(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】発電給湯システム
(51)【国際特許分類】
H01M 8/04 20160101AFI20240913BHJP
H01M 8/00 20160101ALI20240913BHJP
H01M 8/0606 20160101ALI20240913BHJP
【FI】
H01M8/04 Z
H01M8/00 Z
H01M8/0606
(21)【出願番号】P 2020192007
(22)【出願日】2020-11-18
【審査請求日】2023-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100132045
【氏名又は名称】坪内 伸
(74)【代理人】
【識別番号】100180655
【氏名又は名称】鈴木 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】佐野 欣秀
(72)【発明者】
【氏名】山内 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】中村 淳一
【審査官】柳幸 憲子
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-262849(JP,A)
【文献】特開2018-165585(JP,A)
【文献】特開2019-027707(JP,A)
【文献】特開2016-046224(JP,A)
【文献】特開2019-145346(JP,A)
【文献】特開2016-207341(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 8/04
H01M 8/00
H01M 8/0606
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池モジュールと、
前記燃料電池モジュールの排ガスと熱交換させる熱媒を貯蔵する蓄熱タンクと、
上下方向に垂直な方向において前記燃料電池モジュールと並ぶように位置して、前記蓄熱タンクに貯蔵した熱媒を利用して湯を供給可能であって、バーナを有する給湯器と、
前記燃料電池モジュールで用いられる燃料を生成する水蒸気改質反応に用いられる水を貯蔵する水タンクと、を備え、
前記水タンクは、前記蓄熱タンクに近接して位置する、発電給湯システム。
【請求項2】
前記水タンクの水を前記燃料電池モジュールに供給する水供給路の一部は、前記蓄熱タンクに近接して位置する、請求項
1に記載の発電給湯システム。
【請求項3】
前記水タンク及び前記給湯器の少なくとも一方より排出される水を毛細管現象によって吸い上げて蒸発させる多孔質部材をさらに備える、請求項
1又は
2に記載の発電給湯システム。
【請求項4】
前記多孔質部材は、前記燃料電池モジュール及び前記給湯器の少なくとも1つから排出される排ガスの熱を用いて、吸い上げた水を蒸発させる、請求項
3に記載の発電給湯システム。
【請求項5】
ガスを前記燃料電池モジュール及び前記給湯器に供給するガス供給路の一部は、前記蓄熱タンクに近接して位置する、請求項1から
4のいずれか一項に記載の発電給湯システム。
【請求項6】
前記蓄熱タンクは、前記燃料電池モジュールの下方に位置する、請求項1から
5のいずれか一項に記載の発電給湯システム。
【請求項7】
前記燃料電池モジュールに対して定められた位置で、前記蓄熱タンクを支持する支持部を、さらに備える、請求項1から
6のいずれか一項に記載の発電給湯システム。
【請求項8】
前記支持部は、前記燃料電池モジュール、前記蓄熱タンク及び前記給湯器を収容する筐体の一部である、請求項
7に記載の発電給湯システム。
【請求項9】
燃料電池モジュールと、
前記燃料電池モジュールの排ガスと熱交換させる熱媒を貯蔵する蓄熱タンクと、
上下方向に垂直な方向において前記燃料電池モジュールと並ぶように位置して、前記蓄熱タンクに貯蔵した熱媒を利用して湯を供給可能な給湯器と、を備え、
ガスを前記燃料電池モジュール及び前記給湯器に供給するガス供給路の一部は、前記蓄熱タンクに近接して位置する、発電給湯システム。
【請求項10】
燃料電池モジュールと、
前記燃料電池モジュールの排ガスと熱交換させる熱媒を貯蔵する蓄熱タンクと、
上下方向に垂直な方向において前記燃料電池モジュールと並ぶように位置して、前記蓄熱タンクに貯蔵した熱媒を利用して湯を供給可能な給湯器と、を備え、
前記蓄熱タンクは、前記燃料電池モジュールの下方に位置する、発電給湯システム。
【請求項11】
燃料電池モジュールと、
前記燃料電池モジュールの排ガスと熱交換させる熱媒を貯蔵する蓄熱タンクと、
上下方向に垂直な方向において前記燃料電池モジュールと並ぶように位置して、前記蓄熱タンクに貯蔵した熱媒を利用して湯を供給可能な給湯器と、
前記燃料電池モジュールで用いられる燃料を生成する水蒸気改質反応に用いられる水を貯蔵する水タンクと、を備え、
前記水タンクは、前記蓄熱タンクに近接して位置する、発電給湯システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発電給湯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池モジュールが発電する電力と、燃料電池モジュールの発電時の排熱を利用してお湯を供給する燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムは、例えば給湯器などの熱源機と組み合わせて用いられる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
燃料電池システムと熱源機とを組み合わせるにあたっては、従来それぞれが別の構成とされていた。したがって、燃料電池システムと熱源機とを組み合わせるにあたって、それぞれの構成同士を組み合わせるなど、その組み合わせにおいて、改善の余地があった。
【0005】
上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされた本開示の目的は、動作性能の高い発電給湯システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る発電給湯システムは、
燃料電池モジュールと、
前記燃料電池モジュールの排ガスと熱交換させる熱媒を貯蔵する蓄熱タンクと、
上下方向に垂直な方向において前記燃料電池モジュールと並ぶように位置して、前記蓄熱タンクに貯蔵した熱媒を利用して湯を供給可能な給湯器と、を備える。
ここで、発電給湯システムは、燃料電池モジュールと給湯器とを組み合わせた燃料電池システムである。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、動作性能の高い発電給湯システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本実施形態に係る発電給湯システムの概略構成図である。
【
図2】
図1の発電給湯システムにおける燃料電池モジュール、蓄熱タンク及び給湯器の配置の例を示す、支持部の上下方向に沿った断面図である。
【
図3】燃料電池モジュール、蓄熱タンク及び給湯器の配置の別の例を示す、支持部の上下方向に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本開示の実施形態が説明される。以下の説明で用いられる図は模式的なものである。図面上の寸法比率などは現実のものと必ずしも一致していない。
【0010】
図1に示すように、一実施形態に係る発電給湯システム10は、燃料電池モジュール11、蓄熱タンク12及び給湯器13を含んで構成される。発電給湯システム10は、さらに、熱媒循環路14、ラジエータ15、熱媒ポンプ16、ガス供給路17、第1の水供給路18、排気口19、熱交換器21、気液分離器22、水タンク23、ガス取得口26、水取得口27及び第2の水供給路29を含んで構成されてよい。
図2に示すように、発電給湯システム10は、さらに、支持部20、給湯口28及び多孔質部材30を含んで構成されてよい。
【0011】
燃料電池モジュール11は、改質器及びセルスタックを有してよい。改質器は、原燃料として供給されるガスと、水とを用いて、水蒸気改質反応を生じさせることにより、水素などの燃料を生成する。セルスタックは、空気中に含まれる酸素などの酸化剤と、改質器が生成する燃料を用いた電気化学反応により発電する。また、セルスタックは電気化学反応により水を生成する。セルスタックから排出される未反応燃料及び未反応酸化剤は燃焼され、改質器において水蒸気改質反応を行わせるエネルギーを付与する。セルスタックから排出される水は、未反応燃料及び未反応酸化剤の燃焼による燃焼ガスとともに高温のガス状で燃料電池モジュール11から排出される。
【0012】
燃料電池モジュール11から排出される排ガスは、燃焼ガス及びガス状の水を含んでよい。
図1に示すように、燃料電池モジュール11から排出される排ガスは、熱交換器21を用いて熱媒と熱交換されてよい。熱交換により冷却された排ガスは、気液分離器22により、ガス状の排ガスと、凝縮した液状の水に分離されてよい。分離された排ガスは、排気口19から発電給湯システム10の外部に排出されてよい。分離された水は、水タンク23に一時的に貯蔵されてから、水蒸気改質反応に用いる水として、燃料電池モジュール11に送られてよい。
【0013】
蓄熱タンク12は、熱媒を貯蔵する。熱媒は、燃料電池モジュール11から排出される排ガスとの熱交換に用いられる。熱媒は、例えば、水、不凍液などの比熱の大きな流体である。本実施形態においては、熱媒は水である。蓄熱タンク12に貯蔵された熱媒は、蓄熱タンク12及び熱交換器21の間で循環してよい。ここで、蓄熱タンク12は熱媒である水を取り込む専用の供給路を備えてよいし、分岐した第1の水供給路18から熱媒である水を取り込んでよい。
【0014】
図2に示すように、本実施形態において、蓄熱タンク12は、燃料電池モジュール11の下方に位置する。発電給湯システム10における下方とは、発電給湯システム10が設置された状態において地上に対する鉛直方向(以下、上下方向とも称する)における下方を意味する。燃料電池モジュール11の下方とは、上下方向における位置が燃料電池モジュール11の下側であることであって、上下方向に垂直な方向における位置は任意であることを意味する。
【0015】
ここで、
図3に示すように、蓄熱タンク12は、燃料電池モジュール11の上方に位置する構成であってよい。本開示において、蓄熱タンク12は、燃料電池モジュール11の上方又は下方に位置する。
【0016】
図1に示すように、給湯器13は、蓄熱タンク12に貯蔵した熱媒を利用して湯を供給可能である。給湯器13は、例えば、熱媒との熱交換により加熱した水をお湯として供給可能である。また、熱媒が水である構成において、熱媒をお湯として直接に供給可能であってよい。給湯器13はガスにより燃焼するバーナを有してよく、熱媒だけでは熱が不足する場合、バーナを用いて加熱可能であってよい。バーナは、燃料として供給されるガスを燃焼させて水を加熱してよい。燃焼による排ガスは、給湯器13から排出されてよい。
【0017】
図2に示すように、給湯器13は、上下方向に垂直な方向において、燃料電池モジュール11と並ぶように位置する。給湯器13は、燃料電池モジュール11に対して、上下方向に垂直な方向において、どちらの側にも位置し得る。本開示において、給湯器13は、燃料電池モジュール11の左方又は右方に位置する。給湯器13は、燃料電池モジュール11に近接して位置してよい。ここで、「近接して位置する」とは、2つの構成要素が伝熱する程度に近接配置されていることを意味する。このとき、2つの構成要素の間に固体の熱媒体が存在してよい。また、2つの構成要素の間に固体の熱媒体が存在しなくてよいし、2つの構成要素が接していてよい。
【0018】
図1に示すように、熱媒循環路14は、蓄熱タンク12及び熱交換器21の間で熱媒を循環させてよい。熱媒循環路14の一部は、ラジエータ15及び熱媒ポンプ16を介して、熱交換器21に接続されてよい。
【0019】
ラジエータ15は、蓄熱タンク12から抜出された熱媒、言い換えると、燃料電池モジュール11の排ガスとの熱交換前の熱媒を冷却してよい。ラジエータ15は、例えば、回転数を調整可能なファンを有してよい。ラジエータ15は、ファンの回転数を調整することにより、熱媒の冷却を調整可能であってよい。
【0020】
熱媒ポンプ16は、熱媒を昇圧することにより、熱媒を熱交換器21に供給してよい。
【0021】
ガス供給路17は、単一又は複数のガス取得口26を有してよい。ガス供給路17は、少なくとも二股に分岐してよい。分岐したガス供給路17は、燃料電池モジュール11及び給湯器13に接続されてよい。ガス供給路17は、ガス取得口26からのガスを、燃料電池モジュール11及び給湯器13に供給してよい。
【0022】
第1の水供給路18は、単一又は複数の水取得口27を有してよい。第1の水供給路18は、少なくとも二股に分岐してよい。分岐した第1の水供給路18は、燃料電池モジュール11及び給湯器13に直接的又は間接的に接続されてよい。具体的には、第1の水供給路18を通った水は、水タンク23を介して間接的に燃料電池モジュール11に供給されてよい。ここで、第2の水供給路29は、水タンク23の水を燃料電池モジュール11に供給する水供給路である。
【0023】
さらに、第1の水供給路18は、水を浄化する浄化装置を介して、水タンク23に接続されてよい。また、第1の水供給路18は、給湯器13に直接的に接続されてよい。第1の水供給路18は、水取得口27からの水を、燃料電池モジュール11及び給湯器13に供給してよい。
【0024】
図2に示すように、ガス取得口26及び水取得口27は、上下方向において、給湯器13からの給湯口28から離れて位置してよい。より具体的には、ガス取得口26及び水取得口27は、上下方向において、燃料電池モジュール11及び給湯器13より、蓄熱タンク12の近くに位置してよい。
【0025】
図1に示すように、排気口19は、燃料電池モジュール11及び給湯器13に直接的又は間接的に接続されてよい。具体的には、排気口19は、燃料電池モジュール11に気液分離器22を介して間接的に接続されてよい。また、排気口19は、給湯器13に直接的に接続されてよい。排気口19は、燃料電池モジュール11から排出される排ガス、及び給湯器13から排出される排ガスを、発電給湯システム10から排出してよい。排気口19は、ラジエータ15が熱媒の冷却のための熱交換により加熱された空気である排気を排出してよい。
【0026】
図2に示すように、排気口19の内部に、多孔質部材30が設けられてよい。多孔質部材30は、水タンク23及び給湯器13の少なくとも一方より排出される水を毛細管現象によって吸い上げて蒸発させる。例えば水タンク23がオーバーフローしても、多孔質部材30が、水タンク23から溢れた水を吸い上げて蒸発させることができる。多孔質部材30は、燃料電池モジュール11及び給湯器13の少なくとも1つから排出される排ガスの熱を用いて、吸い上げた水を蒸発させてよい。多孔質部材30は、例えばセラミック、布、スポンジなどの樹脂などで構成されてよいが、これに限定されない。
【0027】
図2に示すように、支持部20は、燃料電池モジュール11に対して定められた位置で、蓄熱タンク12を支持してよい。支持部20は、例えば、燃料電池モジュール11、蓄熱タンク12及び給湯器13を収容する筐体の一部であってよい。支持部20は、筐体に限定されず、燃料電池モジュール11に対して定められた位置で蓄熱タンク12を支持可能な骨組み、固定金具、プレートなどであってよい。発電給湯システム10は集合住宅などのパイプシャフト内に設置されてよい。支持部20は、パイプシャフト内で、蓄熱タンク12が燃料電池モジュール11の上方又は下方に位置するように、蓄熱タンク12を支持してよい。
【0028】
支持部20には、レールが設けられてよい。レールは、燃料電池モジュール11、蓄熱タンク12及び給湯器13の少なくとも一部を、別々に又は一緒に、上下方向に垂直な1方向に引出し可能にさせる。
【0029】
以上のような構成の本実施形態に係る発電給湯システム10において、給湯器13は上下方向に垂直な方向において燃料電池モジュール11と並ぶように位置する。燃料電池モジュール11の熱が給湯器13に伝わることによって、給湯器13に供給される水及びお湯が温められる。そのため、給湯器13において燃焼させるガスの量を減らすことができ、動作性能の高い発電給湯システム10を提供することができる。ここで、給湯器13に供給される水及びお湯が燃料電池モジュール11からの伝熱によって温められる効果を高めるために、給湯器13への水及びお湯の供給路の一部が、燃料電池モジュール11の近くを通ってよい。
【0030】
また、燃料電池モジュール11は、高温状態を保つため、一般に断熱材によって覆われる。給湯器13は一種の熱源である。そのため、発電給湯システム10において、燃料電池モジュール11を覆う断熱材のうち給湯器13との間に設けられるものは、他の断熱材よりも薄くすることができる。そのため、発電給湯システム10をより小さくすることができ、発電給湯システム10は例えば空間が限られたパイプシャフト内にも設置しやすくなる。
【0031】
また、発電給湯システム10において、蓄熱タンク12は、燃料電池モジュール11の上方又は下方に位置する。ただし、蓄熱タンク12の上下方向に垂直な方向における位置は任意である。そのため、発電給湯システム10において、蓄熱タンク12の配置について設計の自由度を高めることができる。例えば蓄熱タンク12は、ガス供給路17、第1の水供給路18及び第2の水供給路29の一部と近接させて配置することも容易である。
【0032】
ここで、蓄熱タンク12は、燃料電池モジュール11の下方に位置することができる。例えば蓄熱タンク12の熱媒が漏れた場合に、燃料電池モジュール11及び給湯器13への影響を回避できるためである。また、蓄熱タンク12が燃料電池モジュール11の下方に位置する構造は、支持部20が筐体の場合においては、特に設置前の発電給湯システム10を運搬しやすくする。設置前の発電給湯システム10の蓄熱タンク12には熱媒が満たされていないため、発電給湯システム10の重心が高い位置にある。そのため、設置作業者が発電給湯システム10を持ち運びやすい。
【0033】
また、発電給湯システム10において、水タンク23は、蓄熱タンク12に近接して位置することができる。蓄熱タンク12からの熱が水タンク23に伝わることによって、水タンク23の凍結を防止することができる。水タンク23は、
図2のように蓄熱タンク12の一部に嵌め込まれる構造であってよい。また、筐体内の空間利用効率を高めて、発電給湯システム10のサイズを小さくするために、水タンク23の形状は直方体であってよい。また、同じ理由から、蓄熱タンク12の形状が直方体であってよい。
【0034】
また、発電給湯システム10において、水供給路(第1の水供給路18及び第2の水供給路29)の一部は、蓄熱タンク12に近接して位置することができる。蓄熱タンク12からの熱が水供給路に伝わることによって、水供給路の凍結を防止することができる。ここで、第1の水供給路18又は第2の水供給路29の一部だけが、蓄熱タンク12に近接して位置してよい。
【0035】
また、発電給湯システム10において、ガス供給路17の一部は、蓄熱タンク12に近接して位置することができる。蓄熱タンク12からの熱がガス供給路17に伝わることによって、ガス供給路17の凍結を防止することができる。また、温められたガスが給湯器13に供給されるため、給湯器13における着火性が向上し、窒素酸化物及び一酸化炭素の発生を低減することができる。
【0036】
本開示を諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形及び修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形及び修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。
【符号の説明】
【0037】
10 発電給湯システム
11 燃料電池モジュール
12 蓄熱タンク
13 給湯器
14 熱媒循環路
15 ラジエータ
16 熱媒ポンプ
17 ガス供給路
18 第1の水供給路
19 排気口
20 支持部
21 熱交換器
22 気液分離器
23 水タンク
26 ガス取得口
27 水取得口
28 給湯口
29 第2の水供給路
30 多孔質部材