(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-10
(45)【発行日】2024-09-19
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置及びそれを含む車両
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240911BHJP
B60K 35/00 20240101ALI20240911BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20240911BHJP
H04R 1/00 20060101ALI20240911BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20240911BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
B60K35/00
G09F9/00 304B
G09F9/00 304Z
G09F9/00 313
G09F9/00 346Z
G09F9/00 362
H04N5/64 541N
H04R1/00 310F
H04R1/02 102Z
H04R7/04
(21)【出願番号】P 2023133750
(22)【出願日】2023-08-21
(62)【分割の表示】P 2022026783の分割
【原出願日】2020-07-13
【審査請求日】2023-08-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0088593
(32)【優先日】2019-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, テヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ソン, サンボク
(72)【発明者】
【氏名】キム, スンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ナム, スルギ
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0033277(KR,A)
【文献】特開2014-029372(JP,A)
【文献】特開2018-101090(JP,A)
【文献】特開2017-156623(JP,A)
【文献】特開2011-126374(JP,A)
【文献】特開2005-134971(JP,A)
【文献】特表2016-509778(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0014402(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0037164(US,A1)
【文献】特開2018-110369(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0196679(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K35/00-37/20
B60R9/00-11/06
G09F9/00
H04N5/64-5/655
H04R1/00-1/08
1/12-1/14
1/42-1/46
7/00-7/26
31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、
前記ディスプレイパネルの背面にある支持部材、
前記支持部材の背面にある複数の補強部、
前記支持部材の少なくとも1つの側面を囲むように構成された支持フレーム、および
前記支持部材によって支持され、前記ディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含み、
前記支持部材は、前記ディスプレイパネルと前記支持フレームとの間で前記振動発生モジュールを支持するように構成された、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記支持部材は、
前記ディスプレイパネルの前記背面を覆う支持プレート、および
前記支持プレートの縁部から曲げられ、前記ディスプレイパネルの前記背面から離隔された側部を含み、
前記支持プレートは、前記ディスプレイパネルと前記支持フレームとの間で前記振動発生モジュールの背面を支持するように構成された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記支持フレームは、前記支持部材の背面の
第1~第3縁部分の
それぞれを支持するように構成された
第1~第3支持部を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記支持フレームは、前記支持部材を収容する開口部を含み、
前記支持部材は、前記支持フレームの前記開口部に収容されるように構成された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ディスプレイパネルの前面にある前面部材をさらに含み、
前記支持フレームは、
前記前面部材の背面の縁部分にある連結部、および
前記連結部の内側面から前記ディスプレイパネルと重畳される前記開口部に突出された支持部を含
む、
請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記支持部は、前記連結部の第2~第4内側面から前記開口部に突出された第1~第3支持部を含み、
前記第1~第3支持部は、前記支持部材の前記背面の縁部分と重畳された、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記支持部は、
前記連結部の第2~第4内側面から前記開口部に突出された第1~第3支持部、および
前記連結部の第1内側面から前記開口部に突出された複数の第4支持部を含み、
前記第1~第3支持部および前記複数の第4支持部は、前記支持部材の前記背面の縁部分と重畳された、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記支持部材の背面にあり、前記ディスプレイパネルに連結された複数のフレキシブル回路フィルムを含む駆動回路をさらに含み、
前記複数の第4支持部のそれぞれは、前記複数のフレキシブル回路フィルムの間にある、請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記複数の第4支持部のそれぞれは、前記複数のフレキシブル回路フィルムの間で前記支持部材の背面の縁部分を支持するように構成された、請求項8
に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記複数の補強部
は、前記支持フレームの第1長さ方向または前記第1長さ方向と交差する第2長さ方向と平行である、請求項1
に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記支持部材は、前記ディスプレイパネルの前記背面にある少なくとも1つ以上の収容部を含み、
前記少なくとも1つ以上の収容部は、前記振動発生モジュールを収容するように構成された、請求項1記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記支持部材は、
前記ディスプレイパネルの背面の第1領域にある第1収容部、および
前記ディスプレイパネルの背面の第2領域にある第2収容部を含む、請求項1
に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記振動発生モジュールは、
前記第1収容部にある第1音響発生器、および
前記第2収容部にある第2音響発生器を含む、請求項12
に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記振動発生モジュールは、
前記ディスプレイパネルの前記背面の前記第1領域を振動させるように構成された第1音響発生器、および
前記ディスプレイパネルの前記背面の前記第2領域を振動させるように構成された第2音響発生器を含む、請求項12
に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記振動発生モジュールは、
前記第1収容部にある第1放熱部材、および
前記第2収容部にある第2放熱部材をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第1収容部と前記第2収容部にある剛性部をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記第1収容部と前記剛性部との間にある第1放熱部材、および
前記第2収容部と前記剛性部との間にある第2放熱部材をさらに含む、請求項16に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記第1収容部と前記第2収容部との間にある剛性部をさらに含む、請求項12に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記第1収容部と前記剛性部との間にある第1放熱部材、および
前記第2収容部と前記剛性部との間にある第2放熱部材をさらに含む、請求項18に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記ディスプレイパネルと前記支持部材との間のパーティションをさらに含み、
前記パーティションは、前記ディスプレイパネルの背面の第1領域と前記ディスプレイパネルの背面の第2領域との間にある、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、
前記ディスプレイパネルの背面にある支持部材、
前記支持部材の少なくとも1つの側面を囲むように構成された支持フレーム、
前記支持フレームの第1長さ方向または前記第1長さ方向と交差する第2長さ方向と平行な複数の補強部、および
前記支持部材によって支持され、前記ディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含み、
前記複数の補強部のそれぞれは、前記支持フレームの背面にあり、
前記支持フレームは、
開口部を含む連結部、
前記ディスプレイパネルの一側縁部分と
平行な前記連結部の第1内側面を除いた前記連結部の第2~第4内側面から前記開口部に突出された第1~第3支持部、および
前記連結部の前記第1内側面から前記開口部に突出された複数の第4支持部を含む、ディスプレイ装置。
【請求項22】
前記第1~第3支持部および前記複数の第4支持部は、前記支持部材の背面の縁部分と重畳された、請求項21に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記支持部材の背面にあり、前記ディスプレイパネルに連結された複数のフレキシブル回路フィルムを含む駆動回路をさらに含み、
前記複数の第4支持部のそれぞれは、前記複数のフレキシブル回路フィルムの間で前記支持部材の背面の縁部分を支持するように構成された、請求項21記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記支持部材は、
前記ディスプレイパネルの前記背面にある支持プレート、および
前記支持プレートにある少なくとも1つ以上の収容部を含み、
前記振動発生モジュールは、前記少なくとも1つ以上の収容部によって支持された、請求項21に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記支持部材は、
前記ディスプレイパネルの前記背面の第1領域にある第1収容部、および
前記ディスプレイパネルの前記背面の第2領域にある第2収容部を含み、
前記振動発生モジュールは、
前記ディスプレイパネルの前記背面の前記第1領域を振動させるように構成された第1音響発生器、および
前記ディスプレイパネルの前記背面の前記第2領域を振動させるように構成された第2音響発生器を含む、請求項21記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記ディスプレイパネルの前面にある前面部材をさらに含み、
前記支持フレームの連結部は、前記前面部材の背面の縁部分に連結され、
前記支持フレームの前記第1~第3支持部および前記複数の第4支持部は、前記支持部材の前記背面の縁部分と重畳された、請求項21に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
運転席に面する第1領域を含むダッシュボード、および
前記ダッシュボードの前記第1領域にあるディスプレイを含む計器盤装置を含み、
前記ディスプレイは、請求項1から請求項
26のいずれか一項に記載のディスプレイ装置を含む、車両。
【請求項28】
前記ディスプレイは、前記振動発生モジュールによって振動するディスプレイパネルの振動に基づいて音響を出力するように構成された、請求項
27に記載の車両。
【請求項29】
運転席に面する第1領域、助手席に面する第2領域、および前記第1領域と前記第2領域との間の第3領域を含むダッシュボード、
前記ダッシュボードの第1領域にある第1ディスプレイを含む計器盤装置、および
前記ダッシュボードの第3領域にある第2ディスプレイ、前記ダッシュボードの第2領域にある第3ディスプレイ、前記運転席の背面にある第4ディスプレイ、および前記助手席の背面にある第5ディスプレイを含むインフォテインメント装置を含み、
前記第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも1つは、請求項1から請求項
26のいずれか一項に記載のディスプレイ装置を含む、車両。
【請求項30】
前記第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも1つは、前記振動発生モジュールによって振動するディスプレイパネルの振動に基づいて音響を出力するように構成された、請求項
29に記載の車両。
【請求項31】
左側フロントドア、右側フロントドア、左側リアドア、右側リアドア、およびリアデコをさらに含み、
前記ダッシュボードにあるダッシュボードスピーカー、前記左側フロントドアにある左側フロントドアスピーカー、前記右側フロントドアにある右側フロントドアスピーカー、前記左側リアドアにある左側リアドアスピーカー、前記右側リアドアにある右側リアドアスピーカー、および前記リアデコにあるリアデコスピーカーのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項
30に記載の車両。
【請求項32】
請求項1から請求項
26のいずれか一項に記載のディスプレイ装置を含むダッシュボードを含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、ディスプレイ装置及びそれを含む車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、ウォッチフォン、携帯情報機器、ナビゲーション、または車両制御表示機器などの電子製品または家電製品に搭載して映像を表示する画面に使用される。
【0003】
一般的なディスプレイ装置は、映像を表現するディスプレイパネル、および映像に関連した音響を出力するための音響装置を含むことができる。しかし、一般的なディスプレイ装置は、音響装置から出力する音響が、ディスプレイパネルの後方または下方ヘ進行するので、壁や床のような周辺構造物から反射する音響間の干渉により音質が低下し、それにより、正確な音響伝達が難しいという問題があり、視聴者の没入感が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の発明者らは、一般的なディスプレイ装置の問題点を認識し、ディスプレイパネルの前方で映像を視聴する時、音響の進行方向がディスプレイパネルの前方になることができ、音質を向上させることができるいくつかの実験を行った。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの前方に進行することができる音響を発生することができ、音質を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0005】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することである。
【0006】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、音質が改善され、視聴者または聴取者の没入感を高めることができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、音響性能と音圧特性が改善されたディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することを技術的課題とする。
【0008】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの振動による駆動回路部の損傷を防止し、または最小限に抑えることができるディスプレイ装置及びそれを含む車両を提供することを技術的課題とする。
【0009】
前記した本明細書の解決しようとする課題の他にも、異なる特徴および利点が、以下に記述されたり、そのような記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材、前面部材の背面に配置されて支持部材の側面を囲むように構成され、支持部材を支持する支持フレーム、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0011】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、前面部材の背面に配置されて、ディスプレイパネルと重畳する開口部を有する支持フレーム、支持フレームの開口部上に配置されてディスプレイパネルの側面を囲む支持部材、支持部材の背面に配置されたプリント回路基板、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0012】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード;ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール;およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材、前面部材の背面に配置されて支持部材の側面を囲むように構成され、支持部材を支持する支持フレーム、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【0013】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード;ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール;およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、前面部材の背面に配置されて、ディスプレイパネルと重畳する開口部を有する支持フレーム、支持フレームの開口部上に配置されてディスプレイパネルの側面を囲む支持部材、支持部材の背面に配置されたプリント回路基板、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させる振動発生モジュールを含むことができる。
【発明の効果】
【0014】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができ、音質と音響性能および音圧特性が改善した音響を出力することができ、これによって、視聴者または聴取者の没入感を高めることができる。
【0015】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両は、ディスプレイパネルの振動による駆動回路の損傷を防止し、または最小限に抑えることで駆動回路の信頼性を向上させることができる。
【0016】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両は、ディスプレイパネルの振動によって発生する音響の音圧と音質および再生帯域を増加させることができる。
【0017】
前記した本明細書の効果以外に、本明細書の他の特徴および利点は、以下に記述されたり、そのような記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【
図2】
図1に示したディスプレイ装置の背面を示した図である。
【
図3】
図1と
図2に示したディスプレイ装置の分解斜視図である。
【
図5】
図2に示した線II-II’の断面図である。
【
図6】
図2に示した線III-III’の断面図である。
【
図8】
図2に示した線II-II’の他の断面図である。
【
図9】
図2に示した線II-II’のまた他の断面図である。
【
図10】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。
【
図13】本明細書の一実施例に係る車両を示す図である。
【
図14】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図15】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図16】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図17】本明細書の他の実施例に係る車両を示す図である。
【
図18】本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の音圧特性を測定したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で具現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0020】
本明細書の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0021】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0022】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0023】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0024】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から二つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0025】
本明細書のいくつかの例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各例を互いに対して独立的に実施することができ、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0026】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両の例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜上、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0027】
ディスプレイ装置の駆動回路部をディスプレイパネルの背面に直接配置する場合、振動発生モジュールの振動をディスプレイパネルに伝達時に駆動回路部によって所望する音響を伝達することができないという問題点があることを認識した。そして、振動発生モジュールを相対的に小さな大きさを有する車両用ディスプレイ装置に適用する場合、振動発生モジュールの振動によって駆動回路部が損傷する問題点があることを認識した。そこで、本明細書の発明者らは、複数の実験を通じて、振動発生モジュールによる駆動回路部の損傷を低減するためのいくつかの実験を行った。複数の実験を通じて、振動発生モジュールによる駆動回路部の損傷を防止し、駆動回路部とディスプレイパネルとの接触を減らすことによって、駆動回路部による振動を減らし、振動発生モジュールの音響を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。これに対して、以下に説明する。
【0028】
図1は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0029】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するためのディスプレイパネル30の振動によって音響(DVS)(またはディスプレイの振動音響)を出力することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル30を音響発生のための振動板として使用して、音響(DVS)を出力することにより、ディスプレイパネル30の画面前方(FD)に音響(DVS)を出力することができ、これによって、正確な音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者または聴取者の没入感を高めることができる。
【0030】
図2は、
図1に示したディスプレイ装置の背面を示す図であり、
図3は、
図1と
図2に示したディスプレイ装置の分解斜視図であり、
図4は、
図2に示した線I-I’の断面図であり、
図5は、
図2に示した線II-II’の断面図であり、
図6は、
図2に示した線III-III’の断面図である。
【0031】
図2~
図6を参照すると、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、前面部材10、ディスプレイパネル30、支持部材50、支持フレーム70、および振動発生モジュール90を含むことができる。
【0032】
前面部材10は、ディスプレイ装置の最前方構造物を構成するもので、ディスプレイパネル30の画面を保護する役割をすることができる。前面部材10は、ディスプレイパネル30の前面に配置することができる。例えば、前面部材10は、ディスプレイパネル30の前面をカバーすることで、外部からの衝撃からディスプレイパネル30を保護することができる。また、前面部材10は、ディスプレイパネル30の振動と共に振動することにより、音響(DVS)を発生させることができる。
【0033】
一実施例に係る前面部材10は、透明なプラスチック材質、ガラス材質、または強化ガラス材質からなることができる。一例として、前面部材10は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)中のいずれか一つ、またはこれらの積層構造を有することができ、これに限定されるものではない。他の例として、前面部材10は、PET(polyethyleneterephthalate)などの透明プラスチック材料を含むことができる。前面部材10は、傷と透明度を考慮して、強化ガラスからなることができる。例えば、前面部材10は、前面構造物、前面ウィンドウ、カバーウィンドウ、ガラスウィンドウ、カバースクリーン、スクリーンカバー、またはウィンドウガラスなどであり得、用語に限定されるものではない。
【0034】
図3を参照すると、前面部材10は、ディスプレイパネル30の表示領域を除いた残りの非表示領域を覆う。一実施例による前面部材10は、ディスプレイパネル30の表示領域と重畳する透明領域11、ディスプレイパネル30の非表示領域と重畳する遮光領域13を含むことができる。遮光領域13は、ディスプレイパネル30の非表示領域だけでなく、ディスプレイ装置で映像が表示されない非表示領域を覆うことができる。
【0035】
一実施例に係る前面部材10は、四角形の形態または正方形の形態を含む多角形態を有し、または曲線形態を有する少なくとも一辺を含む非多角形態を有することができる。
【0036】
ディスプレイパネル30は、前面部材10の背面(または後面)に配置され、映像を表示することができる。ディスプレイパネル30は、前面部材10に対する使用者のタッチをセンシングするタッチセンサーの役割をすることができる。ディスプレイパネル30は、振動発生モジュール90の振動によって音響(DVS)を出力し、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0037】
ディスプレイパネル30は、パネルボンディング部材、または透明粘着部材を用いたボンディング工程を経て、前面部材10の背面に配置することができる。パネルボンディング部材はPSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0038】
ディスプレイパネル30は、自発光ディスプレイパネルまたは曲面型自発光ディスプレイパネルを含むことができる。例えば、ディスプレイパネル30は、発光ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、フレキシブル発光ディスプレイパネル、またはフレキシブルマイクロ発光ダイオードディスプレイパネルを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0039】
一実施例に係るディスプレイパネル30は、四角形の形態または正方形の形態を含む多角形態を有し、または曲線形態を有する少なくとも一辺を含む非多角形態を有することができる。ディスプレイパネル30は、前面部材10と同一または異なる形態を有することができる。一例として、前面部材10は、四角形の形態を有することができ、ディスプレイパネル30は、前面部材10よりも小さい大きさを有する四角形形態を有することができる。他の例として、前面部材10は非多角形態を有することができ、ディスプレイパネル30は、前面部材10よりも小さい大きさを有する非多角形態または四角形の形態を有することができる。
【0040】
図4を参照すると、一実施例に係るディスプレイパネル30は、複数の画素からなる画素アレイ層31bを有する画素アレイ基板31、および画素アレイ層31bを覆う封止層(encapsulation layer)33を含むことができる。
【0041】
画素アレイ基板31は、ベース基板31aおよび、ベース基板31a上に配置された画素アレイ層31bを含むことができる。
【0042】
ベース基板31aは、プラスチック材質またはガラス材質を含むことができる。
【0043】
画素アレイ層31bは、ベース基板31a上にある表示領域に配置された複数の画素を有する画素アレイを含むことができる。
【0044】
複数の画素それぞれは、複数のゲートラインと複数のデータラインを含む画素駆動ラインによって設けられた画素領域にそれぞれ設けることができる。一実施例に係る複数の画素それぞれは、少なくとも2つの薄膜トランジスタと、少なくとも一つのコンデンサを有する画素回路、および画素回路から供給される電流によって発光する発光素子層を含むことができる。
【0045】
複数の画素それぞれに配置された発光素子層は、該当する画素回路に連結した第1電極、第1電極上に配置された発光素子、及び発光素子上に配置された第2電極を含むことができる。一例として、発光素子は、有機発光層または量子ドット発光層を含むことができる。他の例としては、発光素子は、マイクロ発光ダイオードを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0046】
一実施例に係る発光素子層は、発光素子から放出される光が封止層33を通過して前面部材10の方に出光する上部発光構造または前面発光構造を有することができる。例えば、上部発光構造(または前面発光構造)に係る発光素子層で、第1電極は反射電極であることができ、第2電極は透明電極であり得る。例えば、第1電極は、光反射性物質を含むことができ、第2電極は、光透過性物質を含むことができる。
【0047】
他の実施例に係る発光素子層は、発光素子から放出される光が画素アレイ基板31を通過して前面部材10の方に出光する下部発光構造または背面発光構造を有することができる。例えば、下部発光構造(または背面発光構造)に係る発光素子層では、第1電極は透明電極であることができ、第2電極は反射電極であり得る。第1電極は光透過性物質を含むことができ、第2電極は光反射性物質を含むことができる。これに限らず、発光素子層は、両面発光構造を有することができる。
【0048】
図4を参照すると、画素アレイ基板31は、ベース基板31aの非表示領域に配置されたゲート駆動回路31cをさらに含むことができる。
【0049】
ゲート駆動回路31cは、複数のゲートラインと一対一で連結するように、ベース基板31aの非表示領域に配置することができる。ゲート駆動回路31cは、ベース基板31aの左側非表示領域と右側非表示領域のうち少なくとも一つに配置することができる。例えば、ゲート駆動回路31cは、画素領域に薄膜トランジスタを形成する工程と共に、非表示領域に形成される複数のトランジスタを含むシフトレジスタで具現することができる。
【0050】
図3~
図6を参照すると、封止層33は、画素アレイ層31bを囲むように画素アレイ基板31上に形成することによって、酸素および/または水分が画素アレイ層31bの発光素子に侵入することを防止し、または遮断することができる。一実施例に係る封止層33は、有機物質層と無機材料層が交互に積層された複層構造で形成することができ、これに限定されるものではない。無機物質層は、酸素および/または水分が発光素子に侵入することを防止し、または遮断する役割をすることができる。また、有機物質層は、製造工程中に発生し得る異物(particles)を覆うことができるよう無機物質層よりも相対的に厚い厚さで形成することができ、これに限定されるものではない。
【0051】
一実施例に係るディスプレイパネル30は、封止層33上に配置された保護基板をさらに含むことができる。保護基板(または封止基板)は、充填材または接着剤を介して封止層33の前面に配置するか、または結合することができる。一例として、保護基板は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明材料からなることができる。他の例として、保護基板は、発光素子層が下部発光構造を有するとき、透明材質、不透明材質または金属材質からなることができる。例えば、発光素子層が上部発光構造を有するとき、保護基板は省略可能である。
【0052】
一実施例に係るディスプレイパネル30は、光学フィルムをさらに含むことができる。
【0053】
光学フィルムは、外部光の反射を防止し、または最小限に抑えて、ディスプレイパネル30の視認性とコントラスト比を向上させるための偏光フィルムであり得る。偏光フィルムは、画素アレイ基板31に設けられた薄膜トランジスタおよび/または画素駆動ラインなどにより反射した外部光を円偏光状態に変更することにより、外部光の反射を防止し、または最小限に抑えることができる。
【0054】
一実施例に係る光学フィルムは、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明粘着部材を媒介にして封止層33の上面に配置(または付着)することができる。ディスプレイパネル30が光学フィルムを有するとき、保護基板は省略可能である。
【0055】
他の実施例による光学フィルムは、発光素子層が下部発光構造を有するとき、透明粘着部材を媒介にして画素アレイ基板31の背面に配置(または付着)することができる。
【0056】
一実施例に係るディスプレイパネル30は、前面部材10に対する使用者のタッチをセンシングするためのタッチ電極層をさらに含むことができる。
【0057】
タッチ電極層は、使用者のタッチをセンシングするための複数のタッチ電極を含むことができる。複数のタッチ電極は、相互静電容量方式または自己(self)静電容量方式に基づいて使用者のタッチをセンシングするためのタッチセンサーの役割をすることができる。
【0058】
一実施例に係るタッチ電極層は、複数のタッチ電極を含むタッチパネルで具現することができる。たとえば、アドオン(add-on)方式のタッチパネルは、発光素子層が上部発光構造を有するとき、封止層33または光学フィルム上に配置するか、または結合することができ、発光素子層が下部発光構造を有するとき、画素アレイ基板31の背面に配置するか、または結合することができる。
【0059】
他の実施例によるタッチ電極層は、インセル(in-cell)方式によって封止層33上に直接に形成することができる。たとえば、インセル(in-cell)方式のタッチ電極層は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、封止層33の前面に直接に形成することができる。
【0060】
一実施例に係るディスプレイパネル30は、複数の画素それぞれと重畳するよう封止層33上に設けられたカラーフィルター層をさらに含むこともできる。複数の画素それぞれに配置された発光素子は、白色光を放出することができる。一例として、発光素子層が上部発光構造を有するとき、カラーフィルター層は、封止層33上に配置することができる。他の例としては、発光素子層が下部発光構造を有するとき、カラーフィルター層は、画素アレイ層31b内に配置することができる。
【0061】
一実施例に係るディスプレイパネル30は、バックプレート35をさらに含むことができる。
【0062】
バックプレート35は、画素アレイ基板31と同じ形態を有するように形成することができる。一例として、バックプレート35は、発光素子層が上部発光構造を有するとき、透明粘着部材を媒介として画素アレイ基板31の背面(または後面)に配置することができる。他の例として、バックプレート35は、発光素子層が下部発光構造を有するとき、保護基板であり得る。
【0063】
バックプレート35は、ディスプレイパネル30の剛性を増加させ、ディスプレイパネル30から発生する熱を放熱させることができる。一実施例に係るバックプレート35は、熱伝導率の高い金属材料を含むことができる。例えば、バックプレート35は、アルミニウム、銅、銀、及びマグネシウム中のいずれか一つの材質であるか、これらの合金材質を含むかまたはステンレス鋼(stainless steel)材質を含むことができ、これに限定されるものではない。バックプレート35は、熱拡散シート、熱拡散層、熱拡散プレート、ヒートシンク、放熱シート、放熱層、または放熱プレートなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0064】
図3を参照すると、支持部材50は、ディスプレイパネル30の背面(または後面)に配置され、ディスプレイパネル30の背面を覆うことができる。支持部材50は、振動発生モジュール90を支持し、または収納(または収容)することができる。支持部材50は、ディスプレイパネル30と同じ形態を有するように形成して、支持フレーム70に収納(または収容)し, または支持することができる。
【0065】
一実施例に係る支持部材50は、ディスプレイ装置の重量減少のために、0.5mm以下の厚さを有する金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、支持部材50は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金、鉄とニッケルの合金、およびステンレス鋼(stainless steel)のいずれかの材質、これらの合金材質、または接合構造を有することができ、これに限定されるものではない。支持部材50は、背面カバー、バックカバー、または背面部材などであり得、用語に限定されるものではない。
【0066】
一実施例に係る支持部材50は、支持プレート51および側部53を含むことができる。支持プレート51は、カバープレートであることができ、用語に限定されるものではない。側部53は、側壁およびカバー側壁であり得、用語に限定されるものではない。
【0067】
支持プレート51は、ディスプレイパネル30の背面(または後面)と向き合うように配置して、ディスプレイパネル30の背面を覆うことができる。
【0068】
側部53は、支持プレート51の縁部から曲げることができる。側部53は、ディスプレイパネル30の側面を囲むことにより、ディスプレイパネル30の側面を保護し、支持部材50の剛性を増加させることができる。
【0069】
一実施例に係る側部53は、ディスプレイパネル30の背面から離隔することができる。ディスプレイパネル30の厚さ方向(Z)を基準に、側部53の最上面(または先端)は、前面部材10の背面(または後面)から離隔することができる。例えば、側部53は、前面部材10の背面に直接に接触することができるが、この場合、振動発生モジュール90の振動によるディスプレイパネル30の振動時、前面部材10と側部53との間の物理的な接触により騒音が発生し、またはディスプレイパネル30の振動が減少することによってディスプレイパネル30の振動により発生する音響(DVS)の品質が低下することができる。したがって、側部53の高さはディスプレイパネル30の振動と共に振動する前面部材10の背面に直接に接触しない範囲に設定することができる。
【0070】
支持部材50が十分な剛性を有しない場合、支持部材50が振動発生モジュール90のエネルギーを一部吸収する問題があることを認識した。例えば、支持部材50によって振動発生モジュール90のエネルギーを吸収するようになることで、支持部材50が吸収したエネルギー分だけ不足した振動がディスプレイパネル30に伝達される。これによって、振動発生モジュール90の不足した振動によってディスプレイパネル30が、十分な音響を出力し難くなる。したがって、振動発生モジュール90のエネルギーまたは振動が消失した場合、ディスプレイパネル30から所望の音響を出力することが難しい問題があることを認識した。そこで、本明細書の発明者らは支持部材50の剛性を増加させ,または補強するためのいくつかの実験を行った。支持部材50の剛性を増加させるために支持部材50に、他の構造物を追加で設定することができるが、そのようにする場合には、ディスプレイ装置の厚さが厚くなる問題がある。複数の実験を通じて、ディスプレイ装置の厚さを増加させずに支持部材50の剛性を増加させ,または補強するために支持部材50にフォーミング部(または剛性補強構造)を構成した。これに対して説明すると以下の通りである。
【0071】
図2~
図5を参照すると、一実施例に係る支持部材50は、一つのフォーミング部55または複数のフォーミング部55をさらに含むことができる。複数のフォーミング部55は、互いに並んで配置することができる。フォーミング部55は、振動発生モジュール90を支持しながら支持部材50の剛性を増加させ,または補強することができる。フォーミング部55は、振動発生モジュール90の厚さ(または高さ)によるディスプレイ装置の厚さ(または高さ)の増加を最小限に抑えることで、ディスプレイ装置をスリム化することができる。
【0072】
フォーミング部55は、支持プレート51から凹に形成することができる。例えば、フォーミング部55は、ディスプレイパネル30の背面に向かう前面方向とは反対の背面方向に沿って支持プレート51から突出することにより、支持プレート51に凹に形成することができる。本明細書は、この形状に限定されるものではない。フォーミング部55は、溝部、凹部、突出部、陰刻部、収容部、収納部、または剛性補強部で表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0073】
一実施例に係る支持部材50は、支持プレート51に凹部に形成された第1フォーミング部55a及び第2フォーミング部55bを含むことができる。第1フォーミング部55a及び第2フォーミング部55bは、互いに並んで配置することができる。第1フォーミング部55a及び第2フォーミング部55bの形状が凹状に構成されていて、この形状に限定されるものではない。
【0074】
第1フォーミング部55aは、ディスプレイパネル30の背面の第1領域と重畳する支持プレート51の第1領域に凹に形成することができる。例えば、第1フォーミング部55aは、第1方向(X)と並んでディスプレイパネル30の第1長さの中心部を基準に、ディスプレイパネル30の左側背部領域と重畳する支持プレート51の第1領域に凹に形成することができる。
【0075】
第2フォーミング部55bは、ディスプレイパネル30の背面の第2領域と重畳する支持プレート51の第2領域に凹に形成することができる。例えば、第2フォーミング部55bは、第1方向(X)と並んでディスプレイパネル30の第1長さの中心部を基準に、ディスプレイパネル30の右側背面領域と重畳する支持プレート51の第2領域に凹に形成することができる。
【0076】
第1フォーミング部55aと第2フォーミング部55bのそれぞれは、床面、および支持プレート51と床面との間の傾斜面を含むことができる。
【0077】
一実施例に係る支持部材50は、フォーミング部55に配置されたホール57をさらに含むことができる。ホール57は、振動発生モジュール90に連結する信号ケーブルが貫通するケーブル貫通ホールまたはケーブルホールの役割をすることができる。例えば、ホール57は、フォーミング部55の傾斜面を貫通して設けることができる。
【0078】
図2~
図6を参照すると、支持フレーム70は、支持部材50の側面を囲むように配置し、支持部材50を支持することができる。支持フレーム70は、ディスプレイ装置の最外郭側面に配置して、ディスプレイ装置の外部に直接に露出する。支持フレーム70は、最外郭フレーム、最外郭モールド物、最外郭機構物、ガイドフレーム、ガイドパネル、エッジフレーム、またはモールドフレームで表現することができ、用語に限定されるものではない。支持フレーム70は、前面部材10と同じ形態を有することができる。
【0079】
支持フレーム70は、前面部材10の背面に配置することができる。支持フレーム70は、前面部材10の背面の縁部分に配置することができる。
【0080】
支持フレーム70は、第1連結部材(またはフレーム連結部材)20を介して、前面部材10の背面の縁部分に配置することができる。
【0081】
第1連結部材20は、前面部材10の背面の縁部分と支持フレーム70との間に介在して支持フレーム70を前面部材10の背面に配置させることができる。一実施例に係る第1連結部材20は、接着樹脂、接着層を有する両面テープ、または接着層を有する両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。一実施例に係る第1連結部材20で、接着樹脂または接着層は、アクリル系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1連結部材20で、接着樹脂または接着層は、ディスプレイパネル30の振動による前面部材10の振動が支持フレーム70に伝達することを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するウレタン系の接着物質を含むことができる。
【0082】
一実施例に係る支持フレーム70は、連結部71および支持部73を含むことができる。
【0083】
連結部71は、前面部材10の背面に配置することができる。例えば、連結部71は、前面部材10の背面の縁部分に配置することができ、ディスプレイパネル30と重畳する開口部70aを含むことができる。連結部71は、前面部材10の背面に配置することができ、支持部材50の側面を囲むことができる。例えば、連結部71は、第1連結部材20を介して、前面部材10の背面の縁部分に配置することで、前面部材10に支持されながら支持部材50の側面を囲むことができる。
【0084】
連結部71は、前面部材10と同じ形態を有することができる。例えば、連結部71は、前面部材10の形態と同じ多角形態、または非多角形態を有することができる。一実施例に係る連結部71の全体の高さ(または厚さ)は、支持部材50の全体の高さよりも大きいか高くなり得る。
【0085】
連結部71は、第1~第4内側面71a、71b、71c、71d(
図8参照)を含むことができる。連結部71の第1~第4内側面71a、71b、71c、71dは、支持部材50の側部53を囲むことができる。
【0086】
連結部71の開口部70aは、連結部71の第1~第4内側面71a、71b、71c、71dによって形成することができる。連結部71の開口部70aは、支持部材50を収納し、または収容することができる。連結部71の開口部70aは、ディスプレイパネル30と同じ形態を有しながら、ディスプレイパネル30よりも大きい大きさを有することができる。連結部71の開口部70aは、支持部材50の形態と同じ多角形態、または非多角形態を有することができる。
【0087】
支持部73は、連結部71の内側面から開口部70aの方ヘ突出して支持部材50を支持することができる。例えば、支持部73は、支持部材50の背面の縁部分のうちの少なくとも3面を支持することができる。支持部73は、受け部、カバー支持部、またはカバー支え部であり得、用語に限定されるものではない。
【0088】
一実施例に係る支持部73は、開口部70aを形成する連結部71の第1~第4内側面71a、71b、71c、71dのうちディスプレイパネル30の第1縁部分と並んで第1内側面71aを除いた残りの第2~第4内側面71b、71c、71dのそれぞれから連結部71の開口部70aの方ヘ突出した第1~第3支持部73a、73b、73cを含むことができる。
【0089】
第1~第3支持部73a、73b、73c(
図11参照)それぞれは、連結部71の最上面から段差を有する段差面を含むことができる。例えば、第1~第3支持部73a、73b、73cのそれぞれの段差面(または上面)と連結部71の最上面間の段差(または高さ)は、支持部材50の側部53の高さよりも高くなり得る。
【0090】
一実施例に係る第1~第3支持部73a、73b、73cそれぞれは、支持部材50の背面の縁部分に配置することができる。例えば、第1~第3支持部73a、73b、73cそれぞれは、支持部材50の背面の縁部分を支持することができる。例えば、第1~第3支持部73a、73b、73cそれぞれは、第2連結部材(またはカバー連結部材)60を介して支持部材50の第1~第3背面の縁部分にそれぞれ配置することができる。これによって、支持部材50は、支持フレーム70の開口部70aに収納し, または収容することができる。例えば、支持部材50は、第2連結部材60を介して支持フレーム70に配置することで支持フレーム70の開口部70aに収納し,または収容することができる。
【0091】
第2連結部材60は、接着樹脂、接着層を有する両面テープ、または接着層を有する両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第2連結部材60は、第1連結部材20と同じ接着レジン、両面テープ、または両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0092】
図2~
図5を参照すると、振動発生モジュール90は、支持部材50とディスプレイパネル30との間に介在することができる。振動発生モジュール90は、支持部材50に支持されてディスプレイパネル30を振動させる。振動発生モジュール90は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル30を直接に振動させることで、ディスプレイパネル30の振動による音響(DVS)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0093】
振動発生モジュール90は、コイル(またはボイスコイル)とマグネットを利用する音響発生装置として具現することができる。一実施例に係る振動発生モジュール90は、ボビンとボビンに巻き取られたコイルを含むことができ、ボビンは、ディスプレイパネル30の背面に接触することができる。
【0094】
振動発生モジュール90は、一つの音響発生部または複数の音響発生部90-1、90-2を含むことができる。音響発生部90-1、90-2は、支持部材50に設けられたフォーミング部55に配置するか、または収納(または収容)して、ディスプレイパネル30を振動させることができる。例えば、音響発生部90-1、90-2は、ボビンとボビンに巻き取られたコイルを含むことができ、ボビンは、ディスプレイパネル30の背面に接触することができる。
【0095】
一実施例に係る振動発生モジュール90は、ディスプレイパネル30の背面の第1領域を振動させるための第1音響発生部90-1とディスプレイパネル30の背面の第2領域を振動させるための第2音響発生部90-2を含むことができる。
【0096】
第1音響発生部90-1は、支持部材50にある第1フォーミング部55aに支持するか、収納(または収容)することができ、ディスプレイパネル30の背面の第1領域に配置することができる。第1音響発生部90-1は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第1駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル30の背面の第1領域を直接に振動させることで、ディスプレイパネル30の振動にによる音響(DVS)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。例えば、第1音響発生部90-1は、第1音響発生器、第1音響発生装置、第1振動発生器、または第1振動発生装置であり得、これに限定されるものではない。
【0097】
第2音響発生部90-2は、支持部材50にある第2フォーミング部55bに支持するか、収納(または収容)することができ、ディスプレイパネル30の背面の第2領域に配置することができる。第2音響発生部90-2は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第2駆動信号によって振動して、ディスプレイパネル30の背面の第2領域を直接に振動させることで、ディスプレイパネル30の振動にによる音響(DVS)を発生させることができる。例えば、第2音響発生部90-2は、第2音響発生器、第2音響発生装置、第2振動発生器、または第2振動発生装置であり得、これに限定されるものではない。
【0098】
第1駆動信号と第2駆動信号を互いに同一または異なることができる。例えば、第1駆動信号は、左音響信号またはディスプレイパネル30の第1領域(または左側領域)(A1)に対する第1ハプティックフィードバック信号を含むことができる。第2駆動信号は、右側の音響信号またはディスプレイパネル30の第2領域(または右側領域)(A2)に対する第2ハプティックフィードバック信号を含むことができる。
【0099】
第1及び第2音響発生部90-1、90-2のそれぞれは、振動部、振動ユニット、アクチュエータ、エキサイター、またはトランスデューサなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0100】
図2~
図6を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、駆動回路部40および回路保護部110をさらに含むことができる。
【0101】
駆動回路部40は、支持部材50の背面に配置され、ディスプレイパネル30と連結することができる。例えば、駆動回路部40は、ディスプレイパネル30の第1縁部分(または一側縁部分)に設けられたパッド部31dに連結することができる。駆動回路部40は、ディスプレイパネル30の画素アレイ基板31上に配置された複数の画素に映像を表示することができるように具現することができる。例えば、ディスプレイパネル30の表示領域に画像を表示することができる。駆動回路部40は、ディスプレイパネル30のタッチ電極層に配置された複数のタッチ電極を介して使用者のタッチをセンシングすることができる。
【0102】
一実施例に係る駆動回路部40は、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41、少なくとも一つのデータ駆動集積回路42、およびプリント回路基板43を含むことができる。例えば、駆動回路部40は、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41および、複数のデータ駆動集積回路42およびプリント回路基板43を含むことができる。
【0103】
少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41は、支持部材50の側面と支持フレーム70との間を介してディスプレイパネル30の画素アレイ基板31の第1縁部分(または一側縁部分)に設けられた複数のパッド部31dにそれぞれ連結することができる。複数のパッド部31dは、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置することができる。これによって、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41は、一定の間隔を有する複数のパッド部31dのそれぞれに連結することによって、第1方向(X)に沿って一定の間隔で配置することができる。例えば、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41は、異方性導電フィルムを用いたフィルム貼付工程を経て、ディスプレイパネル30に設けられたパッド部31dに配置することができる。
【0104】
少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41は、支持部材50の背面を覆うことができる。例えば、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41は、パッド部31dから支持部材50の背面側に曲げる(または折り畳む)ことができる。例えば、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41の一側を除いた残りの部分は、支持部材50の側面と支持フレーム70との間に設けられた空間を介して支持部材50の背面側に曲げる(または折り畳む)ことができる。したがって、
図5及び
図6に示すように、支持部材50の側部53と並ぶようにパッド部31dから曲げら(または折り畳ま)れた少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41の曲げ部(または折り畳み部)は、支持フレーム70、例えば、連結部71の第1内側面71aによって隠されることで、ディスプレイ装置の側面外部に露出せず、支持フレーム70によって保護することができる。
【0105】
複数のデータ駆動集積回路42のそれぞれは、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41に実装し、または複数のフレキシブル回路フィルム41にそれぞれ実装することができる。複数のデータ駆動集積回路42のそれぞれは、チップボンディング工程または表面実装工程によってフレキシブル回路フィルム41に実装することができる。複数のデータ駆動集積回路42のそれぞれは、入力するデジタル画素データとデータ制御信号に基づいて、デジタル画素データをアナログデータ信号に変換して、該当する画素に供給する。
【0106】
プリント回路基板43は、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41と共通に連結することができる。一実施例によるプリント回路基板43は、異方性導電フィルムを媒介とするフィルム貼付工程により少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41の他側と電気的に連結し、少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41の曲げによって支持部材50の第1背面の縁部分に配置することができる。例えば、プリント回路基板43は、両面テープなどの第1接着部材によって支持部材50の第1背面の縁部分に配置することができる。支持部材50の第1背面の縁部分は、支持部材50の背面のうち少なくとも一つのフレキシブル回路フィルム41とプリント回路基板43が配置される領域であり得る。例えば、支持部材50の第1背面の縁部分は支持部材50の背面の一側部分と表現することができる。
【0107】
例えば、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置が大面積のテレビ用ディスプレイ装置よりも相対的に小さい大きさの車両用ディスプレイ装置に適用される場合に、ディスプレイパネル30の背面に配置されるプリント回路基板43の大きさは、ディスプレイパネル30の大きさの約20%~30%を占めることができ、プリント回路基板43は、振動発生モジュール90の振動によるディスプレイパネル30の振動領域上に位置するか、配置することができる。これによって、プリント回路基板43が、ディスプレイパネル30の背面に直接に接触するように配置する場合に、音響(DVS)のためのディスプレイパネル30の振動がプリント回路基板43に直接に伝達することによってプリント回路基板43が損傷し、またはプリント回路基板43の振動または震えによってプリント回路基板43とフレキシブル回路フィルム41との間の剥離現象が発生することがあり、プリント回路基板43の振動または震えによるフレキシブル回路フィルム41の振動または震えによってデータ駆動集積回路42が破損し得る。したがって、本明細書の実施例に係る一例は、ディスプレイパネル30の背面に直接に接触しないように、ディスプレイパネル30の背面と支持部材50との間にプリント回路基板43を配置させることで、ディスプレイパネル30の振動がプリント回路基板43に伝達することを防止し、または最小限に抑えることができ、これによって、ディスプレイパネル30の振動によるプリント回路基板43の損傷を防止し、または最小限に抑えることができ、また、フレキシブル回路フィルム41とプリント回路基板43との間の剥離現象とデータ駆動集積回路42の損傷を防止し、または最小限に抑えることができる。
【0108】
一実施例に係る駆動回路部40は、制御ボード44、信号伝達部材45、タイミング制御回路46、およびユーザコネクタ47をさらに含むことができる。
【0109】
制御ボード44は、信号伝達部材45を介してプリント回路基板43と連結することができる。制御ボード44は、ユーザコネクタ47を介してディスプレイホストシステム(またはディスプレイ駆動システム)と連結することができる。制御ボード44は、ディスプレイのホストシステムから供給されるタイミング同期信号および映像データをタイミング制御回路46に提供し、タイミング制御回路46から出力するデジタル画素データを信号伝達部材45とプリント回路基板43およびフレキシブル回路フィルム41を介してデータ駆動集積回路42に提供することができる。
【0110】
制御ボード44は、ディスプレイ装置の駆動に必要な各種駆動電圧を生成する電圧生成回路をさらに含むことができる。
【0111】
タイミング制御回路46は、制御ボード44に実装し、ユーザコネクタ47を介してディスプレイホストシステムから供給されるタイミング同期信号と映像データを受信する。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、メインクロック信号などを含むことができる。
【0112】
タイミング制御回路46は、タイミング同期信号に基づいて、ゲート駆動回路の駆動タイミングを制御するためのゲート制御信号および複数のデータ駆動集積回路42のそれぞれの駆動タイミングを制御するためのデータ制御信号をそれぞれを生成することができる。例えば、ゲート制御信号は、少なくとも一つのゲートスタート信号、複数のゲートシフトクロックなどを含むことができる。データ制御信号は、ソーススタート信号、ソースシフトクロック、およびソース出力イネーブル信号などを含むことができる。
【0113】
タイミング制御回路46は、制御ボード44に実装せず、プリント回路基板43に実装することもできる。また、電圧生成回路は、制御ボード44に実装せず、プリント回路基板43に実装することもできる。この場合、制御ボード44は、省略することができる。
【0114】
一実施例に係る駆動回路部40は、ディスプレイパネル30のタッチ電極層に連結したタッチ駆動回路をさらに含むことができる。
【0115】
タッチ駆動回路は、タッチ電極層に配置された複数のタッチ電極それぞれを介して使用者のタッチをセンシングして、タッチローデータ(touch raw data)を生成し、生成したタッチローデータに基づいて、使用者のタッチの座標情報をディスプレイホストシステムに提供することができる。
【0116】
ディスプレイホストシステムは、メインボード、メインボードに実装された各種回路、各種記憶媒体、周辺機器、キーボード、および電源装置などを含むことができる。メインボードに実装された各種回路は、各種情報を処理するための中央制御回路、中央制御回路の制御に基づいてデータを処理する映像処理回路、および中央制御回路の制御に基づいて音響を処理する音響処理回路などを含むことができる。ディスプレイホストシステムは、各種情報を処理するとともに、タイミング同期信号および映像データを生成して制御ボード44に提供し、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成して制御ボード44に提供する。例えば、音響信号は、映像データと同期し、または映像データと同期しないことがある。
【0117】
ディスプレイホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するタッチ座標と連携した応用プログラム(application program)を実行し、または使用者のタッチドローイングに基づいて使用者インターフェースを実行することができる。また、ディスプレイホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成することができる。
【0118】
回路保護部110は、支持部材50の背面に配置され、駆動回路部40の背面に配置することができる。例えば、回路保護部110は、支持部材50の背面に配置して支持部材50の背面に配置された駆動回路部40を覆うことができる。回路保護部110は、外部の衝撃から駆動回路部40を保護し、外部から駆動回路部40に流入する静電気から駆動回路部40を保護する役割をすることができる。例えば、回路保護部110は、支持部材50の背面に配置された駆動回路部40を覆うことができるT字形態を有することができ、この形状に限定されるものではない。
【0119】
回路保護部110は、複数の連結部材111によって支持部材50に配置することで支持部材50の背面に配置された複数のフレキシブル回路フィルム41それぞれの他側、プリント回路基板43、制御ボード44、および信号伝達部材45を覆い、制御ボード44に実装されたユーザコネクタ47だけを外部に露出させることができる。複数の連結部材111は、スクリューであり得、これに限定されるものではない。ユーザコネクタ47は、ユーザケーブルを介してディスプレイホストシステムと連結することができる。
【0120】
したがって、駆動回路部40は、ディスプレイパネル30の背面に配置されないので、振動発生モジュール90の振動時に駆動回路部40と、ディスプレイパネル30との間の接触を防止し, または最小化することができる。これによって、振動発生モジュール90の振動によるディスプレイパネル30の音響を向上させることができる。例えば、駆動回路部40は、支持部材50の背面(または後面)に配置し、振動発生モジュール90は、支持部材50と支持フレーム70によって支持することができるので、振動発生モジュール90の振動時に駆動回路部40の振動によりディスプレイパネル30に与える影響を軽減することができ、これによって、ディスプレイパネル30の音響を向上させることができる。そして、駆動回路部40および/または回路保護部110は、ディスプレイパネル30の背面に直接に配置せずに、支持部材50の背面に配置することによって、振動発生モジュール90によるディスプレイパネル30の振動を妨げない。したがって、振動発生モジュール90の振動によるディスプレイパネル30の振動領域は、ディスプレイパネル30の全体の領域に拡張することができ、これによってディスプレイパネル30の振動によって発生する音響の再生帯域が増加し得る。
【0121】
図3~
図5を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、放熱部材130をさらに含むことができる。
【0122】
放熱部材130は、振動発生モジュール90と重畳する支持部材50の背面(または後面)に配置することができる。放熱部材130は、振動発生モジュール90の駆動(または振動)によって振動発生モジュール90から発生する熱を放熱させることで、熱による振動発生モジュール90の損傷を防止し、または最小限に抑えることができる。例えば、放熱部材130は、アルミニウム、銅、銀、及びマグネシウムのいずれか一つの材質または、これらの合金材料を含むか、またはステンレス鋼(stainless steel)材質を含むことができる。放熱部材130は、放熱ブロックまたはヒートシンクなどで表現することができる。
【0123】
一実施例に係る放熱部材130は、支持部材50の第1フォーミング部55aと第2フォーミング部55bのそれぞれに配置された第1及び第2放熱部材131、133を含むことができる。
【0124】
第1放熱部材131は、支持部材50の背面に配置することができる。例えば、第1放熱部材131は、複数の第1連結部材によって支持部材50の第1フォーミング部55aに対応する支持部材50の背面に配置することができる。第1連結部材はネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。第1放熱部材131は、第1フォーミング部55aの床面と同一または小さい大きさを有することができる。
【0125】
複数の第1連結部材のそれぞれは、第1放熱部材131の各角部を貫通して第1フォーミング部55aの底床面に配置(または締結)することができる。他の例としては、複数の第1連結部材のそれぞれは、第1放熱部材131の各角部と第1フォーミング部55aの床面を貫通して第1音響発生モジュール90-1に配置(または締結)することにより、第1音響発生モジュール90-1と、第1放熱部材131を同時に支持部材50に配置(または締結)することができる。
【0126】
第2放熱部材133は、支持部材50の背面に配置することができる。例えば、第2放熱部材133は、複数の第2連結部材によって支持部材50の第2フォーミング部55bに対応する支持部材50の背面に配置(または結合)することができる。複数の第2連結部材はネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。第2放熱部材133は、第2フォーミング部55bの床面と同一または小さい大きさを有することができる。
【0127】
複数の第2連結部材のそれぞれは、第2放熱部材133の各角部を貫通して第2フォーミング部55bの床面に配置(または締結)することができる。他の例としては、複数の第2連結部材のそれぞれは、第2放熱部材133の各角部と第2フォーミング部55bの床面を貫通して第2音響発生モジュール90-2に配置(または締結)することにより、第2音響発生モジュール90-2と第2放熱部材133を同時に支持部材50に配置(または結合)することができる。
【0128】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル30を音響生成のための振動板として使用することにより、ディスプレイパネル30の前方に音響を出力することができ、これによって、音質を改善することができ、視聴者の没入感を高めることができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、駆動回路部40を支持部材50の背面に配置することで、ディスプレイパネル30の全領域の振動を介して音響を出力することができ、これによって、ディスプレイパネル30の振動によって発生する音響の再生帯域を増加することができる。例えば、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル30の振動によって100Hz~20kHzの音響を出力することができ、例えば、300Hz~20kHzの音響を74dB以上の音圧で出力することができる。
【0129】
図2~
図6を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、補強部150をさらに含むことができる。
【0130】
補強部150は、支持フレーム70の背面に配置して支持フレーム70の剛性を補強することにより、振動発生モジュール90の振動に伴う支持フレーム70のねじれを防止し、または最小限に抑える。これによって、支持フレーム70のねじれによる音響(DVS)の性能低下を防止し、または最小限に抑えることができる。例えば、補強部150は、支持フレーム70の第1長さ方向(X)または第1長さ方向(X)と交差する第2長さ方向(Y)と平行するように支持フレーム70の背面に配置することができる。
【0131】
一実施例に係る補強部150は、支持フレーム70の背面の縁部分に配置することができる。例えば、支持フレーム70の第1長さ方向(X)または第2長さ方向(Y)と平行に支持フレーム70の背面の縁部分に配置された複数の補強部151、153を含むことができる。例えば、補強部150は、支持フレーム70の第1長さ方向(X)(又は第2長さ方向(Y)と並んで支持フレーム70の第1背面の縁部分にある第1補強部151、及び第1補強部151と並ぶように支持フレーム70の第2背面の縁部分にある第2補強部153を含むことができる。一例として、支持フレーム70が縦方向よりも横方向に長い四角形の形態を有するとき、第1補強部151と第2補強部153のそれぞれは、支持フレーム70の横方向(または縦方向)と並んで支持フレーム70の背面の縁部分に配置することができる。一例として、支持フレーム70が正方形の形態を有するとき、第1補強部151と第2補強部153のそれぞれは、支持フレーム70の横方向(または縦方向)と並んで支持フレーム70の背面の縁部分に配置することができる。
【0132】
第1および第2補強部151、153のそれぞれは、金属材料からなることができる。例えば、第1および第2補強部151、153のそれぞれは、突出部または剛性補強構造を有するバーの形態を含むことができる。これに限定されず、「━」字型、「┻」字型、または「┻┻」字型の断面構造を有することができる。
【0133】
第1および第2補強部151、153のそれぞれは、支持フレーム70の背面に配置することができる。例えば、第1および第2補強部151、153のそれぞれは、複数の第3連結部材155によって支持フレーム70の背面と結合し、または連結することができる。複数の第3連結部材155は、ネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。複数の第3連結部材155のそれぞれは、支持フレーム70の背面と重畳する第1及び第2補強部151、153のそれぞれの一側縁部と他側縁部のそれぞれを貫通して支持フレーム70の背面に配置することによって、第1および第2補強部151、153のそれぞれを支持フレーム70の背面に配置させることができる。
【0134】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、剛性部170をさらに含むことができる。
【0135】
剛性部170は、支持部材50に設けられた第1フォーミング部55aと第2フォーミング部55bに渡すことにより支持部材50の剛性を補強することができる。剛性部170は、振動発生モジュール90を支持する支持台の役割をすることにより、振動発生モジュール90の振動がディスプレイパネル30に伝達されるように助けることができる。例えば、支持部材50だけで振動発生モジュール90を支持する場合、支持部材50の厚さが前面部材10より相対的に薄いので、振動発生モジュール90の振動がディスプレイパネル30に正しく伝達されないことがある。そのため、剛性部170は、支持部材50の剛性を補強して、振動発生モジュール90の振動による支持部材50のねじれを防止し、または最小限に抑えることで、振動発生モジュール90の振動がディスプレイパネル30に正しく伝達されるようにすることができる。
【0136】
一例によると、剛性部170の一側は、第1フォーミング部55aに配置することができる。例えば、剛性部170の一側は、複数の第4連結部材171によって第1フォーミング部55aに配置することができる。第4連結部材171は、ネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。剛性部170の他側の第2フォーミング部55bに配置することができる。例えば、剛性部170の他側は、複数の第5連結部材173によって第2フォーミング部55bに配置することができる。第5連結部材173は、ネジまたはボルトなどであり得、これに限定されるものではない。剛性部170の一側と他側との間の中間部は、回路保護部110と重畳することができる。
【0137】
他の例によると、剛性部170の一側は、支持フレーム70の背面に配置し、第1フォーミング部55aに配置することができる。例えば、剛性部170の一側は、複数の第4連結部材171によって支持フレーム70の背面に結合し, または連結すると同時に、第1フォーミング部55aに配置することができる。剛性部170の他側は、支持フレーム70の背面に配置し、第2フォーミング部55bに配置することができる。例えば、剛性部170の他側は、複数の第5連結部材173によって支持フレーム70の背面に結合し, または連結すると同時に第2フォーミング部55bに配置することができる。
【0138】
一実施例に係る剛性部170は、第1及び第2補強部151、153のそれぞれと平行に、第1および第2補強部151、153の間に配置することができる。剛性部170は、第1補強部151または第2補強部153と同じ形態を有することができる。剛性部170の幅(または縦の長さ)は、第1補強部151または第2補強部153の幅(または縦の長さ)よりも大きいことがあり得る。例えば、剛性部170の幅(または縦の長さ)は、第1フォーミング部55aの幅(または縦の長さ)と同じであり得る。
【0139】
剛性部170は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置の背面に配置される別の機構物(または構造物)に配置することができる。剛性部170は、振動発生モジュール90を支持する支持台の役割、およびディスプレイ装置を別の機構物(または構造物)に取付けるための取付台の役割を兼ねることができる。
【0140】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、支持部材50に設けられたフォーミング部55と剛性部170との間に配置された放熱部材130をさらに含むことができる。
【0141】
放熱部材130は、第1フォーミング部55aと剛性部170との間に配置された第1放熱部材131、及び第2フォーミング部55bと剛性部170との間に配置された第2放熱部材133を含むことができる。第1および第2放熱部材131、133のそれぞれは、前述したのと同様であるため、これに対する重複説明は省略する。
【0142】
剛性部170の一側は、第1放熱部材131に配置することができる。例えば、剛性部170の一側は、複数の第4連結部材171によって、第1放熱部材131に配置することができる。一例として、複数の第4連結部材171のそれぞれは、剛性部170の一側を貫通して第1放熱部材131に配置(または締結)することができる。他の例として、複数の第4連結部材171の一部は、剛性部170の一側と第1放熱部材131の角部を貫通して支持部材50に配置(または締結)し、または支持部材50をさらに貫通して第1音響発生モジュール90-1の背面に配置(または締結)することができる。複数の第4連結部材171の残りの部分は、剛性部170の一側を貫通して第1放熱部材131に配置(または締結)することができる。
【0143】
剛性部170の他側は、第2放熱部材133に配置することができる。例えば、剛性部170の他側は、複数の第5連結部材173によって第2放熱部材133に配置することができる。一例として、複数の第5連結部材173のそれぞれは、剛性部170の他側を貫通して第2放熱部材133に配置(または締結)することができる。他の例として、複数の第5連結部材173の一部は、剛性部170の他側と第2放熱部材133の角部を貫通して支持部材50に配置(または締結)し、または支持部材50をさらに貫通して第2音響発生モジュール90-2の背面に配置(または締結)することができる。複数の第5連結部材173の残りの部分は、剛性部170の他側を貫通して第2放熱部材133に配置(または締結)することができる。
【0144】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、補強部150による支持フレーム70の剛性補強および/または剛性部170による支持部材の剛性補強によってねじれ特性を防止し、または最小限に抑えることにより、ディスプレイパネル30の振動によって発生する音響の性能を向上することができる。例えば、補強部150および/または剛性部170を含むディスプレイ装置は、ディスプレイパネル30の振動によって100Hz~20kHzの音響を出力することができ、例えば、250Hz~20kHzの音響を74dB以上の音圧で出力することができる。
【0145】
図3及び
図4を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、パーティション190をさらに含むことができる。
【0146】
一実施例に係るパーティション190は、ディスプレイパネル30と支持部材50との間に配置された少なくとも一つのパーティション部材191を含むことができる。
【0147】
少なくとも一つのパーティション部材191は、ディスプレイパネル30の背面の第1領域と第2領域の間でディスプレイパネル30と支持部材50との間に配置することができる。少なくとも一つのパーティション部材191は、ディスプレイパネル30の第1背面領域(A1)と第2背面領域(A2)を空間的に分離して、ディスプレイパネル30と支持部材50との間にエアギャップ(または振動空間)を設けることができる。
【0148】
少なくとも一つのパーティション部材191は、ディスプレイパネル30の第1背面の振動による第1音響(または左側音響)とディスプレイパネル30の第2背面の振動による第2音響(または右側音響)を分離できる。例えば、少なくとも一つのパーティション部材191は、第1音響発生モジュール90-1の振動によりディスプレイパネル30の背面の第1領域と重畳する第1領域で発生する振動がディスプレイパネル30の背面の第2領域と重畳する第2領域に伝達することを遮断し、または第2音響発生モジュール90-2の振動によりディスプレイパネル30の第2領域で発生する振動がディスプレイパネル30の第1領域に伝達することを遮断することができる。これによって、少なくとも一つのパーティション部材191は、ディスプレイパネル30の中央でディスプレイパネル30の振動を減衰し、または吸収することで、第1領域での音響(DVS)が第2領域に伝達されたり、第2領域での音響(DVS)が第1領域に伝達されることを遮断することができる。パーティション部材191は、中央パーティション、音分離部材、中央エンクロージャ、エンクロージャ、中央バッフル、バッフル、または隔壁などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0149】
他の例に係るパーティション190は、第1音響発生モジュール90-1と第2音響発生モジュール90-2のそれぞれを円形態または多角形態で囲むように、ディスプレイパネル30と支持部材50との間に配置された第1及び第2パーティション部材を含むことができる。
【0150】
一実施例に係る少なくとも一つのパーティション部材191は、ポリウレタン(polyurethane)、ポリオレフィン(polyolefin)材質、片面テープ、または両面テープなどで構成することができ、これに限定されるものではなく、一定程度圧縮することができる弾性を有する材質で構成することができる。
【0151】
したがって、パーティション190を含むディスプレイ装置は、パーティション190の音分離により音響出力特性を向上することができ、2チャネル形態のステレオ音響をディスプレイパネル30の前方(FD)に出力することができる。
【0152】
図7は、
図4に示した「A」の部分の拡大図であって、本明細書の実施例に係る振動発生モジュールの第1音響発生部を説明するための図である。
【0153】
図4及び
図7を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール90の第1音響発生部90-1は、フレミングの左手法則(Fleming's left hand rule)に基づいて印加される音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号の電流によってディスプレイパネル30を振動させるように構成することができる。
【0154】
一実施例に係る第1音響発生部90-1は、第1プレート91、マグネット92、センターポール93、ボビン94、コイル95、第2プレート96、ダンパー97、および端子部98を含むことができる。
【0155】
第1プレート91は、支持部材50に配置することで、第1音響発生部90-1のメインボディであり得る。第1プレート91は、マグネット92とセンターポール93及び第2プレート96それぞれ支持する。第1プレート91は、鉄(Fe)のように磁性を有する金属物質からなることができる。第1プレート91は、ベースプレート、下部プレート、ベースフレーム、またはヨーク(yoke)などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0156】
第1プレート91は、マグネット92とボビン94を収容する溝部91aを含む。例えば、溝部91aは、円形態を有するように、第1プレート91の上面から凹に形成することができ、形状に限定されるものではない。
【0157】
一実施例に係る第1プレート91は、接着剤または両面テープなどの固定部材を介して支持部材50の第1フォーミング部55aの床面に配置することができる。
【0158】
他の実施例に係る第1プレート91は、前述したように、補強部150または剛性部170を支持部材50に配置する連結部材171によって支持部材50の第1フォーミング部55aの床面に配置することができる。この場合、第1プレート91は、支持部材50の第1フォーミング部55aを貫通する連結部材171を配置する延長部91bを含むことができる。
【0159】
マグネット92、センターポール93、ボビン94、およびコイル95は、第1プレート91上に配置してディスプレイパネル30を振動させる磁力回路ユニット、磁力回路 部、磁力振動部、または磁力振動ユニットで表現することができる。
【0160】
一実施例に係る磁力回路部は、コイル95の外側に配置されたマグネット92を含む外磁タイプ(external magnetic type)またはダイナミックタイプの構造を有するか、コイル95の内側に配置されたマグネット92を含む内磁タイプ(internal magnetic type)またはマイクロタイプの構造を有することができる。内磁タイプの構造を有する磁力回路部を含む第1音響発生部90-1は、漏洩磁束が小さく、全体的に小さい大きさを有することができる利点を有する。本明細書の実施例に係る第1音響発生部90-1は、外磁タイプまたは内磁タイプの構造を有することができ、以下の説明では、内磁タイプの構造を有することに仮定して説明することにする。
【0161】
一実施例に係るマグネット92は、第1プレート91の溝部91aに挿入し,または収容する。マグネット92は、ボビン94に挿入または収容可能な円柱形態を有する永久磁石であり得る。一例によると、マグネット92は、バリウムフェライト(barium ferrite)などの焼結マグネットであることができ、材質は酸化第二鉄(Fe2O3)、炭酸バリウム(BaCO3)、ネオジムマグネット、磁力成分が改善されたストロンチウム(strontium)フェライト(Fe12O19Sr)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)の合金鋳造マグネットなどの一つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、ネオジムマグネットは、ネオジウム-鉄-ホウ素(Nd-Fe-B)であり得る。
【0162】
一実施例に係るボビン94は、マグネット92の周囲を取り囲むように、第1プレート91上に配置する。ボビン94は、円形の形態または楕円形態(ellipse or oval)を有することができ、これに限定されるものではない。楕円形(oval shape)は、楕円形(elliptical shape)、先端が丸い四角形(rectangular shape with rounded corners)、または幅が高さと異なる非円形の曲線型(non-circular curved shape having a width different from its height)を含むことができ、実施例に限定されない。例えば、楕円形態のボビン94で、長軸の直径と短縮の直径の比は、1.3:1~2:1で構成することができる。楕円形態のボビン94は、円形態よりも高音域帯の音響を改善することができ、振動による熱の発生が少ないことがあるので、優れた放熱特性を有することができる。
【0163】
一実施例に係るコイル95は、ボビン94の外周面を取り囲むように巻き取り、外部からの駆動信号の電流(またはボイス電流)の供給を受ける。コイル95は、ボビン94と一緒に昇降する。コイル95は、ボイスコイルなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。コイル95に電流が印加されると、コイル95の周囲に形成される印加磁場とマグネット92の周囲に形成される外部磁場に基づいてフレミングの左手法則に基づいてボビン94全体が上下に移動するようになり、ボビン94の上下移動(または振動)によるディスプレイパネル30の振動によって音響(DVS)または音波が発生することになる。
【0164】
一例によると、コイル95をボビン94の外周面を囲むよう巻き取ることによりコイル95から発生する熱がボビン94に伝達され、このボビン94の熱によりディスプレイパネル30に影響を及ぼす画質不良を減らすために、コイル95は、相対的に放熱特性に優れた材料で構成することができる。また、ボビン94は、上下に振動するため、上下振動に因る偏振動が発生するようになり、ボビン94の偏振動はボビン94の重量に影響を受け得る。ボビン94の重量は、コイル95の重量に影響を受けるため、コイル95の重量が減少した場合、ボビン94の偏振動が低減され得る。したがって、ボビン94に伝達される熱とボビン94の偏振動を考慮すると、コイル95は、一般的なコイルの材質である銅よりも熱伝導率が優れていて、相対的に優れた放熱特性を有しながら、銅よりも相対的に軽いアルミ材質からなることができる。
【0165】
また、アルミニウムは空気中で酸化膜が形成され、第1音響発生部90-1の製造時にはんだ付けが容易でないため、本明細書の一実施例に係るコイル95は、放熱のためのアルミニウム層(または第1金属層)、およびアルミニウム層を囲む金属外被層(または第2金属層)を含むことができる。金属外被層は、銅(Cu)、銀(Ag)、および金(Au)のいずれかの材料を含むことができる。例えば、コイル95は、銅で覆われたアルミニウム(copper clad aluminum wire)であり得る。金属外被層は、第1金属層の外側に薄膜形態で形成されるので、コイル95の重量増加に大きな影響を与えないことができる。したがって、本明細書の一実施例に係るコイル95は、銅材質または銅線のみからなるコイルより約60%程度の重量を減少することができる。
【0166】
一例によると、ボビン94は、パルプまたは紙を加工した材質、アルミニウムやマグネシウムまたはその合金、ポリイミド(polyimide)などの合成樹脂などで形成された構造物であり得る。例えば、ボビン94は、コイル95から発生する熱によるディスプレイパネル30の画質不良を防止するために、相対的に放熱特性に優れ、相対的に軽いポリイミドフィルム(polyimide film)で具現することができる。
【0167】
ポリイミドフィルムは、氷点下273℃~摂氏400℃まで幅広い温度範囲で物性が変わらず、耐熱性、電気絶縁性、柔軟性、および不燃性などの特徴を有している。そして、ポリイミドフィルムは、熱的及び機械的強度に優れ、ボビン94の信頼性を向上させることができ、優れた放熱特性により、ボビン94の振動による熱の発生を減らすことができる効果がある。例えば、ポリイミドフィルムは、KAPTONであり得、パイロメリティックジアンハイドライド(pyromellitec dianhydride)と4,4'-オキシアニリン(4,4'-oxydianiline)の縮合であり得、これに限定されるものではない。
【0168】
センターポール93は、ボビン94に収容し,または挿入して、ボビン94の昇降をガイドする。例えば、センターポール93は、ボビン94の内部に挿入し,または収容することによって、センターポール93の外周面は、ボビン94によって囲まれる。センターポール93は、昇降ガイドまたはポールピース(pole pieces)などで表現することができ、用語ヘ限定されるものではない。
【0169】
第2プレート96は、第1プレート91の前面の縁部に配置し、ダンパー97を支持する。一実施例に係る第2プレート96は、ボビン94と同じ形態を有するように、第1プレート91の前面の縁部に一定の高さに形成することができる。他の実施例に係る第2プレート96は、第1プレート91の前面の縁に一定の高さに形成してボビン94と同じ形態を有する中空部を含むことができる。第2プレート96は、エッジプレート、下部プレート、フレーム、またはヨーク(yoke)などで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0170】
ダンパー97は、第2プレート96と磁力回路部の間に配置することができる。例えば、ダンパー97は、第2プレート96とボビン94の間に配置することができる。ダンパー97は、スパイダー(spider)、サスペンション(suspension)、またはエッジ(edge)などの他の用語で表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0171】
一実施例に係るダンパー97の一側は、第2プレート96と連結することができ、ダンパー97の他側は、ボビン94の上部外側面と連結することができる。ダンパー97は、一側と他側との間に蛇腹構造からなり、ボビン94の上下運動によって収縮および弛緩しながらボビン94の振動を調節することができる。ダンパー97は、ボビン94と第2プレート96との間に連結することによって復元力を介してボビン94の振動距離を制限する。例えば、ボビン94が一定の距離以上に振動し、または一定の距離以下に振動するとき、ボビン94は、ダンパー97の復元力によって元の位置に原状復帰することができる。
【0172】
第1音響発生部90-1は、ディスプレイパネル30と支持部材50との間に介在するため、ディスプレイ装置の薄さまたはスリム化のために、相対的に薄い厚さを有しなければならず、これによって、ボビン94の高さ(または厚さ)が低くなる場合、音圧が低くなる問題がある。そこで、ボビン94の高さが低くなることに因る音圧が低くなる問題点を解決するために、ボビン94の周辺に配置されたダンパー97の面積を広くする構造で構成することができる。ダンパー97の面積を大きくする場合には、コイル95に電流を印加する配線の配置空間が狭くなるので、配線とダンパー97との干渉が発生することがあり得る。そこで、ダンパー97を導電体で構成してダンパー97が配線の機能を兼ねることができるように構成することができる。
【0173】
一実施例に係るダンパー97は、コイル95に電気的に接続または連結した金属材質を含むことができる。例えば、ダンパー97は、ステンレス鋼(staineless steel)または銅(Cu)などで構成することができ、これに限定されるものではない。
【0174】
端子部98は、第1プレート91の一側に配置してダンパー97に電気的に接続または連結した一対の端子を含むことができる。端子部98は、支持部材50の第1フォーミング部55aに形成されたホール57と重畳することによって支持部材50の背面の外部に露出することができる。端子部98に配置された一対の端子は、ホール57を通過する駆動信号ケーブルと電気的に接続または連結し、駆動信号ケーブルを介してディスプレイホストシステムから駆動信号の供給を受けることができる。
【0175】
一実施例に係る第1音響発生部90-1は、ボビン保護部材99aをさらに含むことができる。
【0176】
ボビン保護部材99aは、ボビン94の前面(または先端部)に配置してボビン94の昇降(または振動)をディスプレイパネル30の背面に伝達する。一実施例によるボビン保護部材99aは、ボビン94の前面に配置したリング形状、ボビン94の前面全体を覆う円板形状、またはボビン94の前面と上部外側面を包み込むキャップ形状を有することができ、形状に限定されるものではない。例えば、ボビン保護部材99aは、ボビンリングなどで表現することができ、用語に限定されるものではない。
【0177】
ボビン保護部材99aは、接着部材を介してディスプレイパネル30の背面に配置することができる。接着部材は、ディスプレイパネル30のバックプレート35とボビン保護部材99aとの間に介在することができる。一実施例による接着部材は、接着剤または両面テープを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0178】
一実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル30と振動発生モジュール90との間に配置された遮断部材をさらに含むことができる。一実施例に係る第1音響発生部90-1は、遮断部材99bをさらに含むことができる。
【0179】
遮断部材99b(熱遮断部材または断熱部材)は、第1音響発生部90-1の駆動(または振動)によって、第1音響発生部90-1で発生する熱がディスプレイパネル30に伝達することを遮断し、または最小化することにより、第1音響発生部90-1で発生する熱によるディスプレイパネル30の局部的な温度上昇を防止し、または最小限に抑えることができ、これによって、第1音響発生部90-1と重畳するディスプレイパネル30の局部的な領域での急激な温度差によって発生するディスプレイパネル30の画質不良を防止することができる。例えば、第1音響発生部90-1のコイル95などで発生する熱は、遮断部材99bによって、ディスプレイパネル30に伝達されず、第1プレート91を介して支持部材50に拡散して放熱し、または第1プレート91を介して支持部材50と放熱部材130に拡散して支持部材50と放熱部材130を介して放熱することができる。遮断部材99bは、振動発生モジュール90の大きさと同じか類似に構成することができ、これに限定しない。例えば、遮断部材99bは、画素アレイ基板31と同一または類似の大きさで構成することができる。
【0180】
一例として、遮断部材99bは、ポリエチレン(polyethylene)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルアセテート(PVAc)、ポリ乳酸(PLA)、ポリアミド(PA)、ポリエステル(PE)およびポリプロピレン(PP)のいずれか一つの材質を含むフィルム形態またはプレート形態を有することができ、これに限定されるものではない。他の例として、遮断部材99bは、ゴム、シリコン、繊維強化材、および繊維強化材を含む複合樹脂のいずれか一つの材質を含むフィルム形態またはプレート形態を有することができ、これに限定されるものではない。例えば、繊維強化材は、炭素繊維強化材(Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化材(Glass Fiber Reinforced Plastics)、およびグラファイト繊維強化材(Graphite Fiber Reinforced Plastics)のいずれか、またはこれらの組み合わせなどで具現することができ、これに限定されるものではない。
【0181】
一実施例に係る遮断部材99bは、ディスプレイパネル30の背面とボビン94の前面(または先端部)との間に配置することができ、この場合、ボビン保護部材99aは、省略ことができる。例えば、遮断部材99bは、ボビン94の前面(または先端部)に配置して接着部材を介してディスプレイパネル30のバックプレート35に配置するか、または連結(または結合)することができる。
【0182】
他の実施例による遮断部材99bは、ディスプレイパネル30のバックプレート35とボビン保護部材99aとの間に配置することができる。例えば、遮断部材99bは、ボビン保護部材99aの前面に配置して接着部材を介してディスプレイパネル30のバックプレート35に配置するか、または連結(または結合)することができる。
【0183】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール90の第2音響発生部90-2は、第1音響発生部90-1と実質的に同一の構造を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0184】
図8は、
図2に示した線II-II’の他の断面図で、これは振動発生モジュールと支持部材との間の連結または結合構造を変更したものである。これによって、以下の説明では、振動発生モジュールと支持部材との間の配置または連結(または結合)構造を除いた残りの同一構成に対する重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0185】
図8を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール90の第1音響発生部90-1は、連結部材90aによって支持部材50の第1フォーミング部55aに配置し,または支持し、または連結(または結合)することができる。
【0186】
連結部材90aは、内側連結方式によって、第1音響発生部90-1の延長部91bを介して第1フォーミング部55aの床面に配置するか、または連結することにより、第1音響発生部90-1を、第1フォーミング部55aの床面に支持したり、連結(または結合)することができる。例えば、連結部材90aは、ネジまたはスクリューであり得、これに限定されるものではない。
【0187】
支持部材50は、第1フォーミング部55aの床面に配置するボス部58をさらに含むことができる。ボス部58は、第1フォーミング部55aの床面から突出して連結部材90aと連結する連結ホールを含むことができる。例えば、ボス部58は、第1音響発生部90-1の延長部91bに設けられたボス溝に挿入し,または収容することができる。
【0188】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール90の第2音響発生部90-2は、第1音響発生部90-1と同様に、連結部材を用いた内側連結方式により第2フォーミング部の床面に配置したり支持し、または連結(または結合)することができる。
【0189】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール90が連結部材90aを利用した内側連結方式によって、支持部材50に連結(または結合)することにより、振動発生モジュール90と支持部材50との間の支持力または結合力を増加することができ、振動発生モジュール90の駆動(または振動)時、振動発生モジュール90と支持部材50との間の不要な振動による騒音の発生を防止することができる。
【0190】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール90の厚さを減少させ、ディスプレイパネル30と支持部材50との間に構成することができるので、ディスプレイ装置の厚さを減少させることができる。そして、振動発生モジュール90を、ディスプレイパネル30と支持部材50との間に構成することができるので、支持部材50の背面で振動発生モジュール90の配置のためのホールを必要としなくなり、ディスプレイ装置のクリーンなデザインを実現することができる。振動発生モジュール90が、ディスプレイパネル30と支持部材50との間に構成することができるので、支持部材50の背面で振動発生モジュール90の配置のためのホールを必要としなくなり、ディスプレイ装置の大きさまたはモデルによる自由度を向上させることができる。
【0191】
図9は、
図2に示した線II-II’のまた他の断面図であって、これは振動発生モジュールと支持部材との間の連結または結合構造を変更した例を示すものである。これによって、以下の説明では、振動発生モジュールと支持部材との間の連結または結合構造を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0192】
図9を参照すると、本明細書の実施例に係る振動発生モジュール90の第1音響発生部90-1は、剛性部170を放熱部材130または支持部材50に連結し、または結合する複数の第4連結部材171によって支持部材50の第1フォーミング部55aに支持し,または結合することができる。
【0193】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、複数の第4連結部材171のうち該当する第4連結部材と連結する複数のカップリング部材181をさらに含むことができる。
【0194】
複数のカップリング部材181のそれぞれは、第1音響発生部90-1の延長部91bを貫通して、該当する第4連結部材171と連結し,または結合することができる。たとえば、複数のカップリング部材181のそれぞれは、第1音響発生部90-1の延長部91bに形成された複数のホールの中で該当するホールに挿入し,または収容することができる。一実施例に係る複数のカップリング部材181は、ホールの直径よりも大きなヘッド部を有するナットまたはパムナットであることができ、これに限定されるものではない。
【0195】
複数の第4連結部材171のそれぞれは、剛性部170と、第1放熱部材131および、第1フォーミング部55aの床面を貫通して、該当するカップリング部材181に連結するか、締結することによって、第1音響発生部90-1を、第1フォーミング部55aの床面に支持し、または結合することができる。これによって、第1音響発生部90-1は、連結部材171とカップリング部材181を利用した双方向の連結方式によって、第1フォーミング部55aの床面に配置し,または支持し,または結合することができる。
【0196】
支持部材50は、第1フォーミング部55aの床面に形成された第1ホール59をさらに含むことができる。第1ホール59は、第4連結部材171と連結し,または締結するネジ山を含むか、またはホールの形態を有することができ、これに限定されるものではない。
【0197】
本明細書の実施例に係る振動発生モジュール90の第2音響発生部90-2は、第1音響発生部90-1と同様に、複数の第5連結部材173とカップリング部材を用いた双方向の連結方式によって、第2フォーミング部床面に配置し,または支持し, または結合することができる。
【0198】
本明細書の一実例によるディスプレイ装置は、連結部材とカップリング部材を用いた双方向の連結方式によって振動発生モジュール90と放熱部材130および剛性部170を同時に支持部材50に連結し,または結合することにより部品数を減少することができる。また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動発生モジュール90と支持部材50との間の支持力または結合力を増加することができ、振動発生モジュール90の駆動(または振動)時の振動発生モジュール90と支持部材50との間の不要な振動による騒音の発生を防止することができる。
【0199】
図10は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の背面を示した図である。
図11は、
図10に示した支持フレームを示す図である。
図12は、
図10に示した線IV-IV’の断面図であって、これは
図1~
図9に示した支持フレームに複数の第4支持部を追加で構成したものである。これによって、以下の説明では、複数の第4支持とおよびそれと関連した構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0200】
図10~
図12を、
図3と結び付けると、本明細書の他の実施例に係る支持フレーム70は、第1連結部材20を介して、前面部材10の背面の縁部分に配置することができる。支持フレーム70は、支持部材50の側面を囲みながら支持部材50の背面の縁部分を支持する4面支持構造を含むことができる。
【0201】
一例として、支持フレーム70は、連結部71および支持部73を含むことができる。
【0202】
連結部71は、前面部材10の背面の縁部分に配置して、ディスプレイパネル30と重畳する開口部70aを含むことができる。連結部71は、第1連結部材20を介して、前面部材10の背面の縁部分に配置(または連結)することにより、前面部材10に支持されながら、支持部材50の側面を囲むことができる。例えば、連結部71は、第1~第4内側面71a、71b、71c、71dを含むことができる。連結部71の第1~第4内側面71a、71b、71c、71dは、支持部材50の側部53を囲むことができる。
【0203】
支持部73は、連結部71の内側面から開口部70aの方ヘ突出して支持部材50を支持することができる。例えば、支持部73は、支持部材50の背面の縁部分を支持する4面支持構造を含むことができる。
【0204】
一実施例に係る支持部73は、第1~第3支持部73a、73b、73c、及び複数の第4支持部73dを含むことができる。
【0205】
第1~第3支持部73a、73b、73cは、
図4~
図6に示すように、開口部70aを形成する連結部71の第1~第4内側面71a、71b、71c、71d中のディスプレイパネル30の第1縁部分と並んで第1内側面71aを除いた残りの第2~第4内側面71b、71c、71dのそれぞれから連結部71の開口部70aの方ヘ突出することができる。第1~第3支持部73a、73b、73cのそれぞれは、第2連結部材(またはカバー連結部材)60を介して支持部材50の第1~第3背面の縁部分にそれぞれ配置(または連結)することができる。
【0206】
複数の第4支持部73dは、連結部71の第1内側面71aから開口部70aの方ヘ突出することができる。複数の第4支持部73dのそれぞれは、複数のフレキシブル回路フィルム41との間に対応する領域を通過するように、第1内側面71aから開口部70aの方ヘ突出することができる。複数の第4支持部73dのそれぞれは、ディスプレイパネル30に連結した複数のフレキシブル回路フィルム41との間で支持部材50の第4背面の縁部分を支持することができる。例えば、複数の第4支持部73dのそれぞれは、第2連結部材(またはカバー連結部材)60を介して支持部材50の第4背面の縁部分に配置(または連結)することができる。
【0207】
複数のフレキシブル回路フィルム41のそれぞれは、複数の第4支持部73dとの間に設けられる第2ホール74に配置することができる。第2ホール74は、連結部71の第1内側面71aと支持部材50の側部53との間に配置することができる。これによって、ディスプレイパネル30のパッド部に連結した複数のフレキシブル回路フィルム41のそれぞれは、第2ホール74を通過して支持部材50の背面に曲げる(または折り畳む)ことができる。第2ホール74は、フィルム通過部、および通過部などであり得、用語に限定されるものではない。
【0208】
したがって、本明細書の他の実施例に係る支持フレーム70は、第1~第3支持部73a、73b、73cおよび、複数の第4支持部73dを含む支持部73を介して支持部材50の第1~第4背面の縁部分をそれぞれ支持することにより、支持部材50の剛性を均一にすることができる。支持部材50は、4面支持構造を有する支持フレーム70の支持部73に支持することにより、全体的に均一な剛性を有することができる。振動発生モジュール90の振動によって発生する1次振動モードは、振動発生モジュール90の周辺に形成することができ、振動発生モジュール90の振動領域とディスプレイパネル30の最大変位位置が互いに一致することにより、振動発生モジュール90の振動効率を向上することができ、これによってディスプレイパネル30の振動によって発生する音響の音圧および音質を向上することができる。
【0209】
図13は、本明細書の一実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を車両に適用した例を示したものである。
【0210】
図13を参照すると、本明細書の一実施例に係る車両は、ダッシュボード500、計器盤モジュール600、およびインフォテインメントモジュール700を含むことができる。
【0211】
ダッシュボード500は、運転席に向かう、または運転席に該当する第1領域(DA)、助手席に向かう、または助手席に該当する第2領域(PA)、及び第1領域(DA)と第2領域(PA)との間の第3領域(MA)を含むことができる。
【0212】
計器盤モジュール600は、ダッシュボード500の第1領域(DA)に配置された第1ディスプレイ610を含むことができる。計器盤モジュール600は、ダッシュボードモジュールまたは計器盤クラスタであり得、これに限定されるものではない。
【0213】
第1ディスプレイ610は、車両の運行時間、速度、燃料量、およびエンジン回転数などの運行関連情報と車両状態情報などの各種情報を運転者に提供することができる。
【0214】
第1ディスプレイ610は、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。これによって、第1ディスプレイ610は、車両のホストシステムから提供される車両の運行情報に該当する映像をディスプレイパネルに表示することができる。また、第1ディスプレイ610は、車両のホストシステムから提供される音響駆動信号による振動発生モジュールの振動に連動するディスプレイパネルの振動によって発生する音響を運転席の方に出力することができる。
【0215】
インフォテインメントモジュール700(またはインフォテインメントシステム)は、ダッシュボード500の第3領域(MA)(またはセンターフェイシア)に配置された第2ディスプレイ710を含むことができる。
【0216】
第2ディスプレイ710は、車両の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、マルチメディアシステムなどのように、車両利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結し、該当する車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応する音響を車両の搭乗者に提供することができる。
【0217】
第2ディスプレイ710は、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。これによって、第2ディスプレイ710は、車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報をディスプレイパネルに表示することができる。また、第2ディスプレイ710は、オーディオシステムおよび/またはマルチメディアシステムからの音響信号による振動発生モジュールの振動によって振動するディスプレイパネルから発生する音響を直接に出力することができる。そして、第2ディスプレイ710は、ディスプレイパネルに配置されたタッチ電極層を介して使用者のタッチを認識して、使用者とのインターフェースを実行することができる。
【0218】
第2ディスプレイ710は、ダッシュボード500の第2領域(PA)の方に拡張された長さを有することができる。例えば、第2ディスプレイ710は、ダッシュボード500の第3領域(MA)と第2領域(PA)に渡って配置することができる。
【0219】
したがって、本明細書の一実施例に係る車両は、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置が適用された第1ディスプレイ610を有する計器盤モジュール600を含むことにより、第1ディスプレイ610の振動によって発生する音響を運転者の顔の方に出力して運転者の耳に直接に伝達することができ、これによって、実質的に原音に近い音を運転者に伝達することができる。
【0220】
また、本明細書の一実施例に係る車両は、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置が、第2ディスプレイ710を有するインフォテインメントモジュール700を含むことにより、第2ディスプレイ710の振動によって発生する音響を運転者および/または車両の搭乗者の耳の方に出力することができ、これによって、実質的に原音に近い音を運転者および/または車両の搭乗者に提供することができる。
【0221】
また、本明細書の一実施例に係る車両は、計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2ディスプレイ710それぞれを音響出力のためのスピーカーに使用することができ、第1および第2ディスプレイ610、710のそれぞれの振動によって発生する音響を介して2チャンネルの立体音響を運転者および/または車両の搭乗者に伝達することができる。
【0222】
図14は、本明細書の他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図13に示したインフォテインメントモジュールの構造を変更したものである。これによって、以下の説明では、インフォテインメントモジュールとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0223】
図14を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメントモジュール700は、ダッシュボード500の第3領域(MA)に昇降可能に設置することができる。インフォテインメントモジュール700は、車両の電源オフまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード500の内部に収納または収容し、車両の電源オンまたは車両搭乗者の操作によってダッシュボード500上に突出することができる。
【0224】
一実施例に係るインフォテインメントモジュール700は、第2ディスプレイ710、およびディスプレイ昇降部を含むことができる。
【0225】
第2ディスプレイ710は、
図13に示した第2ディスプレイと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0226】
ディスプレイ昇降部は、ダッシュボード500の第3領域(MA)の内部に配置して第2ディスプレイ710を昇降可能に支持することができる。例えば、ディスプレイ昇降部は、車両の電源がオンされたり、車両の搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ710を上昇させてダッシュボード500上に突出させることができる。そして、ディスプレイ昇降部は、車両の電源オフまたは車両搭乗者の操作によって、第2ディスプレイ710を下降させてダッシュボード500の内部に収納または収容することができる。
【0227】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、
図13に示した車両と同じ効果を有することができる。
【0228】
図15は、本明細書のまた他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図14に示したインフォテインメントモジュールの構成を変更したものである。これによって、以下の説明では、インフォテインメントモジュールとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0229】
図15を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメントモジュール700は、ダッシュボード500の第3領域(MA)に昇降可能に設けた第2ディスプレイ710、第2ディスプレイ710を昇降させるディスプレイ昇降部、およびダッシュボード500の第2領域(PA)に設置した第3ディスプレイ730を含むことができる。
【0230】
第2ディスプレイ710とディスプレイ昇降部のそれぞれは、
図14に示した第2ディスプレイと、ディスプレイ昇降部のそれぞれと実質的に同じなので、これに対する重複説明は省略する。
【0231】
第3ディスプレイ730は、第2ディスプレイ710の機能を共有することができる。例えば、第3ディスプレイ730は、車両の内部に装着されたオーディオシステムと空調システム、およびマルチメディアシステムなどのような車両利便性システム、およびナビゲーションシステムと連結し、該当する車両利便性システムの制御のための制御アイコンおよびナビゲーションシステムから提供されるナビゲーション情報を表示し、オーディオシステム、および/またはマルチメディアシステムから提供される音響信号に対応する音響を車両の助手席搭乗者に提供することができる。また、第3ディスプレイ730は、助手席搭乗者の無線通信機器との無線通信を介して映像情報または音響情報を送受信することができ、受信した映像情報をディスプレイパネルに表示することができる。
【0232】
第3ディスプレイ730は、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0233】
第3ディスプレイ730は、ダッシュボード500の第3領域(MA)の方に拡張された長さを有することができる。例えば、第3ディスプレイ730は、ダッシュボード500の第2領域(PA)と第3領域(MA)にわたって配置することができる。
【0234】
計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2および第3ディスプレイ710、730のそれぞれは、車両内での音響出力のためのパネルスピーカーとして用いることができる。
【0235】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、
図13または
図14に示した車両と同じ効果を有することができ、計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2および第3ディスプレイ710、730それぞれを音響出力のためのスピーカーに使用することができ、第1~第3ディスプレイ610、710、730それぞれの振動によって発生する音響を介して3チャンネルの立体音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0236】
図16は、本明細書の他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図13に示したインフォテインメントモジュールの構成を変更したものである。これによって、以下の説明では、インフォテインメントモジュールとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0237】
図16を参照すると、本明細書の実施例に係るインフォテインメントモジュール700は、運転席(または運転席シート)800の背面に配置された第4ディスプレイ750、および助手席(または助手席シート)900の背面に配置された第5ディスプレイ770をさらに含むことができる。
【0238】
第4ディスプレイ750は、運転席800のヘッドレストに配置し、または埋め込むことができ、第5ディスプレイ770は、助手席900のヘッドレストに配置し、または埋め込むことができる。
【0239】
第4及び第5ディスプレイ750、770それぞれは、
図1~
図12に示した本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を含むので、これに対する重複説明は省略する。
【0240】
第4及び第5ディスプレイ750、770それぞれは、第2ディスプレイ710の機能を共有することができる。また、第4及び第5ディスプレイ750、770のそれぞれは、後部座席の搭乗者の無線通信機器との無線通信を介して映像情報または音響情報を送受信することができ、受信した映像情報をディスプレイパネルに表示することができる。
【0241】
計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2、第4及び第5ディスプレイ710、750、770それぞれは、車両内での音響出力のためのパネルスピーカーとして用いることができる。
【0242】
したがって、本明細書の他の実施例に係る車両は、
図13に示した車両と同じ効果を有することができ、計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2、第4及び第5ディスプレイ710、750、770それぞれを音響出力のためのスピーカーに用いることができ、第1、第2、第4及び第5ディスプレイ610、710、750、770それぞれの振動によって発生する音響を介して、4チャンネルの立体音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0243】
他の例としては、本明細書の他の実施例に係る車両では、インフォテインメントモジュール700の第2ディスプレイ710は、
図14に示すように、ダッシュボード500の第3領域(MA)に昇降可能に設置することができる。また、インフォテインメントモジュール700は、
図15に示した第3ディスプレイ730をさらに含むことができる。この場合、計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2~第5ディスプレイ710、730、750、770のうちの少なくとも一つを音響出力のためのスピーカーに使用することができ、第1~第5ディスプレイ610、710、730、750、770のうちの少なくとも一つに含まれているディスプレイパネルの振動によって発生する音響を運転者および/または車両搭乗者に伝達することができる。
【0244】
図17は、本明細書のまた他の実施例に係る車両を示す図であって、これは、
図13~
図16のいずれかに示した車両の内部にスピーカーを追加で構成したものである。これによって、以下の説明では、別途のスピーカーとそれに関連する構成を除いた残りの同一構成の重複説明は簡略にするか、または省略する。
【0245】
車両の内部には、残響(reverberation)が激しく、音波がぶつかる屈曲が多くて所望する音響を出力することが難しいという問題がある。したがって、車両の内部または車両本体に本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を構成する場合には、車両に配置されているスピーカーを小さい大きさで具現することができ、音響が改善した車両を具現することができる長所がある。
【0246】
図17を参照すると、本明細書のまた他の実施例に係る車両は、ダッシュボードスピーカー(DBS)、左側フロントドアスピーカー(LFS)、右側フロントドアスピーカー(RFS)、左側リアドアスピーカー(LRS)、右側リアドアスピーカー(RRS)、およびリアデコ(リアダッシュボード)スピーカー(RDS)のうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0247】
ダッシュボードスピーカー(DBS)は、ダッシュボード500の左側縁に配置された第1ダッシュボードスピーカー(DBS1)、およびダッシュボード500の右側縁に配置された第2ダッシュボードスピーカー(DBS2)のうちの少なくとも一つを含むことができる。例えば、第1ダッシュボードスピーカー(DBS1)と第2ダッシュボードスピーカー(DBS2)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。
【0248】
左側フロントドアスピーカー(LFS)は、第1~第3左側フロントスピーカー(LFS1、LFS2、LFS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0249】
第1左側フロントスピーカー(LFS1)は、ダッシュボードに隣接する左側のフロントドアの第1部分に配置することができる。第2左側フロントスピーカー(LFS2)は左側のフロントドアの中央部に配置することができる。第3左側フロントスピーカー(LFS3)は左側リアドアに隣接した左側のフロントドアの第2部分に配置することができる。例えば、第1左側フロントスピーカー(LFS1)は、
図1~
図12に示したディスプレイ装置で具現されたディスプレイパネルスピーカーであり得る。この場合、左側フロントスピーカーは、ディスプレイパネルの振動によって音響を出力することができ、車両の左側面に配置された左側後方カメラからの映像を表示する左側サイドミラーの役割を兼ねることができる。
【0250】
右側フロントドアスピーカー(RFS)は、第1~第3右側フロントスピーカー(RFS1、RFS2、RFS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0251】
第1右側フロントスピーカー(RFS1)はダッシュボードに隣接する右側フロントドアの第1部分に配置することができる。第2右側フロントスピーカー(RFS2)は右側のフロントドアの中央部に配置することができる。第3右側フロントスピーカー(RFS3)は右側リアドアに隣接する右側フロントドアの第2部分に配置することができる。例えば、第1右側フロントスピーカー(RFS1)は、
図1~
図12に示したディスプレイ装置で具現されたディスプレイパネルスピーカーであり得る。この場合には、右側フロントスピーカーは、ディスプレイパネルの振動によって音響を出力することができ、車両の右側面に配置された右後方カメラからの映像を表示する右側のサイドミラーの役割を兼ねることができる。
【0252】
第1左側フロントスピーカー(LFS1)と第1右側フロントスピーカー(RFS1)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1左側フロントスピーカー(LFS1)と第1右側フロントスピーカー(RFS1)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0253】
第2左側フロントスピーカー(LFS2)と第2右側のフロントスピーカー(RFS2)それぞれは、ツイーター(tweeter)または2kHz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1および第2左側フロントスピーカー(LFS1、LFS2)と、第1及び第2右側のフロントスピーカー(RFS1、RFS2)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0254】
第3左側フロントスピーカー(LFS3)と第3右側フロントスピーカー(RFS3)それぞれは、ウーファー(woofer)、ミッドウーファー(mid-woofer)、およびサブウーファー(sub-woofer)のいずれかひとつであり得、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第3左側フロントスピーカー(LFS3)と第3右側フロントスピーカー(RFS3)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0255】
左側リアドアスピーカー(LRS)は、第1~第3左側リアスピーカー(LRS1、LRS2、LRS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0256】
第1左側リアスピーカー(LRS1)は、左側フロントドアに隣接する左側リアドアの第1部分に配置することができる。第2左側リアスピーカー(LRS2)は、左側リアドアの中間部分に配置することができる。第3左側リアスピーカー(LRS3)は、リアデコ(リアダッシュボード:RD)に隣接する左側リアドアの第2部分に配置することができる。
【0257】
右側リアドアスピーカー(RRS)は、第1~第3右リアスピーカー(RRS1、RRS2、RRS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0258】
第1右側リアスピーカー(RRS1)は、右側フロントドアに隣接する右側リアドアの第1部分に配置することができる。第2右側リアスピーカー(RRS2)は、右側リアドアの中間部分に配置することができる。第3右側リアスピーカー(RRS3)は、リアデコ(RD)に隣接する右側リアドアの第2部分に配置することができる。
【0259】
第1左側リアスピーカー(LRS1)と第1右側リアスピーカー(RRS1)それぞれは、ツイーター(tweeter)または2kHz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1左側リアスピーカー(LRS1)と第1右側リアスピーカー(RRS1)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0260】
第2左側リアスピーカー(LRS2)と第2右側リアスピーカー(RRS2)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第1および第2左側リアスピーカー(LRS1、LRS2)と、第1及び第2右側リアスピーカー(RRS1、RRS2)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0261】
第3左側リアスピーカー(LRS3)と第3右側リアスピーカー(RRS3)それぞれは、ウーファー(woofer)、ミッドウーファー(mid-woofer)、およびサブウーファー(sub-woofer)のいずれかひとつであり得、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。第3左側リアスピーカー(LRS3)と第3右側リアスピーカー(RRS3)それぞれから出力する音響は、合わさって出力され得る。
【0262】
リアデコスピーカー(RDS)は、リアデコ(RD)の左側縁に配置された第1リアデコスピーカー(RDS1)、リアデコ(RD)の右側縁に配置された第2リアデコスピーカー(RDS2)、およびリアデコ(RD)の中間に配置された第3リアデコスピーカー(RDS3)のうちの少なくとも一つを含むことができる。
【0263】
第1リアデコスピーカー(RDS1)及び第2リアデコスピーカー(RDS2)それぞれは、ミッドレンジ(mid-range)またはフルレンジ(full-range)を有する150Hz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。
【0264】
第3リアデコスピーカー(RDS3)は、ウーファー(woofer)、ミッドウーファー(mid-woofer)、およびサブウーファー(sub-woofer)のいずれか一つであり得、60Hz~150Hzの音響を出力するスピーカー、少なくとも一つのツイーター(tweeter)、または2kHz~20kHzの音響を出力するスピーカーであり得る。
【0265】
車両の前方ガラスを眺める方向を基準として、左側と右側に配置するスピーカーは、対称的に構成することができる。例えば、車両内部の左側に配置するスピーカーから出力する音響の周波数は150Hz~20kHzおよび2kHz~20kHzのいずれか一つ以上であり得、車両内部の右側に配置する音響発生装置から出力する音響の周波数は、150Hz~20kHzおよび2kHz~20kHzのいずれか一つ以上であり得る。このようにスピーカーを構成する場合、車両内部の左側および右側から出力される音像定位感を向上することができる。
【0266】
したがって、本明細書のまた他の実施例に係る車両は、計器盤モジュール600の第1ディスプレイ610とインフォテインメントモジュール700の第2~第5ディスプレイ710、730、750、770のうちの少なくとも一つ以上を音響出力のためのスピーカーに使用することができ、第1~第5ディスプレイ610、710、730、750、770のうちの少なくとも一つ以上に含まれたディスプレイパネルの振動によって発生する音響を出力すると同時にダッシュボード500とリアデコ(RD)および左右側のドアのうち少なくとも一つ以上に配置された少なくとも一つ以上のスピーカーから音響を出力することにより、多チャンネルのサラウンド立体音響を運転者および/または車両の搭乗者に提供することができる。
【0267】
図18は、本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置の音圧レベル特性を測定したグラフである。
図18の音圧レベルの測定は、Audio Precision社のAPX525を利用し、サインスイープ(sine sweep)を100~20kHzで印加し、ディスプレイパネルから1m離れた位置で音圧レベルを測定した。サインスイープは短時間でスイープをする方式であり得、この方式に制限されるものではない。
図18で、横軸は周波数(frequency,Hz)を示し、縦軸は音圧レベル(Sound Pressure Level,dB)を示す。
【0268】
本明細書の第1例(点線)は、
図3に示したディスプレイ装置で補強部と剛性部が配置されていないディスプレイ装置を準備し、本明細書の第2例(太い実線)は、
図3に示したディスプレイ装置で補強部と剛性部が配置されたディスプレイ装置を準備した。
【0269】
図18から分かるように、本明細書の第1例(点線)によるディスプレイ装置および本明細書の第2例(太い実線)によるディスプレイ装置は、50dB以上の音圧レベルを有する100Hz~20kHzの音響を出力することが分かる。これによって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、別途のスピーカーがなくても、ディスプレイパネルの振動によって100Hz~20kHzの範囲を有する音響を出力することができる。
【0270】
音響の音圧レベルは、距離の二乗に比例して減少する。0.5m離れて会話する人の声の音圧レベルが約60dB前後である点を勘案すれば、2m前後で離れている聴取者がディスプレイ装置から出力される音響を容易に聴取することができる音圧レベルは、約72dB~75dBを満足しなければならない。
【0271】
74dBの音圧レベルを基準にしたときに、本明細書の第1例(点線)に基づくディスプレイ装置は2m前後で離れている聴取者に300Hz~20kHzの音響を提供することができ、本明細書の第2例(太い実線)に基づくディスプレイ装置は2m前後離れている聴取者に250Hz~20kHzの音響を提供することができる。
【0272】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの振動によって音響を出力するさまざまなアプリケーションに適用することが可能である。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブド機器(curved apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、テレビ、ウォールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動発生モジュールは、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動発生モジュールを照明装置に適用する場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。
【0273】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置および車両は、以下のように説明することができる。
【0274】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材、前面部材の背面に配置され、支持部材の側面を囲むように構成され、支持部材を支持する支持フレーム、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0275】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材の背面に配置され、ディスプレイパネルと連結した駆動回路部をさらに含み、駆動回路部は、ディスプレイパネルと連結した少なくとも一つのフレキシブル回路フィルムを含むことができる。本明細書のいくつかの例によると、支持部材の背面に配置してフレキシブル回路フィルムを含む駆動回路部を含み、フレキシブル回路フィルムは、ディスプレイパネルと連結した少なくとも一つであり得る。
【0276】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、前面部材の背面の縁部分に配置され、ディスプレイパネルと重畳する開口部を有する連結部、および連結部の内側面から開口部の方ヘ突出する支持部を含むことができる。
【0277】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルの一側縁部分に配置されたパッド部および支持部材の背面に配置されてパッド部と連結した駆動回路部をさらに含み、支持部は、ディスプレイパネルの一側縁部分と並んで連結部の第1内側面から突出しないで連結部の第2~第4内側面それぞれから開口部の方ヘ突出する第1~第3支持部を含むことができる。
【0278】
本明細書のいくつかの実施例によると、、ディスプレイパネルの一側縁部分に配置されたパッド部、および支持部材の背面に配置されてパッド部と連結した駆動回路部をさらに含み、支持部は、ディスプレイパネルの一側縁部分と並んで連結部の第1内側面から突出しないで連結部の第2~第4内側面それぞれから開口部の方ヘ突出する第1~第3支持部、及び連結部の第1内側面から開口部の方ヘ突出する複数の第4支持部を含むことができる。
【0279】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路部は、ディスプレイパネルのパッド部に連結した少なくとも一つのフレキシブル回路フィルムを含み、少なくとも一つの第4支持それぞれは、複数のフレキシブル回路フィルム間で支持部材の背面の縁部分を支持することができる。
【0280】
本明細書のいくつかの実施例によると、、支持部材の背面に配置され、ディスプレイパネルに連結した駆動回路、及び駆動回路部の背面を覆う回路保護部をさらに含むことができる。
【0281】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームの第1長さ方向または第1長さ方向と交差する第2長さ方向と平行に配置された複数の補強部をさらに含み、複数の補強部それぞれは支持フレームの背面に配置することができる。
【0282】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールは、ディスプレイパネルの背面の第1領域を振動させるように構成された第1音響発生部、およびディスプレイパネルの背面の第2領域を振動させるように構成された第2音響発生部を含むことができる。
【0283】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材は、ディスプレイパネルの背面に配置された支持プレート、ディスプレイパネルの背面の第1領域と重畳する支持プレートの第1領域に配置される第1収容部、およびディスプレイパネルの背面の第2領域と重畳する支持プレートの第2領域に配置される第2収容部を含むことができる。
【0284】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1収容部と第2収容部のそれぞれに配置された第1及び第2放熱部材をさらに含むことができる。
【0285】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1収容部と第2収容部に配置された剛性部をさらに含むことができる。
【0286】
本明細書のいくつかの実施例によると、、第1収容部と第2収容部との間に配置された剛性部をさらに含むことができる。
【0287】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1収容部と剛性部の間に配置された第1放熱部材、及び第2収容部と剛性部の間に配置された第2放熱部材をさらに含むことができる。
【0288】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1収容部と剛性部の間に配置された第1放熱部材、及び第2収容部と剛性部の間に配置された第2放熱部材をさらに含むことができる。
【0289】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルと支持部材との間に配置されたパーティションをさらに含み、パーティションは、ディスプレイパネルの背面の第1領域と背面の第2領域との間に配置することができる。
【0290】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、前面部材の背面に配置され、ディスプレイパネルと重畳する開口部を有する支持フレーム、支持フレームの開口部上に配置され、ディスプレイパネルの側面を囲むように構成された支持部材、支持部材の背面に配置されたプリント回路基板、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0291】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、前面部材と開口部との間に配置されて支持部材を支持する支持部を含むことができる。
【0292】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部は、開口部を形成する連結部の第1~第4内側面のうち、ディスプレイパネルの一側縁部分と並んで第1内側面を除いた残りの第2~第4内側面それぞれから開口部の方ヘ突出した第1~第3支持部、及び連結部の第1内側面から開口部の方ヘ突出した複数の第4支持部を含むことができる。
【0293】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームは、開口部を含む連結部、ディスプレイパネルの一側縁部分と並んで連結部の第1内側面から突出しないで連結部の第2~第4内側面それぞれから開口部の方ヘ突出する第1~第3支持部、及び連結部の第1内側面から開口部の方ヘ突出する複数の第4支持部をさらに含むことができる。
【0294】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持フレームの第1長さ方向または第1長さ方向と交差する第2長さ方向と平行に配置された複数の補強部をさらに含み、複数の補強部それぞれは支持フレームの背面に配置することができる。
【0295】
本明細書のいくつかの実施例によると。支持部材は、ディスプレイパネルの背面に配置された支持プレート、および支持プレートに配置された複数の収容部を含み、振動発生モジュールは、複数の収容部に支持され得る。
【0296】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の収容部に配置された剛性部をさらに含むことができる。
【0297】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の収容部の間に配置された剛性部をさらに含むことができる。
【0298】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の収容部のそれぞれに配置された放熱部材をさらに含むことができる。
【0299】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の収容部に配置された剛性部、および複数の収容部それぞれと剛性部の間に配置された複数の放熱部材をさらに含むことができる。
【0300】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材とディスプレイパネルの間に配置されたパーティションをさらに含むことができる。
【0301】
本明細書のいくつかの実施例によると、支持部材とディスプレイパネルとの間に配置された少なくとも一つのパーティション部材をさらに含むことができる。
【0302】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動発生モジュールとディスプレイパネルとの間に配置された断熱部材をさらに含むことができる。
【0303】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域を有するダッシュボード、およびダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュールを含み、第1ディスプレイは、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材、前面部材の背面に配置されて支持部材の側面を囲むように構成され、支持部材を支持する支持フレーム、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0304】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域を有するダッシュボード、およびダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュールを含み、第1ディスプレイは、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、前面部材の背面に配置され、ディスプレイパネルと重畳する開口部を有する支持フレーム、支持フレームの開口部上に配置され、ディスプレイパネルの側面を囲むように構成された支持部材、支持部材の背面に配置されたプリント回路基板、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0305】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域と、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材、前面部材の背面に配置され支持部材の側面を囲むように構成され、支持部材を支持する支持フレーム、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0306】
本明細書の実施例に係る車両は、運転席に面する第1領域と助手席に面する第2領域および、第1領域と第2領域との間の第3領域を有するダッシュボード、ダッシュボードの第1領域に配置された第1ディスプレイを有する計器盤モジュール、およびダッシュボードの第3領域に配置された第2ディスプレイ、ダッシュボードの第2領域に配置された第3ディスプレイ、運転席の背面に配置された第4ディスプレイ、および助手席の背面に配置された第5ディスプレイのうち少なくとも一つ以上を有するインフォテインメントモジュールを含み、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、ディスプレイ装置を含み、ディスプレイ装置は、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、前面部材の背面に配置されてディスプレイパネルと重畳する開口部を有する支持フレーム、支持フレームの開口部上に配置されディスプレイパネルの側面を囲むように構成された支持部材、支持部材の背面に配置されたプリント回路基板、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0307】
本明細書の実施例に係る車両は、ディスプレイ装置を含むダッシュボードを含み、ディスプレイは、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置されたフロント部材、ディスプレイパネルの背面に配置された支持部材、前面部材の背面に配置されて支持部材の側面を囲むように構成され、支持部材を支持する支持フレーム、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0308】
本明細書の実施例に係る車両は、ディスプレイ装置を含むダッシュボードを含み、ディスプレイは、映像を表示するように構成されたディスプレイパネル、ディスプレイパネルの前面に配置された前面部材、前面部材の背面に配置され、ディスプレイパネルと重畳する開口部を有する支持フレーム、支持フレームの開口部上に配置され、ディスプレイパネルの各側面を囲むように構成された支持部材、支持部材の背面に配置されたプリント回路基板、および支持部材に支持されてディスプレイパネルを振動させるように構成された振動発生モジュールを含むことができる。
【0309】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1~第5ディスプレイのうちの少なくとも一つ以上は、振動発生モジュールの振動によるディスプレイパネルの振動によって音響を出力することができる。
【0310】
本明細書のいくつかの実施例によると、左側フロントドア、右側フロントドア、左側リアドア、右側リアドア、およびリアデコをさらに含み、ダッシュボードに配置された少なくとも一つのダッシュボードスピーカー、左側フロントドアに配置された少なくとも一つの左側フロントドアスピーカー、右側フロントドアに配置された少なくとも一つの右側フロントドアスピーカー、左側リアドアに配置された少なくとも一つの左側リアドアスピーカー、右側リアドアに配置された少なくとも一つの右側リアドアスピーカー、およびリアデコに配置された少なくとも一つのリアデコスピーカーのうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0311】
上述した本明細書の例で説明した特徴、構造、効果などは、本明細書の少なくとも一つの例に含まれており、必ずしも一つの例のみに限定されるものではない。さらに、本明細書の少なくとも一つの例で例示された特徴、構造、効果などは、本明細書が属する分野の通常の知識を有する者によって、異なる例に対しても組み合わせ、または変形して実施可能である。したがって、これらの組み合わせと変形に係る内容は、本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【0312】
以上で説明した本明細書では、前述した実施例及び添付した図に限定されるものではなく、本明細書の技術的事項を逸脱しない範囲内で、複数の置換、変形及び変更が可能であることが本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者にとって明らかであろう。したがって、本明細書の範囲は、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲そしてその等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本明細書の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。