IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ マイクロ モーション インコーポレイテッドの特許一覧

特許7555413コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計
<>
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図1
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図2
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図3
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図4
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図5
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図6
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図7
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図8
  • 特許-コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】コリオリセンサ内部の負荷を低減するための設計
(51)【国際特許分類】
   G01F 1/84 20060101AFI20240913BHJP
【FI】
G01F1/84
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2022535457
(86)(22)【出願日】2019-12-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-02-13
(86)【国際出願番号】 US2019066204
(87)【国際公開番号】W WO2021118594
(87)【国際公開日】2021-06-17
【審査請求日】2022-08-08
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】500205770
【氏名又は名称】マイクロ モーション インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000556
【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラオ, プラヴィーン
(72)【発明者】
【氏名】シュロッサー, マーティン アンドリュー
【審査官】羽飼 知佳
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-525437(JP,A)
【文献】特表2003-503722(JP,A)
【文献】特表2003-533677(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 1/84
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第1の側部(231)と、
流管(220)を受け入れるための中空内部を有する中央部分(233)と、
少なくとも一つの可撓性カプラ(250)を有する第1側可撓性部分(234)であって、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合する、第1側可撓性部分(234)と、
を備え、
前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)が、いずれも前記第1側可撓性部分(234)よりも剛性が大きく、
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つがアーチ形状である、バランスバー(230)。
【請求項2】
二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)であって、前記第1の側部(231)の外側に結合されている二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)と、
二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)であって、前記中央部分(233)の外側に結合されている二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)と
をさらに備える、請求項1に記載のバランスバー(230)。
【請求項3】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つまたは複数が、
前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)のうちの少なくとも一つを前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)のうちの少なくとも一つに結合している、及び
前記中央部分(233)の少なくとも一部と前記第1の側部(231)の少なくとも一部とを結合している
のうちの一つまたは複数である、請求項2に記載のバランスバー(230)。
【請求項4】
前記第1の側部(231)と前記中心部分(233)とが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ結合される、及び
前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の任意のものと前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)の任意のものとが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ結合される、
のうちの一つまたは複数である、請求項2又は3に記載のバランスバー(230)。
【請求項5】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つが歪んでいる、請求項1からのいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項6】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの少なくとも一つが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の重量、断面、及び厚さのうちの一つまたは複数において、前記第1の側部(231)に対して前記中央部分(233)に向かって歪んでいる、請求項に記載のバランスバー(230)。
【請求項7】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つが対称である、請求項1からのいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項8】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)が頂部(251)を有する、請求項1からのいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項9】
少なくとも一つの支持体(260)をさらに備え、前記少なくとも一つの支持体(260)のうちの一つが、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の一つを、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の他の一つに、少なくとも部分的に連結している、請求項1からのいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項10】
流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第2の側部(232)と、
別の少なくとも一つの可撓性カプラ(250)を備える第2側可撓性部分(235)であって、前記第2の側部(232)を前記中央部分(233)に結合する第2側可撓性部分(235)と、
二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)であって、前記第2の側部(232)の外部に結合されている、第2サイドリブ(236c、236d)と、
をさらに備え、
前記第2の側部(232)が、前記第1側可撓性部分(234)よりも剛性が大きく、
前記別の少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つまたは複数が、
前記二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)のうちの少なくとも一つを前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)のうちの少なくとも一つに結合している、及び
前記中央部分(233)の少なくとも一部と前記第2の側部(232)の少なくとも一部とを結合している
のうちの一つまたは複数であり、
前記第2の側部(232)と前記中心部分(233)とが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ結合される、及び、
前記二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)の任意のものと前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)の任意のものとが、前記別の少なくとも一つの前記可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ連結される、
のうちの一つ又は複数である、
請求項1からのいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項11】
前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の少なくとも二つ、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)の少なくとも二つ、及び前記二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)の少なくとも二つが、全て実質的に同一平面上にある、請求項1から10のいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項12】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの二つ以上及び前記別の少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの二つ以上が、全て実質的に同一平面上にある、請求項1から11のいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項13】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)は、四つの可撓性カプラ(250)を備え、
前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの第1の二つは、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合し、前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの前記第1の二つは、中央フロー軸(299)において前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)の実質的に半径方向に対称な位置に結合され、
前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの第2の二つは、前記第1サイドリブ(236a、236b)を前記中央サイドリブ(236e、236f)に結合し、前記第2の二つの可撓性カプラ(250)は、前記中央フロー軸(299)において前記第1サイドリブ(236a、236b)及び前記中央サイドリブ(236e、236f)の実質的に半径方向に対称な位置に結合される、請求項1から12のいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項14】
前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの前記第1の二つは、第1の平面において互いに実質的に同一平面上にあり、 前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの前記第2の二つは、第2の平面において互いに実質的に同一平面上にあり、 前記第1の平面と前記第2の平面とは互いに垂直である、請求項13に記載のバランスバー(230)。
【請求項15】
前記バランスバー(230)は少なくとも一つの対称面を有し、前記対称面が、
フロー軸(1)における前記バランスバー(230)の中心位置での交差軸(2)及び縦軸(3)によって定義される平面、
前記縦軸(3)における前記バランスバー(230)の中心位置での前記フロー軸(1)及び前記交差軸(2)によって定義される平面、及び
前記交差軸(2)における前記バランスバー(230)の中心位置での前記フロー軸(1)と前記縦軸(3)とによって定義される平面
のうちの一つまたは複数である、前記請求項1から14のいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項16】
前記バランスバー(230)が、
中央フロー軸(299)、
前記中央部分(233)、及び
前記第1の側部(231)
のうちの一つ又は複数に対して、半径方向対称及び軸対称のうちの一つ又は複数である、請求項1から12のいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項17】
前記二つ以上の第1サイドリブ(236a)のうちの一つと、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e)のうちの一つが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの一つによって結合され、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a)のうちの前記一つと、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e)のうちの前記一つとの間に、ギャップ(298)が存在する、請求項1から16のいずれかに記載のバランスバー(230)。
【請求項18】
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの一つ又は複数が、前記少なくとも一つの支持体(260)のうちの一つ又は複数に結合される、請求項に記載のバランスバー(230)。
【請求項19】
バランスバー(230)の製造方法であって、バランスバー(230)を形成することを含み、前記バランスバー(230)が、
流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第1の側部(231)と、
流管(220)を受け入れるための中空内部を有する中央部分(233)と、
少なくとも一つの可撓性カプラ(250)を備える第1側可撓性部分(234)であって、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合する、第1側可撓性部分(234)と、
を備え、
前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)が、いずれも前記第1側可撓性部分(234)よりも剛性が大きく、
前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つがアーチ形状である、製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下に記載される実施形態は、流量センサの構造要素に関し、より詳細には、流量センサの構造要素の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
コリオリ流量計は、多くのシステムに、優れた流量測定値を提供する。コリオリ流量センサの典型的な問題は、異なる条件において異なる反応をする、異なる特性を有する内部要素を備えることである。例えば、コリオリ流量センサの要素の温度が変化すると、各要素は、それ自体が有する比率で膨張または収縮し、要素間の接合部に著しいストレスを生じさせ得る。
【0003】
コリオリセンサでは、センサの内部温度とは異なる温度を有する流体が、センサ流管に導入されると、流体からの伝導及び/又は対流による熱伝達によって、流管の温度が変化する。センサの他の要素、例えば、バランスバーまたはケースは、流動流体と直接接触しておらず、したがって、これらは、変化した温度によって受ける影響は少ない。例えば、流管が加熱により膨張する材料で構成されている実施形態では、流動流体がセンサ内の構成要素よりも高温である場合、流管は、流動センサ内の他の構成要素よりも大きく膨張し、流動流体がセンサ内の構成要素よりも低温である場合、流管は、センサ内の他の構成要素よりも大きく収縮する。ポリマーで構成された流管を有するセンサ構成では、ポリマー流管は、温度の上昇に伴って収縮し、温度の低下に伴って膨張し得る。これらのシステムでは、ポリマー流管は、他の構成要素が収縮するにつれて膨張し、他の構成要素が膨張するにつれて収縮し得る。材料の膨張及び/又は収縮の差異は、流管及び流管を他の構成要素に結合する流管結合部に、大な応力を生じさせる。
【0004】
いくつかのコリオリ流量センサでは、流管は、おそらくブレースバーを介して、バランスバーへの結合によって適所に保持される。流動流体温度がバランスバーの温度と異なる状況では、流管は、流管に結合されたバランスバーよりも大きく自然に膨張または収縮する。これは、流管自体、流管への結合部、及び流管とバランスバーとが結合される他の流量センサ要素に応力を生じさせる。これらの応力は、一般的なセンサ要素材料、例えば合金C22(ニッケル、クロム、モリブデン、及びタングステンの合金)及びステンレス鋼で構成されるセンサ要素に対して、特に高くなり得る。振動センサにおいて、応力がセンサのへこみ、曲げ、及び/又は故障を引き起こし得るほど、応力は重大であり得る。
【0005】
従って、温度変動によって生じる応力を低減するセンサ部品設計が必要となる。
【発明の概要】
【0006】
バランスバー(230)の一実施形態が開示される。前記バランスバー(230)は、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第1の側部(231)と、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する中央部分(233)と、少なくとも1つの可撓性カプラ(250)を含む第1の側部可撓性部分(234)とを備え、前記第1の側部可撓性部分(234)は、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合し、前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)は、いずれも前記第1の側部可撓性部分(234)よりも剛性が大きい。
【0007】
バランスバー(230)を製造する方法の一実施形態が開示される。この方法は、前記バランスバー(230)を形成することを含み、前記バランスバー(230)は、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第1の側部(231)と、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する中央部分(233)と、少なくとも1つの可撓性カプラ(250)を有する第1の側可撓性部分(234)とを備え、前記第1の側部可撓性部分(234)は、前記第1の側部可撓性部分(231)と前記中央部分(233)とを結合し、前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)は、いずれも前記第1の側部可撓性部分(234)より剛性が大きい。
【0008】
[態様]
一態様によれば、バランスバー(230)が開示される。前記バランスバー(230)は、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第1の側部(231)と、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する中央部分(233)と、少なくとも1つの可撓性カプラ(250)を含む第1の側部可撓性部分(234)とを備え、前記第1の側部可撓性部分(234)は、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合し、前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)は、いずれも前記第1の側部可撓性部分(234)よりも剛性が大きい。
【0009】
好ましくは、前記バランスバー(230)は、二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)をさらに備え、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)は、前記第1サイド部分(231)の外側に結合され、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)は、前記中央部分(233)の外側に結合される。
【0010】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つまたは複数は、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)のうちの少なくとも一つを前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)のうちの少なくとも一つに結合している、及び前記中央部分(233)の少なくとも一部と前記第1の側部(231)の少なくとも一部とを結合している、のうちの一つまたは複数である。
【0011】
好ましくは、前記第1の側部(231)及び前記中心部分(233)が少なくとも一つの前記可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ結合される、及び前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の任意のもの及び前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)の任意のものが少なくとも一つの前記可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ結合される、のうちの一つまたは複数である。
【0012】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つはアーチ形状である。
【0013】
好ましくは、少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つは歪んでいる。
【0014】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの少なくとも一つが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の重量、断面、及び厚さのうちの一つまたは複数において、前記第1の側部(231)に対して前記中央部分(233)に向かって歪んでいる
【0015】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の少なくとも一つが対称である。
【0016】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)が頂部(251)を有する。
【0017】
好ましくは、バランスバー(230)は少なくとも一つの支持体(260)をさらに備え、前記少なくとも一つの支持体(260)のうちの一つが、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の一つを、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の他の一つに、少なくとも部分的に連結している。
【0018】
好ましくは、バランスバー(230)は、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第2の側部(232)と、別の少なくとも一つの可撓性カプラ(250)を備える第2側可撓性部分(235)であって、前記第2の側部(232)を前記中央部分(233)に結合する第2側可撓性部分(235)と、二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)であって、前記第2の側部(232)の外部に結合されている、第2サイドリブ(236c、236d)と、をさらに備え、前記第2の側部(232)が、前記第1側可撓性部分(234)よりも剛性が大きく、前記別の少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つまたは複数が、前記二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)のうちの少なくとも一つを前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)のうちの少なくとも一つに結合している、及び前記中央部分(233)の少なくとも一部と前記第2の側部(232)の少なくとも一部とを結合している、のうちの一つまたは複数であり、前記第2の側部(232)と前記中心部分(233)とが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ結合される、及び、前記二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)の任意のものと前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)の任意のものとが、前記別の少なくとも一つの前記可撓性カプラ(250)の一つ又は複数によってのみ連結される、のうちの一つ又は複数である。
【0019】
好ましくは、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a、236b)の少なくとも二つ、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e、236f)の少なくとも二つ、及び前記二つ以上の第2サイドリブ(236c、236d)の少なくとも二つは、全て実質的に同一平面上にある。
【0020】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの二つ以上及び前記別の少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの二つ以上は、全て実質的に同一平面上にある。
【0021】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)は、四つの可撓性カプラ(250)を備え、前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの第1の二つは、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合し、前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの第1の二つは、中央フロー軸(299)において前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)の実質的に半径方向に対称な位置に結合され、前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの第2の二つは、前記第1サイドリブ(236a、236b)を前記中央サイドリブ(236e、236f)に結合し、前記第2の二つの可撓性カプラ(250)は、中央フロー軸(299)において前記第1サイドリブ(236a、236b)及び前記中央サイドリブ(236e、236f)の実質的に半径方向に対称な位置に結合される。
【0022】
好ましくは、前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの前記第1の二つは第1の平面において互いに実質的に同一平面上にあり、 前記四つの可撓性カプラ(250)のうちの前記第2の二つは第2の平面において互いに実質的に同一平面上にあり、前記第1の平面と前記第2の平面とは互いに垂直である。
【0023】
好ましくは、前記バランスバー(230)は少なくとも一つの対称面を有し、前記対称面が、フロー軸(1)における前記バランスバー(230)の中心位置での交差軸(2)及び縦軸(3)によって定義される平面、前記縦軸(3)における前記バランスバー(230)の中心位置での前記フロー軸(1)及び前記交差軸(2)によって定義される平面、及び前記交差軸(2)における前記バランスバー(230)の中心位置での前記フロー軸(1)と前記縦軸(3)とによって定義される平面、のうちの一つまたは複数である。
【0024】
好ましくは、前記バランスバー(230)は、中央フロー軸(299)、前記中央部分(233)、及び前記第1の側部(231)のうちの一つ又は複数に対して、半径方向対称及び軸対称のうちの一つ又は複数である。
【0025】
好ましくは、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a)のうちの一つと、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e)のうちの一つが、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの一つによって結合され、前記二つ以上の第1サイドリブ(236a)のうちの前記一つと、前記二つ以上の中央サイドリブ(236e)のうちの前記一つとの間に、ギャップ(298)が存在する。
【0026】
好ましくは、前記少なくとも一つの可撓性カプラ(250)のうちの一つまたは複数は、前記少なくとも一つの支持体(260)のうちの一つまたは複数に結合される。
【0027】
一態様によれば、バランスバー(230)の製造方法が開示される。この方法は、バランスバー(230)を形成することを含み、前記バランスバー(230)は、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する第1の側部(231)、流管(220)を受け入れるための中空内部を有する中央部分(233)、少なくとも一つの可撓性カプラ(250)を備える第1側可撓性部分(234)であって、前記第1の側部(231)を前記中央部分(233)に結合する、第1側可撓性部分(234)と、を備え、前記第1の側部(231)及び前記中央部分(233)は、いずれも前記第1側可撓性部分(234)よりも剛性が大きい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
すべての図面において、同じ参照番号は同じ要素を表す。図面は必ずしも縮尺通りではないことを理解されたい。
図1図1は、従来技術の流量センサの従来技術の内部アセンブリ100を示す。
図2図2は、流量センサ内部アセンブリ200の斜視図を示す。
図3図3は、一実施形態に係る、可撓性結合部を有する内部アセンブリ200の一部分300の平面図を示す。
図4図4は、可撓性カプラ250の斜視図を示す。
図5図5は、一実施形態に係るバランスバー230の平面図を示す。
図6図6は、一実施形態に係るバランスバー230の側面図を示す。
図7図7は、一実施形態に係るバランスバー230の断面図を示す。
図8図8は、一実施形態に係るバランスバー230の正面図を示す。
図9図9は、一実施形態に係る、バランスバー230を作製する方法900のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1-9及び以下の説明は、可撓性センサ要素の実施形態の最良の形態をどのように作製し、使用するかを当業者に教示するための特定の例を示す。本発明の原理を教示する目的で、一部の従来の態様が単純化又は省略されている。当業者は、本明細書の範囲内に入るこれらの実施例の変形を理解するであろう。当業者であれば、以下に説明する特徴を様々な方法で組み合わせて、可撓性センサ素子の複数の変形形態を形成することができることを理解するであろう。その結果、以下に説明する実施形態は、以下に説明する具体例に限定されるものではなく、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定される。
【0030】
従来のコリオリセンサは、温度差によって引き起こされる応力に対応できない、連続した長手方向リブを有する部品で形成された、剛性バランスバーを備える。例えば、図1は、従来技術の流量センサの従来技術の内部アセンブリ100を示す。先行技術の内部アセンブリ100は、流管103と、接続リンク104a及び104bと、ブレースバー105(及び図では示されていない他の側面用の対応するブレースバー105)と、バランスバー106とを備える。
【0031】
流量センサは、その内部を流れる流体の特性を検出するセンサである。流管103は、流体が流れる導管である。コリオリセンサでは、流体が流れる間に流管103が振動され、その結果生じる振動応答が、流体の流れ及び/又は流動流体の特性、例えば、質量流量及び/又は密度を測定するために使用される。これらの測定方法は、当技術分野において十分に確立されており、簡潔にするために省略される。接続リンク104a及び104bは、先行技術の内部アセンブリ100を、ケース(図では示されない)に連結するためのコネクタである。ブレースバー105は、流管103に強固に結合することによって流管103の振動長を制限する要素である。ブレースバー105は、流管103及び接続リンク104aに連結することができる(この斜視図では見えない対応するブレースバー105が、同様に流管103に別の接続リンク104bを連結しうる)。図示の基準軸は、フロー軸1と、交差軸2と、縦軸3とを含む。フロー軸1は、第1側4及び第2側5を有しうる。交差軸2は、左側6及び右側7を有しうる。縦軸3は、上側8及び下側9を有しうる。
【0032】
従来技術のバランスバー106は、流管103のバランスを高めて、流管103のよりバランスのとれた振動運動を提供する要素である。従来技術のバランスバー106は、第1の側部107と、第2の側部108と、中央部分109と、サイドリブ110a及び110bと、スペース111a及び111bと、センサマウント112a及び112bと、ドライバマウント115とを有する。中央部分109は、フロー軸1での中央位置で流管103を周方向に囲む部分である。中央部分109は、実質的に縦軸3における流管103の振動を駆動するドライバを取り付けるためのドライバマウント115を有うる。第1の側部107及び第2の側部108は、フロー軸1における中央部分109から遠位の位置にある、流管103を周方向に囲む従来技術のバランスバー106の要素である。第1の側部107及び第2の側部108は、それぞれセンサマウント112a及び112bを有しうる。センサマウント112a及び112bは、例えば、ピックオフアセンブリのような、ドライバによって駆動される振動に対する振動応答を感知するセンサを取り付けるために使用される、結合要素である。センサの読取値は、質量流量、密度、粘度、体積流量などの流量特性を、当技術分野で確立された方法において決定するために使用され得る。サイドリブ110a及び110bは、流管103の振動のバランスをより良くするために、より大きなバランス断面積を追加する突起である。更なるサイドリブ110a及び110bは、バランスバー106により大きな及び/又は異なる剛性を提供することができ、これにより、駆動平面に直交する平面において固有の剛性を定義する。これは、周波数のモード形状を分離することができ、それにより、このようにしなければ明確に好ましい駆動平面を有さないであろう管状部分のための、定義された駆動平面を提供する。サイドリブ110a及び110bは、交差軸2における流管103の側部に位置している。サイドリブ110a及び110bは、典型的には、実質的にフロー軸1及び交差軸2によって定義される平面内に存在する。この構成は、縦軸3以外の軸における振動運動を制限または実質的に排除するためのバランスを提供する。スペース111a及び111bは、流管103が要素で周方向に囲まれていない、両側部107、108と中央部分109との間の部分であり、スペース111a及び111bでは、流管103の対向する側に、サイドリブ110a、110bのみが位置する。
【0033】
従来技術のバランスバー106は、両側部107及び108と中央部分109との間にスペース111a及び111bを設けることによって、ある程度の柔軟性を提供する。これにより、剛性が小さくされ、スペース111a及び111bが設けられない場合よりも、流量測定において低周波数での駆動励起を使用することが可能になる。サイドリブ110a及び110bは、フロー軸1に沿った流管103の周囲で、そのまま連続している。これは、縦軸3以外の軸における動きを制限するための、より大きなバランスを提供する。従来技術の内部アセンブリ100には優れた点があるが、連続するサイドリブ110a及び110bは、従来技術の内部アセンブリ100の剛性をより大きくする。この剛性は、従来技術の内部アセンブリ100内の要素と、流管103及び従来技術の内部アセンブリ100内の他の要素に流管103を結合する結合部の両方との間に温度差がある場合に、流管103及び流管103への結合部に、より大きな応力を生じさせる。従来技術の構造は、流管103が特に軸方向に拡張及び/又は収縮することを可能にするための、フロー軸1における可撓性を提供しない。
【0034】
図2は、流量センサの内部アセンブリ200の斜視図を示す。内部アセンブリ200は、流管220と、接続リンク221a及び221bと、ブレースバー223(及び図では示されていない他の側面用の対応するブレースバー105)と、バランスバー230とを備えている。振動センサの異なる構成、例えば、湾曲管流量センサ、フォークメータなどが考慮されることを理解されたい。
【0035】
この内部アセンブリ200は、流量センサの要素である内部アセンブリである。流管220は、流体が流れる導管である。アセンブリ200は、中央に位置するものとして図示されている、中央フロー軸299を有する。コリオリセンサでは、流体が流れる間に流管220が振動され、その結果生じる振動応答が、流体の流れ及び/又は流動流体の特性、例えば、質量流量及び/又は密度を測定するために使用される。これらの測定方法は、当技術分野において十分に確立されており、簡潔にするために省略される。接続リンク221a及び221bは、内部アセンブリ200をケース(図示されていない)に連結するためのコネクタである。ブレースバー223は、流管220に強固に結合することによって流管220の振動長を制限する要素である。ブレースバー223は、流管220と、接続リンク221a及び221bとに結合することができる(この斜視図では見えない対応するブレースバー223も同様である)。図示の基準軸は、フロー軸1と、交差軸2と、縦軸3とを含む。本明細書においては、様々な実施形態では、遠位方向及び近位方向は、フロー軸1における内部アセンブリ200の中心位置、フロー軸1における流管220の中心位置、及び/又はフロー軸1における中央平面のうちの、一つまたは複数に対するものでありうる。
【0036】
バランスバー230は、流管220のバランスを高めて、流管220のよりバランスのとれた振動運動を提供する要素である。バランスバー230は、第1の側部231と、第2の側部232と、中央部分233と、第1側可撓性部分234と、第2側可撓性部分235と、サイドリブ236と、スペース237a及び237bと、センサマウント238a及び238bと、可撓性カプラ250と、支持体260とを有する。中央部分233は、フロー軸1におけるバランスバー230の中央位置で流管220を周方向に囲む部分である。中央部分233は、実質的に縦軸3内の流管220の振動を駆動するドライバを取り付けるためのドライバマウント(図示せず)を有しうる。第1の側部231及び第2の側部232は、フロー軸1における中央部分233から遠位の位置にある、流管220を周方向に囲むバランスバー230の要素である。ここでは、第1の側部231及び第2の側部232は、併せて「遠位部」と称されることがある。第1の側部231及び第2の側部232は、それぞれセンサマウント238a及び238bを有しうる。センサマウント238a及び238bは、センサ、例えば、ピックオフアセンブリを取り付けるために使用される結合要素である。サイドリブ236は、流管220の振動のバランスをより良くするために、より大きな断面積を追加する突起である。サイドリブ236は、交差軸2における流管220の側部に位置している。サイドリブ236は、実質的に、フロー軸1及び交差軸2によって規定される平面内に存在しうる。この構成は、縦軸3以外の軸における振動運動を制限または実質的に排除するためのバランスを提供する。スペース237a及び237bは、流管220が要素によって周方向に取り囲まれていない、側部231及び232のそれぞれと中央部分233との間の空の部分であり、スペース237a及び237bにおいて、流管220の周囲または対向する側に、可撓性部分234及び235の可撓性要素のみが存在する。
【0037】
可撓性部分234及び235は、バランスバー230の可撓性部分であり、温度の変化に伴って流管220が膨張及び収縮することを可能にする。第1の側部231、第2の側部232、中央部分233、及びサイドリブ236は、実質的に剛性なものでありうる。可撓性部分234及び235は、バランスバー230に可撓性を提供して、流管220が、実質的に剛性である要素が可能にするよりも、フロー軸1においてより軸方向に膨張することを可能にする。
【0038】
説明のため、サイドリブ236はさらに、第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、並びに第2サイドリブ236c及び236dに分けられうる。第1サイドリブ236a及び236bは、第1の側部231の振動バランスをとるために、第1の側部231に結合されている。中央サイドリブ236e及び236fは、中央部分233の振動バランスをとるために、中央部分233に結合されている。第2サイドリブ236c及び236dは、第2の側部232の振動バランスをとるために、第2の側部232に結合されている。第1サイドリブ236a及び236bと第2サイドリブ236c及び236dとは、併せて「遠位サイドリブ」236と称される。第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、並びに第2サイドリブ236c及び236dは、図に示されているように、おそらく異なる形状になりうることを理解されたい。第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、並びに第2サイドリブ236c及び236dのうちの一つまたは複数は、中央フロー軸299を中心として半径方向及び/又は軸対称となるように結合されうる。また、第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、並びに第2サイドリブ236c及び236dは、縦軸3及び交差軸2によって定義される平面であって、フロー軸1における内部アセンブリ200の中心点に位置する平面(以下、フロー軸1における中央平面)に対して対称でありうる。一実施形態によると、内部アセンブリ200と組み立てられたとき、サイドリブ236は、フロー軸1及び交差軸2によって定義される平面のフロー軸1に沿って、互いの間に、一つまたは複数のギャップ298を有しうる。一実施形態によると、内部アセンブリ200と組み立てられたとき、サイドリブ236は、フロー軸1及び縦軸2によって定義される平面内のフロー軸1に沿って、互いの間に、一つ以上のギャップ298を有することができる。一実施形態によると、これらのギャップ298は、一つ以上のスペース237a及び237bと同じ位置で、及び/又はフロー軸1に沿った同じ長さのものでありうる。それぞれの側のサイドリブ236は、内部アセンブリ200のそれぞれの側のサイドリブ236を結合する支持体260を有することができる。支持体260は、追加的に又は代替的に、質量を追加するものであってもよい。例えば一実施形態では、支持体260は、支持することは全くせず、関連する幾何学的位置において、より多くの質量に寄与するだけであってもよい。種々の実施形態において、それぞれの支持体260は、流管220を周方向に取り囲む一つの部品であってもよく、または、二つのセグメントであって、それぞれのセグメントは二つのサイドリブ236を結合するのであり、一つは上側8に、もう一つは下側9に存在しうる。一実施形態では、支持体が二つの要素から構成される場合、二つの要素は、直接結合されていないが、サイドリブ236の上側8及び下側9の部分に結合されて、支持体260が結合していてもよい。
【0039】
例えば、第1側4では、第1サイドリブ236a及び236bが、第1側支持体260aを介して相互に連結されうる。第1側支持体260aは、第1の側部231に結合されてもよく、また、一体化されてもよい。追加で又は代替的に、第2側5では、第2サイドリブ236c及び236dが、第2側支持体260bを介して相互に連結されうる。第2側支持体260bはまた、第2の側部232に結合されてもよく、また、一体化されてもよい。一実施形態では、支持体260は、支持体260が結合するサイドリブ236が存在する平面に対して対称であってもよい。さらに、第1の側部231又は第2の側部232を中央部分233に結合する可撓性カプラ250については、可撓性カプラ250は、それぞれ、対応する第1側支持体260aまたは第2側支持体260bにさらに直接的または間接的に結合され得る。別の実施形態では、第1の側部231又は第2の側部232を中央部分233に効果的に結合する可撓性カプラ250は、第1の側部231又は第2の側部232にそれぞれ中間的に結合することなく、支持体260に直接結合することができる。第1サイドリブ236a及び236b、第2サイドリブ236c及び236d、並びに中央サイドリブ236e及び236fの図示された配置からすると、サイドリブ236の間にギャップ298が存在でき、例えば、第1サイドリブ236a及び236bのそれぞれと、対応する中央サイドリブ236e及び236fのそれぞれとの間にギャップ298が存在でき、又は、第2サイドリブ236c及び236dのそれぞれと、対応する中央サイドリブ236e及び236fのそれぞれとの間にギャップ298が存在できる。例えば、図5に示されるように、第1サイドリブ236aと中央サイドリブ236e、第1サイドリブ236bと中央サイドリブ236f、中央サイドリブ236eと第2サイドリブ236c、及び中央サイドリブ236fと第2サイドリブ236dのそれぞれの間に、ギャップ298が存在する。図のいずれかに示される実施形態のいずれも、ギャップ298を有しうるが、ギャップ298は、ギャップ298が示される図3及び図5の平面図において認識するのが最も容易である。
【0040】
第1側可撓性部分234は、バランスバー230の可撓性部分であって、第1側4の剛性部分を、中央部分233又は中央部分233に結合された要素に結合する。例えば、これらの第1側4の結合部は、少なくとも一つの第1サイドリブ236a及び/又は236bと、少なくとも一つの中央サイドリブ236e及び/又は236fとの間の可撓性結合部を含みうる。第1側4の結合部は、追加的に又は代替的に、第1の側部231と中央部分233との間の可撓性結合部を含んでもよい。可撓性結合部は、管の拡張及び/又は収縮を可能にするように屈曲することができる結合要素である、可撓性カプラ250を含みうる。流量センサは、使用中に適切なバランス及び位置合わせを保持すべきであるため、可撓性カプラ250は、それらがフロー軸1において流管220の周りに半径方向及び/又は軸方向に対称な結合部を提供するように配置されうる。また、結合部は、内部アセンブリ200がフロー軸1における中央平面に関して対称となるように配置されてもよい。任意の数の結合部及び任意の数の可撓性カプラ250を使用することができる。例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または11個の可撓性カプラ250及び/又は可撓性結合部が、内部アセンブリ200の第1側4で使用されうる。
【0041】
第2側可撓性部分235は、バランスバー230の可撓性部分であって、第2側5の剛性部分を、中央部分233又は中央部分233に結合された要素に結合する。例えば、これらの第2側5の結合部は、少なくとも一つの第2サイドリブ236c及び/又は236dと、少なくとも一つの中央サイドリブ236e及び/又は236fとの間の可撓性結合部を含みうる。第2側5の結合部は、追加的に又は代替的に、第2の側部232と中央部分233との間の可撓性結合部を含んでいてもよい。
【0042】
可撓性結合部は、管の拡張及び/又は収縮を可能にするように屈曲することができる結合要素である、可撓性カプラ250を含みうる。流量センサは、使用中に適切なバランス及び位置合わせを保持すべきであるため、可撓性カプラ250は、それらがフロー軸1において流管220の周りに半径方向及び/又は軸方向に対称な結合部を提供するように配置されうる。また、結合部は、内部アセンブリ200がフロー軸1における中央平面に関して対称となるように配置されてもよい。
【0043】
任意の数の結合部及び任意の数の可撓性カプラ250を使用することができる。例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20の数、及び/又は同様の可撓性カプラ250又は可撓性結合部が、内部アセンブリ200の剛性部分を結合するのに使用されうる。可撓性部分234及び235は、全体的に可撓性であるが、それらは、剛性であるサブ要素、例えば、剛性リンクまたは剛性要素への剛性結合部を備えていてもよい。可撓性結合部の一実施形態が、図3に示されている。バランスバー230の要素または構成要素のいずれも、C22、タンタル、チタン、ジルコニウム、及び/又はステンレス鋼などの任意の適切なメータ材料から構成され得ることを理解されたい。
【0044】
バランスバー230の対称性は、任意の数の平面、軸、及び/又は半径について維持され得る。例えば、バランスバー230は、中央フロー軸299(図2に示されるように、おそらく、その長さに沿った流管220の中心軸が位置する場所を示す、フロー軸1における長手方向の中心線)についての半径方向及び/又は軸方向の対称、中央部分233についての半径方向及び/又は軸方向の対称、第1の側部231についての半径方向及び/又は軸方向の対称、並びに第2の側部232についての半径方向及び/又は軸方向の対称、のうちの一つ又は複数であるという点で、対称であり得る。バランスバー230は、対称面を有することができ、例えば、バランスバー230は、フロー軸1における中央平面(既に定義済み)によって定義される平面、縦軸3におけるバランスバー230の中心位置でのフロー軸1及び交差軸2によって定義される平面、並びに/又は、交差軸2におけるバランスバー230の中心位置でのフロー軸1及び縦軸3によって定義される平面、のうちの一つ又は複数を中心とした対称とすることができる。また、これらの対称性は、特定の要素を実質的に同一平面上にすることができる。すなわち、いくつかのサイドリブ236及び/又はいくつかの可撓性カプラ250は、実質的に同じ平面内に位置し得る。例えば、少なくとも二つの第1サイドリブ236a及び236b、二つ以上の中央サイドリブ236e及び236fのうちの少なくとも二つ、並びに二つ以上の第2サイドリブ236c及び236dのうちの少なくとも二つは、全て実質的に同一平面上にあってもよい。別の実施形態では、第1側4の二つ以上の可撓性カプラ250及び第2側5の二つ以上の可撓性カプラ250のすべてが、実質的に同一平面上にある。別の実施形態では、四つの可撓性カプラ250のうちの第1の二つは、第1の平面において互いに実質的に同一平面上にあり、四つの可撓性カプラ250のうちの第2の二つは、第2の平面において互いに実質的に同一平面上にあり、第1の平面及び第2の平面は、互いに垂直である。
【0045】
図3は、一実施形態に係る、可撓性結合部を有する内部アセンブリ200の一部分300の平面図を示す。簡略化のため、図3は、第1側4における可撓性結合部の実施形態のみを示すものであるが、提示される実施形態は、中央部分233と、一つ以上の遠位部(例えば、第1の側部231及び/又は第2の側部232)並びに遠位リブ(例えば、第1サイドリブ236a及び236b並びに/又は第2サイドリブ236c及び236d)との関係を、反映しうる。第2側5の可撓性結合部は、図3に示される第1側4の要素と、フロー軸1における中央平面に関して、類似及び/又は対称でありうることを理解されたい。可撓性結合部は、内部アセンブリ200、流管220、第1の側部231、中央部分233、第1側可撓性部分234、第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、スペース237a、並びに可撓性カプラ250を使用して記述されうる。内部アセンブリ200、流管220、第1の側部231、中央部分233、第1側可撓性部分234、第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、支持体260、並びにスペース237aは、図2の内部アセンブリ200、流管220、第1の側部231、中央部分233、第1側可撓性部分234、第1サイドリブ236a及び236b、中央サイドリブ236e及び236f、支持体260、並びにスペース237aの実施形態であり得ることを理解されたい。
【0046】
第1側可撓性部分234は、フロー軸1における第1の側部231と中央部分233との間の位置での、流管220の周囲の3次元領域によって定義されうる。スペース237a及び可撓性カプラ250は、第1側可撓性部分234に少なくとも部分的に位置し、またこれを少なくとも部分的に定義しうる。
【0047】
第1側可撓性部分234は、可撓性結合部を有しうる。可撓性結合部は、第1側4の要素と、フロー軸1の中心位置にある要素とを結合しうる。例えば、可撓性結合部は、第1の側部231を中央部分233に結合しうる。追加で又は代替的に、可撓性結合部は、少なくとも一つの第1サイドリブ236a及び/又は236bを、少なくとも一つの中央サイドリブ236e及び/又は236fと、結合してもよい。可撓性結合部は、一つ以上の可撓性カプラ250を備えうる。
【0048】
可撓性部分を有するバランスアセンブリは、軸方向の膨張及び/又は収縮の自由度をより大きくすることによって、温度差による流管220への応力を低減し得る。
【0049】
図4は、可撓性カプラ250の斜視図を示す。可撓性カプラ250は、流管220の拡張のための可撓性を提供する、任意の形状、サイズ、及び構造のものであってもよい。一実施形態では、可撓性カプラ250は、弓形の形状であってもよい。一実施形態では、可撓性カプラ250は、アーチ形状であってもよい。一実施形態では、可撓性カプラ250は、例えば、分岐した多角形のような、一つまたは複数の鋭いコーナーを有する形状であってもよい。これらの形状は例示的なものであり、可撓性カプラ250の他の形状が考えられる。
【0050】
可撓性カプラ250は、頂部251、すなわち、内部アセンブリ200が組み立てられたとき、流管220に関して、可撓性カプラ250の半径方向に最も遠い点または半径方向に最も近い点のうちの一つを表すピークを有しうる。頂部251は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿った、可撓性カプラ250の中心位置にあってもよい。あるいは、頂部251は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿った、可撓性カプラ250の一方の側よりもう一方の側に近くてもよく、おそらく、歪んだ可撓性カプラ250を作りうる。頂部251が、フロー軸における可撓性カプラ250の長さに沿って中心に位置する場合であっても、可撓性カプラ250の重量及び/又は厚さは、可撓性カプラ250の長手方向長さに沿って、及び/又はフロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿って、異なる分布とされることができ、おそらく、なお歪んだ可撓性カプラ250を作りうる。別の実施形態では、可撓性カプラ250は、頂部251の点での交差軸2及び縦軸3によって定義される平面に関して対称であってもよく、その結果、可撓性カプラ250は、歪むことなく、対称的なカプラとなる。
【0051】
図に示されるように、頂部251は、流管220に対して可撓性カプラ250の半径方向に最も遠い部分である。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿って、第1の側部231よりも中央部分233に近い頂部251を有しうる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿って、中央部分233よりも第1の側部231に近い頂部251を有することができる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿って、第2の側部232よりも中央部分233に近い頂部251を有することができる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿って、中央部分233よりも第2の側部232に近い頂部251を有することができる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1におけるその長さに沿って、可撓性カプラ250の中心位置から遠位にある頂部251を有することができる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1におけるその長さに沿って、可撓性カプラ250の中心位置の近位または遠位のうちの一つにある頂部251を有することができる。これらの実施形態はまた、フロー軸1におけるそれ自体の長さに沿った、可撓性カプラ250の非対称の重量(及び/又は材料の量)分布を有する、可撓性カプラ250を表しうる。例えば、可撓性カプラ250は、その重量(及び/又は材料)のうちのより多くを、フロー軸1における可撓性カプラ250の中心位置の遠位側又は近位側の一方に分布させることができる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、可撓性カプラ250の頂部251の一方の側で、他方の側よりも大きな厚みを有することができる。厚みは、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さ、及び可撓性カプラ250の長手方向長さのうちの一つに沿った、可撓性カプラ250の断面の厚みによって特徴付けられうる。一実施形態では、(前の文で定義されたような)可撓性カプラ250の厚みは、可撓性カプラ250の近位側及び遠位側のうちの一方で、可撓性カプラ250の近位側及び遠位側のうちの他方よりも、大きくされうる。
【0052】
一実施形態では、可撓性カプラ250は、交互に並んだ複数の頂部251、例えば、フロー軸1、交差軸2、及び縦軸3のうちの一つまたは複数に沿って交互に内側及び外側(流管220及びサイドリブ236のうちの一つまたは複数に対しての内側及び外側)となった頂部251を有することができる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、交互に内側及び外側の頂部251を有する曲線状であってもよい。さらに別の実施形態では、バランスバー230は、フロー軸1における同じ長手方向位置で、同じサイドリブ236を結合する複数の可撓性カプラ250を有していてもよい。例えば、この実施形態では、可撓性カプラ250は、少なくとも一つの軸において互いに対向する頂部251を有することができる。さらに別の実施形態では、バランスバー230は、それぞれが、フロー軸1における同じ長手方向位置で同じサイドリブ236を結合する複数の可撓性カプラ250を有することができ、可撓性カプラ250は、少なくとも一つの軸において互いに平行な頂部251を有しうる。これまで述べた実施形態の組み合わせを有するバランスバー230もまた考えられる。
【0053】
異なる実施形態では、頂部251における可撓性カプラ250の形状は、コーナーでありうる。別の実施形態では、頂部251における可撓性カプラ250の形状は、曲線であってもよい。別の実施形態では、可撓性カプラ250の形状は、分岐した多角形状であってもよく、その結果、可撓性カプラ250の形状はコーナーを有し、頂部251は、コーナーの形状を有してもよく、またはフロー軸1に対して平行または湾曲のうちの一つまたは複数である線分の形状を有してもよい。
【0054】
様々な実施形態では、可撓性カプラ250のこれらの非対称性は、バランスバー230の一方の側から他方の側にバランスしうる。すなわち、可撓性カプラ250自体は、その長手方向長さ及び/又はフロー軸1におけるその長さに沿って対称でなくてもよいが、それがフロー軸1における内部アセンブリ200の反対側に相補的な可撓性カプラ250を有し、可撓性カプラ250及び相補的な可撓性カプラ250がフロー軸1における中央平面に関して対称とされうる。複数の可撓性カプラ250は、フロー軸1における中央平面のそれぞれの側に使用され、フロー軸1における中央平面を中心とした対称性を実現するように配置されうる。
【0055】
一実施形態では、可撓性カプラ250は、サイドリブ236の一体化した部分であってもよく、その場合、可撓性部分は、そうでなければ従来の連続したサイドリブとなるもののギャップ298、例えば、従来技術である図1のサイドリブ110a及び110bのギャップ298として、特徴付けられうる。他の実施形態では、可撓性カプラ250は、サイドリブ236とは別の要素であって、サイドリブ236に結合されていてもよい。
【0056】
可撓性カプラ250が内部アセンブリ200に結合されるとき、可撓性カプラ250は、軸によって定義される平面内に実質的に(始点、終点、及び頂部251のうちの二つ以上が存在する程度に)位置しうる。たとえば、一つまたは複数の可撓性カプラ250は、それぞれ、軸によって定義される平面、たとえば、フロー軸1及び縦軸3によって定義される平面、並びに/又は交差軸2及び縦軸3によって定義される平面内に実質的に位置するように、内部アセンブリ200に結合され得る。別の実施形態では、可撓性カプラ250は、交差軸2及び縦軸3によって定義される平面での厚みを有し、サイドリブ236の同じ定義がされた厚みよりも、大きい、小さい、または同じ(または実質的に同じ)のいずれかでありうる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、フロー軸1におけるスペース237a及び237bと同一(又は実質的に同一)の長さとすることができる。また、歪んだ可撓性カプラ250は、頂部251の周りで異なる角度の可撓性カプラ250の直線部分を有しうる。
【0057】
図示されている頂部251における可撓性カプラ250の形状は、その外側及び内側の両方で湾曲していることが分かる。図示されるように、可撓性カプラ250は、フロー軸1における可撓性カプラ250の長さに沿って、可撓性カプラ250の端部に向かって歪んだ頂部251を有する。頂部251のこの歪みの位置は、可撓性カプラ250の、流管220に対する直線部分の重量、断面、厚さ、及び角度のうちの一つまたは複数についての、フロー軸1におけるその長さに対する、可撓性カプラ250の歪んだ分布を反映しうる。図示されるように、可撓性カプラ250は、中央フロー軸299に対して、歪んだ重量、断面、厚さ、及び直線部分の角度のうちの一つまたは複数を有しうる。
【0058】
代替の実施形態では、可撓性カプラ250は、コーナーの形状(図示せず)を有してもよい。この実施形態は、二股状の四角形として解釈することができる。可撓性カプラ250が、より多くの辺を有する多角形の形状を有する、より多くのコーナーがある実施形態が考えられる。
【0059】
図5-8は、バランスバー230の実施形態の、異なる視点からの図を示す。参照されているすべての要素は、図2-4の説明における同じ参照番号を有する要素の実施形態である。
【0060】
図5は、一実施形態に係るバランスバー230の平面図を示す。
【0061】
図6は、一実施形態に係るバランスバー230の側面図を示す。
【0062】
図7は、一実施形態に係るバランスバー230の断面図を示す。この断面図は、バランスバー230が第1の側部231と中央部分233との間にスペース237aを有している長手方向位置から、第1側4から第2側5の方を向いて、見たものである。この断面は、スペース237bが存在するフロー軸1に沿った長手方向位置において、交差軸2及び縦軸3における平面でのバランスバー230の一部によって定義されうる。
【0063】
図8は、一実施形態に係るバランスバー230の正面図を示す。この図は、交差軸2及び縦軸3で定義される平面において、第1側4から第2側5の方向から見たものでありうる。
【0064】
図9は、バランスバー230を作製する方法900の実施形態のフローチャートを示す。方法900の方法ステップは、他の図及び他の図の説明で提示された要素への参照を含む実施形態とともに、示される。他の図及び他の図の説明に開示されたこれらの要素のすべての機能、構造、相対的結合、及び位置は、このステップを実行するために考慮される。
【0065】
ステップ902は、バランスバー230を形成する。バランスバー230は、本明細書に開示される実施形態のいずれかの特徴を有するように形成されうる。バランスバー230の構成要素が形成される方法は、成形、鋳造、押出、サブエレメントの結合、3D印刷、及び/又は当技術分野で公知のバランスバー230構成要素を形成するために典型的に使用される方法を含みうる。一実施形態では、バランスバー230は、要素を追加で結合することなく、一つの部品として成形し形成される。他の実施形態では、第1の側部231、第2の側部232、中央部分233、第1側可撓性部分234、第2側可撓性部分235、サイドリブ236、センサマウント238a及び238b、可撓性カプラ250、並びに支持体260a及び260bのうちの一つ以上が、別々に形成され、続いて結合されて、バランスバー230となる組立体を形成してもよい。要素が別々に製造され、その後に結合される実施形態では、任意の結合方法、例えば、接着剤の塗布、圧力嵌め、相補的なねじ切り、溶接、ろう付け、はんだ付け、及び/又は当技術分野で知られているバランスバー230の構成要素結合に典型的に使用される任意の方法のうちの一つまたは複数を使用することができる。スペース237a及び237bは、他の構成要素の形成、配置及び結合によって形成されうる。バランスバー230は、本明細書で指定される対称性及び/又は傾斜のうちの一つまたは複数が達成され得るように形成されうる。一実施形態では、可撓性カプラ250は、例えば3D印刷によって形成されたバランスバー230の構成要素の残りの部分とは別に形成することができ、おそらく、その後、ろう付けによってバランスバー230の構成要素の残りの部分に結合することができる。
【0066】
他の実施形態では、図9に示す方法は、上に挙げたステップに加えて、またはその代わりに、他のステップを有することができる。図9に示される方法の一部として上に列挙されたステップのサブセットは、それら自体の方法を形成するために使用され得る。方法900のステップは、より多くのバランスバー230を形成するために、任意の回数繰り返すこと、例えば連続的にループすることができる。
【0067】
上記の実施形態の詳細な説明は、本発明者らが本説明の範囲内にあると考えるすべての実施形態の網羅的な説明ではない。実際に、当業者は、上述の実施形態の特定の要素は、さらなる実施形態を生成するために様々に組み合わされ、または除去されてもよく、そのようなさらなる実施形態は、本説明の範囲及び教示内に入ることを認識するであろう。また、当業者には、上述の実施形態を全体的または部分的に組み合わせて、本説明の範囲及び教示内で追加の実施形態を作成することができることも明らかであろう。パラメータ値を表す特定の数値が特定される場合、これらの数値の全ての間の範囲、ならびにこれらの数値より上の範囲及び下の範囲が企図され、開示される。
【0068】
したがって、特定の実施形態が例示の目的で本明細書に記載されているが、当業者が認識するように、本説明の範囲内で様々な同等の修正が可能である。本明細書で提供される教示は、バランスバーの他の実施形態に適用でき、上述し、添付の図面に示す実施形態だけに適用できるものではない。したがって、上述の実施形態の範囲は、以下の特許請求の範囲から決定されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9