(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】3次元画像情報生成装置、並びに3次元画像情報生成装置に関連する3次元画像生成装置、3次元画像情報生成方法、プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 30/10 20200101AFI20240913BHJP
【FI】
G06F30/10 100
(21)【出願番号】P 2020152050
(22)【出願日】2020-09-10
【審査請求日】2023-06-14
(73)【特許権者】
【識別番号】591036457
【氏名又は名称】三菱電機エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003166
【氏名又は名称】弁理士法人山王内外特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】吉原 幸輝
(72)【発明者】
【氏名】鹿島 正範
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 元博
(72)【発明者】
【氏名】森 正志
(72)【発明者】
【氏名】石坂 哲
(72)【発明者】
【氏名】堀内 慎一郎
【審査官】松浦 功
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-302124(JP,A)
【文献】特開2001-084018(JP,A)
【文献】特開2003-345836(JP,A)
【文献】特開2001-041725(JP,A)
【文献】特開平08-194734(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/00 -30/398
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品を示す3次元画像情報における長さ情報と部品カタログに示された長さ情報
の差分値を、前記部品カタログに示された寸法公差情報から減算した実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報を、前記部品を示す3次元画像情報に付加した前記部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る3次元画像情報生成装置。
【請求項2】
部品を示す3次元画像情報における長さ情報と部品カタログに示された長さ情報の寸法を比較し、両寸法の差分値を算出する比較部と、
前記部品カタログに示された寸法公差情報から前記差分値を減算して実体寸法公差を算出し、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の基準面に対して前記実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報を、前記部品を示す3次元画像情報に付加し、前記部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る生成部と、
を備えた3次元画像情報生成装置。
【請求項3】
前記生成部による前記寸法公差を示す3次元画像情報の前記部品を示す3次元画像情報への付加は、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の基準面から前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の外方へ向かう方向の長さが前記実体寸法公差のプラス実体寸法公差を表し、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の基準面から前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の内方へ向かう方向の長さが前記実体寸法公差のマイナス実体寸法公差を表わすことにより行われる請求項2記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項4】
前記生成部による前記寸法公差を示す3次元画像情報の前記部品を示す3次元画像情報への付加は、前記実体寸法公差のプラス実体寸法公差が0であると、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の基準面に、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の外方へ向かう方向に位置する前記寸法公差を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の面を一致させ、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の長さが最大値を示している請求項2記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項5】
前記生成部による前記寸法公差を示す3次元画像情報の前記部品を示す3次元画像情報への付加は、前記実体寸法公差のマイナス実体寸法公差が0であると、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の基準面に、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の内方へ向かう方向に位置する前記寸法公差を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の面を一致させ、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の長さが最小値を示している請求項2記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項6】
前記寸法公差を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像は、立方体、直方体、円柱体、楕円柱体、表面及び裏面が同一形状の多面体の形状のいずれかの表面及び裏面を有する形状であり、前記表面及び前記
裏面を結ぶ辺の長さにより、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の表裏方向の実体寸法公差、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の前後方向の実体寸法公差、又は前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の左右方向の実体寸法公差のいずれかの実体寸法公差を表す請求項2から請求項5のいずれか1項記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項7】
前記寸法公差を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像は、表面及び裏面、前面及び後面、並びに右側面及び左側面を有する立方体又は直方体のいずれかの形状であり、前記表面及び前記
裏面を結ぶ辺の長さにより前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の表裏方向の実体寸法公差を表し、前記前面及び前記後面を結ぶ辺の長さにより、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の前後方向の実体寸法公差を表し、前記右側面及び前記左側面を結ぶ辺の長さにより、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の左右方向の実体寸法公差を表す請求項2から請求項5のいずれか1項記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項8】
前記寸法公差を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像は球体の形状であり、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の表裏方向、前後方向、又は左右方向のいずれかの方向の球体の直径により、前記部品を示す3次元画像情報により現せられる3次元画像の表裏方向、前後方向、又は左右方向のいずれかの方向の実体寸法公差を表す請求項2から請求項5のいずれか1項記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項9】
前記寸法公差を示す3次元画像情報は、前記部品を示す3次元画像情報における複数の長さ情報に対応した複数の3次元画像情報を有する請求項1から請求項8のいずれか1項記載の3次元画像情報生成装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれか1項記載の3次元画像情報生成装置と、
前記3次元画像情報生成装置から出力された寸法公差付3次元画像情報が入力され、当該入力された寸法公差付3次元画像情報により現せられる3次元画像を表示する表示部と、
を備えた3次元画像生成装置。
【請求項11】
比較部が、部品を示す3次元画像情報における長さ情報と部品カタログに示された長さ情報の寸法を比較し、両寸法の差分値を算出する算出ステップと、
生成部が、前記部品カタログに示された寸法公差情報から前記差分値を減算して実体寸法公差を算出し、前記部品を示す3次元画像の基準面に対して前記実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報を、前記部品を示す3次元画像情報に付加し、前記部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る生成ステップと、
を備えた3次元画像情報生成方法。
【請求項12】
部品を示す3次元画像情報における長さ情報と部品カタログに示された長さ情報の寸法を比較し、両寸法の差分値を算出する手順と、
前記部品カタログに示された寸法公差情報から前記差分値を減算して実体寸法公差を算出し、前記部品を示す3次元画像の基準面に対して前記実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報を、前記部品を示す3次元画像情報に付加し、前記部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る手順と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項13】
部品を示す3次元画像情報における長さ情報と部品カタログに示された長さ情報の寸法を比較し、両寸法の差分値を算出する手順と、
前記部品カタログに示された寸法公差情報から前記差分値を減算して実体寸法公差を算出し、前記部品を示す3次元画像の基準面に対して前記実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報を、前記部品を示す3次元画像情報に付加し、前記部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る手順と、
をコンピュータに実行させるプログラムを記憶してある記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、部品を示す3次元画像情報に寸法公差を示す3次元画像情報を付加した部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る3次元画像情報生成装置、並びに3次元画像情報生成装置に関連する3次元画像生成装置、3次元画像情報生成方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
CAD(computer-aided design)システムを用いて物品の設計又は解析を行う場合に、近年、三次元の製品形態を想定した設計課題への対応が増加しており、近年、設計段階から3次元データが用いられている。
例えば、特許文献1に、部品の属性値を、色変換テーブルを用いて、部品の品名、材質、重量、単価又は加工特性などの属性データと対応する表示色に変換する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、CADシステムを用いてプリント基板に半導体素子などの部品を実装するための設計を行う場合、現状、CADシステム上で部品の外形に関する寸法公差を、形状から一目で判別できない。
【0005】
本開示は、上記した点に鑑みてなされたものであり、部品を示す3次元画像を目視することにより、部品を示す3次元画像の寸法公差を見える化し、感覚的に理解できるための3次元画像情報生成装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る3次元画像情報生成装置は、部品を示す3次元画像情報における長さ情報と部品カタログに示された長さ情報の差分値を、部品カタログに示された寸法公差情報から減算した実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報を、部品を示す3次元画像情報に付加した部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得る。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、部品を示す3次元画像情報に寸法公差を示す3次元画像情報を付加した部品を示す寸法公差付3次元画像情報を得たので、寸法公差付3次元画像情報により現せられる寸法公差付3次元画像を目視することにより、部品を示す3次元画像の寸法公差が感覚的に理解できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施の形態1に係る3次元画像生成装置を示すブロック図である。
【
図2】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第1表示例を示す斜視図である。
【
図3】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第1表示例を示す平面図、右側面図、正面図を示す3面図である。
【
図4】実施の形態1に係る寸法公差付3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第1表示例を示す要部概略図である。
【
図5】実施の形態1に係る3次元画像生成装置のハード構成を示す構成図である。
【
図6】実施の形態1に係る3次元画像情報生成装置における部品の寸法公差付3次元画像情報を生成するフローチャートである。
【
図7】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第2表示例を示す要部概略図である。
【
図8】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第3表示例を示す斜視図である。
【
図9】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第3表示例を示す平面図、右側面図、正面図を示す3面図である。
【
図10】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第3表示例を示す要部概略図である。
【
図11】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第4表示例を示す斜視図である。
【
図12】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第5表示例を示す斜視図である。
【
図13】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第6表示例を示す斜視図である。
【
図14】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第7表示例を示す斜視図である。
【
図15】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第8表示例を示す斜視図である。
【
図16】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第8表示例を示す要部概略図である。
【
図17】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第9表示例を示す斜視図である。
【
図18】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第9表示例を示す要部概略図である。
【
図19】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第10表示例を示す斜視図である。
【
図20】実施の形態1に係る3次元画像生成装置の表示部に表示される寸法公差付3次元画像の第11表示例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
実施の形態1に係る3次元画像生成装置を図に基づいて説明する。
まず、
図1から
図6に基づいて説明する。
3次元画像生成装置100は、
図1に示すように、3次元画像情報生成装置1と、入力部2と、表示部3を備える。
【0010】
入力部2は、CADシステムに一般的に用いられるキーボード、タッチパネルなどの入力機器である。
表示部3は、CADシステムに一般的に用いられるディスプレイなどの出力機器である。
3次元画像情報生成装置1と入力部2と表示部3は別々に構成されたもの、一体に組み込まれて一つの装置とされたもの、いずれでも良い。
【0011】
3次元画像情報生成装置1は、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2と部品カタログに示された長さ情報D3とにより算出された実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報D4を、部品を示す3次元画像情報D1に付加した前記部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
【0012】
部品は、SOP(Small Outline Package)タイプの半導体素子、SOJ(Small Outline J-leaded)タイプの半導体素子、QFP(Quad Flat Package)タイプの半導体素子、PLCC(Plastic leaded chip carrier)タイプの半導体素子、BGA(ball grid array)タイプの半導体素子などの表面実装型の半導体素子、コネクタ、スペーサー,放熱フィン(FIN)など、プリント基板に実装される電子部品である。
この実施の形態1では、プリント基板の設計における部品データである3次元画像情報D1として、SOPタイプの半導体素子を示す3次元画像情報D1を用いたものを一例として示す。他の電気部品についても同様に適用できる。
【0013】
3次元画像情報生成装置1は、
図1に示すように、入力インターフェース部11と、第1の記憶部12と、第2の記憶部13と、比較部14と、生成部15と、出力インターフェース部16を備える。
図5に示すように、第1の記憶部12と第2の記憶部13はRAM(Random Access Memory)17により構成され、比較部14と生成部15はCPU(Central Processing Unit)18及びROM(Read Only Memory)19により構成される。
【0014】
第1の記憶部12は、入力インターフェース部11を介して入力部2から入力された部品を示す3次元画像情報D1を記憶する。
部品を示す3次元画像情報D1は、部品を示す3次元画像データそのものが直接入力されたものでも良く、部品カタログに示された部品が表された平面図、正面図、側面図の3面図に示された2次元データを基にした2次元データが入力され、3次元画像情報生成装置1内で、3面の2次元データから3次元画像データを生成し、生成した3次元画像データを3次元画像情報D1として第1の記憶部12に記憶させるものでも良い。
【0015】
部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40は、
図2及び
図3に示すように、ボディ41とボディ41の側面から延出された複数のリード端子42の外形の形状を示す画像である。
3次元画像情報D1における長さ情報は、ボディ41を示す画像における、表面41aから裏面41bまでの長さ(高さ)H1、前面41cから後面41dまでの長さL1、右側面41eから左側面41fまでの長さ(幅)W1、複数のリード端子42を示す画像における、隣接するリード端子42間の間隔を示す長さS1、両端間に位置するリード端子42間の間隔を示す長さS2、全体を示す画像における高さH2及び幅W2のいずれかである。
【0016】
この実施の形態1における第1表示例では、3次元画像情報D1における長さ情報を、一例としてボディ41を示す画像における表面41aから裏面41bまでの高さH1としている。
図2において、表裏方向をZ軸、前後方向をX軸、左右方向をY軸としている。
【0017】
第2の記憶部13は、入力インターフェース部11を介して入力部2から入力された寸法公差を示す3次元画像情報D4を記憶する。
寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50は、
図2から
図4に示すように、表面及び裏面、前面及び後面、並びに右側面及び左側面を有する立方体の形状であり、表示部3では稜線が表示される。
【0018】
この実施の形態1における第1表示例では、表面及び裏面を結ぶ辺(稜線)の長さh1が、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の表裏方向、つまり、ボディ41の表面から裏面までの長さ(高さ)H1に対するプラス実体寸法公差h11とマイナス実体寸法公差h12の和を表す。寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50において、プラス実体寸法公差h11を実線により表し、マイナス実体寸法公差h12を点線で表す。
【0019】
なお、プラス実体寸法公差h11を立方体の上部又は下部を塗りつぶすことにより、プラス実体寸法公差h11とマイナス実体寸法公差h12を区別してもよい。
以下、プラス実体寸法公差h11とマイナス実体寸法公差h12それぞれを、区別して説明する必要がある場合を除いて実体寸法公差と称する。
【0020】
比較部14は、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2と部品カタログに示された長さ情報D3の寸法を比較し、両寸法の差分値Kを算出する。
第1表示例では、第1の記憶部12に記憶されたボディ41を示す画像における表面から裏面までの高さH1に対応する長さ情報D2と、入力インターフェース部11を介して入力部2から入力された部品カタログに示された半導体素子のボディ41における表面から裏面までの高さH0に対応する長さ情報D3とにより、両寸法の差分値Kを算出する。つまり、寸法の差分値K=高さH1-高さH0である。
なお、高さH0は標準値である。
【0021】
一例として、部品カタログに示された部品の寸法を、高さH0が1.1mm、プラス寸法公差が0.2mm、マイナス寸法公差が0.1mmとする。
一方、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の高さH1が1.2mmとすると、寸法の差分値Kは0.1mm(=1.2-1.1)となる。
従って、比較部14からの情報は0.1mmを示す差分値Kに対応した差分値情報である。
【0022】
この時の部品におけるプラス寸法公差とマイナス寸法公差の和は0.3mmであるので、寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50における表面及び裏面を結ぶ辺の長さh1が0.3mmを表す線分となる。
従って、第1表示例では、第2の記憶部13に記憶される寸法公差を示す3次元画像情報D4は、高さが部品カタログに示された部品のプラス寸法公差とマイナス寸法公差の和0.3mmと同じである立方体の形状を現わす3次元画像情報である。
以下、プラス寸法公差とマイナス寸法公差それぞれを、区別して説明する必要がある場合を除いて寸法公差と称する。
【0023】
生成部15は、入力インターフェース部11を介して入力部2から入力された部品カタログに示された寸法公差情報D6から差分値Kを減算して実体寸法公差を算出し、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面に対して実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報D4を、部品を示す3次元画像情報D1に付加し、部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
生成部15は生成した寸法公差付3次元画像情報D5を、出力インターフェース部16を介して表示部3に出力する。
【0024】
生成部による寸法公差を示す3次元画像情報D4の部品を示す3次元画像情報D1への付加は、
図2から
図4、特に
図4から明らかなように、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面から部品を示す3次元画像情報D1に現せられる3次元画像40の外方へ向かう方向の長さがプラス実体寸法公差h11を表し、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面から部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の内方へ向かう方向の長さがマイナス実体寸法公差h12を表わすことにより行われる。
【0025】
第1表示例では、3次元画像40の基準面は第1の記憶部12に記憶されたボディ41を示す画像における表面41aである。部品カタログに示された寸法公差情報D6は、部品カタログに示された部品の寸法公差を示す情報である。
従って、一例として、プラス実体寸法公差h11はプラス寸法公差0.2mmから差分値K0.1mmを減算した値0.1mmとなり、マイナス実体寸法公差h12はマイナス寸法公差0.1mmから差分値K0.1mmを減算した値0.2mmとなる。
【0026】
寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50は、部品を示す3次元画像情報D1の中央において、部品を示す3次元画像情報D1におけるボディ41の表面41aからボディ41の外方へ向かう方向の長さがプラス実体寸法公差h11である0.1mmに、ボディ41の表面41aからボディ41の内部へ向かう方向の長さがマイナス実体寸法公差h12である0.2mmになるように、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40に付加、つまり組み込まれる。その結果、3次元画像50が3次元画像40に組み込まれた、部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5により現せられる寸法公差付3次元画像60が得られる。
【0027】
寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50は、特に、
図4に示すように、部品を示す3次元画像情報D1におけるボディ41の表面41aから0.1mm飛び出した上部50aと、0.2mm埋め込まれた下部50bとからなる立方体の形状である。
表面41aから飛び出したZ軸方向の長さがプラス実体寸法公差を、埋め込まれたZ軸方向の長さがマイナス実体寸法公差を表す。
上部50aを塗りつぶすことによりプラス実体寸法公差h11を表してもよい。
【0028】
表示部3は、3次元画像情報生成装置1の生成部15から出力インターフェース部16を介して出力された寸法公差付3次元画像情報D5が入力され、当該入力された寸法公差付3次元画像情報D5により現せられる寸法公差付3次元画像60を表示する。
【0029】
次に、比較部14と生成部15の機能を果たす
図5に示したCPU18及びROM19について説明する。
CPU18は、入力インターフェース部11と、RAM17と、ROM19、出力インターフェース部16を制御、管理する。
CPU18は、ROM19に記憶してあるプログラムに従って寸法公差付3次元画像情報D5を生成する処理を実行する。
【0030】
ROM19は一種の記録媒体であり、次の処理手順を備えたプログラムが記憶されている。記録媒体としてはDVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)、HDD(ハードディスクドライブ、Hard Disk Drive )、USBメモリでも良い。
【0031】
ROM19に記憶された、CPU18に実行させるプログラムは、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2と部品カタログに示された長さ情報D3の寸法を比較し、両寸法の差分値Kを算出する算出手順と、部品カタログに示された寸法公差情報D6から差分値Kを減算して実体寸法公差を算出し、部品を示す3次元画像40の基準面に対して実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報D4を、部品を示す3次元画像情報D1に付加し、部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る手順とを備える。
【0032】
次に、3次元画像情報生成装置による3次元画像情報生成方法を、主として、
図6に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、プリント基板の設計における部品を特定し、特定した部品を示す3次元画像情報D1を入力部2から入力し、入力インターフェース部11を介して第1の記憶部12に部品を示す3次元画像情報D1を記憶させる。
第1表示例では、部品を示す3次元画像情報D1は表面実装型の半導体素子の外形の形状を示す3次元画像を現すためのデータである。
【0033】
また、寸法公差を示す3次元画像情報D4を入力部2から入力し、入力インターフェース部11を介して第2の記憶部13に寸法公差を示す3次元画像情報D4を記憶させる。
第1表示例では、寸法公差を示す3次元画像情報D4は、稜線が表示される立方体の形状を示す3次元画像を現すためのデータである。
【0034】
そして、特定した部品について、部品カタログに示された長さ情報D3と寸法公差情報D6を入力部2から入力する。
第1表示例では、部品カタログに示された長さ情報D3は、特定した部品である半導体素子のボディの高さの寸法(標準値)を示す情報であり、寸法公差情報D6はボディの高さの寸法に対する寸法公差(標準値)を示す情報である。
すると、3次元画像情報生成装置1は次のステップに従い、寸法公差付3次元画像情報D5を生成する。
【0035】
ステップST1において、比較部14が、第1の記憶部12から読み出された部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2と、入力部2から入力インターフェース部11を介して入力された部品カタログに示された長さ情報D3の寸法を比較し、両寸法の差分値Kを算出する。ステップST1が算出ステップである。
【0036】
ステップST1において、第1表示例では、3次元画像情報D1における長さ情報D2が示す部品におけるボディ41の高さH1から、部品カタログに示された長さ情報D3が示す部品カタログに表示された標準値である高さH0を減算して差分値Kを算出する。
一例として、高さH1が1.2mm、高さH0が1.1mmである時、差分値Kは0.1mmである。
【0037】
次に、ステップST2において、生成部15が、入力部2から入力インターフェース部11を介して入力された部品カタログに示された寸法公差情報D6からステップST1において算出された差分値Kを減算して実体寸法公差を算出する。
【0038】
ステップST3において、生成部15が、部品を示す3次元画像40の基準面に対して、ステップST2において算出された実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報D4を、部品を示す3次元画像情報D1に付加し、部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。ステップST2とステップST3とにより生成ステップを構成する。
【0039】
ステップST2において、第1表示例における一例として、部品カタログに示された寸法公差情報D6が示すプラス寸法公差が0.2mm、マイナス寸法公差が0.1mmである時、差分値Kが0.1mmであるので、プラス実体寸法公差h11は0.1mm、マイナス実体寸法公差h12は0.2mmである
【0040】
ステップST3において、第1表示例では、生成部15において、寸法公差を示す3次元画像情報D4により現わされる3次元画像50は立方体の形状であり、表面及び裏面を結ぶ辺の長さh1が部品カタログに示された寸法公差情報D6に示された寸法公差の値にされる。
【0041】
部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の表面41aとし、算出されたプラス実体寸法公差h11とマイナス実体寸法公差h12に従い、プラス実体寸法公差h11分だけボディ41の表面41aから飛び出させ、マイナス実体寸法公差h12分だけボディ41の表面41aからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50を、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
ボディ41の表面41aから飛び出した立方体の形状の領域50aの稜線は実線とされ、埋め込まれた立方体の形状の領域50bの稜線は点線とされる。
【0042】
一例として、生成部15において、寸法公差を現わす3次元画像50の形状を、プラス寸法公差とマイナス寸法公差の和が0.3mmであるので、長さh1が0.3mmを示す立方体の形状とする。
また、プラス実体寸法公差h11が0.1mm、マイナス実体寸法公差h12が0.2mmであるので、立方体の形状がボディ41の表面41aから0.1mm飛び出させ、ボディ41内部に0.2mm埋め込んだことを示す寸法公差付3次元画像60とする。
【0043】
このようにして得られた寸法公差付3次元画像情報D5は、生成部15から出力インターフェース部16を介して表示部3に出力される。表示部3では寸法公差付3次元画像情報D5に基づき、寸法公差付3次元画像60を表示する。
【0044】
寸法公差付3次元画像60において、部品を示す3次元画像40は入力部2から入力インターフェース部11を介して入力された3次元画像情報D1が表す3次元画像40がそのまま維持された状態で表示部3に表示される。
その結果、表示された寸法公差付3次元画像60を目視することにより、寸法公差を示す3次元画像50により部品を示す3次元画像40の寸法公差を感覚的に理解できる。
しかも、CADシステムに本3次元画像情報生成装置1が組み込まれた場合、CAD上の物差しで簡単に実体寸法公差を知ることができる。
【0045】
ところで、ステップST1において、差分値Kが部品カタログに示されたプラス寸法公差と同じ値になった場合、3次元画像情報D1が表す3次元画像40における長さ、つまり、第1表示例ではボディ41の高さH1が、部品カタログに示された標準値である高さH0に対して最大値を示している。
【0046】
この時、ステップST2において算出されるプラス実体寸法公差h11が0である。
従って、ステップST3において、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面に、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の外方へ向かう方向に位置する寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50の面が一致する。
第1表示例では、部品を示す3次元画像40の基準面であるボディ41の表面41aに立方体形状の寸法公差を現わす3次元画像50の上面が接し、飛び出し量は全くなく、寸法公差を現わす3次元画像50全てがボディ41内部に埋め込まれた寸法公差付3次元画像60となる。
【0047】
要するに、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2が部品カタログに示された長さ情報D3の最大値の時、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面に寸法公差を示す3次元画像情報D4の一面を一致させ、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40に寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50を埋め込む寸法公差付3次元画像60とする。
これにより、表示部3に表示された寸法公差付3次元画像60を目視するだけで、部品を示す3次元画像における長さが最大値であることが理解できる。
【0048】
また、寸法公差を示す3次元画像50の一面が部品を示す3次元画像40の基準面に対して3次元画像40の外側に移動している移動量により3次元画像の寸法公差を感覚的に理解できる。
しかも、CADシステムに本3次元画像情報生成装置1が組み込まれた場合、CAD上の物差しで簡単に移動量を知ることができ、その結果、実体寸法公差を知ることができる。
【0049】
一方、ステップST1において、差分値Kが部品カタログに示されたマイナス寸法公差と同じ値になった場合、3次元画像情報D1が表す3次元画像40における長さ、つまり、第1表示例ではボディ41の高さH1が、部品カタログに示された標準値である高さH0に対して最小値を示している。
【0050】
この時、ステップST2において算出されるマイナス実体寸法公差h12が0である。
従って、ステップST3において、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面に、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の内方へ向かう方向に位置する寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50の面が一致する。
第1表示例では、部品を示す3次元画像40の基準面であるボディ41の表面41aに立方体形状の寸法公差を現わす3次元画像50の下面が接し、全てが飛び出し量であり、寸法公差を現わす3次元画像50全てがボディ41外部に突出した寸法公差付3次元画像60となる。
【0051】
要するに、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2が部品カタログに示された長さ情報D3の最小値の時、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面に寸法公差を示す3次元画像情報D4の一面を一致させ、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40から寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50を突出させた寸法公差付3次元画像60とする。
これにより、表示部3に表示された寸法公差付3次元画像60を目視するだけで、部品を示す3次元画像における長さが最小値であることが理解できる。
【0052】
また、寸法公差を示す3次元画像50の一面が部品を示す3次元画像40の基準面に対して3次元画像40の内部側に移動している移動量により3次元画像の寸法公差を感覚的に理解できる。
しかも、CADシステムに本3次元画像情報生成装置1が組み込まれた場合、CAD上の物差しで簡単に移動量を知ることができ、その結果、実体寸法公差を知ることができる。
【0053】
以上に述べたように、実施の形態1に係る装置では、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2と部品カタログに示された長さ情報D3とにより算出された実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報D4を、部品を示す3次元画像情報D1に付加した部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得るので、寸法公差付3次元画像情報D5に現わせる寸法公差付3次元画像60を表示部3に表示すると、表示された寸法公差付3次元画像60を目視することにより、寸法公差を示す3次元画像50により部品を示す3次元画像40の寸法公差を感覚的に理解できるという効果がある。
【0054】
しかも、CADシステムに実施の形態1に係る装置が組み込まれた場合、CAD上の物差しで簡単に寸法公差を知ることができるという効果がある。
【0055】
また、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面から部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の外方へ向かう方向の長さが実体寸法公差のプラス実体寸法公差を表し、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面から部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の内方へ向かう方向の長さが実体寸法公差のマイナス実体寸法公差を表わすので、3次元画像40の基準面により、いずれの方向に対する寸法誤差かも感覚的に理解できるという効果がある。
【0056】
さらに、部品を示す3次元画像情報D1における長さ情報D2が部品カタログに示された長さ情報D3の最大値の時、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の基準面に寸法公差を示す3次元画像情報D4の一面を一致させ、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40に寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50を埋め込む寸法公差付3次元画像60としたので、部品を示す3次元画像における長さが最大値であることも感覚的に理解できるという効果がある。
【0057】
次に、
図7を用いて、実施の形態1における第2表示例について説明する。
第1表示例は寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50が部品の表裏方向、つまりZ軸に対する寸法公差を示すものであるのに対して、第2表示例は寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50Aが部品の表裏方向、つまりZ軸、前後方向、つまりX軸、及び左右方向、つまりY軸の3方向に対する寸法公差を示すものである。
【0058】
すなわち、第2表示例における実施の形態1においては、比較部14及び生成部15は、寸法公差を示す3次元画像情報D4に現わせられた3次元画像50Aにより、表裏方向に加えて前後方向及び左右方向の寸法公差を示せるようにしたものである
具体的には、寸法公差を示す3次元画像情報D4に現せられる3次元画像50Aである立方体の形状において、表面及び裏面を結ぶ辺(稜線)の長さにより表裏方向の実体寸法公差を、前面及び後面を結ぶ辺(稜線)の長さにより前後方向の実体寸法公差を、右側面及び左側面を結ぶ辺の長さにより左右方向の実体寸法公差を表す
【0059】
比較部14は、部品を示す3次元画像情報D1における、高さH1、縦幅L1、横幅W1の3つの長さ情報D2と、部品カタログに示された高さH0、縦幅L0、横幅W0の3つの長さ情報D3の寸法をそれぞれ比較し、それぞれの両寸法の差分値Zを算出する。
【0060】
生成部15は、部品カタログに示された高さH0、縦幅L0、横幅W0に対する3つの寸法公差情報D6それぞれからそれぞれの差分値Kを減算してそれぞれの実体寸法公差を算出し、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40のそれぞれの基準面に対してそれぞれの実体寸法公差に基づき、寸法公差を示す3次元画像情報D4を、部品を示す3次元画像情報D1に付加し、部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
【0061】
また、生成部15において、寸法公差を示す3次元画像情報D4により現わされる3次元画像50Aである立方体の形状において、表面及び裏面を結ぶ辺の長さh1、前面及び後面を結ぶ辺の長さl1、右側面及び左側面を結ぶ辺の長さw1がそれぞれ、部品カタログに示された寸法公差情報D6に示された高さH0、縦幅L0、横幅W0に対する寸法公差の値にされる。
【0062】
生成部15は、部品を示す3次元画像40の基準面をそれぞれ、ボディ41の表面41a、ボディ41の中心点を通りZ軸及びY軸に沿った仮想面41x、ボディ41の中心点を通りZ軸及びX軸に沿った仮想面41yとし、算出されたプラス実体寸法公差h11、l11、w11とマイナス実体寸法公差h12、l12、w12に従い、ボディ41の表面41aからプラス実体寸法公差h11分だけ飛び出させ、仮想面41xからX軸のプラス方向にプラス実体寸法公差l11分だけ位置させ、仮想面41yからY軸のブラス方向にプラス実体寸法公差l11分だけ位置させた立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Aを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
【0063】
立方体の形状において、表面及び後面を結ぶ辺におけるボディ41の表面41aから飛び出した部分、仮想面41xからX軸のブラス方向に位置する部分、及び仮想面41yからY軸のブラス方向に位置する部分は実線とされ、残りの辺の部分は点線とされる。
【0064】
一例として、部品カタログに示されたボディの高さ(表裏方向の長さ)H0が1.1mm、プラス寸法公差0.2mm、マイナス寸法公差0.1mm、縦幅(前後方向の長さ)L0が2.9mm、プラス寸法公差0.2mm、マイナス寸法公差0.2mm、横幅(左右方向の長さ)W0が1.6mm、プラス寸法公差0.2mm、マイナス寸法公差0.1mmであり、部品を示す3次元画像40のボディ41の高さH1が1.2mm、縦幅L1が3.0mm、横幅W1が1.7mmとする。
【0065】
この時の寸法公差を示す3次元画像情報D4により現わされる3次元画像50は表面及び裏面を結ぶ辺の長さ(高さ)h1が0.3mm、前面及び後面を結ぶ辺の長さ(縦幅)l1が0.4mm、右側面及び左側面を結ぶ辺の長さ(横幅)w1が0.3mmとなる。
【0066】
また、3次元画像50Aに対する高さh1に対するプラス実体寸法公差h11が0.1mm、マイナス実体寸法公差h12が0.2mmとなり、縦幅l1に対するプラス実体寸法公差l11が0.1mm、マイナス実体寸法公差l12が0.3mmとなり、横幅w1に対するプラス実体寸法公差w11が0.1mm、マイナス実体寸法公差w12が0.2mmとなる。
【0067】
したがって、立方体の形状がボディ41の表面41aから0.1mm飛び出させ、ボディ41内部に0.2mm埋め込まれ、仮想面41xからX軸のプラス方向に0.1mm、マイナス0.3mmの範囲に位置させ、仮想面41yからY軸のブラス方向に0.1mm、マイナス0.2mmの範囲に位置させたことを示す寸法公差付3次元画像60となる。
【0068】
第2表示例を表示させる寸法公差付3次元画像情報を生成する実施の形態1に係る装置を用いた場合、表示部3に表示された寸法公差付3次元画像60を目視することにより、部品における表裏方向、前後方向及び左右方向の3方向における寸法公差を示す3次元画像50Aにより部品を示す3次元画像40の寸法公差を感覚的に理解できるという効果がある。
【0069】
なお、上記第2表示例では、表裏方向における寸法公差h1をボディ41の高さH1に対するものとしたが、部品全体の高さH2に対する寸法公差h1を示すものであってもよい。
また、縦幅方向における寸法公差l1をボディ41の縦幅L1に対するものとしたが、隣接するリード端子42間の間隔S1もしくは両端に位置するリード端子42間の間隔S2に対する寸法公差l1を示すものであってもよい。
さらに、横幅方向における寸法公差をボディ41の横幅W1に対するものとしたが、部品全体の横幅W2、つまり、右側に位置するリード端子42の先端と左側に位置するリード端子42の先端との間の長さに対する寸法公差w1を示すものであってもよい。
【0070】
次に、
図8から
図10を用いて、実施の形態1における第3表示例について説明する。
第1表示例が部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の表面41aとしたものであるのに対して、第3表示例はボディ41の裏面41bを3次元画像40の基準面とした。
【0071】
すなわち、第3表示例における実施の形態1では、生成部15において、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の裏面41bとし、算出されたプラス実体寸法公差h11とマイナス実体寸法公差h12に従い、プラス実体寸法公差h11分だけボディ41の裏面41bから飛び出させ、マイナス実体寸法公差h12分だけボディ41の裏面41bからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Bを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
ボディ41の裏面41bから飛び出した立方体の形状の領域50aの稜線は実線とされ、埋め込まれた立方体の形状の領域50bの稜線は点線とされる。
【0072】
一例として、生成部15において、寸法公差を現わす3次元画像50Bの形状を、プラス寸法公差とマイナス寸法公差の和が0.3mmであるので、長さh1が0.3mmを示す立方体の形状とする。
また、プラス実体寸法公差h11が0.1mm、マイナス実体寸法公差h12が0.2mmであるので、立方体の形状がボディ41の表面41aから0.1mm飛び出させ、ボディ41内部に0.2mm埋め込んだことを示す寸法公差付3次元画像60とする。
【0073】
第3表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置にあっても、第1表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置と同様の効果を奏する。
【0074】
また、寸法公差付3次元画像60である第3表示例を、第2表示例に示すように、部品の表裏方向、つまりZ軸、前後方向、つまりX軸、及び左右方向、つまりY軸の3方向に対する寸法公差を示すものであってもよい。
この場合、第2表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置と同様の効果を奏する。
【0075】
次に、
図11、
図12、
図13、
図14を用いて実施の形態1における第4表示例、第5表示例、第6表示例、第7表示例について説明する。
第1表示例が寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50が立方体の形状であったものに対して、第4表示例が直方体の形状、第5表示例が表面及び裏面が同一形状の+字形状である多面体の形状、第6表示例が円柱体の形状、第7表示例が楕円柱体の形状である。
【0076】
このような、表面及び裏面を有する3次元の形状であれば、立方体、直方体、円柱体、楕円柱体、表面及び裏面が同一形状の多面体のいずれかの形状であっても、第1表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置と同様の効果を奏する。
【0077】
また、寸法公差を示す3次元画像50が直方体の形状である場合、寸法公差を示す3次元画像50が立方体の形状である第2表示例と同様に、部品における表裏方向、前後方向及び左右方向の3方向における寸法公差を示すものであっても良い。
【0078】
なお、寸法公差を示す3次元画像情報D4により現せられる3次元画像50は、図示していないが、球体の形状であってもよい。
この場合、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像40の表裏方向の球体の直径により、部品を示す3次元画像情報D1により現せられる3次元画像の表裏方向の実体寸法公差を表す。
【0079】
次に、
図15及び
図16を用いて、実施の形態1における第8表示例について説明する。
第1表示例が部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の表面41aとし、ボディ41の表裏方向の寸法公差を示すものであるのに対して、第8表示例はボディ41の前面41cを3次元画像40の基準面とし、ボディ41の前後方向の寸法公差を示すものである。基準面としてボディ41の前面41cを用いて説明するが、ボディ41の後面41dであっても同様である。
【0080】
第8表示例における実施の形態1では、生成部15において、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の前面41cとし、算出されたプラス実体寸法公差l11とマイナス実体寸法公差l12に従い、プラス実体寸法公差l11分だけボディ41の前面41cから飛び出させ、マイナス実体寸法公差l12分だけボディ41の前面41cからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Cを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
ボディ41の前面41cから飛び出した立方体の形状の領域50aの稜線は実線とされ、埋め込まれた立方体の形状の領域50bの稜線は点線とされる。
【0081】
一例として、生成部15において、寸法公差を現わす3次元画像50Cの形状を、プラス寸法公差0.1mmとマイナス寸法公差0.3mmの和が0.4mmであるので、長さl1が0.4mmを示す立方体の形状とする。
また、プラス実体寸法公差l11が0.1mm、マイナス実体寸法公差h12が0.3mmであるので、立方体の形状がボディ41の表面41aから0.1mm飛び出させ、ボディ41内部に0.3mm埋め込んだことを示す寸法公差付3次元画像60とする。
【0082】
第8表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置にあっても、部品におけるボディ41の前後方向に対して、第1表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置の表裏方向に対する効果と同様の効果を奏する。
【0083】
なお、第8表示例では、前後方向(縦幅方向)における寸法公差l1をボディ41の縦幅L1に対するものとしたが、隣接するリード端子42間の間隔S1もしくは両端に位置するリード端子42間の間隔S2に対する寸法公差l1を示すものであってもよい。
この場合、寸法公差を現わす3次元画像50Cをリード端子42が位置する位置に配置してもよい。
【0084】
次に、
図17及び
図18を用いて、実施の形態1における第9表示例について説明する。
第1表示例が部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の表面41aとし、ボディ41の表裏方向の寸法公差を示すものであるのに対して、第9表示例はボディ41の右側面41eを3次元画像40の基準面とし、ボディ41の左右方向の寸法公差を示すものである。基準面としてボディ41の右側面41eを用いて説明するが、ボディ41の左側面41fであっても同様である。
【0085】
第9表示例における実施の形態1では、生成部15において、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の右側面41eとし、算出されたプラス実体寸法公差w11とマイナス実体寸法公差w12に従い、プラス実体寸法公差w11分だけボディ41の右側面41eから飛び出させ、マイナス実体寸法公差w12分だけボディ41の右側面41eからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Dを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
ボディ41の右側面41eから飛び出した立方体の形状の領域50aの稜線は実線とされ、埋め込まれた立方体の形状の領域50bの稜線は点線とされる。
【0086】
一例として、生成部15において、寸法公差を現わす3次元画像50Dの形状を、プラス寸法公差0.1mmとマイナス寸法公差0.2mmの和が0.3mmであるので、長さw1が0.3mmを示す立方体の形状とする。
また、プラス実体寸法公差w11が0.1mm、マイナス実体寸法公差w12が0.2mmであるので、立方体の形状がボディ41の右側面41eから0.1mm飛び出させ、ボディ41内部に0.2mm埋め込んだことを示す寸法公差付3次元画像60とする。
【0087】
第9表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置にあっても、部品におけるボディ41の前後方向に対して、第1表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置の表裏方向に対する効果と同様の効果を奏する。
【0088】
なお、第9表示例では、左右方向(横幅方向)における寸法公差w1をボディ41の横幅W1に対するものとしたが、部品全体の横幅W2、つまり、右側に位置するリード端子42の先端と左側に位置するリード端子42の先端との間の長さに対する寸法公差w1を示すものであってもよい。
この場合、寸法公差を現わす3次元画像50Dをリード端子42が位置する位置に配置してもよい。
【0089】
次に、
図19を用いて、実施の形態1における第10表示例について説明する。
第10表示例は、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の表面41aとし、ボディ41の表裏方向の寸法公差を示す第1表示例における寸法公差を示す3次元画像50と、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の前面41cとし、ボディ41の前後方向の寸法公差を示す第8表示例における寸法公差を示す3次元画像50Cと、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の右側面41eとし、ボディ41の左右方向の寸法公差を示す第9表示例における寸法公差を示す3次元画像50Dの3つの寸法公差を示す3次元画像を有する。
【0090】
第10表示例における実施の形態1では、生成部15において、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の表面41aとし、算出されたプラス実体寸法公差h11とマイナス実体寸法公差h12に従い、プラス実体寸法公差h11分だけボディ41の表面41aから飛び出させ、マイナス実体寸法公差h12分だけボディ41の表面41aからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50と、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の前面41cとし、算出されたプラス実体寸法公差l11とマイナス実体寸法公差l12に従い、プラス実体寸法公差l11分だけボディ41の前面41cから飛び出させ、マイナス実体寸法公差l12分だけボディ41の前面41cからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Cと、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の右側面41eとし、算出されたプラス実体寸法公差w11とマイナス実体寸法公差w12に従い、プラス実体寸法公差w11分だけボディ41の右側面41eから飛び出させ、マイナス実体寸法公差w12分だけボディ41の右側面41eからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Dを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
【0091】
第10表示例に示す寸法公差付3次元画像60を表すための寸法公差付3次元画像情報D5を得る3次元画像情報生成装置にあっては、寸法公差付3次元画像情報D5に現わせる寸法公差付3次元画像60を表示部3に表示すると、表示された寸法公差付3次元画像60を目視することにより、部品におけるボディ41の表裏方向、前後方向、左右方向の3方向に対して、別々の寸法公差を現わす3次元画像50、50C、50Dそれぞれにより部品を示す3次元画像40の表裏方向、前後方向、左右方向の寸法公差それぞれを感覚的に理解できるという効果がある。
【0092】
次に、
図20を用いて、実施の形態1における第11表示例について説明する。
第11表示例は実施の形態1における応用例である。
すなわち、
図20は3次元画像生成装置100の表示部3に表示されたプリント基板に並列に実装される2つの部品における寸法公差付3次元画像60を表示した図である。
【0093】
すなわち、第11表示例における実施の形態1では、生成部15において、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の前面41cとし、算出されたプラス実体寸法公差l11とマイナス実体寸法公差l12に従い、プラス実体寸法公差l11分だけボディ41の前面41cから飛び出させ、マイナス実体寸法公差l12分だけボディ41の前面41cからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Cを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
この得られた寸法公差付3次元画像情報D5に基づき、表示部3に一方の部品に対する寸法公差付3次元画像60が表示される。
【0094】
さらに、生成部15において、部品を示す3次元画像40の基準面をボディ41の後面41dとし、算出されたプラス実体寸法公差l11とマイナス実体寸法公差l12に従い、プラス実体寸法公差l11分だけボディ41の後面41dから飛び出させ、マイナス実体寸法公差l12分だけボディ41の後面41dからボディ41内部に埋め込む立方体の形状の寸法公差を現わす3次元画像50Cを、部品を現わす3次元画像40に組み込む寸法公差付3次元画像60を表す部品を示す寸法公差付3次元画像情報D5を得る。
この得られた寸法公差付3次元画像情報D5に基づき、表示部3に一方の部品に対する寸法公差付3次元画像60と前面と後面が対向した他方の部品に対する寸法公差付3次元画像60が並列に表示される。
【0095】
表示部3において、2つの部品に対する寸法公差付3次元画像60を目視でき、2つの部品それぞれを示す3次元画像40における対向面の間隔を、2つの部品それぞれに対する寸法公差を現わす3次元画像50Cにより認識できる。
必要であれば、表示部3の画面上において、他方の寸法公差付3次元画像60を一方の寸法公差付3次元画像60に対して前後方向に移動させることにより、2つの部品におけるプリント基板上での適切な配置を決定できる。
【0096】
他方の寸法公差付3次元画像60を一方の寸法公差付3次元画像60に対する適切な配置は、生成部15と出力インターフェース部16との間に、複数部品の配置を決定する決定手段を設け、3次元画像情報生成装置1によって複数部品に対する寸法公差付3次元画像情報D5を生成するようにしてもよい。
【0097】
決定手段は、生成部15からの2つの部品に対する寸法公差付3次元画像60を、組み込まれた寸法公差を現わす3次元画像50Cの前面からの突出長さと後面からの突出長さを考慮して適切な配置を決定し、2つの部品に対する寸法公差付3次元画像60を組み合わせた寸法公差付3次元画像情報D5を、出力インターフェース部16を介して表示部3に出力する。
【0098】
なお、第11表示例では2つの部品の前後方向の配置を示したが、左右方向の配置に適用してもよい。
また、2つの部品に限られるものではなく、複数の部品に対して適用できる。
【0099】
なお、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、または各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0100】
CADシステムを用いてプリント基板に表面実装型の半導体素子などの電子部品を実装するための電子部品の設計を行う場合に本開示内容を適用することが適切である。
【符号の説明】
【0101】
100 3次元画像生成装置、1 3次元画像情報生成装置、2 入力部、3 表示部、11 入力インターフェース部、12 第1の記憶部、13 第2の記憶部、14 比較部、15 生成部、16 出力インターフェース部、40 3次元画像情報D1により現せられる3次元画像、50 3次元画像情報D4により現せられる3次元画像、D1 部品を示す3次元画像情報、D2 部品を示す3次元画像情報における長さ情報、D3 部品カタログに示された長さ情報、D4 寸法公差を示す3次元画像情報、D5 寸法公差付3次元画像情報、D6 部品カタログに示された寸法公差情報。