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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】発光ダイオードを有する表示画素
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/32 20160101AFI20240912BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G09G3/32 A
G09G3/20 611A
G09G3/20 624B
G09G3/20 631A
G09G3/20 631H
G09G3/20 641A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023560744
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 EP2022058460
(87)【国際公開番号】W WO2022207730
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-11-22
(31)【優先権主張番号】2103309
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515113307
【氏名又は名称】アルディア
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】メルシェ,フレデリック
【審査官】武田 悟
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-23479(JP,A)
【文献】特開2006-54312(JP,A)
【文献】特表2020-527757(JP,A)
【文献】国際公開第2018/185433(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/00 - 3/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイスクリーンのための表示画素であって、
少なくとも1つの発光ダイオードと、
1の導電性パッド、第2の導電性パッド、第3の導電性パッド及び第4の導電性パッドと、
前記第1の導電性パッドと前記第2の導電性パッドとの間で受ける第1の電源電圧で少なくとも部分的に電力供給され、前記第3の導電性パッドと前記第2の導電性パッドとの間で受信して前記第1の電源電圧より高い第2の電源電圧と前記第1の電源電圧より低い第3の電圧との間で交互に生じる第1の二値信号が前記第3の電圧の状態を示す各第1のパルス中に前記第4の導電性パッドで受信する第2の二値信号の値に基づきデジタル信号を決定して、前記デジタル信号から前記発光ダイオードを駆動するように構成されている駆動回路と
を備えており、
前記発光ダイオードのアノードが前記第2の導電性パッド及び前記第3の導電性パッドの一方に連結されており、前記発光ダイオードのカソードが前記第2の導電性パッド及び前記第3の導電性パッドの他方に連結されている表示画素。
【請求項2】
前記駆動回路は、前記デジタル信号からパルス幅変調によって前記発光ダイオードを駆動するように構成されている、請求項1に記載の表示画素。
【請求項3】
前記第1の導電性パッド、前記第2の導電性パッド、前記第3の導電性パッド及び前記第4の導電性パッドのみを備えている、請求項1又は2に記載の表示画素。
【請求項4】
前記駆動回路は、前記第1の二値信号が前記第3の電圧の状態を示す第2のパルスで前記発光ダイオードをオン又はオフするように構成されている、請求項1~3のいずれか1つに記載の表示画素。
【請求項5】
前記駆動回路は、前記第2の二値信号に基づき、前記デジタル信号のビットを示す第3の二値信号、及び前記第3の二値信号を送るタイミングを示すクロック信号を決定するように構成されている、請求項1~4のいずれか1つに記載の表示画素。
【請求項6】
前記駆動回路は、前記第3の二値信号に基づき各第1のパルスの間に決定される前記デジタル信号を記憶するための回路を有している、請求項5に記載の表示画素。
【請求項7】
前記第2の二値信号は、同一の継続時間の第3のパルス、及び各第3のパルスの継続時間より長い同一の継続時間の第4のパルスの組合せを含むように構成されており、
前記駆動回路は、前記第3のパルス及び前記第4のパルスと同一のパルスで前記クロック信号を送って、一連の前記第3のパルス及び前記第4のパルスに応じて第1の状態又は第2の状態に等しい前記第3の二値信号を送るように構成されている、請求項5又は6に記載の表示画素。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1つに記載の表示画素のアレイを備えており、
前記表示画素毎に、前記第1の導電性パッド及び前記第2の導電性パッド間に前記第1の電源電圧を供給して、前記第3の導電性パッド及び前記第2の導電性パッド間に前記第1の二値信号を供給して、前記第4の導電性パッドに前記第2の二値信号を供給するための供給回路を更に備えている、ディスプレイスクリーン。
【請求項9】
前記供給回路は、前記第1の導電性パッドを実質的に一定の第1の電位に維持して、前記第2の導電性パッドを実質的に一定の第2の電位に維持して、前記第3の導電性パッドを第1の値及び第2の値間で交互に生じる第3の電位で維持するように構成されており、
前記第1の値は前記第1の電位より大きく、前記第2の値は前記第2の電位と等しいか、又は前記第1の値は前記第1の電位と等しく、前記第2の値は前記第2の電位より小さい、請求項8に記載のディスプレイスクリーン。
【請求項10】
前記供給回路は、0電圧に等しい前記第3の電圧を供給するように構成されている、請求項8又は9に記載のディスプレイスクリーン。
【請求項11】
前記供給回路は、2つの電位間で交互に生じる前記第2の二値信号を供給するように構成されており、前記2つの電位間の絶対値の差が、前記第の電源電圧より小さい、請求項8~10のいずれか1つに記載のディスプレイスクリーン。
【請求項12】
前記供給回路は、画像を表示するために、第1の継続時間を有して前記第3の電圧の状態を示す前記第1のパルスと、前記第1の継続時間より短い第2の継続時間を夫々有する一連の第2のパルスとを有する前記第1の二値信号を供給するように構成されている、請求項8~11のいずれか1つに記載のディスプレイスクリーン。
【請求項13】
2対の連続する第2のパルス間の継続時間が増加又は減少する、請求項12に記載のディスプレイスクリーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発光ダイオードを含む表示画素を備えたディスプレイスクリーンに関する。
【背景技術】
【0002】
画像の画素は、ディスプレイスクリーンによって表示される画像の単位素子に相当する。カラー画像を表示するために、ディスプレイスクリーンは一般に、画像の各画素を表示すべく表示サブ画素とも称される少なくとも3つの要素を備えており、これらの要素は実質的に単一色(例えば赤色、緑色及び青色)で放射光を夫々放射する。3つの表示サブ画素によって放射される放射光を重ね合わせることにより、表示画像の画素に対応する色付けの感覚が観察者に与えられる。この場合、画像の画素を表示するために使用される3つの表示サブ画素によって形成される集合体がディスプレイスクリーンの表示画素と称される。各表示サブ画素は、光源、特に発光ダイオードを有してもよい。
【0003】
表示画素はアレイ状に分散してもよく、各表示画素はアレイの行(又はライン)と列との交点に配置される。一般に、表示画素の各行が連続して選択され、選択された行の表示画素が、所望の画像画素を表示すべくプログラミングされる。
【0004】
アクティブアレイは、各行が、T=Tframe/N(ここでTframeは画像の継続時間であり、Nはスクリーンのライン数である)の間だけアクティブになるパッシブと称されるアレイとは対照的に、画像の継続時間全体に亘って全ての画素行をアクティブに維持し得るスクリーン駆動構成である。このため、ディスプレイスクリーンの輝度を上げることができる。更に、アレイの制御ラインに低い電圧レベル又は電流レベルを送ることができ、このため、より大きなデータフローを表示することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子回路上に形成されるマイクロメートルサイズの発光ダイオードに基づくスクリーンでは、発光ダイオードの固有輝度が高いため、発光ダイオード回路の大きさは一般に画像画素の大きさより小さい。従って、使用される解決策の1つは、これらの単位発光ダイオードを、駆動電子部品を含む(パネルとも称される)支持体上に堆積させることである。別の解決策では、発光ダイオード及び発光ダイオードを制御するための回路を備えた表示画素を使用する。このような表示画素はスマートピクセルと称される。このため特に、表示画素の発光ダイオードの制御電子回路の大部分が表示画素に埋め込まれるので、アクティブアレイの形成を簡略化することができる。国際公開第2018/185433号パンフレットの文献にスマートピクセルの例が記載されている。
【0006】
スマートピクセルでは、スマートピクセルを支持体に電気的に接続するために使用されるスマートピクセルの導電性パッドの数によって、特にこれらの導電性パッドの最小サイズ及びこれらの導電性パッド間に設けられる最小スペースにより、スマートピクセルの大きさが決められる。導電性パッドの数を制限するために、表示画素に1つの電源電圧を供給することが知られており、各表示画素は、特に制御電子回路の部品にバイアスをかけるために一又は複数の低下した電源電圧を内部で発生させる。
【0007】
表示画素の静的消費電力は、表示画素が光を放射しないときに表示画素によって消費される電力に相当する。このような電力は、部品の漏れ電流又は表示画素の制御回路の内部動作に必要な電流で構成される場合がある。スマートピクセルでは、静的消費電力の大部分は、スマートピクセル内の電源電圧の発生に起因する。
【0008】
スマートピクセル内で電源電圧を発生させないように、各スマートピクセルに追加の導電性パッドを設けて、低下した電源電圧をスマートピクセルに供給する構成が構想されてもよい。しかしながら、このため、スマートピクセルの大きさを増大させる場合があり、これは望ましくない。
【0009】
ディスプレイスクリーンの表示画素の数を増加させる傾向がある。従って、表示画素の静的消費電力が重要な要素になる場合がある。実際、解像度が2,160 ×3,840 の表示画素を有するいわゆる4Kディスプレイスクリーンでは、ディスプレイスクリーンの静的消費電力は150 Wを超える場合がある。
【0010】
ディスプレイスクリーンの静的消費電力を減らす必要性がある。
【0011】
実施形態の目的は、発光ダイオードを備えた既存のディスプレイスクリーンの不利点の全て又は一部を克服する発光ダイオードを備えたディスプレイスクリーンを提供することである。
【0012】
実施形態の別の目的は、表示画素と表示画素の支持体との相互接続部の数を制限して、表示画素が200 μm未満の大きさを有することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
実施形態は、ディスプレイスクリーンのための表示画素であって、少なくとも1つの発光ダイオードと、前記発光ダイオードを駆動するための駆動回路と、第1の導電性パッド、第2の導電性パッド、第3の導電性パッド及び第4の導電性パッドとを備えており、前記駆動回路は、前記第1の導電性パッドと前記第2の導電性パッドとの間で受ける第1の電源電圧で少なくとも部分的に電力供給され、前記発光ダイオードは、前記第3の導電性パッドと前記第2の導電性パッドとの間で受信して前記第1の電源電圧より高い第2の電源電圧と前記第1の電源電圧より低い第3の電圧との間で交互に生じる第1の二値信号で電力供給され、前記駆動回路は、前記第3の電圧における前記第1の二値信号の各第1のパルス中に前記第4の導電性パッドで受信する第2の二値信号の値に基づきデジタル信号を決定して、前記デジタル信号から前記発光ダイオードを制御するように構成されている、表示画素を提供する。
【0014】
実施形態によれば、前記駆動回路は、前記デジタル信号からパルス幅変調によって前記発光ダイオードを制御するように構成されている。
【0015】
実施形態によれば、前記表示画素は、前記第1の導電性パッド、前記第2の導電性パッド、前記第3の導電性パッド及び前記第4の導電性パッドのみを備えている。
【0016】
実施形態によれば、前記駆動回路は、前記第3の電圧における前記第1の二値信号の第2のパルスの周期で前記発光ダイオードをオン又はオフするように構成されている。
【0017】
実施形態によれば、前記駆動回路は、前記第2の二値信号に基づきクロック信号及び第3の二値信号を決定するように構成されている。
【0018】
実施形態によれば、前記駆動回路は、前記第3の二値信号に基づき各第1のパルスの間に決定されるバイナリデータを記憶するための回路を有している。
【0019】
実施形態によれば、前記第2の二値信号は、同一の継続時間の第3のパルス、及び各第3のパルスの継続時間より長い同一の継続時間の第4のパルスの組合せを含むように構成されており、前記駆動回路は、前記第3のパルス及び前記第4のパルスと同一の周期で前記クロック信号を送って、一連の前記第3のパルス及び前記第4のパルスに応じて第1の状態又は第2の状態に等しい前記第3の二値信号を送るように構成されている。
【0020】
実施形態は、既に定義されているような表示画素のアレイを備えており、前記表示画素毎に、前記第1の導電性パッド及び前記第2の導電性パッド間に前記第1の電源電圧を供給して、前記第3の導電性パッド及び前記第2の導電性パッド間に前記第1の二値信号を供給して、前記第4の導電性パッドに前記第2の二値信号を供給するための供給回路を更に備えている、ディスプレイスクリーンを更に提供する。
【0021】
実施形態によれば、前記供給回路は、前記第1の導電性パッドを実質的に一定の第1の電位に維持して、前記第2の導電性パッドを実質的に一定の第2の電位に維持して、前記第3の導電性パッドを第1の値及び第2の値間で交互に生じる第3の電位で維持するように構成されており、前記第1の値は前記第1の電位より大きく、前記第2の値は前記第2の電位と等しいか、又は前記第1の値は前記第1の電位と等しく、前記第2の値は前記第2の電位より小さい。
【0022】
実施形態によれば、前記供給回路は、0電圧に等しい前記第3の電圧を供給するように構成されている。
【0023】
実施形態によれば、前記供給回路は、2つの電位間で交互に生じる前記第2の二値信号を供給するように構成されており、前記2つの電位間の絶対値の差が、前記第2の電源電圧より小さい。
【0024】
実施形態によれば、前記供給回路は、画像を表示するために、第1の継続時間の前記第3の電圧における前記第1のパルスと、前記第1の継続時間より短い第2の継続時間を夫々有する一連の第2のパルスとを有する前記第1の二値信号を供給するように構成されている。
【0025】
実施形態によれば、2対の連続する第2のパルス間の継続時間が増加又は減少する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
前述及び他の特徴及び利点は、添付図面を参照して本発明を限定するものではない例として与えられる以下の具体的な実施形態に詳細に記載されている。
【0027】
図1】ディスプレイスクリーンの既知の例を部分的且つ概略的に示す図である。
図2】表示画素の既知の例を非常に概略的に示す断面図である。
図3図2の表示画素を示す底面図である。
図4図2の表示画素の既知の例を示すブロック図である。
図5図4の表示画素の信号の既知の例を示すタイミング図である。
図6】ディスプレイスクリーンの本発明に係る実施形態を部分的且つ概略的に示す図である。
図7図6のディスプレイスクリーンの表示画素の本発明に係る実施形態を示すブロック図である。
図8図7の表示画素の信号を示すタイミング図である。
図9図6のディスプレイスクリーンの表示画素の本発明に係る別の実施形態を示すブロック図である。
図10図9の表示画素の信号を示すタイミング図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
様々な図には、同様の特徴が同様の参照符号によって示されている。特に、様々な実施形態で共通の構造的特徴及び/又は機能的特徴は、同じ参照符号を有してもよく、同一の構造的特性、寸法的特性及び材料的特性を有してもよい。明瞭化のために、本明細書に記載されている実施形態の理解に有用なステップ及び要素のみが示されて詳細に記載されている。
【0029】
以下の記載では、「前」、「後ろ」、「最上部」、「底部」、「左」、「右」などの絶対位置、若しくは「上方」、「下方」、「上側」、「下側」などの相対位置を限定する用語、又は「水平方向」、「垂直方向」などの方向を限定する用語を参照するとき、この用語は、特に指定されていない場合、図面の向き又は通常の使用位置にあるディスプレイスクリーンを指す。
【0030】
特に示されていない場合、共に接続された2つの要素について言及する場合、これは、導体以外のいかなる中間要素も無しの直接接続を表し、共に連結された2つの要素について言及する場合、これは、これら2つの要素が接続され得るか又は一若しくは複数の他の要素を介して連結され得ることを表す。更に、第1の一定の状態、例えば「0」と示される低状態と第2の一定の状態、例えば「1」と示される高状態との間で交互に生じる信号が、「二値信号」と称される。同一の電子回路の異なる二値信号の高状態及び低状態は異なってもよい。実際、二値信号は、高状態又は低状態で完全に一定でなくてもよい電圧又は電流に対応してもよい。更に、以下の記載では、MOS トランジスタのソース及びドレインは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ又はMOS トランジスタの「電力端子」と称される。
【0031】
更に、特に示されていない場合、導電性パッドの電圧について言及する場合、前記導電性パッドの電位と基準電位、例えば0Vとみなされる接地との差が考慮される。
【0032】
「約」、「略」、「実質的に」及び「程度」という表現は、特に指定されていない場合、該当する値の10%の範囲内、好ましくは5%の範囲内を表す。更に、「実質的に一定」という表現は、基準値に対する経時的な10%未満の変化を意味する。
【0033】
図1は、ディスプレイスクリーン10の既知の例を部分的且つ概略的に示す。ディスプレイスクリーン10は、例えばM行及びN列に配置された表示画素12i,j を備えており、Mは1~8,000の範囲の整数であり、Nは1~16,000 の範囲の整数であり、iは1~Mの範囲の整数であり、jは1~Nの範囲の整数である。例として、図1ではM及びNは6である。各表示画素12i,j は、電極14i を介して低基準電位源Gnd 、例えば接地に接続されており、電極16j を介して高基準電位源Vcc に接続されている。例として、電極14iは、図1の行に沿って整列しているように示されており、電極16j は、図1の列に沿って整列しているように示されており、逆の配置が可能である。ディスプレイスクリーンの電源電圧は、高基準電位Vcc と低基準電位Gnd との間の電圧に相当する。電源電圧は、特に発光ダイオードの配置及び発光ダイオードの製造技術に応じて決められる。例として、電源電圧は4V~5V程度であってもよい。
【0034】
行毎に、行内の表示画素12i,j は行電極18i に接続されている。列毎に、列内の表示画素12i,j は列電極20j に接続されている。ディスプレイスクリーン10は、行電極18i に接続されている選択回路22を備えており、選択回路22は、各行電極18iに選択・タイミング信号Comiを供給するように適合されている。ディスプレイスクリーン10は、列電極20j に接続されているデータ供給回路24を備えており、データ供給回路24は、各列電極20j にデータ信号Dataj を供給するように適合されている。選択回路22及びデータ供給回路24は、例えばマイクロプロセッサを含む回路26によって制御される。
【0035】
図2は、表示画素12i,j の既知の例を非常に概略的に示す断面図であり、図3は、表示画素12i,j を示す底面図である。各表示画素12i,j は、表示回路32で覆われた制御回路30を有している。表示回路32は少なくとも1つの発光ダイオードLED 、好ましくは少なくとも3つの発光ダイオードLED を有している。表示画素は、下面34、及び下面34と反対側の上面35を有しており、下面34及び上面35は平面で平行であることが好ましい。制御回路30は、図2に示されていない導電性パッド36を下面34に更に有している。制御回路30は、電子部品、特にMOS トランジスタとも称される絶縁ゲート型電界効果トランジスタ、又はTFT とも称される薄膜トランジスタを有する集積回路に相当してもよい。表示回路32は、発光ダイオードLED 及びこれらの発光ダイオードLED の導電素子のみを有しており、制御回路30は、表示回路32の発光ダイオードLED を制御するのに必要な全ての電子部品を有していることが好ましい。変形例として、表示回路32は、発光ダイオードLED に加えて他の電子部品を更に有してもよい。発光ダイオードLED は、平面層の積層体を有する平面発光ダイオードとも称される二次元発光ダイオード、又はアクティブ領域で覆われた三次元半導体素子を夫々有する三次元発光ダイオードであってもよい。図2では、発光ダイオードがコモンアノードに接続されているように示されている。しかしながら、発光ダイオードLED を別の構成に応じて配置することが望ましい場合がある。例として、発光ダイオードはコモンカソードと接続されてもよく、又は互いに独立して接続されてもよい。
【0036】
実施形態によれば、表示画素12i,j は、第1の波長、第2の波長及び第3の波長で光を放射する3つの表示サブ画素を有している。実施形態によれば、第1の波長は青色の光に対応し、430 nm~490 nmの範囲内にある。実施形態によれば、第2の波長は緑色の光に対応し、510 nm~570 nmの範囲内にある。実施形態によれば、第3の波長は赤色の光に対応し、600 nm~720 nmの範囲内にある。
【0037】
各導電性パッド36は、図2に概略的に示されている電極14i, 16j, 18i, 20jの内の1つに接続されるように構成されている。第1の導電性パッド36は低基準電位源Gnd に接続されている。第2の導電性パッドは高基準電位源Vcc に接続されている。第3の導電性パッド36は、行電極18iに接続されており、選択・タイミング信号Comiを受信する。第4の導電性パッド36は、列電極20j に接続されており、データ信号Dataj を受信する。導電性パッド36の大きさ及び下面34上における導電性パッド36の配置は、表示画素12i,j の設計規則及びディスプレイスクリーン10の表示画素12i,j を組み立てる方法によって特に決定される。
【0038】
図4は、ディスプレイスクリーン10の表示画素12i,j の既知の例を示すブロック図である。図4には、各ブロックの上に、ブロックの電子部品に電力を供給するために使用される電源電圧が示されている。
【0039】
例によれば、表示画素12i,j は少なくとも3つの発光ダイオードを有しており、1つの発光ダイオードLED が図4に示されている。各発光ダイオードLED は、例えばMOS トランジスタを含む制御可能な電流源CSに直列接続されている。この例では、発光ダイオードLED 毎に、発光ダイオードLED のアノードは、例えば高基準電位Vcc を受ける導電性パッド36に連結されており、発光ダイオードLED のカソードは、例えば制御可能な電流源CSの端子に接続されており、制御可能な電流源CSの他の端子は、低基準電位Gnd を受ける導電性パッド36に接続されている。
【0040】
表示画素12i,j は、制御可能な電流源CSを駆動するための駆動回路40を更に有している。駆動回路40は、MOS トランジスタなどの電子部品を特に有してもよい。駆動回路40の電子部品に電力を供給するために4V未満、例えば1V又は1.8 V程度の低下した電源電圧を使用することが望ましい場合があり、この低下した電源電圧は、例えばMOS トランジスタの電力端子間に印加され得る電圧に相当する。このため、表示画素12i,j は、特に駆動回路40の電力供給に使用される低下した電源電圧Vdd を電源電圧Vcc から供給するための回路42(Vdd 発生)を有している。回路42は、例えば分圧器を有している。
【0041】
実施形態によれば、各表示画素12i,j の導電性パッド36の内の1つで受信する選択・タイミング信号Comiは、低状態「0」と高状態「1」との間で交互に生じる二値信号であり、低状態は低基準電位Gnd に対応し、高状態「1」は、低下した電源電圧Vdd より低い、例えば略1Vの低電圧に対応する。データ信号Dataj は、低状態「0」と高状態「1」との間で交互に生じる二値信号であり、低状態は低基準電位Gnd に対応し、高状態「1」は、低下した電源電圧Vdd より低い、例えば略1Vの低電圧に対応する。
【0042】
駆動回路40は、データ信号Dataj を受信する導電性パッド36に接続されてデータ信号Datajからクロック信号Clk 及びデータDataを供給する回路44(Clk 及びDataの分離)を有している。駆動回路40は、選択・タイミング信号Comiを受信する導電性パッド36に接続されて信号Clk 及び信号Dataを受信する回路46(モード選択)を有しており、回路46は、信号Clk 及び信号Dataを記憶回路48(カラーデータレジスタ)に供給するか、又は各発光ダイオードLED に関連付けられている制御可能な電流源CSを制御するための回路50(LED 駆動部)にPWM 信号を供給するように構成されている。記憶回路48は、表示する画像画素を表すカラー信号R、カラー信号G及びカラー信号Bを記憶するように構成されている。回路50は、発光ダイオードLED に接続されている制御可能な電流源CSを、カラー信号R、カラー信号G、カラー信号B及び信号PWM から得られる信号I_red 、信号I_green 及び信号I_blueで制御するように適合されている。
【0043】
以下に記載されるように、表示画素12i,j 毎の導電性パッド36の数を制限するために、データ信号Dataj により、クロック信号と、第1の波長、第2の波長及び第3の波長の放射光に求められる光強度を表すカラー信号R、カラー信号G及びカラー信号Bとの両方を各表示画素12i,j によって決定することが可能になる。
【0044】
図5は、ディスプレイスクリーン10に画像を表示している間、図4に示されている構造を有する表示画素12i,jによって受信する信号のタイミング図である。
【0045】
電位Vcc 及び電位Gnd は実質的に一定である。表示される新しい画像の画像画素は、ランク1の行からランクMの行まで連続して表示される。ディスプレイスクリーン10の同一行における2つの連続した選択の間の継続時間をフレーム継続時間Tと称する。信号Comiのタイミング図は、経時的にずれるものの、信号Com1のタイミング図と同様であると分かった上で、信号Com1及び信号Data1 のタイミング図をランク1の行について詳述する。ランク1の行の表示画素121,j (jは1~Nの範囲内である)による新たな画像画素の表示には、第1の段階P1及びその後の第2の段階P2が含まれる。第1の段階P1中、データ信号Dataj が、ランク1の行の各表示画素121,j に送信される。データ信号Data1 のみが図5に示されている。第2の段階P2中、各表示画素121,jの発光ダイオードは、データ信号Dataj に基づいて決定されるカラー信号R、カラー信号G及びカラー信号Bに基づき制御される。
【0046】
第1の段階P1中、選択・タイミング信号Com1は状態「1」に設定される。長時間に亘る選択・タイミング信号Com1の状態「1」への設定は、ランク1の行の各表示画素121,j の回路46によって検出されるため、この行の表示画素121,j の選択を可能にする一方、他の行の表示画素は選択されない。第1の段階P1中、データ信号Datajは列電極20j に送信される。表示画素121,j 毎に、回路44はデータ信号Dataj のパルスに基づいてクロック信号Clk 及びデータDataを決定する。例として、データ信号Dataj の各パルスは、第1の継続時間又は第1の継続時間より長い第2の継続時間を有してもよい。信号Clk は、立上りエッジがデータ信号Datajのパルスの立上りエッジと起こり得る一定のずれの範囲内で一致する同一の継続時間の一連のパルスに相当してもよい。データDataは、信号Dataj のパルスが第1の継続時間を有するとき状態「0」であり、信号Dataj のパルスが第2の継続時間を有するとき状態「1」である二値信号に相当してもよい。状態「1」で信号Comiによって選択される回路46は、ビットが信号Dataの連続する値によって与えられるデジタル信号R、デジタル信号G及びデジタル信号Bの形態で回路50に記憶されるデータDataをクロック信号Clk の周期で送る。行の第1の期間P1の終了は、次の行の第1の期間P1の開始に相当する。
【0047】
実施形態によれば、表示画素121,j の発光ダイオードはパルス幅変調又はPWM 制御によって制御される。このために、第2の段階P2中、選択・タイミング信号Com1は、状態「1」の一連のパルスの繰り返しを示し、これらのパルスは、発光ダイオードLED をパルス幅変調によって制御するための回路50の動作をクロックすべくランク1の行の各表示画素121,j の回路46によって回路50に(信号PWM として)送られる。連続するパルスの数は、デジタル信号R、デジタル信号G及びデジタル信号Bの夫々のビット数に相当する。例として、電流源CSがMOS トランジスタに対応する場合、このトランジスタは、最上位ビットから開始してカラー信号R、カラー信号G又はカラー信号Bの各ビットの値「0」又は値「1」に応じてPWM パルスの周期でオン又はオフされ、このトランジスタは、信号Com1の次のパルスまでオン又はオフに維持される。信号Com1の2つの連続するパルス間の継続時間は毎回2で除算されるため、発光ダイオードがオンされる全継続時間はカラー信号R、カラー信号G又はカラー信号Bの値に応じて決定される。信号Com1の一連のパルスは、ランク1の行の次の第1の段階P1まで繰り返され、図5の例として1回の繰り返しが示されている。
【0048】
表示画素12i,j の静的消費電力のかなりの部分は、駆動回路40のMOS トランジスタ以外の電子部品、特に低下した電源電圧Vdd を供給するための回路42によるものである。現在、ディスプレイスクリーン10の表示画素12i,j の数を増加させる傾向がある。従って、表示画素の静的消費電力が重要な要素になる場合がある。実際、解像度が2,160 ×3,840 の表示画素を有するいわゆる4Kディスプレイスクリーンでは、ディスプレイスクリーン10の静的消費電力は150 Wを超える場合がある。
【0049】
低下した電源電圧Vdd を表示画素12i,j 内で発生させないように、表示画素12i,j に追加の高基準電位Vdd を供給すべく図3に示されている導電性パッドに加えて追加の導電性パッド36を各表示画素12i,jに設ける構成が構想される場合がある。しかしながら、表示画素12i,j の横寸法を増大させることなく追加の導電性パッド36を追加することができない場合があり、これは望ましくない。
【0050】
本発明に係る実施形態によれば、導電性パッド36の内の1つが高電源電圧Vcc を受けるために使用され、別の導電性パッド36が、導電性パッド36の総数を変更することなく、低下した電源電圧Vdd を受けるために使用される。このため、低下した電源電圧を各表示画素12i,j内で発生させなくなり、ディスプレイスクリーンの静的消費電力が減少する。更に、表示画素12i,j の横寸法は変更されなくてもよい。しかしながら、同一数の導電性パッド36を用いて作動させるために、表示画素12i,j の駆動回路40の構造が変更され、表示画素12i,jに供給される信号の一部が変更される。
【0051】
図6は、ディスプレイスクリーン60の実施形態を部分的且つ概略的に示す。ディスプレイスクリーン60は、電極16j (jは1~Nの範囲内である)が低下した電源電圧Vdd を供給する点、及び行電極18i (iは1~Mの範囲内である)がタイミング信号の一部を含む高電源電圧Vcciを供給する点を除いて、図1のディスプレイスクリーン10の全ての要素を備えている。ディスプレイスクリーン10と同様に、列電極20j がデータ信号Dataj を供給して、電極14i が低基準電位を供給する。
【0052】
図7は、ディスプレイスクリーン60の表示画素12i,j の例を示すブロック図である。ディスプレイスクリーン60の表示画素12i,j は、低下した電源電圧Vdd を供給するための回路42を備えない点、及び、信号Vcciのパルスを検出して選択・タイミング信号Comiを選択回路46に供給するための回路62(Vcc パルス検出)を更に備えている点を除いて、図4に示されているディスプレイスクリーン10の表示画素12i,j の構造と同一の構造を有する。低下した電源電圧Vdd は、導電性パッド36の内の1つによって直接供給される。
【0053】
図8は、ディスプレイスクリーン60に画像を表示している間、図7に示されている構造を有する表示画素12i,jによって受信する信号のタイミング図である。
【0054】
電位Vdd 及び電位Gnd は実質的に一定である。各信号Vcci(iは1~Mの範囲内である)は、信号Vcciが例えば4V~5V程度の前述した高電源電圧Vcc に等しい状態「1」と、信号Vcciが低基準電位GND に実質的に等しい状態「0」との間で変わる二値信号である。各信号Vcciは、第1の段階P1及びその後の第2の段階P2を含む。第1の段階P1中、データ信号Dataj は、ランクiの行の各表示画素12i,j に送信される。信号Data1 のみが図8に示されている。第2の段階P2中、各表示画素12i,jの発光ダイオードは、データ信号Dataj に基づいて決定されるカラー信号R、カラー信号G及びカラー信号Bによって制御される。
【0055】
従って、各表示画素12i,j の回路62によって供給される信号Comiは、信号Vcciに相補的に状態「0」と状態「1」との間で変化し、状態「0」は例えば低基準電位GND に相当し、状態「1」は、例えば低下した電源電圧Vdd と等しい、例えば略1Vの低電圧に相当する。従って、駆動回路40の残りの動作は、図5に関連して前述した動作と同一である。特に、第1の段階P1中、信号Vcciは、状態「0」に設定される。長時間に亘る信号Vcciの状態「0」への設定は、ランクiの行の各表示画素12i,j の回路62及び回路46によって検出されるため、この行の表示画素12i,j の選択を可能にする一方、他の行の表示画素は選択されない。第1の段階P1中、データ信号Datajは列電極20j に送信される。表示画素12i,j 毎に、回路44は、例えば前述したようにデータ信号Dataj のパルスに基づいてクロック信号Clk 及びデータDataを決定する。状態「1」で信号Comiによって選択される回路46は、ビットが信号Dataの連続する値によって与えられるデジタル信号R、デジタル信号G及びデジタル信号Bの形態で回路50に記憶されるデータDataをクロック信号Clk の周期で送る。
【0056】
第2の段階P2中、信号Vcciは、状態「0」の一連のパルスの繰り返しを示し、これらのパルスは、ランクiの行の各表示画素12i,j の回路62によって、信号Comiの状態「1」のパルスに変換される。これらのパルスは、例えば前述したように、発光ダイオードLED をパルス幅変調によって制御するための回路50の動作をクロックすべく、ランクiの行の各表示画素12i,j の回路46によって回路50に(PWM 信号として)送られる。
【0057】
第1の段階P1及び第2の段階P2中の各信号Vcciの状態「0」のパルスの継続時間は、フレーム継続時間Tの少なくとも75%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも85%未満であることが有利である。従って、信号Vcciは、ほとんどの時間、高電源電圧Vcc に等しく、発光ダイオードLED の電源電圧は信号Vcciのパルスによって実質的に乱されない。これは、高電源電圧が、高状態及び低状態間で実質的に常時変わるデータ信号Dataj によって伝送される場合には当てはまらない。
【0058】
図7に関連して前述した実施形態では、発光ダイオードLED はコモンアノード構成である。しかしながら、発光ダイオードLED をコモンカソード構成に配置することが望ましい場合がある。
【0059】
図9は、表示画素12i,j の発光ダイオードLED がコモンカソード構成に配置されているディスプレイスクリーン60の表示画素12i,jの例を示すブロック図である。図9に示されている表示画素12i,j は、信号Vcciが信号Veeiに置き換えられている点、発光ダイオードLED のカソードが、例えば信号Veeiを受ける導電性パッド36に連結されている点、及び、発光ダイオードLED のアノードが、例えば制御可能な電流源CSの端子に接続されており、制御可能な電流源CSの他の端子が、低下した電源電圧Vdd を受ける導電性パッド36に接続されている点を除いて、図7に示されている表示画素12i,j の構造と同一の構造を有する。
【0060】
図10は、ディスプレイスクリーン60に画像を表示する際、図9に示されている構造を有する表示画素12i,j によって受信する信号のタイミング図である。各信号Veei(iは1~Mの範囲内である)は、信号Veeiが例えば1V又は1.8 V程度の前述した低下した電源電圧Vdd に等しい状態「1」と、信号Veeiが基準電位GND より低い基準電位、例えば特に-2.2 V又は-3V程度の負の電位である状態「0」との間で変わる二値信号であるため、電位Vdd と電位Vee との差は、前述した高電源電圧Vcc に等しくなる。実施形態によれば、信号Veeiは、前述した信号Comiと同様に変化する。この実施形態では、信号Veeiが信号Comiと同様に変化するため、回路46によって直接使用され得るので、回路62は存在しない。しかしながら、信号Veeiの動態は信号Comiの動態とは異なるため、信号Veeiから信号Comiを送るように適合されている回路62を設けることが望ましい場合がある。
【0061】
様々な実施形態及び変形例が述べられている。当業者は、これらの様々な実施形態及び変形例のある特徴が組み合わされてもよいと理解し、他の変形例が当業者に想起される。特に、PWM 変調は、信号Comiを使用して生じさせることを避けるために、表示画素12i,j の制御回路30内で生じさせてもよい。他の実施形態ではPWM 変調を使用せず、発光ダイオードLED の線形駆動を使用することもできる。他の実施形態では、有機発光ダイオードなどの他の電気光学部品を使用することもできる。
【0062】
最後に、記載されている実施形態及び変形例の実際の実施は、上述されている機能的な表示に基づく当業者の技能の範囲内である。特に、図9に示されている第2の実施形態に関して、負電圧の管理を容易にすべくSOI (シリコン・オン・インシュレータ)タイプの構造を使用することが有利な場合がある。
【0063】
本特許出願は、参照によって本明細書に組み込まれている仏国特許出願第21/03309 号明細書の優先権を主張している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10