(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/00 20230101AFI20240917BHJP
【FI】
G06Q10/00
(21)【出願番号】P 2023088249
(22)【出願日】2023-05-29
【審査請求日】2024-04-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521425652
【氏名又は名称】株式会社ゼロボード
(72)【発明者】
【氏名】諌山 陸
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2023-049369(JP,A)
【文献】特開2007-164754(JP,A)
【文献】特開2022-121298(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による
内部の知見が示された情報
と外部の知見が示された情報とを少なくとも含む
温室効果ガスの排出情報を取得する取得部と、
取得した前記
温室効果ガスの排出情報を記憶する記憶部と、
質問の情報を入力する入力部と、
前記質問の情報と一致又は類似する前記
内部の知見が示された情報
と前記外部の知見が示された情報とを合わせた情報に基づき質問に対する回答の情報を生成する情報生成部と、
前記質問に対する回答の情報を提示する提示部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による
内部の知見が示された情報
と外部の知見が示された情報とを少なくとも含む
温室効果ガスの排出情報を取得するステップと、
取得した前記
温室効果ガスの排出情報を記憶部に記憶するステップと、
質問の情報を入力するステップと、
前記質問の情報と一致又は類似する前記
内部の知見が示された情報
と前記外部の知見が示された情報とを合わせた情報に基づき質問に対する回答の情報を生成するステップと、
前記質問に対する回答の情報を提示するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項3】
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による
内部の知見が示された情報
と外部の知見が示された情報とを少なくとも含む
温室効果ガスの排出情報を取得するステップと、
取得した前記
温室効果ガスの排出情報を記憶部に記憶するステップと、
質問の情報を入力するステップと、
前記質問の情報と一致又は類似する前記
内部の知見が示された情報
と前記外部の知見が示された情報とを合わせた情報に基づき質問に対する回答の情報を生成するステップと、
前記質問に対する回答の情報を提示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
二酸化炭素等の排出量が算定されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
サプライチェーンの全体で温室効果ガスの排出状況を把握することが求められている。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、温室効果ガスの排出状況を把握することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本態様に係る情報処理システムは、
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報を少なくとも含む排出情報を取得する取得部と、
取得した前記排出情報を記憶する記憶部と、
第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する前記排出に関する種別の情報に基づき前記第1の事業主体に対応する種別の情報を生成する情報生成部と、
前記第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、温室効果ガスの排出状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】管理サーバ200のソフトウェア構成例を示す図である。
【
図4】情報処理システムの動作1を説明する図である。
【
図5】情報処理システムの動作2を説明する図である。
【
図6】情報処理システムの動作3を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システムの概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ200を含んで構成される。管理サーバ200は、ユーザ端末100と通信ネットワーク300を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク300は、例えば、インターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)等により構築される。
【0011】
ユーザ端末100は、排出主体となる企業等の事業主体のユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末100は、例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等とすることができる。ユーザは、ユーザ端末100を用いて管理サーバ200にアクセスし、排出量の計算を行うことができる。
【0012】
管理サーバ200は、排出量の計算及び管理を行うコンピュータである。管理サーバ200は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0013】
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ200のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する。例えば、ハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等である。通信インタフェース204は、通信ネットワーク300に接続するためのインタフェースである。例えば、イーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタ等である。入力装置205は、データを入力する。例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン等である。出力装置206は、データを出力する。例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等である。なお、後述する管理サーバ200の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ200の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0014】
図3は、管理サーバ200のソフトウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ200は、排出係数記憶部231と、規模情報記憶部232と、活動量取得部211と、排出量計算部212と、排出係数提示部213と、情報取得部214と、情報生成部215と、情報提示部216、情報入力部217を備える。
【0015】
排出係数記憶部231は、事業主体ごとに、当該事業主体による温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する。排出係数記憶部231は、事業主体及び事業主体による活動を特定する情報(活動内容)に対応付けて排出係数を記憶することができる。排出係数記憶部231は、自社の排出係数についても記憶することができる。
【0016】
規模情報記憶部232は、事業主体ごとに、当該事業主体の規模を示す規模情報を記憶する。本実施形態では、事業主体の規模は、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかである。売上規模及び資産規模は、数値であってよい。本実施形態では、規模情報には、事業主体を示す事業主体IDに対応付けて、事業主体の売上高及び資産額が含まれる。規模情報記憶部232は、後述する第1の情報と第2の情報を記憶する。第1の情報と第2の情報を合わせて合算情報として、この合算情報を規模情報記憶部232に記憶するようにしてもよい。なお、規模情報記憶部232とは別の記憶部を用いて、第1の情報と第2の情報を記憶するようにしてもよい。
【0017】
活動量取得部211は、事業主体の活動量を取得する。活動量取得部211は、自社の活動量の入力を受け付けることができる。また、活動量取得部211は、自社の会計システムや業務システムなどから自社の活動量を取得することができる。
【0018】
活動量取得部211は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体(サプライヤ)による活動量を取得することもできる。活動量取得部211は、例えば、活動量の入力を受け付けるようにしてもよいし、サプライヤの情報処理装置から活動量を取得するようにしてもよい。
【0019】
排出量計算部212は、温室効果ガスの排出量を計算する。排出量計算部212は、自社の排出量を計算するようにしてもよい。排出量計算部212は、サプライヤの排出量を計算することもできる。排出量計算部212は、サプライヤに対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出し、読み出した排出係数を、活動量取得部211が取得したサプライヤの活動量に乗じることで、サプライヤによる排出量を計算することができる。
【0020】
排出係数提示部213は、サプライヤの排出量が登録されていない場合に、サプライヤに類似した他の事業主体の排出係数を提示する。排出係数提示部213は、提示する排出係数をユーザ端末100に送信し、ユーザ端末100から採用する排出係数の指示を受け付けることができる。ユーザ端末100は、提示された排出係数を採用してもよいし、自身が知っている排出係数を入力してもよいし、環境省などが提供している標準的な排出係数を採用してもよい。排出量計算部212は、ユーザ端末100から指示された排出係数を用いて排出量を計算することができる。
【0021】
排出係数提示部213は、サプライヤに対応する規模情報を規模情報記憶部232から読み出し、さらに規模情報記憶部232を参照して、読み出した規模情報と一致又は類似する規模情報に対応する第2の事業主体(他のサプライヤ)を特定し、特定した他のサプライヤに対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出す。規模情報の類似は、売上高及び/又は資産額の差が所定範囲内に含まれるか否かにより判定することができる。排出係数提示部213は、特定した他のサプライヤと、活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出すようにしてもよい。排出係数提示部213は、読み出した排出係数を提示することができる。なお、第2の事業主体は、1又は複数の他のサプライヤである。
【0022】
排出係数提示部213は、活動に係る規模情報が類似する他のサプライヤを特定するようにしてもよい。この場合、規模情報記憶部232が記憶する規模情報には、活動別(例えば製品別、サービス別等)の売上高及び/又は資産額が含まれるようにする。排出係数提示部213は、活動に係る規模情報が一致又は類似する他のサプライヤと、当該活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出すことができる。
【0023】
情報取得部214は、第1の情報と第2の情報を取得する。第1の情報は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む情報である。第1の情報は、例えば、排出に関連する情報が記載されたレポート(以下、排出レポート)、複数の外部の知見が示された情報群等である。第1の情報は、排出情報とも称する。排出レポートは、TCFDレポート、CDPレポート、サステナビリティレポートを例示するが、他のレポートであってもよい。温室効果ガスの排出に関連する情報は、例えば、排出量を示す情報、排出レポートに記載する内容の情報、内部や外部の知見が示された情報等である。
【0024】
第2の情報は、少なくとも事業主体(サプライヤ)の属性を示す情報である。第2の情報には、例えば、規模情報、各サプライヤの属性情報、業種の情報、温室効果ガスの排出登録の情報、今後の目標の情報、サプライヤの属性情報として業界情報、業界の傾向情報、顧客情報、会計項目と排出原単位をマッピングした情報、GHGプロトコルに関連するガイドラインの情報、過去に蓄積した会計項目と排出係数のマッピングした情報などの内部や外部の知見の情報等の各種情報が含まれる。第2の情報は、変数でもよい。
【0025】
情報取得部214がこれらの情報を取得する方法は、1又は複数のユーザ端末100から入力された情報を取得する方法と、管理サーバ200が情報を取得する方法とを含む。管理サーバ200が取得する方法の場合は、第1の事業主体に対応した属性情報等に基づき、第2の事業主体の規模情報や排出に関連する情報等を取得する。例えば、第1の事業主体に対応した属性情報が運送の場合、運送情報である第2の事業主体の規模情報と排出に関連する情報を取得する。排出に関連する情報(排出に関する種別の情報とも称する。)は、例えば、温室効果ガスの排出量の情報やスコープ1~3を示す情報やスコープ3のカテゴリ1~15を示す情報等である。情報取得部214と活動量取得部211は、別の取得部ではなく、一の取得部としてもよい。また、排出に関連する情報は、排出レポートに記載する内容の情報等であってもよい。
【0026】
情報生成部215は、第1の事業主体に対応する第2の情報(例えば、自社の属性情報である運送の情報)を規模情報記憶部232から読み出し、規模情報記憶部232を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他の運送のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報(例えば、TCFDレポートに記載する内容の情報)を規模情報記憶部232から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、レビュー結果を反映させたTCFDレポートや新規のTCFDレポート)を生成する。第3の情報は、第2の事業主体の排出レポートに記載する内容を反映させた情報である。つまり、第3の情報は、他のサプライヤの排出レポートに基づき作成される情報であり、管理サーバ200は、複数の他のサプライヤの排出レポートを記憶し、これらの情報に基づき第3の情報を生成する。また、生成する第3の情報は、排出レポートそのものであってもよく、この場合、情報生成部215は、新規の排出レポートを作成する。さらに、第3の情報は、第2の事業主体の排出量の情報やスコープ1~3を示す情報やスコープ3のカテゴリ1~15を示唆する情報等であってもよい。
【0027】
また、情報生成部215は、第1の事業主体に対応する情報(例えば、質問の情報)を規模情報記憶部232から読み出し、規模情報記憶部232を参照して、読み出した第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報(例えば、外部の知見の情報)を規模情報記憶部232から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、質問に対する回答の情報)を生成する。なお、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報に第1の事業主体に対応する排出に関連する情報を組み合わせた合算情報(例えば、内部の知見と外部の知見を合わせた情報)を規模情報記憶部232から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、質問に対する回答の情報)を生成するようにしてもよい。第3の情報は、質問に対する回答の情報として、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報、その理由を示す情報等である。
【0028】
また、第1の事業主体に対応する情報を、例えば、ユーザが会計項目に対するスコープ及び/又はカテゴリと排出係数をマッピングした情報としてもよい。この場合、情報生成部215は、第1の事業主体に対応する情報(例えば、会計項目に対するスコープ及び/又はカテゴリと排出係数をマッピングした情報)を規模情報記憶部232から読み出し、規模情報記憶部232を参照して、読み出した第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体(例えば、他のサプライヤ)を特定し、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報(例えば、外部の知見の情報)を規模情報記憶部232から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第1の情報及び第2の情報とは異なる第3の情報(例えば、マッピングした情報に対する知見)を生成する。第3の情報は、会計項目と排出原単位をマッピングした情報、スコープ及び/又はカテゴリと排出係数をマッピングした情報等である。
【0029】
情報提示部216は、第3の情報を提示する。情報提示部216は、提示する第3の情報をユーザ端末100に送信し、ユーザ端末100で第3の情報を表示する。また、ユーザ端末100に送信された第3の情報は、ユーザ端末100で編集、加工することができる。情報提示部216は、排出係数提示部213と別の機能として説明するが、同じ機能としてもよく、この場合は提示部とする。
【0030】
情報入力部217は、ユーザ端末100から入力された第1の事業主体に対応する情報を管理サーバ200に入力する。管理サーバ200は、入力された第1の事業主体に対応する情報を、情報取得部214によって取得する。第1の事業主体に対応する情報は、例えば、質問等の問い合わせの情報である。
【0031】
また、ユーザが自社で作成した排出レポートの情報をユーザ端末100によって管理サーバ200に入力すると、レビュー結果(第3の情報)を表示するようにしてもよい。この場合、自社で作成した排出レポートが第1の情報である。また、自社で作成した排出レポートには、第2の情報が含まれるようにすることが好ましい。管理サーバ200は、取得した複数の他のサプライヤの排出レポートを基にして、ユーザの排出レポートにとって必要となる記載項目の情報や排出レポート内で加筆、修正すべき内容の情報であるレビュー結果を生成し、レビュー結果を反映させた排出レポートを提示する。排出レポートの情報を管理サーバ200に入力する方法は、OCRを介した文字情報を入力するようにしてもよい。このようにすることで、複数種類の排出レポートを容易に取得することができる。
【0032】
<動作>
図4は、情報処理システムの動作1を説明する図である。
【0033】
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、対応するサプライヤの当該活動に係る活動量を取得する(S301)。管理サーバ200は、例えば、サプライヤに対してリクエストを送信し、サプライヤのユーザ端末100から活動量を受信するようにしてもよいし、自社のユーザ端末100から活動量を受信するようにしてもよいし、サプライヤの業務システムなどから活動量を取得するようにしてもよい。管理サーバ200は、サプライヤと活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部231から取得する(S302)。
【0034】
排出係数が取得できなかった場合(S303:NO)、管理サーバ200は、サプライヤに対応する規模情報を規模情報記憶部232から読み出す(S304)。管理サーバ200は、サプライヤ及び活動に対応する活動に係る規模情報(売上高及び/又は資産額)を取得するようにしてもよい。管理サーバ200は、取得した規模情報に類似する他のサプライヤを規模情報記憶部232から特定し(S305)、他のサプライヤと活動とに対応する排出係数を排出係数記憶部231から読み出す(S306)。管理サーバ200は、他のプライヤと活動とに対応する排出係数が登録されていない場合には、S305からの処理を繰り返すことができる。管理サーバ200は、読み出した排出係数をユーザ端末100に送信し(S307)、ユーザ端末100から使用する排出係数の指定を受け付ける(S308)。
【0035】
管理サーバ200は、排出係数と活動量を乗じて排出量を計算することができる(S309)。
【0036】
以上のようにして、排出係数が不明なサプライヤについて、規模が類似する他のサプライヤの排出係数をユーザに提示することができる。ユーザは、二次データではなく、類似する自社に係る他のサプライヤの排出係数を用いることができる。
【0037】
本実施形態では、サプライヤと規模情報が類似する他のサプライヤを特定するものとしたが、サプライヤの業種と一致又は類似し、かつ、規模(売上高、資産額)が一致又は類似する他のサプライヤを特定するようにしてもよい。この場合、規模情報に事業主体の業種を含めるようにしてもよいし、事業主体の業種を記憶する業種記憶部を設けるようにしてもよい。
【0038】
図5は、情報処理システムの動作2を説明する図である。
【0039】
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S501)。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S502)。次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を規模情報記憶部232に記憶する(S503)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する第2の情報を規模情報記憶部232から読み出す(S504)。次に、管理サーバ200は、規模情報記憶部232を参照して、読み出した第2の情報と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体を特定する(S505)。次に、管理サーバ200は、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報を規模情報記憶部232から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する(S506)。次に、管理サーバ200は、第3の情報を提示する(S507)。
【0040】
動作2において、管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を計算するようにしてもよい。この計算は、排出量計算部によって実行する。また、動作1と動作2とを組み合わせてもよい。
【0041】
温室効果ガスの排出に関連する情報の開示を進める企業が増えている。排出レポートを作成するためには、専門的な知見やノウハウが必要となるが、これらを有していない事業者(特に中小企業)では、排出レポートを作成する場合、集計すべき情報の種類や記載事項がわからないということが多く、この分野に精通しているコンサルタントに頼らざるを得ない状況となっている。また、同業他社が開示している排出レポートを参照することにより、自社で排出レポートを作成することは可能であるが、参照する排出レポートから自社にとって必要な情報を集約、整理するためには、多大な工数がかかってしまうという問題が生じている。
【0042】
動作2によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、TCFDレポートに記載する内容の情報)を含む第1の情報(例えば、TCFDレポート)と、事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、サプライヤの属性情報として運送情報)を取得する取得部と、第1の事業主体に対応する第2の情報(運送情報)と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、新規のTCFDレポート、レビュー結果を反映させたTCFDレポート)を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。
【0043】
このように第1の情報や第2の情報等の前提条件を入力するだけで、ユーザに適した排出レポートのフォーマットが提供されるため、専門的な知見やノウハウを有していない事業者であっても、容易に排出レポートを作成することができる。また、公表されている多数の排出レポートを基にして情報処理システムがレビューしてくれるため、自社で作成した排出レポートの精度を高めることができる。
【0044】
図6は、情報処理システムの動作3を説明する図である。
【0045】
管理サーバ200は、排出量を算出する各活動(例えば、自社が調達している原材料のそれぞれなど)について、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報を取得する(S601)。また、管理サーバ200は、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報を取得する(S602)。次に、管理サーバ200は、取得した第1の情報と第2の情報を規模情報記憶部232に記憶する(S603)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する第2の情報を規模情報記憶部232から読み出す(S604)。次に、管理サーバ200は、第1の事業主体に対応する情報を取得する(S605)。第1の事業主体に対応する情報を取得とは、ユーザ端末100から入力された第1の事業主体に対応する情報を記憶部(例えば、規模情報記憶部232)に記憶し、この記憶した情報を読み出して取得することを示す。次に、管理サーバ200は、規模情報記憶部232を参照して、読み出した第1の事業主体と一致又は類似する第2の情報に対応する第2の事業主体を特定する(S606)。次に、管理サーバ200は、特定した第2の事業主体に対応する排出に関連する情報を規模情報記憶部232から読み出し、読み出した排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する(S607)。次に、管理サーバ200は、第3の情報を提示する(S608)。
【0046】
動作3において、管理サーバ200は、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を計算するようにしてもよい。この計算は、排出量計算部によって実行する。また、動作3は動作1、2と組み合わせてもよい。
【0047】
各企業において、顧客からの質問(問い合わせ)対応に係る工数を削減するための手段としてFAQやチャットボットが活用されている。しかしながら、従来のFAQやチャットボットは、あらかじめパターン化した対応しかできないため、質問者が真に求めている回答や解決策を引き出せないことがある。
【0048】
動作3によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する複数の事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報(例えば、内部の知見)を少なくとも含む第1の情報(例えば、内部の知見の群情報)と、少なくとも事業主体の属性を示す第2の情報(例えば、顧客情報等の外部の知見の情報)を取得する取得部と、取得した第1の情報と第2の情報を記憶する記憶部(例えば、規模情報記憶部)と、第1の事業主体に対応する情報(例えば、質問の情報)を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体(他のサプライヤ)の排出に関連する情報に基づき第3の情報(例えば、質問に対する回答の情報)を生成する情報生成部と、第3の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。
【0049】
また、動作3によると、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報(例えば、スコープを示す情報)を少なくとも含む排出情報(例えば、スコープを示す情報の群情報)を取得する取得部と、取得した排出情報を記憶する記憶部(例えば、規模情報記憶部)と、第1の事業主体に対応する情報(例えば、質問の情報)を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する排出に関する種別の情報(例えば、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報)に基づき第1の事業主体に対応する種別の情報(例えば、質問に対する回答の情報として、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報、その理由の情報)を生成する情報生成部と、第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、を備える情報処理システムを提供することができる。なお、第1の事業主体に対応する種別の情報は、第3の情報でもある。
【0050】
このように公表されている外部の専門的な知見と社内で蓄積している顧客データ等の内部の知見を融合することにより、質問者である顧客が真に求めている回答や解決策を引き出すことができ、自動的に精度の高い問い合わせ対応をすることが可能となる。
【0051】
なお、第2の情報は、顧客属性を示す情報としてもよい。顧客属性を示す情報は、例えば、業種、売上高、事業別売上高、市場区分、従業員数、事業の地域、事業の内容、販売・製造・提供している製品やサービス等の情報である。また、第2の情報は、サステナビリティに関する取り組みの情報としてもよい。サステナビリティに関する取り組みの情報は、例えば、気候変動に関連する目標、社内の戦略や体制、数値目標等の情報である。さらに、第2の情報は、競合情報、顧客動向に関連する情報など外部要因の情報としてもよい。また、これらの情報は、第1の情報としてもよい。このように第1の情報や第2の情報の種類を多く備えることで、第3の情報を作成し易くすることができる。
【0052】
管理サーバ200の活動量取得部211と、排出量計算部212と、排出係数提示部213と、情報取得部214と、情報生成部215と、情報提示部216、情報入力部217を自ら学習する人工的な知能を有するシステムが実行するようにしてもよい。また、このシステムが、スコープを示す情報、カテゴリを示す情報、その理由を示す情報等の取得した情報を学習させるチューニングを行うようにしてもよい。このようにすることで、WBCSDや環境省が公表しているドキュメントや社内の顧客データベースを管理サーバ200に読み込ませ、顧客が前提条件(業種、製品、サービス等)を入力すると、学習済みの情報群から顧客に最適な回答を生成し、自動的に回答するようにできる。なお、多言語の情報を読み込ませることも可能である。また、質問の入力、回答も多言語で行うことも可能である。多言語対応のシステムとすることで、誰でも容易に知りたい情報を得ることができる。
【0053】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0054】
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目1]
事業主体ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を記憶する排出係数記憶部と、
前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を記憶する規模情報記憶部と、
サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体による活動量を取得する取得部と、
前記第1の事業主体に対応する前記排出係数に前記活動量を乗じて前記第1の事業主体による前記排出量を計算する排出量計算部と、
前記第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示する提示部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記売上規模及び前記資産規模は数値であり、
前記提示部は、前記規模情報記憶部に記憶されている前記規模情報のうち、読み出した前記規模情報との差が所定範囲内に含まれるものに対応する前記第2の事業主体を特定すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目3]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記排出係数記憶部は、前記事業主体及び前記事業主体による活動に対応付けて前記排出係数を記憶し、
前記規模情報記憶部は、前記活動に対応付けて前記規模情報を記憶し、
排出量計算部は、前記第1の事業主体及び前記活動量に係る前記活動に対応する前記排出係数を取得し、
前記提示部は、前記規模情報記憶部を参照して、前記第1の事業主体の前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報と、前記活動とに対応する第2の事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体及び前記活動に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出すこと、
を特徴とする情報処理システム。
[項目4]
事業主体ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を排出係数記憶部に記憶するステップと、
前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を規模情報記憶部に記憶するステップと、
サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体による活動量を取得するステップと、
前記第1の事業主体に対応する前記排出係数に前記活動量を乗じて前記第1の事業主体による前記排出量を計算するステップと、
前記第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の前記事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目5]
事業主体ごとに、温室効果ガスの排出量を算出するための排出係数を排出係数記憶部に記憶するステップと、
前記事業主体ごとに、売上規模及び資産規模の少なくともいずれかを示す規模情報を規模情報記憶部に記憶するステップと、
サプライチェーンの上流又は下流を構成する第1の事業主体による活動量を取得するステップと、
前記第1の事業主体に対応する前記排出係数に前記活動量を乗じて前記第1の事業主体による前記排出量を計算するステップと、
前記第1の事業主体に対応する前記排出係数が登録されていない場合に、前記第1の事業主体に対応する前記規模情報を前記規模情報記憶部から読み出し、前記規模情報記憶部を参照して、読み出した前記規模情報と一致又は類似する前記規模情報に対応する第2の事業主体を特定し、特定した前記第2の事業主体に対応する前記排出係数を前記排出係数記憶部から読み出し、読み出した前記排出係数を提示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[項目6]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、
第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、
前記第3の情報を提示する提示部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目7]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得するステップと、
第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成するステップと、
前記第3の情報を提示するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目8]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得するステップと、
第1の事業主体に対応する前記第2の情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成するステップと、
前記第3の情報を提示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[項目9]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得する取得部と、
取得した前記第1の情報と前記第2の情報を記憶する記憶部と、
第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成する情報生成部と、
前記第3の情報を提示する提示部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目10]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得するステップと、
取得した前記第1の情報と前記第2の情報を記憶部に記憶するステップと、
第1の事業主体に対応する情報を入力するステップと、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成するステップと、
前記第3の情報を提示するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目11]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関連する情報を少なくとも含む第1の情報と、少なくとも前記事業主体の属性を示す第2の情報を取得するステップと、
取得した前記第1の情報と前記第2の情報を記憶部に記憶するステップと、
第1の事業主体に対応する情報を入力するステップと、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する第2の事業主体の前記排出に関連する情報に基づき第3の情報を生成するステップと、
前記第3の情報を提示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[項目12]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報を少なくとも含む排出情報を取得する取得部と、
取得した前記排出情報を記憶する記憶部と、
第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する前記排出に関する種別の情報に基づき前記第1の事業主体に対応する種別の情報を生成する情報生成部と、
前記第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目13]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報を少なくとも含む排出情報を取得するステップと、
取得した前記排出情報を記憶部に記憶するステップと、
第1の事業主体に対応する情報を入力するステップと、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する前記排出に関する種別の情報に基づき前記第1の事業主体に対応する種別の情報を生成するステップと、
前記第1の事業主体に対応する種別の情報を提示するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目14]
サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報を少なくとも含む排出情報を取得するステップと、
取得した前記排出情報を記憶部に記憶するステップと、
第1の事業主体に対応する情報を入力するステップと、
前記第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する前記排出に関する種別の情報に基づき前記第1の事業主体に対応する種別の情報を生成するステップと、
前記第1の事業主体に対応する種別の情報を提示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0055】
100 ユーザ端末
200 管理サーバ
211 活動量取得部
212 排出量計算部
213 排出係数提示部
214 情報取得部
215 情報生成部
216 情報提示部
217 情報入力部
231 排出係数記憶部
232 規模情報記憶部?
【要約】
【課題】温室効果ガスの排出状況を把握することができるようにする。
【解決手段】情報処理システムであって、サプライチェーンの上流又は下流を構成する事業主体による温室効果ガスの排出に関する種別の情報を少なくとも含む排出情報を取得する取得部と、取得した排出情報を記憶する記憶部と、第1の事業主体に対応する情報を入力する入力部と、第1の事業主体に対応する情報と一致又は類似する排出に関する種別の情報に基づき第1の事業主体に対応する種別の情報を生成する情報生成部と、第1の事業主体に対応する種別の情報を提示する提示部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図6