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特許7555482出入り口扉の開閉制御装置およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-12
(45)【発行日】2024-09-24
(54)【発明の名称】出入り口扉の開閉制御装置およびシステム
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/76 20150101AFI20240913BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240913BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240913BHJP
   G06K 7/14 20060101ALI20240913BHJP
   G07C 9/29 20200101ALI20240913BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240913BHJP
【FI】
E05F15/76
E05B49/00 Z
G06K7/10 464
G06K7/14 017
G07C9/29
G06Q50/10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023514731
(86)(22)【出願日】2021-09-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-11
(86)【国際出願番号】 KR2021011865
(87)【国際公開番号】W WO2022050726
(87)【国際公開日】2022-03-10
【審査請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】10-2020-0112092
(32)【優先日】2020-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520402627
【氏名又は名称】コリア ランド アンド ハウジング コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ジョン
(72)【発明者】
【氏名】シン、グァン ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ヨン ソン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン グァン
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-233740(JP,A)
【文献】特開2020-042374(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-1496646(KR,B1)
【文献】米国特許第08844811(US,B1)
【文献】特開2016-075060(JP,A)
【文献】特開2004-157920(JP,A)
【文献】特開平08-147372(JP,A)
【文献】登録実用新案第3047309(JP,U)
【文献】特開2005-139824(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 - 85/28
E05F 15/00 - 15/79
G07C 9/29
G06K 7/14
G06Q 50/10
A47K 13/00 - 17/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
出入り口扉の開閉制御装置(100)として、
使用者端末(300)に表示されたQRコードをスキャンするように構成されるQRコードスキャナ(130);および、
前記QRコードスキャナ(130)でスキャンされたQRコードの読み取りに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成し、前記生成された出入り口扉の開閉制御信号に従って出入り口扉(500)の開閉を制御するためのプログラムが搭載されるコントローラ(150)を含み、
前記出入り口扉の開閉制御装置(100)は、建築物内に具備される複数の女性用トイレのうち少なくとも一部の女性用トイレに設置され
前記QRコードは、前記使用者端末(300)にインストールされた仮想身分証明書発行アプリケーションを実行することによって、前記使用者端末(300)に提供され、前記QRコードスキャナ(130)が配置されたメインボディ(110)の一領域にさらに具現されるアプリケーションアクセスコード(140)に接続することによって前記使用者端末(300)に前記仮想身分証明書発行アプリケーションがダウンロードされ、
前記仮想身分証明書発行アプリケーションを前記使用者端末(300)にダウンロード及びインストールした後、通信会社の本人認証を進行するにあたって、アプリケーション運営サーバ(200)により使用者当たり1回線のアプリケーション使用権限が付与され、
前記出入り口扉の開閉制御装置(100)は、前記アプリケーション運営サーバ(200)とリアルタイムで同期し、前記アプリケーション運営サーバ(200)で発行されるQRコードがリアルタイムで共有または伝達する
ことを特徴とする出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項2】
前記QRコードは、秘密コード、性別コード、および日付/時間情報コードで構成され、
前記秘密コードは、前記仮想身分証明書発行アプリケーションを運営および管理する前記アプリケーション運営サーバ(200)で付与する固有コードを含み、前記日付/時間情報コードは、前記QRコードが発行された日付情報および時間情報を含む
請求項1に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項3】
前記コントローラ(150)は、前記QRコードスキャナ(130)でスキャンされたQRコードに含まれる前記秘密コード、前記性別コード、及び前記日付/時間情報コードを読み取り、読み取られた情報が出入り口扉の開放条件を満たす場合に、前記出入り口扉(500)の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を生成するようにさらに構成される
請求項2に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項4】
前記コントローラ(150)で読み取られたQRコードに基づいて決定される前記出入り口扉(500)の開放可否に関する情報を表示するためのディスプレイ(120)をさらに含む
請求項1に記載の出入り口扉の開閉制御装置(100)。
【請求項5】
請求項1による出入り口扉の開閉制御装置(100);および、
前記出入り口扉の開閉制御装置(100)と通信可能に結合され、前記QRコードを前記使用者端末(300)に提供し、前記QRコードに含まれる秘密コードの更新情報を前記出入り口扉の開閉制御装置(100)に送信するように構成されたアプリケーション運営サーバ(200)を含む
ことを特徴とする出入り口扉の開閉制御システム(1000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出入り口扉の開閉制御装置およびシステムに関する発明であり、より具体的にはQRコード(登録商標)の認証方式を活用して、学校、会社、役所等の一般建築物内に設置される女性用トイレで女性の場合に限って出入り口扉が開放されるようにすることにより、女性使用者の心理的不安を解消することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
学校、会社、役所等の一般建築物には、男性用トイレと女性用トイレが区分されて運営されるのが一般的である。図1に示すように、一般建築物内のトイレは管理者、勤務者、訪問者など、当該建築物を使用する使用者の誰もが利用できるように設けられた施設に該当するため、出入り口(10)が開放状態で運営されるのが一般的であり、したがって建築物に一般人の出入りが許容される時間の間、一般人男性または内部者のうち男性が女性用トイレに常時無断で出入りすることを遮断できる適切な手段と方法がない。
【0003】
人通りの少ない時間に女性用トイレに男性が潜入して女性を相手に犯罪を犯したり、または隠しカメラなどを設置して不法撮影された映像を流布したりするなどの犯罪が持続的に増加しており、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性の不安感は増加している。最近は隠しカメラが次第に小型化され、隠匿技術が次第に発展しており、女性用トイレを利用する女性の不安感はますます大きくなっている状況である。
【0004】
女性用トイレなどで隠しカメラが発覚すれば、周辺CCTVカメラを利用して容疑者を確認し、追跡および検挙してはいるが、これは事後的措置に過ぎないため、女性用トイレを利用する女性たちの不安感を解消するには力不足である。
【0005】
したがって、学校、会社、役所等の一般建築物内に設置される女性用トイレに出入りしようとする使用者の性別に基づいて出入り口扉の開閉を制御することにより、女性用トイレに男性の出入り自体を根本的に遮断し、女性が女性用トイレを利用する時に、より楽な気持ちで公衆利用施設を利用できるようにする新しいタイプの出入り口扉の開閉制御装置、および制御システムに関する要求が次第に増加している状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記の問題を解決するために案出されたものであり、本発明はQRコードベースの認証方式を活用して女性の場合のみ制限的に出入り口扉が開閉されるようにし、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性たちの不安感を解消することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、QRコードの発行を可能にする仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションアクセスコードを出入り口扉に追加で具現することにより、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性の利便性をさらに向上することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、QRコードを発行する際に、類似アプリケーションを通じて生成されたQRコードに出入り口扉が反応しないようにするコードを含ませることにより、違法または偽のQRコードの活用を根本的に遮断できるようにする出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、一般建築物内の女性用トイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置が、QRコード読み取りに応じて出入り口扉の開閉を制御するソフトウェアを自体内蔵して運営し、類似時には建築物管理者が直ちに対応できるようにすることで追加的な管理/運営サーバを具備せず、それによってより費用経済的な方式で出入り口扉の開閉制御サービスを使用者に提供することができる出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、仮想身分証明書発行アプリケーションを使用する権限を付与するにあたって、アプリケーションのダウンロード後、通信会社の本人認証過程を通じて使用者当たり1回線のアプリケーション使用権限に制限することにより、一般建築物内の女性用トイレを出入りできるQRコードの違法使用を事前に遮断できるようにする出入り口扉の開閉制御装置およびシステムを提供することを目的とする。
【0011】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から当業者には明確に理解できる。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記の技術的課題を解決するための本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置は、使用者端末に表示されるQRコードをスキャンするように構成されたQRコードスキャナ;および前記QRコードスキャナでスキャンされたQRコードの読み取りに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成し、前記生成された出入り口扉の開閉制御信号に従って出入り口扉の開閉を制御するためのプログラムが搭載されるコントローラを含み、前記出入り口扉の開閉制御装置は、建築物内に備えられた複数の女性用トイレのうち少なくとも一部の女性用トイレに設置することができる。
【0013】
また、前記QRコードは、前記使用者端末に設置された仮想身分証明書発行アプリケーションを実行することによって、アプリケーション運営サーバから前記使用者端末に提供されたり、または前記仮想身分証明書発行アプリケーションの実行時に前記使用者端末で生成されたりすることができる。
【0014】
また、QRコードスキャナが配置されるメインボディの一領域にアプリケーションアクセスコードをさらに具現し、アプリケーションアクセスコードに接続することにより、前記使用者端末に前記仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードすることができる。
【0015】
また、前記QRコードは、秘密コード、性別コード、及び日付/時間情報コードで構成され、前記秘密コードは、前記仮想身分証明書発行アプリケーションを運営および管理する前記アプリケーション運営サーバで付与する固有コードを含み、前記日付/時間情報コードは、QRコードが発行された日付情報および時間情報を含むことができる。
【0016】
また、前記コントローラは、前記QRコードスキャナでスキャンされたQRコードに含まれた前記秘密コード、前記性別コード、および前記日付/時間情報コードを読み取り、読み取られた情報が出入り口扉の開放条件を満たす場合に前記出入り口扉の開放を許容する出入り口扉の開閉制御信号を生成するように追加で構成することができる。
【0017】
また、前記コントローラで読み取られたQRコードに基づいて決定された前記出入り口扉の開放可否に関する情報を表示するためのディスプレイをさらに含むことができる。
【0018】
また、前記の技術的課題を解決するための本発明の他の実施形態による出入り口扉の開閉制御システムは、前記出入り口扉の開閉制御装置;および前記出入り口扉の開閉制御装置と通信可能に結合され、前記QRコードを前記使用者端末に提供し、前記QRコードに含まれた秘密コードの更新情報を前記出入り口扉の開閉制御装置に送信するように構成されるアプリケーション運営サーバを含むことができる。
【0019】
また、前記アプリケーション運営サーバは、仮想身分証明書発行アプリケーションのダウンロード後、加入時に通信会社の本人認証を通じて使用者当り1回線のアプリケーション使用権限を付与するように追加で構成することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、QRコードベースの認証方式を活用して女性の場合のみ制限的に出入り口扉が開閉されるようにして、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性たちの不安感を解消することができる。
【0021】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、QRコードの発行を可能にする仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションアクセスコードを出入り口扉に追加で具現することにより、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性たちの利便性をさらに改善することができる。
【0022】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、QRコードを発行するにあたって類似アプリケーションを通じて生成されたQRコードに出入り口扉が反応しないようにするコードを含めることにより、違法又は偽のQRコードの活用を根本的に遮断することができる。
【0023】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、一般建築物内の女性用トイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置が、QRコード読み取りに応じて出入り口扉の開閉を制御するソフトウェアを自体内蔵して運営し、 有事の時には、建築管理者がすぐに対応できるようにすることで追加的な管理/運営サーバを具備せず、それによってより費用経済的な方式で出入り口扉の開閉制御サービスを使用者に提供することができる。
【0024】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、仮想身分証明書発行アプリケーションを使用する権限を付与するにあたって、仮想身分証明書発行アプリケーションのダウンロード及びインストールした後、通信会社の本人認証を通じて女性の場合に限って使用権限を付与し、使用権限の付与履歴を確認して使用者当り1回線とアプリケーションの使用権限を制限することで、一般建築物内の女性用トイレを出入りできるQRコードの違法使用を事前に遮断することができる。
【0025】
本発明の詳細な説明で引用される図面をより十分に理解するために、各図面の簡単な説明が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】一般的な公共トイレの出入り口扉(10)の状態を説明するための例示図である。
図2】本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)のブロック図である。
図3a】本発明の一実施形態によってQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。
図3b】本発明の一実施形態によってQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。
図4】本発明の一実施形態によるQRコード認証ベースの出入り口扉の開閉制御方法を説明するためのフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態によるQRコード(30)の詳細構成を説明するための例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明による実施形態は添付された図面を参照して説明する。各図面の構成要素に参照符号を付加するにあたって、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されても可能な限り同一の符号を有するようにしている。また、本発明の実施形態を説明するにあたって、関連する公知の構成または機能に対する具体的な説明が本発明の実施形態に対する理解を妨害すると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。さらに、以下に本発明の実施形態を説明するが、本発明の技術的思想はこれに限定または制限されず、当業者によって変更されて多様に実施される。
【0028】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているとする場合、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「間接的に連結」されている場合も含む。明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」と言うとき、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、本発明の実施形態の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。この用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素の本質や順番、または順序などが限定されない。
【0029】
図2は、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)のブロック図である。 図2に示すように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御システム(1000)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)、アプリケーション運営サーバ(200)、使用者端末(300)、通信網(400)、 出入り口扉(500)などで構成することができる。
【0030】
参考までに、以下の本明細書では、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)及び出入り口扉の開閉制御システム(1000)が適用される施設物として、学校、会社、役所等の一般建築物内に設置される女性用トイレを例示的に記述しているが、女性の出入りだけが許可され、男性の出入りが厳しく禁止される一般建築物内の他の施設、例えば、授乳室、女性用更衣室などの他の施設にも本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)及び出入り口扉の開閉制御システム(1000)が同一または実質的に同一に適用できることは明確である。
【0031】
また、本発明による出入り口扉の開閉制御装置(100)及び出入り口扉の開閉制御システム(1000)は、建築物管理者が常駐したり、又は有事の時に直ちに対応が可能な建築物のトイレにより適合的に適用することができ、またフロア別に一般トイレとQRコード認証トイレを分離して運営する建築物(例えば、5階建てで1、5階はQRコード認証トイレとして運営しながら、2~4階は一般トイレとして運営する建築物)、同じフロア内でも一般トイレとQRコード認証トイレを分離して運営する建築物(例えば、東側トイレはQRコード認証トイレとして運営し、西側トイレは一般トイレとして運営する建築物)などにより適している。
【0032】
したがって、QRコードの活用が不可能な状況では(例えば、スマートフォン又は開閉制御装置の故障など)、常駐している建築物管理者に問い合わせるか(この場合、呼び出しボタンを追加で具備することもできる)、またはQR コード認証トイレの代わりに他のフロアまたは他の場所の一般トイレを使用することも可能である。
【0033】
出入り口扉の開閉制御装置(100)は、一般建築物内に設置される女性用トイレの出入り口扉(500)に、または出入り口扉(500)に隣接して配置され、QRコードの認証結果に応じて出入り口扉(500)の開閉を制御することができる。例えば、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、デジタル方式でIP(internet protocol;インターネットプロトコル)アドレスを有し、常時電源またはバッテリ電源を用いて動作することができ、停電時の非常作動のために非常電源用の充電式バッテリーを具備することもできる。
【0034】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、使用者の便利な利用のために出入り口扉(500)に対して適切な位置に配置することができ、例えば成人の胸の高さの程度に配置することができ、子供の使用のために出入り口扉の開閉制御装置(100)の下側の地面に階段を追加で配置することができる。または、本発明のさらなる実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、レールのような摺動手段と結合し、上下方向に摺動可能に設置することができ、出入り口扉(500)に接近する使用者が成人なのかまたは子供なのかを感知し、その結果に応じて上下方向に摺動することで自動的にその高さが調整されるように具現することができる。
【0035】
出入り口扉の開閉制御装置(100)は、LTE、5Gなどの通信網(400)を介してアプリケーション運営サーバ(200)と通信可能に結合することができ、そのために、LTE、5Gなどの無線通信のためのモデム(チップ)を埋め込むことができ、出入り口扉(500)とは機械的に(以下の図3a参照)、または無線通信可能に(例えば、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)で接続、以下の図3bを参照)結合することができる。
【0036】
したがって、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、アプリケーション運営サーバ(200)から使用者端末(300)に提供された、または使用者端末(300)で生成されたQRコードをスキャンし、その読み取りの結果に基づいて出入り口扉(500)の開閉を制御することができる。参考までに、QRコードの認証によって出入り口扉を開放または閉鎖する具体的な動作、手続きなどについては、以下でより詳細に記述することとする。
【0037】
図2に示すように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)は、メインボディ(110)、ディスプレイ(120)、QRコードスキャナ(130)、アプリケーションアクセスコード(140)、コントローラ (150)などで構成することができる。参考までに、図2に示す出入り口扉の開閉制御装置(100)のエレメント(110、120、130、140、150)は、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)の機能、動作などを説明するための例示的なエレメントにすぎず、したがって追加のエレメント(例えば、電源部、通信部、アラーム部、モニタリング部など)をさらに備えることができることは明白である。
【0038】
メインボディ(110)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)の本体を構成し、出入り口扉(500)の少なくとも一部領域に付着するか、または出入り口扉(500)に隣接して付着することができる。また、メインボディ(110)は、金属または合成樹脂で製造でき、改善された可視効果のために露出表面が所定のカラーを持つように具現することができ、その形状は、図2に例示的に図示されるように長方形の形状であり得るが、これに限定されるものではない。
【0039】
また、図2に例示的に示されるように、メインボディ(110)の露出面には、ディスプレイ(120)、QRコードスキャナ(130)、アプリケーションアクセスコード(140)などが埋め込まれたり、または具現されたりすることができ、コントローラ(150)には、QRコードを読み取り、その読み取りの結果に従って出入り口扉(500)を開閉制御するソフトウェアをプログラム可能に埋め込むことができる。参考までに、図2では、本発明の理解を容易にするために、出入り口扉の開閉制御装置(100)の一部を構成するコントローラ(150)をブロックで示したが、コントローラ(150)は出入り口扉の開閉制御装置(100)の内部でチップまたはモジュールとして埋め込まれ、視覚的には見えない場合がある。
【0040】
ディスプレイ(120)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)の上部領域に配置することができ、コントローラ(150)で読み取られたQRコードに基づいて決定される出入り口扉(500)の開放可否に関する情報、QRコード認識失敗に関する情報、QRコードの有効時間超過に関する情報、出入り口扉の開閉制御装置(100)の状態情報などを表示することができる。
【0041】
例えば、コントローラ(150)がQRコードを判別した結果に応じて、「出入り承認」、「出入り拒否」などの情報をディスプレイ(120)に表示することができ、機器異常または性別判断不可の場合には「認識失敗」などの情報をディスプレイ(120)に表示することができ、QRコードの使用可能時間を超えた場合には、「使用時間超過」などの情報をディスプレイ(120)に表示することができる。ここで、ディスプレイ(120)を介して表示される情報は国文で表現することができるが、本発明のさらなる実施形態によれば、トイレを使用する外国人の便宜のために、国文と英語を併記で提供することができる。
【0042】
また、ディスプレイ(120)はタッチ式(touch-sensitive)ディスプレイとして具現することができ、それによって建築物管理者は出入り口扉(500)とのブルートゥース通信設定、QRコードの有効時間設定などをディスプレイ(120)をタッチすることによって容易に制御することができる。さらに、本発明の追加の実施形態によれば、ディスプレイ(120)にQRコードの判別結果が表示される時間以外の残りの時間には、使用者の興味を引き起こしたり情報を提供したりすることができる様々なコンテンツ(例えば、建築物の広報動画など)がディスプレイ(120)に再生されるように具現することもでき、そのようなコンテンツは出入り口扉の開閉制御装置(100)のメモリ(図示せず)に予め記憶することができ、定期的に更新することもできる。
【0043】
参考までに、ディスプレイ(120)は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(Thin Film Transistor-Liquid Crystal Display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ (Flexible Display)、三次元ディスプレイ(3D Display)などで具現することができるが、これらに限定されない。
【0044】
QRコードスキャナ(130)は、使用者端末(300)に表示されたQRコードをスキャンするように構成することができる。本発明では、QRコード認証に基づいて女性用トイレの出入り口扉の開閉を制御することを特徴とするが、使用者は、すなわち女性使用者は、一般建築物内の女性用トイレに出入りするためのQRコードを所定のアプリケーションを通じて発行することができ、このように発行されたQRコードは仮想の身分証明書の役割をするため、以下の本明細書では一般建築物内の女性用トイレに出入りするためのQRコードを発行できるアプリケーションを「仮想身分証明書発行アプリケーション」の用語で称することにする。
【0045】
使用者は、プレイストア、アプリストアなどのアプリケーションダウンロードサービスを通じて仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードすることができ、 ここで仮想身分証発行アプリケーションをインストールした後、アプリケーションの会員加入時に通信会社の本人認証を行うことで、女性使用者に限って仮想身分証発行アプリケーションの使用権限が付与されるようにすることを特徴とする。
【0046】
ここで、本発明のさらなる実施形態によれば、仮想身分証明書発行アプリケーションの使用権限が付与される回数を制限することができる。例えば、アプリケーション運営サーバ(200)は、仮想身分証明書発行アプリケーションのダウンロード及びインストール後の会員加入時に通信会社の本人認証を進行するにあたって、使用者当り1回線のアプリケーション使用権限を付与することができる。多数のスマートフォンを所有する使用者に対して、ただ1台のスマートフォンを介したアプリケーションの使用権限を付与することで、仮想新身分証明書発行アプリケーションを通じたQRコードの不正使用を事前に防止できるようにする。
【0047】
さらに、多数のスマートフォンを保有する使用者が仮想身分証明書発行アプリケーションの使用権限が付与されたスマートフォンを変更しようとする場合、本発明のさらなる実施形態によるアプリケーション運営サーバ(200)は、既存のスマートフォンの権限を解約した後に新規スマートフォンにアプリケーションの使用権限を付与するように追加で構成することができる。
【0048】
または、本発明のさらなる実施形態によれば、男性が仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードおよびインストールした後に通信会社の本人認証を通じてアプリケーションの使用権限が付与されるようにする場合でも、QRコードが生成されないようにしたり、もし、男性使用者に対してQRコードが生成されても発行されるQRコードに男性の性別情報が含まれるようにしたりすることで、一般建築物内の女性用トイレに男性が出入りすることを根本的に遮断することができる。
【0049】
したがって、女性利用者は、一般建築物内の女性用トイレを利用しようとする時に、予めダウンロードして使用権限が付与された仮想身分証明書発行アプリケーションを実行することによってQRコードを発行してもらうことができ、発行されたQRコードを出入り口扉の開閉制御装置(100)に備えられたQRコードスキャナ(130)にスキャンするだけで、より容易に、そしてより安全に一般建築物内の女性用トイレを利用することが可能である。
【0050】
これと関連して、本発明のさらなる実施形態によれば、QRコードスキャナ(130)が配置されるメインボディ(110)の一領域にアプリケーションアクセスコード(140)をさらに備えることができる。アプリケーションアクセスコード(140)は、例えばQRコードであり得、アンドロイド(登録商標)用QRコード(141)とISO用QRコード(142)で構成することができ、使用者が仮想身分証明書発行アプリケーションを予めダウンロードしていない状態でも、一般建築物内の女性用トイレに配置された出入り口扉の開閉制御装置(100)に具現されたアプリケーションアクセスコード(140)に接続することで、仮想身分証明書発行アプリケーションを容易にダウンロードして使用することができる。
【0051】
ちなみに、仮想身分証明書発行アプリケーションを実行することによって発行されるQRコードは、セキュリティ強化のために、そして悪用防止のために複数のコードを含むことができるが、QRコードのより具体的な構成については、以下の図5でより詳述することにする。
【0052】
QRコードを読み取り、その結果に応じて出入り口扉(500)を開閉制御するソフトウェアは、コントローラ(150)にプログラム可能に埋め込む(embedded)ことができ、例えば、コントローラ(150)はプロセッサ(processor)、マイクロプロセッサ(micro-processor)、マイクロコントローラ(micro-controller)などで具現することもできる。コントローラ(150)は、QRコードスキャナ(130)によってスキャンされるQRコードの読み取り結果に基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成し、生成された出入り口扉の開閉制御信号に基づいて出入り口扉(500)の開閉を制御することができる。
【0053】
より具体的には、コントローラ(150)は、(i)コントローラ(150)と電子的に連結され、出入り口扉(500)と機械的に連結されるドア駆動モータ(図示せず)を介して出入り口扉(500)の開閉を制御することができ、(例えば、図3aの場合)、(ii)ドアロックで具現される出入り口扉(500)と近距離無線通信(例えば、ブルートゥース)と連結され、出入り口扉(500)に出入り口扉の開閉制御信号を送信することによって、ドアロックの開閉を制御することもできる(例えば、図3bの場合)。
【0054】
また、コントローラ(150)は、アプリケーション運営サーバ(200)によって管理および運営される仮想身分証明書発行アプリケーションを通じて発行され、使用者端末(300)に提供されたQRコードに含まれる情報を識別し、当該QRコードが正常な仮想身分証明書発行アプリケーションを通じて発行されたQRコードかどうか、QRコードを発行した人の性別が女性かどうか、QRコードに含まれる日付と時間の情報が有効使用時間(例えば、30秒、以下詳細に説明する)を満足しているかどうかなどを判別し、その判別結果を出入り口扉の開閉制御信号として生成することができる。
【0055】
スキャンされたQRコードを読み取る動作、読み取られた結果に基づいて出入り口扉(500)の開閉を制御する動作などを含む一連の動作が、ソフトウェアとしてプログラムされてコントローラ(150)に搭載することができ、それによってコントローラ(150)は、一般建築物内の女性用トイレの出入り口扉の開閉制御のための手続きを自動的に行うように具現することができ、したがって、出入り口扉の開閉制御装置(100)を遠隔で制御および管理するための管理/運営サーバを別途に具備する必要がない。
【0056】
使用者端末(300)は、アプリケーション運営サーバ(200)と通信可能に結合することができ、仮想身分証明書発行アプリケーションを通じて発行されたQRコードを記憶または一時記憶することができる。使用者は、使用者端末(300)を利用してプレイストア、アプリストアなどのアプリケーションダウンロードサービスを介して仮想身分証明書発行アプリケーションを予めダウンロードすることができ、またはメインボディ(110)に付着されたアプリケーションアクセスコード(140)を介して一般建築物内の女性用トイレを使用する前に、出入り口扉(500)で仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードすることができることは、前記の通りである。
【0057】
ちなみに、使用者端末(300)は、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル端末、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、アクセス端末、端末、無線通信デバイス、使用者エージェント、使用者デバイス、または使用者機器(UE)と呼ばれることもできる。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線接続能力を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、または無線モデムに接続される他のプロセッシングデバイスであり得る。
【0058】
ここで、使用者端末(300)からQRコード生成要請を受信し、それに応答してQRコードを使用者端末(300)に送信するように構成されるアプリケーション運営サーバ(200)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)とリアルタイムで同期することができ、それによって出入り口扉の開閉制御装置(100)のコントローラ(150)は、アプリケーション運営サーバ(200)で発行されるQRコードに関連する情報を判別することが可能となる。例えば、QRコードに含まれる秘密コードの更新情報がアプリケーション運営サーバ(200)から出入り口扉の開閉制御装置(100)にリアルタイムで送信することができ、日付と時間情報がGPSベースでリアルタイムで同期することができる。
【0059】
ここで、図2には明示的には示されていないが、本発明の一実施形態によるアプリケーション運営サーバ(200)は記憶部を含むことができ、前記記憶部には仮想身分証明書発行アプリケーションに対する加入者情報、発行されたQRコードに関する情報などを記憶することができる。
【0060】
参考までに、アプリケーション運営サーバ(200)の記憶部は、通常の技術者に知られているように、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、CF(Compact Flash)カード、SD(Secure Digital)カード、SM(Smart Media(登録商標))カード、MMC(Multimedia)カード、またはメモリースティック(Memory Stick)など、情報の入出力が可能な様々な形態の記憶装置として具現することができるか、または記憶部をインターネット上で記憶機能を行うウェブストレージ(Web storage)に代替することができる。
【0061】
図3aおよび図3bは、本発明の一実施形態によってQRコード認証の有無に基づいて出入り口扉(500)の開閉を制御する実施形態を説明するための概念図である。使用者は、仮想身分証明書発行アプリケーションを介して一般建築物内の女性用トイレを開放するためのQRコードを発行することができ、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)に発行されたQR コードをスキャンすることで、女性用トイレの出入り口扉の開放を要請することができる。
【0062】
コントローラ(150)は、搭載されたソフトウェア(プログラム)に従ってスキャンされたQRコードを読み取り、読み取られたQRコードに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成することができ、これを用いて図3aのようにスライドドアで具現される出入り口扉(500)の開閉を制御することができる。例えば、図3aの(a)のようにQRコードの認証が失敗した場合、出入り口扉(500)の開放を許容しないように制御する反面、図3a(b)のようにQRコードの認証が成功した場合、ドア駆動モーターを活性化させることによって出入り口扉(500)の開放を許容するように制御することができる。
【0063】
または、コントローラ(150)は内部に搭載されたソフトウェア(プログラム)に従ってスキャンされたQRコードを読み取り、読み取られたQRコードに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成することができ、これを用いて図3bのようにドアロックで具現される出入り口扉(500)の開閉を制御することができる。例えば、図3bの(a)のようにQRコードの認証が失敗した場合、出入り口扉(500)の開放を許容しないように制御する反面、図3bの(b)のようにQRコードの認証が成功した場合、出入り口扉(500)をブルートゥースベースに開放を許容するように制御することができる。
【0064】
たとえば、QRコードの認証に失敗する場合は、例えばスキャンされたQRコードが認証された仮想身分証明書発行アプリケーションで発行されたQRコードではなく偽造のQRコードである場合、要請使用者の性別が女性でない場合、QRコードの有効使用時間が経過した場合など多様である。
【0065】
QRコードの読み取りによる結果情報はディスプレイ(120)を介して使用者に表示することができるが、(i)QRコードの判別情報が出入り口扉の開放情報に符合する場合は「出入り承認」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(ii)QRコードの判別情報が出入り口扉の開放情報に符合しない場合は「出入り拒否」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(iii)QRコードの判別情報が識別不可能な場合は「認識失敗」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができ、(iv)QRコードの判別情報が設定された利用時間を超えた場合は「使用可能時間超過」などの文句をディスプレイ(120)に表示することができる。
【0066】
このように、QRコード読み取りによる結果がテキストとして視覚的に使用者に見られる実施形態に追加的にまたは代替的に、本発明の他の実施形態によれば、出入り口扉の開閉制御装置(100)は、スピーカ(図示せず)をさらに備えることができ、スピーカーを通じて「出入り承認」、「出入り拒否」、「認識失敗」、「使用可能時間超過」などの案内が音声として表出されることが可能であり、またはディスプレイ(120)を介したテキスト表示とスピーカーを介した音声出力が同時に具現されることも可能である。
【0067】
参考までに、図3aでは、出入り口扉(500)が駆動モータを利用したスライド方式で開閉される構成を図示し、図3bでは、出入り口扉(500)がドアロックベースの開閉方式で開閉される構成を図示しているが、これは本発明の容易な理解のための一例にすぎず、したがって、任意の構成を有する出入り口扉(500)に本発明による実施形態が適用されることは明らかである。
【0068】
このように本発明の出入り口扉の開閉制御装置(100)によれば、スキャンされたQRコードを読み取る動作、読み取られた結果に基づいて出入り口扉(500)の開閉を制御する動作などを含む一連の動作が、ソフトウェアとしてプログラミングされてコントローラ(150)に搭載されるため、別途の追加的な管理/運営サーバを備える必要がなく、したがってシステム構築のためのコストを大幅に削減できるだけでなく、女性用トイレに配置される出入り口扉の開閉制御装置(100)、ドアロックなどを新設または交換するだけで、ほとんどの一般建築物に本QRコードベースの出入り口扉の開閉制御サービスを容易に適用することができる。
【0069】
図4は、本発明の一実施形態による一般建築物内の女性用トイレの出入り口扉の開閉制御方法を説明するためのフローチャートである。
【0070】
まず、使用者は、すなわち女性使用者は、一般建築物内の女性用トイレを安全に利用するために仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードすることができる(S410)。 使用者は使用者端末(300)を用いてプレイストア、アプリストアなどのアプリケーションダウンロードサービスを介して仮想身分証明書発行アプリケーションを予めダウンロードすることができ、または出入り口扉の開閉制御装置(100)に具現されたアプリケーションアクセスコード(140)を通じて、一般建築物内の女性用トイレを利用する前に、出入り口扉(500)で仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードすることができることは、既に説明した通りである。
【0071】
仮想身分証明書発行アプリケーションのダウンロードおよびインストール後に、本人認証を通じて使用権限が付与された使用者が当該アプリケーションを使用者端末(300)で実行すると、アプリケーション運営サーバ(200)は、出入り口扉を開放するためのQRコードを生成し、生成されたQRコードを使用者端末(300)に送信することができ、使用者端末(300)は発行されたQRコードを受信することができる(S420)。 参考までに、本発明の他の実施形態によれば、仮想身分証明書発行アプリケーションを実行することによって、使用者端末(300)自体でトイレ認証のためのQRコードを生成することも可能である。
【0072】
ここで、アプリケーション運営サーバ(200)で発行されたQRコードは、アプリケーション運営サーバ(200)と同期するように構成される出入り口扉の開閉制御装置(100)にリアルタイムで共有または伝達することができる。参考までに、セキュリティ強化および悪用防止のために、本発明の一実施形態によるQRコードは多様なコード情報を含むことができるが、そのようなQRコード(30)の詳細な構成を図5に例示的に示す。
【0073】
図5に示すように、本発明の一実施形態によるQRコード(30)は、秘密コード(31)、性別コード(32)、及び日付/時間情報コード(33)で構成することができる。
【0074】
QRコード(30)に含まれる複数のコードのうち、秘密コード(31)は認証された、すなわち真の仮想身分証明書発行アプリケーションによって発行されるQRコードのみを選別するためのコードであり、偽または類似のアプリケーションを通じて生成されたQRコードで男性が女性用トイレなどを無断侵入する犯罪を遮断するためのコードに該当する。
【0075】
このために、秘密コード(31)は、アプリケーション運営サーバ(200)で付与する混合文字、符号などで構成される固有コードを含むことができ、そのような秘密コード(31)のパスワード情報はアプリケーション運営サーバ(200)でのみ生成および記憶することができ、秘密コード(31)の更新情報を出入り口扉の開閉制御装置(100)に送信することができる。
【0076】
したがって、アプリケーション運営サーバ(200)と同期された出入り口扉の開閉制御装置(100)は、より具体的にコントローラ(150)は、出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)でスキャンされたQRコードに、このような秘密コードが不在するか、または秘密コードが備えられてもアプリケーション運営サーバ(200)によって生成された秘密コードと一致しない場合に、出入り口扉(500)の開放を許容しないことができる。
【0077】
参考までに、使用者端末(300)からのQRコード生成要請に応答して、アプリケーション運営サーバ(200)が発行するQRコードに含まれる、このような秘密コード(31)は、(i)固定値のコードで具現することができ、(ii)予め決定された周期(例えば、毎日、毎週、毎月など)に更新することができ、(iii)QRコードの発行時に毎回新しい秘密コードで実施することができる。
【0078】
また、QRコード(30)に含まれる複数のコードのうち、性別コード(32)は、QRコードが発行された使用者の性別が女性に該当することを立証するためのコードに該当する。したがって、コントローラ(150)は、QRコードスキャナ(130)によってスキャンされたQRコードに、そのような性別コードが不在するか、または性別コードが備えられても該当性別が男性と判別された場合には、出入り口扉(500)の開放を許容しないことができる。
【0079】
また、QRコード(30)に含まれる複数のコードのうち、日付/時間情報コード(33)は、発行されたQRコードの利用可能な有効時間を判別するために利用することができる。例えば、図5に例示されたQRコードは、「2020.04.01.PM2:34:56」の日付/時間情報コード(33)を有することにより、当該QRコードが2020年4月1日午後2時34分56秒で発行されたという情報を示すことができる。参考までに、日付/時間情報コード(33)に含まれる日付情報および時間情報は、GPSを介して自動的に受信される情報に該当して精度が非常に高く、そのような日付/時間情報は出入り口扉の開閉制御装置(100)およびアプリケーション運営サーバ(200)の間で同期するので(すなわち、出入り口扉の開閉制御装置(100)における日付/時間情報はアプリケーション運営サーバ(200)における日付/時間情報と同一)、出入り口扉の開閉制御装置(100)とアプリケーション運営サーバ(200)との時刻差によって発生する使用者の不便さを根本的に遮断することができる。
【0080】
例えば、出入り口扉の開閉制御装置(100)は、使用者端末(300)に発行されるQRコードの有効使用時間を設定することができる。したがって、コントローラ(150)は、日付/時間情報コード(33)に含まれるQRコード(30)の発行日付および時間情報に基づいて、予め設定された有効時間(例えば、30秒)以内にスキャンが行われる場合にのみ一般建築物内の女性用トイレの出入り口扉の開閉制御が実行されるようにすることができる。
【0081】
また、本発明の他の実施形態によれば、QRコードの有効使用時間を出入り口扉の開閉制御装置(100)で設定することができ、ディスプレイ(120)を通じて建築管理者がQRコード有効使用時間を設定できることはすでに記述した通りである。したがって、コントローラ(150)は、QRコードに含まれる日付/時間情報コード(33)に基づいて、QRコードのスキャン時点がQRコードの発行時点から予め設定された有効使用時間(例えば、30秒)以内であるかを判断することができ、有効使用時間以内である場合にのみ出入り口扉(500)の開放を許容することができる。
【0082】
ここで、図5に示すように、本発明の一実施形態によるQRコード(30)は、個人情報として性別情報のみを含んでいるので、個人情報提供及び流出に対する使用者拒否感を最小化することができ、QRコード(30)はアプリケーション運営サーバ(200)で暗号化されて使用者端末(300)に伝達され、出入り口扉の開閉制御装置(100)に搭載されたソフトウェアを通じて復号化が行われるので、個人情報セキュリティをより強化することができる。
【0083】
再び図4に戻り、アプリケーション運営サーバ(200)から受信したQRコードは使用者端末(300)に表示され、出入り口扉の開閉制御装置(100)のQRコードスキャナ(130)を通じてスキャンすることができる(S430)。QRコードをスキャンする動作、機能、原理などは当業界で知られていることと実質的に同一なので、本段落ではQRコードスキャンに関する具体的な技術は省略するようにする。
【0084】
スキャンされたQRコードはコントローラ(150)によって分析することができ、コントローラ(150)は分析されたQRコードに基づいて出入り口扉の開閉制御信号を生成することができ(S440)、生成された出入り口扉の開閉制御信号に従って出入り口扉(500)の開閉を制御することができる(S450)。
【0085】
より具体的には、コントローラ(150)は、受信したQRコードに含まれる秘密コード(31)、性別コード(32)、および日付/時間情報コード(33)を識別し、(i)識別された秘密コード(31)を通じてQRコードが仮想身分証明書発行アプリケーションを介して発行された正常なQRコードに該当し、(ii)QRコードを発行した使用者の性別が女性に該当し、そして(iii)QRコードの発行日付および時間情報に基づいて有効時間条件(例えば、30秒など)を満たす場合にのみ出入り口扉(500)の開放を許容することができる。
【0086】
すなわち、本発明の一実施形態によるコントローラ(150)は、QRコードに含まれる3つのコードの条件を全て満たす場合に限って出入り口扉(500)の開放を許容(すなわち、3つのコードのいずれか1つのコード条件も満たさない場合、出入り口扉(500)の開放を不許可)する出入り口扉の開閉制御信号を生成することを特徴としており、このような三重確認手続きを通じて一般建築物内の女性用トイレを利用する女性使用者の心理的安定性をかなり向上することができる。
【0087】
ここで、本発明のさらなる実施形態によれば、QRコードの発行を要請した使用者端末(300)が紛失申告された端末であるか否かを判断する段階をさらに含むことができる。女性の紛失したスマートフォンを男性が習得して悪用することを防止するために、本発明のさらなる実施形態によれば、アプリケーション運営サーバ(200)で使用者端末(300)の紛失申告の有無を追加で確認することができ、使用者端末(300)が紛失申告された端末であると確認された場合、アプリケーション運営サーバ(200)で該当使用者端末に生成されるQRコードに電話番号と紛失申告端末情報を追加で生成させ、前記3つのコードの条件を満たしても、すなわち(i)識別された秘密コード(31)を通じてQRコードが仮想身分証明書発行アプリケーションによって発行されたQRコードに該当し、(ii)QRコードを発行した使用者の性別が女性に該当し、そして(iii)QRコードの有効時間条件を満たしても、出入り口扉(500)の開放を許容しないこともできる。
【0088】
この場合、本発明の一実施形態によるアプリケーション運営サーバ(200)は、警察署等の機関と追加で通信可能に結合することができ、紛失申告された使用者端末を用いて女性用トイレを出入りしようとする要請が確認されると、直ちに出入り口扉の開閉制御装置(100)の位置情報等を警察署に送信することにより、予備犯罪者の検挙及び犯罪減少に相当寄与することができる。
【0089】
上述したように、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、QRコードベースの認証方式を活用して女性の場合のみ制限的に出入り口扉が開閉されるようにし、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性たちの不安感を解消することができる。
【0090】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、QRコードの発行を可能にする仮想身分証明書発行アプリケーションをダウンロードできるアプリケーションアクセスコードを出入り口扉にさらに具現することにより、一般建築物内の女性用トイレを利用する女性の利便性をさらに改善することができる。
【0091】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、QRコードを発行する際に類似アプリケーションを通じて生成されたQRコードに出入り口扉が反応しないようにするコードを含めることにより、違法又は偽のQRコードの活用を根本的に遮断することができる。
【0092】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、一般建築物内の女性用トイレに設置される出入り口扉の開閉制御装置が、QRコード読み取りに応じて出入り口扉の開閉を制御するソフトウェアを自体内蔵して運営し、有事の時には、建築物管理者が直ちに対応できるようにすることで追加的な管理/運営サーバを具備せず、それによって、より費用経済的な方式で出入り口扉の開閉制御サービスを使用者に提供することができる。
【0093】
また、本発明の一実施形態による出入り口扉の開閉制御装置およびシステムによれば、仮想身分証明書発行アプリケーションを使用する権限を付与する上で、通信会社の本人認証を通じて使用者当たり1回線のアプリケーション使用権限と制限することにより、一般建築物内の女性用トイレに出入りできるQRコードの違法使用を事前に遮断することができる。
【0094】
一方、本明細書に記載された多様な実施形態は、ハードウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ソフトウェア、および/またはそれらの組み合わせによって具現することができる。例えば、多様な実施形態は、1つ以上の注文型半導体(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタルシグナルプロセッサデバイス(digital signal processor、DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(programmable logic device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここで提示される機能を実行するように設計される他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせで具現することができる。
【0095】
さらに、例えば、多様な実施形態は、命令を含むコンピュータ可読媒体に収録またはエンコードされることが可能である。コンピュータ可読媒体に収録またはエンコードされた命令は、プログラム可能なプロセッサまたは他のプロセッサに、例えば、命令が実行される時に方法を行うようにすることができる。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含み、コンピュータ記憶媒体はコンピュータによってアクセスできる任意の利用可能な媒体であり得る。例えば、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶媒体、磁気ディスク記憶媒体または他の磁気記憶装置を含むことができる。
【0096】
このようなハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアなどは、本明細書に記載された多様な動作および機能をサポートするために、同一のデバイス内で、または個別のデバイス内で具現することができる。追加的に、本発明において「~部」と記載されている構成要素、ユニット、モジュール、コンポーネントなどは、一緒に、または個別ではあるが相互運用可能なロジックデバイスとして個別的に具現することができる。モジュール、ユニットなどに対する互いに異なる特徴の描写は、互いに異なる機能的実施形態を強調するために意図されたものであり、これらが個々のハードウェアまたはソフトウェアコンポーネントによって実現されなければならないことを必ず意味するものではない。むしろ、1つ以上のモジュールまたはユニットに関連する機能は、個々のハードウェアまたはソフトウェアコンポーネントによって実行されるか、あるいは共通のまたは個々のハードウェアまたはソフトウェアコンポーネント内に統合されることも可能である。
【0097】
特定の順序で動作が図面に示されているが、これらの動作が望む結果を達成するために図示された特定の順序または順次的な順序で実行されるか、または図示されたすべての動作が実行される必要があるわけではない。任意の環境では、マルチタスクおよび並列プロセッシングが有利になり得る。なお、上述の実施形態において多様な構成要素の区分は、すべての実施形態でこのような区分を必要とすると理解されてはならず、記載された構成要素が一般的に単一ソフトウェア製品に総合されたり、多数のソフトウェア製品にパッケージされたりすることができる。
【0098】
以上のように、図面及び明細書で最適実施形態が開示された。ここで特定の用語が使用されたが、これは単に本発明を説明する目的で使用されたものであり、意味限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。したがって、当技術分野の通常の知識を有する者であれば、これから様々な変形および均等な他の実施形態が可能である。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。

図1
図2
図3a
図3b
図4
図5