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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】充電器
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240913BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240913BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20240913BHJP
   H05K 5/02 20060101ALN20240913BHJP
   H05K 1/02 20060101ALN20240913BHJP
【FI】
H02J7/00 301B
H05K7/20 C
H05K9/00 G
H05K5/02 P
H05K1/02 Q
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2020173303
(22)【出願日】2020-10-14
(65)【公開番号】P2022064588
(43)【公開日】2022-04-26
【審査請求日】2023-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000194918
【氏名又は名称】ホシデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】山中 郷司
(72)【発明者】
【氏名】井登 宏晃
【審査官】赤穂 嘉紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-067602(JP,A)
【文献】特開2011-035106(JP,A)
【文献】特開2003-332771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H05K 7/20
H05K 9/00
H05K 5/02
H05K 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行で表裏の関係にある第1面及び第2面を有する基板に入出力インターフェース部品及び充電用の回路部品が実装された充電回路基板と、
該充電回路基板が固定される第1ハウジング体と、前記第1ハウジング体に嵌合させることにより内部空間が形成され該内部空間に前記充電回路基板が収容される第2ハウジング体と、からなるハウジングと、
熱伝導性の高い材質からなる第1放熱体と、を備え、
前記基板の前記第2面には前記回路部品のうち発熱部品が実装されており、
前記第1ハウジング体及び前記第2ハウジング体の何れか一方に放熱孔が形成されており、
前記第1放熱体は前記放熱孔に嵌め込まれており、
前記充電回路基板の前記第1面は前記第1放熱体と対向しており、前記第1面に放熱パターンが形成されている充電器。
【請求項2】
前記第1放熱体は金属製である、請求項1に記載の充電器。
【請求項3】
前記第2面のうち前記発熱部品が実装されている箇所に、前記第2面から前記第1面に亘って熱伝導用の複数のスルーホールを有しており、複数の前記スルーホールの少なくとも一つは前記放熱パターンと電気的に繋がっている、請求項1又は2に記載の充電器。
【請求項4】
前記充電回路基板の前記第1面に垂直な方向における前記第1面と前記ハウジングとの距離は、前記第2面に垂直な方向における前記第2面と前記ハウジングとの距離よりも短い、請求項1から3の何れか一項に記載の充電器。
【請求項5】
前記発熱部品は複数実装されており、
前記発熱部品のうち少なくとも一つは、前記第2面の中央近傍に実装されている、請求項1からの何れか一項に記載の充電器。
【請求項6】
前記充電回路基板の前記第2面には前記回路部品のうちノイズ部品が実装されており、
前記第2面と前記第2面と対向する前記ハウジングとの間にシールド体が挿入されている、請求項1からの何れか一項に記載の充電器。
【請求項7】
前記充電回路基板は、前記第2面が前記第1ハウジング体と対向する態様で前記第1ハウジング体に固定されており、
前記第1面には、前記回路部品のうち低背部品のみが実装されている、請求項1からの何れか一項に記載の充電器。
【請求項8】
前記充電回路基板の前記第1面は前記第1放熱体と対向すると共に、前記第1面の前記回路部品が実装されていない箇所に、前記第1面及び前記第1放熱体に当接した第2放熱体が配置されている、請求項1からの何れか一項に記載の充電器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、充電を行うことにより繰り返して使用できる二次電池(以下、単に「電池」という)の性能向上に伴い、携帯用電子機器をはじめとする様々な機器(以下、「被充電機器」という)が内蔵された電池により駆動する。電池を充電する際には充電器を用いるが、被充電機器が小型化されるにつれ、充電器も小型化が求められている。
【0003】
また最近では、充電時間を短縮する急速充電可能な急速充電器も販売されている。急速充電器は被充電機器に大電流を供給するため、発熱量が更に増大する。このため、充電器には発生した熱を外部に放熱する放熱構造が設けられている。
【0004】
特許文献1に記載の車載電子機器は、ハウジングの一部(文献では、ベース)が熱伝導性の高いアルミダイキャストにより作られている。そのため、基板(文献では、電子基板)に設けられた発熱部品から発生する熱をベースから放熱することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2004-15334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の車載電子機器においては、ハウジングの一部がアルミダイキャストで製造されているため、発熱部品から発熱してもアルミダイキャストのハウジングから熱を外部に放出できるので放熱性が良い。また、機器の筐体が大きいときには、内部空間の容積も大きくなるので、発熱による内部空間の温度上昇が抑制され、発熱に対する余裕がある。
【0007】
しかし、アルミダイキャストでハウジングを製造すると、樹脂でハウジングを製造する場合と比較して製造コストが高くなる。また、機器が小型化されると、内部空間の容積も小さくなるので、発熱に対する余裕度がなくなり、発熱による内部空間の急激な温度上昇を招くおそれがある。
【0008】
そこで、小型で放熱性の良い安価な充電器が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る充電器の構成は、互いに平行で表裏の関係にある第1面及び第2面を有する基板に入出力インターフェース部品及び充電用の回路部品が実装された充電回路基板と、該充電回路基板が固定される第1ハウジング体と、前記第1ハウジング体に嵌合させることにより内部空間が形成され該内部空間に前記充電回路基板が収容される第2ハウジング体と、からなるハウジングと、熱伝導性の高い材質からなる第1放熱体と、を備え、前記基板の前記第2面には前記回路部品のうち発熱部品が実装されており、前記第1ハウジング体及び前記第2ハウジング体の何れか一方に放熱孔が形成されており、前記第1放熱体は前記放熱孔に嵌め込まれており、前記充電回路基板の前記第1面は前記第1放熱体と対向しており、前記第1面に放熱パターンが形成されているという特徴を有する。
【0010】
本充電器においては、第1ハウジング体及び第2ハウジング体の何れか一方に貫通孔である放熱孔が形成されており、放熱孔に熱伝導性の高い材質からなる第1放熱体が嵌め込まれている。これにより、充電回路基板の第2面に実装された発熱部品で発生した熱は、内部空間を伝わって第1放熱体に到達し、第1放熱体内を伝導して外部に放出される。また、本充電器においては、第2面に実装された発熱部品で発生した熱を第1面の放熱パターンから放熱することができる。放熱パターンと第1放熱体とは対向しているので、放熱パターンから放出された熱は、第1放熱体から外部に放出することができる。放熱パターンは、基板に配線パターンを形成する際に同時に形成することができるので、追加の部品コストや工数の増加なしに放熱対策を行うことができる。
【0011】
このように、小型で放熱性の良い安価な充電器を提供することができた。
【0012】
本構成に係る充電器において、前記第1放熱体は金属製であると好適である。
【0013】
金属製の第1放熱体は熱伝導率が高く、発熱部品で発生した熱を効率よく外部に放出することができる。
【0016】
本構成に係る充電器において、前記第2面のうち前記発熱部品が実装されている箇所に、前記第2面から前記第1面に亘って熱伝導用の複数のスルーホールを有しており、複数の前記スルーホールの少なくとも一つは前記放熱パターンと電気的に繋がっていると好適である。
【0017】
このような構成であれば、第2面に実装された発熱部品で発生した熱をスルーホールを介して効率よく第1面に伝導して第1面から内部空間に放熱することができる。特に、放熱パターンと電気的に繋がったスルーホールにおいては、放熱パターンから放熱されるので、更に効果的に放熱することができる。スルーホールは、基板に配線パターンを形成する際に同時に形成することができるので、追加の部品コストや工数の増加なしに放熱対策を行うことができる。
【0018】
本構成に係る充電器において、前記充電回路基板の前記第1面に垂直な方向における前記第1面と前記ハウジングとの距離は、前記第2面に垂直な方向における前記第2面と前記ハウジングとの距離よりも短いと好適である。
【0019】
このような構成であれば、充電回路基板の放熱パターンを含む第1面から内部空間に放出された熱は、第1放熱体に短時間で到達する。到達した熱は熱伝導性の高い第1放熱体内を伝導し、短時間に外部に放熱されるので、発熱部品で発生した熱を効率よく外部に放熱することができる。
【0020】
本構成に係る充電器において、前記発熱部品は複数実装されており、前記発熱部品のうち少なくとも一つは、前記第2面の中央近傍に実装されていると好適である。
【0021】
発熱部品を第2面の中央近傍に実装すると、端部に実装した場合と比較して、内部空間の全体に満遍なく分散して放熱することができるので、内部空間の場所による温度上昇の偏りを抑制することができると共に、発熱部品周辺の温度上昇を抑制することができる。
【0022】
本構成に係る充電器において、前記充電回路基板の前記第2面には前記回路部品のうちノイズ部品が実装されており、前記第2面と前記第2面と対向する前記ハウジングとの間にシールド体が挿入されていると好適である。
【0023】
シールド体が、基板の第2面とハウジングとの間に挿入されることにより、基板の第2面に実装されたノイズ部品が充電器の外部からのノイズの影響を受けることを抑制することができる。また、ノイズ部品が充電器の外部にノイズを放射することを抑制することができる。また、ノイズ部品が基板の第2面のみに実装されている場合には、シールド体を基板の両面ではなく第2面側にだけ配置すればよいので、ノイズ対策を安価に行うことができる。
【0024】
本構成に係る充電器において、前記充電回路基板は、前記第2面が前記第1ハウジング体と対向する態様で前記第1ハウジング体に固定されており、前記第1面には、前記回路部品のうち低背部品のみが実装されていると好適である。
【0025】
このような構成であれば、充電回路基板が第1ハウジング体に固定された状態で、外部に露出している第1面には低背部品のみが実装されており、第2面に実装された回路部品は第1ハウジング体により保護されている。したがって、仮にこの状態で充電回路基板に外部から衝撃等が印加されたとしても、低背部品は他の部品と比べて耐衝撃性が高いので、充電回路基板は破損し難い。
【0026】
本構成に係る充電器において、前記充電回路基板の前記第1面は前記第1放熱体と対向すると共に、前記第1面の前記回路部品が実装されていない箇所に、前記第1面及び前記第1放熱体に当接した第2放熱体が配置されていると好適である。
【0027】
このような構成であれば、発熱部品から第1面に伝導された熱が、第2放熱体を伝導して第1放熱体に到達し、第1放熱体内を伝導して外部に放熱されるので、第2放熱体が配置されていない場合と比較して、効率よく放熱することができる。特に、第2放熱体が放熱パターン及び第1放熱体の両方に当接するように配置されていると、発熱部品から放熱パターンに伝導された熱が、第2放熱体を伝導して第1放熱体に到達し、第1放熱体内を伝導して外部に放熱されるので、更に効率よく放熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】第1実施形態に係る充電器を示す斜視図である。
図2】第1実施形態に係る充電器を示す斜視図である。
図3】第1実施形態に係る充電器を示す分解斜視図である。
図4】第1実施形態に係る充電器を示す分解斜視図である。
図5図1のV-V線矢視断面図である。
図6】充電回路基板の底面図である。
図7】充電回路基板の平面図である。
図8図7のVIII-VIII線矢視断面図である。
図9】第2実施形態に係る充電器を示す分解斜視図である。
図10】第2実施形態に係る充電器の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下に、本発明に係る充電器の実施形態について、図面に基づいて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
【0030】
〔第1実施形態〕
図1から図5に示すように、本発明の第1実施形態に係る充電器100は、第1ハウジング体310と第2ハウジング体360とからなるハウジング300と、ハウジング300の内部空間390に収容された充電回路基板200と、内部空間390内における第1ハウジング体310と充電回路基板200との間に収容されたシールド体500と、第2ハウジング体360に取り付けられた金属等の熱伝導性が高い材質からなる第1放熱体400とを備えている。以下、図1に示す充電器100において、充電器100の中心部(充電器100の重心近傍)に対して出力コネクタ230(入出力インターフェース部品の一例)が配置されている側を前側、入力コネクタ220(入出力インターフェース部品の一例)が配置されている側を後側、第1放熱体400が配置されている側を上側、第1放熱体400が配置されている側と反対側を下側と称する。また、充電器100の中心部から前側への方向視において左を左側、右を右側と称する。そして充電器100の中心部から前側に向かう方向を前方(図面では「F」と表記)、後側に向かう方向を後方(図面では「B」と表記)、上側に向かう方向を上方(図面では「U」と表記)、下側に向かう方向を下方(図面では「D」と表記)、左側に向かう方向を左方(図面では「L」と表記)、右側に向かう方向を右方(図面では「R」と表記)と称する。また、前方と後方とに沿う方向を前後方向、上方と下方とに沿う方向を上下方向、左方と右方に沿う方向を左右方向と称する。更に、前方、後方、上方、下方、左方、右方のように充電器100の中心部から充電器100の外に向かう方向を外方若しくは外側と称し、逆に充電器100の外から充電器100の中心部に向かう方向を内方若しくは内側と称する。
【0031】
第1ハウジング体310は、樹脂等の絶縁体により形成され、上下方向視で矩形状の下壁312から前壁314、後壁316、左右の側壁318,318が立設した有底角筒状を有している。前壁314と左右の側壁318,318は、下壁312から上方に立設する途中で壁面が内側に後退し、壁の厚さが薄くなっている。壁の一部を薄くするのは、第2ハウジング体360が第1ハウジング体310に嵌合されたときに、図1図2に示すように、第1ハウジング体310の前壁314、側壁318,318と第2ハウジング体360の前壁364、側壁368,368とが面一になるようにするためである。
【0032】
図4図5に示すように、第1ハウジング体310の下壁312の内側の面の中央には内方に向かって突出した円形凸部313が形成されている。円形凸部313は後述するシールド体500の円形凹部511に嵌まり込む。
【0033】
図1図3から図5に示すように、第1ハウジング体310の前壁314の薄くなっている部分の左右方向の中央には、出力コネクタ230の意匠部320が形成されている。意匠部320は前壁314よりも前方(外方)に突出しており、左右方向が長い矩形状を有しており、中央に長円形状の貫通孔322が形成されている。貫通孔322は、出力コネクタ230の嵌合部を露出されるために設けられている。
【0034】
図3図5に示すように、意匠部320の後方には、充電回路基板200に実装された出力コネクタ230を収容する角筒状のコネクタ収容部324が形成されている。コネクタ収容部324の内部空間の下方には断面がH字状の支持リブ(不図示)が形成されている。支持リブは、充電回路基板200を第1ハウジング体310に固定したときに出力コネクタ230が上面に当接して固定される高さに形成されている。
【0035】
図3図4に示すように、第1ハウジング体310の左右の側壁318,318の中央部には、第2ハウジング体360に形成された係止孔374及びテーパ部369との間でスナップフィット302を構成するカンチレバー部328が形成されている。カンチレバー部328は、側壁318,318の一部にスリット332を形成することにより形成されており、先端側(自由端側)には外方に向かう爪部330が形成されている。爪部330が係止孔374に係止されることにより、第2ハウジング体360は第1ハウジング体310に嵌合される。
【0036】
第1ハウジング体310の左右の側壁318,318のカンチレバー部328よりも前方には、側壁318,318から外方に突出したフランジ部334,334が形成されている。夫々のフランジ部334の下側の面は下壁312の外側の面と面一であり、フランジ部334,334の上下方向の長さは側壁318,318の上下方向の長さよりも少し短い。フランジ部334,334の上側寄りの部分には、前後方向にフランジ部334,334を貫通するように形成された円形状の貫通孔336,336が形成されている。
【0037】
図3に示すように、第1ハウジング体310の後壁316には、充電回路基板200に実装された外形の断面が矩形状の入力コネクタ220が嵌まり込む切欠き部338が形成されている。切欠き部338は、後壁316の上端から下壁312の内側の面と面一になる近傍まで切り欠かれている。
【0038】
第1ハウジング体310の下壁312、前壁314、後壁316、左右の側壁318,318により区画された空間には、充電回路基板200が載置される複数のリブが形成されている。リブは、充電回路基板200が直接載置される第1リブ340、第2リブ342と、シールド体500を介して充電回路基板200が載置される第3リブ344、第4リブ346とからなる。そのため、第3リブ344と第4リブ346の下壁312からの高さは、第1リブ340、第2リブ342の下壁312からの高さよりもシールド体500の板厚分だけ低くなっている。
【0039】
第1リブ340は前壁314のうち左側の壁から内方に突出し、四角柱状に形成されている。第2リブ342は、右の側壁318と後壁316に当接するように内方に突出し、四角柱状に形成されている。第1リブ340と第2リブ342とは、上下方向視において、第1ハウジング体310の対角線の近傍に形成されている。第3リブ344と第4リブ346とは、上下方向視において、第1リブ340と第2リブ342とが形成されている近傍の第1ハウジング体310の対角線とは異なる対角線の近傍に形成されている。第3リブ344は、前壁314のうち右側の壁から内方に突出した部分の先端に形成されている。第3リブ344は円柱状であり、中心に充電回路基板200を固定するねじ280が嵌合される下穴348が形成されている。第4リブ346は、後壁316のうち左側の壁から内方に突出した部分の先端に形成されている。第4リブ346も円柱状であり、中心に充電回路基板200を固定するねじ280が嵌合される下穴348が形成されている。
【0040】
第1ハウジング体310の下壁312からは、更に、十字リブ350とL字リブ352とが形成されている。L字リブ352は第2リブ342から延出している。十字リブ350とL字リブ352の下壁312からの高さは、第3リブ344、第4リブ346の下壁312からの高さの約半分である。このため、十字リブ350とL字リブ352は、充電回路基板200を支持しない。十字リブ350を構成する2つの隣接する壁とL字リブ352とは入力コネクタ220の背面(内方に位置する面)の角部をガイドしているので、十字リブ350とL字リブ352は、入力コネクタ220に外力が印加されたときに入力コネクタ220が変形するのを抑制する程度の高さであればよい。また、十字リブ350は、シールド体500に形成された十字孔518に嵌まり込むように形成されており、シールド体500が第1ハウジング体310内で動くことを抑制する。
【0041】
図3図4に示すように、第2ハウジング体360は、樹脂等の絶縁体により形成され、上下方向視で矩形状の上壁362から前壁364、後壁366、左右の側壁368,368が立設した有底角筒状を有している。第2ハウジング体360は、第1ハウジング体310と嵌合した状態で、第2ハウジング体360の前壁364、後壁366、側壁368,368の各外側の面と第1ハウジング体310の前壁314、後壁316、側壁318,318の各外側の面とが面一になる外形を有している。第2ハウジング体360は、第1ハウジング体310と嵌合してハウジング300を形成する。ハウジング300は、前壁314,364、後壁316,366、側壁318,318,368,368、下壁312、上壁362で囲まれることにより形成された内部空間390を有する(図5参照)。内部空間390には、充電回路基板200が収容される。
【0042】
第2ハウジング体360の上壁362には、後述する第1放熱体400が嵌め込まれる貫通孔である放熱孔376が形成されている。放熱孔376は上下方向視で矩形の一つの角(実施形態では右前方の角)だけC面取りが形成された五角形状を有している。上壁362の内側の面において、放熱孔376の周囲は内方に少し突出した環状突出部378を有している。また、放熱孔376は、その内周面に、第1放熱体400の第2ハウジング体360の外部への脱落を防止するストッパ380(図5参照)となる段差を有している。ストッパ380は、上壁362の内側の面よりも外方(上方)に形成されている。
【0043】
第2ハウジング体360の前壁364には、中央部に第1ハウジング体310の意匠部320の外周に嵌まり込む切欠き部370が形成されている。切欠き部370の内側には上壁362から下方に立設し前壁364とも一体化されたH字リブ365が形成されている。H字リブ365は第1ハウジング体310と第2ハウジング体360とが嵌合された状態で充電回路基板200の第1面211に当接する。そして、H字リブ365は、第1ハウジング体310のコネクタ収容部324の支持リブとで出力コネクタ230と充電回路基板200とを挟み込んで保持する。
【0044】
第2ハウジング体360の左右の側壁368,368には、中央部より前方に第1ハウジング体310のフランジ部334,334に嵌まり込むスリット372,372が形成されている。夫々の側壁368の中央部の内側の面には、第1ハウジング体310と嵌合される際に、カンチレバー部328の爪部330を案内するテーパ部369が形成されている。そして、側壁368のテーパ部369よりも上方には、爪部330が嵌まり込む係止孔374が形成されている。テーパ部369と係止孔374は、カンチレバー部328と共にスナップフィット302を構成する。
【0045】
第2ハウジング体360の後壁366は、第1ハウジング体310の後壁316の上に載置されるように形成されており、壁全体が上壁362の近傍まで切り欠かれている。後壁366のうち、入力コネクタ220の上部に対向する箇所のみ、入力コネクタ220の外形に沿う形状に突出している。図3から図5に示すように、入力コネクタ220の端子221は、基板210の第2面212から第1面211に貫通するように配置されている。端子221の端部221Aは、基板210の第1面211に対して垂直な方向に突出しており、第2ハウジング体360の上壁362の内側の面に対向している。上壁362の内側の面には、端子221の端部221Aに対向する部位に、端部221Aとの接触を回避するための凹部363が端子221の数と同じ数(本実施形態では4つ)だけ形成されている。
【0046】
第1放熱体400は、放熱孔376の形状と同じ五角形状の板状に形成され、第2ハウジング体360の上壁362に形成された放熱孔376に嵌め込まれる。第1放熱体400は、アルミ、銀、銅、鉄等の熱伝導性の高い材質が用いられており、充電回路基板200で発生した熱を効率よく外部に放出することが可能である。第1放熱体400の板厚は、上壁362の板厚よりもやや薄い。第1放熱体400は、上壁362の内側の面からストッパ380に当接するまで放熱孔376に挿入される。第1放熱体400は、接着等の方法により放熱孔376に固着される。第1放熱体400の下面(ストッパ380と当接した面と反対側の面)は、放熱孔376に固着された状態で、環状突出部378の先端の面と面一になっている。第1放熱体400を金属板で形成すると、金属プレスの抜き加工で製造することができるので、第1放熱体400を安価に製造することができる。また、内部空間390において第1放熱体400に到達した熱は、熱伝導性の高い第1放熱体400の中を速やかに伝導して外部に放熱される。
【0047】
図3から図7に示すように、充電回路基板200は、基板210に入力コネクタ220、出力コネクタ230、直流電源、制御IC等の充電用の回路部品が内蔵されて構成されている。基板210は略矩形状を有しており、出力コネクタ230が実装される箇所のみ前方に突出している。充電回路基板200には、例えば、FETやトランジスタ等の半導体スイッチング素子(回路部品の一例)やダイオード(回路部品の一例)、充電器100を制御するメインIC(回路部品の一例)のような発熱しやすい素子である複数の発熱部品240が実装されている。発熱部品240は熱に弱く、放熱対策を行うことが好ましい。また、充電回路基板200には、例えば、ICやインダクタ(回路部品の一例)のようなノイズを発生する素子や、基板210上のパターンに入り込んだノイズの影響を受けて誤動作するおそれがあるIC(回路部品の一例)のような外部ノイズに対して脆弱な素子であるノイズ部品250が実装されている。更に、チップ抵抗(回路部品の一例)やチップコンデンサ(回路部品の一例)、チップIC(回路部品の一例)のような低背部品260、その他の高背部品(回路部品の一例)270が実装されている。一部のノイズ部品250(例えばICあるいはインダクタ)は発熱部品240でもある。ノイズ部品250はノイズ対策を行うことが好ましい。低背部品260とは実装高さが約1.15mm以下の部品である。
【0048】
これらの素子のうち、基板210の第1面211には低背部品260のみが実装されている。第2面212には入力コネクタ220、出力コネクタ230、発熱部品240、ノイズ部品250、低背部品260、及び高背部品270が実装され、少なくともノイズ部品250は、第2面212にのみ実装されている。複数の発熱部品240のうち少なくとも一つは第2面212の中央近傍に実装されている。発熱部品240を第2面212の中央近傍に実装すると、端部に実装した場合と比較して、内部空間390の全体に満遍なく分散して放熱することができるので、内部空間390の場所による温度上昇の偏りを抑制することができると共に、発熱部品240周辺の温度上昇を抑制することができる。
【0049】
充電回路基板200は、第2面212を下方に向けた状態(第2面212と下壁312とが対向する状態)で第1ハウジング体310に固定されている。充電回路基板200の対角(本実施形態では右前角と左後角)近傍には貫通孔218,218が形成されており、貫通孔218,218が第1ハウジング体310の第3リブ344と第4リブ346とに夫々形成された下穴348に重なるように第1ハウジング体310内に載置され、貫通孔218,218を貫通して下穴348,348に螺合するねじ280により締結固定されている(図3参照)。
【0050】
充電回路基板200において、上下方向視で第2面212の発熱部品240が実装された領域の少なくとも一部に重複する第1面211の領域には、低背部品260や入力コネクタ220の端子等の部品は何ら実装されておらず、メッキされた銅箔である放熱パターン214が形成されている。すなわち、第1面211のうち第1面211に直交する方向において、第2面212に実装された少なくとも一つの発熱部品240の少なくとも一部と重なる部位に放熱パターン214が形成されている。放熱パターン214を大きく形成することで、発熱部品240で発生した熱を効率よく放熱パターン214から内部空間390に放熱することができ、発熱部品240の温度上昇を抑制することができる。更に、本実施形態においては、基板210の第2面212のうち少なくとも一つの発熱部品240が実装されている箇所に、第2面212から第1面211に亘って熱伝導用の複数のスルーホール216を有している。具体的には、図8に示すように、第2面212に実装された発熱部品240の底面(実装面)に当接する複数のスルーホール216が形成され、複数のスルーホール216の少なくとも一つは第1面211の放熱パターン214に電気的に繋がっている。スルーホール216の内周面にもメッキが形成されているので、第2面212に実装された発熱部品240で発生した熱をスルーホール216を介して効率よく第1面211に伝導して第1面211から内部空間390に放熱することができる。特に、放熱パターン214と電気的に繋がったスルーホール216においては、発熱部品240で発生した熱を発熱部品240の底面からスルーホール216を介して放熱パターン214に伝導させて放熱することができるので、更に効果的に放熱することができる。放熱パターン214もスルーホール216も、基板210に配線パターンを形成する際に同時に形成することができるので、追加の部品コストや工数の増加なしに放熱対策を行うことができる。このとき、放熱パターン214を充電回路基板200の接地電位となるパターンに電気的に接続することにより、ノイズ部品250に対するノイズ対策にもなる。
【0051】
充電器100においては、図5に示すように、充電回路基板200の第1面211から第2ハウジング体360の上壁362までの距離(第1面211に垂直な方向における第1面211とハウジング300との距離)は、充電回路基板200の第2面212から第1ハウジング体310の下壁312までの距離(第2面212に垂直な方向における第2面212とハウジング300との距離)よりも短い。これにより、充電回路基板200の放熱パターン214を含む第1面211から内部空間390に放出された熱は、上壁362の放熱孔376に嵌め込まれた第1放熱体400に短時間で到達する。到達した熱は熱伝導性の高い第1放熱体400内を伝導し、短時間に外部に放熱されるので、発熱部品240で発生した熱を効率よく外部に放熱することができる。特に、充電回路基板200の第1面211には低背部品260のみが実装されているので、第1面211から第2ハウジング体360の上壁362(第1放熱体400)までの距離を更に短くすることができ、更に効果的に発熱部品240で発生した熱を外部に放熱することができる。
【0052】
図3図4に示すように、シールド体500は、鉄等の電磁波を遮断する金属板材料等を折り曲げて形成されており、第1ハウジング体310の下壁312の内側に沿う下部510と、左右の側壁318,318の内側の面に夫々沿う左右の側部520,520と、充電回路基板200を支持する基板支持部530と、下部510と側部520,520を繋ぐ折り曲げ部540,540とからなる。シールド体500は、基板210の第2面212と第1ハウジング体310との間に挿入されて、第1ハウジング体310内に収容されている。シールド体500は、充電回路基板200の接地電位となるパターンに電気的に接続されており、第2面212に実装されたノイズ部品250のノイズ対策のために挿入されている。
【0053】
シールド体500の下部510には、第1ハウジング体310の前壁314近傍に形成されたコネクタ収容部324、第1リブ340、及び第3リブ344を避ける前部切欠き512が形成され、後壁316と右の側壁318近傍に形成された第2リブ342、及びL字リブ352を避ける右後部切欠き514が形成され、後壁316の左側の壁から突出形成された第4リブ346を避ける左後部切欠き516が形成されている。また、下部510には、第1ハウジング体310の下壁312から突出した十字リブ350に嵌まり込む十字孔518が形成されている。また、下部510の中央には、第1ハウジング体310の下壁312の内側の面から突出した円形凸部313が嵌まり込む、外側から内側に向けて窪んだ円形凹部511が形成されている。これらより、下部510の第1ハウジング体310に対する位置決めがなされている。
【0054】
左側の側部520は、スナップフィット302のカンチレバー部328とその両側に形成されたスリット332,332を合わせた前後方向長さよりも若干長い前後方向長さを有する左切欠き522が形成されている。左切欠き522はカンチレバー部328の爪部330の下端よりも若干下方まで切り欠かれている。左側の側部520の前後方向の両端は、内側に90度折り曲げられて基板支持部530,530が形成されている。このうち、後方(左後方)に位置する基板支持部530には、長円状の貫通孔532が形成されている。前方(左前方)に位置する基板支持部530には、貫通孔は形成されていない。
【0055】
図3に示すように、左後方の基板支持部530は、充電回路基板200と第4リブ346との間に挟まれており、ねじ280が貫通孔218と貫通孔532とを貫通して第4リブ346の下穴348に螺合することにより、充電回路基板200と共に第1ハウジング体310に締結固定されている。左前方の基板支持部530には、充電回路基板200が載置されているが、何ら固定はされていない。
【0056】
右側の側部520は、スナップフィット302のカンチレバー部328の前方に形成されたスリット332の若干前方から後方に向けて且つ爪部330の下端よりも若干下方に向けて切り欠かれ、更にカンチレバー部328の後方に形成されたスリット332の若干後方から右後部切欠き514に繋がるように下方に切り欠かれた右切欠き524が形成されている。右側の側部520の前方向(右前方)の端部は、内側に90度折り曲げられて基板支持部530が形成されている。この右前方の基板支持部530には、長円状の貫通孔532が形成されている。この基板支持部530は、充電回路基板200と第3リブ344との間に挟まれており、ねじ280が貫通孔218と貫通孔532とを貫通して第3リブ344の下穴348に螺合することにより、充電回路基板200と共に第1ハウジング体310に締結固定されている。
【0057】
このように、シールド体500が、基板210の第2面212と第1ハウジング体310との間に挿入されて第1ハウジング体310内に収容されることにより、基板210の第2面212に実装されたノイズ部品250が充電器100の外部からのノイズの影響を受けることを抑制することができる。また、ノイズ部品250が充電器100の外部にノイズを放射することを抑制することができる。本実施形態においては、ノイズ部品250が基板210の第2面212のみに実装されていることから、シールド体500を基板210の両面ではなく第2面212側にだけ配置すればよいので、ノイズ対策を安価に行うことができる。また、シールド体500は金属板を折り曲げることにより形成されているので、更に安価にノイズ対策を行うことができる。
【0058】
次に、本実施形態に係る充電器100の製造方法について説明する。
【0059】
配線パターンや放熱パターン214、スルーホール216等が形成された基板210の第1面211に低背部品260を半田付けにより実装し、第2面212に発熱部品240、ノイズ部品250、低背部品260、及び高背部品270をはんだ付けにより実装することにより、充電回路基板200を製造する。入力コネクタ220については、第1面211側からねじ222を挿通させて基板210への固定を補強する。
【0060】
次に第1ハウジング体310にシールド体500を挿入し、その上に充電回路基板200を第2面212を下にして載置する。そして、充電回路基板200の貫通孔218,218、シールド体500の貫通孔532,532にねじ280,280を挿通させて、第1ハウジング体310の第3リブ344と第4リブ346とに夫々形成された下穴348,348に螺合して、充電回路基板200とシールド体500とを第1ハウジング体310に締結固定する(図3参照)。この状態においては、外部に露出している第1面211には低背部品260のみが実装されており、第2面212に実装された入力コネクタ220、出力コネクタ230、発熱部品240、ノイズ部品250、低背部品260、及び高背部品270は第1ハウジング体310により保護されている。したがって、仮にこの状態で充電回路基板200に外部から衝撃等が印加されたとしても、低背部品260は他の部品と比べて耐衝撃性が高いので、充電回路基板200は破損し難い。
【0061】
次に、第2ハウジング体360の放熱孔376に第1放熱体400を接着等の方法により固定する。そして、第2ハウジング体360を充電回路基板200等が収容された第1ハウジング体310に嵌合する。このとき、第1ハウジング体310の左右の側壁318,318に形成されたカンチレバー部328,328の爪部330,330が第2ハウジング体360の左右の側壁368,368に形成された係止孔374,374に嵌まり込むことにより、第1ハウジング体310に対して第2ハウジング体360が固定される。第1ハウジング体310に第2ハウジング体360が嵌合されることにより、内部空間390が形成される。
【0062】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る充電器100について図面に基づいて説明する。本実施形態の説明においては、第1実施形態と同じ構成の箇所には同じ符号を付し、同様の構成に関する説明は省略する。
【0063】
本実施形態においては、図9図10に示すように、充電回路基板200の第1面211と第2ハウジング体360の上壁362との間に第2放熱体410が配置されている。第2放熱体410は、例えば、シリコーンのように柔軟性があり、空気より熱伝導性の高い材質により構成されている。第2放熱体410は充電回路基板200の第1面211の低背部品260が実装されていない箇所及び第2ハウジング体360の上壁362に当接するように配置されていることが好ましい。特に、第2放熱体410が放熱パターン214及び第1放熱体400の両方に当接するように配置されていると、発熱部品240からスルーホール216を介して放熱パターン214に伝導された熱が、第2放熱体410を伝導して第1放熱体400に到達し、第1放熱体400内を伝導して外部に放熱されるので、第2放熱体410が配置されていない場合と比較して、効率よく放熱することができる。
【0064】
〔その他の実施形態〕
(1)上記各実施形態においては、第1放熱体400は第2ハウジング体360に取り付けられていたが、第2ハウジング体360に替えて第1ハウジング体310に取り付けられていてもよい。若しくは、第1放熱体400は、第1ハウジング体310と第2ハウジング体360の両方に取り付けられていてもよい。
【0065】
(2)上記各実施形態においては、上下方向視で第2面212の発熱部品240が実装された領域の少なくとも一部に重複する第1面211の領域に放熱パターン214が形成されていたが、第1面211に放熱パターン214が全く形成されていなくてもよい。若しくは、第1面211に放熱パターン214が形成されていたとしても、複数の発熱部品240のうち少なくとも一つが、上下方向視で放熱パターン214が形成された領域と全く重複しない箇所に実装されるように構成されていてもよい。これらの場合であっても、第2面212に実装された発熱部品240の底面(実装面)に当接するようにスルーホール216が形成されていることが好ましい。ただし、このとき、スルーホール216は、第1面211の放熱パターン214に繋がっていない。
【0066】
(3)上記各実施形態においては、充電回路基板200は第1ハウジング体310に固定されたが、第2ハウジング体360に固定されるように構成されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、充電器に利用可能である。
【符号の説明】
【0068】
100 :充電器
200 :充電回路基板
210 :基板
211 :第1面
212 :第2面
214 :放熱パターン
216 :スルーホール
220 :入力コネクタ(入出力インターフェース部品)
230 :出力コネクタ(入出力インターフェース部品)
240 :発熱部品(回路部品)
250 :ノイズ部品(回路部品)
260 :低背部品(回路部品)
300 :ハウジング
310 :第1ハウジング体
360 :第2ハウジング体
376 :放熱孔
390 :内部空間
400 :第1放熱体
410 :第2放熱体
500 :シールド体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10