配送料の割引率(又は割引額)を変更し、その旨(又は変更後の配送料)を利用者Uの端末装置10に通知してもよい。すなわち、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、まとめ配送対象の商品が増えるごとに配送料を安く(低減)し、その旨(又は変更後の配送料)を利用者Uの端末装置10に通知してもよい。
【0071】
なお、実際には、実店舗で利用者Uの購入した対象商品の決済が行われた場合、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)が、決済アプリを介して、利用者Uの端末装置10に対して、「まとめ配送の対象としますか?」というメッセージとともに、まとめ配送の対象とするか否かを問い合わせてもよい。そして、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、問い合わせに対して、利用者Uの端末装置10から「はい」(まとめ配送の対象とする)という回答を受けた場合、第2利用者ID(PPID)とともに、まとめ配送対象商品である旨を第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)に送信する。第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)から第2利用者ID(PPID)とともに、まとめ配送対象商品である旨を受信した場合、利用者Uの購入した対象商品をまとめ配送対象として決定する。
【0072】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、利用者Uの購入した対象商品をまとめ配送対象とした場合、配送先コード又は住所データ(住所情報)ではなく、まとめ配送IDを生成して店舗端末200に通知する(ステップS13)。まとめ配送IDは、まとめ配送対象の商品を特定するための識別情報である。このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、当日中は、同一利用者について同一のまとめ配送IDを生成して店舗端末200に通知する。
【0073】
なお、実際には、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)にまとめ配送IDを送信し、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)が、まとめ配送IDを店舗端末200に送信するようにしてもよい。すなわち、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)を介して間接的に、まとめ配送IDを店舗端末200に送信してもよい。実際には、まとめ配送IDの通知の経路は問わない(任意である)。
【0074】
続いて、店舗端末200の店舗の店員は、店舗端末200が受信したまとめ配送IDを印刷してまとめ配送対象商品(又はまとめ配送対象商品を収納した外装梱包材)に付与して、まとめ配送対象商品を保管する(ステップS14)。
【0075】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、当日中の所定のタイミングで(所定の時間帯、購入時から所定時間経過後等に)、利用者Uの端末装置10に対して、「本日の購入分をまとめ配送しますか?」というメッセージとともに、まとめ配送の実施(実行)の可否を問い合わせる(ステップS15)。このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、まとめ配送の実施(実行)の可否とともに、まとめ配送を実施する場合の配送予定日や配送希望時間帯(時間帯指定)を問い合わせてもよい。
【0076】
なお、実際には、当日に限定されない。例えば、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、ステップS12において、まとめ配送の対象とするか否かの問い合わせに対して、利用者Uの端末装置10から「はい」(まとめ配送の対象とする)という回答を受けた場合に、まとめ配送の配送予定日についても問い合わせてもよい。このとき、すでに設定されている配送予定日のまとめ配送に間に合うようであれば、「この配送予定日のまとめ配送の対象としますか?」というメッセージとともに、設定されている配送予定日のまとめ配送の対象とするか否かを問い合わせてもよい。そして、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、ステップS15において、配送予定日の期日前(前日でも可)及び当日の所定のタイミングで、利用者Uの端末装置10に対して、「予定通り配送予定日にまとめ配送しますか?」というメッセージとともに、配送予定日のまとめ配送の実施の可否を問い合わせてもよい。このとき、利用者Uは、配送予定日や配送希望時間帯(時間帯指定)を変更することも可能である。
【0077】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、問い合わせに対して、利用者Uの端末装置10から「はい」(まとめ配送を実施する)という回答を受けた場合、利用者Uのまとめ配送の実施を決定する(ステップS16)。なお、実際には、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)が利用者Uの端末装置10に対してまとめ配送の実施の可否を問い合わせ、「はい」(まとめ配送を実施する)という回答を受けた場合、利用者Uのまとめ配送の実施を決定し、その結果を第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)に通知してもよい。
【0078】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、配送業者Dにまとめ配送対象商品のピックアップ及び配送を依頼するため、まとめ配送対象商品に付与されたまとめ配送IDと、まとめ配送対象商品がある店舗の情報(店舗情報)と、配送先コード又は住所データ(住所情報)とを紐づけて配送業者Dに通知する(ステップS17)。このとき、配送業者Dは、配送先コード又は住所データ(住所情報)を印刷して、まとめ配送対象商品を収納する箱(外装梱包材)に付与する。
【0079】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、倉庫機能を有する配送業者D(物流拠点に対象商品の在庫を持つ配送業者D)に対して、まとめ配送対象商品に付与されたまとめ配送IDと、まとめ配送対象商品を販売した店舗の情報(店舗情報)と、配送先コード又は住所データ(住所情報)とを紐づけて通知してもよい。そして、配送業者Dは、商品(又はその代金)及び配送料を店舗(店舗端末200)に請求して回収する。このとき、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)が、商品(又はその代金)及び配送料を立て替えてもよい。
【0080】
なお、実際には、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に上記のまとめ配送に関する各情報(まとめ配送ID、店舗情報、住所情報)を通知し、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)が、上記のまとめ配送に関する各情報を店舗端末200に通知し、店舗端末200が、上記のまとめ配送に関する各情報を配送業者Dに通知するようにしてもよい。すなわち、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)及び店舗端末200を介して間接的に、上記のまとめ配送に関する各情報を配送業者Dに通知してもよい。実際には、上記のまとめ配送に関する各情報の通知の経路は問わない(任意である)。
【0081】
続いて、配送業者Dは、まとめ配送対象商品を各店舗からピックアップして収集する(ステップS18)。このとき、店舗端末200の店舗の店員は、まとめ配送IDが付与されたまとめ配送対象商品を配送業者Dに渡す。なお、実際には、配送業者Dは、各店舗から連絡(配送の依頼)を受けてから、まとめ配送対象商品を各店舗からピックアップして収集してもよい。あるいは、配送業者Dは、毎日決められた時間帯に既定の各店舗を巡回し、まとめ配送対象商品を各店舗からピックアップして、まとめ配送の実施前に(事前に)まとめ配送対象商品を収集・保管していてもよい。
【0082】
なお、実際には、
図1のステップS6において、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)に対して、配送先コードとまとめ配送IDとを送信してもよい。また、
図1のステップS7において、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)は、店舗端末200に対して、配送先コードとまとめ配送IDとを送信してもよい。そして、
図1のステップS8において、店舗端末200の店舗の店員は、店舗端末200が受信した配送先コードとまとめ配送IDとを印刷して対象商品(又は対象商品を収納した外装梱包材)に付与し、配送先コードとまとめ配送IDとが付与された対象商品を配送業者Dに渡してもよい。
【0083】
続いて、配送業者Dは、同一のまとめ配送IDが付与されたまとめ配送対象商品を、まとめ配送IDに紐づく配送先コード又は住所データ(住所情報)が付与された同一の箱(外装梱包材)に収納し、まとめ配送対象商品が収納された箱ごと配送を行う(ステップS19)。すなわち、配送業者Dは、まとめ配送対象商品を一箱にまとめて、同じ住所にまとめ配送する。なお、箱は一例に過ぎない。実際には、箱に限定されない。
【0084】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置は、利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を取得し、同一利用者が商品を購入した複数の店舗を特定する。そして、特定された複数の店舗の各々の情報と、利用者と紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者Dに通知する。
【0085】
本実施形態によれば、電子商取引(EC)で購入した商品と、1以上の実店舗で購入した商品とをまとめて同一の住所に配送(まとめ配送)することができる。また、複数の実店舗で購入した商品をまとめて同一の住所に配送(まとめ配送)することができる。このとき、電子商取引(EC)での配送先として登録・利用されている住所を、まとめ配送の配送先として利用することができる。
【0086】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係るサーバ装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図3に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10とサーバ装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0087】
また、
図3に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図3では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0088】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン(ガラケー・ガラホ)等の携帯電話、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、通信機能を備えたゲーム機やAV機器、情報家電・デジタル家電、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。また、端末装置10は、IOT(Internet of Things)に対応した住宅・建物、車、家電製品、電子機器等であってもよい。
【0089】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、サーバ装置100と通信することができる。
【0090】
サーバ装置100は、例えばPCやブレードサーバ(blade server)等のコンピュータ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、サーバ装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0091】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図4を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図4は、端末装置10の構成例を示す図である。
図4に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
【0092】
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(
図3参照)と有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、サーバ装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
【0093】
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0094】
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。例えば、入力部13は、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。なお、入力部13は、入出力ポート(I/O port)やUSB(Universal Serial Bus)ポート等であってもよい。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。また、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
【0095】
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度及び経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0096】
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
【0097】
(Wi-Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi-Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi-Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0098】
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth(登録商標)機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0099】
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
【0100】
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や店舗等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
【0101】
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
【0102】
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載又は接続される各種のセンサを含む。なお、接続は、有線接続、無線接続を問わない。例えば、センサ類は、ウェアラブルデバイスやワイヤレスデバイス等、端末装置10以外の検知装置であってもよい。
図4に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、磁気センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
【0103】
なお、上記した各センサ21~28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21~28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21~28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
【0104】
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、及び、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
【0105】
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21~23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
【0106】
例えば、加速度センサ21を利用した歩数計により、歩数や歩くスピード、歩いた距離を算出することができる。また、ジャイロセンサ22を利用して、利用者Uの進行方向や視線の方向、体の傾きを知ることができる。また、気圧センサ23で検知した気圧から、利用者Uの端末装置10が存在する高度やフロアの階数を知ることもできる。
【0107】
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。磁気センサ27は、例えば端末装置10の周囲の地磁気を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
【0108】
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26及び画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の環境や状況等を検知することができる。また、端末装置10の周囲の環境や状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
【0109】
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを有する。
【0110】
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載又は接続された各センサ21~28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介してサーバ装置100へ送信することができる。
【0111】
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、サーバ装置100から提供される各種情報や、サーバ装置100からの各種情報の要求を受信することができる。
【0112】
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、送信部31によって送信される各種情報や、受信部32によって受信されたサーバ装置100からの各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
【0113】
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0114】
〔4.サーバ装置の構成例〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係るサーバ装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0115】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(
図3参照)と有線又は無線で接続される。
【0116】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、配送先情報データベース123と、商品配送情報データベース124とを有する。
【0117】
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する利用者情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。
図6は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。
図6に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
【0118】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。なお、「利用者ID」は、利用者Uの連絡先(電話番号、メールアドレス等)であってもよいし、利用者Uの端末装置10を識別するための識別情報であってもよい。
【0119】
また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、利用者Uの具体的な年齢(例えば35歳など)を示す情報であってもよいし、利用者Uの年代(例えば30代など)を示す情報であってもよい。あるいは、「年齢」は、利用者Uの生年月日を示す情報であってもよいし、利用者Uの世代(例えば80年代生まれなど)を示す情報であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0120】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、
図6に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0121】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、
図6に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0122】
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、
図6に示す例では、「興味」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0123】
例えば、
図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0124】
ここで、
図6に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0125】
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0126】
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示す履歴情報(ログデータ)に関する各種情報を記憶する。
図7は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。
図7に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購入履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0127】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置や移動の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購入履歴」は、利用者Uによる購入の履歴である購入履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。なお、「投稿履歴」は、利用者Uの所有物に関する質問を含んでいてもよい。
【0128】
例えば、
図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購入履歴#1」の通りに所定の店舗等で所定の商品等を購入し、「投稿履歴#1」の通りに投稿したことを示す。
【0129】
ここで、
図7に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購入履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0130】
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uの所定のサービスの利用履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの実店舗の来店履歴又は施設の訪問履歴等を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済履歴等を記憶してもよい。
【0131】
(配送先情報データベース123)
配送先情報データベース123は、利用者Uの購入した商品の配送先に関する各種情報を記憶する。
図8は、配送先情報データベース123の一例を示す図である。
図8に示した例では、配送先情報データベース123は、「第1利用者ID」、「第2利用者ID」、「配送先情報」、「配送先コード」といった項目を有する。
【0132】
「第1利用者ID」は、第1事業者(EC事業者)が利用者Uを識別するための識別情報(第1利用者ID(YID))を示す。また、「第2利用者ID」は、第2事業者(決済事業者)が利用者Uを識別するための識別情報(第2利用者ID(PPID))を示す。ここでは、第2利用者IDは、第1利用者IDと紐づけられている。また、「配送先情報」は、第1利用者IDと紐づけられた利用者Uの配送先情報(住所情報)を示す。また、「配送先コード」は、商品の配送先を示す利用者Uの配送先情報(住所情報)を2次元コード化したQRコード(登録商標)を示す。なお、「配送先コード」は、QRコード(登録商標)に限らず、住所データ(住所情報)等であってもよい。
【0133】
例えば、
図8に示す例において、第1事業者(EC事業者)が利用者Uを識別するための第1利用者ID「U1」は、第2事業者(決済事業者)が利用者Uを識別するための第2利用者ID「PPID#1」と紐づけられ、第2利用者IDが通知された際に、第2利用者IDから、第1利用者IDと紐づけられた配送先情報「配送先情報#1」が特定され、特定された配送先情報を2次元コード化したQRコード(登録商標)である「配送先コード#1」が生成されることを示す。
【0134】
ここで、
図8に示す例では、「U1」、「PPID#1」、「配送先情報#1」及び「配送先コード#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「PPID#1」、「配送先情報#1」及び「配送先コード#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0135】
なお、配送先情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、配送先情報データベース123は、第1利用者IDと紐づけられた利用者Uの氏名や連絡先等を記憶してもよい。また、配送先情報データベース123は、第2事業者(決済事業者)を識別するための識別情報等を記憶してもよい。また、配送先情報データベース123は、店舗端末200(又はそれが配置されている店舗)を識別するための識別情報等を記憶してもよい。また、配送先情報データベース123は、配送業者Dを識別するための識別情報等を記憶してもよい。
【0136】
(商品配送情報データベース124)
商品配送情報データベース124は、利用者Uの購入した商品の配送先に関する各種情報を記憶する。
図9は、商品配送情報データベース124の一例を示す図である。
図9に示した例では、商品配送情報データベース124は、「利用者ID」、「商品」、「購入先」、「配送業者」、「配送先コード」、「まとめ配送ID」、「配送予定日時」といった項目を有する。
【0137】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「商品」は、利用者Uが購入した商品を識別するための識別情報を示す。また、「購入先」は、利用者Uが商品を購入した購入先(実店舗)を識別するための識別情報を示す。また、「配送業者」は、購入先(実店舗)から商品を受け取って配送する配送業者Dを示す。また、「配送先コード」は、商品の配送先を示す利用者Uの配送先情報(住所情報)を2次元コード化したQRコード(登録商標)を示す。なお、「配送先コード」は、QRコード(登録商標)に限らず、住所データ(住所情報)等であってもよい。また、「まとめ配送ID」は、まとめ配送の対象の商品であることを示す情報であって、まとめ配送の対象の商品に付与される識別情報を示す。また、「配送予定日時」は、商品が利用者Uの配送先情報(住所情報)に配送される予定の日時を示す。
【0138】
例えば、
図9に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「商品#1」を「購入先#1」で購入し、「配送業者#1」により「配送先コード#1」が示す住所宛に、「まとめ配送ID#1」が付与された箱に収納された購入商品が「配送予定日時#1」に配送されることを示す。
【0139】
ここで、
図9に示す例では、「U1」、「商品#1」、「購入先#1」、「配送業者#1」、「配送先コード#1」、「まとめ配送ID#1」及び「配送予定日時#1」」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「商品#1」、「購入先#1」、「配送業者#1」、「配送先コード#1」、「まとめ配送ID#1」及び「配送予定日時#1」」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0140】
なお、商品配送情報データベース124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、商品配送情報データベース124は、商品の配送料及び/又はその割引率(又は割引額)を示す情報等を記憶してもよい。また、商品配送情報データベース124は、利用者Uの端末装置10又は決済アプリ等を識別するための識別情報を記憶してもよい。また、商品配送情報データベース124は、利用者Uの端末装置10を用いた決済(電子決済)での決済結果等を記憶してもよい。
【0141】
(制御部130)
図5に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、サーバ装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図5に示す例では、制御部130は、取得部131と、特定部132と、生成部133と、提供部134とを有する。
【0142】
(取得部131)
取得部131は、利用者U(ユーザ)により入力された検索クエリを取得する。例えば、取得部131は、利用者Uが検索エンジン等に検索クエリを入力してキーワード検索を行った際に、通信部110を介して、当該検索クエリを取得する。すなわち、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uにより検索エンジンやサイト又はアプリの検索窓に入力されたキーワードを取得する。
【0143】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uに関する利用者情報を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、利用者Uを示す識別情報(利用者ID等)や、利用者Uの位置情報、利用者Uの属性情報等を取得する。また、取得部131は、利用者Uのユーザ登録時に、利用者Uを示す識別情報や、利用者Uの属性情報等を取得してもよい。そして、取得部131は、利用者情報を、記憶部120の利用者情報データベース121に登録する。
【0144】
また、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得する。例えば、取得部131は、利用者Uの端末装置10から、あるいは利用者ID等に基づいて各種サーバ等から、利用者Uの行動を示す各種の履歴情報を取得する。そして、取得部131は、各種の履歴情報を、記憶部120の履歴情報データベース122に登録する。
【0145】
また、取得部131は、事前に第2事業者の利用者Uを示す第2利用者識別情報(第2利用者ID(PPID))を取得し、同じ利用者Uについて、第1事業者の利用者Uを示す第1利用者識別情報(第1利用者ID(YID))と、第2事業者の利用者Uを示す第2利用者識別情報(第2利用者ID(PPID))とを紐づけて記憶部120に記憶する。
【0146】
なお、取得部131は、事前に第2事業者の利用者Uを示す第2利用者識別情報を、第2事業者のサーバ装置100から通信部110を介して取得してもよい。また、取得部131は、第2事業者のサービスを利用して利用者Uが購入先で対象商品を購入した場合、第2事業者から通知される第2利用者識別情報を取得する。
【0147】
例えば、第1事業者は、EC事業者である。第2事業者は、決済事業者である。購入先は、実店舗である。取得部131は、第2事業者の決済サービスを利用して利用者Uが実店舗で対象商品を購入した場合、第2事業者から通知される第2利用者識別情報を取得する。
【0148】
また、取得部131は、利用者Uの端末装置10を用いた決済サービスの決済結果を取得する。例えば、取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10、第2事業者のサーバ装置100、店舗端末200のいずれかから、利用者Uの端末装置10を用いた決済サービスの決済結果を取得する。
【0149】
あるいは、取得部131は、利用者Uが購入先で対象商品を購入した際に決済と同時に第1利用者識別情報を購入先の店舗端末に提示した場合に、購入先の店舗端末から通知される第1利用者識別情報を取得する。
【0150】
あるいは、取得部131は、利用者Uの端末装置10を用いた決済サービスの決済結果を決済事業者から取得する。
【0151】
(特定部132)
特定部132は、第2利用者識別情報と紐づく第1利用者識別情報を特定する。また、特定部132は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報(住所情報)を特定する。例えば、特定部132は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの属性情報又は履歴情報に含まれる配送先情報(住所情報)を特定する。また、特定部132は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報が複数ある場合、所定の条件を満たす配送先情報を正式な配送先情報として選定する。
【0152】
また、特定部132は、同一の利用者Uが商品を購入した複数の店舗を特定する。例えば、特定部132は、利用者Uの端末装置10を用いた決済サービスの決済結果から、同一の利用者Uが商品を購入した複数の店舗を特定する。あるいは、特定部132は、当該決済結果を通知してきた店舗端末200から、同一の利用者Uが商品を購入した複数の店舗を特定する。
【0153】
(生成部133)
生成部133は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報から2次元コード(QRコード(登録商標))を生成する。
【0154】
(提供部134)
提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、第2事業者を介して購入先に提供する。例えば、提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、第2事業者を介して実店舗に提供する。
【0155】
このとき、提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、対象商品に付与するため印刷可能な形式で購入先に提供する。また、提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、2次元コード(QRコード(登録商標))の形式で購入先に提供する。
【0156】
また、提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、第2事業者を介して決済結果と同時に購入先に提供する。あるいは、提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、購入先の店舗端末に提供する。
【0157】
また、提供部134は、特定された複数の店舗の各々の情報と、利用者Uと紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者Dに通知する。
【0158】
また、提供部134は、同一の利用者Uが電子商取引で購入した商品と1以上の実店舗で購入した商品とをまとめて同一の配送先に配送する際の配送先を示す情報とを配送業者Dに通知する。また、提供部134は、同一の利用者Uが複数の実店舗で購入した商品をまとめて同一の配送先に配送する際の配送先を示す情報を配送業者Dに通知する。
【0159】
また、提供部134は、倉庫機能を有する配送業者Dに対して、利用者Uが購入した各商品を示す情報と、各商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを通知する。
【0160】
また、提供部134は、まとめて配送する際の配送先を示す情報を、まとめて配送する商品に付与するため印刷可能な形式で配送業者Dに提供する。また、提供部134は、まとめて配送する際の配送先を示す情報を、2次元コードの形式で配送業者Dに提供する。
【0161】
また、提供部134は、まとめて配送する対象の商品であることを示す情報を、まとめて配送する商品に付与するため印刷可能な形式で購入先の店舗に提供する。
【0162】
あるいは、提供部134は、利用者Uと紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報を、決済事業者と各店舗とを介して配送業者Dに通知する。
【0163】
〔5.処理手順〕
次に、
図10を用いて実施形態に係るサーバ装置100による処理手順について説明する。
図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、サーバ装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0164】
例えば、
図10に示すように、第1事業者(EC事業者)の第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の取得部131は、事前に第2事業者(決済事業者)の利用者Uを示す第2利用者識別情報(第2利用者ID(PPID))を取得し、同じ利用者Uについて、第1事業者の利用者Uを示す第1利用者識別情報(第1利用者ID(YID))と、第2事業者の利用者Uを示す第2利用者識別情報(第2利用者ID(PPID))とを紐づけて記憶部120に記憶する(ステップS101)。
【0165】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の取得部131は、第2事業者の決済サービスを利用して利用者Uが購入先(実店舗)で対象商品を購入した場合、通信部110を介して、第2事業者の第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)から通知される第2利用者識別情報を取得する(ステップS102)。
【0166】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の特定部132は、第2利用者識別情報と紐づく第1利用者識別情報を特定し、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報(住所情報)を特定する(ステップS103)。
【0167】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の生成部133は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報から、2次元コード(QRコード(登録商標))である配送先コードを生成する(ステップS104)。
【0168】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の提供部134は、利用者Uの端末装置10に対して、購入した商品のまとめ配送をするか否かを問い合わせる(ステップS105)。
【0169】
なお、実際には、第2サーバ装置100B(決済事業者サーバ)の提供部134が、第2事業者の決済サービスを利用して利用者Uが購入先(実店舗)で対象商品を購入した際に、利用者Uの端末装置10に対して問い合わせ、その回答を第2利用者識別情報とともに第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)に通知してもよい。
【0170】
続いて、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の提供部134は、まとめ配送をする場合(ステップS105:Yes)、まとめ配送対象の商品を特定するためのまとめ配送ID(まとめて配送する対象の商品であることを示す情報)と、配送先コードとを店舗端末200に通知する(ステップS106)。
【0171】
続いて、店舗端末200の店舗の店員は、まとめ配送IDを印刷して対象商品に付与し、まとめ配送IDが付与された対象商品と、配送先コードとを配送業者Dに渡す(ステップS107)。
【0172】
続いて、配送業者Dは、同一のまとめ配送IDが付与されたまとめ配送対象商品を、配送先コードが付与された同一の箱(外装梱包材)に収納し、まとめ配送対象商品が収納された箱ごと配送を行う(ステップS108)。
【0173】
また、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)の提供部134は、まとめ配送をしない場合(ステップS105:No)、配送先コードを店舗端末200に通知する(ステップS109)。
【0174】
続いて、店舗端末200の店舗の店員は、配送先コードを印刷して対象商品(又は対象商品を収納した外装梱包材)に付与し、配送先コードが付与された対象商品を配送業者Dに渡す(ステップS110)。
【0175】
続いて、配送業者Dは、配送先コードが示す住所に対象商品を配送する(ステップS111)。
【0176】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10及びサーバ装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0177】
上記の実施形態において、サーバ装置100が実行している処理の一部又は全部は、実際には、端末装置10が実行してもよい。例えば、スタンドアローン(Stand-alone)で(端末装置10単体で)処理が完結してもよい。この場合、端末装置10に、上記の実施形態におけるサーバ装置100の機能が備わっているものとする。また、上記の実施形態では、端末装置10はサーバ装置100と連携しているため、利用者Uから見れば、サーバ装置100の処理も端末装置10が実行しているように見える。すなわち、他の観点では、端末装置10は、サーバ装置100を備えているともいえる。
【0178】
また、上記の実施形態において、EC事業者が、店舗端末200が配置された実店舗を運営(経営)していてもよい。すなわち、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)と店舗端末200はいずれもEC事業者により使用される装置であってもよい。このとき、第2事業者のサービス(決済サービス)を利用して利用者Uが実店舗で対象商品を購入した場合、EC事業者が、配送業者Dに、利用者Uへの対象商品の配送を依頼してもよい。
【0179】
また、上記の実施形態において、配送業者Dは、EC事業者と提携している配送業者であってもよい。この場合、第1サーバ装置100A(EC事業者サーバ)は、配送業者Dに、利用者Uへの対象商品の配送を直接依頼することができる。
【0180】
〔7.効果〕
(1)配送先情報の共有
上述してきたように、本願に係る情報処理装置(端末装置10及びサーバ装置100)は、同じ利用者Uについて、第1事業者の利用者Uを示す第1利用者識別情報と、第2事業者の利用者Uを示す第2利用者識別情報とを紐づけて記憶する記憶部120と、第2事業者のサービスを利用して利用者Uが購入先で対象商品を購入した場合、第2事業者から通知される第2利用者識別情報を取得する取得部131と、第2利用者識別情報と紐づく第1利用者識別情報を特定する特定部132と、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、第2事業者を介して購入先に提供する提供部134と、を備える。
【0181】
第1事業者は、EC事業者である。第2事業者は、決済事業者である。購入先は、実店舗である。取得部131は、第2事業者の決済サービスを利用して利用者Uが実店舗で対象商品を購入した場合、第2事業者から通知される第2利用者識別情報を取得する。提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、第2事業者を介して実店舗に提供する。
【0182】
提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、対象商品に付与するため印刷可能な形式で購入先に提供する。
【0183】
提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、2次元コードの形式で購入先に提供する。
【0184】
また、本願に係る情報処理装置は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報から2次元コードを生成する生成部133をさらに備える。
【0185】
また、特定部132は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報が複数ある場合、所定の条件を満たす配送先情報を選定する。
【0186】
提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、第2事業者を介して決済結果と同時に購入先に提供する。
【0187】
取得部131は、利用者Uが購入先で対象商品を購入した際に決済と同時に第1利用者識別情報を購入先の店舗端末に提示した場合に、購入先の店舗端末から通知される第1利用者識別情報を取得する。提供部134は、第1利用者識別情報と紐づく利用者Uの配送先情報を、購入先の店舗端末に提供する。
【0188】
(2)まとめ配送
別の観点では、本願に係る情報処理装置は、利用者Uの端末装置10を用いた決済サービスの決済結果を取得する取得部131と、同一の利用者Uが商品を購入した複数の店舗を特定する特定部132と、特定された複数の店舗の各々の情報と、利用者Uと紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者Dに通知する提供部134とを備える。
【0189】
提供部134は、同一の利用者Uが電子商取引で購入した商品と1以上の実店舗で購入した商品とをまとめて同一の配送先に配送する際の配送先を示す情報とを配送業者Dに通知する。
【0190】
提供部134は、同一の利用者Uが複数の実店舗で購入した商品をまとめて同一の配送先に配送する際の配送先を示す情報を配送業者Dに通知する。
【0191】
提供部134は、倉庫機能を有する配送業者Dに対して、利用者Uが購入した各商品を示す情報と、各商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを通知する。
【0192】
提供部134は、まとめて配送する際の配送先を示す情報を、まとめて配送する商品に付与するため印刷可能な形式で配送業者Dに提供する。
【0193】
提供部134は、まとめて配送する際の配送先を示す情報を、2次元コードの形式で配送業者Dに提供する。
【0194】
提供部134は、まとめて配送する対象の商品であることを示す情報を、まとめて配送する商品に付与するため印刷可能な形式で購入先の店舗に提供する。
【0195】
取得部131は、利用者Uの端末装置10を用いた決済サービスの決済結果を決済事業者から取得する。提供部134は、利用者Uと紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報を、決済事業者と各店舗とを介して配送業者Dに通知する。
【0196】
上述した各処理のいずれかもしくは組合せにより、本願に係る情報処理装置は、実店舗での商品購入時におけるユーザの利便性をさらに向上させることができる。
【0197】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10やサーバ装置100は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、サーバ装置100を例に挙げて説明する。
図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0198】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0199】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USB(Universal Serial Bus)メモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0200】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェースであり、例えば、USB等により実現される。
【0201】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0202】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0203】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0204】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0205】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0206】
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0207】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0208】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0209】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0210】
例えば、上述したサーバ装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0211】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0212】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0213】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 サーバ装置
110 通信部
120 記憶部
121 利用者情報データベース
122 履歴情報データベース
123 配送先情報データベース
124 商品配送情報データベース
130 制御部
131 取得部
132 特定部
133 生成部
134 提供部
【要約】
【課題】実店舗での商品購入時におけるユーザの利便性をさらに向上させる。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、利用者の端末装置を用いた決済サービスの決済結果を取得する取得部と、同一の利用者が商品を購入した複数の店舗を特定する特定部と、特定された複数の店舗の各々の情報と、利用者と紐づく配送先であって各店舗で購入した商品をまとめて配送する際の配送先を示す情報とを配送業者に通知する提供部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図2