IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ イ、ホン ムンの特許一覧

<>
  • 特許-180度逆回転が円滑なキャスター 図1
  • 特許-180度逆回転が円滑なキャスター 図2
  • 特許-180度逆回転が円滑なキャスター 図3
  • 特許-180度逆回転が円滑なキャスター 図4
  • 特許-180度逆回転が円滑なキャスター 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】180度逆回転が円滑なキャスター
(51)【国際特許分類】
   B60B 33/00 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
B60B33/00 502D
B60B33/00 502B
B60B33/00 V
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023568652
(86)(22)【出願日】2022-10-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 KR2022016418
(87)【国際公開番号】W WO2023075390
(87)【国際公開日】2023-05-04
【審査請求日】2023-11-07
(31)【優先権主張番号】10-2021-0148652
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523420952
【氏名又は名称】イ、ホン ムン
【氏名又は名称原語表記】LEE,Heon Mun
【住所又は居所原語表記】Qintop 65,LS-ro 45beon-gil Gunpo-si Gyeonggi-do 15842,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】イ、ホン ムン
【審査官】浅野 麻木
(56)【参考文献】
【文献】特開昭62-247904(JP,A)
【文献】国際公開第2014/013753(WO,A1)
【文献】特開昭63-170102(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2008-0037455(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60B 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャスター(1)の上端部に形成されている支持板(2)と支持板(2)の下側に中心体(3)と連結体(4)、下体部(5)が連次的に装着されており、
上記中心体(3)は上側柱部(6)と下側柱部(7)とを備え、
上記上側柱部(6)は、上側に向かって延びるとともに中心軸(B)を有し、上記支持板(2)を貫通して、上側ナット(8)により、当該上側ナット(8)の下面と上記支持板(2)の内部の上面との間に装着されるスラストボールベアリング(9)を介して上記支持板(2)に相対回転可能に固定され、
上記下側柱部(7)は、下側に向かって延びるとともに上記中心軸(B)から偏心した中心軸(C)を有し、上記下体部(5)を貫通して、下側ナット(10)により、当該下側ナット(10)の上面と上記下体部(5)の内部の下面との間に装着されるスラストボールベアリング(11)を介して上記下体部(5)を相対回転可能に支持し、
下体部(5)の外側上面と中心体(3)の外側下面の間にスラストボールベアリング(12)を装着し、支持板(2)の外側に連結体(4)を装着し、支持板(2)の外側下面と連結体(4)の内側上面との間にスラストボールベアリング(13)を装着したものにおいて、
連結体(4)の下側と中心体(3)の外側の間に回転体(20)を装着し、連結体(4)と回転体(20)の間にスラストボールベアリング(21)を装着し、回転体(20)と中心体(3)の間にスラストボールベアリング(22)を装着するようにした
ことを特徴とする180度逆回転が円滑なキャスター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャスター(caster)に関する。特にキャスターが180度逆回転する際により円滑に回転できるようにし、特に上部にある物の重量を効果的に支えることができるようにするので、製品は全く揺れずにキャスターが円滑に逆回転できるように発明したものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にキャスターは、作業台、冷蔵庫、洗濯機のような比較的重たい製品の下端部に装着されるもので、特に重たい製品を移動する途中で180度逆方向に移動する際にキャスターに多くの無理が生じて、長時間使用する際にキャスターが破損する問題点があったのである。
従来には先出願された特許文献1:実用新案登録出願20-2019-0001608号があり、具体的に説明すると、
【0003】
全体的な構成を詳察すると、第1パネル211、第2パネル213、キャスターパネル221、キャスター本体223で構成されているもので、全体的に4つのユニットで形成されている。
このように4つのユニットで構成されているため、相互連結構造が複雑で組立て方法が難しい問題点があった。
【0004】
特に第2ベアリング217と第4ベアリング226は、側面に回転することを助けるボールベアリングを装着して、上側からかかる重量を効果的に支えることができない問題点があったのである。
このようなキャスターを長時間使用する際に、上側からかかる重量を効果的に支持できずにキャスターの損傷が発生する問題点があったのである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】実用新案登録出願20-2019-0001608号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記のような問題点を解決するためのものであって、キャスターを直進途中である角度に方向を変えて回転したり、特に180度逆回転して反対方向に移動する際に小さな力でより円滑に回転できるようにし、キャスターの上側にある重さに耐えることができるように多数のスラストボールベアリングが装着するようにしたものである。
【0007】
また、製品を精密に移動させることができ、またキャスターの振動を最小化するので、上側にある製品を安全に移動させることができ、上側にある製品の重さに耐えることができるようにするので、製品の寿命を高めることができるように提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記のような目的を達成するためにキャスターの構造を詳察すると、上端部に形成されている支持板の下側に中心体と連結体、下体部が順に構成されており、特に連結体と中心体の間に回転体を装着したもので、
特に支持板と中心体、連結体、回転体、下体部の間には6つのスラストボールベアリングが装着して、キャスターを直進途中である角度に方向を変えて回転したり、特に180度逆回転して反対方向に移動する際に円滑に回転できるようにしたものであるが、
連結体と中心体の間に回転体をさらに追加して6つのスラストボールベアリングを装着するため、キャスターが180度逆回転する際により円滑に回転できるようにしたものである。
【0009】
このようにキャスターが方向を変えて回転したり180度逆回転する際に、上側柱部と下側柱部、スラストボールベアリング、車輪の中心軸の間が一直線上に置かれるときに回転がなされずキャスターに多くの無理がかかるようになるのである。
【0010】
このような場合を解消するためのものとして、
連結体と中心体の間に回転体を追加し、連結体と回転体の間にスラストボールベアリングを追加装着し、回転体と中心体の間にスラストボールベアリングを追加装着したのである。
【0011】
このように中心体に形成されている上側柱部と下側柱部が、スラストボールベアリング、車輪の中心軸の間が一直線に位置から容易に外れることができるように回転体を追加設置するため、キャスターが方向を変えて回転したり180度逆回転する際にキャスターに多くの無理がかかることを解消できるようにするためである。
【0012】
またキャスターには6つのスラストボールベアリングを装着してキャスターの上側からかかる重量を6つのスラストボールベアリングが分散して支えるため、スラストボールベアリングの耐久性を増大することができるのである。
【発明の効果】
【0013】
以上説明したように、本発明は、キャスターを直進途中で方向を変えて回転したり180度逆回転して反対方向に移動する際に、キャスターの振動を減らして、上側にある物を安全に移動させることができ、キャスターの上側にある重さに耐えることができるように回転体を追加装着して6つのスラストボールベアリングを部品間に装着されるようにしたものである。
【0014】
このように中心体に形成されている上側柱部と下側柱部、スラストボールベアリング、車輪の中心軸の間が一直線上から容易に外れることができるように改善するため、キャスターがより円滑に回転できるようにしたものである。
【0015】
これによりキャスターの上側にある製品を精密に移動させることができ、振動を最小化できて、また回転体を追加してキャスターに転嫁される製品の重さに耐えることができるようにするため、製品の寿命を高めることができるように発明したものである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】従来の全体縦断面図である。
図2】本発明の全体縦断面図である。
図3】本発明の車輪と上側柱部、下側柱部が一直線上にある一実施例である。
図4】本発明のキャスターが反対方向に位置するときの縦断面図である。
図5】本発明のキャスターが反対方向に位置するときの車輪と上側柱部、下側柱部が一直線上にある一実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
キャスター1の上端部に形成されている支持板2と支持板2の下側に中心体3と連結体4、下体部5が連次的に装着されており、
上記中心体3は上側柱部6と下側柱部7で構成され、上記上側柱部6と下側柱部7は対角線上に構成されるようにし、
支持板2の中心部と上側柱部6の間に上側ナット8を用いて固定されるようにし、
支持板2と上側ナット8の間にスラストボールベアリング9が装着されるようにして、支持板2と上側ナット8の間を自由に回転できるようにしたものである。
【0018】
下体部5と下側柱部7の間を下側ナット10を用いて固定されるようにし、下体部5と下側ナット10の間にスラストボールベアリング11が装着されるようにし、
下体部5の外側上面と中心体3の外側下面の間にスラストボールベアリング12を装着して、下体部5と中心体3の間に自由に回転できるようにしたものである。
【0019】
支持板2の外側に連結体4を装着し、支持板2と連結体4の間にスラストボールベアリング13を装着したものにおいて、
本発明は、キャスター1が180度で逆回転する際により円滑に回転できるようにしたもので、
連結体4の下側と中心体3の外側の間に回転体20を装着し、連結体4と回転体20の間にスラストボールベアリング21を装着し、回転体20と中心体3の間にスラストボールベアリング22を装着するようにしたものである。
【0020】
このようにキャスター1は、支持板2と中心体3、連結体4、回転体20、下体部5で構成される5つのユニットからなり、上記5つのユニットを6つのスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22で相互連結されるようにしたものである。
【0021】
中心体3に形成されている上側柱部6と下側柱部7、多数のスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22、車輪の中心軸の間の中心部が一直線上に置かれるときに多くの負荷が発生することを最小化できるように発明したものである。
【0022】
またキャスター1が方向を変えてある方向に移動するか180度逆回転する際にも6つのスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22が各々動いて円滑に回転できるようにするため、キャスター1の振動を減らすことができるのである。
キャスター1が回転する際によりソフトに回転するようにし、回転する際に発生する負荷を減らして少ない力でも円滑に回転できるのである。
【0023】
このように6つのスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22を装着するため、中心体3に形成されている上側柱部5と下側柱部6がスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22、車輪の中心軸の間の中心部が一直線の位置から容易に外れることができるようにするので、キャスター1が180度逆回転する際により円滑に回転できるようにしたものである。
【0024】
また6つのスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22を装着してキャスター1の上側からかかる重量を6つのスラストボールベアリング9、11、12、13、21、22が分散して支えるため、スラストボールベアリングの耐久性を増大することができるのである。
【0025】
図3図5で表したA、B、C、Dは、部品の中心軸を示したもので、Aはスラストボールベアリング13、21の中心軸を示したものであり、Bは上側柱部5とスラストボールベアリング9、22の中心軸を示したもので、Cは下側柱部7とスラストボールベアリング11、12の中心軸を示したものであり、Dは車輪の中心軸を示したものである。
図1
図2
図3
図4
図5