(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】仲介支援装置、仲介支援方法及び仲介支援プログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 3/42 20060101AFI20240910BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240910BHJP
【FI】
H04M3/42 A
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2024083023
(22)【出願日】2024-05-22
【審査請求日】2024-05-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】399040405
【氏名又は名称】東日本電信電話株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110004185
【氏名又は名称】インフォート弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 巧
【審査官】工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】特開2024-100313(JP,A)
【文献】特開2021-180419(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M3/00-3/64
H04M11/00-11/10
G06Q50/10-50/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発信端末と着信端末の間の発着信を仲介支援する仲介支援装置であって、
前記発信端末からの発信を仲介して受け付ける仲介受付部と、
前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定する判定部と、
前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に、前記発信端末から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得する第1取得部と、
前記着信端末への仲介発信を行って、前記第1音声情報を着信者に伝達するとともに、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを含む第2操作情報を取得する第2取得部と、
前記第2操作情報に応じて、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを制御する制御部と、
を有することを特徴とする仲介支援装置。
【請求項2】
前記判定部は、前記発信端末の発信番号が予め登録された通話候補番号であり、且つ、前記発信端末から予め定められた合言葉が入力された場合に、ダイレクト接続条件を満足すると判定し、それ以外の場合に、ダイレクト接続条件を満足しないと判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介支援装置。
【請求項3】
前記第1取得部は、前記第1音声情報に要約処理と補正処理と削除処理を含んだ改変を加えるとともに、前記発信端末からの発信の危険度レベルを前記第1音声情報に追加する、
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介支援装置。
【請求項4】
前記第2取得部は、前記着信端末への仲介発信を行う際に、前記発信端末の発信番号を通知せず、前記仲介支援装置の仲介発信番号を通知する、
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介支援装置。
【請求項5】
前記発信端末と前記着信端末の間の発着信の仲介支援履歴を予め登録された転送先端末に転送する転送部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介支援装置。
【請求項6】
前記発信端末と前記着信端末の間の発着信の仲介支援履歴を、前記発信端末からの発信の危険度レベルに応じた異なる転送先端末に転送する転送部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の仲介支援装置。
【請求項7】
前記危険度レベルは、少なくとも、危険度大、危険度中、危険度小を含み、
前記転送部は、前記危険度レベルが前記危険度大の場合に、前記仲介支援履歴を警察端末に転送し、前記危険度レベルが前記危険度中の場合に、前記仲介支援履歴を前記仲介支援装置のオペレータ端末に転送し、前記危険度レベルが前記危険度小の場合に、前記仲介支援履歴を予め登録された家族/親族端末に転送する、
ことを特徴とする請求項6に記載の仲介支援装置。
【請求項8】
発信端末と着信端末の間の発着信を仲介支援する仲介支援装置を使用する仲介支援方法であって、
前記発信端末からの発信を仲介して受け付けるステップと、
前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定するステップと、
前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に、前記発信端末から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得するステップと、
前記着信端末への仲介発信を行って、前記第1音声情報を着信者に伝達するとともに、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを含む第2操作情報を取得するステップと、
前記第2操作情報に応じて、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを制御するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする仲介支援方法。
【請求項9】
発信端末と着信端末の間の発着信を仲介支援する仲介支援装置に使用する仲介支援プログラムであって、
前記発信端末からの発信を仲介して受け付けるステップと、
前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定するステップと、
前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に、前記発信端末から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得するステップと、
前記着信端末への仲介発信を行って、前記第1音声情報を着信者に伝達するとともに、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを含む第2操作情報を取得するステップと、
前記第2操作情報に応じて、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを制御するステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする仲介支援プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、仲介支援装置、仲介支援方法及び仲介支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みに伴う特殊詐欺対策サービスが記載されている。この特殊詐欺対策サービスでは、通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)に録音した通話録音データをクラウドに転送して、サーバ(特殊詐欺解析サーバ)にて解析する。解析の結果、特殊詐欺であると疑われる場合には、本人や親族等の事前に登録した電話番号やメールアドレスに注意を促す連絡を入れる。これにより、本人や親族等が詐欺の危険性を察知することが可能となる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】特殊詐欺犯罪の防止に向けた取り組みに伴う「特殊詐欺対策サービス」:https://web116.jp/shop/benri/tokusyu/tokusyu_00.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1の特殊詐欺対策サービスは、発信端末(発信者)と着信端末(着信者)が繋がれることを前提として、その通話録音データに基づいて特殊詐欺犯罪の防止を図る技術である点で、改良の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の問題意識に基づいてなされたものであり、発信端末と着信端末の間の発着信を利便性・柔軟性高く仲介支援することができる仲介支援装置、仲介支援方法及び仲介支援プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態の仲介支援装置は、発信端末と着信端末の間の発着信を仲介支援する仲介支援装置であって、前記発信端末からの発信を仲介して受け付ける仲介受付部と、前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定する判定部と、前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に、前記発信端末から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得する第1取得部と、前記着信端末への仲介発信を行って、前記第1音声情報を着信者に伝達するとともに、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを含む第2操作情報を取得する第2取得部と、前記第2操作情報に応じて、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを制御する制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、発信端末と着信端末の間の発着信を利便性・柔軟性高く仲介支援することができる仲介支援装置、仲介支援方法及び仲介支援プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態の仲介支援装置の概略構成の一例を示す図である。
【
図2】本実施形態の仲介支援サーバの内部構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】危険度レベルが付与された第1音声情報の一例を示す図である。
【
図4】着信端末への仲介発信にて伝達される第1音声情報の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態の仲介支援処理の一例を示すフローチャートである。
【
図6】発信端末と着信端末と仲介支援サーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図7】発信端末と着信端末と仲介支援サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態の仲介支援装置、仲介支援方法及び仲介支援プログラムについて説明する。
【0010】
本実施形態の仲介支援装置、仲介支援方法及び仲介支援プログラムを搭載した通話システムは、“令和の自動電話”としての新たな電話番(留守番電話)の機能として、「次世代電話番機能シン・でんわばん(仮称)」を実現する。
【0011】
「シン・でんわばん(仮称)」では、発信端末(発信者)と着信端末(着信者)を無条件に繋ぐのではなく、発信端末(発信者)からの発信を仲介して受け付けて、着信端末(着信者)に即座に繋いでもよいかどうか、すなわち、ダイレクト接続条件を満足するか否かを判定する。判定の結果、発信端末(発信者)からの発信に特殊詐欺等の危険が検出された場合、すなわち、ダイレクト接続条件を満足しない場合、発信端末(発信者)に対して、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報の入力を促して、当該第1音声情報を取得する。次いで、着信端末(着信者)への仲介発信を行って、第1音声情報を着信端末(着信者)に伝達するとともに、発信端末(発信者)からの発信を着信端末(着信者)で着信するか否かを含む第2音声情報(第2操作情報)の入力を促して、当該第2音声情報を取得する。そして、第2音声情報(第2操作情報)に応じて、発信端末(発信者)からの発信を着信端末(着信者)で着信するか否かを制御する。
【0012】
「シン・でんわばん(仮称)」では、生成AI(Artificial Intelligence)や大規模言語モデルの活用により、発信端末(発信者)と着信端末(着信者)の間の発着信を利便性・柔軟性高く仲介支援することができる。例えば、発信端末(発信者)から入力された発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報の解析精度を向上させて、発信端末(発信者)からの発信の危険度レベルを段階的に検出し、危険度レベルに応じた柔軟な対応をとることができる。さらに、発信端末(発信者)から入力された発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報に要約処理と補正処理と削除処理を含んだ改変を加えることができる。
【0013】
「シン・でんわばん(仮称)」の「シン」は、「新時代の」、「親しみやすい」、「真の課題解決をめざし」、「お客さまと共に(シンクロし)」、「信念をもって内製する取り組み」の少なくとも1つを意味していてもよい。
【0014】
図1は、本実施形態の仲介支援装置1の概略構成の一例を示す図である。仲介支援装置1は、「仲介支援システム」と読み替えられてもよい(両者を同義としてもよい)。また、本実施形態の仲介支援方法及び仲介支援プログラムは、仲介支援装置1に含まれるコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)が(に)各種の処理ステップを実行する(させる)ことによって実現される。
【0015】
図1に示すように、仲介支援装置1は、発信端末10と、着信端末20と、仲介支援サーバ30と、大規模言語モデル40とを有している。発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30と大規模言語モデル40は、ネットワークNWによって互いに通信可能に接続されている。
図1では、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30と大規模言語モデル40のそれぞれを単一ブロックとして簡略化して描いているが、これは作図の便宜上の理由によるものである。実際には、ハードウェア構成としても、ソフトウェア構成としても、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30と大規模言語モデル40は、
図1に描いたよりも複雑な構成を有していてもよい。例えば、仲介支援サーバ30は、複数のサーバやデータベース等を含んで構成されていてもよい。また、大規模言語モデル40は、仲介支援サーバ30の一部を構成していてもよい(仲介支援サーバ30は大規模言語モデル40を含む概念で使用してもよい)。
【0016】
仲介支援装置(仲介支援システム)1は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30と大規模言語モデル40を含んだ構成として捉えてもよいし、発信端末10と着信端末20と大規模言語モデル40を含まずに仲介支援サーバ30だけを含んだ構成として捉えてもよい。つまり、仲介支援装置(仲介支援システム)1において、仲介支援サーバ30は必須の構成要件であるが、発信端末10と着信端末20と大規模言語モデル40は必須の構成要件ではない。
【0017】
発信端末10と着信端末20は、例えば、音声通話を実行するための機能を搭載したパソコン、電話、スマートフォン、タブレット型端末などで構成される。発信端末10と着信端末20は、固定型と移動型(携帯型)のいずれであってもよい。発信端末10と着信端末20は、同一(共通)の装置であってもよい。
【0018】
発信端末10と着信端末20は、仲介支援サーバ30との間で各種の通信を行うことができる通信デバイスであってもよい。発信端末10と着信端末20は、例えば、有線及び/又は無線(例えば、Long Term Evolution(LTE)、5th Generation New Radio(5G NR)、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)など)を介して、ネットワーク(インターネットなど)と通信してもよい。発信端末10と着信端末20は、ユーザの操作により、ブラウザ及びその他の各種のアプリケーションを実行してもよい。
【0019】
本実施形態において、発信端末10と着信端末20(とりわけ着信端末20)は、仲介支援サーバ30による仲介支援サービス(例えば「シン・でんわばん(仮称)」)を利用して、発信端末10と着信端末20の間の発着信における利便性・柔軟性の高い仲介支援を受けることができる。発信端末10と着信端末20(とりわけ着信端末20)には、仲介支援サーバ30による仲介支援サービス(例えば「シン・でんわばん(仮称)」)の提供を受けるためのアプリケーションがダウンロード(インストール)されていてもよい。以下、このアプリケーションを仲介支援アプリケーション「シン・でんわばん(仮称)」と呼ぶことがある。
【0020】
仲介支援サーバ30は、発信端末10と着信端末20との間で各種の通信(仲介受付や仲介発信を含む)を行うことができる通信デバイスであればよく、デバイス、回路などで読み替えられてもよい。仲介支援サーバ30は、発信端末10と着信端末20の間の発着信を利便性・柔軟性高く仲介支援するための各種の処理を制御・実行する。仲介支援サーバ30は、クラウド上の機能として実現されていてもよい。
【0021】
図2は、本実施形態の仲介支援サーバ30の内部構成の一例を示すブロック図である。発信端末10と着信端末20の間の発着信を仲介支援する仲介支援サーバ30は、仲介受付部31と、判定部32と、第1取得部33と、危険度評価部34と、第2取得部35と、制御部36と、転送部37とを有している。以下の説明では、発信端末10から着信端末20への発信が行われた場合を想定して説明する。
【0022】
仲介受付部31は、発信端末10からの発信を仲介して受け付ける。仲介受付部31は、発信端末10からの発信を着信端末20に繋げることなく、仲介支援サーバ30の側で、一旦、保留状態とする。その際、発信端末10の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『こちら、仲介支援サービス「シン・でんわばん(仮称)」です。なお、サービス向上による顧客満足度を高めるとともに、コンプライアンスの強化を図るべく、通話の内容を録音させて頂くことをご了承願います。』といった音声を流してもよい。そして、以降の通話の内容を録音するようにしてもよい。
【0023】
判定部32は、発信端末10からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定する。ダイレクト接続条件とは、仲介受付部31による仲介受付を解除(中止)して、発信端末10からの発信を着信端末20に繋げるための条件を意味している。
【0024】
判定部32は、発信端末10の発信番号が予め登録された通話候補番号であり、且つ、発信端末10から予め定められた合言葉が入力された場合に、ダイレクト接続条件を満足すると判定し、それ以外の場合に、ダイレクト接続条件を満足しないと判定する。
【0025】
仲介支援アプリケーション「シン・でんわばん(仮称)」には、着信端末20に対応する電話帳の機能が搭載されており、仲介支援サーバ30には、着信端末20に対応して登録された家族、友人、知人、仕事関係者、飲食店、取引先などの電話番号を一括して記憶する記憶装置(メモリ)が設けられている。そして、判定部32は、発信端末10の発信番号が、着信端末20に対応して登録された電話番号に含まれるか否か、すなわち、「発信端末10の発信番号が予め登録された通話候補番号であるか否か」を判定する。これをダイレクト接続条件の第1の条件と呼んでもよい。
【0026】
仲介支援アプリケーション「シン・でんわばん(仮称)」には、着信端末20に対応する合言葉の承認機能が搭載されており、仲介支援サーバ30には、着信端末20に対応して登録された合言葉を記憶する記憶装置(メモリ)が設けられている。判定部32は、発信端末10の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『電話をお繋ぎする前に、合言葉の音声入力をお願い致します。ピーッ。』といった音声を流す。そして、発信者が発信端末10の入力部(例えば電話口やマイクロフォン)から入力した合言葉が、着信端末20に対応して登録された合言葉に合致するか否か、すなわち、「発信端末10から予め定められた合言葉が入力されたか否か」を判定する。これをダイレクト接続条件の第2の条件と呼んでもよい。
【0027】
ここで、仲介支援サーバ30の記憶装置(メモリ)において、着信端末20に対応して登録される電話番号、及び、着信端末20に対応して登録される合言葉は、適宜、追加、修正、変更などの更新が可能である。これらの更新処理は、例えば、着信端末20による仲介支援アプリケーション「シン・でんわばん(仮称)」での操作を介して実行することができる。
【0028】
判定部32による判定の結果、発信端末10からの発信がダイレクト接続条件を満足する場合には、発信端末10からの発信を着信端末20に繋げて、両者の通話を可能とする。判定部32による判定の結果、発信端末10からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合には、第1取得部33と危険度評価部34と第2取得部35と制御部36と転送部37による後続処理に進む。
【0029】
第1取得部33は、発信端末10からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合(例えば、発信端末10の発信番号が予め登録された通話候補番号でなく、且つ/又は、発信端末10から予め定められた合言葉が入力されない場合)、発信端末10の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『恐れ入りますが、発信者様の氏名及び会社名、並びに、ご用件についての音声入力をお願い致します。ピーッ。』といった音声を流す。そして、発信者が発信端末10の入力部(例えば電話口やマイクロフォン)から入力した、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得する。なお、第1音声情報の入力が実行されず、第1取得部33が第1音声情報を取得できない場合は、発信端末10からの発信を着信端末20に繋げることなく、接続を遮断してもよい。その際、発信端末10の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『申し訳ありませんが、発信者様の氏名及び会社名、並びに、ご用件についての音声入力を頂けなかったため、接続を遮断させて頂きます。』といった音声を流してもよい。また、発信端末10からの発信の仲介受付から接続の遮断までの流れを仲介支援履歴として記憶してもよい。
【0030】
第1取得部33は、自身が取得した、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報に要約処理と補正処理と削除処理を含んだ改変を加えてもよい。要約処理とは、例えば、発信者が発信端末10の入力部(例えば電話口やマイクロフォン)から入力した第1音声情報の論旨・要点を短くまとめて表す処理を意味している。補正処理とは、例えば、発信者が発信端末10の入力部(例えば電話口やマイクロフォン)から入力した第1音声情報のうち、明らかな言い間違えを正したり、メッセージ吹き込みの前方の内容を後方で言い直した場合に後者の内容に上書きする(更新する)処理を意味している。削除処理とは、例えば、発信者が発信端末10の入力部(例えば電話口やマイクロフォン)から入力した第1音声情報のうち、上記の要約処理や補正処理に伴って不要となった内容を無視してこれを盛り込まない(切り捨てる)処理を意味している。また、削除処理とは、例えば、発信者が意識なしに発する「えー」や「あー」や「それでですねー」といった内容を無視してこれを盛り込まない(切り捨てる)処理を意味している。
【0031】
危険度評価部34は、第1取得部33が取得した、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報の危険度を評価する。すなわち、危険度評価部34は、発信端末10からの発信の危険度レベルを評価する。昨今、特殊詐欺や怪しい訪問販売等のきっかけが知らない番号からの知らない電話にあるケースが増大している。危険度評価部34は、第1取得部33が取得した、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を解析して、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルを評価する。例えば、危険度評価部34は、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルとして、少なくとも、危険度大、危険度中、危険度小のいずれかの評価を付与してもよい。もちろん、危険度評価部34は、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルを二段階又は四段階以上で評価してもよい。
【0032】
現在、特殊詐欺の手口として、以下の10種類の分類が行われている。
(1)オレオレ詐欺
親族等を名乗り、「鞄を置き忘れた。小切手が入っていた。お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る(脅し取る)手口である。
(2)預貯金詐欺
警察官、銀行協会職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」と言ったり、役所の職員等を名乗り、「医療費などの過払い金があります。こちらで手続きをするのでカードを取りに行きます」などと言って、暗証番号を聞き出しキャッシュカード等をだまし取る(脅し取る)手口である。
(3)架空料金請求詐欺
有料サイトや消費料金等について、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります」などと言ったり、パソコンのウイルス対策のサポート費用を口実として、金銭等をだまし取る(脅し取る)手口である。
(4)還付金詐欺
医療費、税金、保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口である。
(5)融資保証金詐欺
実際には融資しないのに、簡単に融資が受けられると信じ込ませ、融資を希望する人に対し、「保証金が必要です」などと言って金銭等をだまし取る(脅し取る)手口である。
(6)金融商品詐欺
価値が全くない未公開株や高価な物品等について嘘の情報を教えて、購入すればもうかると信じ込ませ、その購入代金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口である。
(7)ギャンブル詐欺
「パチンコ打ち子募集」と言って、会員登録等を行わせた後に、登録料や情報料として支払わせて金銭等をだまし取る(脅し取る)手口である。
(8)交際あっせん詐欺
「女性紹介」等と言って、女性の紹介を希望する人に、会員登録料金や保証金として金銭等をだまし取る(脅し取る)手口である。
(9)キャッシュカード詐欺盗(窃盗)
警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」などと言ってキャッシュカードを準備させ、隙を見てポイントカード等とすり替えて盗み取る手口である。
(10)その他の特殊詐欺
上記の類型に該当しない特殊詐欺のことである。
【0033】
上記の特殊詐欺は、その類型毎に使用されるマニュアルが存在しており、特殊詐欺犯のグループは、当該マニュアルに従ってきっかけの電話を行っているケースが多い。本実施形態では、仲介支援サーバ30と大規模言語モデル40が協働して、実際に過去に起きてしまった特殊詐欺事件の実例、現在進行中の特殊詐欺事件の実例を学習・蓄積して、第1音声情報(発信端末10からの発信)と照合させることにより、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルを評価する。警視庁のデータベースには、実際に過去に起きてしまった特殊詐欺事件の実例、現在進行中の特殊詐欺事件の実例の他、特殊詐欺根絶アクションプログラム、特殊詐欺被害防止の取組、特殊詐欺被害防止広報用データ等の情報が記憶されており、これらの情報による仲介支援サーバ30と大規模言語モデル40のアップデートを定期的に行うことが好ましい。
【0034】
上述したように、仲介支援サーバ30は、適宜、大規模言語モデル40を参照して動作してもよい。大規模言語モデル40は、生成AI(Artificial Intelligence)と読み替えてもよく、仲介支援サーバ30と協働して、仲介支援サーバ30の各ブロック(仲介受付部31と判定部32と第1取得部33と危険度評価部34と第2取得部35と制御部36と転送部37、とりわけ危険度評価部34)の機能を発揮してもよい。
【0035】
大規模言語モデル40は、例えば、個別領域データベースの固有情報(例えば選択的評価態様に基づく危険度レベル情報)と、共通領域データベースの共通情報(例えば必須評価態様に基づく危険度レベル情報)とが自然言語処理のための言語モデルの学習に適応されるように、統一的なデータ形式に正規化された状態で記憶されている。また、個別領域データベース及び共通領域データベースに基づいて、自然言語処理の1種以上を組み合わせることによって、選択的評価態様に基づく危険度レベル情報と必須評価態様に基づく危険度レベル情報の作成に特化された言語モデルの学習及び調整が行われ、言語モデルをプロンプトの内容に応じて利用することによって、危険度レベル情報の作成を支援する支援情報を生成することができる。言語モデルは、クラウドコンピュータに格納されていてもよく、その場合、大規模なデータセットの学習や、高性能な計算リソースを利用した学習が可能になる。
【0036】
ここで、「自然言語処理」は、コンピュータが自然言語で書かれた文章や音声データを理解して目的に応じた処理を実行できるようにするものである。具体的には、自然言語を構成する最小の単位である「形態素」に分解することにより品詞などの情報を付与する形態素解析、自然言語の文法的構造を解析することにより文の構造や意味を明らかにする構文解析、自然言語の意味を解析することにより単語や文の意味を理解し、論理的な判断や推論を行う意味解析、文の前後の文脈を考慮しながら自然言語を理解する文脈解析、自然言語を用いた対話や文章の中から話者や書き手の意図を抽出する意図解析などが例示される。これにより、「自然言語処理」は、形態素解析や構文解析、意味解析、文脈解析、意図解析などの処理を組み合わせて自然言語を処理し、本実施形態の仲介支援にかかる仲介支援処理(例えば、危険度評価部34による危険度レベルの評価)などを可能にしている。
【0037】
「言語モデル」は、自然言語処理において用いられる確率モデルの一種であり、与えられた単語や文章が自然言語としてどのように起こりやすいかを確率的に予測するためのモデルである。具体的には、言語モデルは、与えられた単語列や文章の出現確率を計算したり、複数の単語列や文章の出現確率を比較したりすることによって、次の単語や文を予測するときに、その文脈に基づいて最もありそうな単語や文を自動的に生成することを可能にしている。
【0038】
「言語モデル」は、自然言語処理の分野において、言語のパターンや文法のルールなどを学習し、自然言語の生成や理解を行うための数学的モデルを意味する。例えば、危険度評価部34による危険度レベルの評価において使用される言語モデルは、危険度評価部34による危険度レベルの評価に特化して学習されたものであり、プロンプトの内容に応じて、危険度評価部34による危険度レベルを評価するために使用される。
【0039】
「統一的なデータ形式に正規化された状態」は、個別領域データベースや共通領域データベースなどの膨大なデータを扱う際に、共通の形式に変換し、統一的に整理することを意味する。危険度評価部34による危険度レベルの評価を機械学習する際に、正規化された固有情報や共通情報、システム概要などの情報を入力として用いることにより、処理の効率性や正確性を向上させることが可能になっている。なお、「正規化」は、データベースのテーブルにあるデータを、一定の規則に従って整理・構造化することで、データの冗長性を排除し、データの整合性や一貫性を保つための処理手法である。
【0040】
「プロンプト」は、利用者に対して入力すべき内容や操作方法などを表示し、利用者が指示を与えるための情報のことである。「危険度評価部34による危険度レベルの評価を示す情報を支援するための情報」は、危険度評価部34による危険度レベルの評価を効率化し、より効果的な仲介支援を実施可能にする情報である。
【0041】
なお、仲介支援サーバ30は、大規模言語モデル40に加えて/代えて、仲介支援サーバ30の各ブロック(仲介受付部31と判定部32と第1取得部33と危険度評価部34と第2取得部35と制御部36と転送部37、とりわけ危険度評価部34)による処理を実行するための辞書データベースや語彙データベースを保持・参照できるように構成されていてもよい。
【0042】
第1取得部33は、危険度評価部34が評価した、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルを第1音声情報に追加してもよい。すなわち、発信者と発信要件に、適宜、要約処理と補正処理と削除処理を含んだ改変を加えて、これに発信端末10からの発信の危険度レベルを加えたものを第1音声情報としてもよい。
【0043】
図3A、
図3B、
図3Cは、危険度レベルが付与された第1音声情報の一例を示す図である。
図3Aは、危険度レベルが小の場合の第1音声情報を例示しており、
図3Bは、危険度レベルが中の場合の第1音声情報を例示しており、
図3Cは、危険度レベルが大の場合の第1音声情報を例示している。
【0044】
図3Aでは、第1音声情報として、「○○進学塾の△△と申します。□□君が本日の授業に来ておらず、欠席の連絡も頂いていませんでしたので、念のため、ご連絡差し上げました。」とのメッセージが取得されている。
図3Aのメッセージに不審な点は見当たらないとして、
図3Aの第1音声情報の危険度レベルを小と評価してもよい。
【0045】
図3Bでは、第1音声情報として、「○○銀行の△△と申します。先日窓口にご相談に来て頂いた、新規住宅ローンの件について、ご連絡差し上げました。」とのメッセージが取得されている。
図3Bのメッセージの事実関係が正しいかを把握しきれないこと、銀行からの電話とあることから、特殊詐欺犯からの電話である可能性を否定しきれないと判断して、
図3Bの第1音声情報の危険度レベルを中と評価してもよい。
【0046】
図3Cでは、第1音声情報として、「○○証券の△△と申します。この度は□□様に優良未公開株のご案内をさせて頂きました。当社では、完全な元本保証、絶対に損はさせないお得なご案内と自負していますので、一度、ご説明させて下さい。」とのメッセージが取得されている。
図3Cのメッセージには、「優良未公開株」、「完全な元本保証」、「絶対に損はさせない」といった特殊詐欺の典型ともいえるワードが入っているので、特殊詐欺犯からの電話である可能性が高いとして、
図3Cの第1音声情報の危険度レベルを大と評価してもよい。
【0047】
第2取得部35は、着信端末20への仲介発信を行って、危険度レベルを付与した第1音声情報を着信者に伝達する。第2取得部35は、着信端末20への仲介発信を行う際に、発信端末10の発信番号を通知せず、仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)の仲介発信番号を通知する。これにより、着信者が着信端末20の履歴を辿って発信端末10に折り返しの電話を行う(コールバックする)ことが出来ないようにして、仮に特殊詐欺犯からの電話であっても被害の拡大を防止することができる。
【0048】
本実施形態では、発信端末10(発信側)と着信端末20(着信側)の双方において、仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)の仲介発信番号(例えばクラウドの電話)のみが通知される(発信側と着信側の相互の電話番号は通知されない)。このため、発信者側の被害者のリスト作成防止や、着信者側から折返し電話してしまったことによる二次被害抑止にも効果がある。
【0049】
図4A、
図4B、
図4Cは、着信端末20への仲介発信にて伝達される第1音声情報の一例を示す図である。
図4A、
図4B、
図4Cは、それぞれ、
図3A、
図3B、
図3Cに対応しているが、単なる録音データの提供ではなく、着信者が概要を理解し易いようにするための改変が加えられている。すなわち、
図3A-
図3Cは、発信者が発信端末10に入力した第1音声情報そのものを例示的に描いており、
図4A-
図4Cは、発信者が発信端末10に入力した第1音声情報に改変を加えたものを描いている。
【0050】
図4Aでは、着信端末20の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『危険度レベル小。○○進学塾の△△様より、□□君が登校していない旨の連絡を受けています。この電話を繋ぎますか?「はい」か「いいえ」で答えて下さい。ピーッ。』といった第1音声情報を流している。
【0051】
図4Bでは、着信端末20の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『危険度レベル中。○○銀行の△△様より、新規住宅ローンに関する連絡を受けています。この電話を繋ぎますか?「はい」か「いいえ」で答えて下さい。ピーッ。』といった第1音声情報を流している。
【0052】
図4Cでは、着信端末20の出力部(例えば電話口やスピーカ)から、『危険度レベル大。○○証券の△△様から未公開株の営業連絡が入っていますが、特殊詐欺の危険性が高いため、お繋ぎしないことをお勧め致します。この電話を繋ぎますか?「はい」か「いいえ」で答えて下さい。ピーッ。』といった第1音声情報を流している。
【0053】
第1音声情報を聞いた着信者は、着信端末20の入力部(例えば電話口やマイクロフォン)を介して「はい」又は「いいえ」と回答する。これにより、第2取得部35は、発信端末10からの発信を着信端末20で着信するか否かを含む第2音声情報を取得する。つまり、「はい」又は「いいえ」の回答が、第2音声情報に相当する。
【0054】
制御部36は、第2音声情報、すなわち、「はい」又は「いいえ」の回答に応じて、発信端末10からの発信を着信端末20で着信するか否かを制御する。例えば、着信端末20の着信者からの回答が「はい」の場合は、発信端末10からの発信を着信端末20で着信する。一方、着信端末20の着信者からの回答が「いいえ」の場合は、発信端末10からの発信を着信端末20で着信せずに、接続を遮断する。
【0055】
なお、「第2音声情報」として「はい」又は「いいえ」の回答を利用する代わりに、ダイヤルキーの所定操作を行うことを「第2操作情報」として利用してもよい。例えば、第1音声情報を聞いた着信者が、電話を繋ぐことを希望するときは「1」を押して、電話を繋がないことを希望するときは「2」を押すような操作を行い、これを「第2操作情報」として利用してもよい。つまり、「第2操作情報」は、「はい」又は「いいえ」の回答を行うこと、ダイヤルキーの所定操作を行うことの双方を含む概念で使用する。
【0056】
転送部37は、発信端末10と着信端末20の間の発着信の仲介支援履歴を予め登録された転送先端末に転送する。仲介支援サーバ30には、着信端末20に対応して登録された家族や友人や知人のうち特に親しい者(例えば、着信端末20の所有者が一人暮らしの高齢者の場合、その息子や娘、ホームヘルパー等)の連絡先(家族/親族端末のアドレス等)を記憶する記憶装置(メモリ)が設けられており、メールやLINE(「LINE」は日本国LINE社の登録商標)等のアプリやチャット形式等のインターフェースを介したメッセージ転送が可能となっている。また、仲介支援履歴の転送は、文字情報による転送に限定されず、音声情報による転送、文字情報と音声情報の組み合わせによる転送を利用してもよい。
【0057】
ここで、仲介支援履歴は、例えば、発信端末10による発信時間、発信端末10からの発信がダイレクト接続条件を満足したか否かを示す判定結果、発信端末10からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に発信端末10から入力された第1音声情報(危険度レベルの評価を含む)、発信端末10からの発信を着信端末20で着信するか否かを含む第2音声情報(第2操作情報)、第2音声情報(第2操作情報)に応じて発信端末10からの発信を着信端末20で着信したか否かを示す情報、発信端末10と着信端末20の間の通話記録情報を含んでいてもよい。
【0058】
転送部37は、発信端末10と着信端末20の間の発着信の仲介支援履歴を、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルに応じた異なる転送先端末に転送してもよい。
【0059】
例えば、
図3、
図4に示すように、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルが、少なくとも、危険度大、危険度中、危険度小を含んでいる場合を想定する。この場合、転送部37は、危険度レベルが危険度大の場合に、仲介支援履歴を警察端末に転送し、危険度レベルが危険度中の場合に、仲介支援履歴を仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)のオペレータ端末に転送し、危険度レベルが危険度小の場合に、仲介支援履歴を予め登録された家族/親族端末に転送してもよい。
【0060】
危険度レベルが危険度大の場合に仲介支援履歴を警察端末に転送することで、特殊詐欺犯の緊急逮捕に繋げることができたり、発信端末10と着信端末20が繋がれて発信者と着信者が話してしまった場合であっても、警察から着信端末20(着信者)に即座に接触することで、両者が協力して特殊詐欺犯の逮捕に繋げる、いわゆるだまされたふり作戦を実行したりすることができる。
【0061】
危険度レベルが危険度中の場合に仲介支援履歴を仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)のオペレータ端末に転送することで、オペレータによる詳細な内容検討を行って、必要に応じて、警察への緊急連絡を行ったり、着信端末20(着信者)への確認連絡を行ったりといった柔軟な対応が可能となる。
【0062】
危険度レベルが危険度小の場合に仲介支援履歴を予め登録された家族/親族端末に転送することで、例えば、離れた場所で暮らす家族/親族が着信者の安否を確認したり、電話を通じた普段のコミュニケーションの概要を把握したりすることができ、いわゆる見守り機能を実現することができる。
【0063】
なお、危険度レベルが危険度大の場合に仲介支援履歴を警察端末に転送する際、又は、危険度レベルが危険度中の場合に仲介支援履歴を仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)のオペレータ端末に転送する際に、併せて、仲介支援履歴を予め登録された家族/親族端末に転送してもよい。
【0064】
図5は、本実施形態の仲介支援処理の一例を示すフローチャートである。
【0065】
ステップST1では、発信端末10からの発信を仲介受付する。ステップST2では、発信端末10の発信番号が予め登録された通話候補番号であるか否かを判定する。ステップST3では、発信端末10から予め定められた合言葉が入力されたか否かを判定する。発信端末10の発信番号が予め登録された通話候補番号であり(ステップST2:Yes)、発信端末10から予め定められた合言葉が入力された(ステップST3:Yes)場合は、ダイレクト接続条件を満足すると判断して、ステップST4に進み、発信端末10と着信端末20を繋げて会話を可能として、処理を終了する。なお、ステップST2とステップST3の処理は、必ずしもこの順番で行う必要はなく、同時に行ってもよい。
【0066】
発信端末10の発信番号が予め登録された通話候補番号でなく(ステップST2:No)、且つ/又は、発信端末10から予め定められた合言葉が入力されない(ステップST3:No)場合は、ダイレクト接続条件を満足しないと判断して、ステップST5に進み、発信端末10から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得する。ステップST6では、取得した第1音声情報に要約処理と補正処理と削除処理を含んだ改変を加えるとともに、危険度レベルの評価を付与する(紐付ける)。ステップST7では、着信端末20に仲介発信を行って、ステップST6における第1音声情報(改変、危険度レベル付与)を着信者に伝達するとともに、発信端末10からの発信を着信端末20で着信するか否かを含む第2操作情報(例えば、「はい」又は「いいえ」の音声回答である第2音声情報)を取得する。着信端末20への仲介発信を行う際には、発信端末10の発信番号を通知せずに、仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)の仲介発信番号を通知する。
【0067】
ステップST8では、第2操作情報が、発信端末10との接続を希望するものであるか否かを判定する。第2操作情報が発信端末10との接続を希望するものである場合(ステップST8:Yes)は、ステップST9に進み、発信端末10と着信端末20を繋げて会話を可能として、処理を終了する。第2操作情報が発信端末10との接続を希望しないものである場合(ステップST8:No)は、ステップST10に進み、発信端末10と着信端末20を繋げずに接続を遮断して、処理を終了する。
【0068】
図5のフローチャートの処理を終了したら(ステップST4→エンド、ステップST9→エンド、ステップST10→エンド)、仲介支援履歴の転送処理を行う。特に、ステップST5-ステップST10の処理を行う場合、第1音声情報(発信端末10からの発信)の危険度レベルに応じた仲介支援履歴の転送処理を行ってもよい。例えば、危険度大の場合に、仲介支援履歴を警察端末に転送し、危険度レベルが危険度中の場合に、仲介支援履歴を仲介支援装置1(仲介支援サーバ30)のオペレータ端末に転送し、危険度レベルが危険度小の場合に、仲介支援履歴を予め登録された家族/親族端末に転送してもよい。
【0069】
このように、本実施形態の仲介支援装置は、発信端末と着信端末の間の発着信を仲介支援する仲介支援装置であって、前記発信端末からの発信を仲介して受け付ける仲介受付部と、前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定する判定部と、前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に、前記発信端末から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得する第1取得部と、前記着信端末への仲介発信を行って、前記第1音声情報を着信者に伝達するとともに、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを含む第2操作情報を取得する第2取得部と、前記第2操作情報に応じて、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを制御する制御部と、を有する。
【0070】
これにより、発信端末と着信端末の間の発着信を利便性・柔軟性高く仲介支援することができる。さらに、上述した非特許文献1のように、利用者(例えば高齢者)が専用の通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)を設置する必要がなく(ハードルが低く)、クラウド上で、特殊詐欺を防止できるサービスを実現することができる。
【0071】
図6は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30の機能構成の一例を示す図である。
図6に示すように、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30は、制御部110と、記憶部120と、通信部130と、入力部140と、出力部150と、を有する。なお、
図6では、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30の機能ブロックの一例を示しており、
図6に描いていない他の機能ブロックを有していてもよい。また、一部の機能ブロックを含まない構成としてもよい。
【0072】
制御部110は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30の制御を実施する。制御部110は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置により構成することができる。
【0073】
記憶部120は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30で利用する情報を記憶する。記憶部120は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるメモリ、ストレージ、記憶装置などにより構成することができる。
【0074】
通信部130は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30の通信(例えば両者の相互通信)を行う。通信部130は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置により構成することができる。なお、通信部130は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
【0075】
入力部140は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30における入力を受け付ける。また、入力部140は、所定の機器、記憶媒体などと接続され、データの入力を受け付けてもよい。入力部140は、入力結果を例えば制御部110に出力してもよい。入力部140は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるキーボード、マウス、ボタンなどの入力装置、入出力端子、入出力回路などにより構成することができる。また、入力部140は、表示部と一体となった構成(例えば、タッチパネル)としてもよい。
【0076】
出力部150は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30における出力を行う。例えば、出力部150は、画像を表示する表示部、音声を出力する音声出力部などを含んで構成されてもよい。表示部は、例えば、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるディスプレイ、モニタなどの表示装置により構成することができる。また、音声出力部は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるスピーカなどの出力装置により構成することができる。
【0077】
なお、上記実施形態の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線によって接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
【0078】
例えば、本開示の一実施形態における装置(発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30)は、本開示の仲介支援処理を行うコンピュータとして機能してもよい。
図7は、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
【0079】
なお、本開示において、装置、回路、デバイス、ユニット、サーバなどは、互いに読み替えることができる。発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
【0080】
例えば、プロセッサ1001は1つだけ図示されているが、複数のプロセッサがあってもよい。また、処理は、1のプロセッサによって実行されてもよいし、処理が同時に、逐次に、又はその他の手法を用いて、2以上のプロセッサによって実行されてもよい。なお、プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。
【0081】
発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みなどを制御することによって実現される。
【0082】
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)によって構成されてもよい。なお、上述の制御部110などの各部は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
【0083】
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、制御部110は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001において動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
【0084】
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、RAM(Random Access Memory)、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
【0085】
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、フレキシブルディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD-ROM(Compact Disc ROM)など)、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、リムーバブルディスク、ハードディスクドライブ、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、磁気ストライプ、データベース、サーバ、その他の適切な記憶媒体の少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。なお、上述の記憶部120は、メモリ1002及び/又はストレージ1003によって実現されてもよい。
【0086】
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、SIMカードを含んでもよい。なお、上述の通信部130は、通信装置1004によって実現されてもよい。
【0087】
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウスなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。なお、上述の入力部140及び出力部150は、それぞれ入力装置1005及び出力装置1006によって実現されてもよい。
【0088】
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1008によって接続される。バス1007は、単一のバスによって構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
【0089】
また、発信端末10と着信端末20と仲介支援サーバ30は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
【0090】
(変形例)
なお、本開示において説明した用語及び/又は本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。
【0091】
本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。また、本開示においてパラメータなどに使用する名称は、いかなる点においても限定的なものではない。
【0092】
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0093】
情報、信号などは、複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。入出力された情報、信号などは、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報、信号などは、上書き、更新又は追記をされ得る。出力された情報、信号などは、削除されてもよい。入力された情報、信号などは、他の装置へ送信されてもよい。
【0094】
また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的な通知に限られず、暗示的に(例えば、当該所定の情報の通知を行わないことによって又は別の情報の通知によって)行われてもよい。
【0095】
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0096】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体及び信号波形の少なくとも1つを介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0097】
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用され得る。
【0098】
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0099】
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0100】
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素の参照は、2つの要素のみが採用され得ること又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
【0101】
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びこれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0102】
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳によって冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0103】
以上、本開示に係る発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示に係る発明が本開示中に説明した実施形態に限定されないということは明らかである。本開示に係る発明は、特許請求の範囲の記載に基づいて定まる発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とし、本開示に係る発明に対して何ら制限的な意味をもたらさない。
【符号の説明】
【0104】
1 仲介支援装置(仲介支援システム)
10 発信端末
20 着信端末
30 仲介支援サーバ
31 仲介受付部
32 判定部
33 第1取得部
34 危険度評価部
35 第2取得部
36 制御部
37 転送部
40 大規模言語モデル
NW ネットワーク
【要約】
【課題】発信端末と着信端末の間の発着信を利便性・柔軟性高く仲介支援する。
【解決手段】発信端末と着信端末の間の発着信を仲介支援する仲介支援装置であって、前記発信端末からの発信を仲介して受け付ける仲介受付部と、前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足するか否かを判定する判定部と、前記発信端末からの発信がダイレクト接続条件を満足しない場合に、前記発信端末から入力された、発信者と発信要件を少なくとも含む第1音声情報を取得する第1取得部と、前記着信端末への仲介発信を行って、前記第1音声情報を着信者に伝達するとともに、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを含む第2操作情報を取得する第2取得部と、前記第2操作情報に応じて、前記発信端末からの発信を前記着信端末で着信するか否かを制御する制御部と、を有することを特徴とする仲介支援装置。
【選択図】
図5