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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】断熱性能が改善された発泡体
(51)【国際特許分類】
   C08G 18/00 20060101AFI20240913BHJP
   C08J 9/14 20060101ALI20240913BHJP
   C08L 75/04 20060101ALI20240913BHJP
   C08G 18/42 20060101ALI20240913BHJP
   C08G 101/00 20060101ALN20240913BHJP
【FI】
C08G18/00 H
C08J9/14 CFF
C08G18/00 J
C08G18/00 F
C08L75/04
C08G18/42 002
C08G101:00
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020561013
(86)(22)【出願日】2019-05-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 US2019030517
(87)【国際公開番号】W WO2019213463
(87)【国際公開日】2019-11-07
【審査請求日】2022-03-15
(31)【優先権主張番号】62/667,192
(32)【優先日】2018-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515269383
【氏名又は名称】ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アーネスト バイロン ワイソン
【審査官】常見 優
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第107266699(CN,A)
【文献】特開2015-157937(JP,A)
【文献】国際公開第2015/099086(WO,A1)
【文献】特表2016-516106(JP,A)
【文献】特表2010-522819(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08G 18/00- 18/87
C08G 71/00- 71/04
C08L 1/00-101/16
C08K 3/00- 13/08
C08J 9/00- 9/42
C08G 101/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡体の形成方法であって、i)3.0~15.0重量%のE-CHCl=CHCF3及びE-CF3CH=CHCF3の混合物と、ii)6.5~15.5重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法。
【請求項2】
前記発泡性組成物が、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリオールが、ポリエステルポリオールである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ポリオールが、200mg KOH/g~300mg KOH/gの水酸基価を有するポリエステルポリオールである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記発泡性組成物が、金属触媒及びアミン触媒を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記界面活性剤が、シリコーン界面活性剤である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記難燃剤が、トリス(クロロプロピル)ホスフェートである請求項2に記載の方法。
【請求項8】
核形成剤の非存在下で実施される、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記発泡体が、ポリウレタン発泡体、又はポリイソシアヌレート発泡体である、請求項2に記載の方法により調製された発泡体。
【請求項10】
前記発泡体が、独立気泡ポリウレタン発泡体又は、独立気泡ポリイソシアヌレート発泡体である請求項9に記載の発泡体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年5月4日出願の米国特許仮出願第62/667,192号の利益を主張するものであり、その開示の全容が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、断熱及び熱性能が改善された発泡体、当該発泡体の形成方法、並びに当該発泡体を調製するのに有用な発泡性組成物に関する。本明細書に記載の方法は、(i)E-CHCl=CHCF、Z-CFCH=CHCF、及びE-CFCH=CHCF、又はこれらの任意の混合物から選択される化合物と、(2)C炭化水素(例えば、シクロペンタン)と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で、反応させること又は押出すること、を含む。
【背景技術】
【0003】
独立気泡ポリイソシアネート系発泡体は、例えば建造物の建築及びエネルギー効率の高い電化製品の製造において、断熱目的で広く用いられている。建築業界では、ポリウレタン(ポリイソシアヌレート)ボード材が、その断熱性能及び荷重支持性能のためにルーフィング及びサイディングで用いられている。注入及び噴霧によるポリウレタン発泡体は、断熱性屋根材、貯蔵タンクなどの断熱性大型構造物、冷蔵庫及び冷凍庫などの断熱性装置、断熱性冷蔵トラック及び鉄道車両などをはじめとする様々な用途で広く用いられている。
【0004】
これら種々のタイプのポリウレタン発泡体は全て、その製造に、発泡(膨張)剤を必要とする。断熱発泡体は、ポリマーを発泡させるためだけでなく、断熱値の非常に重要な特徴である、蒸気熱伝導率を低くするため、ハロカーボン発泡剤の使用に依存している。歴史的に見ると、ポリウレタン発泡体では、主要な発泡剤として、CFC(クロロフルオロカーボン、例えば、CFC-11、トリクロロフルオロメタン)、HCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン、例えば、HCFC-141b、1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン)、及びHFC(ハイドロフルオロフルオロカーボン、例えば、HFC-245fa、HFC-365mfc)を用いていた。
【0005】
CFCは、概して、断熱性が良好で、可燃性が低く、寸法の安定性に優れた発泡体を生成する。しかしながら、CFCは、これらの利点にも関わらず、塩素含有分子による成層圏オゾンの喪失への影響があるとの推測により、不都合であった。更に、CFCの製造及び使用は、モントリオール議定書で規制されてきた。HCFCは、CFCの代替として提案されており、現在、発泡体の発泡剤として採用されている。しかしながら、HCFCもまた、成層圏オゾンの喪失に寄与しており、結果として、その使用についても精査中である。モントリオール議定書により、HCFCの広範な使用については、最終的にはなくすることが予定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】米国特許仮出願第62/667,192号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願は、とりわけ、i)約0.3~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFと、ii)約6.5~約15.5重量%のシクロペンタンと、を含む、発泡体の発泡組成物を提供する。
【0008】
本出願は更に、本明細書に記載の発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、発泡体の形成方法を提供する。
【0009】
本出願は更に、本明細書に記載の方法に従って発泡性組成物から調製された発泡体(例えば、ポリイソシアヌレート、又はポリウレタン)を提供する。
【0010】
特に定義しない限り、本明細書で用いられる全ての技術的及び科学的用語は、本発明の属する当該技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。本発明で用いるための方法及び材料が本明細書に記載されており、また、当該技術分野において既知の他の好適な方法及び材料を用いてもよい。材料、方法、及び実施例は、単なる例証であり、限定することを意図するものではない。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、配列、データベースエントリ、及び他の参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。矛盾が生じた場合には、定義を含め、本明細書が優先される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】発泡体の測定された熱性能(75°F、24℃でのKファクター)を、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFOの量の関数として示す。示されたモル%は、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFO、シクロペンタン、及び水の合計量に基づく。
図2】発泡体の測定された熱性能(75°F、24℃でのKファクター)の改善を、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFOの量の関数として示す。示されたモル%は、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFO、シクロペンタン、及び水の合計量に基づく。
図3】発泡体の測定された熱性能(20°F、-6.7℃でのKファクター)を、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFOの量の関数として示す。示されたモル%は、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFO、シクロペンタン、及び水の合計量に基づく。
図4】発泡体の熱性能(20°F、-6.7℃でのKファクター)の改善を、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFOの量の関数として示す。示されたモル%は、B側組成物を調製するために用いられたHFO又はHCFO、シクロペンタン、及び水の合計量に基づく。
図5】0.37重量%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン、イソペンタン、又はn-ペンタンと、を含有するB側組成物から調製された発泡体の比較熱性能(75°F、24℃でのKファクター)を示す。
図6】0.37重量%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン、イソペンタン、又はn-ペンタンと、を含有するB側組成物から調製された発泡体の比較熱性能(50°F、10℃でのKファクター)を示す。
図7】0.37重量%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン、イソペンタン、又はn-ペンタンと、を含有するB側組成物から調製された発泡体の比較熱性能(20°F、-6.7℃でのKファクター)を示す。
図8】0.37重量%のHFO又はHCFOと、シクロペンタンと、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)、50°F(10℃)、及び20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。
図9】0.37重量%のHFO又はHCFOと、イソペンタンと、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)、50°F(10℃)、及び20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。
図10】0.37重量%のHFO又はHCFOと、n-ペンタンと、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、(75°F(24℃)、50°F(10℃)、及び20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。
図11A】10モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図11A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図11B】10モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図11B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図11C】10モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図11C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図12A】30モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図12A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図12B】30モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図12B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図12C】30モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図12C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図13A】50モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図13A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図13B】50モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図13B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図13C】50モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図13C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、75°F(24℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図14A】10モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図14A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図14B】10モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図14B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図14C】10モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図14C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図15A】30モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図15A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図15B】30モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図15B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図15C】30モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図15C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図16A】50モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図16A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図16B】50モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図16B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図16C】50モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図16C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、50°F(10℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図17A】10モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図17A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図17B】10モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図17B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図17C】10モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図17C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図18A】30モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図18A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図18B】30モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図18B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図18C】30モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図18C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図19A】50モル%のHFO又はHCFOと、シクロペンタン(図19A)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図19B】50モル%のHFO又はHCFOと、イソペンタン(図19B)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図19C】50モル%のHFO又はHCFOと、n-ペンタン(図19C)と、を含有するB側組成物から調製された発泡体の、20°F(-6.7℃)での比較熱性能を示す。初期熱性能及び70℃で7日間エージングした後の熱性能を示す。
図20A】実施例3に記載のB側組成物から調製された代表的な発泡体の熱性能を、14日間にわたる70℃でのエージングの関数として示す。データを、発泡剤としてシクロペンタンを用いて調製された発泡体と比較して、改善率として示す。熱性能について、75°F(図20A)で分析した。
図20B】実施例3に記載のB側組成物から調製された代表的な発泡体の熱性能を、14日間にわたる70℃でのエージングの関数として示す。データを、発泡剤としてシクロペンタンを用いて調製された発泡体と比較して、改善率として示す。熱性能について、50°F(図20B)で分析した。
図20C】実施例3に記載のB側組成物から調製された代表的な発泡体の熱性能を、14日間にわたる70℃でのエージングの関数として示す。データを、発泡剤としてシクロペンタンを用いて調製された発泡体と比較して、改善率として示す。熱性能について、20°F(図20C)で分析した。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ポリイソシアヌレート(PIR)発泡体は、熱性能と火災区分能力とに優れるため、硬質断熱材の業界で重要な成長市場セグメントである。PIRパネル発泡体に用いられている主な発泡剤は、C炭化水素、例えばシクロペンタン、n-ペンタン、イソペンタン、又はこれらの混合物である。これらのC発泡剤は現行の要件に対して適切な断熱性能を提供することができるが、ますます厳しくなるエネルギー効率規制により、更なる改善が推進される。ハイドロフルオロオレフィン(HFO)は、ポリウレタン及び関連発泡体の発泡剤として用いられている化合物のクラスを表すものである。更に、多くのHFOは、比較的急速に大気中で反応及び分解する。したがって、多くのHFOは、地球温暖化係数(GWP)がないか、又は非常に低く、成層圏オゾンの喪失及び地球温暖化に寄与するものでない。HFOは、C炭化水素と比較して改善された断熱性能を有することが示されているが、かなり高価である。したがって、断熱性能を最大限に向上させるために、最小量のHFOをC炭化水素に添加する必要性がある。
【0013】
スプレーポリウレタン発泡体(SPF)は、熱性能と建造物エンベロープ封止能力に優れるため、硬質断熱材の業界で重要な成長市場セグメントである。適用時、密度及び表面の外観を含む、効果的な適用と性能パラメータの効率には、速度及び適用された層の品質が重要である。また、このような発泡体は、寒い冬季の温度を含む、種々の環境条件下における、関心対象の建造物にin situで適用される。典型的な物理的発泡体膨張剤は、蒸発及び膨張に熱を要する。これは、ポリウレタン重合の触媒作用が低速化するとき、低温下で困難となるため、スプレー領域の表面上の唯一の熱源を減少させてしまう。したがって、効率的に敷設され、且つ寒冷条件下でSPFを適用する手段を提供することは、当該業界に利益をもたらす。
【0014】
発泡性組成物及び発泡体の調製方法
本出願は、発泡体の形成方法であって、i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)、又はこれらの任意の混合物から選択される化合物と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法を提供する。
【0015】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0016】
いくつかの実施形態では、方法は、i)Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0017】
いくつかの実施形態では、方法は、i)Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及びE-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)の混合物と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、方法は、i)Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)の混合物と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)の混合物と、ii)C炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、C炭化水素は、Cアルカンである。いくつかの実施形態では、C炭化水素は、シクロペンタン、イソペンタン、及びn-ペンタンから選択される。いくつかの実施形態では、C炭化水素は、シクロペンタンである。いくつかの実施形態では、C炭化水素は、イソペンタンである。いくつかの実施形態では、C炭化水素は、n-ペンタンである。
【0022】
いくつかの実施形態では、本出願は、発泡体の形成方法であって、i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)、又はこれらの任意の混合物から選択される、約3.0~約15.0重量%の化合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法を提供する。
【0023】
いくつかの実施形態では、本出願は、発泡体の形成方法であって、i)(a)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、又はZ-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及び(b)E-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)の、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法を提供する。
【0024】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.5重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0025】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.25重量%の混合物、例えば、E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約10.2重量%、約10.2~約16.5重量%、又は約10.2~約16.25重量%の混合物を含む。
【0026】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0027】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、例えば、E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約14.8重量%、約3.0~約9.0重量%、約9.0~約15.0重量%、又は約9.0~約14.8重量%の混合物を含む。
【0028】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0029】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、例えば、E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約14.8重量%、約3.0~約9.0重量%、約9.0~約15.0重量%、又は約9.0~約14.8重量%の混合物を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、例えば、約6.5~約13.8重量%、約6.5~約10.5重量%、約6.5~約10.1重量%、約6.5~約7.0重量%、約7.0~約14.0重量%、約7.0~約13.8重量%、約7.0~約10.5重量%、約7.0~約10.1重量%、約10.1~約14.0重量%、約10.1~約13.8重量%、約10.1~約10.5重量%、約10.5~約14.0重量%、約10.5~約13.8重量%、又は約13.8~約14.0重量%のシクロペンタンを含む。
【0031】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、例えば、約6.5~約13.8重量%、約6.5~約10.5重量%、約6.5~約10.1重量%、約6.5~約7.0重量%、約7.0~約14.0重量%、約7.0~約13.8重量%、約7.0~約10.5重量%、約7.0~約10.1重量%、約10.1~約14.0重量%、約10.1~約13.8重量%、約10.1~約10.5重量%、約10.5~約14.0重量%、約10.5~約13.8重量%、又は約13.8~約14.0重量%のイソペンタンを含む。
【0032】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、例えば、約6.5~約13.8重量%、約6.5~約10.5重量%、約6.5~約10.1重量%、約6.5~約7.0重量%、約7.0~約14.0重量%、約7.0~約13.8重量%、約7.0~約10.5重量%、約7.0~約10.1重量%、約10.1~約14.0重量%、約10.1~約13.8重量%、約10.1~約10.5重量%、約10.5~約14.0重量%、約10.5~約13.8重量%、又は約13.8~約14.0重量%のn-ペンタンを含む。
【0033】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.5重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0034】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.5重量%の混合物と、ii)約6.9~約13.5重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.5重量%の混合物と、ii)約7.1~約13.8重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0036】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.5重量%の混合物と、ii)約7.1~約13.5重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0037】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.4~約3.6重量%の混合物と、約13.4~約13.6重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.1~約10.2重量%の混合物と、約10.0~約10.1重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約16.2~約16.3重量%の混合物と、約6.9~約7.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.4~約3.6重量%の混合物と、約13.7~約13.9重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.1~約10.2重量%の混合物と、約10.3~約10.4重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約16.2~約16.3重量%の混合物と、約7.1~約7.2重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.4~約3.6重量%の混合物と、約13.4~約13.6重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.1~約10.2重量%の混合物と、約10.3~約10.4重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約16.2~約16.3重量%の混合物と、約7.1~約7.2重量%のn-ペンタンと、を含む。
【0038】
いくつかの実施形態では、方法は、i)約0.3~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFと、ii)約6.5~約15.5重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、ii)約13.0~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0041】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.0~約11.0重量%の混合物と、ii)約9.0~約10.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0042】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約7.0~約8.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0043】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、ii)約13.0~約14.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0045】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.0~約11.0重量%の混合物と、ii)約9.0~約10.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0046】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約7.0~約8.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0047】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0048】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、ii)約13.0~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0049】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.0~約11.0重量%の混合物と、ii)約9.0~約10.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0050】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約7.0~約8.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0051】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0052】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、ii)約13.0~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約10.0~約11.0重量%の混合物と、ii)約9.0~約10.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0054】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約7.0~約8.0重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、ii)約13.0~約14.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、ii)約9.0~約10.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0058】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約7.0~約8.0重量%のイソペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0059】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0060】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、ii)約13.0~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、ii)約9.0~約10.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、方法は、i)E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約7.0~約8.0重量%のn-ペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、約13.0~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10.0~約11.0重量%の混合物と、約9.0~約10.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、約7.0~約8.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、約6.5~約14.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、約13.0~約14.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、約9.0~約10.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、約7.0~約8.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、約13.0~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、約9.0~約10.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、約7.0~約8.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、約13.0~約14.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、約9.0~約10.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、約7.0~約8.0重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、約6.5~約14.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、約13.0~約14.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、約9.0~約10.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、約7.0~約8.0重量%のイソペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物と、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約3.0~約4.0重量%の混合物と、約13.0~約14.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約10~約11重量%の混合物と、約9.0~約10.0重量%のn-ペンタンと、を含み、又は
E-CHCl=CHCF、及びE-CFCH=CHCFの、約14.0~約15.0重量%の混合物と、約7.0~約8.0重量%のn-ペンタンと、を含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約0.37~約16.25重量%のE-CFCH=CHCF、例えば、約0.37~約10.1重量%、約0.37~約3.5重量%、約3.5~約16.25重量%、約3.5~約10.1重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0066】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約0.3~約10.1重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約0.3~約0.4重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約3.5~約3.6重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約10.1~約10.2重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約16.2~約16.3重量%のE-CFCH=CHCFを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約6.9~約15.5重量%のシクロペンタン、例えば、約6.9~約13.5重量%、約6.9~約10.1重量%、約10.1~約15.5重量%、約10.1~約13.5重量%、又は約13.5~約15.5重量%のシクロペンタンを含む。
【0072】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタンを含む。
【0073】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約10.1~約13.5重量%のシクロペンタンを含む。
【0074】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFと、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタンと、を含む。
【0075】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、約0.3~約10.1重量%のE-CFCH=CHCFと、約10.1~約13.5重量%のシクロペンタンと、を含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、
約0.3~約0.4重量%のE-CFCH=CHCFと、約15.1~約15.2重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
約3.5~約3.6重量%のE-CFCH=CHCFと、約13.5~約13.6重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
約10.1~約10.2重量%のE-CFCH=CHCFと、約10.1~約10.2重量%のシクロペンタンと、を含み、又は
約16.2~約16.3重量%のE-CFCH=CHCFと、約6.9~約7.0重量%のシクロペンタンと、を含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約3秒~約30秒のクリームタイムを有する。
【0078】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約20秒~約30秒のクリームタイムを有する。
【0079】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約25秒~約80秒のゲルタイムを有する。
【0080】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約30秒~約40秒のゲルタイムを有する。
【0081】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約50秒~約140秒のライズタイムを有する。
【0082】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約50~約80秒のライズタイムを有する。
【0083】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約70秒~約80秒のライズタイムを有する。
【0084】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約50秒~約100秒のタックタイムを有する。
【0085】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、約70~約80秒のタックタイムを有する。
【0086】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、1つ以上のポリオールを更に含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の発泡性組成物中に、1つ以上の添加剤を含んでもよい。例えば、発泡性組成物は、触媒、界面活性剤、難燃剤、安定剤、防腐剤、鎖延長剤、架橋剤、水、着色剤、酸化防止剤、補強剤、充填剤、帯電防止剤、核形成剤、煙抑制剤、及び顔料を含むが、これに限定されない、1つ以上の添加剤を更に含んでもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤から選択される、1つ以上の追加成分を更に含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、少なくとも1つのポリオールを含む。いくつかの実施形態では、ポリオールは、ポリエステルポリオールを、ポリエーテルポリオールに対して任意の比で含む。各ポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオールのうちの1つ以上を用いることができる。いくつかの実施形態では、ポリオールは、ポリエステルポリオールを、ポリエーテルポリオールに対して約1:1~約2:1の重量比で含む。いくつかの実施形態では、ポリオールは、ポリエステルポリオールを、ポリエーテルポリオールに対して約1:1の重量比で含む。いくつかの実施形態では、ポリオールは、ポリエステルポリオールを、ポリエーテルポリオールに対して約1:1の重量比で含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、ポリオールは、ポリエステルポリオールである。好適なポリエステルポリオールとして、カルボン酸及び/又はその誘導体又はポリカルボン酸無水物を、多価アルコールと反応させることによって調製されたものが挙げられる。ポリカルボン酸は、既知の脂肪族、脂環式、芳香族、及び/又は、複素環式ポリカルボン酸のいずれかとすることができ、(例えば、ハロゲン原子で)置換されたもの、及び/又は、不飽和のものとすることができる。好適なポリカルボン酸及び無水物の例としては、シュウ酸、マロン酸、グルタル酸、ピメリン酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸二無水物、フタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸無水物、グルタル酸無水物酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、フマル酸、並びにモノマー脂肪酸との混合物中にあり得るオレイン酸などのダイマー脂肪酸及びトリマー脂肪酸が挙げられる。テレフタル酸ジメチルエステル、テレフタル酸ビスグリコール、及びこれらの抽出物など、ポリカルボン酸の単純なエステルを用いることもできる。ポリエステルポリオールの調製に好適な多価アルコールは、脂肪族、脂環式、芳香族、及び/又は複素環式とすることができる。多価アルコールは、任意で、反応中に不活性である置換基、例えば、塩素置換基及び臭素置換基を含んでもよく、及び/又は、不飽和であってもよい。モノエタノールアミン、ジエタノールアミンなどの好適なアミノアルコールも用いることができる。好適な多価アルコールの例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールジ(ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール及びポリプロピレングリコールなど)、グリセロール、及びトリメチロールプロパンが挙げられる。
【0090】
他の好適なポリエステルポリオールとしては、芳香族ポリエステルポリオール、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)スクラップを、ジエチレングリコールなどのグリコールでエステル交換することによって作製されたもの、又は、フタル酸無水物をグリコールと反応させることによって作製されたものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。結果として得られるポリエステルポリオールを、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドと更に反応させて、追加の内部アルキレンオキシ基を含有する伸長ポリエステルポリオールを形成することができる。
【0091】
いくつかの実施形態では、ポリエステルポリオールは、約400g/mol~約500g/mol、例えば、約450g/mol~約475g/molの平均分子量を有する。いくつかの実施形態では、ポリエステルポリオールは、約200~約325、例えば、約235~約265、約230~約250、又は約295~約315の平均水酸基価を有する芳香族ポリエステルポリオールである。
【0092】
市販のポリエステルポリオールの例としては、ポリエステルポリオールStepanpol(登録商標)PS-2352(Stepan Company(Chicago,IL))、Stepanpol(登録商標)PS-2502A(Stepan Company(Chicago,IL))、Stepanpol(登録商標)PS-2412(Stepan Company(Chicago,IL))、Stepanpol(登録商標)PS-2520(Stepan Company(Chicago,IL))、Stepanpol(登録商標)PS-3021(Stepan Company(Chicago,IL))、Stepanpol(登録商標)PS-3024(Stepan Company(Chicago,IL))、Terol(登録商標)256(Huntsman(The Woodlands,TX))、及びTerol(登録商標)925(Huntsman(The Woodlands,TX))、Terol(登録商標)250(Huntsman(The Woodlands,TX))、Terol(登録商標)305(Huntsman(The Woodlands,TX))、Terol(登録商標)563(Huntsman(The Woodlands,TX))、Terol(登録商標)649(Huntsman(The Woodlands,TX))、Terol(登録商標)1465(Huntsman(The Woodlands,TX))、Isoexter(登録商標)TB-305(COIM(West Deptford,NJ))、Isoexter(登録商標)TB-306(COIM(West Deptford,NJ))、Terate(登録商標)HT5510(Invista)、Terate(登録商標)5232(Invista)、Terate(登録商標)5100(Invista)、Terate(登録商標)5150(Invista)、Terate(登録商標)5170(Invista)、Carpol(登録商標)PES-240(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)PES-265(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)PES-305(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)PES-295(Carpenter Co.(Richmond,VA))が挙げられる。
【0093】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、1つ以上のポリエーテルポリオールを含む。好適なポリエーテルポリオールの例として、中でも、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、末端ヒドロキシル基を有する混合ポリエチレン-プロピレンオキシドが挙げられるが、これに限定されるものでない。他の好適なポリオールは、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドを、例えば、グリセロール、ペンタエリスリトール、及び炭水化物、例えばソルビトール、グルコース、スクロースなど、ポリヒドロキシ化合物中に存在する2~16、又は3~8つのヒドロキシル基を有する開始剤と反応させることによって、調製することができる。好適なポリエーテルポリオールとしてはまた、脂肪族又は芳香族アミン系ポリオールも挙げることができる。市販のポリエーテルポリオールの例としては、ポリエーテルポリオールJEFFOL(登録商標)PPG-400(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)PPG-1000(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)FX31-240(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)G31-28(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)R-425X(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)R-470X(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)S-490(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)SG-360(Huntsman(The Woodlands,TX))、JEFFOL(登録商標)SG-522(Huntsman(The Woodlands,TX))、Carpol(登録商標)PGP-400(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)PGP-1000(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)GP-700(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)GP-6015(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)MX-425(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)MX-470(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)GSP-355(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)GSP-520(Carpenter Co.(Richmond,VA))、Carpol(登録商標)SP-477(Carpenter Co.(Richmond,VA))、VORANOL(登録商標)220-260(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)220-110(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)230-238(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)232-027(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)470(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)360(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)520(Dow Chemical(Midland,MI))、VORANOL(登録商標)391(Dow Chemical(Midland,MI))、Pluracol(登録商標)P410R(BASF(Lemfoerde,Germany))、Pluracol(登録商標)P1010(BASF(Lemfoerde,Germany))、Pluracol(登録商標)GP730(BASF(Lemfoerde,Germany))、Pluracol(登録商標)220(BASF(Lemfoerde,Germany))、Lupranol(登録商標)3422(BASF(Lemfoerde,Germany))、Pluracol(登録商標)SG-360(BASF(Lemfoerde,Germany))、Pluracol(登録商標)824(BASF(Lemfoerde,Germany))、Pluracol(登録商標)735(BASF(Lemfoerde,Germany))、ARCOL(登録商標)PPG-425(Covestro(Leverkusen,Germany))、ARCOL(登録商標)1000(Covestro(Leverkusen,Germany))、ARCOL(登録商標)LHT-240(Covestro(Leverkusen,Germany))、MULTRANOL(登録商標)9139(Covestro(Leverkusen,Germany))、MULTRANOL(登録商標)3901(Covestro(Leverkusen,Germany))、MULTRANOL(登録商標)4034(Covestro(Leverkusen,Germany))、Poly-G(登録商標)20-265(Monument Chemical(Indianapolis,IN))、Poly-G(登録商標)20-112(Monument Chemical(Indianapolis,IN))、Poly-G(登録商標)30-240(Monument Chemical(Indianapolis,IN))、Poly-G登録商標)85-29(Monument Chemical(Indianapolis,IN))、Poly-G(登録商標)73-490(Monument Chemical(Indianapolis,IN))、Poly-G(登録商標)74-376(Monument Chemical(Indianapolis,IN))、及びPoly-G(登録商標)74-532が挙げられる。
【0094】
いくつかの実施形態では、ポリエーテルポリオールは、媒質機能ポリエーテルポリオールである。例えば、ポリエーテルポリオールは、約4の官能基を有する。いくつかの実施形態では、ポリエーテルポリオールは、スクロース/グリセリンにより開始される。いくつかの実施形態では、ポリエーテルポリオールは、マンニッヒ系ポリエーテルポリオールである。本明細書において用いる場合、用語「マンニッヒ系ポリエーテルポリオール」は、フェノール(例えば、フェノール、p-ノニルフェノール)、ホルムアルデヒド、及びアルカノールアミン(ジエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、モノエタノールアミン、モノイソプロパノールアミンなど)間における従来のマンニッヒ反応によって得られたマンニッヒ塩基のプロピレンオキシド及び/又はエチレンオキシドによるアルコキシル化によって得られた芳香族ポリオールをいう。市販のポリエーテルポリオールの例としては、Voranol(登録商標)490(Dow Chemical(Midland,MI))、Carpol(登録商標)MX-425(Carpenter Co.(Richmond,VA))、及びCarpol(登録商標)MX-470(Carpenter Co.(Richmond,VA))が挙げられる。
【0095】
いくつかの実施形態では、ポリオールは、約200mg KOH/g~約300mg KOH/gの水酸基価を有するポリエステルポリオールである。
【0096】
いくつかの実施形態では、ポリオールは、約230mg KOH/g~約250mg KOH/gの水酸基価を有するポリエステルポリオールである。
【0097】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、E-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)、又はこれらの任意の混合物と、ii)C炭化水素とは、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0098】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)と、ii)C炭化水素と、の混合物は、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0099】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)と、ii)C炭化水素と、の混合物は、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0100】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)E-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)と、ii)C炭化水素と、の混合物は、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0101】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、及びZ-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)の混合物と、ii)C炭化水素とは、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0102】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)の混合物と、ii)C炭化水素とは、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0103】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の、(i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)の混合物と、ii)C炭化水素とは、ポリオールブレンドに可溶性である。いくつかの実施形態では、可溶性は、目視評価により測定される。
【0104】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、ポリオールとポリイソシアネート(すなわち、A側)との反応のための少なくとも1つの触媒を含む。第3級アミン化合物、例えば、ジメチルエタノールアミン及びビス(2-ジメチルアミノエチル)エーテルなどのアミン系化合物、並びに有機金属化合物をはじめとする、任意の好適なウレタン触媒を用いることができる。このような触媒は、ポリイソシアネートの反応速度を増大させる量で用いられる。例として、触媒の典型的な使用量は、ポリオール100重量部当たり、約0.1~約5重量部である。いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、ゲル触媒、例えば、非求核性ゲル触媒を含む。いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、発泡触媒を含む。いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、金属触媒を含む。いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、金属触媒及びアミン触媒を含む。
【0105】
例示的な触媒は、例えば、米国特許第5,164,419号に開示されており、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。例えば、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属カルボキシレート、又は第4級アミン塩といったポリイソシアネートの三量体形成のための触媒もまた、任意に、本明細書で用いてもよい。こうした触媒は、ポリイソシアネートの反応速度をある程度増大させる量で用いられる。触媒の典型的な量は、全ての発泡成分の合計重量に基づいて、約0.1重量%~約5重量%である。触媒の非限定的な例としては、POLYCAT(登録商標)8、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン(Evonik Industries)、POLYCAT(登録商標)5、ペンタメチルジエチレントリアミン(Evonik Industries)、及びCURITHANE(登録商標)52、2-メチル(n-メチルアミノb-ナトリウムアセテートノニルフェノール)(Evonik Industries)、POLYCAT(登録商標)30(Evonik Industries)、POLYCAT(登録商標)36(Evonik Industries)、POLYCAT(登録商標)46(Evonik Industries)、POLYCAT(登録商標)77(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)2039(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)204(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)2040(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)BL-19(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)BL-17(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)T(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)T-125(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)K-15(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)TMR(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)TMR-2(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)TMR-3(Evonik Industries)、Dabco(登録商標)TMR-30(Evonik Industries)、Bicat(登録商標)8210(The Shepard Chemical Company(Cincinnati,OH))、Bicat(登録商標)8840(The Shepard Chemical Company(Cincinnati,OH))、Bicat(登録商標)8842(The Shepard Chemical Company(Cincinnati,OH))、K-Kat(登録商標)XK651(King Industries(Norwalk,CT))、K-Kat(登録商標)614(King Industries(Norwalk,CT))、K-Kat(登録商標)672(King Industries(Norwalk,CT))、K-Kat(登録商標)604(King Industries(Norwalk,CT))、Niax(登録商標)UL1(Momentive Performance Materials Inc.(Waterford,NY))、Niax(登録商標)UL22、Niax(登録商標)UL1(Momentive Performance Materials Inc.(Waterford,NY))、Jeffamine(登録商標)D-230(Huntsman(The Woodlands,TX))、Jeffamine(登録商標)T403(Huntsman(The Woodlands,TX))、Jeffamine(登録商標)D2000(Huntsman(The Woodlands,TX))、Jeffamine(登録商標)T5000(Huntsman(The Woodlands,TX))、Jeffcat(登録商標)PMDETA(Huntsman(The Woodlands,TX))、Jeffcat(登録商標)DMCHA(Huntsman(The Woodlands,TX))、ZF20(Huntsman(The Woodlands,TX))、ZF54(Huntsman(The Woodlands,TX))、スズ、ジブチルスズメルカプチド、カリウムオクトエート、カリウムアセテート、ビスマス、ビスマスカルボキシレート混合物などが挙げられる。
【0106】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、界面活性剤を含む。好適な界面活性剤は、液体又は固体のオルガノシリコーン化合物を含んでもよい。他の界面活性剤としては、長鎖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、長鎖アルキル酸硫酸エステル、アルキルスルホン酸エステル及びアルキルアリールスルホン酸の第3級アミン又はアルカノールアミン塩が挙げられる。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、シリコーン界面活性剤である。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、シリコーンポリエーテル界面活性剤である。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、Dabco(登録商標)DC5585である。
【0107】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、難燃剤を含む。有用な難燃剤としては、トリス(2-クロロエチル)ホスフェート、トリス(2-クロロプロピル)ホスフェート、トリス(1-クロロ-2-プロピル)ホスフェート(TCPP)、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス(1,3-ジクロロプロピル)ホスフェート、ジアンモニウムホスフェート、ハロゲン化芳香族化合物、酸化アンチモン、アルミニウム三水和物、ポリ塩化ビニル、テトラブロモフタル酸無水物の臭素含有ジエステル/エーテルジオール、例えば、テトラブロモフタル酸無水物とジエチレングリコール及びプロピレングリコールとの混合エステルが挙げられるが、これに限定されるものでない。市販の難燃剤の例としては、Saytex(登録商標)RB-79、テトラブロモフタル酸無水物の反応性臭素含有ジエステル/エーテルジオール(Albemarle Corporation(Baton Rouge,LA))が挙げられる。いくつかの実施形態では、難燃剤は、トリス(1-クロロ-2-プロピル)ホスフェート(TCPP)である。
【0108】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、核形成剤を含む。核形成剤は、主として気泡数を増加させ、発泡体中の気泡サイズを小さくさせる働きをし、樹脂100重量部当たり、約0.1~約10重量部の量で用いることができる。典型的な核形成剤は、中でも、タルク、重炭酸ナトリウム-クエン酸混合物、ケイ酸カルシウム、二酸化炭素からなる群から選択される少なくとも1つの構成要素を含む。いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、核形成剤を含まない。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法は、核形成剤の非存在下で実施される。核形成剤の例としては、タルク、重炭酸ナトリウム-クエン酸混合物、ケイ酸カルシウム、二酸化炭素などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0109】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、水を含む。いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、E-CFCH=CHCFは、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量の約1モル%~約50モル%、例えば、約1モル%~約30モル%、約1モル%~約10モル%、約10モル%~約50モル%、約10モル%~約30モル%、又は約30モル%~約50モル%で存在する。
【0111】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、E-CFCH=CHCFは、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量の約10モル%~約50モル%で存在する。
【0112】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、E-CFCH=CHCFは、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量の約1モル%~約30モル%で存在する。
【0113】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、E-CFCH=CHCFは、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量の約10モル%~約30モル%で存在する。
【0114】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、約0.3~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0115】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、約0.3~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、及び少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0116】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、及び少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、及びTCPPの難燃剤を含む。
【0119】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.25重量%の混合物、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0120】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.25重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%イソペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0121】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びZ-CFCH=CHCFの、約3.5~約16.25重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約50モル%、例えば、約1モル%~約30モル%、約1モル%~約10モル%、約10モル%~約50モル%、約10モル%~約30モル%、又は約30モル%~約50モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約50モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約30モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約30モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約50モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0127】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約30モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0128】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約30モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0129】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約50モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約30モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0131】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するE-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約30モル%の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0132】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約50モル%、例えば、約1モル%~約30モル%、約1モル%~約10モル%、約10モル%~約50モル%、約10モル%~約30モル%、又は約30モル%~約50モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約50モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0134】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約30モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、シクロペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約30モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約50モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水を含み、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約30モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0138】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、イソペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約30モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0139】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約50モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水の合計量に対し、約1モル%~約30モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0141】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水を含み、発泡性組成物中に存在するZ-CFCH=CHCF、E-CHCl=CHCF、n-ペンタン、及び水の合計量に対し、約10モル%~約30モル%の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの混合物を含む。
【0142】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、並びに少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、並びに少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、並びに少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0146】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、並びに少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0148】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、並びに少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、並びに少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0151】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、並びに少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0152】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、並びに少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0153】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、E-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のシクロペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、並びに少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0155】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、並びに少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のイソペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、並びに少なくとも1つの核形成剤を含む。
【0158】
いくつかの実施形態では、発泡性組成物は、本明細書に記載の、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、約3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、並びに少なくとも1つの難燃剤を含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される発泡性組成物は、Z-CFCH=CHCF、及びE-CHCl=CHCFの、3.0~約15.0重量%の混合物、約6.5~約14.0重量%のn-ペンタン、Stepanpol(登録商標)PS-2352のポリオール、Dabco(登録商標)DC5585の界面活性剤、Polycat(登録商標)36のアミン触媒、Dabco(登録商標)TMR-20の金属触媒、並びにTCPPの難燃剤を含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、発泡体の形成方法は、(a)本明細書に開示される発泡性組成物(例えば、B側組成物)を、イソシアネートを含む組成物(例えば、A側組成物)に添加することと、(b)その組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させることと、を含む。イソシアネート又はイソシアネート含有混合物は、イソシアネート、及び触媒、界面活性剤、安定剤、鎖延長剤、架橋剤、水、難燃剤、煙抑制剤、顔料、着色材料、充填剤のような補助化学物質を含んでもよい。いくつかの実施形態では、イソシアネートは、PAPI-27である。本明細書に参照により組み込まれる「Polyurethanes Chemistry and Technology」、I、II巻、Saunders and Frisch、1962年、John Wiley and Sons,New York,N.Y.に記載のものなどの当該技術分野で周知の方法のいずれかを、本明細書に開示される組成に従って用いることができ、又は適用することができる。
【0161】
ポリイソシアネート系発泡体を作製する方法において、ポリオール、ポリイソシアネート、及びその他の成分は、接触させられ、完全に混合されて、気泡質ポリマーへの膨張及び硬化が可能になる。特別な混合装置が重要ではなく、種々の混合ヘッド及びスプレー装置が便利に用いられる。ポリイソシアネートとポリオールとの反応に先立って、特定の原料を事前配合すると、便利なことが多いが、これは必ずしも必要ではない。例えば、本明細書に開示される発泡性組成物(例えば、B側組成物)を調製し、次いでこの組成物をポリイソシアネートに接触させることは、有用であることが多い。
【0162】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される発泡性組成物(例えば、B側組成物)は、低密度ポリエチレン発泡体、又はポリプロピレン発泡体を含む、ポリスチレン、ポリエチレン発泡体など、熱可塑性発泡体の発泡に用いることができる。このような熱可塑性発泡体の発泡を行うための従来の広範な方法のいずれかを、本明細書での使用に適合させることができる。したがって、本明細書に開示される発泡性組成物を用いて形成された、ポリスチレン、ポリエチレン(PE)、例えば、低密度PE、又はポリプロピレン(PP)などの熱可塑性発泡体が、本明細書に開示される。
【0163】
熱可塑性発泡体の本体は、押出機、並びに(1)樹脂を溶融することと、(2)本明細書に記載の発泡性組成物(例えば、B側組成物)を溶融物と均質に配合することにより、非発泡温度及び圧力で、可塑化された塊を形成することと、(3)速度、温度、及び圧力を制御し、所望の形状を有するダイ、例えば、所望の厚さ及び表面積を有する発泡体ボードの矩形上スラブを作製するためのスリップダイを通じて、可塑化された塊を膨張ゾーン内に通すことと、(4)好適な温度及び低圧力に維持可能な膨張ゾーンで、押出物を発泡させることと、(5)発泡体の気泡サイズ及び密度が、周囲温度、例えば、25℃、且つ、大気圧下で、実質的に変わらないままであるように、及び破裂する気泡が実質的にないままであるように、押出物の粘度を上昇させるのに十分な時間、このような温度及び圧力下で膨張している押出物を維持することと、(6)押出された発泡体の本体を回収することと、のための関連手段、を備える従来の機器を用いて作製することができる。
【0164】
本出願は更に、本明細書に記載の発泡性組成物を提供することが理解される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の発泡性組成物は、本明細書に記載の方法の1つ以上において有用である。
【0165】
発泡体
本出願は更に、本明細書で提供される1つ以上の方法に従って調製された、発泡体を提供する。作製された発泡体の種別としては、例えば、独立気泡発泡体、連続気泡発泡体、硬質発泡体、可撓性発泡体、及び一体型スキンを挙げることができる。いくつかの実施形態では、発泡性組成物(例えば、B側組成物)から調製された発泡体が、本明細書に開示される。いくつかの実施形態では、発泡体は、スプレー発泡体である。いくつかの実施形態では、発泡体は、熱硬化性発泡体である。
【0166】
いくつかの実施形態では、発泡体は、ポリウレタン発泡体、又はポリイソシアヌレート発泡体である。いくつかの実施形態では、発泡体は、独立気泡発泡体である。いくつかの実施形態では、発泡体は、独立気泡ポリイソシアヌレート発泡体である。いくつかの実施形態では、発泡体は、硬質の独立気泡ポリイソシアヌレート発泡体である。いくつかの実施形態では、発泡体は、硬質の独立気泡ポリウレタン発泡体である。いくつかの実施形態では、硬質の独立気泡ポリイソシアヌレート系発泡体は、現場発泡機器用発泡体、硬質断熱ボード材として、又はラミネートにて、スプレー断熱に有用である。
【0167】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される発泡体は、冷蔵庫の発泡体、冷凍庫の発泡体、冷蔵/冷凍庫の発泡体、パネル発泡体、及びその他の寒冷又は極低温製造用途を含む、器具の発泡体を含むが、これに限定されない、広範にわたる種々の用途で用いることができる。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される組成物から形成された発泡体は、例えば、Kファクターで測定することができる、並外れた熱性能を有する。本明細書において用いられる場合、「Kファクター」は、発泡体の熱伝導性、すなわち、熱を伝導する能力を表す。Kファクターは、1時間で1インチの厚さである、1平方フィートの材料を通過する熱の尺度である。典型的には、Kファクターが低くなるほど、断熱性が良好になる。
【0168】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、20°F(-6.7℃)で約0.120Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する。
【0169】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、20°F(-6.7℃)で約0.120Btu・in/ft・h・°F~約0.110Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する。
【0170】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、75°F(24℃)で約0.137Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する。
【0171】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、75°F(24℃)で約0.137Btu・in/ft・h・°F~約0.131Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する。
【0172】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、75°F(24℃)で約0.130Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する。
【0173】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、75°F(24℃)で約0.130~約0.126Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する。
【0174】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、50°F(10℃)で約0.124Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する。
【0175】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、50°F(10℃)で約0.124~約0.117Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する。
【0176】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、20°F(-6.7℃)で約0.119Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する。
【0177】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、20°F(-6.7℃)で約0.119~約0.110Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する。
【0178】
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される方法に従って調製された発泡体は、発泡剤としてC炭化水素(例えば、シクロペンタン、イソペンタン、又はn-ペンタン)のみを用いて調製された類似の発泡体(すなわち、同じA側+B側混合物を用いて調製された発泡体であって、B側混合物が、E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、E-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)、又はこれらの任意の混合物を含有していないもの)と比較して、約4%~約30%、例えば、約4%~約20%、約4%~約15%、約4%~約10%、約10%~約30%、約10%~約20%、約10%~約15%、約15%~約30%、約15%~約20%、又は約20%~約30%、改善されたKファクターを示す。
【0179】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される発泡性組成物から作製された発泡体は、約2.5~約3.5g/cmの密度を有する。例えば、発泡体は、約2.5g/cm、2.6g/cm、2.7g/cm、2.8g/cm、2.9g/cm、3.0g/cm.3.1g/cm、3.2g/cm、3.3g/cm、3.4g/cm、又は3.5g/cmの密度を有することができる。
【0180】
本開示によって作製可能な代表的な発泡製品としては、例えば、(1)例えば、米国特許第5,204,169号に開示されているように、使い切りの熱形成包装材料の作製を行うためのポリスチレン発泡体シートと、(2)約0.5~6インチ(1.25~15cm)の厚さ、4フィート(122cm)までの幅、0.17~3平方フィート(0.016~0.28平方メートル)の断面積、27フィート(813メートル)までの長さ、立方フィート当たり約1.5~10ポンド(pcf)(立方メートル当たり25~160キログラム(kg/m)の密度を備えてもよい、住宅用及び産業用のシース材料及びルーフ材料として用いられる、押出ポリスチレン発泡体ボードと、(3)約2フィート(61cm)までの厚さ、多くの場合、少なくとも1.5フィート(46cm)までの厚さ、4フィート(1.22メートル)までの幅、16フィート(4.8メートル)までの長さ、約2~8平方フィート(0.19~0.74平方メートル)の断面積、及び6~15pcf(96~240kg/m)の密度を有してもよい、大きな片の形態の膨張性発泡体と、が挙げられる。このような発泡製品は、Stockdopole及びWelshによって、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,vol.16,193~205頁(John Wiley & Sons、1989年)に、より完全に記載されており、参照により本明細書に組み込まれる。
【実施例
【0181】
本開示を、以下の実施例において更に特定する。これらの実施例は、好ましい実施形態を示すが、例示目的で提供されるに過ぎないことを理解されたい。上述の説明及びこれらの実施例から、当業者であれば、好ましい特徴を確認することができ、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な用途及び条件に適応するように様々な変更及び修正を行うことができる。
【0182】
以下の成分を、実施例において用いた。
ポリオールは、Stepanpol(登録商標)PS-2352であり、これはStepan Companyから入手可能な芳香族ポリエステルポリオールである。
【0183】
界面活性剤は、Dabco(登録商標)DC5585であり、これはEvonik Industriesから入手可能なシリコーンポリエーテル界面活性剤である。
【0184】
アミン触媒は、Polycat(登録商標)36であり、これはEvonik Industries,AGから入手可能な第3級アミン触媒である。
【0185】
金属触媒は、Dabco(登録商標)TMR-20であり、これはEvonik Industriesから入手可能なカリウム系触媒である。
【0186】
難燃剤は、TCPPである。
【0187】
イソシアネートは、PAPI-27であり、これはDow DuPont Chemical Companyから入手可能なポリメチレンポリフェニルイソシアネート含有MDIである。
【0188】
以下の「対照」組成を、実施例全体を通して参照する。これを、実施例4に記載の比較分析についての基準として用いた。
【0189】
【表1】
【0190】
実施例1.A側及びB側組成物の調製全般
実施例に記載の配合物を、百のポリオール当たりの部(pphp)による方法(すなわち、重量部(pbw))を用いて調製した。調製したブレンドは、300のISO指数、及び測定された重量比に対して0.85のpbwを有し、調整した発泡剤ブレンドを、合計モル基準で一定に保った。
【0191】
B側成分を質量天秤で秤量し、1Lプラスチックビーカー内で一緒に混合し、次いで物理的発泡剤(例えば、HFO及びC炭化水素)をそれぞれの沸点未満に冷却した。冷却後、発泡剤を、B側混合物に、完全に組み込まれるまで添加した。
【0192】
イソシアネート(A側)、主にPAPI27を、十分な上部空間で注入するために、追加の15重量%(wt%)とともに500mLプラスチックビーカー内で秤量した。A側及びB側を秤量した後、A側をB側混合物に注いだ。
【0193】
表1~表5では、上記のとおり調製した配合物(A側及びB側配合物)の概要を示す。
【0194】
【表2】
組成物1A~1Eは、B側と発泡剤との合計に対して、それぞれ0重量%、0.37重量%、3.51重量%、10.12重量%、及び16.25重量%、HFO-1336mzz-Zを含有する。上記重量%は、各組成物を調製するために用いたHFO+シクロペンタン+水の合計モル数に対して、それぞれ0モル%、1モル%、10モル%、30モル%、及び50モル%のHFOに相当する。
【0195】
【表3】
組成物2A~2Eは、B側と発泡剤との合計に対して、それぞれ0重量%、0.37重量%、3.51重量%、10.12重量%、及び16.25重量%、HFO-1336mzz-Eを含有する。上記重量%は、各組成物を調製するために用いたHFO+シクロペンタン+水の合計モル数に対して、それぞれ0モル%、1モル%、10モル%、30モル%、及び50モル%のHFOに相当する。
【0196】
【表4】
組成物3A~3Eは、B側と発泡剤との合計に対して、それぞれ0重量%、0.37重量%、2.81重量%、8.22重量%、13.37重量%、及び16.58重量%、HCFO-1233zd-Eを含有する。上記重量%は、各組成物を調製するために用いたHFO+シクロペンタン+水の合計モル数に対して、それぞれ0モル%、1モル%、10モル%、30モル%、50モル%、及び63モル%のHCFOに相当する。
【0197】
【表5】
組成物4A~6Cは、B側と発泡剤との合計に対して、0.37重量%のHFO又はHCFOを含有する。
【0198】
【表6】
組成物7A~9Cは、各組成物を調製するために用いたHFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、それぞれ10モル%、30モル%、及び50モル%の、HFO-1336mzz-Z+HFO-1336mzz-Eのブレンドを含有する。組成物7A~7Cは、B側と発泡剤との合計に対して、3.51重量%のHFOを含有し、組成物8A~8Cは、B側と発泡剤との合計に対して、10.13重量%のHFOを含有し、組成物9A~9Cは、B側と発泡剤との合計に対して、16.25重量%のHFOを含有する。
【0199】
実施例2.発泡体特性の分析
実施例1に記載の得られたA+B混合物(すなわち、表1~表5に記載のとおりのA+B混合物1A~9C)を混合ヘッドに入れ、4000rpmで3秒間混合した。混合後、混合したA+B溶液を、ワックスコーティングされた板紙箱に素早く注いだ。タイマーを開始し、得られた発泡体のクリームタイム、ゲルタイム、ライズタイム、及びタックフリータイムを記録した。組成物4A~6Cについて得られたデータを以下の表6に示す。
【0200】
【表7】
【0201】
発泡体を空気フード下に24時間置いて、ポリウレタン反応を完全に終了させた。サンプルを、帯鋸切断機で6インチ×6インチ×1.5インチのブロックに切断した。これらの発泡体ブロックを、ASTM C-518によって熱流計を利用して熱伝導率について試験した。試験後、データ値を分析のために集めた。これを、以下の表7~表10に示す。
【0202】
【表8】
N/A=データ該当なし
【0203】
【表9】
N/A=データ該当なし
【0204】
【表10】
N/A=データ該当なし
【0205】
【表11】
【0206】
表7~表10及び図1図10に示されるように、物理的発泡剤としてHFO-1336mzz-Eとシクロペンタンとの組み合わせを用いて調製されたB側混合物により、予想外に低いKファクターを有する発泡体が得られた。具体的には、3.51重量%及び10.12重量%のHFO-1336mzz-Eを含む、B側組成物を用いて調製された発泡体は、HFO/HCFO物理的発泡剤の非存在下(すなわち、0重量%のHFO/HCFO)で調製された相当する発泡体と比較して、Kファクターにより測定したとき、それぞれ75°Fでの熱性能の4.8%及び6.6%の改善を示した(図1図2を参照されたい)。更に、3.51重量%、10.12重量%、及び16.25重量%を含む、B側組成物を用いて調製された発泡体は、HFO/HCFO物理的発泡剤の非存在下(すなわち、0重量%のHFO/HCFO)で調製された相当する発泡体と比較して、Kファクターにより測定したとき、それぞれ20°Fでの熱性能の11.0%、16.7%、及び16.7%の改善を示した(図3図4を参照されたい)。
【0207】
また、低担持量のHFO-1336mzz-E(B側と発泡剤との合計に対して0.37重量%)を用いて調製された発泡体は、B側と発泡剤との合計に対して0.37重量%の同じHFO/HCFO担持量で、HFO-1336mzz-Z/シクロペンタン又はHCFO-1233zd/シクロペンタンを用いて調製されたB側組成物から調製された相当する発泡体と比較して、Kファクターにより測定したとき、75°Fでの熱性能の改善を示すことも観察された(図5図10を参照されたい)。
【0208】
最後に、HFO-1336mzz-Z及びHFO-1336mzz-Eのブレンドをシクロペンタンと組み合わせて用いて調製された発泡体(すなわち、A+B組成物7A、8A、及び9Aから調製された発泡体)は、HFO-1336mzz-Z及びHFO-1336mzz-E物理的発泡剤の非存在下(すなわち、0重量%のHFO)で調製された相当する発泡体と比較して、Kファクターにより測定したとき、20°F、50°F、及び75°Fで改善された熱性能を示した。
【0209】
実施例3.追加のA側/B側組成物
表11~表16では、実施例1の全般手順に従って記載のとおり調製した組成物(すなわち、A側及びB側配合物)の概要を示す。
【0210】
【表12】
組成物10A~12Aは、各組成物を調製するために用いたHFO又はHCFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、10モル%の、HFO又はHCFOのブレンドを含有する。組成物10A~11Cは、B側と発泡剤との合計に対して、3.5重量%のHFOを含有する。組成物12Aは、B側と発泡剤との合計に対して、2.8重量%のHCFOを含有する。
【0211】
【表13】
組成物13A~15Aは、各組成物を調製するために用いたHFO又はHCFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、30モル%の、HFO又はHCFOのブレンドを含有する。組成物13A~14Cは、B側と発泡剤との合計に対して、10重量%のHFOを含有する。組成物15Aは、B側と発泡剤との合計に対して、8.2重量%のHCFOを含有する。
【0212】
【表14】
組成物16A~18Aは、各組成物を調製するために用いたHFO又はHCFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、50モル%の、HFO又はHCFOのブレンドを含有する。組成物16A~17Cは、B側と発泡剤との合計に対して、16.2重量%のHFOを含有する。組成物18Aは、B側と発泡剤との合計に対して、13.4重量%のHCFOを含有する。
【0213】
【表15】
組成物19~23は、各組成物を調製するために用いたHFO+HCFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、10モル%の合計量の、HFO及びHCFO成分を含有する。例えば、組成物19は、HFO-1336mzz(Z)+HFO-1336mzz(E)+シクロペンタン+水の合計モル数に対して、10モル%の、HFO-1336mzz(Z)+HFO-1336mzz(E)を組み合わせて含有する。組成物19、22、及び23は、B側と発泡剤との合計に対して、3.5重量%のHFOを含有する。組成物20及び21は、B側と発泡剤との合計に対して、3.2重量%のHFO/HCFOを含有する。
【0214】
【表16】
組成物24~28は、各組成物を調製するために用いたHFO+HCFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、30モル%の合計量の、HFO及びHCFO成分を含有する。例えば、組成物24は、HFO-1336mzz(Z)+HFO-1336mzz(E)+シクロペンタン+水の合計モル数に対して、30モル%の、HFO-1336mzz(Z)+HFO-1336mzz(E)を組み合わせて含有する。組成物25、27、及び28は、B側と発泡剤との合計に対して、10重量%のHFOを含有する。組成物25及び26は、B側と発泡剤との合計に対して、9.2重量%のHFO/HCFOを含有する。
【0215】
【表17】
組成物29~33は、各組成物を調製するために用いたHFO+HCFO+Cアルカン+水の合計モル数に対して、50モル%の合計量の、HFO及びHCFO成分を含有する。例えば、組成物29は、HFO-1336mzz(Z)+HFO-1336mzz(E)+シクロペンタン+水の合計モル数に対して、50モル%の、HFO-1336mzz(Z)+HFO-1336mzz(E)を組み合わせて含有する。組成物29、32、及び33は、B側と発泡剤との合計に対して、16.2重量%のHFOを含有する。組成物30及び31は、B側と発泡剤との合計に対して、14.8重量%のHFO/HCFOを含有する。
【0216】
実施例4.発泡体特性の分析
実施例3に記載の得られたA+B混合物(すなわち、表11~表16に記載のとおりのA+B混合物10A~33)を混合ヘッドに入れ、4000rpmで3秒間混合した。混合後、混合したA+B溶液を、ワックスコーティングされた板紙箱に素早く注いだ。タイマーを開始し、得られた発泡体のクリームタイム、ゲルタイム、ライズタイム、及びタックフリータイムを記録した。
【0217】
発泡体を空気フード下に24時間置いて、ポリウレタン反応を完全に終了させた。サンプルを、帯鋸切断機で6インチ×6インチ×1.5インチのブロックに切断した。これらの発泡体ブロックを、ASTM C-518によって熱流計を利用して熱伝導率について試験した。試験後、データ値を分析のために集めた。これを、以下の表17~表23に示し、表17では、上記のCアルカン対照組成物を用いて得られたデータを示す。
【0218】
【表18】
【0219】
【表19】
【0220】
【表20】
【0221】
【表21】
【0222】
【表22】
【0223】
【表23】
【0224】
【表24】
【0225】
実施例3の例示的な発泡体を、70℃で14日間にわたってエージングした後の熱伝導率(75°F、50°F、及び20°Fで)について更に分析した。エージング分析検討の結果を、対照混合物によって調製された発泡体に対するKファクターの改善%として、以下の表24~表26、及び図11A図20Cに示す。
【0226】
【表25】
【0227】
【表26】
【0228】
【表27】
【0229】
他の実施形態
1.いくつかの実施形態では、本出願は、発泡体の形成方法であって、i)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、Z-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及びE-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)、又はこれらの任意の混合物から選択される、約3.0~約15.0重量%の化合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法を提供する。
2.いくつかの実施形態では、本出願は、発泡体の形成方法であって、i)(a)E-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-E)、又はZ-CFCH=CHCF(HFO-1336mzz-Z)、及び(b)E-CHCl=CHCF(HCFO-1233zd-E)の、約3.0~約15.0重量%の混合物と、ii)約6.5~約14.0重量%のC炭化水素と、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法を提供する。
3.いくつかの実施形態では、本出願は、発泡体の形成方法であって、i)約0.3~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFと、ii)約6.5~約15.5重量%のシクロペンタンと、を含む発泡性組成物を、発泡体を形成するのに有効な条件下で反応させること又は押出すること、を含む、方法を提供する。
4.発泡体が、20°Fで、約0.120Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
5.発泡体が、20°Fで、約0.120Btu・in/ft・h・°F~約0.110Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
6.発泡性組成物が、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFを含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載の方法。
7.発泡性組成物が、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタンを含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載の方法。
8.発泡性組成物が、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCFと、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタンと、を含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載の方法。
9.発泡体が、75°Fで、約0.137Btu・in/ft・h・°F以下のKファクターを有する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
10.発泡体が、75°Fで、約0.137Btu・in/ft・h・°F~約0.131Btu・in/ft・h・°FのKファクターを有する、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
11.発泡性組成物が、約0.3~約10.1重量%のE-CFCH=CHCFを含む、実施形態1~3、9、及び10のいずれか1つに記載の方法。
12.発泡性組成物が、約10.1~約13.5重量%のシクロペンタンを含む、実施形態1~3、9、及び10のいずれか1つに記載の方法。
13.発泡性組成物が、約0.3~約10.1重量%のE-CFCH=CHCFと、約10.1~約13.5重量%のシクロペンタンと、を含む、実施形態1~3、9、及び10のいずれか1つに記載の方法。
14.発泡体が、約20秒~約30秒のクリームタイムを有する、実施形態1~13のいずれか1つに記載の方法。
15.発泡体が、約30秒~約40秒のゲルタイムを有する、実施形態1~14のいずれか1つに記載の方法。
16.発泡体が、約70秒~約80秒のライズタイムを有する、実施形態1~15のいずれか1つに記載の方法。
17.発泡体が、約70秒~約80秒のタックタイムを有する、実施形態1~16のいずれか1つに記載の方法。
18.発泡性組成物が、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤から選択される、1つ以上の追加成分を更に含む、実施形態1~17のいずれか1つに記載の方法。
19.発泡性組成物が、少なくとも1つのポリオールを更に含む、実施形態1~18のいずれか1つに記載の方法。
20.ポリオールが、ポリエステルポリオールである、実施形態18又は19に記載の方法。
21.ポリオールが、約200mg KOH/g~約300mg KOH/gの水酸基価を有するポリエステルポリオールである、実施形態18~20のいずれか1つに記載の方法。
22.ポリオールが、約230mg KOH/g~約250mg KOH/gの水酸基価を有するポリエステルポリオールである、実施形態18~20のいずれか1つに記載の方法。
23.発泡性組成物が、少なくとも1つの触媒を更に含む、実施形態1~22のいずれか1つに記載の方法。
24.発泡性組成物が、金属触媒及びアミン触媒を含む、実施形態1~22のいずれか1つに記載の方法。
25.発泡性組成物が、界面活性剤を更に含む、実施形態1~24のいずれか1つに記載の方法。
26.界面活性剤が、シリコーン界面活性剤である、実施形態18~25のいずれか1つに記載の方法。
27.発泡性組成物が、水を更に含む、実施形態1~26のいずれか1つに記載の方法。
28.発泡性組成物が、難燃剤を含む、実施形態1~27のいずれか1つに記載の方法。
29.難燃剤が、トリス(クロロプロピル)ホスフェートである、実施形態18~27のいずれか1つに記載の方法。
30.発泡性組成物が、核形成剤を含む、実施形態1~29のいずれか1つに記載の方法。
31.核形成剤の非存在下で実施される、実施形態1~29のいずれか1つに記載の方法。
32.発泡体が、スプレー発泡体である、実施形態1~31のいずれか1つに記載の方法。
33.発泡体が、熱硬化性発泡体である、実施形態1~31のいずれか1つに記載の方法。
34.発泡体が、ポリウレタン発泡体、又はポリイソシアヌレート発泡体である、実施形態1~33のいずれか1つに記載の方法。
35.発泡体が、独立気泡発泡体である、実施形態1~34のいずれか1つに記載の方法。
36.発泡性組成物が、
約0.3~約0.4重量%のE-CFCH=CHCFと、約15.1~約15.2重量%のシクロペンタンと、を含む、又は
約3.5~約3.6重量%のE-CFCH=CHCFと、約13.5~約13.6重量%のシクロペンタンと、を含む、又は
約10.1~約10.2重量%のE-CFCH=CHCFと、約10.1~約10.2重量%のシクロペンタンと、を含む、又は
約16.2~約16.3重量%のE-CFCH=CHCFと、約6.9~約7.0重量%のシクロペンタンと、を含む、
実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
37.発泡性組成物が、約0.3~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤を含む、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
38.発泡性組成物が、約3.5~約16.5重量%のE-CFCH=CHCF、約6.9~約13.5重量%のシクロペンタン、少なくとも1つのポリオール、少なくとも1つの触媒、少なくとも1つの界面活性剤、水、少なくとも1つの難燃剤、及び少なくとも1つの核形成剤を含む、実施形態1~3のいずれか1つに記載の方法。
39.発泡性組成物が、
約0.3~約0.4重量%のE-CFCH=CHCFと、約15.1~約15.2重量%のシクロペンタンと、を含む、又は
約3.5~約3.6重量%のE-CFCH=CHCFと、約13.5~約13.6重量%のシクロペンタンと、を含む、又は
約10.1~約10.2重量%のE-CFCH=CHCFと、約10.1~約10.2重量%のシクロペンタンと、を含む、又は
約16.2~約16.3重量%のE-CFCH=CHCFと、約6.9~約7.0重量%のシクロペンタンと、を含む、
実施形態37又は38に記載の方法。
40.実施形態1~39のいずれか1つに記載の方法に従って調製された、発泡体。
41.実施形態1~39のいずれか1つに記載の方法に従って調製された、独立気泡ポリイソシアヌレート発泡体。
42.実施形態1~39のいずれか1つに記載の方法に従って調製された、独立気泡ポリウレタン発泡体。
【0230】
本発明をその詳細な説明と併せて説明してきたが、前述の説明は、添付の特許請求の範囲により規定される本発明の範囲を例示することを意図し、かつ限定するものではないことを理解すべきである。その他の態様、利点、及び変更は、以下の特許請求の範囲内である。本発明が、本発明の任意の特定の態様及び/又は実施形態に関して本明細書に記載される特徴のいずれも、本明細書に記載される任意のその他の態様及び/又は本発明の実施形態のいずれかのその他の特徴のうちの1つ以上と組み合わせることができ、組み合わせの適合性を確実にするために適宜変更することができることが、当業者により理解されるべきである。このような組み合わせは、本開示により企図される本発明の一部であると見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図13C
図14A
図14B
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図15A
図15B
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図16A
図16B
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図20A
図20B
図20C