IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社寺岡精工の特許一覧

特許7555622商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法
<>
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図1
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図2
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図3
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図4
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図5
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図6
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図7
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図8
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図9
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図10
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図11
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図12
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図13
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図14
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図15
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図16
  • 特許-商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法 図17
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20240917BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20240917BHJP
   G01G 19/415 20060101ALI20240917BHJP
   G01G 19/414 20060101ALI20240917BHJP
【FI】
G07G1/00 331C
G07G1/01 301E
G01G19/415 Z
G01G19/414 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2023044113
(22)【出願日】2023-03-20
(62)【分割の表示】P 2018159342の分割
【原出願日】2018-08-28
(65)【公開番号】P2023076504
(43)【公開日】2023-06-01
【審査請求日】2023-04-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】横野 周作
(72)【発明者】
【氏名】江夏 恵理子
【審査官】小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-214028(JP,A)
【文献】特開2018-005814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00
G01G 1/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル操作で操作可能な表示操作部と、
前記表示操作部の表示領域と表示とを制御する制御部と
操作者を特定する特定手段と、を有し、
前記表示操作部は、少なくとも商品における単価と、重量または数量と、合計金額とを表示する第1表示領域と、商品選択に使用する複数の商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域と、前記特定された操作者を識別する識別情報を表示する第3表示領域と、を含む表示領域を有し、
前記制御部は、前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記第1表示領域に表示されている情報、及び第3表示領域に表示されている情報を表示しつつ、前記複数の商品選択ボタンの表示を消去して前記選択操作された前記商品選択ボタンの商品の画像を前記第2表示領域に拡大表示する
ことを特徴とする計量装置。
【請求項2】
操作している操作者前記識別情報を表示する前記第3表示領域を、前記第1表示領域、前記第2表示領域と共に前記表示領域に表示し、
前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの操作がなされた後においても、該第3表示領域に表示される情報を表示し続ける
ことを特徴とする請求項1に記載の計量装置。
【請求項3】
前記第1表示領域、前記第2表示領域と共に、前記第1表示領域に表示されている商品の数量を変更する領域を表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の計量装置。
【請求項4】
コンピュータを、
タッチパネル操作で操作可能な表示操作部、
前記表示操作部の表示領域と表示とを制御する制御部、
操作者を特定する特定手段、として機能させ、
前記表示操作部は、少なくとも商品における単価と、重量または数量と、合計金額とを表示する第1表示領域と、商品選択に使用する複数の商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域と、前記特定された操作者を識別する識別情報を表示する第3表示領域と、を含む表示領域を有し、
前記制御部は、前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記第1表示領域に表示されている情報、及び第3表示領域に表示されている情報を表示しつつ、前記複数の商品選択ボタンの表示を消去して前記選択操作された前記商品選択ボタンの商品の画像を前記第2表示領域に拡大表示するように機能させることを特徴とする計量装置のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品を計量する計量装置などの商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
商品を計量する計量装置として、例えば、特許文献1のような商品清算装置が知られている。
特許文献1の清算装置は、店員用操作表示手段である液晶タッチパネル上に、商品指定ボタンや割引ボタン、品券ボタンなど、計量した商品の清算に用いる様々な選択ボタンを表示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-238879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の清算装置は、店員用操作表示手段である液晶タッチパネル上に様々な選択ボタンを表示したままの様態になっているため、液晶画面に占める選択ボタンの割合が多い。このため、店員用操作表示手段である液晶タッチパネルに占める表示領域が狭く視認性を高めることが困難であった。また、様々な選択ボタンを表示したままの態様は、現在の操作状況を確認し難く、例えば、誤った選択ボタンのまま計量したりデータ入力等の操作を行う虞があった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて、操作や状況に応じて容易に取引情報を入力することができる商品販売データ処理装置、プログラム、表示制御方法を提供すること等を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の計量装置は、少なくとも以下の構成を具備するものである。
計量装置は、タッチパネル操作で操作可能な表示操作部と、
前記表示操作部の表示領域と表示とを制御する制御部と
操作者を特定する特定手段と、を有し、
前記表示操作部は、少なくとも商品における単価と、重量または数量と、合計金額とを表示する第1表示領域と、商品選択に使用する複数の商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域と、前記特定された操作者を識別する識別情報を表示する第3表示領域と、を含む表示領域を有し、
前記制御部は、前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記第1表示領域に表示されている情報、及び第3表示領域に表示されている情報を表示しつつ、前記複数の商品選択ボタンの表示を消去して前記選択操作された前記商品選択ボタンの商品の画像を前記第2表示領域に拡大表示することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の計量装置のプログラムは、
コンピュータを、
タッチパネル操作で操作可能な表示操作部、
前記表示操作部の表示領域と表示とを制御する制御部、
操作者を特定する特定手段、として機能させ、
前記表示操作部は、少なくとも商品における単価と、重量または数量と、合計金額とを表示する第1表示領域と、商品選択に使用する複数の商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域と、前記特定された操作者を識別する識別情報を表示する第3表示領域と、を含む表示領域を有し、
前記制御部は、前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記第1表示領域に表示されている情報、及び第3表示領域に表示されている情報を表示しつつ、前記複数の商品選択ボタンの表示を消去して前記選択操作された前記商品選択ボタンの商品の画像を前記第2表示領域に拡大表示するように機能させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の表示制御方法は、
商品販売データ処理装置のタッチパネル操作で操作可能な表示操作部の表示制御方法であって、
前記表示操作部は、少なくとも当該取引における合計金額を表示する第1表示領域と、商品選択に使用する商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域とを含む表示領域を有し、
前記表示操作部の表示領域と表示とを制御する表示制御ステップを有し、
前記表示制御ステップは、前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記選択されたボタンの商品を示す情報を第2表示領域に拡大表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、操作や状況に応じて容易に取引情報を入力することができる商品販売データ処理装置を提供することができる。また、本発明によれば、操作や状況に応じて容易に取引情報を入力することができる商品販売データ処理装置のプログラムを提供することができる。また、本発明によれば、操作や状況に応じて容易に取引情報を入力することができる表示制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置(計量装置)の実施形態の外観斜視図である。
図2】商品販売データ処理装置(計量装置)の客用表示部側の一例を示す図である。
図3】商品販売データ処理装置(計量装置)の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
図4図4(a)は商品販売データ処理装置(計量装置)と通信可能な商品選択器の一例を示す正面図、図4(b)は商品選択器の制御ブロックの一例を示す図である。
図5図5(a)は店員用のIDカードの正面図であり、図5(b)は店員用のIDカードの制御ブロックの一例を示す図である。
図6】本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置(計量装置)と管理装置(管理用コンピュータ)を有する計量システムの一例を示す概念図である。
図7】商品販売データ処理装置(計量装置)の店員用表示操作部の初期画面の一例を示す図である。
図8】商品販売データ処理装置(計量装置)の店員用表示操作部の登録画面の一例を示す図である。
図9図9(a)は商品販売データ処理装置(計量装置)が店員を1人検知した状態の店員用表示操作部の登録画面を示す図であり、図9(b)は商品販売データ処理装置(計量装置)が、店員を2人検知した状態の店員用表示操作部の登録画面を示す図である。
図10】詳細情報絵柄を有する情報選択ボタンを操作したときの店員用表示操作部の画面を示す図である。
図11】商品販売データ処理装置(計量装置)が選択商品を拡大表示する状態の店員用表示操作部の画面を示す図である。
図12】商品販売データ処理装置(計量装置)が、選択商品を計量した後の登録画面で第2表示領域の取引明細表示領域に取引明細を表示する店員用表示操作部の画面を示す図。
図13】商品のキャンセルを表示する表示店員用表示操作部の画面の一例を示す図である。
図14】店員用表示操作部の会計画面の一例を示す図である。
図15】店員用表示操作部の精算画面の一例を示す図である。
図16】店員用表示操作部のプリパック画面の一例を示す図である。
図17】商品販売データ処理装置(計量装置)の客用表示部の表示画面(客用精算画面)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る商品販売データ処理装置(計量装置)の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明する図面では、原則として同一の構成要素に同一の符号を付し繰り返しの説明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の実施の形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1の全体斜視図である。本実施の形態の計量装置1は、計量機能を有する計量器3(計量部)と、ラベル印刷装置2とを有する。計量器3とラベル印刷装置2が連結部4を介して接続されている。
【0013】
また、本実施形態のラベル印刷装置2は、ラベル印刷装置2の正面側に計量器3を配置しているが、ラベル印刷装置2は、連結部4との連結方向を変更して、計量器3をラベル印刷装置2の左右の側面側や背面側に配置できる。
【0014】
計量器3は、載置部3aを有し、載置部3aに計量対象物の商品等の物品が載置された場合、例えば、販売する物品(商品)が計量を必要とする物品(商品)である場合、ロードセル等により物品(商品)の重量(質量)を計量し該計量した重量(質量)と単位重量に基づき価格を算出し、販売する商品が計量を必要としない個数売りの商品である場合、入力された個数と単価に応じて価格を算出する。連結部4は中空の内部に配線等を収容する。載置部3aで計量した計量データは、配線や無線等を介してラベル印刷装置2に伝達する。
【0015】
なお、ラベル印刷装置2及び計量器3で構成する計量装置1は、連結部4を介して一体化しているが、ラベル印刷装置2と計量器3とは、連結部4を介さず別体としても良い。また、計量器3の計量データは、ラベル印刷装置2のタッチ操作可能な店員用表示操作部6に、重さ、価格等とともに表示される。
なお、図1では、ラベル印刷装置2の店員用表示操作部6を有する側を前面、その反対側を後面とし、図1の手前側を右側面、図1の奥側を左側面としている。
【0016】
また、ラベル印刷装置2は、店員用表示操作部6の下方にメカニカルキーである操作部8を有する。操作部8は、例えば、計量する上で必要なテンキーや、計量装置1の電源ボタン等の役割を果たす。
また、計量装置1は、店員や顧客による商品の選択を検知する後述の商品選択器51と無線や有線などの通信手段により接続可能である。計量装置1は、複数の商品選択器51と通信可能である。
【0017】
また、計量装置1は、計量装置1を操作する店員を特定するために、例えば、店員が持つIDカード58等を介して店員を検知するセンサ10を有する。センサ10は、店員が所持するICチップ付きのIDカード58等が、センサ10に接近したことを検知する。
なお、図示していない撮像部(CCDカメラ等)を計量装置1が備えていてもよい。撮像部を備える場合、表示部(店員用表示操作部6)の下方または左右何れか側方に撮像部(CCDカメラ等)を配置させ、載置部3aに積載され物品(商品)を撮像し、撮像して得られた画像を解析して物品(商品)を特定する特定情報を抽出し、計量装置1が記憶する物品(商品)の特定情報と照合し合致するまたは近似する特定情報に基づき物品(商品)を特定し画面に表示するようにしてもよい。なお、近似する特定情報に基づき物品(商品)を特定する場合は、表示部(店員用表示操作部6)または客用表示部7に近似する特定情報を有する物品(商品)を選択可能に表示させて選択させるようにしてもよい。なお、計量装置1が記憶する物品(商品)の特定情報と撮像した画像を解析し抽出した特定情報とを照合し合致する場合は、選択画面を表示させずに、後述の図11の様に特定された物品(商品)を画面に表示する。これにより、操作性が向上し店員(オペレータ)の手数や操作の時間等を削減することができるという効果を奏する。
【0018】
図2は本発明の一実施形態に係る計量装置1の客用表示部7側の一例を示す図である。図1図2に示したように、計量装置1のラベル印刷装置2の店員用表示操作部6の表示面と反対側の面に、客用表示部7の表示画面が形成されている。
すなわち、計量装置1を操作する店員と顧客が計量装置1を対向する位置で計量を行う場合、客用表示部7は、店員用表示操作部6の表示面と反対側の面に表示画面を向けて、商品を購入する顧客が取引内容を確認できるように表示を行う。客用表示部7は、少なくとも現在計量装置1で取引中の取引情報を表示するが、取引明細を表示して、顧客が取引全体の内容を確認できるようにしても良い。
また、店員用表示操作部6と客用表示部7の表示画面をタッチパネルディスプレイにして、店員(オペレータ)や客が画面をタッチしてデータを入力できるようにしてもよい。客が要望(所望)する情報を客側に表示し任意に選択させるようにしてもよい。これにより、店員(オペレータ)が客に質問しなければならないこと(例えば、買物袋の必要有り無しやその数、買い上げる物品(商品)の数量など)を客側の画面に表示し選択入力してもらうことにより、客は必要な個数を店員に画面操作で申告することができるので容易であり、当該取引に係る時間を短縮させることができるとともに、店員(オペレータ)の負荷や操作の手数を分散させ軽減(削減)することができるので操作性向上と顧客満足度をアップさせることができる。
【0019】
図3に示したように、本発明の実施形態に係る計量装置1は、制御部111(CPU)、記憶部112、計量器3(計量部)、表示部(店員用表示操作部6)、客用表示部7、操作部8、印字部9、センサ10(検知部)、通信部116等を有する。計量装置1の各構成要素はバスなどの通信線などにより電気的に接続されている。
【0020】
制御部111(CPU)は、例えば、記憶部112に記憶されている制御プログラム(プログラム)を実行することにより、計量装置1の各構成要素を統合的に制御する。また、制御部111は店員用表示操作部6に関する制御を行う。
【0021】
記憶部112は、RAMやROM等の記憶装置により構成され、制御プログラム(プログラム)や、商品に関する商品情報(例えば、商品名、単価など)、印字に関する印字情報、印字フォーマット情報、各種設定情報(データ)などを記憶する。なお、記憶部に記憶されているプログラムや各情報(データ)は、通信部116により通信路を介して通信可能に接続された外部のコンピュータから得られたものであってもよい。
【0022】
計量部(計量器3)は、例えば、ロードセル等を有し、載置部3aに積載された商品等の物品(計量対象物)の質量(重量)を計量し、計量データを制御部111に出力する。
【0023】
表示部(店員用表示操作部6)は、タッチパネルや表示装置等を有する。この店員用表示操作部6は、制御部111の制御により、本発明に係る表示を行うように構成されている。また、店員用表示操作部6は、操作者による操作に応じた信号を制御部111に出力する。
【0024】
客用表示部7は、店員用表示操作部6の表示面に対して反対側の面に表示画面を向けて設けられており、制御部111の制御により、商品を購入する顧客が取引内容を確認できるように、所定の表示を行う。
【0025】
操作部8は、店員用表示操作部6の下方に設けられているメカニカルキー等であり、操作者による操作に応じた信号を制御部111に出力する。
【0026】
印字部9は、印字ヘッド、カッタ(不図示)等を有し、制御部111の制御により、筐体に収容されている連続紙(印刷媒体)に、印字ヘッドにより商品情報や計量データ等を印刷し、切断部(カッタ)により連続紙を切断して、ラベル発行口からラベルを発行する。なお、連続紙は、本実施形態では、印字ヘッドとしてのサーマルヘッドの熱で印字可能な感熱紙であるが、例えば、剥離紙(台紙)が無いライナーレスタイプ(台紙レスタイプ)であってもよいし、剥離紙があるライナータイプであってもよい。また、連続紙は、レシート用紙であってもよい。
【0027】
センサ10(検知部)は、上述したように、例えば店員により所持されるICチップ付きのIDカード58等がセンサ10に接近したことを検知し、検知結果を示す信号を制御部111に出力する。制御部111はIDカード58を認識して、店員を識別する。
【0028】
通信部116は、制御部111の制御により、有線式通信路又は無線式通信路を介して接続された他のコンピュータと通信を行う。
なお、通信部116が、ICチップ付きのIDカード58(通信機能付き)と通信を行うことにより、制御部111がIDカード58を認識して、店員を識別してもよい。
【0029】
図4(a)、図4(b)に示す商品選択器51(ハイタッチキーともいう)は、例えば、商品陳列棚等に陳列された商品の近傍位置に、商品毎に又は商品の種類毎に設けられている。つまり、商品選択器51は、各商品毎、又は商品の種類毎に1対1に対応付けられている。
例えば、店員が顧客から商品の注文を受け付けた場合、店員は、その商品に関連付けられている商品選択器51をタッチする等の操作を行うことにより、商品選択器51が、選択された商品の商品ID(商品データ)等を計量装置1に送信する。計量装置1はその商品選択器51から送信された商品IDや商品選択器51の識別番号等の信号を受信することで、顧客により注文された商品を、容易に短時間に特定することができる。
【0030】
商品選択器51は、例えば、図4(b)に示すように、CPU511(商品選択器用制御部)、通信部としての受信部512及び送信部513、表示部514、検知部515、記憶部516などを有し、各構成要素がバスなどの通信線によりデータ通信可能に接続されている。
【0031】
CPU511は、例えば、記憶部516等に記憶されているプログラムを実行することにより、商品選択器51の各構成要素を統括的に制御する。
【0032】
通信部としての、受信部512及び送信部513は、制御部111の制御により計量装置1とデータ通信を行う。
【0033】
また、表示部514は、電子ペーパや液晶表示装置等の表示装置であり、CPU511の制御により、例えば、PLU#(Price Look Up番号)、商品識別情報(商品ID)、商品名、単価や、所定重量当たりの商品の金額などの所定の情報を表示する。
【0034】
検知部515は、店員等による操作を検出し、検出結果を示す信号をCPU511に出力する。検知部515としては、例えば、振動検出センサ(加速度センサ等)、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式等の各種タッチパネルを採用してもよい。
【0035】
記憶部516は、RAM、不揮発性メモリなどにより構成されており、例えば、商品ID(商品データ)等を記憶している。記憶部516は、商品データなどを書換え可能に記憶している。
【0036】
上述した商品選択器51の動作の一例を説明する。
例えば、店員は、顧客から商品の注文を受け付けた場合、店員は、その商品に関連付けられている商品選択器51をタッチする等の操作を行う。CPU511は、商品に対応付けられている商品ID(商品データ)を、記憶部516から読み出して、通信部(送信部513、受信部512)から、商品データ等を計量装置1に送信する。
【0037】
図5(a)は店員用のIDカード58の正面図である。図5(b)は店員用のIDカード58の制御ブロックの一例を示す図である。
IDカード58は、店員の氏名(店員Aさんや店員Dさん等)や店員識別情報等を表示する表示部580を有する。また、IDカード58は、ICチップ60を有する。ICチップ60は、通信部581、記憶部582、制御部583等を有する。なお、表示部580は、制御部583の制御により所定の表示を行う電子ペーパ、液晶表示装置、有機EL表示装置などであってもよいし、店員の氏名が印刷されたものであってもよい。
【0038】
通信部581は、制御部583の制御により、例えば、無線通信路や有線通信路を介して通信を行う。通信部581は、例えば、数cm~数m程度の通信距離の近距離通信を行う。
記憶部582には、店員用識別情報(店員ID)やIDカード固有の識別情報等が記憶されている。
【0039】
制御部583は、例えば、計量装置1の通信部と通信可能となった場合や、計量装置のセンサ等によりIDカード58が検出された場合に、記憶部582に記載されている店員用識別情報(店員ID)等を計量装置1へ送信する処理を行う。
【0040】
図6は本発明の一実施形態に係る計量装置と管理装置101(管理用コンピュータ)を有する計量システムの一例を示す概念図である。計量システムは、一つ又は複数の計量装置1と管理装置101を有し、それぞれ有線式通信路又は無線式通信路を介して通信可能に接続されている。管理装置101は、計量装置1を管理する上位の管理用コンピュータであり、各計量装置1による商取引や計量結果の集計等を統合的に管理、制御を行う。
【0041】
図7は計量装置の店員用表示操作部6の登録画面の一例を示す図である。
店員用表示操作部6は、計量装置1の操作を行う店員等の操作者が操作するためのタッチ操作可能な表示装置付きのタッチパネルである。店員用表示操作部6は、図7に示したように、複数の表示領域を有する。
詳述すると、店員用表示操作部6の複数の表示領域は、取引内容を表示する第1表示領域11、登録商品の一覧を表示する第2表示領域21、計量装置1で決済可能な決済種別(例えば、現金、クレジットカード、電子マネー等)を選択可能な操作ボタンとして表示する第3表示領域31、計量装置1が検知した店員の店員情報(店員の識別情報や店員の氏名等)を表示する第4表示領域41などを有する。これら第1表示領域11から第4表示領域41の各領域内に表示される情報は、操作や状況に応じて表示内容が変更され、操作や状況に対応させて各対象領域に各種ボタンを選択操作可能に表示する。
【0042】
第1表示領域11は、風袋の重さを表示する風袋表示部12、計量する商品の総重量を表示する重量表示部13、単位当たりの価格を表示する単位価格表示部14、計量した商品の金額を表示する金額表示部15などを有する。言い換えると、第1表示領域11は、現在、計量装置1で取引している商品の情報を表示する領域である。計量装置1で行う取引内容は、商品を計量する場合の計量情報や商品を個数売りする場合の個数情報を含む。また、第1表示領域11は、後述するように店員用表示操作部6が登録画面に遷移したときに、計量装置1を操作している店員の識別情報を表示する第5表示領域16を有する。また、図7に示した第1表示領域11には、計量装置のイラストとS(スケール)表示を示す量り売り表示部181,182、メニュー選択用のメニューアイコン、時刻表示部、年月日表示部などを有する。
【0043】
また、図7図8に示すように、第2表示領域21は、一取引の間に登録された商品の一覧を示す取引明細表示領域22と、商品選択器51の操作で選択をされた商品に関する商品選択ボタン28を表示する商品選択ボタン表示領域23とを有する。この商品選択ボタン表示領域23は、初期状態においては領域内を無表示とし、商品選択器51(ハイタッチキーともいう)から送信される情報に基づき商品を選択する対象商品のボタンが表示される。また、所定の時間操作がなされない場合は、商品選択ボタン表示領域23に表示した商品選択のボタンを表示から消去する制御を行う。
第2表示領域21の取引明細表示領域22は、商品の質量(重量)や数量を表示する重量数量表示部24と、商品の名称を表示する商品表示部25と、商品の金額を表示する金額表示部26とを有する。また、第2表示領域21の金額表示部26の下部には、合計金額表示部27が設けられている。
計量装置1を操作する操作者(店員)は、第2表示領域21によって、一取引において複数の商品を計量する場合に、どの商品まで計量したのかを簡易に確認することができる。
なお、計量器3の載置部に商品が載置されていない場合など、計量器3からの計量データが最小値以下を示す場合、制御部は、重量アンダーフロー(UF)などと第2表示領域21に表示してもよい。この場合、制御部は、重量表示部13にUF(アンダーフロー)を表示してもよい。
【0044】
商品選択ボタン表示領域23は、商品選択器51の操作で選択をされた商品選択ボタン28を表示する。言い換えると、商品選択ボタン表示領域23は、商品選択器51で選択された現在操作対象とする商品選択ボタンのみを表示する。計量装置1を操作する操作者は、商品選択ボタン表示領域23の商品選択ボタン28を操作して、計量装置1で計量する商品を特定して商品を計量する。これにより、現在使用しない商品選択ボタンを表示せず、現在操作対象とする商品選択ボタンのみを表示させる制御を行うことにより、オペレータは直感的に操作することが出来るので操作性が向上するとともに画面領域を有効活用することができる。また、直感的に操作することが出来るように表示制御するので、オペレータへの教育の時間を削減することができる。
【0045】
第3表示領域31は、当該取引において決済が行える決済種別を選択可能な操作ボタン32として表示する。この決済種別を選択可能に第3表示領域31に表示する制御は、計量装置1に商品が登録されると表示するように制御される。これにより、すぐに決済処理(精算処理)を行うことができる。また商品が登録された後の商品明細表示に小計を常に表示する制御が行われる。これにより当該顧客が購入する商品の現在の金額を商品が登録される毎に容易に把握することができる。
なお、決済種別毎の選択ボタン以外に選択された商品を拡大表示する場合には、値引きや割引を行うためのボタンを表示する。なお、決済種別の選択ボタンと値引き及び割引きの選択ボタンが表示されるのは、取引明細表示領域が表示されている場合に表示される。なお、商品選択ボタン28が選択され、その選択された商品が拡大表示されている場合には、決済種別の選択ボタンは商品の登録時には不要であるため値引きや割引を行うためのボタンのみを表示する制御がなされる。言い換えると、第3表示領域31には、操作状況に応じて操作に必要なボタンのみを表示するように制御がなされる。また、操作状況に応じて操作に不要なボタンを表示しない(非表示または表示領域内より削除する)ようにしてもよい。このため、計量装置1を操作する操作者は、計量装置1を操作する操作状況に応じて操作可能なボタンのみを表示するので直観的に操作することができ、不要なボタンや他の画面に遷移することなく領域ごとに選択的に表示されるボタンを操作すればよいので操作ミスも減少させることができる。
なお、図7図8に示した第3表示領域31は、メニューボタンとプリパックボタンとの2つの操作ボタン32(320a,320b)を表示しているが、取引を開始する前の操作で操作に必要な選択可能な操作ボタン32の数に応じて表示する操作ボタン32の数が変化する。メニューボタン(操作ボタン320a)は、計量装置1のメインメニュー画面に戻るためのボタンであり、プリパックボタン(操作ボタン320b)は、後述のプリパック画面120に移るためのボタンである。なお、プリパックボタン(操作ボタン320b)は、値付け画面への切り替えであり、事前に物品(商品)にラベルを貼付するためのラベルを発行する画面となる。予めスケジュールされた商品にラベルを貼付するために商品毎の数量指示や計量指示データに基づいてラベル発行するものであってもよい。
【0046】
第4表示領域41は、計量装置1のセンサ10や通信部により、店員のIDカード58を検知した場合、検知したIDカード58の店員の氏名や店員ID等の店員を特定する情報(店員の氏名等の店員情報、店員IDなど)を表示する。
詳細には、計量装置1のセンサ10や通信部により店員のIDカード58を検知した場合、店員用表示操作部6の第4表示領域41は、図7に示す初期画面から図9(a)に示すように、店員を検知したことを示す店員ボタン42を表示する。また、店員用表示操作部6の第4表示領域41は、計量装置1のセンサ等が複数の店員を検知した場合、図9(b)に示すように、制御部は、複数の店員ボタン42を第4表示領域41に表示する。複数の店員のうち一方の店員が計量装置1を操作するとき、その店員は、自己を示す店員ボタン42を選択したのち計量装置1を操作することができる。言い換えると、センサ10が店員を検知すると、その店員が計量装置1を操作することができる状態になる。つまり、店員が計量装置1を操作するためのログインボタンを店員用表示操作部6に設ける必要が無い。または、計量装置1の制御部は、計量装置1から最も近い店員が操作していると判断して、その店員に対して計量装置1を操作可能に許可しても良い。これにより、操作性が向上させることができる。
なお、計量装置1は、計量装置1を操作する店員のログインがなされていない場合、計量装置1での商品登録等の操作が出来ないようになっている。
【0047】
また、店員用表示操作部6の複数の表示領域である第1表示領域11と第2表示領域21と第3表示領域31と第4表示領域41とは、夫々の領域の表示内容や項目数に応じて、夫々の表示領域の大きさを変化させても良い。例えば、一取引において計量する商品が一商品の場合は、第2表示領域21である取引明細表示領域22や商品選択ボタン表示領域23の表示領域を減少させたり、または、消去させたりして、店員用表示操作部6に占める割合を変化させても良い。
【0048】
また、商品選択ボタン表示領域23に表示する商品選択ボタン28が多い場合は、第2表示領域21の取引明細表示領域22の重量数量表示部24と、商品表示部25と、金額表示部26との表示行数を減らして、取引明細表示領域22を縮小して、商品選択ボタン表示領域23を拡大して表示する商品選択ボタン28を増やしても良い。
このように、計量装置1の店員用表示操作部6は、現在の計量装置1の操作に不要な操作ボタン32を表示せず、操作ボタン32の表示数が増加する場合、表示領域の表示内容や項目数に応じて、第3表示領域31の領域を拡大して必要な操作ボタン32を表示し、他の表示領域である第1表示領域11と第2表示領域21と第4表示領域41とは、領域を縮小する。
すなわち、計量装置1の操作者(店員)は、計量装置1の操作を直観的に行うことができ、計量作業が迅速に行うことができる。また、計量装置1の店員用表示操作部6は、現在の計量装置1の操作に使用するボタンのみを表示させる制御がなされる。また、現在の計量装置1の操作に使用しないボタンを表示しない(不要なボタンを非表示)にする方式であってもよい。このため、操作者(店員)は、計量装置1の操作を直観的に行うことができるため、計量装置1の操作の習熟に要する学習期間を短縮できる。
【0049】
図8に示す商品の登録画面から、例えばトマトを示す商品選択ボタン28を店員が操作して、その商品を計量する場合、計量装置1の動作の一例を説明する。
【0050】
計量装置1が近傍の店員のIDカード58を検知した場合、図8に示すように、店員用表示操作部6の登録画面は、その一人の店員ボタン42を表示し、商品選択器51が例えば4つ選択されているとき、その商品選択器51に対応する商品を示す商品選択ボタン28を表示する。
【0051】
また、図8に示したように、計量装置1により店員が認識された状態で、計量部(計量器3)により計量された商品の数を示す報知部43(バッジ表示)が、その店員を示す店員ボタン42に関連付けて表示されている。報知部43は、計量装置1を操作する店員に選択する商品数を報知する。
このため、計量装置1は、登録画面の第2表示領域21の取引明細表示領域22や商品選択ボタン表示領域23を消去して、後述する選択商品拡大画面61に切り替わっても、店員が選択中の商品数を店員に報知することができる。
なお、この報知部43は店員ボタン42に設ける以外に、店員ボタン42の近傍に設けても良い。
【0052】
また、商品選択ボタン28が商品関連の情報を有する場合、商品選択ボタン28に詳細情報絵柄29(アイコン)を表示してもよい。商品選択ボタン28の詳細情報絵柄29が操作された場合、制御部の制御により、店員用表示操作部6は、図10に示すような画面に遷移する。詳細には、図10に示すように、言い換えると、商品選択ボタンに関連付けられた商品の成分情報やアレルギーアドバイス情報、個数売り情報(Cross Sell)、クーポン情報(割引情報)、商品のレシピ情報などの情報を選択表示することができる。
【0053】
詳細には、図10に示すように、商品関連の情報を表示する画面は、上述した複数(本実施例では4つ)の情報ボタン431を有する。店員により所望の情報ボタン431が選択された場合、制御部は、その選択された情報ボタン431に応じて、商品の特徴材料の情報や調理方法、レシピ等を表示する。店員が、顧客の質問に対して商品を説明する場合に、それらの情報を見て容易に説明することができる。また、商品の個数売りや割引情報を設定することができる。商品関連の情報を表示する画面は、戻るボタン63等を操作することで、遷移前の図8等の画面に戻ることができる。
また、第3表示領域31に表示する操作ボタン32として、後述する指定割引ボタン33、固定割引ボタン34を表示している。
【0054】
図8に示す登録画面が店員用表示操作部に表示された状態で、店員によりトマト等の商品選択ボタン28が選択された場合、店員用表示操作部6の表示画面は、図11に示すように、選択された商品を拡大表示する別の画面に遷移する。
詳細には、制御部は、図8に示す第2表示領域21の取引明細表示領域22と商品選択ボタン表示領域23を消去して、消去した取引明細表示領域22と商品選択ボタン表示領域23の領域に、図11に示すように、第2表示領域21を画面領域内に設定し選択商品拡大画面61を表示する。この選択商品拡大画面61は、例えば、商品選択ボタン28の商品の画像62を拡大して表示する。
また、制御部は、図11に示した戻るボタン63の操作を検知した場合、遷移前の画面、例えば、図11に示す選択商品拡大画面61から図8に示す登録画面に戻る処理を行う。
また、選択商品拡大画面61は、取引内容を表示する第1表示領域11と、計量装置1の操作に必要な選択可能な操作ボタンのみを表示する第3表示領域31と計量装置1が検知した店員を表示する第4表示領域41とを同じ画面に表示する。また、第3表示領域31の表示するアイコン(押下ボタン等の表示内容)は、遷移させた画面のモードに応じて表示内容を変更する。この場合、選択商品拡大画面61を表示するモードであるので、第3表示領域31に表示する操作ボタン32として、拡大表示した商品に対し値引きまたは割引を行うために指定割引ボタン33と固定割引ボタン34とを表示している。
なお、図11図10の取引内容を表示する第1表示領域11の左上の「PLU 107」の表示(個数売り商品情報表示部191)は、個数で販売する商品である場合に表示し、この場合は、商品番号107が呼び出されたことを表しており、領域66を個数の入力および表示領域に変更する。また、拡大表示した商品が計量商品である場合は、計量装置のイラストとS(スケール)表示(量り売り表示部181,182)を行い、計量皿に商品を載置させる必要がある旨をオペレータに知らせる役割も兼ねている。
第1表示領域11、第3表示領域31は、現在取り扱っている商品の属性に応じて表示内容を変えるようにしている。このような表示制御を行うことにより、例えば値引き割引き等を行うための他の画面に切り替える等の手数と時間を削減(無くすこと)ができるので操作性を向上させることができ、また、オペレータは直感的に連続した操作を一つの画面内で行うことができるため、当該装置の操作教育を行う時間を削減(軽減)することができるという効果も奏する。
【0055】
指定割引ボタン33は、例えば、操作部8のテンキー等を操作して、選択商品拡大画面61に表示する商品の割引率を指定するためのボタンである。固定割引ボタン34は、例えば図11に示すように10%割引など、予め指定の割引をボタン操作のみで行うためのボタンである。
選択商品拡大画面61を表示する状態の店員用表示操作部6は、例えば、第1表示領域11の重量表示部13(数量表示部)に、商品の数量を指定や変更するための数量変更領域64を有する。数量変更領域64は、例えば、2つの領域を有し、商品の数量を加算する加算領域65と、商品の数量を減算する減算領域66(領域)を備える。
制御部111は、加算領域65への操作を検出した場合、商品の数量を加算する処理を行い、減算領域66への操作を検出した場合、商品の数量を減算する処理を行う。
すなわち、計量装置1の操作を行う店員は、現在選択している商品を大きな画像62で確認でき、商品の間違いを防止できる。また、選択商品拡大画面61が商品選択ボタン28の商品の画像62を拡大して表示する場合は、計量装置1の操作を行う店員が、どの商品選択ボタン28を操作したのかを画像で直観的に確認し易い。また、選択商品拡大画面61を表示する状態の店員用表示操作部6は、同じ画面に数量変更領域64を有するので、選択した商品に間違いがないかを容易に確認しながら、同じ画面で数量を変更できる。
【0056】
なお、商品選択ボタン28により選択操作された場合、選択商品拡大画面61で拡大表示する商品の情報は、画像に限らず、例えば、大きな文字情報や、文字と画像とを合わせた表示、または、選択商品拡大画面61を示す音声を音声出力部(不図示)で出力しても良い。
また、数量変更領域64は、第1表示領域11の重量表示部13に設けることに限らず、例えば、選択商品拡大画面61の画像62に設けても良い。数量変更領域64を画像62に設ける場合、操作者(店員)は、選択した商品をより容易に確認できる状態で、商品の数量を選択できる。また、商品を割引する場合は、指定割引ボタン33や固定割引ボタン34を操作する。
【0057】
計量装置1を操作する店員は、商品の数量を設定すると、確定ボタンを兼ねる店員ボタン42を操作して商品の数量を確定する。そして、商品の数量が確定すると、選択商品拡大画面61は、選択商品拡大画面61で確定した情報を第2表示領域21の取引明細表示領域22に反映して図8の登録画面に戻る。選択した商品の数量を確定せずに、図8の登録画面に戻るには、選択商品拡大画面61の戻るボタン63を操作する。図11の選択商品拡大画面61で店員ボタン42を操作すると、店員用表示操作部6は、図12に示す登録画面に遷移する。
【0058】
図12の登録画面では、トマトが2個登録されて、第2表示領域21の取引明細表示領域22に表示されている。取引明細表示領域22の重量数量表示部24は、選択したトマトの数量2個が表示してあり、商品表示部25には、選択した商品の名称であるトマトを表示し、金額表示部26には、選択したトマト2個の合計金額が個数と単価により価格が計算されて表示され、合計金額表示部27には、トマトの取引より前に選択されたチーズの金額と、トマト2個の金額の合計金額が算出され、表示される。
この図12の登録画面の第2表示領域21の取引明細表示領域22に表示されている商品は、商品の重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチ、クリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、計量装置1の操作者は、当該商品をキャンセルすることができる。
【0059】
例えば、トマトをキャンセルするために、計量装置1の操作者が商品の重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、図13に示す登録画面のように、トマトに取り消し線30が表示され、当該商品をキャンセルできる。
また、取り消し線30を表示する商品の重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、キャンセルを取り消すことができる。
なお、上述したキャンセル表示は、取り消し線30に限られるものではなく、反転表示やグレー表示、斜線表示などであってもよい。
【0060】
図12及び図13に示すように、計量装置1の店員用表示操作部6は、第2表示領域21の取引明細表示領域22を備え、計量装置1で計量している商品の情報を表示する領域である第1表示領域11と同時に表示することができる。このため、現在計量している商品の情報と計量を終えた商品の取引明細を精算画面に遷移する前に一画面で確認できるので、計量装置1の操作が容易になる。
また、店員用表示操作部6は、図12図13に示す画面で、店員ボタン42を操作すると、図14に示すような会計画面に遷移する。この画面は、この店員が商品登録した明細を確認するための画面でもある。図14に示すように、第3表示領域31に、計量装置1の操作に必要な操作ボタン32である操作ボタン32a~32fを表示している。操作ボタン32aは、計量する商品の決済を現金で行うための現金決済ボタンである。操作ボタン32bは、計量する商品の決済をクレジットカードで行うためのクレジットカード決済ボタンである。
操作ボタン32cは、計量する商品の決済を割り引くための割引ボタンである。
操作ボタン32dは、計量する商品の決済から値下げするための値下げボタンである。操作ボタン32eは、小計モードをキャンセルするためのキャンセルボタンである。操作ボタン32fは、割引を取りやめるためのキャンセルボタンである。
【0061】
なお、決済の種類は、現金やクレジットカードに限らず、電子マネーや商品券での決済も可能であり、計量装置1の店員用表示操作部6は、適宜対応する操作ボタンを表示する。また、第2表示領域21に示す取引明細表示領域22から、商品をキャンセル操作する場合は、重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、図13の会計画面に示す場合、トマト等の商品の行に取り消し線30等が表示され、当該商品をキャンセルできる。再び、重量数量表示部24や商品表示部25や金額表示部26をタッチやクリックやダブルクリック、ダブルタップ等の操作をすると、取り消し線30の表示が消えて、キャンセルを取りやめることができる。
【0062】
商品の計量が終わり会計を行うとき、店員は、セール等で設定された割引を行うときは操作ボタン32cを操作し、値下げするときは操作ボタン32dを操作して、割引や値下げを行う。そして、顧客の希望する決済方法が現金の時は操作ボタン32aを操作し、顧客の希望する決済方法がクレジットカードの時は操作ボタン32bを操作する。決済方法が現金の操作ボタン32aと決済方法がクレジットカードの時の操作ボタン32bは、精算ボタンの役割も兼ねる。
店員用表示操作部6は、決済方法が現金の操作ボタン32、又は決済方法がクレジットカード払いの操作ボタン32bの操作を検知した場合、図15に示す精算画面70に移行する。言い換えると、計量装置1を操作する操作者が、顧客の希望する決済方法が現金の時は操作ボタン32aを操作し、顧客の希望する決済方法がクレジットカードの時は操作ボタン32bを操作すると、別途精算ボタン等を操作しなくても精算が行われる。従って、図13に示す画面において第3表示領域31に表示された決済種別である操作ボタン32a、32bの何れかのボタンが操作されると図15の画面に遷移する。
【0063】
図15に示す精算画面70は、精算した取引の内容を表示する。そして、計量装置1は、取引内容を記載した所定のレシートを発行して会計を終えると、図7に示す初期画面や図8に示す登録画面に戻る。
また、精算画面70を表示した状態で、戻るボタン63の操作が検出された場合、図7の初期画面や図8に示す登録画面に戻る。
また、図15に示す精算画面70は、会員情報を入力可能な別画面に遷移する会員情報ボタン71、取引終了後に訂正を行うときの訂正ボタン72を備える。訂正ボタン72の操作を検出した場合、店員用表示操作部6は、精算が終了した取引内容を修正する画面に遷移する。
【0064】
<プリパック画面>
計量装置1は、図7等に示す画面のプリパックボタン(操作ボタン32b)の操作が検出された場合、図16に示すように、プリパック商品を作るためのプリパック画面120に遷移する。プリパック商品とは、上述の計り売りの販売形態とは別に、商品を予め計量して値付包装した商品にラベルを貼付するためのラベルを発行するための画面を言う。プリパック商品には、計量した商品価格や商品情報やバーコードを印字したラベルを貼付する。プリパック商品の精算は、図示していないバーコードスキャナで当該バーコードを読み取って精算を行う。
つまり、プリパック商品は、商品を予め計量や数量入力を行い値付包装する商品なので、店員が作業の空き時間を見てプリパックすることがきる。計量装置1を操作する作業者は、プリパック商品を計量するときに、プリパックボタン(操作ボタン32b)を操作して、図16に示すプリパック画面120を表示させ、プリパック作業を行う。
【0065】
図16に示すように、プリパック画面の第2表示領域21には、「配達」、「FRUITS & VEGS」(このボタンは部門切替等のボタン)などの種別ボタン121が操作可能に表示されている。また、第2表示領域21には、各商品を選択するための商品ボタン211が操作可能に表示されている。
【0066】
また、プリパック画面120の下部には、風袋に関する設定を行う際に操作される風袋設定ボタン132aや、マニュアルを参照する際に操作されるマニュアルボタン132bが操作可能に表示されている。
【0067】
図17は、計量装置の客用表示部7の表示画面(客用精算画面80)の一例を示す図である。図17に示した例では、客用表示部7の表示画面(客用精算画面80)は、表示領域81と、取引の取引明細を表示する取引明細表示領域82と、小計、値引き額、税金(外税等)、合計金額等を表示する合計金額表示領域87と、商品の種類の数を表示する商品種類数表示部89とを有する。なお、客用表示部7に表示させた情報において、客に選択して欲しい情報がある場合、客用表示部7に客に選択して欲しい情報のみを表示し選択してもらう方式であってもよい。なお、この場合、店員用表示操作部6には、客が操作している状態を表示し確定されると客用表示部7および店員用表示操作部6の表示を元の状態に戻すようにするのが好ましい。
【0068】
表示領域81は、例えば、風袋の重さを表示する風袋表示部、計量する商品の総重量を表示する重量表示部、単位当たりの価格を表示する単位価格表示部などを有する。
【0069】
計量装置1を操作する店員と顧客が計量装置1を対向する位置で計量を行う場合、客用表示部7は、店員用表示操作部6の表示面と反対側の面に表示画面を向けて、商品を購入する顧客が取引内容を確認できるように表示を行う。客用表示部7は、少なくとも現在計量装置1で取引中の取引情報を取引明細表示領域82に表示するが、取引明細を表示して、顧客が取引全体の内容を確認できるようにしても良い。
【0070】
以上、説明したように、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1は、タッチパネル操作で操作可能な表示操作部(店員用表示操作部6)と、表示操作部(店員用表示操作部6)の表示領域と表示とを制御する制御部111とを有する。表示操作部(店員用表示操作部6)は、少なくとも当該取引(商品の商取引)における合計金額を表示する第1表示領域11と、商品選択に使用する商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域21とを含む表示領域を有する。制御部111は、第2表示領域21に表示する商品選択ボタン28等の選択操作がなされると、選択されたボタン(商品選択ボタン28等)の商品を示す情報を第2表示領域21に拡大表示する処理、例えば、詳細には、その商品を示す情報を拡大表示する画面(選択商品拡大画面61)に遷移する処理を行う。
例えば、制御部111は、表示操作部(店員用表示操作部6)の第1表示領域11に、常に商品の計量情報を表示するように構成されていることが好ましい。なお、制御部111は、計量部(計量器3)により商品を計量していない場合には、その旨を表示する。
すなわち、制御部111は、商品選択ボタン28等の選択操作を検出した場合、その選択されたボタン(商品選択ボタン28等)に関連付けられた商品を示す情報を第2表示領域21に拡大表示するので、操作状況に応じて容易に取引情報を入力することができる計量装置1等の商品販売データ処理装置を提供することができる。また、商品販売データ処理装置の現在の操作状況を容易に認識することができ、誤った商品を選択して計量を行うことを防止し、所望の商品を確実に選択して計量を行う商品販売データ処理装置を提供することができる。
また、上記実施形態では、商品選択ボタン28の選択操作を検出した場合、その選択された商品選択ボタン28の商品を示す拡大情報が、その商品の画像である。すなわち、商品選択ボタン28に関連付けられた商品の画像が拡大表示されるので、操作者(店員)は、計量装置1の現在の操作状況を容易に認識することができ、誤操作を防止することができる。
【0071】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1において、第2表示領域21の商品選択ボタン表示領域23は、商品選択器51で選択された商品に関連付けられた商品選択ボタン28のみを表示する。つまり、商品選択器51の操作により商品が選択された場合、制御部111は、第2表示領域21の商品選択ボタン表示領域23に、商品選択器51で選択された商品に関連付けられた商品選択ボタン28のみを表示する処理を行う。
すなわち、計量装置1の操作者の店員は、商品の選択を行うとき、迷うことなく計量装置を操作することができる。
【0072】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1の制御部111は、上記選択された商品選択ボタンの商品を示す情報を第2表示領域21に拡大表示すると、前記選択された商品の値引きや割引きを行う操作ボタンを表示させた第3表示領域31を表示する処理を行う。すなわち、選択された商品選択ボタンの商品を示す情報が第2表示領域21に拡大表示された状態で、第3表示領域31に表示される、前記選択された商品の値引きや割引を行う操作ボタン(指定割引ボタン33や固定割引ボタン34等)を適宜操作することで、簡単に商品の値引きや割引きを指定することができる。
【0073】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1の制御部111は、上記選択された商品が計量商品である場合、当該選択された商品が計量商品であることを示す旨の識別情報の表示(例えば量り売り表示部181,182)と、前記選択された商品が非計量商品である場合、当該選択された商品が計量商品でないことを示す旨の識別情報の表示(例えば個数売り商品情報表示部191)とを態様を変えて第1表示領域11に表示する処理を行う。
すなわち、計量装置の操作者は、第1表示領域11に表示された、量り売り表示部181,182や、個数売り商品情報表示部191を見ることで、選択された商品が計量商品または非計量商品(個数売り商品等)であるかを、容易に認識することができる。
【0074】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1の制御部111は、上記拡大表示させた商品の入力の確定がなされると、少なくとも当該取引(商品の商取引)を決済する決済種別を操作ボタンとして選択可能に表示させた第3の表示領域を表示操作部(店員用表示操作部6)に表示する処理を行う。
すなわち、操作者は、拡大表示させた商品の入力の確定がなされると、少なくとも表示操作部(店員用表示操作部6)の第3の表示領域に当該取引(商品の商取引)を決済する決済種別を示す操作ボタンを操作することで、決済の操作に必要なボタンを容易に判断できるので、操作が容易になる。
【0075】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1の制御部111は、上記拡大表示させた商品の入力の確定がなされると、第2表示領域21に、前記確定した商品の取引内容を表示する取引明細表示領域22と、商品選択ボタン28を表示する商品選択ボタン表示領域23とを表示する処理を行う。
すなわち、第2表示領域21が取引明細表示領域22を有するので、操作者は、取引内容の取引明細を容易に確認することができる。また、計量装置の操作者は、取引内容と取引明細の一覧を同一の画面で容易に確認することができる。また、操作者は、計量した商品などの取引内容と取引明細の一覧を同一の画面で確認しながら、計量装置の商品選択ボタンなどの操作ボタンを操作することができるため、計量装置の操作が簡易になる。
【0076】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1の制御部111は、第2表示領域21の取引明細表示領域22に表示された商品をキャンセルする操作を検出した場合、当該商品がキャンセルされたことを示す表示態様に表示を変更する処理を行う。つまり、第2表示領域21の登録商品に関する情報の取引明細に表示される商品を操作して、当該商品がキャンセル可能である。すなわち、計量装置1の操作者は、計量した商品の取引内容を示す取引明細を確認しながら、所望の商品をキャンセルできるため、計量装置の操作が簡易になる。キャンセル操作としては、例えば、取引明細表示領域22に表示されている商品情報に対して、横線を重畳して表示した後、商品情報をキャンセルして、消しても良い。
【0077】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1は、商品の質量を計量する計量部(計量器3)を有し、制御部111は、上記拡大表示した商品が計量を必要とする商品である場合、第1表示領域11に上記拡大表示した商品の質量と、その質量に応じた金額を表示し、上記拡大表示した商品が計量を必要としない商品である場合、拡大表示した商品の数量と、その数量に応じた金額を表示する処理を行う。
すなわち、簡単な構成で、商品の個数売りや量り売りに応じて、最適な金額表示を行うことができる計量装置などの商品販売データ処理装置を提供することができる。
【0078】
また、本実施形態では、商品販売データ処理装置としての計量装置1は、この計量装置1への店員の近接を検知する検知部(センサ10や通信部116等)を有する。また、計量装置1の表示操作部(店員用表示操作部6)の複数の表示領域は、第4表示領域41を有する。
詳細には、計量装置1は、店員を識別する媒体を検知する検知部を有し、制御部111は、前記検知部によりその媒体が検知されると、表示操作部(店員用表示操作部6)にその媒体の識別情報に基づき店員の検知を表示する第4表示領域41を表示する処理を行う。
計量装置1は、センサ10による検知結果や通信部116等の通信結果等により、計量装置1に対する店員の近接を検知した場合、店員用表示操作部6の第4表示領域41に店員の検知を示す表示を行う。計量装置1への店員の近接を検知する手段としては、例えば、店員により所持されている無線機能付きICカードなどのIDカード58(店員を識別する媒体)と通信可能な通信部であってもよいし、店員の識別情報を示すバーコードや二次元コードなどのコードが表示されたIDカード(店員を識別する媒体)を光学的に読み取るコードリーダなどであってもよい。また、計量装置1は、例えば店員の顔や指紋等の特徴情報を記憶する記憶部と、店員の指紋や顔等を撮像する撮像部を有し、撮像部により得られた画像と、記憶部に記憶されている特徴情報とに基づく認証処理により、店員の近接を検知してもよい。
すなわち、計量装置1は、計量装置を操作するためにログイン等の操作が不要なため、計量装置1の操作が容易である。また、計量装置の操作者が複数いる場合、操作者は、店員用表示操作部6の第4表示領域41を見ることで、誰が計量装置を操作しているのかを容易に確認することができる。
【0079】
また、制御部111は、計量装置の近傍の店員を認識した状態で、計量部により計量された商品の数(報知部43)を、その店員の店員情報(店員の氏名やアイコン、店員ID等)と関連付けて、店員用表示操作部6の第4表示領域41に表示してもよい。具体的には、店員情報に対してバッジ表示(店員により計量された商品の数を表示する)してもよい。
【0080】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置としての計量装置1において、上記選択されたボタンの商品を示す拡大情報は、商品を識別する画像、または商品を識別する文字情報である。すなわち、商品を識別するための画像や文字情報が拡大されて操作表示部に表示されるので、操作者にとって分かりやすく、商品の選択間違いを低減することができる。
【0081】
また、制御部111は、店員用表示操作部6において、選択された商品選択ボタン28の商品を示す拡大情報を表示する画面(選択商品拡大画面61)の所定領域(数量変更領域64等)の操作を検出した場合、その商品の取引内容(商品の数量等)を変更する処理を行う。
詳細には、選択商品拡大画面61を表示する状態の店員用表示操作部6は、例えば、第1表示領域11の重量表示部13に、商品の数量を指定や変更するための数量変更領域64を有する。数量変更領域64は、例えば、2つの領域を有し、商品の数量を加算する加算領域65と、商品の数量を減算する減算領域66を備える。制御部111は、加算領域65への操作を検出した場合、商品の数量を加算する処理を行い、減算領域66への操作を検出した場合、商品の数量を減算する処理を行う。例えば、商品選択ボタン28による商品選択時、デフォルトの商品の個数が1個となるように設定されている場合、1個から2個へ加算、又は1個から0個への減算等の変更や指定を容易に行うことができる。
すなわち、選択商品拡大画面61にて、商品の数量等の取引内容を容易に変更可能な計量装置1を提供することができる。
なお、本発明は計量装置に限定されず、POSレジスタ(金銭登録装置)や券売機(販売機含む)等の商品販売のために商品を登録し、該登録した商品に基づいて代金決済を行う装置であればどの様な装置であってもよい。
【0082】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置のプログラムは、コンピュータを、タッチパネル操作で操作可能な表示操作部(店員用表示操作部6)、表示操作部(店員用表示操作部6)の表示領域と表示とを制御する制御部111、として機能させ、前記表示操作部(店員用表示操作部6)は、少なくとも当該取引における合計金額を表示する第1表示領域11と、商品選択に使用する商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域21とを含む表示領域を有し、前記制御部111は、前記第2表示領域21に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記選択されたボタンの商品を示す情報を第2表示領域21に拡大表示するように機能させる。
すなわち、操作や状況に応じて容易に取引情報を入力することができる商品販売データ処理装置のプログラムを提供することができる。
【0083】
また、本発明の一実施形態に係る商品販売データ処理装置の表示制御方法は、商品販売データ処理装置のタッチパネル操作で操作可能な表示操作部の表示制御方法であって、表示操作部(店員用表示操作部6)は、少なくとも当該取引における合計金額を表示する第1表示領域11と、商品選択に使用する商品選択ボタンを表示する領域を備える第2表示領域21とを含む表示領域を有し、前記表示操作部の表示領域と表示とを制御する表示制御ステップを有し、前記表示制御ステップは、前記第2表示領域に表示する前記商品選択ボタンの選択操作がなされると、前記選択されたボタンの商品を示す情報を第2表示領域に拡大表示する。
すなわち、操作や状況に応じて容易に取引情報を入力することができる商品販売データ処理装置の表示制御方法を提供することができる。
【0084】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0085】
1…計量装置(商品販売データ処理装置)
3…計量器(計量部)
6…店員用表示操作部(表示操作部)
11…第1表示領域
16…第5表示領域
21…第2表示領域
22…取引明細表示領域
23…商品選択ボタン表示領域
28…商品選択ボタン
31…第3表示領域
41…第4表示領域
61…選択商品拡大画面(選択商品拡大表示部)
64…数量変更領域
65…加算領域
66…減算領域
111…制御部(CPU)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17