(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】展開された構成を有するトリガーカップリング部材を有するスプレーガン
(51)【国際特許分類】
B05B 9/01 20060101AFI20240913BHJP
B05B 1/30 20060101ALI20240913BHJP
B05B 12/00 20180101ALI20240913BHJP
B05D 1/02 20060101ALI20240913BHJP
【FI】
B05B9/01
B05B1/30
B05B12/00 Z
B05D1/02 Z
(21)【出願番号】P 2021570244
(86)(22)【出願日】2020-05-26
(86)【国際出願番号】 EP2020064508
(87)【国際公開番号】W WO2020239728
(87)【国際公開日】2020-12-03
【審査請求日】2023-04-26
(32)【優先日】2019-05-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516299279
【氏名又は名称】エクセル インダストリー
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【氏名又は名称】村上 智史
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ アングスト
【審査官】市村 脩平
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-312148(JP,A)
【文献】特表平08-504365(JP,A)
【文献】西独国実用新案公開第08333558(DE,U)
【文献】特開昭58-177168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B1/00-17/08
B05D1/00-7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を適用するためのスプレーガン(10)であって、
- 前記スプレーガン(10)に
流体を供給するための供給オリフィス(24)、前記流体を前記スプレーガン(10)から排出するための排出オリフィス(26)および前記供給オリフィス(24)を前記排出オリフィス(28)に流体連結する内部管(28)を画定する本体(12)、
- 前記本体(12)に対して、前記内部管(28)の開放位置、および前記内部管(28)の遮断位置との間を移動可能な遮断部材(40)であって、開放位置では、遮断部材(40)は前記流体が、前記供給オリフィス(24)と排出オリフィス(26)との間を循環することを可能にし、遮断位置では、遮断部材(40)は、前記流体の、前記供給オリフィス(24)と排出オリフィス(26)との間の循環を妨げる、遮断部材(40)、
- 前記遮断部材(40)に強固に連結された連結部材(48)、
- 係合された構成を有するカップリング部材(50)であって、その構成では、前記カップリング部材(50)が前記本体(12)に対して固定されている、カップリング部材(50)、ならびに、
- 連結部材(48)に対して、第1の軸(A-A’)の周りを、そして前記カップリング部材(50)に対して、第2の軸(B-B’)の周りを、回転可能に取り付けられたトリガー(52)、第1の軸(A-A’)と第2の軸(B-B’)は、互いに実質的に平行である、
を含んでなり、
前記カップリング部材(50)はまた、展開された構成を有しており、この構成では、前記カップリング部材(50)は、前記本体(12)に対して、第1の軸(A-A’)および第2の軸(B-B’)に対して実質的に直交している移動方向(T)に沿って、移動可能であ
り、
前記カップリング部材(50)が、前記本体(12)に強固に連結され、そして移動の方向(T)に沿って方向付けられた案内溝(64)中を、並進して移動可能に取り付けられたスライド(62)を含み、前記スプレーガン(10)が、前記スライド(62)を前記案内溝(64)中で不動化させることができる不動化装置(66)を更に含む、
スプレーガン(10)。
【請求項2】
前記スライド(62)の前記案内溝(64)中の移動が、前記カップリング部材(50)がその展開された構成にある場合には、前記トリガー(52)が、前記第1の軸(A-A’)の周りを回転することによって、前記スライド(62)が
前記案内溝
(64)中で停止することなく、停止位置に到達するまで、前記本体(12)に、より近接することができるのに十分である、請求項
1記載のスプレーガン(10)。
【請求項3】
前記不動化装置(66)が、遮断位置と非係合位置の間で、本体(12)に対して移動可能な、移動可能なストップ(86)を有しており、前記遮断位置では、前記移動可能なストップ(86)は、前記案内溝(64)の前記軸に位置していて、それによって前記カップリング部材(50)の支持表面(88)は、前記移動可能なストップ(86)に対して支持することができ、前記カップリング部材(50)は、それゆえに係合された構成にあり、そして、非係合位置では、前記移動可能なストップ(86)は、前記案内溝(64)から離れて位置しており、それによって前記カップリング部材(50)の前記支持表面(88)は、前記移動可能なストップ(86)に対して支持することはできず、前記カップリング部材(50)は、それゆえにその展開された構成にある、請求項
1または
2記載のスプレーガン(10)。
【請求項4】
前記移動可能なストップ(86)が、その遮蔽位置と展開位置との間で、移動の方向(T)に平行な第3の軸(C-C’)の周りを回転するように取り付けられた、請求項
3記載のスプレーガン(10)。
【請求項5】
前記本体(12)が、前記スライド(62)が前記移動可能なストップ(86)と固定されたストップ(67)との間に挿入されるように、前記案内溝軸に配置された固定されたストップ(67)を含み、前記固定されたストップ(67)は、前記移動可能なストップ(86)がその遮蔽位置にある場合には、前記カップリング部材(50)が、前記固定されたストップ(67)と前記移動可能なストップ(86)とに対して実質的に同時に支持するように配置されている、請求項
3または
4記載のスプレーガン(10)。
【請求項6】
前記カップリング部材(50)が、前記スライド(62)に強固に連結されており、そして前記移動方向(T)に沿って、前記スライド(62)に対して、前記スライド(62)から距離を有する頂部(84)まで突き出ているピン(82)を有し、前記頂部(84)は、前記移動可能なストップ(86)に対する前記支持表面(88)を画定する、請求項
3、4または
5記載のスプレーガン(10)。
【請求項7】
前記頂部(84)から前記スライド(62)までの距離が、調整可能である、請求項
6記載のスプレーガン(10)。
【請求項8】
前記ピン(82)が、前記スライド(62)にネジ止めされた、ねじ切りされたロッドを有している、請求項
6または
7記載のスプレーガン(10)。
【請求項9】
前記本体(12)が、前記スライド(62)が前記移動可能なストップ(86)と固定されたストップ(67)との間に挿入されるように、前記案内溝軸に配置された固定されたストップ(67)を含み、前記固定されたストップ(67)は、前記移動可能なストップ(86)がその遮蔽位置にある場合には、前記カップリング部材(50)が、前記固定されたストップ(67)と前記移動可能なストップ(86)とに対して実質的に同時に支持するように配置されており、前記ピン(82)が、前記固定されたストップ(67)に面していて、ネジ込み工具を受容することができる凹部を有しており、そして固定されたストップ(67)は、そのネジ込み工具の通過のための、前記ピン(82)の軸に位置した貫通オリフィスを有している、請求項
8記載のスプレーガン(10)。
【請求項10】
前記トリガー(52)が、グリップ表面(58)を有し、前記第1の軸(A-A’)が、前記グリップ表面(58)と前記第2の軸(B-B’)との間に挿入されており、そして前記移動可能なストップ(86)が、前記案内溝(64)の前に、前記案内溝(64)と前記排出オリフィス(26)との間に、配置されている、請求項
3~
9のいずれか1項記載のスプレーガン(10)。
【請求項11】
前記遮断部材(40)をその遮蔽位置に向かって戻すための戻し部材(42)を含む、請求項1~
10のいずれか1項記載のスプレーガン(10)。
【請求項12】
前記流体が、3000~300000mPa・sの範囲の粘度を有する、請求項1~
11のいずれか1項記載のスプレーガン(10)。
【請求項13】
請求項1~
12のいずれか1項記載のスプレーガン(10)および前記スプレーガン(10)に流体を供給するための装置を含む、流体を適用するための装置。
【請求項14】
請求項1~
12のいずれか1項記載のスプレーガン(10)を用いるための方法であって、以下の連続的な工程、
- スプレーガン(10)を準備する工程、遮断部材(40)は、その遮断位置にあり、そして前記カップリング部材(50)は、その係合構成にある、
- 前記トリガー(52)を作動させる工程、この作動によって、前記トリガー(52)が、前記第2の軸(B-B’)の周りに回転することによって、前記本体(12)により近接するように移動され、そしてそれによって、前記第1の軸(A-A’)および前記連結部材(48)が、後方に向けて移動され、そして前記遮断部材(40)がその開放位置に動かされる、
- 前記流体を適用する工程、
- 前記トリガー(52)を開放する工程、この開放によって、前記トリガー(52)が、第2の軸(B-B’)の周りを回転することによって、前記本体から離れるように動かされ、そしてそれによって前記第1の軸(A-A’)が、前方に移動され、そして前記遮断部材(40)が、その遮断位置に戻される、
- 前記カップリング部材(50)を、その展開された構成に切り替える工程、ならびに、
- 前記トリガー(52)を作動させる工程、この作動によって、前記トリガー(52)が、前記第1の軸(A-A’)の周りを回転することによって、前記本体(12)により近接するように移動され、そしてそれによって、前記第2の軸(B-B’)および前記カップリング部材(50)が、前方に移動され、前記遮断部材(40)はその遮断位置に留まる、
を含んでなる方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流体を適用するための、以下の構成を含む形式のスプレーガンに関する。
- スプレーガンに流体を供給するための供給オリフィス、スプレーガンから流体を排出するための排出オリフィス、および供給オリフィスを排出オリフィスに流体連結する内部管、を画定する本体、
- 流体が供給オリフィスと排出オリフィスとの間で循環することが可能である、内部管の開放位置と、流体の、供給オリフィスと排出オリフィスとの間の循環を妨害する、内部管の遮断位置との間で、本体に対して移動可能な遮断部材、
- 遮断部材に強固に連結された連結部材、
- カップリング部材が本体に対して固定されている、係合された構成を有するカップリング部材、ならびに、
- 連結部材に対して第1の軸の周りで、そしてカップリング部材に対して第2の軸の周りで、回転可能に取り付けられたトリガー、第1の軸および第2の軸は、実質的に互いに平行である。
【0002】
また、本発明は、前記の形式のスプレーガンおよびそのスプレーガンに流体を供給するための装置を含む、流体を適用するための装置に関する。
【0003】
また、本発明は、そのようなスプレーガンを用いるための方法に関する。
【0004】
「流体製品」は、ここでは、そしてこれ以降、1mPa・s~2000000mPa・sの範囲の粘度を有する製品を表し、この粘度は、例えば、Brookfield Plan Cone粘度計を用いて、常温および常圧の条件下で測定される。従って、この表現は、液体状態の、完全に変形可能で、そして低粘度である、製品、ならびに、通常「ペースト状」と記載される、液体よりも粘稠な、そして液体状態と固体状態との間の中間の状態を有する製品を包含している。
【背景技術】
【0005】
前記の形式のスプレーガンは知られているが、そのカップリング部材は、係合された構成のみを有している。言い換えれば、それらの既知のスプレーガンでは、カップリング部材は永久的に本体へと固定されている。また、カップリング部材は、単に本体の一部をなしていることが最も多い。
【0006】
それらのスプレーガンは、手動での使用が意図されており、操作者は遮断部材がその開放位置に動くことができるようにするためにトリガーを作動させなければならない。実際に、カップリング部材が本体に対して固定されているので、トリガーを作動させることで、トリガーが第2の軸の周りに回転することによって、本体の近くへ移動することになり、そして従って、第1の軸と連結部材が後方に向かって動くこととなり、そして従って、遮断部材がその開放位置に動くこととなる。
【0007】
それらのスプレーガンは、通常は、ペースト状製品、例えばパテまたはエラストマーまたはエポキシ接着剤の押出もしくはスプレーに用いられる。この目的のために、それらのスプレーガンは、流体を非常に高圧で、典型的には500バールの水準の圧力で、提供する装置によって供給されることが最も多い。
【0008】
この供給圧力は、それらのスプレーを危険なものとする、何故ならば、単純な操作ミスが、流体の丸い塊が非常に高速で、操作者の身体の一部に向かってスプレーされることを引き起こす可能性があり、この流体の丸い塊は、その速度のために、標的とされた身体の部分に取り返しのつかない損傷を引き起こす可能性がある。従って、操作者は、そのような操作ミスのために、既に手や眼を失っている。
【0009】
それらが不注意で作動されること、そしてそのためにそのような身体への損傷を引き起こす可能性があること、を防止するように、スプレーガンに、本体から離れたその位置にあるトリガーを、不動化するための部材を備えることが知られている。そのような不動化部材は、通常は、本体上で回転するように取り付けられた停止ピースの形態であると考えられ、そしてガンの銃床に対して折りたたまれた位置および折りたたまれていない位置を有し、折りたたまれていない位置では、停止ピースは、銃床とトリガーとの間に延在し、従ってトリガーが銃床に近接することを防止する。
【0010】
しかしながら、この解決策は、完全に満足なものではない。実際に、停止ピースは、ほとんどの場合、使用のために極めて人間工学的な効率を考えたものではない。更に、それは、容易に、不随意に取り外される可能性があるので、それは非常に安全ではない。更に、それはトリガーが銃床に対して隣接して収容されることを妨げるので、ガンの容積を増大させる。
【0011】
従って、ガンが、トリガーが、銃床に対して隣接して収容されることを可能にする、より人間工学的な、安全な解決策を提供することが有益である。
【0012】
それらの既知のスプレーガンが遭遇する他の問題は、ガンの外への、流体の最大の排出流量の調整である。大抵の場合、遮断部材は、ニードルで形成されており、それは、遮断位置では、内部管中に配置された受座に対して当接しており、そして最大流量の調整は、このニードルの移動行程を調節することによって得られる。この目的で、本体に対して移動可能で、そして開放位置でニードルのストッパとして作用する銃尾を与えることが知られており、従って、銃尾が受座に近接している場合には、ニードルは、受座からは大きくは離れて動くことはできず、そして最大流量は制限され、そして銃尾が受座から離れている場合には、ニードルは受座から長い距離を動くことができ、そして最大流量はかなり大きい。
【0013】
しかしながら、この解決策は完全に満足なものではない。実際に、銃尾は容易に到達可能であり、それは誰にでも動かすことができる。それは、特に不随意的に動かされる可能性があり、あるいは指示を間違って理解している操作者によって動かされる可能性があり、その場合には、それは適用された製品の量に関して欠陥を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従って、流体の最大排出流量を、権限を与えられた人、例えば工場の職長、によって調整できることだけを可能にする解決策を開発することは有益である。
【0015】
本発明の1つの目的は、従って、スプレーガンが不随意的に作動できる危険性を低減させることである。この目的のために、本発明の目的は、スプレーガンが作動しなくなるための、単純で、人間工学的な、そして安全な、解決策を提供することである。本発明の他の目的は、特には、その保管の間の、スプレーガンの空間的要求を低減することであり、そして流体の最大排出流量を、制限された数の人によって調整することができるだけとすることを可能にさせることである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この目的で、本発明は、上記の形式のスプレーガンに関し、ここで、カップリング部材はまた、展開された構成を有しており、この構成では、カップリング部材は、本体に対して、第1の軸および第2の軸に実質的に直交する移動方法に沿って、移動可能である。
【0017】
本発明の具体的な態様によれば、スプレーガンはまた、以下の特徴の1つもしくは2つ以上を、単独で、もしくはいずれかの技術的に可能な組み合わせを考慮して、有している。
- カップリング部材は、本体に強固に連結され、そして移動の方向に沿って方向付けられた案内溝中で、並進して移動できるように取り付けられたスライドを含み、スプレーガンは、スライドを案内溝中で不動化することができる不動化装置を更に含む。
- 案内溝中のスライドの移動は、カップリング部材がその展開された構成にある場合には、トリガーが、第1の軸の周りを回転することによって、スライドが案内溝中で停止することなく、停止位置に到達するまで、本体により近づくことができるのに十分である。
- 不動化装置は、本体に対して、遮断位置と非係合位置の間を移動可能な、移動可能なストップを含んでおり、遮断位置では、移動可能なストップは、案内溝の軸に、カップリング部材の支持表面が、移動可能なストップに対して支持することができるように位置しており、カップリング部材は、それでその係合された構成にあり、そして非係合位置では、移動可能なストップは、案内溝から離れていて、そのためにカップリング部材の支持表面は、移動可能なストップに対して支持することができず、カップリング部材は、それゆえにその展開された構成にある。
- 移動可能なストップは、その遮断位置と展開位置の間を、移動の方向と平行な第3の軸の周りに、回転するように取り付けられる、
- 本体は、スライドが、移動可能なストップと固定されたストップとの間に挿入されるように、案内溝の軸に位置した固定されたストップを含んでおり、この固定されたストップは、移動可能なストップがその遮断位置にある場合には、カップリング部材が、実質的に同時に、固定されたストップと移動可能なストップとに対して圧迫するように、位置している。
- カップリング部材は、スライドに強固に連結され、そしてスライドに対して、スライドから離れた頂部まで、移動方向に沿って突き出た、ピンを含んでおり、この頂部は、移動可能なストップに対して支持表面を画定する。
- 頂部からスライドへの距離は調整可能である。
- ピンは、スライドにネジ止めされた、ネジ切りされたロッドを含んでいる。
- ピンは、固定されたストップに面しており、ネジ込み工具を受容することができる凹部を有しており、そして固定されたストップは、そのネジ込み工具の通過のための、ピンの軸に位置した貫通オリフィスを有している。
- トリガーは、グリップ表面を有しており、第1の軸は、そのグリップ表面と第2の軸の間に挿入され、そして移動可能なストップは、案内溝の前に、案内溝と排出オリフィスとの間に、位置している。
- スプレーガンは、遮断部材が、その遮断位置に向かって戻るための、戻り部材を含んでいる。
- 流体は、3000~300000mPa・sの範囲の粘度を有している。
- 遮断部材は、本体に対して、その開放位置と遮断位置との間で、移動の方向に実質的に平行な方向に沿って、移動可能である。
- 内部管は、台座を画定し、遮断部材は、ニードルによって形成されており、ニードルは、遮断部材がその遮断位置にある場合には、台座に対して圧迫し、そして、遮断部材がその開放位置にある場合には、台座から離れている。
【0018】
本発明はまた、上記で規定したスプレーを含む流体を適用するための装置およびスプレーガンに流体を供給するための装置に関する。
【0019】
また、本発明は、上記で規定したスプレーガンを用いた、下記の連続した工程を含む方法に関する。
- スプレーガンを準備すること、遮断部材はその遮断位置にあり、カップリン部材はその係合された構成にある。
- トリガーを作動させること、この作動で、トリガーを、第2の軸の周りに回転することによって、本体により近く移動させ、そして従って第1の軸および連結部材を後方に向けて移動させ、そして遮断部材をその開放位置に移動させる。
- 流体を適用すること。
- トリガーを開放すること、この開放で、トリガーが、第2の軸の周りに回転することによって、本体から離れて移動され、そして従って第1の軸が前方へと移動され、そして遮断部材がその遮断位置に戻される。
- カップリング部材をその展開された構成へと切り替えること。
- トリガーを作動させること、この作動で、トリガーが、第1の軸の周りに回転することによって、本体により近く移動され、そしてそれによって、第2の軸およびカップリング部材が、前方へと移動され、遮断部材はその遮断位置に留まる。
【0020】
本発明の他の特徴および利点は、例示としてのみに提供され、そして添付の図面を参照してなされる、以下の説明を読むことによって明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本発明によるスプレーガンの透視図であり、カップリング部材は、係合された構成にあり、そしてトリガーは本体から離れている。
【
図3】
図3は、
図1のスプレーガンの透視図であり、カップリング部材は展開された構成にあり、そしてトリガーは本体に対して隣接している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に示されたスプレーガン10は、流体製品の適用が意図されている。それは、典型的にはこの流体を適用するための装置(示されてはいない)に属しており、この装置は、スプレーガン10およびスプレーガン10に流体を供給するための装置(示されてはいない)を含んでいる。
【0023】
この流体は、好ましくは高粘度の製品、すなわち、3000~300000mPa・sの範囲の粘度を有している、例えばパテまたはエラストマーまたはエポキシ接着剤である。他の態様では、この流体は、液体製品、例えば水または塗料である。
【0024】
供給装置は、典型的にはガン10に流体を、非常に高圧、すなわち300000hPa超の、そして例えば、450000~550000hPaの範囲、の圧力で供給するのに好適である。
【0025】
スプレーガン10は、既知の方法で、銃の形態の本体12を有しており、すなわち、第1の部分14(これ以降「バレル」と称する、銃の銃身に匹敵する)、および第2の部分16(これ以降「銃床」と称する、銃の銃床に匹敵する)、を含んでいる。図示した例では、本体10はまた、第3の部分18を(これ以降「銃尾」と称する、銃の銃尾に匹敵する)含んでいる。
【0026】
これ以降、方向を表す用語は、図に示された、標準的な方向に置かれたガンを参照して理解され、以下のとおりである。
- 長手方法の軸X、後方から前方へと向いている。
- 横方向の軸Y、右から左に向いていて、長手方向の軸Xに対して垂直であり、そして後者と共に水平の面を形成する。
- 垂直の軸Z、底面から上面に向いており、この水平面に垂直であり、そして軸XおよびYと直交座標を形成する。
【0027】
バレル14は、長手方向Xに沿って延在している。それは、本体12の前方端を画定する、前方端20を有している。
銃床16は、バレル14の後方端から下方に垂直に延在している。図示された例では、銃床16は、バレル14の後方端から下方に垂直に延在している。
【0028】
銃床16は、バレル14に対して、縦方向に、そして垂直に傾斜している。
【0029】
銃床16は、バレル14の反対に遠位端22を有している。言い換えれば、遠位端22は、バレル14から最も遠い、銃床16の末端を構成する。
【0030】
この遠位端22は、本体12の低い方の末端を画定する。図示された例では、遠位端22はまた、本体12の後方端を画定する。
【0031】
銃床16は、操作者による、スプレーガン10のグリップハンドルを形成する。
【0032】
銃尾18は、バレル14の後方端から下方に垂直に延在する。それは、バレル14の長手方向の延長に実質的に位置している。
【0033】
図2に示されているように、銃尾18は、内側に、銃尾18、銃床16およびバレル14の間の空洞23を画定する。
【0034】
図2を参照すると、本体12は、スプレーガン10に流体を供給するための供給オリフィス24、スプレーガン10から流体を排出するための排出オリフィス26、ならびに8供給オリフィス24と排出オリフィス26を流体連結する内部管28を画定する。
【0035】
供給オリフィス24は、ガン10に流体を供給する供給部材(示されてはいない)を連結するために好適であり、この供給部材は、典型的には可撓性の管で作られている。この目的で、供給オリフィス24は、ここでメネジを有している。
【0036】
供給オリフィス24は、ここでは、銃床16の遠位端22に形成される。
【0037】
排出オリフィス26は、バレル14の前方端20に配置される。
【0038】
ここで、排出オリフィス26は、スプレーガン10の出口で、流体に形を作るための、すなわち、例えば、製品の糸の形態に形を作る、またはその噴霧を引き起こすための、ノズル(示されてはいない)を取り付けるために好適である。この目的のために、排出オレフィス26は、図示された例では、メネジを有している。
【0039】
他の態様(示されてはいない)では、排出オリフィス26は、次には、スプレーガン10の出口で、流体製品の形を作るのに好適である。
【0040】
内部管28は、銃床16中に格納された第1の部分30、バレル14に格納された第2の部分32,並びに第1と第2部分30、32の間の界面に、チャンバ34を含んでいる。
【0041】
第1の部分30は、供給オリフィス24からチャンバ34へと延在している。図示された例では、この第1の部分30は、直線的であり、それは、特には長手方向の軸Xに対して下方に傾斜した方向に沿って延びている。
【0042】
第2の部分32は、チャンバ34から排出オリフィス26へと延在している。図示された例では、この第2の部分32は、直線的であり、それは特には、長手方向のXに沿って延びている。
【0043】
チャンバ34は、ここではバレル14に格納されている。それは、第2の部分32の後方に配置されている。
【0044】
チャンバ34は、第2の部分32の直線の部分よりもより大きな直線部分を有している。従って、内部管28は、チャンバ34と第2の部分32との間の連結部で、台座36を画定する。
【0045】
台座36は、特には、チャンバ34に向けて開いた、円錐台状の形状を有している。
【0046】
また、スプレーガン10は、遮断部材40を含んでいる。この遮断部材40は、本体12に対して、流体が、供給オリフィス24と排出オリフィス26との間で循環することを可能にさせる、内部管28の開放位置と、流体の、供給オリフィス24と排出オリフィス26との間の循環を妨げる、内部管28の遮断位置との間で、移動可能である。
【0047】
遮断部材40は、特には、本体12に対して、その開放位置と遮断位置との間で、長手方向Xに沿って、移動可能である。
【0048】
遮断部材40は、ここではニードルによって形成され、ニードルは、遮断部材40がそそ遮断位置にある場合には台座36に対して圧迫しており、そして遮断部材40が開放位置にある場合には、台座36から離れている。このことで、遮断部材40の、遮断位置と開放位置との間での移動を基にして、流体の出口流量の調整に大きな柔軟性が提供される。
【0049】
スプレーガン10は、遮断部材40をその遮断位置へと戻すための部材42を更に含んでいる。この戻り部材42は、長手方向Xに向けられた圧縮バネによって形成されており、そして一方は、銃尾18の底部44と、他方は、遮断部材40に強固に連結されたストップ46との間で圧縮される。
【0050】
戻り部材42は、特には空洞23に格納されている。
【0051】
図1に戻ると、スプレーガン10はまた、遮断部材40に強固に連結された連結部材48を含んでいる。この連結部材48は、ここでは、互いに横方向に間隔を置いており、そして本体12を間に挟んでいる、2つの分岐(図では右側の分岐49のみを見ることができる)を含むヨークによって形成されている。それぞれの分岐49は、特には、本体12の外側表面に配置された、対応する縦方向の案内溝(図では見ることはできない)中に係合されている。
【0052】
スプレーガン10は、カップリング部材50およびトリガー52を更に含んでいる。
【0053】
トリガー52は、バレル13および2つのフランジ56(図では右側のフランジ56のみが見える)の下に主分岐54を含んでいる。このフランジ56は、互いに横方向に間隔が置かれており、そしてそれぞれが、主分岐54のそれぞれの横方向の端部から上方に延びている。このフランジ56は、本体12を、そしてより具体的にはバレル14を挟み込んでいる。
【0054】
主分岐は、銃床16をその手のひらに保持する操作者の少なくとも1本の指を受入れるように意図された、グリップ表面58を画定する。
【0055】
トリガー52は、連結部材48に対して横方向の第1の軸A-A’の周りに回転するように取り付けられており、この第1の軸A-A’は、図示された例では、バレル14の高さにある。
【0056】
この目的では、それぞれのフランジ56は、ここでは本体12に向かって、フランジ56の残りに対して、突き出た突出部60を有しており、この突出部60は、その溝に受容された連結部材48の分岐49の前で、本体12のそれぞれの案内溝に係合されている。
【0057】
トリガー52はまた、横方向の第2の軸B-B’の周りに、カップリング部材50に対して、回転するように取り付けられており、この第2の軸B-B’は、図示された例では、バレル14の上にある。
【0058】
この目的では、フランジ56は、ここでは、これもカップリング部材50をとおして係合された共通軸(図では見ることはできない)によって貫通されている。
【0059】
従って、トリガー52は、連結部材48に対して、第1の軸A-A’の周りを、そしてカップリング部材50に対して、第2の軸B-B’の周りを、回転するように取り付けられており、第1のA-A’軸および第2のB-B’軸は、互いに実質的に平行であり、第1の軸A-A’は、グリップ表面58と第2の軸B-B’の間に挿入されている。
【0060】
カップリング部材50は、
図1および2に示された、係合された構成を有しており、そこでは、カップリング部材50は、本体12に対して固定されている。従って、このカップリング部材50がこの構成にある場合には、それはトリガー52と本体12との間の回転リンクを形成し、それによってトリガー52は、本体12に対して、第2の軸B-B’の周りに、トリガー52が本体に近接しており、そして遮断部材40がその開放位置にある、作動された位置と、トリガー52が本体から離れており、そして遮断部材40がその遮断位置にある、準備位置との間で、回転可能となる。
【0061】
本発明によれば、カップリング部材50はまた、
図3に示された展開された構成を有しており、ここではカップリング部材50は、本体12に対して、縦の移動方向Tに、従って、第1の軸A-A’と第2の軸B-B’に実質的に直交して、並進して動くことができる。従って、このカップリング部材50がこの構成にある場合には、トリガー52は、本体12に対して、準備位置と静止位置との間で、第1の軸A-A’の周りを回転可能であり、ここではトリガー52は、本体に近接しており、そして遮断部材40はその遮断位置にある。
【0062】
この目的で、カップリング部材50は、本体12に強固に結合され、そして移動方向Tに沿って方向付けられた案内溝64中を、並進して動くように取り付けられたスライド62を含み、そしてスプレーガン10は、スライド62を案内溝64中に動かないようにできる不動化装置66を更に含んでいる。
【0063】
スライド62は、第2の軸B-B’に強固に連結されている。
【0064】
図2を参照すると、案内溝64は、ここではバレル14の上部表面によって画定され、そしてその長手方向端部を、固定された後方ストップ67および固定された前方ストップ68によって境界付けられており、その両方が本体12に属している。
【0065】
図示された例では、固定されたストップ67、68は、スライド62の高さと同じ高さを有している。それらは、特には、スライド62を案内溝64に保持する上部壁70によって、互いに連結されている。
【0066】
ここで、固定された前方のストップ68は、長手方向の貫通オリフィス72で穴を開けられている。図示された例では、この貫通オリフィス72は、実質的に一定の真っ直ぐな断面を有している。
【0067】
ここでは、固定された後方のストップ67はまた、長手方向の貫通オリフィス74で穴を開けられている。この貫通オリフィス74は、特には貫通オリフィス72と実質的に一直線に並んでいる。
【0068】
図示された例では、貫通オリフィス74は、案内溝64の側面上に、第1の真っ直ぐな部分を有する、第1の区分76、および案内溝64の外側の側面に、第2の真っ直ぐな部分を有する、第2の区分78を有している。第1の区分76は、第2の区分78よりも大きな、そして特には貫通オリフィス72の真っ直ぐな部分に実質的に等しい、真っ直ぐな部分を有している。従って、貫通オリフィス74は、案内溝64に向かって方向付けられたショルダ80を画定する。
【0069】
スライド62の案内溝64中の移動は、カップリング部材50が展開された構成にある場合には、トリガー52が第1の軸A-A’の周りに、停止位置に到達するまで回転することによって、スライド62が案内溝64に停止することなく、本体12により近づくことができるのに十分である。この目的のために、固定された前方のストップ68は、十分に前方遠くに配置されている。
【0070】
図示された例では、カップリング部材50はまた、スライド50に強固に連結され、そしてスライド50に対して移動方向Tに沿って、スライド50から距離のある頂部84まで、前方に突き出ているピン82を有している。
【0071】
ピン82は、貫通オリフィス72と実質的に共軸であり、そして貫通オリフィス72の直線部分よりも小さな直線部分を有している。従って、ピン82は、スライド62が案内溝64中をスライドする間に、オリフィス72を貫通するのに好適である。
【0072】
図示された例では、ピン82は、スライド62を貫通し、そしてまたスライド62に対して後方に向かって突き出ている。ピン62は、そしてショルダ80から固定された前方ストップ68の前面までの距離に実質的に等しい。
【0073】
頂部84からスライド50までの距離は、有利には調整可能である。
【0074】
この目的で、ピン82は、スライド50にネジ込まれたネジ切りされたロッドで形成されている。更には、ピン82は、固定された後方ストップ67に面しており、ネジ込み工具を受け入れることができる凹部(示されてはいない)を有しており、ピン82の軸に配置された貫通オリフィス74の第2の区分78は、そのネジ込み工具の通過に好適である。
【0075】
不動化装置66は、移動可能なストップ86を含み、移動可能なストップ86は、本体12に対して、遮断位置と非係合位置との間で移動可能であり、遮断位置は、
図1および2に示されており、そこでは移動可能なストップ86は案内溝64の軸に配置されていて、それによってカップリング部材50の支持表面88は、移動可能なストップ86に対して支持することができ、そして非係合位置は、
図3に示されており、そこでは移動可能なストップ86は、案内溝64から離れていて、それによってカップリング部材50の支持表面88は、移動可能なストップ86に対して支持することができない。
【0076】
移動可能なストップ86は、案内溝64の前に、案内溝64と排出オリフィス26との間に、配置されている。特には、不動化装置66は、移動可能なストップ86が遮断位置にある場合には、固定された前方のストップ68の前面に沿っている。
【0077】
支持表面88は、ここではピン82の頂部84によって画定される。
【0078】
従って、移動可能なストップ86が遮断位置にあるためには、カップリング部材50が、案内溝64中で、ピン82が前方のストップ68を過ぎて突き出さないように十分に引き込められていることが必要である。更には、移動可能なストップ86がこの位置にある場合には、スライド50は、移動可能なストップ86と固定された後方のストップ67との間に挿入されており、カップリング部材50は、そして移動可能なストップ86と固定された後方のストップ67とに対して実質的に同時に支持する、その結果として、カップリング部材50は、そのために移動方向Tに沿って、前方には移動することができず、この動きは移動可能なストップ86によって妨げられ、あるいは後方に向かっては動くことができず、この動きは固定された後方のストップ67によって妨げられ、カップリング部材50は、従って係合された構成にあることが見出される。
【0079】
反対に、移動可能なストップ86が、その非係合位置にある場合には、カップリング部材50は、移動方向Tに沿って、前方に向かって、トリガー52が本体12に対して隣接するまで、そして後方に向かって、カップリング部材50が固定された後方のストップ67に対して隣接するまで、自由に動き、カップリング部材50は、それでその展開された構成にある。
【0080】
図示された例では、移動可能なストップ86は、その遮断位置と展開位置の間を、長手方向の第3の軸C-C’(
図2)、従って移動の方向Tに平行、の周りを回転するように取り付けられる。
【0081】
スプレーガン10を用いるための例示の方法が、図面を参照して説明される。
【0082】
スプレーガン10、カップリング部材50はその係合された構成にあり、そしてトリガー52はその準備位置にあり、遮断部材40は、それでその遮断位置にある。
【0083】
操作者は、トリガー52を、それが本体12に近接するように作動させる。この作動は、トリガー52を第2の軸B-B’の周りに回転させて、そしてその結果、第1の軸A-A’とカップリング部材48が後方に向かって動かされて、そして遮断部材40がその開放位置へと動かされる。
【0084】
トリガー52は、従って、それが本体12に近接するまで動かされる。遮断部材40は、それで台座36から第1の距離にあり、そしてスプレーガン10を出る第1の流体の流量は、第1の最大値に到達する。
【0085】
トリガー52は、次に開放され、そして戻り部材42の影響の下で、それはその準備位置へと戻り、そして遮断部材40はその遮断位置に戻る。
【0086】
工場の職長は、次いで介入して、そして特殊な工具で、彼はそれを貫通オリフィス74
を通して挿入し、彼はピン82をその軸の周りに回転させる。そうすることで、彼は、スライド62の長手方向Xに沿った、例えば前方に向かって、動きをさせる。
【0087】
操作者は、次いでトリガー52を、それが本体12に対して隣接するまで、再度作動させる。遮断部材40は、次いで台座36から第2の距離にあり、そしてスプレーガン10を出る流体の流量は、第2の最大値に到達する。第2の距離は、ここでは第1の距離よりも小さく、そして第2の最大値は、従って第1の最大値よりも小さい。
【0088】
従って、ピン82の頂部84からスライド62への距離を変更することによって、スプレーガン10から排出される流体の最大流量の値を調整することが可能である。
【0089】
トリガー52は、次いで開放されて、そして戻り部材42の影響の下で、それはその準備位置へと戻り、そして遮断部材40がその遮断位置に戻る。
【0090】
操作者は、次いで移動可能なストップ86を第3の軸C-C’の周りを回転させて、それを、その非係合位置に配置し、カップリング部材50は、次いでそれ自体がその展開位置にある。
【0091】
操作者は、次いでトリガー52を、それが本体12に近接するように再び作動させる。この際のこの作動は、トリガー52が第1の軸A-A’の周りを回転することを引き起こす、何故ならば後者は、戻り部材42の動作のために不動化されており、そしてその結果、前方への、第2の軸B-B’の移動、およびカップリング部材50の移動がもたらされる。ピン82は、次いで固定された前方ストップ66を貫通して、そしてその固定された前方ストップ66から前方に向かって突き出ており、トリガー52が準備位置へと戻っていない限り、移動可能なストップ86が遮蔽位置へと戻るのを妨げる。遮断部材40は、逆に、その遮断位置に留まる。
【0092】
従って、カップリング部材50がその展開位置にある場合には、スプレーガン10は、危険を伴わずに、操作することが可能である。
【0093】
従って、そのようなスプレーガンは、特に、不注意で作動されるという危険性を低減することを可能にさせる。
【0094】
更には、限定された数の人員によって流体の最大排出流量を調整することを可能にする。