(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】磁石バンドを活用して携帯電話を自在に把持して固定できる携帯電話アクセサリー
(51)【国際特許分類】
H04M 1/11 20060101AFI20240912BHJP
H04M 1/12 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
H04M1/11 Z
H04M1/12 Z
(21)【出願番号】P 2023549122
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(86)【国際出願番号】 KR2022095082
(87)【国際公開番号】W WO2023287268
(87)【国際公開日】2023-01-19
【審査請求日】2024-07-18
(31)【優先権主張番号】10-2021-0091452
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523309370
【氏名又は名称】パク,チョン ソプ
【氏名又は名称原語表記】PARK,Jong Seop
【住所又は居所原語表記】301-1110,16,Yonggu-daero 2801beon-gil Suji-gu,Yongin-si Gyeonggi-do 16865,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100101340
【氏名又は名称】丸山 英一
(74)【代理人】
【識別番号】100205730
【氏名又は名称】丸山 重輝
(74)【代理人】
【識別番号】100213551
【氏名又は名称】丸山 智貴
(72)【発明者】
【氏名】パク,チョン ソプ
【審査官】山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-1390427(KR,B1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2020-0002248(KR,U)
【文献】韓国登録特許第10-1705820(KR,B1)
【文献】韓国登録特許第10-1597196(KR,B1)
【文献】韓国登録実用新案第20-0490903(KR,Y1)
【文献】特開2019-125370(JP,A)
【文献】特開2012-142810(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F1/16
H04M1/02-1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に第1磁石と第2磁石がそれぞれ固定された磁石バンド;および
携帯電話または携帯電話ケースの後面に位置され、磁石バンドの両端の第1磁石と第2磁石が付着された状態で摺動しながら前後左右の移動と回転を自由にする所定の大きさからなる1つの金属板;を含み、
第1磁石と第2磁石は、
金属板に付着された後に、付着されている状態に摺動しながら、磁石バンドに指が引っ掛かった使用者により位置が自由に随時調整されることができ、方向に制限されることなく位置が調整されることができ、
互いに異なる方向に位置が調整することができ、
調整方向も制限されず、
金属板は、第1磁石と第2磁石が摺動しながら外に抜け出ることを防止するために、輪郭線が突出されていることを特徴とする携帯電話アクセサリー。
【請求項2】
磁石バンドは、
柔軟な材質のバンド;
バンドの一端に固定された第1磁石;
バンドの他端に固定された第2磁石;
バンドの一端に設けられ、第1磁石が収納されて固定される第1ホルダー;および
バンドの他端に設けられ、第2磁石が収納されて固定される第2ホルダー;を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話アクセサリー。
【請求項3】
磁石バンドのバンドが曲がって、バンドと金属板との間に空の空間が形成され、形成された空の空間には、携帯電話を把持する使用者の指の少なくとも一つが引っ掛かる、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話アクセサリー。
【請求項4】
磁石バンドのバンドが曲がって、バンドは中心部が金属板から突出され、
突出されたバンドによって、携帯電話が地面から斜めに固定される、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話アクセサリー。
【請求項5】
バンドの材質は、ゴム、シリコンおよび皮のいずれか一つである、ことを特徴とする請求項2に記載の携帯電話アクセサリー。
【請求項6】
金属板は、表面全反射コーティングされて、鏡として機能することができる、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話アクセサリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話アクセサリーに関し、より詳しくは、携帯電話を簡便で、且つ自在に把持したり固定することができる携帯電話アクセサリーに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、従来の携帯電話リングを示す図面である。従来の携帯電話リング20は、図示したように、両面テープで携帯電話ケース10の後面に付着して、指をかけて用いるアクセサリーである。
【0003】
携帯電話リング20に指を引っ掛けると、携帯電話を手でしっかり持たなくても携帯電話が手の平から離脱されない。これによって、長時間携帯電話を持って用いる場合に特に有用である。
【0004】
しかしながら、従来の携帯電話リング20は、位置が固定されているため、携帯電話の把持位置が制限的であるしかない。すなわち、携帯電話の後面に付着された携帯電話リング20の位置は随時変更しにくいため、携帯電話の位置を随時に変えながら使用する際に困難がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、手の平で携帯電話の位置と方向を自在に変えながら携帯電話を使用することができるようにするための方案として、磁石バンドを活用して携帯電話を把持することができる携帯電話アクセサリーを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の目的は、携帯電話を多様な方向と多様な角度で底に固定することができるようにするための方案として、磁石バンドを活用して携帯電話を固定することができる携帯電話アクセサリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達するための本発明の一実施形態による携帯電話アクセサリーは、両側に磁石が設けられた磁石バンド;および携帯電話または携帯電話ケースの後面に位置され、磁石バンドに設けられた磁石が付着される金属板;を含む。
磁石バンドは、柔軟な材質のバンド;バンドの一端に固定された第1磁石;およびバンドの他端に固定された第2磁石;を含んでもよい。
磁石バンドは、バンドの一端に設けられ、第1磁石が収納されて固定される第1ホルダー;およびバンドの他端に設けられ、第2磁石が収納されて固定される第2ホルダー;を含んでもよい。
第1磁石および第2磁石が金属板に付着される位置は、使用者によって選定および調整可能である。
磁石バンドのバンドが曲がって、バンドと金属板との間に空の空間が形成され、形成された空の空間には、携帯電話を把持する使用者の指の少なくとも一つが引っ掛かることができる。
第1磁石および第2磁石の位置を調整して、空の空間が形成される位置と方向を調整することができる。
磁石バンドのバンドが曲がって、バンドは中心部が金属板から突出され、突出されたバンドによって、携帯電話が地面から斜めに固定されることができる。
第1磁石および第2磁石の位置を調整して、携帯電話が固定される方向と角度を調整することができる。
磁石バンドを活用しない場合、第1磁石および第2磁石の位置は、磁石バンドのバンドが平らにする位置に調整されてもよい。
柔軟な材質は、ゴム、シリコン、および皮のいずれか一つであってもよい。金属板は、両面テープで携帯電話ケースの後面に付着されてもよい。金属板は、外郭ラインが突出されていてもよい。金属板は、表面全反射コーティングされて鏡として機能してもよい。
一方、本発明の他の実施形態による磁石バンドは、バンド;バンドの一端に固定され、携帯電話または携帯電話ケースの後面に位置した金属板に付着される第1磁石;およびバンドの他端に固定され、携帯電話または携帯電話ケースの後面に位置した金属板に付着される第2磁石;を含む。
【発明の効果】
【0008】
上述したように、本発明の実施形態によれば、磁石バンドを活用して、手の平で携帯電話の位置と方向を自在に変えながら携帯電話を使用することができ、携帯電話を多様な方向と多様な角度で底に固定して使用することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図2】本発明の一実施形態による携帯電話アクセサリーの説明に提供される図面である。
【
図4】磁石ホルダーの構造を詳しく示した磁石バンドの斜視図である。
【
図5】金属板を携帯電話の後面に付着し、磁石バンドを金属板に付着した状態を示す図面である。
【
図6】金属板を携帯電話の後面に付着し、磁石バンドを金属板に付着した状態を示す図面である。
【
図7】磁石バンドを利用して携帯電話を地面に斜めに固定した状態を示す図面である。
【
図8】磁石バンドを利用して携帯電話を把持したり固定しない状態を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、図面を参照して本発明をより詳しく説明する。
【0011】
図2は、本発明の一実施形態による携帯電話アクセサリーの説明に提供される図面である。本発明の実施形態による携帯電話アクセサリーは、図示したように、金属板100と磁石バンド200を含んで構成される。
【0012】
金属板100は、携帯電話ケース(図示せず)の後面に付着されて用いられる。両面テープで金属板100を携帯電話ケースの後面に付着してもよい。携帯電話ケースではない携帯電話(図示せず)の後面に付着して用いることも可能である。
【0013】
金属板100は、多様な規格で具現され得る。
図3には幅が互いに異なる2つの金属板100を例示した。
【0014】
一方、
図3に示すように、金属板100は、外郭ラインが突出されるように具現してもよい。後述するが、金属板100内では使用者によって磁石バンド200が多様な位置に付着され、付着された位置は使用者によって調整(変更)されてもよい。金属板100は、外郭ラインが突出されていると、磁石バンド200の付着位置を金属板100の内部領域に制限することができる。すなわち、金属板100の突出された外郭ラインによって、磁石バンド200は金属板100の外郭に離脱しない。
【0015】
また、金属板100の表面は全反射コーティングされてもよい。この場合、金属板100は鏡としても機能することができる。
【0016】
磁石バンド200は、金属板100に付着されて用いられる構成で、
図2に示したように、バンド210、第1磁石220、第1磁石ホルダー230、第2磁石240、および第2磁石ホルダー250を含んで構成される。
【0017】
バンド210は曲げやすいゴム、シリコン、および皮などの柔軟な材質で製作する。
【0018】
第1磁石220は、バンド210の一端に固定される磁石であり、第2磁石240は、バンド210の他端に固定される磁石である。第1磁石220および第2磁石240によって磁石バンド200は金属板100に付着される。
【0019】
第1磁石ホルダー230は、第1磁石220をバンド210の一端に固定させるための構成で、第1磁石220を収納するための空間と固定するための手段を含む。
【0020】
第2磁石ホルダー250は、第2磁石240をバンド210の他端に固定させるための構成で、第2磁石240を収納するための空間と固定するための手段を含む。
【0021】
図4は、磁石バンド200の斜視図である。
図4で第1磁石ホルダー230には第1磁石220が結合されたが、磁石ホルダーの内部構造を確認することができるように、第2磁石ホルダー250には第2磁石240が結合されていない状態で示した。
【0022】
金属板100を携帯電話の後面に付着し、磁石バンド200を金属板100に付着した状態を
図5および
図6に示した。
【0023】
第1磁石220と第2磁石240との間隔をバンド210の長さよりも短く選定/調整すると、
図5および
図6に示したように、磁石バンド200のバンド210が曲がって、磁石バンド200と金属板100との間に空の空間が形成される。形成された空の空間には、携帯電話を把持する使用者の一つ指(通常、二番目や三番目の指)を引っ掛けて用いる。
【0024】
バンド210の長さが十分長い場合、使用者の2つの指を引っ掛けて用いてもよい。
【0025】
一方、第1磁石220および第2磁石240が金属板100に付着される位置は使用者によって自在に選定され得る。さらに、金属板100で一端が付着されたとしても、第1磁石220および第2磁石240の位置は使用者によって調整/変更されてもよい。
【0026】
このような第1磁石220および第2磁石240の位置の選定/調整によって、バンド210が曲がってバンド210と金属板100との間に形成される空の空間の位置と方向を自在に調整することができる。それによって、使用者の手で携帯電話の位置と方向を自在に調整することができる。
【0027】
一方、バンド210が曲がると、バンド210は中心部が金属板100から突出される。これは
図5および
図6でも観察できる。この突出されたバンド210によって携帯電話を地面で斜めに固定させることができる。
【0028】
図7は、バンド210を利用して携帯電話を地面に斜めに固定した状態を、携帯電話の後面で示す図面である。
【0029】
バンド210を利用して携帯電話を地面から固定する場合にも、第1磁石220および第2磁石240の位置を選定/調整すると、携帯電話が固定される角度、すなわち、携帯電話の後面が地面と成す角度を調整することができる。
【0030】
さらに、第1磁石220および第2磁石240の位置を選定/調整して、携帯電話が固定される方向(長さ方向または幅方向)を調整することができる。
【0031】
図8は、バンド210を利用して携帯電話を把持したり固定しない状態を、携帯電話の後面側で示す図面である。図示したように、磁石バンド100を活用しない場合には、第1磁石220および第2磁石240の位置をバンド210が平らにする位置に調整、具体的に、第1磁石220および第2磁石240の間隔をあけてバンド210が平らにする。
【0032】
以上、磁石バンドを活用して携帯電話を自在に把持して固定することができる携帯電話アクセサリーについて好ましい実施形態を挙げて詳しく説明した。
【0033】
一方、磁石バンドのみを具現する場合や、磁石バンドに付着される金属板のみを具現する場合も、本発明の範疇に含まれ得ることに留意すべきである。
【0034】
また、以上では本発明の好ましい実施形態について図示して説明したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されず、特許請求範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることは勿論であり、このような変形実施は本発明の技術的思想や見込みから個別的に理解されてはならない。