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特許7554460店舗データ利用システム及びそのプログラム
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  • 特許-店舗データ利用システム及びそのプログラム 図1
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  • 特許-店舗データ利用システム及びそのプログラム 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】店舗データ利用システム及びそのプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240912BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020147529
(22)【出願日】2020-09-02
(65)【公開番号】P2021057026
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2023-08-04
(31)【優先権主張番号】P 2019181135
(32)【優先日】2019-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】597062650
【氏名又は名称】技研商事インターナショナル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093104
【弁理士】
【氏名又は名称】船津 暢宏
(72)【発明者】
【氏名】松本 芳典
【審査官】佐藤 光起
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-026602(JP,A)
【文献】特開2004-199523(JP,A)
【文献】特開2014-115721(JP,A)
【文献】特開2014-056364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗データを利用する店舗データ利用サーバを有する店舗データ利用システムであって、
前記店舗データ利用サーバが、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、前記付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、前記サーバ側店舗コードと各店舗運営会社の端末から提供される前記各店舗運営会社における店舗の各社側店舗コードを対応付ける対応テーブルを生成し、前記対応テーブルを前記各店舗運営会社の端末に提供し、前記対応テーブルにより前記各社側店舗コードに対応する前記サーバ側店舗コードに紐付けられた前記付加情報と前記拡張情報を利用させることを特徴とする店舗データ利用システム。
【請求項2】
店舗データ利用サーバは、各店舗運営会社の端末からの要求により対応テーブルを生成することを特徴とする請求項1記載の店舗データ利用システム。
【請求項3】
店舗データ利用サーバは、店舗案内サイトでの店舗データに各社側店舗コードが付与されていれば、前記各社側店舗コードを用いて対応テーブルを生成することを特徴とする請求項1記載の店舗データ利用システム。
【請求項4】
店舗データを利用する店舗データ利用サーバを有する店舗データ利用システムであって、
前記店舗データ利用サーバが、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、前記付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、各店舗運営会社の端末から入力される店舗のパラメータに対応するサーバ側店舗コードを抽出して各店舗運営会社の端末に提供し、当該サーバ側店舗コードに紐付けられた前記付加情報と前記拡張情報を利用させることを特徴とする店舗データ利用システム。
【請求項5】
店舗データを利用する店舗データ利用サーバで動作するコンピュータプログラムであって、
前記店舗データ利用サーバを、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、前記付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、前記サーバ側店舗コードと各店舗運営会社の端末から提供される前記各店舗運営会社における店舗の各社側店舗コードを対応付ける対応テーブルを生成し、前記対応テーブルを前記各店舗運営会社の端末に提供し、前記対応テーブルにより前記各社側店舗コードに対応する前記サーバ側店舗コードに紐付けられた前記付加情報と前記拡張情報を利用させるよう機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
店舗運営会社の端末からの要求により対応テーブルを生成することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
店舗案内サイトでの店舗データに各社側店舗コードが付与されていれば、前記各社側店舗コードを用いて対応テーブルを生成することを特徴とする請求項5記載のプログラム。
【請求項8】
店舗データを利用する店舗データ利用サーバで動作するコンピュータプログラムであって、
前記店舗データ利用サーバを、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、前記付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、各店舗運営会社の端末から入力される店舗のパラメータに対応するサーバ側店舗コードを抽出して各店舗運営会社の端末に提供し、当該サーバ側店舗コードに紐付けられた前記付加情報と前記拡張情報を利用させるよう機能させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗データを利用するシステムに係り、特に、店舗の付加情報、サードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用し易くできる店舗データ利用システム及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
[従来の技術]
従来の店舗情報を利用するシステムには、各社が店舗案内サイトに掲載している店舗情報をクロールして収集し、店舗の位置情報から地図データ上に店舗情報をマッピングして、地図データで利用を促すものがあった。
【0003】
[関連技術]
尚、関連する先行技術文献として、特開2017-004246号公報「店舗検索サーバ及び店舗検索方法」(特許文献1)がある。
【0004】
特許文献1には、店舗検索サーバにおいて、ユーザが購入しようとする商品が店舗に存在するか否かをユーザ端末の画面でリアルタイムに確認できることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2017-004246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来の店舗情報を利用するシステムでは、店舗案内サイトからクロールした店舗情報について統計データ等に基づいて生成された付加情報をユーザに提供するものではなく、更に店舗の運営会社に店舗に関するサードパーティーが提供する拡張情報を容易に利用できるものとなっていないという問題点があった。
【0007】
尚、特許文献1には、店舗案内サイトからクロールした店舗情報に対応して付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用することについての記載がない。
【0008】
本発明は上記実状に鑑みて為されたもので、店舗案内サイトからクロールした店舗情報に対応して付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用し易くする店舗データ利用システム及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、店舗データを利用する店舗データ利用サーバを有する店舗データ利用システムであって、店舗データ利用サーバが、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、サーバ側店舗コードと各店舗運営会社の端末から提供される各店舗運営会社における店舗の各社側店舗コードを対応付ける対応テーブルを生成し、対応テーブルを各店舗運営会社の端末に提供し、対応テーブルにより各社側店舗コードに対応するサーバ側店舗コードに紐付けられた付加情報と拡張情報を利用させることを特徴とする。
【0010】
本発明は、上記店舗データ利用システムにおいて、店舗データ利用サーバが、各店舗運営会社の端末からの要求により対応テーブルを生成することを特徴とする。
【0011】
本発明は、上記店舗データ利用システムにおいて、店舗データ利用サーバが、店舗案内サイトでの店舗データに各社側店舗コードが付与されていれば、各社側店舗コードを用いて対応テーブルを生成することを特徴とする。
【0012】
本発明は、店舗データを利用する店舗データ利用サーバを有する店舗データ利用システムであって、店舗データ利用サーバが、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、各店舗運営会社の端末から入力される店舗のパラメータに対応するサーバ側店舗コードを抽出して各店舗運営会社の端末に提供し、当該サーバ側店舗コードに紐付けられた付加情報と拡張情報を利用させることを特徴とする。
【0013】
本発明は、店舗データを利用する店舗データ利用サーバで動作するコンピュータプログラムであって、店舗データ利用サーバを、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、サーバ側店舗コードと各店舗運営会社の端末から提供される各店舗運営会社における店舗の各社側店舗コードを対応付ける対応テーブルを生成し、対応テーブルを各店舗運営会社の端末に提供し、対応テーブルにより各社側店舗コードに対応するサーバ側店舗コードに紐付けられた付加情報と拡張情報を利用させるよう機能させることを特徴とする。
【0014】
本発明は、上記プログラムにおいて、各店舗運営会社の端末からの要求により対応テーブルを生成することを特徴とする。
【0015】
本発明は、上記プログラムにおいて、店舗案内サイトでの店舗データに各社側店舗コードが付与されていれば、各社側店舗コードを用いて対応テーブルを生成することを特徴とする。
【0016】
本発明は、店舗データを利用する店舗データ利用サーバで動作するコンピュータプログラムであって、店舗データ利用サーバを、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、各店舗運営会社の端末から入力される店舗のパラメータに対応するサーバ側店舗コードを抽出して各店舗運営会社の端末に提供し、当該サーバ側店舗コードに紐付けられた付加情報と拡張情報を利用させるよう機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、店舗データ利用サーバが、店舗案内サイトから収集した店舗データに、統計データに基づく付加情報を追加し、付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能とするサーバ側店舗コードを付与し、サーバ側店舗コードと各店舗運営会社の端末から提供される各店舗運営会社における店舗の各社側店舗コードを対応付ける対応テーブルを生成し、対応テーブルを各店舗運営会社の端末に提供し、対応テーブルにより各社側店舗コードに対応するサーバ側店舗コードに紐付けられた付加情報と拡張情報を利用させる店舗データ利用システムとしているので、各店舗運営会社は自社の店舗について付加情報とサードパーティーが提供する拡張情報を容易に利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本システムの概略構成図である。
図2】店舗DBにおける店舗データの概略を示す図である。
図3】対応テーブルの概略を示す図である。
図4】別の対応テーブルの概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る店舗データ利用システム(本システム)は、店舗データ利用サーバが、ネットワーク上の店舗案内サイトから店舗データをクロールして収集し、統計データ等に基づく付加情報を追加し、当該付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能なサーバ側店舗コードを付与し、当該サーバ側店舗コードと各社から提供される店舗データとの対応テーブルを生成し、当該対応テーブルを各社の店舗マスタに反映させるよう各社に提供するものであり、各社は、自社の店舗について付加情報とサードパーティーが提供する拡張情報を容易に利用できるものである。
【0020】
[本システム:図1
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの概略構成図である。
本システムは、図1に示すように、店舗データ利用サーバ1と、店舗案内サイト4と、サードパーティーサーバ5と、各社端末6とが、ネットワーク3に接続している。
【0021】
[店舗データ利用サーバ1]
店舗データ利用サーバ1は、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13とを備えるコンピュータであり、インタフェース部13には店舗データベース(店舗DB)2が接続している。
記憶部12は、後述する処理を実行する処理プログラム、後述する対応テーブル等を記憶する。
制御部11は、記憶部12の処理プログラムを読み込んで処理を実行する。
インタフェース部13は、ネットワーク3と店舗DB2に接続するインタフェース部である。
【0022】
店舗データ利用サーバ1は、店舗案内サイト4が提供する店舗データをクロールして取得して収集し、店舗DB2に記憶する。その際に、店舗データ利用サーバ1でサーバ側店舗コードが店舗毎に付与される。
サーバ側店舗コードは、業種、会社名、エリア、店舗名等が識別できるコード内容となっている。
サーバ側店舗コードは、例えば、国コード、都道府県コード、市区町村コード、店舗のカテゴリコード、店舗のブランドコード、個別の店舗コード等で構成される。
また、サーバ側店舗コードは、例えば、国コード、ブランドコード、店舗コードであってもよい。ブランドコードは、特定の店舗のブランドをユニークに識別するコードであり、店舗コードは、特定の店舗をユニークに識別するためのコードである。
【0023】
また、店舗データ利用サーバ1は、店舗DB2に記憶する店舗データに、統計データに基づいて加工された第1の付加情報、来訪者数等の第2の付加情報を追加してネットワーク3に提供する。提供する店舗データについては後述する。
また、店舗データ利用サーバ1は、各社端末6から店舗名と各社側店舗コードを受信すると、当該店舗に対応するサーバ側店舗コードを付与した対応テーブルを各社端末6に返信する。
尚、各社側店舗コードの代わりに店舗名等の店舗データを受信して、その店舗データに対する対応テーブルを生成して返信してもよい。
【0024】
[店舗案内サイト4]
店舗案内サイト4は、店舗を運営する会社毎に設けられるものであるが、図1では1社のみのサーバを描画している。この店舗案内サイト4は、当該会社の店舗データを宣伝広告用として一般ユーザにWeb上で提供している。
【0025】
[サードパーティーサーバ5]
サードパーティーサーバ5は、店舗データ利用サーバ1から提供された店舗データ及び第1,2の付加情報に対して、店舗関連の来店情報、購買・決済情報、店舗属性情報等の拡張情報を提供するもので、実際は複数のサーバによって構成されている。
サードパーティーサーバ5を運用するサードパーティーは、店舗データ利用サーバ1の運用主体とは、別の組織(会社又は団体等)であり、得意なスキルで拡張情報を生成してユーザに提供している。
サードパーティーサーバ5は、店舗データ利用サーバ1からサーバ側店舗コードの提供を受け、生成した拡張情報にそのサーバ側店舗コードを付与してユーザに提供することになる。
【0026】
[各社端末6]
各社端末6は、店舗運営会社の端末であり、店舗データ利用サーバ1に自社の店舗について各社側店舗コードを付与したリストを送信すると、店舗データ利用サーバ1から各社側店舗コードに対応するサーバ側店舗コードが付与された対応テーブルを受信する。この対応テーブルについては後述する。
尚、各社側店舗コードのリストの代わりに店舗名等の店舗データのリストを送信して、対応テーブルを受信してもよい。
【0027】
各社端末6は、自社店舗についてサーバ側店舗コードを取得して各社の店舗マスタ(各社が販売実績等を管理する基幹のデータベース)に反映させることができ、店舗DB2の第1,2の付加情報が追加された店舗データを容易に利用でき、更にサーバ側店舗コードに対応付けてサードパーティーサーバ5が提供する拡張情報にも容易に利用できるものである。
【0028】
具体的には、サードパーティーサーバ5が提供する拡張情報にはサーバ側店舗コードが付与されているので、各社端末6は、店舗DB2に記憶する店舗データ、付加情報と拡張情報とをサーバ側店舗コードで紐づけして利用することができる。
【0029】
[処理内容]
店舗データ利用サーバ1における処理について説明する。
店舗データ利用サーバ1は、記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11で実行することで、以下に説明する処理を実現するものである。
【0030】
[店舗データ取集・サーバ側店舗コード付与処理]
店舗データ利用サーバ1は、店舗案内サイト4が提供する店舗データをクロールして取得し、収集した店舗データを店舗DB2に記憶する。店舗DB2に店舗データを記憶する際に、サーバ側店舗コードを店舗毎に付与する。
【0031】
[付加情報生成・追加処理]
店舗データ利用サーバ1は、国勢調査等の統計データに基づいて店舗のあるエリアの地域特性を表す第1の付加情報を生成し、また、スマートフォン等の移動端末の位置情報に基づいた来訪者数等の第2の付加情報を生成し、サーバ側店舗コードに対応付けて店舗DB2に記憶する。
【0032】
[店舗DBにおける店舗データ:図2
店舗DB2における店舗データについて図2を参照しながら説明する。図2は、店舗DBにおける店舗データの概略を示す図である。
店舗データは、図2に示すように、サーバ側店舗コードに対応付けて、運営会社名、店舗名、位置情報、エリア情報、第1の付加情報、第2の付加情報等が記憶されている。
ここで、位置情報は、座標データであり、エリア情報は、エリアを特定するためのエリアコードである。
【0033】
[対応テーブル作成・送信処理]
店舗データ利用サーバ1は、各社端末6から店舗名と各社側店舗コードのリストを受信すると、当該店舗に対応するサーバ側店舗コードを読み込み、各社側店舗コードとサーバ側店舗コードとの対応テーブルを作成し、各社端末6に送信する。
ここで、各社側店舗コードがなくても店舗名のみでサーバ側店舗コードの対応テーブル(店舗名とサーバ側店舗コードの対応テーブル)を作成し、各社端末6に送信してもよい。
【0034】
[対応テーブル:図3
対応テーブルについて図3を参照しながら説明する。図3は、対応テーブルの概略を示す図である。
店舗データ利用サーバ1で作成される対応テーブルは、図3に示すように、会社毎の店舗名に対応する各社側店舗コードに当該店舗名に対応するサーバ側店舗コードを付与したものとなる。
返信する対応テーブルは、店舗名を削除し、各社側店舗コードとサーバ側店舗コードだけで構成してもよい。
【0035】
[別の対応テーブル:図4
店舗名に対応する各社側店舗コードが付与されていない場合は、店舗データ利用サーバ1は、店舗名等の店舗データとサーバ側店舗コードとの対応テーブルを作成してもよい。
図4に、店舗名とサーバ側店舗コードとの対応テーブル(別の対応テーブル)の例を示す。図4は、別の対応テーブルの概略を示す図である。
【0036】
[対応テーブル自動生成処理]
尚、店舗案内サイト4から提供される店舗データに各社側店舗コード又はそれに相当するコードが付与されている場合には、各社端末6からのリクエストによらず、店舗データ利用サーバ1は、サーバ側店舗コードと付与されたコードとの対応テーブルを自動的に生成できる。
この場合、自動生成された対応テーブルは、店舗の運営会社にとどまらず、サードパーティーも利用できるよう提供されることが想定される。
【0037】
尚、店舗が1件の場合は、対応テーブルは1店舗となるが、1件の店舗について各社端末6からのサーバ側店舗コードの要求がある場合には、対応テーブルの形式ではなく、単にサーバ側店舗コードのみを各社端末6に返信してもよい。
【0038】
上記別の対応テーブルで店舗名に対応するサーバ側店舗コードを各社端末6に提供する場合、または、1件の店舗名にサーバ側店舗コードを各社端末6に返信する場合に、店舗名だけでなく、住所、電話番号等を併用してマッチング精度を向上させることが可能である。
【0039】
[店舗コードを取得するAPI利用]
店舗コードを取得する方法として、店舗DB2に連携するWeb上に公開されるWeb API(Application Programming Interface)を利用することが考えられる。
当該APIでは、ブランド名(チェーン名)、店舗名、住所、電話番号、位置情報等の情報をパラメータに指定し、店舗DB2を店舗データ利用サーバ1が検索して該当する店舗コードを抽出して各社端末6に提供するものである。
当該APIは、パラメータとして与えられた店舗情報を複合的に解析し、店舗を特定して対応する店舗コードを取得できるもので、店舗名寄せを容易にし、店舗DB2との連携を容易にするものである。
【0040】
[応用例1]
店舗コードとの関連性を持たせるために、学校、病院、公園等にも店舗コードと同様なコードを付与し、例えば、店舗情報に近隣の公園情報を関連付けてサービスを行うことが可能となる。
【0041】
[応用例2]
また、個人商店であっても、特定の商店街のホームページ(HP)に掲載されていれば、当該商店街を一つのチェーン店と見なして、チェーン店の店舗コードと同様に店舗コードを付与することができる。
【0042】
[応用例3]
店舗コードを取得するWeb APIでは、パラメータを指定するようになっていたが、例えば、個人が買い物したレシートの画像情報から、チェーン店名、店舗名、住所、電話番号等を読み取り、当該APIによって該当する店舗コードを取得するようにしてもよい。
尚、レシートから読み取った商品情報等を集計して図2における第2の付加情報を構築するようにしてもよい。
【0043】
[実施の形態の効果]
本システムによれば、店舗データ利用サーバ1が、店舗案内サイト4がネットワーク3に提供する店舗データをクロールして収集し、統計データに基づく第1の付加情報、プロファイリングされた第2の付加情報を生成してユーザに提供し、更に、サードパーティーサーバ5が提供する店舗に関連する拡張情報を利用可能なサーバ側店舗コードを付与して店舗DB2に記憶し、当該サーバ側店舗コードと各社側店舗コード又は店舗名等の店舗データとの対応テーブルを生成し、当該対応テーブルを各社端末6に送信して各社の店舗マスタに反映させるよう提供するようにしているので、各社端末6は、自社の店舗について第1,2の付加情報を利用でき、更に、サードパーティーが提供する拡張情報を容易に利用できる効果がある。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、店舗案内サイトからクロールした店舗情報に対応して付加情報とサードパーティーが提供する店舗に関連する拡張情報を利用し易くする店舗データ利用システム及びそのプログラムに好適である。
【符号の説明】
【0045】
1…店舗データ利用サーバ、 2…店舗データベース(店舗DB)、 3…ネットワーク、 4…店舗案内サイト、 5…サードパーティーサーバ、 6…各社端末、 11…制御部、 12…記憶部、 13…インタフェース部
図1
図2
図3
図4