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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-10
(45)【発行日】2024-09-19
(54)【発明の名称】バウンダリースキャン試験方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/28 20060101AFI20240911BHJP
   G01R 31/3177 20060101ALI20240911BHJP
   G06F 11/22 20060101ALI20240911BHJP
【FI】
G01R31/28 W
G01R31/3177
G06F11/22 673D
G01R31/28 G
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023515556
(86)(22)【出願日】2021-03-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-20
(86)【国際出願番号】 CN2021082537
(87)【国際公開番号】W WO2022088595
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2023-03-08
(31)【優先権主張番号】202011171231.0
(32)【優先日】2020-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520412486
【氏名又は名称】深▲セン▼市紫光同創電子有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】趙 世贇
(72)【発明者】
【氏名】劉 蒲霞
(72)【発明者】
【氏名】傅 啓攀
【審査官】島▲崎▼ 純一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07752004(US,B1)
【文献】特開平11-326460(JP,A)
【文献】特開平11-231027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/28
G01R 31/3177
G06F 11/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
FPGA上位デバイスとFPGAとFPGA下位デバイスとをバウンダリースキャン試験の対象とし、第1のデバイスの出力PADから第2のデバイスの入力PADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法であって、
前記第1のデバイスは前記FPGA上位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGAであり、テスト対象の出力PADは前記FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PADであり、テスト対象の入力PADは前記FPGAのテスト対象の入力PADであり、
前記FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップS10と、
前記テスト対象の出力PADから前記テスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップS20と、
テスト励起を入力するステップS30と、
前記テスト励起を、前記FPGA下位デバイスのテストデータ出力を介して送出するステップS40と、
応答解析および故障診断するステップS50と、
を含み、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介して前記FPGAをテストモードに設定し、前記FPGAの前記テスト対象の入力PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、前記テスト励起を入力し、EXTEST指令を入力して、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイスの前記テスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起を前記FPGAの前記テスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに更新すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記バイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに移動することを含む、
ことを特徴とするバウンダリースキャン試験方法。
【請求項2】
FPGA上位デバイスとFPGAとFPGA下位デバイスとをバウンダリースキャン試験の対象とし、第1のデバイスの出力PADから第2のデバイスの入力PADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法であって、
前記第1のデバイスは前記FPGA上位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGA下位デバイスでありテスト対象の出力PADは前記FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PADでありテスト対象の入力PADは前記FPGA下位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップS10と、
前記テスト対象の出力PADから前記テスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップS20と、
テスト励起を入力するステップS30と、
前記テスト励起を、前記FPGA下位デバイスのテストデータ出力を介して送出するステップS40と、
応答解析および故障診断するステップS50と、
を含み、
前記ステップS30は、前記テスト励起を入力し、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイスの前記テスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスの前記テスト対象の入力PADに更新することを含む、
ことを特徴とするバウンダリースキャン試験方法。
【請求項3】
FPGA上位デバイスとFPGAとFPGA下位デバイスとをバウンダリースキャン試験の対象とし、第1のデバイスの出力PADから第2のデバイスの入力PADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法であって、
前記第1のデバイスは前記FPGAであり、前記第2のデバイスは前記FPGA上位デバイスでありテスト対象の出力PADは前記FPGAのテスト対象の出力PADでありテスト対象の入力PADは前記FPGA上位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップS10と、
前記テスト対象の出力PADから前記テスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップS20と、
テスト励起を入力するステップS30と、
前記テスト励起を、前記FPGA下位デバイスのテストデータ出力を介して送出するステップS40と、
応答解析および故障診断するステップS50と、
を含み、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介して前記FPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAの前記テスト対象の出力PADおよびFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、前記テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAの前記テスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイスの前記テスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに移動すること、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記バイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに取り込むことを含む、
ことを特徴とするバウンダリースキャン試験方法。
【請求項4】
FPGA上位デバイスとFPGAとFPGA下位デバイスとをバウンダリースキャン試験の対象とし、第1のデバイスの出力PADから第2のデバイスの入力PADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法であって、
前記第1のデバイスは前記FPGAであり、前記第2のデバイスは前記FPGA下位デバイスでありテスト対象の出力PADは前記FPGAのテスト対象の出力PADでありテスト対象の入力PADは前記FPGA下位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップS10と、
前記テスト対象の出力PADから前記テスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップS20と、
テスト励起を入力するステップS30と、
前記テスト励起を、前記FPGA下位デバイスのテストデータ出力を介して送出するステップS40と、
応答解析および故障診断するステップS50と、
を含み、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介して前記FPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAの前記テスト対象の出力PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、前記テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリーレジストに移動し更新すること、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAの前記テスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスの前記テスト対象の入力PADに取り込むことを含む、
ことを特徴とするバウンダリースキャン試験方法。
【請求項5】
FPGA上位デバイスとFPGAとFPGA下位デバイスとをバウンダリースキャン試験の対象とし、第1のデバイスの出力PADから第2のデバイスの入力PADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法であって、
前記第1のデバイスは前記FPGA下位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGA上位デバイスでありテスト対象の出力PADは前記FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PADでありテスト対象の入力PADは前記FPGA上位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップS10と、
前記テスト対象の出力PADから前記テスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップS20と、
テスト励起を入力するステップS30と、
前記テスト励起を、前記FPGA下位デバイスのテストデータ出力を介して送出するステップS40と、
応答解析および故障診断するステップS50と、
を含み、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、前記テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むこと、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスの前記テスト対象の出力PADに移動し更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイスの前記テスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むこと、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記バイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むことを含む、
ことを特徴とするバウンダリースキャン試験方法。
【請求項6】
FPGA上位デバイスとFPGAとFPGA下位デバイスとをバウンダリースキャン試験の対象とし、第1のデバイスの出力PADから第2のデバイスの入力PADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法であって、
前記第1のデバイスは前記FPGA下位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGAでありテスト対象の出力PADは前記FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PADでありテスト対象の入力PADは前記FPGAのテスト対象の入力PADであり、
前記FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップS10と、
前記テスト対象の出力PADから前記テスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップS20と、
テスト励起を入力するステップS30と、
前記テスト励起を、前記FPGA下位デバイスのテストデータ出力を介して送出するステップS40と、
応答解析および故障診断するステップS50と、
を含み、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させ、前記FPGAの前記テスト対象の入力PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後から2番目の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、前記テスト励起を入力すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記バイパス回路によって前記テスト励起をFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに取り込むこと、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスの前記テスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAの前記テスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに取り込んで更新すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAの最後から2番目の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むことを含む、
ことを特徴とするバウンダリースキャン試験方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、チップテストの分野に関し、特にバウンダリースキャン試験方法に関する。
【背景技術】
【0002】
JTAG(Joint Test Action Group、国際標準のテストプロトコル)は、国際標準テストプロトコル(IEEE 1149.1交換)に準拠し、主にチップ内部のテストに使用される。現在、ほとんどのアドバンスドデバイスはJTAGプロトコル、例えばDSP、FPGAデバイスなどをサポートすることができる。JTAGテストとは、JTAGピンを通じてテスト励起および分析テスト応答を行い、テスト対象回路の故障診断を可能にすることができる。バウンダリースキャンテスト(BST)とは、JTAGバスを通じて、チップピン(PAD)のバウンダリースキャンユニットを用いてデジタル回路に対するテストを実現する。バウンダリースキャンテストはシンプルかつ高速で、研究開発、生産、保守に至る製品サイクル全体をカバーできるという利点があり、製品のテストコストを大幅に削減することができる。バウンダリースキャンユニットをデバイス信号の入力端口、出力端口、双方向端口、ドライステートポート端口に配置し、バウンダリースキャンユニットを接続して、バウンダリースキャンチェーンを構成する。現在、バウンダリースキャンテストはハードウェアで実施されているが、ハードウェアでバウンダリースキャンを実現することは比較的大きな欠点がある。第1に、すべてのPADにバウンダリースキャンテストを実施する必要があるため、テスト時間が長くなり、第2に、テストの配置が柔軟ではなく、テストする必要があるPADを特定することができない。
【0003】
これらを鑑み、上記問題を解決して、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させるために、新しいバウンダリースキャン試験方法が緊急に求められている。
【発明の概要】
【0004】
これに基づいて、本出願は、テストする必要のあるPADのみテストするだけで、テスト必要のないPADをスキップして、より迅速にバウンダリースキャンテストを実施するバウンダリースキャン試験方法を提供する。
【0005】
上記の目的を達成するために、本出願は、第1のデバイスから第2のデバイスPADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法を提供し、この方法は、
S10、FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集してバイパス回路を設けるステップと、
S20、テスト対象の出力PADからテスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップと、
S30、テスト励起を入力するステップと、
S40、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスのTDOを介して送出するステップと、
S50、応答解析および故障診断するステップと、を含む。
【0006】
好ましくは、前記第1のデバイスは前記FPGA上位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGAであり、前記テスト対象の出力PADは前記FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PADであり、前記テスト対象の入力PADは前記FPGAのテスト対象の入力PADであり、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介して前記FPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのテスト対象の入力PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させるユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、テスト励起を入力し、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起を前記FPGAのテスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに更新すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに移動することを含む。
【0007】
好ましくは、前記第1のデバイスは前記FPGA上位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGA下位デバイスであり、前記テスト対象の出力PADは前記FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PADであり、前記テスト対象の入力PADは前記FPGA下位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記ステップS30は、テスト励起を入力し、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイステスト対象の入力PADに更新することを含む。
【0008】
好ましくは、前記第1のデバイスは前記FPGAであり、前記第2のデバイスは前記FPGA上位デバイスであり、前記テスト対象の出力PADは前記FPGAのテスト対象の出力PADであり、前記テスト対象の入力PADは前記FPGA上位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介して前記FPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAのテスト対象の出力PAD和FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのテスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイステスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに移動すること、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに取り込むことを含む。
【0009】
好ましくは、前記第1のデバイスは前記FPGAであり、前記第2のデバイスは前記FPGA下位デバイスであり、前記テスト対象の出力PADは前記FPGAのテスト対象の出力PADであり、前記テスト対象の入力PADは前記FPGA下位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介して前記FPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAのテスト対象の出力PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリーレジストに移動し更新すること、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのテスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイステスト対象の入力PADに取り込むことを含む。
【0010】
好ましくは、前記第1のデバイスは前記FPGA下位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGA上位デバイスであり、前記テスト対象の出力PADは前記FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PADであり、前記テスト対象の入力PADは前記FPGA上位デバイステスト対象の入力PADであり、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むこと、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PADに移動し更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGA上位デバイステスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むこと、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起をバイパス回路によって前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに取り込むことを含む。
【0011】
好ましくは、前記第1のデバイスは前記FPGA下位デバイスであり、前記第2のデバイスは前記FPGAであり、前記テスト対象の出力PADは前記FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PADであり、前記テスト対象の入力PADは前記FPGAのテスト対象の入力PADであり、
前記ステップS10は、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに接続させ、前記FPGAのテスト対象の入力PADを前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後から第2の多重化または汎用PADに接続させるというユーザ論理機能を編集することを含み、
前記ステップS30は、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、バイパス回路によって前記テスト励起をFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADに取り込むこと、前記テスト励起を前記FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PADのバウンダリースキャンレジストに移動し更新すること、EXTEST指令を入力し、前記テスト励起を前記FPGAのテスト対象の入力PADのバウンダリースキャンレジストに取り込んで更新すること、INTEST指令を入力し、前記テスト励起をFPGAの最後から第2の多重化または汎用PADのバウンダリースキャン器に取り込むことを含む。
【発明の効果】
【0012】
本出願は以下の有益な効果を有する。本出願は、バウンダリースキャン試験方法を提供し、このバウンダリースキャン試験方法は、FPGAユーザ論理で機能編集を行い、バイパス回路を設け、テストする必要のないPADをバイパス回路によって除去する。本出願は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させることができる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを配置することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願のバウンダリースキャン試験方法のフローチャートである。
図2】本出願の実施例1の模式図である。
図3】本出願の実施例2の模式図である。
図4】本出願の実施例3の模式図である。
図5】本出願の実施例4の模式図である。
図6】本出願の実施例5の模式図である。
図7】本出願の実施例6の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本出願をより容易に理解するために、以下、関連する添付図面を参照しながら本出願をより完全に説明する。添付図面には本出願の好ましい実施例が示されている。しかし、本出願は様々異なる懈怠で実施することができ、本明細書に記載される実施例に限定されない。むしろ、これらの実施例は、本出願の開示内容についてのより徹底的かつ包括的な理解を提供することを目的として提供される。
【0015】
特に定義しない限り、本明細書で使用されるすべての技術および科学用語は本出願の技術分野に属する当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書において使用される用語は具体的な実施例を説明する目的でのみ使用され、本出願を限定することを意図しない。
【0016】
図1を参照すると、本出願のバウンダリースキャン試験方法のフローチャートである。
本出願は、第1のデバイスから第2のデバイスPADへの接続性をテストするためのバウンダリースキャン試験方法を提供し、この方法は、
S10、FPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集し、バイパス回路を設けるステップと、
S20、テスト対象の出力PADからテスト対象の入力PADへの接続性をテストするというテスト指令をロードするステップと、
S30、TDI(テストデータ入力)によってテスト励起を入力するステップと、
S40、テスト励起をFPGA下位デバイスのTDO(テストデータ出力)を介して送出するステップと、
S50、応答解析および故障診断するステップとを含む。
【0017】
本出願は、ユーザ論理機能を編集してテストに必要なPADを接続し、テスト必要のないPADをバイパス回路によってスキップすることにより、バウンダリースキャンテストのスキャンチェーンを短縮し、テストの速度および柔軟性を増加することができる。以下、より具体的な実施例を参照しながら本出願のステップをより深く説明する。
【0018】
(実施例1)
図2は、本出願の実施例1のバウンダリースキャン試験方法の模式図である。具体的に、本実施例では、第1のデバイスはFPGA上位デバイスであり、第2のデバイスはFPGAであり、FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PAD(出力PAD S)からFPGAのテスト対象の入力PAD(入力PAD D)への接続性をテストする。
【0019】
具体的に、以下のステップによってバウンダリースキャンテストを実現する。
S10、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、入力PAD Dを出力PAD Eに接続させ、バイパス回路を設けるというユーザ論理機能を編集する。ここで、PAD EはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADである。
【0020】
S20、FPGA上位デバイス出力PAD SからFPGA入力PAD Dへの接続性をテストするというテスト指令をロードする。
【0021】
S30、テスト励起を入力し、EXTEST(外部テスト)指令を入力し、SHIFT-DR(シフト)状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR(データ更新)状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに更新し、CAPTURE-DR(データ収集)状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dのバウンダリースキャンレジストに取り込み、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dのバウンダリースキャンレジストに更新し、INTEST指令を入力し、CAPTURE-DR状態からSHIFT-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起をFPGAのバウンダリースキャンチェーン出力PAD Eに移動する。
【0022】
ここで、EXTEST指令は異なるデバイスPAD間のインターコネクトテストを実施するために使用される。EXTEST指令の前に、PRELOAD(プリロード)指令操作が必要であり、テスト励起をプリロードする。EXTEST指令が実行されると、プリロードされたテスト励起は出力PADに移動し、出力PAD状態が制御可能であることを保証する。
【0023】
INTEST指令は、バウンダリースキャンレジストをデバイスの入出力として使用し、システム論理の静的テストを可能にする。INTEST指令の前に、PRELOAD指令操作が必要であり、テスト励起をプリロードする。INTEST指令が実行されると、プリロードされたテスト励起は入力PADに移動し、入力PADの状態が制御可能であることを保証する。
【0024】
S40、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起をFPGA下位デバイスのTDOを介して送出する。
【0025】
S50、応答解析および故障診断する。
【0026】
本実施例は、FPGAユーザ論理機能を編集して入力PAD Dを出力PAD Eに接続させ、バイパス回路を設け、テストする必要のないPADをバイパス回路によって除去する。本実施例は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させることができる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを柔軟に配置する。
【0027】
(実施例2)
図3は本出願の実施例2のバウンダリースキャン試験方法である。具体的に、本実施例では、第1のデバイスはFPGA上位デバイスであり、第2のデバイスはFPGA下位デバイスであり、FPGA上位デバイスのテスト対象の出力PAD(出力PAD S)からFPGA下位デバイスのテスト対象の入力PAD(入力PAD D)への接続性をテストする。
【0028】
具体的に、以下のステップによってバウンダリースキャンテストを実現する。
S10、FPGAをテストモードに設定し、
S20、FPGA上位デバイス出力PAD SからFPGA下位デバイス入力PAD Dへの接続性をテストするテスト指令をロードし、
S30、テスト励起を入力し、EXTEST指令を入力し、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに更新し、CAPTURE-DR(データ収集)状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dに取り込み、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dのバウンダリースキャンレジストに更新し、
S40、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起をFPGA下位デバイスのTDOを介して送出し、
S50、応答解析および故障診断する。
【0029】
本実施例は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを柔軟に配置することができる。
【0030】
(実施例3)
図4は、本出願の実施例3のバウンダリースキャン試験方法である。具体的に、本実施例では、第1のデバイスはFPGAであり、第2のデバイスはFPGA上位デバイスであり、FPGAのテスト対象の出力PAD(出力PAD S)からFPGA上位デバイスのテスト対象の入力PAD(入力PAD D)への接続性をテストする。
【0031】
具体的に、以下のステップによってバウンダリースキャンテストを実現する。
S10、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD SおよびPAD Eに接続させ、バイパス回路を設ける。ここで、PAD HはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADであり、PAD EはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADである。
S20、FPGA出力PAD SからFPGA上位デバイス入力PAD Dへの接続性をテストするテスト指令をロードし、
S30、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに更新し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに更新し、EXTEST指令を入力し、テスト励起をPAD Dのバウンダリースキャンレジストに移動し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに移動し、INTEST指令を入力し、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに更新し、CAPTURE-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD Eのバウンダリースキャンレジストに取り込み、
S40、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起をFPGA下位デバイスのTDOを介して送出し、
S50、応答解析および故障診断する。
【0032】
本実施例は、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD SおよびPAD Eに接続させ、バイパス回路を設けることにより、テストする必要のないPADをバイパス回路によって除去する。本実施例は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを柔軟に配置することができる。
【0033】
(実施例4)
図5は、本出願の実施例4のバウンダリースキャン試験方法である。具体的に、本実施例では、第1のデバイスはFPGAであり、第2のデバイスはFPGA下位デバイスであり、FPGAのテスト対象の出力PAD(出力PAD S)からFPGA下位デバイスのテスト対象の入力PAD(入力PAD D)への接続性をテストする。
【0034】
具体的に、以下のステップによってバウンダリースキャンテストを実現する。
S10、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD Sに接続させ、バイパス回路を設ける。ここで、PAD HはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADである。
S20、FPGA出力PAD SからFPGA下位デバイス入力PAD Dへの接続性をテストするテスト指令をロードし、
S30、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに更新し、CAPTURE-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに取り込み、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに更新し、EXTEST指令を入力し、CAPTURE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD D
のバウンダリースキャンレジストに取り込む。
S40、SHIFT-DR状態に移行し、FPGA下位デバイスのTDOを介して送出し、
S50、応答解析および故障診断する。
【0035】
本実施例は、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD Sに接続させ、バイパス回路を設けることにより、テストする必要のないPADをバイパス回路によって除去する。本実施例は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを柔軟に配置することができる。
【0036】
(実施例5)
図6は、本出願の実施例5のバウンダリースキャン試験方法である。具体的に、本実施例では、第1のデバイスはFPGA下位デバイスであり、第2のデバイスはFPGA上位デバイスであり、FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PAD(出力PAD S)からFPGA上位デバイスのテスト対象の入力PAD(入力PAD D)への接続性をテストする。
【0037】
具体的に、以下のステップによってバウンダリースキャンテストを実現する。
S10、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD Eに接続させ、バイパス回路を設ける。ここで、PAD HはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADであり、PAD EはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADである。
S20、FPGA下位デバイス出力PAD SからFPGA上位デバイス入力PAD Dへの接続性をテストするテスト指令をロードし、
S30、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに更新し、CAPTURE-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD Eのバウンダリースキャンレジストに取り込み、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジ
ストに更新し、EXTEST指令を入力し、CAPTURE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dのバウンダリースキャンレジストに取り込み、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに更新し、INTEST指令を入力し、CAPTURE-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD Eのバウンダリースキャンレジストに取り込み、
S40、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起をFPGA下位デバイスのTDOを介して送出し、
S50、応答解析および故障診断する。
【0038】
本実施例は、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD Eに接続させ、バイパス回路を設けることにより、テストする必要のないPADをバイパス回路によって除去する。本実施例は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを柔軟に配置することができる。
【0039】
(実施例6)
図7は、本出願の実施例6のバウンダリースキャン試験方法である。具体的に、本実施例では、第1のデバイスはFPGA下位デバイスであり、第2のデバイスはFPGAであり、FPGA下位デバイスのテスト対象の出力PAD(出力PAD S)からFPGAのテスト対象の入力PAD(入力PAD D)への接続性をテストする。
【0040】
具体的に、以下のステップによってバウンダリースキャンテストを実現する。
S10、JTAGデイジー・チェーンを介してFPGAをテストモードに設定し、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD Eに接続させ、入力PAD Dを出力PAD E1に接続させる。ここで、PAD HはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの第1の多重化または汎用PADであり、PAD EはFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後の多重化または汎用PADであり、PAD E1はFPGAのバウンダリースキャンチェーンの最後から第2の多重化または汎用PADである。
S20、FPGA下位デバイス出力PAD SからFPGA入力PAD Dへの接続性をテストするテスト指令をロードし、
S30、テスト励起を入力し、INTEST指令を入力し、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Hのバウンダリースキャンレジストに更新し、CAPTURE-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD Eのバウンダリースキャンレジストに取り込み、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに移動した後、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を出力PAD Sのバウンダリースキャンレジストに更新し、EXTEST指令を入力し、CAPTURE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dのバウンダリースキャンレジストに取り込み、UPDATE-DR状態に移行し、テスト励起を入力PAD Dのバウンダリースキャンレジストに更新し、INTEST指令を入力し、CAPTURE-DR状態に移行し、バイパス回路によってテスト励起を出力PAD E1のバウンダリースキャンレジストに取り込み、
S40、SHIFT-DR状態に移行し、テスト励起を下位デバイスのTDOを介して送出し、
S50、応答解析および故障診断する。
【0041】
本実施例は、ユーザ論理機能を編集して入力PAD Hを出力PAD Eに接続させ、入力PAD Dを出力PAD E1に接続させることにより、テストする必要のないPADをバイパス回路によって除去する。本実施例は、バウンダリースキャンチェーンを短縮し、より迅速かつ柔軟なバウンダリースキャンテストを実現し、テスト効率を向上させる。さらに、すべてのPADをテストする必要せずにテストPADを柔軟に配置することができる。
【0042】
以上の実施例は、本出願の好ましい実施形態を具体的かつ詳細に説明したが、本願の範囲を限定するものではないことに理解されたい。なお、当業者であれば、本出願の概念から逸脱することなく、加えられた様々な変形や改善は、すべて本出願の保護範囲に含まれる。したがって、本出願の保護範囲は特許請求の範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7