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特許7554618印刷システム、印刷システムの制御方法、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】印刷システム、印刷システムの制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/00 20060101AFI20240912BHJP
   G06F 3/12 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
H04N1/00 838
H04N1/00 127A
H04N1/00 127B
G06F3/12 338
G06F3/12 322
G06F3/12 339
G06F3/12 365
G06F3/12 371
G06F3/12 378
G06F3/12 387
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020161327
(22)【出願日】2020-09-25
(65)【公開番号】P2022054249
(43)【公開日】2022-04-06
【審査請求日】2023-09-21
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】浅井 英彦
【審査官】三沢 岳志
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-011628(JP,A)
【文献】特開2009-294237(JP,A)
【文献】特開2006-293779(JP,A)
【文献】特開2003-018507(JP,A)
【文献】特開2004-037896(JP,A)
【文献】特開2011-166201(JP,A)
【文献】特開2009-063851(JP,A)
【文献】特開2005-331871(JP,A)
【文献】特開2014-238823(JP,A)
【文献】特開2001-228987(JP,A)
【文献】特開平10-240456(JP,A)
【文献】特開2007-272910(JP,A)
【文献】特開2000-181924(JP,A)
【文献】特開2016-066348(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
G06F 3/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷システムであって、
画像を投影する投影手段と、
印刷手段と、
前記投影手段によって投影されている画像の印刷の要求を受け付ける受付手段と、
前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を行うことが設定によって許可されているか否かを判定する判定手段と、
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記受付手段によって受け付けた前記要求に基づいて前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を前記印刷手段が行うことを許可し、
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記受付手段によって受け付けた前記要求に基づいて前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を前記印刷手段が行うことを制限する制御手段とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記投影手段によって投影されている画像はファイルに基づく画像を含み、
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記制御手段は、前記ファイルを取得することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記制御手段は、前記ファイルを取得するための情報を取得し、取得された前記情報に基づいて前記ファイルを取得することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記制御手段は、前記ファイルを取得するための情報を取得可能か否かをさらに判定し、
前記情報を取得可能であると判定された場合に、前記制御手段は前記情報を取得することを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記投影手段によって投影されている画像はファイルに基づく画像を含み、
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記制御手段は、前記ファイルを取得し、取得された前記ファイルに基づく印刷を前記印刷手段に行わせることを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項6】
原稿を読み取る読取手段をさらに有し、
前記投影手段は、さらに、前記読取手段によって読み取られた画像を投影可能であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項7】
画像を投影する投影手段と、印刷手段と、を備える印刷システムの制御方法であって、
受付手段が、前記投影手段によって投影されている画像の印刷の要求を受け付ける受付工程と、
判定手段が、前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を行うことが設定によって許可されているか否かを判定する判定工程と、
制御手段が、前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていると前記判定工程で判定された場合に、前記受付手段によって受け付けた前記要求に基づいて前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を前記印刷手段が行うことを許可し、
前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定工程で判定された場合に、前記受付工程で受け付けた前記要求に基づいて前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を前記印刷手段が行うことを制限する制御工程と
を含むことを特徴とする印刷システムの制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載された印刷システムの制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システム、印刷システムの制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会議を実施する場合に移動する時間や経費の無駄を削減するために、Web会議システムが普及している。特に専用回線が必要なものからPCを用いてネットワーク環境で会議を行うWeb会議システムに移行し、広く普及している。Web会議システムを利用した会議においては、メモを取る目的で、プロジェクタやディスプレイ等で表示している画像の印刷を行いたいケースや、原稿にその場で加筆した画像を読み取って、Web会議システムに投稿して情報を共有したいケースもある。このような場合には、例えばプロジェクタで投影中の印刷したい画面のキャプチャー画像を取得して印刷するといった手法が可能である。しかし、このような手法では、会議資料等を自由に印刷できてしまうためデータ拡散防止というセキュリティの観点で問題がある。
【0003】
特許文献1には、会議資料のドキュメントプロファイルにコピー可又は不可の情報と会議資料消去又は未消去の情報とを設定して会議資料を送信する遠隔会議装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平06-141119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。例えば、上記従来技術では、プロジェクタ等による表示と関係なく、単に会議用文書(以降、文書と称する。)を一括で直接送付しており、送受信に必要なネットワーク送信時間や、受信する側のメモリ容量などが考慮されていない。また、送信する文書のプロパティ情報において印刷の許可/不許可を設定する制御プログラムも必要となる。
【0006】
一方、動画と音声の送受信機能を有するWeb会議システムでは、直接文書を送付せず、ディスプレイなどに表示しているVram(Video RAM)領域を動画圧縮(MPEG等)を用いて、表示に必要なデータを送付する方法が確立されている。従って、Web会議システムにおける印刷を実現するためには、動画の画面キャプチャー(Vramの画像データを、印刷専用に複製すること)を行い印刷を行う必要がある。しかし、動画像など複数ページに渡って印刷したいケースもあり、このような場合にはキャプチャー画面を都度取得するなど使い勝手が悪く、同時に上述したようなセキュリティ上の問題もある。
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一つに鑑みて成されたものであり、投影中の画像について、セキュリティを考慮しつつ、好適に印刷を可能とする仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、印刷システムであって、画像を投影する投影手段と、印刷手段と、前記投影手段によって投影されている画像の印刷の要求を受け付ける受付手段と、前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を行うことが設定によって許可されているか否かを判定する判定手段と、前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていると前記判定手段によって判定された場合に、前記受付手段によって受け付けた前記要求に基づいて前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を前記印刷手段が行うことを許可し、前記投影手段によって投影されている画像の印刷を行うことが許可されていないと前記判定手段によって判定された場合に、前記受付手段によって受け付けた前記要求に基づいて前記投影手段によって投影されている前記画像の印刷を前記印刷手段が行うことを制限する制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、投影中の画像について、セキュリティを考慮しつつ、好適に印刷することができる
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】一実施形態に係るシステム構成を示す図。
図2】一実施形態に係るプロジェクタ拡張ユニット203の設置状態を示す図。
図3】一実施形態に係るリーダー機能部201、プリンタ機能部202を示す図。
図4A】一実施形態に係るコントローラ部400を示す図。
図4B】一実施形態に係る画像パケット構造を示す図。
図4C】一実施形態に係るスキャナ画像処理部418を示す図。
図4D】一実施形態に係るプリンタ画像処理部432を示す図。
図5】一実施形態に係るプリンタ機能部202の制御システムを示す図。
図6】一実施形態に係るプロジェクタ制御ユニットを示す図。
図7】一実施形態に係る操作部250で表示される画面を示す図。
図8】一実施形態に係るプリンタ機能部202の制御システムで使用するジョブ情報を示す図。
図9A】一実施形態に係るリモート操作部を示す図。
図9B】一実施形態に係るリモート操作部を示す図。
図9C】一実施形態に係るリモート操作部を示す図。
図10】一実施形態に係る中継サーバ及びPCの構成例を示す図。
図11A】一実施形態に係る各装置の機能構成例を示す図。
図11B】一実施形態に係る各装置の機能構成例を示す図。
図12】一実施形態に係るリーダー機能部201での読取画像を、プロジェクタ204及び中継サーバ106へ送信する際のフローチャート。
図13】一実施形態に係るWeb会議において表示を行う際のフローチャート。
図14】一実施形態に係るWeb会議において印刷を行う際のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0012】
<第1の実施形態>
<システムのハードウェア構成>
以下では、本発明の一実施形態について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係るシステム構成について説明する。本システムは、サーバ群110、Web会議システムのユーザ環境111、及び画像処理システムのユーザ環境112を含んで構成される。これらの環境はインターネット120を介して相互に情報を送受可能に接続される。画像処理システムのユーザ環境112には、画像処理装置の一例として電子写真方式を採用するフルカラーMFP101、ファイルサーバ102、及びパーソナルコンピュータ(PC)103が含まれる。各装置はネットワーク100を介して相互に通信可能に接続され、ファイアウォール108を介してインターネット120へ接続される。本実施形態ではフルカラーMFPを例に説明を行うが、読取がカラーでプリントが白黒のMFPや、読取が白黒でプリントが白黒のMFPにも適用可能である。このように任意のMFPに適用可能であるため以下では、単にMFP101と称する。
【0013】
MFP101は、コピー、FAX、及びプリンタ機能を備える。さらに、MFP101は、リーダー機能部201で読み取った画像ファイルをコンピュータ機器に送信するSEND機能、スキャナで読み取った画像を同種の機器間で通信を行い、受信した画像を印刷するIFAX機能も備える。外部装置であるPC103は、PC上のアプリケーションで生成されファイルをプリンタドライバで変換しMFP101のプリンタ機能部202に送信し、記憶媒体上に画像形成を行わせる。データを蓄積するファイルサーバ102は、PC103で生成された他のファイルや、不図示の他のPCで生成されたファイルを蓄積する。PC103は、当該ファイルサーバ102上のファイルをMFP101に送信し、記憶媒体上に画像形成を行わせることもできる。ファイルサーバ102と、MFP101とは、SMBプロトコルや、WebDAVプロトコルを用いファイル共有を実現している。SMBは、Server Message Blockの略である。WebDAVは、Web-based Distributed Authoring and Versioningの略である。MFP101は、リーダー機能部201で原稿から読み取った読み取り画像データをファクシミリプロトコルを用いて公衆回線104へ送信する。また、MFP101は、公衆回線104から受信した画像データをプリンタ機能部202に転送して記憶媒体上に画像形成を行わせる。
【0014】
Web会議システムは、サーバ群110の中継サーバ106、及び、ユーザ環境111、112に設置されたMFP101やPC107に含まれるWeb会議システムのクライアント1132、1112によって構成される。各コンポーネントがインターネットを介し接続することでWeb会議を実施することができる。PC107、中継サーバ106、及びMFP101は、それぞれ複数設置されてもよい。また、図1では、MFP101がユーザ環境112の中に配置されているものとして説明するが、他の情報処理装置が配置されていてもよい。ここで他の情報処理装置とは、例えば、PC、サーバ装置、タブレット端末等であってもよい。ユーザ環境112に設けられたファイアウォール108は、ユーザ環境112の内側にある端末からインターネット120への接続は許可するが、インターネット120側からユーザ環境112の内側にある端末への接続は拒否するように構成される。
【0015】
サーバ群110は、インターネット120を介してサービスを提供するサーバコンピュータからなるサーバ群であり、サーバコンピュータは1台であっても複数台であってもよい。図1では、サーバ群110が中継サーバ106の1台のみで構成されているものとして例示している。中継サーバ106は、情報処理装置の一例である。
【0016】
<プロジェクタ拡張ユニット>
次に、図2を参照して、本実施形態に係るMFP101に設けられたプロジェクタ拡張ユニット203について説明する。MFP101は、図2に示すように、原稿からの画像の読み取りを行うリーダー機能部201、画像形成を行うプリンタ機能部202、及びプロジェクタ拡張ユニット203を含んで構成される。プロジェクタ拡張ユニット203は、プリンタ機能部202に接続される。プロジェクタ拡張ユニット203においては、図2に示すように正面切り込み221を開けた状態で、その内部にプロジェクタ204が設置されている。また、プロジェクタ拡張ユニット203には、右側面切り込み口209が設けられてもよい。同様に、不図示の背面切り込み又は左側切り込みが設けられた状態でプロジェクタ204が設置されてもよい。ただし、切り込みを開けるのは1か所であることが望ましく、複数の切り込みを開ける場合には使用する切り込み以外は蓋部材等を用いて覆うことが望ましい。このように、本実施形態に係るMFP101は、プロジェクタ204を内蔵するものであり、図2に示すように、プロジェクタ204と、リーダー機能部201やプリンタ機能部202とが立体的に上下に配置される構成であってもよい。また、本発明は、左右に配置されるなど他の構成を適用することもでき、更にはプロジェクタ204が移動可能に設けられてもよい。
【0017】
切り込み212は正面の外部入力I/F設置用の切り込みであり、切り込み205は背面の外部入力I/F設置用の切り込みであり、プロジェクタ204への外部入力I/Fを接続するコネクタユニットを設置する領域である。この外部入力I/FにはHDMI(登録商標)(High Definition MultiMedia Interface)210やプロジェクタ外部入力I/F(D-sub)211のコネクタが設けられる。切り込み212又は切り込み205は、設置状況により選択して設けてもよい。プロジェクタ204上のD-subコネクタ215は、プロジェクタ外部入力I/F(D-sub)211から接続されるプロジェクタ外部入力コネクタ(D-sub)214と接続される。プロジェクタ204上のHDMIコネクタ216は、プロジェクタ外部入力I/F(HDMI)210から接続されるプロジェクタ外部入力コネクタ(HDMI)213と接続される。
【0018】
プロジェクタ204にPC105で表示しているアプリケーションの画像を投影する場合は、PC105のD-subコネクタと、プロジェクタ外部入力I/F(D-sub)211をD-subケーブルにて接続する。これにより、PC105から画像を出力することによりプロジェクタ204にて表示することが可能となる。PC105からHDMIで接続する場合は、プロジェクタ外部入力I/F(HDMI)210を用いて接続することにより、PC105の画像表示が可能となる。一方、WiFiによりプロジェクタ204とPC105とを接続する場合は、後述するMFP101のコントローラ部400に接続される無線アンテナ442、及び無線LAN441を通してPC105からコンピュータ画像が入力される。
【0019】
プロジェクタ拡張ユニット203は、MFP101のプリンタ機能部202の背面から出された拡張機能ケーブル220を用いてプリンタ機能部202に接続される。拡張機能ケーブル220は、プロジェクタ制御ケーブル206とプロジェクタ投影画像ケーブル207の2種類から構成される。拡張機能ケーブル220は、プロジェクタ拡張ユニット203のMFP接続コネクタ208に接続され、内蔵される図6に示すプロジェクタ制御ユニットに入力される。図6のプロジェクタ制御ユニットはMFP101から入力されるプロジェクタ制御ケーブル206とプロジェクタ投影画像ケーブル207に流れる信号を判断してプロジェクタ204に画像信号の出力を行う。
【0020】
また、MFP接続コネクタ208に接続されるプロジェクタ制御ケーブル206とプロジェクタ投影画像ケーブル207に流れる信号は、図4に示すコントローラ部400において生成される。リーダー機能部201とプリンタ機能部202がコントローラ部400に接続され、コントローラ部400には、リーダー機能部201、プリンタ機能部202、及びプロジェクタ拡張ユニット203を操作、制御指示するための操作部250が接続される。操作部250において図7に示されるキー711が操作されると、プロジェクタ拡張ユニット203は、コントローラ部400からプロジェクタ制御ケーブル206で送られる制御コマンドに従って動作する。さらに、プロジェクタ拡張ユニット203は、プロジェクタ投影画像ケーブル207で送られる画像信号をプロジェクタ204によって投影を行う。一方、図7に示されるキー712が操作されると、コントローラ部400からプロジェクタ制御ケーブル206で送られる制御コマンドに従い、プロジェクタ投影画像ケーブル207を通じ画像データをプリンタ機能部202に送り記憶媒体上に画像形成を行わせる。プロジェクタ電源キー222は、プロジェクタ204の電源を入れることができるキーであり、MFP101の電源が切られている場合でも、プロジェクタ電源キー222をONにすることにより、プロジェクタ204のみを使用することができる。
【0021】
<リーダー機能部及びプリンタ機能部>
次に、図3を参照して、本実施形態に係るリーダー機能部201及びプリンタ機能部202について説明する。
【0022】
まずリーダー機能部201について説明する。原稿給送装置300上に積載された原稿は、1枚づつ順次原稿台ガラス面246上に搬送される。原稿が原稿台ガラス面246の所定位置へ搬送されると、スキャナ部240のランプ241が点灯、かつスキャナ部240が移動して原稿を光で照射する。原稿からの反射光は、ミラー242、243、244を介してCCDイメージ・センサ部245(以下、CCDと称する。)に入力される。
【0023】
続いて、プリンタ機能部202について説明する。プリンタ機能部202には、一定の間隔をおいて略水平な一直線上に配置されたプロセスユニット251y、251m、251c、251kが設けられている。各プロセスユニット251y、251m、251c、251kは、それぞれイエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の現像剤のトナー像を形成する。各プロセスユニット251y、251m、251c、251kで形成されたトナー像は、当接した中間転写ベルト258に一次転写される。そして中間転写ベルト258上で重ね合わされた各色のトナー像は、搬送され、駆動ローラ272と二次転写ローラ260が当接するニップ上において、後述するレジストローラ265によって同期された用紙上に転写される。各プロセスユニット251y、251m、251c、251kは、感光ドラム252、帯電ローラ253、レーザー露光装置254、現像器255、トナー容器256、及び補助帯電ブラシ259を備える。図1では、各色に対応して、参照番号の末尾にy、m、c、kの記号を付す。
【0024】
また、プリンタ機能部202は、一次転写ローラ257y、257m、257c、257k、中間転写ベルト258、二次転写ローラ260、転写クリーニング装置261、給紙カセット263、及びレジストローラ265を備える。さらに、プリンタ機能部202は、定着装置267、駆動ローラ272、レジ前搬送センサ298、及び搬送センサ297を備える。定着装置267は、定着ローラ268、及び加圧ローラ269を備える。各コンポーネントの動作については後述する。
【0025】
<プリンタ機能部202の制御構成>
次に、図5を参照して、本実施形態に係るプリンタ機能部202の制御に関わる構成について説明する。プリンタ機能部202は、主に、通信コントローラ510、画像形成制御部550、及び各負荷254、297、298、509~512を備える。画像形成制御部550は画像形成に関わる各負荷を制御するために、CPU504、ROM501、及びRAM502で構成されるCPU回路部551を備える。
【0026】
画像形成動作では、まず通信コントローラ510がコントローラ部400から画像形成開始の指示を受信し、CPU回路部551へ伝達する。画像形成開始の指示を受けると、CPU回路部551はジョブ情報のデータを取得する。ここでジョブ情報の内容に関しては、図8を用いて後述する。そして、CPU回路部551は、ジョブ情報をRAM502に記憶すると共にROM501に格納されたプログラムを実行する。その後、CPU回路部551は、後述する画像形成動作を実施するため、レーザー露光装置254y、254m、254c、254kとモータ509~512と離間モータ513と定着モータ514を制御する。
【0027】
モータ512は、感光ドラム252kと現像器255kを駆動するモータであり、モータ509~511もモータ512と同様に、それぞれ感光ドラム252y、252m、252cと、現像器255y、255m、255cとを駆動するモータである。離間モータ513は、中間転写ベルト258、各プロセスユニット251y、251m、251c、251kの当接及び離間を制御するモータである。定着モータ514は、定着ローラ268と加圧ローラ269を駆動するモータである。画像形成動作が終了すると、CPU回路部551はRAM502に記憶していたジョブ情報を消去する。
【0028】
<コントローラ部の説明>
次に、図4Aを参照して、本実施形態に係るMFP101の制御構成(コントローラ部)を説明する。図2を用いて説明したように、MFP101は、画像入力デバイスであるリーダー機能部201、画像出力デバイスであるプリンタ機能部202、コントローラ部400、及びユーザインタフェースである操作部250から構成される。リーダー機能部201、プリンタ機能部202、及び操作部250は、それぞれコントローラ部400に接続され、コントローラ部400は、LAN100などのネットワーク伝送部や、公衆回線104に接続される。公衆回線からはカラー画像送信を含むG3、G4ファックスによる送信が可能である。また、PC103がLAN100を介して接続されており、FTP,SMBプロトコルを使用したファイルの送受信、電子メールの送受信を行うことができる。
【0029】
コントローラ部400は画像入力デバイスであるリーダー機能部201や画像出力デバイスであるプリンタ機能部202と接続される。一方で、コントローラ部400はLAN100や公衆回線(WAN)104とも接続されており、画像情報やデバイス情報の入出力を行うこともできる。コントローラ部400に備えられる各コンポーネント(デバイス)について説明する。CPU401はシステム全体を制御するコントローラである。RAM402はCPU401が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM406はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD407はハードディスクドライブであり、システム会議システムクライアントや画像データを格納する。操作部I/F403は操作部(UI)250とのインタフェース部であり、操作部250に表示する画像データを操作部250に対して出力する。また、操作部250から本システムのユーザが操作した情報を、CPU401に伝える役割をする。ネットワークモジュール404は有線LAN440と無線LAN441に接続し、有線LAN440はLAN100を介して外部ネットワークに接続し情報の入出力を行う。無線LAN441は、無線アンテナ442に接続し、情報の入出力を行う。Modem405は公衆回線104に接続し、画像情報の入出力を行う。2値画像回転部410、及び2値画像圧縮・伸張器411はModem405により2値画像を送信する前に画像の方向を変換したり、所定の解像度又は相手側の能力に合わせた解像度に変換するためのものである。圧縮、伸張はJBIG、MMR、MR、MHをサポートしている。DMAC408はDMAコントローラであり、RAM402に格納されている画像をCPU401を介することなく読み取り、画像バスI/F409に対して画像転送する。或いは、画像バスI/F409からの画像をCPU401を介することなくRAM402に書き込む。プロジェクタI/F443はプロジェクタ204に接続され、プロジェクタ204に対して画像信号を入力し、映像を投影させる。444は、Web会議用の音声や動画に対して用いられるエンコーダやデコーダを含むコンポーネントである。詳細については図11Aを用いて後述する。以上のデバイスがシステムバス416に接続される。
【0030】
さらにコントローラ部400は以下のコンポーネントを有する。1以上の画像バスI/F412は画像バス419を介して高速な画像の入出力を制御するためのインタフェースである。各画像バスI/F412に接続されたそれぞれの圧縮器413は、画像バス419に画像を送出する前に32画素×32画素の単位でJPEG圧縮するための圧縮器である。また、画像バスI/F412に接続された伸張器431は画像バス419を介して送られた画像を伸張するための伸張器である。
【0031】
ラスターイメージプロセッサ(RIP)415はホストコンピュータからのPDLコードをビットマップイメージ(多値)に展開する。具体的には、まずCPU401がネットワークモジュール404を介して受け取ったPDLコードをシステムバス416を通してRAM402に格納する。CPU401はPDLを中間コードに変換し、再度システムバス416を介してRIP415に入力し、RIP415によってビットマップイメージ(多値)に展開させる。本実施形態では、RIP415は中間コードを1200dpiのビットマップイメージに展開する。その後、高精細解像度変換部414が画像データの解像度を落とす。本実施形態においては、1200dpiのデータを600dpiの信号に変換する。これは、1200dpiの画像の位相情報を保持したまま、600dpiのデータに変換することを可能とするものであり、詳細については後述する。つまり、文字(フォント)やラインの比率(プロポーション)において、出力が600dpiであっても1200dpiの解像度レベルの表現力を有するように処理するものである。
【0032】
スキャナ画像処理部418はリーダー機能部201からのカラー画像、白黒画像に対して、適切な各種画像処理(例えば補正、加工、編集)を行い出力する(多値)。同様に、プリンタ画像処理部432は、プリンタ機能部202に対して適切な各種画像処理(例えば補正、加工、編集)を行い出力する。プリント時は伸張器431で二値多値変換を行うので、2値及び多値出力が可能である。
【0033】
画像変換部417はRAM402上にある画像を画像変換し、再度、RAM402に書き戻すときに使われる各種画像変換機能を有する。回転器422は32画素×32画素単位の画像を指定された角度で回転でき、2値及び多値の入出力に対応している。変倍器423は画像の解像度を変換(例えば600dpiから200dpi)したり、変倍したりする機能(例えば25%から400%まで)を有する。変倍器423は、変倍する前には32×32画素の画像を32ライン単位の画像に並び替える。色空間変換部424は多値入力された画像をマトリクス演算、及びLUTにより、例えばRAM402上にあるYUV画像をLab画像に変換し、RAM402上に格納する。また、この色空間変換部424は3×8のマトリクス演算及び1次元LUTを有し、公知の下地飛ばしや裏写り防止を行うことができる。変換された画像は多値で出力される。二値多値変換部425は1bit2値画像を多値8bit、256階調にする。逆に多値二値変換部429は例えばRAM402上にある8bit、256階調の画像を誤差拡散処理などの手法により1bit、2階調に変換し、RAM402上に格納する。合成はRAM402上の2枚の多値画像を合成し、1枚の多値画像にする機能を有する。例えば、RAM402上にある会社ロゴの画像と原稿画像を合成することで、原稿画像に簡単に会社ロゴをつけることができる。間引き427は多値画像の画素を間引くことで、解像度変換を行うユニットであり1/2,1/4,1/8の多値画像を出力可能である。変倍器423と合わせて使うことで、より広範囲な拡大、縮小を行うことができる。移動部428は入力された2値画像、多値画像に余白部分をつけたり、余白部分を削除したりして出力することができる。回転器422、変倍器423、色空間変換部424、二値多値変換部425、合成部426、間引き部427、移動部428、及び多値二値変換部429はそれぞれ連結して動作することが可能である。例えばRAM402上の多値画像を画像回転、解像度変換する場合は、両処理をRAM402を介さずに連結して行うことができる。
【0034】
図4Bに画像の形式を示す。本実施形態に係る画像の形式は特開2001-103473号公報で開示されているような画像パケット構造を利用する。具体的には、圧縮器413において、ラスタ形式の画像470を、図4Bに示すように32×32画素単位のパケット471として並び替え、パケット単位でJPEG圧縮を行う。同時にパケットにパケットの位置を示すID、色空間、QテーブルID、及びデータ長などの情報を付加してヘッダとする。さらには、文字、写真を示す2値のデータ(像域フラグ)も同様に圧縮して、JPEGの後ろに付随させる。472はパケットデータを示す。伸張器431ではこのヘッダ情報をもとにJPEGを展開し、ラスタ画像に並び替える。このようなパケット画像にすることで、画像回転のときにはパケット内部の画像のみを回転し、パケットIDの位置を変更することで、部分的に伸張圧縮で回転することができるため非常に効率がよい。画像バス419を流れる画像は全てパケット画像になる。FAX送信や二値画像回転部410、二値画像圧縮、伸張器411などでラスタ画像が必要な場合は、パケット画像からラスタ画像への変換をソフトウェアによって行う。
【0035】
図4Cにスキャナ画像処理部418の詳細な処理構成を示す。スキャナから入力されたRGB各8bitの輝度信号はマスキング450により撮像素子のフィルタ色に依存しない標準的なRGB色信号に変換される。フィルタ451では例えば9×9のマトリクスを使用し、画像をぼかしたり、メリハリをつける処理が行われる。ヒストグラム452は入力画像中の画像信号データのサンプリングを行う処理部であり、入力画像の下地レベル判定に使用される。このモジュールでは主走査方向、副走査方向にそれぞれ指定した開始点から終了点で囲まれた矩形領域内のRGBデータを、主走査方向、副走査方向に一定のピッチでサンプリングし、ヒストグラムを作成する。作成されたヒストグラムは、下地飛ばしや、裏写り防止が指定された際に読み出され、当該ヒストグラムから原稿の下地を推測し、下地飛ばしレベルとして、画像とともにRAM402やHDD407に保存、管理され、印刷や送信時の画像処理に使用される。ガンマ453では画像全体の濃度を濃く又は薄くするように処理が実行される。例えば入力画像の色空間を任意の色空間に変換したり、入力系の色味に関する補正処理を行う処理部である。原稿がカラーか白黒かを判断するために変倍前の画像信号を色空間変換部454よって公知のLabに変換する。図4Cに示すa,bは色信号成分を表しており、比較器455内の所定のレベル以上であれば有彩色、そうでなければ無彩色として1bitの判定信号を比較器455から出力する。カウンタ456は比較器455からの出力を計測する。文字/写真判定部457は画像から文字エッジを抽出し、画像を文字と写真に分離する処理部である。出力として、文字写真判定信号を出力する。この信号も画像とともにRAM402やHDD407に格納され、印刷時に使用される。特定原稿判定器458は、入力画像信号と、判定器内部で持つパターンがどの程度一致するかを比較し、一致、不一致という判定結果を出力する。判定結果に応じて、画像を加工し、紙幣や有価証券などの偽造を防止することができる。
【0036】
図4Dにプリンタ画像処理部432の詳細な処理構成を示す。下地飛ばし部460は画像データの地色を飛ばし、不要な下地のカブリ除去を行う。例えば、3×8のマトリクス演算や、1次元LUTにより下地飛ばしを行う。モノクロ生成部461は、カラー画像データをモノクロデータに変換し単色としてプリントする際に、カラー画像データ、例えばRGBデータを、Gray単色に変換する。例えば、モノクロ生成部461は、RGBに任意の定数を掛け合わせ、Gray信号とする1×3のマトリクス演算から構成される。出力色補正部462は画像データを出力するプリンタ機能部202の特性に合わせて色補正を行う。出力色補正部462は、例えば、4×8のマトリクス演算や、ダイレクトマッピングなどによる処理から構成され、入力されるRGB画像信号からCMYKLcLmの6色、又はCMYKの4色の画像信号を生成する。本実施形態においては、プリンタ機能部202が持つ6色のトナー色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、薄いシアン(Lc)、薄いマゼンタ(Lm)に対応した画像信号を、各600dpi、8bitで出力する。或いは、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色分に対応した画像信号を、各600dpi(dots per inch)、8bitで出力する。6色及び4色の画像信号の出力は、後に詳述する処理により切り替える。フィルタ処理部463は画像データの空間周波数を任意に補正し、例えば9×9のマトリクス演算を行う処理から構成される。ガンマ補正部464は出力するプリンタ機能部202の特性に合わせて、ガンマ補正を行い、通常1次元のLUTから構成される。中間調補正部465は出力するプリンタ機能部202の階調数に合わせて任意の中間調処理を行う処理部であり、2値化や32値化など、任意のスクリーン処理や、誤差拡散処理を行う中間調処理部である。各処理部は不図示の文字/写真判定信号によって切り替えることも可能である。ドラム間遅延メモリ466はCMYKLcLmの各色のドラムを持つカラープリンタにおいて、CMYKLcLmの印字タイミングをドラム間分ずらすことで、CMYKLcLm画像を重ね合わせるためのメモリである。CMYKLcLm各色6ドラムを持つカラープリンタにおいて各色ごとの6色分の画像の位置を合わせるために遅延させることができる。当然ながら出力色補正部462の出力がCMYKの4色である場合にもドラム間遅延メモリ466において遅延の調整を行うことができる。
【0037】
本実施形態では、電子写真方式のプリンタ機能部を採用しているが、それに限定するものではなく、インクジェット式のプリンタ機能部を採用することもできる。
【0038】
<操作部250の表示例>
次に、図7を参照して、本実施形態に係るMFP101の操作部250における表示例について説明する。操作部250はリーダー機能部201の画像処理に対する画像編集内容、コピー枚数等の画像形成動作を指示する各種キー群と、操作時の内容を表示する液晶表示部710とが設けられている。また、操作部250には、ハードキー群720が設けられる。ハードキー群720は各種ハードキーであり、スタートキー723はコピーをスタートする為のキーであり、ホームキー722は液晶表示部710の表示及び設定を標準状態に復帰するためのキーである。スリープキー721は、MFP101を省電力状態にするキーである。
【0039】
700は基本メニュー画面を示す。液晶表示部710はタッチパネル式の液晶ディスプレイであり、キー表示部に表示されている各種キーを押下することによりキー入力を行うことができる。キー表示部には、各種キーの1つとして読取後プロジェクタ表示キー711が表示される。読取後プロジェクタ表示キー711は、原稿給送装置又はリーダー機能部201に積載された原稿を読み取って画像データに変換し、プロジェクタ拡張ユニット203に設置されるプロジェクタ204へ当該画像データを送信して投影させるキーである。
【0040】
読取後プロジェクタ表示キー711を押下すると、740にプロジェクタScanが表示された画面701が液晶表示部710に表示される。画面701には、さらに読取キー741、次ページキー742、前ページキー743、及び終了キー744が表示される。読取キー741が押下されると操作部I/F403を通じ、システムバス416にコマンドが送信される。コマンドを通知されたCPU401は、プロジェクタI/F443を通じプロジェクタ204の状態を確認し、表示要求と共に、リーダー機能部201で読み取った画像をプロジェクタ204に送信してプロジェクタに表示を指示する。次ページキー742を押下すると、次のページを表示することができ、前ページキー743を押下すると、前のページを表示する。終了キー744を押下すると、Scan画像の表示を終了する。なお、本発明はこれに限定されることなく、読取後プロジェクタ表示キー711の押下に応じて、上記読取キー741が押下された際と同様の制御を行ってもよい。つまり、ユーザによるワンタッチの操作により、リーダー機能部201で原稿を読み取らせて、プロジェクタ204で表示させるように制御してもよい。これにより、よりユーザ操作を簡略化することができ、よりユーザフレンドリな操作体系を提供することができる。また、読取後プロジェクタ表示キー711とは別で上述のようなワンタッチキーを設けてもよい。
【0041】
702はプロジェクタ204に関するメニュー画面を示す。画面702には、画面700から遷移するようにしてもよい。その場合、画面700の液晶表示部710には各種キー群としてプロジェクタキーが選択可能に表示される。この場合、当該プロジェクタキーが操作されると、画面702に遷移する。なお、ハードキー群720にプロジェクタキーが含まれるようにしてもよい。画面702には、プロジェクタ画像印刷キー712、設定キー713、Web会議設定キー714、Web会議開始・終了キー715、及びファイル表示キー716が含まれる。
【0042】
画面702のプロジェクタ画像印刷キー712を押下すると、745にプロジェクタ印刷が表示された画面703が表示され、画面703は部数設定キー746、濃度設定キー747、及び印刷開始キー748を含んで構成される。部数設定キー746を押下すると印刷部数を設定することができる。濃度設定キー747を押下すると、印刷時の濃度を設定することができる。印刷開始キー748を押下すると、コントローラ部400は、プロジェクタI/F443からプロジェクタ204の状態をプロジェクタ制御ケーブル206を通して確認する。表示している画像の有り無し、解像度の情報を入手し、表示している画像があれば、CPU401は画像データをプリンタ機能部202に送信し印刷する。
【0043】
画面702のプロジェクタ設定キー713はプロジェクタの設定を行うキーであり、プロジェクタ設定キー713を押下すると、不図示の手動歪補正や、手動台形補正、光量調整等を実行することができる。Web会議設定キー714は、Web会議を行うための設定を行うキーであり、Web会議のセッションを中継サーバ106から獲得するためのキーである。Web会議のセッションを獲得する際には、Web会議設定キー714を押下することにより、セッション確定画面724が液晶表示部710に表示される。セッション確定画面724には、730にWeb会議時間と表示され、731にWeb会議時間の入力領域731が表示される。セッション確定画面724には、さらに、732にセッション番号と表示され、733にセッション番号である”210”が表示され、参加者キー734が選択可能に表示される。Web会議時間の入力領域731に時間が入力されると、MFP101は保持している機体番号と、Web会議時間を送信することより、中継サーバ106から送信され、液晶表示部710上の733にセッション番号が表示される。参加者キー734を押下すると、参加者設定画面726が表示される。参加者設定画面726には、770に参加者設定:210と表示され、中継サーバ106から後述するアカウント管理サービスから参加対象者を取得し、表示エリア771に取得した参加対象者が表示される。表示エリア771には、図7の例では、参加が設定されているMFP-A/MFP-Bと、参加が設定されていないMFP-Cとが表示される。MFP-Cを選択し、追加キー774を押下すると、MFP-CもWeb会議に参加することができる。スクロールキー775、776は、押下することにより、表示エリア771に入りきらないとき参加対象者を表示することができる。また、開始キー772を押下すると、開始日時に達しなくても会議を開始することが可能である。また終了キー773を押下すると、開始した会議を終了することができる。印刷許可キー735は、プロジェクタ204で表示している画像を印刷するため、表示している画像に関わるデータにアクセスするURLの取得を許可する設定を行うキーである。このキーはトグルスイッチであり、許可(OK)、不許可(NG)、グループのみ許可の設定ができる。設定した内容は、後述するWeb会議システムのクライアント1132から中継サービス1120を通じて、ドキュメント管理サービス1123に保存される。編集許可キー736は、URLからダウンロードした文書の編集の許可、不許可を設定するボタンである。このキーもトグルスイッチで、許可、不許可の設定ができ、ドキュメント管理サービス1123に保存される。表示許可キー737は、プロジェクタ204に画像表示を許可、不許可、グループのみ許可を設定するキーであり、このキーもトグルスイッチであり、設定した結果は、ドキュメント管理サービスに保存される。
【0044】
Web会議の開始時間に、画面702のWeb会議開始・終了キー715を押下すると、セッション選択開始画面725が表示される。Web会議設定キー714の押下により表示されるセッション番号がセッション番号の入力エリア761に表示される。そこで該当するセッション番号入力し、セッション開始キー762を入力すると後述するセッション管理サービスに、セッション番号、開始時間、MFPの機体番号が通知され合致することによりWeb会議を開始することができる。セッション終了キー770を押下すると、開始したセッションを終了させることができる。Web会議実施中に、表示画面を印刷する必要がある場合は、印刷設定が許可になっている場合に、印刷キー764を押下すると画面727に移動する。なお、印刷設定が不許可になっている場合には、印刷キー764を選択できないように表示してもよいし、表示しなくてもよい。また、選択された場合に、後述する画面728のように、印刷設定が不許可になっているメッセージを表示してもよい。
【0045】
画面727では印刷の設定が可能である。現ページのみの印刷指示をするキー784を押下すると、画面キャプチャー機能を有するMFP画像入出力部696が動作し、画面キャプチャーした画像をプリンタ機能部202で印刷する。複数ページキー785や、不要部分を削除して印刷するキー786を押下すると、Web会議システムクライアント1132は、中継サービス1120にURL取得依頼を出す。中継サーバ106は、ドキュメント管理サービス1123に問い合わせを行う。ドキュメント管理サービス1123は、アカウント管理サービス1122を参照し、印刷可能ならば、画面729に移動し、画面キャプチャーした画像データにアクセス可能なURLを通知する。URLに記載されているファイルフォーマットが、MFP101で画像展開、印刷可能なフォーマット(PDF,JPEG等)の場合は、印刷キー783を押下すると、画像展開を行い、プリンタ機能部202で印刷が行われる。印刷可能でない場合は、画面728に移動し、表示エリア790に印刷できない理由を表示する。また、本事例では、791に示すように、アクセス権がないことが理由であるため「アクセス権なし」と表示している。なお、上記URLでは、プロジェクタ204で現在投影している会議資料などのファイルデータ自体にアクセス可能なようにしてもよい。このようなファイルデータへのアクセス可否については、ユーザのアクセス権やアクセス制限に係る設定に応じて変更してもよい。
【0046】
画面702のプロジェクタのファイル表示キー716を押下すると、750にプロジェクタファイル画面と表示された画面704が液晶表示部710に表示される。画面704は、URL設定キー751、URL表示エリア752、表示キー753、次ページキー754、前ページキー755、及び終了キー756を含んで構成される。URL設定キー751を押下することにより、外部サーバか、内部ファイルシステムかを選択することができ、外部サーバを選択した場合には、URL表示エリア752において、プロジェクタ204に表示するファイルを指定することができる。表示キー753を押下することにより、後述する画像展開部により、画像化されたデータについて、システムバス416を介してコマンドがCPU401へ通知される。コマンドを通知されたCPU401は、プロジェクタI/F443を通じプロジェクタ204の状態を確認し、表示要求と共に、画像をプロジェクタ204に送信してプロジェクタに表示を指示する。次ページキー754を押下すると、次のページを表示することができ、前ページキー755を押下すると、前のページを表示することができる。終了キー756を押下すると、ファイル表示を終了する。
【0047】
<リモート操作部の説明>
次に、図9A乃至図9Cを参照して、本実施形態に係る操作部250を、外部PC上のソフトウェアで実現するリモート操作部について説明する。リモート操作部は、MFP101の操作部250に表示される画面を外部PCであるPC103のディスプレイに表示し、表示した画面を介して入力されたユーザ入力を受信することにより実現される。PC103は、ネットワーク100を通じてMFP101に対してネットワーク通信を行い、リモート操作部の要求をHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)形式で出力する。ネットワーク100は、MFP101のコントローラ部400にインターネット通信可能なネットワークモジュール404に接続されており、ネットワークモジュール404を通じて、コントローラ部400にリモート操作部の要求が伝達される。
【0048】
PC103のリモート操作部の要求を受け取ったコントローラ部400はユーザ認証画面90aの画面情報を外部PCに送信する。なお、不図示の外部タブレット、モバイルデバイスから要求を受けた場合はレイアウトを変更したユーザ認証画面90bの画面情報を外部モバイルデバイスに送信する。以降モバイルデバイスからアクセスされた場合の表示はレイアウト変更を行い、外部タブレット、モバイルデバイスに送信することとする。ここでは、外部PCの画面90a~99a、99cを例として説明する。なお、対応する外部モバイルデバイスに表示される画面90b~99b、99dについてはそれぞれ画面90a~99a、99cに対応し、レイアウトが変更されるのみであるため説明を省略する。
【0049】
PC103からユーザ認証画面90aにおいて、ユーザ名903及びパスワード904の入力を受け付けると、入力された情報が認証用データとしてMFP101に送信され、コントローラ部400は予め保持しているデータと合致しているかどうかを判断する。合致している場合は、リモート操作部の最上位画面91aをPC103に送信する。最上位画面91aには、デバイス状態の確認画面キー906、及び消耗品の状態確認キー908が配置されている。PC103上でデバイス状態の確認画面キー906が入力されるとPC103上のソフトウェアは、ネットワークを通じて、プリンタ機能部202、リーダー機能部201、プロジェクタ204、Modem405の状態情報の要求をMFP101に送信する。要求に対して通知された状態情報を受け取ると、PC103のブラウザは、状態表示エリア907に状態情報を表示する。同様に消耗品の状態確認キー908が入力されると、MFP101から情報を取得して表示エリア909に表示する。また、最上位画面91aには、機能910として、プロジェクタ印刷キー911、プロジェクタScanキー912、プロジェクタ設定キー913、Web会議開始キー914、Web会議設定キー915、プロジェクタファイル表示キー916が配置されている。
【0050】
プロジェクタScanキー912を押下すると、920にプロジェクタScanと表示された画面92aが表示され、読取キー921、次ページキー922、前ページキー923、及び終了キー924が表示される。読取キー921が押下されるとネットワーク100を通じ、MFP101にコマンドが送信される。コマンドを通知されたCPU401は、プロジェクタI/F443を通じプロジェクタ204の状態を確認し、表示要求と共に、リーダー機能部201で読み取った画像をプロジェクタ204に送信してプロジェクタに表示を指示する。次ページキー742を押下すると、次のページを表示することができ、前ページキー923を押下すると、前のページを表示する。終了キー924を押下すると、スキャンした画像の表示を終了する。
【0051】
プロジェクタ印刷キー911を押下すると、930にプロジェクタ印刷が表示された画面93aが表示され、部数設定キー931、濃度設定キー932、及び印刷開始キー933が表示される。部数設定キー931が押下すると、印刷部数を設定することができる。濃度設定キー932を押下すると、印刷物の濃度を設定することができる。印刷開始キー933を押下すると、ネットワーク100を通じ、MFP101にコマンドが送信され、コントローラ部400は、プロジェクタI/F443からプロジェクタ204の状態をプロジェクタ制御ケーブル206を通して確認する。コントローラ部400は、表示している画像の有り無し、解像度の情報を入手し、表示している画像があれば、画像データをプリンタ機能部202に送信し印刷させる。
【0052】
Web会議設定キー915はWeb会議を行うための設定を行うキーであり、Web会議のセッションを中継サーバ106から獲得するためのキーである。Web会議のセッションを獲得する際には、Web会議設定キー915を押下することにより、表示960~965を含むセッション確定画面96aが表示される。セッション確定画面96aには、960のWeb会議設定において、961には会議時間と表示され、962に入力領域が表示される。入力領域962に会議時間が入力されると、MFP101は保持している機体番号と、Web会議時間を送信することより、中継サーバ106を介してWeb会議システムのPC107に送信され、セッション情報を含む応答を受信する。応答を受信すると、MFP101はPC103に対して画面情報又はセッション情報を通知し、表示エリア964にセッション番号を表示させる。参加者キー965を押下すると、画面97aを表示し、中継サーバ106の後述するアカウント管理サービスから参加対象者を取得し、表示エリア971に表示する。図9Bの例では、表示エリア971に参加設定されているMFP-A/MFP-Bと、参加設定されていないMFP-Cが表示される。MFP-Cを選択し、追加キー976を押下すると、MFP-CもWeb会議に参加することができる。スクロールキー977、978を押下することにより、表示エリア971に入りきらないとき参加対象者を表示することができる。ここで、開始キー975を押下すると、開始日時に達しなくてもWeb会議を開始することは可能である。また、終了キー974を押下することにより、開始したWeb会議を終了することができる。
【0053】
セッション確定画面96aの説明に戻る。印刷許可キー966は、プロジェクタ204で表示している画像の印刷を行うためにURLの取得を許可する設定を行うキーである。このキーはトグルスイッチであり、許可、不許可、グループのみ許可の設定ができる。設定した内容はWeb会議システムクライアント1132から中継サービス1120を通し、ドキュメント管理サービス1123に保存される。編集許可キー967は、URLからダウンロードした文書の編集の許可、不許可の設定ができる。このキーもトグルスイッチであり、許可、不許可の設定ができ、ドキュメント管理サービス1123に保存される。表示許可キー968は、プロジェクタ204に画像表示を許可、不許可、グループのみ許可を設定するキーであり、このキーもトグルスイッチであり、設定した結果は、ドキュメント管理サービスに保存される。
【0054】
最上位画面91aのWeb会議開始キー914を押下すると、表示950~958を含むセッション選択開始画面95aが表示される。画面95aでは、951にセッション番号と表示され、入力エリア952に選択可能なセッション番号が選択可能に表示される。そこで該当するセッション番号を入力(選択)し、セッションの開始キー956を入力すると後述するセッション管理サービスに、セッション番号、開始時間、及びMFP101の機体番号が通知される。その後、合致するかが判断され、合致すればWeb会議が開始される。また、スクロールキー957、958を押下することにより、表示エリア971に入りきらないセッション番号を表示することができる。ここで、開始キー956を押下すると、セッションを介してWeb会議を開始することができる。また、終了キー955を押下することにより、開始したセッションを終了することができる。
【0055】
また、Web会議実施中に、印刷設定が許可になっている場合であって表示画面を印刷する必要がある場合は、ユーザは印刷キー959を押下することで印刷を行うことができる。印刷キー959を押下すると、印刷設定画面98aが表示される。印刷設定画面98aの現在のページを印刷するキー983を押下すると、MFP画像入出力部696が動作し、画面キャプチャーした画像をプリンタ機能部202で印刷する。複数ページキー986や、不要部分を削除して印刷するキー985を押下すると、Web会議システムクライアント1132は、中継サービス1120にURLの取得依頼を送信する。中継サーバ106は、ドキュメント管理サービス1123に問い合わせを行う。ドキュメント管理サービス1123は、アカウント管理サービス1122を参照し、印刷可能ならば、URLを通知する。URLを通知されたMFP101は、画面を99cに変更し、URLを表示する。992にURLアクセスする旨を表示し、URL993の下部に表示された領域994にアクセス先のアドレスが記載される。アクセス先のURLに記載されているファイルフォーマットが、MFP101で画像展開、印刷可能なフォーマット(PDF,JPEG等)の場合は、984の印刷キーを押下すると、画像展開を行い、プリンタ機能部202で印刷する。印刷可能でない場合は、画面99aに移動し、表示エリア990に印刷できない旨を表示し理由を991に表示する。本事例では、アクセス権がないことが理由であるため「アクセス権なし」と表示している。なお、上記URLでは、プロジェクタ204で現在投影している会議資料などのファイルデータ自体にアクセス可能なようにしてもよい。このようなファイルデータへのアクセス可否については、ユーザのアクセス権やアクセス制限に係る設定に応じて変更してもよい。
【0056】
プロジェクタファイル表示キー916を押下すると、940にプロジェクタファイル表示と表示された画面94aが表示され、URL選択キー941、URL表示エリア942、及び表示キー943が表示される。さらに、画面94aには、次ページキー944、前ページキー945、及び終了キー946が表示される。URL選択キー941を押下すると、外部サーバか、又は内部ファイルシステムかを選択することができ、外部サーバを選択した場合にはURL表示エリア942において、プロジェクタ204に表示するファイルを指定することができる。表示キー943を押下することにより、後述する画像展開部により、画像化されたデータについて、システムバス416を介してコマンドがCPU401へ通知される。コマンドを通知されたCPU401は、プロジェクタI/F443を通じプロジェクタ204の状態を確認し、表示要求と共に、画像をプロジェクタ204に送信してプロジェクタに表示を指示する。次ページキー944を押下すると、次のページを表示することができ、前ページキー945を押下すると、前のページを表示することができる。終了キー946を押下すると、ファイル表示を終了する。
【0057】
<プリンタ機能部の前準備動作>
次に、図3及び図5を参照して、プリンタ機能部202を画像形成動作ができる状態にする前準備動作について説明する。前準備動作は、コントローラ部400から画像形成開始信号を受ける前段階の準備動作である。そのため、モノクロ画像とカラー画像の両方の画像形成開始信号に備え、画像形成制御部550のCPU504は、モータ509~512の駆動を開始する。ここで、モータ509~512が駆動すると、モータ現像器255y、255m、255c、255kと感光ドラム252y、252m、252c、252kとが回転駆動する。モータ509~512の速度が一定速度に立ち上がると、CPU504は離間モータ513を駆動し、中間転写ベルト258をプロセスユニット251y,251m,251c、251kに当接させる。さらにCPU504は感光ドラム252y、252m、252c、252kを負極性に帯電させる。そして、電源起動時や、節電モードからの復帰時の前準備動作では、長期放置によるプリンタ機能部202の内部の状態が変化していた場合に、画像濃度を一定濃度にするための画像濃度補正制御や、色ずれ補正制御などを実施する。またジャム発生後の復帰動作では、中間転写ベルト258、感光ドラム252y,252m,252c、252kに残ったトナーを除去するためにクリーニング制御を実施する。画像濃度補正制御、色ずれ補正制御、及びクリーニング制御については任意の手法を用いてよいため、詳細な説明は省略する。なお、ジャム発生時に中間転写ベルト258とプロセスユニット251kが当接していた場合は、ジャム発生後の復帰動作において、中間転写ベルト258及び感光ドラムプロセスユニット251kに残ったトナーを除去するクリーニング制御でもよい。つまり、感光ドラム252y,252m,252cに対してはクリーニング制御を行わなくてもよい。
【0058】
<プリンタ機能部の画像形成動作>
次に、図3及び図5を参照して、プリンタ機能部202の動作が停止したスタンバイ状態から、画像形成要求を受けて実施する基本的な画像形成動作について説明する。画像形成開始信号を受け付けると、CPU504は、モータ512の駆動を開始する。ここで、モータ512が駆動すると、モータ現像器255kと感光ドラム252kとが回転駆動する。モータ512の速度が一定速度に立ち上がると、CPU504は離間モータ513を駆動し、中間転写ベルト258をプロセスユニット251kに当接させる。さらに感光ドラム252kは負極性に帯電される。そして、レーザー露光装置254kは、外部から入力される画像信号をレーザー発光部から照射し、感光ドラム252k上に静電潜像を形成する。
【0059】
現像器255kは、感光ドラム252kの帯電極性(負極性)と同極性の現像バイアスに印加され、感光ドラム252k上に形成された静電潜像に対して、黒トナーを付着させ、トナー像として可視像化する。一次転写においては、一次転写ローラ257kに一次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加される。その際、一次転写ローラ257kが中間転写ベルト258を介して感光ドラム252kに対して圧接された状態で、感光ドラム252k上のトナー像が、駆動されている中間転写ベルト258に一次転写される。
【0060】
中間転写ベルト258上のトナー像は、駆動ローラ272と二次転写ローラ260との間の二次転写部に搬送される。このトナー像の先端が二次転写部に移動するタイミングに合わせて、給紙カセット263によって給送される用紙等の記憶媒体が、略垂直に形成された搬送パスを通り、レジストローラ265により二次転写部に搬送される。二次転写部に搬送された記憶媒体に、二次転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された二次転写ローラ260により、トナー像が一括して二次転写される。二次転写後に中間転写ベルト258上に残留した残留トナーは、転写クリーニング装置261で掻き落とされ、回収トナーとして搬送・回収される。トナー像が形成された記憶媒体は、二次転写部より下流に位置する定着装置267に搬送される。記憶媒体に形成されたトナー像は、定着ローラ268と加圧ローラ269との間の定着ニップ部で加熱、加圧されて記憶媒体の表面に熱定着される。以上の動作により、一連の画像形成が終了する。
【0061】
また、CPU504は、カラー画像を形成するための画像形成開始信号を受け付けると、離間モータ513を駆動し、中間転写ベルト258をプロセスユニット251y,251m,251c、251kに当接させる。その後、モノクロ画像と同様に各色の画像形成動作が行われる。
【0062】
<ジョブ情報>
次に、図8を参照して、ジョブ情報について説明する。ジョブ情報800は、ジョブの有り無し801、ページ数802、ページ毎の色のデータ803を含んで構成される。図8に示す例では、1ページ目がモノクロ画像、2ページ目がカラー画像、3ページ目がカラー画像のジョブにおけるジョブ情報を示す。即ち、ジョブ情報800では、ジョブの有り無し801が有りを示し、ページ数802が3ページと設定され、ページ毎の色のデータ803として、モノクロ、カラー、カラーが格納される。
【0063】
そのため、ジョブの有り無し801のデータが有りの場合は、ジョブ情報が記憶されていると判定できる。また、ページ毎の色をページ数802の分だけ確認することで、ジョブ内にカラーページが含まれるか否かを判定することができる。なお、ジョブの画像形成開始の指示を複数受けた場合は、ジョブ情報をまとめて扱い、ページ数、及びページ毎の色を更新する。
【0064】
<プロジェクタ>
次に、図6を参照して、本実施形態に係るプロジェクタについて説明する。本実施形態では、投影装置の一例として、透過型液晶パネルを用いたプロジェクタについて説明する。しかし、本発明は表示デバイスとして透過型液晶パネルを用いたプロジェクタに限定されない。例えば、本発明には、DLP(Digital Light Processing)、LCOS(Liquid Crystal On Silicon反射型液晶)パネル等の表示デバイスを用いたプロジェクタ等も適用可能である。また、液晶プロジェクタ(単に、プロジェクタと称する。)は単板式、三板式等が一般に知られているが、どちらの方式であってもよい。本実施形態の液晶プロジェクタは、表示するべき画像に応じて、液晶素子の光の透過率を制御して液晶素子を透過した光源からの光とスクリーンに投影することで、画像を投影する。以下ではプロジェクタ204の構成及び動作について説明する。
【0065】
本実施形態に係るプロジェクタ204は、CPU610、ROM611、RAM612、画像入力部630、画像処理部640、外部通信部693、MFP通信部695、及びMFP画像入出力部696を有する。また、プロジェクタ204は、液晶制御部650、液晶素子651R、651G,651B、光源制御部660、光源661、色分離部662、色合成部663、光学系制御部670、及び投影光学系671を有する。さらに、プロジェクタ204は、再生部691、記憶媒体692、外部装置との通信を行う通信部693、及び撮像部694を有する。
【0066】
MFP通信部695は、MFP接続コネクタ208に接続されるプロジェクタ制御ケーブル206に接続され、MFP101との通信を行う。CPU610はMFP101との通信や外部装置との通信状況を判断し、画像の入出力を行うかを判断する。画像の入出力を行うと判断した場合、MFP画像入出力部696は、CPU610の指示に従いプロジェクタ投影画像ケーブル207を通してMFP101と画像の入出力を行う。
【0067】
CPU610は、プロジェクタ204の各ブロックを制御する。ROM611は、CPU610の処理手順を記述した制御プログラムを記憶するメモリである。RAM612は、ワークメモリとして一時的に制御プログラムやデータを格納するメモリである。CPU610は、再生部691により記憶媒体692から再生される静止画データや動画データを一時的にRAM612に記憶しROM611に記憶されたプログラムを用いてそれぞれの画像や映像を再生する。つまり、RAM612はプロジェクタ204のグラフィックメモリとして機能する。また、CPU610は、撮像部694により取得された画像や映像を一時的にRAM612に記憶し、ROM611に記憶されたプログラムを用いて静止画像データや、動画像データに変換して記憶媒体692に記録させることもできる。CPU610は、MFP通信部695から印刷指示を受けると、RAM612に展開されている画像データを、記憶媒体692に複製する。この機能はMFP画像入出力部696であり、ROM611に記憶されたプログラムである。画面キャプチャー機能により記憶媒体692に保存された画像データを、プロジェクタ投影画像ケーブル207を通してMFP101に送信することによりキャプチャー画像の印刷を行うことができる。
【0068】
画像入力部630は、外部装置から画像信号を受信するものであり、例えば、コンポジット端子、S画像入力端子、D端子、コンポーネント端子、及びアナログRGB端子等を含む。また、画像入力部630は、例えばDVI端子、DVI-D端子、HDMI(High Definition MultiMedia Interface)(登録商標)端子等を含む。また、画像入力部630は、アナログ信号を受信した場合には、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、画像入力部630は受信した画像信号を画像処理部640に送信する。ここで、外部装置は、画像信号を出力できるものであればよく、パーソナルコンピュータ、カメラ、携帯電話、スマートフォン、ハードディスクレコーダなどであってもよい。
【0069】
画像処理部640は、画像入力部630又は外部通信部693から受信した画像信号にフーム数、画素数、画像形状等の変更処理を施して、液晶制御部650に送信するものであり、例えば画像処理用マイクロプロセッサからなる。また画像処理部640は、専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えばROM611に記憶されたプログラムによってCPU610が画像処理部640と同様の処理を実行してもよい。画像処理部640は、フレーム間引き処理、フレーム補間処理、解像度変換処理、メニュー等のOSD重畳処理、歪補正処理(キーストン補正処理)、エッジブレンディングといった機能を実行することが可能である。また、画像処理部640は、画像入力部630から受信した受信信号以外にもCPU610により再生された画像や、映像に対して前述の変更処理を施すことができる。
【0070】
液晶制御部650は、画像処理部640で処理された画像信号に基づいて液晶素子651R、651G,651Bの画素の液晶に印可する電圧を制御して液晶素子651R,651B、651Gの透過率を調整する。液晶制御部650は専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えばROM611に記憶されたプログラムによってCPU610が液晶制御部650と同様の処理を実行してもよい。例えば、画像処理部640に画像信号が入力されている場合、液晶制御部650は、画像処理部640から1フレームの画像を受信する度に、画像に対応する透過率となるように、液晶素子651R,651B、651Gを制御する。液晶素子651Rは、赤色に対する液晶素子であって、光源661から出力された光のうち、色分離部662で赤色(R),緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち赤色の透過率を調整するためのものである。液晶素子651Gは、緑色に対応する液晶素子であって、光源661から出力された光のうち、色分離部662で赤色(R),緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち緑色の透過率を調整するためのものである。液晶素子651Bは、緑色に対応する液晶素子であって、光源661から出力された光のうち、色分離部662で赤色(R),緑色(G)、青色(B)に分離された光のうち青色の透過率を調整するためのものである。液晶制御部650による液晶素子651R、651G、651Bの具体的な制御動作や、液晶素子の651R、651G、651Bの構成の詳細については後述する。
【0071】
光源制御部660は、光源661のオン・オフ制御や、光量の制御をするものであり、制御用のマイクロプロセッサからなる。また、光源制御部660は専用のマイクロプロセッサである必要はなく、例えばROM611に記憶されたプログラムによってCPU610が光源制御部660と同様の処理を実行してもよい。また、光源661は不図示のスクリーンに画像を投影するための光を出力するものであり、例えばハロゲンランプ、キセノンランプ、及び高圧水銀ランプ等であってもよい。また、色分離部662は、光源661から出力された光を赤色(R)、緑色(G)、青色(B)に分離するものであり、例えばダイクロイックミラーや、プリズム等からなる。
【0072】
なお、光源661として、各色に対応するLED(Light Emitting Diode)等を使用する場合は、色分離部662は不要である。また、色合成部663は、液晶素子651R、651G、651Bを透過した赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の光を合成するものであり、例えばダイクロイックミラーや、プリズム等からなる。色合成部663により赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の成分を合成した光は、投影光学系671に送られる。この時液晶素子651R、651G、651Bは、画像処理部640から入力された画像に対応する光の透過率となるように、液晶制御部650により制御されている。そのため、色合成部663により合成された光が投影光学系671によりスクリーンに投影されると、画像処理部640により入力された画像に対応するスクリーン上に表示されることになる。
【0073】
光学系制御部670は、投影光学系671を制御するものであり、制御用のマイクロプロセッサからなる。光学系制御部670は、専用マイクロプロセッサである必要はなく例えばROM611に記憶されたプログラムによってCPU610が光学系制御部670と同様の処理を実行してもよい。また、投影光学系671は色合成部663から出力された合成光をスクリーンに投影するためのものである。投影光学系671は、複数のレンズ、レンズアクチュエータからなり、レンズをアクチュエータにより駆動すること、投影画像の拡大、縮小、焦点調整等を行うことができる。
【0074】
再生部691は、記憶媒体692に記憶された静止画データや、動画像データをRAM612に読み出して再生したり、撮像部694により得られた画像や映像の静止画データや動画像データをCPU610から受信して記憶媒体692に記録したりする。また、再生部691は、通信部693により受信した静止画データや、動画像データを記憶媒体692に記録してもよい。再生部691は、例えば記憶媒体692と電気的に接続されるインタフェースや、記憶媒体692と通信するためのマイクロプロセッサからなる。また再生部691は、専用のマイクロプロセッサを含む必要はなく、例えばROM611に記憶されたプログラムによってCPU610が再生部691と同様の処理を実行してもよい。記憶媒体692は、静止画データや動画像データ、その他実施形態に係る液晶プロジェクタに必要な制御データ等を記録することができる。記憶媒体692は、磁気ディスク、光学式ディスク、半導体メモリ等のあらゆる方式の記憶媒体であってもよい。また、記憶媒体692はプロジェクタ204に対して脱着可能な形態であってもよい。
【0075】
外部通信部693は、外部装置からの制御信号や、静止画像データ、動画像データ等を送受信するためのものである。ここで、外部通信部693は、プロジェクタ204に接続されたプロジェクタ側のHDMIコネクタ216に接続される。さらにプロジェクタ外部入力I/F(HDMI)210から接続されるプロジェクタ外部入力コネクタ(HDMI)213と接続される。
【0076】
<PC>
次に、図10を参照して、本実施形態に係る中継サーバ106とWeb会議システムのPC107とのハードウェア構成について説明する。
【0077】
PC107は、制御部1010、及び操作部1017を備える。また、制御部1010は、CPU1011、ROM1012、RAM1013、HDD1014、操作部I/F1015、及びネットワークI/F1016を備える。CPU1011を含む制御部1010は、PC107全体の動作を制御する。CPU1011は、ROM1012やHDD1014に記憶されたプログラムを実行することにより、PC107の機能、後述するシーケンス図におけるPC107の処理及びPC107に関するフローチャートの処理を実現する。ROM1012は、CPU1011が実行する各種のプログラムを記憶する。RAM1013は、CPU1011の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD1014は、画像データや各種プログラムを記憶する。操作部I/F1015は、操作部1017と制御部1010とを接続する。操作部1017には、タッチパネル機能を有する液晶表示部やキーボード、マウス等が備えられている。ネットワークI/F1016は、制御部1010をインターネット120に接続する。
【0078】
中継サーバ106のハードウェア構成も、PC107のハードウェア構成と上述の基本的な構成については同様である。即ち、中継サーバ106のCPU1011は、中継サーバ106のROM1012やHDD1014に記憶されたプログラムを実行する。これにより、中継サーバ106は、中継サーバ106の機能、後述するシーケンス図における中継サーバ106の処理及び中継サーバ106に関するフローチャートの処理を実現する。
【0079】
<各装置の機能構成>
次に、図11Aを参照して、本実施形態に係るMFP101、PC107及び中継サーバ106の機能構成について説明する。中継サーバ106は、セッション管理サービス1121、アカウント管理サービス1122、ドキュメント管理サービス1123、及び、中継サービス1120を含む。アカウント管理サービス1122には、使用者(個人)としてのアカウントと接続デバイスとしてのアカウントの2種が登録可能ある。使用者(個人)としてのアカウントは、氏名、メールアドレス、パスワードの入力が必須であり、必要に応じてグループ登録等が可能である。パスワードを使って個人認証を行う。認証方式は本実施形態では特に限定しないが、中継サーバ106自体の認証システムを使用することも可能であり、アカウント管理サービスが独自に認証システムを保有することもできる。接続デバイスとしての登録は、デバイスの機体番号、デバイス名及びパスワードを登録する。デバイスの機体番号と、パスワードを用いて認証を行う。これらのアカウントに必要なデータは、中継サーバ106の操作部1017から入力することができる。セッション管理サービス1121は、セッション番号と、開始時間、及び参加アカウントを管理する。参加アカウントはアカウント管理サービス1122で認証を受けたアカウントとなる。中継サービス1120に外部から接続要求が発生すると、中継サービス1120はセッション管理サービス1121に問い合わせを行う。セッションと参加者が合致している場合は、中継サービス1120は中継を開始する。ドキュメント管理サービス1123は、後述するフローチャート図13に従ってドキュメントを表示可能かどうかを判断する。表示できない場合は参加者に表示できない旨の表示を行う。本実施形態では、参加アカウントを接続デバイスとして示しているが、個人アカウントでも可能である。
【0080】
MFP101は、Webサーバ1102、Webブラウザ1131、Web会議システムのMFP101用のクライアントプログラムであるクライアント1132、サーバサイドプロキシ1101、及びクライアントサイドプロキシ1130を含む。このように、MFP101には内部にWebブラウザ機能が組み込まれる。また、MFP101のコンポーネント444には、音声エンコーダ1105、音声デコーダ1106、動画エンコーダ1107、動画デコーダ1108、及び印刷制御モジュール1109が含まれる。
【0081】
PC107は、Webブラウザ1111、Web会議システムのクライアント1112、及びクライアントサイドプロキシ1110を含む。さらに、PC107は、音声エンコーダ1113、音声デコーダ1114、動画エンコーダ1115、動画デコーダ1116、及び印刷制御モジュール1117を含む。Web会議システムのMFP101のクライアント1132、PC107のクライアント1112は、それぞれアプリケーションプログラムである。クライアント1112はPC107の不図示のディスプレイに表示されている画像を動画エンコーダ1115により、符号化する。また、PC107に接続されたマイクにより入力された音声は音声エンコーダ1113によって符号化される。符号化された音声及び動画はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に内包される。同様に、HTTPに内包された符号化された音声データは音声デコーダ1106、1114で復号化される。不図示のスピーカーで音声出力を行い、符号化された動画データは、動画デコーダ1108、1116で復号化され、Webブラウザ1131、1111上で動画表示される。符号化された音声データ及び動画データは、中継サービス1120を通じてHTTPで送受信される。印刷制御モジュール1109、1117は印刷制限に関する制御を行う。詳細については後述する。
【0082】
サーバサイドプロキシ1101は、操作部250を介して接続指示を受け付けると、中継サービス1120と接続を確立した後、中継サービス1120とWebサーバ1102との間の通信を仲介(中継)する。Webサーバ1102は、中継サーバ106からHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)通信要求を受けると、要求に応じた応答を返す機能を有する。PC107内のクライアントサイドプロキシ1110は、Webブラウザ1111と中継サービス1120との間の通信を仲介(中継)する。MFP101内のクライアントサイドプロキシ1130は、Webブラウザ1131と中継サービス1120との間の通信を仲介(中継)する。中継サービス1120は、Webサーバ機能を提供しており、PC107及びMFP101からHTTP通信要求を受けると要求に応じた応答を返す機能を有する。
【0083】
ここで、サーバサイドプロキシ1101と中継サービス1120との間で行われるHTTP通信、及びクライアントサイドプロキシ1110、1130と中継サービス1120との間で行われるHTTP通信について説明する。HTTPは、RFC(Request For Comment)2616で定義されるクライアント/サーバ型のプロトコルであり、複数のメソッドがある。一般に、クライアントがサーバから情報を受信する場合はGETメソッドが使用され、クライアントからサーバに情報を送信する場合はPOSTメソッドが使用される。本実施形態においては、サーバサイドプロキシ1101が中継サービス1120へデータ送信する際、及びクライアントサイドプロキシ1110、1130が中継サービス1120へデータ送信する際はPOSTメソッドが使用される。また、サーバサイドプロキシ1101が中継サービス1120からデータ受信する際、及びクライアントサイドプロキシ1110、1130が中継サービス1120からデータ受信する際はGETメソッドが使用される。更に、送信用と受信用とで別々の接続が使用される。HTTPプロトコルで送受信された動画データは、コントローラ部400上のRAM402上に展開され、プロジェクタI/F443を介してプロジェクタ204に送信され表示が行われる。
【0084】
<処理手順>
(読取画像の投影)
以下では、図12乃至図14を参照して、各種処理の手順について説明する。図12は、リーダー機能部201で画像を読み取り、プロジェクタ204で表示を行うととともに、中継サーバ106へ読取画像を送信するときの処理手順を示す。ここでは、読取後プロジェクタ表示キー711押下時の動作について説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU401がROM406やHDD407に予め格納されたプログラムをRAM402に読み出して実行することにより実現される。
【0085】
S1202で、CPU401は、ユーザによってADF上に原稿が載置されたことを検知する。続いて、S1203で、CPU401は、ユーザによって操作部250上の読取後プロジェクタ表示キー711が押下されたことを検知する。具体的には、操作部250上で行われたユーザ操作について、操作部I/F403を通じてシステムバス416にコマンド(操作情報)が送信され、CPU401に対して通知される。なお、CPU401は、このタイミングにおいてリーダー機能部201によるADF上に載置された原稿の読み取りを開始してもよい。読取開始のタイミングについては任意のタイミングで行われてもよく、例えば、後述するプロジェクタ204への通電確認がとれた後に行われてもよい。
【0086】
その後、S1204で、コマンドが通知されたCPU401は、プロジェクタI/F443を通じてプロジェクタ204の状態を取得し、取得した状態情報に基づいて、プロジェクタ204が通電されているか否かを判断する。プロジェクタ204が通電されていない場合はS1205に進み、CPU401は、プロジェクタ制御ケーブル206に内包される電源線に通電することにより、プロジェクタ204へ電源を投入し、S1206へ進む。S1204で通電されていると判断した場合はそのままS1206に進む。
【0087】
S1206で、CPU401は、表示要求をプロジェクタ204及び中継サーバ106に通知する。なお、中継サーバ106は、受信した表示要求を、Web会議システムに参加している端末、例えば、PC107へ転送する。続いて、S1207で、CPU401は、リーダー機能部201で原稿から読み取ってデータ化した画像データを、圧縮器413へ通して圧縮しRAM402に格納する。ここで、CPU401は、リーダー機能部201で読み取った画像のデータサイズとして、圧縮後の画像データのサイズと更に解像度変換した場合の画像データのサイズとを算出し、中継サーバ106とプロジェクタ204に圧縮後のサイズを通知する。なお、中継サーバ106は、受信した画像データを、Web会議システムに参加している端末、例えば、PC107へ転送する。ここで、解像度変換した場合の画像データとは、低解像度へ変換した画像データであり、変換前の画像データと比較してデータサイズがより小さいデータとなる。なお、実際に解像度変換して読み取る処理は後述するS1216の処理となる。さらに、S1208で、CPU401は、プロジェクタ204のCPU610によって算出されたRAM612の空容量を取得し、S1209に進む。なお、ここでは、CPU401がRAM612の空き容量をCPU610から取得してS1209以降の処理を実行する例について説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えばCPU401がプロジェクタ204のCPU610へS1207で算出した画像データのサイズを通知して、CPU610によって以降の処理を実行してもよい。
【0088】
S1209で、CPU401は、CPU610から通知されたRAM612の空き容量に基づいて、S1207で取得した画像サイズの画像データがRAM612に格納できるかどうかを判断する。RAM612に画像データが格納できない場合はS1211に進み、RAM612に画像データが格納できる場合にはS1210に進む。S1211で、CPU401は、解像度変換後の画像データのサイズでRAM612に格納できるかどうかを判断する。格納できる場合にはS1216に進み、そうでない場合はS1212に進む。
【0089】
S1212で、CPU401は、画像データを記憶媒体692に退避可能かどうかを判断する。退避可能な場合はS1213に進み、そうでない場合はS1214に進む。S1213で、CPU401は、画像データを記憶媒体692に退避し、S1209に処理を戻し、再度RAM612に画像データを格納可能か否かを判断する。これはプロジェクタ204で表示処理が行われた画像データがRAM612から削除されるため、空き容量が確保できたかを再度確認するためである。なお、この後もRAM612の空き容量が確保できなければ、既に一度記憶媒体692に画像データを退避しているため、S1212及びS1213の処理はスキップして、S1209及びS1211の判定が周期的に行われることになる。
【0090】
一方、S1212で記憶媒体692に退避できないと判断した場合はS1214に進み、CPU401は、RAM612に空き容量ができたかを否かを判断する。プレゼンテーションの終了などで、RAM612に空き容量が確保されるまで待機し、十分な空き容量が確保できた場合はS1216に進む。なお、S1214の判定に加えてS1211と同様の判定を追加してもよい。
【0091】
S1211で解像度変換をしてRAM612に収納できると判断した場合は、S1216に進み、CPU401は、解像度変換を設定して画像を読み取り、RAM612に収容可能な枚数を算出してS1217に進む。また、S1209で解像度変換をせずともRAM612に格納可能と判断した場合は、S1210に進み、CPU401は、収容可能な画像枚数を算出する。その後S1215に進み、CPU401は、解像度変換を設定せずに読み取りを行いS1217へ進む。
【0092】
画像の読み取りが終了するとS1217に進み、CPU401は、RAM612に格納する画像枚数の画像データを転送し、S1218で残りの画像をHDD407に転送して、保存する。S1218ではCPU401はさらに中継サーバ106に対して画像をすべて送信する。なお、中継サーバ106は、受信した画像を全て、Web会議システムに参加している端末、例えば、PC107へ転送する。また、このタイミングにおいて原稿から読み取った画像をドキュメントファイルに変換して、所定のURLから取得可能にしてもよい。その場合は中継サーバ106で取得用のドキュメントファイルを保管してもよいし、MFP101で保管してもよい。或いは、他の外部装置で保管するようにしてもよい。また、URLを生成した場合には、中継サーバ106で管理する図11Bの情報を更新することが望ましい。もちろん、MFP101で原稿を読み取る前に、予め取得用のURLが設定され、対応するドキュメントファイルが所定の装置で保管されていてもよい。続いて、S1219で、CPU401は、HDD407に保存した画像をプロジェクタ204に転送できるかどうかを判断し、転送可能な場合は、S1220に進み残画像をプロジェクタ204に転送し、処理を終了する。
【0093】
RAM402上に配置された画像データを動画形式で符号化することも可能であり、CPU401は、システムバス416を介して、動画エンコーダ1107を通し画像データを符号化する。符号化したデータはWeb会議システムクライアント1132及び中継サービス1120を通じて、PC107のWebブラウザ上に表示することが可能である。
【0094】
(Web会議における表示)
次に、図13を参照して、Web会議において表示を行う際の処理手順を説明する。ここでは、MFP101が中継サービス1120に対してセッション番号、機体番号、及びPIN番号の通知を行い、画像表示を行う際の処理手順を示す。以下で説明する処理は、例えばCPU401がROM406やHDD407に予め格納されたプログラムをRAM402に読み出して実行することにより実現される。なお、ここではMFP101の処理として説明するが、中継サーバ106で行ってもよい。また、以下で説明する処理は、図7及び図9A乃至図9Cで説明した操作画面を介してユーザ操作を受け付けるものである。
【0095】
まず、図7及び図9A乃至図9Cで説明した操作画面を介してセッション番号、機体番号、及びPIN(personal identification number)の通知、及び画像表示要求を受け付ける。受け付けると、S1302で、CPU401は、中継サービス1120を介して、受け付けた要求内容に従ってセッション管理サービス1121に問い合わせを行う。セッション管理サービス1121は図11Bの1150に示されるデータをセッション毎に所持している。各セッションには、セッション番号1151ごとに、Web会議の開始時間1152、Web会議の作成者(ホスト)1153、及びWeb会議の参加メンバ1154の情報が含まれる。また、アカウント管理サービス1122は、図11Bの1160に示されるデータをアカウント毎に所持している。各アカウントには、装置又は人を示すタイプ1161、アカウント識別情報1162、グループ情報1163、及びPIN1164が含まれる。グループ情報1163には、グループに属しているか否かと、属している場合のグループを示す情報が含まれる。プロジェクタ204から通知されたセッション番号がセッション管理サービス1121で管理されている場合、中継サービス1120は、アカウント管理サービス1122へ問い合わせて、プロジェクタ204から通知されたPINを用いて認証を行う。
【0096】
PINを照合した後S1303に進み、CPU401は、受け付けた要求に含まれるセッションがセッション管理サービス1121に登録され、アカウントの認証に成功したか否かを判定する。成功した場合はS1304へ進み、当該セッションが登録されていない場合や認証に失敗した場合はS1309に進む。S1309で、CPU401は、画像表示要求に対して拒否を行い、PC107等に表示を行わせることなく、本フローチャートを終了する。
【0097】
一方、当該セッションがセッション管理サービス1121に登録され、当該アカウントが参加メンバとして登録されていれば、S1304に進む。S1304でCPU401は、表示要求に対応する表示画面について、ドキュメント管理サービス1123に対して問い合わせを行う。ドキュメント管理サービス1123は、図11Bの1170に示すドキュメントに関するデータを所持しており、表示要求の画像に対応するドキュメントについての情報が管理されている。1170には、各ドキュメントの名称1171、URL1172、印刷制限情報1173、編集制限情報1174、表示制限情報1175、及びセッション番号1176が含まれる。印刷制限情報1173には、Web会議で表示画面の基となるドキュメントファイルの印刷の可否を規定する情報が含まれる。編集制限情報1174には、ドキュメントファイルの編集の可否を規定する情報が含まれる。表示制限情報1175には、ドキュメントファイルの表示の可否を規定する情報が含まれる。
【0098】
続いて、S1305で、CPU401は、ドキュメント管理サービス1123に対する問い合わせ結果、特に、対応する表示制限情報1175に基づき、当該セッション番号のデータに合致したデータの表示が許可されているかを判定する。表示が不許可(NG)であればS1309に進み、そうでなければS1306に進み、CPU401は、表示許可(OK)であるか否かを判定する。表示許可(OK)であればS1310に進み、そうでなければ(図11Bでは「表示GrOK」の場合)S1307に進む。ここで、「表示GrOK」とは、対応するアカウントが所定のセッション番号に紐づく同じグループに含まれていれば表示が許可されることを示す。これは、所定のセッション番号に紐づくWeb会議の参加メンバであるかどうかを判断している。ここでは所定のセッション番号に紐づくグループであるか否かを例にしたが、本発明を限定する意図はなく、表示可能なグループを判断可能であればよい。つまり、所定のグループ内のメンバであれば表示が許可するように制御してもよい。なお、これらの登録情報は一例であって、本発明を限定する意図はない。
【0099】
S1307で、CPU401は、アカウント管理サービス1122に対して、対応するセッションに紐づく同じグループかどうかの問い合わせを行い、同じグループであれば、S1310に進む。つまり、対応するアカウントがアカウント管理サービス1122により管理される1160のグループ情報1163において現在のWeb会議に関連する同様のグループ情報に設定されていれば表示が許可される。同じグループでなければS1309に進む。
【0100】
S1310で、CPU401は、表示許可と判断して、表示要求を対象の端末(例えば、PC107)に転送し、表示を行わせ、処理を終了する。ここでは、MFP101のCPU401がWeb会議システムにおける表示制御を行う例について説明したが、本発明を限定する意図はない。例えば、S1302でCPU401からの上記通知や表示要求を受け付けた中継サービス1120がそれ以降の処理を行い、制御結果をMFP101へ返すようにしてもよい。これにより、各処理におけるMFP101と中継サーバ106との間のトランザクションを低減することができ、処理負荷を低減することができる。
【0101】
(Web会議における印刷)
次に、図14を参照して、Web会議においてMFP101から印刷を行う際の処理手順を説明する。以下で説明する処理は、例えばCPU401がROM406やHDD407に予め格納されたプログラムをRAM402に読み出して実行することにより実現される。なお、以下で説明する処理は、図7及び図9A乃至図9Cで説明した操作画面を介してユーザ操作を受け付けるものである。
【0102】
まず、S1401で、CPU401は、Web会議システムクライアント1132、1112を介し、印刷制御モジュール1109、1117を用いてWeb会議で表示中又は投影中の画像の印刷禁止を設定する。MFP101側の印刷制御モジュール1109は、ネットワークモジュール404に含まれており、中継サーバ106と通信した後に、プロジェクタ204と通信を行い、MFP画像入出力部696を動作禁止に設定する。これにより、プロジェクタ204の画面キャプチャーを一旦禁止することができる。つまり、投影中の画像自体を取得できないように制限する。また、PC107側の印刷制御モジュール1117は、中継サーバ106を介して印刷禁止の通知を受け付け、画面キャプチャーがされないような制御をする必要があるため、例えばPC107で対応する入力のキーを無効にする。その後、MFP101においてセッション番号、PIN、及び印刷要求を受け付けると、S1402に進み、CPU401は、中継サービス1120を介してドキュメント管理サービス1123に問い合わせを行う。これらの情報の受付は、例えば、図7図9A乃至図9Cを用いて説明した画面を通じて行われる。つまり、MFP101に加えて、PC103、105、107などの外部装置からも受け付けることができる。中継サーバ106では、上述したように、図11Bに示す情報1150、1160、1170が管理されている。その後、PINの照合を行ってS1403に進み、CPU401は、ドキュメント管理サービス1123に対して図11Bの1170の印刷制限情報1173を参照する。そして、CPU401は、印刷対象のドキュメントが印刷不許可であるか否かを判定する。印刷不許可であれば、S1407に進み、CPU401は、印刷不許可であることを操作部又はリモート操作部(PC105など外部装置の表示部)に表示し、本フローチャートを終了する。なお、ここでは、1160のアカウント識別情報(機体番号又はアカウント情報)1162とPIN1164を用いた認証が行われるが、ユーザ名とパスワードを利用した認証であってもよい。
【0103】
一方、印刷不許可でなければS1404に進み、CPU401は、MFP画像入出力部696で取得される画像の印刷で良いかを判断する。具体的には、CPU401はキャプチャー画像で印刷データを生成可能か否かを判断する。例えば、印刷設定条件として複数ページ(動画など)の印刷指示が設定されている場合や、画面キャプチャーにより不要な部分の印刷を行いたくない場合は、URLを取得してドキュメントファイル自体を用いて印刷を行う必要があると判断しS1405に進む。そうでない場合はS1413に進み、CPU401は、MFP画像入出力部696により画面キャプチャーを行い、S1412に進んで、キャプチャー画面の印刷を行わせる。
【0104】
S1405で、CPU401は、アカウント管理サービス1122に問い合わせを行い、S1406で当該アカウントがURLを取得できるグループに属しているかを判断する。ここでのアカウントとは、上記印刷要求を受け付けた際のPINに対応するアカウントである。URLの取得ができない場合は、S1413に進み画面キャプチャーを行い、S1412で印刷を行う。ここでは、ファイルを取得できないと判断した場合に、画面キャプチャーで印刷を行う制御としたが、本発明を限定する意図はなく、例えば、画面キャプチャーによる印刷も行うことなく、処理を終了するようにしてもよい。これは、複数ページの印刷指示であるにも関わらず、表示中又は投影中の画像のみを印刷することになるため、ユーザが所望する印刷物が得られない可能性があるためである。或いは、ユーザに対してドキュメントファイルの取得ができないため画面キャプチャーの画像のみを印刷するかを問い合わせるようにしてもよい。一方、URLを取得できる場合は、S1408に進み、CPU401は、中継サーバ106からURLを取得する。取得されるURLは1170のURL1172の情報である。
【0105】
URLを取得すると、S1409で、CPU401は、ファイルの実体を取得するために、当該URLへのアクセスエラーがないかを確認する。通信エラーやファイルがない場合等はエラーとなる。エラーとなった場合は、印刷を行うことなく処理を終了する。なお、アクセスエラーにより印刷ができなかった旨を通知してもよい。また、S1406の判定後のように、画面キャプチャーのみを印刷するように制御してもよい。エラーとならない場合は、S1410に進み、CPU401は、URLへアクセスして当該ドキュメントファイルを取得し、S1411で画像展開し、S1412へ進む。なお、印刷要求が外部装置からの要求であれば、URLを通じて取得したドキュメントファイルを当該外部装置へ送信するようにしてもよい。
【0106】
S1412で、CPU401は、S1411で画像展開した印刷データ、又はS1413で取得したキャプチャー画面を用いて、印刷を実行し、処理を終了する。
【0107】
以上説明したように、本Web会議システムは、Web会議の接続に関するセッション情報と、参加するユーザのアカウント情報と、Web会議の表示画面の基となるドキュメントファイルに関するドキュメント情報とを予め登録した記憶部を有する。当該記憶部は、例えば、中継サーバ106のメモリで実現される。また、本システムは、表示画面として画像データに従って画像を表示又は投影し、表示画面に関連する画像の印刷要求を認証情報とともに受け付けると、記憶部に記憶された情報と、認証情報とに基づいて印刷の可否を決定する。その後本システムは、印刷可否の決定に従って、印刷を実行する。また、当該表示画面の基となるドキュメントファイルに対する表示要求や編集要求についても同様にその可否を決定することができる。
【0108】
また、本システムは表示画面のキャプチャー画像を取得でき、更には、表示画面の基となるドキュメントファイルを取得可能なURLにアクセスして当該ドキュメントファイルを取得することができる。このような状況において、印刷要求を受け付けると以下のような決定が行われる。例えば、表示画面の印刷要求であって、当該印刷要求に対応するドキュメントの印刷が許可されていれば、取得されたキャプチャー画像を用いた印刷を許可する。一方、表示画面に係る複数ページを含む印刷要求又は表示画面の不要部分を削除した印刷要求であって、当該ドキュメントの印刷が許可され且つ印刷要求を行ったユーザがURLにアクセス可能であれば、ドキュメントファイルを用いた印刷を許可する。このケースにおいて、URLにアクセス可能でなければ、取得されたキャプチャー画像を用いた印刷を許可する。また、印刷要求に対応するドキュメントの印刷が許可されていなければ、印刷が禁止される。
【0109】
このように、本実施形態によれば、Web会議システムのサービスとして、MFP101から読み取ったデータを共有したり、MFP101においてWeb会議で表示した表示画面の内容を印刷したりすることが可能となる。動画及び音声を送受信するWeb会議システムにおいて、印刷が必要な場合にURLを送信することにより、ネットワークの負荷を下げることも可能となる。また、設定された内容に応じて、表示、印刷、編集の可否、グループ内許可を好適に制限することができる。これにより、例えば閲覧のみ許可する画像については表示だけを行い、印刷させないことが可能となり、さまざまな状況でセキュアなWeb会議システムを提供することができる。即ち、本発明は、Web会議システムにおいて表示中の画面や資料について、セキュリティを考慮した制限を設けつつ、好適に印刷(又は、表示や編集)を可能とする仕組みを提供することができる。さらに、画面キャプチャーにより不要な部分を省きたい場合や、複数ページ(動画など)の印刷が必要な場合等は、ドキュメントファイル自体を入手する手法(所定URLへのアクセス)を有することで、複数ページの印刷が可能になる。これらの構成では、印刷する必要がある場合にのみデータを送受信することが可能となり、ネットワークのトラフィックを軽減することができ、文書に対するアクセス権の設定に従って印刷権限を有するユーザのみが文書を入手し、印刷することが可能となる。
【0110】
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【0111】
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
【符号の説明】
【0112】
100:ローカルエリアネットワーク、101:フルカラーMFP、102:ファイルサーバ、103:プリント用パーソナルコンピュータ、104:公衆回線、105:プロジェクタ表示用パーソナルコンピュータ、106:中継サーバ、107:TV会議用パーソナルコンピュータ、108:ファイアウォール、201:リーダー機能部、202:プリンタ機能部、203:プロジェクタ拡張ユニット、204:プロジェクタ、205:背面プロジェクタ外部入力I/F設置用切り込み、206:プロジェクタ制御ケーブル、207:プロジェクタ投影画像ケーブル、208:MFP接続コネクタ、209:右側面プロジェクタ設置切り込み、210:プロジェクタ外部入力I/F(HDMI)、211:プロジェクタ外部入力I/F(D-sub)、212:正面プロジェクタ外部入力I/F設置用切り込み、213:プロジェクタ外部入力コネクタ(HDMI)、214:プロジェクタ外部入力コネクタ(D-sub)、215:プロジェクタ側D-subコネクタ、216:プロジェクタ側HDMIコネクタ、217:プロジェクタ側制御コネクタ、218:プロジェクタ画像入力コネクタ、220:拡張機能ケーブル、221:正面切り込み、250:操作部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14