特許7553913IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

水素含有化合物であるアンモニアを用いた水素貯蔵燃料及び水素貯蔵燃料の製造方法

要約特許出願時に添付された[要約書]

【課題】
取り扱いの安全性を向上し、しかも、貯蔵、運搬に適した形態とした水素貯蔵燃料を提供する。
【解決手段】
水素貯蔵媒体を構成するアンモニア(NH3)を固体の立方晶として、ホウ酸ガラスマトリックス(B2O3-B(OH)3)中に閉じ込めて構成されている。この水素貯蔵媒体は、アンモニア(NH3)を溶解した水溶液にホウ酸(B3O2)を混合した混合水溶液を作製し、次いで、前記混合水溶液を凍結して凍結固化体を作製し、その後、前記凍結固化体を凍結乾燥し、前記凍結固化体中に気体として含有された水蒸気(H2O)と、気体として含有されたホウ素化合物(BHO)を排出し、前記凍結固化体中のアンモニア(NH3)を濃縮し、アンモニア(NH3)をホウ酸ガラスマトリックス(B2O3-B(OH)3)中に常温常圧下で固体の立方晶体として閉じ込めて作製される。
【選択図】 図3

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、ボンベに充填された液体のアンモニアは、噴出すると直ちに気化して気体のアンモニアとなる。気体であるアンモニアは、生体内に容易に吸入され、呼吸器官の粘膜を刺激し、そのショックで呼吸停止を誘発するおそれがある。生体内に吸引されることにより、生体の血中アンモニア濃度を高め、意識障害を生じさせるおそれがある。また、眼に入ると、眼に障害を与えるおそれもある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明は、上述した技術課題を解決するため、本発明者等が鋭意研究を重ねた結果 完成された新規な固体の水素貯蔵燃料であって、水素貯蔵媒体を構成するアンモニア(NH3)を固体の立方晶として、ホウ酸ガラスマトリックス(B2O3-B(OH)3)中に閉じ込めたものである。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明に係る水素貯蔵燃料は、水素(H2)の貯蔵体となるアンモニア(NH3)を、常温、常圧下で安定した固体の状態で、ホウ酸ガラスマトリックス(B2O3(gl)-B(OH)3(gl))中に閉じ込めたことにより、安全に貯蔵保管することが可能となり、さらに搬送も容易となる。

固体のアンモニア(NH3)は水素貯蔵燃料として、広く一般に汎用して利用可能な水素エネルギーキャリアとして利用することができ、アンモニアエンジンシステム、アンモニア発電システム、その他アンモニア燃料機器の燃料として有用である。

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 アンモニア(NH3)の圧力-温度状態図を示す。
【図2】 アンモニア(NH3)が、ホウ酸ガラスマトリックス(B2O3(gl)-B(OH)3(gl))中に、固体のアンモニア立方晶(NH3(cr))として閉じ込められコアシェル構造を模式的に示す図である。
【図3】 本発明に係る水素貯蔵燃料の製造に用いられる製造装置を示す概略図である。
【図4】 アンモニア(NH3)の水溶液に三酸化二ホウ素(B 2 O 3 )を混合した混合水溶液が凍結乾燥されて固化体とされた水素貯蔵燃料の外観を示す写真である。
【図5】 本発明に係る水素貯蔵燃料のX線回折(XRD)図形を示す図である。
【図6】 本発明方法により作製された生成物を構成するアンモニア立方晶(NH3(cr))の(111)、(210)及び(211)面のピークの回折角度(θ)と格子定数との関係を示す図である。
【図7】 本実施例に係る水素貯蔵燃料の温度-重量変化図を示す。

代表図 図3本件の代表的な図

1 反応容器 2 真空槽 3 主冷却槽 4 排気バルブ 5 真空ポンプ 6 ガストラップ機構 7 補助冷却槽

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