(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】車両用シート組立装置
(51)【国際特許分類】
B60N 2/90 20180101AFI20240910BHJP
A47C 7/02 20060101ALI20240910BHJP
B68G 7/052 20060101ALI20240910BHJP
【FI】
B60N2/90
A47C7/02 Z
B68G7/052 Z
(21)【出願番号】P 2023536613
(86)(22)【出願日】2022-03-23
(86)【国際出願番号】 JP2022013759
(87)【国際公開番号】W WO2023002705
(87)【国際公開日】2023-01-26
【審査請求日】2023-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0095714
(32)【優先日】2021-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】000006828
【氏名又は名称】YKK株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 守一
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 大助
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 啓
(72)【発明者】
【氏名】粕谷 直生
(72)【発明者】
【氏名】朴 ▲じん▼禹
【審査官】望月 寛
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-045068(JP,A)
【文献】特開2007-054383(JP,A)
【文献】特開2007-127783(JP,A)
【文献】米国特許第05603150(US,A)
【文献】特開平07-116363(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/90
A47C 7/02
B68G 7/052
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース部と、
前記ベース部の一側に結合され、複数の第1貫通孔が形成されるシートクッションを配置することができるクッション作業部と、及び
前記ベース部の他側に結合され、シートカバーを配置し、前記シートカバーを前記シートクッションの上部に移送することができるカバー作業部と、
を含み、
前記クッション作業部は、前記シートカバーのサスペンダーに結合されるクリップを前記シートクッションの下部に位置するワイヤに固定
し、
前記クッション作業部は、前記ワイヤが配置された状態で前記シートクッションの前記第1貫通孔にそれぞれ挿入可能である複数のブロックを備え、前記ブロックが前記第1貫通孔に挿入されて前記シートクッションの動きが防止される、
ことを特徴とする車両用シート組立装置。
【請求項2】
前記ベース部は、
第1プレートと、
前記第1プレートの上部に結合される複数の第1支持台と、及び
前記第1支持台の上部に結合される第2プレートと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート組立装置。
【請求項3】
前記クッション作業部は、
前記第2プレートに結合され、前記シートクッションを配置することができるクッション据置台と、及び
前記第1プレートに結合され、前記クリップを前記第1貫通孔に下降させて前記ワイヤに固定することができる締結部と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート組立装置。
【請求項4】
前記クッション据置台は、
前記第2プレートに結合される複数の第2支持台と、
前記第2支持台に結合され、前記シートクッションを配置することができる複数の第1フレームと、及び
前記第1フレームに結合され、前記ワイヤを配置することができる
前記複数のブロックと、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート組立装置。
【請求項5】
前記締結部は、
前記クリップを拘束することができるグリップ部と、
前記グリップ部に結合され、前記グリップ部を作動させることができる連結部と、及び
前記連結部に結合される第1昇降部と、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の車両用シート組立装置。
【請求項6】
前記カバー作業部は、
前記第2プレートに結合され、前記シートカバーを配置することができるカバー据置台と、
前記第1プレートに結合され、前記第1プレートの一側と他側を往復することができる移送部と、
前記移送部に結合される第2昇降部と、
前記第2昇降部に結合される支持部と、及び
前記支持部に結合され、前記クリップを拘束することができるホルダーと、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の車両用シート組立装置。
【請求項7】
前記カバー据置台は、
前記第2プレートに結合される複数の第3支持台と、及び
前記第3支持台に結合され、前記シートカバーを配置することができる第1テーブルと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の車両用シート組立装置。
【請求項8】
前記移送部は、
前記第1プレートに結合される一対の第2フレームと、
前記第2フレームの間に平行に結合される複数のシャフトと、及び
前記シャフトに結合され、前記第2フレームの間を往復することができる第2テーブルと、
を含むことを特徴とする請求項6に記載の車両用シート組立装置。
【請求項9】
前記第2昇降部は、
前記第1プレートを基準に離隔して前記第2テーブルに結合される複数の第4支持台と、及び
前記第4支持台に結合される複数の第2シリンダと、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の車両用シート組立装置。
【請求項10】
前記支持部は、
前記第2シリンダに結合される一対の第3フレームと、
前記第3フレームに結合される一対の第5支持台と、及び
前記第5支持台に結合される一対の第4フレームと、及び
前記第4フレームの一側と他側にそれぞれ結合される一対の第5フレームと、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の車両用シート組立装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シート組立装置に関するものであり、より詳細には、車両用シートクッションにシートカバーを結合するための組立装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用シートは、車体と連結されて各種部品を支持するシートフレーム、前記シートフレームに結合されて搭乗者を支持するシートクッション及び前記シートクッションに結合されて表面を形成するシートカバーを含み得る。
【0003】
シートクッションは、フォームパッド、スポンジ、又は不織布形態であり、シートカバーは、天然皮革、人造皮革、又は織物で作られる。
【0004】
シートカバーをシートクッションに固定するために、シートの審美的なデザインを維持する多様な構造及び方法が採用される。
【0005】
ホグリング方法は、作業者が重いホグリング機械を利用して連続作業をすることにより筋骨格系疾患が発生し、作業工程数が多くて作業性及び生産性が低下する問題点がある。
【0006】
シートカバーに結合されるクリップをシートクッションの溝内に配置されたワイヤに締結する方法も用いられている。
【0007】
車両用シートを製造する工程は、大部分が手作業で行われるため、生産性が低下し、作業が非効率的な問題点がある。
【0008】
韓国登録実用新案第20-0213839号「自動車用シートバックのカバー組立装置」は、コンプレッサと、空圧シリンダと、この空圧シリンダのピストンに取り付けられたローラと、パッド状態のシートバックが固定される治具ダイとで構成され、前記ローラの上下移動によってシートカバーが自動でローラの押す圧力で押されながらパッド状態のシートバックに自動で被せられるようになる自動車用シートバックのカバー組立装置に関して開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、手作業に依存している車両用シート製造工程を自動化することができる車両用シート組立装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的は、ベース部と、ベース部の一側に結合され、複数の第1貫通孔が形成されるシートクッションを配置することができるクッション作業部と、及びベース部の他側に結合され、シートカバーを配置し、シートカバーをシートクッションの上部に移送することができるカバー作業部と、を含み、クッション作業部は、シートカバーのサスペンダーに結合されるクリップをシートクッションの下部に位置するワイヤに固定することができる車両用シート組立装置により達成され得る。
【0011】
また、前記目的は、前記ベース部は、第1プレートと、第1プレートの上部に結合される複数の第1支持台と、及び第1支持台の上部に結合される第2プレートと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0012】
また、前記目的は、クッション作業部は、第2プレートに結合され、シートクッションを配置することができるクッション据置台と、及び第1プレートに結合され、クリップを第1貫通孔に下降させてワイヤに固定することができる締結部と、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0013】
また、前記目的は、クッション据置台は、第2プレートに結合される複数の第2支持台と、第2支持台に結合され、シートクッションを配置することができる複数の第1フレームと、及び第1フレームに結合され、ワイヤを配置することができる複数のブロックと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0014】
また、前記目的は、締結部は、クリップを拘束することができるグリップ部と、グリップ部に結合され、グリップ部を作動させることができる連結部と、及び連結部に結合される第1昇降部と、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0015】
また、前記目的は、カバー作業部は、第2プレートに結合され、シートカバーを配置することができるカバー据置台と、第1プレートに結合され、第1プレートの一側と他側を往復することができる移送部と、移送部に結合される第2昇降部と、第2昇降部に結合される支持部と、及び支持部に結合され、クリップを拘束することができるホルダーと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0016】
また、前記目的は、カバー据置台は、第2プレートに結合される複数の第3支持台と、及び第3支持台に結合され、シートカバーを配置することができる第1テーブルと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0017】
また、前記目的は、移送部は、第1プレートに結合される一対の第2フレームと、第2フレームの間に平行に結合される複数のシャフトと、及びシャフトに結合され、第2フレームの間を往復することができる第2テーブルと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0018】
また、前記目的は、第2昇降部は、第1プレートを基準に離隔して第2テーブルに結合される複数の第4支持台と、及び第4支持台に結合される複数の第2シリンダと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【0019】
また、前記目的は、支持部は、第2シリンダに結合される一対の第3フレームと、第3フレームに結合される一対の第5支持台と、第5支持台に結合される一対の第4フレームと、及び第4フレームの一側と他側にそれぞれ結合される一対の第5フレームと、を含み得る車両用シート組立装置により達成され得る。
【発明の効果】
【0020】
本発明による車両用シート組立装置によれば、ベース部と、ベース部の一側に結合され、複数の第1貫通孔が形成されるシートクッションを配置することができるクッション作業部と、及びベース部の他側に結合され、シートカバーを配置し、シートカバーをシートクッションの上部に移送することができるカバー作業部と、を含み、クッション作業部は、シートカバーのサスペンダーに結合されるクリップをシートクッションの下部に位置するワイヤに固定することができるので、シートクッションにシートカバーを結合する工程を自動化することができる。
【0021】
また、本発明による車両用シート組立装置によれば、シートクッションにシートカバーを迅速かつ容易に結合することができるので、生産性と作業効率が増加され得る。
【0022】
また、本発明による車両用シート組立装置によれば、シートクッションにシートカバーを結合する工程を自動化することができるので、車両用シートの組立品質が増加され得る。
【0023】
また、本発明による車両用シート組立装置によれば、シートクッションにシートカバーを結合する工程を自動化することができるので、一定の品質の車両用シートを生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明による車両用シート組立装置の斜視図である。
【
図2】
図1の車両用シート組立装置にワイヤが配置された状態を図示するものである。
【
図3】
図2の車両用シート組立装置にシートクッションが配置された状態を図示するものである。
【
図4】
図3の車両用シート組立装置にシートカバーが配置された状態を図示するものである。
【
図5】
図4のカバー作業部がシートカバーを上昇させた状態を図示するものである。
【
図6】
図5のカバー作業部がシートクッションの上部に移動した状態を図示するものである。
【
図7】
図6のカバー作業部がシートカバーをシートクッションの上に配置し、原位置に戻ってきた状態を図示するものである。
【
図8】
図7のクッション作業部がシートクッションにシートカバーを結合した状態を図示するものである。
【
図9】
図3のシートクッション及びワイヤを図示する平面図である。
【
図10】
図2のクッション作業部を図示する拡大図である。
【
図11】
図3のシートクッション及びワイヤの一部分を図示する拡大図である。
【
図12】
図4のカバー作業部を図示する拡大図である。
【
図13】
図12のカバー作業部にシートカバーに結合されるサスペンダーが整列されるのを図示する側面図である。
【
図14】
図12のカバー作業部のストッパーを底面から見た斜視図である。
【
図15】
図12のカバー作業部のクランパがクリップを拘束した状態を図示する側面図である。
【
図16】サスペンダー、クリップ及びクランパを図示する斜視図である。
【
図17】クッション作業部のグリップ部が上昇した状態を図示する斜視図である。
【
図18】カバー作業部のクランパとクッション作業部のグリップ部がクリップを拘束した状態を図示する斜視図である。
【
図19】
図18においてカバー作業部のクランパがクリップの拘束を解除した状態を図示するものである。
【
図20】カバー作業部のクランパがクリップを拘束しない状態を図示する斜視図である。
【
図21】カバー作業部のクランパがクリップを拘束した状態を図示する斜視図である。
【
図22】クッション作業部のグリップ部がクリップを下降させてワイヤに固定するのを図示する側面図である。
【
図23】カバー作業部がシートカバーをシートクッションの上に配置した状態を示す斜視図である。
【
図24】
図23においてカバー作業部のクランパがクリップを拘束する状態を図示する斜視図である。
【
図25】
図24においてクッション作業部のグリップ部がクリップを拘束するために上昇した状態を図示するものである。
【
図26】クッション作業部のグリップ部が上昇し、一部のブロックを除去した状態を図示する斜視図である。
【
図27】クッション作業部のグリップ部が作動する過程を図示する斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明すると、次のとおりである。
【0026】
但し、本発明を説明するにあたり、既に公知となった機能もしくは構成についての説明は、本発明の要旨を明瞭にするために省略する。
【0027】
図面に示されたX、Y、Z軸は、権利の限定の用途ではない説明の便宜のために任意に定めたものであり、X軸が前(矢印側)、後(矢印反対側)の方向を指し示し、Y軸は、左右方向を指し示し、Z軸は、上下方向を指し示すものと定義する。
【0028】
以下で説明される各方向は、これと異なって特に限定する場合を除き、これに基づいたものである。
【0029】
発明の説明及び請求範囲などにおいて方向を指称する上(上方)、下(下方)、左右(横方又は側方)、前(正、前方)、後(背、後方)などは、権利の限定の用途ではない説明の便宜のために図面及び構成間の相対的位置を基準に定めたものであり、以下で説明される各方向は、これと異なって特に限定する場合を除き、これに基づいたものである。
【0030】
図1~8を参照すると、本発明の好ましい実施例による車両用シート組立装置(10)は、ベース部(100)と、ベース部(100)の一側に結合され、複数の第1貫通孔(21)が形成されるシートクッション(20)を配置することができるクッション作業部(200)と、及びベース部(100)の他側に結合され、シートカバー(30)を配置し、シートカバー(30)をシートクッション(20)の上部に移送することができるカバー作業部(300)と、を含む。クッション作業部(200)は、シートカバー(30)のサスペンダー(40)に結合されるクリップ(50)をシートクッション(20)の下部に位置するワイヤ(60)に固定することができる。
【0031】
図2を参照すると、シートクッション(20)は、複数の第1貫通孔(21)が形成され得る。
【0032】
図9を参照すると、シートクッション(20)の下部に配置されるワイヤ(60)は、第1貫通孔(21)を通じて露出され得る。
【0033】
シートクッション(20)の上部に配置されるシートカバー(30)のクリップ(50)は、第1貫通孔(21)を通じて露出されるワイヤ(60)に結合され得る。
【0034】
第1貫通孔(21)は、クッション作業部(200)のブロック(240)が挿入され得る。
【0035】
図2を参照すると、シートカバー(30)は、クリップ(50)を結合するためのサスペンダー(40)が結合され得る。
【0036】
図13を参照すると、サスペンダー(40)は、シートカバー(30)とクリップ(50)とを連結する構成である。
【0037】
図16を参照すると、サスペンダー(40)は、クリップ(50)が結合されるヘッド部(41)とシートカバー(30)に結合される継ぎ目部(43)を含み得る。
【0038】
サスペンダー(40)のヘッド部(41)は、断面が略三角形に形成され得る。
【0039】
サスペンダー(40)のヘッド部(41)は、クリップ(50)のロックタブ(52)が挿入される複数のロック溝(42)が形成され得る。
【0040】
図15を参照すると、クリップ(50)は、サスペンダー(40)に結合されるロック部(51)と、ワイヤ(60)が結合されるフック部(53)と、ワイヤ(60)が外れるのを防止することができるガイド(54)と、を含み得る。
【0041】
ロック部(51)は、サスペンダー(40)のヘッド部(41)に結合される部分である。
【0042】
ロック部(51)は、サスペンダー(40)のヘッド部(41)に形成されるロック溝(42)に挿入されるロックタブ(52)が形成され得る。
【0043】
フック部(53)は、ワイヤ(60)が挿入されるキャビティ(55)を提供することができる。
【0044】
フック部(53)とガイド(54)との間は、ワイヤ(60)がキャビティ(55)に入って行ける挿入口(56)が形成され得る。
【0045】
挿入口(56)は、キャビティ(55)に収容されるワイヤ(60)が下に抜けないように所定の角度に斜線方向の下に向くように形成され得る。
【0046】
クリップ(50)は、斜線方向の下に移動してワイヤ(60)に固定され得る部品であって形態が制限されない。
【0047】
クリップ(50)は、ワイヤ(60)を掛けて固定することができる鉤形態に形成され得る。
【0048】
クリップ(50)は、斜線方向の下に移動してワイヤ(60)を掛けて固定することができる。
【0049】
ワイヤ(60)に固定されたクリップ(50)は、ブロック(240)に形成される第2貫通孔(242)内で移動することができる。
【0050】
図2を参照すると、ワイヤ(60)は、シートクッション(20)と分離されてシートクッション(20)の下部に配置されるか、あるいはシートクッション(20)に内蔵されてシートクッション(20)の下部に配置され得る。
【0051】
ワイヤ(60)は、金属、ゴム、又は合成樹脂など多様な材質で形成され得る。
【0052】
ワイヤ(60)は、断面が、円形、星形、又は多角形など多様な形態に形成され得る。
【0053】
シートクッション(20)の下部に配置されるワイヤ(60)は、シートクッション(20)の上部に配置されるシートカバー(30)のサスペンダー(40)に結合されるクリップ(50)により上に引っ張られ得る。
【0054】
シートクッション(20)に内蔵されるワイヤ(60)は、ブロック(240)に形成されるV形溝(241)に配置されてシートクッション(20)の位置を決定することができる。
【0055】
ワイヤ(60)は、シートクッション(20)に内蔵されてシートクッション(20)の位置を決定する部品を意味し得る。
【0056】
図1~8を参照すると、ベース部(100)は、クッション作業部(200)とカバー作業部(300)とが結合される構造を提供することができる。
【0057】
ベース部(100)は、底部に設置される基礎骨組みに該当する部分であって前後方向に長く形成され得る。
【0058】
ベース部(100)は、前方にクッション作業部(200)が結合され得、後方にカバー作業部(300)が結合され得る。
【0059】
ベース部(100)は、第1プレート(110)と、第1プレート(110)の上部に結合される複数の第1支持台(120)と、及び第1支持台(120)の上部に結合される第2プレート(130)と、を含み得る。
【0060】
図1~8を参照すると、第1プレート(110)は、底部から離隔して平行に設置される板材であって複数の受け台(140)が結合され得る。
【0061】
第1プレート(110)は、下部にカバー作業部(300)の移送部(320)が結合され得る。
【0062】
第1プレート(110)は、移送部(320)の第2フレーム(321)が前方下部と後方下部に離隔して結合され得る。
【0063】
第1プレート(110)は、上部に第2プレート(130)が離隔して平行に配置され得る。
【0064】
第1プレート(110)は、上部に第2プレート(130)を支持する複数の第1支持台(120)が結合され得る。
【0065】
第1支持台(120)は、上部が第2プレート(130)に結合され、下部が第1プレート(110)に結合され得る。
【0066】
第1プレート(110)は、上部にクッション作業部(200)の締結部(250)が結合され得る。
【0067】
第1プレート(110)は、上部に締結部(250)の第1昇降部(280)が結合され得る。
【0068】
第1支持台(120)は、第1プレート(110)と第2プレート(130)との間に空間を形成することができ、前記空間には、第1昇降部(280)の第1シリンダ(281)が位置することができる。
【0069】
図1~8を参照すると、第2プレート(130)は、第1プレート(110)から離隔して平行に設置される板材であってクッション作業部(200)のクッション据置台(210)とカバー作業部(300)のカバー据置台(310)とが結合され得る。
【0070】
第2プレート(130)は、前方上部にクッション据置台(210)が結合され得、後方上部にカバー据置台(310)が結合され得る。
【0071】
第2プレート(130)は、前方上部にクッション据置台(210)の複数の第2支持台(220)が結合され得る。
【0072】
第2プレート(130)は、前方に締結部(250)が通過することができる複数の第3貫通孔が形成され得る。
【0073】
第2プレート(130)は、上部の第3貫通孔の周囲に連結部(270)の案内部(290)が結合され得る。
【0074】
第2プレート(130)は、上部の第3貫通孔の周囲に案内部(290)の第1案内フレーム(294)と第2案内フレーム(298)とが結合され得る。
【0075】
第2プレート(130)は、後方上部にカバー据置台(310)の複数の第3支持台(311)が結合され得る。
【0076】
図9~11を参照すると、クッション作業部(200)は、ベース部(100)の前方にシートクッション(20)を配置し、作業することができる構成である。
【0077】
クッション作業部(200)は、シートクッション(20)にカバー作業部(300)により移送されるシートカバー(30)を結合させることができる。
【0078】
クッション作業部(200)は、ワイヤ(60)を先ず配置し、シートクッション(20)を配置することができる。
【0079】
クッション作業部(200)は、シートクッション(20)の上に配置されるシートカバー(30)のクリップ(50)をシートクッション(20)の下に配置されるワイヤ(60)に固定することができる。
【0080】
クッション作業部(200)は、第2プレート(130)に結合され、シートクッション(20)を配置することができるクッション据置台(210)と、及び第1プレート(110)に結合され、クリップ(50)を第1貫通孔(21)に下降させてワイヤ(60)に固定することができる締結部(250)と、を含み得る。
【0081】
シートクッション(20)に形成される第1貫通孔(21)は、前方と後方にそれぞれ複数に形成され得る。
【0082】
図9~11を参照すると、クッション据置台(210)は、第2プレート(130)に結合される複数の第2支持台(220)と、第2支持台(220)に結合され、シートクッション(20)を配置することができる複数の第1フレーム(230)と、及び第1フレーム(230)に結合され、ワイヤ(60)を配置することができる複数のブロック(240)と、を含み得る。
【0083】
第1フレーム(230)は、上部にシートクッション(20)を配置できるようにシートクッション(20)の前方と後方に離隔して位置することができる。
【0084】
第1フレーム(230)は、内部に締結部(250)が昇降できる空間を提供することができる。
【0085】
第1フレーム(230)は、上部にブロック(240)が結合され、下部に第2支持台(220)が結合され得る。
【0086】
第2支持台(220)は、上部が第1フレーム(230)に結合され、下部が第2プレート(130)に結合され得る。
【0087】
第2支持台(220)は、第2プレート(130)と第1フレーム(230)との間に空間を形成することができ、前記空間には、締結部(250)の連結部(270)が位置することができる。
【0088】
ブロック(240)は、下部が外部に延びるフランジが形成され得、前記フランジは、第1フレーム(230)に結合され得る。
【0089】
図9~11を参照すると、ブロック(240)は、第1フレーム(230)の上部に結合されてワイヤ(60)を配置することができる。
【0090】
ブロック(240)にワイヤ(60)が配置された状態でシートクッション(20)は、第1フレーム(230)に配置され得る。
【0091】
ブロック(240)は、シートクッション(20)の位置を一定に維持できるようにシートクッション(20)に形成される第1貫通孔(21)に挿入され得る。
【0092】
ブロック(240)は、ワイヤ(60)が配置された状態でシートクッション(20)の第1貫通孔(21)に挿入され得る。
【0093】
ブロック(240)がシートクッション(20)の第1貫通孔(21)に挿入されると、シートクッション(20)が揺れるのを防止することができる。
【0094】
ブロック(240)は、ワイヤ(60)の位置を一定に維持できるように上部にV形溝(241)が形成され得る。
【0095】
ブロック(240)にV形溝(241)が形成されると、ワイヤ(60)は、重力によりV形溝(241)の下部に位置することができる。
【0096】
ブロック(240)は、締結部(250)が昇降できるように内部に第2貫通孔(242)が形成され得る。
【0097】
ブロック(240)に第2貫通孔(242)が形成されると、シートカバー(30)のクリップ(50)を拘束することができる締結部(250)のグリップ部(260)がブロック(240)の内部に昇降することができる。
【0098】
ブロック(240)に形成されるV形溝(241)は、左右が非対称に形成され得る。
【0099】
ブロック(240)にV形溝(241)を左右非対称に形成すると、第2貫通孔(242)は、V形溝(241)の傾斜の低い側が大きく形成され、グリップ部(260)は、V形溝(241)の傾斜の低い側に位置した第2貫通孔(242)に昇降することができる。
【0100】
図17~19を参照すると、締結部(250)は、カバー作業部(300)によりシートクッション(20)の上に配置されるシートカバー(30)のクリップ(50)を下降させてシートクッション(20)の下に配置されるワイヤ(60)に締結することができる。
【0101】
締結部(250)は、第1プレート(110)に結合され、シートクッション(20)に形成される第1貫通孔(21)、ブロック(240)に形成される第2貫通孔(242)及び第2プレート(130)に形成される第3貫通孔を通じて昇降することができる。
【0102】
締結部(250)は、クリップ(50)を拘束することができるグリップ部(260)と、グリップ部(260)に結合され、グリップ部(260)を作動させることができる連結部(270)と、及び連結部(270)に結合される第1昇降部(280)と、を含み得る。
【0103】
図26~27を参照すると、グリップ部(260)は、カバー作業部(300)によりシートクッション(20)の上に配置されるシートカバー(30)のクリップ(50)を拘束することができる。
【0104】
グリップ部(260)は、第1グリップ溝(262)が形成される第1グリップバー(261)及び第1グリップ溝(262)と向き合うように第2グリップ溝(264)が形成される第2グリップバー(263)を含み得る。
【0105】
第1グリップバー(261)の第1グリップ溝(262)と第2グリップバー(263)の第2グリップ溝(264)は、クリップ(50)を拘束することができる。
【0106】
第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)は、垂直方向に離隔されて平行に配置され得る。
【0107】
第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)との間隔が狭くなると、第1グリップ溝(262)と第2グリップ溝(264)がクリップ(50)を拘束することができる。
【0108】
第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)は、クリップ(50)を拘束するためにシートクッション(20)に形成される第1貫通孔(21)及びブロック(240)に形成される第2貫通孔(242)を通じて昇降することができる。
【0109】
ブロック(240)に形成されるV形溝(241)が左右非対称である場合、グリップ部(260)は、V形溝(241)に配置されるワイヤ(60)を基準にV形溝(241)の傾斜の低い側に位置する第2貫通孔(242)に昇降することができる。
【0110】
第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)は、下部に位置する連結部(270)に結合され得る。
【0111】
図17~19を参照すると、連結部(270)は、グリップ部(260)を作動させてクリップ(50)を拘束するようにすることができる。
【0112】
連結部(270)は、第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)との間隔を調節することができる駆動部(271)を含み得る。
【0113】
駆動部(271)は、第1グリップバー(261)の下部に結合される第1集合体(272)と、第2グリップバー(263)の下部に結合される第2集合体(273)と、及び第1集合体(272)と第2集合体(273)が移動できるように結合される駆動本体(274)と、を含み得る。
【0114】
第1集合体(272)と第2集合体(273)は、離隔して平行に駆動本体(274)に結合され得る。
【0115】
第1集合体(272)と第2集合体(273)は、駆動本体(274)に摺動移動できるように結合され得る。
【0116】
第1集合体(272)と第2集合体(273)が駆動本体(274)の内部方向に移動すると、第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)との間隔が狭くなってクリップ(50)を拘束することができる。
【0117】
第1集合体(272)と第2集合体(273)が駆動本体(274)の外部方向に移動すると、第1グリップバー(261)と第2グリップバー(263)との間隔が広くなってクリップ(50)の拘束を解除することができる。
【0118】
駆動本体(274)は、第1集合体(272)と第2集合体(273)を平行に摺動移動させることができる。
【0119】
駆動本体(274)は、第1集合体(272)と第2集合体(273)を作動させることができる駆動装置を含み得る。
【0120】
駆動装置は、空圧、油圧、又は電気などで作動されるギア、カム、リンクなどを含み得る。
【0121】
駆動装置は、第1昇降部(280)の第1シリンダ(281)により作動され得る。
【0122】
図17~19を参照すると、連結部(270)は、グリップ部(260)を昇降させてワイヤ(60)にクリップ(50)が固定されるように誘導することができる。
【0123】
連結部(270)は、グリップ部(260)の昇降方向を誘導する案内部(290)を含み得る。
【0124】
案内部(290)は、駆動本体(274)と第1昇降部(280)との間に結合される第1案内本体(291)と、第1案内本体(291)の両側に結合される第1案内バー(292)と、及び第2プレート(130)に結合され、第1案内バー(292)が挿入される第1案内レール(293)が上下方向に形成される第1案内フレーム(294)と、を含み得る。
【0125】
第1案内本体(291)は、駆動本体(274)とシリンダとの間に結合されて昇降することができる。
【0126】
第1案内本体(291)は、第1昇降部(280)と第2ヒンジ(283)で結合され得る。
【0127】
第1昇降部(280)は、上部に結合される連結部(270)を昇降させることができる第1シリンダ(281)を含み得る。
【0128】
第1昇降部(280)は、連結部(270)の上部に結合されるグリップ部(260)をともに昇降させることができる。
【0129】
第1案内本体(291)は、両側に第1案内レール(293)に沿って移動する第1案内バー(292)が結合され得る。
【0130】
第1案内バー(292)は、第1案内レール(293)に沿って移動する車輪が結合され得る。
【0131】
第1案内バー(292)の昇降経路に沿って第1案内本体(291)が昇降するので、グリップ部(260)もともに昇降することができる。
【0132】
第1案内フレーム(294)は、第1案内本体(291)の両側に離隔して一対が配置され得る。
【0133】
第1案内フレーム(294)は、第1案内バー(292)の昇降経路を決定する第1案内レール(293)が形成され得る。
【0134】
第1案内レール(293)は、縦方向に形成され、下部が斜線方向に曲がるように形成され得る。
【0135】
第1案内レール(293)の下部が斜線方向に曲がるように形成されると、第1案内レール(293)の下部において第1案内バー(292)は、斜線方向に下降することができる。
【0136】
図22を参照すると、第1案内バー(292)が第1案内レール(293)の下部において斜線方向に下降すると、クリップ(50)の下部に形成されるキャビティ(55)の挿入口(56)がブロック(240)のV形溝(241)に配置されるワイヤ(60)方向に移動することができるので、ワイヤ(60)は、キャビティ(55)の挿入口(56)を通じてクリップ(50)のキャビティ(55)に収容され得る。
【0137】
図17~19を参照すると、案内部(290)は、駆動本体(274)に結合される第2案内本体(295)と、第1案内バー(292)と同じ方向に第2案内本体(295)の両側に結合される第2案内バー(296)と、及び第2プレート(130)に結合され、第2案内バー(296)が挿入される第2案内レール(297)が上下方向に形成される第2案内フレーム(298)と、を含み得る。
【0138】
第2案内本体(295)は、駆動本体(274)に結合されて昇降することができる。
【0139】
第2案内本体(295)は、第1案内本体(291)と異なる高さに位置するように駆動本体(274)に結合され得る。
【0140】
第2案内本体(295)は、両側に第2案内レール(297)に沿って移動する第2案内バー(296)が結合され得る。
【0141】
第2案内バー(296)は、第2案内レール(297)に沿って移動する車輪が結合され得る。
【0142】
第2案内バー(296)の昇降経路に沿って第2案内本体(295)が昇降するので、グリップ部(260)もともに昇降することができる。
【0143】
第2案内フレーム(298)は、第2案内本体(295)の両側に離隔して一対が配置され得る。
【0144】
第2案内フレーム(298)は、第2案内バー(296)の昇降経路を決定する第2案内レール(297)が形成され得る。
【0145】
第2案内レール(297)は、第1案内レール(293)と同一の方向に形成され得る。
【0146】
第2案内レール(297)は、縦方向に形成され、下部が斜線方向に曲がるように形成され得る。
【0147】
第2案内レール(297)の下部が斜線方向に曲がるように形成されると、第2案内レール(297)の下部において第2案内バー(296)は、斜線方向に下降することができる。
【0148】
図22を参照すると、第2案内バー(296)が第2案内レール(297)の下部において斜線方向に下降すると、クリップ(50)の下部に形成されるキャビティ(55)の挿入口(56)がブロック(240)のV形溝(241)に配置されるワイヤ(60)方向に移動することができるので、ワイヤ(60)は、キャビティ(55)の挿入口(56)を通じてクリップ(50)のキャビティ(55)に収容され得る。
【0149】
案内部(290)は、第1案内レール(293)と第2案内レール(297)を含み得るので、駆動部(271)の昇降経路は、安定的に維持され得る。
【0150】
第1昇降部(280)は、第1プレート(110)と第1ヒンジ(282)で結合され、第1案内本体(291)に第2ヒンジ(283)で結合され得るので、第1案内バー(292)と第2案内バー(296)が斜線方向に下降する時、第1昇降部(280)が傾くことができ、破損されるのを防止することができる。
【0151】
図1~8を参照すると、カバー作業部(300)は、ベース部(100)の後方にシートカバー(30)を配置し、移送することができる構成である。
【0152】
カバー作業部(300)は、シートカバー(30)を配置し、シートカバー(30)をシートクッション(20)の上部に移送することができる。
【0153】
カバー作業部(300)は、シートカバー(30)のサスペンダー(40)に結合されるクリップ(50)の角度を整列することができる。
【0154】
カバー作業部(300)は、第2プレート(130)に結合され、シートカバー(30)を配置することができるカバー据置台(310)と、第1プレート(110)に結合され、第1プレート(110)の一側と他側を往復することができる移送部(320)と、移送部(320)に結合される第2昇降部(330)と、第2昇降部(330)に結合される支持部(340)と、及び支持部(340)に結合され、クリップ(50)を拘束することができるホルダー(350)と、を含み得る。
【0155】
図1~8を参照すると、カバー据置台(310)は、シートカバー(30)を移送する前に優先配置することができる。
【0156】
カバー据置台(310)は、第2プレート(130)に結合される複数の第3支持台(311)及び第3支持台(311)に結合され、シートカバー(30)を配置することができる第1テーブル(312)を含み得る。
【0157】
第3支持台(311)は、上部が第1テーブル(312)に結合され、下部が第2プレート(130)に結合され得る。
【0158】
第1テーブル(312)は、シートカバー(30)を配置するための作業台を提供することができる。
【0159】
図13を参照すると、第1テーブル(312)は、サスペンダー(40)のヘッド部(41)に接する第1傾斜面(313)が形成され得る。
【0160】
第1テーブル(312)に形成される第1傾斜面(313)は、サスペンダー(40)のヘッド部(41)が接しながら整列されるようにすることができる。
【0161】
サスペンダー(40)は、第1テーブル(312)に形成される第1傾斜面(313)と第6フレーム(352)に形成される第2傾斜面にヘッド部(41)が接しながら整列され得る。
【0162】
サスペンダー(40)のヘッド部(41)を基準に下には、第1テーブル(312)の第1傾斜面(313)が接し、上には、第6フレーム(352)に形成される第2傾斜面が接することができる。
【0163】
図15を参照すると、第1テーブル(312)は、クリップ(50)が位置し、移動することができる複数の収容溝(314)が第1傾斜面(313)に形成され得る。
【0164】
第1テーブル(312)の第1傾斜面(313)に形成される収容溝(314)は、クリップ(50)が収容され、動くことができる空間を提供することができる。
【0165】
図1~8を参照すると、カバー作業部(300)は、シートカバー(30)をシートクッション(20)の上部に移動させることができる移送部(320)を含み得る。
【0166】
移送部(320)は、ベース部(100)の前方と後方を往復することができる。
【0167】
移送部(320)は、第1プレート(110)に結合される一対の第2フレーム(321)と、第2フレーム(321)の間に平行に結合される複数のシャフト(322)と、及びシャフト(322)に結合され、第2フレーム(321)の間を往復することができる第2テーブル(323)と、を含み得る。
【0168】
第2フレーム(321)は、シャフト(322)を支持するための部分である。
【0169】
第2フレーム(321)は、第1プレート(110)の前方下部と後方下部に結合され得る。
【0170】
シャフト(322)は、第2テーブル(323)が前後方向に往復する経路を提供することができる。
【0171】
シャフト(322)は、第2フレーム(321)に前後方向に平行に結合され得る。
【0172】
第2テーブル(323)は、シャフト(322)に沿って前後方向に移動する部分である。
【0173】
第2テーブル(323)は、上部に第2昇降部(330)が結合され得る。
【0174】
第2テーブル(323)が移動すると、第2昇降部(330)に結合される支持部(340)及び支持部(340)に結合されるホルダー(350)がともに移動することができる。
【0175】
図1~8を参照すると、カバー作業部(300)は、シートカバー(30)を昇降させることができる第2昇降部(330)を含み得る。
【0176】
第2昇降部(330)は、上部に支持部(340)が結合され、下部に第2テーブル(323)が結合され得る。
【0177】
第2昇降部(330)は、上部に結合される支持部(340)及び支持部(340)に結合されるホルダー(350)を昇降させることができる。
【0178】
第2昇降部(330)は、第1プレート(110)を基準に離隔して第2テーブル(323)に結合される複数の第4支持台(331)と、及び第4支持台(331)に結合される複数の第2シリンダ(332)と、を含み得る。
【0179】
第4支持台(331)及び第2シリンダ(332)は、第1プレート(110)の左右にそれぞれ位置することができる。
【0180】
図1~8を参照すると、カバー作業部(300)は、ホルダー(350)と第2昇降部(330)とを繋ぐ支持部(340)を含み得る。
【0181】
支持部(340)は、第2シリンダ(332)に結合される一対の第3フレーム(341)と、第3フレーム(341)に結合される一対の第5支持台(342)と、第5支持台(342)に結合される一対の第4フレーム(343)と、及び第4フレーム(343)一側と他側にそれぞれ結合される一対の第5フレーム(344)と、を含み得る。
【0182】
第3フレーム(341)は、支持部(340)の下部に該当する部分であって第2シリンダ(332)の上部に結合され得る。
【0183】
第5支持台(342)は、第3フレーム(341)と離隔して上部に平行に配置される第4フレーム(343)を支持する部分である。
【0184】
第4フレーム(343)は、ホルダー(350)が結合される第5フレーム(344)を支持する部分である。
【0185】
第4フレーム(343)は、第5フレーム(344)とともに額縁形態の四角の枠フレームを形成することができる。
【0186】
図1~8を参照すると、カバー作業部(300)は、シートカバー(30)のクリップ(50)を拘束することができるホルダー(350)を含み得る。
【0187】
図12を参照すると、ホルダー(350)は、シートカバー(30)のサスペンダー(40)に結合されるクリップ(50)の角度を整列することができる。
【0188】
ホルダー(350)は、支持部(340)の一側と他側に結合される複数の第6支持台(351)と、第6支持台(351)の下部に結合され、長手方向に下部に複数の移動溝(355)が形成される一対の第6フレーム(352)と、第6フレーム(352)の上部に結合され、長手方向に移動することができる一対の第7フレーム(353)と、及び移動溝(355)に位置し、第7フレーム(353)に結合される複数のクランパ(354)と、を含み得る。
【0189】
ホルダー(350)は、第7フレーム(353)を移動させると、クランパ(354)が移動溝(355)に位置するクリップ(50)を拘束することができる。
【0190】
図13~15を参照すると、第6支持台(351)は、支持台の第5フレーム(344)の下部に離隔して平行に配置される第6フレーム(352)を支持する部分である。
【0191】
第6支持台(351)は、上部が支持部(340)の第5フレーム(344)に結合され、下部が第6フレーム(352)に結合され得る。
【0192】
図13~15を参照すると、第6フレーム(352)は、サスペンダー(40)と並ぶように配置される棒状であり得る。
【0193】
第6フレーム(352)は、第1テーブル(312)とともにサスペンダー(40)のヘッド部(41)を整列させることができる。
【0194】
第6フレーム(352)は、サスペンダー(40)のヘッド部(41)が接しながら整列される第2傾斜面が形成され得る。
【0195】
第6フレーム(352)は、クランパ(354)が収容されて動くことができる移動溝(355)が下部に形成され得る。
【0196】
第6フレーム(352)は、第7フレーム(353)とクランパ(354)とを連結するボルトなどが移動できるように複数の第4貫通孔が左右方向に長く形成され得る。
【0197】
第6フレーム(352)は、長手方向の一端にストッパー(356)が形成され得る。
【0198】
ストッパー(356)は、クリップ(50)を整列するか、あるいは拘束するためにクランパ(354)が移動する方向に位置する第6フレーム(352)の端部に形成され得る。
【0199】
ストッパー(356)は、クランパ(354)がクリップ(50)を移動させる時、ともに移動するサスペンダー(40)の移動距離を制限することができる。
【0200】
ストッパー(356)は、クリップ(50)を整列するか、あるいは拘束するためにクランパ(354)が移動する方向にサスペンダー(40)が突出されるのを防止することができる。
【0201】
図20~22を参照すると、第7フレーム(353)は、第6フレーム(352)の上部に結合されて左右方向に摺動移動することができる。
【0202】
第7フレーム(353)は、第6フレーム(352)の移動溝(355)に位置するクランパ(354)とボルトなどで結合され得る。
【0203】
第7フレーム(353)は、上部に取手(380)が結合され得る。
【0204】
第6フレーム(352)を基準に第7フレーム(353)を移動させると、クランパ(354)がともに移動され得る。
【0205】
第7フレーム(353)は、クリップ(50)を整列するためにクランパ(354)を移動させることができる。
【0206】
第7フレーム(353)は、クリップ(50)を拘束するためにクランパ(354)を移動させることができる。
【0207】
第7フレーム(353)は、第6フレーム(352)に固定され得る固定具(370)を含み得る。
【0208】
固定具(370)は、第6フレーム(352)を基準に第7フレーム(353)を移動させた位置を維持するようにすることができる。
【0209】
固定具(370)は、第7フレーム(353)とともに移動するクランパ(354)がクリップ(50)の拘束を維持するようにすることができる。
【0210】
第7フレーム(353)は、クリップ(50)を整列するか、あるいは拘束するためにクランパ(354)を移動させた後に固定具(370)を利用して位置を維持するようにすることができる。
【0211】
固定具(370)は、ボールプランジャ又はボルトなどを利用することができる。
【0212】
図20~21を参照すると、クランパ(354)は、クリップ(50)を整列するか、あるいは拘束することができる。
【0213】
クランパ(354)は、第7フレーム(353)に結合されてともに移動することができる。
【0214】
クランパ(354)は、第6フレーム(352)の移動溝(355)の内部において移動することができる。
【0215】
図13を参照すると、クランパ(354)は、サスペンダー(40)のヘッド部(41)に接する第1挿入溝(357)が形成され得る。
【0216】
クランパ(354)の第1挿入溝(357)は、第6フレーム(352)の第2傾斜面とともにサスペンダー(40)のヘッド部(41)の上部に接することができる。
【0217】
図16を参照すると、クランパ(354)は、クリップ(50)を拘束することができるようにクリップ(50)の一部が挿入される第2挿入溝(358)が形成され得る。
【0218】
図2~8を参照すると、シートクッション(20)にシートカバー(30)が結合される過程は、次のとおりである。
【0219】
(1)第1段階
【0220】
図2のようにクッション作業部(200)のブロック(240)にワイヤ(60)を配置する。
【0221】
このとき、ブロック(240)のV形溝(241)は、ワイヤ(60)の動きを防止することができる。
【0222】
(2)第2段階
【0223】
図3のようにワイヤ(60)の上にシートクッション(20)を配置する。
【0224】
すなわち、ブロック(240)にワイヤ(60)が配置された状態でクッション作業部(200)のクッション据置台(210)にシートクッション(20)を配置する。
【0225】
このとき、ブロック(240)は、シートクッション(20)の第1貫通孔(21)に挿入されてシートクッション(20)の動きを防止することができる。
【0226】
(3)第3段階
【0227】
図4のようにカバー作業部(300)のカバー据置台(310)にシートカバー(30)を配置し、
図12のようにクリップ(50)を整列して拘束させた後、固定具(370)でクランパ(354)の位置を固定させる。
【0228】
すなわち、
図13のようにサスペンダー(40)のヘッド部(41)を第1テーブル(312)の第1傾斜面(313)と第6フレーム(352)の第2傾斜面に接するように押してクリップ(50)の角度を整列し、
図20~21のようにクランパ(354)を押してクリップ(50)を拘束する。
【0229】
(4)第4段階
【0230】
図5~7のようにホルダー(350)を移動させてシートカバー(30)をシートクッション(20)の上に配置し、ホルダー(350)を原位置に移動させる。
【0231】
すなわち、
図23のようにホルダー(350)をクッション作業部(200)の上に移動させ、
図24のようにクランパ(354)が整列されたクリップ(50)を拘束した状態のシートカバー(30)をシートクッション(20)の上に配置し、
図25のようにグリップ部(260)が上昇し、
図18のようにグリップ部(260)がクリップ(50)を拘束し、
図19のようにクランパ(354)がクリップ(50)の拘束を解除し、ホルダー(350)を原位置に移動させる。
【0232】
(5)第5段階
【0233】
図8のようにクリップ(50)をワイヤ(60)に固定させる。
【0234】
すなわち、
図22のようにグリップ部(260)を利用してクリップ(50)を下降させると、ワイヤ(60)をクリップ(50)のキャビティ(55)に収容することができる。
【0235】
ワイヤ(60)にクリップ(50)が固定されると、グリップ部(260)がクリップ(50)の拘束を解除する。
【0236】
以上で本発明の特定の実施例が説明され、図示されたが、本発明は、記載された実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱せずに多様に修正及び変形し得ることは、本技術の分野において通常の知識を有する者にとって自明なことである。
【0237】
よって、そのような修正例又は変形例は、本発明の技術的思想や観点から個別的に理解されてはならず、変形された実施例は、本発明の請求範囲に属するとすべきである。
【0238】
本出願は、2021年7月21日出願の韓国特許出願10-2021-0095714に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
【符号の説明】
【0239】
10 車両用シート組立装置
20 シートクッション
21 第1貫通孔
30 シートカバー
40 サスペンダー
41 ヘッド部
42 ロック溝
43 継ぎ目部
50 クリップ
51 ロック部
52 ロックタブ
53 フック部
54 ガイド
55 キャビティ
56 挿入口
60 ワイヤ
100 ベース部
110 第1プレート
120 第1支持台
130 第2プレート
140 受け台
200 クッション作業部
210 クッション据置台
220 第2支持台
230 第1フレーム
240 ブロック
241 V形溝
242 第2貫通孔
250 締結部
260 グリップ部
261 第1グリップバー
262 第1グリップ溝
263 第2グリップバー
264 第2グリップ溝
270 連結部
271 駆動部
272 第1集合体
273 第2集合体
274 駆動本体
280 第1昇降部
281 第1シリンダ
282 第1ヒンジ
283 第2ヒンジ
290 案内部
291 第1案内本体
292 第1案内バー
293 第1案内レール
294 第1案内フレーム
295 第2案内本体
296 第2案内バー
297 第2案内レール
298 第2案内フレーム
300 カバー作業部
310 カバー据置台
311 第3支持台
312 第1テーブル
313 第1傾斜面
314 収容溝
320 移送部
321 第2フレーム
322 シャフト
323 第2テーブル
330 第2昇降部
331 第4支持台
332 第2シリンダ
340 支持部
341 第3フレーム
342 第5支持台
343 第4フレーム
344 第5フレーム
350 ホルダー
351 第6支持台
352 第6フレーム
353 第7フレーム
354 クランパ
355 移動溝
356 ストッパー
357 第1挿入溝
358 第2挿入溝
370 固定具
380 取手