IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 吉田 貴子の特許一覧

特許7555897リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体
<>
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図1
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図2
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図3
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図4
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図5
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図6
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図7
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図8
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図9
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図10
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図11
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図12
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図13
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図14
  • 特許-リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体 図15
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】リンク付き画像取得プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20220101AFI20240917BHJP
【FI】
G06F3/0481
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021175043
(22)【出願日】2021-09-30
(65)【公開番号】P2023051621
(43)【公開日】2023-04-11
【審査請求日】2023-09-29
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】722007530
【氏名又は名称】吉田 貴子
(72)【発明者】
【氏名】吉田 直弘
【審査官】安田 明央
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-108813(JP,A)
【文献】特開2014-182617(JP,A)
【文献】特開2014-119796(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0048402(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048-3/04895
G06F 3/01
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータに、
前記コンピュータを操作するユーザの指示に従って、前記コンピュータの画面に表示された第1帳票に含まれる、当該第1帳票へのリンク情報を示すアイコンを含む画像を取得するアイコン画像取得手順と、
前記アイコン画像取得手順で取得した画像に含まれるアイコンの特徴を登録するアイコン登録手順と、
前記ユーザの指示に従って選択された、前記コンピュータの画面に表示された第2帳票の少なくとも一部領域であって、当該第2帳票へのリンク情報を示すアイコンを含む領域をスクリーンショット画像としてキャプチャする帳票画像キャプチャ手順と、
前記帳票画像キャプチャ手順でキャプチャした前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンが、前記アイコン登録手順で登録されたアイコンの特徴と一致するかを判断するアイコン判断手順と、
前記アイコン判断手順で、前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンが前記登録されたアイコンの特徴に一致すると判断した場合、前記第2帳票から、前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンと特徴が一致する当該第2帳票内のアイコンを介して、当該第2帳票へのリンク情報を取得するリンク情報取得手順と、
前記リンク情報取得手順で取得した前記リンク情報を前記スクリーンショット画像に紐付ける紐付け手順と、
を実行させるためのリンク付き画像取得プログラム。
【請求項2】
請求項1に記載のリンク付き画像取得プログラムであって、
前記帳票画像キャプチャ手順、前記アイコン判断手順、前記リンク情報取得手順、及び前記紐付け手順は、前記ユーザの指示に従って新たなスクリーンショット画像をキャプチャする度に実行される、リンク付き画像取得プログラム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のリンク付き画像取得プログラムであって、前記コンピュータに、
前記紐付け手順で紐付けられた前記リンク情報及び前記スクリーンショット画像のデータを、前記コンピュータのキャッシュメモリに格納するデータ格納手順をさらに実行させる、リンク付き画像取得プログラム。
【請求項4】
請求項3に記載のリンク付き画像取得プログラムであって、
前記キャッシュメモリに、紐付けられた前記リンク情報及び前記スクリーンショット画像のデータが格納された状態では、前記コンピュータに、
前記ユーザの指示に従って、前記スクリーンショット画像に前記リンク情報がハイパーリンクされた画像を生成する手順をさらに実行させる、リンク付き画像取得プログラム。
【請求項5】
コンピュータに、
前記コンピュータを操作するユーザの指示に従って、前記コンピュータの画面に表示された第1帳票に含まれる、当該第1帳票へのリンク情報を示すアイコンを含む画像を取得するアイコン画像取得手順と、
前記アイコン画像取得手順で取得した画像に含まれるアイコンの特徴を登録するアイコン登録手順と、
前記ユーザの指示に従って選択された、前記コンピュータの画面に表示された第2帳票の少なくとも一部領域であって、当該第2帳票へのリンク情報を示すアイコンを含む領域をスクリーンショット画像としてキャプチャする帳票画像キャプチャ手順と、
前記帳票画像キャプチャ手順でキャプチャした前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンが、前記アイコン登録手順で登録されたアイコンの特徴と一致するかを判断するアイコン判断手順と、
前記アイコン判断手順で、前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンが前記登録されたアイコンの特徴に一致すると判断した場合、前記第2帳票から、前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンと特徴が一致する当該第2帳票内のアイコンを介して、当該第2帳票へのリンク情報を取得するリンク情報取得手順と、
前記リンク情報取得手順で取得した前記リンク情報を前記スクリーンショット画像に紐付ける紐付け手順と、
を実行させるためのリンク付き画像取得プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、所定の帳票へのリンク情報を含むスクリーンショット画像を取得するリンク付き画像取得プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
図10図15は、従来の手法を用いて、所定の帳票のスクリーンショット画像と、当該所定の帳票へのリンク情報を取得する際のユーザの操作による、コンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。なお、コンピュータのディスプレイには、スクリーンショットアプリケーションによって表示されるウインドウW1と、帳票管理アプリケーションによって表示される帳票W2とが表示されている。
【0003】
図10に示すように、コンピュータのユーザが、ポインタP1を用いて、ウインドウW1内のアイコン1(新規作成)を選択する。この操作が行われたとき、コンピュータは、スクリーンショット画像をキャプチャするための操作が行われたと判断する。
【0004】
上記操作が行われたと判断したコンピュータは、その後、ユーザが図11に示される指示標P2を操作して、帳票W2内のアイコン2を含んで選択された領域Aの画像をスクリーンショット画像としてキャプチャする。アイコン2は、帳票W2へのリンク情報を取得するためのオブジェクトである。コンピュータは、キャプチャされたスクリーンショット画像3を、図12に示すように、ウインドウW1内に表示する。
【0005】
次に、図13に示すように、コンピュータのユーザが、ポインタP1を用いて、帳票W2内のアイコン2(リンク)を選択する。この操作が行われたとき、コンピュータは、帳票W2へのリンク情報を取得するための操作が行われたと判断する。上記操作が行われたと判断したコンピュータは、図14に示すように、メーラーアプリケーションを起動して、そのウインドウW3の本文記入欄4に帳票W2へのリンク情報を表示する。
【0006】
最後に、コンピュータのユーザが、チャットアプリケーションを起動し、図15に示すように、当該チャットアプリケーションのウインドウW4内の入力欄5に、ウインドウW1に表示されたスクリーンショット画像と、ウインドウWに表示されたリンク情報とを貼り付ける操作を行う。なお、スクリーンショット画像の入力欄5への貼り付けと、リンク情報の入力欄5への貼り付けは、それぞれユーザの段階的な操作によって行われる。すなわち、スクリーンショット画像の入力欄5への貼り付けは、ユーザが、ウインドウW1を前面に表示させた上でスクリーンショット画像3を選択して、スクリーンショット画像3のデータをコンピュータのキャッシュメモリに格納した状態で、ウインドウW4内の入力欄5に当該データを貼り付ける操作を行うことによって行われる。また、リンク情報の入力欄5への貼り付けは、ユーザが、ウインドウWを前面に表示させた上で本文記入欄4に表示されたリンク情報を選択して、リンク情報のデータをコンピュータのキャッシュメモリに格納した状態で、ウインドウW4内の入力欄5に当該データを貼り付ける操作を行うことによって行われる。
【0007】
その後、コンピュータのユーザは、ウインドウW4内の送信アイコンTを選択すれば、コンピュータは、入力欄4のメッセージを宛先のユーザに送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2016-116904
【文献】特開2013-125356
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
所定の帳票のスクリーンショット画像と当該所定の帳票へのリンク情報を取得する上述の手法では、スクリーンショット画像とリンク情報を異なる2つのアプリケーションを用いて取得し、それぞれをユーザの段階的な操作によって他のアプリケーションに貼り付ける必要があった。このため、ユーザが行わなければならない手数が多く、効率的ではない。
【0010】
本開示の目的は、所定の帳票へのリンク情報が紐付けられた、当該所定の帳票のスクリーンショット画像を容易に取得可能なリンク付き画像取得プログラム及び記録媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一態様に係るリンク付き画像取得プログラムは、コンピュータに、
前記コンピュータを操作するユーザの指示に従って、前記コンピュータの画面に表示された第1帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W12)に含まれる、当該第1帳票へのリンク情報を示すアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)を含む画像を取得するアイコン画像取得手順(例えば、後述の実施形態でのステップS2)と、
前記アイコン画像取得手順で取得した画像に含まれるアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)の特徴を登録するアイコン登録手順(例えば、後述の実施形態でのステップS3)と、
前記ユーザの指示に従って選択された、前記コンピュータの画面に表示された第2帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W13)の少なくとも一部領域であって、当該第2帳票へのリンク情報を示すアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン23)を含む領域(例えば、後述の実施形態での領域A2)をスクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)としてキャプチャする帳票画像キャプチャ手順(例えば、後述の実施形態でのステップS5)と、
前記帳票画像キャプチャ手順でキャプチャした前記スクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)に含まれるアイコンが、前記アイコン登録手順で登録されたアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)の特徴と一致するかを判断するアイコン判断手順(例えば、後述の実施形態でのステップS6)と、
前記アイコン判断手順で、前記スクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)に含まれるアイコンが前記登録されたアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)の特徴に一致すると判断した場合、前記第2帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W13)から、前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンと特徴が一致する当該第2帳票内のアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン23)を介して、当該第2帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W13)へのリンク情報を取得するリンク情報取得手順(例えば、後述の実施形態でのステップS7)と、
前記リンク情報取得手順で取得した前記リンク情報を前記スクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)に紐付ける紐付け手順(例えば、後述の実施形態でのステップS8)と、
を実行させるためのプログラムである。
【0012】
上記リンク付き画像取得プログラムにおいて、
前記帳票画像キャプチャ手順、前記アイコン判断手順、前記リンク情報取得手順、及び前記紐付け手順は、前記ユーザの指示に従って新たなスクリーンショット画像をキャプチャする度に実行される。
【0013】
上記リンク付き画像取得プログラムは、前記コンピュータに、
前記紐付け手順で紐付けられた前記リンク情報及び前記スクリーンショット画像のデータを、前記コンピュータのキャッシュメモリに格納するデータ格納手順(例えば、後述の実施形態でのステップS9)をさらに実行させる。
【0014】
上記リンク付き画像取得プログラムにおいて、
前記キャッシュメモリに、紐付けられた前記リンク情報及び前記スクリーンショット画像のデータが格納された状態では、前記コンピュータに、
前記ユーザの指示に従って、前記スクリーンショット画像に前記リンク情報がハイパーリンクされた画像を生成する手順をさらに実行させる。
【0015】
本開示の一態様に係る記録媒体は、コンピュータに、
前記コンピュータを操作するユーザの指示に従って、前記コンピュータの画面に表示された第1帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W12)に含まれる、当該第1帳票へのリンク情報を示すアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)を含む画像を取得するアイコン画像取得手順(例えば、後述の実施形態でのステップS2)と、
前記アイコン画像取得手順で取得した画像に含まれるアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)の特徴を登録するアイコン登録手順(例えば、後述の実施形態でのステップS3)と、
前記ユーザの指示に従って選択された、前記コンピュータの画面に表示された第2帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W13)の少なくとも一部領域であって、当該第2帳票へのリンク情報を示すアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン23)を含む領域(例えば、後述の実施形態での領域A2)をスクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)としてキャプチャする帳票画像キャプチャ手順(例えば、後述の実施形態でのステップS5)と、
前記帳票画像キャプチャ手順でキャプチャした前記スクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)に含まれるアイコンが、前記アイコン登録手順で登録されたアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)の特徴と一致するかを判断するアイコン判断手順(例えば、後述の実施形態でのステップS6)と、
前記アイコン判断手順で、前記スクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)に含まれるアイコンが前記登録されたアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン21)の特徴に一致すると判断した場合、前記第2帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W13)から、前記スクリーンショット画像に含まれるアイコンと特徴が一致する当該第2帳票内のアイコン(例えば、後述の実施形態でのアイコン23)を介して、当該第2帳票(例えば、後述の実施形態での帳票W13)へのリンク情報を取得するリンク情報取得手順(例えば、後述の実施形態でのステップS7)と、
前記リンク情報取得手順で取得した前記リンク情報を前記スクリーンショット画像(例えば、後述の実施形態でのスクリーンショット画像15)に紐付ける紐付け手順(例えば、後述の実施形態でのステップS8)と、
を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0016】
本開示に係るリンク付き画像取得プログラム及び記録媒体によれば、所定の帳票へのリンク情報が紐付けられた、当該所定の帳票のスクリーンショット画像を容易に取得できる。また、リンク情報がハイパーリンクされたスクリーンショット画像をチャットアプリケーション等のツールを用いて他のユーザに送信すれば、当該他のユーザは、送信されたスクリーンショット画像を操作して、当該スクリーンショット画像に紐付けられたリンク情報が示す帳票を容易に開くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】コンピュータがリンク付き画像取得プログラムを実行する際の工程を示すフローチャートである。
図2】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図3】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図4】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図5】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図6】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図7】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
図8】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションに加えて、チャットアプリケーションが実行されたコンピュータのディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。
図9】スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションに加えて、チャットアプリケーションが実行されたコンピュータのディスプレイに表示される画面の他の例を示す図である。
図10】従来の手法を用いた際のコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。
図11】従来の手法を用いた際のコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。
図12】従来の手法を用いた際のコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。
図13】従来の手法を用いた際のコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。
図14】従来の手法を用いた際のコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。
図15】従来の手法を用いた際のコンピュータのディスプレイに表示される画面の例を示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本開示に係るリンク付き画像取得プログラム及び記録媒体の一実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
【0019】
図1は、コンピューがリンク付き画像取得プログラムを実行する際の工程を示すフローチャートである。なお、本実施形態のリンク付き画像取得プログラムは、ユーザが利用するエンド端末等のコンピュータの記録媒体に記録されており、当該コンピュータのCPU(中央演算処理装置)によって実行される。
【0020】
また、本実施形態のリンク付き画像取得プログラムは、コンピュータに予めインストールされたスクリーンショットアプリケーションが有する一機能を実現するためのプログラムである。スクリーンショットアプリケーションは、コンピュータのディスプレイに表示される画面10の少なくとも一部領域を画像(スクリーンショット画像)として取得するためのソフトウェアである。また、このコンピュータでは、様々な情報を案件毎に有する複数の帳票を管理するための帳票管理アプリケーションを、スクリーンショットアプリケーションの実行と同時に実行可能である。図2図7は、スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータのディスプレイに表示される画面の例である。図8及び図9は、スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションに加えて、チャットアプリケーションが実行されたコンピュータのディスプレイに表示される画面の例である。
【0021】
以下、スクリーンショットアプリケーションと帳票管理アプリケーションを実行するコンピュータが、本実施形態のリンク付き画像取得プログラムを実行する際の工程について、図1図7を参照して説明する。コンピュータのディスプレイには、スクリーンショットアプリケーションによって表示されるウインドウW11と、帳票管理アプリケーションによって表示される帳票W12とが表示されている。コンピュータのユーザは、ポインタ等を用いて、所望の指示をコンピュータに対して行うことができる。
【0022】
図1のステップS1に示すように、コンピュータは、帳票へのリンク情報を示すアイコンの画像を取得するための操作が行われたか否かを判断する。コンピュータのユーザが、ポインタP1を用いて、図2に示されるウインドウW11内のアイコン11(リンクアイコン画像登録)を選択する。この操作が行われたとき、コンピュータは、帳票へのリンク情報を示すアイコンの画像を取得するための操作が行われたと判断する。
【0023】
上記操作が行われたと判断したコンピュータは、その後、ユーザが図3に示される指示標P2を操作して、帳票W12内のアイコン21を含んで選択された領域A1の画像を取得する(ステップS2:アイコン画像取得手順)。アイコン21は、帳票W12へのリンク情報を取得するためのオブジェクトである。ステップS2が行われると、帳票W12へのリンク情報を示すアイコン21を含む画像が取得される。なお、当該画像は、アイコン21が中心部に位置し、全体の面積に対する半分以上がアイコン21の画像であることが望ましい。
【0024】
次に、コンピュータは、ステップS2で取得した画像に含まれるアイコン21の特徴を登録する(ステップS3:アイコン登録手順)。アイコン21の特徴とは、例えば、アイコン21そのものの画像や、アイコン21を意味するマークの形状、アイコン21を示す文字である。ステップ3では、スクリーンショットアプリケーションの設定情報のひとつとして、アイコン21の特徴が記録媒体に記録される。
【0025】
次に、コンピュータは、図1のステップS4に示すように、ディスプレイに表示される画面10の少なくとも一部の画像(スクリーンショット画像)をキャプチャするための操作が行われたか否かを判断する。コンピュータのユーザが、ポインタP1を用いて、図4に示されるウインドウW11内のアイコン13(新規作成)を選択する。この操作が行われたとき、コンピュータは、スクリーンショット画像をキャプチャするための操作が行われたと判断する。
【0026】
上記操作が行われたと判断したコンピュータは、その後、ユーザが図5に示される指示標P2を操作して、帳票W13内のアイコン23を含んで選択された領域A2の画像をスクリーンショット画像としてキャプチャする(ステップS5:帳票画像キャプチャ手順)。アイコン23は、帳票W13へのリンク情報を取得するためのオブジェクトである。コンピュータは、キャプチャされたスクリーンショット画像15を、図6に示すように、ウインドウW11内に表示する。
【0027】
なお、ユーザは、指示標P2を操作してキャプチャする領域を選択する際、図7に示すように、帳票W13の少なくとも一部領域を、アイコン23を含んで選択しても良い。また、図5及び図7では、図2及び図3に示した帳票W12と異なる帳票W13を示したが、ステップS5では帳票W12がキャプチャされても良い。
【0028】
次に、コンピュータは、図1のステップS6(アイコン判断手順)に示すように、ステップS5でキャプチャしたスクリーンショット画像15に含まれるアイコンが、ステップS3で登録されたアイコン21の特徴と一致するか否かを判断する。コンピュータが一致すると判断すればステップS7に進み、一致しないと判断すればステップS9に進む。
【0029】
ステップS7の工程を行うコンピュータは、スクリーンショットアプリケーションが帳票管理アプリケーションを動作させることによって、帳票W13から、アイコン23を介して、当該帳票W13へのリンク情報を取得する。リンク情報とは、所定の帳票の情報が格納された、コンピュータの記録媒体上のアドレス、又はコンピュータがアクセス可能なサーバ上のアドレスである。
【0030】
次に、コンピュータは、ステップS7で取得したリンク情報を、ステップS5でキャプチャしたスクリーンショット画像に紐付ける(ステップS8)。最後に、コンピュータは、ステップS8で紐付けられたリンク情報及びスクリーンショット画像のデータを、当該コンピュータのキャッシュメモリに格納する(ステップS9)。なお、ステップS6で、スクリーンショット画像15に含まれるアイコンが、登録されたアイコン21の特徴と一致しないと判断された場合、コンピュータは、ステップS5でキャプチャしたスクリーンショット画像のデータをキャッシュメモリに格納する。
【0031】
キャッシュメモリに、紐付けられたリンク情報及びスクリーンショット画像のデータが格納された状態で、コンピュータのユーザが、チャットアプリケーションを起動し、当該チャットアプリケーションのウインドウW14内の入力欄41にキャッシュメモリに格納されたデータを貼り付ける操作を行えば、コンピュータは、図8に示すように、スクリーンショット画像にリンク情報がハイパーリンクされた画像を生成し、入力欄41に表示するよう処理する。このとき、コンピュータは、図9に示すように、リンク情報とスクリーンショット画像とを分けて入力欄41にそれぞれ表示するよう処理しても良い。
【0032】
その後、コンピュータのユーザは、ウインドウW14内の送信アイコンTを選択すれば、コンピュータは、入力欄41のメッセージを宛先のユーザに送信する。
【0033】
以上説明したように、本実施形態のリンク付き画像取得プログラム及び当該リンク付き画像取得プログラムを記録した記録媒体によれば、所定の帳票へのリンク情報が紐付けられた、当該所定の帳票のスクリーンショット画像を容易に取得できる。また、チャットアプリケーション等のツールを用いて、リンク情報がハイパーリンクされたスクリーンショット画像を他のユーザに送信すれば、当該他のユーザは、送信されたスクリーンショット画像を操作して、当該スクリーンショット画像に紐付けられたリンク情報が示す帳票を容易に開くことができる。
【0034】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
【符号の説明】
【0035】
11,13,21,23 アイコン
15 スクリーンショット画像
W11,W14 ウインドウ
W12,W13 帳票
P1 ポインタ
P2 指示標
A1,A2 領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15