IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社NTTドコモの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】割当装置、及び、割当システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20240912BHJP
【FI】
G06Q10/06
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020075891
(22)【出願日】2020-04-22
(65)【公開番号】P2021174130
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2023-02-13
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】110003177
【氏名又は名称】弁理士法人旺知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 孝
(72)【発明者】
【氏名】高田 裕子
(72)【発明者】
【氏名】丹野 雅徳
(72)【発明者】
【氏名】加藤 秀俊
(72)【発明者】
【氏名】溝口 賢司
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-045909(JP,A)
【文献】国際公開第2016/194628(WO,A1)
【文献】特開2017-182700(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗において提供される複数の業務のうちユーザが要求する第1業務を示す第1情報を受け付ける受付部と、
前記ユーザの活動に関する履歴を示す履歴情報、及び、前記ユーザの契約の内容を示す契約情報の一方又は両方に基づいて、前記複数の業務のうち前記第1業務以外の業務であって、前記ユーザに対して前記第1業務を遂行している間に前記ユーザが対応を希望する第2業務を示す第2情報を推定する推定部と、
前記ユーザが有する1以上の属性の各々に対して、前記店舗に属する複数の担当者それぞれの業務を遂行する能力の程度を示す属性評価値を含む属性情報を参照して、前記複数の担当者のうち、前記第1情報が示す前記第1業務に割り当てる担当者を決定し、前記複数の担当者のうち、前記第2情報が示す前記第2業務に割り当てる担当者を決定する決定部と、
を有し、
前記決定部は、
前記第1業務に割り当てる担当者と前記第2業務に割り当てる担当者とを互いに同一に設定し、
前記複数の業務の各々について各担当者が業務を遂行する能力の程度を示す評価値を含む能力情報を参照して、前記複数の担当者のうち、前記第1業務の評価値が第1閾値以上であり、且つ前記第2業務の評価値が第2閾値以上である候補担当者を特定し、
前記候補担当者の中から、前記第1業務と前記第2業務とに割り当てる担当者を決定し、
前記第1業務と前記第2業務とに割り当てる担当者を、特定された前記候補担当者の中から総合評価値が最も高い候補担当者に決定し、
前記総合評価値は、前記候補担当者における前記第1業務の評価値と、前記候補担当者における前記第2業務の評価値と、前記ユーザの属性に対応する前記候補担当者の前記属性評価値に比例する値との和である、
ことを特徴とする割当装置。
【請求項2】
店舗において提供される複数の業務のうちユーザが要求する第1業務を示す第1情報を受け付ける受付部と、
前記ユーザの活動に関する履歴を示す履歴情報、及び、前記ユーザの契約の内容を示す契約情報の一方又は両方に基づいて、前記複数の業務のうち前記第1業務以外の業務であって、前記ユーザに対して前記第1業務を遂行している間に前記ユーザが対応を希望する第2業務を示す第2情報を推定する推定部と、
前記ユーザが有する1以上の属性の各々に対して、前記店舗に属する複数の担当者それぞれの業務を遂行する能力の程度を示す属性評価値を含む属性情報を参照して、前記複数の担当者のうち、前記第1情報が示す前記第1業務に割り当てる担当者を決定し、前記複数の担当者のうち、前記第2情報が示す前記第2業務に割り当てる担当者を決定する決定部と、
を有し、
前記推定部は、前記第1情報と、前記履歴情報及び前記契約情報の一方又は両方とに基づいて、前記第2情報を推定し、
前記決定部は、
前記第1業務に割り当てる担当者と前記第2業務に割り当てる担当者とを互いに同一に設定し、
前記複数の業務の各々について各担当者が業務を遂行する能力の程度を示す評価値を含む能力情報を参照して、前記複数の担当者のうち、前記第1業務の評価値が第1閾値以上であり、且つ前記第2業務の評価値が第2閾値以上である候補担当者を特定し、
前記候補担当者の中から、前記第1業務と前記第2業務とに割り当てる担当者を決定し、
前記第1業務と前記第2業務とに割り当てる担当者を、特定された前記候補担当者の中から総合評価値が最も高い候補担当者に決定し、
前記総合評価値は、前記候補担当者における前記第1業務の評価値と、前記候補担当者における前記第2業務の評価値と、前記ユーザの属性に対応する前記候補担当者の前記属性評価値に比例する値との和である、
ことを特徴とする割当装置。
【請求項3】
前記複数の業務は、前記ユーザが希望するサービスに前記ユーザを加入させる加入業務と、前記ユーザが解約を希望するサービスから前記ユーザを解約させる解約業務とを含む、
請求項1又は2に記載の割当装置。
【請求項4】
請求項1からまでのいずれか1項に記載の割当装置と、
前記ユーザが操作する操作端末と、を含む割当システムであって、
前記受付部は、前記操作端末から前記第1情報を受け付け、
前記割当装置は、
前記第1業務の割当結果に関する情報を、通信装置を用いて前記操作端末に送信する送信制御部を有する、
割当システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、割当装置、及び、割当システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、店舗において提供される複数の業務のうち、ユーザから要求された第1業務を示す情報を受け付けて、第1業務を遂行する担当者を割り当てる割当装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-226702号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術では、ユーザに対して第1業務を遂行している間に、第1業務とは異なる第2業務をユーザが希望しても、第2業務を遂行する担当者が割り当てられておらず、第2業務を遂行する担当者を確保できない可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る割当装置は、店舗において提供される複数の業務のうちユーザが要求する第1業務を示す第1情報を受け付ける受付部と、前記ユーザの活動に関する履歴を示す履歴情報、及び、前記ユーザの契約の内容を示す契約情報の一方又は両方に基づいて、前記複数の業務のうち前記第1業務以外の業務であって、前記ユーザに対して前記第1業務を遂行している間に前記ユーザが対応を希望する第2業務を示す第2情報を推定する推定部と、前記店舗に属する複数の担当者のうち、前記第1情報が示す前記第1業務に割り当てる担当者を決定し、前記複数の担当者のうち、前記第2情報が示す前記第2業務に割り当てる担当者を決定する決定部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザに対して第1業務を遂行している間にユーザが第2業務を希望した場合であっても、第2業務を遂行する担当者を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1実施形態に係る割当システム1の構成を示す図。
図2】割当装置10の構成を示すブロック図。
図3】履歴情報LIの記憶内容の一例を示す図。
図4】能力情報SKIの記憶内容を示す図。
図5】属性情報ATIの記憶内容を示す図。
図6】フロアマネージャー端末20の構成を示すブロック図。
図7】店頭端末30の構成を示すブロック図。
図8】ユーザ端末40の構成を示すブロック図。
図9】割当装置10の機能を示す図。
図10】訪問予約画面361の一例を示す図。
図11】訪問予約画面361の一例を示す図。
図12】窓口情報HDIが示す窓口HDの使用状況を示す図。
図13】スケジュール情報SCIが示す各担当者STの予定を示す図。
図14】割当装置10の動作を示すフローチャートを示す図。
図15】割当装置10の動作を示すフローチャートを示す図。
図16】第3変形例における割当装置10aの構成を示す図。
図17】能力情報SKIaの記憶内容の一例を示す図。
図18】第3変形例における割当装置10aの機能を示す図。
図19】第4変形例における割当装置10bの構成を示す図。
図20】割当装置10bの機能を示す図。
図21】割当装置10bの動作を示すフローチャートを示す図。
図22】第5変形例における割当装置10cの構成を示す図。
図23】割当装置10cの機能を示す図。
図24】割当装置10cの動作を示すフローチャートを示す図。
図25】割当装置10cの動作を示すフローチャートを示す図。
図26】割当装置10cの動作を示すフローチャートを示す図。
図27】第6変形例における訪問予約画面361dの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.実施形態
1-1.全体構成
図1は、第1実施形態に係る割当システム1の構成を示す図である。割当システム1は、店舗SHにおいて提供される複数の業務の各々を、複数の担当者STのいずれかに割り当てるシステムである。店舗SHは、通信サービスを提供する業者(以下、「業者A」と称する)によって設けられる。店舗SHには、複数の担当者STと、フロアマネージャーFMとが属する。複数の担当者STのいずれかが、店舗SHに訪問するユーザUが要求する業務を担当する。フロアマネージャーFMは、店舗SHの責任者であり、複数の担当者STを管理する。図1の例示では、店舗SHには、複数の担当者STとして、担当者ST_1~担当者ST_6が属する。但し、店舗SHには、2名以上の担当者STが属していればよい。店舗SHに属する担当者STは、例えば、業者Aの社員、又は、業者Aの関係会社の社員である。
【0009】
以下の説明では、同種の要素を区別する場合には、担当者ST_1、担当者ST_2の様に参照符号を使用する。一方、同種の要素を区別しない場合には、担当者STの様に、参照符号のうちの共通番号だけを使用する。
【0010】
ユーザUが要求する業務は、例えば、通信サービスを利用できるスマートフォンの新規購入業務、スマートフォンの機種変更業務、スマートフォンの初期設定業務、スマートフォンの故障対応業務、ポイントサービスの加入業務、ポイントサービスの解約業務、インターネット接続サービスの加入業務、インターネット接続サービスの解約業務、通信サービスの解約業務、動画配信サービスの加入業務、及び、動画配信サービスの解約業務である。ポイントサービス、インターネット接続サービス、及び、動画配信サービスは、業者Aが提供するサービスである。以下、ユーザUが要求する業務を、単に「業務」と称する。
【0011】
店舗SHには、複数の窓口HDとして、窓口HD_1~窓口HD_3が設けられる。窓口HDには、ユーザUが着席する椅子と、担当者STが着席する椅子とが設けられる。担当者STは、窓口HDに設置された椅子に着席し、担当者STに割り当てられた業務を遂行する。
【0012】
割当システム1は、割当装置10と、フロアマネージャー端末20と、店頭端末30と、ユーザ端末40とを有する。割当装置10と、フロアマネージャー端末20と、店頭端末30と、ユーザ端末40とは、LAN(Local Area Network)及びインターネットなどの通信網NETに接続される。
【0013】
割当装置10は、コンピュータであり、典型的にはサーバである。ただし、割当装置10は、PC(Personal Computer)、スマートフォン、及び、タブレット端末でもよい。
【0014】
フロアマネージャー端末20は、フロアマネージャーFMによって操作される。フロアマネージャー端末20は、典型的にはスマートフォン又はタブレット端末である。店頭端末30は、店舗SHに設けられたコンピュータである。ユーザ端末40は、ユーザUによって操作される。ユーザ端末40は、典型的にはスマートフォン又はタブレット端末である。ユーザ端末40は、典型的には、業者Aが提供する通信サービスを用いる。店舗SHに、ユーザU_1~ユーザU_mが訪問する。mは、1以上の整数である。ユーザUは、店舗SHに訪問した場合に店頭端末30を操作する。以下、店頭端末30及びユーザ端末40を「操作端末」と総称する場合がある。
【0015】
割当装置10は、業務に担当者STを割り当てる。より詳細には、本実施形態において、割当装置10は、操作端末から、ユーザUが要求する業務を示す情報を受け付けると、ユーザUが要求する業務に割り当てる担当者STと、ユーザUが店舗SHへ訪問している間にユーザUが対応を希望した業務に割り当てる担当者STとを決定する。以下の記載では、ユーザUが要求する業務を「通常業務」と称し、ユーザUに対して通常業務を遂行している間にユーザUが対応を希望した業務を「予兆業務」と称する。例えば、ユーザUが新規にスマートフォンを購入する目的により来店し、ユーザUがスマートフォンの購入を担当者STに申し出る場合、担当者STのスマートフォンの販売に係る業務は通常業務に該当する。そして、担当者STがスマートフォンの販売に係る業務中に、ユーザUに動画配信サービスへ加入を薦めることにより、ユーザUが動画配信サービスへ加入を希望した場合、動画配信サービスの加入手続は予兆業務に該当する。このように予兆業務の典型例は、担当者STがユーザUにサービスの提供又は商品の購入を薦め、この薦めに応じてユーザUが対応を希望する業務である。但し、予兆業務は、担当者STの薦めによって、発生するとは限らない。例えば、ユーザUが動画配信サービスに加入しているが、動画配信サービスを利用していない場合、担当者STがスマートフォンの販売に係る業務中に、ユーザUが動画配信サービスの解約を申し出る可能性がある。ユーザUが動画配信サービスの解約を希望した場合、動画配信サービスの解約業務は予兆業務に該当する。以下の記載では、「業務」は、「通常業務」と「予兆業務」との総称である。通常業務と予兆業務とは、互いに異なる業務である。
【0016】
更に、割当装置10は、Webサーバでもある。操作端末は、割当装置10にアクセスし、割当装置10から送信されたWebページを表示する。続けて、操作端末は、ユーザUの操作によって、Webページに入力された情報に基づいて、通常業務の内容を示す通常業務情報NBIを生成し、通常業務情報NBIを割当装置10に送信する。
【0017】
なお、通常業務は、「第1業務」の一例である。予兆業務は、「第2業務」の一例である。通常業務情報NBIは、「第1情報」の一例である。
【0018】
1-2.割当装置10の構成
図2は、割当装置10の構成を示すブロック図である。割当装置10は、処理装置11、通信装置12、計時装置13、及び、記憶装置14を備える。割当装置10の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバス19で相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、割当装置10の各要素は、単数又は複数の機器で構成され、割当装置10の一部の要素は省略されてもよい。
【0019】
処理装置11は、割当装置10の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置11の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0020】
通信装置12は、他の装置と通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)である。通信装置12は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。計時装置13は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。
【0021】
記憶装置14は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、処理装置11が実行する制御プログラムPR1を含む複数のプログラム、履歴情報LI、窓口情報HDI、能力情報SKI、属性情報ATI、スケジュール情報SCI、業務遂行期間長情報BI、関係変動情報RI、及び、処理装置11が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置14は、例えば、ROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置14は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
【0022】
図3は、履歴情報LIの記憶内容の一例を示す図である。履歴情報LIは、ユーザUごとに、ユーザUの活動に関する履歴を示す。図3に例示する履歴情報LIは、レコードLIR_1~レコードLIR_mを有する。1つのレコードLIRが、一人のユーザUに対応する。ユーザUの活動に関する履歴は、例えば、所定期間ごとにおけるユーザUが使用した通信サービスの通信量と、所定期間ごとにおいてユーザUが所在した位置を示す位置情報とである。所定期間は、例えば、30分間、1時間、3時間、6時間、8時間、12時間、又は、1日間である。図3の例示では、所定期間は8時間である。
【0023】
ある1つの所定期間におけるユーザUが使用した通信サービスの通信量は、この所定期間の間に、ユーザUが通信サービスを利用して通信したデータの量の合計である。割当装置10は、ユーザ端末40が使用する通信サービスを提供するサーバから、所定期間ごとにおけるユーザUが使用した通信サービスのデータ通信量を取得する。
【0024】
ある1つの所定期間におけるユーザUが所在した位置を示す位置情報は、この所定期間内において最も長く所在した位置を示す情報である。割当装置10は、ユーザ端末40の位置を示す情報を定期的に収集するサーバから、所定期間ごとにおいてユーザUが所在した位置を示す位置情報を取得する。このサーバは、ユーザ端末40の位置を示す情報を解析して、所定期間において最も長く所在した位置を特定し、この位置を示す情報を生成し、生成した情報を割当装置10に送信する。
【0025】
例えば、レコードLIR_1は、6月13日の午前0時から8時までの期間において、ユーザU1がユーザ端末40_1を用いて100Mバイト分のデータ通信量を使用し、自宅に最も長く所在したことを示す。
【0026】
図4は、能力情報SKIの記憶内容を示す図である。能力情報SKIは、複数の業務の各々について、各担当者STが業務を遂行する能力の程度を示す評価値を含む。能力情報SKIに含まれる評価値を、以下、「能力評価値」と称する。図4の例示において、能力情報SKIは、レコードSKIR_1~レコードSKIR_6を有する。1つのレコードSKIRが、一人の担当者STに対応する。図4の例示では、能力評価値は、能力を5つの段階に区分して評価した値を示す。例えば、レコードSKIR_1は、担当者ST_1の新規購入業務を遂行する能力が、5段階のうち下から3段階目であることを示す。
【0027】
能力情報SKIの生成例について説明する。フロアマネージャーFMは、複数の業務の各々に対する担当者STごとの能力評価値を決定し、決定した能力評価値をフロアマネージャー端末20に入力する。フロアマネージャーFMは、担当者STの成長を促すために、担当者STの能力評価値を、担当者STの実際の能力よりも高い値に決定してもよい。フロアマネージャー端末20は、入力された能力評価値を含む能力情報SKIを、割当装置10に送信する。
【0028】
図5は、属性情報ATIの記憶内容を示す図である。属性情報ATIは、ユーザUが有する1以上の属性の各々に対して、各担当者STの業務を遂行する能力の程度を示す評価値を含む。属性情報ATIに含まれる評価値を、以下、「属性評価値」と称する。図5の例示において、属性情報ATIは、レコードATIR_1~レコードATIR_6を有する。1つのレコードATIRが、一人の担当者STに対応する。ユーザUが有する属性は、図5の例示では、男性、女性、若年層、中年層、高年層、既婚、及び、未婚である。一人のユーザUは、1以上の属性を有する。
【0029】
レコードATIR_1は、男性のユーザUに対して担当者ST_1が業務を遂行する能力が、5段階のうち下から2段階目であり、女性のユーザUに対して担当者ST_1が業務を遂行する能力が、5段階のうち最も高い段階目であることを示す。換言すれば、レコードATIR_1は、担当者ST_1が、男性のユーザUと比較して女性のユーザUの方が業務を遂行し易いことを示す。
【0030】
属性情報ATIの生成例について説明する。フロアマネージャーFMは、1以上の属性の各々に対する担当者STごとの属性評価値を決定し、決定した属性評価値をフロアマネージャー端末20に入力する。フロアマネージャーFMは、担当者STの成長を促すために、担当者STの属性評価値を、担当者STの実際の能力よりも高い値に決定してもよい。フロアマネージャー端末20は、入力された属性評価値を含む属性情報ATIを、割当装置10に送信する。
【0031】
窓口情報HDIは、1日が複数に区分けされた複数の期間の各々において、窓口HDを用いて遂行される業務を窓口HDごとに示す。スケジュール情報SCIは、1日が複数に区分けされた複数の期間の各々において、各担当者に割り当てられた業務を示す。
【0032】
業務遂行期間長情報BIは、複数の業務の各々の遂行にかかる期間の長さを示す。例えば、業務遂行期間長情報BIは、機種変更業務にかかる期間の長さが2時間であり、初期設定業務にかかる期間の長さが40分であることを示す。関係変動情報RIは、通常業務に関係する情報を示す関係情報に応じて業務の遂行にかかる期間の長さの変動量を示す。
【0033】
1-3.フロアマネージャー端末20の構成
図6は、フロアマネージャー端末20の構成を示すブロック図である。フロアマネージャー端末20は、処理装置21、通信装置22、計時装置23、記憶装置24、入力装置25、及び、表示装置26を備える。フロアマネージャー端末20の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバス29で相互に接続される。
【0034】
処理装置21は、フロアマネージャー端末20の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置21は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置21の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置21は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0035】
通信装置22は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。計時装置23は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。
【0036】
記憶装置24は、処理装置21が読取可能な記録媒体であり、処理装置21が実行する制御プログラムPR2を含む複数のプログラム、及び処理装置21が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置24は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
【0037】
入力装置25は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置25としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。表示装置26は、画像を表示するデバイスである。
【0038】
1-4.店頭端末30の構成
図7は、店頭端末30の構成を示すブロック図である。店頭端末30は、処理装置31、通信装置32、計時装置33、記憶装置34、入力装置35、及び、表示装置36を備える。店頭端末30の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバス39で相互に接続される。
【0039】
処理装置31は、店頭端末30の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置31は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置31の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置31は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0040】
通信装置32は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。計時装置33は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。
【0041】
記憶装置34は、処理装置31が読取可能な記録媒体であり、処理装置31が実行する制御プログラムPR3を含む複数のプログラム、及び処理装置31が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置34は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
【0042】
入力装置35は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置35としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。表示装置36は、画像を表示するデバイスである。
【0043】
1-5.ユーザ端末40の構成
図8は、ユーザ端末40の構成を示すブロック図である。ユーザ端末40は、処理装置41、通信装置42、計時装置43、記憶装置44、入力装置45、及び、表示装置46を備える。ユーザ端末40の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバス49で相互に接続される。
【0044】
処理装置41は、ユーザ端末40の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置41は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置41の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置41は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0045】
通信装置42は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。計時装置43は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。
【0046】
記憶装置44は、処理装置41が読取可能な記録媒体であり、処理装置41が実行する制御プログラムPR4を含む複数のプログラム、及び処理装置41が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置44は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
【0047】
入力装置45は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置45としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。表示装置46は、画像を表示するデバイスである。
【0048】
1-6.割当装置10の機能
図9は、割当装置10の機能を示す図である。処理装置11は、記憶装置14から制御プログラムPR1を読み出し、読み出した制御プログラムPR1を実行することによって、受付部111、予兆業務推定部113、決定部115、及び、送信制御部117として機能する。予兆業務推定部113は、「推定部」の一例である。
【0049】
受付部111は、操作端末から、ユーザUが要求する通常業務を示す通常業務情報NBIを受け付ける。通常業務情報NBIは、ユーザUを識別する情報と、通常業務を示す情報と、通常業務に関係する情報を示す関係情報と、ユーザUが指定した日時を示す日時情報とを含む。関係情報は、通常業務時に必要となる情報である。通常業務が新規購入業務である場合、関係情報は、例えば、購入するスマートフォンの機種名、及び、購入するスマートフォンの台数であり、通常業務が機種変更業務である場合、関係情報は、例えば、変更前のスマートフォンの機種名、変更後のスマートフォンの機種名、及び、変更前のスマートフォンのバックアップが済んでいるか否かである。日時情報が示す日時は、ユーザUが通常業務の遂行を開始することを希望した日時である。操作端末がユーザ端末40である場合、日時情報が示す日時は、ユーザUが店舗SHに訪問する日時であるとも言える。
【0050】
操作端末は、通常業務情報NBIを生成し、割当装置10に送信する。操作端末は、割当装置10にアクセスし、割当装置10が生成した訪問予約情報に従って、訪問予約画面361を表示する。訪問予約情報は、例えば、HTML(HyperText Markup Language)に従った情報である。操作端末は、図10及び図11に示す訪問予約画面361に入力された情報に基づいて、通常業務情報NBIを生成する。
【0051】
図10及び図11は、訪問予約画面361の一例を示す図である。図10及び図11では、操作端末が店頭端末30である例を記載してある。図10に例示する訪問予約画面361は、表示装置36の表示面全面に表示される。訪問予約画面361は、ユーザID(Identifier)入力領域363と、業務選択領域365と、関係情報入力領域367と、訪問日時指定ボタン368とを有する。
【0052】
ユーザID入力領域363は、ユーザUの識別情報であるユーザIDがユーザUの操作によって入力される領域である。業務選択領域365は、複数の業務から、ユーザUの操作によって選択された業務を示す文字列を表示する領域である。なお、業務選択領域365に表示される複数の業務は、操作端末が店頭端末30である場合と、操作端末がユーザ端末40である場合とによって互いに同一でもよいし互いに異なってもよい。例えば、操作端末が店頭端末30である場合のみ選択可能な業務があってもよい。
【0053】
業務選択領域365に表示された文字列が示す業務が、通常業務である。図10の例示では、業務選択領域365に表示された文字列は、「新規購入」であり、新規購入業務を示す。
【0054】
関係情報入力領域367は、業務選択領域365に表示された文字列が示す業務に応じて、表示内容が変更される領域である。操作端末は、例えば、AJAX(Asynchronous Javascript(登録商標) And Xml)を利用して、業務選択領域365に表示される文字列が変更されることを契機に、関係情報入力領域367の表示内容を変更する。図10に例示する関係情報入力領域367は、業務選択領域365に新規購入業務が選択されているため、購入機種名選択領域3671と購入台数入力領域3673とを有する。購入機種名選択領域3671は、ユーザUの操作によって選択された、ユーザUが購入するスマートフォンの機種名を示す文字列を表示する領域である。購入台数入力領域3673は、ユーザUの操作によって入力された、ユーザUが購入するスマートフォンの台数を表示する領域である。
【0055】
訪問日時指定ボタン368は、ユーザUの操作によって押下されることによって、訪問予約画面361の表示内容を、ユーザUが店舗SHに訪問する日時を指定する内容に変更するボタンである。
【0056】
図11では、訪問日時指定ボタン368が押下された訪問予約画面361の一例を示す。図11の例示において、訪問予約画面361は、複数の日時指定ボタン369として、日時指定ボタン369_1~日時指定ボタン369_6を有する。複数の日時指定ボタン369の各々は、互いに異なる日時を示す。複数の日時指定ボタン369の各々が示す日時は、例えば、複数の窓口HDのいずれかが使用可能な日時である。例えば、日時指定ボタン369_1は、6月14日の午前10時を示す。操作端末がユーザ端末40である場合、複数の日時指定ボタン369のうち、ユーザUの操作によって押下されたボタンが示す日時が、ユーザUが店舗SHに訪問する日時である。
【0057】
説明を図9に戻す。予兆業務推定部113は、履歴情報LIに基づいて、予兆業務を示す予兆業務情報FBIを推定する。予兆業務情報FBIは、「第2情報」の一例である。より詳細には、予兆業務推定部113は、通常業務情報NBIに含まれるユーザIDに基づいて、履歴情報LIのうち、前述のユーザIDが示すユーザUの履歴情報を特定する。予兆業務推定部113は、ユーザUの履歴情報LIに基づいて、予兆業務を示す予兆業務情報FBIを推定する。予兆業務情報FBIは、予兆業務を示す情報である。予兆業務推定部113が実行される契機は、受付部111が通常業務情報NBIを受け付けた後である。例えば、操作端末がユーザ端末40である場合、予兆業務推定部113は、受付部111が通常業務情報NBIを受け付けた後であって、且つ、ユーザUが店舗SHに訪問する前に、予兆業務情報FBIを推定してもよいし、ユーザUが店舗SHに訪問し、通常業務の対応を受けている間に、予兆業務情報FBIを推定してもよい。
【0058】
予兆業務の推定例の前提として、所定日数間における通信量の合計が所定量以上である場合、ポイントサービスに加入した方が加入しない場合と比較して、ユーザUの通信サービスに対する支払金額が減少することを想定する。所定日数間は、例えば、1日間、1週間、1か月間である。この前提の基、予兆業務推定部113は、ユーザUの所定日数間の合計の通信量が所定量以上である場合、ポイントサービスの加入業務を予兆業務として推定する。
【0059】
予兆業務の他の推定例の前提として、所定日数間におけるユーザUが自宅にいる場合の通信量の合計が所定量以上である場合、インターネット接続サービスに加入し、自宅に無線LAN(Local Area Network)を構築して、無線LAN経由によりインターネットに接続した方が、ユーザUの支払金額が減少することを想定する。所定日数間は、例えば、1日間、1週間、1か月間である。ユーザUの支払金額とは、インターネット接続サービスに加入した場合には、通信サービスに対する支払金額とインターネット接続サービスに対する支払金額との合計であり、インターネット接続サービスに加入しない場合には、通信サービスに対する支払金額である。この前提の基、予兆業務推定部113は、ユーザUの履歴情報LIから、位置情報が「自宅」となっている期間の通信量を抽出し、所定日数間におけるユーザUが自宅にいる場合の通信量の合計を算出する。算出した値が所定量以上である場合、予兆業務推定部113は、インターネット接続サービスの加入業務を予兆業務として推定する。
【0060】
予兆業務推定部113は、予兆業務がない、言い換えれば、ユーザUが希望する業務がないと推定する場合がある。以下の説明では、特に記載がない限り、予兆業務推定部113は、何らかの予兆業務があるとして説明する。
【0061】
決定部115は、店舗SHに属する複数の担当者STのうち、通常業務に割り当てる担当者STを決定し、複数の担当者STのうち、予兆業務に割り当てる担当者STを決定する。
【0062】
決定部115は、業務遂行期間推定部1151と、窓口特定部1153と、担当者決定部1155と、更新部1157とを含む。以下、業務遂行期間推定部1151と、窓口特定部1153と、担当者決定部1155と、更新部1157との詳細について説明する。
【0063】
以下の記載において、通常業務情報NBIに含まれる日時情報が示す日時から通常業務の遂行が終了するまでの期間を「通常業務遂行期間」と称する場合がある。同様に、通常業務の遂行が終了してから予兆業務の遂行が終了するまでの期間を「予兆業務遂行期間」と称する場合がある。更に、通常業務情報NBIに含まれる日時情報が示す日時から通常業務及び予兆業務の遂行が終了するまでの期間を、「業務遂行期間」と称する場合がある。
【0064】
業務遂行期間推定部1151は、業務遂行期間長情報BI及び関係変動情報RIを参照し、通常業務情報NBIに基づいて通常業務遂行期間を推定する。例えば、業務遂行期間推定部1151は、通常業務が機種変更業務であり、且つ、バックアップが済んでいない場合、通常業務遂行期間を、通常業務情報NBIに含まれる日時情報が示す日時から、通常業務にかかる期間の長さとバックアップの実行にかかる期間の長さとを加えた日時までと推定する。同様に、業務遂行期間推定部1151は、業務遂行期間長情報BIを参照して、予兆業務情報FBIが示す予兆業務に基づいて予兆業務遂行期間を推定する。
【0065】
図12は、窓口情報HDIが示す窓口HDの使用状況を示す図である。窓口情報HDIは、窓口HDの各々に対して、1日が複数に区分けされた複数の期間の各期間に遂行される業務を示す。なお、図12では、煩雑化を避けるために、複数の業務の各々における「業務」の表記を省略してある。
【0066】
窓口特定部1153は、窓口情報HDIを参照して、通常業務遂行期間と、予兆業務遂行期間とにおいて、使用可能な窓口HDを特定する。
【0067】
窓口情報HDIは、窓口HDごとに、窓口HDを使用して遂行される業務を示す文字列と、この業務によって窓口HDが使用される期間の開始日時及び終了日時とを示す。白抜きの丸は、この白抜きの丸の右側に配置された文字列によって示される業務が通常業務であることを示す。黒丸は、この黒丸の右側に配置された文字列によって示される業務が予兆業務であることを示す。図12に示す窓口情報HDIは、店舗SHの営業期間である10時から19時までの期間を区分けした6つの期間の各々において窓口HD_1を用いて遂行される業務が、それぞれ、機種変更業務と、初期設定業務と、機種変更業務と、機種変更業務及びポイントサービス加入業務と、機種変更業務と、初期設定業務とであることを示す。
【0068】
担当者決定部1155は、窓口HDが使用可能な場合、複数の担当者STのうち、通常業務情報NBIが示す通常業務に割り当てる担当者STを決定し、複数の担当者STのうち、予兆業務情報FBIが示す予兆業務に割り当てる担当者STを決定する。担当者決定部1155の動作について、より詳細に説明する。
【0069】
担当者決定部1155は、スケジュール情報SCIを参照して、複数の担当者STのうち、通常業務遂行期間と予兆業務遂行期間とにおいて、予定が割り当てられていない担当者STを抽出する。担当者決定部1155は、予定が割り当てられていない担当者STのうち、通常業務に割り当てる担当者STを決定し、予定が割り当てられていない担当者STのうち、予兆業務に割り当てる担当者STを決定する。
【0070】
図13は、スケジュール情報SCIが示す各担当者STの予定を示す図である。スケジュール情報SCIは、1日が複数に区分けされた複数の期間の各々における各担当者STの予定を示す。予定は、業務と、休憩と、バックヤード作業とに大別される。バックヤード作業は、例えば、在庫の管理作業、及び、事務作業等である。図13に示した網掛けの矩形が、業務を示しており、網掛けのない矩形が、休憩又は事務作業を示す。スケジュール情報SCIは、担当者STごとに、担当者STの予定を示す文字列と、予定を実行する期間の開始日時及び終了日時とを示す。
【0071】
なお、本実施形態では、窓口情報HDIが示す業務の遂行に係る期間と、スケジュール情報SCIが示す業務の遂行に係る期間とは、互いに同一であるが、互いに異なってもよい。例えば、担当者STは、最初に窓口HDを用いて業務を遂行し、途中から担当者STの自席で業務を遂行してもよい。例えば、窓口HDを用いてユーザUに必要事項を記載させ、ユーザUが記載した必要事項を、自席のPCに入力することがある。しかしながら、以下では、説明を簡略化するため、窓口情報HDIが示す業務の遂行に係る期間と、スケジュール情報SCIが示す業務の遂行に係る期間とは、互いに同一であるとして説明する。
【0072】
なお、店舗SHが営業していたとしても、複数の担当者STの全てが店舗SHに出勤しているとは限らない。そこで、担当者決定部1155は、更に、複数の担当者STの各々が出勤する期間を示す情報を参照して、店舗SHに出勤しており、且つ、予定が割り当てられていない担当者STのうち、通常業務に割り当てる担当者STを決定し、店舗SHに出勤しており、且つ、予定が割り当てられていない担当者STのうち、予兆業務に割り当てる担当者STを決定してもよい。しかしながら、本実施形態では、説明の簡略化のため、複数の担当者STの全てが店舗SHに出勤していることを前提として説明する。
【0073】
本実施形態では、担当者決定部1155は、通常業務に割り当てる担当者STと予兆業務に割り当てる担当者STとを互いに同一に設定する。ユーザUを一人の担当者STが担当することが、業務遂行の観点から望ましい。通常業務及び予兆業務を一人の担当者STが遂行するため、担当者STの能力を、通常業務と予兆業務とで、総合的に判断する必要がある。
【0074】
担当者決定部1155は、能力情報SKIを参照して、通常業務遂行期間及び予兆業務遂行期間に予定が割り当てられていない担当者STのうち、通常業務の能力評価値が第1閾値以上であり、且つ、予兆業務の能力評価値が第2閾値以上である候補担当者を決定する。第1閾値及び第2閾値は、例えば、フロアマネージャーFMによって決定される。第1閾値は、業務に関わらず常に同一の値でもよいし、業務ごとに異なる値であってもよい。第1閾値と同様に、第2閾値は、業務に関わらず常に同一の値でもよいし、業務ごとに異なる値であってもよい。そして、担当者決定部1155は、下記(1)式に従って、各候補担当者の総合評価値Xを算出し、総合評価値Xが最も高い候補担当者に、通常業務と予兆業務とを割り当てる。
【0075】
X=P1+P2+α×Q (1)
【0076】
但し、P1は、候補担当者における通常業務の能力評価値である。P2は、候補担当者における予兆業務の能力評価値である。Qは、ユーザUの属性に対応する候補担当者の属性評価値である。なお、ユーザUの属性が複数ある場合、Qは、ユーザUの複数の属性の各々に対応する候補担当者の属性評価値の合計である。
【0077】
更新部1157は、割当結果に基づいて、窓口情報HDI及びスケジュール情報SCIを更新する。具体的には、更新部1157は、窓口情報HDIに、通常業務の遂行に使用される窓口HDを示す文字列と、通常業務を示す文字列と、通常業務遂行期間の開始日時及び終了日時を示す情報と、予兆業務の遂行に使用される窓口HDを示す文字列と、予兆業務を示す文字列と、予兆業務遂行期間の開始日時及び終了日時を示す情報とを関連付けて追加する。同様に、更新部1157は、スケジュール情報SCIに、担当者STを示す情報と、通常業務を示す文字列と、通常業務遂行期間の開始日時及び終了日時を示す情報と、予兆業務を示す文字列と、予兆業務遂行期間の開始日時及び終了日時を示す情報とを関連付けて追加する。
【0078】
説明を図9に戻す。送信制御部117は、通常業務の割当結果に関する情報を、通信装置12を用いて操作端末に送信する。通常業務の割当結果に関する情報は、例えば、通常業務に割り当てることができたか否かを示す文字列である。また、通常業務の割当結果に関する情報には、通常業務に割り当てた担当者STの名前が含まれてもよい。
【0079】
1-7.割当装置10の動作
図14及び図15は、割当装置10の動作を示すフローチャートである。処理装置11は、操作端末から、通常業務情報NBIを受け付ける(ステップS1)。ステップS1の処理が、受付部111に相当する。ステップS1の処理終了後、処理装置11は、通常業務情報NBIに含まれる日時情報と、通常業務情報NBIに含まれる通常業務を示す情報と、通常業務情報NBIに含まれる関係情報とに基づいて、通常業務遂行期間を推定する(ステップS3)。次に、処理装置11は、履歴情報LIを参照して、ユーザUが対応を希望する予兆業務を推定する(ステップS5)。ステップS5の処理が、予兆業務推定部113に相当する。ステップS5の処理終了後、処理装置11は、予兆業務を推定した結果を基に、予兆業務があるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7の判定結果が肯定である場合、処理装置11は、通常業務遂行期間及び予兆業務情報FBIに基づいて、予兆業務遂行期間を推定する(ステップS9)。そして、処理装置11は、業務遂行期間を、通常業務遂行期間の開始日時から予兆業務遂行期間の終了日時までの期間に設定する(ステップS11)。ステップS7の判定結果が否定である場合、処理装置11は、業務遂行期間を通常業務遂行期間に設定する(ステップS13)。
【0080】
ステップS11の処理又はステップS13の処理終了後、処理装置11は、業務遂行期間に、使用可能な窓口HDがあるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が肯定である場合、処理装置11は、複数の担当者STのうち、能力情報SKI及びスケジュール情報SCIを参照して、業務遂行期間に、予定が割り当てられていなく、且つ、能力評価値が閾値以上である候補担当者を特定する(ステップS23)。より詳細には、予兆業務がある場合、処理装置11は、複数の担当者STのうち、業務遂行期間が経過するまでの期間に、予定が割り当てられていなく、通常業務の能力評価値が第1閾値以上であり、且つ、予兆業務の能力評価値が第2閾値以上である候補担当者を特定する。一方、予兆業務がない場合、処理装置11は、複数の担当者STのうち、業務遂行期間に、予定が割り当てられていなく、且つ、通常業務の能力評価値が第1閾値以上である候補担当者を特定する。
【0081】
ステップS23の処理終了後、処理装置11は、決定した候補担当者がいるか否か判定する(ステップS25)。ステップS25の処理結果が肯定である場合、処理装置11は、決定した候補担当者ごとに、総合評価値Xを算出する(ステップS27)。次に、処理装置11は、総合評価値Xが最も大きい候補担当者を、業務に割り当てる担当者STとして決定する(ステップS29)。そして、処理装置11は、割当結果に基づいて、窓口情報HDI及びスケジュール情報SCIを更新する(ステップS31)。次に、処理装置11は、通常業務情報NBIの送信元である操作端末に、予約が完了したことを示す情報を、通信装置12を用いて送信する(ステップS33)。ステップS33の処理終了後、処理装置11は、図14及び図15に示す一連の処理を終了する。通常業務情報NBIの送信元である操作端末は、予約が完了したことを示す情報を受信した場合、予約が完了したことを示す情報を表示する。
【0082】
ステップS13の判定結果が否定である場合、又は、ステップS25の判定結果が否定である場合、処理装置11は、通常業務情報NBIの送信元である操作端末に、希望日時では予約できないことを示す情報を、通信装置12を用いて送信する(ステップS35)。ステップS33の処理及びステップS35の処理が、送信制御部117に相当する。ステップS35の処理終了後、処理装置11は、図14及び図15に示す一連の処理を終了する。通常業務情報NBIの送信元である操作端末は、希望日時では予約できないことを示す情報を受信した場合、希望日時では予約できないことを示す情報を表示し、この情報の表示後に、訪問予約画面361を再度表示する。
【0083】
以上の説明によれば、割当装置10は、店舗SHにおいて提供される複数の業務のうちユーザUが要求する通常業務(「第1業務」の一例)を示す通常業務情報NBI(「第1情報」の一例)を受け付ける受付部111と、ユーザUの活動に関する履歴を示す履歴情報LI(「履歴情報、及び、ユーザの契約の内容を示す契約情報の一方又は両方」の一例)に基づいて、複数の業務のうち通常業務以外の業務であって、ユーザUが店舗SHへ訪問している間にユーザUが対応を希望する予兆業務(「第2業務」の一例)を示す予兆業務情報FBI(「第2情報」の一例)を推定する予兆業務推定部113と、店舗SHに属する複数の担当者STのうち、通常業務情報NBIが示す通常業務に割り当てる担当者STを決定し、複数の担当者STのうち、予兆業務情報FBIが示す予兆業務に割り当てる担当者STを決定する決定部115と、を有する。
以上によれば、予兆業務に応じる担当者STを決定しておくので、ユーザUが予兆業務を希望した場合であっても、予兆業務を遂行する担当者STを確保できる。また、担当者STは、事前に予兆業務の存在を知ることができる。このため、担当者STは、ランダムにサービスを薦めるよりも、ユーザUがより対応を希望する可能性がある予兆業務に関するサービスを薦めることにより、店舗SHの売上が向上する。
【0084】
また、複数の業務は、ユーザUが希望するサービスにユーザUを加入させる加入業務と、ユーザUが解約を希望するサービスからユーザUを解約させる解約業務とを含む。
以上によれば、例えば、予兆業務が加入業務である場合、担当者STは、ユーザUにサービスを加入させる対策を事前に検討しておくことにより、ユーザUがサービスに加入する成約率が向上する。同様に、予兆業務が解約業務である場合、担当者STは、解約を取りやめさせる対策を事前に検討しておくことにより、ユーザUがサービスの解約を取りやめる可能性を高めることができる。
【0085】
また、決定部115は、通常業務に割り当てる担当者STと予兆業務に割り当てる担当者STとを互いに同一に設定する。
通常業務を遂行した担当者STは、予兆業務に関するサービスをユーザUに薦めている。従って、予兆業務に関するサービスを薦めた担当者STが引き続き予兆業務を遂行することにより、他の担当者STが予兆業務を遂行するよりもユーザUは安心感を得ることができ、予兆業務に関するサービスの成約率向上が期待できる。
【0086】
また、決定部115は、複数の業務の各々について各担当者STが業務を遂行する能力の程度を示す評価値を含む能力情報SKIを参照して、複数の担当者STのうち、通常業務の評価値が第1閾値以上であり、且つ予兆業務の評価値が第2閾値以上である候補担当者を特定し、候補担当者の中から、通常業務と予兆業務とに割り当てる担当者STを決定する。
以上によれば、通常業務を遂行する能力及び予兆業務を遂行する能力が一定以上ある担当者STを、通常業務と予兆業務とに割り当てることができるので、通常業務を遂行する能力及び予兆業務を遂行する能力の一方が不足している担当者STを割り当てる場合と比較して、業務を確実に遂行できる。
【0087】
2.変形例
本開示は、以上に例示した実施形態に限定されない。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様を併合してもよい。
【0088】
2-1.第1変形例
上述の態様において、予兆業務推定部113は、履歴情報LIに基づいて、予兆業務情報FBIを推定したが、本開示は、これに限らない。例えば、予兆業務推定部113は、通常業務情報NBIと履歴情報LIとに基づいて、予兆業務情報FBIを推定してもよい。通常業務は、ユーザUが要求する業務であるので、通常業務に関連する業務は、通常業務に関連しない業務と比較して可能性が高くなる。従って、割当装置10は、履歴情報LIのみならず通常業務情報NBIを用いることによって、推定精度を向上できる。通常業務が機種変更業務であれば、通常業務に関連する業務は、例えば、ポイントサービス加入業務である。ポイントサービス加入業務が機種変更業務に関連する理由としては、機種変更によって現在の機種より高性能な機種に変更する場合、この高性能な機種を使用する場合には、ポイントサービスに加入した方がよいという状況があるためである。
【0089】
2-2.第2変形例
上述の各態様において、決定部115は、通常業務に割り当てる担当者STと予兆業務に割り当てる担当者STとを互いに同一に設定したが、通常業務に割り当てる担当者STと予兆業務に割り当てる担当者STとが互いに異なってもよい。通常業務に割り当てる担当者STと予兆業務に割り当てる担当者STとが互いに異なる態様として、以下に示す2つの態様がある。
【0090】
第1の態様において、決定部115は、複数の業務の各々について各担当者STが業務を遂行する能力の程度を示す評価値を含む能力情報SKIを参照して、複数の担当者STのうち、通常業務情報NBIが示す業務に割り当てる担当者STを決定し、能力情報SKIを参照して、複数の担当者STのうち、予兆業務情報FBIが示す予兆業務に割り当てる担当者STを決定する。
【0091】
例えば、決定部115は、複数の担当者STのうち、通常業務の能力評価値が最大である担当者STを通常業務に割り当て、予兆業務の能力評価値が最大である担当者STを予兆業務に割り当てる。又は、決定部115は、複数の担当者STのうち、通常業務の能力評価値が第1閾値以上であって最も低い担当者STを通常業務に割り当て、予兆業務の能力評価値が第2閾値以上であって最も低い担当者STを予兆業務に割り当ててもよい。
【0092】
第1の態様によれば、決定部115は能力情報SKIを参照して業務に割り当てる担当者STを決定するため、通常業務を遂行する能力がある担当者STを通常業務に割り当てることができ、予兆業務を遂行する能力がある担当者STを予兆業務に割り当てることができる。
【0093】
第2の態様において、決定部115は、能力情報SKIを参照して、通常業務情報NBIに含まれる日時情報が示す日時から通常業務の遂行が終了するまでの期間において、複数の担当者STのうち予定が割り当てられていない担当者STの中から、通常業務を遂行する能力が低い担当者STより通常業務を遂行する能力が高い担当者STを優先することにより、通常業務に割り当てる担当者STを決定する。更に、決定部115は、能力情報SKIを参照して、通常業務の遂行が終了してから予兆業務の遂行が終了するまでの期間において、複数の担当者STのうち予定が割り当てられていない担当者STの中から、予兆業務を遂行する能力が低い担当者STより予兆業務を遂行する能力が高い担当者STを優先することにより、予兆業務に割り当てる担当者STを決定する。
【0094】
例えば、決定部115は、通常業務情報NBIに含まれる日時情報が示す日時から通常業務の遂行が終了するまでの期間において、予定が割り当てられていない担当者STの中から、通常業務の能力評価値が最も高い担当者STを通常業務に割り当てる。更に、決定部115は、通常業務の遂行が終了してから予兆業務の遂行が終了するまでの期間において、予定が割り当てられていない担当者STの中から、予兆業務の能力評価値が最も高い担当者STを予兆業務に割り当てる。
【0095】
第2の態様によれば、割当装置10は、通常業務を遂行する能力が高い担当者STを通常業務に優先して割り当てることができ、更に、予兆業務を遂行する能力が高い担当者STを予兆業務に優先して割り当てることができる。
【0096】
2-3.第3変形例
上述の各態様において、能力情報SKIは、複数の業務に共通する接客に関する能力の程度を示す評価値を含み、予兆業務が解約業務である場合、決定部115は、接客に関する能力の程度を示す評価値を参照して、解約業務に割り当てる担当者STを決定してもよい。図16図18を用いて、第3変形例における割当システム1aについて説明する。
【0097】
図16は、第3変形例における割当装置10aの構成を示す図である。割当システム1aに含まれる割当装置10aは、処理装置11a、通信装置12、計時装置13、及び、記憶装置14aを備える。
【0098】
処理装置11aは、割当装置10aの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。
【0099】
記憶装置14aは、処理装置11aが読取可能な記録媒体であり、処理装置11aが実行する制御プログラムPR1aを含む複数のプログラム、履歴情報LI、窓口情報HDI、能力情報SKIa、属性情報ATI、スケジュール情報SCI、業務遂行期間長情報BI、関係変動情報RI、及び、処理装置11aが使用する各種の情報などを記憶する。
【0100】
図17は、能力情報SKIaの記憶内容の一例を示す図である。能力情報SKIaは、複数の業務の各々について、各担当者STが業務を遂行する能力の程度を示す能力評価値に加えて、複数の担当者STの各々について複数の業務に共通する接客に関する能力の程度を示す能力評価値を含む。図17の例示において、能力情報SKIaは、レコードSKIaR_1~レコードSKIaR_6を有する。なお、能力情報SKIaは、解約業務の能力評価値を含んでもよいし含まなくてもよい。
【0101】
図18は、第3変形例における割当装置10aの機能を示す図である。処理装置11aは、記憶装置14aから制御プログラムPR1aを読み出し、読み出した制御プログラムPR1aを実行することによって、受付部111、予兆業務推定部113、決定部115a、及び、送信制御部117として機能する。決定部115aは、業務遂行期間推定部1151と、窓口特定部1153と、担当者決定部1155aと、更新部1157とを有する。
【0102】
予兆業務が、通信サービスの解約業務、ポイントサービスの解約業務、又は、インターネット接続サービスの解約業務である場合、担当者決定部1155aは、能力情報SKIのうち複数の業務の各々について各担当者STが業務を遂行する能力の程度を示す能力評価値を参照して、複数の担当者STのうち、通常業務情報NBIが示す通常業務に割り当てる担当者STを決定する。更に、担当者決定部1155aは、能力情報SKIのうち複数の担当者STの各々について接客に関する能力の程度を示す評価値を参照して、複数の担当者のうち、予兆業務情報FBIが示す予兆業務に割り当てる担当者を決定する。
【0103】
接客の能力が一定以上担保された担当者STが、解約業務を遂行することによってユーザUの心境が変化し、サービスの解約を取りやめる可能性がある。従って、第3変形例によれば、接客の能力を有さない担当者STを予兆業務に割り当てる場合と比較して、ユーザUがサービスの解約を取り止める可能性を高めることができる。
【0104】
2-4.第4変形例
上述の各態様において、処理装置11は、業務遂行期間に、予定が割り当てられていなく、且つ、能力評価値が閾値以上である候補担当者がいない場合には、操作端末に、希望日時では予約できないことを示す情報を送信したが、本開示は、これに限らない。第4変形例では、処理装置11は、業務遂行期間に、予定が割り当てられていなく、且つ、能力評価値が閾値以上である候補担当者がいない場合には、予定が割り当てられている担当者STの中から、通常業務の能力評価値が第1閾値以上であり、且つ、予兆業務の能力評価値が第2閾値以上である担当者STを特定し、この担当者STに通常業務及び予兆業務を割り当てる。図19図21を用いて、第4変形例における割当システム1bについて説明する。
【0105】
図19は、第4変形例における割当装置10bの構成を示す図である。割当システム1bに含まれる割当装置10bは、処理装置11b、通信装置12、計時装置13、及び、記憶装置14bを備える。
【0106】
処理装置11bは、割当装置10bの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。
【0107】
記憶装置14bは、処理装置11bが読取可能な記録媒体であり、処理装置11bが実行する制御プログラムPR1bを含む複数のプログラム、履歴情報LI、窓口情報HDI、能力情報SKI、属性情報ATI、スケジュール情報SCI、業務遂行期間長情報BI、関係変動情報RI、及び、処理装置11bが使用する各種の情報などを記憶する。
【0108】
図20は、割当装置10bの機能を示す図である。処理装置11bは、記憶装置14bから制御プログラムPR1bを読み出し、読み出した制御プログラムPR1bを実行することによって、受付部111、予兆業務推定部113、決定部115b、及び、送信制御部117として機能する。決定部115bは、業務遂行期間推定部1151と、窓口特定部1153と、担当者決定部1155bと、更新部1157とを有する。
【0109】
担当者決定部1155bは、能力情報SKIを参照して、予定が割り当てられていない担当者STのいずれもが、通常業務の能力評価値が第1閾値以上でなく、且つ、第2業務の能力評価値が第2閾値以上でない場合、業務が割り当てられている担当者STの中から、第1業務の能力評価値が第1閾値以上であり、且つ、予兆業務の能力評価値が第2閾値以上である担当者STを特定する。
【0110】
次に、担当者決定部1155bは、特定された担当者STに割り当てられている業務の割当を解除し、特定された担当者STを通常業務及び予兆業務に割り当てる。そして、担当者決定部1155bは、複数の担当者STのうち予定が割り当てられていない担当者STの中から、割当が解除された業務に割り当てる担当者を決定する。
【0111】
図21は、割当装置10bの動作を示すフローチャートである。ただし、第4変形例における割当装置10bの動作のうち、図14に示したステップS1からステップS11までの処理は、実施形態と同一である。そこで、ステップS1からステップS11までの処理について、図示及び説明を省略する。更に、図15に示したステップS21からステップS35の処理のうち、ステップS25の判定結果が否定である以外の処理は、実施形態と同一である。そこで、ステップS21からステップS35の処理のうち、ステップS25の判定結果が否定である以外の処理について、説明を省略する。
【0112】
ステップS25の判定結果が否定である場合、処理装置11bは、業務が割り当てられている担当者STの中から、能力評価値が閾値以上である担当者STを特定する(ステップS41)。より詳細には、予兆業務がある場合、処理装置11bは、業務が割り当てられている担当者STの中から、通常業務の能力評価値が第1閾値であり、且つ、予兆業務の能力評価値が第2閾値である担当者STを特定する。一方、予兆業務がない場合、処理装置11bは、業務が割り当てられている担当者STの中から、通常業務の能力評価値が第1閾値である担当者STを特定する。
【0113】
ステップS41の処理終了後、処理装置11bは、特定された担当者STがいるか否かを判定する(ステップS43)。ステップS43の判定結果が肯定である場合、処理装置11bは、特定された担当者STに割り当てられている業務の割当を解除し、特定された担当者STを、通常業務及び予兆業務、又は通常業務に割り当てる(ステップS45)。次に、処理装置11bは、複数の担当者STのうち業務が割り当てられていない担当者STの中から、割当が解除された業務に割り当てる担当者STを決定する(ステップS47)。ステップS47の処理終了後、処理装置11bは、ステップS31の処理を実行する。ステップS43の判定結果が否定である場合、処理装置11bは、ステップS35の処理を実行する。
【0114】
第4変形例によれば、予定が割り当てられていない担当者STのいずれもが、通常業務を遂行する能力及び予兆業務を遂行する能力を有していない場合であっても、割当装置10bは、通常業務を遂行する能力及び予兆業務を遂行する能力を有する担当者STに第1業務及び予兆業務を割り当てることができる。更に、割当装置10bは、割当が解除された業務にも担当者STを割り当てることができる。
【0115】
2-5.第5変形例
上述の各態様では、訪問予約画面361において、ユーザUは、業務の種別と、日時とを選択した後に、割当装置10は、業務に割り当てる担当者STを決定するが、本開示は、この態様に限らない。例えば、第5変形例では、訪問予約画面361において、ユーザUは業務を選択する。割当装置10は、当日から所定期間の間に、通常業務及び予兆業務、又は通常業務のみの遂行ができる担当者STが存在する期間を1以上特定して、特定した1以上の期間の各々と担当者STとを対応付ける。次に、割当装置10は、特定した1以上の期間の中からユーザUが選択した期間に対応付けられた担当者STを、通常業務及び予兆業務、又は通常業務のみに割り当てることを決定する。
【0116】
図22は、第5変形例における割当装置10cの構成を示す図である。割当システム1cに含まれる割当装置10cは、処理装置11c、通信装置12、計時装置13、及び、記憶装置14cを備える。
【0117】
処理装置11cは、割当装置10cの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。
【0118】
記憶装置14cは、処理装置11cが読取可能な記録媒体であり、処理装置11cが実行する制御プログラムPR1cを含む複数のプログラム、履歴情報LI、窓口情報HDI、能力情報SKI、属性情報ATI、スケジュール情報SCI、業務遂行期間長情報BI、関係変動情報RI、及び、処理装置11cが使用する各種の情報などを記憶する。
【0119】
図23は、割当装置10cの機能を示す図である。処理装置11cは、記憶装置14から制御プログラムPR1を読み出し、読み出した制御プログラムPR1を実行することによって、受付部111c、予兆業務推定部113、決定部115c、及び、送信制御部117として機能する。決定部115cは、業務遂行時間推定部1150と、窓口特定部1153cと、担当者探索部1154と、担当者決定部1155cと、更新部1157とを有する。
【0120】
受付部111cは、操作端末から、ユーザUが要求する通常業務を示す通常業務情報NBIcを受け付ける。通常業務情報NBIcには、日時情報が含まれていない点が、実施形態における通常業務情報NBIと異なる。
【0121】
業務遂行時間推定部1150は、通常業務の遂行にかかる時間と、予兆業務の遂行にかかる時間を推定する。以下の記載において、「時間」は、ある時刻と別のある時刻の間の長さを示す。一方、「期間」は、ある時刻と別のある時刻の間である。以下、通常業務の遂行にかかる時間を、「通常業務遂行時間」と称し、予兆業務の遂行にかかる時間を、「予兆業務遂行時間」と称する。通常業務遂行時間は、例えば、1時間又は2時間等である。一方、実施形態において説明した通常業務遂行期間は、例えば、6月15日の10時0分から6月15日の11時0分までである。更に、業務の遂行にかかる時間を、「業務遂行時間」と称する。予兆業務がある場合、業務遂行時間は、通常業務遂行時間及び予兆業務遂行時間の合計時間である。一方、予兆業務がない場合、業務遂行時間は、通常業務遂行時間に一致する。
業務遂行時間推定部1150は、業務遂行期間長情報BI及び関係変動情報RIを参照して、通常業務情報NBIに含まれる通常業務を示す情報と、通常業務情報NBIに含まれる関係情報とに基づいて、通常業務遂行時間を推定する。また、業務遂行時間推定部1150は、業務遂行期間長情報BIを参照して、予兆業務情報FBIに基づいて、予兆業務遂行時間を推定する。
【0122】
窓口特定部1153cは、窓口情報HDIを参照して、現在日時から所定期間が経過する間に、業務遂行時間分、窓口HDが使用可能な期間を1以上特定する。以下、特定した期間を、「窓口使用可能期間」と称する。例えば、窓口情報HDIが、窓口HD_1が使用されていない期間が6月14日10時0分から6月14日13時0分までであることを示し、業務遂行時間が、2時間であることを前提とする。窓口特定部1153cは、6月14日10時0分から6月14日12時0分までの期間と、6月14日11時0分から6月14日13時0分までの期間という2つの窓口使用可能期間を特定する。
【0123】
担当者探索部1154は、特定した1以上の窓口使用可能期間において、通常業務及び予兆業務、又は通常業務のみを遂行できる担当者STを探索する。担当者探索部1154は、1以上の窓口使用可能期間の各々と担当者STの識別情報とを対応付ける。
【0124】
担当者決定部1155cは、1以上の窓口使用可能期間を示す期間情報を、通信装置12を用いて操作端末に送信する。担当者決定部1155cは、ユーザUが選択した期間を示す情報を受け付けた場合、ユーザUが選択した期間に対応する識別情報が示す担当者STを、通常業務及び予兆業務、又は通常業務のみに割り当てる。
【0125】
図24図25、及び、図26は、第5変形例における割当装置10cの動作を示すフローチャートである。処理装置11cは、操作端末から、通常業務情報NBIcを受け付ける(ステップS51)。次に、処理装置11cは、通常業務情報NBIに含まれる通常業務を示す情報と、通常業務情報NBIに含まれる関係情報とに基づいて、通常業務遂行時間を推定する(ステップS53)。
【0126】
ステップS53の処理終了後、次に、処理装置11cは、履歴情報LIを参照して、ユーザUが対応を希望する予兆業務を推定する(ステップS55)。処理装置11cは、推定した結果、予兆業務があるか否かを判定する(ステップS57)。ステップS7の判定結果が肯定である場合、処理装置11cは、予兆業務情報FBIに基づいて、予兆業務遂行時間を推定する(ステップS59)。ステップS59の処理終了後、処理装置11cは、業務遂行時間を、通常業務遂行時間と予兆業務遂行時間との合計に設定する(ステップS61)。ステップS57の判定結果が否定である場合、処理装置11cは、業務遂行時間を通常業務遂行時間に設定する(ステップS63)。
【0127】
ステップS63の処理終了後、処理装置11cは、窓口情報HDIを参照して、現在日時から所定日数後までの間で、業務遂行時間分、窓口HDが使用可能な窓口使用可能期間を1以上特定する(ステップS65)。
【0128】
ステップS65の処理終了後、処理装置11cは、特定した窓口使用可能期間ごとに、ステップS73からステップS85までの繰り返し処理を実行する。繰り返し処理内において、処理装置11cは、特定した1以上の窓口使用可能期間のうちの1つの窓口使用可能期間に、予定が割り当てられていなく、且つ、能力評価値が閾値以上である候補担当者を特定する(ステップS75)。次に、処理装置11cは、特定された候補担当者がいるか否かを判定する(ステップS77)。ステップS77の判定結果が肯定である場合、処理装置11cは、候補担当者ごとに、総合評価値Xを算出する(ステップS79)。次に、処理装置11cは、この1つの窓口使用可能期間を示す情報を、ユーザUに提示する期間として記憶装置14cに記憶する(ステップS81)。そして、処理装置11cは、記憶装置14cに記憶した期間に、総合評価値Xが最大である候補担当者の識別情報を対応付ける(ステップS83)。ステップS83の処理終了後、ステップS65の処理において特定した1以上の窓口使用可能期間のうち、ステップS75の処理を実行していない窓口使用可能期間がある場合、処理装置11cは、処理をステップS75に戻す。ステップS77の判定結果が否定である場合も、ステップS65の処理において特定した1以上の窓口使用可能期間のうち、ステップS75の処理を実行していない窓口使用可能期間があれば、処理装置11cは、処理をステップS75に戻す。
【0129】
ステップS65の処理において特定した1以上の窓口使用可能期間の全てについてステップS73からステップS85までの繰り返し処理を実行した後、処理装置11cは、ユーザUに提示する期間を示す情報を、通信装置12を用いて操作端末に送信する(ステップS87)。操作端末は、ユーザUに提示する期間を示す情報を表示する。具体的な表示内容は、図11に示す画面と同様である。
【0130】
処理装置11cは、操作端末から、ユーザUが選択した期間を示す情報を受け付ける(ステップS89)。処理装置11cは、ユーザUが選択した期間に対応付けた識別情報が示す候補担当者を、通常業務及び予兆業務、又は、通常業務のみに割り当てる担当者STとして決定する(ステップS95)。割当結果に基づいて、窓口情報HDI及びスケジュール情報SCIを更新する(ステップS97)。次に、処理装置11cは、通常業務情報NBIの送信元である操作端末に、予約が完了したことを示す情報を、通信装置12を用いて送信する(ステップS99)。ステップS99の処理終了後、処理装置11cは、図24図25、及び図26に示す一連の処理を終了する。
【0131】
以上、第5変形例によれば、操作端末が表示した期間には、通常業務及び予兆業務、又は通常業務を遂行可能な担当者STの識別情報が対応付けられている。従って、ユーザUが選択した日時に適切な担当者STが存在しないことを避けることができ、ユーザUが再度日時を選択することを回避できるので、ユーザUの利便性を向上できる。
【0132】
2-6.第6変形例
第5変形例において、ユーザUが店頭端末30を操作しており、且つ、当日に予約できない場合には、割当装置10は、ユーザUが担当者STに相談することを可能にしてもよい。第5変形例におけるステップS87の処理において、第6変形例における割当装置10は、ユーザUに提示する期間を示す情報とユーザUに提示する期間のいずれもが当日の期間でない場合、ユーザUに提示する期間を示す情報と、当日が満席であり複数の担当者STのいずれかへ相談することを希望する情報とを、通信装置12を用いて店頭端末30に送信する。店頭端末30は、ユーザUに提示する期間を示す情報と、当日が満席であり複数の担当者STのいずれかへ相談することを希望する情報とを受信して、図27に示す訪問予約画面361を表示装置36に表示する。
【0133】
図27は、第6変形例における訪問予約画面361dの一例を示す図である。訪問予約画面361dは、日時指定ボタン369_3~日時指定ボタン369_6と、リンク370とを有する。リンク370は、ユーザUの操作によって押下されることによって、店舗SHの担当者STへ相談できるリンクである。具体的には、店頭端末30は、リンク370が押下された場合に、ユーザUが担当者STと相談したいことを示す情報を、フロアマネージャー端末20に送信する。フロアマネージャー端末20は、ユーザUが担当者STと相談したいことを示す情報を表示する。表示内容を見たフロアマネージャーFMは、複数の担当者STのいずれかに、ユーザUと相談するように指示する。相談の結果、例えば、ユーザUが本日中に対応を希望する場合、フロアマネージャー端末20は、フロアマネージャーFMの操作に基づいて、休憩、又は、バックヤード作業の割り当てを解除し、ユーザUが希望した業務を、割り当てを解除した担当者STに割り当てる。
【0134】
2-7.第7変形例
上述の各態様において、履歴情報LIは、所定期間ごとにおけるユーザUが使用した通信サービスの通信量と、所定期間ごとにおいてユーザUが所在した位置を示す位置情報とを有することを示したが、これに限らない。例えば、履歴情報LIは、ユーザUが閲覧したWebページのURLの履歴、及び、ユーザUのポイントに関する履歴の一方又は両方でもよい。ポイントに関する履歴は、ポイントの獲得履歴、及び、ポイントの利用履歴の一方又は両方である。
【0135】
履歴情報LIが、ユーザUが閲覧したWebページのURLの履歴である場合の予兆業務の推定例について説明する。予兆業務推定部113は、ユーザUの履歴情報LIを参照して、直近の所定期間において、動画を配信するWebページのURLの閲覧数が所定数以上である場合、動画配信サービスの加入業務を予兆業務として推定する。
【0136】
履歴情報LIが、ユーザUが獲得したポイントに関する履歴である場合の予兆業務の推定例について説明する。予兆業務推定部113は、直近の所定期間において、ユーザUが獲得したポイント数が所定数以上である場合、業者Aが提供する1以上のサービスのうち、この所定数によって加入可能なサービスの加入業務を予兆業務として推定する。
【0137】
2-8.第8変形例
上述の各態様において、予兆業務推定部113は、履歴情報LIに基づいて、予兆業務情報FBIを推定したが、これに限らない。例えば、予兆業務推定部113は、履歴情報LI、及び、ユーザUの契約の内容を示す契約情報の一方又は両方に基づいて、予兆業務情報FBIを推定してもよい。契約情報は、ユーザUが加入したサービスの契約の内容を示す。例えば、通信サービスの契約情報は、購入したスマートフォンの機種名、キャッチホンサービスの有無を示す情報、留守番電話サービスの有無を示す情報、ユーザUの使用可能な最大通信速度、及び、ユーザUが1か月に使用可能な通信量等である。
【0138】
契約情報に基づいて予兆業務を推定する例の前提として、業者Aが、あるスマートフォンの機種の故障対応を近々終了する予定であることを想定する。予兆業務推定部113は、契約情報を参照して、ユーザUが故障対応を終了する予定のスマートフォンを過去に購入していると判断した場合、新規購入業務を予兆業務として推定する。
【0139】
更に、予兆業務推定部113は、通常業務情報NBIと、履歴情報LI及び契約情報の一方又は両方とに基づいて、予兆業務情報FBIを推定してもよい。
【0140】
2-9.第9変形例
上述の各態様において、記憶装置14は、更に、シフト情報を記憶してもよい。シフト情報SFIは、所定期間内において、複数の担当者STの各々が出勤する期間を示す。所定期間は、例えば、1週間、及び、1ヶ月である。第9変形例における担当者決定部1155は、スケジュール情報SCI及びシフト情報を参照して、店舗SHに出勤しており、且つ、予定が割り当てられていない担当者STのうち、通常業務に割り当てる担当者STを決定し、店舗SHに出勤しており、且つ、予定が割り当てられていない担当者STのうち、予兆業務に割り当てる担当者STを決定する。
【0141】
2-10.第10変形例
上述の各態様では、割当装置10は、窓口情報HDIによって、窓口HDが使用可能な期間を特定していたが、記憶装置14が、窓口情報HDIを有さなくてもよい。例えば、店舗SHに設けられた窓口HDの数が、店舗SHに属する担当者STより多い場合、窓口HDが不足することがないため、記憶装置14は、窓口情報HDIを有さなくてもよい。
【0142】
2-11.第11変形例
フロアマネージャーFMは、1日間を分割した複数の期間の各々において互いに異なる人物でもよい。スケジュール情報SCIは、フロアマネージャーFMとなる担当者STの予定を管理してもよい。また、店舗SHには、担当者ST及びフロアマネージャーFM以外に、フリースタッフが在籍してもよい。
【0143】
2-12.第12変形例
上述の各態様において、決定部115は、複数の担当者STのうち、能力情報SKIを参照して業務を割り当てる担当者STを決定したが、本開示は、これに限らない。例えば、決定部115は、能力情報SKIを参照せず、属性情報ATIを参照して、能力情報SKIを参照して業務を割り当てる担当者STを決定してもよい。
【0144】
2-13.第13変形例
上述の各態様は、通信サービスを提供する業者Aによって設けられた店舗SHに適用する態様であったが、本開示は、これに限らない。上述の各態様は、複数の業務を提供する店舗であり、且つ、担当者を予約する予約システムに適用できる。例えば、上述の各態様は、病院、ヘアサロン、及び、マッサージ店の予約システムに適用できる。
【0145】
2-14.その他
(1)上述した各形態では、記憶装置14は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、制御プログラムPR1は、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、制御プログラムPR1は、電気通信回線を介して通信網NETから送信されてもよい。記憶装置24、記憶装置34、及び、記憶装置44についても、記憶装置14と同様である。制御プログラムPR1a、制御プログラムPR1b、制御プログラムPR1c、制御プログラムPR2、制御プログラムPR3、制御プログラムPR4も、制御プログラムPR1と同様である。
【0146】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0147】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0148】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0149】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0150】
(6)図9図18図20、及び、図23に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0151】
また、通信装置12、通信装置22、通信装置32、及び、通信装置42は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置12、通信装置22、通信装置32、及び、通信装置42は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0152】
(7)上述した各形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0153】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0154】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0155】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0156】
(10)上述した各形態において、フロアマネージャー端末20及びユーザ端末40は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0157】
(11)上述した各形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0158】
(12)上述した各形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0159】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0160】
(14)上述した各形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0161】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0162】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0163】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0164】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0165】
1,1a,1b,1c…割当システム、10,10a,10b,10c,10d…割当装置、20…フロアマネージャー端末、30…店頭端末、111,111c…受付部、113…推定部、115,115a,115b,115c…決定部、117…送信制御部、SH…店舗、担当者…ST。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27