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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】光源ユニット及び照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 8/04 20060101AFI20240913BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240913BHJP
   F21V 23/00 20150101ALI20240913BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20240913BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20240913BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20240913BHJP
   H05B 47/115 20200101ALI20240913BHJP
   H05B 45/00 20220101ALI20240913BHJP
   H05B 45/37 20200101ALI20240913BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20240913BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240913BHJP
【FI】
F21S8/04 110
F21S2/00 230
F21S8/04 130
F21V23/00 115
F21V23/00 140
F21V23/00 150
F21V23/04
F21V5/04 200
F21V5/04 400
F21V15/01 100
H05B47/115
H05B45/00
H05B45/37
F21Y103:10
F21Y115:10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023128279
(22)【出願日】2023-08-07
(62)【分割の表示】P 2019143996の分割
【原出願日】2019-08-05
(65)【公開番号】P2023153968
(43)【公開日】2023-10-18
【審査請求日】2023-08-07
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】神保 幸宏
(72)【発明者】
【氏名】大野 健
(72)【発明者】
【氏名】濱本 勝信
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-135066(JP,A)
【文献】特開2018-078376(JP,A)
【文献】特開2017-224420(JP,A)
【文献】特開2019-024025(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 8/04
F21S 2/00
F21V 23/00
F21V 23/04
F21V 5/04
F21V 15/01
H05B 47/115
H05B 45/00
H05B 45/37
F21Y 103/10
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能なセンサモジュールと、
前記センサモジュールを収容する筐体と、
前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、を備え、
前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置され、
前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有し、
前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有し、
前記開口部は、前記窓孔と対向しており、
前記センサ部は、前記第1面の法線方向において、前記第1面から前記フレームの外に突出しないように配置されている、光源ユニット。
【請求項2】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能なセンサモジュールと、
前記センサモジュールを収容する筐体と、
前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、を備え、
前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置され、
前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有し、
前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有し、
前記開口部は、前記窓孔と対向しており、
前記フレームには、前記第2面の長手方向に並ぶように複数の前記窓孔が設けられ、
前記センサモジュールは、前記センサ部が前記複数の窓孔のうちの1つの窓孔に選択的に対向するように、配置される、
光源ユニット。
【請求項3】
前記複数の窓孔のうちの前記センサ部と対向しない残りの窓孔を塞ぐ被覆部材を備える、
請求項2に記載の光源ユニット。
【請求項4】
前記複数の窓孔は、
前記第1面の長手方向に延びた横長窓孔と、
前記第1面の短手方向に延びた縦長窓孔と、を含む、
請求項2又は3に記載の光源ユニット。
【請求項5】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能なセンサモジュールと、
前記センサモジュールを収容する筐体と、
前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、
前記センサ部の周りを囲む筒状の導体部材と、を備え、
前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置され、
前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有し、
前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有し、
前記開口部は、前記窓孔と対向しており、
前記導体部材は、その筒軸方向の両端に第1開口及び第2開口を有し、
前記第1開口から、前記センサ部から送信された前記電波が出射され、
前記導体部材の内周面は、前記第2開口から前記第1開口に向かって拡径するように傾斜している、
光源ユニット。
【請求項6】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能なセンサモジュールと、
前記センサモジュールを収容する筐体と、
前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、
前記光源基板及び窓孔を覆うように前記フレームに取り付けられた透光性カバーと、
前記センサ部の正面に配置された樹脂部材と、を備え、
前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置され、
前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する前記窓孔を有し、
前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有し、
前記開口部は、前記窓孔と対向しており、
前記センサ部から送信された前記電波が前記樹脂部材で反射したときに発生する反射波を第1反射波とし、
前記センサ部から送信された前記電波が前記透光性カバーで反射したときに発生する反射波を第2反射波とし、
前記樹脂部材は、前記第1反射波の位相が前記第2反射波の位相と逆位相になるように、前記第1反射波を発生させる、
光源ユニット。
【請求項7】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能なセンサモジュールと、
前記センサモジュールを収容する筐体と、
前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、
前記センサ部の正面に配置され、前記電波及び前記反射波の少なくとも一方を収束するレンズ構造を有する樹脂部材と、
を備え、
前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置され、
前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有し、
前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有し、
前記開口部は、前記窓孔と対向しており、
前記樹脂部材は、不透光性を有する、
光源ユニット。
【請求項8】
第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有するフレームと、
前記第1面に配置され、光源が設けられた光源基板と、
電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能なセンサモジュールと、
前記センサモジュールを収容する筐体と、
前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する点灯装置と、を備え、
前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置され、
前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有し、
前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有し、
前記開口部は、前記窓孔と対向しており、
前記センサ部は、
前記電波を送信する送信部と、
前記反射波を受信する受信部と、を有し、
前記窓孔は、
前記フレームにおいて前記送信部に対向する部分に設けられた送信用窓孔と、
前記フレームにおいて前記受信部に対向する部分に設けられた受信用窓孔とで構成されている、
光源ユニット。
【請求項9】
前記筐体は、
第1ケースと、
前記第1ケースに組み付けられる第2ケースと、を有し、
前記第1ケースは、前記開口部を有する、
請求項1~8のいずれか1項に記載の光源ユニット。
【請求項10】
前記電波の周波数は、10GHz以上300GHz以下である、
請求項1~9の何れか1項に記載の光源ユニット。
【請求項11】
請求項1~10の何れか1項に記載の光源ユニットと、
前記光源ユニットを支持する器具本体と、を備える、
照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光源ユニット及び照明器具に関し、より詳細には、人の存在を検出するセンサモジュールを備えた光源ユニット、及び前記光源ユニットを備えた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の照明装置は、光源ユニットと、光源ユニットに設けられたセンサ部とを備えている。光源ユニットは、発光素子支持部材と、発光素子基板と、透光性カバーとを備えている。発光素子基板は、発光素子が実装された基板であり、発光素子支持部材の前面に設けられている。透光性カバーは、発光素子基板を覆うように、発光素子支持部材の前側に設けられている。透光性カバーの一端部には、センサ窓が設けられている。センサ部は、マイクロ波である電波を発射し、その電波の移動物(人)での反射波の周波数変化を検出することで、移動物の存在を検出する。センサ部は、センサ窓の後方であって、発光素子支持部材の前面(すなわち発光素子基板が設けられた面)に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-16781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の照明装置では、センサ部は、発光素子支持部材の前面(すなわち発光素子基板が設けられた面)に配置される。しかし、この場合、センサ部の配置場所は、発光素子の発光への影響が少ない場所に制限される。このため、センサ部の配置場所によっては、センサ部における必要な方向のセンサ感度を十分に確保できない場合がある。
【0005】
本開示は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、センサ部の配置自由度を向上させることで、センサ部における必要な方向のセンサ感度が確保し易くなる光源ユニット及び照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、センサモジュールと、筐体と、点灯装置と、を備える。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置され、光源が設けられている。前記センサモジュールは、電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。前記筐体は、前記センサモジュールを収容する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置される。前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有する。前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有する。前記開口部は、前記窓孔と対向している。前記センサ部は、前記第1面の法線方向において、前記第1面から前記フレームの外に突出しないように配置されている。
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、センサモジュールと、筐体と、点灯装置と、を備える。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置され、光源が設けられている。前記センサモジュールは、電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。前記筐体は、前記センサモジュールを収容する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置される。前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有する。前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有する。前記開口部は、前記窓孔と対向している。
前記フレームには、前記第2面の長手方向に並ぶように複数の前記窓孔が設けられている。前記センサモジュールは、前記センサ部が前記複数の窓孔のうちの1つの窓孔に選択的に対向するように、配置される。
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、センサモジュールと、筐体と、点灯装置と、導体部材と、を備える。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置され、光源が設けられている。前記センサモジュールは、電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。前記筐体は、前記センサモジュールを収容する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記導体部材は、前記センサ部の周りを囲む筒状である。前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置される。前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有する。前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有する。前記開口部は、前記窓孔と対向している。前記導体部材は、その筒軸方向の両端に第1開口及び第2開口を有する。前記第1開口から、前記センサ部から送信された前記電波が出射される。前記導体部材の内周面は、前記第2開口から前記第1開口に向かって拡径するように傾斜している。
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、センサモジュールと、筐体と、点灯装置と、透光性カバーと、樹脂部材と、を備える。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置され、光源が設けられている。前記センサモジュールは、電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。前記筐体は、前記センサモジュールを収容する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記透光性カバーは、前記光源基板及び窓孔を覆うように前記フレームに取り付けられている。前記樹脂部材は、前記センサ部の正面に配置されている。前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置される。前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する前記窓孔を有する。前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有する。前記開口部は、前記窓孔と対向している。前記センサ部から送信された前記電波が前記樹脂部材で反射したときに発生する反射波を第1反射波とする。前記センサ部から送信された前記電波が前記透光性カバーで反射したときに発生する反射波を第2反射波とする。前記樹脂部材は、前記第1反射波の位相が前記第2反射波の位相と逆位相になるように、前記第1反射波を発生させる。
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、センサモジュールと、筐体と、点灯装置と、樹脂部材と、を備える。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置され、光源が設けられている。前記センサモジュールは、電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。前記筐体は、前記センサモジュールを収容する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記樹脂部材は、前記センサ部の正面に配置されている。前記樹脂部材は、前記電波及び前記反射波の少なくとも一方を収束するレンズ構造を有する。前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置される。前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有する。前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有する。前記開口部は、前記窓孔と対向している。前記樹脂部材は、不透光性を有する。
本開示の一態様に係る光源ユニットは、フレームと、光源基板と、センサモジュールと、筐体と、点灯装置と、を備える。前記フレームは、第1面及び前記第1面の反対側の第2面を有する。前記光源基板は、前記第1面に配置され、光源が設けられている。前記センサモジュールは、電波を送信して前記電波の反射波を受信するセンサ部を有し、前記電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。前記筐体は、前記センサモジュールを収容する。前記点灯装置は、前記第2面に配置され、前記センサモジュールの検出結果に応じて前記光源の点灯状態を制御する。前記センサモジュールは、前記センサ部を前記第2面に向けた状態で前記第2面に配置される。前記フレームは、前記センサ部との対向部分に、前記第1面及び前記第2面の間を貫通する窓孔を有する。前記筐体は、前記センサ部を露出させる開口部を有する。前記開口部は、前記窓孔と対向している。前記センサ部は、送信部と、受信部と、を有する。前記送信部は、前記電波を送信する。前記受信部は、前記反射波を受信する。前記窓孔は、送信用窓孔と、受信用窓孔とで構成されている。前記送信用窓孔は、前記フレームにおいて前記送信部に対向する部分に設けられている。前記受信用窓孔は、前記フレームにおいて前記受信部に対向する部分に設けられている。
【0007】
本開示の一態様に係る照明器具は、上記の一態様に係る光源ユニットと、前記光源ユニットを支持する器具本体と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る光源ユニット及び照明器具は、センサ部の配置自由度を向上させることで、センサ部における必要な方向のセンサ感度が確保し易くなる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態1に係る照明器具の斜視図である。
図2図2は、同上の照明器具のブロック図である。
図3図3は、実施形態1に係る光源ユニット及び同上の照明器具の分解斜視図である。
図4図4は、同上の光源ユニットの一端部を示す、一部省略した斜視図である。
図5図5は、図3の一部分を拡大した拡大図である。
図6図6は、同上の光源ユニットに備えられたセンサモジュールの分解斜視図である。
図7図7は、同上の光源ユニットを上側から見た平面図である。
図8図8は、同上の光源ユニットを下側から見た平面図である。
図9図9は、図8のA1-A1線断面図であって、カバーを追加した断面図である。
図10図10Aは、実施形態1の変形例1に係る光源ユニットを下側から見た平面図である。図10Bは、同上の光源ユニットを上側から見た平面図である。
図11図11は、実施形態1の変形例2に係る光源ユニットを下側から見た平面図である。
図12図12は、実施形態1の変形例3に係る照明器具のブロック図である。
図13図13は、実施形態1の変形例3に係る照明器具の別のブロック図である。
図14図14は、実施形態2に係る光源ユニットを下側から見た平面図である。
図15図15は、図14のA2-A2線断面図である。
図16図16は、実施形態3に係る光源ユニットを下側から見た平面図である。
図17図17は、図16のA3-A3線断面図であって、カバーを追加した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(実施形態1)
以下、本開示の実施形態に係る光源ユニット及び照明器具について、図面を参照して詳細に説明する。ただし、実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。なお、以下の実施形態で説明する構成は、本開示の一例にすぎない。本開示は、以下の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
【0011】
本実施形態の照明器具3は、図1に示すように、例えば室内の天井などに設置されて室内を照明光で照らす照明器具である。照明器具3は、所定の検出範囲内に人が存在するか否かの検出を行い、その検出結果に応じて照明光の点灯状態(点灯、消灯及び調光)を制御する照明器具である。照明器具3は、光源ユニット2と、光源ユニット2を支持する器具本体4とを有している。
【0012】
光源ユニット2は、天井に直付けされる器具本体4に着脱可能に取り付けられる。ただし、器具本体4は、天井に埋め込まれてもよいし、あるいは、壁に直付けされてもよいし、壁に埋め込まれてもよい。
【0013】
器具本体4は、天井に直付けされた状態で、光源ユニット2を支持する。器具本体4は、図3に示すように、収容部40と、一対の反射板41と、一対のエンド板42とを備える。収容部40は、下面が開放された矩形箱状である。一対の反射板41は、収容部40における長手方向に沿った両側の開口端縁から斜め上向きに突出している。一対のエンド板42は、収容部40及び一対の反射板41の長手方向の両端に設けられている。
【0014】
器具本体4は、収容部40の底面に設けられている複数の取付孔400のうちの少なくともいずれか2つの取付孔400に吊りボルト(不図示)がそれぞれ挿通され、それらの吊りボルトにナット(不図示)が締め付けられることで天井に設置される。器具本体4は、収容部40に光源ユニット2が装着されることで、光源ユニット2を支持する。この支持状態で、収容部40の底面に設けられている複数の電源孔401のうちのいずれか1つの電源孔401に、交流電源B1からの電源線が挿通される。電源孔401に挿通された電源線は、端子台を介して、光源ユニット2内の点灯装置1と電気的に接続される。
【0015】
光源ユニット2は、照明光を放射する装置である。光源ユニット2は、器具本体4の収容部40に装着されることで、器具本体4に支持される。光源ユニット2は、図3に示すように、点灯装置1と、点灯装置1によって点灯させられる2つのLEDモジュール22と、取付部材21(フレーム)と、カバー23(透光性カバー)と、センサ装置5とを備えている。センサ装置5は、人の存在を検出するセンサ装置である。
【0016】
LEDモジュール22は、多数のLED220(光源)と、基板221(光源基板)と、中継コネクタ223とを備えている。基板221は、長尺の矩形板状に形成されている。多数のLED220は、基板221の下面における短手方向の中央に、基板221の長手方向に沿って等間隔かつ一列に並べて実装されている。中継コネクタ223は、それぞれのLEDモジュール22の基板221において、2つのLEDモジュール22同士が長手方向に沿って隣り合う側の端部にそれぞれ実装されている。一方のLEDモジュール22(図3における右側のLEDモジュール22)に入力コネクタ222が実装されている。入力コネクタ222は、右側のLEDモジュール22の基板221において、中継コネクタ223が実装されている側と反対側の端部(右側の端部)に実装されている。
【0017】
取付部材21は、金属フレームであって、金属板によって長尺の角樋状に形成されている。取付部材21は、底板210と、一対の側板211と、窓孔212とを有する。底板210は、長尺の矩形板状である。一対の側板211は、底板210の長手方向に沿った両端から上向きに立ち上がっている。取付部材21の上面(第2面)に点灯装置1及びセンサ装置5が設けられ、取付部材21の下面(第1面)にLEDモジュール22が設けられる。なお、取付部材21の下面とは、底板210の下面であり、取付部材21の上面とは、取付部材21の下面の反対側の面であって、底板210の上面である。
【0018】
窓孔212は、センサ装置5から送信される後述の電波及びその反射波が通過する孔である。窓孔212は、底板210において厚さ方向に貫通している。すなわち、窓孔212は、底板210の上面及び下面の間を貫通している。窓孔212は、本実施形態では、底板210における長手方向の一端部に設けられている。窓孔212は、底板210の上面の短手方向に延びた縦長の窓孔である。
【0019】
2つのLEDモジュール22は、互いの中継コネクタ223同士が電気的に接続された状態で、底板210から切り起こされている複数の爪によって底板210の下面(第1面)に取り付けられている。すなわち、多数のLED220が基板を介して底板210の下面に配置されている。なお、LEDモジュール22の入力コネクタ222は、点灯装置1の出力用のコネクタと電気的に接続される。
【0020】
カバー23は、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などの透光性を有する合成樹脂によって半円筒形状に形成されている。また、カバー23は、長手方向に沿って上向きに突出する一対の突壁233を有している。カバー23は、一対の突壁233の間に取付部材21を収容し、取付部材21の一対の側板211の先端(上端)に、一対の突壁233の先端(上端)に形成されている引掛部が引っ掛けられることで取付部材21に取り付けられる。カバー23は、取付部材21に配置されたLEDモジュール22及び取付部材21に設けられた窓孔212を覆うように、取付部材21に取り付けられる。
【0021】
光源ユニット2は、取付部材21の引掛部が器具本体4の収容部40の所定箇所に引っ掛かることで、収容部40に嵌り合うようにして、器具本体4に支持される。
【0022】
点灯装置1は、センサ装置5の検出結果に応じて、LEDモジュール22の点灯状態を制御する。点灯装置1は、取付部材21の上面に固定される。点灯装置1は、プリント回路板19と、プリント回路板19を収容するケース18とを有する。プリント回路板19は、点灯装置1を構成する種々の電子部品を実装する。プリント回路板19は、長方形状のプリント配線板に集積回路を含む種々の電子部品が実装されて構成されている。ケース18は、金属板により、一面(下面)が開口した長尺の矩形箱状に形成されている。ケース18は、プリント回路板19を収容し、開口面を底板210の上面に向けるようにして、底板210の上面に固定される。なお、ケース18は、取付部材21に固定された状態で取付部材21と電気的に接続されている。さらに、取付部材21は、光源ユニット2が器具本体4に取り付けられた状態で器具本体4と電気的に接続されている。したがって、点灯装置1のケース18は、取付部材21を通して器具本体4と電気的に接続される。
【0023】
点灯装置1は、調光制御部15と、電力変換部16とを備えている(図2参照)。調光制御部15及び電力変換部16は、プリント回路板19に実装されている。調光制御部15は、センサ装置5からの調光信号に応じて電力変換部16を制御する。電力変換部16は、調光制御部15の制御に応じてLEDモジュール22への電力供給を制御することで、LEDモジュール22の点灯状態(点灯、消灯及び調光)を制御する。これにより、LED220の点灯状態が制御される。なお、センサ装置5からの調光信号は、後述のように、センサ装置5の判定結果に基づいて決められる。
【0024】
より詳細には、電力変換部16は、交流電源B1からの交流電力(交流電圧及び交流電流)を直流電力(直流電圧及び直流電流)に変換し、変換した直流電力を、その電流値が目標電流値になるに制御してLEDモジュール22に供給する。これにより、LEDモジュール22が、目標電流値に応じた調光レベルに制御されて点灯する。
【0025】
調光制御部15は、センサ装置5からの調光信号に応じて上記の目標電流値を制御することで、電力変換部16を制御する。これにより、LEDモジュール22の明るさは、センサ装置5からの調光信号に応じて(すなわちセンサ装置5の判定結果に応じて)、制御される。本実施形態では、調光制御部15は、センサ装置5が所定の検出範囲内に人が存在することを検出した場合は、上記の目標電流値を第1目標電流値(例えば定格電流値)に制御する。また、調光制御部15は、センサ装置5が所定の検出範囲内に人が存在することを検出しない場合は、上記の目標電流値を、第1目標電流値よりも小さい第2目標電流値(例えば定格電流値の半分の電流値)に制御する。これにより、LEDモジュール22の明るさは、センサ装置5が所定の検出範囲内に人が存在することを検出した場合は、第1調光レベル(例えば最大調光レベル)に制御される。また、LEDモジュール22の明るさは、センサ装置5が所定の検出範囲内に人が存在することを検出しない場合は、第1調光レベルよりも低い第2調光レベル(例えば最大調光レベルの半分の調光レベル)に制御される。なお、第1目標電流値は、第1調光レベルに対応した目標電流値であり、第2目標電流値は、第2調光レベルに対応した目標電流値である。なお、第2目標電流値を値0にすることで、センサ装置5が所定の検出範囲内に人の存在を検出しない場合は、LEDモジュール22を消灯させてもよい。
【0026】
センサ装置5は、所定の検出範囲内に人が存在するか否かの検出を行う。所定の検出範囲とは、センサ装置5から一定の範囲の距離だけ離れた所定場所(すなわち光源ユニット2から一定の範囲の距離だけ離れた所定場所)である。例えば、センサ装置5は、ドップラー効果を利用した電波式センサである。センサ装置5は、送信アンテナ501(送信部)から所定の周波数帯の無変調連続波の電波(送信波)を送信し、移動物(例えば人)で反射した電波(反射波)を受信アンテナ502(受信部)で受信する。送信波が移動物で反射した場合、ドップラー効果によって送信波と反射波の間に移動物の移動速度に応じた周波数差が生じる。センサ装置5は、前記周波数差に基づいて移動物の存在を検出する。センサ装置5は、その検出結果を点灯装置1の調光制御部15に出力する。ただし、センサ装置5は、周波数変調された送信波を送信アンテナ501から送信させ、受信アンテナ502で受信する受信波と送信波を乗算して位相検波することにより、送信波を反射した物体までの距離を測距して人の存在を検出してもよい。
【0027】
なお、上記の所定の周波数帯とは、例えば、10GHz~300GHzである。電波帯域で言うと、例えばマイクロ波帯からミリ波帯までの電波帯域である。このような周波数帯の電波を用いることで、無許可で使用できる周波数帯の電波を用いて、人の存在の検出を行うことができる。また、電波を用いることで、照明器具3が設置される天井が比較的高くても、センサ装置5からの電波を床まで到達させることができ、かつその反射波を照明器具3まで到達させることができる。
【0028】
センサ装置5は、センサモジュール50と、筐体51とを備えている。センサモジュール50は、上述の送信アンテナ501、上述の受信アンテナ502、信号処理回路503、及び回路基板504とを有する。信号処理回路503は、上述の通り、前記周波数差に基づいて移動物(例えば人)の存在を検出する。より詳細には、信号処理回路503は、図2に示すように、センサ回路503aと、判定部503bと、調光信号生成部503cとを含む。センサ回路503aは、各アンテナ501,502で送受信する高周波信号に対して、周波数変換及び信号波形成形などの各種の信号処理を行う。判定部503bは、センサ回路503aを介して受信アンテナ502から取得した信号に基づいて、所定の検出範囲内に人が居るか否かを判定する。なお、判定部503bにおいて、人でないもの又はノイズで人が居ると誤判定しないような処理を行わせてもよい。調光信号生成部503cは、判定部503bの判定結果に基づいて調光信号を生成し、点灯装置1の調光制御部15に出力する。調光信号は、LEDモジュール22の明るさを制御するための信号である。調光制御部15は、調光信号生成部503cからの調光信号に基づいて、上記のように、電力変換部16を制御する。回路基板504は、例えば矩形板状である。回路基板504の下面には、送信アンテナ501及び受信アンテナ502が実装され、回路基板504の上面には、信号処理回路503が実装されている。送信アンテナ501及び受信アンテナ502は、回路基板504の下面において、互いに回路基板504の長手方向に間隔を空けて配置されている。なお、送信アンテナ501及び受信アンテナ502は、センサモジュール50のセンサ部52を構成している。すなわち、センサ部52は、送信アンテナ501及び受信アンテナ502を有している。
【0029】
筐体51は、図5に示すように、センサモジュール50を収容する外郭である。筐体51は、例えばポリスチレン(polystyrene)、ポリプロピレン(polypropylene)、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の合成樹脂材料によって、略直方体形の箱状に形成されている。筐体51の下面には、開口部51aが設けられている。開口部51aは、筐体51の下面の長手方向に延びた略矩形状である。センサモジュール50は、センサ部52を開口部51aに対向させるように、筐体510内に収容されている。つまり、送信アンテナ501から送信される電波は、筐体51の開口部51aを通して外部に出射される。同様に、移動物に反射した電波(反射波)は、筐体51の開口部51aを通して受信アンテナ502に受信される。
【0030】
筐体51は、図6に示すように、下側ケース511と、上側ケース512とを有する。下側ケース511は、上面が開放した略直方体形の箱状である。下側ケース511の底部には、センサ部52を露出する開口部51aが設けられている。上側ケース512は、下面が開放した略直方体形の箱状である。上側ケース512の下面における長手方向の両端部には、フランジ部512aが設けられている。下側ケース511は、上側ケース512の内部に収容されるように、上側ケース512に組み付けられる。
【0031】
この筐体51では、下側ケース511内にセンサモジュール50が収容される。そして、下側ケース511は、上側ケース512の開放下面から上側ケース512内に嵌め込まれる。これにより、筐体51は組み立てられる。この組立状態で、下側ケース511の下面の開口部51aは、上側ケース512の開放下面から下側に露出し、センサモジュール50のセンサ部52は、開口部51aから下側に露出している。
【0032】
センサ装置5は、図4に示すように、取付部材21の上面に固定される。本実施形態では、センサ装置5は、取付部材21の上面における長手方向の一端部に固定される。また、本実施形態では、センサ装置5は、ねじN1によって取付部材21に固定される。ねじN1は、例えば、取付部材21の貫通孔21aを挿通してフランジ部512aのねじ孔512bにねじ込まれている(図5参照)。
【0033】
センサ装置5の上記の固定状態では、図7及び図8に示すように、センサ装置5は、取付部材21の上面において、窓孔212を含む一定範囲を覆っている。より詳細には、センサ装置5の開口部51aは、取付部材21の窓孔212と対向し、センサ装置5のフランジ部512aは、取付部材21の上面における短手方向の両側縁部(すなわち窓孔212における長手方向の両側縁部)に対向している。センサ装置5のセンサ部52は、開口部51a及び窓孔212を介して取付部材21の下側に露出している。すなわち、窓孔212は、取付部材21において、センサ部52と対向する部分に設けられている。
【0034】
また、センサ装置5の上記の固定状態では、図9に示すように、センサ装置5のセンサ部52は、取付部材21の上面に向けられた状態で、取付部材21の上面に配置されている。また、センサ部52は、取付部材21の下面の法線方向P1において、取付部材21の下面から取付部材21の外に突出しないように配置されている。すなわち、センサ部52は、光源ユニット2よりも上側に配置されている。これにより、センサモジュール50がLEDモジュール22の出射光を遮ることを回避できる。また、センサ部52を構成する送信アンテナ501及び受信アンテナ502は、窓孔212の長手方向(すなわち取付部材21の上面(又は下面)の短手方向)において、互いに間隔を空けて並んでいる(図8参照)。
【0035】
センサ装置5は、上記のように取付部材21に固定されることで、センサモジュール50がLEDモジュール22の発光を遮ることなく、取付部材21の窓孔212を通してかつカバー23を透過して、電波を送受信することができる。
【0036】
以上、この光源ユニット2及び照明器具3によれば、センサモジュール50は、取付部材21の上面(すなわちLED220とは反対側の面)に設けられる。このため、センサモジュール50の配置(すなわちセンサ部52の配置)がLED220の発光に影響を与えることを抑制できる。これにより、センサモジュール50の配置場所(すなわちセンサ部52の配置場所)の自由度を向上できる。また、取付部材21におけるセンサ部52との対向部分に、窓孔212が設けられる。このため、センサ部52は、取付部材21に遮られることなく、電波を送受信することができる。この結果、センサ部52の配置自由度を向上させることで、センサ部52における必要な方向のセンサ感度が確保し易くなる。
【0037】
また、センサ部52は、取付部材21の下面の法線方向P1において、取付部材21の下面よりも取付部材21の上面側に配置されている。このため、センサ部52がLED220の発光に影響を与えることを更に抑制できる。
【0038】
(実施形態1の変形例及び他の実施形態)
実施形態1の変形例及び他の実施形態を説明する。下記の変形例及び他の実施形態は、組み合わせて実施されてもよい。
【0039】
(変形例1)
この変形例では、図10Aに示すように、実施形態1において、取付部材21に、複数の窓孔212が設けられている。そして、センサ装置5(従ってセンサモジュール50)は、センサ部52が複数の窓孔212のうちの1つの窓孔212に選択的に対向するように、配置される。図10Aの例では、複数の窓孔212は、取付部材21の長手方向に沿って、取付部材21の一端部側から他端部側まで、互いに間隔を空けて並んで設けられている。そして、センサ装置5は、センサ部52が複数の窓孔212のうちの例えば一番左端の窓孔212に対向するように、取付部材21の上面に固定されている。この場合、複数の窓孔212のうち、一番左端の窓孔212以外の残りの窓孔212は、センサ部52と対向しない空き状態である。
【0040】
この変形例では、取付部材21に複数の窓孔212が設けられており、センサ装置5(従ってセンサ部52)は、複数の窓孔212のうちの1つの窓孔212に選択的に対向するように配置される。このため、照明器具3の設置現場で、センサ装置5を配置させる窓孔212を変更できる。この変更により、センサ装置5の検出範囲を変更させることができる。例えば、センサ装置5が複数の窓孔212のうちの一番左端の窓孔212に配置された場合は、センサ装置5の検出範囲は、光源ユニット2の左側に偏った検出範囲になる。また、センサ装置5が一番右端の窓孔212に配置された場合は、センサ装置5の検出範囲は、光源ユニット2の右側に偏った検出範囲になる。
【0041】
この変形例の光源ユニット2は、図10Bに示すように、複数の窓孔212のうちのセンサ装置5と対向しない残りの窓孔212を塞ぐ被覆部材7を備えている。被覆部材7は、例えば弾性部材で形成されており、窓孔212に着脱可能に嵌め込むことが可能である。被覆部材7は、複数(すなわち上記の残りの窓孔212と同数)備えられている。この変形例では、複数の窓孔212は全て、互いに同形同大である。これにより、複数の被覆部材7も全て、互いに同形同大となる。この結果、上記の残りの窓孔212は、複数の被覆部材7のうちのどの被覆部材7を用いても塞ぐことができる。これにより、複数の窓孔212のうち、センサ装置5によって選択的に塞がれた窓孔212以外に窓孔212は、常に複数の被覆部材7によって塞ぐことができる。この場合、複数の窓孔212の全てがセンサ装置5及び複数の被覆部材7によって塞がれた状態で、センサ装置5と何れか1つの被覆部材7とを入れ替えることで、簡単に、センサ装置5の配置を何れか1つの窓孔212に変更できる。
【0042】
この変形例では、図10Aに示すように、複数の窓孔212は、横長窓孔212Yと縦長窓孔212Tとを含む。横長窓孔212Yは、取付部材21の下面の長手方向に延びた窓孔である。縦長窓孔212Tは、取付部材21の下面の短手方向に延びた窓孔である。センサ装置5(従ってセンサ部52)が縦長窓孔212Tに対向するように配置される場合は、センサ部52の送信アンテナ501及び受信アンテナ502は、縦長窓孔212Tに沿って(すなわち取付部材21の下面の短手方向に沿って)配置される。また、センサ装置5が横長窓孔212Yに対向するように配置される場合は、センサ部52の送信アンテナ501及び受信アンテナ502は、横長窓孔212Yに沿って(すなわち取付部材21の下面の長手方向に沿って)配置される。
【0043】
センサ装置5は、それが配置される窓孔212が横長窓孔212Yであるか縦長窓孔212Tであるかによって、センサ装置5の指向性を変化させる。例えば、センサ装置5が横長窓孔212Yに配置されると、センサ装置5の指向性は、横長窓孔212Yの長手方向(すなわち取付部材21の下面の長手方向)に沿って広くなる。他方、センサ装置5が縦長窓孔212Tに配置されると、センサ装置5の指向性は、縦長窓孔212Tの長手方向(すなわち取付部材21の下面の短手方向)に沿って広くなる。
【0044】
この変形例では、図10Aに示すように、複数の窓孔212は、複数の縦長窓孔212Tと、複数の横長窓孔212Yとを有する。複数の横長窓孔212Yは、取付部材21の下面における短手方向の一方の縁部に設けられている。すなわち、複数の横長窓孔212Yは、取付部材21の下面の法線方向において、LEDモジュール22と対向しないように設けられている。複数の縦長窓孔212Tは、取付部材21の下面における短手方向の中央に設けられている。したがって、複数の縦長窓孔212Tのうち、取付部材21における長手方向の両端部に配置された縦長窓孔212Tは、取付部材21の下面の法線方向において、LEDモジュール22と対向しないが、残りの縦長窓孔は、LEDモジュール22と対向する。このため、この変形例では、LEDモジュール22の基板221には、縦長窓孔212T(第1窓孔)と対向する部分に、窓孔224(第2窓孔)が設けられている。なお、横長窓孔212YをLEDモジュール22に対向するように設けた場合は、LEDモジュール22の基板221における当該横長窓孔212Yに対向する部分にも、窓孔が設けられる。
【0045】
窓孔224は、例えば縦長窓孔212Tと同形同大(例えば矩形)であり、縦長窓孔212Tと対向するように設けられている。これにより、LEDモジュール22がセンサ部52による電波の送受信に干渉することを防止できる。
【0046】
(変形例2)
この変形例では、図11に示すように、実施形態1において、窓孔212が、送信用窓孔212P及び受信用窓孔212Qで構成されている。送信用窓孔212Pは、取付部材21において送信アンテナ501に対向する部分に設けられている。受信用窓孔212Qは、取付部材21において受信アンテナ502に対向する部分に設けられている。すなわち、この変形例では、窓孔212は、送信アンテナ501及び受信アンテ502ナ毎に個別に設けられている。
【0047】
送信アンテナ501及び受信アンテナ502はそれぞれ、例えば矩形である。送信用窓孔212P及び受信用窓孔212Qはそれぞれ、例えば、送信アンテナ501及び受信アンテナ502の形状に合わせて、矩形状に形成されている。送信アンテナ501は、送信用窓孔212Pの中央に配置されている。受信アンテナ502は、受信用窓孔212Qの中央に配置されている。
【0048】
このように、窓孔212が送信用窓孔212P及び受信用窓孔212Qで構成されることで、送信アンテナ501及び受信アンテナ502をそれぞれ、送信用窓孔212Pの中央及び受信用窓孔212Qの中央に配置できる。これにより、送信アンテナ501の送信方向の指向性、及び受信アンテナ502の受信方向の指向性が、金属製の取付部材21に影響されてずれることを抑制できる。
【0049】
(変形例3)
上記の実施形態1では、調光信号生成部503cは、センサモジュール50(センサ装置5)に設けられるが、図12に示すように、調光信号生成部503cは、点灯装置1に設けられてもよい。また、図13に示すように、調光信号生成部503cを省略してもよい。この場合は、調光制御部15は、判定部503bの判定結果に応じて、電力変換部16を制御する。
【0050】
(実施形態2)
この実施形態に係る光源ユニット2は、図14及び図15に示すように、実施形態1に係る光源ユニット2において、センサ部52の周りを囲む導体部材55を更に備えている。なお、導体部材55は、センサ装置5が備えていてもよい。
【0051】
導体部材55は、図14に示すように、筒状であり、筒軸方向の両端に開口55a,55b(図15参照)を有する。より詳細には、導体部材55は、平面視形状が取付部材21の下面の短手方向に延びた矩形である筒状である。導体部材55は、センサモジュール50の回路基板504の下面(センサ部52が設けられた面)に配置されている。この配置状態で、導体部材55の筒軸は、回路基板504の下面の法線P2と平行である。すなわち、導体部材55の上側開口55a(第2開口)は、回路基板504の下面に隣接し、導体部材55の下側開口55b(第1開口)は、取付部材21の下方に向いている(図15参照)。すなわち、送信アンテナ501から送信された電波は、導体部材55の下側開口55bから出射される。導体部材55の内部には、送信アンテナ501及び受信アンテナ502が配置されている。すなわち、導体部材55は、送信アンテナ501及び受信アンテナ502の全体の外周を囲むように、回路基板504に配置されている。このように、導体部材55が送信アンテナ501及び受信アンテナ502の全体の外周を囲むため、金属製の取付部材21が送信アンテナ501及び受信アンテナ502の各々の指向性に影響を与えることを抑制できる。
【0052】
導体部材55の内周面55cは、図15に示すように、上側開口55aから下側開口55bに向かって拡径するように傾斜している。換言すれば、内周面55cは、上側開口55aから下側開口55bに向かって導体部材55の外周側に傾斜している。送信アンテナ501から送信された電波(送信波)の一部は、傾斜した内周面55cで反射されて外部に伝搬する。これにより、送信アンテナ501の送信方向の指向性が調整可能である。また、外部からの電波(送信波の反射波)は、傾斜した内周面55cで反射されて受信アンテナ502で受信される。これにより、受信アンテナ502の受信方向の指向性が調整される。例えば、内周面55cの傾斜角度を大きくすると、送信アンテナ501の送信方向の指向性、及び受信アンテナ502の受信の指向性は、より広角になる。なお、本実施形態では、内周面55cの傾斜角度は、導体部材55の筒軸からの傾きである。
【0053】
なお、この実施形態では、導体部材55の下側開口55bは、取付部材21の下面の法線方向P1において、取付部材21の下面よりも上側(すなわち取付部材21の上面側)に配置される(図15参照)が、取付部材21の下面よりも下側に配置されてもよい。
【0054】
また、この実施形態では、導体部材55は、送信アンテナ501及び受信アンテナ502の全体の周囲を囲むように設けられているが、送信アンテナ501及び受信アンテナ502毎に個別に設けられてもよい。この場合のセンサ装置5は、送信アンテナ用の導体部材と、受信アンテナ用の導電部材とを備えることになる。
【0055】
また、この実施形態では、導体部材55は、センサ部52の周りを囲むが、センサモジュール50の周りを囲んでもよい。また、導体部材55の上側の開口55aは、回路基板504の下面(センサ部52が設けられた面)よりも上側(信号処理回路503側)に配置されてもよい。
【0056】
(実施形態3)
この実施形態に係る光源ユニット2は、図16及び図17に示すように、実施形態1に係る光源ユニット2において、レンズ構造を有する樹脂部材56を更に備えている。上記のレンズ構造は、送信アンテナ501が送信する電波及び受信アンテナ502が受信する反射波を収束させる。すなわち、上記のレンズ構造によって、送信アンテナ501の送信方向の指向性及び受信アンテナ502の受信方向の指向性が調整される。
【0057】
樹脂部材56は、電波を伝搬可能な誘電物質(例えばアクリル樹脂及びポリカーボネート樹脂等の樹脂部材、又はガラス)で形成されている。樹脂部材56は、取付部材21の窓孔212に配置されている。樹脂部材56は、窓孔212を閉塞するように、取付部材21に設けられることが望ましい。これにより、窓孔212を通じて取付部材21の上面側から下面側(すなわちカバー23内)に異物が入ることを抑制できる。
【0058】
樹脂部材56は、樹脂板561と、2つのレンズ部562,563とを有する。2つのレンズ部562,563によって、上記のレンズ構造が構成されている。
【0059】
樹脂板561は、取付部材21の窓孔212と略同形同大(例えば矩形)の板状の基材である。一方のレンズ部562は、樹脂板561の上側の主面における送信アンテナ501との対向部分に設けられている。一方のレンズ部562は、送信アンテナ501の送信方向の指向性を、所定方向(例えば回路基板504の下面の法線方向P2)に収束するように調整する。すなわち、送信アンテナ501から送信された電波は、一方のレンズ部562を透過することで、所定方向に収束して伝搬する。他方のレンズ部563は、樹脂板561の上側の主面における受信アンテナ502との対向部分に設けられている。他方のレンズ部562は、受信アンテナ502の受信方向の指向性を、所定方向(例えば回路基板504の下面の法線方向P2)に収束するように調整する。すなわち、主に所定方向から伝搬して来た反射波が、他方のレンズ部563を介して受信アンテナ502に受信される。
【0060】
2つのレンズ部562,563は、一例として、センサ部52(送信アンテナ501及び受信アンテナ502)側の面が凸面でかつその反対側の面が平面である平凸レンズ状である。ただし、2つのレンズ部562,563は、センサ部52側の面が平面でかつその反対側の面が凸面である平凸レンズ状でもよいし、両側の面が凸面である両凸レンズ状でもよいし、その他のレンズ形状(例えば凸メニスカスレンズ)であってもよい。なお、送信アンテナ501から送信される電波は、実施形態1で述べた通りミリ波又はマイクロ波であり、光の性質に近い性質を持つため、レンズによって収束可能である。
【0061】
この実施形態では、図17に示すように、送信アンテナ501から送信された電波D1は、樹脂部材56及びカバー23を順に透過して外部に出射される。その際、樹脂部材56及びカバー23の各々で上記の電波D1の一部が反射され、それら各反射波H1,H2は、センサ部52側に戻ってくる。反射波H1(第1反射波)は、電波D1が樹脂部材56で反射したときに発生する反射波である。反射波H2(第2反射波)は、電波D1がカバー23で反射したときに発生する反射波である。樹脂板561は、反射波H1の位相が反射波H2の位相と逆位相になるように、反射波H1を発生させる。すなわち、反射波H1の位相が反射波H2の位相と逆位相になるように、樹脂板561の厚さ及び配置が決められている。これにより、センサ部52において各反射波H1,H2が相殺され、反射波H2,H2によるセンサ部52の検出精度の低下を抑制できる。
【0062】
樹脂部材56は、不透光性を有する。より詳細には、樹脂部材56の両側の主面のうちの少なくとも一方の主面は、不透光性を有する。具体的には、樹脂部材56の両側の主面のうちの少なくとも一方の主面に、例えば、不透光性の膜が形成されている。これにより、センサ部52を外部から視認不可能にできる。
【0063】
なお、この実施形態において、2つのレンズ部562,563の両方又は一方を省略してもよい。一方のレンズ部562を省略した場合は、上記のレンズ機能は、他方のレンズ部563のみで構成され、受信アンテナ502が受信する反射波を収束させる。また、他方のレンズ部563を省略した場合は、上記のレンズ機能は、一方のレンズ部563のみで構成され、送信アンテナ501が送信する電波を収束させる。
【0064】
(まとめ)
第1の態様の光源ユニット(2)は、フレーム(21)と、光源基板(221)と、センサモジュール(50)と、点灯装置(1)と、を備える。フレーム(21)は、第1面(例えば下面)及び第1面の反対側の第2面(例えば上面)を有する。光源基板(221)は、第1面に配置され、光源(220)が設けられている。センサモジュール(50)は、電波を送信して電波の反射波を受信するセンサ部(52)を有し、電波によって所定の検出範囲内の人の存在を検出可能である。点灯装置(1)は、第2面に配置され、センサモジュール(50)の検出結果に応じて光源(220)の点灯状態を制御する。センサモジュール(50)は、センサ部(52)を第2面に向けた状態で第2面に配置される。フレーム(21)は、センサ部(52)との対向部分に、第1面及び第2面の間を貫通する窓孔(212)を有する。
【0065】
この構成によれば、センサモジュール(50)は、フレーム(21)の第2面(すなわち光源(220)とは反対側の面)に設けられる。このため、センサモジュール(50)の配置(すなわちセンサ部(52)の配置)が光源(220)の発光に影響を与えることを抑制できる。これにより、センサモジュール(50)の配置場所(すなわちセンサ部(52)の配置場所)の自由度を向上できる。また、フレーム(21)におけるセンサ部(52)との対向箇所には、窓孔(212)が設けられる。このため、センサ部(52)は、フレーム(21)に遮られることなく、電波を送受信することができる。この結果、センサ部(52)の配置自由度を向上させることで、センサ部(52)における必要な方向のセンサ感度が確保し易くなる。
【0066】
第2の態様の光源ユニット(2)では、第1の態様において、センサ部(52)は、第1面の法線方向(P1)において、第1面(下面)からフレーム(21)の外に突出しないに配置されている。
【0067】
この構成によれば、センサ部(52)が光源(220)の発光に影響を与えることを更に抑制できる。
【0068】
第3の態様の光源ユニット(2)では、第1又は第2の態様において、フレーム(21)には、第2面の長手方向に並ぶように複数の窓孔(212)が設けられている。センサモジュール(50)は、センサ部(52)が複数の窓孔(212)のうちの1つの窓孔(212)に選択的に対向するように、配置される。
【0069】
この構成によれば、センサ部(52)を、フレーム(21)に設けられた複数の窓孔(212)の中から選択的に1つ選んで配置させることができる。したがって、選択するセンサ部(52)の配置によって、センサ部(52)の検出範囲を変更できる。この結果、光源ユニット(2)の設置現場で、センサ部(52)の配置を複数の窓孔(212)の中で変更することで、センサ部(52)の検出範囲を変更できる。
【0070】
第4の態様の光源ユニット(2)は、第3の態様において、複数の窓孔(212)のうちのセンサ部(52)と対向しない残りの窓孔(212)を塞ぐ被覆部材(7)を備える。
【0071】
この構成によれば、被覆部材(7)によって、センサ部(52)と対向しない窓孔(212)を通じて、金属フレーム(21)の第2面側から第1面側(すなわち光源(220)側)に異物(例えばゴミ)が入ることを抑制できる。
【0072】
第5の態様の光源ユニット(2)では、第1~第4の態様の何れか1つの態様において、複数の窓孔(212)は、横長窓孔(212Y)と、縦長窓孔(212T)と、を含む。横長窓孔(212Y)は、第1面の長手方向に延びている。縦長窓孔(212T)は、第1面の短手方向に延びている。
【0073】
この構成によれば、センサ部(52)を、横長窓孔(212Y)に対向させるか縦長窓孔(212T)に対応させるかによって、センサ部(52)の指向性を変えることができる。
【0074】
第6の態様の光源ユニット(2)は、第1~第5の態様の何れか1つの態様において、センサ部(52)の周りを囲む筒状の導体部材(55)を有する。導体部材(55)は、その筒軸方向の両端に第1開口(55b)及び第2開口(55a)を有する。第1開口(55b)から、センサ部(52)から送信された電波が出射される。導体部材(55)の内周面(55c)は、第2開口(55a)から第1開口(55b)に向かって拡径するように傾斜している。
【0075】
この構成によれば、導体部材(55)(例えば内周面(55c)の傾斜角度)によって、センサ部(52)の送信方向及び受信方向の各々の指向性を調整できる。
【0076】
第7の態様の光源ユニット(2)では、第1~第6の態様の何れか1つの態様において、透光性カバー(23)と、樹脂部材(56)と、を備える。透光性カバー(23)は、光源基板(221)及び窓孔(212)を覆うようにフレーム(21)に取り付けられている。樹脂部材(56)は、センサ部(52)の正面に配置されている。センサ部(52)から送信された電波(D1)が樹脂部材(56)で反射したときに発生する反射波を第1反射波(H1)とし、センサ部(52)から送信された電波(D1)が透光性カバー(23)で反射したときに発生する反射波を第2反射波(H2)とする。樹脂部材(56)は、第1反射波(H1)の位相が第2反射波(H2)の位相と逆位相になるように、第1反射波(H1)を発生させる。
【0077】
この構成によれば、電波(D1)が樹脂部材(56)で反射したときに発生する第1反射波(H1)によって、電波(D1)が透光性カバー(23)で反射したときに発生する第2反射波(H2)を相殺させることができる。この結果、第1反射波(H1)及び第2反射波(H2)によるセンサ部(52)の検出精度の低下を抑制できる。
【0078】
第8の態様の光源ユニット(2)は、第1~第7の態様の何れか1つの態様において、センサ部(52)の正面に配置され、電波及び反射波の少なくとも一方を収束するレンズ構造を有する樹脂部材(56)を更に備える。
【0079】
この構成によれば、レンズ構造を有する樹脂部材(56)によって、センサ部(52)の送信方向及び受信方向の少なくとも一方の指向性を調整できる。
【0080】
第9の態様の光源ユニット(2)では、第8の態様において、樹脂部材(56)は、不透光性を有する。
【0081】
この構成によれば、樹脂部材(56)によって、センサ部(52)を外部から視認不可能にできる。
【0082】
第10の態様の光源ユニット(2)では、第1~第9の態様の何れか1つの態様において、センサ部(52)は、送信部(501)と、受信部(502)と、を有する。送信部(501)は、電波を送信する。受信部(502)は、反射波を受信する。窓孔(212)は、送信用窓孔(212P)と、受信用窓孔(212Q)とで構成されている。送信用窓孔(212P)は、フレーム(21)において送信部(501)に対向する部分に設けられている。受信用窓孔(212Q)は、フレーム(21)において受信部(502)に対向する部分に設けられている。
【0083】
この構成によれば、送信部(501)及び受信部(502)毎に個別に窓孔(212)が設けられるため、センサモジュール(50)の一方の主面において送信部(501)及び受信部(502)だけを露出できる。また、送信部(501)及び受信部(502)をそれぞれ窓孔(212)の中央に配置できる。これにより、フレーム(21)が金属製の場合、送信部(501)の送信方向の指向性及び受信部(502)の受信方向の指向性が、フレーム(21)に影響されてずれることを抑制できる。
【0084】
第11の態様の光源ユニット(2)では、第1~第10の態様の何れか1つの態様において、窓孔(212)を第1窓孔(212)とする。光源基板(221)において第1窓孔(212)と対向する部分に第2窓孔(224)が設けられている。
【0085】
この構成によれば、第2窓孔(224)によって、光源基板(221)がセンサ部(52)の送受信に干渉することを抑制できる。
【0086】
第12の態様の光源ユニット(2)では、第1~第11の態様の何れか1つの態様において、電波の周波数は、10GHz以上300GHz以下である。無許可で使用できる周波数帯の電波を用いて、人の存在の検出を行うことができる。
【0087】
この構成によれば、人間などの移動物を効果的に検出できる。また、光源ユニット(2)が比較的高い天井に設置されても、センサ装置(5)から送信された電波を床まで到達させることができ、また、その反射波を天井まで到達させることができる。
【0088】
第13の態様の照明器具(3)は、第1~第12の態様の何れか1つの態様の光源ユニット(2)と、光源ユニット(2)を支持する器具本体(4)と、を備える。
【0089】
この構成によれば、光源ユニット(2)の上記の効果を奏する照明器具(3)を提供できる。
【符号の説明】
【0090】
1 点灯装置
2 光源ユニット
7 被覆部材
21 取付部材(フレーム)
50 センサモジュール
52 センサ部
55 導体部材
55a 開口(第2開口)
55b 開口(第1開口)
55c 内周面
56 樹脂部材
212 窓孔
212T 縦長窓孔
212Y 横長窓孔
220 LED(光源)
221 基板(光源基板)
224 窓孔(第2窓孔)
501 送信アンテナ(送信部)
502 受信アンテナ(受信部)
562,563 レンズ部(レンズ構造)
D1 電波
H1 反射波(第1反射波)
H2 反射波(第2反射波)
P1 法線方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図17