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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-10
(45)【発行日】2024-09-19
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240911BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240911BHJP
   G02B 5/20 20060101ALI20240911BHJP
   G02B 5/22 20060101ALI20240911BHJP
   G02B 1/14 20150101ALI20240911BHJP
   H10K 59/12 20230101ALI20240911BHJP
   H10K 50/86 20230101ALI20240911BHJP
   H10K 50/844 20230101ALI20240911BHJP
   H10K 59/38 20230101ALI20240911BHJP
   H10K 59/40 20230101ALI20240911BHJP
   H10K 59/90 20230101ALI20240911BHJP
【FI】
G09F9/00 313
G09F9/00 302
G09F9/30 349B
G09F9/30 365
G09F9/30 349Z
G02B5/20 101
G02B5/22
G02B1/14
H10K59/12
H10K50/86
H10K50/844
H10K59/38
H10K59/40
H10K59/90
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022205498
(22)【出願日】2022-12-22
(65)【公開番号】P2023093412
(43)【公開日】2023-07-04
【審査請求日】2022-12-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0184919
(32)【優先日】2021-12-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン, ジュヒョン
(72)【発明者】
【氏名】リー, ミギョン
(72)【発明者】
【氏名】グク, ミン
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2018-0008204(KR,A)
【文献】特開平09-080400(JP,A)
【文献】特開2020-122140(JP,A)
【文献】特開2021-060575(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第113050820(CN,A)
【文献】特開2017-203810(JP,A)
【文献】特開2020-015319(JP,A)
【文献】特開2014-071189(JP,A)
【文献】特開2008-147161(JP,A)
【文献】特開2021-061234(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0101287(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H05B 33/00-33/28
44/00
45/60
H10K 50/00-99/00
G02B 1/14
G02B 5/00-5/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルと、
前記表示パネル上に配置される前面部材と、
前記前面部材の内部に配置される前面ガラスと、
前記前面ガラス上に配置される保護フィルムと、
前記前面部材の内部に配置される光吸収層と、
前記表示パネルと前記前面部材との間に配置される第1接着剤と、
前記前面部材の内部に配置される第2接着剤と、
を含み、前記光吸収層と前記第2接着剤は、前記前面ガラスと前記保護フィルムの間に設けられ、前記光吸収層は、前記第2接着剤より下に配置される、表示装置。
【請求項2】
表示パネルと、
前記表示パネル上に配置される前面部材と、
前記前面部材の内部に配置される第1フィルムと、
前記第1フィルム上に配置される第2フィルムと、
前記前面部材の内部に配置される光吸収層と、
前記表示パネルと前記前面部材との間に配置される第1接着剤と、
前記前面部材の内部に配置される第2接着剤と、
を含み、前記光吸収層と前記第2接着剤は、前記第1フィルムと前記第2フィルムの間に設けられ、前記光吸収層は、前記第2接着剤より下に配置される、表示装置。
【請求項3】
前記前面部材は、前記表示パネルを保護し、前記光吸収層は、前記表示装置に入射した外部光を吸収する、請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記光吸収層は、ブラック樹脂から形成され、2μm~3μmの厚さを有する、請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記光吸収層は、紫外線吸収剤および/または光安定剤を含む樹脂から形成されている、請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項6】
前記前面部材の内部に配置されるブラックマトリクスをさらに含む、請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項7】
前記前面部材は
記保護フィルム上に配置されるコーティング層を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記前面部材は
記第2フィルム上に配置されるコーティング層を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第1フィルムは透明であり、前記第2フィルムはCPI(Colorless Polyimide)を含む、請求項に記載の表示装置。
【請求項10】
前記表示パネルは、
基板上に配置される薄膜トランジスタと、
前記薄膜トランジスタ上に配置される発光素子と、
前記発光素子上に配置される封止層と、
前記封止層上に配置されるカラーフィルター層とを含む、請求項1または請求項2に記載の表示装置。
【請求項11】
前記封止層は、
前記発光素子上に配置される第1封止層と、
前記第1封止層上に配置される第2封止層と、
前記第2封止層上に配置される第3封止層とを含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1封止層および前記第3封止層は、無機物質から形成されており、
前記第2封止層は、有機物質から形成されている、請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
前記表示パネルは、前記封止層上に配置されるタッチセンサをさらに含む、請求項10に記載の表示装置。
【請求項14】
基板上に配置される複数の画素を含む表示パネルと、
前記表示パネル上に配置される保護モジュールと
を含む表示装置であって、
前記保護モジュールは、前記保護モジュールの内部に配置される前面ガラスと、前記保護モジュールの内部に配置される光吸収層と、前記光吸収層の一部の上または下に配置されるブラックマトリクスと、前記前面ガラス上に配置される保護フィルムと、を含み、
前記表示パネルは、前記基板上に配置される発光素子と、前記発光素子上に配置される封止層と、前記封止層上に配置されるカラーフィルター層とを含み、
前記表示パネルと前記保護モジュールとの間に第1接着剤が配置され、前記保護モジュールの内部に第2接着剤が配置され、
前記光吸収層と前記第2接着剤は、前記前面ガラスと前記保護フィルムの間に設けられ、前記光吸収層は、前記第2接着剤より下に配置される、
表示装置。
【請求項15】
基板上に配置される複数の画素を含む表示パネルと、
前記表示パネル上に配置される保護モジュールと
を含む表示装置であって、
前記保護モジュールは、前記保護モジュールの内部に配置される第1フィルムと、前記保護モジュールの内部に配置される光吸収層と、前記光吸収層の一部の上または下に配置されるブラックマトリクスと、前記第1フィルム上に配置される第2フィルムと、を含み、
前記表示パネルは、前記基板上に配置される発光素子と、前記発光素子上に配置される封止層と、前記封止層上に配置されるカラーフィルター層とを含み、
前記表示パネルと前記保護モジュールとの間に第1接着剤が配置され、前記保護モジュールの内部に第2接着剤が配置され、
前記光吸収層と前記第2接着剤は、前記第1フィルムと前記第2フィルムの間に設けられ、前記光吸収層は、前記第2接着剤より下に配置される、表示装置。
【請求項16】
前記保護モジュールは
記保護フィルム上に配置されるコーティング層をさらに含む、請求項14に記載の表示装置。
【請求項17】
前記保護モジュールは
前記第2フィルム上に配置されるコーティング層をさらに含む、請求項15に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に外部光の反射を低減し、視認性を向上させることができる表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、マルチメディアの発展に伴い、表示装置の重要性が増大してきている。それに応じ、液晶表示装置や有機電界発光表示装置などのフラット表示装置が常用化されている。かかる表示装置のうち、有機電界発光表示装置は、応答速度が速く、輝度が高くて視野角に優れていることから、多く使われている。
【0003】
かかる有機電界発光表示装置には、外部光の反射による視認性の低下を防止するため、表示パネルの前面に偏光板を取り付ける。ところが、かかる偏光板は、有機電界発光表示装置における全体輝度を低下させる上に、有機電界発光表示装置の厚さを増加させる問題があった。さらに、最近、フォルダブル表示装置が提案されているが、偏光板は、有機電界発光表示装置を折り畳むのに問題を引き起こすことがある。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、前述の内容を考慮してなされたものであり、前面部材の内部に光吸収層を形成し、外部からの光を吸収させることで、光の反射を減少させることができる表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
本発明に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネル上に配置される前面部材と、前記前面部材の内部に配置される光吸収層とを含む。
【発明の効果】
【0006】
本発明において、カラーフィルター層は封止層上に配置されるので、偏光板を別途設けなくても外部からの光の反射を最小化することができる。その結果、表示装置の視認性を向上させると共に、有機電界発光表示装置の厚さを最小化することができ、製造コストを節減することができる。
【0007】
また、本発明において、光吸収層を備え、外部から入射する光を吸収させることにより光の反射をさらに減少させることができるので、表示装置の視認性を一層向上させることができる。
【0008】
また、本発明において、光吸収層を、表示パネルではなく、前面部材の内部に形成することにより、厚さの増加による圧縮応力および引張応力の増加を最小化し、折り畳む際に表示装置にクラックなどの不良が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施例に係る表示装置の第1例を示す図である。
図2】本発明の実施例に係る表示装置に備えられる有機電界発光表示パネルにおけるサブ画素SPの回路図である。
図3】本発明の実施例に係る表示装置の第2例を示す図である。
図4】本発明の実施例に係る表示パネルの構造を示す図である。
図5】本発明の実施例に係る表示装置の第3例の構造を示す図である。
図6】本発明の実施例に係る表示装置の第4例の構造を示す図である。
図7】本発明の実施例に係る表示装置の第5例の構造を示す図である。
図8】本発明の実施例に係る表示装置の第6例の構造を示す図である。
図9】本発明の実施例に係る表示装置の第7例の構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面とともに詳述する実施例を参照すると明確になるであろう。しかしながら、本発明は、以下に開示する実施例に限定されるものではなく、相違する様々な形に具現化することができる。以下に開示する実施例は、本発明の開示が十分となるようにして、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであって、本発明は、特許請求の範囲によって定義される。
【0011】
本発明の実施例を説明するための図面に開示した形状や大きさ、比率、角度、個数などは例示的なものであって、本発明がそれに限定されるものではない。明細書全体に亘り、同一の参照符号は、同一の構成要素を示す。また、本発明を説明するに当たり、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を曖昧にすると判断された場合は、その詳細な説明を省略する。また、本明細書で「備える」、「含む」、「有する」、「なる」などが記載された場合、「のみ/だけ」がともに記載されていない限り、他の部分を追加することができる。また、構成要素を単数形で記載した場合は、特に明示的な記載がない限り、複数形にも解釈することができる。
【0012】
また、構成要素を解釈するに当たり、明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものとする。
【0013】
位置関係の説明において、例えば「上に」、「下に」、「横に」などで2つの構成要素同士の位置関係を説明する場合、「直」または「直接」と記載されていなければ、1つ以上の他の構成要素が該2つの構成要素間に位置することもできる。
【0014】
また、時間関係の説明において、例えば「後に」、「に続き」、「次に」、「前に」などで時間的な前後関係を説明する場合、「直」または「すぐ」と記載されていなければ、非連続的な場合を含むことができる。
【0015】
また、構成要素を区別するため、「第1」や「第2」などの用語が用いられるが、構成要素は、かかる用語に制限されるものではない。したがって、以下に言及する第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でもあり得る。
【0016】
本発明の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語が用いられることがあるが、かかる用語は、構成要素を区別するために用いられるだけであって、構成要素の本質、順番、順序、個数などを限定するものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、両方の構成要素は直接に連結、結合、または接続され得るが、各構成要素の間に別の構成要素が介在され、各構成要素が別の構成要素を介して「連結」、「結合」または「接続」されることもあると理解すべきである。
【0017】
本発明における「表示装置」は、表示パネルと、表示パネルを駆動するための駆動部とを含む表示モジュールのような狭い意味での表示装置を含むことができる。また、表示モジュールを備える最終製品であるノートパソコン、テレビジョン、コンピュータモニタ、または自動車用装置や車両の他の形態などを含む電装装置、スマートフォンや電子パッドなどのモバイル電子装置といったセット電子装置、若しくはセット装置も含むことができる。
【0018】
したがって、本発明における表示装置は、表示モジュールのような狭義の表示装置そのもの、および表示モジュールを備える応用製品、または最終製品であるセット装置までを含むことができる。
【0019】
図1は、本発明の実施例に係る表示装置の第1例を示す図である。例えば、本発明に係る表示装置は、折り畳み、また広げることができるフォルダブル表示装置に関するものであるが、これに限定されるものではなく、フレキシブル表示装置およびフラット表示装置にも適用することができる。
【0020】
図1に示すように、表示装置DIS1は、実際に映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置される前面部材CWと、表示パネルPNLと前面部材CWとの間に配置され、前面部材CWを表示パネルPNLに貼り付ける接着剤ADHとで構成される。前面部材CWは、表示パネルPNLを保護するために構成された保護モジュール、または保護部材、または保護ユニットと呼ぶことができる。
【0021】
表示パネルPNLには、有機電界発光表示パネル、液晶表示パネル、電気泳動表示パネル、ミニLED(Light Emitting Diode)表示パネル、マイクロLED表示パネルといった様々な表示パネルを用いることができるが、説明の便宜上、有機電界発光表示パネルを例に挙げて説明する。
【0022】
後述するが、表示パネルPNLは、封止層上にカラーフィルター層が配置されるCOE(Color filter On Encapsulation)構造の表示パネルであり得るが、これに限定されるものではない。
【0023】
COE構造の表示パネルPNLでは、カラーフィルター層は、外部から入射する光の殆どを吸収し、対応する波長の光のみを表示パネルPNLの内部に透過させるだけでなく、表示パネルPNLの内部で反射した光の一部も吸収し、一部だけ透過させるので、外部光の反射を最小化することができる。
【0024】
例えば、本発明に係る表示装置DIS1では、表示パネルPNLの封止層上にカラーフィルター層を設けることで、外部光の反射を最小化することができ、その結果、偏光板を別途設けなくても表示装置DIS1の視認性を向上させることができる。
【0025】
したがって、本発明に係る表示装置DIS1では、偏光板を設けることなく、表示パネルPNL上に前面部材CWを直接取り付けるので、製造コストを節減することができ、表示装置DIS1の厚さを減少させることができる。
【0026】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置され、外部からの衝撃や水分などの異物から表示パネルPNLを保護する。前面部材CWは、多層構造に形成することができる。例えば、前面部材CWは、フォルダブルttガラス、または軟性フィルムを含むだけでなく、カバーガラス、またはフィルムを保護するための様々なフィルム、または層を含むことができる。前面部材CWは、折り畳めるよう100μm以下に形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0027】
接着剤ADHは、OCA(Optical Clear Adhesive)であって、フィルム状に形成することができる。例えば、接着剤ADHは、表示パネルPNLと前面部材CWとの間に配置され、表示パネルPNLおよび前面部材CWに圧力を加えることで、前面部材CWを表示パネルPNLに貼り付ける、または表示パネルPNLを前面部材CWに貼り付けることができる。
【0028】
前面部材CWの内部には、光吸収層LABが形成される。光吸収層LABは、外部から表示装置DIS1に入射する光を吸収し、表示装置DIS1の表面において光が反射することを防止し、表示装置DIS1の視認性をさらに向上させることができる。
【0029】
光吸収層LABは、前面部材CWの内部ではなく、前面部材CWの下に形成することもできる。例えば、ブラック接着剤を用いて接着剤ADHを形成し、外部から入射する光を吸収させることにより、光の反射を防止することができる。
【0030】
ところが、ブラック接着剤ADHを用いる場合、次のような問題が生じ得る。
【0031】
ブラック接着剤ADHは、アクリル系、ウレタン系、またはシリコーン系といった有機物質であり、OCAにブラック染料あるいは顔料を含ませて作られる。しかしながら、OCAはフィルム状に形成されるので、液状ではなく、所定の粘度を有する半乾燥状態になる。そのため、ブラック染料またはブラック顔料を有機物質に混合する場合、均一に混合しない。それにより、外部光の反射を完全に防止することができない上に、領域による反射率差のため、画面上において輝点のような不良が発生する。
【0032】
一方、本発明では、液状の物質に染料、または顔料を含ませるので、均一に混合することができる。その結果、外部から入射する光を均一に吸収することが可能となり、反射率差により、画面上において輝点のような不良が発生することを効果的に防止することができる。
【0033】
以下では、本発明の具体的な実施例について説明する。説明の便宜上、有機電界発光表示装置について説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、様々な表示装置に適用することができる。
【0034】
図2は、本発明の実施例に係る表示装置に備えられる有機電界発光表示パネルPNLにおけるサブ画素SPの回路図である。
【0035】
本発明の実施例に係る有機電界発光表示パネルPNLは、表示領域とパッド領域で構成され、表示領域には複数のサブ画素SPが含まれる。各々のサブ画素SPは、有機電界発光表示装置で単色を表示する。例えば、各サブ画素SPは、赤色、緑色、青色、白色のうち、いずれか1つの色を表示する。この場合、赤色、緑色、青色、および白色のサブ画素SPを1つの画素として定義することができる。一方、カラーサブ画素SPの他の組み合わせが1つの画素を構成することもできる。複数のサブ画素SPは、有機電界発光表示装置の基板上に配列され、表示領域内における複数のサブ画素SP間に複数の配線を配置することができる。
【0036】
また、パッド領域においても、表示領域に配置された配線に電気的に接続され、有機電界発光表示装置の発光素子に信号を印加するあらゆる配線を配置することができる。例えば、配線は、Vdd配線、Vdata配線、基準配線(Vref配線)、Vss配線などを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0037】
図2に示すように、本発明に係る有機電界発光表示パネルPNLの各サブ画素SPは、スイッチング薄膜トランジスタT1、駆動薄膜トランジスタT2、ストレージキャパシタCst、センシング薄膜トランジスタT3、補助薄膜トランジスタT4および発光素子Eを含む。本発明の本例に係る有機電界発光表示装置のサブ画素SPは、4つの薄膜トランジスタおよび1つのキャパシタを含むので、4T1C構造と称することができる。しかしながら、本発明に係る有機電界発光表示装置のサブ画素SPの構造がこれに限定されるものではない。例えば、有機電界発光表示装置のサブ画素SPは、4つの薄膜トランジスタおよび2つのキャパシタを含む4T2C構造や5つの薄膜トランジスタおよび2つのキャパシタを含む5T2C構造、6つの薄膜トランジスタおよび2つのキャパシタを含む6T2C構造、7つの薄膜トランジスタおよび2つのキャパシタを含む7T2C構造など、多様な構造に形成することができる。
【0038】
サブ画素SPに含まれた4つの薄膜トランジスタは、それぞれ半導体層、ゲート電極、ソース電極およびドレイン電極を含み、P型薄膜トランジスタであってもよく、N型薄膜トランジスタであってもよい。図2には、N型薄膜トランジスタを示す。
【0039】
スイッチング薄膜トランジスタT1は、データ配線(例えば、Vdata配線)に接続されたドレイン電極、第1ノードN1に接続されたソース電極、およびゲート配線(例えば、Vg配線)に接続されたゲート電極を含む。スイッチング薄膜トランジスタT1は、ゲート駆動部からゲート配線に印加されるゲート電圧Vgに基づいてオンとなり、データ駆動部からデータ配線に印加されるデータ電圧Vdataを第1ノードN1にチャージする。
【0040】
駆動薄膜トランジスタT2は、高電位配線(例えば、Vdd配線)に接続されたドレイン電極、発光素子Eのアノード電極に接続されたソース電極、および第1ノードN1に接続されたゲート電極を含む。駆動薄膜トランジスタT2は、第1ノードN1の電圧が閾値電圧(threshold voltage:Vth)より高いと、オンとなり、第1ノードN1の電圧が閾値電圧より低いと、オフとなり、Vdd配線からの駆動電流を発光素子Eに供給する。発光素子Eは有機発光ダイオードであり得るが、これに限定されるものではない。
【0041】
ストレージキャパシタCstは、第1ノードN1に接続された電極、および駆動薄膜トランジスタT2のソース電極に接続された電極を含む。ストレージキャパシタCstは、発光素子Eが発光する発光時間の間、駆動薄膜トランジスタT2のゲート電極とソース電極との電位差を保持させることで、発光素子Eに一定の駆動電流が供給されるようにする。
【0042】
センシング薄膜トランジスタT3は、駆動薄膜トランジスタT2のソース電極に接続されたドレイン電極、基準配線に接続されたソース電極、およびセンシングゲート配線(例えば、Vsg配線)に接続されたゲート電極を含む。センシング薄膜トランジスタT3は、駆動薄膜トランジスタT2の閾値電圧をセンシングするための薄膜トランジスタである。
【0043】
補助薄膜トランジスタT4は、発光素子Eのカソード電極に電気的に接続されたドレイン電極、基準配線に電気的に接続されたソース電極、および補助ゲート配線(例えば、Vag配線)に電気的に接続されたゲート電極を含む。補助薄膜トランジスタT4は、発光区間においてオンとなり、発光素子Eのカソード電極に低電位電圧(例えば、Vss電圧)を供給する。
【0044】
図3は、本発明の実施例に係る表示装置の第2例を示す図である。
【0045】
図3に示すように、本発明の実施例に係る表示装置DIS2は、実際に映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置され、表示パネルPNLを保護する前面部材CWと、前面部材CWを表示パネルPNLに貼り付ける第1接着剤ADH_1とで構成される。
【0046】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置される前面ガラスTCGと、前面ガラスTCG上に配置される保護フィルムPFと、保護フィルムPF上に配置されるコーティング層HCおよび機能層AFとを含む。
【0047】
前面ガラスTCGは、第1接着剤ADH_1により表示パネルPNLに貼り付けられ、保護フィルムPFは、第2接着剤ADH_2により前面ガラスTCGに貼り付けられる。また、光吸収層LABは、前面ガラスTCGの下面に直接塗布されて形成され、コーティング層HCは、保護フィルムPF上に直接積層されて形成され、機能層AFもコーティング層HC上に直接積層されて形成される。
【0048】
表示パネルPNLは、液晶表示パネル、有機電界発光表示パネル、電気泳動表示パネル、ミニLED表示パネルおよびマイクロLED表示パネルであり得るが、以下では、主に有機電界発光表示パネルについて説明する。
【0049】
図4は、本発明の実施例に係る表示パネルの構造を示す断面図である。説明の便宜上、隣接する2つのサブ画素SP1、SP2を示す。図4の表示パネルPNLは、図1図3図5図9の表示パネルとして用いることができる。また、図2のサブ画素SPの構成は、本明細書に言及された任意の表示パネルに用いることができる。
【0050】
さらに、本発明における表示装置の任意の一例に関する任意の特徴または構成は、本発明における表示装置の任意の他の例に同様に用いる、または適用することができる。
【0051】
図4に示すように、本発明に係る表示装置PNLは、基板110上に配置される複数のサブ画素SP1、SP2を含む。サブ画素SP1、SP2は、赤色・青色・緑色を表示するR・G・Bサブ画素であり得る。
【0052】
各々のサブ画素SP1、SP2には、薄膜トランジスタTが配置される。実際にサブ画素SP1、SP2には、それぞれスイッチング薄膜トランジスタ、駆動薄膜トランジスタ、センシング薄膜トランジスタ、補助薄膜トランジスタなど様々な薄膜トランジスタが配置されるが、説明の便宜上、図には1つの薄膜トランジスタTのみを示す。したがって、薄膜トランジスタTは、スイッチング薄膜トランジスタ、駆動薄膜トランジスタ、センシング薄膜トランジスタ、および補助薄膜トランジスタであり得る。
【0053】
スイッチング薄膜トランジスタ、駆動薄膜トランジスタ、センシング薄膜トランジスタ、および補助薄膜トランジスタは、全て同じ構造を有することができるので、1つの薄膜トランジスタTで全薄膜トランジスタの構造を表現することができる。
【0054】
薄膜トランジスタTは、基板110上のバッファー層142上に形成される半導体層114と、バッファー層142上に積層され、半導体層114を覆うゲート絶縁層143と、ゲート絶縁層143上に配置されるゲート電極116と、ゲート絶縁層143上に積層され、ゲート電極116を覆う層間絶縁層144と、層間絶縁層144上に配置されるソース電極122およびドレイン電極124とを含む。
【0055】
基板110は、フォルダブルなプラスチック材質で形成することができる。例えば、基板110には、PI(ポリイミド)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PES(ポリエーテルスルホン)、PAR(ポリアリレート)、PSF(ポリスルホン)、COC(シクロオレフィンコポリマー)を用いることができる。しかしながら、かかるフレキシブルな物質に限定されるものではなく、折り畳み可能な薄いガラスを用いることもできる。
【0056】
バッファー層142は、後続工程で形成される薄膜トランジスタを、基板110からのアルカリイオンといった不純物から保護、または外部から浸透する水分などを遮断することができる。バッファー層142は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)から形成された単層であってもよく、多層であってもよい。
【0057】
半導体層114は、非晶質シリコン(a‐Si)のような非晶質半導体、多結晶シリコン(p-Si)のような結晶質半導体、およびIGZO(酸化インジウムガリウム亜鉛)のような酸化物半導体で構成することができるが、これに限定されるものではない。半導体層114は、中央領域のチャネル領域114aと、両側面のドープ層であるソース領域114bおよびドレイン領域114cとから形成されている。ここで、薄膜トランジスタのソース電極およびドレイン電極により、ソース領域114bはドレイン領域となり、ドレイン領域114cはソース領域となり得る。
【0058】
ゲート電極116は、Cr、Mo、Ta、Cu、Ti、Al、またはAl合金など金属から形成された単層であってもよく、多層であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0059】
層間絶縁層144は、フォトアクリルのような有機物、またはSiNx、若しくはSiOxのような無機物から形成された単層であってもよく、多層であってもよい。また、層間絶縁層144は、有機物層と無機物層の多層にすることもできる。
【0060】
ソース電極122およびドレイン電極124は、Cr、Mo、Ta、Cu、Ti、Al、またはAl合金など金属から形成された単層であってもよく、多層であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0061】
ソース電極122とドレイン電極124は、それぞれゲート絶縁層143および層間絶縁層144に形成された第1コンタクトホール149aおよび第2コンタクトホール149bを介し、半導体層114のソース領域114bおよびドレイン領域114cにオーミック接触する。
【0062】
半導体層114の下の基板110には、下部遮断金属層(Bottom Shield Metal)を配置することができる。下部遮断金属層は、基板110においてトラップされた電荷により生じるバックチャネル現象を最小にし、残像、またはトランジスタの性能低下を防止するためのものであって、Ti、Mo、またはTiとMoの合金から形成された単層であってもよく、多層であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0063】
薄膜トランジスタTが配置された基板110には、保護層146が形成される。保護層146は、フォトアクリルのような有機物層で形成することができるが、これに限定されるものではない。例えば、保護層146は、無機層と有機層から形成された多層にすることもできる。また、保護層146には、第3コンタクトホール149cが形成される。
【0064】
保護層146上におけるそれぞれのサブ画素SP1、SP2には、第3コンタクトホール149cを介し、薄膜トランジスタTのドレイン電極124に電気的に接続されるアノード電極132が形成される。アノード電極132は、Ca、Ba、Mg、Al、Agなどのような金属、またはこれらの合金から形成された単層であってもよく、多層であってもよい。また、薄膜トランジスタTのドレイン電極124に接続され、外部からの画像信号が印加される。しかしながら、アノード電極132がこれに限定されるものではない。
【0065】
保護層146上の各サブ画素SP間の境界には、バンク層152が形成される。バンク層152は、サブ画素を定義するある種の隔壁であり得る。例えば、バンク層152は、各サブ画素SPを区画し、隣接画素からの特定色の光が混合して出力されることを防止することができる。
【0066】
アノード電極132上、およびバンク層152の傾斜面の一部領域上には発光層134が形成される。発光層134は、R画素に形成されて赤色光を発するR-発光層、G画素に形成されて緑色光を発するG-発光層、B画素に形成されて青色光を発するB-発光層であり得る。また、発光層134は、白色光を発するW-発光層であり得る。発光層134は有機発光層であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、発光層134は無機発光層であってもよく、量子ドット発光層であってもよく、マイクロLEDであってもよい。
【0067】
発光層134には、発光層に電子と正孔をそれぞれ注入する電子注入層と正孔注入層、そして注入された電子と正孔を有機層にそれぞれ輸送する電子輸送層と正孔輸送層などを形成することもできる。
【0068】
発光層134上には、表示装置100の全体に亘り、カソード電極136が形成される。カソード電極136は、ITO(酸化インジウムスズ)、IZO(酸化インジウム亜鉛)のような透明導電物質、または可視光線が透過する薄い金属から形成され得るが、これに限定されるものではない。
【0069】
アノード電極132、発光層134、およびカソード電極136は発光素子Eを構成し、外部から信号が印加されることにより、特定波長の光を出力する。
【0070】
カソード電極136上には封止層160が形成される。封止層160は、無機物質から形成された第1封止層162、有機物質から形成された第2封止層164、無機物質から形成された第3封止層166で構成することができる。無機物質はSiNxとSiOxを含むことができるが、これに限定されるものではない。また、有機物質は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエチレンスルホネート、ポリオキシメチレン、ポリアリレート、またはこれらの混合物質を含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0071】
第3封止層166上にはカラーフィルター層192が形成される。カラーフィルター層192は、各々のサブ画素SP1、SP2に形成されるR・G・Bカラーフィルターで構成される。
【0072】
カラーフィルター層192は、発光素子Eからの光のうち、対応波長の光のみを透過させ、他の波長の光は吸収することで、R・G・Bカラーを具現化する。発光素子Eの発光層134が白色光を発する場合は、カラーフィルター層192によりR・G・Bカラーを具現化することができる。
【0073】
また、発光素子Eの発光層134が単色光、例えば、R・G・Bカラーの光を発する場合、R・G・Bカラーフィルター層はそれぞれ対応するサブ画素SP1、SP2に形成することができる。例えば、Rカラーフィルター層は赤色光を発するサブ画素に配置され、Gカラーフィルター層は緑色光を発するサブ画素に配置され、Bカラーフィルター層は青色光を発するサブ画素に配置される。カラーフィルター層192は、対応する色の光をフィルタリングし、入射光をさらなる高純度色の光にして出力する。
【0074】
このように、カラーフィルター層192を封止層160上に配置することで、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収させ、内部で反射し、再び外部へ出射する光の一部を吸収させ、外部光の反射率を大幅に低下させることができる。その結果、表示装置に偏光板を別途設けなくても反射率の低下により視認性を向上させることができる。
【0075】
本発明によると、カラーフィルター層192を封止層160上に形成することで、偏光板を設けない場合においても外部光の反射率を約30%以下に減少させることができる。
【0076】
一方、カラーフィルター層192上には平坦化層195が形成される。平坦化層195は、フォトアクリルのような有機物質で構成することができるが、これに限定されるものではない。
【0077】
表示パネルPNLの内部、例えば、封止層160上、または平坦化層195上にはタッチセンサ199を配置することができる。本実施例では、封止層160上に配置されたタッチセンサ199を一例として示す。この場合、タッチセンサ199(例えば、タッチセンサ層)は、第3封止層166と、平坦化層195の下のカラーフィルター層192との間に位置することができる。
【0078】
図3に戻ると、表示パネルPNL上には前面ガラスTCGが配置され、前面ガラスTCG上に保護フィルムPFが配置される。前面ガラスTCGは、表示パネルPNLの映像をそのまま外部へ透過させ、外部からの衝撃、外部環境、または応力から表示パネルPNLを保護する。保護フィルムPFは、第3接着剤ADH_3により前面ガラスTCGに貼り付けられる。前面ガラスTCGは、数十μmと薄く形成されるため、外部からの小さな衝撃や持続的な折り畳みにより損傷を受けるが、保護フィルムPFが、外部からの衝撃や持続的な折り畳みによる圧縮応力および引張応力から前面ガラスTCGを保護する。また、保護フィルムPFは、外部からの衝撃や応力などにより前面ガラスTCGが破損し、ガラス破片が発生した場合、その破片が外部に飛散することを防止する。
【0079】
保護フィルムPFには、ポリエチレンテレフタレートのような透明フィルムが主に用いられるが、これに限定されるものではない。例えば、保護フィルムPFは、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー(COP)、またはこれらを組み合わせて用いることもできる。
【0080】
保護フィルムPFの下面端部にはブラックマトリクスBMが形成され、表示パネルPNLからの光が表示装置DIS2の端部から漏れることを遮断する。ブラックマトリクスBMは、CrOxなどといった金属酸化物、ブラック樹脂、ブラックインクで構成することができるが、これに限定されるものではない。
【0081】
コーティング層HCは、保護フィルムPF上に積層され、スクラッチから表示装置DIS2を保護する。コーティング層HCは、ウレタンアクリル樹脂や、メタアクリル樹脂、シルセスキオキサン化合物などのような有機物を積層して形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0082】
機能層AFは、コーティング層HC上に積層、またはコーティング層HCの上面に表面処理を施すことにより形成することができる。機能層AFは、防指紋(アンチフィンガープリント)層や防汚染層、防眩(アンチグレア)層などを含むことができるが、これに限定されるものではない。
【0083】
防指紋層は、コーティング層HCの濡れ性を向上させ、指紋成分が付着してもその成分が目立たなくする方法などにより形成することができる。また、フッ素系高分子のような撥水性および撥油性を示す有機物を積層して形成することもできる。
【0084】
防汚染層は、炭化水素系化合物、シリコーン系化合物、塩素化合物、フッ素系化合物のように撥水性が高い物質を積層し、形成することができる。
【0085】
防眩層は、散乱効果を奏するよう、スプレー式によりコーティング層HC上にSiOxをコーティング、またはコーティング層HCに単一、若しくは二重表面処理を施すことにより形成することができる。
【0086】
表示パネルPNLと前面ガラスTCGとを貼り合わせる第1接着剤ADH_1および前面ガラスTCGと保護フィルムPFとを貼り合わせる第2接着剤ADH_2は、テープ状の接着剤(例えば、OCA)であり、透明性に優れていることからアクリル系の接着素材が広く使われているが、これに限定されるものではない。例えば、第2接着剤ADH_2は、シリコーン系やウレタン系など様々な接着素材を用いることもできる。
【0087】
本発明の実施例に係る表示装置DIS2においては、前面ガラスTCGの下面に光吸収層LABが形成される。光吸収層LABは、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収し、表示パネルPNLの内部で反射して外部へ出射する光の一部を吸収し、表示装置DIS2の反射率を低下させることで、表示装置DIS2の視認性を向上させる。
【0088】
例えば、本発明では偏光板を設けなくても、COE構造のカラーフィルター層および光吸収層により外部光の反射を最小化することで、視認性を向上させることができる。
【0089】
光吸収層LABは、液状の樹脂に染料、または顔料を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することができる。あるいは、液状の樹脂に紫外線吸収剤、または光安定剤を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することもできる。紫外線吸収剤は、2‐メチルフェニル4‐メチル安息香酸であり得るが、これに限定されるものではない。例えば、紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、シュウ酸アニリド、シアノアクリレート系物質などであってもよい。
【0090】
光安定剤は、チヌビン系のヒンダードアミン系光安定剤であり得る。これは、紫外線露出により発生したアルキルラジカルおよび過酸化物ラジカルを吸収し、連鎖反応を停止させることで紫外線を遮断する。
【0091】
また、光吸収層LABは、紫外線吸収剤と光安定剤の両方を含むことができる。
【0092】
光吸収層LABは、約2μm~3μmに形成することができるが、これに限定されるものではない。
【0093】
本発明の実施例に係る表示装置DIS2では、カラーフィルター層192が封止層160上に配置されるCOE構造(図3を参照)に加え、前面部材CWの内部、例えば、表示パネルPNL上の前面ガラスTCGの下面に光吸収層LABを形成することにより、外部から入射する光の反射率をさらに低下させることができる。本発明の第1実施例によると、外部から入射する光の反射率を約24%以下に減少させることができるが、COE構造のみを適用した場合における外部光の反射率である約30%に比べると、さらに減少させることができる。その結果、表示装置DIS2の視認性を一層向上させることができる。
【0094】
一例として、光吸収層LABは、前面部材CWではなく、表示パネルPNLの内部、例えば、図4の封止層160の下か上、またはカラーフィルター層192上に配置することもできる。
【0095】
ところが、光吸収層LABを表示パネルPNLの内部に形成した場合、表示パネルPNLが厚くなるため、フォルダブル表示装置DIS2を折り畳んだり広げたりする際、圧縮応力および引張応力の増加により光吸収層LABや封止層160など様々な層にクラックが発生する。
【0096】
一方、本発明の実施例では、光吸収層LABが前面部材CWの内部に配置される。本発明においても、光吸収層LABにより前面部材CWが厚くなり、折り畳む際に前面部材CWの圧縮応力および引張応力が増加する原因となる。しかしながら、前面部材CWの場合、その下面および内側に2層の接着剤ADH_1、ADH_2が配置され、かかる接着剤ADH_1、ADH_2は相対的に低い位置にあるので、光吸収層LABにより引き起こされる圧縮応力および引張応力を吸収することになり、実質的に圧縮応力および引張応力の増加による影響を最小化することができる。
【0097】
言い換えると、光吸収層LABを表示パネルPNLの内部に形成する場合は、折り畳む際に不良が発生する一方、本発明のように前面部材CWの内部に光吸収層LABを形成する場合は、折り畳む際に不良が発生しなくなる。
【0098】
上述したように、本発明は、カラーフィルター層192が封止層160上に配置されるので、偏光板を別途設けなくても外部から入射する光の反射を最小化することができる。したがって、表示装置DIS2の視認性を向上させると共に、表示装置DIS2の厚さを最小化し、製造コストを節減することができる。
【0099】
また、本発明では、光吸収層LABを備え、外部から入射する光を吸収させることにより光の反射をさらに減少させることができる。その結果、表示装置DIS2の視認性をさらに向上させることができる。
【0100】
さらに、本発明では、表示パネルPNLではなく、前面部材CWの内部に光吸収層LABを形成することにより、厚さ増加による圧縮応力および引張応力の増加を最小化し、折り畳む際、表示装置PNLにクラックなどの不良が発生することを防止、または最小限に抑えることができる。
【0101】
図5は、本発明の実施例に係る表示装置の第3例を示す図である。図3に示す例と同じ構造については説明を簡略、または省略し、相違点についてのみ詳細に説明する。
【0102】
図5に示すように、本発明の実施例の第3例に係る表示装置DIS3は、実際に映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置され、表示パネルPNLを保護する前面部材CWと、表示パネルPNLと前面部材CWとの間の第1接着剤ADH_1とで構成される。
【0103】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置される前面ガラスTCGと、前面ガラスTCG上に配置される保護フィルムPFと、保護フィルムPF上に配置されるコーティング層HCおよび機能層AFとを含む。前面ガラスTCGは第1接着剤ADH_1により表示パネルPNLに貼り付けられ、保護フィルムPFは第2接着剤ADH_2により前面ガラスTCGに貼り付けられる。
【0104】
また、光吸収層LABは、前面ガラスTCGの上面に直接塗布されて形成され、コーティング層HCは、保護フィルムPF上に直接積層されて形成される。また、機能層AFもコーティング層HC上に直接積層されて形成される。例えば、光吸収層LABは、第2接着剤ADH_2の直下および前面ガラスTCGの直上に直接配置することができる。
【0105】
光吸収層LABは、液状の樹脂に染料、または顔料を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することができる。あるいは、液状の樹脂に紫外線吸収剤、または光安定剤を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することもできる。
【0106】
このように、本発明の他の実施例に係る表示装置DIS3においても、前面部材CW内部の前面ガラスTCGの上面に光吸収層LABを形成するので、光吸収層LABが、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収し、表示パネルPNLの内部で反射し、外部へ出射する光の一部を吸収することにより表示装置DIS3の反射率を低下させ、表示装置DISの視認性を向上させることができる。
【0107】
本発明の実施例に係る光吸収層LABは、約2μm~3μmに形成されるが、これに限定されるものではない。
【0108】
図6は、本発明の実施例に係る表示装置の第4例を示す図である。図3に示す例と同じ構造については説明を簡略、または省略し、相違点についてのみ詳細に説明する。
【0109】
図6に示すように、本発明の実施例の第4例に係る表示装置DIS4は、実際の映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置され、表示パネルPNLを保護する前面部材CWと、前面部材CWと表示パネルPNLとの間の第1接着剤ADH_1とで構成される。
【0110】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置される前面ガラスTCGと、前面ガラスTCG上に配置される保護フィルムPFと、保護フィルムPF上に配置されるコーティング層HCおよび機能層AFとを含む。前面ガラスTCGは、第1接着剤ADH_1により表示パネルPNLに貼り付けられ、保護フィルムPFは、第2接着剤ADH_2により前面ガラスTCGに貼り付けられる。
【0111】
また、光吸収層LABが、保護フィルムPFの下面に直接塗布されて形成され、ブラックマトリクスBMは、光吸収層LABの下面端部に沿って形成される。コーティング層HCは、保護フィルムPF上に直接積層されて形成され、機能層AFもコーティング層HC上に直接積層されて形成される。例えば、光吸収層LABは、第2接着剤ADH_2を介し、前面ガラスTCG上に位置するブラックマトリクスBMの直上に位置することができる。
【0112】
光吸収層LABは、液状の樹脂に染料、または顔料を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することができる。あるいは、液状の樹脂に紫外線吸収剤、または光安定剤を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することもできる。
【0113】
本発明の実施例の第4例に係る表示装置DIS4においても、前面部材CW内部の保護フィルムPFの下面に光吸収層LABを形成するので、光吸収層LABが、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収し、表示パネルPNLの内部で反射し、外部へ出射する光の一部を吸収することにより表示装置DISの反射率を低下させ、表示装置DIS4の視認性を向上させることができる。
【0114】
本発明の実施例に係る光吸収層LABは、約2μm~3μmに形成されるが、これに限定されるものではない。
【0115】
図3ないし図6の例では、前面部材CW内において光吸収層LABが1つだけ形成されるが、2つまたは3つ形成されてもよい。例えば、光吸収層LABは、前面ガラスTCGの上面および下面に形成されてもよく、前面ガラスTCGの上面および保護フィルムPFの下面に形成されてもよく、前面ガラスTCGの下面および保護フィルムPFの下面に形成されてもよい。また、光吸収層LABは、前面ガラスTCGの上面および下面、そして保護フィルムPFの下面に形成されてもよい。
【0116】
このように、複数の光吸収層LABが形成される場合、光吸収層LABの数の増加に応じ、複数の光吸収層LABのそれぞれの厚さを2μm以下にすることができる。例えば、前面部材CWの内部に2つの光吸収層LABを形成する場合、それぞれの光吸収層LABは0.5μm~2μmに形成し、前面部材CWの内部に3つの光吸収層LABを形成する場合、それぞれの光吸収層LABは0.3μm~1.5μmに形成することができる。
【0117】
また、前面部材CWの内部に複数の光吸収層LABが形成される場合、それぞれの光吸収層LABの厚さは、互いに同一であってもよく、異なってもよい。
【0118】
図7は、本発明の実施例に係る表示装置の第5例を示す図である。図3に示す例と同じ構造については説明を簡略、または省略し、相違点についてのみ詳細に説明する。
【0119】
図7に示すように、本発明の第5例に係る表示装置DIS5は、実際に映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置され、表示パネルPNLを保護する前面部材CWと、表示パネルPNLと前面部材CWとの間の第1接着剤ADH_1とで構成される。
【0120】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置される第1フィルムTFと、第1フィルムTF上に配置される第2フィルムTCFと、第2フィルムTCF上に配置されるコーティング層HCおよび機能層AFとを含む。第1フィルムTFおよび第2フィルムTCFは、外部からの衝撃または応力から表示パネルPNLを保護することができる。
【0121】
第2フィルムTCFは、第1接着剤ADH_1により表示パネルPNLに貼り付けられ、第1フィルムTFは、第2接着剤ADH_2により第2フィルムTCFに貼り付けられる。
【0122】
第1フィルムTFは、ポリエチレンテレフタレートのような透明フィルムであり得るが、これに限定されるものではない。例えば、透明フィルムTFは、トリアセチルセルロース、シクロオレフィンポリマー、またはこれらを組み合わせて用いることもできる。
【0123】
第2フィルムTCFは、CPI(Colorless Polyimide )で構成され、表示パネルPNLの映像をそのまま外部へ透過させ、外部からの衝撃、外部環境、または応力から表示パネルPNLを保護する。
【0124】
第1フィルムTFの上面には光吸収層LABが直接塗布されて形成され、光吸収層LABの上面端部に沿ってブラックマトリクスBMが形成され、表示パネルPNLからの光が表示装置DISの端部から漏れることを遮断する。コーティング層HCは、第2フィルムTCF上に直接積層されて形成され、機能層AFもコーティング層HC上に直接積層されて形成される。
【0125】
ブラックマトリクスBMは、CrOxなどといった金属酸化物、ブラック樹脂、ブラックインクで構成することができるが、これに限定されるものではない。
【0126】
光吸収層LABは、液状の樹脂に染料、または顔料を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することができる。あるいは、液状の樹脂に紫外線吸収剤、または光安定剤を含ませ、前面ガラスTCGの下面に塗布して形成することもできる。
【0127】
本発明の第5例に係る表示装置DIS5においても、前面部材CW内部の第1フィルムTFの上面に光吸収層LABを形成するので、光吸収層LABが、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収し、表示パネルPNLの内部で反射し、外部へ出射する光の一部を吸収することにより表示装置DIS5の反射率を低下させ、表示装置DIS5の視認性を向上させることができる。
【0128】
本発明の実施例に係る光吸収層LABは、約2μm~3μmに形成されるが、これに限定されるものではない。
【0129】
図8は、本発明の実施例に係る表示装置の第6例を示す図である。図7に示す例と同じ構造については説明を簡略、または省略し、相違点についてのみ詳細に説明する。
【0130】
図8に示すように、本発明の第6例に係る表示装置DIS6は、実際に映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置され、表示パネルPNLを保護する前面部材CWと、前面部材CWを表示パネルPNLに貼り付ける第1接着剤ADH_1とで構成される。
【0131】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置される第1フィルムTFと、第1フィルムTF上に配置される第2フィルムTCFと、第2フィルムTCF上に配置されるコーティング層HCおよび機能層AFとを含む。
【0132】
第2フィルムTCFは、第1接着剤ADH_1により表示パネルPNLに貼り付けられ、第1フィルムTFは、第2接着剤ADH_2により第2フィルムTCFに貼り付けられる。
【0133】
光吸収層LABが、第1フィルムTFの下面に直接塗布されて形成され、光吸収層LABの下面端部に沿ってブラックマトリクスBMが形成される。コーティング層HCは、第2フィルムTCF上に直接積層されて形成され、機能層AFもコーティング層HC上に直接積層されて形成される。
【0134】
このように、本発明の第6例に係る表示装置DIS6においても、前面部材CW内部の第1フィルムTFの下面に光吸収層LABを形成するので、光吸収層LABが、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収し、表示パネルPNLの内部で反射し、外部へ出射する光の一部を吸収することにより表示装置DIS6の反射率を低下させ、表示装置DIS6の視認性を向上させることができる。
【0135】
本発明の実施例に係る光吸収層LABは、約2μm~3μmに形成されるが、これに限定されるものではない。
【0136】
図9は、本発明の実施例に係る表示装置の第7例を示す図である。図7に示す例と同じ構造については説明を簡略、または省略し、相違点についてのみ詳細に説明する。
【0137】
図9に示すように、本発明の第7例に係る表示装置DIS7は、実際に映像が表示される表示パネルPNLと、表示パネルPNL上に配置され、表示パネルPNLを保護する前面部材CWと、前面部材CWと表示パネルPNLとの間の第1接着剤ADH_1とで構成される。
【0138】
前面部材CWは、表示パネルPNL上に配置される第2フィルムTCFと、第2フィルムTCF上に配置されるコーティング層HCおよび機能層AFとを含む。
【0139】
第2フィルムTCFは、第1接着剤ADH_1により表示パネルPNLに貼り付けられ、光吸収層LABが、第2フィルムTCFの下面に直接塗布されて形成される。また、光吸収層LABの下面端部に沿ってブラックマトリクスBMが形成される。コーティング層HCは、第2フィルムTCF上に直接積層されて形成され、機能層AFもコーティング層HC上に直接積層されて形成される。
【0140】
本発明の第7例に係る表示装置DIS7においても、前面部材CW内部の第2フィルムTCFの下面に光吸収層LABを形成するので、光吸収層LABが、外部から表示パネルPNLの内部に入射する光の一部を吸収し、表示パネルPNLの内部で反射し、外部へ出射する光の一部を吸収することにより表示装置DIS7の反射率を低下させ、表示装置DIS7の視認性を向上させることができる。
【0141】
本発明の実施例に係る表示装置は、次のように説明することができる。
【0142】
本発明の実施例に係る表示装置は、表示パネルと、前記表示パネル上に配置される前面部材と、前記前面部材の内部に配置される光吸収層とを含む。
【0143】
本発明のいくつかの実施例によると、前記前面部材は前記表示パネルを保護し、前記光吸収層は、前記表示装置に入射した外部光を吸収する。
【0144】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層はブラック樹脂から形成され、2μm~3μmの厚さを有する。
【0145】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層は、紫外線吸収剤および/または光安定剤を含む樹脂から形成される。
【0146】
本発明のいくつかの実施例によると、表示装置は、前記表示パネルと前記前面部材との間に配置される第1接着剤と、前記前面部材の内部に配置されるブラックマトリクスとをさらに含む。
【0147】
本発明のいくつかの実施例によると、前記前面部材は、前記表示パネル上に配置される前面ガラスと、前記前面ガラス上に配置される保護フィルムと、前記保護フィルム上に配置されるコーティング層とを含む。
【0148】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層は、前記前面ガラスの下面に配置される。
【0149】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層は、前記前面ガラスの上面に配置される。
【0150】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層は、前記保護フィルムの下面に配置される。
【0151】
本発明のいくつかの実施例によると、前記前面部材は、前記表示パネル上に配置される第1フィルムと、前記第1フィルム上に配置される第2フィルムと、前記第2フィルム上に配置されるコーティング層とを含む。
【0152】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層は、前記第1フィルムの上面に配置される。
【0153】
本発明のいくつかの実施例によると、前記光吸収層は、前記第1フィルムの下面に配置される。
【0154】
本発明のいくつかの実施例によると、前記第1フィルムは透明であり、前記第2フィルムはCPI(Colorless Polyimide)を含む。
【0155】
本発明のいくつかの実施例によると、前記前面部材は、前記表示パネル上に配置されるフィルムと、前記フィルム上に配置されるコーティング層とを含み、前記光吸収層は、前記フィルムの下面に配置される。
【0156】
本発明のいくつかの実施例によると、前記表示パネルは、基板上に配置される薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタ上に配置される発光素子と、前記発光素子上に配置される封止層と、前記封止層上に配置されるカラーフィルター層とを含む。
【0157】
本発明のいくつかの実施例によると、前記封止層は、前記発光素子上に配置される第1封止層と、前記第1封止層上に配置される第2封止層と、前記第2封止層上に配置される第3封止層とを含む。
【0158】
本発明のいくつかの実施例によると、前記第1封止層および前記第3封止層は、無機物質から形成され、前記第2封止層は有機物質から形成される。
【0159】
本発明のいくつかの実施例によると、前記表示パネルは、前記封止層上に配置されるタッチセンサをさらに含む。
【0160】
本発明のいくつかの実施例によると、表示装置は、基板上に配置される複数の画素を含む表示パネルと、前記表示パネル上に配置される保護モジュールとを含み、前記保護モジュールは、前記保護モジュールの内部に配置される光吸収層と、前記光吸収層の一部の上または下に配置されるブラックマトリクスとを含み、前記表示パネルは、前記基板上に配置される発光素子と、前記発光素子上に配置される封止層と、前記封止層上に配置されるカラーフィルター層とを含む。
【0161】
本発明のいくつかの実施例によると、前記保護モジュールは、前記表示パネル上に配置される前面ガラスと、前記前面ガラス上に配置される保護フィルムと、前記保護フィルム上に配置されるコーティング層とをさらに含む。
【0162】
本発明のいくつかの実施例によると、前記保護モジュールは、前記表示パネル上に配置される少なくとも1つのフィルムと、前記少なくとも1つのフィルム上に配置されるコーティング層とをさらに含む。
【符号の説明】
【0163】
DIS…表示装置、PNL…表示パネル、TCG…前面ガラス、PF…保護フィルム、HC…コーティング層、AF…機能層、TCF…第2フィルム、TF…第1フィルム、ADH_1、2…接着剤、LAB…光吸収層、CW…前面部材
図1
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図9