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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】管理システム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240913BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020166738
(22)【出願日】2020-10-01
(65)【公開番号】P2022059170
(43)【公開日】2022-04-13
【審査請求日】2022-03-31
【審判番号】
【審判請求日】2023-11-01
(73)【特許権者】
【識別番号】716001876
【氏名又は名称】株式会社root ip
(72)【発明者】
【氏名】大倉 昭人
【合議体】
【審判長】佐藤 智康
【審判官】田中 寛人
【審判官】梶尾 誠哉
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-65539(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つを管理し、帳票発行機能を備える管理システムであって、
案件、期限、書類又は請求書の一覧表を表示し、
前記一覧表に対して発行する帳票の選択画面を表示し、
表示された選択画面で選択された帳票に基づき、前記一覧表に当該帳票の発行ボタンを追加する制御部を備える、管理システム。
【請求項2】
コンピュータに、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つの管理を実行させ、帳票発行機能を備えるプログラムであって、
案件、期限、書類又は請求書の一覧表を表示するステップと、
前記一覧表に対して発行する帳票の選択画面を表示するステップと、
表示された選択画面で選択された帳票に基づき、前記一覧表に当該帳票の発行ボタンを追加する追加ステップと、を実行させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理システム及びプログラムに関し、特に、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つを管理し、帳票発行機能を備える管理システム及びコンピュータに当該管理システムのステップを実行させるプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許、実用新案、意匠及び商標などの知的財産権に関する案件、期限、書類又は請求書を管理する管理システムが知られている。管理システムの機能の1つに、出願人や特許庁などに対する帳票(レター、通知書、特許庁書類、請求書、社内文書、連絡文書、その他文書など含む)を発行する機能がある。例えば、特許事務所は、特許出願完了後、クライアントである出願人に対し、出願完了報告のレターを発行して送付する。例えば、特許文献1には、所定情報により案件を特定して連絡文書を発行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-109028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、複数案件について帳票を発行したい場合、所定条件を変化させ案件を1つずつ特定する手間がかかり、煩雑となる。また、条件を広めに緩めると不要な案件に対しても帳票が発行されてしまう場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態に係る管理システムは、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つを管理し、帳票発行機能を備える管理システムであって、案件、期限、書類又は請求書の一覧表を表示し、前記一覧表に対して発行する帳票の選択画面を表示し、選択帳票に基づき、前記一覧表に当該帳票の発行ボタンを追加する制御部を備える。
【0006】
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つの管理を実行させ、帳票発行機能を備えるプログラムであって、案件、期限、書類又は請求書の一覧表を表示するステップと、前記一覧表に対して発行する帳票の選択画面を表示するステップと、選択帳票に基づき、前記一覧表に当該帳票の発行ボタンを追加する追加ステップと、を実行させる。
【0007】
また、本発明の一実施形態に係る記憶媒体は、本発明の一実施形態に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の管理システム、プログラム及び記録媒体によれば、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つの管理を管理するシステムにおいて、一覧表から帳票の発行対象を特定して帳票を発行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るプログラムを実行するシステムを示す図である。
図2】管理プログラムが行う情報処理のフローチャートの一例である。
図3】案件一覧ページの一例を示す図である。
図4】発行帳票選択画面の一例を示す図である。
図5】出願人宛帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。
図6】出願人宛帳票の一例を示す図である。
図7】出願人宛帳票発行ボタン追加の他の一例を示す図である。
図8】出願人宛帳票発行ボタン追加の他の一例を示す図である。
図9】特許庁宛帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。
図10】期限一覧ページへの帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。
図11】期限に関する出願人宛帳票の一例を示す図である。
図12】発送書類一覧ページへの帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。
図13】発送書類に関する出願人宛帳票の一例を示す図である。
図14】請求書一覧ページへの帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。
図15】請求書に関する請求先宛帳票の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態に係る管理システムは、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つの管理し、帳票発行可能な管理システムである。
【0011】
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つの管理を実行させ、帳票発行可能なプログラム(以下「管理プログラム」と称する)である。
【0012】
案件とは、例えば知的財産件に関する案件データであって、出願日、出願番号、出願人といった書誌情報を含む。期限とは、例えば知的財産件の手続きに関する期限であって、優先権主張期限、審査請求期限などを含む。書類とは、例えば知的財産権に関する特許庁書類であって、拒絶理由通知書、登録査定、拒絶査定などを含む。請求書とは、例えば特許事務所が出願人(出願企業)に対して発行する請求書であって、見積書、納品書など請求書と実質的な形式が近い書類も含む。
【0013】
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る管理システム1を示す図である。管理システム1は、制御部10と表示部20と記憶部30とを備える。制御部10は、管理システム1を制御するプロセッサである。制御部10は、管理プログラムに関するソフトウェアを読み込み、表示部20及び記憶部30と協働して管理プログラムに関する情報処理を実現する。表示部20は、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ等の任意の表示デバイスである。記憶部30は、情報を記憶するメモリ、ハードディスク、データベース等の任意の記憶デバイスである。
【0014】
管理システム1は、制御部10と表示部20と記憶部30とを含む単独のコンピュータとして実装することができる。なお、コンピュータとは、サーバ、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン端末などを含む。また、管理システム1は、制御部10と表示部20と記憶部30とをネットワークを介して相互にアクセス可能な独立したコンピュータとして実装することもできる。この場合、例えば管理システム1は、制御部10を含むアプリケーションサーバ、表示部20を含む利用者コンピュータ、及び記憶部30を含むデータベースサーバなどにより構成できる。
【0015】
図2は、管理システム1(管理プログラム)が行う情報処理のフローチャートの一例である。制御部10は、案件、期限、書類、又は請求書の一覧を表示部20に表示する(ステップS1)。図3は、案件一覧ページの一例を示す図である。案件一覧ページには、案件、期限、書類、又は請求書の一覧表示を切り替える一覧切替ボタン41が表示される。また、案件一覧ページには、発行帳票選択ボタン42と、一覧表43が表示される。制御部10は、ユーザから入力された検索条件で一覧表43の表示を絞り込むことができる。ユーザが発行帳票選択ボタン42を押すと、制御部10は、図4に例示する発行帳票選択画面51を表示する。制御部10は、発行帳票選択画面51を案件一覧ページの一部に表示したり、ポップアップ表示したり、別タブ又は別ウィンドウにて表示することができる。発行帳票選択画面51には、出願人宛帳票一覧52、特許庁宛帳票一覧53、所内宛帳票一覧54など、宛先の種類別に帳票の一覧が表示される。帳票一覧は、記憶部30に記憶される。なお、帳票の宛先はこれに限定されず、例えば国内/外国の代理人や年金管理会社、発明者、係争先、出願人と異なる請求先、その他当事者(権利共有者、実施権者、参加人、その他ステークホルダー)などを含む。
【0016】
ユーザが発行帳票を選択すると(ステップS2のY)、制御部10は一覧表43に帳票発行ボタン45を追加する(ステップS3)。図5は、出願人宛帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。制御部10は、選択帳票表示部44にユーザが選択した帳票の識別情報を表示する。また、制御部10は、一覧表43に帳票発行ボタン45を追加する。帳票発行ボタン45とは、ユーザからクリック、タップ、タッチなど任意の入力操作を受け付けるオブジェクトであって、入力操作に応じて対象帳票を発行する機能を持つ。図示の通り、出願人宛帳票の場合、制御部10は出願人を識別可能な帳票発行ボタン45を追加する。このように、出願人のように1つの案件に対し1:N(複数)の関係になるものは、宛先が識別可能な帳票発行ボタン45を表示することが好ましい。なお、図示の帳票発行ボタン45は一例であって、出願人名自体の表記ではなく、「発行」といった少ない文字列や印刷アイコンのような画像を画面表示させ、マウスカーソルを重ねた場合に出願人名を表示させてもよい。
【0017】
ユーザが帳票発行ボタン45を押すと(ステップS4のY)、制御部10は選択された帳票を発行する(ステップS5)。例えば整理番号P001に対応する「テスト株式会社宛」帳票発行ボタン45が押された場合、制御部10は、整理番号P001の案件について、「テスト株式会社宛」の「出願完了報告」帳票を発行する。図6は、出願人宛帳票の一例を示す図である。制御部10は、帳票に記憶部30が保持するデータを差し込むことが可能である。例えば、制御部10は、${出願人}のように、${}といった特定の記号・符号で囲まれた表記を差込項目とすることができる。制御部10は、${出願人}、${出願日}、${出願番号}の各差込項目について、それぞれ案件の出願人、出願日、出願番号を差し込んだ帳票を発行する。
【0018】
上記実施形態によれば、一覧表43に追加された帳票発行ボタン45により、ユーザは対象を指定して帳票を発行することが可能となる。このため、複数の帳票を発行する場合、ユーザは画面を確認して必要な帳票のみを発行することができるため、効率的に作業を行うことが可能になる。また、複数の出願人がいる場合、ユーザは出願人を識別して帳票を発行することが可能となる。
【0019】
また、上記実施形態によれば、一般的な管理システムが備える案件一覧/案件検索ページの中に、帳票発行ボタン45を追加表示させることができる。すなわち、ユーザは通常の案件一覧表示、案件検索を行う中で、必要な場合にのみ、帳票発行ボタン45を追加表示させることができる。このため、ユーザに高い操作性を提供するとともに、一般的な案件一覧/案件検索ページをベースに開発できるため、開発コストを低減することができる。
【0020】
図7は、出願人宛帳票発行ボタン追加の他の一例を示す図である。制御部10は、ステップS3の追加ステップにおいて、一覧表43に選択帳票の宛先に対応する列が存在する場合、当該列に関連付けて帳票発行ボタン45を表示することができる。例えば、出願人宛レターが選択され、一覧表43に出願人の列がある場合、制御部10は、一覧表43の出願人の列に帳票発行ボタン45を表示することができる。これにより、新たな列を追加することなく、画面の変化を抑えて帳票発行ボタン45を表示することができる。また、表示中の一覧表43と同じ列に帳票発行ボタン45が表示されるため、ユーザに直感的な操作性を提供することができる。また、表示部20の画面サイズが比較的小さい場合などに発生する、一覧表43のレイアウトの崩れを低減することができる。なお、「列に関連付けた表示」とは、当該列内の表記を全て置き換える場合や、当該列の表記を維持し、その近傍(同一列内や前後の近接列など)に帳票発行ボタン45を表示(「発行」文字のみといった簡易表記を含む)させることができる。また、「列に関連付けた表示」とは、文字列のみによるものでなく、既存文字の文字色/背景色などの色変更、下線/太字/斜体/囲み線などの書式変更、印刷ボタンなどのアイコン追加表示などを含む。
【0021】
図8は、出願人宛帳票発行ボタン追加の他の一例を示す図である。制御部10は、各帳票発行ボタン45に選択ボックス46を表示させることができる。また、制御部10は、選択ボックス46と関連して動作する一括操作パネル47を表示させることができる。制御部10は、一括操作パネル47の「全選択」が押された場合、全ての選択ボックス46を選択状態とする。制御部10は、一括操作パネル47の「全解除」が押された場合、全ての選択ボックス46を解除状態とする。制御部10は、一括操作パネル47の「一括発行」が押された場合、選択された選択ボックス46に対応する帳票を発行する。これにより、ユーザは対象の帳票を選択しまとめて発行することができるため、利便性が向上する。
【0022】
図9は、特許庁宛帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。制御部10は、選択帳票表示部44にユーザが選択した帳票を表示する。また、制御部10は、一覧表43に帳票発行ボタン45を追加する。図示の通り、特許庁宛帳票の場合、制御部10は特許庁宛の帳票発行ボタン45を表示する。このように、特許庁のように1つの案件に対し1:1(単独)の関係になるものは、宛先種別を表す帳票発行ボタン45を表示することが好ましい。また、制御部10は、「発行」文字や、印刷アイコンといった簡易な帳票発行ボタン45を表示することができる。
【0023】
図10は、期限一覧ページへの帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。期限一覧ページの一覧表43には期限日、期限内容などの期限情報が表示される。期限一覧ページでは、例えば所定期間内の期限を検索し、クライアントへのリマインダ用帳票を発行することができる。期限一覧ページにて管理プログラムが行う情報処理のフローチャートは図2と同様であり、重複する説明は省略する。ユーザが発行帳票を選択すると(ステップS2のY)、制御部10は一覧表43に帳票発行ボタン45を追加する(ステップS3)。ユーザが帳票発行ボタン45を押すと(ステップS4のY)、制御部10は選択された帳票を発行する(ステップS5)。例えば整理番号P001に対応する「テスト株式会社宛」帳票発行ボタン45が押された場合、制御部10は、整理番号P001の案件について、「テスト株式会社宛」の「期限リマインダ」帳票を発行する。図11は、期限に関する出願人宛帳票の一例を示す図である。制御部10は、帳票に管理システムが保持するデータを差し込むことが可能である。制御部10は、${出願人}、${期限内容}、${期限日}の各差込項目について、それぞれ期限に対応する案件の出願人、期限内容、期限日を差し込んだ帳票を発行する。
【0024】
図12は、発送書類一覧ページへの帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。発送書類一覧ページの一覧表43には発送日、発送書類などの発送書類情報が表示される。発送書類一覧ページでは、例えば所定期間に発送された発送書類を検索し、クライアントへの受領報告帳票を発行することができる。発送書類一覧ページにて管理プログラムが行う情報処理のフローチャートは図2と同様であり、重複する説明は省略する。ユーザが発行帳票を選択すると(ステップS2のY)、制御部10は一覧表43に帳票発行ボタン45を追加する(ステップS3)。ユーザが帳票発行ボタン45を押すと(ステップS4のY)、制御部10は選択された帳票を発行する(ステップS5)。例えば整理番号P001に対応する「テスト株式会社宛」帳票発行ボタン45が押された場合、制御部10は、整理番号P001の案件について、「テスト株式会社宛」の「発送書類受領報告」帳票を発行する。図13は、発送書類に関する出願人宛帳票の一例を示す図である。制御部10は、帳票に管理システムが保持するデータを差し込むことが可能である。制御部10は、${出願人}、${発送書類}、${発送日}の各差込項目について、それぞれ対応する案件の出願人、発送書類、発送日を差し込んだ帳票を発行する。
【0025】
図14は、請求書一覧ページへの帳票発行ボタン追加の一例を示す図である。請求書一覧ページの一覧表43には請求書番号、請求金額などの請求書情報が表示される。請求書一覧ページでは、例えば所定期間に発行された請求書を検索し、請求先への請求書帳票を発行することができる。請求書一覧ページにて管理プログラムが行う情報処理のフローチャートは図2と同様であり、重複する説明は省略する。ユーザが発行帳票を選択すると(ステップS2のY)、制御部10は一覧表43に帳票発行ボタン45を追加する(ステップS3)。ユーザが帳票発行ボタン45を押すと(ステップS4のY)、制御部10は選択された帳票を発行する(ステップS5)。例えば請求書番号2020-001に対応する「テスト株式会社宛」帳票発行ボタン45が押された場合、制御部10は、請求書番号2020-001の請求書について、「テスト株式会社宛」の「請求書」帳票を発行する。なお、整理番号P003案件にて図示の通り、出願人が複数の案件では各出願人それぞれを請求先とした請求書を発行することができる。図15は、請求書に関する請求先宛帳票の一例を示す図である。制御部10は、帳票に管理システムが保持するデータを差し込むことが可能である。制御部10は、${請求先}、${請求書番号}、${請求金額}、${費用科目}、${単価}、${数量}、${小計}の各差込項目について、それぞれ対応する請求先、請求書番号、請求金額、費用科目、単価、数量、小計を差し込んだ帳票を発行する。
【0026】
このように、本発明の一実施形態に係る管理システムは、案件、期限、書類又は請求書の一覧表を表示し、前記一覧表に対して発行する帳票の選択画面を表示し、選択帳票に基づき、前記一覧表に当該帳票の発行ボタンを追加する制御部を備える。これにより、ユーザは対象を指定して帳票を発行することが可能となる。このため、複数の帳票を発行する場合、ユーザは画面を確認して必要な帳票のみを発行することができるため、効率的に作業を行うことが可能になる。また、一般的な管理システムが備える一覧/検索ページの中に、帳票発行ボタンを追加表示させることができる。すなわち、ユーザは通常の一覧表示、検索を行う中で、必要な場合にのみ、帳票発行ボタンを追加表示させることができる。このため、ユーザに高い操作性を提供するとともに、一般的な案件一覧/案件検索ページをベースに開発できるため、開発コストを低減することができる。
【0027】
また、本発明の一実施形態に係る管理システムは、一覧表に選択帳票の宛先に対応する列が存在する場合、当該列に関連付けて帳票発行ボタンを表示することができる。これにより、これにより、新たな列を追加することなく、画面の変化を抑えて帳票発行ボタンを表示することができる。また、表示中の一覧表と同じ列に帳票発行ボタンが表示されるため、ユーザに直感的な操作性を提供することができる。また、表示部の画面サイズが比較的小さい場合などに発生する、一覧表のレイアウトの崩れを低減することができる。
【0028】
本発明を実施形態に基づき説明してきたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0029】
例えば、上記実施形態は知的財産権の管理システムを例に説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つを管理するシステムに対応可能であり、会計経理システム、契約管理システム、業務管理システム、訴訟管理システムなど種々のシステムに適用可能である。
【0030】
また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD-ROM、DVD、MO、ブルーレイディスク(登録商標)等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。なお、記録媒体は、可搬型記録媒体に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明によれば、案件、期限、書類又は請求書の少なくとも1つの管理を管理するシステムにおいて、一覧表から帳票の発行対象を特定して帳票を発行することが可能となる。
【符号の説明】
【0032】
1 管理システム
10 制御部
20 表示部
30 記憶部
41 一覧選択メニュー
42 発行帳票選択ボタン
43 一覧表
44 選択帳票表示部
45 帳票発行ボタン
46 選択ボックス
47 一括操作パネル
51 発行帳票選択画面
52 出願人宛帳票
53 特許庁宛帳票
54 所内宛帳票
71 案件関連帳票
72 期限関連帳票
73 書類関連帳票
74 請求書関連帳票

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15