(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】拡張ディスカバリ手順のための方法および端末デバイス
(51)【国際特許分類】
H04W 8/00 20090101AFI20240912BHJP
H04W 40/02 20090101ALI20240912BHJP
H04W 88/04 20090101ALI20240912BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240912BHJP
【FI】
H04W8/00 110
H04W40/02 110
H04W88/04
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2023517870
(86)(22)【出願日】2021-08-30
(86)【国際出願番号】 CN2021115357
(87)【国際公開番号】W WO2022057605
(87)【国際公開日】2022-03-24
【審査請求日】2023-05-26
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/116353
(32)【優先日】2020-09-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】オーシノ, アントニーノ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, チャン
(72)【発明者】
【氏名】ワン, ミン
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】Intel Corporation,Characteristics of L2 and L3-based Sidelink Relaying[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2006718,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2006718.zip>,2020年08月07日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Discussion on relay initiation and relay UE (re-)selection[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2006736,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2006736.zip>,2020年08月07日
【文献】Samsung Electronics,Sidelink relay discovery model and procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2006969,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2006969.zip>,2020年08月07日
【文献】MediaTek Inc.,Scenarios and Assumptions on Sidelink Relay[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2006570,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2006570.zip>,2020年08月07日
【文献】CATT,Discovery Procedure and Connection Setup Procedure in NR Sidelink[online],3GPP TSG RAN WG2 #103bis R2-1813731,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_103bis/Docs/R2-1813731.zip>,2018年09月28日
【文献】MediaTek Inc.,Initiation of relaying operation[online],3GPP TSG RAN WG2 #111-e R2-2006573,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_111-e/Docs/R2-2006573.zip>,2020年08月07日
【文献】Ericsson,Remaining aspects for relay selection and reselection[online],3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2009229,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2009229.zip>,2020年10月22日
【文献】Ericsson,Remaining aspects for discovery[online],3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2009228,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2009228.zip>,2020年10月22日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Discussion on relay initiation and relay UE (re-)selection[online],3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2009029,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2009029.zip>,2020年10月23日
【文献】ZTE Corporation, Sanechips,Discussion on Sidelink relay discovery[online],3GPP TSG RAN WG2 #112-e R2-2009032,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_112-e/Docs/R2-2009032.zip>,2020年10月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端末デバイスにおける方法(300)であって、
第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信すること(310)を含み、
前記第1のメッセージが、前記第1の端末デバイスに関連する
第1のコネクティビティ関係情報
を含み、
前記第1のコネクティビティ関係情報は、
前記第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、
前記第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、
前記第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
前記PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、あるいは
前記第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示を含む、方法(300)。
【請求項2】
前記第1のメッセージが、前記第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、
第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、あるいは
第1のロケーションまたはモビリティ関連情報
のうちの1つまたは複数を更に含んでいる、請求項1に記載の方法(300)。
【請求項3】
前記第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、前記第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのサービス品質(QoS)プロファイルを含む、請求項2に記載の方法(300)。
【請求項4】
前記第2の端末デバイスから、前記第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信することをさらに含み、
前記第2のメッセージが、前記第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、
識別子情報、
第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、
第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは、
第2のコネクティビティ関係情報
のうちの1つまたは複数を含んでいる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項5】
前記識別子情報が、前記第2の端末デバイスのグローバル識別子、前記第2の端末デバイスの一時識別子、および/または前記第2の端末デバイスが前記第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される前記第2
の端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含む、請求項4に記載の方法(300)。
【請求項6】
前記第2のコネクティビティ関係情報は、
前記第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、
前記第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、
前記第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、
前記PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
前記PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、
前記第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、
前記第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数
を含む、請求項
4又5
に記載の方法(300)。
【請求項7】
少なくとも前記第2のメッセージに基づいて、前記第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、
リレー候補の前記セットから、前記第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、前記第2の端末デバイスを、前記第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、前記第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは前記第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、
前記第2の端末デバイスを介した、前記第1の端末デバイスから前記ネットワークノードまたは前記第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することと
をさらに含む、請求項
4から6のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項8】
第1の端末デバイスにおける方法(300)であって、
第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信すること(310)と、
前記第2の端末デバイスから、前記第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信することと、を含み、
前記第1のメッセージが、前記第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、
第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、
第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは、
第1のコネクティビティ関係情報
のうちの1つまたは複数を含み、
前記第2のメッセージが、前記第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、
識別子情報、
第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、
第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは、
第2のコネクティビティ関係情報
のうちの1つまたは複数を含み、
当該方法が、
少なくとも前記第2のメッセージに基づいて、前記第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、
リレー候補の前記セットから、前記第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、前記第2の端末デバイスを、前記第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、前記第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは前記第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、
前記第2の端末デバイスを介した、前記第1の端末デバイスから前記ネットワークノードまたは前記第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することと、
前記リレー経路の失敗に応答して、リレー候補の前記セットから、前記第1の端末デバイスと前記ネットワークノードまたは前記第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、前記第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、
前記第4の端末デバイスを介した、前記第1の端末デバイスから前記ネットワークノードまたは前記第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することと
をさらに含む
、方法(300)。
【請求項9】
第1の端末デバイスにおける方法(300)であって、
第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信すること(310)と、
前記第2の端末デバイスから、前記第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信することと、を含み、
前記第1のメッセージが、前記第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、
第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、
第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは、
第1のコネクティビティ関係情報
のうちの1つまたは複数を含み、
前記第2のメッセージが、前記第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、
識別子情報、
第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、
第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは、
第2のコネクティビティ関係情報
のうちの1つまたは複数を含み、
当該方法が、
少なくとも前記第2のメッセージに基づいて、前記第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、
リレー候補の前記セットから、前記第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、前記第2の端末デバイスを、前記第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、前記第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは前記第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、
前記第2の端末デバイスを介した、前記第1の端末デバイスから前記ネットワークノードまたは前記第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することと、
前記セット中のすべての前記リレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、前記サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動すること
をさらに含む
、方法(300)。
【請求項10】
前記第1のメッセージは、前記第2の端末デバイスが前記第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、
あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでおり、前記第2のメッセージが前記PC5リンクまたは前記Uuリンクについての測定報告をさらに含んでいる、請求項
7から9のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項11】
前記第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは前記第1のコネクティビティ関係情報が、前記第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または前記第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれる、請求項
2、3または請求項2を引用する場合の4から10のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項12】
前記第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは前記第2のコネクティビティ関係情報が、前記第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または前記第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれる、請求項
4から10のいずれか一項に記載の方法(300)。
【請求項13】
第2の端末デバイスにおける方法(400)であって、
第1の端末デバイスから、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを受信すること(410)を含み、
前記第1のメッセージが、前記第1の端末デバイスに関連する第1のコネクティビティ関係情
報を含
み、
前記第1のコネクティビティ関係情報は、
前記第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、
前記第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、
前記第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
前記PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、あるいは
前記第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示を含む、方法(400)。
【請求項14】
トランシーバ(710)と、プロセッサ(720)と、メモリ(730)とを備える第1の端末デバイス(700)であって、前記メモリ(730)が、前記プロセッサ(720)によって実行可能な命令を備え、それにより、前記第1の端末デバイス(700)が、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法を実施するように動作可能である、第1の端末デバイス(700)。
【請求項15】
トランシーバ(910)と、プロセッサ(920)と、メモリ(930)とを備える第2の端末デバイス(900)であって、前記メモリ(930)が、前記プロセッサ(920)によって実行可能な命令を備え、それにより、前記第2の端末デバイス(900)が、請求項13に記載の方法を実施するように動作可能である、第2の端末デバイス(900)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術に関し、より詳細には、拡張ディスカバリ手順のための方法および端末デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)リリース14およびリリース15では、車両、歩行者、およびインフラストラクチャ間の直接通信の任意の組合せを含む、V2X(Vehicle-to-Everything)通信をサポートするために、D2D(Device-to-Device)通信が拡張された。V2X通信は、利用可能なときに、ネットワークインフラストラクチャを利用し得るが、少なくとも基本的なV2Xコネクティビティが、ネットワークインフラストラクチャのカバレッジの欠如の場合でも可能であるべきである。
【0003】
図1は、Long Term Evolution(LTE)ベースネットワークインフラストラクチャを用いたV2Xシナリオを示す。LTEベースV2Xインターフェースを提供することは、LTEの規模の経済により、経済的に有利であり得、専用V2X技術(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11p)を使用することと比較して、ネットワークインフラストラクチャとの(V2I(Vehicle-to-Infrastructure)/ネットワーク、またはV2I/N)、歩行者との(V2P(Vehicle-to-Pedestrian)、またはV2P)、および他の車両との(V2V(Vehicle-to-Vehicle)、またはV2V)通信の間のより緊密な統合を可能にし得る。
【0004】
V2X通信は、非安全情報および/または安全情報を搬送し得る。アプリケーションおよび/またはサービスは、たとえば、レイテンシ、信頼性、データレートなどに関して、特定の要件セットに関連し得る。以下を含む、V2Xについて規定されたいくつかの異なる使用事例がある。
- V2V:(Uuとして知られる)セルラインターフェースを介した、または(PC5として知られる)サイドリンクインターフェースを介したのいずれかの、車両間のLTEベース通信をカバーする、
- V2P:Uuまたはサイドリンク(PC5)のいずれかを介した、車両と、個人によって携帯されるデバイス(たとえば歩行者、サイクリスト、運転者または乗客によって携帯されるハンドヘルド端末)との間のLTEベース通信をカバーする、および
- V2I/N:車両と路側ユニット(RSU)またはネットワークとの間のLTEベース通信をカバーする。RSUは、サイドリンク(PC5)を介してまたはUuを介してV2X対応ユーザ機器(UE)と通信する、輸送インフラストラクチャエンティティ(たとえば、速度通知を送信するエンティティ)である。V2Nの場合、通信はUuを介して実施される。
【0005】
3GPPシステムアーキテクチャ1(SA1)ワーキンググループは、V2Xの拡張に関する将来の研究における将来のV2Xサービス(FS_eV2X)のための新しいサービス要件を完成した。SA1ワーキンググループは、第5世代(5G)システム、すなわち、LTEおよび新無線(New Radio:NR)において使用されることになる高度V2Xサービスについて、25個の使用事例を識別した。これらの使用事例は、4つの使用事例グループ、すなわち、車両隊列走行、拡張されたセンサー、高度運転、およびリモート運転にカテゴリー分類される。サイドリンクを介した直接ユニキャスト送信が、隊列走行、協調運転、動的ライドシェアリングなど、いくつか使用事例において必要とされることになる。これらの高度適用例の場合、必要とされるデータレート、容量、信頼性、レイテンシ、通信範囲、および速度を満たすための予想される要件は、より厳重である。各使用事例グループについての統合された要件は、3GPP技術報告(TR)22.886、V16.2.0に取り込まれている。
【0006】
3GPPリリース17では、国家安全保障および公共安全(NSPS:National Security and Public Safety)が、リリース16におけるすでに開発されたNRサイドリンク特徴から恩恵を受けることができる、1つの重要な使用事例であると見なされる。したがって、3GPPが、NRリリース16サイドリンクをベースラインとして取り入れる、NSPS使用事例に関係する拡張を指定することになる可能性が最も高い。その上、いくつかのシナリオでは、屋内消火、森林消火、地震救助、海難救助など、NSPSサービスは、たとえば、インフラストラクチャが(部分的に)破壊されたかまたは利用可能でないとき、部分的なネットワークカバレッジを伴って、さらにはネットワークカバレッジを伴わずに動作する必要がある。したがって、カバレッジ拡張は、UEとセルラネットワークとの間で通信されるNSPSサービスと、サイドリンクを介してUE間で通信されるNSPSサービスの両方について、NSPSサービスのための重要なイネーブラである。リリース17では、セルラカバレッジ拡張のためのUE-ネットワークリレーと、サイドリンクカバレッジ拡張のためのUE-UEリレーの両方を含む、サイドリンクベース通信についてのカバレッジ拡張をさらに検討することを目的とする、NRサイドリンクリレーに関する新しい研究アイテム説明(SID)(RP-193253)がローンチされた。
【0007】
サイドリンク送信は、ソースレイヤ1(L1)/レイヤ2(L2)識別子(ID)と、宛先L1/L2 IDとに関連する。サイドリンクユニキャスト送信の場合、ソースL1/L2 IDは、ピアUEについての宛先L1/L2 IDであることになる、サービスタイプおよび/または送信機UE IDを表す。サイドリンクユニキャストリンクが、ソースL1/L2 IDと宛先L1/L2 IDの組合せによって識別される。サイドリンクグループキャスト送信の場合、ソースL1/L2 IDは、送信機UE IDを表し、宛先L1/L2 IDは、上位レイヤによって提供されたグループ識別子、またはサービスタイプを表す。サイドリンクブロードキャスト送信の場合、ソースL1/L2 IDは送信機UE IDを表し、宛先L1/L2 IDはサービスタイプを表す。接続されたUEは、UEのサービングセルまたはネットワークノードに宛先L2 IDを報告することになる。
【発明の概要】
【0008】
その全体が参照により本明細書に組み込まれる、TR23.752、V0.3.0のセクション6.1において説明されるように、NRリリース17のために研究されているディスカバリ手順は、TR23.752のセクション6.1.2において詳述されるような、許可およびプロビジョン、告知および監視手順、ならびにディスカバリ手順を含む、5Gコア(5GC)アーキテクチャに基づく。エボルブドパケットシステム(EPS)において、近傍サービス(ProSe)直接ディスカバリの2つのタイプ、すなわち、オープンおよび制限付きがある。オープンディスカバリは、発見されているUEからの必要とされる明示的パーミッションがない場合に起こるが、制限付きディスカバリは、発見されているUEからの明示的パーミッションを用いてのみ行われる。その上、EPSにおいて、ProSe直接ディスカバリについての2つのモデル、すなわち、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、TS23.303、V16.0.0のセクション5.3.1.2において規定されているモデルAおよびモデルBがある。
【0009】
UEに対する直接ディスカバリ許可およびプロビジョンについて、アプリケーション機能(AF)が、ネットワーク公開機能(NEF)を介してポリシ制御機能(PCF)にグループ情報および/またはサービス情報を提供することができることと、PCFは、AFからの受信された情報に従ってUEに許可を提供することができることとが予想される。TS23.287、V16.3.0のセクション6.2.2および6.2.5における許可およびプロビジョン手順が、少なくとも以下の設定を提供するために再使用される。
1) PCFに(またはNEFを介して)送られるAF要求が、以下の情報を含んでいる。
- PC5インターフェースを介して直接発見されるべきサービス情報(サービス情報は、たとえば、アプリケーション識別子を含んでいることがある)、
- PC5インターフェースを介して直接発見されるべきグループ情報(たとえば、外部グループ識別子)、
- モデルAの場合、告知および監視方向ごとの情報、またはモデルBの場合、発見側UE(discoverer UE)および被発見側UE(discoveree UE)ごとの情報、
- エリア情報、たとえば、地理情報(経度/緯度、郵便番号など)。
2) PCFからのUEに対するプロビジョンは、AFから受信された情報およびローカルポリシに基づく、以下の情報を含んでいる。
- PC5インターフェースを介して直接発見されるべきサービス情報(サービス情報は、たとえば、アプリケーション識別子を含んでいることがある)、
- PC5インターフェースを介して直接発見されるべきグループ情報(たとえば、外部グループ識別子)、
- PC5インターフェースを介した直接ディスカバリのために使用されるエリア情報(エリア情報は、地理的トラッキングエリア(TA)リストであり得、PCFが、AFによって提供されたエリア情報をTAのリストにマッピングすることが予想される)、
- PC5を介した直接ディスカバリのために使用されるセキュリティパラメータ。
【0010】
アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)が、UEが、許可されたエリア情報に基づいて直接ディスカバリを使用することを許可されたと決定した場合、AMFは、UEについてのN2確立中に、対応する次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)に、UEが、PC5インターフェースを介した直接ディスカバリを使用することを許可されたことを指示する。
【0011】
図2は、ディスカバリ手順の一例を示す。2.0において、ユーザは、アプリケーションレイヤ機構を使用して、ProSe直接ディスカバリのためのProSeアプリケーションユーザIDおよびProSeアプリケーションコードを取得し得る。UEにおけるアプリケーションレイヤは、ProSeアプリケーション機能に、アプリケーションユーザIDおよびアプリケーション識別子を提供する。ProSeアプリケーション機能は、UEにおけるアプリケーションレイヤに、ProSeアプリケーションユーザIDおよびProSeアプリケーションコードを割り当てる。2.1において、UEは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、TS23.287のセクション6.2.2およびセクション6.2.5において規定されているような、告知ディスカバリのための、および/または監視/要請ディスカバリのための、許可およびプロビジョンを取得する。
【0012】
モデルAの場合、2.2aにおいて、告知UEが、たとえば、上位レイヤアプリケーションによって、関心のあるグループについてのおよび/または関心のあるアプリケーションについての利用可能性を告知するようにトリガされたとき、UEが、ステップ2.1において、関心のあるグループおよび/または関心のあるアプリケーションについて告知UE手順を実施することを許可された場合、UEは、告知のためのPC5直接ディスカバリメッセージを生成し、このメッセージ中に以下の情報を含めるものとする。告知UEは、(たとえば、完全性保護のための)セキュリティ保護エレメントを算出し、PC5メッセージにセキュリティ保護エレメントを付加する。
1) ProSe UE ID、たとえば、ProSeアプリケーションユーザID、レイヤ2 ID、
2) アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)グループID、および
3) アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)アプリケーションIDまたは(1つまたは複数の)ProSeアプリケーションコード。
【0013】
監視UEが、たとえば、上位レイヤアプリケーションによってまたはユーザによって、(1つまたは複数の)関心のあるグループおよび/または関心のあるアプリケーションについて他のUEの近傍を監視するようにトリガされたとき、およびUEが、(1つまたは複数の)グループおよび/またはアプリケーションについて監視手順を実施することを許可された場合、UEは、ディスカバリメッセージを監視する。監視UEは、アプリケーションに対応するプロビジョニングされたセキュリティパラメータを使用して、セキュリティ保護エレメントを検証する。セキュリティ保護エレメントの検証が成功した場合、サービスが、監視UEによって成功裡に発見される。監視UEは、次いで、ディスカバリの結果を使用して、アプリケーションレイヤに通知し得る。
【0014】
モデルBの場合、2.2bにおいて、発見側UEが、たとえば、上位レイヤアプリケーションによってまたはユーザによって、(1つまたは複数の)関心のあるグループおよび/または関心のあるアプリケーションについて他のUEを発見するようにトリガされたとき、およびUEが、ステップ2.1において、(1つまたは複数の)グループおよび/またはアプリケーションについてディスカバリ要請手順を実施することを許可された場合、UEは、発見側ProSe UE ID、(1つまたは複数の)アプリケーションIDまたは(1つまたは複数の)ProSeアプリケーションコード、(1つまたは複数の)グループIDの情報を伴って要請メッセージを送る。発見側UEは、(たとえば、完全性保護のための)セキュリティ保護エレメントを算出し、PC5メッセージにセキュリティ保護エレメントを付加する。被発見側UEが、要請メッセージ中の受信された情報に従って、ディスカバリ要請に応答することができ、ディスカバリ要請に応答することを許可された場合、被発見側UEは、被発見側ProSe UE IDと、(1つまたは複数の)サポートされるアプリケーションIDまたは(1つまたは複数の)ProSeアプリケーションコードと、(1つまたは複数の)グループIDとを伴ってディスカバリメッセージに応答する。
【0015】
2.3aにおいて、監視UE/発見側UEが、ステップ2.2aまたは2.2bにおける発見されたサービスに対応するメタデータを要求することを希望する場合、監視UE/発見側UEは、ディスカバリメタデータを要求するために、ユニキャストメタデータ要求メッセージを送り得る。監視UE/発見側UEは、メタデータ要求メッセージを送るために、(ステップ2.2aまたは2.2bにおいて受信された)告知UE/被発見側UEのレイヤ2 IDを使用し得る。2.3bにおいて、告知UE/被発見側UEは、メタデータ応答メッセージで応答する。告知UE/被発見側UEは、メタデータ応答メッセージ中にメタデータ情報を含める。
【0016】
LTEリリース12/リリース13において規格化されたモデルAディスカバリ手順およびモデルBディスカバリ手順が、リリース17におけるサイドリンクUE-ネットワークリレーおよびUE-UEリレーのために再使用され得ることが同意されている。
【0017】
しかしながら、NRサイドリンクは、基本的にLTE V2Xとは異なる。現在の規格化されたディスカバリ手順は、V2Xおよび公共安全シナリオについての要件を満たすために拡張される必要がある。これらの要件は、電力節約と、低レイテンシと、信頼性とを含む。さらに、既存のディスカバリ手順は、シグナリングオーバーヘッドの観点から最適化されておらず、新しいリレー経路が選択/再選択されるべきであるたびに、UEがディスカバリ手順を実施することを必要とする。
【0018】
本開示の目的は、上記の問題のうちの少なくとも1つを解決または緩和することが可能な、端末デバイスおよび端末デバイスにおける方法を提供することである。
【0019】
本開示の第1の態様によれば、第1の端末デバイスにおける方法が提供される。本方法は、第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信することを含む。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0020】
一実施形態では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0021】
一実施形態では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのサービス品質(QoS)プロファイルを含み得る。
【0022】
一実施形態では、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0023】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0024】
一実施形態では、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0025】
一実施形態では、第1のコネクティビティ関係情報は、第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0026】
一実施形態では、本方法は、第2の端末デバイスから、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信することをさらに含み得る。第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0027】
一実施形態では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0028】
一実施形態では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0029】
一実施形態では、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0030】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0031】
一実施形態では、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0032】
一実施形態では、第2のコネクティビティ関係情報は、第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0033】
一実施形態では、本方法は、少なくとも第2のメッセージに基づいて、第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第2の端末デバイスを、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第2の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとをさらに含み得る。
【0034】
一実施形態では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがあり、選択する動作は、第2の有効性タイマーに基づき得る。
【0035】
一実施形態では、本方法は、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第4の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとをさらに含み得る。
【0036】
一実施形態では、第4の端末デバイスを選択する動作は、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づき得る。
【0037】
一実施形態では、本方法は、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動することをさらに含み得る。
【0038】
一実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末デバイスが第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがあり、第2のメッセージはPC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでいる。
【0039】
一実施形態では、本方法は、ネットワークノードから測定設定を受信することをさらに含み得る。
【0040】
一実施形態では、本方法は、ネットワークノードからディスカバリ手順を始動するための許可を受信することをさらに含み得る。
【0041】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0042】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0043】
本開示の第2の態様によれば、第1の端末デバイスが提供される。第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信するように設定された送信ユニットを含む。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0044】
第1の態様に関して上記で説明されたそれぞれの実施形態および特徴が、第2の態様にも適用される。
【0045】
本開示の第3の態様によれば、第1の端末デバイスが提供される。第1の端末デバイスは、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含んでおり、それにより、第1の端末デバイスは、上記の第1の態様による方法を実施するように動作可能である。
【0046】
本開示の第4の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。本コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラム命令を記憶している。コンピュータプログラム命令は、第1の端末デバイス中のプロセッサによって実行されたとき、第1の端末デバイスに、上記の第1の態様による方法を実施させる。
【0047】
本開示の第5の態様によれば、第2の端末デバイスにおける方法が提供される。本方法は、第1の端末デバイスから、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを受信することを含む。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0048】
一実施形態では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0049】
一実施形態では、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0050】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0051】
一実施形態では、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0052】
一実施形態では、第1のコネクティビティ関係情報は、第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクのRAT、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0053】
一実施形態では、本方法は、少なくとも第1のメッセージに基づいて、第1の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第1の端末デバイスを、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第1の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとをさらに含み得る。
【0054】
一実施形態では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがあり、選択する動作は、第1の有効性タイマーに基づき得る。
【0055】
一実施形態では、本方法は、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第4の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとをさらに含み得る。
【0056】
一実施形態では、第4の端末デバイスを選択する動作は、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づき得る。
【0057】
一実施形態では、本方法は、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動することをさらに含み得る。
【0058】
一実施形態では、本方法は、第1の端末デバイスに、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを送信することをさらに含み得る。第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。
【0059】
一実施形態では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0060】
一実施形態では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0061】
一実施形態では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0062】
一実施形態では、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0063】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0064】
一実施形態では、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0065】
一実施形態では、第2のコネクティビティ関係情報は、第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクのRAT、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0066】
一実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末デバイスが第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがあり、第2のメッセージはPC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでいる。
【0067】
一実施形態では、本方法は、ネットワークノードから測定設定を受信することをさらに含み得る。
【0068】
一実施形態では、本方法は、ネットワークノードからディスカバリ手順に関与するための許可を受信することをさらに含み得る。
【0069】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0070】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0071】
本開示の第6の態様によれば、第2の端末デバイスが提供される。第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスから、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを受信するように設定された受信ユニットを含む。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0072】
第5の態様に関して上記で説明されたそれぞれの実施形態および特徴が、第6の態様にも適用される。
【0073】
本開示の第7の態様によれば、第2の端末デバイスが提供される。第2の端末デバイスは、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含んでおり、それにより、第2の端末デバイスは、第5の態様による方法を実施するように動作可能である。
【0074】
本開示の第8の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラム命令を記憶している。コンピュータプログラム命令は、第2の端末デバイス中のプロセッサによって実行されたとき、第2の端末デバイスに、第5の態様による方法を実施させる。
【0075】
本開示の第9の態様によれば、ネットワークノードにおける方法が提供される。本方法は、端末デバイスに、ディスカバリ手順を始動する、またはディスカバリ手順に関与するための許可を送信することと、端末デバイスに、端末デバイスがネットワークノードまたは別の端末デバイスに向かうPC5リンクまたはUuリンクを測定するための測定設定を送信することとを含む。
【0076】
一実施形態では、許可および/または測定設定は、システム情報ブロック(SIB)または無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して送信され得る。
【0077】
本開示の第10の態様によれば、ネットワークノードが提供される。ネットワークデバイスは、端末デバイスに、ディスカバリ手順を始動する、またはディスカバリ手順に関与するための許可を送信することと、端末デバイスに、端末デバイスがネットワークノードまたは別の端末デバイスに向かうPC5リンクまたはUuリンクを測定するための測定設定を送信することとを行うように設定された送信ユニットを含む。
【0078】
第9の態様に関して上記で説明されたそれぞれの実施形態および特徴が、第10の態様にも適用される。
【0079】
本開示の第11の態様によれば、ネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、トランシーバと、プロセッサと、メモリとを含む。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含んでおり、それにより、ネットワークノードは、上記の第9の態様による方法を実施するように動作可能である。
【0080】
本開示の第12の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。本コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータプログラム命令を記憶している。コンピュータプログラム命令は、ネットワークノード中のプロセッサによって実行されたとき、ネットワークデバイスに、上記の第9の態様による方法を実施させる。
【0081】
本開示の実施形態では、ディスカバリ手順における1つまたは複数のメッセージが、追加情報により拡張され得る。たとえば、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するためのメッセージは、メッセージを送信する端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報を含んでいることがある。そのような情報を用いて、特にUE-ネットワークリレー経路またはUE-UEリレー経路を確立するための、ディスカバリ手順の効率を改善することが可能である。
【0082】
上記および他の目的、特徴および利点は、図を参照する実施形態の以下の説明からより明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【
図1】LTEベースネットワークインフラストラクチャを用いたV2Xシナリオを示す概略図である。
【
図2】ディスカバリ手順の一例を示す概略図である。
【
図3】本開示の一実施形態による、第1の端末デバイスにおける方法を示すフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施形態による、第2の端末デバイスにおける方法を示すフローチャートである。
【
図5】本開示の一実施形態による、ネットワークノードにおける方法を示すフローチャートである。
【
図6】本開示の一実施形態による、第1の端末デバイスのブロック図である。
【
図7】本開示の別の実施形態による、第1の端末デバイスのブロック図である。
【
図8】本開示の一実施形態による、第2の端末デバイスのブロック図である。
【
図9】本開示の別の実施形態による、第2の端末デバイスのブロック図である。
【
図10】本開示の一実施形態による、ネットワークノードのブロック図である。
【
図11】本開示の別の実施形態による、ネットワークノードのブロック図である。
【
図12】中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを概略的に示す図である。
【
図13】部分的無線接続上でホストコンピュータが基地局を介してユーザ機器と通信することの一般化されたブロック図である。
【
図14】ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図15】ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図16】ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図17】ホストコンピュータと基地局とユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0084】
本明細書で使用される「無線通信ネットワーク」という用語は、NR、LTEアドバンスト(LTE-A)、LTE、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)など、任意の好適な通信規格に従うネットワークを指す。さらに、無線通信ネットワークにおける端末デバイスとネットワークノードとの間の通信は、限定はしないが、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、および/または他の好適な1G(第1世代)、2G(第2世代)、2.5G、2.75G、3G(第3世代)、4G(第4世代)、4.5G、5G(第5世代)通信プロトコル、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格を含む、任意の好適な世代の通信プロトコル、ならびに/あるいはマイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMAX)、Bluetooth、および/またはZigbee規格などの任意の他の適切な無線通信規格、ならびに/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになるかのいずれかの任意の他のプロトコルに従って実施され得る。
【0085】
「ネットワークノード」または「ネットワークデバイス」という用語は、無線通信ネットワークにおけるデバイスを指し、それを介して、端末デバイスが無線通信ネットワークにアクセスし、無線通信ネットワークからサービスを受信する。ネットワークノードまたはネットワークノードは、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、または任意の他の好適なデバイスを指す。BSは、たとえば、ノードB(ノードBまたはNB)、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)、または(次)世代(gNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムト、ピコなどの低電力ノードなどであり得る。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノードを含み得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にし、および/または提供し、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0086】
「端末デバイス」という用語は、無線通信ネットワークにアクセスし、無線通信ネットワークからサービスを受信することができる、任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、または他の好適なデバイスを指す。UEは、たとえば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、タブレット、携帯情報端末(PDA)、ウェアラブル端末デバイス、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)などを含み得る。以下の説明では、「端末デバイス」、「端末」、「ユーザ機器」および「UE」という用語は、互換的に使用され得る。一例として、端末デバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたUEを表し得る。本明細書で使用される「ユーザ機器」または「UE」は、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味における「ユーザ」を有するとは限らない。いくつかの実施形態では、端末デバイスは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、端末デバイスは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいは、無線通信ネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに初めに関連しないことがあるデバイスを表し得る。
【0087】
端末デバイスは、たとえば、サイドリンク通信のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。
【0088】
また別の例として、モノのインターネット(IOT)シナリオでは、端末デバイスは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。
【0089】
本明細書で使用されるダウンリンク送信は、ネットワークノードから端末デバイスへの送信を指し、アップリンク送信は、反対方向における送信を指す。
【0090】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態」などへの本明細書における言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを指示するが、あらゆる実施形態が、必ずしも、特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。その上、そのような句は必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関して説明されるとき、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態に関してそのような特徴、構造、または特性に影響を及ぼすことは当業者の知識内にあることが具申される。
【0091】
様々なエレメントについて説明するために、「第1の」および「第2の」などの用語が本明細書で使用され得るが、これらのエレメントは、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されよう。これらの用語は、あるエレメントを別のエレメントと区別するために使用されるにすぎない。たとえば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1のエレメントは第2のエレメントと呼ばれることがあり、同様に、第2のエレメントは第1のエレメントと呼ばれることがある。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された用語のうちの1つまたは複数のいずれかのおよびすべての組合せを含む。
【0092】
本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためのものにすぎず、例示的な実施形態を限定するものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが別段に明確に指示するのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しないことをさらに理解されよう。
【0093】
以下の説明および特許請求の範囲において、別段に規定されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。
【0094】
図3は、本開示の一実施形態による、方法300を示すフローチャートである。方法300は、モデルAにおける告知UE、またはモデルBにおける発見側UEであり得る、第1の端末デバイスにおいて実施され得る。第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の通信を確立するように、サイドリンク(またはPC5インターフェース)を介して第2の端末デバイスとのディスカバリ手順を始動し得る。サイドリンクまたはPC5通信は、(以下で「RL UE」と呼ばれる)リレーUEを介した(以下で「RM UE」と呼ばれる)リモートUEと(UE-ネットワークリレーの場合はネットワークノード、またはUE-UEリレーの場合は別のUEであり得る)別のエンティティとの間のリレー経路のセグメントとして働くことができる。この場合、第1の端末デバイスがRM UEであり得、第2の端末デバイスがRL UEであり得るか、または代替的に、第1の端末デバイスがRL UEであり得、第2の端末デバイスがRM UEであり得る。
【0095】
ブロック310において、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信する。ここで、第1のメッセージは、たとえば、
図2中の2.2aにおけるディスカバリメッセージ、または
図2中の2.2bにおけるディスカバリ要請であり得る。一例では、ブロック310の前に、第1の端末デバイスは、ネットワークノード、たとえば、第1の端末デバイスのサービングgNBからディスカバリ手順を始動するための許可を受信し得る。
【0096】
第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。さらに、第1のメッセージは、上記で説明された、1)ProSe UE ID、たとえば、ProSeアプリケーションユーザID、レイヤ2 IDと、2)アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)グループIDと、3)アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)アプリケーションIDまたは(1つまたは複数の)ProSeアプリケーションコードとを含んでいることがある。
【0097】
一例では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0098】
一例では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。ここで、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0099】
一例では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報(たとえば、全地球測位システム(GPS)座標)、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。ここで、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのか、および/またはモビリティのタイプ、たとえば、歩行者または車両を指示し得る。
【0100】
一例では、第1のコネクティビティ関係情報は、以下のうちの1つまたは複数を含み得る。
第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、
第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたはピア端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示(たとえば、ネットワークノードまたはピア端末デバイスのID)、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスのIDのリスト、
第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、
PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
PC5またはUuリンクのRAT(たとえば、LTEまたはNR)、
第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプ(たとえば、UE-ネットワークまたはUE-UE)の指示、あるいは、
第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数。
【0101】
ここで、上記のIDのうちのいずれかは、ディスカバリ手順が完了されると無効になる、ディスカバリ手順のみのために使用される一時IDであり得る。
【0102】
一例では、第1のメッセージ中のアクセス階層(AS)設定/情報、たとえば、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信され得るか、または第1のメッセージ中のコンテナ(たとえば、オクテットストリング)中に含まれ得る。コンテナは、たとえば、AS設定/情報が規格化されたRRC仕様の一部へのポインタとして機能し得る。
【0103】
一例では、第1の端末デバイスは、第2の端末デバイスから、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信することができる。ここで、第2のメッセージは、たとえば、
図2中の2.2aにおけるディスカバリメッセージ、または
図2中の2.2bにおけるディスカバリメッセージに対する応答(図示せず)であり得る。
【0104】
第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0105】
一例では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、(たとえば、ディスカバリ手順のためにのみ使用される)第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0106】
一例では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。ここで、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0107】
一例では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報(たとえば、GPS座標)、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。ここで、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのか、および/またはモビリティのタイプ、たとえば、歩行者または車両を指示し得る。
【0108】
一例では、第2のコネクティビティ関係情報は、以下を含み得る。
第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、
第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたはピア端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示(たとえば、ネットワークノードまたはピア端末デバイスのID)、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスのIDのリスト、
第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、
PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
PC5またはUuリンクのRAT(たとえば、LTEまたはNR)、
第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプ(たとえば、UE-ネットワークまたはUE-UE)の指示、あるいは、
第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数。
【0109】
一例では、第2のメッセージ中のAS設定/情報、たとえば、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信され得るか、または第2のメッセージ中のコンテナ(たとえば、オクテットストリング)中に含まれ得る。コンテナは、たとえば、AS設定/情報が規格化されたRRC仕様の一部へのポインタとして機能し得る。
【0110】
第1の端末デバイスがRM UEとして動作する一例では、第1の端末デバイスは、少なくとも第2のメッセージに基づいて、第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することができる。たとえば、第1の端末デバイスは、リレー候補の各々から第2のメッセージと同様のメッセージを受信することによって、リレー候補のセットを取得し得る。次に、第1の端末デバイスは、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは(たとえば、第3の端末デバイスと呼ばれる)ピア端末デバイスとの間のリレー(RL UE)として、第2の端末デバイスを、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することができる。ここで、第1の端末デバイスは、いくつかの基準に従ってセット中のリレー候補を分類し、RL UEとして「最良の」リレー候補を選択することができる。たとえば、第1の端末デバイスは、RL UEとして、特定のエリアにおける所望のQoSをもつ、第1の端末デバイスが関心のある特定のアプリケーションまたはトラフィックを提供することが可能であるリレー候補(たとえば、特定のエリアにおける所望のQoSをもつ、特定のアプリケーションまたはトラフィックを提供することが可能なネットワークノードまたはピア端末デバイスに接続されたリレー候補)を選択し得る。第1の端末デバイスは、UE-UEリレーを提供することが可能であるリレー候補よりも、UE-ネットワークリレーを提供することが可能であるリレー候補を優先させ得る。第1の端末デバイスは、より悪い無線品質および/またはより高い負荷をもつPC5またはUuリンクを有するリレー候補よりも、より良い無線品質および/またはより低い負荷をもつPC5またはUuリンクを有するリレー候補を優先させ得る。第1の端末デバイスは、LTE PC5またはUuリンクを有するリレー候補よりも、NR PC5またはUuリンクを有するリレー候補を優先させ得る。次いで、第1の端末デバイスは、(選択された)第2の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することができる。
【0111】
一例では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。第2の端末デバイスは、第2の有効性タイマーに基づいて、たとえば、第2の有効性タイマーが満了していないときのみ、RL UEとして選択され得る。
【0112】
リレー経路の上記の確立が成功したとき、ディスカバ手順は終わり、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスのメモリからリレー候補のセットをクリアすることができる。代替的に、第1の端末デバイスは、リレー候補のセットを保ち、第1の端末デバイスの関連する有効性タイマーが満了したときのみ、セットからリレー候補を除去することができるか、または第1の端末デバイスは、新しいディスカバリ手順がトリガされるまでリレー候補のセットを保つことができる。
【0113】
リレー経路の上記の確立が失敗したとき、第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスの関連する有効性タイマーが満了していない場合、セットから、RL UEとして、別の(たとえば、2番目に最良の)リレー候補を選択し、新たに選択されたRL UEを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することができる。第1の端末デバイスは、確立が再び失敗したとき、また別のリレー候補を試み得る。セット中のすべてのリレー候補が試みられ、確立が失敗し続ける場合、新しいディスカバリ手順が始動され得る。
【0114】
たとえば、確立されたリレー経路が、たとえば、第1の端末デバイス(RM UE)とRL UEとの間のリンク品質の劣化により失敗したとき、第1の端末デバイスは、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレー(RL UE)として、(たとえば、第4の端末デバイスと呼ばれる)別の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することができる。たとえば、第4の端末デバイスは、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づいて、たとえば、有効性タイマーが満了していないとき、選択され得る。次いで、第1の端末デバイスは、第4の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することができる。
【0115】
一例では、第1の端末デバイスは、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動し得る。
【0116】
第1の端末デバイスがRM UEとして動作する一例では、第1のメッセージは、(リレー候補である)第2の端末デバイスがピア端末デバイス(たとえば、上記の第3の端末デバイスまたは別の端末デバイス)に向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがある。測定設定は、たとえば、測定すべき時間周波数リソース、および/または測定すべき量(たとえば、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、または信号対干渉プラス雑音比(SINR))を含み得る。第1の端末デバイスは、ネットワークノード、たとえば、第1の端末デバイスがカバレッジ中にあるとき、第1の端末デバイスのサービングgNBから、SIBまたは専用RRCシグナリングを介して、測定設定を受信し得る。第2のメッセージは、PC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでおり、それは、測定報告に従って第2の端末デバイスによって測定された量を含んでいることがある。
【0117】
図4は、本開示の一実施形態による、方法400を示すフローチャートである。方法400は、モデルAにおける監視UE、またはモデルBにおける被発見側UEであり得る、第2の端末デバイスにおいて実施され得る。第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスと第2の端末デバイスとの間の通信を確立するように、サイドリンク(またはPC5インターフェース)を介して、第1の端末デバイスによって始動されたディスカバリ手順に応答し得る。サイドリンクまたはPC5通信は、RL UEを介したRM UEと(UE-ネットワークリレーの場合はネットワークノード、またはUE-UEリレーの場合は別のUEであり得る)別のエンティティとの間のリレー経路のセグメントとして働くことができる。この場合、第1の端末デバイスがRM UEであり得、第2の端末デバイスがRL UEであり得るか、または代替的に、第1の端末デバイスがRL UEであり得、第2の端末デバイスがRM UEであり得る。
【0118】
ブロック410において、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスから、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを受信する。ここで、第1のメッセージは、たとえば、
図2中の2.2aにおけるディスカバリメッセージ、または
図2中の2.2bにおけるディスカバリ要請であり得る。
【0119】
第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。さらに、第1のメッセージは、上記で説明された、1)ProSe UE ID、たとえば、ProSeアプリケーションユーザID、レイヤ2 IDと、2)アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)グループIDと、3)アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)アプリケーションIDまたは(1つまたは複数の)ProSeアプリケーションコードとを含んでいることがある。
【0120】
一例では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。ここで、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0121】
一例では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報(たとえば、GPS座標)、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。ここで、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのか、および/またはモビリティのタイプ、たとえば、歩行者または車両を指示し得る。
【0122】
一例では、第1のコネクティビティ関係情報は、以下のうちの1つまたは複数を含み得る。
第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、
第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたはピア端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示(たとえば、ネットワークノードまたはピア端末デバイスのID)、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスのIDのリスト、
第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、
PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
PC5またはUuリンクのRAT(たとえば、LTEまたはNR)、
第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプ(たとえば、UE-ネットワークまたはUE-UE)の指示、あるいは、
第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数。
【0123】
ここで、上記のIDのうちのいずれかは、ディスカバリ手順が完了されると無効になる、ディスカバリ手順のみのために使用される一時IDであり得る。
【0124】
一例では、第1のメッセージ中のAS設定/情報、たとえば、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信され得るか、または第1のメッセージ中のコンテナ(たとえば、オクテットストリング)中に含まれ得る。コンテナは、たとえば、AS設定/情報が規格化されたRRC仕様の一部へのポインタとして機能し得る。
【0125】
第2の端末デバイスがRM UEとして動作する一例では、第2の端末デバイスは、少なくとも第1のメッセージに基づいて、第1の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することができる。たとえば、第2の端末デバイスは、リレー候補の各々から第1のメッセージと同様のメッセージを受信することによって、リレー候補のセットを取得し得る。次に、第2の端末デバイスは、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは(たとえば、第3の端末デバイスと呼ばれる)ピア端末デバイスとの間のリレー(RL UE)として、第1の端末デバイスを、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することができる。ここで、第2の端末デバイスは、いくつかの基準に従ってセット中のリレー候補を分類し、RL UEとして「最良の」リレー候補を選択することができる。たとえば、第2の端末デバイスは、RL UEとして、特定のエリアにおける所望のQoSをもつ、第2の端末デバイスが関心のある特定のアプリケーションまたはトラフィックを提供することが可能であるリレー候補(たとえば、特定のエリアにおける所望のQoSをもつ、特定のアプリケーションまたはトラフィックを提供することが可能なネットワークノードまたはピア端末デバイスに接続されたリレー候補)を選択し得る。第2の端末デバイスは、UE-UEリレーを提供することが可能であるリレー候補よりも、UE-ネットワークリレーを提供することが可能であるリレー候補を優先させ得る。第2の端末デバイスは、より悪い無線品質および/またはより高い負荷をもつPC5またはUuリンクを有するリレー候補よりも、より良い無線品質および/またはより低い負荷をもつPC5またはUuリンクを有するリレー候補を優先させ得る。第2の端末デバイスは、LTE PC5またはUuリンクを有するリレー候補よりも、NR PC5またはUuリンクを有するリレー候補を優先させ得る。次いで、第2の端末デバイスは、(選択された)第1の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することができる。
【0126】
一例では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。第1の端末デバイスは、第2の有効性タイマーに基づいて、たとえば、第1の有効性タイマーが満了していないときのみ、RL UEとして選択され得る。
【0127】
リレー経路の上記の確立が成功したとき、ディスカバ手順は終わり、第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスのメモリからリレー候補のセットをクリアすることができる。代替的に、第2の端末デバイスは、リレー候補のセットを保ち、第2の端末デバイスの関連する有効性タイマーが満了したときのみ、セットからリレー候補を除去することができるか、または第2の端末デバイスは、新しいディスカバリ手順がトリガされるまでリレー候補のセットを保つことができる。
【0128】
リレー経路の上記の確立が失敗したとき、第2の端末デバイスは、第2の端末デバイスの関連する有効性タイマーが満了していない場合、セットから、RL UEとして、別の(たとえば、2番目に最良の)リレー候補を選択し、新たに選択されたRL UEを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することができる。第2の端末デバイスは、確立が再び失敗したとき、また別のリレー候補を試み得る。セット中のすべてのリレー候補が試みられ、確立が失敗し続ける場合、新しいディスカバリ手順が始動され得る。
【0129】
たとえば、確立されたリレー経路が、たとえば、第2の端末デバイス(RM UE)とRL UEとの間のリンク品質の劣化により失敗したとき、第2の端末デバイスは、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレー(RL UE)として、(たとえば、第4の端末デバイスと呼ばれる)別の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することができる。たとえば、第4の端末デバイスは、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づいて、たとえば、有効性タイマーが満了していないとき、選択され得る。次いで、第2の端末デバイスは、第4の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することができる。
【0130】
一例では、第2の端末デバイスは、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動し得る。
【0131】
一例では、第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスに、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを送信し得る。ここで、第2のメッセージは、たとえば、
図2中の2.2aにおけるディスカバリメッセージ、または
図2中の2.2bにおけるディスカバリメッセージに対する応答(図示せず)であり得る。
【0132】
第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。一例では、第2のメッセージを送信する前に、第2の端末デバイスは、ネットワークノード、たとえば、第2の端末デバイスのサービングgNBから、(たとえば、第1のメッセージに応答することによって)ディスカバリ手順に関与するための許可を受信し得る。
【0133】
一例では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0134】
一例では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、(たとえば、ディスカバリ手順のためにのみ使用される)第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0135】
一例では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。ここで、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0136】
一例では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報(たとえば、GPS座標)、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。ここで、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのか、および/またはモビリティのタイプ、たとえば、歩行者または車両を指示し得る。
【0137】
一例では、第2のコネクティビティ関係情報は、以下を含み得る。
第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、
第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたはピア端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示(たとえば、ネットワークノードまたはピア端末デバイスのID)、
前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスのIDのリスト、
第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、
PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、
PC5またはUuリンクのRAT(たとえば、LTEまたはNR)、
第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプ(たとえば、UE-ネットワークまたはUE-UE)の指示、あるいは、
第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数。
【0138】
一例では、第2のメッセージ中のAS設定/情報、たとえば、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信され得るか、または第2のメッセージ中のコンテナ(たとえば、オクテットストリング)中に含まれ得る。コンテナは、たとえば、AS設定/情報が規格化されたRRC仕様の一部へのポインタとして機能し得る。
【0139】
第1の端末デバイスがRM UEとして動作する一例では、第1のメッセージは、(リレー候補である)第2の端末デバイスがピア端末デバイス(たとえば、上記の第3の端末デバイスまたは別の端末デバイス)に向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがある。測定設定は、たとえば、測定すべき時間周波数リソース、および/または測定すべき量(たとえば、RSRP、RSRQ、またはSINR)を含み得る。第2の端末デバイスはまた、ネットワークノード、たとえば、第2の端末デバイスのサービングgNBから、SIBまたは専用RRCシグナリングを介して、測定設定を受信し得る。第2の端末デバイスは、第1の端末デバイスからの測定設定を使用して、またはネットワークノードからの測定設定を使用して、またはあらかじめ規定された測定設定を使用して、PC5リンクまたはUuリンクに関する測定を実施することができる。第2のメッセージは、PC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでおり、それは、測定報告に従って第2の端末デバイスによって測定された量を含んでいることがある。
【0140】
図5は、本開示の一実施形態による、方法500を示すフローチャートである。方法500は、ネットワークノード、たとえば、上記の第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスのサービングネットワークノードにおいて実施され得る。
【0141】
ブロック510において、ネットワークノードは、端末デバイス(たとえば、上記の第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイス)に、ディスカバリ手順を始動する、またはディスカバリ手順に関与するための許可を送信する。
【0142】
ブロック520において、ネットワークノードは、端末デバイスに、端末デバイスがネットワークノードまたは別の(ピア)端末デバイスに向かうPC5リンクまたはUuリンクを測定するための測定設定を送信する。
【0143】
一例では、許可および/または測定設定は、SIBまたは(専用)RRCシグナリングを介して送信され得る。
【0144】
上記で説明された方法300に対応して、第1の端末デバイスが提供される。
図6は、本開示の一実施形態による、第1の端末デバイス600のブロック図である。第1の端末デバイス600は、たとえば、モデルAにおける告知UE、またはモデルBにおける発見側UEであり得る。第1の端末デバイス600は、RM UEまたはRL UEとして機能し得る。
【0145】
第1の端末デバイス600は、
図3に関して上記で説明された方法300を実施するように設定され得る。
図6に示されているように、第1の端末デバイス600は、第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信するように設定された送信ユニット610を含む。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0146】
一実施形態では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0147】
一実施形態では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのサービス品質(QoS)プロファイルを含み得る。
【0148】
一実施形態では、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0149】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0150】
一実施形態では、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0151】
一実施形態では、第1のコネクティビティ関係情報は、第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0152】
一実施形態では、第1の端末デバイス600は、第2の端末デバイスから、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信するように設定された受信ユニットをさらに含み得る。第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0153】
一実施形態では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0154】
一実施形態では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0155】
一実施形態では、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0156】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0157】
一実施形態では、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0158】
一実施形態では、第2のコネクティビティ関係情報は、第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0159】
一実施形態では、第1の端末デバイス600は、少なくとも第2のメッセージに基づいて、第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得するように設定された取得ユニットと、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第2の端末デバイスを、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択するように設定された選択ユニットと、第2の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立するように設定された確立ユニットとをさらに含み得る。
【0160】
一実施形態では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがあり、第2の端末デバイスは、第2の有効性タイマーに基づいて選択され得る。
【0161】
一実施形態では、選択ユニットは、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択するようにさらに設定され得る。確立ユニットは、第4の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立するようにさらに設定され得る。
【0162】
一実施形態では、第4の端末デバイスは、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づいて選択され得る。
【0163】
一実施形態では、第1の端末デバイス600は、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動するように設定された始動ユニットをさらに含み得る。
【0164】
一実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末デバイスが第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがあり、第2のメッセージはPC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでいる。
【0165】
一実施形態では、第1の端末デバイス600は、ネットワークノードから測定設定を受信するように設定された受信ユニットをさらに含み得る。
【0166】
一実施形態では、第1の端末デバイス600は、ネットワークノードからディスカバリ手順を始動するための許可を受信するように設定された受信ユニットをさらに含み得る。
【0167】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0168】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0169】
上記のユニット610は、純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアの組合せとして、たとえば、プロセッサまたはマイクロプロセッサおよび十分なソフトウェア、およびソフトウェアの記憶のためのメモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD)、あるいは上記で説明され、たとえば、
図3において示されている、アクションを実施するように設定された(1つまたは複数の)他の電子構成要素または処理回路のうちの1つまたは複数によって、実装され得る。
【0170】
図7は、本開示の別の実施形態による、第1の端末デバイス700のブロック図である。第1の端末デバイス700は、たとえば、モデルAにおける告知UE、またはモデルBにおける発見側UEであり得る。第1の端末デバイス700は、RM UEまたはRL UEとして機能し得る。
【0171】
第1の端末デバイス700は、トランシーバ710と、プロセッサ720と、メモリ730とを含む。メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、第1の端末デバイス700は、たとえば、
図3とともに前に説明された手順のアクションを実施するように動作可能である。詳細には、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、第1の端末デバイス700は、第2の端末デバイスに、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを送信するように動作可能である。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0172】
一実施形態では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0173】
一実施形態では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのサービス品質(QoS)プロファイルを含み得る。
【0174】
一実施形態では、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0175】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0176】
一実施形態では、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0177】
一実施形態では、第1のコネクティビティ関係情報は、第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0178】
一実施形態では、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第1の端末デバイス700は、第2の端末デバイスから、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを受信するように動作可能である。第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0179】
一実施形態では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0180】
一実施形態では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0181】
一実施形態では、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0182】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0183】
一実施形態では、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0184】
一実施形態では、第2のコネクティビティ関係情報は、第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクの無線アクセス技術(RAT)、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0185】
一実施形態では、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第1の端末デバイス700は、少なくとも第2のメッセージに基づいて、第2の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第2の端末デバイスを、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第2の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとを行うように動作可能である。
【0186】
一実施形態では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがあり、選択する動作は、第2の有効性タイマーに基づき得る。
【0187】
一実施形態では、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第1の端末デバイス700は、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第1の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第4の端末デバイスを介した、第1の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとを行うように動作可能である。
【0188】
一実施形態では、第4の端末デバイスを選択する動作は、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づき得る。
【0189】
一実施形態では、本方法は、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動することをさらに含み得る。
【0190】
一実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末デバイスが第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがあり、第2のメッセージはPC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでいる。
【0191】
一実施形態では、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第1の端末デバイス700は、ネットワークノードから測定設定を受信するように動作可能である。
【0192】
一実施形態では、メモリ730は、プロセッサ720によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第1の端末デバイス700は、ネットワークノードからディスカバリ手順を始動するための許可を受信するように動作可能である。
【0193】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0194】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0195】
上記で説明された方法400に対応して、第2の端末デバイスが提供される。
図8は、本開示の一実施形態による、第2の端末デバイス800のブロック図である。第2の端末デバイス800は、たとえば、モデルAにおける監視UE、またはモデルBにおける被発見側UEであり得る。第2の端末デバイス800は、RM UEまたはRL UEとして機能し得る。
【0196】
第2の端末デバイス800は、
図4に関して上記で説明された方法400を実施するように設定され得る。
図8に示されているように、第2の端末デバイス800は、第1の端末デバイスから、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを受信するように設定された受信ユニット810を含む。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0197】
一実施形態では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0198】
一実施形態では、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0199】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0200】
一実施形態では、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0201】
一実施形態では、第1のコネクティビティ関係情報は、第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクのRAT、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0202】
一実施形態では、第2の端末デバイス800は、少なくとも第1のメッセージに基づいて、第1の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得するように設定された取得ユニットと、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第1の端末デバイスを、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択するように設定された選択ユニットと、第1の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立するように設定された確立ユニットとをさらに含み得る。
【0203】
一実施形態では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがあり、第1の端末デバイスは、第1の有効性タイマーに基づいて選択され得る。
【0204】
一実施形態では、選択ユニットは、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択するようにさらに設定され得る。確立ユニットは、第4の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立するようにさらに設定され得る。
【0205】
一実施形態では、第4の端末デバイスは、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づいて選択され得る。
【0206】
一実施形態では、第2の端末デバイス800は、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動するように設定された始動ユニットをさらに含み得る。
【0207】
一実施形態では、第2の端末デバイス800は、第1の端末デバイスに、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを送信するように設定された送信ユニットをさらに含み得る。第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。
【0208】
一実施形態では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0209】
一実施形態では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0210】
一実施形態では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0211】
一実施形態では、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0212】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0213】
一実施形態では、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0214】
一実施形態では、第2のコネクティビティ関係情報は、第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクのRAT、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0215】
一実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末デバイスが第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがあり、第2のメッセージはPC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでいる。
【0216】
一実施形態では、受信ユニット810は、ネットワークノードから測定設定を受信するようにさらに設定され得る。
【0217】
一実施形態では、受信ユニット810は、ネットワークノードからディスカバリ手順に関与するための許可を受信するようにさらに設定され得る。
【0218】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0219】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0220】
上記のユニット810は、純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアの組合せとして、たとえば、プロセッサまたはマイクロプロセッサおよび十分なソフトウェア、およびソフトウェアの記憶のためのメモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD)、あるいは上記で説明され、たとえば、
図4において示されている、アクションを実施するように設定された(1つまたは複数の)他の電子構成要素または処理回路のうちの1つまたは複数によって、実装され得る。
【0221】
図9は、本開示の別の実施形態による、第2の端末デバイス900のブロック図である。第2の端末デバイス900は、たとえば、モデルAにおける監視UE、またはモデルBにおける被発見側UEであり得る。第2の端末デバイス900は、RM UEまたはRL UEとして機能し得る。
【0222】
第2の端末デバイス900は、トランシーバ910と、プロセッサ920と、メモリ930とを含む。メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、第2の端末デバイス900は、たとえば、
図4とともに前に説明された手順のアクションを実施するように動作可能である。詳細には、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、第1の端末デバイスから、サイドリンクを介してディスカバリ手順を始動するための第1のメッセージを受信するように動作可能である。第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第1のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいる。
【0223】
一実施形態では、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0224】
一実施形態では、QoSプロファイルは、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0225】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第1の端末デバイスのロケーション情報、第1の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第1の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0226】
一実施形態では、第1の端末デバイスのモビリティ情報は、第1の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0227】
一実施形態では、第1のコネクティビティ関係情報は、第1の端末デバイスのサービングネットワークノード、第1の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第1の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクのRAT、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第1の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0228】
一実施形態では、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、少なくとも第1のメッセージに基づいて、第1の端末デバイスを含むリレー候補のセットを取得することと、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第1の端末デバイスを、第1のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第1の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとを行うように動作可能である。
【0229】
一実施形態では、第1のメッセージは、第1の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第1の有効性タイマーをさらに含んでいることがあり、選択する動作は、第1の有効性タイマーに基づき得る。
【0230】
一実施形態では、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、リレー経路の失敗に応答して、リレー候補のセットから、第2の端末デバイスとネットワークノードまたは第3の端末デバイスとの間のリレーとして、第4の端末デバイスを、第4の端末デバイスに関連する、アプリケーションまたはトラフィック関係情報、ロケーションまたはモビリティ関係情報、および/あるいはコネクティビティ関係情報に基づいて、選択することと、第4の端末デバイスを介した、第2の端末デバイスからネットワークノードまたは第3の端末デバイスへのリレー経路を確立することとを行うように動作可能である。
【0231】
一実施形態では、第4の端末デバイスを選択する動作は、第4の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する有効性タイマーに基づき得る。
【0232】
一実施形態では、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、セット中のすべてのリレー候補が、満了されたそれらのそれぞれの有効性タイマーを有するとき、サイドリンクを介して別のディスカバリ手順を始動するように動作可能である。
【0233】
一実施形態では、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、第1の端末デバイスに、第1のメッセージに対する応答として第2のメッセージを送信するように動作可能である。第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する以下の情報、すなわち、識別子情報、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報、あるいは第2のコネクティビティ関係情報のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。
【0234】
一実施形態では、第2のメッセージは、第2の端末デバイスに関連する情報が有効である持続時間を指示する第2の有効性タイマーをさらに含んでいることがある。
【0235】
一実施形態では、識別子情報は、第2の端末デバイスのグローバル識別子、第2の端末デバイスの一時識別子、および/または第2の端末デバイスが第1の端末デバイスのためのリレーとして働くときのみ使用される第2端末デバイスの識別子のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0236】
一実施形態では、第2のアプリケーションまたはトラフィック関係情報は、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのQoSプロファイルを含み得る。
【0237】
一実施形態では、QoSプロファイルは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、アプリケーションまたはトラフィックのタイプ、優先度、および/またはQoS要件を含み得る。
【0238】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報は、第2の端末デバイスのロケーション情報、第2の端末デバイスが、アプリケーションまたはトラフィックを要求する、または提供することが可能である、エリアまたは近傍に関する情報、あるいは、第2の端末デバイスのモビリティ情報のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0239】
一実施形態では、第2の端末デバイスのモビリティ情報は、第2の端末デバイスが静的であるのか移動しているのかを指示し得る。
【0240】
一実施形態では、第2のコネクティビティ関係情報は、第2の端末デバイスのサービングネットワークノード、第2の端末デバイスが、ネットワークノードまたは端末デバイスに向かうリレー経路を要求する、または提供することが可能であるかどうかの指示、前のディスカバリ手順において取得された端末デバイスの識別子のリスト、第2の端末デバイスが現在有する、PC5またはUuリンクの無線品質指示、PC5またはUuリンクの負荷または輻輳状態、PC5またはUuリンクのRAT、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレータイプの指示、あるいは、第2の端末デバイスが要求する、または提供することが可能である、リレー経路に沿ったホップ数または最大ホップ数を含み得る。
【0241】
一実施形態では、第1のメッセージは、第2の端末デバイスが第3の端末デバイスまたは第5の端末デバイスに向かうPC5リンク、あるいはネットワークノードに向かうUuリンクを測定するための測定設定をさらに含んでいることがあり、第2のメッセージはPC5リンクまたはUuリンクについての測定報告をさらに含んでいる。
【0242】
一実施形態では、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、ネットワークノードから測定設定を受信するように動作可能である。
【0243】
一実施形態では、メモリ930は、プロセッサ920によって実行可能な命令をさらに含んでいることがあり、それにより、第2の端末デバイス900は、ネットワークノードからディスカバリ手順に関与するための許可を受信するように動作可能である。
【0244】
一実施形態では、第1のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第1のコネクティビティ関係情報は、第1のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に受信されるか、または第1のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0245】
一実施形態では、第2のロケーションまたはモビリティ関係情報および/あるいは第2のコネクティビティ関係情報は、第2のメッセージ中の1つまたは複数のフィールドにおいて明示的に送信されるか、または第2のメッセージ中のコンテナ中に含まれ得る。
【0246】
上記で説明された方法500に対応して、ネットワークノードが提供される。
図10は、本開示の一実施形態による、ネットワークノード1000のブロック図である。ネットワークノード1000は、たとえば、上記の第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスのサービングネットワークノードであり得る。
【0247】
ネットワークノード1000は、
図5に関して上記で説明された方法500を実施するように設定され得る。
図10に示されているように、ネットワークノード1000は、端末デバイスに、ディスカバリ手順を始動する、またはディスカバリ手順に関与するための許可を送信することと、端末デバイスに、端末デバイスがネットワークノードまたは別の端末デバイスに向かうPC5リンクまたはUuリンクを測定するための測定設定を送信することとを行うように設定された送信ユニット1010を含む。
【0248】
一実施形態では、許可および/または測定設定は、SIBまたはRRCシグナリングを介して送信され得る。
【0249】
上記のユニット1010は、純粋なハードウェアソリューションとして、またはソフトウェアとハードウェアの組合せとして、たとえば、プロセッサまたはマイクロプロセッサおよび十分なソフトウェア、およびソフトウェアの記憶のためのメモリ、プログラマブル論理デバイス(PLD)、あるいは上記で説明され、たとえば、
図5において示されている、アクションを実施するように設定された(1つまたは複数の)他の電子構成要素または処理回路のうちの1つまたは複数によって、実装され得る。
【0250】
図11は、本開示の別の実施形態による、ネットワークノード1100のブロック図である。ネットワークノード1100は、たとえば、上記の第1の端末デバイスまたは第2の端末デバイスのサービングネットワークノードであり得る。
【0251】
ネットワークノード1100は、トランシーバ1110と、プロセッサ1120と、メモリ1130とを含む。メモリ1130は、プロセッサ1120によって実行可能な命令を含んでおり、それにより、ネットワークノード1100は、たとえば、
図5とともに前に説明された手順のアクションを実施するように動作可能である。詳細には、メモリ1130は、プロセッサ1120によって実行可能な命令を含んでいることがあり、それにより、ネットワークノード1100は、端末デバイスに、ディスカバリ手順を始動する、またはディスカバリ手順に関与するための許可を送信することと、端末デバイスに、端末デバイスがネットワークノードまたは別の端末デバイスに向かうPC5リンクまたはUuリンクを測定するための測定設定を送信することとを行うように動作可能である。
【0252】
一実施形態では、許可および/または測定設定は、SIBまたはRRCシグナリングを介して送信され得る。
【0253】
本開示はまた、不揮発性または揮発性メモリ、たとえば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリおよびハードドライブの形態の少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含む。コンピュータプログラムは、プロセッサ720によって実行されたとき、第1の端末デバイス700に、たとえば、
図3とともに前に説明された手順のアクションを実施させるコード/コンピュータ可読命令、または、プロセッサ920によって実行されたとき、第2の端末デバイス900に、たとえば、
図4とともに前に説明された手順のアクションを実施させるコード/コンピュータ可読命令、または、プロセッサ1120によって実行されたとき、ネットワークノード1100に、たとえば、
図5とともに前に説明された手順のアクションを実施させるコード/コンピュータ可読命令を含む。
【0254】
コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムモジュールにおいて構造化されたコンピュータプログラムコードとして設定され得る。コンピュータプログラムモジュールは、本質的に、
図3、
図4または
図5に示されているフローのアクションを実施することができる。
【0255】
プロセッサは、単一のCPU(中央処理ユニット)であり得るが、2つまたはそれ以上の処理ユニットをも備えることができる。たとえば、プロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、命令セットプロセッサ、および/または関係するチップセット、および/または特定用途向け集積回路(ASIC)などの専用マイクロプロセッサを含み得る。プロセッサは、キャッシュする目的で、ボードメモリをも備え得る。コンピュータプログラムは、プロセッサに接続されたコンピュータプログラム製品によって搬送され得る。コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムが記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備え得る。たとえば、コンピュータプログラム製品は、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、またはEEPROMであり得、上記で説明されたコンピュータプログラムモジュールは、代替実施形態では、メモリの形態で異なるコンピュータプログラム製品上に分散され得る。
【0256】
図12を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1211とコアネットワーク1214とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク1210を含む。アクセスネットワーク1211は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1212a、1212b、1212cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1213a、1213b、1213cを規定する。各基地局1212a、1212b、1212cは、有線接続または無線接続1215を介してコアネットワーク1214に接続可能である。カバレッジエリア1213c中に位置する第1のUE1291が、対応する基地局1212cに無線で接続するか、または対応する基地局1212cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1213a中の第2のUE1292が、対応する基地局1212aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1291、1292が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局1212に接続している状況に等しく適用可能である。
【0257】
通信ネットワーク1210は、それ自体、ホストコンピュータ1230に接続され、ホストコンピュータ1230は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1230は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダの代わりに動作され得る。通信ネットワーク1210とホストコンピュータ1230との間の接続1221および1222が、コアネットワーク1214からホストコンピュータ1230に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1220を介して進み得る。中間ネットワーク1220は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1220は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1220は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0258】
図12の通信システムは全体として、接続されたUE1291、1292とホストコンピュータ1230との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1250として説明され得る。ホストコンピュータ1230および接続されたUE1291、1292は、アクセスネットワーク1211、コアネットワーク1214、任意の中間ネットワーク1220および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1250を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1250は、OTT接続1250が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1212は、接続されたUE1291にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1230から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局1212は、UE1291から発生してホストコンピュータ1230に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0259】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、
図13を参照しながら説明される。通信システム1300では、ホストコンピュータ1310が、通信システム1300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1316を含む、ハードウェア1315を備える。ホストコンピュータ1310は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1318をさらに備える。特に、処理回路1318は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1310は、ホストコンピュータ1310に記憶されるかまたはホストコンピュータ1310によってアクセス可能であり、処理回路1318によって実行可能である、ソフトウェア1311をさらに備える。ソフトウェア1311は、ホストアプリケーション1312を含む。ホストアプリケーション1312は、UE1330およびホストコンピュータ1310において終端するOTT接続1350を介して接続するUE1330など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1312は、OTT接続1350を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0260】
通信システム1300は、通信システム中に提供される基地局1320をさらに含み、基地局1320は、基地局1320がホストコンピュータ1310およびUE1330と通信することを可能にするハードウェア1325を備える。ハードウェア1325は、通信システム1300の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1326、ならびに基地局1320によってサーブされるカバレッジエリア(
図13に図示せず)中に位置するUE1330との少なくとも無線接続1370をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1327を含み得る。通信インターフェース1326は、ホストコンピュータ1310への接続1360を容易にするように設定され得る。接続1360は直接であり得るか、あるいは接続1360は、通信システムのコアネットワーク(
図13に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1320のハードウェア1325は、処理回路1328をさらに含み、処理回路1328は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1320は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1321をさらに有する。
【0261】
通信システム1300は、すでに言及されたUE1330をさらに含む。UE1330のハードウェア1335は、UE1330が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1370をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1337を含み得る。UE1330のハードウェア1335は、処理回路1338をさらに含み、処理回路1338は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1330は、UE1330に記憶されるかまたはUE1330によってアクセス可能であり、処理回路1338によって実行可能である、ソフトウェア1331をさらに備える。ソフトウェア1331は、クライアントアプリケーション1332を含む。クライアントアプリケーション1332は、ホストコンピュータ1310のサポートを伴って、UE1330を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1310では、実行しているホストアプリケーション1312は、UE1330およびホストコンピュータ1310において終端するOTT接続1350を介して、実行しているクライアントアプリケーション1332と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1332は、ホストアプリケーション1312から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1350は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1332は、クライアントアプリケーション1332が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0262】
図13に示されているホストコンピュータ1310、基地局1320およびUE1330は、それぞれ、
図12のホストコンピュータ1930、基地局1912a、1912b、1912cのうちの1つ、およびUE1991、1992のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、
図13に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図12のものであり得る。
【0263】
図13では、OTT接続1350は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1320を介したホストコンピュータ1310とUE1330との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1330からまたはホストコンピュータ1310を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1350がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0264】
UE1330と基地局1320との間の無線接続1370は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1370が最後のセグメントを形成するOTT接続1350を使用して、UE1330に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、通信品質および効率を改善し、それにより、低減されたユーザ待ち時間などの利益を提供し得る。
【0265】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定手順が提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1310とUE1330との間のOTT接続1350を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定手順および/またはOTT接続1350を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1310のソフトウェア1311およびハードウェア1315でまたはUE1330のソフトウェア1331およびハードウェア1335で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1350が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア1311、1331が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定手順に参加し得る。OTT接続1350の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1320に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1320に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのような手順および機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1310の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1311および1331が、ソフトウェア1311および1331が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1350を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0266】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1410において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1410の(随意であり得る)サブステップ1411において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1420において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1430において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1440において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0267】
図15は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1510において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1520において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して通り得る。(随意であり得る)ステップ1530において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0268】
図16は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1610において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1620において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1620の(随意であり得る)サブステップ1621において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1610の(随意であり得る)サブステップ1611において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1630において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ1640において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0269】
図17は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図12および
図13を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、
図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1710において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1720において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1730において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0270】
本開示は、本開示の実施形態を参照しながら上記で説明された。本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な修正、交替および追加が当業者によって行われ得ることを理解されたい。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によってのみ規定される。
【0271】
以下で、ソリューションは、以下のようにさらに説明され得る。
【0272】
本開示で開示される方法およびソリューションは、以下の新規性態様に基づく。
・ サイドリンクディスカバリ告知および応答メッセージが、たとえば、(限定はしないが)、
○ リモートUEがNWまたは別のリモートUEに向かって送信する必要があるトラフィックのタイプ、
○ 要件が満たされることが予想される
○ NWまたは別のリモートUEに向かうリレーUEのチャネル品質
○ リレーUEがそれとの確立されたリレー経路を現在有するリモートUEの数
に関する追加情報により拡張され得る。
・ リレーUEは、ディスカバリ告知または応答メッセージを送るとき、それは、タイマーを含んで、受信される情報がどのくらいの時間の間有効であるかをリモートUEに知らせる。代替的に、この有効性タイマーは、ネットワークによって設定されるか、または仕様において固定であり得る(たとえば、すべてのリレーUEについて一意の有効性タイマー)。
・ 近傍にあるリレーUEによるすべてのディスカバリ告知または応答を受信すると、リモートUEは、いくつかの基準(たとえば、リレーUEが提供することができるトラフィックのタイプ、NWまたは別のリモートUEに向かうリレーUEの現在のチャネル状態、リレーUEがそれとのリレー経路を有するリモートUEの数)に従って、それらのリレーUEを順序付けることによってリストを製作する。
○ リストが構築されると、リモートUEは、リストの第1のリレーUEとのリレー経路を確立することを試みる。しかしながら、リレー経路確立が失敗した場合、リモートUEは、(所与のリモートUEについてのディスカバリ有効性タイマーが満了していない限り)リストの第2のリレーUEを選択することによって、ディスカバリ手順を再び実施することを回避することができる。その手順は、好適なリレーUEが見つけられるか、または新しいディスカバリ手順がトリガされる必要がある(すなわち、これは、リスト中のリレーUEのすべてのディスカバリ有効性タイマーが満了したことを意味する)まで続くことになる。
【0273】
本開示で開示される方法およびソリューションでは、レイテンシ、電力消費、およびシグナリングオーバーヘッドが、UE-NWリレーシナリオおよびUE-UEリレーシナリオにおけるディスカバリ手順を実施することによって改善される。
【0274】
これは、公共安全およびV2X使用事例に関する要件が満たされる必要があるとき、特に重要であることになる。
【0275】
以下で開示される方法およびソリューションは、NR RATに言及しているが、意味の損失なしに、LTE RAT、および2つの近くのデバイスに関する送信を可能にする任意の他のRATにも適用され得る。
【0276】
さらに、RM UEをリモートUEと呼び、リモートUEは、RL UEと呼ぶ中間ネットワークノード/モバイル端末(リレー)を介して、gNBまたは(受信機リモートUEと呼ばれる)別のUEから/に、パケットを送信/受信する必要がある。
【0277】
提案される方法およびソリューションは、意味の損失なしに、UE-NWシナリオおよびUE-UEシナリオに、ならびにL2およびL3アーキテクチャ(およびそれらの任意の組合せ)に適用され得る。
【0278】
実施形態は、ディスカバリ手順のための第1のメッセージを表すために、「告知メッセージ」または「要請メッセージ」という用語を使用する。実施形態は、ディスカバリ手順のための第2のメッセージを表すために「応答」または「報告」という用語を使用する。実施形態は、いずれの用語によっても限定されない。任意の同様の用語が、互換的に適用可能である。
【0279】
実施形態は、ディスカバリモデルAとディスカバリモデルBの両方に適用可能である。
【0280】
始動UE実施形態(ディスカバリ手順を始動するUE)
第1の実施形態では、リモートUEとリレーUEとの間のリレー経路接続を確立する前に、始動UE(リモートUEまたはリレーUE)が、ディスカバリ手順を開始する。TR23.752の節6.1.2.2において取り込まれている情報コンテンツ、すなわち、
1) ProSe UE ID、たとえば、ProSeアプリケーションユーザID、レイヤ2 ID、
2) アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)グループID、
3) アプリケーションレイヤによって提供された(1つまたは複数の)アプリケーションIDまたは(1つまたは複数の)ProSeアプリケーションコード
のほかに、
PC5上での第1のメッセージは、(限定はしないが)以下の情報のうちの少なくとも1つをも含み得る。
・ 関心のあるトラフィックまたはアプリケーションのQoSプロファイル
○ たとえば、関心のあるトラフィックまたはアプリケーションのタイプ、優先度インデックス、QoS要件
・ 始動UEまたは関心のあるUEの、トラフィックまたはアプリケーションが行われることになるロケーション情報、あるいは関心のある近傍またはエリア
・ 始動UEまたは関心のあるUEのモビリティ情報
○ (UEが静的であるのか移動しているのか、およびどのタイプのモビリティか、たとえば、歩行者、車両)
・ 提供される情報がどれくらいの時間の間有効であるかについての有効性タイマー
・ 始動UEまたは関心のあるUEのサービングgNB
・ 宛先ID(宛先IDは、ID、または、ただ、トラフィックのエンドポイントがセルラNWであるのか、別のUEであるのかに関する指示を表し得る)
・ (すでに発見された場合)近傍UE ID、そのような情報は、ディスカバリ手順を支援するために使用され得る
・ 当該のPC5リンクまたはUuリンクの無線チャネル品質インジケータ、これらのリンクは、リレー経路に直接的にまたは間接的に接続している
・ 当該のPC5リンクまたはUuリンクの負荷測定または輻輳状況、これらのリンクは、リレー経路に直接的にまたは間接的に接続している
・ 当該のPC5リンクまたはUuリンクのRATタイプ、これらのリンクは、リレー経路に直接的にまたは間接的に接続している
・ リレータイプ(UE-ネットワークリレーまたはUE-UEリレー)
・ 全リレー経路のホップ数、または全リレー経路の最大ホップ数
【0281】
さらに、上記におけるIDについて、IDは一時IDであり得、これは、IDがディスカバリ手順のためにのみ使用され得ることを意味する。ディスカバリ手順の後に、IDは無効になる。
【0282】
第2の実施形態では、第1のディスカバリメッセージを受信すると、受信UE(たとえば、リレーUEまたはリモートUE)は、受信UEと1つまたは複数のUEとの間のリレー経路確立を開始するために、それらの1つまたは複数のUEを選択することが可能であるUEのリスト(すなわち、誰がディスカバリ手順を始動したか)を構築することができる。どのように候補UEを選択し、リスト中で候補UEを順序付けるべきかは、第1の実施形態において説明された情報エレメントのうちの1つまたは複数を考慮し得る。
【0283】
第3の実施形態では、リモートUEが、(いくつかの基準に従って)リスト中の候補リレーUEを順序付けると、リモートUEは、リストの第1のリレーUE(すなわち、第1の順位にある)に向かうリレー経路確立をトリガする。
・ 選定されたリレーUEとのリレー経路確立が成功した場合、ディスカバリ手順は終わり、リモートUEは、リモートUEのメモリから、発見されたリレーUEを伴うリストをクリアする。代替的に、リレー経路確立が成功した場合、リモートUEは、リモートUEのメモリ中の候補リレーUEのリストを保ち、所与の(1つまたは複数の)UEについてのディスカバリ有効性タイマーが満了したときのみ、このリストから1つ(または複数)のリレーUEを削除する。また、別の代替では、リレー経路確立が成功した場合、リモートUEは、新しいディスカバリ手順がトリガされるまで、リモートUEのメモリ中の候補リレーUEのリストを保つ。
・ 選定されたリレーUEとのリレー経路確立が失敗した場合、リモートUEは、このリレーUEにリンクされたディスカバリ有効性タイマーが満了されていない場合、第2の順位にあるリレーUEとのリレー経路確立をトリガする。リモートUEは、リレー経路確立手順が成功するか、またはリスト中のすべてのリレーUEが試みられるまで、リレーUEのリストをスクロールし続けることになる。
【0284】
第4の実施形態では、現在のリレー経路が、たとえば、リモートUEとリレーUEとの間のリンク品質が悪くなることにより、利用不可能になったとき、リモートUEは、ディスカバリを最初に実施することなしに、候補リレーUEの記憶されたリスト中の利用可能なリレーUEとの、経路切替えおよび経路確立をトリガすることができ、ここで、利用可能なリレーUEは、リレーUEにリンクされたディスカバリ有効性タイマーが満了されていないことを意味する。ディスカバリ手順は、リスト候補リレーUE中のすべての利用可能なリレーUEについてリレー経路確立が失敗した場合、初期化され得る。
【0285】
第5の実施形態では、リモートUEが、リレーUEがリレー経路の宛先(たとえば、gNBまたは1つまたは複数の宛先UE)に向かってどんなチャネル状態を有するかを知ることに関心がある場合、リモートUEは、ディスカバリ告知メッセージ内に測定設定を含める。測定設定はまた、NWによって提供されるか、または事前設定され得る。代替的に、リモートUEは、リレーUEから測定を受信することの関心を(も)含め得る(これは、ただ、リモートUEがチェックする必要があるちょっとしたことであり得る)。
【0286】
応答UE実施形態(ディスカバリ要求に応答するUE-ディスカバリ応答)。
第6の実施形態では、受信UE(モデルAが適用されたのかモデルBが適用されたのかに応じて、リレーUEまたはリモートUE)からの第2のディスカバリメッセージ内に、(限定はしないが)以下の情報のうちの少なくとも1つが含まれ得る。
・ UE識別情報(グローバル)
・ (リレー通信のためにのみ使用される)リレーUE ID
・ 一時UE ID(ディスカバリ手順のためにのみ使用され得る)
・ ハンドリングされ得るトラフィックのタイプ
・ リレー経路の宛先(たとえば、gNBまたは別の/複数のUE)に向けたチャネル測定
・ ロケーション情報。
・ Uuおよび/またはSLを介したリレーUEにおけるトラフィック負荷。
・ サポートされ得るQoS、あるいはUuおよび/またはSLを介して設定されることを可能にされたベアラ/LCH。
・ モビリティ情報(リレーUEが静的であるのか移動しているのか、およびどのタイプのモビリティか、たとえば、歩行者、車両)
・ (UEがカバレッジ中にある場合)サービングgNB
・ (すでに発見された場合)近傍UE ID
○ それは、それがリレーUEからのディスカバリ告知である場合、リレーUEに接続された/リレーUEによって発見されたUEのIDを知らせる。
○ それは、それがリレーUEからのディスカバリ応答である場合、リモートUEの宛先UEであり、リレーUEに接続された/リレーUEによって発見された、UEのIDを知らせる。
○ ディスカバリ告知は、リレーUEに対して良好なチャネル品質をもつ近傍UE IDのみを含み得る。しきい値は、チャネル品質が十分に良好であるかどうかを決定するように(事前)設定され得る。
・ 提供される情報がどのくらいの時間の間有効であるかについて広告するための有効性タイマー
・ リレータイプ(リレータイプは、可能なリレー経路のエンドポイントがgNB(すなわち、UE-NWリレー)であるのか別のUE(UE-UEリレー)であるのかを指示する)。
【0287】
第7の実施形態では、(たとえば、gNBまたは別の/複数のUEに向けた)測定がディスカバリ告知/応答メッセージ中に含まれる場合、リレーUEは、宛先(たとえば、gNBまたは1つまたは複数のUE)に基づいて、およびRSRP、RSRQ、またはSINRに基づいて、これらの測定を順序付ける。
【0288】
さらに、リレーUEが、ディスカバリ告知/応答を送る時間において利用可能な測定を有しない場合、リレーUEは、最初に測定を実施し、次いで、ディスカバリ告知/応答メッセージ中にそれらを含める。測定を実施するとき、リレーUEは、サービングgNBによって(SIBを介して、または専用RRCシグナリングを介して)提供された設定を使用し得るか、あるいはディスカバリ要求メッセージ中でリモートUEによって提供された設定を使用するか、または事前設定を使用し得る。
【0289】
他の実施形態(NW実施形態および実装実施形態)
第8の実施形態では、NWは、NWのカバレッジ下のUEを、それらがディスカバリ告知/応答メッセージを送信することを可能にされるかどうかにかかわらず、設定する。ネットワークがネットワークのUEを設定するやり方は、システム情報(SIB)を介して、または専用RRCシグナリングを介してであり得る。ネットワークが、1つまたは複数のUEがディスカバリ手順を実施することを可能にする場合、ディスカバリ手順中に使用されるべき測定設定も送られる(リレーUEは、ディスカバリ告知/応答を送る前に測定を実施する際に、この測定設定を使用する)。
【0290】
第9の実施形態では、リモート/リレーUEが、ディスカバリメッセージ内にAS設定/情報を含める必要がある場合、これは、ディスカバリ告知または応答メッセージ内で明示的なやり方で行われる(これは、AS関係フィールドが単にディスカバリメッセージ内の「フィールド」として提供されることを意味する)。代替的に、AS関係設定/パラメータは、ディスカバリメッセージ内のコンテナ(オクテットストリング)中に、その場合、明示的にこれらの情報をフィールドとして含むことなしに、含まれ得る(これは、コンテナが、このAS関係設定/パラメータが規格化された仕様の一部へのポインタとして働くことになることを意味する)。