(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】基板処理装置及び基板処理方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20240912BHJP
H05H 1/46 20060101ALI20240912BHJP
C23F 4/00 20060101ALI20240912BHJP
【FI】
H01L21/302 105A
H05H1/46 M
C23F4/00 A
(21)【出願番号】P 2022155604
(22)【出願日】2022-09-28
【審査請求日】2022-09-28
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189911
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ジュ,ユン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ソン ギル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェ ファン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ワン ジェ
(72)【発明者】
【氏名】キール,ヘ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジ フン
(72)【発明者】
【氏名】ム,ヨン ジェ
【審査官】▲はま▼中 信行
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-098480(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0847786(KR,B1)
【文献】国際公開第2019/225184(WO,A1)
【文献】特開平04-206719(JP,A)
【文献】特開2023-070001(JP,A)
【文献】特開2023-016733(JP,A)
【文献】特開2023-016719(JP,A)
【文献】特開2022-181197(JP,A)
【文献】特表2021-530876(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/3065
H05H 1/46
C23F 4/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する方法において、
第1ガスを励起させて生成された第1プラズマを利用して前記基板を処理する第1処理段階と、
前記第1ガスと相異な第2ガスを励起させて生成された第2プラズマを利用して前記基板を処理する第2処理段階を含み、
前記第1ガスはアンモニア(NH3)を含み、
前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含み、
前記第1処理段階では、
チャンバ内の第1空間に前記第1プラズマを発生させ、
前記第1プラズマが前記第1空間から前記第1空間の下に位置する第2空間に流動する間前記第1プラズマに含まれるイオンが除去されてアンモニアラジカルが前記第2空間に供給され、
前記第2空間で前記アンモニアラジカルと水素を含む第3ガスが反応して第1エチェントを形成し、
前記第1エチェントは前記基板が置かれる第3空間に供給されることを特徴とする基板処理方法。
【請求項2】
基板を処理する方法において、
第1ガスを励起させて生成された第1プラズマを利用して前記基板を処理する第1処理段階と、
前記第1ガスと相異な第2ガスを励起させて生成された第2プラズマを利用して前記基板を処理する第2処理段階を含み、
前記第1ガスはアンモニア(NH3)を含み、
前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含み、
前記第1処理段階では、
チャンバ内の第1空間に前記第1プラズマを発生させ、
前記第1プラズマが前記第1空間から前記第1空間の下に位置する第2空間に流動する間前記第1プラズマに含まれるイオンが除去されてアンモニアラジカルが前記第2空間に供給され、
前記アンモニアラジカルは前記基板が置かれる第3空間に供給され、
前記第2処理段階では、
前記第1空間に前記第2プラズマを発生させ、
前記第2プラズマが前記第1空間から前記第2空間に流動する間前記第2プラズマに含まれるイオンが遮られてフッ素ラジカルが前記第2空間に供給され、
前記第2空間で前記フッ素ラジカルと水素を含む第3ガスが反応して第2エチェントを形成し、
前記第2エチェントは前
記第3空間に供給されることを特徴とする基板処理方法。
【請求項3】
前記第1処理段階以後前記第2処理段階が遂行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板処理方法。
【請求項4】
前記第1処理段階と前記第2処理段階は交番的に遂行されることを特徴とする請求項1又は2に記載の基板処理方法。
【請求項5】
第1空間、第2空間、および第3空間に区分されるチャンバ内で基板を処理する方法において、
前記第1空間では工程ガスを供給してプラズマを発生させ、前記第1空間の下に位置する第2空間で前記プラズマと処理ガスが反応してエチェントを形成し、前記エチェントは前記第2空間の下に位置する第3空間で前記基板を処理し、
前記工程ガスは第1ガスと前記第1ガスと相異な第2ガスを含み、
前記第1空間に前記第1ガスを供給して第1プラズマを形成して前記基板に形成された膜質を改善し、
前記第1空間に前記第2ガスを供給して第2プラズマを形成して前記基板に形成された膜を除去することを特徴とする基板処理方法。
【請求項6】
前記第1ガス及び前記第2ガスは交番的に前記第1空間に供給されることを特徴とする請求項5に記載の基板処理方法。
【請求項7】
前記第1ガスはアンモニア(NH3)を含み、
前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含むことを特徴とする請求項6に記載の基板処理方法。
【請求項8】
前記第1空間と前記第2空間は接地されたプレートによって区画され、
前記第1空間に供給された前記第1ガスによって発生された第1プラズマに含まれるイオンは、前記プレートによって遮られて前記第2空間にアンモニアラジカルが供給され、
前記第1空間に供給された前記第2ガスによって発生された第2プラズマに含まれるイオンは前記プレートによって遮られて前記第2空間にフッ素ラジカルが供給されることを特徴とする請求項7に記載の基板処理方法。
【請求項9】
前記処理ガスはアンモニア(NH3)を含むことを特徴とする請求項5乃至請求項8のうちで何れか一つに記載の基板処理方法。
【請求項10】
前記処理ガスは、
前記第1ガス及び/または前記第2ガスが前記第1空間に供給されるうちに前記第2空間に継続的に供給されることを特徴とする請求項9に記載の基板処理方法。
【請求項11】
基板を処理する装置において、
内部空間を有するチャンバと、
前記内部空間で基板を支持する支持ユニットと、
高周波電力が印加される上部電極と、
前記上部電極の下に配置され、接地されるイオンブロッカーと、
前記イオンブロッカーの下に、そして、前記支持ユニット上部に配置されて複数の通孔が形成されたシャワーヘッドと、
プラズマ形成空間として定義される前記上部電極と前記イオンブロッカーとの間の空間に第1ガス及び前記第1ガスと相異な第2ガスを含む工程ガスを供給する工程ガス供給ユニットと、
ミキシング空間として定義される前記イオンブロッカーと前記シャワーヘッドとの間の空間に処理ガスを供給する処理ガス供給ユニットと、及び
制御機を含み、
前記制御機は、
前記プラズマ形成空
間に前記第1ガスを供給して前記プラズマ形成空間に第1プラズマを形成し、
又は
前記プラズマ形成空間に第2ガスを供給して前記プラズマ形成空間に第2プラズマを形成
し、
前記第1プラズマまたは前記第2プラズマが前記プラズマ形成空間から前記ミキシング空間に流動する間に前記第1プラズマまたは前記第2プラズマからイオンが除去されて、前記ミキシング空間にラジカルを供給し、
前記ミキシング空間に第3ガスを供給して前記ラジカルと前記第3ガスを反応させてエチェントを形成し、及び
前記エチェントを前記基板が置かれる処理空間に供給するように
前記上部電極
、前記工程ガス供給ユニット
、及び前記処理ガス供給ユニットを制御することを特徴とする基板処理装置。
【請求項12】
前記制御機は、
前記プラズマ形成空間に前記第1ガスが供給され、設定時間が経過した以後前記プラズマ形成空間に前記第2ガスを供給するように前記工程ガス供給ユニットを制御することを特徴とする請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項13】
前記制御機は、
前記プラズマ形成空間に前記第1ガスと前記第2ガスが交番的に供給されるように前記工程ガス供給ユニットを制御することを特徴とする請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項14】
前記制御機は、
前記プラズマ形成空間に前記第1ガスまたは前記第2ガスが供給されるうちに前
記ミキシング空間に前記処理ガスが継続的に供給されるように前記処理ガス供給ユニットを制御することを特徴とする請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記ミキシング空間に加熱部材をさらに備える、請求項11に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記第1ガスと前記処理ガスはアンモニア(NH3)を含み、
前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含むことを特徴とする請求項11乃至請求項15のうちで何れか一つに記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置及び基板処理方法に関するものであり、より詳細には、基板をプラズマ処理する基板処理装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマはイオンやラジカル、そして、電子などでなされたイオン化されたガス状態を言う。プラズマは非常に高い温度、強い電界、または、高周波電子系(RF Electromagnetic Fields)によって生成される。半導体素子製造工程はプラズマを利用してウェハーなどの基板上に形成された薄膜や異物を除去するエッチング工程(Etching Process)を含むことができる。エッチング工程はプラズマのイオン及び/またはラジカルらが基板上の薄膜と衝突するか、または、薄膜と応じて遂行される。
【0003】
一般に基板には自然酸化膜を含んだ多様な膜が積層されて形成される。プラズマを利用して基板を処理する多様な工程ではそれぞれの好適な選択比が要求される。選択比は基板に形成された膜らの蝕刻程度によって決定される。基板に形成された膜らのうちで特定膜はラジカル(または、プラズマ)と処理ガスがお互いに応じて形成されたエチェントによって蝕刻されることができる。エチェントによって特定膜を蝕刻するためにはエチェントが特定膜に円滑に作用することが前提されなければならない。エチェントが特定膜に円滑に作用することができない場合基板に形成された特定膜を蝕刻する蝕刻率が落ちる結果につながる。蝕刻対象の蝕刻率が低くなる場合基板処理に要求される選択比を満足させることができないので工程処理の収率が低くなる問題に帰結される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、基板を効率的に処理することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することを一目的とする。
【0006】
また、本発明は工程によって要求される基板の選択比を効率的に調節することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することを一目的とする。
【0007】
また、本発明は、基板に形成された特定膜を効率的に蝕刻することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することを一目的とする。
【0008】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載らから通常の技術者が明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、基板を処理する方法を提供する。基板を処理する方法は第1ガスを励起させて生成された第1プラズマを利用して前記基板を処理する第1処理段階、前記第1ガスと相異な第2ガスを励起させて生成された第2プラズマを利用して前記基板を処理する第2処理段階を含むことができる。
【0010】
一実施例によれば、前記第1処理段階以後前記第2処理段階が遂行されることができる。
【0011】
一実施例によれば、前記第1処理段階と前記第2処理段階は交番的に遂行されることができる。
【0012】
一実施例によれば、前記第1プラズマに励起される前記第1ガスは水素を含み、前記第2プラズマに励起される前記第2ガスはフッ素を含むことができる。
【0013】
一実施例によれば、前記第1ガスはアンモニア(NH3)を含み、前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含むことができる。
【0014】
一実施例によれば、前記第1処理段階ではチャンバ内の第1空間に前記第1プラズマを発生させ、前記第1プラズマが前記第1空間から前記第1空間の下に位置する第2空間で流動する間前記第1プラズマに含まれるイオンが除去されてアンモニアラジカルが前記第2空間に供給され、前記アンモニアラジカルは前記基板が置かれる第3空間に供給されることができる。
【0015】
一実施例によれば、前記第1処理段階ではチャンバ内の第1空間に前記第1プラズマを発生させ、前記第1プラズマが前記第1空間から前記第1空間の下に位置する第2空間に流動する間前記第1プラズマに含まれるイオンが除去されてアンモニアラジカルが前記第2空間に供給され、前記第2空間で前記アンモニアラジカルと水素を含む第3ガスが反応して第1エチェントを形成し、前記第1エチェントは前記基板が置かれる第3空間に供給されることができる。
【0016】
一実施例によれば、前記第2処理段階では前記第1空間に前記第2プラズマを発生させ、前記第2プラズマが前記第1空間から前記第2空間に流動する間前記第2プラズマに含まれるイオンが遮られてフッ素ラジカルが前記第2空間に供給され、前記第2空間で前記フッ素ラジカルと前記第3ガスが反応して第2エチェントを形成し、前記第2エチェントは前記基板が置かれる第3空間に供給されることができる。
【0017】
また、本発明は第1空間、第2空間、そして、第3空間に区分されるチャンバ内で基板を処理する方法を提供する。基板を処理する方法は前記第1空間では工程ガスを供給してプラズマを発生させ、前記第1空間の下に位置する第2空間で前記プラズマと処理ガスが反応してエチェントを形成し、前記エチェントは前記第2空間の下に位置する第3空間で前記基板を処理するが、前記工程ガスは第1ガスと前記第1ガスと相異な第2ガスを含み、前記第1空間に前記第1ガスを供給して第1プラズマを形成して前記基板に形成された膜質を改善し、前記第1空間に前記第2ガスを供給して第2プラズマを形成して前記基板に形成された膜を除去することができる。
【0018】
一実施例によれば、前記第1ガス及び前記第2ガスは、交番的に前記第1空間に供給されることができる。
【0019】
一実施例によれば、前記第1ガスはアンモニア(NH3)を含み、前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含むことができる。
【0020】
一実施例によれば、前記第1空間と前記第2空間は、接地されたプレートによって区画され、前記第1空間に供給された前記第1ガスによって発生された第1プラズマに含まれるイオンは前記プレートによって遮られて前記第2空間にアンモニアラジカルが供給され、前記第1空間に供給された前記第2ガスによって発生された第2プラズマに含まれるイオンは前記プレートによって遮られて前記第2空間にフッ素ラジカルが供給されることができる。
【0021】
一実施例によれば、前記処理ガスはアンモニア(NH3)を含むことができる。
【0022】
一実施例によれば、前記処理ガスは前記第1ガス及び/または前記第2ガスが前記第1空間に供給されるうちに前記第2空間に継続的に供給されることができる。
【0023】
一実施例によれば、前記第1ガス及び前記第2ガスは前記第1空間に同時に供給されることができる。
【0024】
また、本発明は、基板を処理する装置を提供する。基板を処理する装置は内部空間を有するチャンバ、前記内部空間で基板を支持する支持ユニット、高周波電力が印加される上部電極、前記上部電極の下に配置され、接地されるイオンブロッカー、前記イオンブロッカーの下に、そして、前記支持ユニット上部に配置されて複数の通孔が形成されたシャワーヘッド、前記上部電極と前記イオンブロッカーとの間の空間で第1ガス及び前記第1ガスと相異な第2ガスを含む工程ガスを供給する工程ガス供給ユニット、前記イオンブロッカーと前記シャワーヘッドとの間の空間で処理ガスを供給する処理ガス供給ユニット及び制御機を含み、前記制御機はプラズマ形成空間で定義される前記上部電極と前記イオンブロッカーとの間の領域で前記第1ガスを供給して前記プラズマ形成空間に第1プラズマを形成し、前記プラズマ形成空間で第2ガスを供給して前記プラズマ形成空間に第2プラズマを形成するように前記上部電極と前記工程ガス供給ユニットを制御することができる。
【0025】
一実施例によれば、前記制御機は前記プラズマ形成空間に前記第1ガスが供給され、設定時間が経過した以後前記プラズマ形成空間に前記第2ガスを供給するように前記工程ガス供給ユニットを制御することができる。
【0026】
一実施例によれば、前記制御機は前記プラズマ形成空間に前記第1ガスと前記第2ガスが交番的に供給されるように前記工程ガス供給ユニットを制御することができる。
【0027】
一実施例によれば、前記制御機は前記プラズマ形成空間に前記第1ガスまたは前記第2ガスが供給されるうちに前記イオンブロッカーと前記シャワーヘッドの間の領域で定義されるミキシング空間に前記処理ガスが継続的に供給されるように前記処理ガス供給ユニットを制御することができる。
【0028】
一実施例によれば、前記第1ガスと前記処理ガスはアンモニア(NH3)を含み、前記第2ガスは三フッ化窒素(NF3)を含むことができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0030】
また、本発明の一実施例によれば、工程によって要求される基板の選択比を効率的に調節することができる。
【0031】
また、本発明の一実施例によれば、基板に形成された特定膜を効率的に蝕刻することができる。
【0032】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。
【
図2】
図1の他の実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。
【
図3】同じく、
図1の他の実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。
【
図4】本発明の一実施例による基板処理方法を見せてくれるフローチャートである。
【
図5】
図4の第1処理段階及び第2処理段階で第1空間と第2空間に供給されるガスの種類を概略的に見せてくれる図面である。
【
図6】
図4の第1処理段階で第1空間に供給された第1ガスを励起させて第1プラズマが形成される姿を見せてくれる図面である。
【
図7】
図4の第1処理段階で第2空間に供給された第3ガスと第1ラジカルが反応して第1エチェントが形成される姿を概略的に見せてくれる図面である。
【
図8】
図4の第2処理段階で第1空間に供給された第2ガスを励起させて第2プラズマが形成される姿を見せてくれる図面である。
【
図9】
図4の第2処理段階で第2空間に供給された第3ガスと第2ラジカルが反応して第2エチェントが形成される姿を概略的に見せてくれる図面である。
【
図10】本発明の他の実施例による基板処理方法を見せてくれるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施例を添付された図面らを参照してより詳細に説明する。本発明の実施例はさまざまな形態で変形されることができるし、本発明の範囲が下で敍述する実施例によって限定されられることで解釈されてはいけない。本実施例は当業界で平均的な知識を有した者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での構成要素の形状などはより明確な説明を強調するために誇張されたものである。
【0035】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明することに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語らによって限定されてはいけない。前記用語らは一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似に第2構成要素も第1構成要素で命名されることができる。
【0036】
以下では、
図1乃至
図10を参照して本発明の実施例に対して詳しく説明する。
【0037】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。
図1を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理装置1は基板(W)を処理する。基板処理装置1はプラズマを利用して基板(W)を処理することができる。例えば、基板処理装置1はプラズマを利用して基板(W)上の薄膜を除去するエッチング(Etching)工程、フォトレジスト膜を除去するアッシング(Ashing)工程、基板(W)上に薄膜を形成する蒸着工程、または、ドライクリーニング工程を遂行することができる。但し、これに限定されないで、基板処理装置1で遂行するプラズマ処理工程は公知されたプラズマ処理工程で多様に変形されることができる。基板処理装置1に搬入される基板(W)は処理工程が一部遂行された基板(W)が搬入されることができる。例えば、基板処理装置1に搬入される基板(W)は蝕刻工程または写真工程などが遂行された基板(W)であることができる。
【0038】
基板処理装置1は制御機20、ハウジング100、支持ユニット200、シャワーヘッド300、イオンブロッカー400、上部電極500、そして、ガス供給ユニット600を含むことができる。
【0039】
チャンバ10は内部空間を有することができる。チャンバ10の内部空間は第1空間(A1)、第2空間(A2)、そして、第3空間(A3)に区画されることができる。チャンバ10は第1空間(A1)、第2空間(A2)、そして、第3空間(A3)を定義することに関与する構成らを通称して規定されることができる。
【0040】
第1空間(A1)と第2空間(A2)は後述するイオンブロッカー400によって区画されることができる。第1空間(A1)はイオンブロッカー400の上部に提供され、第2空間(A2)はイオンブロッカー400の下部に提供される。第2空間(A2)と第3空間(A3)は後述するシャワーヘッド300によって区画されることができる。第2空間(A2)はシャワーヘッド300の上部に提供され、第3空間(A3)はシャワーヘッド300の下部に提供される。第3空間(A3)、第2空間(A2)、そして、第1空間(A1)は順次にチャンバ10内部空間の下で上に向ける方向に提供されることができる。
【0041】
第1空間(A1)は後述する上部電極500とイオンブロッカー400がお互いに組合された空間で定義されることができる。第1空間(A1)はプラズマ(P)が発生される空間に提供されることができる。これに、第1空間(A1)はプラズマ形成空間で機能することができる。
【0042】
第2空間(A2)はイオンブロッカー400とシャワーヘッド300がお互いに組合されて形成された空間で定義されることができる。第2空間(A2)は第1空間(A1)で発生されたプラズマ(P)に含まれるラジカル(R)と後述する第3ガス(G3)がお互いに反応してエチェント(Etchant、E)を形成する空間に提供されることができる。これに、第2空間(A2)はミキシング空間で機能することができる。
【0043】
第3空間(A3)はシャワーヘッド300と後述するハウジング100がお互いに組合されて形成された空間で定義されることができる。第3空間(A3)には後述する支持ユニット200が配置される。第3空間(A3)は支持ユニット200に支持された基板(W)が処理される処理空間で機能することができる。第3空間(A3)ではラジカル(R)及び/またはエチェント(E)によって基板(W)が処理されることができる。
【0044】
制御機20は基板処理装置1を制御することができる。制御機20は基板処理装置1の制御を実行するマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置1を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理装置1で実行される処理をプロセスコントローラーの制御で行うための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち、処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されていることがある。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されていることがあって、記憶媒体は、ハードディスクでも良く、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることもある。
【0045】
制御機20は以下で説明する基板処理方法を遂行できるように基板処理装置1を制御することができる。例えば、制御機20は以下で説明する基板処理方法を遂行できるように基板処理装置1に提供される構成らを制御することができる。
【0046】
ハウジング100は第3空間(A3)を定義することができる。例えば、ハウジング100は後述するシャワーヘッド300とお互いに組合されて第3空間(A3)を定義することができる。ハウジング100が定義する第3空間(A3)には後述する支持ユニット200が配置される。ハウジング100は概して円筒形状で提供されることができる。例えば、ハウジング100は上部が開放された桶形状を有することができる。
【0047】
ハウジング100の内側壁はプラズマ(P)によって蝕刻されることを防止することができる素材でコーティングされることができる。例えば、ハウジング100の内側壁はセラミックスのような誘電体膜でコーティングされることができる。ハウジング100は接地されることができる。ハウジング100には基板(W)が第3空間(A3)から搬出されるか、または、第3空間(A3)に基板(W)が搬入される開口(図示せず)が形成されることができる。開口(図示せず)はドア(図示せず)によって選択的に遮蔽されることができる。
【0048】
ハウジング100の底面には排気ホール110が形成される。排気ホール110は排気ユニット120と連結されることができる。排気ユニット120は第3空間(A3)を流動するパーティクル、工程副産物などを排出する。排気ユニット120は第3空間(A3)の圧力を調節することができる。排気ユニット120は排気ライン122と減圧部材124を含むことができる。排気ライン122の一端は排気ホール110と連結され、排気ライン122の他端は減圧部材124と連結されることができる。減圧部材124はポンプであることができる。しかし、これに限定されるものではなくて、第3空間(A3)に陰圧を提供する公知された装置で多様に変形されて提供されることができる。
【0049】
支持ユニット200は第3空間(A3)内部に位置する。支持ユニット200は第3空間(A3)で基板(W)を支持する。支持ユニット200は静電気力(Electrostatic force)を利用して基板(W)をチャッキング(Chucking)できるESCであることがある。支持ユニット200は支持された基板(W)を加熱することができる。
【0050】
支持ユニット200は胴体210、静電電極220、そして、ヒーター230を含むことができる。胴体210は基板(W)を支持する。胴体210は上面に基板(W)を支持する支持面を有する。胴体210の上面には基板(W)が安着される。胴体210は誘電体(Dielectric substance)で提供されることができる。胴体210は円板形状の誘電板で提供されることができる。一例で、胴体210はセラミックス素材で提供されることができる。胴体210の内部には後述する静電電極220とヒーター230が埋設されることができる。
【0051】
静電電極220は上部から眺める時、基板(W)と重畳される位置に提供されることができる。静電電極220はヒーター230より上部に配置されることができる。静電電極220は第1電源220aと電気的に連結される。第1電源220aは直流電源を含むことができる。静電電極220と第1電源220aとの間には第1スイッチ220bが設置される。静電電極220は第1スイッチ220bのオン/オフによって第1電源220aと電気的に連結されることができる。例えば、第1スイッチ220bがオン(ON)になれば、静電電極220には直流電流が印加される。静電電極220に電流が印加されれば、静電電極220には基板(W)をチャッキングさせることができる静電気力による電界が形成されることができる。電界は基板(W)に胴体210に向ける方向にチャッキングされる引力を伝達することができる。これに、基板(W)は胴体210に吸着される。
【0052】
ヒーター230は基板(W)を加熱する。ヒーター230は胴体210の上面に支持された基板(W)を加熱することができる。ヒーター230は胴体210の温度を上昇させて基板(W)を加熱する。ヒーター230は第2電源230aと電気的に連結される。ヒーター230と第2電源230aとの間には第2スイッチ230bが設置される。ヒーター230は第2スイッチ230bのオン/オフによって第2電源230aと電気的に連結されることができる。ヒーター230は第2電源230aで印加された電流に抵抗することで発熱する。
【0053】
発生された熱は胴体210を通じて基板(W)に伝達される。ヒーター230で発生された熱によって基板(W)は工程に要求される温度で維持されることができる。また、ヒーター230は基板(W)が処理されるうちに基板(W)から分離される不純物(例えば、酸化膜)が基板(W)に再付着されることを防止するように、胴体210の温度を高めることができる。ヒーター230はタングステンのような発熱体であることができる。但し、ヒーター230の種類はこれに限定されるものではなくて、公知された発熱体で多様に変形されて提供されることができる。
【0054】
たとえ図示されなかったが、一実施例によれば、ヒーター230は螺旋形状のコイルで複数個が提供されることができる。ヒーター230は胴体210のお互いに異なる領域にそれぞれ提供されることができる。例えば、胴体210の中央領域を加熱するヒーター230と胴体210の縁領域を加熱するヒーター230がそれぞれ提供されることができるし、これらヒーター230らはお互いの間に独立的に発熱程度を調節することができる。
【0055】
前述した例では胴体210内にヒーター230が提供されることを例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、胴体210内にはヒーター230が提供されないこともある。
【0056】
シャワーヘッド300はハウジング100の上部に配置されることができる。シャワーヘッド300は後述するイオンブロッカー400と第3空間(A3)との間に配置されることができる。シャワーヘッド300とハウジング100がお互いに組合されて形成された空間は第3空間(A3)に規定されることができる。また、シャワーヘッド300と後述するイオンブロッカー400がお互いに組合されて形成された空間は第2空間(A2)で規定されることができる。
【0057】
シャワーヘッド300は上部から眺める時概して円形で形成されることができる。例えば、シャワーヘッド300は円板形状で提供されることができる。一実施例によれば、シャワーヘッド300はステンレススチールの材質で提供されることができる。
【0058】
シャワーヘッド300には通孔302が形成されることができる。通孔302は複数個提供されることができる。複数の通孔302らはシャワーヘッド300の上面から下面まで延長されて形成されることができる。すなわち、複数の通孔302らはシャワーヘッド300を貫通して形成されることができる。複数の通孔302らは第2空間(A2)と第3空間(A3)との間に流体を連通させる通路で機能することができる。例えば、複数の通孔302らは上部の第2空間(A2)内で流動する流体を下部の第3空間(A3)で流動させることができる。
【0059】
シャワーヘッド300には下部ガス注入口310が形成されることができる。下部ガス注入口310は少なくとも一つ以上で提供されることができる。下部ガス注入口310は後述する処理ガスライン642と連結されることができる。下部ガス注入口310は第2空間(A2)と連通することができる。下部ガス注入口310は第2空間(A2)に向けて後述する第3ガス(G3)を供給することができる。下部ガス注入口310は第2空間(A2)と連通されることができるが、第3空間(A3)とは連通されないように構成されることができる。下部ガス注入口310は複数の通孔302らの間に配置されることができる。すなわち、下部ガス注入口310は複数の通孔302と重畳されない位置に形成されることができる。
【0060】
加熱部材(HE)はシャワーヘッド300の上部に配置されることができる。加熱部材(HE)は上部から眺める時、リング形状を有するヒーターであることができる。加熱部材(HE)は第2空間(A2)の温度を上昇させることができる。加熱部材(HE)は熱を発生させて第2空間(A2)の温度を高めてイオンが除去されたプラズマ(P)と第3ガス(G3)のミキシング効率を高めることができる。
【0061】
イオンブロッカー400はシャワーヘッド300の上部に配置されることができる。また、イオンブロッカー400は加熱部材(HE)の上部に配置されることができる。イオンブロッカー400はシャワーヘッド300と後述する上部電極500との間に配置されることができる。イオンブロッカー400は上部の第1空間(A1)と下部の第2空間(A2)で区画することができる。例えば、イオンブロッカー400、上部電極500、そして、後述する絶縁部材(DR)がお互いに組合されて形成された空間は第1空間(A1)で規定されることができる。また、イオンブロッカー400、シャワーヘッド300、そして、加熱部材(HE)がお互いに組合されて形成された空間は第2空間(A2)で規定されることができる。
【0062】
イオンブロッカー400は接地されることができる。イオンブロッカー400は後述する上部電極500とお互いに対向電極で機能することができる。これに、イオンブロッカー400は上部電極500と共に第1空間(A1)にプラズマ(P)を形成するプラズマソースで機能することができる。
【0063】
イオンブロッカー400にはホール402が形成されることができる。ホール402はイオンブロッカー400の上端と下端を貫通することができる。第1空間(A1)に形成されたプラズマ(P)はホール402を通じて第1空間(A1)から第2空間(A2)で流動することができる。イオンブロッカー400はホール402を通過するプラズマ(P)に含まれたイオン(または、電子)そして、ラジカル(R)のうちでイオンと電子を吸収することができる。これに、プラズマ(P)に含まれる成分のうちでラジカル(R)だけがイオンブロッカー400を通過することができる。イオンブロッカー400はイオンの通過を阻む(Block)機能をすることができる。
【0064】
上部電極500は板形状を有することができる。上部電極500はチャンバ10の内部空間の上部に位置することができる。上部電極500はイオンブロッカー400の上に配置されることができる。上部電極500はイオンブロッカー400と見合わせるように配置されることができる。上部電極500とイオンブロッカー400との間には絶縁素材で提供される絶縁部材(DR)が配置されることができる。絶縁部材(DR)は上部から眺める時、リング形状を有することができる。絶縁部材(DR)はイオンブロッカー400と上部電極500をお互いに電気的に絶縁させることができる。
【0065】
上部電極500には電源モジュール510が提供されることができる。電源モジュール510は上部電極500に電力を印加することができる。電源モジュール510は上部電源512と上部電源スイッチ514を含むことができる。上部電源512はRFソースで提供されることができる。上部電源512は上部電極500に高周波電流を印加することができる。上部電極500と上部電源512との間にはインピーダンスマッチャ―(図示せず)が提供されることができる。上部電源スイッチ514のオン/オフによって上部電極500には高周波電流が印加される。上部電極500に高周波電流が印加されれば、対向電極として機能するイオンブロッカー400と上部電極500との間には電界が形成される。これに、第1空間(A1)に供給される工程ガス(例えば、第1ガス(G1)及び/または第2ガス(G2)を励起させてプラズマを発生させることができる。
【0066】
上部電極500には上部ガス注入口520が形成されることができる。上部ガス注入口520は少なくとも一つ以上提供されることができる。上部ガス注入口520は後述する第1ガスライン622と連結されることができる。上部ガス注入口520は第1空間(A1)を向けて工程ガスを供給することができる。
【0067】
ガス供給ユニット600はチャンバ10の内部空間にガスを供給する。例えば、ガス供給ユニット600は第1空間(A1)に工程ガスを供給し、第2空間(A2)に処理ガスを供給することができる。ガス供給ユニット600は工程ガス供給ユニット620と処理ガス供給ユニット640を含むことができる。
【0068】
工程ガス供給ユニット620は第1空間(A1)に工程ガスを供給する。第1空間(A1)に供給される工程ガスは第1ガス(G1)及び/または第2ガス(G2)を含むことができる。第1空間(A1)に供給される第1ガス(G1)と第2ガス(G2)は交番的に供給されることができる。選択的に、第1ガス(G1)が第1空間(A1)に先に供給され、以後に第2ガス(G2)が第1空間(A1)に供給されることができる。また、第1ガス(G1)と第2ガス(G2)は同時に第1空間(A1)に供給されることもできる。これに対する詳細なメカニズムは後述する。
【0069】
工程ガス供給ユニット620は第1ガス供給ソース621と第2ガス供給ソース625を含むことができる。第1ガス供給ソース621は第1空間(A1)に第1ガス(G1)を供給する。第1ガス供給ソース621は上部電極500とイオンブロッカー400との間空間である第1空間(A1)に第1ガス(G1)を供給することができる。第1ガス供給ソース621は第1ガスライン622と第1ガス供給源624を含むことができる。
【0070】
第1ガスライン622は第1ガス供給源624と上部ガス注入口520をお互いに連結する。第1ガスライン622の一端は複数個の上部ガス注入口520とそれぞれ連結され、第1ガスライン622の他端は第1ガス供給源624と連結されることができる。
【0071】
第1ガス供給源624は第1ガスライン622を通じて第1空間(A1)に第1ガス(G1)を供給する。第1ガス(G1)は水素系列の元素を含むことができる。例えば、第1ガス(G1)はアンモニア(NH3)ガスであることができる。選択的に、第1ガス(G1)はH2、またはHeなどの不活性ガスをさらに含むことができる。第1ガス(G1)に含まれる不活性ガスはキャリアガスで機能することができる。第1空間(A1)に供給された第1ガス(G1)は第1プラズマ(P1)で励起されることができる。
【0072】
第2ガス供給ソース625は第1空間(A1)に第2ガス(G2)を供給する。第2ガス供給ソース625は上部電極500とイオンブロッカー400との間空間である第1空間(A1)に第2ガス(G2)を供給することができる。第2ガス供給ソース625は第2ガスライン626と第2ガス供給源628を含むことができる。
【0073】
第2ガスライン626は第2ガス供給源628と上部ガス注入口520をお互いに連結する。第2ガスライン626の一端は複数個の上部ガス注入口520とそれぞれ連結され、第2ガスライン626の他端は第2ガス供給源628と連結されることができる。
【0074】
第2ガス供給源628は第2ガスライン626を通じて第1空間(A1)に第2ガス(G2)を供給する。第2ガス(G2)は水素系列の元素を含むことができる。例えば、第2ガス(G2)はフッ素(fluorine)系列の元素を含むことができる。一例で、第2ガス(G2)は三フッ化窒素(NF3)またはフッ素(F2)ガスであることができる。選択的に、第2ガス(G2)はAr、H2、またはHeのうちで何れか一つ、または複数をさらに含むことができる。第1空間(A1)に供給された第2ガス(G2)は上部電極500とイオンブロッカー400によって励起されて第2プラズマ(P2)を発生させることができる。
【0075】
処理ガス供給ユニット640は第2空間(A2)に第3ガス(G3)を供給することができる。第2空間(A2)に供給される第3ガス(G3)はラジカルと反応する処理ガスであることができる。処理ガス供給ユニット640はイオンブロッカー400とシャワーヘッド300との間空間である第2空間(A2)に第3ガス(G3)を供給することができる。処理ガス供給ユニット640は処理ガスライン642と処理ガス供給源644を含むことができる。
【0076】
処理ガスライン642は処理ガス供給源644と下部ガス注入口310をお互いに連結する。処理ガスライン642の一端は複数個の下部ガス注入口310とそれぞれ連結され、処理ガスライン642の他端は処理ガス供給源644と連結されることができる。
【0077】
処理ガス供給源644は処理ガスライン642を通じて第2空間(A2)に処理ガスである第3ガス(G3)を供給する。第3ガス(G3)は水素系列の元素を含むことができる。例えば、第3ガス(G3)はアンモニア(NH3)ガスであることができる。選択的に、第3ガス(G3)はH2、またはHeなどの不活性ガスをさらに含むことができる。第3ガス(G3)に含まれる不活性ガスはキャリアガスで機能することができる。第2空間(A2)に供給された第3ガス(G3)はラジカル(R)と反応してエチェント(E)を形成することができる。
【0078】
図2及び
図3は、
図1の他の実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる図面である。以下で説明する一実施例による基板処理装置は、
図1を参照して説明した一実施例による基板処理装置の構成と大部分類似に提供される。これに、重複される構成に対しては内容の重複を防止するためにその説明を略する。
【0079】
図2を参照すれば、シャワーヘッド300には通孔302が形成されることができる。通孔302は複数個提供されることができる。複数の通孔302らはシャワーヘッド300の上面から下面まで延長されて形成されることができる。すなわち、複数の通孔302らはシャワーヘッド300を貫通して形成されることができる。複数の通孔302らは上部の第2空間(A2)で下部の第3空間(A3)に流体を連通させることができる。
【0080】
イオンブロッカー400にはホール402と中部ガス注入口410が形成されることができる。ホール402はイオンブロッカー400の上端と下端を貫通することができる。中部ガス注入口410は少なくとも一つ以上で提供されることができる。中部ガス注入口410は複数個提供されることができる。複数個の中部ガス注入口410らはそれぞれ処理ガスライン642と連結されることができる。中部ガス注入口410は第2空間(A2)を向けて第3ガス(G3)を供給することができる。中部ガス注入口410は第2空間(A2)と連通することができるが、上部の第1空間(A1)とは連通されないように構成されることができる。
【0081】
図3を参照すれば、シャワーヘッド300には通孔302が形成されることができる。通孔302は複数個提供されることができる。複数の通孔302らはシャワーヘッド300の上面から下面まで延長されて形成されることができる。すなわち、複数の通孔302らはシャワーヘッド300を貫通して形成されることができる。複数の通孔302らは上部の第2空間(A2)で下部の第3空間(A3)に流体を連通させることができる。
【0082】
シャワーヘッド300には下部ガス注入口310が形成されることができる。下部ガス注入口310は少なくとも一つ以上で提供されることができる。下部ガス注入口310は複数個提供されることができる。複数の下部ガス注入口310らは後述する第1分岐ライン646とそれぞれ連結されることができる。下部ガス注入口310は第2空間(A2)を向けて第3ガス(G3)を供給することができる。
【0083】
下部ガス注入口310は第2空間(A2)と連通されることができるが、第3空間(A3)とは連通されないように構成されることができる。下部ガス注入口310は複数の通孔302らの間に配置されることができる。すなわち、下部ガス注入口310は複数の通孔302と重畳されない位置に形成されることができる。
【0084】
イオンブロッカー400にはホール402と中部ガス注入口410が形成されることができる。ホール402はイオンブロッカー400の上端と下端を貫通することができる。中部ガス注入口410は少なくとも一つ以上で提供されることができる。中部ガス注入口410は複数個提供されることができる。複数個の中部ガス注入口410らは後述する第2分岐ライン647とそれぞれ連結されることができる。中部ガス注入口410は第2空間(A2)を向けて第3ガス(G3)を供給することができる。中部ガス注入口410は第2空間(A2)と連通することができるが、上部の第1空間(A1)とは連通されないように構成されることができる。
【0085】
処理ガス供給ユニット640は処理ガスライン642と処理ガス供給源644を含むことができる。処理ガスライン642はメインライン645、第1分岐ライン646、そして、第2分岐ライン647で構成されることができる。メインライン645の一端は第3ガス(G3)を供給する処理ガス供給源644と連結される。メインライン645の他端は第1分岐ライン646と第2分岐ライン647に分岐されることができる。第1分岐ライン646は下部ガス注入口310と連結されることができる。メインライン645と第1分岐ライン646を経って下部ガス注入口310に供給された第3ガス(G3)は第2空間(A2)に供給されることができる。第2分岐ライン647は中部ガス注入口410と連結されることができる。メインライン645と第2分岐ライン647を経って中部ガス注入口410に供給された第3ガス(G3)は第2空間(A2)に供給されることができる。
【0086】
前述した実施例と異なり、下部ガス注入口310はシャワーヘッド300の縁領域だけに形成されることができる。また、中部ガス注入口410はイオンブロッカー400の中央領域だけに形成されることもできる。
【0087】
以下では、本発明の一実施例による基板処理方法に対して詳しく説明する。以下で説明する基板処理方法は一実施例による基板処理装置1で遂行されることができる。また、制御機20は以下で説明する基板処理方法を基板処理装置1が遂行できるように、基板処理装置1が有する構成らを制御することができる。以下で説明する一実施例による基板処理方法は
図1で説明した基板処理装置1を利用して遂行することを例を挙げて説明する。但し、これに限定されるものではなくて、
図2及び
図3の基板処理装置1を利用して本発明の一実施例による基板処理方法を遂行することができる。
【0088】
図4は、本発明の一実施例による基板処理方法を見せてくれるフローチャートである。
図4を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理方法は準備段階(S10)、処理段階(S20)、そして、排気段階(S30)を含むことができる。
【0089】
準備段階(S10)はチャンバ10の内部空間の雰囲気を基板(W)を処理することに好適な環境で準備させる段階であることができる。例えば、準備段階(S10)では図示されない返送ロボットを利用してチャンバ10の内部空間に基板(W)を搬入した以後、チャンバ10内部空間の圧力を安定化させることができる。準備段階(S10)では排気ユニット120を利用して基板(W)の処理に好適なチャンバ10の内部空間雰囲気を形成することができる。例えば、排気ユニット120はチャンバ10の内部空間の雰囲気を一定部分排気してチャンバ10の内部空間の圧力を設定圧力で維持させることができる。
【0090】
選択的に、準備段階(S10)で第1ガス供給ソース621と第2ガス供給ソース625は第1空間(A1)にH2、またはHeなどの不活性ガスを供給することができる。また、準備段階(S10)で処理ガス供給ユニット640は第2空間(A2)にH2、またはHeなどの不活性ガスを供給することができる。また、準備段階(S10)では制御機20によって基板処理装置1に含まれる構成らの点検を遂行することができる。
【0091】
前述した例では基板(W)をチャンバ10の内部空間に搬入した以後、準備段階(S10)を遂行することを例を挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、準備段階(S10)はチャンバ10の内部空間に基板(W)が搬入されない状態で遂行されることができる。準備段階(S10)を完了した以後チャンバ10の内部空間に基板(W)を搬入させることができる。
【0092】
図5は、
図4の第1処理段階及び第2処理段階で第1空間と第2空間に供給されるガスの種類を概略的に見せてくれる図面である。
図6は
図4の第1処理段階で第1空間に供給された第1ガスを励起させて第1プラズマが形成される姿を見せてくれる図面である。
図7は
図4の第1処理段階で第2空間に供給された第3ガスと第1ラジカルが反応して第1エチェントが形成される姿を概略的に見せてくれる図面である。
図8は
図4の第2処理段階で第1空間に供給された第2ガスを励起させて第2プラズマが形成される姿を見せてくれる図面である。
図9は
図4の第2処理段階で第2空間に供給された第3ガスと第2ラジカルが反応して第2エチェントが形成される姿を概略的に見せてくれる図面である。
【0093】
以下では、
図5乃至
図9を参照して本発明の一実施例による処理段階(S20)に対して詳しく説明する。処理段階(S20)は基板(W)上にエチェント(E)を供給して基板(W)を処理することができる。処理段階(S20)は第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)を含むことができる。
【0094】
第1処理段階(S22)は基板(W)上に第1エチェント(E1)を供給して基板(W)を処理することができる。例えば、第1処理段階(S22)は基板(W)上に第1エチェント(E1)を供給して基板(W)上に形成された膜の改質を改善することができる。
【0095】
図5及び
図6のように、第1処理段階(S22)で第1ガス供給ソース621は第1空間(A1)に第1ガス(G1)を供給することができる。一例で、第1処理段階(S22)で第1空間(A1)に供給される第1ガス(G1)はアンモニア(NH3)を含むガスであることができる。第1空間(A1)に供給されたアンモニアガス(NH3)は高周波電力が印加された上部電極500と接地されたイオンブロッカー400によって第1プラズマ(P1)に励起される。すなわち、第1ガス(G1)は第1プラズマ(P1)状態に転移されることによってイオン、電子、そして、ラジカルに分解される。例えば、アンモニアガス(NH3)が第1プラズマ(P1)状態に転移されることによって、第1空間(A1)には第1ラジカル(R1)が形成されることができる。例えば、第1空間(A1)に形成された第1ラジカル(R1)はアンモニアラジカル(NH3*)であることがある。
【0096】
第1空間(A1)に形成された第1プラズマ(P1)は接地されたイオンブロッカー400に形成されたホール402を通じて第2空間(A2)に流動する。第1プラズマ(P1)はホール402を通過する過程で第1プラズマ(P1)の成分のうちでイオンと電子が吸収される。第1プラズマ(P1)はイオンブロッカー400を通過しながら第1プラズマ(P1)に含まれるイオン、電子、そして、ラジカルのうちでラジカルだけが第2空間(A2)に供給されることができる。これに、
図7のように第2空間(A2)にはアンモニアラジカル(NH3*)だけが供給されることができる。
【0097】
また、第1処理段階(S22)で処理ガス供給ユニット640は第2空間(A2)に第3ガス(G3)を供給することができる。一例で、第1処理段階(S22)で第2空間(A2)に供給される第3ガス(G3)はアンモニア(NH3)を含むガスであることができる。
【0098】
第2空間(A2)に供給されたアンモニアラジカル(NH3*)のうちで一部成分は第2空間(A2)に供給された第3ガス(G3)と反応することができる。例えば、第2空間(A2)に供給されたアンモニアガス(NH3)と第2空間(A2)を流動するアンモニアラジカル(NH3*)が反応して第1エチェント(E1)を形成することができる。第2空間(A2)に生成された第1エチェント(E1)は第2空間(A2)から第3空間(A3)に流動する。また、第2空間(A2)に供給されたアンモニアラジカル(NH3*)のうちで他の一部成分は第2空間(A2)から第3空間(A3)に流動する。
【0099】
第3空間(A3)に供給されたアンモニアラジカル(NH3*)及び/または第1エチェント(E1)は第3空間(A3)に位置する基板(W)上に作用することができる。アンモニアラジカル(NH3*)及び/または第1エチェント(E1)は基板(W)上に形成された膜に付着されることができる。例えば、アンモニアラジカル(NH3*)は基板(W)の表面に容易に付着されることができる。基板(W)の表面に付着されたアンモニアラジカル(NH3*)は後述する第2エチェント(E2)を引き寄せることができる。例えば、基板(W)の表面に付着されたアンモニアラジカル(NH3*)は基板(W)の表面のうちで酸化膜(例えば、SiO2)が形成された位置で第2エチェント(E2)を引き寄せることができる。第1エチェント(E1)によってひかれた第2エチェント(E2)は酸化膜を蝕刻することができる。これに、第1処理段階(S22)は第2エチェント(E2)が基板(W)上に形成された酸化膜と容易に反応するように寄与する。これに、第1処理段階(S22)は基板(W)の表面膜質改善に寄与して基板(W)に形成された膜らの蝕刻程度を調節することができる。すなわち、第1処理段階(S22)は基板(W)を処理する多様な工程で要求される選択比を調節することができる。
【0100】
第2処理段階(S24)は基板(W)上に第2エチェント(E2)を供給して基板(W)を処理することができる。例えば、第2処理段階(S24)は基板(W)上に第2エチェント(E2)を供給して基板(W)上に形成された膜を蝕刻することができる。第2処理段階(S24)は第1処理段階(S22)が完了された以後に遂行されることができる。
【0101】
図5と
図8のように、第2処理段階(S24)で第2ガス供給ソース625は第1空間(A1)に第2ガス(G2)を供給することができる。一例で、第2処理段階(S24)で第1空間(A1)に供給される第2ガス(G2)は三フッ化窒素(NF3)を含むガスであることがある。第1空間(A1)に供給された三フッ化窒素ガス(NF3)は高周波電力が印加された上部電極500と接地されたイオンブロッカー400によって第2プラズマ(P2)で励起される。すなわち、第2ガス(G2)は第2プラズマ(P2)状態に転移されることによってイオン、電子、そして、ラジカルで分解される。例えば、三フッ化窒素ガス(NF3)が第2プラズマ(P2)状態に転移されることによって、第1空間(A1)には第2ラジカル(R2)が形成されることができる。一例で、第1空間(A1)に形成された第2ラジカル(R2)はフッ素ラジカル(F*)であることがある。
【0102】
第1空間(A1)に形成された第2プラズマ(P2)は接地されたイオンブロッカー400に形成されたホール402を通じて第2空間(A2)に流動する。第2プラズマ(P2)はホール402を通過する過程で第2プラズマ(P2)の成分のうちでイオンと電子が吸収される。第2プラズマ(P2)はイオンブロッカー400を通過しながら第2プラズマ(P2)に含まれるイオン、電子、そして、ラジカルのうちでラジカルだけが第2空間(A2)に供給されることができる。これに、
図9のように、第2空間(A2)にはフッ素ラジカル(F*)だけが供給されることができる。
【0103】
また、第2処理段階(S24)で処理ガス供給ユニット640は第2空間(A2)に第3ガス(G3)を供給することができる。一例で、第2処理段階(S24)で第2空間(A2)に供給される第3ガス(G3)はアンモニア(NH3)を含むガスであることができる。
【0104】
第2空間(A2)に供給されたフッ素ラジカル(F*)のうちで一部成分は第2空間(A2)に供給された第3ガス(G3)と反応することができる。一例で、第2空間(A2)に供給されたアンモニアガス(NH3)と第2空間(A2)を流動するフッ素ラジカル(F*)が反応して第2エチェント(E2)を形成することができる。第2エチェント(E2)はNH4F(ammonium fluoride)であることがある。選択的に、第2エチェント(E2)はNH4F.HF(ammonium hydrogen fluoride)であることがある。第2空間(A2)に生成された第2エチェント(E2)は第2空間(A2)から第3空間(A3)に流動する。また、第2空間(A2)に供給されたフッ素ラジカル(F*)のうちで他の一部成分は第2空間(A2)から第3空間(A3)に流動する。
【0105】
第3空間(A3)に供給されたフッ素ラジカル(F*)及び/または第2エチェント(E2)は第3空間(A3)に位置する基板(W)上に作用することができる。例えば、第3空間(A3)に供給された第2エチェント(E2、例えばNH4F)は基板(W)に形成されたシリコン酸化膜(例えば、SiO2)と反応して(NH4)2SiF6の反応物を生成することができる。生成された反応物は基板(W)から除去されることができる。これに、第3空間(A3)に供給された第2エチェント(E2)は基板(W)に形成された特定膜に作用して特定膜を基板(W)から除去することがある。
【0106】
再び
図4を参照すれば、排気段階(S30)はチャンバ10内部の雰囲気を排気することができる。例えば、排気段階(S30)ではチャンバ10の内部空間の雰囲気を排気ユニット120を利用してチャンバ10の外部に排出することができる。また、排気段階(S30)では処理段階(S20)を経りながら第3空間(A3)に発生した工程副産物(例えば、(NH4)2SiF6をチャンバ10の外部に排出することができる。
【0107】
前述した本発明の実施例によれば、第2処理段階(S24)で第2エチェント(E2)を基板(W)上に作用して基板(W)上に形成された特定膜(例えば、酸化膜)を蝕刻する以前に、第1処理段階(S22)から基板(W)の表面膜質を改善して基板(W)上に形成された特定膜に第2エチェント(E2)が効率的に作用することができる。具体的に、第1処理段階(S22)で基板(W)の表面に付着されたアンモニアラジカル(NH3*)は第2処理段階(S24)で生成された第2エチェント(E2)を引き寄せることができる。第1処理段階(S22)で生成されたアンモニアラジカル(NH3*)によって引き寄せられた第2エチェント(E2)は基板(W)上の酸化膜と反応して基板(W)上に形成された酸化膜を容易に除去することがある。
【0108】
これに、本発明の一実施例によれば、基板(W)に形成された特定膜を除去(または、蝕刻)する以前に基板(W)の表面膜質を改善して基板(W)上に形成された特定膜(例えば、酸化膜)をより容易に除去することができる。これに、基板(W)を処理する多様な工程で要求される選択比を効率的に調節することができる。
【0109】
前述した例では第2処理段階(S24)が第1処理段階(S22)が完了された以後に遂行されることを例を挙げて説明した。但し、これに限定されるものではなくて、第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)は同時に遂行されることができる。例えば、第1空間(A1)に第1ガス(G1)及び第2ガス(G2)を同時に供給して第1空間(A1)に第1プラズマ(P1)及び第2プラズマ(P2)を同時に発生させることができる。
【0110】
図10は、本発明の他の実施例による基板処理方法を見せてくれるフローチャートである。
図10を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理方法は、第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)が順次に遂行されるが、第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)がお互いに交番的に繰り返し遂行されることができる。一例によれば、準備段階(S10)が完了された以後に第1処理段階(S22)、そして、第2処理段階(S24)を順次に遂行し、続いて第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)が繰り返し的に遂行されることができる。本発明で説明する第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)の繰り返し遂行回数は複数回で遂行されることができる。本発明の一実施例によれば、第1処理段階(S22)と第2処理段階(S24)を繰り返し的に、そして、交番的に遂行することで基板(W)に形成された特定膜(例えば、酸化膜(SiO2))をより効率的に除去することがある。
【0111】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0112】
10 チャンバ
100 ハウジング
200 支持ユニット
300 シャワーヘッド
400 イオンブロッカー
500 上部電極
600 ガス供給ユニット
620 工程ガス供給ユニット
621 第1ガス供給ソース
625 第2ガス供給ソース
640 処理ガス供給ユニット
P1 第1プラズマ
P2 第2プラズマ
R1 第1ラジカル
R2 第2ラジカル
E1 第1エチェント
E2 第2エチェント
G1 第1ガス
G2 第2ガス
G3 第3ガス
A1 第1空間
A2 第2空間
A3 第3空間