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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】エアコンドレン管用ウエイト
(51)【国際特許分類】
   F24F 1/36 20110101AFI20240917BHJP
   F24F 13/22 20060101ALI20240917BHJP
【FI】
F24F1/36
F24F13/22 227
F24F1/0007 361B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020165719
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022057449
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2022-10-17
(73)【特許権者】
【識別番号】595106969
【氏名又は名称】大東建託株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100093089
【弁理士】
【氏名又は名称】佐久間 滋
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 光
(72)【発明者】
【氏名】松本 幹夫
【審査官】塩田 匠
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-176927(JP,A)
【文献】登録実用新案第3064445(JP,U)
【文献】実開昭54-111821(JP,U)
【文献】特開2002-325332(JP,A)
【文献】特開2005-213936(JP,A)
【文献】インターネット,URL<https://item.rakuten.co.jp/fuso-kasei/fdhh-390/#fdhh-390>
【文献】インターネット,URL<https://review.rakuten.co.jp/item/1/351726_10000282/1.1/?l2-id=item_review>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 1/36
F24F 13/22
E04D 13/04
F16L 55/00
F16L 3/00-3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンの室内機(15)又は室外機(16)の少なくとも一方から伸びる少なくとも1つのドレン管(5、6)に取付けられるエアコンドレン管用ウエイト(11、21、31)であって、
鉛直上方から前記ドレン管(5、6)を安定的に支持可能な所定の重量を有するウエイト本体部(11a、21a、31a)と、
前記ウエイト本体部(11a、21a、31a)に設けられ、前記ドレン管(5、6)が係合的に挿通される少なくとも一つのドレン管支持孔(11c、21c、31c)と、
前記ウエイト本体部(11a、21a、31a)に前記ドレン管支持孔(11c、21c、31c)と平行的且つ連通して設けられた少なくとも1つのドレン管差込溝(11d、21d、31d)であって、前記ドレン管(5、6)を外部から前記ドレン管支持孔(11c、21c、31c)内部へ差込案内する前記少なくとも1つのドレン管差込溝(11d、21d、31d)と
を備える、エアコンドレン管用ウエイト。
【請求項2】
請求項1に記載のエアコンドレン管用ウエイトであって、
前記ウエイト本体部(11a)のドレン管支持孔(11c)は、前記室内機ドレン管(5)及び室外機ドレン管(6)用に一対分設けられ、前記ドレン管差込溝(11d)は一対の前記ドレン管(5、6)用に一対分設けられる、エアコンドレン管用ウエイト。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のエアコンドレン管用ウエイトであって、
前記ウエイト本体部(11a)はゴム製であり、前記ドレン管差込溝(11d)の対向縁部を弾性的に拡開変形させることにより、前記ドレン管(5、6)が前記ドレン管差込溝(11d)を介して前記ドレン管支持孔(11c)に挿入可能である、エアコンドレン管用ウエイト。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載のエアコンドレン管用ウエイトであって、
前記ドレン管支持孔(11c)は、前記ドレン管(5、6)の凹凸外周溝(5a、6a)と係合する凹凸内周溝(11e)を有
前記凹凸内周溝(11e)は、前記ドレン管(5、6)の凹凸外周溝(5a、6a)から径方向に離隔して係合しない円筒形内周部(11f)に接続している、
エアコンドレン管用ウエイト。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載のエアコンドレン管用ウエイトであって、
前記エアコンドレン管用ウエイト(11)は一対分設けられ、一方は前記ドレン管(5、6)の上流側に設けられ、他方は前記ドレン管(5、6)の下流側に設けられる、エアコンドレン管用ウエイト。
【請求項6】
請求項1に記載のエアコンドレン管用ウエイトであって、
前記ドレン管支持孔は、1つの断面長円形孔又は楕円形孔(21c)として設けられ、且つ前記ドレン管差込溝(21d)は一つのみ設けられ、前記室内機ドレン管(5)及び室外機ドレン管(6)が前記1つのドレン管差込溝(21d)を介して順次前記ドレン管支持孔(21c)に挿入可能である、エアコンドレン管用ウエイト。
【請求項7】
請求項1に記載のエアコンドレン管用ウエイトであって、
前記ドレン管支持孔は、1つの断面円形孔(31c)として設けられ、且つ前記ドレン管差込溝(31d)は一つのみ設けられ、前記室内機ドレン管(5)又は室外機ドレン管(6)が前記1つのドレン管差込溝(31d)を介して前記ドレン管支持孔(31c)に挿入可能である、エアコンドレン管用ウエイト。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアコンの室内機及び室外機から伸びる排水用ドレン管ホース(以下、単にドレン管という)に取付けるウエイト(重り)に関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンは、夏期は冷房に冬季は暖房に使用する。例えば、夏期にエアコンの室内機により室内を冷房すると、室内の空気の温度が下がって、空気内に含むことのできる水蒸気量が少なくなってしまい、含むことができなくなった水蒸気が凝結・結露した水分がエアコン室内機に溜まる。エアコン室内機に水分が溜まると壁を汚してカビを発生させたり室内機内部に悪影響を与えるので、この水分を排出する必要がある。従って、室内機から建物壁穴等を通って外部へ導かれる排水用ドレン管が設け、このドレン管により室内機の水分が室外へ排出されている。また冬季の暖房時には、室外の室外機の周辺大気の温度が低温になるため、夏期とは逆に、室外機から結露した水分が排出されるので、室外機からも排水用ドレン管が設けられている。
【0003】
これら室内機及び室外機からの2本の排水用ドレン管は、可撓性を高めるために凹凸状外周溝が連続した蛇腹形状を有し、例えば、室外機を置いたバルコニーの床面近傍まで伸びて、ドレン管先端部から排水される。しかるに、ドレン管は単にバルコニー床面を這わせたままの状態であると、強風等の要因でドレン管が意図しない方向へ大きく揺れ動き、ドレン管内の水が逆流して室内機の内部へ戻って室内機内部から水滴が噴き出すことがあり、排水障害を生ずることがあった。室外機についても同様である。このため、従来は、例えば、ドレン管専用の固定資材(サドルと称する)をドレン管に取付けてドレン管が揺れ動くのを防止していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の方法では、ドレン管はその接地面に防水層があるため、上記固定資材を十分にビス等で固定することが出来ず不安定であり、風等で動いてしまい固定効果が効果的に発揮されず、上記逆流や排水障害の完全阻止が困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、エアコンの室内機及び室外機から伸びる排水用ドレン管に所定の重量を有するウエイト(重り)を取付けることにより、ドレン管を安定して支持するものである。
本発明の第1形態は、エアコンの室内機(15)又は室外機(16)の少なくとも一方から伸びる少なくとも1つのドレン管(5、6)に取付けられるエアコンドレン管用ウエイト(11、21、31)であって、
所定の重量を有するウエイト本体部(11a、21a、31a)と、
前記ウエイト本体部(11a、21a、31a)に設けられ、前記少なくとも1つのエアコンのドレン管(5、6)が係合的に挿通される少なくとも一つのドレン管支持孔(11c、21c、31c)と、
前記ウエイト本体部(11a、21a、31a)に前記ドレン管支持孔(11c、21c、31c)と平行的且つ連通して設けられた少なくとも1つのドレン管差込溝(11d、21d、31d)であって、前記ドレン管(5、6)を外部から前記ドレン管支持孔(11c、21c、31c)内部へ差込案内する前記少なくとも1つのドレン管差込溝(11d、21d、31d)とを備える。
【0006】
本発明の第2形態は、前記ウエイト本体部(11a)のドレン管支持孔(11c)は、前記室内機ドレン管(5)及び室外機ドレン管(6)用に一対分設けられ、前記ドレン管差込溝(11d)は前記一対のドレン管(5、6)用に一対分設けられる。
【0007】
本発明の第3形態は、前記ウエイト本体部(11a)はゴム製であり、前記ドレン管差込溝(11d)の対向縁部を弾性的に拡開変形させることにより、前記ドレン管(5、6)が前記ドレン管差込溝(11d)を介して前記ドレン管支持孔(11c)に挿入可能である。
【0008】
本発明の第4形態は、前記ドレン管支持孔(11c)は、ドレン管(5、6)の凹凸外周溝(5a、6a)と係合する凹凸内周溝(11e)を有する。
【0009】
本発明の第5形態は、前記エアコンドレン管用ウエイト(11)は一対分設けられ、一方は前記ドレン管(5、6)の上流側に設けられ、他方は前記ドレン管(5、6)の下流側に設けられる。
【0010】
本発明の第6形態は、前記ドレン管支持孔は、1つの断面長円形孔又は楕円形孔(21c)として設けられ、且つ前記ドレン管差込溝(21d)は一つのみ設けられ、前記室内機ドレン管(5)及び室外機ドレン管(6)が前記1つのドレン管差込溝(21d)を介して順次前記ドレン管支持孔(21c)に挿入可能である。
【0011】
本発明の第7形態は、前記ドレン管支持孔は、1つの断面円形孔(31c)として設けられ、且つ前記ドレン管差込溝(31d)は一つのみ設けられ、前記室内機ドレン管(5)又は室外機ドレン管(6)が前記1つのドレン管差込溝(31d)を介して前記ドレン管支持孔(31c)に挿入可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のエアコンドレン管用ウエイトによれば、ウエイト自体が所定の重量を有すると共に、室内機又は室外機からのエアコンドレン管がウエイトのドレン管支持孔に挿通されることにより、エアコンドレン管を安定的に保持でき、水分が室内機又は室外機へ逆流や排水障害が発生するのを防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明のエアコンドレン管用ウエイトの一実施例を適用したエアコン室内機及び室外機及びその近辺の斜視図である。
図2】前記一実施例のエアコンドレン管用ウエイトの正面図である。
図3】同上、一部切断底面図である。
図4図2中IV―IV線に沿った断面図である。
図5図4においてドレン管を取付けた断面図である。
図6】本発明のエアコンドレン管用ウエイトの他の実施例の正面図である。
図7】本発明のエアコンドレン管用ウエイトの更に他の実施例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を添付図面と共に説明する。図1は、本発明のエアコンドレン管用ウエイトの一実施例を適用したエアコン室内機及び室外機及びその近辺の斜視図、図2は、前記一実施例のエアコンドレン管用ウエイトの正面図、図3は、同上一部切断底面図、及び図4は、図2中IV―IV線に沿った断面図である。
【0015】
図1中、15はエアコンの室内機であり、建物壁2の内部に取付けられている。16はエアコン室外機であり、室外においてバルコニー床面3上に配置されている。4は、室内機15と室外機16とを連結する一対の冷媒配管である。5は、室内機から建物壁2を通して外部へ導かれた室内機15からの排水を導く室内機ドレン管である。また6は、室外機1からの排水を導く室外機ドレン管である。これら一対のドレン管5、6は並列的に伸びて、後述する如く、ドレン管5、6の上流側及び下流側において夫々、一対のエアコンドレン管用ウエイト11により支持される。ドレン管5、6としては例えばポリエチレン管や硬質塩化ビニル管を使用する。なお、室外機16は、バルコニー床面3以外に、砂利、アスファルト、コンクリート上に設置することもある。
【0016】
エアコンドレン管用ウエイト(以下、適宜、単に「ウエイト」という)11は、図2乃至図4に示すものであるが、例えばエチレンプロピレンゴム(EPT)を主材とした材料からなり、エチレンプロピレンゴム(比重0.9)に種々の材料を加えて比較的大きい2以上の比重を有する材料となるように調整したものである。なおエチレンプロピレンゴムはゴム材料特有の適度の弾性を有し、しかも耐候性、耐オゾン性、耐薬品性、耐熱性(約130°Cまで耐える)、耐寒性、電気的絶縁性に優れた合成ゴムであり、屋外での使用に適しているから、ウエイト11もそのような特性を有している。また、耐候性、耐食性に優れたゴム材料なら、エチレンプロピレンゴム(EPT)以外の種々のゴム材料を適用し得る。またゴム材料以外でも、比較的大きな比重、及び弾性を有する樹脂材料又はその他の材料でも良い。
【0017】
図2乃至図4中、ウエイト11は、蒲鉾形状のウエイト本体部11aに、ウエイト本体部11aの底部の脚部11bと、ウエイト本体部11aの図2中紙面に直交する方向(以下、この方向を軸方向という)に平行に伸びる一対のドレン管支持孔11cと、各支持孔11cの図2中の中央下部に夫々前記各ドレン管支持孔11cに対して平行的に且つ連通して設けたドレン管差込溝11dとを一体的に設けたものである。なお、各ドレン管支持孔11cは、図3及び図4に示す如く、ウエイト11の支持孔11cの軸方向両端部側に夫々所定長さl1の凹凸内周溝11eが設けられ、また支持孔11cの中央部に所定長さl2の真直状円筒形内周部11fが設けられている。
【0018】
次に、ドレン管5、6をウエイト11に取付ける手順について説明する。
最初に、ウエイト11が作業者により上下逆の状態に保持されて、一方のドレン管差込溝11dの両縁部が当該差込溝11dの中心から離れる方向へ拡開的に弾性変形されて差込溝11dの幅寸法が大きくなった状態で保持される。
【0019】
続いて、室内機ドレン管5の例えばドレン管5先端部から比較的大きく離れた上流側部分5b(図1参照)が、上記拡開された幅寸法の差込溝11d内に前記軸方向とは直交する方向へ前記差込溝11dの両縁部内面を押圧的に滑らせながら、支持孔11cの中心位置まで挿入される。この状態を図5に示すが、これによれば、ドレン管5の凹凸外周溝5aがドレン管支持孔11cの凹凸内周溝11eに係合する。またドレン管差込溝11dの両縁部も弾性復帰して図2に示す位置に戻る。なお、ドレン管5の凹凸外周溝5aは円筒形内周部11fに対しては離間して係合しないので(図5参照)、支持孔11cの全長にわたって凹凸内周溝11eが設けられている場合に比して、上記係合及び係合解除操作が簡単である。かくして、ドレン管5がウエイト11に取付け完了される。なお、ドレン管差込溝11dの両縁部の弾性が大きい場合は、予め上記両縁部を拡開変形させて保持する必要なく、いきなり、ドレン管5をドレン管差込溝11dに対して上記両縁部の弾性変形を伴いつつドレン管支持孔11cに挿入してもよい。
【0020】
続いて、室外機ドレン管6が同様にドレン管6先端部から比較的大きく離れた上流側部分6b(図1参照)において、上記室内機ドレン管5の取付け手順と同様にして、ウエイト11の他方のドレン管支持孔11cに取付けられる。
【0021】
更に続いて、室内機ドレン管5の先端部に比較的近接した下流側部分5c(図1参照)が、もう一つのウエイト11の一方のドレン管支持孔11cに取付けられ、続いて、室外機ドレン管6の先端部に比較的近接した下流側部分6c(図1参照)が、前記もう一つのウエイト11の他方のドレン管支持孔11cに取付けられる。
【0022】
かくして、図1に示す如く、一対のドレン管5、6が各ドレン管の先端部から比較的離れた上流側位置及び先端部近接の下流側位置の二箇所において一対の所定重量のウエイト11により支持される。従って、ドレン管5、6は、たとえ強風が吹いても上記ウエイト11の重量に起因してバルコニー床3上を揺れ動いたり這い回ったりすることがないので、室内機及び室外機から排出された水が逆流したり、排水障害を起こして当該室内機及び室外機に悪影響を及ぼすことがない。また、各ドレン管5、6はドレン管支持孔11cに対して互いの凹凸該周溝5a、6a、凹凸内周溝11eにより堅固に係合しているので、ウエイト11がドレン管に対して軸方向に相対的にずれ移動して外れる等のおそれがない。なお、ドレン管5、6をウエイト11から取外す時は、ドレン管差込溝11dの両縁部を弾性変形させつつ、当該差込溝11dから順次抜き出せば良い。
【0023】
上記実施例では、ウエイト11は、上流側及び下流側の二箇所に設けているが、これに限らず、一箇所又は三箇所以上設けるようにしてもよい。また上記実施例では、ウエイト11は、一対のドレン管5、6に係合するための一対のドレン管支持孔11cを有していたが、これに限らず場合によっては、図7に示す如く、一つのドレン管支持孔31cのみを有するウエイト31を一対分設け、この一対のウエイト31をドレン管5、6に別個に設けてもよい。即ち、図7中、ウエイト31のウエイト本体部31aに凹凸内周溝を有する一つのドレン管支持孔31cが設けられ、このドレン管支持孔31cに一つのドレン管5(又は6)のみが挿通係合されて支持される。この場合は、一対のドレン管5、6の排水流れ方向の一つの位置について二つのウエイト31が並んで取付けられることになる。また、室外機16に特にドレン管が設けられない場合は、室内機ドレン管5のみに図7に示すウエイト31がその上流側及び下流側に設けられてよいし、また場合によっては、ウエイト31は室外機ドレン管6のみに同様に設けてもよい。
【0024】
図6は、本発明エアコンドレン管用ウエイトの他の実施例のエアコンドレン管用ウエイト21を示す。同図中、ウエイト21は、前記ウエイト11と同様に、ウエイト本体部21a、ウエイト脚部21bを有するが、前記ウエイト11が一対の支持孔11c及び一対のドレン管差込溝11dを有していたのに比して、一つの長円形ウエイト支持孔21c及び一つのドレン管差込溝21dを有するのみである。また長円孔21cには長円形の凹凸状内周溝21eが設けられている。
【0025】
従って、ドレン管5、6を前記ウエイト21に取付けるに際しては、最初にドレン管5を一つのドレン管差込溝21dを介して上記ウエイト11の場合と同様に、長円支持孔21c内に差し込んで例えば図6中右方に位置させる。続いて、他方のドレン管6を前記ドレン管差込溝21dを介して、長円支持孔21c内に差し込んで図6中左方に位置させる。これにより、一対のドレン管5、6はその凹凸状外周溝5a、6aが夫々一つの長円形支持孔21cの図6中左右の凹凸状内周溝21eに対して夫々少なくとも180度にわたって係合して支持される。この場合も、ウエイト21は、上流側及び下流側の二箇所、又は一箇所又は三箇所以上に設けるようにしてもよい。なお、上記長円形ウエイト支持孔21cは楕円形支持孔であってもよい。
【符号の説明】
【0026】
2 建物壁
3 バルコニー床面
4 冷媒配管
5 室内機ドレン管
5a 凹凸外周溝
5b 上流側部分
5c 下流側部分
6 室外機ドレン管
6a 凹凸外周溝
6b 上流側部分
6c 下流側部分
11 エアコンドレン管用ウエイト
11a ウエイト本体部
11b 脚部
11c ドレン管支持孔
11d ドレン管差込溝
11e 凹凸内周溝
11f 円筒形内周部
15 室内機
16 室外機
21 エアコンドレン管用ウエイト
21a ウエイト本体部
21b 脚部
21c 長円形ウエイト支持孔
21d ドレン管差込溝
21e 凹凸内周溝
31 ウエイト
31a ウエイト本体部
31c ドレン管支持孔
31d ドレン管差込溝
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7