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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   H10K 59/88 20230101AFI20240917BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240917BHJP
   H10K 50/826 20230101ALI20240917BHJP
   H10K 59/12 20230101ALI20240917BHJP
   H10K 102/10 20230101ALN20240917BHJP
【FI】
H10K59/88
G09F9/30 365
H10K50/826
H10K59/12
H10K102:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020191068
(22)【出願日】2020-11-17
(65)【公開番号】P2022080093
(43)【公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳澤 昌
(72)【発明者】
【氏名】森田 哲生
(72)【発明者】
【氏名】原田 賢治
(72)【発明者】
【氏名】田畠 弘志
(72)【発明者】
【氏名】高橋 英幸
【審査官】横川 美穂
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-155987(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0165085(US,A1)
【文献】特開2008-108530(JP,A)
【文献】特開2009-272081(JP,A)
【文献】特開2010-225416(JP,A)
【文献】特開2010-153071(JP,A)
【文献】特開2004-319119(JP,A)
【文献】特開2003-338386(JP,A)
【文献】特表2020-518107(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10K 50/00-102/20
H05B 33/00-33/28
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、
前記基材の上に配置された第1絶縁層と、
表示領域に位置する画素において前記第1絶縁層の上に配置された第1画素電極と、
前記表示領域の外側の周辺領域に位置するダミー画素において前記第1絶縁層の上に配置された第2画素電極と、
前記第1絶縁層の上に配置され、前記第1画素電極に重畳する開口部を有する第2絶縁層と、
前記画素に配置され、前記開口部を通じて前記第1画素電極に接する第1有機層と、
前記ダミー画素に配置された第2有機層と、
前記第1有機層と前記第2有機層の間において前記第2絶縁層の上に配置された隔壁と、
前記第1有機層、前記第2有機層および前記隔壁を覆う共通電極と、を備え、
前記第1有機層の端部は、前記隔壁の側面に接しており
前記共通電極は、前記第1有機層を覆う第1部分と、前記第2有機層を覆う第2部分と、前記隔壁を覆う第3部分と、を含み、
前記第3部分は、前記第1部分および前記第2部分と繋がっており、
前記共通電極は、前記第1有機層および前記隔壁を覆う第1層と、前記第1層を覆う第2層と、を備え、
前記第2部分は、前記第2層を含み、前記第1層を含まない、
表示装置。
【請求項2】
基材と、
前記基材の上に配置された第1絶縁層と、
表示領域に位置する画素において前記第1絶縁層の上に配置された第1画素電極と、
前記表示領域の外側の周辺領域に位置するダミー画素において前記第1絶縁層の上に配置された第2画素電極と、
前記第1絶縁層の上に配置され、前記第1画素電極に重畳する開口部を有する第2絶縁層と、
前記画素に配置され、前記開口部を通じて前記第1画素電極に接する第1有機層と、
前記ダミー画素に配置された第2有機層と、
前記第1有機層と前記第2有機層の間において前記第2絶縁層の上に配置された隔壁と、
前記第1有機層、前記第2有機層および前記隔壁を覆う共通電極と、を備え、
前記第1有機層の端部は、前記隔壁の側面に接しており、
前記共通電極は、前記第1有機層を覆う第1部分と、前記第2有機層を覆う第2部分と、前記隔壁を覆う第3部分と、を含み、
前記第3部分は、前記第1部分および前記第2部分と繋がっており、
前記第1部分の厚さは、前記第2部分の厚さよりも大きい、
表示装置。
【請求項3】
前記隔壁は、上部の幅が下部の幅よりも小さい形状を有している、
請求項1または2に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を適用した表示装置が実用化されている。この表示素子は、画素電極と、共通電極と、これら画素電極および共通電極の間に配置された有機層とを備えている。
【0003】
表示領域において繰り返し配置される電極や配線などの要素をパターニングする際に、これら要素のうち最外周に位置するものの形状が設計通りにならないことがある。例えば、各画素の画素電極をエッチングによりパターニングする場合、最外周の画素電極が過度に侵食され得る。このような形状不良が生じると、表示装置の表示品位が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2000-195677号公報
【文献】特開2004-207217号公報
【文献】特開2008-135325号公報
【文献】特開2009-32673号公報
【文献】特開2010-118191号公報
【文献】特開2008-47515号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、表示品位を改善することが可能な表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施形態に係る表示装置は、基材と、前記基材の上に配置された第1絶縁層と、表示領域に位置する画素において前記第1絶縁層の上に配置された第1画素電極と、前記表示領域の外側の周辺領域に位置するダミー画素において前記第1絶縁層の上に配置された第2画素電極と、前記第1絶縁層の上に配置され、前記第1画素電極に重畳する開口部を有する第2絶縁層と、前記画素に配置され、前記開口部を通じて前記第1画素電極に接する第1有機層と、前記ダミー画素に配置された第2有機層と、前記第1有機層と前記第2有機層の間において前記第2絶縁層の上に配置された隔壁と、前記第1有機層、前記第2有機層および前記隔壁を覆う共通電極と、を備えている。前記第1有機層の端部は、前記隔壁の側面に接している。前記共通電極は、前記第1有機層を覆う第1部分と、前記第2有機層を覆う第2部分と、前記隔壁を覆う第3部分と、を含む。前記第3部分は、前記第1部分および前記第2部分と繋がっている。さらに、前記共通電極は、前記第1有機層および前記隔壁を覆う第1層と、前記第1層を覆う第2層と、を備えている。前記第2部分は、前記第2層を含み、前記第1層を含まない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1実施形態に係る表示装置の一構成例を示す図である。
図2図2は、副画素およびダミー副画素のレイアウトの一例を示す図である。
図3図3は、図2のIII-III線に沿う表示装置の概略的な断面図である。
図4図4は、有機層に適用し得る層構成の一例を示す断面図である。
図5図5は、有機層の端部の近傍を拡大して示す概略的な断面図である。
図6図6は、図3に示した画素電極および有機層の概略的な平面図である。
図7図7は、図3に示した隔壁、共通電極および導電層の概略的な平面図である。
図8図8は、比較例に係る表示装置の概略的な断面図である。
図9図9は、第2実施形態に係る表示装置の一例を示す概略的な断面図である。
図10図10は、第2実施形態に係る表示装置の他の例を示す概略的な断面図である。
図11図11は、第2実施形態に係る表示装置のさらに他の例を示す概略的な断面図である。
図12図12は、第3実施形態に係る表示装置の概略的な断面図である。
図13図13は、図12に示した隔壁、給電線、共通電極および導電層の概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
なお、図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸を記載する。X軸に沿った方向をX方向または第1方向と称し、Y軸に沿った方向をY方向または第2方向と称し、Z軸に沿った方向をZ方向または第3方向と称する。X軸およびY軸によって規定される面をX-Y平面と称し、X軸およびZ軸によって規定される面をX-Z平面と称する。X-Y平面を見ることを平面視という。
【0010】
本実施形態に係る表示装置DSPは、表示素子として有機発光ダイオード(OLED)を備える有機エレクトロルミネッセンス表示装置であり、テレビ、パソコン、車載機器、携帯端末、携帯電話等に搭載される。
【0011】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る表示装置DSPの一構成例を示す図である。表示装置DSPは、絶縁性の基材10の上に、画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAの外側の周辺領域SAとを有している。基材10は、ガラスであってもよいし、可撓性を有する樹脂フィルムであってもよい。
【0012】
表示領域DAは、第1方向Xおよび第2方向Yにマトリクス状に配列された複数の画素PXを備えている。画素PXは、複数の副画素SPを備えている。一例では、画素PXは、赤色の副画素SP1、緑色の副画素SP2および青色の副画素SP3を備えている。なお、画素PXは、上記の3色の副画素の他に、白色などの他の色の副画素を加えた4個以上の副画素を備えていてもよい。
【0013】
副画素SPは、画素回路1と、画素回路1によって駆動制御される表示素子20とを備えている。画素回路1は、画素スイッチ2と、駆動トランジスタ3と、キャパシタ4とを備えている。画素スイッチ2および駆動トランジスタ3は、例えば薄膜トランジスタにより構成されたスイッチング素子である。
【0014】
画素スイッチ2において、ゲート電極は走査線GLに接続され、ソース電極は信号線SLに接続され、ドレイン電極はキャパシタ4を構成する一方の電極および駆動トランジスタ3のゲート電極に接続されている。駆動トランジスタ3において、ソース電極はキャパシタ4を構成する他方の電極および電源線PLに接続され、ドレイン電極は表示素子20のアノードに接続されている。なお、画素回路1の構成は図示した例に限らない。
【0015】
表示素子20は、発光素子としての有機発光ダイオード(OLED)である。例えば、副画素SP1は赤波長に対応した光を出射する表示素子を備え、副画素SP2は緑波長に対応した光を出射する表示素子を備え、副画素SP3は青波長に対応した光を出射する表示素子を備えている。表示素子20の構成については後述する。
【0016】
周辺領域SAは、画像を表示しない複数のダミー画素DPを備えている。例えば、複数のダミー画素DPは、表示領域DAを囲っている。すなわち、ダミー画素DPは、最外周の画素PXと基材10の各辺との間に位置している。
【0017】
ダミー画素DPは、複数のダミー副画素DSを備えている。一例では、ダミー画素DPは、副画素SP1に類似した構造を有するダミー副画素DS1と、副画素SP2に類似した構造を有するダミー副画素DS2と、副画素SP3に類似した構造を有するダミー副画素DS3とを備えている。
【0018】
図2は、副画素SP1,SP2,SP3およびダミー副画素DS1,DS2,DS3のレイアウトの一例を示す図である。ここでは、図1において一点鎖線の枠で囲った4個の画素PXとその周囲の5個のダミー画素DPに着目する。
【0019】
それぞれの画素PXにおいて、副画素SP1および副画素SP2は第2方向Yに並び、副画素SP1および副画素SP3は第1方向Xに並び、副画素SP2および副画素SP3は第1方向Xに並んでいる。副画素SP1は第1方向Xに延びた略長方形状に形成され、副画素SP2および副画素SP3は第2方向Yに延びた略長方形状に形成されている。副画素SP2の面積は副画素SP1の面積より大きく、副画素SP3の面積は副画素SP2の面積より大きい。なお、副画素SP1の面積は、副画素SP2の面積と同一であってもよい。
【0020】
表示領域DAに配置された複数の画素PXに着目すると、副画素SP1および副画素SP3が第1方向Xにおいて交互に並んでいる。副画素SP2および副画素SP3も第1方向Xにおいて交互に並んでいる。また、副画素SP1および副画素SP2が第2方向Yにおいて交互に並んでいる。副画素SP3は、第2方向Yにおいて副画素SP1,SP2を介さずに並んでいる。
【0021】
ダミー副画素DS1は副画素SP1と同じ形状を有し、ダミー副画素DS2は副画素SP2と同じ形状を有し、ダミー副画素DS3は副画素SP3と同じ形状を有している。ダミー画素DPにおけるダミー副画素DS1,DS2,DS3の配置態様は、画素PXにおける副画素SP1,SP2,SP3の配置態様と同様である。なお、ダミー副画素DS1,DS2,DS3の形状や配置態様は、副画素SP1,SP2,SP3の形状や配置態様と異なってもよい。
【0022】
なお、図2に示した副画素SP1,SP2,SP3およびダミー副画素DS1,DS2,DS3の外形は、表示素子の画素電極、あるいは、表示素子の発光領域の外形に相当するが、簡略化して示したものであり、必ずしも実際の形状を反映したものとは限らない。
【0023】
図3は、図2のIII-III線に沿う表示装置DSPの概略的な断面図である。表示装置DSPは、基材10の上に配置された絶縁層11(第1絶縁層)と、絶縁層11の上に配置された絶縁層12(第2絶縁層)とを備えている。図1に示した画素回路1などは、基材10の上に配置され、絶縁層11によって覆われているが、ここでは図示を省略する。絶縁層11,12は、例えば有機絶縁層である。絶縁層11は、表示素子20の下地層と称される場合がある。絶縁層12は、表示素子20あるいは副画素SPを区画するように形成されており、リブや隔壁などと称される場合がある。
【0024】
図3に示した副画素SP3のように、各副画素SPの表示素子20は、画素電極PE1(第1画素電極)と、有機層OR1(第1有機層)と、共通電極CEとを備えている。画素電極PE1は、副画素SP毎あるいは表示素子20毎に配置された電極であり、下部電極またはアノードなどと称される場合がある。共通電極CEは、複数の副画素SPまたは複数の表示素子20に対して共通に配置された電極であり、対向電極、上部電極またはカソードなどと称される場合がある。
【0025】
画素電極PE1は、絶縁層11の上に配置され、その周縁部が絶縁層12によって覆われている。画素電極PE1は、図1に示した駆動トランジスタ3と電気的に接続されている。画素電極PE1は、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)やインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明導電材料によって形成された透明電極である。なお、画素電極PE1は、銀、アルミニウムなどの金属材料によって形成された金属電極であってもよい。また、画素電極PE1は、透明電極および金属電極の積層体であってもよい。例えば、画素電極PE1は、透明電極、金属電極および透明電極の順に積層された積層体として構成されてもよいし、3層以上の積層体として構成されてもよい。
【0026】
絶縁層12は、各副画素SPにおいて画素電極PE1に重畳する開口部OPを有している。有機層OR1は、絶縁層12の上に配置され、開口部OPを通じて画素電極PE1に接している。
【0027】
図4は、有機層OR1に適用し得る層構成の一例を示す断面図である。例えば、有機層OR1は、画素電極PE1から共通電極CEに向けて順に積層された機能層F1、発光層ELおよび機能層F2を含んでいる。機能層F1,F2は、例えば、ホール注入層、ホール輸送層、ホールブロック層、電子注入層、電子輸送層、電子ブロック層であるが、その他の機能層であってもよい。機能層F1,F2の各々は、単層体に限らず、複数の機能層が積層された積層体であってもよい。また、機能層F1,F2の少なくとも一方が省略されてもよい。
【0028】
図3および図4に示すように、共通電極CEは、有機層OR1を覆っている。共通電極CEは、例えば、ITOやIZOなどの透明導電材料によって形成された透明電極である。なお、共通電極CEは、透明な保護膜(無機絶縁膜および有機絶縁膜の少なくとも1つを含む)によって覆われる場合があり得る。
【0029】
画素電極PE1の電位が共通電極CEの電位よりも相対的に高い場合、画素電極PE1がアノードに相当し、共通電極CEがカソードに相当する。また、共通電極CEの電位が画素電極PE1の電位よりも相対的に高い場合、共通電極CEがアノードに相当し、画素電極PE1がカソードに相当する。
【0030】
一例として、画素電極PE1がアノードに相当する場合、機能層F1はホール注入層およびホール輸送層の少なくとも1つを含み、機能層F2は電子輸送層および電子注入層の少なくとも1つを含んでいる。
【0031】
図3に示したダミー副画素DS1,DS3のように、ダミー副画素DSは、画素電極PE2(第2画素電極)と、有機層OR2(第2有機層)とを含んでいる。画素電極PE2は、画素電極PE1と同じく絶縁層11の上に配置され、絶縁層12によって覆われている。画素電極PE2は、画素電極PE1と同じプロセスで、画素電極PE1と同じ材料によって形成されている。有機層OR2は、有機層OR1と同じく絶縁層12の上に配置され、共通電極CEによって覆われている。有機層OR2は、有機層OR1と同じ構造を有しており、一例では発光層ELおよび機能層F1,F2を含んでいる。
【0032】
図3の例において、絶縁層12は、ダミー副画素DSにおいて開口部を有していない。これにより、各ダミー副画素DSの画素電極PE2と有機層OR2は、絶縁層12を介して対向している。このような構成のダミー副画素DSにおいては、仮に画素電極PE2と共通電極CEの間に電位差が形成された場合であっても、有機層OR2が発光しない。
【0033】
ダミー副画素DSは、副画素SPと同様の画素回路1を備えてもよい。この画素回路1は、画素電極PE2に接続されてもよいし、接続されていなくてもよい。ダミー副画素DSが画素回路1を備える場合には、この画素回路1により、表示装置DSPの製造プロセス等で生じる静電気放電から副画素SPの画素回路1を保護することができる。
【0034】
隣り合う2つの副画素SPのそれぞれに配置された有機層OR1の間、副画素SPに配置された有機層OR1とこの副画素SPに隣り合うダミー副画素DSに配置された有機層OR2の間、隣り合う2つのダミー副画素DSのそれぞれに配置された有機層OR2の間には、隔壁PTが配置されている。図3の例においては、ダミー副画素DS3の右方にも隔壁PTが配置されている。隔壁PTは、例えば有機絶縁層である。
【0035】
以下の説明においては、図3に示された4つの隔壁PTを、左方から順に隔壁PT1(第1隔壁)、隔壁PT2(第2隔壁)、隔壁PT3(第3隔壁)および隔壁PT4(第4隔壁)と称することがある。隔壁PT1,PT2,PT3,PT4は、絶縁層12の上に配置されている。
【0036】
各隔壁PTは、順テーパ形状を有している。ここで、順テーパ形状とは、図3において隔壁PT1に示すように、上部の幅W1が下部の幅W2よりも小さい形状を意味する。隔壁PTの側面は、第3方向Zに対して傾斜した平面であってもよいし、曲面であってもよい。また、隔壁PTは、下部から上部に向けて段階的に幅が小さくなる複数の部分によって構成されてもよい。
【0037】
副画素SP3の有機層OR1は、隔壁PT1と隔壁PT2の間に位置している。ダミー副画素DS1の有機層OR2は、隔壁PT2と隔壁PT3の間に位置している。ダミー副画素DS3の有機層OR2は、隔壁PT3と隔壁PT4の間に位置している。
【0038】
共通電極CEは、有機層OR1,OR2および隔壁PT1,PT2,PT3,PT4を連続的に覆っている。共通電極CEは、例えば蒸着により、副画素SPおよびダミー副画素DSを含む領域に対して全体的に形成される。以下の説明においては、共通電極CEのうち、有機層OR1を覆う部分を第1部分P1、有機層OR2を覆う部分を第2部分P2、隔壁PTの上部を覆う部分を第3部分P3、最端に位置する隔壁PT(隔壁PT4)よりも外側に位置する部分を第4部分P4と称することがある。本実施形態においては、第1部分P1、第2部分P2、第3部分P3および第4部分P4が繋がっている。
【0039】
表示装置DSPは、絶縁層11,12の間に配置された導電層CL1(第1導電層)と、基材10と絶縁層11の間に配置された導電層CL2(第2導電層)とをさらに備えている。周辺領域SAにおいて、絶縁層12はコンタクトホールCH1(第1コンタクトホール)を有し、絶縁層11はコンタクトホールCH2(第2コンタクトホール)を有している。例えば、導電層CL1は、画素電極PE1,PE2と同じプロセスで、画素電極PE1,PE2と同じ材料により形成される。
【0040】
共通電極CEの第4部分P4は、コンタクトホールCH1を通じて導電層CL1に接している。導電層CL1は、コンタクトホールCH2を通じて導電層CL2に接している。導電層CL2には、共通電圧が供給される。この共通電圧は、導電層CL1を介して共通電極CEの全体に供給される。
【0041】
図3の例において、隔壁PT4とコンタクトホールCH1の間には、有機層OR3が配置されている。有機層OR3は、絶縁層12の上に配置され、第4部分P4で覆われている。例えば、有機層OR1,OR2のうち上述の発光層ELは、副画素SPやダミー副画素DSの色ごとに個別に形成される。一方、上述の機能層F1,F2に含まれる層の少なくとも一部は、副画素SPおよびダミー副画素DSを含む領域に対して全体的に同時形成される。例えば、有機層OR3は、このように各副画素SPおよび各ダミー副画素DSに対して同時形成される層(共通層)が隔壁PT4により分断された部分である。この場合において、有機層OR3は、発光層ELを含まなくてもよい。
【0042】
副画素SP3の有機層OR1は、隔壁PT1の側の第1端部E1と、隔壁PT2の側の第2端部E2とを有している。第1端部E1および第2端部E2は、絶縁層12の上に位置している。
【0043】
図5は、第2端部E2の近傍を拡大して示す概略的な断面図である。隔壁PT2は、上面SF1と、側面SF2とを有している。第2端部E2は、側面SF2に接している。
【0044】
図5の例においては、発光層ELおよび機能層F1,F2の端部がそれぞれ側面SF2に接している。共通電極CEは、機能層F2、側面SF2および上面SF1を連続的に覆っている。共通電極CEは、発光層ELおよび機能層F1に接していない。
【0045】
なお、有機層OR1を構成する層の少なくとも一部が、第2端部E2から離間した状態で上面SF1に配置されてもよい。例えば、隔壁PT2と重なる範囲に発光層ELおよび機能層F1,F2を成膜した場合、上面SF1と共通電極CEの間に発光層ELおよび機能層F1,F2の一部が配置され得る。側面SF2の傾斜が急峻であれば、当該一部は、隔壁PT2の近傍に成膜された発光層ELおよび機能層F1,F2から分断される。
【0046】
第1端部E1と隔壁PT1の関係は、第2端部E2と隔壁PT2の関係と同様である。すなわち、第1端部E1は、隔壁PT1の側面と接している。また、図3に示したダミー副画素DS1の有機層OR2の両端部も隔壁PT2,PT3の側面にそれぞれ接し、ダミー副画素DS3の有機層OR2の両端部も隔壁PT3,PT4の側面にそれぞれ接している。
【0047】
図6は、画素電極PE1,PE2および有機層OR1,OR2,OR3の概略的な平面図である。画素電極PE1は、副画素SP1,SP2,SP3のそれぞれに対し、互いに離間して配置されている。これら画素電極PE1は、上述の開口部OPと重なっている。画素電極PE2は、ダミー副画素DS1,DS2,DS3のそれぞれに対し、互いに離間して配置されている。
【0048】
有機層OR1は、副画素SP1,SP2,SP3のそれぞれにおいて画素電極PE1と重なっている。図6の例においては、第2方向Yに並ぶ複数の副画素SP3に対し、連続した有機層OR1が配置されている。
【0049】
有機層OR2は、ダミー副画素DS1,DS2,DS3のそれぞれにおいて画素電極PE2と重なっている。図6の例においては、第2方向Yに並ぶ複数のダミー副画素DS3に対し、連続した有機層OR2が配置されている。副画素SP3と第2方向Yに隣り合うダミー副画素DS3の有機層OR2は、当該副画素SP3の有機層OR1と繋がっている。
【0050】
有機層OR3は、第1方向Xに延びる部分と、第2方向Yに延びる部分とを有している。例えば、有機層OR3は、周辺領域SAにおいて環状に形成されている。ダミー副画素DS1,DS2,DS3は、表示領域DAと有機層OR3の間に位置している。
【0051】
図7は、隔壁PT、共通電極CEおよび導電層CL1,CL2の概略的な平面図である。隔壁PTは、第1方向Xに延びる隔壁PTxと、第2方向Yに延びる隔壁PTyとを含んでいる。図3に示した隔壁PT1,PT2,PT3,PT4は、いずれも隔壁PTyである。
【0052】
隔壁PTx,PTyは、隣り合う2つの副画素SPの間、隣り合う2つのダミー副画素DSの間、および、隣り合う副画素SPとダミー副画素DSの間に配置され、全体として格子状に形成されている。なお、第2方向Yに並ぶ2つの副画素SP3の間、第2方向Yに並ぶ2つのダミー副画素DS3の間、および、第2方向Yに並ぶ副画素SP3とダミー副画素DS3の間に隔壁PTxが配置されていなくてもよい。
【0053】
例えば、導電層CL1,CL2は、周辺領域SAにおいて環状に形成されている。ダミー副画素DS1,DS2,DS3は、表示領域DAと導電層CL1,CL2の間に位置している。
【0054】
図7の例においては、多数のコンタクトホールCH1,CH2がダミー副画素DS1,DS2,DS3の周囲に形成されている。コンタクトホールCH1は、コンタクトホールCH2よりも表示領域DAの側に位置している。他の例として、コンタクトホールCH1は、図7において第1方向Xに並ぶ複数のコンタクトホールCH1や第2方向Yに並ぶ複数のコンタクトホールCH1を1つに繋げた長尺な形状を有してもよい。同様に、コンタクトホールCH2は、図7において第1方向Xに並ぶ複数のコンタクトホールCH2や第2方向Yに並ぶ複数のコンタクトホールCH2を1つに繋げた長尺な形状を有してもよい。
【0055】
図7において破線で示すように、共通電極CEは、副画素SP1,SP2,SP3およびダミー副画素DS1,DS2,DS3を含む領域に配置されている。共通電極CEの端辺は、コンタクトホールCH1,CH2の間に位置している。
【0056】
図3においては副画素SP3およびダミー副画素DS1,DS3の第1方向Xに沿う断面構造を示したが、副画素SP1,SP2の第1方向Xに沿う断面構造も副画素SP3と同様であり、ダミー副画素DS2の第1方向Xに沿う断面構造もダミー副画素DS1と同様である。また、副画素SP1,SP2,SP3の第2方向Yに沿う断面構造は、図3における副画素SP3の断面構造と同様であり、ダミー副画素DS1,DS2,DS3の第2方向Yに沿う断面構造は、図3におけるダミー副画素DS1,DS3の断面構造と同様である。
【0057】
表示領域DAにおいて各副画素SPに配置される要素のうち、例えば画素電極PE1は、エッチングによりパターニングされる。このようにエッチングで複数の要素を同時に形成する際に、これら要素のうち最外周部分が過度に侵食されることがある。そのため、表示領域DAにおける最外周の画素電極PE1よりも外側に画素電極PE1と同様の導電層が存在しない場合には、当該最外周の画素電極PE1を含む画素PXにおいて設計通りの構成が得られず、表示品位が低下し得る。
【0058】
これに対し、本実施形態においては表示領域DAにおける最外周の画素PXの外側に、画素電極PE2を含むダミー画素DPが配置されている。そのため、最外周の画素PXの画素電極PE1には過度の侵食が生じにくくなり、結果として表示装置DSPの表示品位を改善することができる。
【0059】
さらに、本実施形態においては、副画素SPやダミー副画素SPの境界に隔壁PTが配置され、有機層OR1の端部が隔壁PTの側面に接している。この構成による効果の一つにつき、以下に説明する。
図8は、本実施形態との比較例に係る表示装置の概略的な断面図であり、図5と同じく有機層OR1の端部Eの近傍を示している。この比較例は、隔壁PTが配置されていない点で図5の構造と相違する。第2端部E2は絶縁層12の上に位置し、共通電極CEで覆われている。
【0060】
この比較例では、端部Eにおいて発光層ELおよび機能層F1が共通電極CEと接している。そのため、機能層F1、発光層ELおよび機能層F2を通る本来の電流のパスとは異なり、機能層F1および発光層ELと共通電極CEとの間を直接繋ぐリークパスLPが形成される。リークパスLPが形成されると、表示品位の低下や消費電力の増加が生じ得る。
【0061】
特に、単一のマスクを用いて有機層OR1の各層を形成する場合には、マスクの開口の縁にも各層の材料が堆積していくため、後に形成する層ほど僅かにサイズが小さくなる。そのため、図8に示すように端部Eが傾斜し、有機層OR1の各層と共通電極CEの接触面積が増し、リークパスLPが形成されやすい。
【0062】
これに対し、本実施形態のように有機層OR1の端部が隔壁PTの側面に接していれば、発光層ELや機能層F1が機能層F2から露出しにくい。そのため、リークパスが抑制され、表示装置DSPの表示品位が向上するとともに、消費電力も低減される。
その他にも、本実施形態からは種々の好適な効果を得ることができる。
【0063】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。特に言及しない構成については第1実施形態と同様である。
図9は、本実施形態に係る表示装置DSPの一例を示す概略的な断面図である。図10は、本実施形態に係る表示装置DSPの他の一例を示す概略的な断面図である。これらの図において、共通電極CEは、第1層L1と、第2層L2とを備えている。第1層L1および第2層L2は、例えば、ITOやIZOなどの透明導電材料によって形成されている。
【0064】
第1層L1は、有機層OR1,OR2,OR3、隔壁PT1,PT2,PT3,PT4およびコンタクトホールCH1の周囲の絶縁層12を覆っている。第2層L2は、第1層L1を覆っている。本実施形態においては、共通電極CEの第1部分P1、第2部分P2、第3部分P3および第4部分P4がそれぞれ第1層L1と第2層L2を含んでいる。
【0065】
図9の例においては、第1部分P1、第2部分P2、第3部分P3および第4部分P4における第1層L1が連続的に繋がっている。さらに、第1部分P1、第2部分P2、第3部分P3および第4部分P4における第2層L2が連続的に繋がっている。
【0066】
図10の例においては、第1部分P1における第1層L1と第3部分P3における第1層L1とが離間し、第2部分P2における第1層L1と第3部分P3における第1層L1とが離間し、第4部分P4における第1層L1と第3部分P3における第1層L1とが離間している。一方で、第1部分P1、第2部分P2、第3部分P3および第4部分P4における第2層L2が連続的に繋がっている。
【0067】
共通電極CEが薄い場合、図10における第1層L1のように、隔壁PTや開口部OPにより形成される段差によって共通電極CEが破断する可能性がある。一方で、製造装置の制約上、1層の透明導電層を十分に厚くできない場合がある。これに対し、本実施形態のように共通電極CEを2層で構成すると、図10の例のように一方の層が破断した場合でも他方の層が繋がっていれば、共通電極CE全体の導通を保つことができる。
【0068】
図11は、本実施形態に係る表示装置DSPのさらに他の一例を示す概略的な断面図である。この図の例においては、第1層L1が表示領域DAに形成され、周辺領域SAには形成されていない。第2層L2は、表示領域DAおよび周辺領域SAの双方に形成されている。
【0069】
そのため、第1部分P1および隔壁PT1の上の第3部分P3は第1層L1および第2層L2の双方を含むが、第2部分P2、第4部分P4および隔壁PT2,PT3,PT4の上の第3部分P3は第2層L2を含み第1層L1を含まない。この構成においては、第1部分P1の厚さが第2部分P2の厚さよりも大きくなる。
【0070】
ダミー副画素DSに開口部OPを設けない場合には、周辺領域SAにおいて段差が少なくなり、共通電極CEが破断しにくくなる。そのため、図11の例のように共通電極CEを表示領域DAにおいて多層化し、周辺領域SAにおいて多層化しない構成であっても、共通電極CEの導通性を高める十分な効果を得ることができる。
【0071】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。特に言及しない構成については第1実施形態と同様である。
図12は、本実施形態に係る表示装置DSPの概略的な断面図である。本実施形態においては、隔壁PTの上に給電線FLが配置されている。給電線FLは、金属材料で形成されている。以下の説明においては、図3に示された4つの給電線FLを、左方から順に給電線FL1(第1給電線)、給電線FL2(第2給電線)、給電線FL3(第3給電線)および給電線FLsと称することがある。
【0072】
給電線FL1は、隔壁PT1の上に配置されている。給電線FL2は、隔壁PT2の上に配置されている。給電線FL3は、隔壁PT3の上に配置されている。給電線FLsは、隔壁PT4の上に配置されている。給電線FLsは、給電線FL1,FL2,FL3よりも幅が広く、コンタクトホールCH1と重なっている。
【0073】
図12の例においては、共通電極CEが隔壁PT1,PT2,PT3,PT4によって分断されている。すなわち、共通電極CEの第1部分P1、第2部分P2、第3部分P3および第4部分P4が離間している。
【0074】
給電線FL1は、隔壁PT1の両側にそれぞれ位置する2つの第1部分P1に接している。給電線FL2は、隔壁PT2の両側にそれぞれ位置する第1部分P1と第2部分P2に接している。給電線FL3は、隔壁PT3の両側にそれぞれ位置する2つの第2部分P2に接している。給電線FLsは、隔壁PT4の両側にそれぞれ位置する第2部分P2と第4部分P4に接している。第3部分P3は、隔壁PT1と給電線FL1の間、隔壁PT2と給電線FL2の間、隔壁PT3と給電線FL3の間、隔壁PT4と給電線FLsの間にそれぞれ位置している。
【0075】
図13は、隔壁PT、給電線FL、共通電極CEおよび導電層CL1,CL2の概略的な平面図である。隔壁PT、共通電極CEおよび導電層CL1,CL2の形状は、図7の例と同様である。
【0076】
給電線FLは、第1方向Xに延びる給電線FLxと、第2方向Yに延びる給電線FLyとを含んでいる。給電線FLxは隔壁PTxの上に配置され、給電線FLyは隔壁PTyの上に配置されている。図3に示した給電線FL1,FL2,FL3は、いずれも給電線FLyである。給電線FLsは、周辺領域SAにおいて環状に形成されている。給電線FLx,FLyの端部は、給電線FLsに接続されている。
【0077】
このように、本実施形態においては、副画素SPおよびダミー副画素DSを含む領域に金属製の給電線FLが配置されている。これにより、共通電極CEを低抵抗化することが可能となる。また、図12の例のように共通電極CEが隔壁PTの位置で分断されている場合であっても、給電線FLがこの分断された箇所を接続すれば、各副画素SPの表示素子20に対して良好に共通電圧を供給することができる。
【0078】
以上の各実施形態において、画素PXおよびダミー画素DPのレイアウトや構成は、図1および図2に示したものに限られない。例えば、各画素PXにおいて、同じ形状の副画素SP(SP1,SP2,SP3)が第1方向Xに並んでもよい。同様に、ダミー画素DPにおいて、同じ形状のダミー副画素DS(DS1,DS2,DS3)が第1方向Xに並んでもよい。図1および図2においては、ダミー画素DPが表示領域DAの周りに1周のみ配置されているが、2周以上配置されてもよい。
【0079】
図9図10および図11においては共通電極CEを2層で構成する場合を例示したが、共通電極CEは3層以上で構成されてもよい。単層の共通電極CEを厚く形成することが可能な場合には、共通電極CEを多層化せずに厚く形成してもよい。
【0080】
図3図9図10および図11に示した構造において、図12および図13に示した給電線FLが配置されてもよい。
【0081】
ダミー副画素DSに配置された第2部分P2は、第3部分P3や給電線FLと接続されていなくてもよい。この場合において、第2部分P2は、フローティングであってもよい。
【0082】
図10に示した構造において、各第3部分P3が第1層L1を含んでいなくてもよい。また、図11に示した構造において、隔壁PT1の上の第3部分P3が第1層L1を含んでいなくてもよい。また、図12に示した構造において、各隔壁PTと各給電線FLの間に第3部分P3が配置されていなくてもよい。
【0083】
以上、本発明の実施形態として説明した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0084】
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0085】
また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0086】
DSP…表示装置、DA…表示領域、SA…周辺領域、PX…画素、SP…副画素、DP…ダミー画素、DS…ダミー副画素、PE…画素電極、CE…共通電極、OR…有機層、FL…給電線、PT…隔壁、10…基材、11,12…絶縁層、20…表示素子。
図1
図2
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図5
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図7
図8
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図10
図11
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図13