(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240917BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2024065382
(22)【出願日】2024-04-15
【審査請求日】2024-04-16
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521425652
【氏名又は名称】株式会社ゼロボード
(72)【発明者】
【氏名】本間 真
(72)【発明者】
【氏名】坂元 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】高橋 七重
(72)【発明者】
【氏名】金子 雄
【審査官】三吉 翔子
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-046004(JP,A)
【文献】特開2003-186987(JP,A)
【文献】特開2022-187601(JP,A)
【文献】特許第7323144(JP,B2)
【文献】特許第7262872(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
事業体の
活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから
、前記排出量の計算に用いられた前記
活動量を取得する活動量取得部と、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得する会計データ取得部と、
前記排出量管理システムから取得した前記
活動量に対応する金額と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる
金額とが一致するか否か
により前記排出量の計算に用いられた前記活動量の正当性を判定する突合処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記
活動量の種類に基づいて、前記会計データに含まれる項目を特定するための項目特定情報を記憶する項目特定情報記憶部と、
前記
活動量の前記種類に対応する前記項目を含む前記会計データを特定する特定部と、
を備え、
前記突合処理部は、前記
活動量に対応する金額と、特定した前記会計データに含まれる
金額とを比較すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記会計データに含まれる項目と前記
活動量の種類とをトレーニングデータとして機械学習により学習した学習モデルに、取得した前記会計データに含まれている前記項目を与えて前記
活動量の前記種類を推定することにより、前記
活動量の種類に対応する前記会計データを特定する特定部を備え、
前記突合処理部は、前記
活動量に対応する金額と、特定した前記会計データに含まれる
金額とを比較すること、
を特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
事業体の
活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから
、前記排出量の計算に用いられた前記
活動量を取得するステップと、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得するステップと、
前記排出量管理システムから取得した前記
活動量に対応する金額と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる
金額とが一致するか否か
により前記排出量の計算に用いられた前記活動量の正当性を判定するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
事業体の
活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから
、前記排出量の計算に用いられた前記
活動量を取得するステップと、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得するステップと、
前記排出量管理システムから取得した前記
活動量に対応する金額と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる
金額とが一致するか否か
により前記排出量の計算に用いられた前記活動量の正当性を判定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1では会計データが適切に計上されていることを照合する技術が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
会計データを用いて温室効果ガスの排出量を算出することが行われているが、温室効果ガスの排出量が適切に計上されているかどうかを照合することが求められている。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、温室効果ガス排出量の算出検査を支援することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、情報処理システムであって、事業体の第1の活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから前記第1の活動量を取得する活動量取得部と、前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得する会計データ取得部と、前記排出量管理システムから取得した前記第1の活動量と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定する突合処理部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、温室効果ガス排出量の算出検査を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】情報処理システムの全体構成例を示す図である。
【
図2】管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。
【
図3】管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<システムの概要>
以下、本発明の一実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態の情報処理システムは、温室効果ガスの排出量を管理するシステム(排出量管理システム)に入力されたデータを監査することを支援しようとするもので、会計データを管理するシステム(会計システム)からの会計データと、排出量管理システムからのデータとを照合する。
【0011】
図1は、情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、管理サーバ2を含んで構成される。管理サーバ2は、ユーザ端末1、排出量管理システム3、会計システム4と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
ユーザ端末1は、ユーザが操作するコンピュータである。ユーザ端末1は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどとすることができる。
【0013】
管理サーバ2は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
【0014】
排出量管理システム3は、温室効果ガスの排出量を管理するシステムである。排出量管理システム3は、例えば、1又は複数のコンピュータにより構成されうる。排出量管理システム3では、温室効果ガスの排出に係る活度の活動量を受け付けて、活動量に排出係数(排出原単位)を乗じることにより排出量を計算している。
【0015】
会計システム4は、会計データを管理するシステムである。会計システム4には、いわゆる財務会計情報や管理会計情報などが管理される。会計システム4が管理する会計データは、例えば、勘定科目や補助科目、摘要、備考などの項目と、金額とが含まれる。
【0016】
<管理サーバ>
図2は、管理サーバ2のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。管理サーバ2は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述する管理サーバ2の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、管理サーバ2の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0017】
図3は、管理サーバ2のソフトウェア構成例を示す図である。管理サーバ2は、項目特定情報記憶部231と、学習モデル記憶部232と、活動量取得部211と、会計データ取得部212と、突合処理部213と、特定部214と、突合結果出力部215と、を備える。
【0018】
<記憶部>
項目特定情報記憶部231は、活動量の種類に基づいて、会計データに含まれる項目を特定するための項目特定情報を記憶する。項目特定情報記憶部231は、会計データに含まれうる1つ以上の項目と活動量の種類とを含む情報(以下、項目特定情報)を記憶することができる。
【0019】
学習モデル記憶部232は、会計データに含まれる項目から活動量の種類を推定するための学習モデルを記憶する。学習モデルは、会計データに含まれる項目と、活動の種類とをトレーニングデータとした機械学習により作成することができる。なお、活動量の種類を与えて会計データに含まれる項目を推論する学習モデルとして構築するようにしてもよい。
【0020】
<機能部>
活動量取得部211は、排出量管理システム3からの活動量を取得する。排出量管理システム3は、温室効果ガスの排出に係る事業体の活動量に、活動量の種類(及び事業体)に対応する排出係数を乗じて、当該事業体による温室効果ガスの排出量を計算し、計算した排出量を管理するものである。活動量取得部211は、排出量管理システム3が出力した活動量をユーザ端末1から受信するようにしてもよいし、排出量管理システム3にアクセスして、例えばスクレイピングなどの手法を用いて排出量管理システム3からの出力から活動量を抽出するようにしてもよいし、排出量管理システム3が提供するAPIにアクセスして活動量を取得するようにしてもよい。
【0021】
会計データ取得部212は、事業体の会計データを管理する会計システム4から事業体に係る会計データを取得する。会計データには、金額が含まれる。会計データには、勘定科目、補助科目、摘要、備考などの項目も含まれる。会計データ取得部212は、排出量取得部211が取得した排出量を報告した企業についての会計データを取得する。会計データ取得部212は、例えば、会計システム4から出力された会計データをユーザ端末1から受信するようにしてもよいし、会計システム4にアクセスして会計システム4が出力しているデータを、例えばスクレイピングの手法などにより取得するようにしてもよいし、会計システム4が提供するAPIにアクセスして会計データを取得するようにしてもよい。
【0022】
突合処理部213は、排出量管理システム3から取得した活動量と会計システム4から取得した会計データに含まれる金額とを突合する。排出量管理システム3から取得した活動量が金額で表される場合には、突合処理部213は、会計データに含まれる仕訳金額と、排出量管理システム3から取得した活動量との一致を判定することができる。排出量管理システム3から取得した活動量が物理量で表される場合には、突合処理部213は、会計データに含まれる仕訳金額を物理量に変換した活動量と、排出量管理システム3から取得した活動量との一致を判定することができる。突合処理部213は、金額又は金額を変換した物理量と、活動量との差が所定値以下である場合に一致すると判定することができる。
【0023】
特定部214は、排出量管理システム3から取得した活動量の種類に対応する項目を含む会計データを特定する。
【0024】
特定部214は、項目特定情報記憶部231から、排出量管理システム3から取得した活動量の種類に対応する会計データの項目を取得し、取得した項目を含む会計データを特定することができる。突合処理部213は、特定部214が特定した会計データと、排出量管理システム3から取得した活動量とを突合(比較)することができる。
【0025】
特定部214は、学習モデル記憶部232に登録されている学習モデルに会計データに含まれる項目を与えて活動量の種類を推定し、推定した種類に対応する排出量管理システム3から取得した活動量と、当該会計データとを突合することができる。なお、排出量管理システム3から取得した活動量の種類を学習モデルに与えて、会計データに含まれる項目を推定し、推定した項目を含む会計データを特定するようにしてもよい。この場合、特定部214は、学習モデルからの推論データとして、会計データに含まれうる項目のそれぞれについての確率を取得し、所定の確率以上の項目を抽出し、抽出した項目のいずれかが含まれる会計データを1つ以上特定し、特定した会計データについて、含まれる項目の数に応じて、又は数を確率で重み付けしたスコアに応じて、所定数(1つであってもよいし、複数であってもよい。)を特定するようにしてもよい。突合処理部213は、複数の会計データが特定された場合、それぞれの会計データについて一致するか否かを判定した判定結果を出力してもよいし、一致した(含まれる金額又は金額を変換した物理量活動量との差を計算し、差が所定値以下である)ものがあるか否かにより、一致したか否かを判定するようにしてもよい。
【0026】
突合結果出力部215は、突合処理部213による突合の結果を出力する。突合結果出力部215は、例えば、活動量と会計データの金額(又は金額から計算した物理量)とが一致しない場合には、アラートを出力するようにしてもよい。
【0027】
<動作>
図4は、管理サーバ2の動作を説明する図である。
【0028】
管理サーバ2は、排出量管理システム3から活動量を取得し(S301)、会計システム4から会計データを取得し(S302)、活動量の種類に対応する会計データを特定し(S303)、活動量と会計データとを突合させて、活動量と会計データの金額(に応じた値)が一致するか否かを判定し(S304)、突合結果(比較結果)を出力する(S305)。
【0029】
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムによれば、排出量管理システム3において管理されている活動量と、会計システム4において管理されている会計データとを突合させ、その一致を監査することができる。会計データは、会計監査により正当性が認められるため、会計データに一致する活動量が排出量管理システム3に管理されていれば、その排出量の正当性も推定される。排出量の監査者は、突合結果を確認することにより、排出量の管理が正しくされているかどうかの判断の材料として用いることができる。
【0030】
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
【0031】
例えば、上述した管理サーバ2の各機能部による処理は、いずれの機能部により実行されるようにしてもよい。また、上述した各機能部の処理の一部を実行する異なる機能部を追加するようにしてもよい。また、管理サーバ2の機能部は、複数台のコンピュータが分散して備えるようにしてもよい。
【0032】
また、管理サーバの各記憶部が記憶する情報は、いずれの記憶部が記憶するようにしてもよい。すなわち、上述した複数の記憶部が記憶する情報を1つの記憶部により記憶するようにしてもよいし、上述したある記憶部が記憶する情報の一部を他の記憶部が記憶するようにしてもよい。
【0033】
<開示事項>
なお、本開示には、以下のような構成も含まれる。
[項目1]
事業体の第1の活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから前記第1の活動量を取得する活動量取得部と、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得する会計データ取得部と、
前記排出量管理システムから取得した前記第1の活動量と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定する突合処理部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記突合処理部は、前記会計データに含まれる仕訳金額を物理量に変換した第3の活動量と、前記排出量管理システムから取得した前記第1の活動量との一致を判定すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目3]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記第1の活動量の種類に基づいて、前記会計データに含まれる項目を特定するための項目特定情報を記憶する項目特定情報記憶部と、
前記第1の活動量の前記種類に対応する前記項目を含む前記会計データを特定する特定部と、
を備え、
前記突合処理部は、前記第1の活動量と、特定した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量とを比較すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目4]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記会計データに含まれる項目と前記第1の活動量の種類とをトレーニングデータとして機械学習により学習した学習モデルに、取得した前記会計データに含まれている前記項目を与えて前記第1の活動量の前記種類を推定することにより、前記第1の活動量の種類に対応する前記会計データを特定する特定部を備え、
前記突合処理部は、前記第1の活動量と、特定した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量とを比較すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目5]
事業体の第1の活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから前記第1の活動量を取得するステップと、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得するステップと、
前記排出量管理システムから取得した前記第1の活動量と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目6]
事業体の第1の活動量及び排出係数に基づいて前記事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから前記第1の活動量を取得するステップと、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得するステップと、
前記排出量管理システムから取得した前記第1の活動量と前記会計システムから取得した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0034】
<変形例>
管理サーバ2と排出量管理システム3を別のものとして説明したが、管理サーバ2は、排出量管理システム3の機能を備えることができる。つまり、変形例の管理サーバ2は、ユーザ端末1及び会計システム4と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。
【0035】
変形例の場合、活動量取得部211は、活動量を取得することができる。例えば、活動量取得部211は、ユーザ端末1から入力された活動量を取得する。突合処理部213は、ユーザから取得した活動量と会計システムから取得した会計データに含まれる金額とを突合することができる。特定部214は、ユーザから取得した活動量の種類に対応する項目を含む会計データを特定することができる。
【0036】
変形例は、以下のような構成を含む。
[項目7]
事業体の第1の活動量を取得する活動量取得部と、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得する会計データ取得部と、
前記第1の活動量と前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定する判定部(突合処理部)と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目8]
項目7に記載の情報処理システムであって、
前記判定部(突合処理部)は、前記会計データに含まれる仕訳金額を物理量に変換した第3の活動量と、前記第1の活動量との一致を判定すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目9]
項目7に記載の情報処理システムであって、
前記第1の活動量の種類に基づいて、前記会計データに含まれる項目を特定するための項目特定情報を記憶する項目特定情報記憶部と、
前記第1の活動量の前記種類に対応する前記項目を含む前記会計データを特定する特定部と、
前記第1の活動量と、特定した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量とを比較する比較部(突合処理部)と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目10]
項目7に記載の情報処理システムであって、
前記会計データに含まれる項目と前記第1の活動量の種類とをトレーニングデータとして機械学習により学習した学習モデルに、取得した前記会計データに含まれている前記項目を与えて前記第1の活動量の前記種類を推定することにより、前記第1の活動量の種類に対応する前記会計データを特定する特定部を備え、
前記第1の活動量と、特定した前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量とを比較する比較部(突合処理部)と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目11]
事業体の第1の活動量を取得するステップと、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得するステップと、
前記第1の活動量と前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目12]
事業体の第1の活動量を取得するステップと、
前記事業体の会計データを管理する会計システムから前記事業体に係る前記会計データを取得するステップと、
前記第1の活動量と前記会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0037】
1 ユーザ端末
2 管理サーバ
3 排出量管理システム
4 会計システム
【要約】
【課題】温室効果ガス排出量の算出検査を支援することができるようにする。
【解決手段】情報処理システムであって、事業体の第1の活動量及び排出係数に基づいて事業体による温室効果ガスの排出量を計算する排出量管理システムから第1の活動量を取得する活動量取得部と、事業体の会計データを管理する会計システムから事業体に係る会計データを取得する会計データ取得部と、排出量管理システムから取得した第1の活動量と会計システムから取得した会計データに含まれる金額に応じた第2の活動量が一致するか否かを判定する突合処理部と、を備えることを特徴とする。
【選択図】
図1