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特許7553744アプリケーションプログラム、決済システム、決済管理装置、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-09
(45)【発行日】2024-09-18
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、決済システム、決済管理装置、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20240910BHJP
【FI】
G06Q20/24
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2024085069
(22)【出願日】2024-05-24
【審査請求日】2024-05-24
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 ウエブページの公開日:2024年1月9日 ウエブページのURL https://about.paypay.ne.jp/pr/20240109/01/
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】イ ミンヨン
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 真也
(72)【発明者】
【氏名】細田 敦史
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-149658(JP,A)
【文献】特開2016-004296(JP,A)
【文献】特開2023-075592(JP,A)
【文献】三井住友カード よくあるご質問, [オンライン],2023年11月10日,[検索日 2024年07月24日], インターネット:<URL:https://qa.smbc-card.com/mem/detail?site=4H4A00IO&category=125&id=571>,特に、「あとからリボ・分割」はいつまで申し込みできるのですか?」を参照。
【文献】楽天カード あとからリボ払い, [オンライン],2024年02月26日,[検索日 2024年07月24日], インターネット:<URL:https://web.archive.org/web/20240226150955/https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/revo/after/?l-id=corp_re_omatome_to_revoafter_pc>,特に、「あとからリボ払いのメリット」、「当月お支払い分の変更締切日について」を参照。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の端末装置で動作し、決済管理装置と協働して決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記端末装置に、
前記決済管理装置から、前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を取得する処理と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
を実行させるためのアプリケーションプログラム。
【請求項2】
利用者の端末装置で動作し、決済管理装置と協働して決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記端末装置に、
前記決済管理装置から、前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を取得する処理と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
を実行させるためのアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記期日は、前記決済サービスへの引き落とし口座に依存して変更され、
前記端末装置に、
前記引き落とし口座を変更する利用者の操作を受け付け、前記操作の結果を前記決済管理装置に送信する処理を更に実行させる、
請求項1または2記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
利用者の端末装置で動作し、決済管理装置と協働して決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムと、
前記決済管理装置と、を備える決済システムであって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記決済管理装置は、
前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を管理する情報管理部を備え、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
前記決済管理装置から、第1月の決済に関して前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を取得する処理と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、前記第1月の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
を実行させる、決済システム。
【請求項5】
利用者の端末装置で動作し、決済管理装置と協働して決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムと、
前記決済管理装置と、を備える決済システムであって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記決済管理装置は、
前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を管理する情報管理部を備え、
前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
前記決済管理装置から、第1月の決済に関して前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を取得する処理と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、前記第1月の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、
を実行させる、決済システム。
【請求項6】
利用者の端末装置で動作するアプリケーションプログラムと協働して決済サービスを提供する決済管理装置であって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記決済管理装置は、
前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を管理する情報管理部と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第1コンテンツを前記端末装置に表示させ、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第2コンテンツを前記端末装置に表示させる表示制御部と、
を備える決済管理装置。
【請求項7】
利用者の端末装置で動作するアプリケーションプログラムと協働して決済サービスを提供する決済管理装置であって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記決済管理装置は、
前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を管理する情報管理部と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第1コンテンツを前記端末装置に表示させ、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第2コンテンツを前記端末装置に表示させる表示制御部と、
を備える決済管理装置。
【請求項8】
利用者の端末装置で動作するアプリケーションプログラムと協働して決済サービスを提供する決済管理装置のプロセッサが実行するプログラムであって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記プロセッサに、
前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を管理する処理する処理と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第1コンテンツを前記端末装置に表示させる処理と、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第2コンテンツを前記端末装置に表示させる処理と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項9】
利用者の端末装置で動作するアプリケーションプログラムと協働して決済サービスを提供する決済管理装置のプロセッサが実行するプログラムであって、
前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、
前記プロセッサに、
前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を管理する処理する処理と、
当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額が表示される領域内に、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第1コンテンツを前記端末装置に表示させる処理と、
当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される第2コンテンツを前記端末装置に表示させる処理と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラム、決済システム、決済管理装置、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
クレジットカードに代表される月締めの決済方法が広く普及している。クレジットカードの決済においては、翌月一括払い、あらかじめ設定された一定の金額を毎月返済するリボ払いなどが選択できるようになっている。特許文献1には、利用明細ごとにリボ払いへの変更の入力を受付けることについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-176585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の決済方法では、毎月の期日よりも前であるか、期日よりも後であるかによって、当月分の決済を一括払いからリボ払いに変更できるか、翌月分以降の決済でなければ変更できないかが異なってくる。従来の技術では、この期日を跨いだか否かを利用者に直感的に伝えることができない場合があった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、期日を跨いだか否かを利用者に直感的に伝えることが可能なアプリケーションプログラム、決済システム、決済管理装置、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、利用者の端末装置で動作し、決済管理装置と協働して決済サービスを提供するためのアプリケーションプログラムであって、前記決済サービスは、請求締日までに前記決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとを選択可能なものであり、前記端末装置に、前記決済管理装置から、前記一括払いから前記リボ払いへの変更可能な期日の情報を取得する処理と、当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、を実行させるためのアプリケーションプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、期日を跨いだか否かを利用者に直感的に伝えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】クレジットカードサービスが提供されるためのシステムの一例を示す図である。
図2】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
図3】クレジットカード決済の処理の大まかな流れの一例を示す図である。
図4】クレジットカードサービスにおける各種期日と可能な手続きの一例を示す図である。
図5】その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。
図6】その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。
図7】その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。
図8】その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。
図9】その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、決済システム、決済管理装置、およびプログラムの実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」、「管理装置」「情報提供装置」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。
【0010】
アプリケーションプログラムとクレジットカードサーバは、協働して決済システムの一部を構成する。以下の説明ではアプリケーションプログラムをクレジットカードアプリと称する。クレジットカードアプリは、スマートフォンなどの端末装置を用いて行われる電子決済サービスを受けるための、決済アプリから呼び出されるミニアプリであってもよい。
【0011】
<第1実施形態>
[構成]
図1は、クレジットカードサービス(決済サービスの一例)が提供されるためのシステムの一例を示す図である。クレジットカードサービスは、例えば、クレジットカード1、端末装置10において動作するクレジットカードアプリ20、クレジット処理端末50、加盟店サーバ60、立替払取次業者サーバ(acquirer)80、クレジットカードサーバ100などにより実現される。これらの構成要素は、ネットワークNW、あるいは、よりローカルな通信網を介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、WAN(Wide Area Network)、セルラー網、無線基地局、クレジットカード取引を行う専用ネットワーク(CAFIS、カードネットなど)などを含む。クレジット処理端末50と、クレジットカードサーバ100とは、例えば、専用ネットワークを介して通信する。クレジットカードアプリ20と、クレジットカードサーバ100とは、インターネットなどの専用ネットワークとは異なるネットワークNWを介して通信する。クレジットカードサーバ100は、決済管理装置の一例である。
【0012】
クレジットカード1は、通信チップがカード基材に埋め込まれたものである。通信チップはPINを記憶した記憶媒体を内蔵し、コンタクタ(或いは無線アンテナ)を介して外部装置と通信する。これに代えて、クレジットカード1は磁気カードであってもよい。
【0013】
端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータなどの、少なくとも通信機能および表示機能を有するコンピュータ装置である。端末装置10では、CPU等のプロセッサによりクレジットカードアプリ20が実行されることで、クレジットカードサーバ100と連携してクレジットカードサービスに関する種々の情報提供を受けるようになっている。クレジットカードアプリ20は、例えば、アプリケーションストアから端末装置10にインストールされ、端末装置10の各部を制御する。
【0014】
クレジット処理端末50は、店舗に設置される。クレジット処理端末50は、例えば、クレジット決済端末(クレジットカードリーダー)と、POS装置を含む。クレジット決済端末は、挿入され又は翳されたクレジットカードからPIN(Personal Identification Number)を読み取って利用者により入力されたPINと照合したり、クレジットカードから読み取ったBIN(Bank Identification Number)コード等を、POS装置および(加盟店サーバ60)を介してクレジットカードサーバ100に送信したりする。加盟店サーバ60は、店舗が属する加盟店(例えば、○○珈琲が加盟店だとすると、○○珈琲××店が店舗に相当する)により運営されるものである。その機能については後述する。
【0015】
立替払取次業者サーバ(acquirer)80は、専ら売上電文の処理に介在し、利用者からの入金より前に売上代金を立替えて加盟店に入金する事業者により運営されるものである。
【0016】
クレジットカードサーバ100は、例えば、決済処理部110と、情報管理部120と、記憶部170とを備える。記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0017】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、クレジットカードサーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、辞書174などの情報が格納される。図2は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、例えば、クレジットカード番号に対して、利用者の氏名、住所、電話番号、電子メールアドレス、端末装置10の通信識別情報、クレジットカードアプリ20の識別情報、決済額上限、決済額合計、リボ払い残高、リボ払い上限、リボ変更の期日、支払い口座、支払い口座候補などの情報が対応付けられたものである。なお、決済額、リボ払いの上限、残高に関しては更に詳細に分類されて管理されてよいが、ここでは簡易的に示している。
【0018】
決済処理部110は、オーソリ電文や売上電文に対応した処理を行い、利用者が行った消費行動に対する決済処理を行う。図3は、クレジットカード決済の処理の大まかな流れの一例を示す図である。
【0019】
まず、(1)利用者がクレジットカード1を提示する。(2)加盟店サーバ60は、オーソリ電文をクレジットカードサーバ100に送信し、オーソリ依頼を行う。(3)クレジットカードサーバ100は、クレジットカード1の有効性や使用上限額と使用履歴などに基づいて当該決済の可否を判定し、その結果をオーソリ結果として加盟店サーバ60に送信する。(4)オーソリ結果が「可」であった場合、商品またはサービスが利用者に提供される。
【0020】
(5)加盟店サーバ60は、売上電文を立替払取次業者サーバ80に送信し、売上精算依頼を行う。(6)立替払取次業者サーバ80は、売上電文をクレジットカードサーバ100に転送し(一部、内容の編集等が行われてもよい)、売上通知を行う。(7)クレジットカードサーバ100は、クレジットカード1の利用額を精算するための処理を行う(銀行振り込み等)。(8)立替払取次業者サーバ80は、クレジットカード1の利用額を加盟店に振り込むための処理を行う。(9)その後、クレジットカード1の締日に近くなるとクレジットカードサーバ100は利用額請求の連絡を行い、(10)利用者が利用額を支払う。
【0021】
情報管理部120は、利用者情報172の新規作成、編集などの処理を行う。クレジットカードサービスにおいて、請求締日までに決済管理装置に届いた決済情報に係る決済額を翌月の請求日に一括して支払う一括払いと、リボ払いとが選択可能になっている。利用者情報172における「リボ変更の期日」(以下、単に「期日」と称する)は、一括払いからリボ払いへの変更可能な期日である。期日よりも前であれば、当月分の決済(未払いの決済のうち最も先に請求が発生する決済)を括払いからリボ払いに変更できるが、期日よりも後であれば翌月分以降の決済しか一括払いからリボ払いに変更できない。期日は支払い口座によって一意に決定されるものであり、利用者によって選択されている支払口座に対応する期日が、利用者情報172における期日に設定される。情報管理部120は、支払い口座が変更されたタイミング、および/または任意のタイミングで、期日の情報をクレジットカードアプリ20に通知する。クレジットカードアプリ20は、クレジットカードサーバ100からこの情報を取得する。
【0022】
図4は、クレジットカードサービスにおける各種期日と可能な手続きの一例を示す図である。その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。図示するように、クレジットカードサービスにおいては口座変更の締切日、期日、確定日というものが存在する。図示するように、1日から口座変更の締め切り日までは支払い口座が変更可能であるが、その翌日から末日までは支払い口座が変更不可である。また、1日から期日までは当月分の決済のリボ払いへの変更が可能であるが、その翌日から末日までは当月分の決済のリボ払いへの変更が不可である。但し、リボ払いの残高が上限に達している場合は、いずれの場合も一括払いからリボ払いへの変更をすることができない。支払い口座の変更に応じて期日が変更される場合、それに応じて一括払いからリボ払いへの変更をすることができる期間が変更される。
【0023】
図5~9は、その日の日付に応じてクレジットカードアプリ20が表示する画面の一例を示す図である。図5は、口座変更の締切日の直前(例えば1日程度前)までにクレジットカードアプリ20が表示する画面IM1の一例を示す図である。画面IM1では、当月である10月(第1月の一例)の決済金額(150,000円)を表示する領域A1において、10月の決済金額に付随して、支払方法を変更するための画面に遷移するためのリンク画像OB1と、リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像OB2とが表示され、それぞれのリンク画像にリンクが設定されている。また、画面IM1では、11月(第1月の翌月の第2月の一例)以降の決済金額(100,000円)を表示する領域A2が表示されている。リンク画像OB1が操作されると、クレジットカードアプリ20は支払方法を変更するための画面を表示し、利用者による支払方法を変更する操作を受け付ける。リンク画像OB2が操作されると、クレジットカードアプリ20はリボ払いへの変更操作を行う画面を表示し、利用者によるリボ払いへの変更操作を受け付ける操作を受け付ける。リボ払いへの変更操作は、例えば決済ごとに行われる。図6は、口座変更の締切日の直前(例えば1日程度前)から締切日の終了する時刻の間までにクレジットカードアプリ20が表示する画面IM2の一例を示す図である。画面IM2では、支払方法を変更するための画面に遷移するためのリンク画像OB1、ならびにその案内画像が表示されなくなる。画像IM1、IM2では、領域A1において「未確定」なる文言が表示される。未確定は、仮確定になる前の状態である。
【0024】
図7は、口座変更の締切日の翌日から口座変更の締め切り日の所定時刻までにクレジットカードアプリ20が表示する画面IM3の一例を示す図である。画面IM3では、画面IM1、IM2と同様に、領域A1において、10月の決済金額に付随して、リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像OB2が表示されている。画面IM3では、「未確定」なる文言が「仮確定」に変更される。図8は、口座変更の締め切り日の所定時刻から確定日までにクレジットカードアプリ20が表示する画面IM4の一例を示す図である。画面IM4では、領域A2において、11月の決済金額に付随して、リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像OB2が表示される。画像IM3、IM4では、領域A1において「未確定」に代えて「仮確定」なる文言が表示される。仮確定は、引き落とし金額が決定された後に、リボ払いに変更可能な状態である。
【0025】
図9は、確定日以降にクレジットカードアプリ20が表示する画面IM5の一例を示す図である。画面IM5では、領域A1において「仮確定」に代えて「確定」なる文言が表示される。確定は、リボ払いが変更不可であり、引き落とし金額が確定した状態である。その後、請求日(例えば月末の数日前)になると「支払い確認中」なる文言が表示され、その翌日には支払い確認がなされたか否かを示す文言が表示される。
【0026】
なお、画面IM1においてリンク画像OB1が操作され、支払方法が変更された場合、支払い方法に応じて期日が適宜変更される。
【0027】
以上説明した実施形態によれば、期日を跨いだか否かを利用者に直感的に伝えることができる。
【0028】
上記の説明は、専ら物理カードであるクレジットカード1を用いた決済についてのものであるが、コード画像と端末装置を用いた決済(以下、スマホ決済)にも同様に適用でき、また物理カードでの決済とスマホ決済との合算額で決済を行うサービスにも適用することができる。スマホ決済においては、店舗に表示されるコード画像を端末装置10で動作する決済アプリが読み込んだり、決済アプリが表示するコード画像を店舗のPOS装置が読み取ったりすることで決済額と利用者の識別情報(ワンタイムコードなどの間接的な識別情報でもよい)が決済サーバに伝えられて決済が行われ、その決済方法としてチャージ残高による決済方法と、クレジットカード1の与信を利用する決済方法とが選択できるようになっている。クレジットカード1の与信を利用する決済方法が選択された決済については、スマホ決済の管理サーバからクレジットカードサーバ100に決済額や利用者の識別情報などの情報が伝えられることで、決済が移管される。この場合、決済アプリが呼び出すクレジットカードアプリ20が、或いは決済アプリ自身が、図4図9で説明したのと同様の処理および表示制御を行ってもよい。
【0029】
<第2実施形態>
上記説明した第1実施形態では、画面IM1~IM5などの切り替えを専らクレジットカードアプリ20の側で行うものとしたが、クレジットカードサーバ100の側で画面を用意し、それを随時、クレジットカードアプリ20にWebページなどの形式で送信してクレジットカードアプリ20に表示させるようにしてもよい。この場合、クレジットカードサーバ100は、当日の日付が期日よりも前である場合、第1額の決済金額が表示される領域内に、第1月の決済金額に付随して、一括払いからリボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される画面(第1コンテンツ)を端末装置10に表示させ、当日の日付が期日よりも後である場合、第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像が表示される画面(第2コンテンツ)を端末装置10に表示させる表示制御部を備える。
【0030】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0031】
10 端末装置
20 クレジットカードアプリ
50 クレジット処理端末
60 加盟店サーバ
80 立替払取次業者サーバ
100 クレジットカードサーバ
110 決済処理部
120 情報管理部
170 記憶部
172 利用者情報
【要約】
【課題】期日を跨いだか否かを利用者に直感的に伝えること。
【解決手段】端末装置に、決済管理装置から、一括払いからリボ払いへの変更可能な期日の情報を取得する処理と、当日の日付が前記期日よりも前である場合、第1月の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、当日の日付が前記期日よりも後である場合、前記第1月の翌月の第2月以降の決済金額に付随して、前記一括払いから前記リボ払いへの変更操作を行う画面に遷移するためのリンク画像を表示する処理と、を実行させるためのアプリケーションプログラム。
【選択図】図8
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9