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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】監視装置、制御装置及び監視方法
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/10 20060101AFI20240917BHJP
   G08B 25/00 20060101ALI20240917BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20240917BHJP
   H04M 11/04 20060101ALI20240917BHJP
【FI】
G08B21/10
G08B25/00 510B
G08B25/04 K
H04M11/04
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021006713
(22)【出願日】2021-01-19
(65)【公開番号】P2022110952
(43)【公開日】2022-07-29
【審査請求日】2023-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000202361
【氏名又は名称】綜合警備保障株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大利 豊
【審査官】瀬戸 康平
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-115091(JP,A)
【文献】特開平8-212476(JP,A)
【文献】特開2013-239213(JP,A)
【文献】特開2006-67030(JP,A)
【文献】特開2011-151656(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B 21/10,25/00
H04M 11/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視対象物に設置した制御装置から送信される警報信号に基づき当該制御装置が設置された監視対象物での異常の発生を監視する監視装置であって、
前記警報信号には、少なくとも異常を検出したセンサを示す情報と災害発生の有無を示す情報が含まれ、
前記監視装置は、前記警報信号を受信すると、受信した前記警報信号に含まれる災害の有無を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報に基づいて、受信した前記警報信号の緊急度を判定し、表示すること
を特徴とする監視装置。
【請求項2】
前記監視装置は、誤報と判定される警報信号が所定時間以内に所定数以上受信された際に、所定数以上の警報信号の内容を一つ又は少数にまとめてサマリ化した総合情報を生成し、総合情報を表示すること
を特徴とする請求項1に記載の監視装置。
【請求項3】
前記監視装置は、緊急度の高い警報信号に対する表示が完了した後に、前記総合情報の表示を行うこと
を特徴とする請求項2に記載の監視装置。
【請求項4】
前記警報信号には、前記災害発生の有無を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報と共に、発生している災害の災害種別を示す情報を含み、
前記監視装置は、前記警報信号に含まれる災害の有無を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報及び災害種別を示す情報に基づいて、前記警報信号の緊急度の判定を行うこと
を特徴とする請求項1から請求項3のうち、いずれか一項に記載の監視装置。
【請求項5】
前記警報信号には、前記災害発生の有無を示す情報及び発生した災害の災害種別を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報と共に、発生した災害の災害レベルを示す情報を含み、
前記監視装置は、前記災害の有無を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報、前記災害種別を示す情報及び災害レベルを示す情報に基づいて、前記警報信号の緊急度の判定を行うこと
を特徴とする請求項4に記載の監視装置。
【請求項6】
過去の監視警備に基づく情報が記憶されたデータベースを、さらに備え、
前記監視装置は、受信した警報信号に含まれる前記災害発生の有無を示す情報、発生した災害の災害種別を示す情報、発生した災害の災害レベルを示す情報、異常を検出したセンサを示す情報、及び、前記データベースに記憶されている過去の監視警備に基づく情報に基づいて、前記警報信号の緊急度を判定すること
を特徴とする請求項5に記載の監視装置。
【請求項7】
センサから異常を検出した旨を表す信号を受信すると、少なくとも異常を検出したセンサを示す情報を含む警報信号を送信する制御装置において、
災害の発生を検知する災害検知部を備え、
前記災害検知部の検知結果に基づいて、災害発生の有無を示す情報を前記警報信号に含めて送信すること
を特徴とする制御装置。
【請求項8】
少なくとも監視対象物での異常の発生を検出したセンサを示す情報と災害発生の有無を示す情報が含まれた警報信号を受信する受信ステップと、
前記警報信号に含まれる災害の有無を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報に基づいて、受信した前記警報信号の緊急度を判定し表示する判定ステップと、
を有する監視方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、監視装置、制御装置及び監視方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日において、例えば家屋、ビルディング、車両、所定の設備等の監視対象物にセンサを設け、センサからの検出信号をもとに監視対象物で異常が発生したと判断した場合に、監視対象物に設けた制御装置から遠隔の監視装置へ警報信号を送信することで、監視対象物の遠隔監視を行う機械警備システムが知られている。この機械警備システムは、センサが監視対象物の盗難又は設備異常等を検知すると、制御装置が通信回線を介して遠隔の監視センタに設置した監視装置に警報信号を送信する。監視装置は、制御装置から警報信号を受信すると、監視装置にその警報信号を表示する。監視センタの監視員が表示された警報信号を確認すると、警備員に対して、監視対象物の場所まで出向くよう指示(現場出動指示)する。これにより、警備員が監視対象物の場所まで出向き、監視対象物の安全の確認等を行う。
【0003】
ここで、振動センサにより監視対象物の遠隔監視を行う機械警備システムの場合、振動センサは振動を検出して警報信号を発生するため、地震、風又は設置場所等の環境条件での振動にも反応してしまい、多くの誤報が発せられる問題がある。
【0004】
このため、特許文献1(特開2003-115091号公報)に開示されている監視装置では、地震の発生を検知した場合、監視対象物に設けられた振動センサからの警報信号を監視センタに送信しないように制御することで、誤報を軽減している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2003-115091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、地震や台風等の災害時には、振動センサからの検出信号に基づく警報信号の送信を行わないため、地震等発生中、特に 台風や強風など長時間継続する場合、その期間、誤報として抑制され、警報信号の送信が行われず監視装置では十分な監視を行うことができなくなる問題がある。また、このように大量に発生する警報信号の中には、例えば火事の発生等を知らせる真報が混在している可能性がある。このため、真報及び誤報を正確に判別して対応可能とする必要がある。
【0007】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、地震等が発生した際に、真報及び誤報を正確に判別し、警報に対する対応精度を向上させることができるような監視装置、制御装置及び監視方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、監視対象物に設置した制御装置から送信される警報信号に基づき当該制御装置が設置された監視対象物での異常の発生を監視する監視装置であって、前記警報信号には、少なくとも異常を検出したセンサを示す情報と災害発生の有無を示す情報が含まれ、前記監視装置は、警報信号を受信すると、前記警報信号に含まれる災害の有無を示す情報及び異常を検出したセンサを示す情報に基づいて、受信した前記警報信号の緊急度を判定し、表示する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、地震等が発生した際でも真報及び誤報を正確に判別し、警報に対する対応精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施の形態の監視システムのシステム構成図である。
図2図2は、実施の形態の監視システムにおける、制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。
図3図3は、実施の形態の監視システムにおける、センタ装置の動作の流れを示すフローチャートである。
図4図4は、緊急度判定部における緊急度判定動作の詳細な流れを示すフローチャートである。
図5図5は、過去の誤報履歴の一例を示す図である。
図6図6は、監視員が監視している監視画面の表示例を示す図である。
図7図7は、サマリ生成部により多発した警報がサマリ化(要約化)されて生成された総合情報の一例を示す図である。
図8図8は、処置結果入力部により警備情報DBに記録される処置結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の監視装置、制御装置及び監視方法を適用した実施の形態の監視システムを説明する。
【0012】
(システム構成)
図1は、実施の形態の監視システムのシステム構成図である。この図1に示すように、監視システムは、例えば家屋、ビルディング又は車両等の監視対象物に設けられた一つ又は複数の制御装置1-1~1-nと、制御装置1-1~1-nからの警報信号に基づいて監視対象物の遠隔監視を行う一つ又は複数のセンタ装置2(本発明の監視装置に該当する。)とを有している。制御装置1-1~1-n及びセンタ装置2は、インターネット等の広域網又はLAN等のプライベート網等の通信回線3を介して相互に通信可能に接続されている。
【0013】
制御装置1-1~1-nには、各種のセンサ21及び災害検知部22が接続されている。一例ではあるが、センサ21としては、窓等に設置され振動を検出する振動センサや、熱や煙を検出する火災センサや、画像から侵入者を検出する画像センサ等がある。また、一例ではあるが、災害検知部22としては、地震検出用として、携帯電話網等の緊急地震速報を受信する回路、震度計、加速度センサ及び画像解析回路等が設けられる。また、災害検知部22としては、風検出用として、風力計、振動センサ及び音センサ等が設けられる。また、災害検知部22としては、浸水検出用として、漏水センサ、水位計及び画像解析回路等が設けられる。さらに、災害検知部22としては、土砂災害検出用として、傾斜センサ及び画像解析回路等が設けられる。センサ21は、検出対象を検出したことを示す検出信号を、接続されている制御装置1-1~1-nの警報判定部31へ送信する。また、災害検知部22は、検出対象を検出したことを示す災害検知出力を、接続されている制御装置1-1~1-nの災害判定部32へ送信する。
【0014】
災害判定部32は、災害検知部22が出力する災害検知出力に基づいて、災害発生の有無や、地震、強風、浸水、津波及び土砂災害等の「災害種別」の他、震度5、浸水1m、被害大、被害小等の「災害レベル」を判定する。
【0015】
なお、災害検知部22及び災害判定部32は、制御装置1-1~1-nと一体化してもよいし、機能毎に分離して設けてもよい。
【0016】
これに対して、センタ装置2は、通信部42を介して、監視員端末51、警備員端末52及び表示部53と接続されている。監視員端末51は、監視員が監視警備を行うための端末装置であり、センタ装置2に接続され、センタ装置2から受信した、監視員が対応すべき警報信号や、その警報信号の送信元である制御装置が設置されている監視対象物に関する情報を表示すると共に、監視員から監視対象物に向かわせる警備員への現場出動指示等の入力を受け付けて、センサ装置2へ送信する端末装置である。警備員端末52は、警備員が所持する携帯型の端末装置であり、センタ装置2からの現場出動指示等を表示すると共に、警備員の入力操作に応じて現場出動指示に対する処置結果をセンタ装置2へ送信する。表示部53は、センタ装置2から受信した災害情報等が表示される大型モニタ装置等である。監視員は、災害発生時等はこの表示部53の表示内容から災害の規模や地域等を確認する。なお、図1に点線のブロックで示すように、監視員端末51及び警備員端末52を、通信回線3を介してセンタ装置2に接続するようにしてもよい。
【0017】
(制御装置の構成)
制御装置1-1~1-nは、制御部11、通信部12及び記憶部13を有している。通信部12は、センタ装置2との間で通信を行い、警報信号及び復旧信号等をセンタ装置2に送信する。記憶部13には、制御装置1-1~1-n用の警報処理プログラムが記憶されている。制御部11は、記憶部13に記憶されている警報処理プログラムを実行することで、警報判定部31、災害判定部32及び送信電文生成部33として機能する。
【0018】
制御部11は、警報判定部31として機能した際は、センサ21のセンサ出力に基づいて火災や不法侵入等の異状発生の有無を判定する。また、制御部11は、災害判定部32として機能した際は、災害検知部22からの検出出力に基づいて、地震や強風等の災害発生の有無や災害種別及び災害レベル等を判定する。また、制御部11は、送信電文生成部33として機能した際は、警報判定部31において異常が発生したと判定した場合に、「発生した異常の種類」と災害判定部32の判定結果である災害発生の有無、災害種別及び災害レベル等の「災害発生内容」を含む警報信号を生成する。また、センサ21の出力が異常発生有りの状態から異常発生無しの状態になったと判定すると、異常を検出しなくなったことを示す復旧信号を生成する。この警報信号及び復旧信号は、通信部12により、通信回線3を介してセンタ装置2に送信される。
【0019】
なお、この例では、制御部11が警報処理プログラムを実行することで、ソフトウェア的に警報判定部31、災害判定部32及び送信電文生成部33を実現することとした。しかし、これらのうち、全部又は一部をIC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。
【0020】
また、警報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、警報処理プログラムは、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、警報処理プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、警報処理プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
【0021】
(センタ装置の構成)
センタ装置2は、制御部41、通信部42及び記憶部43を有する。通信部42は、通信回線3を介して各制御装置1-1~1-n、監視員端末51及び警備員端末52との間で通信を行い、警報信号や復旧信号及び現場出動指示や処置結果等を送受信する。記憶部43には、センタ装置2用の警報処理プログラムが記憶されている。また、記憶部43には、警備情報の記憶領域に相当する警備情報データベース(警備情報DB:データベースの一例)が設けられている。
【0022】
警備情報DBには、監視対象物毎の顧客情報、警報履歴、災害時の誤報履歴、現在状態、処置結果等の、過去の監視警備に基づく各種情報、警備員への指示内容が記憶されている。
【0023】
制御部41は、記憶部43に記憶されているセンタ装置2用の警報処理プログラムを実行することで、緊急度判定部61、サマリ生成部62、監視員通知部63、処置結果入力部64、表示制御部65、災害地域分析部66、災害分析部67及び誤報分析部68として機能する。
【0024】
制御部41は、判定部の一例である緊急度判定部61として機能した際、災害の有無に基づいて、受信した警報信号の緊急度及び真報/誤報の判定を行う。また、制御部41は、サマリ生成部62として機能した際には、誤報または誤報の可能性があると判定される警報信号を同じ制御装置1-1~1-nから予め設定した監視時間内に所定数以上受信(警報信号が多発)している場合に、各警報信号の内容を一つ(又は少数)にまとめてサマリ化(要約化)した総合情報を生成する。なお、サマリ生成部62は、制御装置1-1~1-n側で実現してもよい。
【0025】
受信した警報信号や生成した総合情報は、監視員通知部63により、監視員端末51に通知される。監視員端末51では、通知された警報信号や総合情報、これらの警報信号等の送信元である制御装置1-1~1-nが設置されている監視対象物に関する情報を表示する。また、この表示を確認した監視員の操作に応じて警備員への現場出動指示の入力を行う。監視員端末51からの現場出動指示が入力されたセンタ装置2は、指示内容を記憶部43の警備情報DBに記憶すると共に、監視対象物に向かわせる警備員が所持する警備員端末52に監視対象物の情報を含む現場出動指示を送信する。この際、警備員端末52には、監視対象物に設置した制御装置1-1~1-nからの警報信号や総合情報をもとに推測した監視対象物の状況を通知する。例えば浸水災害中に非常ボタン操作がされた場合に、浸水により危険な状況であることを警備員に通知して注意喚起を促す等のように、災害内容を含めて通知する。
【0026】
これにより、多発している警報を監視員等に分かり易く通知できると共に、災害時の警報多発により、監視員等に大量の警報が通知され、対応困難となる不都合を防止できる。また、サマリ化されて生成された総合情報(サマリ情報)は、緊急度に応じて監視員端末51に表示され、また、記憶部43の警備情報DBに記憶される。さらに、警備対象先の災害状況を把握して警備員に対して適切な指示等を行うことができる。
【0027】
また、制御部41は、指示を受けた警備員が警備員端末52により入力した処置結果を、通信部42を介して受信し、処置結果入力部64として機能した際には、緊急度判定部61により誤報と判定した警報信号に対する処置結果を記憶部43の警備情報DBに自動入力処理する。また、制御部41は、処置結果入力部64として機能した際に、警備員端末52から通信部42にて受信した処置結果が、上述のサマリ化されて生成されたサマリ情報に対応する処置結果であった場合、サマリ化前の各警報信号の処置結果として警報情報DBに入力処理する。これにより、災害時に大量発生した警報 に対する処置結果を、監視員等が入力する労力を削減できる。
【0028】
また、制御部41は、表示制御部65として機能した際には、センタ装置2にて監視する制御装置1-1~1-nが設置されている地域に関して後述する災害地域分析部66や災害分析部67の分析結果や予測結果あるいは当該地域の状況を撮影した画像等を表示部53に表示制御する。また、制御部41は、災害地域分析部66として機能した際には、災害の発生地域及び被害予測を行う。また、制御部41は、災害分析部67として機能した際には、災害による被害予測を行う。また、制御部41は、誤報分析部68として機能した際は、誤動作したセンサの設置場所等に基づいて、センサの設置場所及びセンサのタイプ等を考察して提案し、誤動作の再発の軽減を図る。
【0029】
なお、この例では、制御部41がセンタ装置2用の警報処理プログラムを実行することで、ソフトウェア的に緊急度判定部61~誤報分析部68を実現することとした。しかし、これらのうち、全部又は一部をIC(Integrated Circuit)等のハードウェアで実現してもよい。また、本実施例ではセンタ装置2は一体のものとして説明するが、これに限定されるものではなく、一部を分離してもよい。
【0030】
また、警報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイル情報でCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)などのコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、警報処理プログラムは、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、半導体メモリ等のコンピュータ装置で読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。また、警報処理プログラムは、インターネット等のネットワーク経由でインストールするかたちで提供してもよい。また、警報処理プログラムは、機器内のROM等に予め組み込んで提供してもよい。
【0031】
(制御装置の動作)
次に、図2のフローチャートを用いて、このような監視システムにおける、制御装置1-1~1-nの動作を説明する。この図2のフローチャートにおいて、ステップS1では、警報判定部31が、センサ21からの出力に基づいて異常発生の有無を判別する。警報判定部31により異常の発生が検出されると(ステップS1:Yes)、災害判定部32が、災害検知部22から取得した災害検知出力に基づいて、災害発生の有無、災害種別及び災害レベルを判定する(ステップS2)。この際、災害判定部32は、例えば受信した緊急地震速報及び建物震度計の検出出力の両方に基づいて災害種別及び災害レベルを判定する等のように、複数のファクタに基づいて判定を行うことで、正確な判定を行うことができる。
【0032】
すなわち、例えば地震が発生した場合、センサ21の1つである窓の破壊などを検出するための振動センサの検出出力に基づいて、警報判定部31で異常(侵入)警報の発生が検出される(ステップS1)。災害判定部32は、この警報の発生が検出されたタイミングで、災害検知部22の1つである緊急地震速報を受信する回路や震度計により検出される、地震の発生(災害種別)を示す情報、及び、震度5等の災害レベルを示す情報を取得し、災害種別及び災害レベルを判定する(ステップS2)。
【0033】
次に、送信電文生成部33は、異常の種別やセンサ番号等に加え、災害判定部32により判定された災害発生の有無、災害種別及び災害レベル等の「災害発生内容」を含む警報信号を生成する(ステップS3)。通信部12は、この「災害発生内容」を含む警報信号を、通信回線3を介してセンタ装置2に送信する(ステップS4)。センタ装置2側では、警報信号の「災害発生内容」に基づいて、以下に説明するように、その警報の緊急度を判定する。
【0034】
(センタ装置の動作)
次に、図3のフローチャートを用いて、センタ装置2の動作を説明する。この図3のフローチャートにおいて、ステップS21では、緊急度判定部61が、制御装置1-1~1-nから上述の「災害発生内容」を含む警報信号を通信部42(受信部の一例)にて受信したか否かを判別する。そして、この警報信号を受信すると(ステップS21:Yes)、緊急度判定部61は、ステップS22において、警報信号に含まれる「災害発生内容」等の各種情報に基づいて、その警報の緊急度を判定する。すなわち、緊急度判定部61は、制御装置1-1~1-nから受信した警報信号の災害発生内容(災害発生の有無、災害種別、災害レベル)、警報内容(火災、ガス漏れ、侵入、設備異常等)、監視対象物、警備情報DBに記憶された過去の誤報履歴等から、警報の緊急度を判定する。
【0035】
図4は、この緊急度判定部61における緊急度判定動作の詳細な流れを示すフローチャートである。緊急度判定部61は、緊急度の判定動作に移行すると、まず、ステップS41において、受信した警報信号の災害発生内容に含まれる災害発生の有無を示す情報に基づいて、災害の有無を判定する。このステップS41において、「災害無し」と判定されるということは、受信した警報信号は、災害に基づく警報信号ではなく、監視対象物に何等かの異常事態が発生したことを示す真報であることを意味する。
【0036】
このため、緊急度判定部61は、このステップS41において「災害無し」と判定した場合、ステップS43に処理を進め、緊急度「高(通常)」の真報と判定する。この場合、通知部の一例である監視員通知部63が、監視員端末51に対して、警報発生の通知を行う。
【0037】
これに対して、ステップS41で、受信した警報信号が災害により発生した可能性がある警報信号である(災害あり)と判別した場合、緊急度判定部61は、処理をステップS42に進める。ステップS42では、緊急度判定部61が、受信した警報信号の誤報判定を行う。
【0038】
この誤報判定では、緊急度判定部61は、受信した警報信号の災害発生内容(災害種別、災害レベル)、警報内容(火災、ガス漏れ、侵入、設備異常等)の他、記憶部43の警備情報DBに記憶されているセンサ種別、監視対象物、警備情報DBに記憶された過去の誤報履歴等に基づいて、警報の緊急度を決定する。
【0039】
図5は、過去の誤報履歴の一例である。監視対象物の過去の誤報履歴は、過去に現場処置結果等で誤報原因として処置された履歴であり、現場処置として、センサ設置場所の変更又は交換有無等も含めて記録されている。
【0040】
具体的には、過去の誤報履歴としては、図5に示すように、誤報の発生日時(年月日時分秒)、警備対象先(監視対象物が存在するエリア等)、災害内容(災害種別:地震、強風、浸水、津波、土砂災害 など、災害レベル:震度、浸水量などの数値、程度(大・中・小)など)の各種情報が記憶されている。また、過去の誤報履歴としては、警報内容(種別:火災、ガス、侵入、設備異常など)、センサ種別(センサ番号、センサ型式、センサ方式、センサ感度など)、原因(誤報、真報など)及び処置内容(センサ設置場所変更、センサ交換、センサ感度変更など)の各種情報が記憶されている。
【0041】
緊急度判定部61は、これらの誤報履歴を参照して、以下のように警報の緊急度を判定する。すなわち、緊急度判定部61は、ステップS42において、警報信号に含まれる「災害発生内容」において、災害発生有りとなっており、かつ、火災、ガス漏れ等の命に関わる警報であることを判定した場合、ステップS44において、災害時に発生した警報信号ではあるが、緊急度が高い警報であることを示す「高(災害)」と判定する。
【0042】
また、ステップS42において、過去の災害時に同じ警報が誤報として発生している監視対象物からの警報信号であり、センサ設置場所の変更又はセンサの交換等の現場処置が行われていない監視対象物からの警報信号の場合、緊急度判定部61は、災害による誤報の可能性が高いため、ステップS46において、緊急度が低い警報であることを示す「低(災害による誤報)」と判定する。
【0043】
また、ステップS42において、災害発生内容と異常を検出したセンサの種別から、誤報の可能性がある条件(地震や強風発生中の振動センサの検出等)に合致している場合、緊急度判定部61は、災害による誤報である可能性があるため、ステップS45において、緊急度が中程度の警報信号であることを示す「中(災害による誤報の可能性)」と判定する。
【0044】
このような警報信号の緊急度の判定が完了すると、処理は、図3のフローチャートのステップS23に進む。ステップS23では、監視員通知部63が、ステップS22における警報の緊急度の判定結果が、緊急度が高いことを示す判定結果であるか否かを判別する。緊急度が高い判定結果である場合(ステップS23:Yes)、監視員通知部63は、ステップS24において、監視員端末51に発生した警報の内容を通知し、監視員端末51は、受信した該警報の内容を自己の監視画面に表示する。
【0045】
図6に、監視員が監視している監視画面の表示例を示す。この図6に示すように、監視画面には、警報の緊急度、お客様番号、監視対象物が存在する地区番号、警備先名称、地区名称、受信した警報信号の概要、総合情報、及び、災害の内容を示す災害情報等が表示される。
【0046】
このうち、緊急度としては、「高(真報)」、「高(災害)」、「低(誤報)」、「中(誤報可能性)」等のように表示される。お客様番号としては、例えば「000001」、「000002」等のように、各顧客に対して割り当てられた固有の番号が表示される。警備先名称としては、例えば〇〇銀行、□□様邸等のように、警備対象となっている店舗名、所有者名等が表示される。地区名称としては、金庫室、会議室等のセンサ21が取り付けられている場所が表示される。
【0047】
受信信号としては、例えば「01:00、侵入」、「01:00、非常」等のように、センサ21が異常を検出した時刻及び異常の内容が表示される。サマリ情報としては、後述するように、警報信号が多発することで警報信号の要約となる総合情報が作成された場合に、この総合情報が表示される。災害情報としては、土砂災害発生、地震震度6強等のように、発生した災害の内容が表示される。
【0048】
監視員端末51では、通知された警報信号や総合情報、これらの警報信号等の送信元である制御装置1-1~1-nが設置されている監視対象物に関する情報を監視画面に表示して、監視員に異常の発生を通知する(ステップS24)。また、この表示を確認した監視員の操作に応じて警備員への現場出動指示の入力を行う。
【0049】
監視員端末51から現場出動指示が入力されたセンタ装置2は、指示内容を記憶部43の警備情報DBに記憶すると共に、監視対象物に向かわせる警備員が所持する警備員端末52に監視対象物の情報を含む現場出動指示を送信する。この際、警備員端末52には、監視対象物に設置した制御装置1-1~1-nからの警報信号や総合情報をもとに推測した監視対象物の状況を通知する。
【0050】
現場出動指示を受けた警備員は、監視対象物の状況を確認した後、警備員端末52より処置内容等を入力する。すると、警備員端末52より処置内容を含む処置結果をセンタ装置2へ送信する。
【0051】
センタ装置2の処置結果入力部64は、通信部42により警備員端末52からの処置結果を受信すると(ステップS25:Yes)、記憶部43の警備情報DBに対して発生した警報信号に対する処置内容等を入力し(ステップS26)当該警報信号に対する処理を終了する。なお、ステップS25において、処置結果が受信できない場合(ステップS25:No)処置結果を受信するまで待機する。
【0052】
次に、ステップS23で警報信号の緊急度が高くないと判定した場合(ステップS23:No)、警報信号の緊急度が中であるか判定する(ステップS27)。緊急度が中であった場合(ステップS27:Yes)、ステップS28に進み、緊急度判定部61は、予め設定した監視時間内に同じ警報信号を所定数以上受信(警報多発)しているか否かを判別する。警報信号が単発又は少数である場合(ステップS28:No)、ステップS24に進み、監視員通知部63は、監視員端末51に発生した警報の内容を通知し、監視員端末51は、受信した該警報の内容を自己の監視画面に表示する。
【0053】
ステップS28において、予め設定していた監視時間内に同じ警報信号を所定数以上受信(警報信号多発)していた場合(ステップS28:Yes)、ステップS29において、サマリ生成部62が、例えば図7に示すように、多発する警報をまとめてサマリ化(要約化)した総合情報を生成する。
【0054】
具体的には、図7に示す例は、地震発生により、19時00分00秒から19時01分00秒の間に、多数の設備警報をセンタ装置2で受信した例である。サマリ生成部62は、このような多数の警報信号を受信すると、例えば「19:00~19:01 地震発生時に設備警報多発(30件)」とのように一つに要約した総合情報を生成する。
【0055】
なお、総合情報の情報形態は自由であるが、19:00~19:01等のサマリ化した多数の警報の時間的範囲、30件等の多発した警報信号の数を含むことが好ましい。また、例えば地震震度5強等の災害の内容を含めてもよい。
【0056】
監視員通知部63は、多数の警報信号をサマリ化して生成した総合情報を、監視員端末51に対して通知する(ステップS29)。これにより、多数の警報が監視員端末51に通知され、監視員が対応困難となる不都合を防止できる。
【0057】
なお、監視員通知部63は、多数の警報信号をサマリ化して生成した総合情報を、監視員端末51に対して、緊急度の高い警報の通知が完了した後に、通知してもよい。この場合、監視員等は、緊急度の高い警報に対する処置を行った後に、総合情報により警報信号の受信を認識できるため、監視員及び警備員が対応困難となる不都合を防止できる。
【0058】
また、監視員通知部63から通知を受けた監視員端末51は、この総合情報を、図6に示したように監視画面に含めて表示する。図6の例は、1時00分~1時01分の間に、窓センサ多発(5回)との総合情報が生成され監視画面に表示された例である。これにより、監視員は、1時00分~1時01分の間に多発した警報信号は、地震により発生した誤報である可能性があることを認識することができる。
【0059】
監視員端末51では、通知された総合情報や総合情報の送信元である制御装置1-1~1-nが設置されている監視対象物に関する情報を監視画面に表示して、監視員に異常の発生を通知する。また、この表示を確認した監視員の操作に応じて警備員への現場出動指示の入力を行う。
【0060】
監視員端末51から現場出動指示が入力されたセンタ装置2は、指示内容を記憶部43の警備情報DBに記憶すると共に、監視対象物に向かわせる警備員が所持する警備員端末52に監視対象物の情報を含む現場出動指示を送信する。この際、警備員端末52には、監視対象物に設置した制御装置1-1~1-nからの警報信号や総合情報をもとに推測した監視対象物の状況を通知する。
【0061】
現場出動指示を受けた警備員は、監視対象物の状況を確認した後、警備員端末52より処置内容等を入力する。すると、警備員端末52より処置内容を含む処置結果をセンタ装置2へ送信する。
【0062】
センタ装置2の処置結果入力部64は、通信部42により警備員端末52からの処置結果を受信すると(ステップS30:Yes)、記憶部43の警備情報DBに対して発生した警報信号に対する処置内容等を入力し(ステップS31)当該警報信号に対する処理を終了する。ステップS31の処置内容等の入力は、総合情報としてサマリ化する前の多数の警報信号に対し個別に入力する。なお、ステップS30において、処置結果が受信できない場合(ステップS30:No)処置結果を受信するまで待機する。
【0063】
図8は、処置結果入力部64により警備情報DBに入力処理される処置結果の一例である。この図8の例は、30件の警報が多発していたが、地震が原因の誤報である可能性があるため、「処置結果:異常なし、原因:地震」等のように少ない情報形態で警備情報DBに入力されることを示した例である。
【0064】
なお、このような処置結果の入力は、監視員が監視員端末51に対して行ってもよい。監視員が行う場合でも、上述のサマリ化された少ない情報の入力作業で済ませることができるため、処置結果の入力に掛かる労力を大幅に軽減できる。
【0065】
次に、ステップS27において緊急度が中ではないと判定すると(ステップS27:No)、緊急度判定部61は、ステップS32において、一定時間内に復旧信号を受信したか否かを判別する。
【0066】
一定時間内に復旧信号を受信した場合(ステップS32:Yes)、受信した警報信号は誤報であることを意味する。このため、ステップS33において、監視員通知部63は、監視員端末51に対する警報の通知は行わず、処置結果入力部64が、警報内容及び復旧信号の受信、処置結果(災害による誤報で現場処置なし)を警備情報DBに記憶して、処理を終了する。
【0067】
なお、この例では、緊急度が高又は中ではない警報信号について一定時間内に復旧信号を受信できた場合は(ステップS32:Yes)、監視員通知部63は、監視員端末51に対して警報の内容を通知しないこととした。しかし、一定時間内に復旧信号を受信できた警報信号の監視画面に対する表示を、緊急度の高い警報の表示完了後に行ってもよい。
【0068】
また、一定時間内に復旧信号を受信した場合に(ステップS32:Yes)、監視員が個別に警報の処置結果を監視員端末51から入力し、警報内容及び復旧信号の受信、処置結果(災害による誤報で現場処置なし)を 警備情報DBに記憶して処理を終了してもよい(ステップS33)。
【0069】
これに対して、誤報である可能性が高く緊急度は低いが、一定時間内に復旧信号を受信しない場合(ステップS32:No)、何等かの異常が発生している可能性があり、現場に対して警備員等を出動させる必要がある。この場合、監視員通知部63は、ステップS28に進む。これにより、監視員は、監視画面に表示された警報信号に基づいて、現場に対して警備員を向かわせる等の処置を行う。
【0070】
ここで、センタ装置2の災害地域分析部66は、例えば災害発生中の警報を複数の警備先から受信した場合、警備対象先の住所から災害の地域と被害予測する。この災害の地域及び予測した被害状況を、表示制御部65が表示部53に表示することで、監視員に広域災害の被害状況を知らせることができる。なお、被災状況を警備員端末52にも通知することで、警備員にも被災状況を知らせて注意を喚起することができる。
【0071】
また、センタ装置2の災害分析部67は、例えば地震によるセンサ動作箇所から、建物倒壊などの危険度を予測し、また、地震による設備異常多発から、お客様設備劣化などの故障予測を行う。このように予測した危険度又は故障予測等を、監視員通知部63が監視員端末51通知することで、監視員から警備員に対し注意を喚起することができる。なお、被災状況を警備員端末52にも通知することで、警備員にも被災状況を知らせて注意を喚起することができる。
【0072】
また、センタ装置2の誤報分析部68は、災害時に誤動作したセンサの設置場所又はセンサタイプに基づいて、センサ設置場所の変更又はセンサタイプの変更等を提案する。例えば、地震が発生する毎に1階の扉センサから誤報が発せられる場合、誤報分析部68は、1F扉センサの設置場所の変更を、表示制御部65を介して表示部53に表示して提案する。これにより、誤報の発生を軽減できる。
【0073】
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように実施の形態の監視システムは、地震又は台風等の災害によるセンサの誤動作による誤報と思われる警報信号を識別でき、この識別結果に基づいて適切な対処を可能として、警報信号に対する対応精度の向上を図ることができる。
【0074】
また、実施の形態の監視システムは、多発する警報信号のうち、緊急性の高い警報の確実な監視、効率的な警備員への出動指示及び現場処置結果の入力を実現できる。
【0075】
また、実施の形態の監視システムは、災害等により警報が多発した場合でも、真報及び誤報を正確に判定できるため、地震又は台風等の災害中であっても、問題なく監視業務を継続することができる。
【0076】
また、実施の形態の監視システムは、災害情報付きの警報信号を受信することで、人工知能による機械学習等の分析系システムよる緊急度、誤報の判定のみならず、地域、建物など被災状況把握に利用可能とすることができる。
【0077】
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0078】
1-1~1-n 制御装置
2 センタ装置
3 通信回路
11 制御部
12 通信部
13 記憶部
21 センサ
22 災害検知部
31 警報判定部
32 災害判定部
33 送信電文生成部
41 制御部
42 通信部
43 記憶部
51 監視員端末
52 警備員端末
53 表示部
61 緊急度判定部
62 サマリ生成部
63 監視員通知部
64 処置結果入力部
65 表示制御部
66 災害地域分析部
67 災害分析部
68 誤報分析部
図1
図2
図3
図4
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図6
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