(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-11
(45)【発行日】2024-09-20
(54)【発明の名称】マッサージ機
(51)【国際特許分類】
A61H 7/00 20060101AFI20240912BHJP
【FI】
A61H7/00 323L
A61H7/00 323S
(21)【出願番号】P 2024072685
(22)【出願日】2024-04-26
(62)【分割の表示】P 2019229278の分割
【原出願日】2019-12-19
【審査請求日】2024-04-26
(73)【特許権者】
【識別番号】000136491
【氏名又は名称】株式会社フジ医療器
(74)【代理人】
【識別番号】110001933
【氏名又は名称】弁理士法人 佐野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水口 隆司
(72)【発明者】
【氏名】大出 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】財部 政文
(72)【発明者】
【氏名】増田 雅亮
(72)【発明者】
【氏名】花田 吏
(72)【発明者】
【氏名】日野 章子
【審査官】今関 雅子
(56)【参考文献】
【文献】特開平6-190012(JP,A)
【文献】特開2007-117266(JP,A)
【文献】特開平10-243982(JP,A)
【文献】特許第7477967(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61H 7/00
A61H 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザにマッサージ動作を行うマッサージ部と、
前記マッサージ部による前記マッサージ動作を制御する制御装置と、
表示部と、
を備え、
前記マッサージ部は、
背もたれ部と、
揉み玉を有して前記背もたれ部の上下方向移動可能なメカユニットと、
前記揉み玉に対する圧力を計測する第1センサと、
上下方向における前記メカユニットの位置を計測する第2センサと、
前記揉み玉の突出量を計測する第3センサと
を有し、
前記制御装置は、
前記第1センサと前記第2センサから、前記ユーザの肩位置を検出し、
前記肩位置から複数の検出ポイントを設定し、
各々の前記検出ポイントにおいて、前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサから、前記揉み玉の圧力が予め設定された所定値よりも大きくなった前記揉み玉の突出量に基づいて前記ユーザの背筋ラインを検出し、
前記背筋ラインを表示可能な前記表示部の操作により前記検出ポイントを変更可能であるマッサージ機。
【請求項2】
各々の前記検出ポイントにおいて、マッサージ部位毎に、前記マッサージ動作における強さの基準値を設定する設定部と、
前記ユーザの操作に基づいて前記設定部によって設定された前記基準値を前記マッサージ部位毎に変更する変更部と、
前記変更部によって変更された前記基準値に基づいて前記マッサージ動作を実行させる実行部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、マッサージ動作が行われる部位毎にマッサージ動作の強さを変更可能なマッサージ機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記マッサージ機では、マッサージ動作の強さは、マッサージ機に予め設定された複数の強さ、例えば、「強」、「中」、「弱」、および「零」からユーザの操作に応じて変更される。
しかしながら、上記マッサージ機におけるマッサージ動作の強さは、マッサージ機に予め設定された基準の値に対する強さである。そのため、或る強さのマッサージ動作に対し、ユーザの感じ方が異なる場合があり、ユーザが満足感を得られないおそれがある。
【0005】
本発明は、有用なマッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のマッサージ機は、ユーザにマッサージ動作を行うマッサージ部と、前記マッサージ部による前記マッサージ動作を制御する制御装置と、表示部と、を備える。前記マッサージ部は、背もたれ部と、揉み玉を有して前記背もたれ部の上下方向移動可能なメカユニットと、前記揉み玉に対する圧力を計測する第1センサと、上下方向における前記メカユニットの位置を計測する第2センサと、前記揉み玉の突出量を計測する第3センサとを有する。前記制御装置は、前記第1センサと前記第2センサから、前記ユーザの肩位置を検出し、前記肩位置から複数の検出ポイントを設定し、各々の前記検出ポイントにおいて、前記第1センサと前記第2センサと前記第3センサから、前記揉み玉の圧力が予め設定された所定値よりも大きくなった前記揉み玉の突出量に基づいて前記ユーザの背筋ラインを検出する。前記背筋ラインを表示可能な前記表示部の操作により前記検出ポイントを変更可能である。
【0007】
また、本発明のマッサージ機は、各々の前記検出ポイントにおいて、マッサージ部位毎に、前記マッサージ動作における強さの基準値を設定する設定部と、前記ユーザの操作に基づいて前記設定部によって設定された前記基準値を前記マッサージ部位毎に変更する変更部と、前記変更部によって変更された前記基準値に基づいて前記マッサージ動作を実行させる実行部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、ユーザの満足感を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施形態に係るマッサージ機の斜視図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係るマッサージ機の制御装置を説明するブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る体型カスタマイズ処理を説明するフローチャートである。
【
図4A】
図4Aは、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部の表示例を示す図(その1)である。
【
図4B】
図4Bは、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部の表示例を示す図(その2)である。
【
図4C】
図4Cは、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部の表示例を示す図(その3)である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理を説明するフローチャートである。
【
図6A】
図6Aは、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部の表示例を示す図(その1)である。
【
図6B】
図6Bは、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部の表示例を示す図(その2)である。
【
図6C】
図6Cは、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部の表示例を示す図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本願に係るマッサージ機1を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係るマッサージ機1が限定されるものではない。
【0011】
<マッサージ機>
実施形態に係るマッサージ機1について
図1、および
図2を参照し説明する。
図1は、実施形態に係るマッサージ機1の斜視図である。
図2は、実施形態に係るマッサージ機1の制御装置4を説明するブロック図である。
【0012】
マッサージ機1は、椅子型のマッサージ機である。マッサージ機1は、マッサージ部2と、操作部3と、制御装置4とを備える。マッサージ部2は、座部2Aと、背もたれ部2Bと、肘掛け部2Cと、脚支持部2Dとを備える。
【0013】
座部2Aは、被施療者であるユーザによって着座され、ユーザの臀部を支える。座部2Aには、ユーザの臀部、およびユーザの太股部にマッサージ動作を行う施療機構が設けられる。施療機構は、例えば、臀部用エアセル10、および太股用エアセル11である。臀部用エアセル10は、ユーザの臀部にマッサージ動作を行う。太股用エアセル11は、ユーザの太股部にマッサージ動作を行う。
【0014】
臀部用エアセル10、および太股用エアセル11は、空気が給排されることによってマッサージ動作を行う。座部2Aには、エアポンプ(不図示)が設けられる。エアポンプは、臀部用エアセル10、および太股用エアセル11への空気の給排を行う。
【0015】
背もたれ部2Bは、座部2Aの後方側に設けられ、ユーザの背中を支える。背もたれ部2Bには、ユーザの肩部から腰部にかけてマッサージ動作を行う施療機構が設けられる。施療機構は、例えば、メカユニット20、腰用エアセル12、および背中用エアセル13である。
【0016】
メカユニット20は、施療子である一対の揉み玉21と、揉み玉21を動作させる駆動機構部22とを備える。メカユニット20は、背もたれ部2Bの上下方向に延びるガイドフレーム23に沿って移動可能である。すなわち、メカユニット20は、背もたれ部2Bの上下方向に沿って移動可能である。メカユニット20は、モータ(不図示)が作動することによって、ガイドフレーム23に沿って移動する。メカユニット20は、ユーザの肩部から腰部にかけてマッサージ動作を行う。
【0017】
揉み玉21は、支持アーム(不図示)を介して駆動機構部22に支持される。駆動機構部22は、複数のモータ(不図示)を備える。駆動機構部22は、背もたれ部2Bの上下方向に直交する軸線を中心として傾動可能である。メカユニット20は、マッサージ動作の種類に応じて複数のモータが作動し、揉み玉21によって揉み、叩きなどのマッサージ動作を行う。メカユニット20は、モータが作動することによって、揉み玉21、および駆動機構部22が傾動し、揉み玉21のユーザ側への突出量が調整される。
【0018】
腰用エアセル12は、ユーザの腰部にマッサージ動作を行う。背中用エアセル13は、ユーザの背中部にマッサージ動作を行う。腰用エアセル12、および背中用エアセル13は、エアポンプによって空気が給排されることによってマッサージ動作を行う。
【0019】
肘掛け部2Cは、座部2Aの左右両側に設けられ、ユーザの肘や、前腕部を支える。肘掛け部2Cには、ユーザの前腕部にマッサージ動作を行う施療機構が設けられる。施療機構は、例えば、前腕用エアセル14である。前腕用エアセル14は、エアポンプによって空気が給排されることによってマッサージ動作を行う。
【0020】
脚支持部2Dは、座部2Aの前方側に設けられ、ユーザの脚を支える。脚支持部2Dには、ユーザのふくらはぎ、および足裏部にマッサージ動作を行う施療機構が設けられる。施療機構は、例えば、ふくらはぎ用エアセル15、および足裏用エアセル16である。ふくらはぎ用エアセル15は、ユーザのふくらはぎにマッサージ動作を行う。足裏用エアセル16は、ユーザの足裏にマッサージ動作を行う。ふくらはぎ用エアセル15、および足裏用エアセル16は、エアポンプによって空気が給排されることによってマッサージ動作を行う。
【0021】
マッサージ部2には、揉み玉21に対する負荷を計測する圧力センサ60が設けられる。圧力センサ60は、揉み玉21に対する圧力を計測する。具体的には、圧力センサ60は、背もたれ部2Bにもたれたユーザ側に向けて揉み玉21を押圧する際の圧力を計測する。
【0022】
また、マッサージ部2には、背もたれ部2Bの上下方向におけるメカユニット20の位置を計測する位置センサ61が設けられる。位置センサ61は、ガイドフレーム23に沿ったメカユニット20の移動量に基づいてメカユニット20の位置を計測する。具体的には、位置センサ61は、初期位置に対するメカユニット20の移動量に基づいてメカユニット20の位置を計測する。
【0023】
また、マッサージ部2には、揉み玉21の突出量を計測する傾きセンサ62が設けられる。傾きセンサ62は、駆動機構部22の傾斜角度を計測する。
【0024】
マッサージ機1は、揉み玉21をユーザの背中側に向けて突出させた状態で、背もたれ部2Bの上下方向に沿ってメカユニット20を移動させながら、圧力センサ60によって圧力を計測する。これにより、マッサージ機1は、ユーザの肩位置、およびユーザの背筋ラインを検出することができる。
【0025】
また、マッサージ機1は、複数のマッサージ部位に対してマッサージ動作を行うマッサージコースが設定されている。マッサージコースは、例えば、メカユニット20によってユーザの肩部から腰部にかけて連続してマッサージ動作を実行するコースである。また、マッサージ機1は、マッサージコースにおける強さを変更可能である。すなわち、マッサージ機1は、マッサージコースに含まれる各マッサージ部位におけるマッサージ動作の強弱を変更可能である。マッサージ機1は、複数のマッサージコースを有してもよい。また、マッサージ機1は、所定のマッサージ部位に対してマッサージ動作を行うことも可能で
ある。
【0026】
また、マッサージ機1は、ユーザの体型、具体的にはユーザの背筋ラインに基づいたマッサージ動作をカスタマイズすることができる。ここでは、背筋ラインに基づいたマッサージ動作のカスタマイズを「体型カスタマイズ」と称する。
【0027】
また、マッサージ機1は、各エアセル10~16におけるマッサージ動作をカスタマイズすることができる。ここでは、各エアセル10~16におけるマッサージ動作のカスタマイズを「エアーカスタマイズ」と称する。
【0028】
なお、上記するマッサージ機1におけるマッサージ部位や、施療機構は、一例であり、これに限られることはない。例えば、マッサージ機1は、複数のメカユニット20を備えてもよく、肩部にマッサージ動作を行うエアセルを備えてもよい。
【0029】
操作部3は、マッサージ部2などを動作させるためのリモコンである。操作部3は、ユーザの操作を受け付けるボタン30や、表示部31などを備える。表示部31には、マッサージコースの設定状態、マッサージ部2の設定状態や、マッサージ部2の動作状態や、背筋ラインの検出結果などの画像が表示される。表示部31は、タッチパネルであり、ボタンの機能が含まれる。
【0030】
制御装置4は、マッサージ部2を制御し、ユーザに対するマッサージ動作を実行させる。また、制御装置4は、体型カスタマイズや、エアーカスタマイズを実行する。制御装置4は、制御部40と、記憶部41とを備える。
【0031】
記憶部41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0032】
制御部40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。制御部40は、CPUがROMに記憶された各種プログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することにより機能する取得部42、検出部43、推定部44、設定部45、変更部46、および実行部47を備える。
【0033】
なお、制御部40が備える取得部42、検出部43、推定部44、設定部45、変更部46、および実行部47は、それぞれ一部または全部がASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで構成されてもよい。また、取得部42、検出部43、推定部44、設定部45、変更部46、および実行部47は、複数に分割されて構成されてもよく、統合されて構成されてもよい。
【0034】
取得部42は、ユーザによる操作部3の操作に関する信号を取得する。取得部42は、圧力センサ60によって計測された揉み玉21の圧力に関する信号を取得する。取得部42は、位置センサ61によって計測されたメカユニット20の位置に関する信号を取得する。取得部42は、傾きセンサ62によって計測された揉み玉21の突出量に関する信号を取得する。
【0035】
検出部43は、ユーザの肩位置を検出する。検出部43は、メカユニット20の位置、および揉み玉21の圧力の変化量に基づいてユーザの肩位置を検出する。
【0036】
検出部43は、揉み玉21の圧力の変化量を算出し、変化量が予め設定された第1所定値よりも大きくなったメカユニット20の位置をユーザの肩位置として検出する。例えば、メカユニット20を上昇させながら、ユーザの肩位置を検出する場合には、揉み玉21がユーザの肩まで上昇すると、揉み玉21の圧力が急激に小さくなる。また、メカユニット20を降下させながら、ユーザの肩位置を検出する場合には、揉み玉21がユーザの肩に触れると、揉み玉21の圧力が急激に大きくなる。そのため、検出部43は、揉み玉21の圧力の変化量を算出することによってユーザの肩位置を検出することができる。
【0037】
また、推定部44は、ユーザの体型を推定する。具体的には、推定部44は、ユーザの背筋ラインを検出する。推定部44は、ユーザの肩位置に基づいて設定される検出ポイントにおける揉み玉21の圧力、および揉み玉21の突出量に基づいてユーザの背筋ラインを検出する。推定部44は、揉み玉21の圧力が予め設定された第2所定値よりも大きくなった揉み玉21の突出量に基づいてユーザの背筋ラインを検出する。検出された背筋ラインは、操作部3の表示部31に表示される。
【0038】
設定部45は、ユーザの肩位置に基づいて、ユーザの体型を推定するための検出ポイントを設定する。具体的には、設定部45は、ユーザの背筋ラインを検出するための検出ポイントを設定する。設定部45は、ユーザの肩位置から、例えば、計算式や、テーブルを用いて検出ポイントを設定する。計算式や、テーブルは、統計的なデータなどに基づいて予め設定される。検出ポイントは、ユーザの肩位置から座部2Aまでの間に、予め設定された数、例えば、8箇所設定される。
【0039】
検出ポイントは、例えば、肩位置が高いユーザでは、肩位置が低いユーザに対し、検出ポイント間の距離が長くなる。
【0040】
また、設定部45は、ユーザの体型に基づいてマッサージ部位毎に基準値を設定する。具体的には、設定部45は、検出された背筋ラインに基づいてマッサージ部位毎に基準値を設定する。基準値は、マッサージ動作における強さの基準値である。基準値は、例えば、検出ポイントにおいて、揉み玉21の圧力が予め設定された第2所定値よりも大きくなった揉み玉21の突出量に基づいて設定される。
【0041】
基準値は、体型が異なるユーザでは異なることがある。例えば、腰のくぼみが大きいユーザと、腰のくぼみが小さいユーザとでは、揉み玉21がユーザの腰部に当接する位置が異なる。そのため、設定部45は、腰のくぼみが大きいユーザ、および腰のくぼみが小さいユーザに合った基準値をそれぞれ設定する。なお、基準値は、ユーザの操作に応じて変更可能である。
【0042】
また、設定部45は、基準値の変更可能範囲を設定する。設定部45は、基準値を原点として変更可能範囲を設定する。設定部45は、例えば、基準値を原点「0」とし、原点に対して「±7」の範囲を変更可能範囲として設定する。すなわち、設定部45は、基準値の変更可能範囲を、基準値を原点とした相対的な範囲として設定する。
【0043】
設定された基準値、および変更可能範囲は、操作部3の表示部31に表示される。表示部31には、ユーザの体型にかかわらず、基準値を原点とした変更可能範囲が表示される。
【0044】
例えば、マッサージ動作の強さとして、「1」~「70」の段階が設定され、数値が大きくなるにつれて強さが大きくなる場合に、設定部45は、腰のくぼみが大きいユーザに対し「50」を基準値に設定する。また、設定部45は、腰のくぼみが小さいユーザに対し「35」を基準値に設定する。なお、変更可能範囲は、「±7」とする。
【0045】
また、基準値が「50」である場合には、設定部45は、「50」を原点として、「43」~「57」の強さを「-7」~「+7」として設定する。また、基準値が「35」である場合には、設定部45は、「35」を原点として、「28」~「42」の強さを「-7」~「+7」として設定する。
【0046】
そのため、ユーザの体型にかかわらず、表示部31には、「-7」~「+7」の変更可能範囲が表示される。なお、上記一例においては、各基準値、および各変更可能範囲に対応する実際のマッサージ動作の強さは異なり、例えば、「-7」に対応する実際のマッサージ動作の強さは異なる。
【0047】
また、設定部45は、ユーザの操作に基づいてエアセル10~16毎に基準値を設定する。設定部45は、エアセル10~16の中からエアセルを選択し、選択したエアセルにおける基準値を設定する。例えば、設定部45は、足裏用エアセル16に供給する空気が徐々に増加され、ユーザが停止操作を行った時の空気量を、足裏用エアセル16の基準値として設定する。なお、設定部45は、全てのエアセル10~16を選択したか否かを判定し、全てのエアセル10~16に対して基準値をそれぞれ設定する。
【0048】
変更部46は、ユーザによる基準値のカスタマイズ操作が行われたか否かを判定する。具体的には、変更部46は、設定された基準値に対し、ユーザによる変更操作が行われた否かを判定する。変更部46は、設定された基準値がユーザの操作によって変更された場合には、ユーザの操作に基づいて基準値を変更する。
【0049】
なお、基準値は、記憶部41に記憶されてもよい。すなわち、制御装置4は、ユーザ毎に基準値を記憶してもよい。これにより、ユーザが自己の好みに合わせて基準値を設定した場合に、ユーザは、体型カスタマイズや、エアーカスタマイズを再度実行せずに、記憶された基準値に基づいてマッサージ動作を受けることができる。
【0050】
実行部47は、マッサージ部2のモータや、エアポンプに制御信号を送信し、モータや、エアポンプを制御し、メカユニット20や、各エアセル10~16によってマッサージ動作を実行させる。実行部47は、設定、または変更された基準値に基づいてマッサージ動作を実行させる。
【0051】
ユーザによってマッサージコースが選択された場合には、実行部47は、基準値に基づいて各マッサージ部位におけるマッサージ動作を実行させる。実行部47は、或るマッサージ部位における基準値が変更されている場合には、変更された基準値に基づいて或るマッサージ部位におけるマッサージ動作を実行させる。
【0052】
また、実行部47は、マッサージコースの強さが変更された場合には、各マッサージ部位における基準値に基づいてマッサージ動作の強さを変更し、マッサージ動作を実行させる。
【0053】
例えば、マッサージコースの強さに「強」、「中」、および「弱」があり、マッサージコースの強さが「中」である場合には、実行部47は、各マッサージ部位におけるマッサージ動作を基準値に基づいて実行させる。
【0054】
また、マッサージコースの強さが「強」である場合には、実行部47は、各マッサージ部位におけるマッサージ動作の強さを基準値よりも強くし、マッサージ動作を実行させる。
【0055】
また、マッサージコースの強さが「弱」である場合には、実行部47は、各マッサージ部位におけるマッサージ動作の強さを基準値よりも弱くし、マッサージ動作を実行させる。
【0056】
このように、マッサージ機1は、基準値が設定された場合には、基準値に基づいてマッサージコースの強さを変更することができる。
【0057】
<体型カスタマイズ処理>
次に、実施形態に係る体型カスタマイズ処理について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
図3は、実施形態に係る体型カスタマイズ処理を説明するフローチャートである。
【0058】
制御装置4は、ユーザの肩位置を検出し(S100)、検出したユーザの肩位置に基づいて複数の検出ポイントを設定する(S101)。
【0059】
制御装置4は、検出ポイントにおける揉み玉21の圧力に基づいてユーザの背筋ラインを検出し(S102)、背筋ラインを表示部31に表示させる(S103)。
【0060】
制御装置4は、ユーザによる基準値のカスタマイズ操作があるか否かを判定する(S104)。制御装置4は、カスタマイズ操作がある場合には(S104:Yes)、ユーザの操作に応じて基準値を変更する(S105)。
【0061】
制御装置4は、ユーザによる基準値のカスタマイズ操作が終了したか否かを判定する(S106)。制御装置4は、カスタマイズ操作が無い場合(S104:No)、およびカスタマイズ操作が終了した場合には(S106:Yes)、体型カスタマイズ処理を終了する。
【0062】
次に、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部31の表示例について
図4A~
図4Cを参照し説明する。
図4Aは、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部31の表示例を示す図(その1)である。
図4Bは、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部31の表示例を示す図(その2)である。
図4Cは、実施形態に係る体型カスタマイズ処理における表示部31の表示例を示す図(その3)である。
【0063】
ユーザの背筋ラインが検出された場合には、表示部31には、
図4Aに示す画像100aが表示される。背筋ライン101は、各検出ポイント102を上下方向に並べて表示される。また、背筋ライン101は、各検出ポイント102の基準値に応じて左右方向の位置が決定され、表示される。また、画像100aには、背筋ライン101を決定する決定ボタン110、カスタマイズボタン111、および背筋ラインの再検出を行う再検出ボタン112などが表示される。
【0064】
図4Aに示す画像100aにおいて、カスタマイズボタン111がユーザによって押されると、表示部31には、
図4Bに示すように、各基準値を変更可能とする画像100bが表示される。画像100bには、現在選択されている検出ポイント102が他の検出ポイント102と区別可能となるように表示される。
図4Bでは、現在選択されている検出ポイント102を黒塗りで示し、他の検出ポイント102を白抜きで示す。
【0065】
また、画像100bには、検出ポイント102を選択するボタン113、選択されている検出ポイント102に対応するマッサージ部位114、現在選択されている検出ポイント102の名称115、基準値116、および基準値116を変更するボタン117、体型カスタマイズを終了するボタン118などが表示される。
【0066】
ボタン113がユーザによって操作されると、ボタン113の操作に応じて、選択された検出ポイント102、マッサージ部位114、選択された検出ポイント102の名称115、および基準値116の表示が変更される。
【0067】
例えば、
図4Bに示す状態から、基準値116を変更するボタン117がユーザによって操作されると、
図4Cに示すように、画像100bでは、ユーザの操作に応じて基準値116が変更される。上記一例では、
図4Bに示す状態から右側のボタン117が5回押圧されることによって、基準値116が「0」から「+5」に変更されている。
【0068】
画像100bでは、例えば、基準値を原点として「-7」~「+7」の変更可能範囲内で基準値が変更可能となる。これは、基準値がすでにユーザの体型に応じて設定されたものとなっているので、マッサージ機1は、画像100bにおいて、基準値をマッサージ動作の強さの全段階において変更可能とする必要はなく、基準値を原点とした狭い変更可能範囲内で変更可能とすることができる。そのため、ユーザは、ボタン117の押圧作業が少なくてすみ、基準値を変更する際の操作が容易となる。
【0069】
<エアーカスタマイズ処理>
次に、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理について
図5のフローチャートを用いて説明する。
図5は、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理を説明するフローチャートである。
【0070】
制御装置4は、基準値を設定するエアセルを選択し(S200)、選択したエアセルの基準値を設定する(S201)。
【0071】
制御装置4は、全てのエアセル10~16について選択が終了したか否かを判定する(S202)。制御装置4は、選択していないエアセルがある場合には(S202:No)、選択していないエアセルの中からエアセルを選択する(S200)。
【0072】
制御装置4は、全てのエアセル10~16を選択した場合には(S202:Yes)、ユーザによる基準値のカスタマイズ操作があるか否かを判定する(S203)。
【0073】
制御装置4は、カスタマイズ操作がある場合には(S203:Yes)、ユーザの操作に応じて基準値を変更する(S204)。
【0074】
制御装置4は、ユーザによる基準値のカスタマイズ操作が終了したか否かを判定する(S205)。制御装置4は、カスタマイズ操作が無い場合(S203:No)、およびカスタマイズ操作が終了した場合には(S205:Yes)、エアーカスタマイズ処理を終了する。
【0075】
次に、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部31の表示例について
図6A~
図6Cを参照し説明する。
図6Aは、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部31の表示例を示す図(その1)である。
図6Bは、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部31の表示例を示す図(その2)である。
図6Cは、実施形態に係るエアーカスタマイズ処理における表示部31の表示例を示す図(その3)である。
【0076】
エアーカスタマイズ処理が行われる場合には、表示部31には、各エアセル10~16に対する基準値を設定する画像が表示される。例えば、
図6Aに示すように、足裏用エアセル16に対する基準値を設定する画像120aが表示される。画像120aには、エアセルの種類121、足裏用エアセル16へ供給される空気量の大きさを示すインジケータ122、および基準値を決定するボタン123などが表示される。
【0077】
足裏用エアセル16へ供給される空気量が大きくなると、増加する空気量に応じて、
図6Bに示すように、インジケータ122が変化する。そして、ユーザがボタン123を押すと、ボタン123を押した際の空気量が、足裏用エアセル16の基準値として設定される。
図6A、および
図6Bに示す画像は、各エアセル10~16に応じて表示される。
【0078】
各エアセル10~16の基準値が設定されると、表示部31には、
図6Cに示すように、各エアセル10~16の基準値を示す画像120bが表示される。画像120bには、各エアセル10~16がマッサージ動作を行うマッサージ部位、各エアセル10~16の基準値126が表示されたボタン127、現在選択されているエアセルによってマッサージ動作が行われるマッサージ部位の名称128、基準値126を変更するボタン129、およびエアーカスタマイズを終了するボタン130などが表示される。
【0079】
各エアセル10~16の基準値126が表示されたボタン127がユーザに押されると、基準値126を変更するマッサージ部位が選択される。また、基準値126を変更するボタン129がユーザに操作されると、ユーザの操作に応じて基準値126が変更される。
【0080】
<効果>
マッサージ機1は、マッサージ部2と、制御装置4とを備える。マッサージ部2は、ユーザにマッサージ動作を行う。制御装置4は、マッサージ部2によるマッサージ動作を制御する。制御装置4は、変更部46と、実行部47とを備える。変更部46は、ユーザの操作に基づいてマッサージ動作における強さの基準値を変更する。実行部47は、変更部46によって変更された基準値に基づいてマッサージ動作を実行させる。
【0081】
これにより、マッサージ機1は、マッサージ動作をユーザの好みに合わせてカスタマイズすることができ、マッサージ動作に対するユーザの満足感を向上させることができる。
【0082】
また、制御装置4は、設定部45を備える。設定部45は、ユーザの体型に基づいてマッサージ部位毎に基準値を設定する。変更部46は、設定部45によって設定された基準値をユーザの操作に基づいて変更する。
【0083】
これにより、マッサージ機1は、ユーザの体型に合わせて設定した基準値を、ユーザの好みに合わせて変更することができる。そのため、マッサージ機1は、ユーザの体型に応じた基準値を提案するとともに、基準値をユーザの好みに合わせてカスタマイズすることができる。従って、マッサージ機1は、マッサージ動作に対するユーザの満足感を向上させることができる。
【0084】
また、実行部47は、複数のマッサージ部位に対してマッサージ動作を行うマッサージコースの強さが変更された場合には、変更された基準値に対しマッサージ動作の強さを変更し、マッサージ動作を実行させる。すなわち、マッサージ機1は、マッサージコースの強さが変更された場合に、ユーザの体型に合わせて設定された基準値、およびユーザによって変更された基準値に基づいてマッサージコースの強さを変更する。
【0085】
これにより、マッサージ機1は、マッサージコースの強さが変更された場合であっても、ユーザの好みに合わせてカスタマイズされた基準値に基づいてマッサージ動作を実行することができる。そのため、マッサージ機1は、マッサージ動作に対するユーザの満足感を向上させることができる。
【0086】
また、マッサージ機1は、表示部31を備える。表示部31は、基準値を原点として、基準値の変更可能範囲を表示する。
【0087】
これにより、マッサージ機1は、基準値を中心として変更可能範囲を相対的な範囲として表示することができる。マッサージ機1は、例えば、基準値を「0」として変更可能範囲を「+」、および「-」で表示する。そのため、ユーザは、基準値を変更する場合に、元の基準値に対する強さの度合いを容易に認識することができ、自己が好むマッサージ動作の強さを容易に判断することができる。すなわち、マッサージ機1は、基準値を変更する際の操作性を向上させることができる。
【0088】
また、マッサージ機1は、検出部43と、推定部44とを備える。検出部43は、ユーザの肩位置を検出する。推定部44は、検出された肩位置に基づいてユーザの体型を推定する。
【0089】
これにより、マッサージ機1は、ユーザの体型を正確に推定することができる。
【0090】
また、マッサージ機1は、設定部45を備える。設定部45は、検出された肩位置に基づいて、ユーザの体型を推定するための検出ポイントを設定する。推定部44は、設定された検出ポイントにおける揉み玉21の突出量に基づいてユーザの背筋ラインを推定する。
【0091】
これにより、マッサージ機1は、ユーザの肩位置に合わせて検出ポイントを設定し、ユーザの背筋ラインを正確に検出することができる。そのため、マッサージ機1は、ユーザの背筋ラインの検出精度を向上させることができる。
【0092】
<変形例>
変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの肩位置、およびユーザの属性に基づいて検出ポイントを設定してもよい。ユーザの属性は、例えば、性別や、年齢や、体重である。
【0093】
これにより、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザに合わせて検出ポイントを精度よく設定することができ、ユーザの背筋ラインを精度よく検出することができる。
【0094】
また、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの肩位置、およびユーザの属性に基づいてユーザの体型を推定してもよい。具体的には、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの肩位置、およびユーザの属性に基づいてユーザの背筋ラインを推定してもよい。例えば、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの肩位置、およびユーザの属性を基づいて統計データなどからユーザの背筋ラインを推定してもよい。
【0095】
これにより、変形例に係るマッサージ機1は、例えば、メカユニット20をユーザの背中に沿って移動させることなく、ユーザの背筋ラインを推定することができる。そのため、変形例に係るマッサージ機1は、体型カスタマイズにかかる時間を短くすることができる。従って、ユーザは、早期にマッサージ動作を受けることができる。
【0096】
また、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの属性に基づいて基準値を設定してもよい。具体的には、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの属性に基づいてユーザの体型を推定し、推定した体型に基づいて基準値を設定する。例えば、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの体型を統計データなどに基づいて推定し、基準値を設定する。なお、設定された基準値は、ユーザの操作によって変更可能である。
【0097】
これにより、変形例に係るマッサージ機1は、体型カスタマイズや、エアーカスタマイズにかかる時間が短くすることができる。そのため、ユーザは、早期にマッサージ動作を受けることができる。
【0098】
また、変形例に係るマッサージ機1は、体型カスタマイズを行う場合に、検出ポイントにおいて揉み玉21の突出量を変化させて、ユーザが停止操作を行った時の突出量に基づいてユーザの背筋ラインを検出し、基準値を設定してもよい。すなわち、変形例に係るマッサージ機1は、検出ポイント毎に、ユーザが好む強さの基準値を設定することができる。なお、変形例に係るマッサージ機1によって設定した基準値は、上記実施形態と同様にユーザの操作に応じて変更可能である。これにより、ユーザは、表示される背筋ラインを参考にして自己が設定した基準値をさらに変更することができる。
【0099】
また、変形例に係るマッサージ機1は、エアーカスタマイズを行う場合に、各エアセル10~16へ供給される空気量が予め設定された第3所定値よりも大きくなる値を基準値として設定してもよい。第3所定値は、各エアセル10~16に応じてそれぞれ設定される。また、変形例に係るマッサージ機1は、エアーカスタマイズを行う場合に、各エアセル10~16へ供給される空気の圧力を圧力センサによって検出し、圧力が予め設定された第4所定値よりも大きくなる値を基準値として設定してもよい。第4所定値は、各エアセル10~16に応じてそれぞれ設定される。
【0100】
また、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザの操作に基づいたマッサージ機1の使用履歴に基づいて学習し、学習結果に基づいて基準値を設定、および変更してもよい。例えば、変形例に係るマッサージ機1は、ユーザが選択したマッサージ部位の強さや、マッサージコースの強弱などに基づいて学習を行い、基準値を設定、および変更する。
【0101】
これにより、変形例に係るマッサージ機1は、体型カスタマイズ、およびエアーカスタマイズを行うことなく、ユーザが好む基準値を設定し、また基準値を変更することができる。
【0102】
また、変形例に係るマッサージ機1は、マッサージ動作中に、ユーザの操作に基づいて基準値を変更可能であってもよい。基準値が変更された場合には、変更された基準値に基づいてマッサージ動作が継続される。
【0103】
また、変形例に係るマッサージ機1は、所定のマッサージ部位にマッサージ動作を行う場合に、基準値に基づいたマッサージ動作を行ってもよい。また、変形例に係るマッサージ機1は、所定のマッサージ部位にマッサージ動作を行う場合に、基準値を変更可能であてもよい。また、変形例に係るマッサージ機1における基準値の変更可能範囲は、上記した基準値の変更可能範囲の表示方法と同様であってもよい。
【0104】
変形例に係るマッサージ機1では、揉み玉21に対する負荷を計測するセンサとして、例えば、モータにおける負荷を計測する電流センサが用いられてもよい。
【0105】
また、マッサージ機1は、上記する処理を実現するためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。CPUは、記録媒体に記録されたプログラムを読み出すことで、上記する処理を実行することができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記したROMなどの半導体メモリや、磁気ディスクや、光磁気ディスクなどである。
【符号の説明】
【0106】
1 マッサージ機
2 マッサージ部
3 操作部
4 制御装置
21 揉み玉
31 表示部
40 制御部
42 取得部
43 検出部
44 推定部
45 設定部
46 変更部
47 実行部