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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】給水装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 49/10 20060101AFI20240917BHJP
   F04D 15/00 20060101ALI20240917BHJP
【FI】
F04B49/10 311
F04D15/00 L
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020107886
(22)【出願日】2020-06-23
(65)【公開番号】P2022003239
(43)【公開日】2022-01-11
【審査請求日】2023-06-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】玉川 充
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 智大
【審査官】中村 大輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-008000(JP,A)
【文献】特開2017-194044(JP,A)
【文献】実開平04-105993(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 49/10
F04B 49/06
F04D 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ及び前記ポンプを駆動するモータを備える、複数のポンプ装置と、
温度検出装置と、
前記モータを制御し、前記温度検出装置の検出温度が第1の閾値未満となると前記モータの運転モードを通常運転モードから凍結防止運転モードへ移行し、前記温度検出装置の検出温度が前記第1の閾値より大きい第2の閾値以上となると前記運転モードを前記凍結防止運転モードから前記通常運転モードへ移行し、前記凍結防止運転モード中に前記モータを予め設定された一定のオン時間間隔及びオフ時間間隔で駆動することで、前記複数のポンプを交互運転する制御部と、
を備え
前記制御部は、制御部内記憶部を有し、前記凍結防止運転モード中に、前記モータのオフ直前の前記温度検出装置の検出温度を前記制御部内記憶部に記憶し、当該記憶された検出温度が、前回記憶された前記モータのオフ直前の前記検出温度未満であると判定すると、前記モータの次のオン時に供給する交流電源の周波数を増加する、給水装置。
【請求項2】
ポンプ及び前記ポンプを駆動するモータを備える、複数のポンプ装置と、
温度検出装置と、
前記モータを制御し、前記温度検出装置の検出温度が第1の閾値未満となると前記モータの運転モードを通常運転モードから凍結防止運転モードへ移行し、前記温度検出装置の検出温度が前記第1の閾値より大きい第2の閾値以上となると前記運転モードを前記凍結防止運転モードから前記通常運転モードへ移行し、前記凍結防止運転モード中に前記モータを予め設定された一定のオン時間間隔及びオフ時間間隔で駆動する制御部と、
を備え、
前記凍結防止運転モード中における前記モータの前記オフ時間は、前記モータの前記オン時間以上に設定され、
前記制御部は、前記複数のポンプ装置の台数が奇数である場合は前記複数のポンプ装置を2台一組及び1台のポンプ装置群に分け、前記複数のポンプ装置の台数が偶数である場合は前記複数のポンプ装置を2台一組のポンプ装置群に分け、前記2台一組のうち一方の前記モータを駆動している間は他方の前記モータの駆動を停止する様に、前記2台一組では前記ポンプを交互運転させ
前記制御部は、制御部内記憶部を有し、前記凍結防止運転モード中に、前記モータのオフ直前の前記温度検出装置の検出温度を前記制御部内記憶部に記憶し、当該記憶された検出温度が、前回記憶された前記モータのオフ直前の前記検出温度未満であると判定すると、前記モータの次のオン時に供給する交流電源の周波数を増加する、給水装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記通常運転モードでは前記複数のポンプ装置を目標圧力一定制御で制御し、前記凍結防止運転モードでは、前記モータに供給する交流電源の周波数の初期値を最低運転周波数とし、上限値を前記目標圧力一定制御での締切運転時周波数とする、請求項1または請求項2に記載の給水装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記凍結防止運転モードにおいて前記モータが駆動される前記ポンプ装置を、目標圧力一定制御で運転する、請求項1または請求項2に記載の給水装置。
【請求項5】
記制御部内記憶部は、前記凍結防止運転モードで前記モータに供給する電力の上限値としての第1の上限値、及び、前記凍結防止運転モードで前記モータに供給する電流の上限値としての第2の上限値の少なくとも一方を記憶し、
前記制御部は、前記凍結防止運転モード中に前記モータに供給する電力を前記第1の上限値以下とし、または、前記凍結防止運転モード中に前記モータに供給する電流を、前記第2の上限値以下とする、
請求項1または請求項2に記載の給水装置。
【請求項6】
前記複数のポンプ装置のそれぞれの前記モータに電力を供給する、複数のインバータを備え、
前記温度検出装置は、前記複数のインバータ、前記複数のポンプ装置、前記複数のポンプ装置の二次側の流路、または、前記複数のポンプ装置の外に設けられる、請求項1または請求項2に記載の給水装置。
【請求項7】
前記ポンプ、及び、前記複数のポンプ装置の二次側の流路の少なくとも一方に設けられる保温材を備える、請求項1または請求項2に記載の給水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のポンプ装置を備える給水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
給水装置において、外気温低下により給水装置内の流路の温度が低下すると、ポンプ装置を運転させることで流路内温度が上昇し、給水装置内の流路の水の凍結を防止する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-169568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような給水装置において、複数のポンプ装置を備えるものがある。例えば交互運転の場合、運転方法によっては、凍結防止を優先するがあまり、複数同時運転となってしまうケースがある。
【0005】
本発明は、凍結防止運転時であっても確実に交互運転し、ポンプに外付けするヒータよりも省エネとなる給水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態にかかる給水装置は、ポンプ及び前記ポンプを駆動するモータを備える、複数のポンプ装置と、温度検出装置と、前記モータを制御し、前記温度検出装置の検出温度が第1の閾値未満となると前記モータの運転モードを通常運転モードから凍結防止運転モードへ移行し、前記温度検出装置の検出温度が前記第1の閾値より大きい第2の閾値以上となると前記運転モードを前記凍結防止運転モードから前記通常運転モードへ移行し、前記凍結防止運転モード中に前記モータを予め設定された一定のオン時間間隔及びオフ時間間隔で駆動することで、前記複数のポンプを交互運転する制御部と、を備え
前記制御部は、制御部内記憶部を有し、前記凍結防止運転モード中に、前記モータのオフ直前の前記温度検出装置の検出温度を前記制御部内記憶部に記憶し、当該記憶された検出温度が、前回記憶された前記モータのオフ直前の前記検出温度未満であると判定すると、前記モータの次のオン時に供給する交流電源の周波数を増加する
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、凍結防止運転時であっても確実に交互運転することにより、通常運転時に交互運転するポンプの場合、例え凍結防止運転時であっても複数同時運転することを抑制できる。また、ポンプに外付けするヒータ使用時よりも省エネとなる給水装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施形態に係る給水装置の構成を示す説明図。
図2】同給水装置の動作の一例を示す流れ図。
図3】同給水装置の変形例に係る構成を示す正面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態に係る給水装置10について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、給水装置10の構成を示す説明図である。図2は、給水装置10の動作の一例を示す流れ図である。
【0010】
図1に示すように、給水装置10は、複数のポンプ装置20と、吐出配管25と、圧力センサ30と、流量センサ40と、各ポンプ装置20のモータ22に接続されたインバータ50と、温度検出装置60と、記憶部91及び制御部92を備える制御盤90と、を備える。
【0011】
本実施形態では、給水装置10は、ポンプ装置20を一例として二台備える。複数のポンプ装置20は、それぞれ、ポンプ21と、モータ22と、を備える。ポンプ装置20は、水を増圧して二次側に圧送する。
【0012】
ポンプ21は、例えば、1以上のインペラと、インペラに設けられる回転軸と、インペラを内部に配置するケーシングと、を備える。ケーシングは、ポンプ吸込口及びポンプ吐出口を備える。ポンプ吸込口は、吸込管を介して、水道配管、井戸または受水槽等に流体的に接続される。ポンプ吐出口は、吐出配管25に接続される。
【0013】
モータ22は、インペラの回転軸に固定され、インペラを回転する。モータ22は、ケーブルによって、制御盤90内の制御部92に接続される。
【0014】
吐出配管25は、複数の個別吐出管26と、合流管27と、を備える。複数の個別吐出管26は、複数のポンプ21の吐出口に接続される。合流管27は、複数の個別吐出管26が合流する。合流管27の二次側は、給水先の水道装置に接続される。
【0015】
圧力センサ30は、例えば、合流管27に設けられる。圧力センサ30は、信号線を介して制御部92に接続され、圧力に応じた信号を制御部92に送信する。
【0016】
流量センサ40は、各個別吐出管26に設けられる。流量センサ40は、停止流量を検出可能に構成される。流量センサ40は、例えば磁石が設けられたパドル等を備え、磁石が近接された場合にホールIC等にて流量検出を行う近接式センサである。流量センサ40は、信号線を介して制御部92に接続され、例えば停止流量を検出すると信号を制御部92に送信する。
【0017】
インバータ50は、各ポンプ装置20に設けられる。インバータ50は、ポンプ装置20のモータ22にそれぞれ電気的に接続されている。インバータ50は制御部92からの制御信号に応じた所定の周波数の電圧を出力することで、接続されたモータ22を回転させる。
【0018】
温度検出装置60は、制御部92により、複数のポンプ21及び複数のポンプ21の二次側の流路である吐出配管25の水温に関連して温度が変化する部位の温度を検出可能に構成される。すなわち、温度検出装置60が設けられる箇所の温度は、複数のポンプ21及び吐出配管25内の水の温度に対して、所定の温度となる。さらに換言すると、温度検出装置60により検出された温度から、複数のポンプ21及び吐出配管25内の水の温度を想定することが可能である。温度検出装置60は、複数のインバータ50、複数のポンプ装置20、複数のポンプ装置20の二次側の流路、または、複数のポンプ装置20の外に設けられる。
【0019】
温度検出装置60は、例えば2つ設けられる。2つの温度検出装置60は、それぞれ、一例として、インバータ50に設けられる。温度検出装置60は、制御部92に接続され、検出した温度に応じた信号を制御部92に送信する。温度検出装置60は、例えばサーミスタである。本実施形態では、温度検出装置60は、一例として、インバータ50の温度を検出する。すなわち、温度検出装置60の検出温度THは、本実施形態ではインバータ50の温度である。
【0020】
制御盤90は、記憶部91及び制御部92が搭載された回路基板を備える。本実施形態では、記憶部91は、一例として、制御部92を構成する回路基板に搭載される、所謂制御部内記憶部である。
【0021】
記憶部91は、例えばプログラムメモリやRAM、書き換え可能なROMを備える記憶装置である。記憶部91は、第1の閾値T1と、第2の閾値T2と、凍結防止運転モードでのモータ22の駆動時間であるオン時間T3と、凍結防止運転モードでのモータ22の駆動を停止する時間であるオフ時間T4と、を設定し、記憶する。ここで、凍結防止運転モードは、ポンプ21及び配管の水が凍結することを防止する為のポンプ装置20の締め切り連続運転である。また、凍結防止運転は、一方のモータ22と他方のモータ22の駆動及び停止を交互に繰り返す運転である。
【0022】
ここで、配管とは、給水装置10が備える、ポンプ21の二次側の流路を構成する配管であって、本実施形態では、一例として吐出配管25である。
【0023】
第1の閾値T1は、通常運転モードから凍結防止運転モードへの移行の開始の判断に用いられる検出温度である。第1の閾値T1は、温度検出装置60の検出温度THと比較される。第1の閾値T1は、複数のポンプ21及び吐出配管25の水が凍結するおそれのあるときの温度検出装置60の検出温度である。
【0024】
ここで、複数のポンプ21及び吐出配管25の水が凍結するおそれのあるときの温度検出装置60の検出温度とは、例えば、外気温が複数のポンプ21及び吐出配管25の水を凍結する温度であり、複数のポンプ装置20が駆動されない状態が続くと複数のポンプ21及び吐出配管25の水が凍結するときの温度検出装置60の検出温度である。第1の閾値T1は、例えば2度または3度である。なお、第1の閾値T1は、適宜設定可能である。
【0025】
第2の閾値T2は、凍結防止運転モードを終了して通常運転モードへ戻る判断をする検出温度である。第2の閾値T2は、温度検出装置60の検出温度THと比較される。第2の閾値T2は、第1の閾値T1よりも高い温度に設定される。第2の閾値T2は、例えば、5度または6度である。
【0026】
凍結防止運転モードでの運転のオン時間T3は、例えば、1分間である。
【0027】
凍結防止運転モードでの運転のオフ時間T4は、オン時間T3以上に設定される。オフ時間T4は、例えば、一分間である。
【0028】
制御部92は、例えばプロセッサを備える。制御部92は、温度検出装置60の検出温度THに基づいて、複数のポンプ21及び吐出配管25内水の温度を想定する。例えば、記憶部91は、温度検出装置60の検出温度TH、並びに、複数のポンプ21及び二次側の吐出配管25の水の温度を実測結果から紐づけるマップを有する。そして、制御部92は、温度検出装置60の検出温度TH、及び、記憶部91のマップに基づいて、複数のポンプ21及び配管の水の温度を想定する。
【0029】
このように、複数のポンプ21の水の温度および吐出配管25内の水の温度を想定できることで、複数のポンプ21の水の温度及び吐出配管25の水の温度が凍結しない温度で、給水装置10を制御することが可能となる。このため、温度検出装置60の設置場所を限定することがない。
【0030】
また、制御部92は、圧力センサ30、流量センサ40、温度検出装置60からの信号に基づき、予め記憶部91に記憶されたプログラムに従って、複数のポンプ装置20を制御する。具体的には、制御部92は、複数のインバータ50に制御信号を送信して複数のインバータ50を制御する。制御部92は、例えば、目標圧力一定制御により、複数のポンプ装置20を通常運転モードで制御する。
【0031】
また、制御部92は、流量センサ40の検出結果から給水先に給水していない状態であると判断すると、温度検出装置60の検出温度THに基づいて、通常運転モードから凍結防止運転モードに移行する。すなわち、締切運転となる凍結防止運転モードに移行する。
【0032】
本実施形態では、給水先に給水していない状態の判断として、例えば、給水装置10が備える全てのポンプ装置20のモータ22がオフしている状態、すなわち停止している状態となると、給水先へ給水していない状態と判断する。
【0033】
本実施形態では、2台のポンプ装置20のモータ22がオフしている状態、すなわち停止している状態で、温度検出装置60の検出温度THが第1の閾値T1未満にとなると通常運転モードから凍結防止運転モードに移行し、ポンプ装置20を、凍結防止運転モードで運転する。また、制御部92は、2台のポンプ装置20を凍結防止運転モードで運転する場合、2台のポンプ装置20のモータ22を交互に運転する。具体的には、一方のポンプ装置20のモータ22を、記憶部91に記憶された駆動時間で駆動する間、他方のポンプ装置20のモータ22を、記憶部91に記憶された停止時間で停止する。
【0034】
次に、給水装置10の制御の一例について、図2を用いて説明する。ここで、2台のポンプ装置20のうち一方を第1のポンプ装置20Aとし、他方を第2のポンプ装置20Bとする。また、第1のポンプ装置20Aのポンプ21を第1のポンプ21Aとし、第2のポンプ装置20Bのポンプ21を第2のポンプ21Bとする。また、第1のポンプ装置20Aのモータ22を第1のモータ22Aとし、第2のポンプ装置20Bのモータ22を第2のモータ22Bとする。また、第1のモータ22Aに接続されるインバータ50を、第1のインバータ50Aとし、第2のモータ22Bに接続されるインバータ50を、第2のインバータ50Bとする。また、第1のインバータ50Aに設けられる温度検出装置60を第1の温度検出装置60Aとし、第2のインバータ50Bに設けられる温度検出装置60を第2の温度検出装置60Bとする。また、第1の温度検出装置60Aの検出温度を検出温度TH1とし、第2の温度検出装置60Bの検出温度を検出温度TH2とする。
【0035】
制御部92は、流量センサ40や圧力センサ30で検出した流量や圧力に基づき、吐出圧力一定制御や推定末端圧一定制御などの目標圧力一定制御により通常運転モードの制御を行う。制御部92は、各インバータ50に制御信号を出力することで、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを運転する。
【0036】
制御部92はさらに、第1の温度検出装置60A及び第2の温度検出装置60Bの検出温度TH1、TH2に基づいて、第1のポンプ21A及び吐出配管25の水の温度、及び、第2のポンプ21B及び吐出配管25の水の温度を想定する。また、制御部92は、第1の温度検出装置60A及び第2の温度検出装置60Bの検出温度TH1、TH2に基づいて、凍結防止運転モードで複数のポンプ装置20の制御を行う。
【0037】
制御部92は、図2に示すように、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bの運転が停止された状態で、第1の温度検出装置60Aからの信号に基づいて第1のポンプ21A及び吐出配管25を含む配管の水の温度を想定し、第1の温度検出装置60の検出温度TH1が第1の閾値T1未満であるか否かを判定する(ステップST1)。制御部92は、検出温度TH1が第1の閾値T1以上であると(ステップST1のNO)、第1のポンプ装置20Aの停止状態を維持して、凍結防止運転モードでの運転を停止する(ステップST2)。
【0038】
また、制御部92は、ステップST1の処理と並行して、第2の温度検出装置60Bの検出温度TH2に基づいて第2のポンプ21B及び吐出配管25を含む配管の水の温度を想定し、第2の温度検出装置60Bの検出温度TH2が第1の閾値T1未満であるか否かを判定する(ステップST3)。制御部92は、検出温度TH2が第1の閾値T1以上であると(ステップST3のNO)、第2のポンプ装置20Bの停止状態を維持して、凍結防止運転を停止する。(ステップST4)。
【0039】
制御部92は、検出温度TH1が第1の閾値T1未満であると判断すると(ステップST1のYES)、次に、第2の温度検出装置60Bの検出温度TH2が第1の閾値T1未満であるか否かを判定する(ステップST5)。
【0040】
制御部92は、検出温度TH2が第1の閾値T1以上であると判定すると(ステップST5のNO)、第1のポンプ装置20Aを凍結防止運転モードで運転する対象のポンプ装置として決定する(ステップST6)。
【0041】
制御部92は、検出温度TH2が第1の閾値T1未満であると判定すると(ステップST5のYES)、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを、凍結防止運転モードで運転する対象のポンプ装置として決定する。
【0042】
また、制御部92は、ステップST3で検出温度TH2が第1の閾値T1未満であると判定すると(ステップST3のYES)、第1の温度検出措置60Aの検出温度TH1が第1の閾値T1未満であるか否かを判定する(ステップST8)。
【0043】
制御部92は、検出温度TH1が第1の閾値T1以上であると判定すると(ステップST8のNO)、第2のポンプ装置20Bを凍結防止運転モードで運転する対象のポンプ装置として決定する(ステップST9)。
【0044】
制御部92は、検出温度TH2が第1の閾値T1未満であると判定すると(ステップST8のYES)、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを凍結防止運転モードで運転する対象のポンプ装置として決定する(ステップST7)。
【0045】
制御部92は、第1のポンプ装置20Aのみ凍結防止運転モードで運転すると決定すると、第1のポンプ装置20Aの凍結防止運転モードでの運転を開始する(ステップST10)。
【0046】
制御部92は、周波数一定制御により、第1のモータ22Aを制御する(ステップST11)。ここで、周波数一定制御は、モータ22に供給される交流電源の周波数を一定の周波数とする制御である。本実施形態では、最低運転周波数の電圧を供給する。最低運転周波数は、モータ22を駆動する為に必要な最低周波数である。また、制御部92は、第1のモータ22Aを駆動している状態では、第2のモータ22Bの駆動を禁止する。
【0047】
制御部92は、第1のモータ22Aの駆動時間が、記憶部91に設定記憶されたオン時間T3が経過する直前に、すなわちオフ直前に、第1の温度検出装置60Aの検出温度TH1を、記憶部91に設定記憶する。ここで、オン時間T3が経過する直前、すなわちオフ直前とは、例えば、オン時間T3が経過する1秒前であり、適宜設定可能である。
【0048】
そして、制御部92は、第1のモータ22Aの駆動時間が、記憶部91に設定記憶されたオン時間T3となると、第1のモータ22Aの駆動を停止する。そして、制御部92は、第2のポンプ装置20Bの運転禁止を解除する(ステップST12)。
【0049】
次に、制御部92は、記憶部91に記憶された前回のオフ直前の検出温度TH1が、今回記憶したオフ直前の検出温度TH1以上であるか否かを判定する(ステップST13)。
【0050】
制御部92は、前回のオフ直前の検出温度TH1が今回のオフ直前の検出温度TH1以上であると判定すると(ステップST13のYES)、第1のポンプ装置20Aの凍結防止運転モードでの運転における次回の第1のモータ22Aの駆動時に第1のモータ22Aに供給される交流電源の周波数を予め設定した割合で増加させる(ステップST14)。増加幅は、例えば、1Hzである。なお、凍結防止運転モードでの、第1のモータ22Aに供給する電源周波数の上限値は、目標圧力一定制御持に検出される締切運転時周波数である。制御部92は、第1のモータ22Aに供給する電源周波数が、締切運転時周波数となると、以降、周波数の増加を停止し、締切運転時周波数の電源を供給する。
【0051】
制御部92は、前回オフ直前の検出温度TH1が今回のオフ直前の検出温度TH1未満であると判定すると(ステップST13のNO)、第1のポンプ装置20Aの凍結防止運転モードでの運転における次回の第1のモータ22Aの駆動時に第1のモータ22Aに供給する電源周波数を維持する(ステップST15)。
【0052】
次に、制御部92は、第1の温度検出装置60Aの検出温度TH1からの信号に基づいて第1のポンプ21A及び吐出配管25の水の温度を想定し、検出温度TH1が第2の閾値T2未満であるか否かを判定する(ステップST16)。
【0053】
制御部92は、検出温度TH1が第2の閾値T2未満であると判定すると(ステップST16のYES)、ステップST11に戻り、第1のモータ22Aを駆動する。
【0054】
制御部92は、温度TH1が第2の閾値T2以上であると判定すると(ステップST16のNO)、ステップST2に進み、凍結防止運転モードでの運転を停止する。
【0055】
また、制御部92は、第2のポンプ装置20Bのみ凍結防止運転モードで運転すると決定すると、第1のポンプ装置20Aの凍結防止運転モードでの運転を開始する(ステップST17)。
【0056】
制御部92は、周波数一定制御により、第2のモータ22Bを制御する(ステップST18)。本実施形態では、最低運転周波数の電圧を供給する。また、制御部92は、第2のモータ22Bを駆動している間は、第1のモータ22Aの駆動を禁止する。
【0057】
制御部92は、第2のモータ22Bの駆動時間が、記憶部91に設定記憶されたオン時間T3が経過する直前に、すなわちオフ直前に、第2の温度検出装置60Bの検出温度TH2を、記憶部91に設定記憶する。ここで、オン時間T3が経過する直前、すなわちオフ直前とは、例えば、オン時間T3が経過する1秒前であり、適宜設定可能である。
【0058】
そして、制御部92は、第2のモータ22Bの駆動時間が、記憶部91に設定記憶されたオン時間T3となると、第2のモータ22Bの駆動を停止する。そして、制御部92は、第1のモータ22Aの駆動禁止を解除する(ステップST19)。
【0059】
次に、制御部92は、記憶部91に設定記憶された前回オフ直前の検出温度TH2が、今回記憶したオフ直前の検出温度TH2以上であるか否かを判定する(ステップST20)。
【0060】
制御部92は、前回のオフ直前の検出温度TH2が今回のオフ直前の検出温度TH2以上であると判定すると(ステップST20のYES)、第2のポンプ装置20Bの凍結防止運転モードにおける次回の第2のモータ22Bの駆動時に第2のモータ22Bに供給する電圧の周波数を予め設定した割合で増加させる(ステップST21)。増加幅は、例えば、1Hzである。制御部92は、第2のモータ22Bに供給する電源周波数が、締切運転時周波数となると、以降、周波数の増加を停止し、締切運転時周波数の電源を供給する。
【0061】
制御部92は、前回のオフ直前の検出温度TH2が今回のオフ直前の検出温度TH2未満であると判定すると(ステップST19のNO)、第2のポンプ装置20Bの凍結防止運転における次回の第2のモータ22Bの駆動時に第2のモータ22Bに供給する電源周波数を維持する(ステップST22)。
【0062】
次に、制御部92は、第2の温度検出装置60Bの検出温度TH2に基づいて第2のポンプ21B及び吐出配管25の水の温度を想定し、検出温度TH2が第2の閾値T2未満であるか否かを判定する(ステップST23)。
【0063】
制御部92は、検出温度TH2が第2の閾値T2未満であると判定すると(ステップST22のYES)、ステップST18に戻り、凍結防止運転モードでの運転を継続する。制御部92は、検出温度TH2が第2の閾値T2以上であると判定すると(ステップST22のNO)、ステップST4に戻り、凍結防止運転モードでの運転を停止する。
【0064】
また、制御部92は、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを凍結防止運転モードで運転するポンプ装置に決定すると(ステップST7)、検出温度TH1及検出温度TH2を比較し、検出温度TH1が検出温度TH2以下であるか否かを判定する(ステップST24)。
【0065】
制御部92は、検出温度TH1が検出温度TH2以下であると判定すると(ステップST24のYES)、先発ポンプを第1のポンプ装置20Aとし、後発ポンプを第2のポンプ装置20Bとして、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを交互運転により、凍結防止運転モードで運転する(ステップST10及びステップST17)。
【0066】
具体的には、制御部92は、第1のモータ22Aを駆動している間は、第2のモータ22Bを停止し、第2のモータ22Bを駆動している間は、第1のモータ22Aを停止する。換言すると、制御部92は、第1のポンプ装置20Aに対してステップST11の処理を施している間は、第2のポンプ装置20Bに対してステップST19の処理を施す。さらに、制御部92は、第1のポンプ装置20Aに対してステップST12の処理を施す間は、第2のポンプ装置20Bに対してステップST18の処理を施す。
【0067】
また、制御部92は、検出温度TH1が検出温度TH2より大きい判定すると(ステップST24のNO)、先発ポンプを第2のポンプ装置20Bとし、後発ポンプを第1のポンプ装置20Aとして、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを交互運転により、凍結防止運転モードで運転する(ステップST10及びステップST17)。
【0068】
具体的には、制御部92は、第2のモータ22Bを駆動している間は、第1のモータ22Aを停止し、第1のモータ22Aを駆動している間は、第2のモータ22Bを停止する。換言すると、制御部92は、第2のポンプ装置20Bに対してステップST18の処理を施している間は、第1のポンプ装置20Aに対してステップST12の処理を施す。さらに、制御部92は、第2のポンプ装置20Bに対してステップST19の処理を施す間は、第1のポンプ装置20Aに対してステップST11の処理を施す。
【0069】
このように構成される給水装置10では、一台のポンプ装置20のみ凍結防止運転モードで運転を行う場合に、このポンプ装置20のモータ22の駆動及び停止を交互に行う。この為、凍結防止運転時であっても確実に交互運転することにより、通常運転時に交互運転するポンプの場合、例え凍結防止運転時であっても複数同時運転することを抑制できる。また、ポンプに外付けするヒータ使用時よりも省エネとなる。
【0070】
さらに、給水装置10では、凍結防止運転モードでのモータ22のオフ時間T4を、オン時間T3以上とすることで、2台のポンプ装置20を凍結防止運転モードで運転する際に、一方のポンプ装置20のモータ22及び他方のポンプ装置20のモータ22を交互に運転することが可能となる。この為、同時に2台の給水装置10が運転することがないので、凍結防止運転時であっても確実に交互運転することにより、通常運転時に交互運転するポンプの場合、例え凍結防止運転時であっても複数同時運転することがない。また、ポンプに外付けするヒータ使用時よりも省エネとなる。
【0071】
さらに、制御部92は、凍結防止運転モードで運転中において、モータ22のオフ直前の温度検出装置60の検出温度THが、記憶部91に設定記憶された前回のオフ直前の検出温度TH未満であると、モータ22の次回オン時に供給される電源周波数を増加させる。この為、モータ22の回転数が増加することでポンプ21の発熱量が増加する。この循環動作を続けると、結果として、温度検出装置60のオフ直前の検出温度THが、記憶部91に記憶された前回のオフ直前の検出温度TH未満となることを抑制できるので、ポンプ21及び吐出配管25を含む配管が凍結することを防止できる。
【0072】
さらに、制御部92は、凍結防止運転中において、ポンプ装置20のモータ22に供給する電源周波数の上限値を、締切運転時周波数に設定することで、凍結防止運転での消費電力が大きくなることを防止できる。
【0073】
なお、上述の例では、制御部92は、凍結防止運転モードでの運転中において、モータ22に供給する電源周波数を、最低周波数から目標圧力一定制御持に検出される締切運転時周波数までの範囲で変化する構成が一例として説明されたが、これに限定されない。他の例では、制御部92は、凍結防止運転中においても、モータ22を目標圧力一定制御で駆動してもよい。
【0074】
または、制御部92は、凍結防止運転モードでの運転による消費電力を算出し、凍結防止運転での消費電力が所定の上限値以上とならないように、モータ22に供給する電圧及び電流を制御してもよい。具体的には、記憶部91は、凍結防止運転でのモータ22に供給する電力の上限値である第1の上限値T5が記憶される。制御部92は、モータ22に供給する電圧及び電流を、消費電力すなわちモータ22に供給する電力が第1の上限値T5より大きくならないように制御する、換言するとモータ22に供給する電力を第1の上限値T5以下とする制御をする。
【0075】
または、給水装置10は、凍結防止運転モードでの運転中にモータ22に供給する電流が所定の上限値以上とならないように、モータ22に供給する電流を制御してもよい。具体的には、記憶部91は、凍結防止運転モードでの運転中にモータ22に供給する電流の上限値である第2の上限値T6を記憶する。制御部92は、凍結防止運転中にモータ22に供給される電流が第2の上限値T6より大きくならないように制御する、換言するとモータ22に供給される電流を第2の上限値T6以下とする制御をする。
【0076】
または、記憶部91が第1の上限値T5及び第2の上限値T6を記憶し、制御部92は、凍結防止運転モードでの運転中にモータ22に供給する電圧及び電流を、消費電力すなわちモータ22に供給する電力が第1の上限値T5より大きくならないように制御するとともに、換言するとモータ22に供給する電力を第1の上限値T5以下とする制御をするとともに、凍結防止運転モードでの運転中にモータ22に供給される電流が第2の上限値T6より大きくならないように制御する、換言するとモータ22に供給される電流を第2の上限値T6以下とする制御をする。
【0077】
また、上述の例では、制御部92は、インバータ50内に設けられる温度検出装置60の検出温度TH及び閾値T1、T2を比較し、さらに、検出温度TH1に基づいてポンプ21及び吐出配管25内の水の温度を想定する構成が一例として説明された。しかしながら、これに限定されない。
【0078】
他の例では、温度検出装置60は、ポンプ21に直接設けられてもよい。または、温度検出装置60は、ポンプ21の二次側の流路に直接設けられてもよい。この一例として、温度検出装置60は、個別吐出管26に設けられてもよい。または、温度検出装置60は、ポンプ21及びポンプ21の二次側の流路の双方の外側であって、制御部92によってポンプ21の二次側の水の温度を検出可能な位置に設けられてもよい。
【0079】
また、上述の例では、給水装置10は、複数のポンプ装置20として、2台のポンプ装置20を備え、凍結防止運転モードでは一方のポンプ装置20及び他方のポンプ装置20を交互の運転する構成が一例として説明されたが、これに限定されない。他の例では、給水装置10は、3台以上のポンプ装置20を備える構成であってもよい。3台以上のポンプ装置20を備える構成の場合、凍結防止運転モードでは、駆動するポンプ装置20を一台として他のポンプ装置20を停止することで、複数のポンプ装置20を交互に運転してもよい。
【0080】
または、給水装置10が3台以上のポンプ装置20を備える構成である場合、制御部92は、これら3台以上のポンプ装置20を2台一組、または、1台に分ける。例えば、奇数台、具体例として3台のポンプ装置20を備える構成では、2台のポンプ装置20の1組と、1台のポンプ装置20とに分けられる。例えば、偶数台、具体例として4台のポンプ装置20を備える構成では、2台のポンプ装置20を1組とする2組に分けられる。5台のポンプ装置20は、2台のポンプ装置20を1組とする2組と、1台のポンプ装置20とに分けられる。そして、制御部92は、これら分けられたポンプ装置20に対して、それぞれ、第1のポンプ装置20A及び第2のポンプ装置20Bを設定し、図2に示す制御を行う。なお、1台のみのポンプ装置20は、例えば第1のポンプ装置20Aに設定される。
【0081】
このように、複数のポンプ装置20を2台一組、または、1台のポンプ装置20に分けて、それぞれに対して図2に示す制御を行うことで、給水装置10が備える複数のポンプ装置20に対して、凍結防止運転を行う為のプログラムを1種類有すればよい。
【0082】
換言すると、最大で2台のポンプ装置20の凍結防止運転を同時に行うことが可能な1種類のプログラムを用いることで、3台以上のポンプ装置20に対しても、凍結防止運転を行うことが可能となる。
【0083】
この為、凍結防止運転を行うポンプ装置20の台数に応じたプログラムを用意する必要がない。さらに、凍結防止運転の為のプログラムを、最大で2台のポンプ装置20を同時に凍結防止運転行うプログラムとすることで、当該プログラムが複雑になることを防止できる。
【0084】
また、給水装置10は、ポンプ21、及び、ポンプ21の二次側の流路の少なくとも一方を覆う保温材100を備える構成であってもよい。この一例として、図3に示すように、給水装置10は、ポンプ21の二次側の流路である個別吐出管26を覆う保温材100を備える。保温材100は、例えば発泡スチロールで構成される。
【0085】
保温材100によって、ポンプ21及びポンプ21の二次側の流路の少なくとも一方が覆われることで、ポンプ21の二次側の水が保温される。この為、凍結防止運転の頻度を少なくし、凍結防止運転モードでの運転時の電源周波数も減らすことができるので、凍結防止運転による消費電力をより抑えることができる。
【0086】
他の例では、保温材100は、ポンプ21に設けられてポンプ21を覆う構成であってもよい。または、保温材100は、ポンプ21及びポンプ21の二次側の流路の双方に設けられて、ポンプ21を覆い、かつ、ポンプ21の二次側の流路を覆う構成であってもよい。
【0087】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0088】
10…給水装置、20…ポンプ装置、20A…第1のポンプ装置、20B…第2のポンプ装置、21…ポンプ、21A…第1のポンプ、21B…第2のポンプ、22…モータ、22A…第1のモータ、22B…第2のモータ、25…吐出配管、26…個別吐出管、27…合流管、30…圧力センサ、40…流量センサ、50…インバータ、50A…第1のインバータ、50B…第2のインバータ、60…温度検出装置、60A…第1の温度検出装置、60B…第2の温度検出装置、90…制御盤、91…記憶部、92…制御部、100…保温材。
図1
図2
図3