(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】信号伝送方法およびその関連デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20240912BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240912BHJP
H04W 72/52 20230101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W72/0446
H04W72/52
(21)【出願番号】P 2023506320
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(86)【国際出願番号】 CN2021109575
(87)【国際公開番号】W WO2022022679
(87)【国際公開日】2022-02-03
【審査請求日】2023-03-10
(31)【優先権主張番号】202010765245.9
(32)【優先日】2020-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲棄▼
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】▲ゴン▼ 政委
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第104618995(CN,A)
【文献】特表2017-504288(JP,A)
【文献】特表2017-518683(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0163305(US,A1)
【文献】特表2015-513874(JP,A)
【文献】Huawei,Opportunities for Energy Savings in LTE Networks, 3GPP TSG-RAN WG1#59b R1-100275,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_59b/Docs/R1-100275.zip>,2010年01月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲットセルのN個のパラメータを取得するステップであって、前記パラメータは前記ターゲットセルのリアルタイムステータスを示し、Nは1以上の整数である、ステップと、
前記N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、前記ターゲットセル内の接続モードの
すべての端末デバイスが不連続受信、DRX、スリープ期間にあ
ると決定した後、前記ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1の直交周波数分割多重、OFDM、シンボルをシャットダウンするステップであって、前記第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するセル固有参照信号、CRS、を搬送する、ステップと
を含
み、
前記N個のパラメータは、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延のパラメータのうちの1つまたは複数を含む、
信号伝送方法。
【請求項2】
シャットダウンされる第1のOFDMシンボルの数量は4、3、2、または1である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のポートに対応する前記CRSと前記第2のポートに対応する前記CRSの両方
に指示情報が含まれており、
前記指示情報は、前記ターゲットセルの参照信号受信電力、RSRP、を測定するよう前記端末デバイスに指示する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットセル内の接続モードの
すべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定する前記ステップは、
前記ターゲットセル内の接続モードの
すべての端末デバイスが前記DRXスリープ期間にあると決定するステップであって、接続モードの
すべての端末デバイスのDRXサイクルは同じ開始時間および同じ終了時間を有するか、または接続モードの異なる端末デバイスのDRXサイクルは異なる開始時間および/または異なる終了時間を有する、ステップ
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、前記ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンする前記ステップは、
前記ターゲットセルの前記第1のサブフレームにおいて前記少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよび各第2のOFDMシンボルをシャットダウンするステップであって、各第2のOFDMシンボルは、前記第1のポートおよび前記第2のポート以外のポートに対応するCRSを搬送する、ステップ
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットセルが周波数分割複信FDDベースのセルである場合、前記第1のサブフレームのシーケンス番号は1、2、3、6、7、または8であり、前記第1のサブフレームはシステム情報ブロックSIBメッセージおよび/または無線アクセス応答RARメッセージを搬送しない、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットセルが時分割複信TDDベースのセルである場合、前記第1のサブフレームのシーケンス番号は3、4、7、8、または9であり、前記第1のサブフレームはSIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムとを含む通信装置であって、前記コンピュータプログラムを実行するときに、前記プロセッサは請求項1から7のいずれか一
項に記載の方法を実施する、通信装置。
【請求項9】
命令がコンピュータ装置上で実行されると、前記コンピュータ装置は、請求項1から
7のいずれか一項に記載の方法を行うことが可能にされる、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関し、詳細には、信号伝送方法およびその関連デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
シンボルシャットダウンは、ロングタームエボリューション(long term evolution,LTE)システムにおける省エネルギー技術である。シンボルシャットダウン技術では、セル固有参照信号(cell specific reference signal,CRS)などの信号の正常な伝送が確保されると、ネットワークデバイスの電力増幅器は、ネットワークデバイスの消費電力を削減するために、データ伝送が行われない直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing,OFDM)シンボルでシャットダウンされ得る。
【0003】
シンボルシャットダウン中、端末デバイスとネットワークデバイスの間の正常な通信を確保するために、ネットワークデバイスは、1つのサブフレームにおいて少なくとも4つのOFDMシンボルでCRSを送信する必要がある。これに基づいて、端末デバイスの通信性能(例えば、端末デバイスのサービス要件またはスループット性能に迅速に応答するための端末デバイスの性能)に影響を与えることなくネットワークデバイスの電力消費をさらに削減する方法は、早急に解決されるべき問題である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施形態は、ネットワークデバイスの消費電力を削減するために、端末デバイスの通信性能が確保されながらサブフレームにおいてCRSをシャットダウンするための信号伝送方法およびその関連デバイスを提供する。
【0005】
本出願の実施形態の第1の態様は、信号伝送方法を提供する。本方法は、ネットワークデバイスによって行われてもよく、またはネットワークデバイスの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)によって行われてもよい。例えば、本方法はネットワークデバイスによって行われる。本方法は、ネットワークデバイスが最初に、ターゲットセルのN個のパラメータを取得し、N個のパラメータがターゲットセルのリアルタイムステータスを示し、Nが1以上の整数であることを含む。次いで、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスが不連続受信(discontinuous reception,DRX)スリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定した後、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0006】
具体的には、ターゲットセルのリアルタイムステータスを監視するために、ネットワークデバイスは、ターゲットセルのN個のパラメータを最初に取得し得、Nは1以上の整数である。N個のパラメータの各々は、ターゲットセルのリアルタイムステータス、例えば、ターゲットセルの負荷ステータスおよび/または性能ステータスを示し得る。
【0007】
次いで、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であるかどうかを決定し得る。N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定した場合、ネットワークデバイスは次に、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定する。
【0008】
最後に、ネットワークデバイスが、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定した場合、ネットワークデバイスはより少ないCRSを送信し得る。具体的には、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0009】
前述の方法から、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定した後、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送することがわかる。ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスはDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないので、ネットワークデバイスは、端末デバイスの通信性能に影響を与えることなく、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つのOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンする。したがって、従来のシンボルシャットダウン技術と比較して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイスの消費電力をさらに削減するために、端末デバイスの通信性能が確保されながら、より多くのOFDMシンボルがシャットダウンされることができる。
【0010】
1つの可能な実装形態では、例えば、第1のサブフレームはM個の第1のOFDMシンボルを有し、Mは1以上の整数である。省エネルギーを実施するために、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて複数の第1のOFDMシンボルを選択的にシャットダウンし得る。具体的には、シャットダウンされる第1のOFDMシンボルの数は、1、2、...、M-1、またはMであり、それによって、この解決策の柔軟性および選択性を改善する。
【0011】
1つの可能な実装形態では、第1のポートに対応するCRSと第2のポートに対応するCRSの両方が、ターゲットセルの参照信号受信電力(reference signal receiving power,RSRP)を測定するよう端末デバイスに指示する。
【0012】
1つの可能な実装形態では、ネットワークデバイスが、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定することは、ネットワークデバイスが、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定することを含み、接続モードの各端末デバイスのDRXサイクルは同じ開始時間および同じ終了時間を有する。前述の実装形態から、ネットワークデバイスは、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスのDRXサイクルを事前に整列させ、次いで、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあるかどうかを決定するために、接続モードの各端末デバイスのステータスをリアルタイムで取得し得ることがわかる。
【0013】
1つの可能な実装形態では、ネットワークデバイスが、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定することは、ネットワークデバイスが、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定することを含み、接続モードの各端末のDRXサイクルの開始時間または終了時間は必ずしも同じではない。ネットワークデバイスは、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあるかどうかを決定するために、接続モードの各端末デバイスのステータスをリアルタイムで依然として取得し得る。
【0014】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスがターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンすることは、ネットワークデバイスがターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよび各第2のOFDMシンボルをシャットダウンすることを含み、各第2のOFDMシンボルは、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを搬送する。少なくとも3つのポートがターゲットセルのために構成されるとき、ネットワークデバイスは、複数のOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンするために、第1のサブフレームにおいて第1のポートおよび第2のポートに対応するCRSをより少なく送信し得、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを送信せず、それによってネットワークデバイスの電力消費を削減することが、前述の実装形態からわかる。
【0015】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルが周波数分割複信(frequency division duplexing,FDD)ベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が1、2、3、6、7、または8であり、実際にはシステム情報ブロック(system information block,SIB)メッセージおよび/または無線アクセス応答(radio access response,RAR)メッセージを搬送しないサブフレームをターゲットセルの第1のサブフレームとして選択し得る。
【0016】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルが時分割複信(time division duplex,TDD)ベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が3、4、7、8、または9であり、実際にはSIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しないサブフレームをターゲットセルの第1のサブフレームとして選択し得る。
【0017】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、本方法は、ネットワークデバイスが、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスが不連続受信DRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードにある端末が存在しないと決定した後、ターゲットセルの第2のサブフレームにおいて各第2のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルのシャットダウンをスキップすることをさらに含む。少なくとも3つのポートがターゲットセルのために構成されているとき、ネットワークデバイスは、ネットワークデバイスの電力消費をさらに削減するために、第2のサブフレームにおける第1のポートおよび第2のポートに対応するCRSを正常に送信し得、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを送信しないことが、前述の実装形態からわかる。
【0018】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が4、5、または9であり、SIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない非ページング機会(paging occasion,PO)サブフレームをターゲットセルの第2のサブフレームとして選択し、第2の数量が4であると決定し得る。
【0019】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が1、5、または6であり、SIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない非POサブフレームをターゲットセルの第2のサブフレームとして選択し、第2の数量が4、3、2、または1であると決定し得る。
【0020】
1つの可能な実装形態では、本方法は、ネットワークデバイスが、ターゲットセルの隣接セルに位置される端末デバイスに通知情報を送信し、通知情報が、ターゲットセルの第3のサブフレームにおける第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを受信する隣接セルにおける端末デバイスを示すことをさらに含む。ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、第3のサブフレームのシーケンス番号は0、4、5、または9である。ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、第3のサブフレームのシーケンス番号は0、1、5、または6である。前述の実装形態から、ネットワークデバイスは、隣接セルにおける端末デバイスがターゲットセルのRSRPを正常に測定できることを確保するために、ターゲットセルの第3のサブフレームにおける第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを受信するように隣接セルにおける端末デバイスに通知し得ることがわかる。
【0021】
1つの可能な実装形態では、第1のポートはプロトコルポート(port)0であり、第2のポートはport1である。
【0022】
1つの可能な実装形態では、N個のパラメータは、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延などのパラメータのうちの1つまたは複数を含み、その結果、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいてターゲットセルの負荷ステータス、性能ステータスなどを決定する。
【0023】
本出願の実施形態の第2の態様は、信号伝送方法を提供する。本方法は、ネットワークデバイスによって行われてもよく、またはネットワークデバイスの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)によって行われてもよい。例えば、本方法はネットワークデバイスによって行われる。本方法は、ネットワークデバイスが、最初に、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータを取得し、N個のパラメータはセカンダリキャリアセルのリアルタイムステータスを示し、Nは1以上の整数であり、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定した後、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送することを含む。
【0024】
具体的には、セカンダリキャリアセルのリアルタイムステータスを監視するために、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータを最初に取得し得、Nは1以上の整数である。N個のパラメータの各々は、セカンダリキャリアセルのリアルタイムステータス、例えば、セカンダリキャリアセルの負荷ステータスおよび/または性能ステータスを示し得る。
【0025】
次いで、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であるかどうかを決定し得る。ネットワークデバイスが、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定した場合、次いでネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのステータスを決定する。
【0026】
最後に、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定された後、セカンダリキャリアセルのステータスに基づいてより少ないCRSが送信され得る。具体的には、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0027】
前述の方法からわかるように、ネットワークデバイスが、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないと決定した後、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。セカンダリキャリアセルが第1の状態にあるので、ネットワークデバイスは、端末デバイスの通信性能に影響を与えることなく、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つのOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンする。したがって、従来のシンボルシャットダウン技術と比較して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイスの消費電力をさらに削減するために、端末デバイスの通信性能が影響されず、より多くのOFDMシンボルがシャットダウンされることができる。
【0028】
1つの可能な実装形態において、従来の解決策では、第1のサブフレームはM個の第1のOFDMシンボルを有し、Mは1以上の整数である。省エネルギーを実施するために、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて複数の第1のOFDMシンボルを選択的にシャットダウンし得る。具体的には、シャットダウンされる第1のOFDMシンボルの数は、1、2、...、M-1、またはMであり、それによって、この解決策の柔軟性および選択性を改善する。
【0029】
1つの可能な実装形態では、第1のポートに対応するCRSと第2のポートに対応するCRSの両方が、セカンダリキャリアセルのRSRPを測定するよう端末デバイスに指示する。
【0030】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスがセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンすることは、ネットワークデバイスがセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよび各第2のOFDMシンボルをシャットダウンすることを含み、各第2のOFDMシンボルは、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを搬送する。少なくとも3つのポートがセカンダリキャリアセルのために構成されるとき、ネットワークデバイスは、複数のOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンするために、第1のサブフレームにおいて第1のポートおよび第2のポートに対応するCRSをより少なく送信し得、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを送信せず、それによってネットワークデバイスの電力消費を削減することが、前述の実装形態からわかる。
【0031】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルがFDDベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が1、2、3、4、5、6、7、8、または9であるサブフレームをセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームとして選択し得る。
【0032】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルがTDDベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が1、3、4、5、6、7、8、または9であるサブフレームをセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームとして選択し得る。
【0033】
1つの可能な実装形態では、本方法は、ネットワークデバイスの電力消費をさらに削減するために、ネットワークデバイスは、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第2の状態にあると決定した場合、セカンダリキャリアセルの各サブフレームにおいて沈黙を保つことをさらに含む。
【0034】
1つの可能な実装形態では、本方法は、ネットワークデバイスの電力消費をさらに削減するために、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定した場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの各サブフレームにおいて物理制御フォーマットインジケータチャネル(physical control format indicator channel,PCFICH)、物理HARQインジケータチャネル(physical hybrid arq indicator channel,PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)、および物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を送信することをスキップすることをさらに含む。
【0035】
1つの可能な実装形態では、本方法は、ネットワークデバイスの電力消費をさらに削減するために、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第3の状態にあると決定した場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの各サブフレームにおいてPHICH、共通PDCCH、ページングメッセージ、SIBメッセージ、およびRARメッセージを送信することをスキップすることをさらに含む。
【0036】
1つの可能な実装形態では、第1の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないことである。
【0037】
1つの可能な実装形態では、第2の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されていないことである。
【0038】
1つの可能な実装形態では、第3の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていることである。
【0039】
1つの可能な実装形態では、第1のポートはport0であり、第2のポートはport1である。
【0040】
1つの可能な実装形態では、N個のパラメータは、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延などのパラメータのうちの1つまたは複数を含み、その結果、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つに基づいてターゲットセルの負荷ステータス、性能ステータスなどを決定する。
【0041】
本出願の実施形態の第3の態様は、第1の態様または第2の態様のいずれか1つによる方法を行うように構成された、プロセッサを提供する。
【0042】
本出願の実施形態の第4の態様はネットワークデバイスを提供し、ネットワークデバイスは、第1の態様のいずれか1つによる方法を行うように構成されたユニットを含む。例えば、トランシーバユニット(送信ユニットおよび受信ユニットを含み得る)は、第1の態様のいずれか1つによる解決策における信号または情報の送信/受信動作を行うように構成され、処理ユニットは、第1の態様のいずれか1つによる解決策における送信/受信以外の情報決定などの動作を行うように構成される。
【0043】
本出願の実施形態の第5の態様はネットワークデバイスを提供し、ネットワークデバイスは、第2の態様のいずれか1つによる方法を行うように構成されたユニットを含む。例えば、トランシーバユニット(送信ユニットおよび受信ユニットを含み得る)は、第2の態様のいずれか1つによる解決策における信号または情報の送信/受信動作を行うように構成され、処理ユニットは、第2の態様のいずれか1つによる解決策における送信/受信以外の情報決定などの動作を行うように構成される。
【0044】
本出願の実施形態の第6の態様は通信装置を提供する。通信装置は、前述の方法の設計におけるネットワークデバイスであり得るか、または端末デバイスに配置されたチップであり得る。通信装置は、メモリに結合され、メモリにおけるコンピュータプログラムまたは命令を実行して、前述の解決策の任意の可能な実装形態においてネットワークデバイスによって実行される方法を実施するように構成された、プロセッサを含む。任意選択で、通信装置は、メモリをさらに含む。任意選択で、通信装置は通信インターフェースをさらに含み、プロセッサは通信インターフェースに結合される。
【0045】
通信装置がネットワークデバイスであるとき、通信インターフェースは、信号を送信/受信し、またはコンピュータプログラムもしくは命令を入力/出力するように構成された、トランシーバまたは入力/出力インターフェースであってもよい。
【0046】
通信装置がネットワークデバイスに配置されたチップであるとき、通信インターフェースは、信号を送信/受信するか、またはコンピュータプログラムもしくは命令を入力/出力するように構成された、入力/出力インターフェースであってもよく、入力は受信または取得動作に対応し、出力は送信動作に対応する。
【0047】
任意選択で、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意選択で、入力/出力インターフェースは、入力/出力回路であってもよい。
【0048】
本出願の実施形態の第7の態様は、コンピュータプログラムを提供する。プログラムがプロセッサによって実行されると、プログラムは、第1の態様または第2の態様のいずれか1つによる方法を行うように構成される。
【0049】
本出願の実施形態の第8の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。プログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。プログラムコードが通信ユニットおよび処理ユニット、またはトランシーバおよび通信装置(例えば、ネットワークデバイス)のプロセッサによって実行されると、通信デバイスは、第1の態様および第2の態様のいずれか1つによる方法を行うことが可能にされる。
【0050】
本出願の実施形態の第9の態様は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶する、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータプログラムまたは命令は、通信装置(例えば、ネットワークデバイス)が第1の態様または第2の態様による方法を行うことを可能にする。
【0051】
本出願の実施形態では、前述の装置がチップに対応し、トランシーバまたはトランシーバユニットが入力/出力インターフェースと置き換えられ得る場合、受信動作は入力または取得に対応し、送信動作は出力に対応する。
【0052】
前述の技術的解決策によると、本出願の実施形態が以下の利点を有することが知られ得る。
【0053】
本出願の実施形態では、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定した後、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスはDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないので、ネットワークデバイスは、端末デバイスの通信性能に影響を与えることなく、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つのOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンする。したがって、既存のシンボルシャットダウン技術と比較して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイスの消費電力をさらに削減するために、端末デバイスの通信性能が確保されながら、より多くのOFDMシンボルがシャットダウンされることができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1】本出願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
【
図2】本出願の一実施形態による信号伝送方法の概略フローチャートである。
【
図3】本出願の一実施形態によるDRXサイクルの概略図である。
【
図4】本出願の一実施形態によるターゲットセルのサブフレームの概略図である。
【
図5】本出願の一実施形態によるターゲットセルのサブフレームの他の概略図である。
【
図6】本出願の一実施形態による第1のサブフレームの概略図である。
【
図7】本出願の一実施形態による第1のサブフレームの他の概略図である。
【
図8】本出願の一実施形態による第1のサブフレームのさらに他の概略図である。
【
図9】本出願の一実施形態による第1のサブフレームのまださらに他の概略図である。
【
図10】本出願の一実施形態による信号伝送方法の他の概略フローチャートである。
【
図11】本出願の一実施形態によるマルチキャリアシナリオの概略図である。
【
図12】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
【
図13】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の他の概略図である。
【
図14】本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造のさらに他の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下では、本出願の実施形態の添付の図面を参照して、本出願の実施形態の技術的解決策を詳細に説明する。
【0056】
本出願の明細書、特許請求書の範囲、および添付の図面では、「第1」、「第2」などの用語は、同様の対象を区別するものであり、必ずしも特定の順序または順番を示すものではない。そのように呼ばれるデータは適切な状況においては交換可能であり、そのため、本明細書に記載される実施形態は、本明細書に図示または記載される順序以外の他の順序で実施されることができることを理解されたい。さらに、用語「含む」、「包含する」、および任意の他の変形形態は、非排他的な包含をカバーすることを意味し、例えば、ステップまたはモジュールのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、必ずしもそれらのモジュールに限定されず、明示的に列挙されていないか、またはそのようなプロセス、方法、システム、製品、もしくはデバイスに特有でない他のモジュールを含んでもよい。本出願におけるステップの名前または番号は、方法手順におけるステップが名前または番号によって示される時間/論理順序で実行される必要があることを意味しない。同じまたは同様の技術的効果が達成されることができる場合、名前または番号が付けられた手順のステップの実行順序は、達成されるべき技術目標に基づいて変更されることができる。本出願におけるユニット分割は論理的な分割であり、実際の実装形態の間の他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットが、他のシステムに組み合わされるか、もしくは統合されてもよいし、または一部の特徴が無視されても、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。ユニット間の間接結合または通信接続は、電気的または他の同様の形式で実装されてもよい。本出願ではこれは限定されない。加えて、別個の部品として説明されるユニットまたはサブユニットは、物理的に分離されていてもされていなくてもよく、物理的ユニットであってもなくてもよく、または複数の回路ユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、本出願の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0057】
本出願の実施形態では、「少なくとも1つの」は1つまたは複数を意味し、「複数の」は2つ以上を意味することを理解されたい。「および/または」という用語は、関連付けられた対象間の関連付け関係を説明し、3つの関係が存在し得ることを示す。例えば、Aおよび/またはBは、以下の場合、すなわち、Aのみが存在する場合、AとBとの両方が存在する場合、およびBのみが存在する場合を示し得、その場合、AおよびBは単数であっても複数であってもよい。文字「/」は、一般的に、関連する対象間の「または」関係を示す。「以下の部分(項目)のうちの少なくとも1つ」またはその類似表現は、単一の項目(部分)または複数の項目(部分)の任意の組合せを含む、これらの項目の任意の組合せを示す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、aおよびb、aおよびc、bおよびc、またはa、b、およびcを示し得、a、b、およびcは単数であっても複数であってよい。
【0058】
加えて、本出願の説明では、「第1の」および「第2の」という用語は、単なる説明目的であることが意図されていると理解されるべきであり、相対的な重要性の指示または示唆として理解されるべきではなく、順序の指示または示唆として理解することはできず、数量を表すことはできない。
【0059】
本出願の実施形態における技術的解決策は、様々なLTE通信システム、例えば、FDDシステムおよびTDDシステムに適用され得る。「システム」および「ネットワーク」という用語は交換可能である。例えば、3GPP(登録商標)-LTEシステム、LTEに基づいて進化した様々なバージョン、ならびに第5世代(5 Generation,5G)通信システムおよび新無線(new radio,NR)通信システムなどの通信システムである。加えて、通信システムは、未来志向の通信技術でさらに使用されてもよく、本出願の実施形態で提供される技術的解決策ですべて使用される。本出願の実施形態で説明されるシステムアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するように意図されており、本出願の実施形態で提供される技術的解決策を少しも制限するものではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進化と新しいサービスシナリオの出現に伴い、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることが分かり得る。
【0060】
理解を容易にするために、以下では、
図1を参照して本出願の実施形態の適用シナリオを簡単に説明する。
図1は、本出願の一実施形態による適用シナリオの概略図である。
図1に示されているように、適用シナリオは、端末デバイス101およびネットワークデバイス102を含む。端末デバイス101は、ネットワークデバイス102に無線で接続され、ネットワークデバイス102は、端末デバイス101を無線ネットワークに接続するように構成される。
【0061】
端末デバイス101は、ユーザ機器(user equipment,UE)、移動局(mobile station,MS)、移動端末(mobile terminal,MT)などとも呼ばれ、ユーザのために音声および/もしくはデータ接続を提供するデバイス、またはデバイスに配置されたチップ、例えば無線接続機能を有するハンドヘルドデバイスまたは車載デバイスである。現在、例えば、端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、移動インターネットデバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業用制御(industrial control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、またはスマートホーム(smart home)の無線端末である。
【0062】
ネットワークデバイス102は、無線トランシーバ機能を有する任意のデバイス、または無線トランシーバ機能を有するデバイスに配置されたチップであってもよい。ネットワークデバイス102は、基地局(例えば、基地局BS、NodeB NodeB、進化型NodeB eNodeBもしくはeNB、第5世代5G通信システムのgNodeB gNodeBもしくはgNB、将来の通信システムの基地局、またはアクセスノード、無線中継ノード、またはWiFiシステムの無線バックホールノード)などを含むが、これに限定されない。基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、ピコセル基地局、スモールセル、中継局などであり得る。複数の基地局は、前述の1つまたは複数の技術、または将来の進化型ネットワークを使用してネットワークをサポートし得る。基地局は、1つまたは複数の共同サイトまたは非共同サイトの伝送受信ポイント(transmission reception point,TRP)を含み得る。あるいは、ネットワークデバイス102は、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network,CRAN)シナリオにおける無線コントローラ、中央ユニット(central unit,CU)、分散ユニット(distributed unit,DU)などであってもよい。以下では、説明のためにネットワークデバイス102が基地局である一例を使用する。複数のネットワークデバイス102は、同じタイプの基地局、または異なるタイプの基地局であってもよい。基地局は、端末デバイス101と通信を行ってもよいし、中継局を介して端末デバイス101と通信を行ってもよい。端末デバイス101は、異なる技術を使用した複数の基地局との通信をサポートしてもよい。例えば、端末デバイス101は、LTEネットワークをサポートする基地局との通信をサポートしてもよく、5Gネットワークをサポートする基地局との通信をサポートしてもよく、LTEネットワークをサポートする基地局と5Gネットワークをサポートする基地局との二重接続をサポートしてもよい。例えば、端末デバイス101は、無線ネットワークのRANノードにアクセスする。現在、RANノードのいくつかの例は、gNB、TRP、進化型ノードB(evolved Node B,eNB)、次世代進化型ノードB(next generation evolved Node B,LTE ng-eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller,RNC)、ノードB(NodeB,NB)、基地局コントローラ(base station controller,BSC)、基地トランシーバ局(base transceiver station,BTS)、ホームノードB(例えば、home evolved NodeB、またはhome Node B,HNB)、ベースバンドユニット(base band unit,BBU)、WiFiアクセスポイント(access point,AP)などである。
【0063】
図1に示されるシナリオでは、ネットワークデバイス102の電力消費を削減するために、シンボルシャットダウンなどの省エネ技術が通常使用され得る。シンボルシャットダウン中、端末デバイス101とネットワークデバイス102の間の正常な通信を確保するために、ネットワークデバイス102は、1つのサブフレームにおいて少なくとも4つのOFDMシンボルでCRSを送信する必要がある。これに基づいて、端末デバイス101の通信性能に影響を与えることなくネットワークデバイス102の電力消費をさらに削減する方法は、早急に解決されるべき問題である。
【0064】
前述の問題を解決するために、本出願の実施形態は、信号伝送方法を提供する。
図2は、本出願の一実施形態による信号伝送方法の概略フローチャートである。
図2に示されるように、本方法は、ネットワークデバイスによって実行されてもよく、またはネットワークデバイスの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)によって実行されてもよい。例えば、本方法はネットワークデバイスによって実行される。本方法は、以下のステップを含む。
【0065】
201.ネットワークデバイスは、ターゲットセルのN個のパラメータを取得し、N個のパラメータはターゲットセルのリアルタイムステータスを示し、Nは1以上の整数である。
【0066】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、ターゲットセルのN個のパラメータをリアルタイムで取得し得る。ネットワークデバイスによって取得されたN個のパラメータの各々は、ターゲットセルのリアルタイムステータス、例えば、負荷ステータスおよび/または性能ステータスを示し得る。1つの可能な実装形態では、ネットワークデバイスによって取得されたN個のパラメータは、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、ターゲットセル内の端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延などのパラメータのうちの1つまたは複数を含み得る。例えば、ネットワークデバイスは、ターゲットセルのダウンリンクサービス負荷を取得し得る、すなわち、ターゲットセルのダウンリンク物理リソースブロック(physical resource block,PRB)の利用レートが50%であると決定し得る。他の例では、ネットワークデバイスは、ターゲットセル内の接続モードの15台の端末デバイスを取得し得る。ターゲットセルは、複数のシナリオにおけるセルであってもよく、または以下で別々に説明される、複数のシナリオにおけるキャリアと呼ばれてもよいことに留意されたい。
【0067】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルは、シングルキャリアシナリオのセル(シングルキャリアセルとも呼ばれ得る)であり得、シングルキャリアセルは、ネットワークデバイスによってセクタに割り当てられたシングルキャリアである。
【0068】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルは、マルチキャリアシナリオにおけるプライマリキャリアセルはまたはセカンダリキャリアセルであり得る。キャリアアグリゲーション(carrier aggregation,CA)技術に基づいて、ネットワークデバイスは、1つのプライマリキャリアおよび少なくとも1つのセカンダリキャリアをセクタにおける端末デバイスに割り当てられ得る。プライマリキャリアセルは、ネットワークデバイスによってセクタにおける端末デバイスに割り当てられたキャリアであり、セカンダリキャリアセルは、ネットワークデバイスによってセクタにおける端末デバイスに割り当てられたキャリアである。
【0069】
202.ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定した後、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0070】
ターゲットセルのN個のパラメータを取得した後、ネットワークデバイスは、決定のためにN個のパラメータから1つまたは複数のパラメータを選択し得る。例えば、ネットワークデバイスは、N個のパラメータからパラメータを選択し、パラメータが対応する閾値以下であるかどうかを決定し得る。他の例では、ネットワークデバイスは、N個のパラメータから複数のパラメータを選択し、各選択されたパラメータが対応する閾値以下であるかどうかを決定し得る。ネットワークデバイスは、N個のパラメータの各々に対応する閾値を設定し、閾値は複数の方式で設定されてもよいことに留意されたい。1つの可能な実装形態では、ネットワークデバイスは、各パラメータに対応する閾値を予め設定し得る。他の可能な実装形態では、ネットワークデバイスは、ターゲットセル内の端末デバイスの指示情報に基づいて、各パラメータに対応する閾値を動的に設定し得る。他の可能な実装形態では、ネットワークデバイスは、ターゲットセルのリアルタイムステータスに基づいて、各パラメータに対応する閾値をさらに動的に設定し得る。
【0071】
加えて、上記閾値は特定の値であってもよい。例えば、パラメータは、ターゲットセル内の接続モードの端末デバイスの数量である。接続モードにある端末デバイスの数に対応する閾値が20であるとき、それは、ネットワークデバイスがパラメータの値の範囲または条件を設定することを示す。具体的には、ターゲットセル内の接続モードの端末デバイスの数量が0から20の範囲内にある場合には、パラメータが条件を満たすと決定されるか、またはターゲットセル内の接続モードの端末デバイスの数量が0から20の範囲を超えている場合には、パラメータが条件を満たさないと決定される。例えば、ターゲットセル内の接続モードの端末デバイスの数量が15であると決定したとき、ネットワークデバイスは、パラメータが条件を満たすと決定し、決定の次のステップに入り得る。
【0072】
N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定した場合、ネットワークデバイスは、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあるかどうかを決定する。他の可能な実装形態では、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定した場合、ネットワークデバイスは、ターゲットセルに接続モードの端末が存在するかどうかを決定し得る。
【0073】
接続モードの端末デバイスは、ネットワークデバイスへの無線リソース制御(radio resource control,RRC)接続を確立する端末デバイスであり、接続モードの端末デバイスのDRXサイクルは、DRXアクティブ期間およびDRXスリープ期間を含むことに留意されたい。したがって、この実施形態では、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあることは、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスがDRXスリープ期間内にあることとして理解され得る。同様に、ターゲットセル内の少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間にあることは、ターゲットセル内の接続モードの少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間にあることとして理解され得、ターゲットセルに接続モードの端末が存在しないことは、セルにおける端末がネットワークデバイスとのRRC接続を確立しないこととして理解され得る。詳細については後述されない。
【0074】
1つの可能な実装形態では、ネットワークデバイスは、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスのDRXサイクルを整列させ得る。具体的には、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスのDRXサイクルは等しい長さであり、接続モードのすべての端末デバイスのDRXサイクルは同じ開始時間および同じ終了時間を有する。すべての端末デバイスのDRXサイクルは整列されているが、異なる端末デバイスのDRXアクティブ期間の長さは同じであっても異なっていてもよいことに留意されたい。同様に、異なる端末デバイスのDRXスリープ期間の長さは同じであっても異なっていてもよい。例えば、端末デバイスA、B、およびCが同じターゲットセルに位置され、3つの端末デバイスのDRXサイクルがすべて20 msであり、整列していると想定されるとする。端末デバイスAのDRXアクティブ期間は5 msであり、端末デバイスBのDRXアクティブ期間は5 msであり、端末デバイスCのDRXアクティブ期間は10 msである。したがって、端末デバイスAのDRXスリープ期間は15 msであり、端末デバイスBのDRXスリープ期間は15 msであり、端末デバイスCのDRXスリープ期間は10 msである。ネットワークデバイスは、現在時間が3つの端末デバイスのDRXサイクルのどの段階にあるかを監視することによって、現在時間のステータスを決定し得る。瞬間0は、3つの端末デバイスのDRXサイクルの開始時間として使用される。現在時間が第4のmsである場合、ネットワークデバイスは、現在時間が端末デバイスA、B、およびCのDRXアクティブ期間に入ると決定し、ターゲットセルがDRXアクティブ期間に入ると決定し得る。現在時間が第8のmsである場合、ネットワークデバイスは、現在時間が端末デバイスCのDRXアクティブ期間に入ると決定し、ターゲットセルがDRXアクティブ期間に入ると決定し得る。現在時間が第15のmsである場合、ネットワークデバイスは、現在時間が端末デバイスA、B、およびCのDRXスリープ期間に入ると決定し、ターゲットセルがDRXスリープ期間に入ると決定し得る。したがって、ターゲットセル内の少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間にあると決定した場合、ネットワークデバイスは、ターゲットセルが現在時間にDRXアクティブ期間に入ると決定し得る。ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定した場合、ネットワークデバイスは、ターゲットセルが現在時間にDRXスリープ期間に入ると決定し得る。
【0075】
ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスのDRXサイクルが整列しているので(ターゲットセル内の接続モードの端末デバイスのDRXサイクルが整列されていなくても(すなわち、接続モードの異なる端末デバイスのDRXサイクルが異なる開始時間または異なる終了時間を有する)、ネットワークデバイスは、ターゲットセル内の接続モードのすべての端末デバイスが、すなわち、DRXアクティブ期間またはDRXスリープ期間にあるDRXサイクルのどの段階にあるかを依然として決定することができることに留意されたい)、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの接続モード時間領域情報(すなわち、ターゲットセルの特定のサブフレーム)のすべての端末デバイスのDRXサイクルのどの段階にあるか、すなわち、DRXアクティブ期間またはDRXスリープ期間にあるかを決定することができる。具体的には、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあることは、ターゲットセルのサブフレームがDRXスリープ期間にあることが理解され得る。同様に、ターゲットセル内の少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間にあることは、ターゲットセルのサブフレームがDRXアクティブ期間にあることが理解され得る。さらなる理解のために、以下では、
図3を参照してDRXサイクルについて説明する。
図3は、本出願の一実施形態によるDRXサイクルの概略図である。
図3に示されるように、描画を容易にするために、DRXサイクルが20 msであり、ターゲットセルが複数のサブフレームを含み、10個のサブフレームごとに1つのフレームを形成すると想定されるとする。複数のDRXサイクルでは、DRXアクティブ期間とDRXスリープ期間とが交互に現れる。したがって、ターゲットセルのいくつかのサブフレームはDRXアクティブ期間にあり、いくつかの他のサブフレームはDRXスリープ期間にある。
【0076】
図3に基づいて、ターゲットセルの複数のフレームにおいて、各フレームに含まれる10個のサブフレームのシーケンス番号はそれぞれ0から9であり、異なるシーケンス番号を伴うサブフレームは同じ信号または異なる信号を搬送し得ることがわかる。この実施形態におけるサブフレームは、非マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(multicast broadcast single frequency network,MBSFN)サブフレームの一例であることに留意されたい。1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、この実施形態におけるサブフレームは、FDDベースのダウンリンクサブフレームであってもよく、14個のOFDMシンボルまたは12個のOFDMシンボルを含んでもよい。他の可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、この実施形態におけるサブフレームは、TDDベースのダウンリンクサブフレームおよびTDDベースの特殊サブフレームであってもよく、14個のOFDMシンボルまたは12個のOFDMシンボルを含んでもよい。説明を容易にするために、以下の説明および添付の図面では、1つのサブフレームが14個のOFDMシンボルを含む一例が説明のために使用される。
【0077】
ターゲットセル内の少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間にあり(説明を簡単にするために、以下では略して、少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間に入ることと呼ばれる)、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にある場合(以下では略して、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間に入ることと呼ばれる)、ネットワークデバイスは、ターゲットセルのサブフレームにおいて異なるCRS処理を行う。ターゲットセルに接続モードの端末が存在しないときにネットワークデバイスによって行われるCRS処理は、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあるときにネットワークデバイスによって行われるCRS処理と同じであり得ることが理解され得る。したがって、以下では、説明のための一例として、ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあるときにネットワークデバイスによって行われるCRS処理を使用する。詳細については後述されない。理解を容易にするために、以下では、
図4を参照して、DRXサイクルにおける異なるCRS処理について説明する。
図4は、本出願の一実施形態によるターゲットセルのサブフレームの概略図である。
【0078】
サブフレームにおける14個のOFDMシンボル上で、いくつかのOFDMシンボル(OFDMシンボル周期性とも呼ばれ得る)は、port0のために構成されたCRS(port0、すなわちR0に対応するCRSとも呼ばれ得る)および/またはport1のために構成されたCRS(port1、すなわちR1に対応するCRSとも呼ばれ得る)を送信(搬送)するように構成され、OFDMシンボルはR0を送信するためのものであり、および/またはR1は第1のOFDMシンボルであることに留意されたい。加えて、いくつかの他のOFDMシンボルは、R0およびR1以外の他のCRS、例えば、port2のために構成されたCRS(すなわち、R2)およびport3のために構成されたCRS(すなわち、R3)を送信するように構成され、OFDMシンボルは、R0以外のCRSを送信するためのものであり、およびR1は第2のOFDMシンボルである。詳細については後述されない。
【0079】
ネットワークデバイスが、ターゲットセル内の少なくとも1つの端末デバイスがDRXアクティブ期間にあると決定したとき、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの各サブフレームでCRSを正常に送信する。ターゲットセルのために異なる数量のプロトコルポートが構成される場合、ネットワークデバイスがCRSを正常に送信するときに異なる対応する場合がある。
図4に示されるように、ターゲットセルのために2つのプロトコルポート、すなわち、port0およびport1が構成されると想定されるとする。DRXアクティブ期間に入られた後、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの各サブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信し得る。
【0080】
図4では、ターゲットセルのために2つのポートのみが構成される一例が説明のために使用され、本出願におけるターゲットセルのために構成されるポートの数量は限定されないことを理解されたい。例えば、ターゲットセルのために1つのプロトコルポート、すなわちport0、のみが代替的に構成されてもよい。DRXアクティブ期間に入られた後、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの各サブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボル上でR0を送信し得る。他の例では(
図5に示されるように、
図5は、本出願の一実施形態によるターゲットセルのサブフレームの他の概略図である)、ターゲットセルのために4つのポート、すなわち、port0、port1、port2、およびport3が構成されると想定されるとする。DRXアクティブ期間に入られた後、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの各サブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信し、2つの第2のOFDMシンボル上でR2およびR3を送信し得る。
【0081】
図4および
図5では、FDDベースのダウンリンクサブフレームのみが概略的な説明のための一例として使用されることをさらに理解されたい。あるいは、TDDベースのダウンリンクサブフレームおよびTDDベースの特殊サブフレームは、ターゲットセルのサブフレームであってもよい。ネットワークデバイスがTDDベースのダウンサブフレームにおいてCRSを正常に送信する場合については、ネットワークデバイスがFDDベースのダウンサブフレームにおいてCRSを正常に送信する前述の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。TDDベースの特殊サブフレームにおいてCRSを正常に送信するとき、ネットワークデバイスは、特殊サブフレームにおけるダウンリンクパイロットタイムスロット(downlink pilot time slot,DwPTS)においてのみCRSを送信することができ、DwPTSに含まれるOFDMシンボルの数量は、異なる特殊サブフレーム比で変化することに留意されたい。例えば、特殊サブフレーム比が0であるとき、特殊サブフレームにおけるDwPTSは3つのOFDMシンボルのみを含む。この場合、ターゲットセルのために2つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスは、最大で特殊サブフレームにおける1つの第1のOFDMシンボルにおいてR0およびR1を送信することができる。ターゲットセルのために4つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスは、特殊サブフレームにおける1つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信し、特殊サブフレームにける1つの第2のOFDMシンボル上でR2およびR3を送信することができる。他の例として、特殊サブフレーム比が1であるとき、特殊サブフレームにおけるDwPTSは9つのOFDMシンボルを含む。この場合、ターゲットセルのために2つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスは、最大で特殊サブフレームにおける3つの第1のOFDMシンボルにおいてR0およびR1を送信することができる。ターゲットセルのために4つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスは、最大で特殊サブフレームにおける3つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信し、特殊サブフレームにおける2つの第2のOFDMシンボル上でR2およびR3を送信することができる。他の例として、特殊サブフレーム比が4であるとき、特殊サブフレームにおけるDwPTSは12個のOFDMシンボルを含む。この場合、ターゲットセルのために2つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスは、最大で特殊サブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボルにおいてR0およびR1を送信することができる。ターゲットセルのために4つのポートが構成される場合、ネットワークデバイスは、最大で特殊サブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信し、特殊サブフレームにける2つの第2のOFDMシンボル上でR2およびR3を送信することができる。
【0082】
上記の説明に基づいて、DRXアクティブ期間が入力された後、ネットワークデバイスがターゲットセルのサブフレームにおいてCRSを正常に送信する様々な場合が表1に示される。
【0083】
【0084】
ターゲットセル内のすべての端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定すると、ネットワークデバイスはより少ないCRSを送信し得る。言い換えれば、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンする。第1のOFDMシンボルをシャットダウンすることは、ネットワークデバイスが第1のOFDMシンボル上でCRSを送信しないことを意味することが理解され得る。具体的には、ターゲットセルの第1のサブフレームは通常、ターゲットセルの各フレームにおけるサブフレームの一部であり、特定のシーケンス番号を伴うサブフレームである。第1のサブフレームは、FDDベースのダウンリンクサブフレームであってもよいし、TDDベースのダウンリンクサブフレームであってもよく、これについては以下で別々に説明される。
【0085】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、ターゲットセルの各フレームにおけるシーケンス番号が1、2、3、6、7、または8であるサブフレームについて、サブフレームにおけるいくつかのOFDMシンボル(例えば、第1のOFDMシンボルおよび第2のOFDMシンボル)はCRSを搬送し、いくつかの他のOFDMシンボルは他の信号を搬送する(ただし、他の信号を搬送するかどうかは実際には特定の通信要件に依存する)、すなわち、サブフレームは他の信号、例えばSIBメッセージまたはRARメッセージを搬送し得る。ネットワークデバイスは、シーケンス番号が1、2、3、6、7、または8であるサブフレームから、SIBメッセージおよび/またはRARメッセージを実際に搬送しないサブフレームをターゲットセルの第1のサブフレームとして選択し得る。
【0086】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、ターゲットセルの各フレームにおけるシーケンス番号が3、4、7、8、または9であるサブフレーム(すなわち、シーケンス番号が3、4、7、8、または9であるダウンリンクサブフレーム)について、サブフレームにおけるいくつかのOFDMシンボルはCRSを搬送し、いくつかの他のOFDMシンボルは他の信号、例えばSIBメッセージまたはRARメッセージを搬送する。ネットワークデバイスは、シーケンス番号が3、4、7、8、または9であるサブフレームから、SIBメッセージおよび/またはRARメッセージを実際に搬送しないサブフレームをターゲットセルの第1のサブフレームとして選択し得る。
【0087】
ターゲットセルの第1のサブフレームを決定した後、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信し得る。ネットワークデバイスは、複数の方式でより少ないCRSを送信し得、これについては
図6から
図9を参照して以下で説明される。
図6は、本出願の一実施形態による第1のサブフレームの概略図である。
図7は、本出願の一実施形態による第1のサブフレームの他の概略図である。
図8は、本出願の一実施形態による第1のサブフレームのさらに他の概略図である。
図9は、本出願の一実施形態による第1のサブフレームのまださらに他の概略図である。
【0088】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルであり、1つのport(port0)がターゲットセルのために構成されている場合、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つ(4、3、2、または1)の第1のOFDMシンボルをシャットダウンする、すなわち、第1のサブフレームにおいてR0を送信しないか、または1つ、2つ、もしくは3つの第1のOFDMシンボル上でR0を送信する(例えば、3つの第1のOFDMシンボルがシャットダウンされる、すなわち、R0が
図6における1つの第1のOFDMシンボルのみ上で送信される)。CRSが正常に送信される場合と比較して、1から4つのOFDMシンボル上のCRSがシャットダウンされ得る。
【0089】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルであり、2つのport(port0およびport1)がターゲットセルのために構成される場合、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンする、すなわち、第1のサブフレームにおいてR0およびR1を送信しないか、または1つ、2つ、もしくは3つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信する(例えば、3つの第1のOFDMシンボルがシャットダウンされ、すなわち、R0およびR1が
図7における1つの第1のOFDMシンボルのみで送信され、2つの第1のOFDMシンボルがシャットダウンされ、すなわち、R0およびR1が
図8における2つの第1のOFDMシンボルのみで送信され、1つの第1のOFDMシンボルがシャットダウンされ、すなわち、R0およびR1が
図9における3つの第1のOFDMシンボルのみで送信される)。CRSが正常に送信される場合と比較して、1から4つのOFDMシンボル上のCRSがシャットダウンされ得る。
【0090】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルであり、4つのport(port0、port1、port2、port3)がターゲットセルのために構成されている場合、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよび1つの第2のOFDMシンボルをシャットダウンする、すなわち、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいてCRSを送信しないか、または1つ、2つ、もしくは3つの第1のOFDMシンボル上のみでR0およびR1を送信し、1つの第2のOFDMシンボル上のみでR2およびR3を送信する。加えて、ターゲットセルのためにより多くのポート、例えば8つのportがさらに構成される場合、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよびいくつかの第2のOFDMシンボルをシャットダウンする。
【0091】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルであり、4つのport(port0、port1、port2、port3)がターゲットセルのために構成される場合、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよびすべての第2のOFDMシンボルをシャットダウンする、すなわち、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいてCRSを送信せず、または1つ、2つ、もしくは3つの第1のOFDMシンボル上のみでR0およびR1を送信し、R2およびR3を送信しない(ネットワークデバイスが第1のサブフレームにおける1つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信する場合、これは
図7に示される場合と同じであり得、ネットワークデバイスが第1のサブフレームにおける2つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信する場合、これは
図8に示される場合と同じであり得、ならびにネットワークデバイスが第1のサブフレームおける3つの第1のOFDMシンボル上でR0およびR1を送信する場合、これは
図9に示される場合と同じであり得る)。CRSが正常に送信される場合と比較して、3から6つのOFDMシンボル上のCRSがシャットダウンされ得る。加えて、ターゲットセルのためにより多くのport、例えば8つのportがさらに構成される場合、ネットワークデバイスはまた、第1のサブフレームにおける1つ、2つ、または3つの第1のOFDMシンボル上のみでR0およびR1を送信し、すなわち、ネットワークデバイスは、CRSを送信しないか、または第1のサブフレームにおいてR0およびR1のみを送信するが、R2、R3、および他のCRSを送信しない。
【0092】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルであり、第1のサブフレームがTDDベースのダウンリンクサブフレームである場合、FDDベースのダウンリンクサブフレームの構造はTDDベースのダウンリンクサブフレームの構造と同様であるため、ネットワークデバイスがTDDベースのダウンリンクサブフレームにおいてより少ないCRSを送信する関連説明については、前述の説明を参照されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。
【0093】
前述の説明に基づいて、DRXスリープ期間が入力された後、ネットワークデバイスがターゲットセルの第1のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信する様々な場合が表2に示される。
【0094】
【0095】
さらに、ターゲットセルのために1つまたは2つのportが構成される場合、ネットワークは、第1のサブフレーム以外のサブフレームにおいてCRSを正常に送信する。詳細については、表1の第の1行および第2の行の関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。ターゲットセルのために少なくとも3つのportが構成される場合、DRXスリープ期間に入られた後、ネットワークデバイスは、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信するだけでなく、ターゲットセルの第2のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信することもできる。ターゲットセルの第2のサブフレームは通常、ターゲットセルの各フレームにおけるサブフレームの一部を指し、特定のシーケンス番号を伴うサブフレームである。第2のサブフレームは、FDDベースのダウンサブフレームであってもよく、TDDベースのダウンサブフレームであってもよく、TDDベースの特殊サブフレームであってもよい。以下では、説明が別々に提供される。
【0096】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、ターゲットセルの各フレームにおけるシーケンス番号が4、5、または9であるサブフレームについて、サブフレームにおけるいくつかのOFDMシンボルはCRSを搬送し、いくつかの他のOFDMシンボルは他の信号を搬送する(他の信号を搬送するかどうかは実際には特定の通信要件に依存する)、すなわち、サブフレームは他の信号、例えば、ページングメッセージ、SIBメッセージまたはRARメッセージを搬送し得る。サブフレームにおけるいくつかのサブフレームは、POサブフレームとして予め設定され得る。例えば、シーケンス番号が4、5、または9であるサブフレームにおいて、シーケンス番号が4であるサブフレームは、サブフレームがページングメッセージを搬送することを示す、POサブフレームとして設定され得る。ネットワークデバイスは、非POサブフレームであり、シーケンス番号が4、5、または9であるサブフレームからSIBメッセージおよび/またはRARメッセージを実際に搬送しないサブフレームをターゲットセルの第2のサブフレームとして選択し得る。
【0097】
他の可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、ターゲットセルの各フレームにおいてシーケンス番号が1、5、または6であるサブフレーム(ダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームであり得る)について、サブフレームにおけるいくつかのOFDMシンボルはCRSを搬送するために使用され、いくつかの他のOFDMシンボルは他の信号、例えば、ページングメッセージ、SIBメッセージ、またはRARメッセージを搬送する。ネットワークデバイスは、非POサブフレームであり、シーケンス番号が1、5、または6であるサブフレームからSIBメッセージおよび/またはRARメッセージを実際に搬送しないサブフレームをターゲットセルの第2のサブフレームとして選択し得る。
【0098】
ターゲットセルの第2のサブフレームを決定した後、ネットワークデバイスは、第2のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信し得る。具体的には、ネットワークデバイスは、各第2のOFDMシンボルをシャットダウンし、ターゲットセルの第2のサブフレームにおいて第1のOFDMシンボルをシャットダウンしない。言い換えれば、ネットワークデバイスは、R0および/またはR1のみを正常に送信するが、第2のサブフレームにおいてR2およびR3などのCRSを送信しない。
【0099】
第2のサブフレームがFDDベースのダウンリンクサブフレームであるとき、ネットワークデバイスは、第2のサブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボル上のみでR0および/またはR1を送信するが、R2およびR3などのCRSは送信しないことが理解され得る。第2のサブフレームがTDDベースのダウンリンクサブフレームであるとき、ネットワークデバイスは、第2のサブフレームにおける4つの第1のOFDMシンボル上のみでR0および/またはR1を送信するが、R2およびR3などのCRSは送信しない。第2のサブフレームがTDDベースの特殊サブフレームであるとき、ネットワークデバイスは、第2のサブフレームにおける1つから4つの第1のOFDMシンボル上のみでR0および/またはR1を送信するが、R2およびR3などのCRSは送信しない。CRSが正常に送信される場合と比較して、ネットワークデバイスは、少なくとも1つのOFDMシンボル上でCRSをシャットダウンすることもできる。
【0100】
前述の説明に基づいて、DRXスリープ期間が入力された後、ネットワークデバイスがターゲットセルの第2のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信する様々な場合が表3に示される。
【0101】
【0102】
さらに、アイドルモードの端末デバイスおよびターゲットセルの隣接セルに位置される端末デバイス(隣接端末デバイスとも呼ばれ得る)は、ターゲットセルのRSRPを連続的に測定する。端末デバイスによるRSRP測定が影響されないことを確保するために、アイドルモードの端末デバイスおよび隣接する端末デバイスでCRS処理が別々に行われ得る。
【0103】
具体的には、ネットワークデバイスは、ターゲットセルおよび隣接セルを介して隣接端末デバイスに通知情報を送信し得、通知情報は、ターゲットセルの第3のサブフレームにおいてR0および/またはR1を受信するよう隣接端末デバイスに指示する(R0およびR1は、ターゲットセルのRSRPを測定するよう端末デバイスに指示し得る)。ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、第3のサブフレームは、シーケンス番号が0、4、5、または9であるサブフレームであり得る。ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、第3のサブフレームは、シーケンス番号が0、1、5、または6であるサブフレームであり得る。FDDベースのセルまたはTDDベースのセルでは、シーケンス番号が0であるサブフレームは、マスタ情報ブロック(Master Information Block,MIB)メッセージを搬送する必要がある。したがって、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が0であるサブフレームにおいてCRSを正常に送信する必要がある。CRSを正常に送信し、より少ないCRSを送信する前述の関連説明から、FDDベースのセルでは、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が4、5、または9であるサブフレームにおいて少なくともR0および/またはR1を正常に送信し、TDDベースのセルでは、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が1、5、または6であるサブフレームにおいて少なくともR0および/またはR1を正常に送信することがわかる。したがって、ネットワークデバイスは、少なくともR0および/またはR1が第3のサブフレームにおいて正常に送信されることを確保する。したがって、隣接端末デバイスは、ターゲットセルの第3のサブフレームにおいてR0および/またはR1を受信し得、それによってRSRP測定が影響されないことが確保される。
【0104】
同様に、アイドルモードの端末デバイスは、ターゲットセルの第3のサブフレームにおいてR0および/またはR1も受信し得、それによってRSRP測定が影響されないことが確保される。アイドルモードの端末デバイスと隣接端末デバイスの違いは、アイドルモードの端末デバイスが、ネットワークデバイスによって通知されることなく、ターゲットセルの第3のサブフレームにおいてR0および/またはR1を受信できることである。しかしながら、隣接端末デバイスは、ネットワークデバイスに事前に通知メッセージを送信するよう要求し、次いで、通知メッセージに基づいてターゲットセルの第3のサブフレームにおいてR0および/またはR1を受信する。通知メッセージは、特別なカモフラージュ情報を含み得る。例えば、通知メッセージは、ターゲットセルがMBSFNセルである(しかし、ターゲットセルは実際には正常セルである)ことを隣接端末デバイスに通知することができ、その結果、隣接端末デバイスはターゲットの第3のサブフレームにおいてR0および/またはR1を受信する。
【0105】
この実施形態では、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の各端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定した後、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。ターゲットセル内の各端末デバイスはDRXスリープ期間にあるので、ネットワークデバイスは、端末デバイスの通信性能に影響を与えることなく、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つのOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンする。したがって、従来のシンボルシャットダウン技術と比較して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイスの消費電力をさらに削減するために、端末デバイスの通信性能が確保されながら、より多くのOFDMシンボルがシャットダウンされることができる。
【0106】
図10は、本出願の一実施形態による信号伝送方法の他の概略フローチャートである。
図10に示されるように、本方法は、ネットワークデバイスによって行われてもよく、またはネットワークデバイスの構成要素(例えば、プロセッサ、チップ、またはチップシステム)によって行われてもよい。例えば、本方法はネットワークデバイスによって行われる。本方法は、以下のステップを含む。
【0107】
1001.ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータを取得し、パラメータはセカンダリキャリアセルのリアルタイムステータスを示し、Nは1以上の整数である。
【0108】
この実施形態では、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータをリアルタイムで取得し得、ネットワークデバイスによって取得されたN個のパラメータの各々は、セカンダリキャリアセルのリアルタイムステータス、例えば、負荷ステータスおよび性能ステータスを示し得る。1つの可能な実装形態では、ネットワークデバイスによって取得されたN個のパラメータは、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、セカンダリキャリアセルにおける端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延などのパラメータのうちの1つまたは複数を含み得る。
図11は、本出願の一実施形態によるマルチキャリアシナリオの概略図である。
図11に示されるように、この実施形態は、マルチキャリアシナリオに適用され得る。具体的には、CA技術に基づいて、ネットワークデバイスは、1つのプライマリキャリアおよび少なくとも1つのセカンダリキャリア(n個のセカンダリキャリアが
図11の一例として使用され、nは1以上の整数である)をセクタにおける端末デバイスに割り当て得る。セカンダリキャリアセルは、ネットワークデバイスによってセクタにおける端末デバイスに割り当てられたセカンダリキャリアである。
【0109】
1002.ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが予め設定された閾値以下であると決定した後、セカンダリキャリアセルのステータスを決定する。
【0110】
セカンダリキャリアセルのN個のパラメータを取得した後、ネットワークデバイスは、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であるかどうかを決定し得る。N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定した場合、次いでネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのステータスを決定する。具体的には、セカンダリキャリアセルは、第1の状態、第2の状態、および第3の状態の3つの状態を有する。第1の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないこと、すなわち、セカンダリキャリアセルはネットワークデバイスによって1つまたは複数の端末デバイスのために構成されているが、セカンダリキャリアセルはネットワークデバイスによってアクティブ化されていないことを意味する。第2の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されていないこと、すなわち、セカンダリキャリアセルはネットワークデバイスによっていずれの端末デバイスのためにも構成されていないことを意味する。第3の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていること、すなわち、セカンダリキャリアセルはネットワークデバイスによって1つまたは複数の端末デバイスのために構成され、セカンダリキャリアセルはネットワークデバイスによってアクティブ化されていることを意味する。
【0111】
1003.ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定した後、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0112】
セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないと決定すると、ネットワークデバイスはより少ないCRSを送信し得る。具体的には、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンする、すなわち、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいてR0および/またはR1を送信しないか、または1つ、2つ、または3つのOFDMシンボル上でR0およびR1を送信する。ターゲットセルの第1のサブフレームは通常、ターゲットセルの各フレームにおけるサブフレームの一部を指し、特定のシーケンス番号を伴うサブフレームである。第1のサブフレームは、以下で別々に説明される、複数の方式で決定され得る。
【0113】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルがFDDベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの各フレームにおいてシーケンス番号が1、2、3、4、5、6、7、8、または9であるサブフレームをセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームとして選択する。
【0114】
他の可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルがTDDベースのセルである場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの各フレームにおいてシーケンス番号が1、3、4、5、6、7、8、または9である(ダウンリンクサブフレームまたは特殊サブフレームであり得る)サブフレームをセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームとして選択する。
【0115】
セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームを決定した後、ネットワークデバイスは、第1のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信し得る。ネットワークデバイスがセカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信するという説明については、
図2に示される実施形態においてネットワークデバイスがターゲットセルの第1のサブフレームにおいてより少ないCRSを送信するという関連説明を参照されたい。本明細書では詳細は繰り返されない。
【0116】
加えて、ネットワークデバイスが、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないと決定したとき、FDDベースのセルまたはTDDベースのセルでは、シーケンス番号が0であるサブフレームがMIBメッセージを搬送する必要がある。したがって、ネットワークデバイスは、シーケンス番号が0であるサブフレームにおいてCRSを正常に送信する必要がある。
【0117】
1004.ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルが第2の状態にあると決定した後、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームにおいてCRSを送信しない。
【0118】
セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されていないと決定したとき、ネットワークデバイスはCRSを送信しない場合がある、すなわち、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームにおいてCRSを送信しない。セカンダリキャリアセルがFDDベースのセルである場合、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームは、シーケンス番号が0、1、2、3、4、5、6、7、8、および9であるサブフレームを含むことに留意されたい。セカンダリキャリアセルがTDDベースのセルである場合、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームは、シーケンス番号が0、1、3、4、5、6、7、8、および9であるサブフレームを含む。
【0119】
ステップ1003およびステップ1004は、この実施形態では選択的に実行されてもよいことが理解され得る。例えば、ステップ1003のみが行われる。他の例では、ステップ1004のみが行われる。他の例では、ステップ1003とステップ1004の両方が行われる。これは、本明細書では限定されない。
【0120】
さらに、セカンダリキャリアセルが第3の状態にあると決定したとき、ネットワークデバイスはセカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームにおいてCRSを正常に送信する。
【0121】
加えて、セカンダリキャリアセルのサブフレームは、他のダウンリンク信号を送信するためにさらに使用されてもよい。ネットワークデバイスの電力消費をさらに削減するために、セカンダリキャリアセルが異なる状態にあるとき、他のダウンリンク信号の送信は適切に削減され得、これについては以下で別々に説明される。
【0122】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルが第2の状態にあると決定した場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームにおいて沈黙を保つ。例えば、ネットワークデバイスは、すべてのサブフレームにおいて、同期チャネル(synchronization channel,SCH)、物理ブロードキャストチャネル(physical broadcast channel,PBCH)、PCFICH、PHICH、PDCCH、PDSCHなどを送信しない。
【0123】
他の可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定した場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームにおいてPCFICH、PHICH、PDCCH、およびPDSCHを送信しないが、SCHおよびPBCHを正常に送信する。
【0124】
他の可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルが第3の状態にある場合、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルのすべてのサブフレームにおいてPHICH、(セカンダリキャリアセルにおけるすべての端末デバイスによって使用される)共通PDCCH、ページングメッセージ、SIBメッセージ、およびRARメッセージを送信しないが、SCH、PBCH、PCFICH、(セカンダリキャリアセルにおいていくつかの端末デバイスに専用の)専用PDCCH、およびデータ信号を正常に送信する。
【0125】
この実施形態では、ネットワークデバイスが、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないと決定した後、ネットワークデバイスは、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。セカンダリキャリアセルが第1の状態にあるので、ネットワークデバイスは、端末デバイスの通信性能に影響を与えることなく、第1のサブフレームにおいて少なくとも1つのOFDMシンボル上のCRSをシャットダウンする。したがって、従来のシンボルシャットダウン技術と比較して、本出願の実施形態では、ネットワークデバイスの消費電力をさらに削減するために、端末デバイスの通信性能が確保されながら、より多くのOFDMシンボルがシャットダウンされることができる。
【0126】
上記は、本出願の実施形態で提供される信号伝送方法について詳細に説明している。以下では、本出願の実施形態で提供される通信装置を説明する。本出願の実施形態では、送信機能および受信機能を有するアンテナおよび無線周波数回路は、端末のトランシーバユニットと見なされてもよく、処理機能を有するプロセッサは、端末の処理ユニットと見なされてもよい。
図12は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
図12に示されるように、ネットワークデバイスは、トランシーバユニットおよび処理ユニット1202を含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバ機械、トランシーバ装置などと呼ばれる場合もある。処理ユニットはまた、プロセッサ、処理基板、処理モジュール、処理装置などと呼ばれてもよい。任意選択で、トランシーバユニットにある、受信機能を実装するように構成された構成要素が受信ユニット1201と見なされてもよく、トランシーバユニットにある、送信機能を実装するように構成された構成要素が送信ユニット1203と見なされてもよい。言い換えると、トランシーバユニットは、受信ユニット1201および送信ユニット1203を含む。トランシーバユニットは、時々、トランシーバ機械、トランシーバ、トランシーバ回路などと呼ばれる場合もある。受信ユニット1201は、時々、受信機械、受信機、受信回路などと呼ばれる場合もある。送信ユニット1203はまた、時々、送信機械、送信機、送信回路などと呼ばれる場合もある。トランシーバユニットは、
図2に示される実施形態におけるネットワークデバイスの送信動作および受信動作を実行するように構成され、処理ユニット1202は、
図2に示される実施形態におけるネットワークデバイスの送信動作および受信動作以外の動作を実行するように構成されることを理解されたい。
【0127】
具体的には、受信ユニット1201は、ターゲットセルのN個のパラメータを取得するように構成され、パラメータはターゲットセルのリアルタイムステータスを示し、Nは1以上の整数である。
【0128】
処理ユニット1202は、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であるかどうかを決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるかどうか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないかどうかを決定するように構成される。
【0129】
送信ユニット1203は、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードの端末が存在しないと決定した後、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンするように構成され、第1のOFDMシンボルは第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0130】
1つの可能な実装形態では、シャットダウンされる第1のOFDMシンボルの数量は、4、3、2、または1である。
【0131】
1つの可能な実装形態では、第1のポートに対応するCRSと第2のポートに対応するCRSの両方が、ターゲットセルのRSRPを測定するよう端末デバイスに指示する。
【0132】
1つの可能な実装形態では、処理ユニット1202は、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスがDRXスリープ期間にあると決定するようにさらに構成され、接続モードの各端末デバイスのDRXサイクルは同じ開始時間および同じ終了時間を有する。
【0133】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、送信ユニット1203は、ターゲットセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよび各第2のOFDMシンボルをシャットダウンするようにさらに構成され、各第2のOFDMシンボルは、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを搬送する。
【0134】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、第1のサブフレームのシーケンス番号は1、2、3、6、7、または8であり、第1のサブフレームはSIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない。
【0135】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、第1のサブフレームのシーケンス番号は3、4、7、8、または9であり、第1のサブフレームはSIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない。
【0136】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、送信ユニット1203は、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、ターゲットセル内の接続モードの各端末デバイスが不連続受信DRXスリープ期間にあるか、またはターゲットセルに接続モードにある端末が存在しないと決定した後、ターゲットセルの第2のサブフレームにおいて各第2のOFDMシンボルをシャットダウンし、第1のOFDMシンボルのシャットダウンをスキップするようにさらに構成される。
【0137】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、第2のサブフレームのシーケンス番号は4、5、または9であり、第2のサブフレームは非POサブフレームであり、SIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない。
【0138】
1つの可能な実装形態では、ターゲットセルがTDDベースのセルである場合、第2のサブフレームのシーケンス番号は1、5、または6であり、第2のサブフレームは非POサブフレームであり、SIBメッセージおよび/またはRARメッセージを搬送しない。
【0139】
1つの可能な実装形態では、送信ユニット1203は、ターゲットセルの隣接セルに位置される端末デバイスに通知情報を送信するようにさらに構成され、通知情報は、ターゲットセルの第3のサブフレームにおける第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを受信する隣接セルにおける端末デバイスを示す。ターゲットセルがFDDベースのセルである場合、第3のサブフレームのシーケンス番号は0、4、5、もしくは9であり、またはターゲットセルがTDDベースのセルである場合、第3のサブフレームのシーケンス番号は0、1、5、もしくは6である。
【0140】
1つの可能な実装形態では、第1のポートはport0であり、第2のポートはport1である。
【0141】
1つの可能な実装形態では、N個のパラメータは、以下のうちの1つまたは複数を含む、すなわち、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延である。
【0142】
図13は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の他の概略図である。
図13に示されるように、ネットワークデバイスは、トランシーバユニットおよび処理ユニット1302を含む。トランシーバユニットは、トランシーバ、トランシーバ機械、トランシーバ装置などと呼ばれる場合もある。処理ユニットはまた、プロセッサ、処理基板、処理モジュール、処理装置などと呼ばれてもよい。任意選択で、トランシーバユニットにある、受信機能を実装するように構成された構成要素が受信ユニット1301と見なされてもよく、トランシーバユニットにある、送信機能を実装するように構成された構成要素が送信ユニット1303と見なされてもよい。言い換えると、トランシーバユニットは、受信ユニット1301および送信ユニット1303を含む。トランシーバユニットは、時々、トランシーバ機械、トランシーバ、トランシーバ回路などと呼ばれる場合もある。受信ユニット1301は、時々、受信機械、受信機、受信回路などと呼ばれる場合もある。送信ユニット1303はまた、時々、送信機械、送信機、送信回路などと呼ばれる場合もある。トランシーバユニットは、
図2に示される実施形態におけるネットワークデバイスの送信動作および受信動作を実行するように構成され、処理ユニット1302は、
図10に示される実施形態におけるネットワークデバイスの送信動作および受信動作以外の動作を実行するように構成されることを理解されたい。
【0143】
具体的には、受信ユニット1301は、セカンダリキャリアセルのN個のパラメータを取得するように構成され、パラメータはセカンダリキャリアセルのリアルタイムステータスを示し、Nは1以上の整数である。
【0144】
処理ユニット1302は、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であるかどうか決定し、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあるかどうか決定するように構成される。
【0145】
送信ユニット1303は、N個のパラメータのうちの少なくとも1つが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定した後、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルをシャットダウンするように構成され、第1のOFDMシンボルは、第1のポートおよび/または第2のポートに対応するCRSを搬送する。
【0146】
1つの可能な実装形態では、シャットダウンされる第1のOFDMシンボルの数量は、4、3、2、または1である。
【0147】
1つの可能な実装形態では、第1のポートに対応するCRSと第2のポートに対応するCRSの両方が、セカンダリキャリアセルのRSRPを測定するよう端末デバイスに指示する。
【0148】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルのために少なくとも3つのポートが構成される場合、送信ユニット1303は、セカンダリキャリアセルの第1のサブフレームにおいて少なくとも1つの第1のOFDMシンボルおよび各第2のOFDMシンボルをシャットダウンするようにさらに構成され、各第2のOFDMシンボルは、第1のポートおよび第2のポート以外のポートに対応するCRSを搬送する。
【0149】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルがFDDベースのセルである場合、第1のサブフレームのシーケンス番号は1、2、3、4、5、6、7、8、または9である。
【0150】
1つの可能な実装形態では、セカンダリキャリアセルがTDDベースのセルである場合、第1のサブフレームのシーケンス番号は1、3、4、5、6、7、8、または9である。
【0151】
1つの可能な実装形態では、送信ユニット1303は、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第2の状態にあると決定した場合、セカンダリキャリアセルの各サブフレームにおいて沈黙を保つようにさらに構成される。
【0152】
1つの可能な実装形態では、送信ユニット1303は、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第1の状態にあると決定した場合、セカンダリキャリアセルの各サブフレームにおいて物理制御フォーマットインジケータチャネルPCFICH、物理HARQインジケータチャネルPHICH、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、および物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHを送信することをスキップするようにさらに構成される。
【0153】
1つの可能な実装形態では、送信ユニット1303は、少なくとも1つのパラメータが対応する閾値以下であると決定し、セカンダリキャリアセルが第3の状態にあると決定した場合、セカンダリキャリアセルの各サブフレームにおいてPHICH、共通PDCCH、ページングメッセージ、SIBメッセージ、およびRARメッセージを送信することをスキップするようにさらに構成される。
【0154】
1つの可能な実装形態では、第1の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていないことである。
【0155】
1つの可能な実装形態では、第2の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されていないことである。
【0156】
1つの可能な実装形態では、第3の状態は、セカンダリキャリアセルが端末デバイスのために構成されており、アクティブ化されていることである。
【0157】
1つの可能な実装形態では、第1のポートはport0であり、第2のポートはport1である。
【0158】
1つの可能な実装形態では、N個のパラメータは、以下のうちの1つまたは複数を含む、すなわち、アップリンクサービス負荷、ダウンリンクサービス負荷、端末デバイスの数量、情報伝送レート、および情報伝送遅延である。
【0159】
図14は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造のさらに他の概略図である。
図14に示されるように、ネットワークデバイス1400は、
図1に示されるシステムにおいて使用されてもよく、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実行する。説明を容易にするため、
図14は、ネットワークデバイスの主要な構成要素のみを示す。
図14に示されるように、ネットワークデバイス1400は、プロセッサ、メモリ、制御回路、アンテナ、および入力/出力装置を含む。プロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理し、ネットワークデバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように主に構成される。例えば、プロセッサは、例えば、ウェイクアップ信号の使用閾値を受信し、使用閾値およびeDRXサイクルに基づいて、ウェイクアップ信号をリッスンするかどうかを決定するなど、前述の方法実施形態において説明された動作を実行する際にネットワークデバイスをサポートするように構成される。メモリは、ソフトウェアプログラムおよびデータを記憶するように、例えば、前述の実施形態において説明されたウェイクアップ信号の使用閾値などを記憶するように主に構成される。制御回路は、主に、ベースバンド信号および無線周波数信号を変換し、無線周波数信号を処理するように構成される。制御回路とアンテナの組み合わせは、トランシーバとも呼ばれることがあり、電磁波形態の無線周波数信号を送信/受信するように主に構成される。タッチスクリーン、ディスプレイ、またはキーボードなどの入力/出力装置は主に、ユーザによって入力されるデータを受け取り、ユーザに向けてデータを出力するように構成される。
【0160】
ネットワークデバイスの電源が投入された後、プロセッサは、記憶ユニットにおいてソフトウェアプログラムを読み取り、ソフトウェアプログラムの命令を解釈および実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理し得る。プロセッサは、データが無線送信される必要がある場合に、送信されるべきデータに対してベースバンド処理を行い、その後、無線周波数回路にベースバンド信号を出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次いで、アンテナを介して電磁波形態の無線周波数信号を外部へ送信する。ネットワークデバイスにデータが送信されると、無線周波数回路は、アンテナを介して無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号に変換して、プロセッサにベースバンド信号を出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、データを処理する。
【0161】
当業者であれば、説明を容易にするために、
図14が、ただ1つのメモリと、ただ1つのプロセッサとを示していることを理解し得る。実際のネットワークデバイスでは、複数のプロセッサおよび複数のメモリが存在し得る。メモリは、記憶媒体、記憶デバイスなどと呼ばれることもある。これは本出願のこの実施形態では限定されない。
【0162】
任意選択の実装形態では、プロセッサは、ベースバンドプロセッサおよび/または中央処理ユニットを含んでもよい。ベースバンドプロセッサは、通信プロトコルおよび通信データを処理するように、主に構成される。中央処理ユニットは、ネットワークデバイス全体を制御し、ソフトウェアプログラムを実行し、ソフトウェアプログラムのデータを処理するように、主に構成される。ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットの機能は、
図14におけるプロセッサに統合されてもよい。当業者は、ベースバンドプロセッサおよび中央処理ユニットがそれぞれ独立したプロセッサであってもよく、バス技術などの技術を使用して相互接続されることを理解し得る。当業者なら、様々なネットワーク規格に適応するためにネットワークデバイスが複数のベースバンドプロセッサを含み得、ネットワークデバイスの処理能力を高めるためにネットワークデバイスが複数の中央処理ユニットを含み得、ネットワークデバイスの構成要素が様々なバスを通じて接続され得ることを理解し得る。ベースバンドプロセッサはまた、ベースバンド処理回路またはベースバンド処理チップとして表現される場合もある。中央処理ユニットは、あるいは、中央処理回路または中央処理チップと表現されてもよい。通信プロトコルおよび通信データを処理する機能は、プロセッサに組み込まれてもよく、またはソフトウェアプログラムの形態で記憶ユニットに記憶されてもよく、およびプロセッサはソフトウェアプログラムを実行してベースバンド処理機能を実施する。
【0163】
本出願のこの実施形態では、トランシーバ機能を有するアンテナおよび制御回路は、例えば、前述の受信機能および送信機能を実行する際にネットワークデバイスをサポートするように構成された、ネットワークデバイス1400のトランシーバ1401と見なされてもよい。処理機能を有するプロセッサは、ネットワークデバイス1400のプロセッサ1402と見なされる。
図14に示されるように、ネットワークデバイス1400は、トランシーバ1401およびプロセッサ1402を含む。トランシーバはまた、トランシーバ、トランシーバ装置などと呼ばれてもよい。任意選択で、トランシーバ1401にある、受信機能を実装するように構成された構成要素が受信ユニットと見なされてもよく、トランシーバ1401にある、送信機能を実装するように構成された構成要素が送信ユニットと見なされてもよい。言い換えると、トランシーバ1401は、受信ユニットおよび送信ユニットを含む。受信ユニットはまた、受信機、入力インターフェース、受信回路などと呼ばれてもよい。送信ユニットは、送信機械、送信機、送信回路などと呼ばれてもよい。
【0164】
プロセッサ1402は、メモリに記憶された命令を実行し、信号を受信および/または信号を送信するためにトランシーバ1401を制御して、前述の方法実施形態におけるネットワークデバイスの機能を実施するように構成されてもよい。一実装形態では、トランシーバ1401の機能は、トランシーバ回路または専用トランシーバチップを使用して実施されると見なされ得る。
【0165】
本出願の一実施形態は、
図2または
図10に示される実施形態の方法を実行するように構成された、プロセッサにさらに関する。
【0166】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラムにさらに関する。プロセッサによって実行されると、プログラムは、
図2または
図10に示される実施形態の方法を行うように構成される。
【0167】
本出願の一実施形態は、コンピュータプログラム製品にさらに関する。プログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含む。プログラムコードが通信ユニットおよび処理ユニット、またはトランシーバおよび通信装置(例えば、ネットワークデバイス)のプロセッサによって実行されると、通信デバイスは、
図2または
図10に示される実施形態における方法を行うことが可能にされる。
【0168】
本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体にさらに関する。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラムまたは命令を記憶し、コンピュータプログラムまたは命令は、通信装置(例えば、ネットワークデバイス)が
図2または
図10に示される実施形態の方法を行うことを可能にする。
【0169】
簡便で、簡単な説明のために、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法実施形態の対応するプロセスを参照されたく、本明細書では詳細は再び説明されないことが、当業者によって明確に理解され得る。
【0170】
本出願において提供されるいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法が他のやり方で実装されることもできることを理解されたい。例えば、説明されている装置実施形態は一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は論理的な機能分割にすぎず、実際の実装では他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素が組み合わされるか、または他のシステムに統合されてもよく、またはいくつかの機能は無視されてもよく、または行われなくてもよい。加えて、表示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、または他の形態で実装されてよい。
【0171】
別々の部分として説明されるユニットは、物理的に別個であっても、なくてもよく、ユニットとして表示される部分は、物理ユニットであっても、なくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットの一部またはすべては、この実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0172】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよく、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0173】
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策の本質、または先行技術に寄与する部分、または技術的解決策のすべてあるいは一部は、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で説明された方法のステップの全部または一部を行うようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスであり得る)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM,Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM,Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
【符号の説明】
【0174】
101 端末デバイス
102 ネットワークデバイス
1201 受信ユニット
1202 処理ユニット
1203 送信ユニット
1301 受信ユニット
1302 処理ユニット
1303 送信ユニット
1400 ネットワークデバイス
1401 トランシーバ
1402 プロセッサ