(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】減容装置
(51)【国際特許分類】
B30B 9/32 20060101AFI20240917BHJP
【FI】
B30B9/32 101A
B30B9/32 101B
B30B9/32 102C
(21)【出願番号】P 2023020511
(22)【出願日】2023-02-14
(62)【分割の表示】P 2022047665の分割
【原出願日】2017-09-14
【審査請求日】2023-03-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 雅和
(72)【発明者】
【氏名】安田 武臣
【審査官】豊島 唯
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-100697(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0253818(US,A1)
【文献】特開2001-222738(JP,A)
【文献】特開2017-104884(JP,A)
【文献】特開平04-147796(JP,A)
【文献】特開平06-246494(JP,A)
【文献】特開平09-300099(JP,A)
【文献】特開平07-223097(JP,A)
【文献】特開2003-311491(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B30B 9/32
B65F 1/00
B65F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投入口から投入される減容対象の物品の少なくともサイズを特定する特定手段と、
物品を減容する減容部と、
前記投入口と前記減容部とを連通させる内扉と、
前記内扉の開閉制御を行う制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記特定手段が特定した物品のサイズが所定サイズよりも小さい場合には、前記内扉を閉状態から開状態として物品を減容しつつ再び閉状態とするまでの内扉動作時間を規定時間とし、かつ
前記制御手段は、前記特定手段が特定した物品のサイズが
所定サイズ以上の場合には、前記
内扉動作時間を
前記規定時間よりも長くする
ことを特徴とする減容装置。
【請求項2】
前記減容部にて
物品を減容中に次の物品を投入可能であって、
前記特定手段は、
物品を回収中に投入された前記次の物品のサイズを特定可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の減容装置。
【請求項3】
前記特定手段は、物品が回収対象か否かも特定できるものであって、前記特定手段により、物品が非回収物であると特定されたことに応じた報知を行う報知手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の減容装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減容装置に関する。
【背景技術】
【0002】
空容器を回収する空容器回収装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一般的な空容器回収装置は、投入口から投入されたPETボトル等の空容器を、適宜、減容して装置内の容器収容部に収容する。
また、物品の減容処理を行う減容装置は、物品を確実に潰すために、最も大きい(硬い)物品を想定した大きいトルクで減容処理を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、なお改善の余地があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の減容装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
投入口から投入される減容対象の物品の少なくともサイズを特定する特定手段と、
物品を減容する減容部と、
前記投入口と前記減容部とを連通させる内扉と、前記内扉の開閉制御を行う制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記特定手段が特定した物品のサイズが所定サイズよりも小さい場合には、前記内扉を閉状態から開状態として物品を減容しつつ再び閉状態とするまでの内扉動作時間を規定時間とし、かつ前記制御手段は、前記特定手段が特定した物品のサイズが所定サイズ以上の場合には、前記内扉動作時間を前記規定時間よりも長くすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の減容装置は、投入された容器に見合った処理を行うため、時間当たりの処理能力が高い。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施形態に係る減容装置としての物品回収装置の全体概念図、(a)は減容装置の正面図、(b)は減容装置の側面図。
【
図2】本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置)の外扉、内扉、載置部、計量部の概念図。
【
図3】本発明の実施形態に係る減容装置(容器回収装置)の上部を拡大した斜視図。
【
図4】外扉が閉状態、内扉が閉状態の減容装置の一例を示す側面概念図。
【
図5】外扉が開状態、内扉が閉状態の減容装置の載置部と減容部の一例を示す断面概念図。
【
図6】外扉が開状態、内扉が閉状態の場合の減容装置の載置部の一例を示す斜視図。
【
図7】外扉が閉状態、内扉が開状態の場合の減容装置の載置部と減容部の一例を示す側面概念図。
【
図8】減容装置の減容部と駆動モータの一例を示す概念図。
【
図9】本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置)の減容部を説明するための概念図。
【
図10】本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置)の一例を説明するための図、(a)は減容装置の電気的な機能ブロック図、(b)は制御部の機能ブロック図。
【
図11】本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置)の動作の一例を示すフローチャート。
【
図12】減容装置(物品回収装置)の表示操作部の表示部により報知されるメッセージの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。なお、本発明の実施形態に係る減容装置として、例えば、物品回収装置(容器回収装置)を説明する。
【0009】
本発明の実施形態に係る減容装置は、投入口の外扉を開放して投入口から物品を回収し、減容部により物品を減容した後、その物品を機体内に設けられた容器回収部へ収容する。詳細には、物品回収装置は、投入口に対して開閉自在に設けられた外扉と、投入口の内側に位置し、投入口からの物品を載置可能な載置部とを有する。また、物品回収装置は、物品としてのPETボトル等を横向きに載置するように投入口や載置部等が構成されている。
また、詳細には、減容装置は、投入口から投入される減容対象の物品を特定する特定手段と、特定手段による特定結果に基づいて、前記物品を減容する減容部の駆動制御を異ならせる減容制御手段とを有する。例えば、減容制御手段は、大型の空容器と比較して、減容部の圧縮ローラを備える回転軸、圧縮ローラを備える回転軸を高速回転、且つ、小回転量(回転角度)となるように駆動制御する。
【0010】
物品としては、PETボトル、缶、ビンに限定されず、例えば、牛乳パック、トレー、インクカートリッジ、図書館やレンタル店への返却物(本やDVDなど)、クリーニング品、電池、電球など、回収の対象となる物品であればよい。つまり、容器回収装置は物品回収装置の一実施例である。
【0011】
詳細には、本発明の実施形態に係る減容装置は、待機時、物品投入部の外扉が閉状態であり、物品投入部と収容部の間に開閉自在に設けられた内扉が閉状態である。物品回収時に、物品投入部の外扉が開状態となり、コンピュータ等の制御部(不図示)の判別部により、載置部へ載置された物が回収対象物の物品(例えば、PETボトル等の樹脂製の空容器)であるか否かが判別される。回収対象物の物品(空容器)であると判別された場合、外扉が閉状態となり、物品投入部と収容部の間に設けられた内扉が開状態となり、収容部により容器が回収される。本実施形態では、容器回収装置が減容部(減容機構)を備え、減容部(減容機構)により容器を減容することで、規定容量の回収部にて多量の減容された空容器を回収可能である。
【0012】
詳細には、
図1に示したように、本発明の実施形態に係る減容装置としての物品回収装置100は、装置本体部100Bの上部に容器投入部110が設けられており、容器投入部110の開口部(投入口TS)には外扉111が設けられている。装置本体部100Bは、外扉111よりも上部付近の正面側に、表示操作部3、送受信部4(通信部)が設けられている。また、装置本体部100Bの正面側には、荷物フック100fが設けられている。
【0013】
また、物品回収装置100は、装置本体部の機体の外側が外装カバーCVにより保護されている。詳細には、外装カバーCVは、上部外装カバーCV1、中央部外装カバーCV2等を有する。
【0014】
また、容器投入部110の下方には、容器収容部140に連通する通路が設けられており、容器投入部110の載置部116から容器収容部140への通路71に内扉112が設けられている。
【0015】
本実施形態では、物品回収装置100は、内扉112と、容器収容部140の間に減容部120(減容機構)が設けられている。減容部120は、内扉112が開状態の場合、容器投入部110からの物品としての空容器Aを押し潰して減容し、減容された容器RAを、下方の容器収容部140に出力する。
また、物品回収装置100の装置本体部100Bは、容器収容部140を載置した引出し100Cを有し、正面側には引出用取手100eや、鍵孔100rが設けられており、鍵を鍵孔100rに差込み施解錠可能に構成されている。
【0016】
また、装置本体部100Bの正面側、詳細には、引出し100Cの正面側には、透光部100A(透光窓)が設けられており、外部から容器収容部140に収容されている空容器を視認可能に構成されている。
また、装置本体部100Bの側面部には、搬送時に用いられる移動用取手100gが設けられている。
【0017】
また、装置本体部100Bは、正面側にキャップ投入部108を備え、キャップ投入部108から装置本体部内で下方に向かってキャップ用通路72が設けられ、キャップ投入部108に投入されたキャップがキャップ用通路72を介してキャップ収容部145に収容されるように構成されている。
尚、キャップ用通路72は、キャップと、キャップよりも小さなものを仕分けする機構を有してもよい。具体的には、キャップ用通路72が分岐されて、分岐部に網の目状の部材にて、飲み残し吸い殻、雨水等は別経路で排出、蓄積し、キャップのみキャップ収容部145へ収まるようにしてもよい。
【0018】
図2は本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置)の外扉111、内扉112、載置部116、計量部7等の概念図である。
図3は減容装置(物品回収装置)の上部を拡大した斜視図である。
図4は外扉111が閉状態、内扉112が閉状態の減容装置の一例を示す側面概念図である
図5は外扉111が開状態、内扉112が閉状態の減容装置の載置部116と減容部120の一例を示す断面概念図である。
図6は外扉111が開状態、内扉112が閉状態の場合の減容装置の載置部116の一例を示す斜視図である。
図7は外扉111が閉状態、内扉112が開状態の場合の減容装置の載置部116と減容部120の一例を示す側面概念図である。
図8は減容装置の減容部120と駆動モータの一例を示す概念図である。
図9は本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置)の減容部120を説明するための概念図である。
【0019】
図2に示したように、本発明の実施形態に係る物品回収装置100(減容装置)の容器投入部110は、載置部116、外扉111、内扉112、台座118、計量部7、外扉用支持部S111、内扉用支持部S112、外扉駆動部5、内扉駆動部6、第1の制限部K111、第2の制限部K112などを有する。
【0020】
載置部116は、回収対象物などを載置可能に構成されている。載置部116の側壁部116aには、受光部9aや発光部9bなどの光センサ9や金属センサなどが設けられている。また、載置部116の下部には計量部7が設けられている。
【0021】
また、本実施形態では、載置部116は、その載置面116gが水平ではなく、物品の投入口側(外扉111が開状態のときの開口側)よりも容器収容部140側が低くなるように傾斜をつけて設けられている。すなわち、載置部116は、投入された物品が自重により容器収容部140側(又は減容部120側)へ落ちることを促すように構成されている。これにより、物品(投入物)を容器収容部140へ送るための搬送機構を設ける必要がなく、小型の物品回収装置を提供することができる。
また、載置部116は、載置面116gの表面に表面処理が施され凹凸部が形成されており、投入された物品が載置部に貼りつくことを防止する構造を有する。物品回収装置が容器回収装置である場合、容器が濡れていたとしても、容器表面と載置部の凹凸形状の表面との接触面積が比較的小さいので濡れによる表面張力が小さくなり、容器が容器収容部140側へ容易に移動する。すなわち、濡れている容器が容器収容部側へ落ちないといった不具合を防ぐことができる。
【0022】
外扉111は、載置部116の外側に設けられている。モータ等の外扉駆動部5は、外扉111を開閉自在に駆動する。
内扉112は、載置部116と減容部120との間の通路71に設けられている。内扉駆動部6は、内扉112を開閉自在に駆動する。この内扉112には、空容器の載置状態を案内する案内部112Dが設けられている。案内部112Dは、露出され装置本体部から視認可能な位置に設けられている。案内部112Dは、物品(PETボトルなどの空容器等)を規定の向き、規定の位置(例えば、350ml、500ml、2000mlなど)に載置するように情報として案内表示されている。この案内部112Dは、内扉112の表面に設けられた凹部、凸部、ステッカー、LED表示部、LCDなどであってもよい。
また、物品回収装置は、撮像部などの検出センサにより、案内部112Dにより示された載置位置に、正しく物品が載置されているかを判定するための判定手段を備えていてもよい。また、撮像処理や光学センサなどの検知部により、載置向き及び位置が正しくない場合は、報知などを行うこともできる。
【0023】
本実施形態では、物品回収装置100は、台座118を有し、この台座118は外扉111、及び外扉駆動部5を支持する外扉用支持部S118、S111を有する。詳細には、2つの外扉用支持部S118の上端部には外扉駆動部5、回転軸C111が設けられ、回転軸C111に扇形状の外扉用支持部S111が回動自在に設けられ、扇形状の外扉用支持部S111により外扉111が支持されている。2つの回転軸C111のうち一方の回転軸C111は、外扉駆動部5のモータの回転軸に接続されている。
扇形状の外扉用支持部S111には、内扉112の回転軸C112が貫通する孔部S111hが設けられている。
【0024】
計量部7は、台座118と載置部116の間に配置され、載置部116を支持する。
【0025】
また、内扉112は、開状態で、載置部116に載置された空容器を減容部120へ案内するように構成されている。また、本実施形態では、計量部7上に配置され、計量部7と載置部116の間から延出した構造の内扉用支持部S112により、内扉駆動部6や内扉112が支持されている。内扉駆動部6には、内扉112の回転軸C112が設けられ、その回転軸C112に内扉112が設けられている。内扉112を開状態とすることで、回収対象物を装置本体部内の容器収容部140へ案内することができる。また、内扉用支持部S112は、回転軸C111が貫通される孔部S112hを有する。
【0026】
すなわち、台座118の外扉用支持部S111により外扉駆動部5や外扉111が支持され、台座118上に配置された計量部7の上部に載置部116が設けられているので、計量部7により、載置部116に載置された回収対象物などの質量を高精度に計量することができる。詳細には、計量部7上には、外扉111や外扉駆動部5を支持していない構造であるので、計量部7は、外扉111や外扉駆動部5の振動等の影響を受けにくい構造となっており、載置部116上の回収対象物の質量を高精度に計量することができる。
【0027】
また、本発明の実施形態に係る物品回収装置としての物品回収装置100の外扉111は、載置部116を露出する開位置と、載置部116を覆う閉位置との間を移動可能に構成されており、外扉111が閉じる場合、外扉111が開位置から、載置部116に向かって閉位置へ移動可能に構成されている。すなわち、外扉111が開状態から、載置部116へ向かって動き閉じるように構成されているので、例えば、ユーザの手や腕などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたとき、計量部による計量値が変動し、制御部がその変動を検出することで、ユーザの手や腕、異物などが、外扉111と載置部116の間に挟まれたことを容易に検知することができる。
【0028】
また、本発明の実施形態に係る物品回収装置100(空容器回収装置)において、外扉111は、内扉112の移動を制限する第1の制限部K111を備える。内扉112は、外扉111の移動を制限する第2の制限部K112を備える。第1の制限部K111と、第2の制限部K112により、外扉111及び内扉112の両方が開状態となることを制限する機構を有する。
すなわち、物品回収装置100は、外扉111に設けられた第1の制限部K111と、内扉112に設けられた第2の制限部K112を有するので、機械的に簡単な構造で、外扉111と内扉112それぞれの開閉状態に応じて、各扉の開閉動作を制限することができる。
【0029】
また、物品回収装置100の第1の制限部K111は、外扉111の移動に応動するように構成されている。第2の制限部K112は、内扉112の移動に応動するように構成されている。また、物品回収装置100は、外扉111が開状態の場合、第1の制限部K111が内扉112の移動を制限するように構成されており、内扉112が開状態の場合、第2の制限部K112が外扉111の移動を制限するように構成されている。
詳細には、本実施形態では、物品回収装置100は、外扉111が開状態の場合、内扉112が閉状態のまま、開状態となることを制限するように構成されている。すなわち、外扉111が開口状態で、投入された物が載置部116に載置された時には、内扉112は閉状態であり、開状態とはならず、載置部116に載置された物が、回収対象物、又は非回収対象物であるに関わらず、装置本体部100B内の容器収容部140にそれを収容しないように構成されている。すなわち、この状態では、内扉112に物品(回収対象物、又は非回収物)が当接した状態であり、内扉112は載置部の一部を兼ねる構造となっている。
【0030】
減容装置は、減容部120と、減容部120の上方に設けられた送り機構50を有する。送り機構50は、投入口から投入された横姿勢の空容器を、減容部120へ送る。
また、減容部120の上方には、板形状の規制部材61、規制部材62が、空容器Aを減容部120の中心へ導くように、互いに逆方向に傾斜して設けられており、空容器Aがそれ以外の箇所へ移動することを規制する。
【0031】
図7、
図8、
図9に示したように、減容装置は、減容部の一対の回転軸811、911、送り機構50の回転軸51が回転自在に軸支された構造を有する。
【0032】
回転軸811、911、51はそれぞれ所定の間隔をあけて互いに平行に配置されている。一対の回転軸811、911それぞれにおいて、軸方向の両側面に刃面81k(91k)を備えた圧縮ローラ81(91)と、当該圧縮ローラ81(91)よりも小さい径で当該圧縮ローラ81(91)の厚みよりも僅かに厚いスペーサsとが軸方向に沿って交互に並設されている。
一方の回転軸に設けられた圧縮ローラの外周部が、他方の回転軸に設けられた圧縮ローラの間に配置されており、当該他方の回転軸に設けられた当該圧縮ローラの間に設けられたスペーサsに対して所定の距離LPだけ離れた位置に配置されている。
よって、圧縮ローラ81と圧縮ローラ91が干渉することがなく、ローラの刃こぼれや破損による不具合等が起きないようになっている。
【0033】
回転軸911の一方の端部には歯車911mが設けられており、回転軸811の一方の端部に設けられた歯車811mと噛合するように構成されている。
また、
図8に示したように、回転軸811の端部には大径の歯車811nが設けられている。歯車811nは、モータ等の駆動部40の回転軸40pに設けられた歯車40nにチェーン等の動力伝達体41を介して動力を伝達可能に接続されている。
駆動時、駆動部40の回転軸40p、歯車40nが回転し、動力伝達体41により動力が回転軸811、回転軸911に伝達されることにより、回転軸811、回転軸911が互いに逆方向に回転する。
【0034】
本実施形態では、歯車911mは、歯車811mと比較して大径に形成されており、外歯の数が多い。歯車911mと歯車811mは噛合し、回転軸811、回転軸911が互いに反対方向に異なる速度で回転するように構成されている。具体的には、回転軸811が、回転軸911と比較して高速に回転する。また、一対の各回転軸811、911に設けられた圧縮ローラ81、91が、互いに逆方向に異なる速度で回転する。すなわち、駆動部40は、一対の回転軸811、911を互いに逆方向に異なる速度で回転駆動する。
減容装置は、投入口から投入された減容対象の空容器Aを、回転軸811、911の間を通って、上方から下方へ移動させるように、回転軸811、911が所定の方向に回転するように構成されている。
【0035】
比較例として、一対の回転軸811、911が互いに逆方向に同じ速度で回転する場合では、対向する圧縮ローラ81、91の外周部の側面の同じ箇所が一サイクル毎に摺接する。
【0036】
本実施形態では、一対の回転軸811、911が互いに逆方向に異なる速度で回転するように構成されているので、圧縮ローラ81、91の外周部の側面の同じ箇所が一サイクル毎に摺接することなく、少しずつずれていくので、圧縮ローラの側面の刃面の劣化を低減することができる。
【0037】
また、回転軸811は、投入口側の回転軸911と比較して回転速度が速い。このため、投入された空容器が圧縮ローラ81、91に投入された場合であっても、装置の後方に移動しないように構成されている。
【0038】
送り機構50は、回転軸51に、パドルとして複数の羽根部52(金属製または樹脂製等)を有する。回転軸51が回転することにより、羽根部52が回転軸51を回転中心として回転する。詳細には、羽根部52は、略矩形状の本体部の一方の端部が回転軸51に連結され、他方の先端部が、本体部に対して屈曲した形状に形成されている。詳細には、羽根部52の先端部は、回転軸51の回転方向と逆方向に屈曲した形状に形成されており、駆動時に規定以上の外力が加わった場合であっても羽根部52が撓むことにより、送り機構の破損を防止する構造となっている。
また、羽根部52の先端部には、複数の凸部が設けられている。その凸部は、回転軸811に所定間隔に設けられた圧縮ローラ81の間の位置(スペーサsの位置)に対応した位置を通過可能に形成されている。
【0039】
また、回転軸51の端部には大径の歯車が設けられており、その歯車は、チェーン等の動力伝達体により、回転軸811の端部に設けられた小径の歯車から回転力が伝達される。
【0040】
圧縮ローラ81、91は、円形状の基部から径方向外方へ突出した凸形状の押圧部811a、911aを、周方向に沿って所定間隔で複数備えている。
回転軸811に設けられた圧縮ローラ81の基部81bは、対向する回転軸911に設けられた圧縮ローラ91の基部91bと重ならないように構成されている。また、回転軸911に設けられた圧縮ローラ91の基部91bは、対向する回転軸811に設けられた圧縮ローラ81の基部81bと重ならないように構成されている。
【0041】
回転軸811に設けられた圧縮ローラ81の押圧部は、回転軸の軸方向に沿ってスペーサsを介して隣設される他の圧縮ローラの押圧部を通る、回転軸に平行な直線からずれた位置に配置されている。
詳細には、回転軸811の軸方向から視認した場合、圧縮ローラ81の複数の押圧部は、スペーサsを介して軸方向に隣接する他の圧縮ローラの複数の押圧部の間に配置されている。
回転軸911に設けられた圧縮ローラ91の押圧部についても同様である。
すなわち、簡単な構成で、空容器にきれいに凹凸部を形成することができ、且つ、空容器の一部分に所定間隔でスリット状に切断部を形成することができる。且つ、略平坦な減容物を形成することができる。つまり、空容器の胴部等の側面を押圧して扁平形状に押し潰すとともに、扁平形状の空容器の胴部等が重なった状態で、スリット状に形成された切断部分が噛合状態(係止状態)となり、減容後の容積が小さく略平坦形状の減容状態を維持し続けることができる。
【0042】
剥離部30(31、32)は、減容部120の圧縮ローラ81、91により減容された容器を、減容部120の圧縮ローラ81、91から剥がすように構成されている。
【0043】
剥離部30の先端部は、圧縮ローラ81(91)の間に設けられ、スペーサsの近傍位置に配置された櫛形状に形成されている。
【0044】
また、本実施形態では、一対の回転軸811、911それぞれに対応して、一対の剥離部30(31,32)が設けられている。一対の剥離部31、32の間隔は、容器排出方向側ほど広い間隔となっており、容器排出方向に対して斜めに設けられている。
【0045】
圧縮ローラ81(91)が回転時、減容部120により減容された空容器の一部分または全部は、剥離部30の先端部により、圧縮ローラ81(91)やスペーサsから剥離され、容器排出側へ導出される。
複数の圧縮ローラ81(91)の間に剥離部30の先端部が設けられているので、簡単な構造で、減容された空容器を減容部120の圧縮ローラ81(91)から剥離させることができる。
【0046】
図9に示したように、ペットボトル等の空容器Aの首部Abの長さLAb(首丈)は、開口部Ah側の先端部Acからネックリングまたは首部の付け根部までの長さである。
【0047】
ペットボトル等の樹脂製の空容器Aは、首部Abの厚みと比較して、他の部分、具体的には、肩部や胴部Ag等の厚みと比較して厚く形成されている。リサイクル用の空容器としては、例えば、空容器Aの首部Abと、他の部分が切り離されて基準より小さい塊となった場合、リサイクル業者によりリサイクル対象外とみなされることがある。減容部120は、比較的厚みがあり質量の重い首部Abが、肩部や胴部Agと切り離されない状態で、空容器がリサイクル対象となるように、上記基準より大きい状態で扁平形状に減容する。
【0048】
また、回転軸911に設けられたスペーサsと、回転軸811に設けられたスペーサws(s)の間の距離LTは、空容器の首部Abの外径よりも長い。
また、支持部材871の内側面から、回転軸811の側面側に配置された圧縮ローラ81までの距離LCは、空容器Aの首部Abの長さLAbよりも長くなるように構成されている。
また、本実施形態では、距離LCは、回転軸811の側面側に配置されたスペーサws(s)の軸方向の長さよりも長く設定されている。スペーサws(s)の軸方向の長さ(厚み)は、他のスペーサの軸方向の長さLsと比較して約2倍の長さに設定されている。
つまり、空容器Aの首部Abと、肩部や胴部Agと切り離されないように、回転軸811に設けられた支持部材871側の圧縮ローラが、支持部材871の側面から所定距離だけ離れた位置に配置されている。すなわち、減容部120は、容器減容時に、空容器Aの首部Abが、肩部や胴部Agと繋がった状態で減容する構造となっている。
【0049】
また、本実施形態では、圧縮ローラ81、91の軸方向の厚みL1は、空容器Aの首部Abの長さLAbよりも短い。例えば、ペットボトル等の樹脂製の空容器Aが逆向きに配置された場合、詳細には、空容器Aの開口部Ahの形成された先端部Acが、略板形状の支持部材871側に位置するように配置された場合であっても、容器減容時に、空容器Aの首部Abが、肩部や胴部Agと切り離されない構造となっている。
【0050】
次に、本発明の実施形態に係る減容装置としての物品回収装置100の電気的構成の一例を説明する。
図10に示したように、減容装置(物品回収装置100)は、制御部1(CPU)、記憶部2、表示操作部3、送受信部4、外扉駆動部5、内扉駆動部6、計量部7、金属センサ8、光センサ9、扉位置センサ10、扉ロック部11、減容駆動部15(駆動モータ等)、収容部開閉センサ(物品収容部用の検知部)、汚れセンサ17等を有する。各構成要素は、信号線等により電気的に接続されている。
【0051】
制御部1(CPU)は、減容装置(物品回収装置100)の各構成要素を統括的に制御する。制御部1は、例えば、制御用プログラムを実行することにより、本願発明に係る機能をコンピュータに実現する。
【0052】
記憶部2は、RAMやROMなどの記憶装置である。記憶部2は、制御用プログラムなどを記憶する。また、記憶部2は、回収対象物の空容器の特徴を記憶している。空容器の特徴とは、例えば、容器質量の範囲、樹脂材料であるか否かを判別する。
【0053】
表示操作部3は、制御部1の制御により所定の表示を行う。また、表示操作部3は、ユーザ等の操作に応じた信号を制御部1へ出力する。表示操作部3は、例えば、タッチパネル式表示装置などである。
【0054】
送受信部4は、非接触式ICカードやICタグ等に対して通信を行う送受信装置であり、制御部1の制御により、所定の通信を行う。また、送受信部4は、制御部1の制御により、無線式通信路または有線式通信路を介して他の端末装置(コンピュータ)と所定の通信を行う。
【0055】
外扉駆動部5は、外扉111を開閉させるためのモータ等であり、制御部1からの制御により、駆動制御される。
【0056】
内扉駆動部6は、内扉112を開閉させるためのモータ等であり、制御部1からの制御により、内扉を開状態、又は閉状態に駆動制御される。
【0057】
計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された空容器、又は非回収対象物の質量を計量する。計量部7はロードセルなどの計量装置である。
また、計量部7は、容器投入部110の載置部116に載置された容器内の飲み残し等を検出することで、回収可否を判断するセンサとして利用される。また、計量部7は、回収可と判断した容器の重量値を積算することで、容器収容部140に収容されている総重量を特定することも可能に構成されている。この機能により、容器収容部140に計量部を設ける必要がなく、大きな容量の容器収容部140を確保することができ、かつ計量部7自体を小さくすることができる。計量する対象が比較的小さいため、大きな計量部7を設ける必要がない。
【0058】
金属センサ8は、容器投入部110の載置部116に載置された物が金属であるか非金属であるかを検出する。本実施形態では、制御部1は、金属センサ8により載置部116に載置された物が金属であると検出された場合、載置部116に載置された物が非回収対象物であると判別する。
【0059】
また、光センサ9は、容器投入部110に設けられた発光部9bからの光を受光する受光部9aを有する。光センサ9は、例えば、偏光板を備え、その偏光板を介して受光するよう構成されており、PETボトルなどの透光性の空容器を透過した偏光した光を検出することにより回収対象の空容器を検出可能に構成されている。
制御部1は、容器投入部の載置部に載置された透光性の空容器を透過して受光した光を、光センサ9で検出し、その光センサ9からの検出信号に基づいて、回収対象の空容器であるか否かを判別する。
【0060】
尚、物品回収装置は、載置部周辺に回収要否を判定するための上記センサ類が設けられている。例えば、従来の回収装置では、装置内に物品を取り込み、回収対象であるか否かを判定し、投入口とは異なる排出口から非対象物を排出しており、装置内に判定部が備えられているため、排出口を設ける必要がある。
一方、本発明の実施形態に係る物品回収装置は、装置の投入口にあたる載置部に回収要否を判定するセンサ類が設けられているため、装置内に回収対象物を取り込む必要がない構成となっている。よって、排出口を設ける必要がなく、小型の物品回収装置を提供することができる。
【0061】
扉位置センサ10は、外扉111の位置や内扉112の位置を検出し、外扉111の位置や内扉112の位置に関する信号を制御部1に出力する。制御部1は、その信号に基づいて外扉111、内扉112の開閉状態を制御する。
【0062】
扉ロック部11は、例えば、ソレノイドなどのロック装置を有し、制御部1からの制御により、必要に応じて外扉111や内扉112の移動をロックする。
【0063】
減容駆動部15は、制御部1による制御により、減容部120の駆動を制御する。
【0064】
本実施形態では、物品回収装置は、装置本体部の下部に、回収された物品としての容器を収容する容器収容部140(物品収容部)が設けられている。容器収容部140は、装置本体部に対して引き出し可能な構造を有する。
収容部開閉センサ16(物品収容部用の開閉検知部)は、容器収容部140の開放(開状態)や閉状態を検知し、検知結果を制御部1へ出力する。本実施形態では、容器収容部140の開放(開状態)とは、容器収容部140が物品回収装置の本体部から引き出された状態に相当する。
また、収容部開閉センサ16は、物品回収装置の本体部、又は容器収容部140(物品収容部)に設けられている。
【0065】
汚れセンサ17は、載置部116や載置部116の近傍に設けられ、載置部116の汚れを検出し、検出結果を示す信号を制御部1に出力する。汚れセンサ17としては、載置部の汚れから発生する臭気を検出する臭気センサ、載置部の汚れを撮像する撮像装置、載置部上の液体を検出する液体検出センサ、などを挙げることができる。
【0066】
制御部1は、検知部(収容部開閉センサ16)により物品収容部(容器収容部140)の開放を検出した場合、外扉111を開放する制御を行う、又は載置部116を露出させる制御を行う。
【0067】
また、制御部1は、物品収容部(容器収容部140)が開放状態の場合、外扉111の開放状態の解除を指示する指示部の解除指示により外扉111を閉状態とする許可処理を行う。
【0068】
また、制御部1は、物品収容部(容器収容部140)が開放状態から閉状態への動作を検出した場合、外扉111を閉状態とする制御を行う。
【0069】
また、制御部1は、第1駆動制御部101、第2駆動制御部102、第3駆動制御部103、第4駆動制御部104、報知処理部105、などを有する。制御部1は、例えば、制御プログラムを実行することにより、各駆動制御部の機能をコンピュータとしての物品回収装置(空容器回収装置)に実現する。
【0070】
第1駆動制御部101は、容器回収時に、外扉駆動部5により外扉111を開状態とし、内扉112を閉状態とする制御を行う。なお、外扉111を開状態とする制御には、外扉111を自動的に開けるだけでなく、例えば単にロックを解除するが、扉自体は(開けてくださいという報知・表示に従い)ユーザの手によって開ける(=手動)という行為を含む。
【0071】
第2駆動制御部102は、回収対象物が載置部116に載置され、減容条件を満たす場合、外扉駆動部5、内扉駆動部6により、外扉111を閉状態、内扉112を開状態として、ペットボトル等の容器(物品)を減容部120にて減容し、容器収容部140にて容器(物品)を回収する制御を行う。
【0072】
第3駆動制御部103は、検知部による検知により、非回収対象物の場合、非回収対象物が所定時間以上排除されない場合に、外扉駆動部5、内扉駆動部6により、内扉112の閉状態を維持するとともに、外扉111を閉状態とする制御を行う。
【0073】
第4駆動制御部104は、外扉駆動部5により外扉111を開位置から閉位置へ移動させる場合、計量部7が計量値の変化を検出したときに、外扉111の開位置から閉位置への移動を停止する制御を行う。すなわち、制御部1は、外扉111が開位置から閉位置へ移動させる場合、計量部7による計量値の変化を検出したときに、外扉111の開位置から閉位置への移動を停止する制御を行うことで、ユーザの手や腕、異物などが外扉111と載置部116との間に挟まれることを防止することができ、外扉駆動部5の負荷の低減や、故障の防止を行うことができる。
【0074】
報知処理部105は、例えば、載置部116に載置された物品が検出手段により非回収対象物であると判別された場合、非回収対象物を載置部116から排除するように報知処理を行う。報知処理としては、例えば、表示操作部3の表示部に、非回収対象物を排除するように促す画面表示を行う。
【0075】
特定部106(特定手段)は、検出手段(計量部7、金属センサ8、光センサ9等)の検出結果に基づいて、物品を特定する処理を行う。特定部106は、例えば、物品の質量、長さ等に基づいて物品の種類等を特定する。
【0076】
減容制御部107(減容制御手段)は、例えば、特定部106による特定結果に基づいて、減容駆動部により、減容部120の駆動制御を異ならせる。
また、減容制御部107は、特定手段による特定結果に基づいて、少なくとも減容部120の回転軸811,911の回転量(回転角度)又は回転速度のいずれか一方を制御する。
【0077】
また、減容制御部107(減容制御手段)は、検出手段としての計量部7により物品の質量が検出され、その質量が設定値を超えていると判断した場合、減容部120による物品の減容を行わない。
【0078】
詳細には、減容制御部107は、例えば、表1に示した物品の特定結果に応じて、減容処理を行う。
【0079】
【0080】
具体的には、物品のサイズが小(第1基準サイズ範囲内)で、物品の重さが第1基準質量(例えば40g)未満で、物品の長さが第1基準長さ(例えば150mm)未満の場合、制御部1の減容制御部107は、回転速度を高回転(第1基準回転速度)にて、正転(物品を排出するように回転する方向)で、回転量(回転角度)が小(第1基準回転角度)にて、減容部120の回転軸811,911を回転駆動する。この場合、内扉が開状態から閉状態へ戻るまでの時間は、通常の規定時間である。
【0081】
物品のサイズが中(第2基準サイズ範囲内)で、物品の重さが第1基準質量(例えば40g)以上、第2基準質量(60kg)未満で、物品の長さが第1基準長さ(例えば150mm)以上で第2基準長さ(例えば260mm)未満の場合、制御部1の減容制御部107は、回転速度を中回転(第2基準回転速度(<第1基準回展速度))にて、正転で、回転量(回転角度)が中(第2基準回転角度(>第1基準角度))にて、減容部120の回転軸811,911を回転駆動する。この場合、内扉が開状態から閉状態へ戻るまでの時間は、通常の規定時間+200msecである。
【0082】
物品のサイズが大(第3基準サイズ範囲内)で、物品の重さが第2基準質量(例えば60g)以上で、物品の長さが第2基準長さ(例えば260mm)以上の場合、制御部1の減容制御部107は、回転速度を低回転(第3基準回転速度(<第2基準回展速度))にて、正転で、回転量(回転角度)が大(第3基準回転角度(>第2基準角度))にて、減容部120の回転軸811,911を回転駆動する。この場合、内扉が開状態から閉状態へ戻るまでの時間は、通常の規定時間+200msecである。また、制御部1は、回転軸のスタートのタイミングを通常時と比較して遅くなるように制御することが好ましい。
【0083】
また、例えば、減容部120に物品等が詰まった場合などの異常時に、制御部1の減容制御部107は、先ず、逆転で、回転量(回転角度)が小にて、減容部120の回転軸811,911を回転駆動した後、正転で、回転量(回転角度)が大にて、減容部120の回転軸811,911を回転駆動することで、減容部120に詰まった物品等を取り除く制御を行うことが好ましい。
【0084】
次に、本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置100)の動作の一例を、
図11等を参照しながら説明する。
【0085】
ステップST1において、物品回収装置100は待機状態である。制御部1は、送受信部4(通信部)や表示操作部3からの信号を受信した場合には、その信号に応じて処理を行う。また、制御部1は、例えば、「カード(会員証等)をタッチしてください」などと表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。カード(会員証等)は、例えば、会員用の非接触式ICカード等である。
【0086】
ステップST2において、物品回収装置100の制御部1は、容器収容部への物品の収容量等に応じた処理を行う。詳細には、例えば、容器収容部が容器などの物品で満杯の場合、制御部1は表示部等により物品の回収を促す報知を行い、容器収容部の開閉処理を行う。
【0087】
ステップST3において、制御部1は、外扉開条件を満たすか否かを判別し、その外扉開条件を満たす場合に、ステップST4の処理に進む。外扉開条件として、例えば、タッチパネルなどの表示操作部3により、空容器回収開始ボタンなどが操作された場合に、ステップST4の処理に進む。尚、ユーザが所持する会員証と送受信部4が通信を行い、正しく個人認証されたことを条件(外扉開条件)として、ステップST4の処理に進んでもよい。会員証としては、例えば、非接触式ICカード、磁気カード、バーコードや2次元コードが印字されているカード、バーコードや2次元コードが表示されている表示装置、会員証機能を有するスマートフォンや携帯電話、などを挙げることができる。
また、ステップST3において、制御部1は、例えば、「容器を投入してください」などと表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。
【0088】
ステップST4において、制御部1は、外扉開処理を行う。詳細には、制御部1は、外扉111の扉ロック部を解除状態とし、外扉駆動部5により外扉111を開状態に移動させる駆動制御を行う。
【0089】
ステップST5において、計量部7、金属センサ8、光センサ9などによる各種検出処理により、載置部116に載置された物の質量、大きさ、材料、内容物の有無などを検出し、制御部1に検出した結果を示す信号を出力する。
【0090】
ステップST6において、制御部1は、検出部処理の結果に基づいて、載置部116に載置された物(物品)の特定処理を行う。
【0091】
ステップST7において、制御部1は、外扉閉条件を満たすか否かを判別する。詳細には、制御部1は、載置部116に載置された物品(物)が回収対象物であると判別された場合、ステップST8の処理に進み、それ以外の場合(異物など非回収対象物の場合)、ステップST70の処理に進む。
なお、制御部1は、検出処理の結果、例えば、載置部116に載置された物品が空容器であると判断した場合であっても、例えば、容器内に飲み残しの液体が所定量存在することを検出したとき、異物を含んでいると判断してもよい。
【0092】
ST70において、制御部1は、報知処理を行う。具体的には、このステップST70の報知処理は、ST6にて物品が回収対象物ではなく、異物や非回収対象物と判断(特定)されたことを投入者(操作者)に報知を行う処理である。制御部1は、例えば、
図11に示すように、「ボトルを取り出し、再度投入して下さい」、「ペットボトルは潰さずに入れてください(つぶさないでね)」、「飲み残しは捨ててください(飲み残しはNG)」、「ペットボトル以外は回収できません(他の容器もX)」、等のメッセージ(文言や画像など)を、表示操作部3の表示部に表示する等により報知することで、投入者(操作者)に対して、投入した物品が回収できないものであることを認識させることができる。また、制御部1は、上記メッセージを、同時に同じ画面に表示したり、上記各メッセージを一つずつ順に切り替えて表示するように制御を行ってもよい。
また、制御部1は、ST5において検出した物品の情報に基づいて、重量異常なので「飲み残し報知」、金属を検出したので「ペットボトル以外放置」、光学センサがペットボトルを検出できなかったので「ペットボトルは潰さずに報知」など、検出された結果に基づき、所定のメッセージに切り替えて報知処理を行ってもよい。なお、報知方法としては、画面表示や音声出力などであってもよい。また、報知処理としては、メッセージを表示する処理に限定されず、イラストや動画で物品回収を促す報知を行ってもよい。
【0093】
また、本発明の実施形態に係る減容装置は、長尺の回収物品(PETボトル等)をその物品の長手方向が水平方向と平行となるように横姿勢(正面視横幅方向の向き)で、投入口に投入されるように、横長の投入口を有するので、例えば、比較例として、正面視縦方向の向きで回収物品を投入する構造(回収用穴が設けられた構造など)を有する回収装置と比べて、操作者の手で物品(PETボトル等)に触れる面積が広く、物品の回収を容易に行うことが可能である。
例えば、比較例として、長尺の物品をその物品の長手方向が正面視縦方向と平行となるように、縦長の回収用穴を備えた回収装置では、一度、容器を回収用穴に入れてしまうと、手で物品を回収する際に、物品に触れる面積が確保できないため、当該回収用穴に向かって物品を逆送して回収装置外に排出する機構を設けたり、一度、回収装置内に物品を取り込み、別の開口からその物品を排出して、物品を操作者へ返却する機構を設けることを要する。
本発明の実施形態に係る減容装置は、横幅方向に長い横長の投入口を備えており回収容易な構造となっているため、上記比較例の回収装置のような特別な機構を設ける必要がなく、減容装置全体の小型化を実現することができる。
また、本発明の実施形態に係る減容装置は、投入口が横幅方向に長い横長形状に形成され、かつ、投入口の長手方向に平行となるように減容部が設けられているため、詳細には、減容部の回転軸811、911の軸方向が、投入口の長手方向に平行となるように形成されているので、物品の減容に要する時間が物品の短手方向分(ペットボトルであれば、胴部の径幅)のみとなり、減容に要する処理時間が短い。
例えば、回収物品がペットボトルであり、仮に、小径の投入口から投入された、縦長のペットボトルを底部側から頭部側へ、又は頭部側から底部側へ減容する減容部を備えた減容装置(比較例)では、比較的長い減容処理時間を要する。
【0094】
図11に示したように、ステップST71において、制御部1は、載置部116に載置された物が非回収対象物であると判別された場合、所定時間、例えば30秒~1分程度、経過したか否かを判別し、判別の結果、所定時間経過している場合には、ステップST72の処理に進み、所定時間経過していない場合には、所定時間経過するまで待機状態とする。
【0095】
ステップST72、ステップST73において、制御部1は、内扉112の閉状態を維持したまま、外扉111を閉じる外扉閉処理を行う。詳細には、制御部1、外扉111を閉状態とするように外扉駆動部5を駆動制御する。
【0096】
ステップST74において、制御部1は、報知処理を行う。詳細には、制御部1は、容器投入部110の載置部116に非回収対象物が載置されている状態で、外扉111が閉状態である場合、非回収対象物が、減容部内の投入部に残留し回収していない状態である旨を報知する処理や、その非回収対象物を載置部116から取り除くように報知する処理を行う。報知処理としては、表示操作部3の表示部に表示する処理、所定の報知音を発音する処理、LEDなどの発光素子を発光させる処理を行う。そして、ステップST1の処理に進む。
また、制御部1の報知処理としては、外部端末装置(不図示)に対して上記報知を行ってもよい。外部端末装置は、例えば、店舗に設置されているPOS端末、店員やシステム管理者により携帯される携帯型端末装置、上位サーバー等である。制御部1は、送受信部4により、外部端末装置に対して無線式または有線式の通信路を介して上記報知(ポップアップ画面表示、ランプ点灯、音出力など)を行ってもよい。また、制御部1は、直接各端末装置で報知できるようにエラー出力してもよいし、上位サーバーにエラー出力しそのサーバーを介してPOS端末等が上記報知を行ってもよい。また、制御部1は、その他のエラー情報(満杯検知、消耗部品の交換サイン、その他故障エラーなど)についても同様に報知するようにしてもよい。
なお、ステップST74の処理の後、容器の回収者を特定する場合、容器の回収者を特定しない場合を詳細に説明する。
回収者を特定する場合、前記報知を受けた店員などが、管理者用の識別情報が付されたICカード(ICカードの記憶部に管理者用の識別情報が記憶されている)等を送受信部4にかざす又はタッチする(または近づける)と、制御部は、管理者に関し正しく認証処理が行われたことを確認した後、外扉111を開状態とする制御を行う。外扉111が開状態となり店員などが非回収物を取り除くことができる。すなわち、限られた人間にだけエラー時の外扉を開ける権限を与えることにより、更なる異物の投入やいたずらを防止することができる。
回収者を特定しない場合、ステップST72、ST73にて外扉111が閉じて、異物が投入不可の状態であっても、送受信部4でICカード等から識別情報を読み出されると、制御部1は、管理者であるか否かを問わず、外扉111を開状態とする処理を行ってもよい。これにより当該物品回収装置を利用したい利用客に非回収対象物を取り除いてもらうことができる。すなわち、店員等が来て非回収対象物を取り除くまで物品回収装置を利用できないという、チャンスロスを防ぐことができる。
【0097】
ステップST8において、制御部1は、外扉閉処理を行う。詳細には、制御部1は、外扉を閉状態とするように、外扉駆動部5を駆動制御する。
【0098】
ステップST9において、制御部1は、計量部7による計量値の変化が検出されたか否かを判別し、計量値の変化が検出された場合にステップST9の処理に進み、それ以外の場合、計量値の変化が収まるまでステップST8の検出処理を続ける。
【0099】
ステップST10において、制御部1は、内扉開条件を満たすか否かを判別し、判別の結果、内扉開条件を満たさない場合、ステップST15の処理に進み、内扉開条件を満たす場合、ステップST11の処理に進む。内扉開条件は、例えば、載置部116に載置された物が回収対象物であることである。
【0100】
ステップST11において、制御部1は内扉開処理を行う。詳細には、制御部1は、内扉112を開状態とするように、内扉駆動部6により駆動制御を行う。
なお、ステップST11において、制御部1は、例えば、「リサイクル中です 容器○○本」などと表示操作部3の表示部に表示する処理を行う。後述するように、容器の連続投入処理の場合、制御部1は、容器の本数をカウントアップし、表示部にそれを表示する処理を行う。また、連続投入でない場合、制御部は、容器1本と表示部に表示する処理を行う。
【0101】
ステップST12において、制御部1は、内扉閉処理を行う。詳細には、制御部1は、内扉112を閉状態とするように、内扉駆動部6により駆動制御を行う。内扉112が閉状態であり、載置部と減容部とが分離した状態(区切られた状態)となる。そして、ステップST13の処理に進む。
【0102】
ステップST13において、制御部1は、外扉開処理を行う。詳細には、制御部1は、外扉111を開状態とするように、外扉駆動部5により駆動制御を行う。外扉111が開状態であり、次の容器が投入可能な状態である。
【0103】
ステップST14において、制御部1は、物品に応じた減容処理を行う。詳細には、制御部1の減容制御部107は、上述したように、検出部による検出結果、特定部による特定結果に基づいて、減容部120により物品に応じた減容処理を行う。詳細には、例えば、減容制御部107は、特定部による特定結果に基づいて、少なくとも減容部120の回転量又は回転速度のいずれか一方、又は両方を制御する。また、減容制御部107は、検出手段により検出された物品の質量が設定値を超えていると判断した場合、減容部120による物品の減容を行わない制御を行う。
【0104】
ステップST15において、制御部1は、載置部に新たに物品が投入されたか否かを各センサからに信号により判別し、判別の結果、載置部のいずれかのセンサ(検出部)により物品が検出された場合に、ステップST5の処理に進み、物品が検出されない場合にステップST16の処理に進む。
なお、上述したようにステップST5に進むことで、容器の連続投入処理を行うことができる。具体的には、減容部が空容器を減容処理している最中に、新しい容器を載置部に投入可能な状態となっているため、載置部のセンサ(検出部)による検出処理と減容部による減容処理とを並行処理することができる。すなわち、物品回収装置は、効率的に空容器の減容を行うことができる。
また、連続投入処理でない場合であっても、減容処理の際、内扉112が閉状態となっており、載置部と減容部120とが分離した状態(区切られた状態)となっているので、減容部による減容処理により容器等の破片などが飛散したとしても、その破片などが載置部へ到達しない。
【0105】
ステップST16において、制御部1は、終了操作を検出したか否かを判別し、終了操作を検出した場合、ステップST1の処理に進み、それ以外の場合、ステップST17の処理に進む。詳細には、制御部1は、表示操作部3の表示部に、例えば「次の容器を投入してください 無ければ画面をタッチしてください」などと表示する処理を行い、画面へのタッチにより操作終了を検出した場合、上記ステップST1の処理に進む。
【0106】
ステップST17において、制御部1は、減容部120による容器の減容処理が終了したか否かを判別し、終了した場合、ステップST1の処理に進み、終了していない場合、ステップST15の処理に進む。詳細には、ステップST17において、制御部1は、ST12の外扉開状態から計時を開始し、所定時間経過している場合に、次の容器はないと判断して、自動で上述した待機状態であるステップST1の処理に進む。
【0107】
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る減容装置(物品回収装置100)は、投入口から投入される減容対象の物品を特定する特定手段(特定部106)と、その特定手段による特定結果に基づいて、その特定手段により特定された物品を減容する減容部120の駆動制御を異ならせる減容制御手段(減容駆動部15、制御部1の減容制御部107)とを有する。
すなわち、投入された容器に見合った減容処理を行うため、時間当たりの処理能力が高い減容装置を提供することができる。
例えば、物品として、小型で軽量の空容器を減容部120により減容する場合、減容制御手段は、大型の空容器と比較して、減容部の圧縮ローラ81を備える回転軸811、圧縮ローラ91を備える回転軸911を高速回転、且つ、小回転量(回転角度)となるように駆動制御するので、例えば、小型で軽量の空容器を含む複数の空容器を続けて減容する場合、時間当りの処理能力が高い減容装置を提供することができる。
【0108】
また、本発明の実施形態に係る減容装置は、投入口から投入される物品の特徴を検出する検出手段(計量部7、金属センサ8等)を備え、減容装置の減容制御手段は、検出手段による検出結果に基づいて物品を特定し、少なくとも減容部の回転量又は回転速度のいずれか一方を制御する。詳細には、減容制御手段(減容駆動部15、減容制御部107)は、検出手段(計量部7、金属センサ8等)の検出結果を基に特定手段(特定部106)により特定された物品に応じて、少なくとも減容部120の回転軸811,911の回転量又は回転速度のいずれか一方を制御する。詳細には、小型で軽量の空容器を減容部120により減容する場合、大型の空容器と比較して、減容部120の回転軸811,911の回転量を小さくなるように制御する、回転軸811,911の回転速度を高速に制御する、の両方又は一方の制御を行う。
すなわち、例えば、小型で軽量の空容器を含む複数の空容器を続けて減容する場合、時間当りの処理能力が高い減容装置を提供することができる。
【0109】
また、本発明の実施形態に係る減容装置の減容部120は、物品を投入する投入口TSの長手方向と平行となるように備えられている。詳細には、減容部120は、圧縮ローラ81を備える回転軸811、圧縮ローラ91を備える回転軸911を有し、回転軸811、911の軸方向が、投入口TSの長手方向と平行となるように、減容部120が設けられている。
すなわち、減容装置は、ペットボトル等の容器を横向き姿勢で減容処理することができるので、小型の減容装置を提供することができる。
【0110】
また、本発明の実施形態に係る減容装置の検出手段としての計量部7は、載置部116に載置された物品の質量を検出する。制御部1の特定手段(特定部106)により、検出手段の計量部7により軽量された物品の質量が設定値を超えていると特定した場合、載置部に載置された物品は非減容対象物である(例えば、ジュースや水等の内容物が物品内に収容されている)と判断し、減容制御手段(減容駆動部15、減容制御部107)は、減容部120による物品の減容を行わずに、その載置部116に載置された物品を非減容対象物として処理する。例えば、制御部1は、外扉111を開状態とし、非減容対象物である旨を表示部に表示する処理を行う。すなわち、減容装置の故障などを防止することができる。
【0111】
また、本発明の実施形態に係る減容装置は、減容対象の物品が、減容部120の減容処理にとって低負荷又は高負荷であるかに応じて、減容部120の回転軸811,911の回転速度や回転量などを制御する。
詳細には、本実施形態では、特定手段(特定部106)により、物品が減容部120の減容処理にとって低負荷であると特定した場合、減容制御手段(減容駆動部15、制御部1の減容制御部107)は、減容部120の回転速度を上げ、かつ、減容部120の回転量を減らす制御を行う。つまり、連続して低負荷の物品を減容するとき、減容処理時間が短く、時間当りの減容個数が多い減容装置を提供することができる。
また、特定手段(特定部106)により、物品が減容部120の減容処理にとって高負荷であると特定した場合、減容制御手段は、減容部120の回転速度を下げ、かつ、減容部120の回転量を増やす制御を行う。つまり、連続して高負荷の物品を減容するとき、時間当りの減容個数が比較的少ないが、高トルクで確実に高負荷の物品を減容することができる減容装置を提供することができる。
【0112】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【0113】
上述した実施形態では、物品回収装置は、PETボトルなどの空容器を回収したが、アルミ缶やスチール缶などを回収する構成であってもよく、PETボトル、アルミ缶、スチール缶の回収を兼用した装置であってもよい。
【0114】
また、本発明の実施形態に係る減容装置を有する回収システムは、例えば、店舗などに設置された計量部、収容部(空容器収容部)、通信部などを有する減容装置と、その減容装置と有線式通信路や無線式通信路などの通信路を介して通信可能に接続された管理用コンピュータとを有していてもよい。
【0115】
上述した実施形態では、ステップST5において、外扉開状態,内扉閉状態で検出処理を行い、ステップST6において、外扉開状態,内扉閉状態で特定処理を行い、ステップST13において、外扉閉状態、内扉閉状態で、物品に応じた減容処理を行ったが、この実施形態に限られるものではない。
例えば、外扉閉状態,内扉閉状態で検出処理を行ってもよい。また、例えば、外扉閉状態,内扉閉状態で特定処理を行ってもよい。
【符号の説明】
【0116】
1…制御部
2…記憶部
3…表示操作部
7…計量部(検出手段)
8…金属センサ(検出手段)
9…光センサ(検出手段)
15…減容駆動部(駆動モータ等;減容制御手段)
100…物品回収装置(減容装置、空容器回収装置、回収装置、又は容器減容装置)
100B…装置本体部
106…特定部(特定手段)
107…減容制御部(減容制御手段)
110…容器投入部(物品投入部)
111…外扉
112…内扉
116…載置部
120…減容部(減容機構)
140…容器収容部(収容部又は物品収容部)
TS…投入口