(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-10
(45)【発行日】2024-09-19
(54)【発明の名称】選別装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/61 20140101AFI20240911BHJP
G06Q 30/0241 20230101ALI20240911BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20240911BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240911BHJP
A63F 13/35 20140101ALI20240911BHJP
A63F 13/69 20140101ALI20240911BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20240911BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20240911BHJP
【FI】
A63F13/61
G06Q30/0241
G06Q30/0207
A63F13/79
A63F13/35
A63F13/69
A63F13/533
A63F13/80 Z
A63F13/69 510
(21)【出願番号】P 2020105687
(22)【出願日】2020-06-18
【審査請求日】2023-05-30
(31)【優先権主張番号】P 2020045907
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】396011174
【氏名又は名称】くら寿司株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】田中 邦彦
(72)【発明者】
【氏名】橋本 大介
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-044622(JP,A)
【文献】特開2002-169928(JP,A)
【文献】特開2001-216416(JP,A)
【文献】特開2007-068961(JP,A)
【文献】特開2001-155061(JP,A)
【文献】特開2002-133255(JP,A)
【文献】特開2010-026700(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-13/98
G06Q 30/0241
G06Q 30/0207
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
会員の端末装置へ情報を送信するための送信先識別子を有する会員情報が格納されている会員情報格納部から送信先識別子を取得し、当該送信先識別子により特定される送信先に、前記会員に報酬を付与するジャンケンゲームの参加を促す広告情報を送信する広告送信部と、
前記会員の前記端末装置に表示された広告情報に対する指示であるジャンケンゲームへの参加指示に応じて、当該ジャンケンゲームに対する入力を受け付ける第一入力画面情報を前記端末装置に送信する画面情報送信部と、
前記第一入力画面情報を用いて構成された第一入力画面への入力であり、前記会員が入力した第一入力情報を会員識別子に対応付けて、前記端末装置から受信する入力情報受信部と、
前記入力情報受信部が受信した前記第一入力情報に対して適用する情報であり、ジャンケンゲームの勝敗を決定するための情報である第一元情報を取得する元情報取得部と、
予め決められた第一時点までに受信された前記第一入力情報に対して、前記第一元情報を適用し、前記会員のジャンケンゲームの勝敗を決定する第一選別部と、
予め決められた第二時点であり、第一時点より後の時点である第二時点において、前記第一選別部が勝ちであると決定した会員に対して、抽選を行い、当選するユーザを決定する第二選別部と、
前記第二選別部が選択した会員の会員識別子を用いて、前記会員に報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理部とを具備し、
前記第一選別部は、
前記入力情報受信部が前記第一入力情報を受信した場合に、直ちに前記第一入力情報に対して、前記第一元情報を適用し、前記会員のジャンケンゲームの勝敗の結果を決定し、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が決定された後に、直ちに前記ジャンケンゲームの勝敗の結果を前記会員の端末装置に送信し、
前記第二選別部は、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が前記会員の端末装置に送信された後、予め決められた時刻の経過後に抽選を行う、選別装置。
【請求項2】
前記報知処理部は、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が決定された後に、当該
ジャンケンゲームに勝った前記会員の端末装置に、前記
会員に対して行われる前記抽選
の権利である抽選権が得られた旨の情報を送信する、請求項1に記載の選別装置。
【請求項3】
請求項1から請求項2いずれか一項に記載の選別装置と、会員の端末装置と、を備え、前記端末装置の表示画面に、ジャンケンゲーム用の入力画面、ジャンケンゲームの勝敗の結果、及び当選結果を表示させる情報処理システム。
【請求項4】
広告送信部と、画面送信部と、入力情報受信部と、元情報取得部と、第一選別部と、第二選別部と、報知処理部とにより実現される情報処理方法であって、
前記広告送信部が、会員の端末装置へ情報を送信するための送信先識別子を有する2以上の会員情報が格納されている会員情報格納部から2以上の送信先識別子を取得し、当該2以上の各送信先識別子により特定される送信先に、会員に報酬を付与するジャンケンゲームの参加を促す広告情報を送信する広告送信ステップと、
前記画面送信部、会員の端末装置に表示された広告情報に対する指示であるジャンケンゲームへの参加指示に応じて、ジャンケンゲームに対する入力を受け付ける入力画面情報を前記端末装置に送信する画面情報送信ステップと、
前記入力情報受信部が、前記入力画面情報を用いて構成された入力画面への入力であり、前記会員が入力した
第一入力情報を会員識別子に対応付けて、2以上の端末装置から受信する入力情報受信ステップと、
前記元情報取得部が、前記入力情報受信ステップで受信された入力情報に対して適用する情報であり、ジャンケンゲームの勝敗を決定するための情報である
第一元情報を取得する元情報取得ステップと、
前記第一選別部が、予め決められた第一時点までに受信された2以上の各入力情報に対して、前記
第一元情報を適用し、2以上の各会員のジャンケンゲームの勝敗を決定する第一選別ステップと、
前記第二選別部が、予め決められた第二時点であり、第一時点より後の時点である第二時点において、前記第一選別部が勝ちであると決定した会員に対して、抽選を行い、当選するユーザを決定する第二選別ステップと、
前記報知処理部が、前記第二選別ステップで選択された1以上の会員の会員識別子を用いて、会員に報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理ステップとを具備し、
前記第一選別ステップにおいて、
前記入力情報受信部が前記第一入力情報を受信した場合に、直ちに前記第一入力情報に対して、前記第一元情報を適用し、前記会員のジャンケンゲームの勝敗の結果を決定し、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が決定された後に、直ちに前記ジャンケンゲームの勝敗の結果を前記会員の端末装置に送信するステップを具備し、
前記第二選別ステップにおいて、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が前記会員の端末装置に送信された後、予め決められた時刻の経過後に抽選を行うステップを具備する情報処理方法。
【請求項5】
コンピュータを、
会員の端末装置へ情報を送信するための送信先識別子を有する2以上の会員情報が格納されている会員情報格納部から2以上の送信先識別子を取得し、当該2以上の各送信先識別子により特定される送信先に、会員に報酬を付与するジャンケンゲームの参加を促す広告情報を送信する広告送信部と、
会員の端末装置に表示された広告情報に対する指示であるジャンケンゲームへの参加指示に応じて、ジャンケンゲームに対する入力を受け付ける入力画面情報を前記端末装置に送信する画面送信部と、
前記入力画面情報を用いて構成された入力画面への入力であり、前記会員が入力した
第一入力情報を会員識別子に対応付けて、2以上の端末装置から受信する入力情報受信部と、
前記入力情報受信部が受信した入力情報に対して適用する情報であり、ジャンケンゲームの勝敗を決定するための情報である
第一元情報を取得する元情報取得部と、
予め決められた第一時点までに受信された2以上の各入力情報に対して、前記
第一元情報を適用し、2以上の各会員のジャンケンゲームの勝敗を決定する第一選別部と、
予め決められた第二時点であり、第一時点より後の時点である第二時点において、前記第一選別部が勝ちであると決定した会員に対して、抽選を行い、当選するユーザを決定する第二選別部と、
前記第二選別部が選択した1以上の会員の会員識別子を用いて、会員に報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理部として機能させるためのプログラムであって、
前記第一選別部は、
前記入力情報受信部が前記第一入力情報を受信した場合に、直ちに前記第一入力情報に対して、前記第一元情報を適用し、前記会員のジャンケンゲームの勝敗の結果を決定し、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が決定された後に、直ちに前記ジャンケンゲームの勝敗の結果を前記会員の端末装置に送信し、
前記第二選別部は、
前記ジャンケンゲームの勝敗の結果が前記会員の端末装置に送信された後、予め決められた時刻の経過後に抽選を行うものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、限られたユーザに報償を与えるために、ユーザを選別する選別装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、インターネットで気軽に楽しめるジャンケンゲームで、会員の所有する携帯電話やパソコン端末からジャンケンの勝負手を登録して、ゲーム開始時に、センターコンピューターが自動的に打ち出す勝負手との勝ち負けを決定するシステムがあった(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術においては、会員への報酬の付与を行う選別装置において、ユーザの納得性とゲーム性の両方を実現できる選別を行えなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明の選別装置は、会員の端末装置へ情報を送信するための送信先識別子を有する会員情報が格納されている会員情報格納部から送信先識別子を取得し、送信先識別子により特定される送信先に、会員に報酬を付与するゲームの参加を促す広告情報を送信する広告送信部と、会員の端末装置に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、ゲームに対する入力を受け付ける第一入力画面情報を端末装置に送信する画面送信部と、第一入力画面情報を用いて構成された第一入力画面への入力であり、会員が入力した第一入力情報を会員識別子に対応付けて、端末装置から受信する入力情報受信部と、入力情報受信部が受信した第一入力情報に対して適用する情報であり、ゲームの勝敗を決定するための情報である第一元情報を取得する元情報取得部と、予め決められた第一時点までに受信された第一入力情報に対して、第一元情報を適用し、会員のゲームの勝敗を決定する第一選別部と、予め決められた第二時点において、第一選別部が勝ちであると決定した会員の中から、予め決められた数の会員を選択する第二選別部と、第二選別部が選択した会員の会員識別子を用いて、会員に報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理部とを具備する選別装置である。
【0006】
かかる構成により、ユーザ入力に基づく第一選別処理とユーザ入力に基づかいない第二選別処理との両方の選別処理を行うことにより、ユーザの納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0007】
また、本第二の発明の選別装置は、第一の発明に対して、元情報取得部は、2以上の会員の入力情報を統計処理し、統計処理の結果に応じて、第一元情報を決定し、第一選別部は、入力情報に対して、元情報取得部が決定した第一元情報を適用し、会員のゲームの勝敗の結果を決定する選別装置である。
【0008】
かかる構成により、会員への報酬の付与を行う選別装置において、ユーザの納得性とゲーム性の両方をより適切に実現できる。
【0009】
また、本第三の発明の選別装置は、第一または第二の発明に対して、第一選別部は、入力情報受信部が第一入力情報を受信した場合に、直ちに第一入力情報に対して、第一元情報を適用し、会員のゲームの勝敗の結果を決定し、報知処理部は、ゲームの勝敗の結果を会員の端末装置に送信する選別装置である。
【0010】
かかる構成により、第一選別処理において選別されなかったユーザに無用な期待を抱かせないで済む。また、第一選別処理において選別されなかったユーザが、第二選別処理の結果をチェックする必要性を無くさせることができる。
【0011】
また、本第四の発明の選別装置は、第一から第三いずれか1つの発明に対して、報知処理部は、第一選別部により選別されなかった第一種の会員と、第一選別部により選別されたが、第二選別部により選別されなかった第二種の会員と、第一選別部および第二選別部により選別された第三種の会員とを区別した報知処理を行う選別装置である。
【0012】
かかる構成により、ユーザ入力に基づく第一選別処理とユーザ入力に基づかいない抽選による第二選別処理との両方の選別処理の結果に基づく、3種類の会員ごとに、異なる対応が可能となる。
【0013】
また、本第五の発明の選別装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、第一入力情報および第一元情報は、ジャンケンの「グー」を特定する情報、「チョキ」を特定する情報、または「パー」を特定する情報のうちのいずれかである選別装置である。
【0014】
かかる構成により、ユーザのジャンケンの入力に基づく第一選別処理とユーザ入力に基づかいない第二選別処理との両方の選別処理を行うことにより、ユーザの納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0015】
また、本第六の発明の選別装置は、第一から第五いずれか1つの発明に対して、第二選別部は、抽選処理を行い、予め決められた数の会員を選択する選別装置である。
【0016】
かかる構成により、ユーザのジャンケンの入力に基づく第一選別処理とユーザ入力に基づかいない抽選による第二選別処理との両方の選別処理を行うことにより、ユーザの納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0017】
また、本第七の発明の選別装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、第一選別部における決定が勝ちである第一入力情報に対応する端末装置に、次のゲームに対する入力を受け付ける第二入力画面情報を画面送信部に送信させ、入力情報受信部が受信した第二入力情報であり、第二入力画面情報を用いて構成された第二入力画面への入力である第二入力情報に対して適用する第二元情報を元情報取得部に取得させ、第二入力情報に対して、第二元情報を適用し、会員のゲームの勝敗を第一選別部に決定させる制御処理を行う制御部をさらに具備し、制御部は、1回または2回以上、続けて制御処理を行い、第二選別部は、第一選別部が勝ちであると決定した結果が予め決められて条件を満たす会員の中から、予め決められた数の会員を選択する選別装置である。
【0018】
かかる構成により、2回以上の第一選別処理を行うことにより、ユーザは、よりゲームを楽しむことができる。
【0019】
また、本第八の発明の選別装置は、第七の発明に対して、元情報取得部と、会員のゲームの勝敗を決定する2以上の回のうちの1以上の回において、予め設定されている勝敗の確率に従って、第一元情報または第二元情報を取得する選別装置である。
【0020】
かかる構成により、2回以上のゲームのうちの1以上の回のゲームにおいて、勝敗の確率が設定されていることにより、ゲームの提供側がゲームの進行をコントロールできる。
【0021】
また、本第九の発明の選別装置は、第七または第八の発明に対して、第一入力情報、第二入力情報、第一元情報、および第二元情報は、ジャンケンの「グー」を特定する情報、「チョキ」を特定する情報、または「パー」を特定する情報のうちのいずれかである選別装置である。
【0022】
かかる構成により、ユーザのジャンケンの入力に基づく2回以上の処理とユーザ入力に基づかいない第二選別処理との両方の選別処理を行うことにより、ユーザの納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0023】
また、本第十の発明の選別装置は、ユーザに報酬を付与するゲームへの参加を促す広告情報を端末装置に送信する広告送信部と、ユーザの端末装置に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、当該ゲームに対する入力を受け付ける第一入力画面情報を端末装置に送信する画面情報送信部と、第一入力画面情報を用いて構成された第一入力画面への入力であり、ユーザが入力した第一入力情報を、端末装置から受信する入力情報受信部と、入力情報受信部が受信した第一入力情報に対して適用する情報であり、ゲームの勝敗を決定するための情報である第一元情報を取得する元情報取得部と、第一入力情報に対して、第一元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を決定する第一選別部と、第一選別部が勝ちであると決定したユーザに対して、抽選を行い、当選するユーザを決定する第二選別部と、第二選別部が決定したユーザの端末装置に、報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理部とを具備する選別装置である。
【0024】
かかる構成により、 かかる構成により、ユーザ入力に基づく第一選別処理とユーザ入力に基づかいない第二選別処理との両方の選別処理を行うことにより、ユーザの納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0025】
また、本第十一の発明の選別装置は、第十の発明に対して、第二選別部は、当選したユーザの数が多くなった場合に、当選したユーザの数が少ない場合と比較して、当選する確率を低くして、抽選を行う、選別装置である。
【0026】
かかる構成により、 かかる構成により、ユーザがゲームに早期に参加することを促進できる。また、例えば、予め決められた数の当選者が出た場合に、確率をゼロに設定することにより、当選者の最大数をコントロールできる。
【0027】
また、本第十二の発明の選別装置は、第十の発明または第十一の発明に対して、第一選別部における決定が勝ちである第一入力情報に対応する端末装置に、次のゲームに対する入力を受け付ける第二入力画面情報を画面情報送信部に送信させ、入力情報受信部が受信した第二入力情報であり、第二入力画面情報を用いて構成された第二入力画面への入力である第二入力情報に対して適用する第二元情報を元情報取得部に取得させ、第二入力情報に対して、第二元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を第一選別部に決定させる制御処理を行う制御部をさらに具備し、制御部は、1回または2回以上、続けて制御処理を行い、第二選別部は、第一選別部が勝ちであると決定した結果が予め決められて条件を満たすユーザに対して、抽選を行い、当選するユーザを決定する選別装置である。
【0028】
かかる構成により、2回以上の第一選別処理を行うことにより、ユーザは、よりゲームを楽しむことができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明による選別装置によれば、会員への報酬の付与を行う選別装置において、2段階の異なる選別方法で会員を選別することにより、納得性とゲーム性の両方を実現できる選別装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】実施の形態1における情報システムAの概念図
【
図3】同選別装置1の動作例について説明するフローチャート
【
図4】同第一選別処理の例について説明するフローチャート
【
図5】同元情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図6】同第二選別処理の例について説明するフローチャート
【
図11】実施の形態2における情報システムBのブロック図
【
図12】同選別装置3の動作例について説明するフローチャート
【
図13】同第一選別処理の例について説明するフローチャート
【
図14】同第一元情報取得処理の例について説明するフローチャート
【
図17】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、選別装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0032】
(実施の形態1)
本実施の形態において、ユーザへの報償付与の新しいプロトコルにより、納得性とゲーム性の両方をユーザに提供しつつ、ユーザに報償を付与できる情報システムについて説明する。
【0033】
また、本実施の形態において、ユーザの入力を集計し、当該集計の結果に基づいて、勝敗判断が異なるような処理ができる情報システムについて説明する。
【0034】
また、本実施の形態において、予め決められた時点になった時に、第一選別処理と第二選別処理を行う情報システムについて説明する。なお、-第一選別処理は、例えば、ジャンケンにより、第二選別処理は、例えば、抽選による。
【0035】
また、本実施の形態において、ユーザの入力を受信した後に直ちに第一選別処理を行い、当該結果をユーザに知らせ、予め決められた時点に第二選別処理を行う情報システムについて説明する。
【0036】
さらに、本実施の形態において、第一選別処理と第二選別処理とにより発生する3種類のユーザを区別して処理する情報システムについて説明する。なお、3種類のユーザとは、第一選別処理の結果、選別されなかった第一種の会員、第一選別処理の結果、選別されたが、第二選別処理の結果、選別されなかった第二種の会員、および第一選別処理の結果、選別され、かつ第二選別処理の結果、選別された第三種の会員である。また、3種類のユーザを区別する処理は、ユーザの種類により、与える報償が異なる(報償なし、も含んでも良い)こと、報知する情報が異なること等でも良い。
【0037】
図1は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、選別装置1、および1または2以上の端末装置2を備える。選別装置1は、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。また、端末装置2は、例えば、いわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置や、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などであるが、その種類は問わない。また、選別装置1と1以上の端末装置2とは、例えば、インターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。
【0038】
図2は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。
【0039】
選別装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、および送信部14を備える。格納部11は、会員情報格納部111、広告情報格納部112、および画面情報格納部113を備える。受信部12は、入力情報受信部121を備える。処理部13は、入力情報蓄積部131、元情報取得部132、第一選別部133、第二選別部134、および報知処理部135を備える。送信部14は、広告送信部141、および画面送信部142を備える。
【0040】
端末装置2は、端末格納部21、端末受付部22、端末処理部23、端末送信部24、端末受信部25、端末出力部26を備える。
【0041】
選別装置1を構成する格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する会員情報、後述する広告情報、後述する画面情報、最終的に当選する会員の数である。
【0042】
また、格納部11には、例えば、入力情報と当該入力情報に対して勝てる元情報との組を2組以上格納されている。また、格納部11には、例えば、入力情報と元情報と勝敗の結果を識別する勝敗結果情報(例えば、「勝ち」「負け」「あいこ」)との組を2組以上格納されている。
【0043】
格納部11には、例えば、ジャンケンの各手に対して勝てる手の情報が格納されている。つまり、格納部11には、例えば、情報「パー」に対応付けて情報「チョキ」が格納され、情報「チョキ」に対応付けて情報「グー」が格納され、情報「グー」に対応付けて情報「パー」が格納されている。
【0044】
また、格納部11には、例えば、入力情報の受け付け(ゲームへの参加)の締め切りの時を特定する第一時点を示す情報が格納されている。また、格納部11には、例えば、第一選別処理、または/および第二選別処理を開始する第二時点を示す情報が格納されている。
【0045】
また、格納部11には、例えば、最大の当選者の数、確率が格納されている。確率は、第二選抜部134が行う抽選で、当選する確率である。
【0046】
会員情報格納部111には、1または2以上の会員情報が格納される。会員情報は、会員に関する情報である。会員は、単に、ユーザと言っても良い。また、会員情報は、通常、登録された情報である。会員情報は、例えば、端末装置2に入力され、当該端末装置2から選別装置1に送信され、選別装置1で蓄積された情報である。会員情報は、送信先識別子を有する。送信先識別子は、会員の端末装置2に情報を送信するための情報である。送信先識別子は、例えば、SNSアプリのID、メールアドレス、IPアドレス、電話番号などであるが、通信に使用される情報であれば良い。会員情報は、例えば、氏名、ニックネーム、住所、会員識別子などを有する。会員識別子は、会員を識別する情報であり、例えば、ID、氏名、ニックネームなどである。会員識別子は、送信先識別子と同じ情報でも良い。
【0047】
会員情報格納部111には、会員ではないユーザのユーザ情報が格納されても良い。ユーザ情報は、例えば、氏名、ニックネーム、住所などを有する。
【0048】
広告情報格納部112には、1または2以上の広告情報が格納される。広告情報は、会員に報酬を付与するゲームの参加を促す情報である。広告情報は、ゲームの周知のための情報である。ただし、広告情報は、商品やサービスを宣伝広告する情報を含んでも良い。広告情報は、指示対象を含むことは好適である。指示対象は、会員のゲームへの参加の意思を表明するための指示の対象である。指示対象は、例えば、ボタンやメニュー項目である。なお、ここでの報酬は、例えば、商品またはサービスを無料で提供する権利、商品またはサービスを割り引いた金額で提供する権利、ポイントの付与等である。ただし、報酬の内容は問わない。また、広告情報のデータタイプやデータ構造は問わない。広告情報は、例えば、画像であるが、文字列、URL等でも良く、それらの組み合わせの情報でも良い。また、広告情報は、入力情報を受け付ける画面の情報を一部に含んでも良い。
【0049】
画面情報格納部113には、入力画面情報が格納される。入力画面情報は、ゲームに対する入力を受け付ける画面の情報である。入力画面情報は、入力情報を受け付ける画面の情報である。入力画面情報は、会員の端末装置2に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、端末装置2に送信される情報である。入力画面情報は、画面を構成するための情報であれば良く、例えば、HTML、XML等で記述されている。
【0050】
受信部12は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、入力情報、会員識別子、ゲームへの参加指示である。なお、ゲームへの参加指示は、通常、会員を識別する識別子(例えば、会員識別子、ニックネーム、メールアドレス、電話番号)を有する。
【0051】
入力情報受信部121は、入力情報を会員識別子に対応付けて、2以上の端末装置2から受信する。入力情報は、入力画面情報を用いて構成された入力画面への入力であり、会員が入力した情報である。なお、会員識別子は、会員を識別できる情報であれば良く、例えば、ニックネーム、メールアドレス、電話番号等でも良い。なお、入力情報は、後述する第一入力情報でも、第二入力情報でも良い。また、入力画面情報は、後述する第一入力画面情報でも、第二入力画面情報でも良い。
【0052】
入力情報受信部121は、例えば、会員識別子と入力情報とを端末装置2から受信する。入力情報は、後述する第一入力情報でも、第二入力情報でも良い。
【0053】
入力情報受信部121は、例えば、会員でないユーザが入力した第一入力情報を、当該ユーザの端末装置2から受信する。
【0054】
処理部13は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、入力情報蓄積部131、元情報取得部132、第一選別部133、第二選別部134、報知処理部135が行う処理である。
【0055】
入力情報蓄積部131は、入力情報受信部121が受信した入力情報を、当該入力情報と対になる会員識別子に対応付けて蓄積する。入力情報蓄積部131は、例えば、入力情報受信部121が受信した入力情報を、入力情報受信部121が受信した会員識別子に対応付けて蓄積する。入力情報蓄積部131は、例えば、格納部11に入力情報を蓄積する。ただし、入力情報蓄積部131は、図示しない外部の装置に入力情報を蓄積しても良い。
【0056】
元情報取得部132は、元情報を取得する。元情報は、ゲームの勝敗を決定するために使用される情報である。元情報は、入力情報蓄積部131が蓄積した入力情報に対して適用する情報である。なお、元情報取得部132が取得する元情報は、後述する第一元情報でも、第二元情報でも良い。
【0057】
元情報取得部132は、例えば、元情報を格納部11から読み出す。なお、かかる元情報は、予め格納されていても良いし、処理部13がランダムに選択しても良い。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、ランダムに「グー」「チョキ」「パー」の中の手から選択する。元情報取得部132は、例えば、乱数を発生させ、当該乱数を3で割った余りの数を取得し、余りの数に対応する「グー」または「チョキ」または「パー」を取得する。例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、ランダムに1から6の自然数の中から数字(手)を選択する。元情報取得部132は、例えば、乱数を発生させ、当該乱数を6で割った余りの数+1を取得する。なお、各々の元情報、入力情報を、ここでは、適宜、「手」と言う。
【0058】
元情報取得部132は、例えば、2以上の会員の入力情報を統計処理し、統計処理の結果に応じて、元情報を決定しても良い。
【0059】
つまり、元情報取得部132は、例えば、2以上の会員の入力情報の内容ごとに、数を算出し、当該数が最大の入力情報に勝てる元情報を格納部11から取得しても良い。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、入力情報「グー」を送信してきた会員数が最も多い場合、当該「グー」に勝てる元情報「パー」を取得する。例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、入力情報「6」を送信してきた会員数が最も少ない場合、当該「6」を取得する。
【0060】
また、元情報取得部132は、例えば、2以上の会員の入力情報の内容ごとに、数を算出し、当該数が最大の入力情報に負ける元情報を取得しても良い。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、入力情報「グー」を送信してきた会員数が最も多い場合、当該「グー」に負ける元情報「チョキ」を取得する。例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、入力情報「3」を送信してきた会員数が最も多い場合、当該「3」を取得する。
【0061】
第一選別部133は、受信された2以上の各入力情報に対して、元情報を適用し、2以上の各会員のゲームの勝敗を決定する。第一選別部133は、通常、予め決められた第一時点までに受信された2以上の各入力情報に対して、元情報を適用し、2以上の各会員のゲームの勝敗を決定する。
【0062】
第一選別部133は、例えば、会員ではないユーザの端末装置2から受信された入力情報に対して、元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を決定する。第一選別部133は、例えば、予め決められた第一時点までに受信された入力情報に対して、元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を決定する。
【0063】
例えば、ゲームがジャンケンゲームであり、元情報が「グー」である場合、入力情報「パー」に対応する会員識別子で識別される会員のみが「勝ち」となる。また、例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報と一致する入力情報に対応する会員識別子で識別される会員のみが「勝ち」となる。
【0064】
第一選別部133は、例えば、入力情報蓄積部131が蓄積した1以上の各入力情報に対して、元情報取得部132が決定した元情報を適用し、1以上の各会員のゲームの勝敗の結果を決定する。元情報取得部132が決定した元情報とは、元情報取得部132が取得した元情報である。
【0065】
第一選別部133は、入力情報受信部121が入力情報を受信した場合に、直ちに入力情報に対して、元情報を適用し、1以上の各会員のゲームの勝敗の結果を示す勝敗結果情報を取得しても良い。そして、かかる場合、勝敗結果情報は、直ちに、端末装置2に送信されることは好適である。ただし、予め決められた時点、ユーザが指示した時点等に、勝敗結果情報は、端末装置2に送信されても良い。
【0066】
第二選別部134は、予め決められた第二時点において、第一選別部133が勝ちであると決定した会員の中から、予め決められた数の会員を選択する。なお、予め決められた第二時点は、第一時点と同じ時点でも良いし、第一時点より後の時点でも良い。また、予め決められた数の会員の選択方法は問わない。例えば、予め決められた数の会員は、後述する抽選処理、または時間的に先に入力情報を送信した者を決定する処理等により、決められる。また、予め決められた最終的に当選する会員の数は、格納部11に格納されている。
【0067】
なお、予め決められた第二時点は、第一選別部133におけるゲームの勝敗の決定後すぐでも良い。かかる場合、第二選別部134は、例えば、予め決められた確率で、抽選を行い、ユーザが当選するか否かを決定する。
【0068】
第二選別部134は、例えば、抽選処理を行い、予め決められた数の会員を選択する。抽選処理は、例えば、1以上の乱数を発生させ、当該乱数に対応する会員識別子を選択する。なお、抽選処理は、公知の処理が利用可能である。
【0069】
第二選別部134は、例えば、第一選別部133が勝ちであると決定したユーザごとに、抽選処理を行い、当該ユーザが当選するか否かを決定する。第二選別部134は、例えば、格納部11に格納されている確率に従って当選するように、抽選処理を行い、当該ユーザが当選するか否かを決定する。
【0070】
また、第二選別部134は、当選したユーザの数が多くなった場合に、当選したユーザの数が少ない場合と比較して、当選する確率を低くして、抽選を行うことは好適である。つまり、第二選別部134は、ユーザが当選する毎に、格納部11に格納されている当選者数をインクリメントする。そして、第二選別部134は、当選者数が予め決められた条件を満たす数になった場合に、格納部11に格納されている確率より小さい確率を取得し、当該取得した確率に従って当選するように、抽選処理を行う。なお、第二選別部134は、当選者数が予め決められた数(N)になった場合に、確率をゼロとしても良い。かかる場合、当選者の最大数がNとなるため、当選者に与える景品等の準備が容易になる。また、第二選別部134は、当選の確率を変化させた場合には、当該確率を格納部11に蓄積することは好適である。なお、第二選別部134は、当選者が一人出るごとに、確率を小さくしても良い。また、小さくする確率の量は、問わないことは言うまでもない。
【0071】
報知処理部135は、第二選別部134が選択した1以上の会員の会員識別子を用いて、会員に報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う。
【0072】
報知処理は、例えば、第二選別部134が選択した1以上の会員の会員識別子、または当該会員識別子に対応する会員の情報(例えば、ニックネーム、住所、居住地など)を記載したファイル(ウェブページでも良い)を構成し、予め決められた記憶領域(例えば、特定のフォルダ、特定の装置など)に蓄積する処理である。
【0073】
また、報知処理は、例えば、当選を知らせる情報を、当該会員の端末装置2に送信する処理である。
【0074】
報知処理部135は、例えば、ゲームの勝敗の結果を会員の端末装置2に送信する。
【0075】
報知処理部135は、例えば、第一選別部133により選別されなかった第一種の会員と、第一選別部133により選別されたが、第二選別部134により選別されなかった第二種の会員と、第一選別部133および第二選別部134により選別された第三種の会員とを区別した報知処理を行う。ここでの報知処理は、例えば、第一種の会員は「はずれ」、第二種の会員は「当たり」、第三種の会員は「大当たり」の情報を、各会員の端末装置2に送信する処理である。また、報知処理は、例えば、第二種の会員は「当たり」、第三種の会員は「大当たり」の情報を、会員識別子、または当該会員識別子に対応する会員の情報(例えば、ニックネーム、住所、居住地など)と共に記載したファイルを構成し、予め決められた記憶領域(例えば、特定のフォルダ、特定の装置など)に蓄積する処理である。
【0076】
なお、記憶領域に蓄積されたファイルは、会員が端末装置2を用いてアクセスする情報である。
【0077】
また、 報知処理部135は、上記の報知処理を、会員ではないユーザの端末装置2に対して行っても良い。
【0078】
送信部14は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、広告情報、入力画面情報、第一選別処理の結果、第二選別処理の結果である。
【0079】
広告送信部141は、取得した2以上の各送信先識別子により特定される送信先に、広告情報格納部112の広告情報を送信する。送信先識別子は、通常、会員情報格納部111に格納されている会員情報が有する情報であるが、図示しない外部の装置から取得された情報でも良い。
【0080】
広告送信部141は、ユーザに報酬を付与するゲームへの参加を促す広告情報を端末装置2に送信する。広告送信部141は、会員ではないユーザの端末装置2に広告情報を送信しても良い。広告送信部141は、例えば、端末装置2からの指示に基づいて、当該端末装置2に広告情報を送信する。なお、端末装置2からの指示とは、例えば、広告情報を有するウェブページへのアクセス指示、端末装置2で動作しているアプリケーションからの指示である。
【0081】
画面送信部142は、画面情報格納部113の入力画面情報を端末装置2に送信する。画面送信部142は、通常、会員の端末装置2に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、入力画面情報を端末装置2に送信する。
【0082】
画面送信部142は、例えば、会員ではないユーザの端末装置2に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、当該ゲームに対する入力を受け付ける第一入力画面情報を端末装置2に送信する。
【0083】
端末装置2を構成する端末格納部21には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、会員識別子、入力情報である。
【0084】
端末受付部22は、各種の指示や情報等を受け付ける。各種の指示や情報等とは、例えば、ゲームへの参加指示、入力情報、会員識別子である。
【0085】
各種の指示や情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。
【0086】
ここで、受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0087】
端末処理部23は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、受信された情報を用いて、出力する情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、端末受付部22が受け付けた指示や情報等から、送信する指示や情報等を構成する処理である。
【0088】
端末処理部23は、例えば、受信された入力画面情報を用いて、入力画面を構成する。端末処理部23は、例えば、受信された広告情報から、表示する広告情報を構成する。
【0089】
端末送信部24は、各種の指示や情報等を送信する。各種の指示や情報等とは、例えば、ゲームへの参加指示、会員識別子、入力情報である。
【0090】
端末受信部25は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、広告情報、入力画面情報、第一選別処理の結果、第二選別処理の結果である。
【0091】
端末出力部26は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、広告情報、入力画面、第一選別処理の結果、第二選別処理の結果である。
【0092】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0093】
格納部11、会員情報格納部111、広告情報格納部112、画面情報格納部113、および端末格納部21は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0094】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0095】
受信部12、入力情報受信部121、および端末受信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0096】
処理部13、入力情報蓄積部131、元情報取得部132、第一選別部133、第二選別部134、報知処理部135、および端末処理部23は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0097】
送信部14、広告送信部141、画面送信部142、および端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0098】
端末受付部22は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0099】
端末出力部26は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部26は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0100】
次に、情報システムAの動作例について説明する。まず、選別装置1の動作例について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0101】
(ステップS301)処理部13は、広告情報を会員に送信するタイミングであるか否かを判断する。広告情報を会員に送信するタイミングである場合はステップS302に行き、広告情報を会員に送信するタイミングでない場合はステップS308に行く。なお、広告情報を会員に送信するタイミングは、例えば、予め決められた時点、ユーザからの指示の受け付けの時点等である。また、ユーザは、会員ではないユーザでも良い。
【0102】
(ステップS302)広告送信部141は、広告情報格納部112から広告情報を取得する。
【0103】
(ステップS303)広告送信部141は、カウンタiに1を代入する。
【0104】
(ステップS304)広告送信部141は、会員情報格納部111にi番目の送信先識別子が存在するか否かを判断する。i番目の送信先識別子が存在する場合はステップS305に行き、i番目の送信先識別子が存在しない場合はステップS301に戻る。なお、ユーザからの指示の受け付けに応じて広告情報を送信する場合、広告送信部141は、当該指示を送信してきた端末装置2に広告情報を送信し、S301に戻る。
【0105】
(ステップS305)広告送信部141は、会員情報格納部111からi番目の送信先識別子を取得する。
【0106】
(ステップS306)広告送信部141は、i番目の送信先識別子により特定される端末装置2に、ステップS301で取得した広告情報を送信する。
【0107】
(ステップS307)広告送信部141は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS304に戻る。
【0108】
(ステップS308)入力情報受信部121は、端末装置2から入力情報等を受信したか否かを判断する。入力情報等を受信した場合はステップS309に行き、入力情報等を受信しなかった場合はステップS312に行く。なお、入力情報等は、例えば、入力情報と会員識別子である。
【0109】
(ステップS309)入力情報蓄積部131は、現在の時点が、第一時点の前であるか否かを判断する。第一時点の前であればステップS310に行き、第一時点の前でなければステップS311に行く。なお、第一時点は、入力情報の受け付け(ゲームへの参加)の締め切りの時である。
【0110】
(ステップS310)入力情報蓄積部131は、ステップS308で受信された入力情報を、会員識別子に対応付けて、格納部11に蓄積する。ステップS301に戻る。
【0111】
(ステップS311)送信部14は、「入力情報の受け付けの期限が過ぎている」旨のエラーメッセージを、入力情報を送信した端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0112】
(ステップS312)処理部13は、選別処理を開始するタイミングであるか否かを判断する。選別処理を開始するタイミングであればステップS313に行き、選別処理を開始するタイミングでなければステップS318に行く。なお、選別処理を開始するタイミングは、例えば、上述した第二時点になったことである。また、処理部13は、例えば、図示しない時計から現在時刻を取得し、当該現在時刻を用いて、第二時点になったか否かを判断する。
【0113】
(ステップS313)第一選別部133等は、第一選別処理を行う。第一選別処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0114】
(ステップS314)第二選別部134は、第二選別処理を行うタイミングであるか否かを判断する。第二選別処理を行うタイミングであればステップS315に行き、第二選別処理を行うタイミングでなければステップS314に戻る。なお、第二選別処理を行うタイミングは、例えば、第二時点になったことである。また、第一選別処理を行うタイミングと第二選別処理を行うタイミングとは、異なるタイミングであることは好適であるが、同じタイミングでも良い。
【0115】
(ステップS315)第二選別部134は、第二選別処理を行う。第二選別処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0116】
(ステップS316)報知処理部135は、第二選別処理の結果、選択された1以上の会員の会員情報を用いて、報知情報を構成する。
【0117】
(ステップS317)報知処理部135は、ステップS316で構成した報知情報を出力する。ステップS301に戻る。
【0118】
(ステップS318)受信部12は、会員識別子に対応付けて、ゲームへの参加指示を受信したか否かを判断する。ゲームへの参加指示を受信した場合はステップS319に行き、ゲームへの参加指示を受信しなかった場合はステップS301に戻る。なお、受信部12は、会員ではないユーザの端末装置2から、ゲームへの参加指示を受信しても良い。
【0119】
(ステップS319)処理部13は、画面情報格納部113からび入力画面情報を読み出す。画面送信部142は、当該入力画面情報を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0120】
なお、
図3フローチャートにおいて、広告情報の中に入力画面情報が含まれていても良い。かかる場合、ステップS318、ステップS319は不要である。
【0121】
また、
図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0122】
次に、ステップS313の第一選別処理の例について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0123】
(ステップS401)元情報取得部132は、元情報取得処理を行う。元情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0124】
(ステップS402)第一選別部133は、カウンタiに1を代入する。
【0125】
(ステップS403)第一選別部133は、i番目の入力情報が格納部11に存在するか否かを判断する。i番目の入力情報が存在すればステップS404に行き、存在しなければ上位処理にリターンする。
【0126】
(ステップS404)第一選別部133は、i番目の入力情報を格納部11から取得する。
【0127】
(ステップS405)第一選別部133は、ステップS404で取得したi番目の入力情報と、ステップS401で取得された元情報とを用いて、i番目の入力情報を送信した会員のゲームの勝敗結果を示す勝敗結果情報を、格納部11から取得する。
【0128】
(ステップS406)第一選別部133は、ステップS405で取得した勝敗結果情報をi番目の入力情報に対応付けて蓄積する。
【0129】
(ステップS407)第一選別部133は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS403に戻る。
【0130】
次にステップS401の元情報取得処理の例について、
図5のフローチャートを用いて説明する。
【0131】
(ステップS501)元情報取得部132は、カウンタjに1を代入する。
【0132】
(ステップS502)元情報取得部132は、j番目の入力情報の種類が存在するか否かを判断する。j番目の入力情報の種類が存在する場合はステップS503に行き、j番目の入力情報の種類が存在しない場合はステップS505に行く。なお、入力情報の種類は、手の種類(例えば、「グー」「チョク」「パー」のいずれか)である。
【0133】
(ステップS503)元情報取得部132は、j番目の入力情報の種類である入力情報の数を取得する。
【0134】
(ステップS504)元情報取得部132は、カウンタjを1、インクリメントする。ステップS502に戻る。
【0135】
(ステップS505)元情報取得部132は、ステップS503で取得した入力情報の数を用いて、元情報を決定する。上位処理にリターンする。
【0136】
なお、元情報取得部132は、
図5のフローチャートにおける処理に代えて、入力情報の種類の中から、元情報をランダムに選択しても良い。
【0137】
次に、ステップS315の第二選別処理の例について、
図6のフローチャートを用いて説明する。
【0138】
(ステップS601)第二選別部134は、ステップS313における第一選別処理の結果、勝敗結果情報が「勝ち」である勝者の数を取得する。なお、勝者の数は、第一選別者数である。
【0139】
(ステップS602)第二選別部134は、カウンタiに1を代入する。
【0140】
(ステップS603)第二選別部134は、「i<=予め決められた当選者数」であるか否かを判断する。かかる条件を満たせばステップS604に行き、条件を満たさなければ上位処理にリターンする。なお、予め決められた当選者数は、格納部11に格納されている。
【0141】
(ステップS604)第二選別部134は、乱数を発生させ、乱数を取得する。
【0142】
(ステップS605)第二選別部134は、ステップS604で取得した乱数を、第一選別者数で除算した余りの数に1を加算した数値(N)を取得する。
【0143】
(ステップS606)第二選別部134は、ステップS605において、Nが既に取得された数値であるか否かを判断する。Nが既に取得された数値でなければステップS607に行き、Nが既に取得された数値であればステップS604に戻る。
【0144】
(ステップS607)第二選別部134は、第一選別処理におけるN番目の当選者を、第二選別処理における当選者とする処理を行う。
【0145】
つまり、第二選別部134は、例えば、第一選別処理におけるN番目の当選者の会員識別子に対応付けて、第二選別処理における当選者であることを示すフラフを蓄積する。また、第二選別部134は、例えば、第一選別処理におけるN番目の当選者の会員識別子やニックネーム等の、会員情報の一部または全部を、予め決められたバッファに蓄積しても良い。
【0146】
(ステップS608)第二選別部134は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS603に戻る。
【0147】
なお、第二選別処理において、第二選別部134は、ユーザから入力された情報を用いずに、当選者を決定すれば良く、
図6のフローチャートにおける処理に限定されないことは言うまでもない。
【0148】
また、
図6のローチャートにおいて、第一選別処理の結果、「勝ち」であったユーザに対して、直ちに、第二選別処理を行っても良い。また、第二選別処理において、当選者数の最大数が決まっていなくても良い。また、第二選別部134は、当選したユーザの数が多くなった場合に、当選したユーザの数が少ない場合と比較して、当選する確率を低くして、抽選を行っても良い。
【0149】
次に、端末装置2の動作例について説明する。端末装置2の端末受信部25は、広告情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された広告情報を用いて、出力する広告情報を構成する。なお、出力する広告情報は、広告情報を含む画面である。次に、端末出力部26は、当該画面を出力する。
【0150】
次に、端末装置2の端末受付部22は、当該広告情報を含む画面に対する会員の指示であり、ゲームの参加指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた参加指示を用いて、送信する参加指示を構成する。次に、端末送信部24は、当該参加指示を選別装置1に送信する。
【0151】
次に、参加指示の送信に応じて、端末受信部25は、選別装置1から入力画面情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された入力画面情報を用いて、出力する入力画面を構成する。次に、端末出力部26は、当該入力画面を出力する。
【0152】
次に、端末装置2の端末受付部22は、入力画面に対する入力であり、会員が入力した入力情報を受け付ける。次に、端末処理部23は、受け付けられた入力情報を用いて、送信する情報を構成する。つまり、端末処理部23は、例えば、端末格納部21の送信先識別子または会員識別子を読み出し、当該送信先識別子または会員識別子と、入力情報とを有する情報を構成する。次に、端末送信部24は、送信先識別子または会員識別子と、入力情報とを有する情報を選別装置1に送信する。
【0153】
次に、端末装置2の端末受信部25は、第一選別処理の結果、または/および第二選別処理の結果を受信しても良い。かかる場合、端末出力部26は、かかる結果を出力する。
【0154】
また、端末装置2は、会員の指示を受け付け、選別装置1または図示しない装置に格納されている情報であり、第一選別処理の結果、または/および第二選別処理の結果を取得して、出力しても良い。
【0155】
以下、本実施の形態における情報システムAの具体的な動作について説明する。本具体例において、第一選別処理は、ジャンケンゲームである。また、会員が入力する入力情報は、ジャンケンの手である、とする。
【0156】
今、選別装置1の会員情報格納部111には、
図7に示す会員情報管理表が格納されている。会員情報管理表は、1または2以上の会員情報を管理する表である。会員情報は、通常、ユーザが登録した情報であるが、登録の方法、登録の経緯等は問わない。会員情報管理表には、「会員ID」「氏名」「居住地」「送信先識別子」を有する1以上のレコードが格納されている。「会員ID」は、レコードを識別する識別子である。「送信先識別子」は、ここでは、会員との通信を行うアプリケーションのユーザIDである。つまり、選別装置1は、当該アプリケーションの機能を用いて、指定されたユーザIDに対応する会員の端末装置2に情報を送信できる。なお、アプリケーションは、例えば、LINE(登録商標)等のコミュニケーションツールでも良いし、facebook(登録商標)等のSNS等でも良い。
【0157】
また、選別装置1の格納部11には、会員からの入力情報の受信の期限を特定する第一時点情報「2020年3月20日 12:00」が格納されている、とする。
【0158】
また、格納部11には、会員に送信する広告情報、入力画面情報が格納されている、とする。
【0159】
また、格納部11には、ジャンケンの各手に対して勝てる手の情報が格納されている、とする。つまり、格納部11には、情報「パー」に対応付けて情報「チョキ」が格納され、情報「チョキ」に対応付けて情報「グー」が格納され、情報「グー」に対応付けて情報「パー」が格納されている、とする。
【0160】
また、格納部11には、予め決められた当選者数「100」が格納されている、とする。
【0161】
かかる状況で、選別装置1を運営する企業の担当者が、選別装置1に対して、会員に報償を与えるゲームへの参加を促す広告情報を送信する指示である送信指示を入力した、とする。
【0162】
選別装置1は、送信指示を受け付ける。次に、処理部13は、広告情報を会員に送信するタイミングである、と判断する。
【0163】
次に、広告送信部141は、広告情報格納部112から広告情報を取得する。また、広告送信部141は、会員情報管理表の送信先識別子を、次々と読み出し、当該送信先識別子を用いて、会員情報管理表で管理されている会員情報の各全員に、広告情報を送信する。
【0164】
次に、各会員の端末装置2は、広告情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された広告情報を用いて、出力する広告情報を構成する。次に、端末出力部26は、当該広告情報を有する画面を出力する。かかる画面例は、
図8である。なお、
図8の801のボタンは、URL「https:://abc/gamen」が対応付いている、とする。また、URL「https:://abc/gamen」は、入力画面情報のウェブページのURLである、とする。
【0165】
次に、
図8の端末装置2の会員は、
図8の801のボタンを押下した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、801への指示(ゲームへの参加指示)を受け付ける。次に、端末送信部24は、URL「https:://abc/gamen」に対応するウェブページにアクセスする指示を送信する。なお、かかる指示の送信先は、当該ウェブページが格納されている装置であり、選別装置1でも良いし、他の装置でも良い。
【0166】
次に、URL「https:://abc/gamen」に対応するウェブページにアクセスする指示の送信に応じて、端末受信部25は、選別装置1から入力画面情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された入力画面情報を用いて、出力する入力画面を構成する。次に、端末出力部26は、当該入力画面を出力する。かかる入力画面の例は、
図9(a)である。
【0167】
図9(a)において、当該会員は、901の「チョキ」を選択し、902のメニューにより「来店する店舗の都道府県」を選択し、903の「次へ」ボタンを押下した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22はかかる入力を受け付け、その結果、端末出力部26は、
図9(b)の画面を出力する。
【0168】
次に、
図9(b)の904のメニューにより「来店する店舗」を選択し、905のニックネームを入力するフィールドに、ニックネーム「ABC」を入力し、906の送信ボタンを押下した、とする。すると、端末受付部22は、入力画面に対する入力であり、入力情報を含む指示を受け付ける。次に、端末処理部23は、当該入力情報を用いて、送信する情報「会員識別子:0002,入力情報:チョキ,都道府県:青森県,店舗:〇〇店,ニックネーム:ABC」を構成する。なお、会員識別子「0002」は、端末格納部21に格納されている、とする。次に、端末送信部24は、構成された情報「会員識別子:0002,入力情報:チョキ,都道府県:青森県,店舗:〇〇店,ニックネーム:ABC」を選別装置1に送信する。
【0169】
そして、当該情報の送信に応じて、選別装置1の入力情報受信部121は、端末装置2から入力情報等を受信する。
【0170】
次に、入力情報蓄積部131は、現在の時点が、第一時点の前であるので、受け付け可能である、と判断する。そして、入力情報蓄積部131は、受信された入力情報「チョキ」と都道府県「青森県」と店舗「〇〇店」とニックネーム「ABC」とを、会員識別子「0002」に対応付けて、格納部11に蓄積する。
【0171】
以上の処理により、選別装置1は、多数の会員から、入力情報とニックネーム等を受信し、会員識別子に対応付けて、格納部11に蓄積した、とする。
【0172】
次に、時が進み、時刻が予め決められた第二時点になった、と、選別装置1の処理部13は判断した、とする。なお、第二時点と特定する時刻情報は、格納部11に格納されている、とする。
【0173】
次に、第一選別部133等は、以下のように第一選別処理を行う。つまり、元情報取得部132は、「グー」「チョキ」「パー」のうちから、ランダムに「パー」を選択し、元情報として「パー」を取得した、とする。次に、第一選別部133は、多数の会員の端末装置2から送信され、格納部11に蓄積された入力情報のうち、元情報「パー」に勝てる情報「チョキ」を格納部11から取得する。次に、第一選別部133は、入力情報「チョキ」に対応する1以上の会員識別子とニックネーム「ABC」とを格納部11から取得する。なお、ここでの第一選別処理により、当選者数である100より多い数の会員が選択された、とする。
【0174】
次に、第二選別部134は、100より多い数の会員の会員識別子から、
図6のフローチャートを用いて説明した処理により、ランダムに100の会員識別子を選択する。
【0175】
次に、報知処理部135は、選択した100の各会員識別子と対になるニックネームと都道府県名とを格納部11から取得する。そして、報知処理部135は、100組の「都道府県名」と「ニックネーム」の組を取得し、当該100組の情報を用いて、会員に報知するウェブページ(ファイル)を構成し、予め決められた記憶領域に蓄積する。なお、かかる記憶領域のファイルにアクセスするためのURL(例えば、URL_A)は、会員に報知されている、とする。かかる100組の情報に対応する100人の会員は、予め用意された報酬を得ることができる。
【0176】
以上により、選別装置1が、報酬を与えられる会員を決定する処理が完了した。
【0177】
また、ユーザは、端末装置2を用いて、URL_Aにアクセスすることにより、当選者を発表するウェブページが端末装置2に出力される。かかる出力例は、
図10である。なお、
図10において、店舗名等をも出力しても良い。
【0178】
なお、例えば、当選した会員は、入力情報とニックネームとを入力した入力画面を店舗の店員に見せ、店舗の店員は
図10の画面の中に、見せられたニックネームが存在するか否かにより、当選された会員であるか否かを判断し、当選された会員に対して、予め決められた報酬を与える。ただし、店舗における当選者の確認方法は問わない。
【0179】
以上、本実施の形態によれば、ユーザ入力に基づく第一選別処理とユーザ入力に基づかいない第二選別処理との両方の選別処理を行ない、最終的な当選者を決定することにより、納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0180】
また、本実施の形態によれば、選別装置1におけるユーザへのゲームの参加を促す広告情報の送付、ユーザのゲームへの参加指示の入力、選別装置1におけるゲームへの参加指示の受信、選別装置1におけるゲームへの入力を行える入力画面情報の送信、ユーザの入力、選別装置1における入力情報の受信、ユーザ入力に基づく第一選別処理、ユーザ入力に基づかいない第二選別処理、および報知処理という、ユーザの選別のための一連の処理である、新しいプロトコルにより、積極的にゲームに参加したユーザの納得性とゲーム性の両方を、ユーザに与えることができる。
【0181】
また、本実施の形態において、ユーザの入力を受信した後に、第一選別処理をただちに行い、当該結果をユーザに知らせ、予め決められた時刻の経過後に、第二選別処理を行うことにより、第一選別処理において選別されなかったユーザに無用な期待を抱かせないで済む。また、第一選別処理において選別されなかったユーザが、第二選別処理の結果をチェックする必要性を無くさせることができる。
【0182】
さらに、本実施の形態において、ユーザ入力に基づく第一選別処理において選別されなかったユーザ、ユーザ入力に基づく第一選別処理において選別されたがユーザ入力に基づかいない第二選別処理において選別されなかったユーザ、第一選別処理および第二選別処理において選別されたユーザの3種類のユーザに対して異なる対応が可能となる。
【0183】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における選別装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、会員の端末装置へ情報を送信するための送信先識別子を有する2以上の会員情報が格納されている会員情報格納部から2以上の送信先識別子を取得し、当該2以上の各送信先識別子により特定される送信先に、会員に報酬を付与するゲームの参加を促す広告情報を送信する広告送信部と、会員の端末装置に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、ゲームに対する入力を受け付ける入力画面情報を前記端末装置に送信する画面送信部と、前記入力画面情報を用いて構成された入力画面への入力であり、前記会員が入力した入力情報を会員識別子に対応付けて、2以上の端末装置から受信する入力情報受信部と、前記入力情報受信部が受信した入力情報を、前記会員識別子に対応付けて蓄積する入力情報蓄積部と、前記入力情報蓄積部が蓄積した入力情報に対して適用する情報であり、ゲームの勝敗を決定するための情報である元情報を取得する元情報取得部と、予め決められた第一時点までに受信された2以上の各入力情報に対して、前記元情報を適用し、2以上の各会員のゲームの勝敗を決定する第一選別部と、予め決められた第二時点において、前記第一選別部が勝ちであると決定した会員の中から、予め決められた数の会員を選択する第二選別部と、前記第二選別部が選択した1以上の会員の会員識別子を用いて、会員に報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理部として機能させるためのプログラムである。
【0184】
(実施の形態2)
本実施の形態と実施の形態1との差異は、ユーザの入力情報に基づくゲームが2回以上行われた後に、第一選別部が勝者を決定する点である。本実施の形態において、例えば、ジャンケン大会を2回戦まで行って、2回とも勝ったユーザのみを第二選抜の対象とする。
【0185】
本実施の形態における情報システムBの概念図は、符号を除いて、
図1と同じである。情報システムB、選別装置3、および1または2以上の端末装置2を備える。選別装置3は、いわゆるサーバであり、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバであるが、その種類は問わない。また、端末装置2は、例えば、いわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置や、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などであるが、その種類は問わない。また、選別装置3と1以上の端末装置2とは、例えば、インターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。
【0186】
図11は、本実施の形態における情報システムBのブロック図である。情報システムBを構成する選別装置3は、格納部31、受信部32、処理部33、および送信部34を備える。
【0187】
格納部31は、会員情報格納部111、広告情報格納部112、および画面情報格納部313を備える。受信部32は、入力情報受信部321を備える。処理部33は、入力情報蓄積部131、元情報取得部332、第一選別部333、第二選別部334、報知処理部135、および制御部336を備える。送信部34は、広告送信部141、および画面送信部342を備える。
【0188】
選別装置3を構成する格納部31には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、会員情報、広告情報、各種の画面情報、最終的に当選する会員の数である。
【0189】
また、格納部31には、例えば、最大の当選者の数、確率が格納されている。確率は、第二選抜部334が行う抽選で、当選する確率である。
【0190】
画面情報格納部313には、各種の画面情報が格納される。画面情報格納部313には、例えば、入力画面情報が格納される。入力画面情報は、ゲームに対する入力を受け付ける画面の情報である。入力画面情報は、入力情報を受け付ける画面の情報である。入力画面情報は、会員の端末装置2に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、端末装置2に送信される情報である。入力画面情報は、画面を構成するための情報であれば良く、例えば、HTML、XML等で記述されている。
【0191】
入力画面情報は、2種類以上、存在しても良い。画面情報格納部313には、例えば、第一画面情報、第二画面情報が格納される。
【0192】
第二入力画面情報は、第二入力画面を構成するための情報である。第二入力画面情報は、第二入力画面の全体を構成する情報でも良いし、第一入力画面と第二入力画面との差分を構成する情報でも良いし、第一入力画面への入力をクリアするための情報または命令等でも良い。
【0193】
受信部32は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、入力情報、会員識別子、ゲームへの参加指示である。なお、ゲームへの参加指示は、通常、会員を識別する識別子(例えば、会員識別子、ニックネーム、メールアドレス、電話番号)を有する。例えば、ゲームの回数に応じて、入力情報は、第一入力情報、第二入力情報と、区別されても良い。
【0194】
入力情報受信部321は、入力情報を会員識別子に対応付けて、端末装置2から受信する。
入力情報受信部321は、例えば、会員識別子に対応付く第一入力情報を、端末装置2から受信する。第一入力情報は、第一入力画面への入力であり、会員が入力した情報である。第一入力情報は、例えば、ジャンケンの手を識別する情報(例えば、「グー」、「チョキ」、「パ」)である。なお、第一入力画面は、第一入力画面情報を用いて構成された画面である。
【0195】
入力情報受信部321は、例えば、会員識別子に対応付く第二入力情報を、端末装置2から受信する。第二入力情報は、第二入力画面への入力であり、会員が入力した情報である。第二入力情報は、例えば、ジャンケンの手を識別する情報(例えば、「グー」、「チョキ」、「パ」)である。なお、第二入力画面は、第二入力画面情報を用いて構成された画面である。
【0196】
入力情報受信部321は、例えば、会員でないユーザが入力した第一入力情報を、当該ユーザの端末装置2から受信する。また、入力情報受信部321は、例えば、会員でないユーザが入力した第二入力情報を、端末装置2から受信する。
【0197】
処理部33は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、入力情報蓄積部131、元情報取得部332、第一選別部333、第二選別部334、報知処理部135、制御部336が行う処理である。
【0198】
元情報取得部332は、入力情報受信部321が受信した入力情報に対して適用する元情報を取得する。
【0199】
元情報取得部332は、例えば、入力情報受信部321が受信した第一入力情報に対して適用する第一元情報を取得する。第一元情報は、1回目のゲームの勝敗を決定するための情報である。
【0200】
元情報取得部332は、例えば、入力情報受信部321が受信した第二入力情報に対して適用する第二元情報を取得する。第二元情報は、2回目のゲームの勝敗を決定するための情報である。第二元情報は、3回目以降のゲームの勝敗を決定するための情報であっても良い。
【0201】
元情報取得部332は、例えば、第一元情報または第二元情報を格納部31から読み出す。なお、かかる第一元情報または第二元情報は、予め格納されていても良いし、処理部33がランダムに選択しても良い。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合、元情報取得部332は、例えば、ランダムに「グー」「チョキ」「パー」の中の手から選択する。元情報取得部332は、例えば、乱数を発生させ、当該乱数を3で割った余りの数を取得し、余りの数に対応する「グー」または「チョキ」または「パー」を取得する。例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報取得部332は、例えば、ランダムに1から6の自然数の中から数字(手)を選択する。元情報取得部332は、例えば、乱数を発生させ、当該乱数を6で割った余りの数+1を取得する。なお、各々の元情報、入力情報を、ここでは、適宜、「手」と言う。
【0202】
元情報取得部332は、例えば、予め設定されている勝敗の確率に従って、第一元情報または第二元情報を取得する。なお、勝敗の確率は、例えば、格納部31に格納されている。なお、勝敗の確率が設定されていない場合、元情報取得部332が取得する各手の確率は、「1/候補の値の数」である。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合であり、勝敗の確率が設定されていない場合、元情報取得部332が取得する各手の確率は「1/3」である。
【0203】
勝敗の確率は、ゲームの回数が進むほど、ユーザの勝ちの確率が低くなるように設定されていることは好適である。例えば、第1回目のゲームにおいてユーザが勝つ第一の確率と、第2回目のゲームにおいてユーザが勝つ第二の確率とは、「第一の確率>第二の確率」であることは好適である。なお、本明細書において、ユーザとは、会員でないユーザでも良いし、会員でも良い。
【0204】
元情報取得部332は、例えば、2以上のユーザの入力情報を統計処理し、統計処理の結果に応じて、元情報を決定しても良い。
【0205】
つまり、元情報取得部332は、例えば、2以上のユーザの入力情報の内容ごとに、数を算出し、当該数が最大の入力情報に勝てる元情報を格納部31から取得しても良い。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合、元情報取得部332は、例えば、入力情報「グー」を送信してきたユーザ数が最も多い場合、当該「グー」に勝てる元情報「パー」を取得する。例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、入力情報「6」を送信してきたユーザ数が最も少ない場合、当該「6」を取得する。
【0206】
また、元情報取得部332は、例えば、2以上のユーザの入力情報の内容ごとに、数を算出し、当該数が最大の入力情報に負ける元情報を取得しても良い。例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合、元情報取得部332は、例えば、入力情報「グー」を送信してきたユーザ数が最も多い場合、当該「グー」に負ける元情報「チョキ」を取得する。例えば、ゲームが、サイコロの目(1~6までの自然数)から当たりの目を選択するゲームである場合、元情報取得部132は、例えば、入力情報「3」を送信してきたユーザ数が最も多い場合、当該「3」を取得する。
【0207】
第一選別部333は、受信された第一入力情報に対して、元情報取得部332が取得した第一元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を決定する。第一選別部333は、例えば、予め決められた第一時点までに受信された第一入力情報に対して、元情報取得部332が取得した第一元情報を適用し、ユーザの1回目のゲームの勝敗を決定する。
【0208】
第一選別部333は、例えば、受信された第二入力情報に対して、元情報取得部332が取得した第二元情報を適用し、ユーザの2回目のゲームの勝敗を決定する。第一選別部333は、例えば、受信された第二入力情報に対して、元情報取得部332が取得した第二元情報を適用し、ユーザの3回目以降のゲームの勝敗を決定する。
【0209】
第一選別部333は、例えば、予め決められたゲームの回数だけ、受信された入力情報に対して、元情報取得部332が取得した元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を決定する。第一選別部333は、通常、ユーザごとに、ゲームの勝敗を決定する。
【0210】
第一選別部333は、例えば、ユーザごとに、2以上のゲームにおける結果が予め決められて条件を満たす場合に、「勝ち」であると判断する。予め決められて条件は、すべての回に勝つこと、2以上の回の勝敗における勝率が閾値以上または閾値より大きいこと、勝率が上位N以上であること等である。
【0211】
第二選別部334は、第一選別部333が勝ちであると決定した結果が予め決められた条件を満たすユーザの中から、予め決められた数のユーザを選択する。なお、予め決められて条件は、例えば、すべての回のゲームに勝ったユーザであること、2以上の回のゲームの勝率が閾値以上または閾値より大きいユーザであることである。
【0212】
第二選別部334は、例えば、予め決められた第二時点において、第一選別部333が、最終的に、すべての回のゲームに勝ったと判断したユーザの中から、予め決められた数のユーザを選択する。
【0213】
なお、予め決められた第二時点は、第一選別部133におけるゲームの勝敗の決定後すぐでも良い。かかる場合、第二選別部134は、例えば、予め決められた確率で、抽選を行い、当該ユーザが当選するか否かを決定する。
【0214】
また、予め決められた第二時点は、第一時点と同じ時点でも良いし、第一時点より後の時点でも良い。また、予め決められた数のユーザの選択方法は問わない。例えば、予め決められた数のユーザは、後述する抽選処理、または時間的に先に入力情報を送信した者を決定する処理等により、決められる。また、予め決められた最終的に当選するユーザの数は、格納部31に格納されている。
【0215】
第二選別部334は、例えば、第一選別部333が勝ちであると決定したユーザごとに、抽選処理を行い、当該ユーザが当選するか否かを決定する。第二選別部334は、例えば、格納部31に格納されている確率に従って当選するように、抽選処理を行い、当該ユーザが当選するか否かを決定する。
【0216】
また、第二選別部334は、当選したユーザの数が多くなった場合に、当選したユーザの数が少ない場合と比較して、当選する確率を低くして、抽選を行うことは好適である。つまり、第二選別部334は、ユーザが当選する毎に、格納部31に格納されている当選者数をインクリメントする。そして、第二選別部334は、当選者数が予め決められた条件を満たす数になった場合に、格納部31に格納されている確率より小さい確率を取得し、当該取得した確率に従って当選するように、抽選処理を行う。なお、第二選別部334は、当選者数が予め決められた数(N)になった場合に、確率をゼロとしても良い。かかる場合、当選者の最大数がNとなるため、当選者に与える景品等の準備が容易になる。また、第二選別部334は、当選の確率を変化させた場合には、当該確率を格納部31に蓄積することは好適である。なお、第二選別部334は、当選者が一人出るごとに、確率を小さくしても良い。また、小さくする確率の量は、問わないことは言うまでもない。
【0217】
報知処理部335は、第二選別部334が選択した1以上のユーザの端末装置2に、ユーザに報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う。
【0218】
報知処理は、例えば、第二選別部234が選択したユーザの情報(例えば、ニックネーム、住所、居住地など)を記載したファイル(ウェブページでも良い)を構成し、予め決められた記憶領域(例えば、特定のフォルダ、特定の装置など)に蓄積する処理である。なお、ユーザの情報は、ユーザが端末装置2に入力し、端末装置2から選別装置3に送信された情報である。
【0219】
また、報知処理は、例えば、当選を知らせる情報を、当選したユーザの端末装置2に送信する処理である。
【0220】
報知処理部135は、例えば、ゲームの勝敗の結果をユーザの端末装置2に送信する。
【0221】
報知処理部135は、例えば、第一選別部133により選別されなかった第一種のユーザと、第一選別部133により選別されたが、第二選別部134により選別されなかった第二種のユーザと、第一選別部133および第二選別部134により選別された第三種のユーザとを区別した報知処理を行う。ここでの報知処理は、例えば、第一種のユーザは「はずれ」、第二種のユーザは「当たり」、第三種のユーザは「大当たり」の情報を、各ユーザの端末装置2に送信する処理である。また、報知処理は、例えば、第二種のユーザは「当たり」、第三種のユーザは「大当たり」の情報を、ユーザの情報(例えば、ニックネーム、住所、居住地など)と共に記載したファイルを構成し、予め決められた記憶領域(例えば、特定のフォルダ、特定の装置など)に蓄積する処理である。
【0222】
なお、記憶領域に蓄積されたファイルは、ユーザが端末装置2を用いてアクセスする情報である。
【0223】
制御部336は、後述する制御処理を行う。制御処理は、第二入力画面情報を送信させるための処理、第二元情報を取得させるための処理、ユーザのゲームの勝敗を決定するための処理を含む。
【0224】
制御部336は、第一選別部333における決定が「勝ち」である第一入力情報に対応する端末装置2に、次のゲームに対する入力を受け付ける第二入力画面情報を画面送信部342に送信させ、入力情報受信部321が受信した第二入力情報に対して適用する第二元情報を元情報取得部332に取得させ、第二入力情報に対して、第二元情報を適用し、ユーザのゲームの勝敗を第一選別部333に決定させる制御処理を行う。なお、第二入力情報は、第二入力画面情報を用いて構成された第二入力画面への入力に基づく情報である。
【0225】
また、第二入力画面情報を画面送信部342に送信させることは、結果的に、第二入力画面情報を端末装置2に送信すれば良い。第二入力画面情報を画面送信部342に送信させることは、例えば、第二入力画面情報を送信するモジュールまたは関数等を実行することである。また、第二元情報を取得させることは、結果的に、第二元情報を取得すれば良い。第二元情報を取得させることは、例えば、第二元情報を取得するモジュールまたは関数等を実行することである。ユーザのゲームの勝敗を第一選別部333に決定させることは、結果的に、ユーザのゲームの勝敗が決定すれば良い。ユーザのゲームの勝敗を第一選別部333に決定させることは、ユーザのゲームの勝敗を決定するモジュールまたは関数等を実行することである。
【0226】
制御部336は、1回または2回以上、上述した制御処理を続けて行う。
【0227】
送信部34は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、広告情報、第一入力画面情報、第二入力画面情報、第一選別処理の結果、第二選別処理の結果である。
【0228】
画面送信部342は、各種の画面情報を端末装置2に送信する。画面送信部342は、例えば、第一入力画面情報を端末装置2に送信する。画面送信部342は、例えば、第二入力画面情報を端末装置2に送信する。なお、第一入力画面情報、第二入力画面情報は、画面情報格納部313に格納されている。
【0229】
画面送信部342は、ユーザの端末装置2に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、第一入力画面情報を端末装置2に送信する。
【0230】
画面送信部342は、例えば、1回目のゲームにおいて勝ったユーザの端末装置2にのみ、第二入力画面情報を送信することは好適である。
【0231】
格納部31、および画面情報格納部313は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0232】
格納部31等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部31等で記憶されるようになってもよい。
【0233】
受信部32、および入力情報受信部321は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0234】
処理部33、元情報取得部332、第一選別部333、第二選別部334、および制御部336は、通常、プロセッサやメモリ等から実現され得る。処理部33等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。なお、プロセッサは、CPU、MPU、GPU等、問わない。
【0235】
送信部34、および画面送信部342は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0236】
次に、情報システムBの動作例について説明する。まず、選別装置3の動作例について、
図12のフローチャートを用いて説明する。
図12のフローチャートにおいて、
図3のフローチャートと同一のステップについて、説明を省略する。
【0237】
(ステップS1201)入力情報受信部321は、第一入力情報を端末装置2から受信したか否かを判断する。第一入力情報を受信した場合はステップS1202に行き、第一入力情報を受信しなかった場合はステップS1207に行く。なお、第一入力情報は、会員識別子に対応付いていても良い。
【0238】
(ステップS1202)処理部33は、第一選別処理を行う。第一選別処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0239】
(ステップS1203)処理部33は、ステップS1202における第一選別処理の結果、第一入力情報を送信してきたユーザが「勝ち」か否かを判断する。「勝ち」である場合はステップS1204に行き、「勝ち」でない場合はステップS1206に行く。なお、「勝ち」か否かの判断は、変数「第一選別結果」の値が「勝ち」か否かの判断である。
【0240】
(ステップS1204)ステップS1201で受信された第一入力情報に会員識別子に対応付いていている場合、第一選別部133は、第一入力情報に対応する会員識別子を格納部31に一時蓄積する。
【0241】
(ステップS1205)送信部34は、ゲームに勝った旨のメッセージ等を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0242】
(ステップS1206)送信部34は、ゲームに負けた旨のメッセージ等を端末装置2に送信する。ステップS301に戻る。
【0243】
(ステップS1207)第二選別部334は、第二選別処理を行うタイミングであるか否かを判断する。第二選別処理を行うタイミングであればステップS315に行き、第二選別処理を行うタイミングでなければステップS301に戻る。なお、第二選別処理を行うタイミングは、例えば、第二時点になったことである。また、第一選別処理を行うタイミングと第二選別処理を行うタイミングとは、異なるタイミングであることは好適であるが、同じタイミングでも良い。
【0244】
なお、
図12フローチャートにおいて、ステップS319において送信される情報は、第一入力画面情報である。
【0245】
また、
図12フローチャートにおいて、広告情報の中に第一入力画面情報が含まれていても良い。かかる場合、ステップS318、ステップS319は不要である。
【0246】
また、
図12フローチャートにおいて、端末装置2のユーザは、会員ではないユーザでも良い。
【0247】
さらに、
図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0248】
次に、ステップS1202の第一選別処理の例について、
図13のフローチャートを用いて説明する。
【0249】
(ステップS1301)元情報取得部332は、第一元情報取得処理を行い、第一元情報を取得する。第一元情報取得処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0250】
(ステップS1302)第一選別部333は、受信された第一入力情報を取得する。
【0251】
(ステップS1303)第一選別部333は、ステップS1301で取得した第一元情報と、ステップS1302で取得した第一入力情報とを用いて、ユーザが当該ゲームに勝ったか否かを判断し、判断結果を取得する。なお、例えば、ゲームがジャンケンゲームである場合であり、「あいこ」である場合は、通常、判断結果は「勝ち」ではないが、「勝ち」としても良い。
【0252】
(ステップS1304)判断結果が「勝ち」である場合はステップS1304に行き、「勝ち」でない場合はステップS1315に行く。
【0253】
(ステップS1305)画面送信部342は、第二入力画面情報を画面情報格納部313から取得する。
【0254】
(ステップS1306)画面送信部342は、ステップS1305で取得した第二入力画面情報を、第一入力情報を送信した端末装置2に送信する。
【0255】
(ステップS1307)入力情報受信部321は、端末装置2から、第二入力情報を受信したか否かを判断する。第二入力情報を受信した場合はステップS1308に行き、第二入力情報を受信しなかった場合はステップS1307に戻る。
【0256】
(ステップS1308)元情報取得部332は、第二元情報取得処理を行い、第二元情報を取得する。第二元情報取得処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。
【0257】
(ステップS1309)第一選別部333は、受信された第二入力情報を取得する。
【0258】
(ステップS1310)第一選別部333は、ステップS1308で取得した第二元情報と、ステップS1309で取得した第二入力情報とを用いて、ユーザが当該ゲームに勝ったか否かを判断し、判断結果を取得する。
【0259】
(ステップS1311)判断結果が「勝ち」である場合はステップS1312に行き、「勝ち」でない場合はステップS1314に行く。
【0260】
(ステップS1312)制御部336は、第一選別処理を終了するか否かを判断する。第一選別処理を終了する場合はステップS1313に行き、第一選別処理を終了しない場合はステップS1305に戻る。なお、制御部336は、例えば、ゲームの回数が終了条件に合致するか否かを判断する。また、終了条件は、格納部31に格納されている。
【0261】
(ステップS1313)第一選別部333は、変数「第一選別結果」に値「勝ち」を代入する。上位処理にリターンする。
【0262】
(ステップS1314)第一選別部333は、変数「第一選別結果」に値「負け」を代入する。上位処理にリターンする。
【0263】
(ステップS1315)第一選別部333は、変数「第一選別結果」に値「負け」を代入する。上位処理にリターンする。
【0264】
次に、ステップS1301の第一元情報取得処理の例、ステップS1308の第二元情報取得処理の例について、
図14のフローチャートを用いて説明する。ここでは、第一元情報取得処理と第二元情報取得処理とは同じであるが、異なる処理でも良い。例えば、第一元情報取得処理が
図14の処理で、第二元情報取得処理がランダムに第二元情報を取得する処理でも良い。
【0265】
(ステップS1401)元情報取得部332は、今回のゲームに対応する確率であり、「勝ち」の確率を、格納部31から取得する。なお、格納部31には、ゲームの回数に対応付けて、「勝ち」の確率または「負け」の確率が格納されている。
【0266】
(ステップS1402)元情報取得部332は、受信された入力情報(第一入力情報、または第二入力情報)を取得する。
【0267】
(ステップS1403)元情報取得部332は、ステップS1402で取得された入力情報が勝てる手を取得する。次に、元情報取得部332は、当該手が、「勝ち」の確率だけ出るように、元情報(第一元情報、または第二元情報)を取得する。上位処理にリターンする。
【0268】
なお、
図14のフローチャートにおいて、第一元情報取得処理と第二元情報取得処理では、ゲームで採用され得る手(例えば、「グー」「チョキ」「パ」)のうち、一の手をランダムに取得しても良い。
【0269】
また、
図14のフローチャートにおいて、ステップS1401で取得する確率は、例えば、「負け」の確率でも良い。かかる場合、元情報取得部332は、ステップS1402で取得された入力情報が負ける手を取得し、当該手が、「負け」の確率だけ出るように、元情報(第一元情報、または第二元情報)を取得する。
【0270】
さらに、
図14のフローチャートにおいて、当選者の増加に従って、「勝ち」の確率を下げるようにしても良い。
【0271】
以下、本実施の形態における情報システムBの具体的な動作について説明する。本具体例において、第一選別処理は、ジャンケンゲームである。また、ユーザが入力する入力情報は、ジャンケンの手である、とする。
【0272】
また、選別装置3の格納部31には、ユーザからの入力情報の受信の期限を特定する第一時点情報「2020年6月5日 12:00」が格納されている、とする。
【0273】
また、格納部31には、ユーザに送信する広告情報、第一入力画面情報や第二入力画面情報等の各種の画面情報が格納されている、とする。
【0274】
また、格納部31には、ジャンケンの各手に対して勝てる手の情報が格納されている、とする。また、格納部31には、1回目のジャンケンにおいて、ユーザが勝てる確率「0.8(80%)」が格納されている、とする。また、2回目のジャンケンにおける勝てる確率は、格納部31に格納されていない、とする。
【0275】
また、格納部31には、予め決められた当選者数「100」が格納されている、とする。
【0276】
かかる状況で、ユーザは、端末装置2に対して、広告情報を送信する指示である送信指示を入力した、とする。そして、端末装置2は、当該送信指示を選別装置3に送信する。
【0277】
選別装置3は、端末装置2から送信指示を受信する。次に、処理部33は、広告情報を会員に送信するタイミングである、と判断する。
【0278】
次に、広告送信部141は、広告情報格納部112から広告情報を取得する。また、広告送信部141は、送信指示を送信してきた端末装置2に、広告情報を送信する。
【0279】
次に、当該ユーザの端末装置2は、広告情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された広告情報を用いて、出力する広告情報を構成する。次に、端末出力部26は、当該広告情報を有する画面を出力する。かかる画面例は、
図8である。なお、
図8の801のボタンは、URL「https:://abc/gamen」が対応付いている、とする。また、URL「https:://abc/gamen」は、入力画面情報のウェブページのURLである、とする。
【0280】
次に、
図8の端末装置2のユーザは、
図8の801のボタンを押下した、とする。すると、端末装置2の端末受付部22は、801への指示(ゲームへの参加指示)を受け付ける。次に、端末送信部24は、URL「https:://abc/gamen」に対応するウェブページにアクセスする指示を送信する。なお、かかる指示の送信先は、当該ウェブページが格納されている装置であり、選別装置3でも良いし、他の装置でも良い。
【0281】
次に、URL「https:://abc/gamen」に対応するウェブページにアクセスする指示の送信に応じて、端末受信部25は、選別装置3から第一入力画面情報を受信する。そして、端末処理部23は、受信された第一入力画面情報を用いて、出力する第一入力画面を構成する。次に、端末出力部26は、当該第一入力画面を出力する。かかる第一入力画面の例は、
図15(a)である。
【0282】
次に、ユーザは、端末装置2の画面の
図15(a)における「開始」ボタン1501を指示した、とする。すると、端末装置2の画面は、
図15(a)から
図15(b)の第1回戦の画面に変わる。次に、ユーザは、
図15(b)の「グー」1502を指示し、「決定」ボタン1503を指示した、とする。
【0283】
すると、端末装置2の端末受付部22は、第一入力情報「グー」を受け付ける。そして、端末処理部23は、第一入力情報「グー」を有する送信情報を構成する。次に、端末送信部24は、当該送信情報を選別装置3に送信する。
【0284】
次に、選別装置3の入力情報受信部121は、端末装置2から第一入力情報「グー」を有する送信情報を受信する。
【0285】
次に、処理部33は、以下のように第一選別処理を行う。つまり、まず、元情報取得部332は、1回目のゲームに対応する確率であり、「勝ち」の確率「0.8」を、格納部31から取得する。次に、元情報取得部332は、受信された第一入力情報「グー」を取得する。次に、元情報取得部332は、第一入力情報「グー」が勝てる手「チョキ」を、格納部31から取得する。なお、格納部31には、入力情報と、当該入力情報が勝てる手との対の情報が3つ格納されている、とする。
【0286】
次に、元情報取得部332は、当該手が、「勝ち」の確率「0.8」だけ出るように、第一元情報を取得する。ここで、元情報取得部332は、第一元情報「チョキ」を取得した、とする。
【0287】
次に、第一選別部333は、取得した第一元情報「チョキ」と、第一入力情報「グー」とを用いて、ユーザが当該ゲームに勝った、と判断し、判断結果「勝ち」を取得する。
【0288】
次に、画面送信部342は、判断結果「勝ち」に対応する第二入力画面情報を画面情報格納部313から取得する。そして、画面送信部342は、当該第二入力画面情報を、第一入力情報を送信した端末装置2に送信する。
【0289】
次に、端末装置2は、第二入力画面情報を受信する。次に、端末装置2は、受信した画面情報を用いて、
図15(c)の画面を出力する。なお、かかる画面は、1回目のジャンケンゲームにおいて、ユーザが勝ち、2回戦に進めることを示す画面である。
【0290】
次に、ユーザは、
図15(c)の「2回戦へ」ボタン1504を指示した、とする。すると、端末装置2は、受信された第二入力画面情報を用いて、
図15(c)の画面から、
図15(d)の画面に、表示を切り替える。
【0291】
次に、ユーザは、
図15(d)の画面に対して、「グー」のスイッチ1505を指示した後、「決定」ボタン1506を指示した、とする。
【0292】
すると、端末装置2は、第二入力情報「グー」を受け付ける。そして、端末処理部23は、第二入力情報「グー」を有する送信情報を構成する。次に、端末送信部24は、当該送信情報を選別装置3に送信する。
【0293】
次に、選別装置3の入力情報受信部121は、端末装置2から第二入力情報「グー」を有する送信情報を受信する。
【0294】
次に、元情報取得部332は、2回目のゲームに対応する確率は、格納部31に格納されていない、と判断する。次に、元情報取得部332は、ランダムにジャンケンの手を選択する。そして、ここで、元情報取得部332は、ジャンケンの手「チョキ」を取得した、とする。
【0295】
次に、第一選別部333は、第二元情報「チョキ」と、第二入力情報「グー」とを取得する。そして、第一選別部333は、第二元情報「チョキ」と第二入力情報「グー」とを用いて、ユーザが当該ゲームに勝った、と判断し、判断結果「勝ち」を取得する。
【0296】
次に、制御部336は、今までのゲームの回数「2」を取得する。次に、制御部336は、当該ゲームの回数「2」が、格納部31の終了条件(ゲームの回数=2)に合致する、と判断する。
【0297】
次に、第一選別部333は、変数「第一選別結果」に値「勝ち」を代入する。
【0298】
次に、第一選別部133は、第一入力情報または第二入力情報に対応するユーザの識別子(端末識別子でも良い)を格納部31に一時蓄積する。
【0299】
次に、送信部34は、ゲームに勝った旨のメッセージ等を含む画面情報を端末装置2に送信する。
【0300】
次に、端末装置2は、画面情報を受信し、出力する。かかる出力例は、
図16(b)である。ここで、ユーザは、
図16(b)の1601の「次へ」ボタン1601を指示した、とする。すると、端末装置2の画面は、
図16(b)から
図16(c)の画面に切り替わる。
【0301】
以上の処理を、多数のユーザからの入力情報に対して行う第一選別処理により、当選者数である100より多い数のユーザが選択された、とする。
【0302】
次に、第二選別部134は、100より多い数のユーザから、
図6のフローチャートを用いて説明した処理により、ランダムに100のユーザを選択する。
【0303】
次に、報知処理部135は、選択した100の各ユーザと対になるニックネームと都道府県名とを格納部11から取得する。そして、報知処理部135は、100組の「都道府県名」と「ニックネーム」の組を取得し、当該100組の情報を用いて、ユーザに報知するウェブページ(ファイル)を構成し、予め決められた記憶領域に蓄積する。なお、かかる記憶領域のファイルにアクセスするためのURL(例えば、URL_A)は、ユーザに報知されている、とする。かかる100組の情報に対応する100人の会員は、予め用意された報酬を得ることができる。
【0304】
以上により、選別装置1が、報酬を与えられるユーザを決定する処理が完了した。
【0305】
また、ユーザは、端末装置2を用いて、URL_Aにアクセスすることにより、当選者を発表するウェブページが端末装置2に出力される。かかる出力例は、
図10である。なお、
図10において、店舗名等をも出力しても良い。
【0306】
なお、例えば、当選したユーザは、入力情報とニックネームとを入力した入力画面を店舗の店員に見せ、店舗の店員は
図10の画面の中に、見せられたニックネームが存在するか否かにより、当選されたユーザであるか否かを判断し、当選されたユーザに対して、予め決められた報酬を与える。ただし、店舗における当選者の確認方法は問わない。
【0307】
以上、本実施の形態によれば、2回以上のユーザのゲーム参加に対する第一選別処理と、ユーザの参加に無関係な第二選別処理との両方の選別処理を行ない、最終的な当選者を決定することにより、納得性とゲーム性の両方をユーザに与えることができる。
【0308】
また、本実施の形態によれば、選別装置3におけるユーザへのゲームの参加を促す広告情報の送付、ユーザのゲームへの参加指示の入力、選別装置3におけるゲームへの参加指示の受信、選別装置3におけるゲームへの入力を行える入力画面情報の送信、ユーザの入力、選別装置3における入力情報の受信、ユーザ入力に基づく第一選別処理、ユーザ入力に基づかいない第二選別処理、および報知処理という、ユーザの選別のための一連の処理である、新しいプロトコルにより、積極的にゲームに参加したユーザの納得性とゲーム性の両方を、ユーザに与えることができる。
【0309】
また、本実施の形態において、ユーザの入力を受信した後に、第一選別処理を直ちに行い、当該結果をユーザに知らせ、予め決められた時刻の経過後に、第二選別処理を行うことにより、第一選別処理において選別されなかったユーザに無用な期待を抱かせないで済む。また、第一選別処理において選別されなかったユーザが、第二選別処理の結果をチェックする必要性を無くさせることができる。
【0310】
さらに、本実施の形態において、ユーザ入力に基づく第一選別処理において選別されなかったユーザ、ユーザ入力に基づく第一選別処理において選別されたがユーザ入力に基づかいない第二選別処理において選別されなかったユーザ、第一選別処理および第二選別処理において選別されたユーザの3種類のユーザに対して異なる対応が可能となる。
【0311】
また、本実施の形態における選別装置3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザに報酬を付与するゲームへの参加を促す広告情報を端末装置に送信する広告送信部と、前記ユーザの前記端末装置に表示された広告情報に対する指示であるゲームへの参加指示に応じて、当該ゲームに対する入力を受け付ける第一入力画面情報を前記端末装置に送信する画面情報送信部と、前記第一入力画面情報を用いて構成された第一入力画面への入力であり、前記ユーザが入力した第一入力情報を、前記端末装置から受信する入力情報受信部と、前記入力情報受信部が受信した前記第一入力情報に対して適用する情報であり、ゲームの勝敗を決定するための情報である第一元情報を取得する元情報取得部と、前記第一入力情報に対して、前記第一元情報を適用し、前記ユーザのゲームの勝敗を決定する第一選別部と、前記第一選別部が勝ちであると決定したユーザに対して、抽選を行い、当選するユーザを決定する第二選別部と、前記第二選別部が決定した前記ユーザの前記端末装置に、報酬の付与の当選を知らせる報知処理を行う報知処理部として機能させるためのプログラム、である。
【0312】
また、上記プログラムにおいて、前記第二選別部は、当選したユーザの数が多くなった場合に、当選したユーザの数が少ない場合と比較して、当選する確率を低くして、抽選を行うものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム、である。
【0313】
また、上記プログラムにおいて、前記第一選別部における決定が勝ちである第一入力情報に対応する前記端末装置に、次のゲームに対する入力を受け付ける第二入力画面情報を前記画面情報送信部に送信させ、前記入力情報受信部が受信した第二入力情報であり、前記第二入力画面情報を用いて構成された第二入力画面への入力である第二入力情報に対して適用する第二元情報を前記元情報取得部に取得させ、前記第二入力情報に対して、前記第二元情報を適用し、前記ユーザのゲームの勝敗を前記第一選別部に決定させる制御処理を行う制御部をさらに具備し、前記制御部は、1回または2回以上、続けて前記制御処理を行い、前記第二選別部は、前記第一選別部が勝ちであると決定した結果が予め決められて条件を満たすユーザに対して、抽選を行い、当選するユーザを決定するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム、である。
【0314】
また、
図17は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の選別装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図17は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図18は、システム300のブロック図である。
【0315】
図17において、コンピュータシステム300は、CD-ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0316】
図18において、コンピュータ301は、CD-ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、CD-ROMドライブ3012等に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0317】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の選別装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD-ROM3101に記憶されて、CD-ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD-ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0318】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の選別装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0319】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0320】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0321】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0322】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0323】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0324】
以上のように、本発明にかかる選別装置は、2段階の異なる選別方法でユーザを選別することにより、ユーザの納得性とゲーム性の両方を実現できるという効果を有し、ユーザに報酬を与える選別装置等として有用である。
【符号の説明】
【0325】
1、3 選別装置
2 端末装置
11、31 格納部
12、32 受信部
13、33 処理部
14、34 送信部
21 端末格納部
22 端末受付部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 端末受信部
26 端末出力部
111 会員情報格納部
112 広告情報格納部
113、313 画面情報格納部
121、321 入力情報受信部
131 入力情報蓄積部
132、332 元情報取得部
133、333 第一選別部
134、334 第二選別部
135 報知処理部
141 広告送信部
142、342 画面送信部
336 制御部