(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】多変量の特性を有するオブジェクトにスペースを割り振るためのスペース割り振りシステム、およびその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/04 20230101AFI20240912BHJP
B65G 57/03 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
G06Q10/04
B65G57/03 G
(21)【出願番号】P 2021512931
(86)(22)【出願日】2019-09-09
(86)【国際出願番号】 EP2019073930
(87)【国際公開番号】W WO2020053119
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2022-07-08
(31)【優先権主張番号】201811034246
(32)【優先日】2018-09-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】509228994
【氏名又は名称】アマデウス エス.アー.エス.
【氏名又は名称原語表記】AMADEUS S.A.S.
【住所又は居所原語表記】485 Route du Pin Montard,Sophia Antipolis,F-06410 Biot,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】エルド・アブラハム
(72)【発明者】
【氏名】スレーシュ・イェルヴァ
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-104194(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0086464(US,A1)
【文献】特開2002-230127(JP,A)
【文献】国際公開第2018/100716(WO,A1)
【文献】特開2018-012601(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0206480(US,A1)
【文献】特開平10-181814(JP,A)
【文献】特開平01-021571(JP,A)
【文献】森田 暁人, 他1名,RGB画像と距離画像を用いた暗所下の物体の3次元形状復元,研究報告コンピュータビジョンとイメージメディア(CVIM)[online],日本,2014年05月08日,Vol.2014-CVIM-192, No.20,p.1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
B65G 57/03
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多変量の特性を有する複数のオブジェクトにスペースを割り振るためのスペース割り振りシステムであって、前記スペース割り振りシステムは、
事前定義保管スペース内の利用可能なスペースを示すスペースデータを取得するように構成される、スペースデータ取得デバイスと、
前記事前定義保管スペースに収納されることになる前記複数のオブジェクトの各々の1つまたは複数の特性を示すオブジェクトデータを取得するように構成される、1つまたは複数の入力手段と、
前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを受信するために前記スペースデータ取得デバイスおよび前記1つまたは複数の入力手段に動作可能なように結合されている、スペース割り振りデバイスと
を含み、
前記事前定義保管スペースは、複数の保管コンテナ内部に存在し、
前記スペース割り振りデバイスは、
前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを処理して、前記複数のオブジェクトが前記複数の保管コンテナに収納されるように、前記複数の保管コンテナの各々に対する前記複数のオブジェクトの組合せを生成
し、
前記生成した組合せから最適な組合せを選択するように構成され
、
前記スペース割り振りデバイスは、さらに、
前記複数のオブジェクトの各々の前記1つまたは複数の特性に基づいて前記複数のオブジェクトの各々の容積を示す保管値を決定し、
前記事前定義保管スペース内の前記利用可能なスペースを示す前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値をマッピングし、
前記マッピングに基づいて、各保管コンテナごとに、生成された前記組合せについて、収納値を決定する
ように構成され、
前記収納値は、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに適切であることを意味するゼロ、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに不足していることを意味する負数、または、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに過剰となっていることを意味する正数である、スペース割り振りシステム。
【請求項2】
多変量の特性を有する複数のオブジェクトにスペースを割り振るためのスペース割り振りシステムであって、前記スペース割り振りシステムは、
事前定義保管スペース内の利用可能なスペースを示すスペースデータを取得するように構成される、スペースデータ取得デバイスと、
前記事前定義保管スペースに収納されることになる前記複数のオブジェクトの各々の1つまたは複数の特性を示すオブジェクトデータを取得するように構成される、1つまたは複数の入力手段と、
前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを受信するために前記スペースデータ取得デバイスおよび前記1つまたは複数の入力手段に動作可能なように結合されている、スペース割り振りデバイスと
を含み、
前記事前定義保管スペースは、複数の保管コンテナ内部に存在し、
前記スペース割り振りデバイスは、
前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを処理して、前記複数のオブジェクトが前記複数の保管コンテナに収納されるように、前記複数の保管コンテナの各々に対する前記複数のオブジェクトの組合せを生成し、
前記複数の保管コンテナのうちの2つを含む複数のペアを形成し、
前記ペアの各々における保管コンテナ間の距離、
各ペアの保管コンテナ間に存在する他の保管コンテナに収納されるオブジェクトに関連付けられた移動ファクタ、および
各ペアの保管コンテナにおける収納されるオブジェクトの中で他の保管コンテナへ移動することができないオブジェクトを指すアンカーポイント
のうちの1つまたは複数に基づいて、前記ペアの各々についての労力率を決定し、
前記労力率に基づいて前記生成した組合せから最適な組合せを選択する
ように構成される、スペース割り振りシステム。
【請求項3】
前記スペース割り振りデバイスは、前記複数のオブジェクトの各々の前記1つまたは複数の特性に基づいて前記複数のオブジェクトの各々の容積を示す保管値を決定するように構成される、請求項2に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項4】
前記特性は、重量、種別、ワレモノ、デザイン、向き、および寸法のうちの少なくとも1つ含む、請求項1に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項5】
前記スペース割り振りデバイスは、前記複数のオブジェクトの各々についての分類データを生成するために、前記複数のオブジェクトの各々の前記1つまたは複数の特性に基づいて前記複数のオブジェクトを分類するように構成される、請求項
4に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項6】
前記スペース割り振りデバイスは、前記事前定義保管スペース内の前記利用可能なスペースを示す前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値をマッピングするように構成される、請求項3に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項7】
前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値の前記マッピングに基づいて、前記スペース割り振りデバイスは、各保管コンテナごとに、最初のステップにおいて生成された前記組合せについて、収納値を決定するように構成され、
前記収納値は、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに適切であることを意味するゼロ、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに不足していることを意味する負数、または、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに過剰となっていることを意味する正数である、請求項
6に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項8】
前記収納値がゼロである場合には、前記スペース割り振りデバイスは、対応する前記保管コンテナに対してコンテナ内割り振りを行うように構成され、
前記コンテナ内割り振りについて、前記スペース割り振りデバイスは、前記複数のオブジェクトの各々について生成された前記分類データに基づいて、前記最適な組合せを選択するように構成される、請求項5に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項9】
前記収納値が正数または負数である場合には、前記スペース割り振りデバイスは、コンテナ間割り振りを行うように構成される、請求項
1または7に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項10】
前記コンテナ間割り振りについて、前記スペース割り振りデバイスは、正の収納値を有する第1の保管コンテナと負の収納値を有する第2の保管コンテナとを含むペアを形成するように構成され、
各ペアにおいて、前記第1の保管コンテナの1つまたは複数が前記第2の保管コンテナの1つとペアリングされるか、または前記第1の保管コンテナの1つが前記第2の保管コンテナの1つまたは複数とペアリングされる、請求項
9に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項11】
各ペアにおいて、前記正の収納値の絶対値は、前記負の収納値の絶対値より大きい、請求項
10に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項12】
前記スペース割り振りデバイスは、
前記形成したペアの各々における前記第1の保管コンテナと前記第2の保管コンテナとの間の距離、
前記第1の保管コンテナと前記第2の保管コンテナとの間に存在する他の保管コンテナに収納されるオブジェクトに関連付けられた移動ファクタ、および/または
各ペアにおける前記第1の保管コンテナおよび前記第2の保管コンテナに収納されるオブジェクトの中で他の保管コンテナへ移動することができないオブジェクトを指すアンカーポイント
のうちの1つまたは複数に基づいて、前記ペアの各々についての労力率を決定するように構成される、請求項
11に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項13】
前記スペース割り振りデバイスは、前記決定した労力率が最小であるペアを選択するように構成される、請求項
12に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項14】
前記オブジェクトデータは、前記複数のオブジェクトの3D深度マップおよび/または前記複数のオブジェクトのイメージセンサベースの3D復元を含む、請求項1
または2に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項15】
前記スペース割り振りデバイスは、無線リンクまたは有線接続を介して前記1つまたは複数の入力手段から前記オブジェクトデータを受信するように構成される、請求項1
または2に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項16】
前記スペース割り振りデバイスは、前記オブジェクトデータをメモリに記憶するように構成され、前記スペース割り振りデバイスは、前記スペースが同一のオブジェクトに再び割り振られることになる場合には、前記メモリから前記オブジェクトデータを読み出すように構成される、請求項1
または2に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項17】
前記1つまたは複数の入力手段は、携帯電話のビデオカメラ、独立したビデオカメラ、超音波センサ、バーコードリーダ、レーザースキャナ、および/または手動のうちの少なくとも1つまたは組合せである、請求項1
または2に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項18】
前記スペース割り振りデバイスは、1つまたは複数の出力デバイスに前記選択した最適な組合せを示す通知を提供するように構成される、請求項1
または2に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項19】
前記1つまたは複数の出力デバイスは、無線リンクまたは有線接続を介して前記スペース割り振りデバイスに動作可能なように結合される、請求項
18に記載のスペース割り振りシステム。
【請求項20】
多変量の特性を有する複数のオブジェクトにスペースを割り振るための方法であって、前記方法は、
スペースデータ取得デバイスによって、事前定義保管スペース内の利用可能なスペースを示すスペースデータを取得するステップと、
1つまたは複数の入力手段によって、前記事前定義保管スペースに収納されることになる前記複数のオブジェクトの各々の1つまたは複数の特性を示すオブジェクトデータを取得するステップと、
スペース割り振りデバイスによって、前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを受信するステップと
を含み、
前記事前定義保管スペースは、複数の保管コンテナ内部に存在し、
前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータは、前記複数のオブジェクトが前記複数の保管コンテナに収納されるように、前記複数の保管コンテナの各々に対する前記複数のオブジェクトの組合せを生成するために前記スペース割り振りデバイスによって処理され、
前記生成した組合せから、前記スペース割り振りデバイスによって最適な組合せが選択さ
れ、
前記方法は、さらに、
前記スペース割り振りデバイスによって、前記複数のオブジェクトの各々の前記1つまたは複数の特性に基づいて前記複数のオブジェクトの各々の容積を示す保管値を決定するステップと、
前記スペース割り振りデバイスによって、前記事前定義保管スペース内の前記利用可能なスペースを示す前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値をマッピングするステップと、
前記スペース割り振りデバイスによって、各保管コンテナごとに、前記生成した組合せについて、前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値の前記マッピングに基づいて、収納値を決定するステップと
を含み、
前記収納値は、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに適切であることを意味するゼロ、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに不足していることを意味する負数、または、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに過剰となっていることを意味する正数である、方法。
【請求項21】
多変量の特性を有する複数のオブジェクトにスペースを割り振るための方法であって、前記方法は、
スペースデータ取得デバイスによって、事前定義保管スペース内の利用可能なスペースを示すスペースデータを取得するステップであって、前記事前定義保管スペースは、複数の保管コンテナ内部に存在する、ステップと、
1つまたは複数の入力手段によって、前記事前定義保管スペースに収納されることになる前記複数のオブジェクトの各々の1つまたは複数の特性を示すオブジェクトデータを取得するステップと、
スペース割り振りデバイスによって、前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを受信するステップと、
スペース割り振りデバイスによって、前記スペースデータおよび前記オブジェクトデータを処理して、前記複数のオブジェクトが前記複数の保管コンテナに収納されるように、前記複数の保管コンテナの各々に対する前記複数のオブジェクトの組合せを生成するステップと、
スペース割り振りデバイスによって、前記複数の保管コンテナのうちの2つを含む複数のペアを形成するステップと、
前記ペアの各々における保管コンテナ間の距離、
各ペアの保管コンテナ間に存在する他の保管コンテナに収納されるオブジェクトに関連付けられた移動ファクタ、および
各ペアの保管コンテナにおける収納されるオブジェクトの中で他の保管コンテナへ移動することができないオブジェクトを指すアンカーポイント
のうちの1つまたは複数に基づいて、前記ペアの各々についての労力率を決定するステップと、
スペース割り振りデバイスによって、前記労力率に基づいて前記生成した組合せから最適な組合せを選択するステップと
を含む、方法。
【請求項22】
前記スペース割り振りデバイスによって、前記複数のオブジェクトの各々の前記1つまたは複数の特性に基づいて前記複数のオブジェクトの各々の容積を示す保管値を決定するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記特性は、重量、種別、ワレモノ、デザイン、向き、および寸法のうちの少なくとも1つ含む、請求項
20に記載の方法。
【請求項24】
前記スペース割り振りデバイスによって、前記複数のオブジェクトの各々についての分類データを生成するために、前記複数のオブジェクトの各々の前記1つまたは複数の特性に基づいて前記複数のオブジェクトを分類するステップを含む、請求項
23に記載の方法。
【請求項25】
前記スペース割り振りデバイスによって、前記事前定義保管スペース内の前記利用可能なスペースを示す前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値をマッピングするステップを含み、請求項
22に記載の方法。
【請求項26】
前記スペース割り振りデバイスによって、各保管コンテナごとに、前記生成した組合せについて、前記スペースデータと前記複数のオブジェクトの前記保管値の前記マッピングに基づいて、収納値を決定するステップを含み、前記収納値は、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに適切であることを意味するゼロ、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに不足していることを意味する負数、または、前記利用可能なスペースがオブジェクトを収納するのに過剰となっていることを意味する正数である、請求項
25に記載の方法。
【請求項27】
前記スペース割り振りデバイスによって、前記複数のオブジェクトの各々について生成された前記分類データに基づいて前記最適な組合せを選択することによって、前記収納値がゼロである場合に対応する前記保管コンテナに対してコンテナ内割り振りを行うステップを含む、請求項
24に記載の方法。
【請求項28】
前記スペース割り振りデバイスによって、前記収納値が正数である場合には、または、前記収納値が負数である場合には、コンテナ間割り振りを行うステップを含む、請求項
20または26に記載の方法。
【請求項29】
前記スペース割り振りデバイスによって、正の収納値を有する第1の保管コンテナと負の収納値を有する第2の保管コンテナとを含むペアを形成するステップを含み、
前記ペアの各々において、前記第1の保管コンテナの1つまたは複数が前記第2の保管コンテナの1つとペアリングされるか、または前記第1の保管コンテナの1つが前記第2の保管コンテナの1つまたは複数とペアリングされる、請求項
28に記載の方法。
【請求項30】
各ペアにおいて、前記正の収納値の絶対値は、前記負の収納値の絶対値より大きい、請求項
29に記載の方法。
【請求項31】
前記スペース割り振りデバイスによって、
前記形成したペアの各々における前記第1の保管コンテナと前記第2の保管コンテナとの間の距離、
前記第1の保管コンテナと前記第2の保管コンテナとの間に存在する他の保管コンテナに収納されるオブジェクトに関連付けられた移動ファクタ、および/または
各ペアにおける前記第1の保管コンテナおよび前記第2の保管コンテナに収納されるオブジェクトの中で他の保管コンテナへ移動することができないオブジェクトを指すアンカーポイント
のうちの1つまたは複数に基づいて、前記ペアの各々についての労力率を決定するステップを含む、請求項
30に記載の方法。
【請求項32】
前記決定した労力率が最小であるペアを選択するステップを含む、請求項
31に記載の方法。
【請求項33】
前記オブジェクトデータは、前記複数のオブジェクトの3D深度マップおよび/または前記複数のオブジェクトのイメージセンサベースの3D復元を含む、請求項
20または21に記載の方法。
【請求項34】
前記オブジェクトデータは、無線リンクまたは有線接続を介して前記スペース割り振りデバイスによって前記1つまたは複数の入力手段から受信される、請求項
20または21に記載の方法。
【請求項35】
前記オブジェクトデータをメモリに記憶するステップを含み、前記記憶されているオブジェクトデータは、前記スペースが同一のオブジェクトに再び割り振られることになる場合には、前記メモリから読み出される、請求項
20または21に記載の方法。
【請求項36】
前記1つまたは複数の入力手段は、携帯電話のビデオカメラ、独立したビデオカメラ、超音波センサ、バーコードリーダ、レーザースキャナ、および/または手動のうちの少なくとも1つまたは組合せである、請求項
20または21に記載の方法。
【請求項37】
前記スペース割り振りデバイスによって、1つまたは複数の出力デバイスに前記選択した最適な組合せを示す通知を提供するステップを含む、請求項
20または21に記載の方法。
【請求項38】
前記1つまたは複数の出力デバイスは、無線リンクまたは有線接続を介して前記スペース割り振りデバイスに動作可能なように結合される、請求項
37に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スペース最適化に関し、より詳細には、多変量の特性を有するオブジェクトのためのスペースを割り振るためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最適化の課題は、旅行、製造業、小売、物流、および他の産業などの様々な産業において存在している。これらの課題は、主に、保管スペースの最適化を容易にする方式におけるスペースの計画立案、仕分け、および割り振りに関連する。従来では、スペースの計画立案は、業界の大部分においてほとんど手動であり、利用可能なスペースの不適切な利用に繋がっていた。
【0003】
例えば、航空業界では、航空機内の保管スペースを割り振るために、従来の方法およびシステムが存在している。しかしながら、これらの従来の方法およびシステムは、利用可能な保管スペースの適切な利用のために保管スペース割り振りを最適化することができていない。近年、航空機の乗客の数が増したことにより、多くの航空機の頭上収納棚スペースがすべての乗客に提供するには十分ではなくなり、それらの機内積載能力を圧迫してきた。乗客がプリフライト登録をチェックインする際、乗客は、航空機のキャビンの下に収納する大型の手荷物と航空機のキャビンにある頭上保管区画用の1つの小型の機内持ち込みアイテムとを中に持ち込むことができる。現在のところ、保管区画が航空機上の対応する座席にラベル付けされているにもかかわらず、どれが頭上区画の手荷物保管エリアに割り当てられているかは航空会社に知らされていない。
【0004】
図1は、航空機内の手荷物管理のための従来のプロセスフローを図示している。
【0005】
ただし、燃料コストの上昇に起因して、乗客は、乗客が航空機の貨物エリアに収納するようにチェックインすることを望んでいるあらゆる追加の手荷物に対して料金請求されている。これは、航空機の頭上荷物入れエリアに収納するために乗客が持ち込む手荷物のサイズを増大させるように乗客を促すことになっていた。その結果、航空機の搭乗に際して、持ち込み手荷物の容積の増大に対する頭上手荷物スペースの不足がフライトの遅延を増大させてきた。フライトの遅延は、持ち込み手荷物すべてを頭上荷物入れエリアに収めるという誤った前提を航空会社がしていたことに起因して、増大してきた。結果として、搭乗時間が増大するだけでなく、降機時間も増大しており、それによって、フライトの出発を遅延させるとともに、フライト旅程の運行時間を増大させ他の航空会社を加えた空港のスケジュール全体に影響を及ぼしている。
【0006】
さらに、フライトの離陸の遅延をもたらすことになり得る問題を解消しなければならない乗客およびキャビン乗務員の双方の一部にとって、不便および時間の消費、努力および労力が存在する。
【0007】
同様に、乗客が直面している別の問題は、コンベヤベルトにおいて手荷物を回収するときであり、チェックイン済みの手荷物が航空機内の乗客の座席の順番となっていないため、乗客は彼らのチェックイン済みの手荷物を回収するのに長時間待機しなければならない。チェックイン済みの手荷物アイテムは、ランダムな順番で保管されており、そのせいで、早く手荷物アイテムのチェックインが済んだ乗客または優先権のある乗客でさえも手荷物アイテムを回収するのに時間待機しなければならない。
【0008】
航空業界が直面している上述した問題は、スペースおよび時間が制約されている自由度が限られた任意の他の船舶においても含まれ得る。他のそのようなシナリオは、船、バス、および列車で移動する乗客を含み得るがこれに限定されない。
【0009】
さらに、例えば、小売業界では、様々な棚スペース割り振り技法が小売りの棚スペースの割り振りを容易にするために存在している。しかしながら、棚スペース割り振り技法は、スペース割り振りおよびリソースを最適化するように実施することができるほど十分に自動化されていない。さらに、既存の棚スペース割り振り技法が手動であるという特性に起因して、特に、何千もの小売棚に関連するスペースを割り当てようとする場合には、割り振り結果を取得することが困難である。加えて、手動による棚スペース割り振りの割り当ての間、実行時に追加の業務ルールを組み込むことができない。
【0010】
さらに、例えば、物流においては、倉庫内のスペースの利用を最適化することが主な課題の1つである。スペースの不適切な利用は業務の主要な分野に影響を及ぼす。事業収益を拡大する余地、部分的に利用される場所における可視性の欠如による倉庫の稼働率の不良、倉庫の在庫回転率を含み得るがこれらに限定されない、業務の分野の一部がスペースの不適切な利用などに起因して影響を受ける可能性がある。
【0011】
したがって、従来技術において存在している問題を軽減する必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明特定事項実施形態のいくつかの態様の基本的な理解を提供するために、発明特定事項の簡単な要約を以下に示している。本要約は、発明特定事項の広範囲に及ぶ概要となっていない。実施形態の主要/重大な要素を特定することまたは発明特定事項の範囲を詳細に説明することは意図していない。
【0013】
後段で示しているより詳細な説明に対する準備段階として簡略化した形式で発明特定事項のいくつかの概念を提示することをその唯一の目的としている。
【0014】
本発明の1つの態様に従って、多変量の特性を有するオブジェクトにスペースを割り振るためのスペース割り振りシステムを開示している。スペース割り振りシステムは、学習デバイス、1つまたは複数の入力手段、ならびに学習デバイスおよび1つまたは複数の入力手段と動作可能なように結合されているスペース割り振りデバイスを含む。学習デバイスは、事前定義保管スペース内の利用可能なスペースを示すスペースデータを取得する。1つまたは複数の入力手段は、事前定義保管スペースに収納されることになるオブジェクトの1つまたは複数の特性を示すオブジェクトデータを取得する。スペース割り振りデバイスは、スペースデータおよびオブジェクトデータを処理して、オブジェクトを事前定義保管スペースに収納することができる組合せを生成する。スペース割り振りデバイスは、さらに、組合せを最適化する。
【0015】
本発明の別の態様に従って、多変量の特性を有するオブジェクトにスペースを割り振るための方法を開示している。方法は、事前定義保管スペース内の利用可能なスペースを示すスペースデータを取得するステップと、事前定義保管スペースに収納されることになるオブジェクトの1つまたは複数の特性を示すオブジェクトデータを取得するステップとを含む。方法は、スペースデータおよびオブジェクトデータを処理して、オブジェクトを事前定義保管スペースに収納することができる組合せを生成するステップをさらに含む。さらに、方法は、生成した組合せを最適化するステップを含む。
【0016】
好適な実施形態においては、オブジェクトのためのスペース割り振りは、コンテナ内割り振りおよびコンテナ間割り振りに基づいて行われる。1つまたは複数の事前定義保管スペースにオブジェクトを収納するために最適な組合せが決定され、このことが、多変量の特性を有するオブジェクトのための動的かつ効率的なスペース割り振りを可能としている。本発明は、1つまたは複数のオブジェクトを保管するのに最適化されたスペースを提供することによって、最も効率の良いソリューションを容易にしている。本発明は、手動によるインテリジェンスを頼りにするのではなく各状況の一意性を考慮してスペース問題を解決することによって、効率的なソリューションを提供している。
【0017】
本発明のこれらのおよび他の目的、実施形態、および利点は、添付の図面を参照している実施形態についての以下の詳細な説明から当業者に直ちに明らかなものとなるであろうし、発明は、開示した任意の特定の実施形態に限定されるわけではない。
【0018】
本願の発明特定事項の前述のおよびさらなる目的、特徴、および利点は、類似の数表示が類似の要素を表すために使用されている添付の図面を参照する例示的な実施形態の以下の説明から明らかとなるであろう。
【0019】
しかしながら、参照番号付きの添付の図面は、本願の発明特定事項の典型的な実施形態のみを図示しており、したがって、その範囲を限定するためのものとみなされるべきではなく、発明特定事項については、他の同様の効果的な実施形態を認め得ることを留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】航空機内の手荷物割り振りのための従来のプロセスフローを図示している図である。
【
図2】本発明による、多変量の特性を有するオブジェクトのためのスペースを割り振るためのシステムの機構を図示している図である。
【
図3】本発明の実施形態による、スペース割り振りデバイスの概略図を図示している図である。
【
図4】本発明の実施形態による、スペース割り振りのための方法を図示しているフローチャートを図示している図である。
【
図5】本発明の例示的な実施形態による、スペース割り振りプロセスにおけるオブジェクトの分類を図示している図である。
【
図6】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ内割り振りプロセスを図示している図である。
【
図7】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ間割り振りプロセスを図示している図である。
【
図8】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ間割り振りプロセスを図示している図である。
【
図9】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ間割り振りプロセスを図示している図である。
【
図10】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ間割り振りプロセスを図示している図である。
【
図11】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ間割り振りプロセスを図示している図である。
【
図12】本発明の例示的な実施形態による、コンテナ間割り振りプロセスを図示している図である。
【
図13】本発明の例示的な実施形態による、航空機内のスペース割り振りプロセスを図示している図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここでは添付の図面を参照して例示的な実施形態を説明している。しかしながら、発明は、多くの異なる形式で具現化されてもよいが、本明細書に記載の実施形態を限定するものとして解釈するべきではなく、むしろ、本発明が徹底的かつ全面的なものとなるとともに当業者にその範囲を完全に伝えるものとなるように、これらの実施形態を提供している。添付の図面に示した特定の例示的な実施形態の詳細な説明において使用されている用語は限定することを意図したものではない。図面においては、類似の数字は類似の要素を指す。
【0022】
本明細書は、いくつかのロケーションにおける「ある」、「1つの」、または「いくつかの」実施形態を指し得る。これは、そのような言及の各々が同一の実施形態であること、または、特徴のみが単一の実施形態に適用されることを必ずしも意味するわけではない。他の実施形態を提供するために、異なる実施形態の単一の特徴はまた組み合わされ得る。
【0023】
本明細書で使用しているような、「a」、「an」、および「the」といった単数形は、特に明記されていない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書において使用される際の「含む」、「備える」、「含んでいる」、および/または「備えている」といった用語は、記載した特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を特定しているが、それらの1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/またはグループの存在または追加を除外するものではないことをさらに理解されよう。ある要素が別の要素に「接続されている」または「結合されている」ものとして示されている場合には、それが他の要素に直接接続もしくは結合され得る、または、介在要素が存在してもよいことが理解されよう。さらに、本明細書で使用しているような「接続されている」または「結合されている」は、無線で接続または結合されていることを含み得る。本明細書で使用しているような、「および/または」という用語は、関連して記載したアイテムの1つまたは複数についての任意のおよびすべての組合せおよびアレンジを含む。
【0024】
特に定義されていない限り、本明細書で使用しているすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明が関係する当業者によって一般的に理解されているものと同一の意味を有する。一般的に使用される辞書に定義されているものなどの用語は、関連技術の文脈におけるそれらの意味と一致する意味を有するものとして解釈すべきであり、本明細書で明示的に定義していない限り、理想的または過度に形式的な意味として解釈されることはないことをさらに理解されよう。
【0025】
図は、一部の要素および機能エンティティのみを示す簡易化した構造を示しており、そのすべてはその実施形態が示したものと異なり得る論理ユニットである。接続は、論理接続を示しており、実際の物理接続は異なっていてもよい。
【0026】
図2は、本発明の実施形態による、スペース割り振りシステムの機構を図示している。システム(200)は、多変量の特性を有するオブジェクトに関する情報を取得するために複数の入力手段(201
1-201
n)を含む。ある非限定的な実施形態においては、情報は、オブジェクトの3D深度マップおよび/またはオブジェクトのイメージセンサベースの3D復元を含む画像情報であってもよい。情報が、携帯電話のビデオカメラを含むがこれに限定されない様々な入力手段によって、または、独立したビデオカメラ、超音波センサ、バーコードリーダ、もしくはレーザースキャナによって、または、入力手段(201
1-201
n)の使用を伴い得る手動で入力されることは当業者によって理解されよう。さらに、システム(200)は、1つまたは複数の保管コンテナ内の1つまたは複数の事前定義保管スペースにおける利用可能なスペースまたは利用可能な容積を取得するために学習デバイス(202)を含む。
【0027】
システム(200)は、複数の入力手段(201
1-201
n)および学習デバイス(202)に動作可能なように結合されているスペース割り振りデバイス(203)をさらに含む。スペース割り振りデバイス(203)は、学習デバイス(202)からスペースデータを受信する。スペースデータは、1つまたは複数の事前定義保管スペース内の利用可能なスペースまたは利用可能な容積を示す。スペース割り振りデバイス(203)は、入力手段(201
1-201
n)の1つまたは複数からオブジェクトデータをさらに受信する。オブジェクトデータは、オブジェクトに関する取得した情報から決定されるオブジェクトの1つまたは複数の特性を示す。ある非限定的な実施形態においては、スペース割り振りデバイス(203)は、入力手段(201
1-201
n)からオブジェクトに関する情報のみを受信し得るし、受信した情報を処理することによってオブジェクトデータをさらに決定し得る。スペース割り振りデバイス(203)は、スペースデータおよびオブジェクトデータを処理して、オブジェクトを1つまたは複数の保管コンテナ内の1つまたは複数の事前定義保管スペースに収納することができる1つまたは複数の組合せを生成する。スペース割り振りデバイス(203)は、事前定義基準に基づいて生成した1つまたは複数の組合せから1つの最適な組合せを選択する。本明細書では、事前定義基準の決定を以下で
図5から
図12を参照して説明している。
【0028】
1つの例示的な実施形態においては、スペース割り振りデバイス(203)は、無線通信リンクを介して、入力手段(2011-201n)および学習デバイス(202)のうちの1つまたは複数からスペースデータおよびオブジェクトデータを受信する。別の例示的な実施形態においては、スペース割り振りデバイス(203)は、有線通信リンクを介して、入力手段(2011-201n)および学習デバイス(202)のうちの1つまたは複数からスペースデータおよびオブジェクトデータを受信する。
【0029】
図3は、本発明による、スペース割り振りデバイス(203)の概略ブロック図を図示している。スペース割り振りデバイス(203)は、プロセッサ(302)およびメモリ(304)を含む。ある非限定的な実施形態においては、メモリ(304)は、スペースデータ、オブジェクトデータ、生成した1つまたは複数の組合せ、および選択した最適な組合せを記憶し得る。ある実施形態においては、プロセッサ(302)は、スペースが一度入力手段(201
1-201
n)によって既にスキャンされたオブジェクトに再び割り振られることになる場合には、入力手段(201
1-201
n)からオブジェクトデータを受信する代わりに、メモリ(304)から記憶されているオブジェクトデータを読み出す。別の実施形態においては、メモリ(304)は、入力手段(201
1-201
n)からスペース割り振りデバイス(203)によって受信されたオブジェクトデータの履歴を記憶する。プロセッサ(302)は、オブジェクトデータおよびスペースデータを処理して、オブジェクトを1つまたは複数の保管コンテナ内の1つまたは複数の事前定義保管スペースに収納することができる1つまたは複数の組合せを生成する。プロセッサ(302)は、事前定義基準に基づいて生成した1つまたは複数の組合せから1つの最適な組合せをさらに選択する。
【0030】
ある実施形態においては、スペース割り振りデバイス(203)は、通知によってI/Oインターフェース(306)を介して1つまたは複数の出力デバイス(204(1)-204(n))に選択した最適な組合せを提供する。1つまたは複数の出力デバイス(204(1)-204(n))に対する本通知は、簡潔なメッセージ、インタラクティブメッセージング、または、オーディオもしくはビデオ通知、またはそれらの組合せであり得る。別の非限定的な実施形態においては、1つまたは複数の出力デバイス(204(1)-204(n))は、受信した通知を表示するために、スペース割り振りデバイス(203)に動作可能なように結合されているディスプレイ(204a)を含み得る電子デバイスである。ある実施形態においては、ディスプレイ(204a)は、拡張現実を用いて、オブジェクトが1つまたは複数の事前定義保管スペースに収納されることになる最適な組合せの3次元(3D)ビューを表示するように構成される。別の実施形態においては、1つまたは複数の出力デバイス(204(1)-204(n))は、スペース割り振りデバイス(203)に動作可能なように結合されている外部デバイス(204b)を含む。
【0031】
ある非限定的な実施形態においては、1つまたは複数の出力デバイス(204(1)-204(n))とスペース割り振りデバイス(203)との間の結合は、無線通信リンクであり、無線通信リンクを介して、選択した最適な組合せに関する情報が通信される。別の非限定的な実施形態においては、1つまたは複数の出力デバイス(204)とスペース割り振りデバイス(203)との間の結合は、有線通信リンクである。
【0032】
図4は、本発明の例示的な実施形態による、スペース割り振りプロセスを図示している。
【0033】
ステップ402において、オブジェクトデータが、入力手段(2011-201n)の1つまたは複数から受信され、ステップ404において、スペースデータが、学習デバイス(202)からスペース割り振りデバイス(203)によって受信される。
【0034】
ステップ406において、受信したスペースデータおよびオブジェクトデータは、スペース割り振りデバイス(203)によって処理される。
【0035】
ステップ408において、オブジェクトを複数の保管コンテナ内の1つまたは複数の所定の保管スペースに収納することができる1つまたは複数の組合せが、ステップ406において行われたスペースデータおよびオブジェクトデータの処理に基づいて生成される。
【0036】
ステップ410において、最適な組合せが生成した1つまたは複数の組合せから選択される。
【0037】
本明細書では、ステップ406、408、および410において定義されている処理を以下で
図5から
図12を参照して詳細にさらに説明している。
【0038】
スペース割り振りデバイス(203)は、入力手段(201
1-201
n)からオブジェクトデータを受信する。オブジェクトデータは、1つまたは複数の事前定義保管スペースに収納されることになるオブジェクトの1つまたは複数の特性を含む。ある非限定的な実施形態においては、事前定義スペースは、自由度が限られたクローズドスペースを含む。オブジェクトの特性は、重量、種別、ワレモノ、デザイン、向き、および寸法などのオブジェクトの特徴を含む。ある実施形態においては、オブジェクトの特性に応じて、オブジェクトの容積を示す保管値がスペース割り振りデバイス(203)によって決定される。別の実施形態においては、オブジェクトの容積を示す保管値は、入力手段(201
1-201
n)から受信されたオブジェクトデータに含まれる。さらに、オブジェクトの特性に応じて、
図5に示しているようにオブジェクトを分類する。
【0039】
ある非限定的な実施形態においては、保管コンテナについて、スペース割り振りデバイス(203)は、保管コンテナの事前定義保管スペース内の利用可能なスペースとオブジェクトの保管値をマッピングする。ある実施形態においては、スペース割り振りデバイス(203)は、どのオブジェクトが利用可能なスペースに保管されるべきかを決定し得る。1つの例示的な実施形態においては、オブジェクトに関連付けられた優先度情報に基づいて、スペース割り振りデバイス(203)は、保管コンテナを決定し、さらに、オブジェクトが保管されるべき保管コンテナ内の保管スペースを決定する。さらなる例示的な実施形態においては、保管スペースの決定は、保管コンテナの容積を決定することを指すがこれに限定されない。オブジェクトが保管されるべき保管コンテナ内の保管スペースを決定した後に、スペース割り振りデバイス(203)は、決定した保管スペースに対してコンテナ内割り振りを行う。
【0040】
コンテナ内割り振りにおいて、スペース割り振りデバイス(203)は、決定した保管スペースとオブジェクトの容積を示す保管値をマッピングする。決定した保管スペースとオブジェクトの保管値のマッピングに基づいて、スペース割り振りデバイス(203)は、決定した保管スペースがオブジェクトを収納するのに過不足無しであるか、または、決定した保管スペースがオブジェクトを収納するのに不足しているか、または、決定した保管スペースがオブジェクトを収納するのに過剰となっているかを示す収納値を決定する。
【0041】
収納値が、決定した保管スペースがオブジェクトを収納するのに適切であることを意味するゼロである場合には、スペース割り振りデバイス(203)は、
図6に示しているように、オブジェクトを決定した保管スペースに収納することができる1つまたは複数の組合せを決定する。ある実施形態においては、組合せが生成されると、スペース割り振りデバイス(203)は、さらに、オブジェクトの分類に基づいて組合せを最適化する。別の実施形態においては、複数の組合せが生成されると、スペース割り振りデバイス(203)は、オブジェクトに対するスペース割り振りを最適化するために、オブジェクトの分類に応じて、複数の組合せから1つの最適な組合せを選択する。例えば、スペース割り振りデバイス(203)は、決定したスペースに収納されることになるオブジェクトのうちの1つのオブジェクトが「ワレモノ」と分類されていると決定する。それゆえ、スペース割り振りデバイス(203)は、決定したスペース内の任意の他のオブジェクトの下に「ワレモノ」と分類されたオブジェクトが収納されない組合せを決定する。さらに、例えば、スペース割り振りデバイス(203)は、決定したスペースに収納されることになるオブジェクトのうちのオブジェクトの第1のセットが「グループ化」と分類されていると決定する。それゆえ、スペース割り振りデバイス(203)は、「グループ化」と分類されたセットに含まれるオブジェクトを一緒に収納する組合せを決定する。
【0042】
収納値が、保管コンテナ内の決定した保管スペースがオブジェクトを収納するのに不足していることを意味する負数である、または、収納値が、保管コンテナ内の決定した保管スペースがオブジェクトを収納するのに過剰となっていることを意味する正数である場合には、スペース割り振りデバイス(203)は、コンテナ間割り振りを行う。
【0043】
コンテナ間割り振りにおいて、スペース割り振りデバイス(203)は、オブジェクトを記憶するために使用され得る他の保管コンテナ内のスペースを特定する。スペース割り振りデバイス(203)は、他の保管コンテナ内で、第1の保管コンテナが不足の保管スペースを有していることを意味する負の収納値を第1の保管コンテナが有していること、および、第2の保管コンテナが過剰の保管スペースを有していることを意味する正の収納値を第2の保管コンテナが有していることを特定する。特定された第1の保管コンテナと第2の保管コンテナとを、各ペアにおいて、正の収納値の絶対値が負の収納値の絶対値より大きくなるような方式で、互いにペアリングする。さらに、ペアリングは、各ペアにおいて、一方のコンテナの過剰のスペースが他方のコンテナの不足のスペースで事足りており、それによって、ペアを形成し、これらの過剰および不足のスペースをそれぞれ任意の他の不足および過剰のスペースとペアリングすることができないという方式で、行われる。さらに、各ペアにおいて、第1の保管コンテナの1つまたは複数が第2の保管コンテナの1つとペアリングされるか、または第1の保管コンテナの1つが第2の保管コンテナの1つまたは複数とペアリングされる方式で、ペアリングが行われる。スペース割り振りデバイス(203)は、1つまたは複数の制約に基づいてペアの各々についての労力率を決定する。労力率が最小となるペアが、オブジェクトを収納するための最適な組合せとして選択される。
【0044】
ある非限定的な実施形態においては、労力率は、利用可能な選択肢のいくつかのセットから最良の要素の選択についての選択のためのエラーの最小化に基づいて、決定される。本明細書で使用している制約は、距離、移動ファクタ、およびアンカーポイントを指すがこれらに限定されない。ある非限定的な実施形態においては、距離は、各ペアにおける第1の保管コンテナと第2の保管コンテナとの間の距離に関連する。ある非限定的な実施形態においては、移動ファクタは、各ペアにおける第1の保管コンテナと第2の保管コンテナとの間に位置する他の保管コンテナに収納されたオブジェクトの移動に関連する。ある非限定的な実施形態においては、アンカーポイントは、優先度の高いオブジェクトを指し、他の保管コンテナに移動することはできない。他の非限定的な実施形態においては、アンカーポイントは、オブジェクトを収納することができないスペースに関連する。
【0045】
例示的な実施形態において、
図9から
図12に示しているように、スペース割り振りデバイス(203)は、ある保管コンテナ内の不足のスペースを(D)とラベル付けし、他の保管コンテナ内の過不足無しのスペースを(P)とラベル付けし、他の保管コンテナ内の過剰のスペースを(E)とラベル付けする。例えば、第1の保管コンテナ内に存在している不足のスペースと第2の保管コンテナ内に存在している過剰のスペースとのペアリングが行われ、過剰および不足のスペースのペアリングの各々の間の有効なペアのパスが決定される。例えば、D(スペース不足)がE(スペース過剰)で事足りる、または、換言すれば、D-Eペア特定が行われる。D-Eペアを作成する際に考慮されるシナリオが複数存在する。(1) 決定したスペースのスペース不足の要件(実際には頭文字が「D」のラベルを有する)を、他の決定したスペース内の利用可能な過剰のスペース(実際には頭文字が「E」のラベルを有する)によって満たすことができる。その後、単一のDを、単一のEとペアリングする。(2) 1つの「D」を、複数の「E」とペアリングする。(3) 複数の「D」を、単一の「E」とペアリングする。(4) Eにおいて利用可能なスペースの容積がその対応するDに対して十分であることを確かめつつ、DとEとのペアリングを行う。
【0046】
すべての可能な有効なペアの特定の後に、最適なペアが有効なペアから選択される。DとEとの有効なペアから、有効なペアのパスのリストを特定する。有効なペアのパスは、一意なDとEとのペアのパスとして定義される。DがEで事足りると、同一のEを再び使用することはできない。例えば、以下のパスおいては、D-Eペアのすべては一意である。
ER2F-DR5B ---> ER1F-DR9D --> ER10E-DR10C
【0047】
利用可能な有効なD-Eペアを用いて複数のペアのパスが可能であることがよく理解されよう。最適な有効なペアのパスの特定は、効率的にスペースを割り振るために重要である。最適な有効なペアのパスを特定する際に、(1)距離、(2)移動ファクタ、(3)アンカーポイントなどの制約が考慮される。距離は有効なD-Eペアに関連し、距離が長くなれば時間が多くかかることを意味する。移動ファクタは、有効なペアのパスにおいて、距離に基づいてすべてのD-Eペアを解決した後のこれらのペアの間にあるオブジェクトが移動される条件に関連する。「-」は左方移動を表し、「+」は右方移動を表す。移動値が多くなれば時間が多くかかることを意味する。アンカーポイントは、優先度の高いオブジェクトであり、アンカーポイントのオブジェクトは、他のスペースに移動することはできない。
【0048】
ある非限定的な実施形態においては、電子デバイス(2011-201n)がオブジェクトの3D構造/形状を把握するためにいくつかの機構を利用し得ることは当業者によってよく理解されよう。そのようなアルゴリズムは、(1)能動的方式および(2)受動的方式の2つのカテゴリに大きくは分類することができる。
【0049】
能動的方式は、機械的手段または放射測定手段のいずれかを使用して3D深度マップを構築する。機械的方式の簡単な例は、深度ゲージを使用して、ターンテーブル上に置かれ回転しているオブジェクトまでの距離を測定し得る。より適切な放射測定方式は、オブジェクトに向けて放射光を放射し、その後、その反射部分を測定する。そのような例は、移動光源、有色可視光、飛行時間型レーザーからマイクロ波または超音波までに及ぶ。
【0050】
3D復元の受動的方式は、復元されるオブジェクトに干渉することはない。それらは、センサのみを使用して、画像理解を通じてその3D構造を推測するためにオブジェクトの表面によって反射または放射された放射輝度を測定する。典型的には、センサは、可視光の感度が高いカメラ内の画像センサであり、その方式への入力は、デジタル画像のセット(1つ、2つ以上)またはビデオである。
【0051】
本発明においては、好適な機構は画像ベースの復元のための受動的方式であり、その出力は3Dモデルである。例えば、SFM(ストラクチャフロムモーション)、ステレオ画像処理などである。
【0052】
実施例1: 航空業界
本発明のシステムは、
図13に示しているように、航空機の保管スペース内の手荷物アイテムを保管するためのスペースを割り振るために使用され得る。
【0053】
キャビンスペース割り振りについて、システムは、航空機内の座席に設けられた1つまたは複数のキャビンエリア内の利用可能なスペースを示すスペースデータを受信し得る。システムは、航空機の1つまたは複数のキャビンエリアに収納されることになる1つまたは複数の手荷物アイテムの特性を示すオブジェクトデータをさらに受信し得る。システムのスペース割り振りデバイスは、1つまたは複数の手荷物アイテムを1つまたは複数のキャビンエリアに収納することができる1つまたは複数の組合せを決定し得る。スペース割り振りデバイスは、さらに、
図5から
図12を参照して説明しているように、所定の基準に基づいて1つまたは複数の組合せから最適な組合せを選択し得る。
【0054】
システムは、1つまたは複数の手荷物アイテムの特性と、1つまたは複数の手荷物アイテムを収納する必要があるキャビンエリア内の利用可能なスペースとに基づいて、キャビンスペース内割り振りを行い得る。さらに、システムは、選択したキャビンエリア内の利用可能なスペースが不足しているケースでは、キャビンスペース間割り振りを行い得る。
図5から
図12において説明しているように、システムは、キャビンエリア内の不足および過剰のスペースを特定し得るし、不足のスペースと過剰のスペースとの間の有効なペアのパスをさらに決定し得る。システムは、制約および有効なペアのパスに基づいて、労力率をさらに決定し得る。最小労力率を有する有効なペアのパスは、キャビンスペース間割り振りにおける、収納する必要がある1つまたは複数の手荷物アイテムの最適な組合せとして決定される。好ましくは、キャビンスペース割り振りは、旅行者の搭乗の開始前に行われる。
【0055】
キャビンスペース割り振りにおいて、距離は、有効なペアの不足のキャビンエリアと過剰のスペースを有するキャビンエリアとの間の距離を指す。移動ファクタは、特定された不足のキャビンエリアと過剰のスペースを有する特定されたキャビンエリアとの間に位置するキャビンエリアに収納された手荷物アイテムの移動を指す。アンカーポイントは、それらに関連付けられた優先度を有する手荷物アイテムを指し、他のキャビンエリアに移動することはできない。ある例においては、優先は、常連の乗客またはウェブチェックインをした旅行者を指すがこれらに限定されない。
【0056】
図2から
図3を参照して説明しているように、決定した最適な組合せがディスプレイまたは他の外部デバイスに提供され得る。キャビン乗務員が旅行者を支援することができるそれぞれのキャビンスロットにディスプレイ(204
a)が提供され得ることは当業者によってよく理解されよう。あるいは、決定した最適な組合せは、航空会社乗務員の外部デバイス上で利用可能となり得る。
【0057】
貨物スペース割り振りについては、航空機の貨物エリア内でのチェックイン手荷物のためのスペース割り振りが、キャビンスペース割り振りについて説明したような類似プロセスでなされる。しかしながら、貨物スペース割り振りについて、システムは、旅行者の座席順と、出口ドアからの座席の距離(航空機が前方出口/後方出口/両方であるかを把握するために目的地の空港の詳細についての支援を受ける)とをさらに使用し得る。出口ドアの近くに着席している旅行者ほどより早く手荷物回収に到着することになる人たちなので、それゆえ、手荷物アイテムは航空機の貨物エリアに収納される。
【0058】
別の例示的な実施形態においては、本発明のシステムは、本発明の例示的な実施形態によるキャビンスペース内割り振りを使用して動的座席割り当てを行い得る。乗客に座席を割り当てつつ、キャビンスペース内割り振りプロセスは、上述した制約での最適な割り振りを計算する。旅行者の手荷物アイテム情報に基づいて、未割当座席が最適なスペース割り振りのためにチェックされる。特定の未割当座席がキャビンスペース内割り振りの制約を満たしていない場合には、次の未割当座席がチェックされる。(アンカーポイントとして扱われる)優先的に予約される特定の座席の手荷物アイテムもキャビンスペース内割り振りの組合せを取得するにあたって優先される。
【0059】
本発明のシステムはまた、手荷物のグループ分けを行い得る。一緒に旅行する旅行者が一緒の座席を望むなら、彼らの手荷物アイテムは彼らの座席に関する単一のエンティティとして扱われる。向き、ワレモノ、積み重ね可、および形状などの手荷物アイテムの特性に応じてグループ分けが最適化される。
【0060】
実施例2: 倉庫
本発明のシステムは、倉庫にアイテムを保管するためのスペースを割り振るために使用され得る。上記の記載で説明しているように、システムは、倉庫に保管スペース内のアイテムを保管するためのコンテナ内割り振りおよびコンテナ間割り振りを行うために使用され得る。不足の保管スペースと過剰の保管スペースとのペアは上記の説明で定義した制約に基づき特定され得るし、労力率はスペース間割り振りに対して決定され得る。この例においては、アンカーポイントは、空き状態に割り当てられている、または、スペース割り振りが行われているアイテムとは異なるアイテムを保管するために割り当てられているスペースを示し得る。
【0061】
実施例3: 駐車エリアにおける車両の駐車
本発明のシステムは、クローズドエリアにおいて車両を駐車するための駐車スペースを割り振るために使用され得る。上記の記載で説明しているように、システムは、駐車エリアにおいて車両を注射するためのコンテナ内割り振りおよびコンテナ間割り振りを行うために使用され得る。コンテナ内割り振りについて、長さおよび/または寸法などの車両の特性が使用され得る。コンテナ間割り振りについて、不足した保管スペースと過剰となっている保管スペースとのペアが、上記の説明で定義した制約に基づき特定され得るし、労力率は、コンテナ間割り振りに対して決定され得る。この例においては、移動ファクタは、移動されることになる、特定された不足した駐車スロットと特定された過剰となっている駐車スロットとの間でのエリアに駐車された車の数であり得る。アンカーポイントは、それらに関連付けられた優先度を有する車または駐車エリアに頻繁に到着する車のために使用されるように割り当てられるスペースを示し得る。説明した通り、本発明のシステムは、車両に対して固定スペースを割り振るのではなく、車に対する駐車スロットを動的に決定するために使用され得る。
【0062】
実施例4: コンサート会場における最適な群衆管理
本発明のシステムは、コンサート会場における最適な群衆管理のために使用され得る。人々の体格および他の身体測定情報に応じて、本発明のシステムは、コンサート会場における群衆に対して最適な立ち見/着席スペースを割り振り得る。
【0063】
実施例5: 在庫管理
本発明のシステムは、棚スペース割り振りおよび製品陳列の適切な管理を可能とすることにより在庫管理ために使用され得る。本発明のシステムは、スペースおよび占有情報の割り振り、追跡、およびメンテナンスをするために使用され得る。
【0064】
フローチャート図および/またはブロック図の各ブロックならびにフローチャート図および/またはブロック図におけるブロックの組合せをコンピュータプログラム命令によって実施することができることは理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令がフローチャートおよび/またはブロック図のあるブロックまたは複数のブロックに示した機能/動作を実施するための手段を作成するようにマシンを製作するために、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供され得る。
【0065】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ可読メモリに記憶されている命令がフローチャートおよび/またはブロック図のあるブロックまたは複数のブロックに示した機能/動作を実施する命令手段を含む製品を製作するように、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の方式で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶され得る。
【0066】
フローチャートおよび概略図は、通信ネットワークを介したセキュリティ接続を管理するための方法、システム、およびコンピュータプログラム製品のいくつかの実施形態の機構、機能性、および動作を図示している。このことに関連して、各ブロックは、指定の論理機能を実施するための1つまたは複数の実行可能命令を含む、モジュール、セグメント、またはコードの一部を表し得る。他の実施形態においては、ブロックに記載の機能が図に記載の順番以外で生じ得ることも留意されたい。例えば、連続して示した2つのブロックは、実際のところ、実質的に並行して実行されてもよいし、または、ブロックは、時には、関連する機能性に応じて、逆順で実行されてもよい。
【0067】
図面および本明細書に、例示的な非限定的な発明の実施形態を開示してきた。特定の用語を使用しているが、それらは一般的および説明的な意味のみで使用されており、限定することを目的したものではない。
【符号の説明】
【0068】
200 システム
201(1) 入力手段
201(n) 入力手段
202 学習デバイス
203 スペース割り振りデバイス
204(1) 出力デバイス
204(n) 出力デバイス
204(b) 外部デバイス
302 プロセッサ
304 メモリ
306 I/Oインターフェース