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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/46 20060101AFI20240917BHJP
   H02K 3/34 20060101ALI20240917BHJP
   H02K 3/52 20060101ALI20240917BHJP
【FI】
H02K3/46 B
H02K3/34 B
H02K3/52 E
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021538306
(86)(22)【出願日】2019-11-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-25
(86)【国際出願番号】 KR2019015489
(87)【国際公開番号】W WO2020145498
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】10-2019-0002260
(32)【優先日】2019-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】シン,ドンヒュン
【審査官】若林 治男
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-095944(JP,A)
【文献】特開2015-109783(JP,A)
【文献】特開2016-072997(JP,A)
【文献】特開2008-118833(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/46
H02K 3/34
H02K 3/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステータ;
前記ステータ内に配置されるロータ;および
前記ロータと結合するシャフトを含み、
前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、
前記インシュレーターは前記コイルが巻線されるボディ、前記ボディから延びた外側部および前記外側部の内側面に形成された第1開口と前記外側部の上面に形成された第2開口を含み、
前記コイルの一領域は前記第1開口および前記第2開口が互いに連結されて形成されるホール内に配置され、
前記ホール内に配置された前記コイルは前記インシュレーターの内側面に露出されず、
前記インシュレーターは第1単位インシュレーターおよび円周方向を基準として前記第1単位インシュレーターに隣り合うように配置される第2単位インシュレーターを含み、
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の一側から円周方向に突出した第1側面内側突起と第1側面外側突起を含み、
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の他側から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、
前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、
前記第1単位インシュレーターと前記第2単位インシュレーターのうち少なくとも一つは突起を含み、
前記突起のうち少なくとも一つは前記第1側面内側突起上に配置された前記第2側面内側突起は、前記第1側面外側突起と半径方向にオーバーラップするように配置され、前記第2開口の側面を形成する、モータ。
【請求項2】
前記ホールは前記第1単位インシュレーターと前記第2単位インシュレーターの結合によって形成される、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
ステータ;
前記ステータ内に配置されるロータ;および
前記ロータと結合するシャフトを含み、
前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、
前記インシュレーターは第1単位インシュレーター、円周方向を基準として前記第1単位インシュレーターに隣り合うように配置される第2単位インシュレーター、内側面に形成された第1開口、上面に形成された第2開口および前記第1開口と前記第2開口が連結されて形成されるホールを含み、
前記第1単位インシュレーターおよび前記第2単位インシュレーターは前記コイルが配置されるボディおよび前記ボディから延びた外側部を含み、
前記第1開口は前記第1単位インシュレーターの外側部の内側面と前記第2単位インシュレーターの外側部の内側面によって形成され、
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の一側から円周方向に突出した第1側面内側突起と第1側面外側突起を含み、
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の他側から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、
前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、
前記内側面に形成された第1開口の上部には前記第1側面内側突起が配置され、
前記第1側面内側突起上に配置された前記第2側面内側突起は、前記第1側面外側突起と半径方向にオーバーラップするように配置され、前記第2開口の側面を形成する、モータ。
【請求項4】
前記コイルの一領域は前記ホール内に配置され、
前記ホール内に配置された前記コイルは前記インシュレーターの内側面に露出しない、請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記コイルの一領域は半径方向に前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起の間に配置される、請求項3に記載のモータ。
【請求項6】
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の第2側面に形成された少なくとも一つの溝を含み、
前記第1単位インシュレーターの前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起のうち少なくとも一つは前記溝に配置される、請求項3に記載のモータ。
【請求項7】
前記溝は前記第2単位インシュレーターの外側部の第2側面に円周方向に凹んで2個形成され、
2個の前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起それぞれは2個の前記溝それぞれに配置される、請求項6に記載のモータ。
【請求項8】
前記コイルの一領域は半径方向に2個の前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起の間に配置される、請求項7に記載のモータ。
【請求項9】
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の第1側面に形成された少なくとも一つの溝を含み、
前記第2単位インシュレーターの前記第2側面内側突起は前記第1単位インシュレーターの溝と結合する、請求項6に記載のモータ。
【請求項10】
前記コイルの一領域は半径方向に前記第1単位インシュレーターの突起と前記第2単位インシュレーターの突起の間に配置される、請求項9に記載のモータ。
【請求項11】
前記コイルは前記第1開口と前記第2開口を通過して配置される、請求項1~請求項10のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項12】
前記第1単位インシュレーターに配置されるコイルと前記第2単位インシュレーターに配置されるコイルのうち一つのコイルが前記ホールを貫通する、請求項3に記載のモータ。
【請求項13】
前記第1開口は前記第1単位インシュレーターの前記外側部の内側面の一側に形成された溝と前記第2単位インシュレーターの前記外側部の内側面の他側によって定義される、請求項3に記載のモータ。
【請求項14】
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の内側面の他側に形成された溝を含み、
前記第1開口は前記第1単位インシュレーターに形成された前記溝と前記第2単位インシュレーターに形成された前記溝によって定義される、請求項13に記載のモータ。
【請求項15】
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の内側面の一側に形成された溝を含み、
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の内側面の他側に形成された溝を含み、
前記第1単位インシュレーターの前記内側面の一側に形成された溝は前記第2単位インシュレーターの前記内側面の他側に形成された溝と互いに向かい合うように配置される、請求項3に記載のモータ。
【請求項16】
ステータ;
前記ステータ内に配置されるロータ;および
前記ロータと結合するシャフトを含み、
前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、
前記インシュレーターは前記コイルが配置されるボディ、前記ボディから延びた外側部および前記外側部の内側面と上面それぞれに形成された開口を連結するホールを含み、
前記インシュレーターは円周方向に配置される第1単位インシュレーターと第2単位インシュレーターを含み、
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の一側から円周方向に突出した第1側面内側突起と第1側面外側突起を含み、
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の他側から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、
前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、
前記内側面に形成された第1開口の上部には前記第1側面内側突起が配置され、
前記第1側面内側突起上に配置された前記第2側面内側突起は、前記第1側面外側突起と半径方向にオーバーラップするように配置され、
前記ボディに巻線されたコイルの端部は前記ホールを通じて案内されて前記上面で露出する、モータ。
【請求項17】
前記ホールは前記第1単位インシュレーターと前記第2単位インシュレーターの間に形成される、請求項16に記載のモータ。
【請求項18】
前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、
前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起の間には前記コイルの一領域が配置される、請求項17に記載のモータ。
【請求項19】
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の他側から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の第1側面に円周方向に凹んで形成された溝を含み、
前記第2側面内側突起は前記溝に配置されて前記第1単位インシュレーターの外側部によって支持される、請求項18に記載のモータ。
【請求項20】
前記第2側面内側突起の下面は前記第1側面内側突起の上面と接触するように配置される、請求項19に記載のモータ。
【請求項21】
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の第2側面に凹んで形成された円周方向に溝を含み、
前記第1側面外側突起の端部は前記第2単位インシュレーターの前記溝に配置される、請求項18に記載のモータ。
【請求項22】
ステータ;
前記ステータ内に配置されるロータ;および
前記ロータと結合するシャフトを含み、
前記ステータは複数個の単位ステータを円周方向に沿って配置して形成され、
前記単位ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、
前記インシュレーターは円周方向に配置される第1単位インシュレーターと第2単位インシュレーターを含み、
前記第1単位インシュレーターおよび前記第2単位インシュレーターは前記コイルが配置されるボディおよび前記ボディから延びた外側部を含み、
前記第1単位インシュレーターは前記外側部の一側から円周方向に突出した第1側面内側突起と第1側面外側突起を含み、
前記第2単位インシュレーターは前記外側部の他側から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、
前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、
前記外側部の内側面に形成された第1開口の上部には前記第1側面内側突起が配置され、
前記第1側面内側突起上に配置された前記 第2側面内 側突起は、前記第1側面外側突起と半径方向にオーバーラップするように配置され、
前記外側部の上面を基準として前記第2側面内側突起の下面までの距離は前記第1側面内側突起の上面までの距離と同一である、モータ。
【請求項23】
シャフト;
前記シャフトと結合するロータ;および
前記ロータを中心に複数の単位ステータが周方向に沿って配置されるステータを含み、
前記単位ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、
前記インシュレーターは前記コイルが配置されるボディおよび前記ボディから延びた外側部を含み、
前記外側部の一端部は、隣接する他のインシュレーターの外側部の他端部と凹凸係合し、前記コイルが前記外側部に形成された第1開口に入り、上面に形成された第2開口を貫通して出ており、
前記インシュレーター間の凹凸が接合される部分に前記第1開口と前記第2開口が形成される、モータ。
【請求項24】
前記凹凸係合は、前記外側部の内側面と上面の少なくともいずれかにおいて行われる、請求項23に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータは電気的エネルギーを機械的エネルギーに変換させて回転力を得る装置であって、車両、家庭用電化製品、産業用機器などに広範囲に使われる。
【0003】
前記モータはハウジング(housing)、シャフト(shaft)、前記ハウジングの内周面に配置されるステータ(stator)、前記シャフトの外周面に設置されるロータ(rotor)等を含むことができる。ここで、前記モータのステータはロータとの電気的相互作用を誘発してロータの回転を誘導する。そして、前記ステータはステータコア、前記ステータコアに配置されるインシュレーターおよび前記インシュレーターに巻線されるコイルを含むことができる。
【0004】
一方、前記ステータの上部にはコイルと電気的に連結されるバスバーが配置され得る。ここで、前記バスバーは略リング状のバスバーハウジングと、バスバーハウジングに結合されてコイルが連結されるバスバーターミナルを含むことができる。
【0005】
この時、前記コイルと前記バスバーターミナルの組立容易性および公差管理を考慮して、前記インシュレーターに巻線されたコイルの端部は特定の位置に配置されなければならない。そのため、前記特定の位置に前記コイルの端部を位置させるために別途の複雑な構造を前記ステータに形成しなければならないが、このような複雑な構造は製造が難しく、公差管理に困難がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
実施例はインシュレーターの構造を通じてコイルの端部が既設定された位置に位置するようにするモータを提供する。
【0007】
ステータの組立時、実施例はコイルの端部が前記位置から離脱することを防止できるモータを提供する。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題は、ステータ;前記ステータ内に配置されるロータ;および前記ロータと結合するシャフトを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、前記インシュレーターは前記コイルが巻線されるボディ、前記ボディから延びた外側部および前記外側部の内側面に形成された第1開口と前記外側部の上面に形成された第2開口を含み、前記コイルの一領域は前記第1開口および前記第2開口が互いに連結されて形成されるホール内に配置され、前記ホール内に配置された前記コイルは前記インシュレーターの内側面に露出しないモータによって達成される。
【0010】
ここで、前記インシュレーターは複数個の単位インシュレーターを含み、前記ホールは複数個の前記単位インシュレーターのうち二つの単位インシュレーターの結合によって形成され得る。
【0011】
前記課題は、ステータ;前記ステータ内に配置されるロータ;および前記ロータと結合するシャフトを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、前記インシュレーターは第1単位インシュレーター、円周方向を基準として前記第1単位インシュレーターに隣り合うように配置される第2単位インシュレーター、内側面に形成された第1開口、上面に形成された第2開口および前記第1開口と前記第2開口が連結されて形成されるホールを含み、前記第1単位インシュレーターおよび前記第2単位インシュレーターは前記コイルが配置されるボディおよび前記ボディから延びた外側部を含み、前記第1開口は前記第1単位インシュレーターの外側部の内側面と前記第2単位インシュレーターの外側部の内側面によって形成され、前記第2開口は前記第1単位インシュレーターの外側部の上面と前記第2単位インシュレーターの外側部の上面によって形成され、前記第1単位インシュレーターの第1側面と前記第2単位インシュレーターの第2側面のうち少なくとも一つは突起を含み、前記突起のうち少なくとも一つは前記第2開口の側面を形成するモータによって達成される。
【0012】
ここで、前記コイルの一領域は前記ホール内に配置され、前記ホール内に配置された前記コイルは前記インシュレーターの内側面に露出しない。
【0013】
また、前記突起は前記第1単位インシュレーターの前記外側部の第1側面から円周方向に2個か突出して形成され、前記コイルの一領域は半径方向に前記突起の間に配置され得る。
【0014】
また、前記第2単位インシュレーターは前記外側部の前記第2側面に形成された少なくとも一つの溝を含み、前記第1単位インシュレーターの前記突起のうち少なくとも一つは前記溝に配置され得る。
【0015】
ここで、前記突起は前記第1単位インシュレーターの前記外側部の第1側面から円周方向に2個か突出して形成され、前記溝は前記第2単位インシュレーターの外側部の第2側面に円周方向に凹んで2個か形成され、2個の前記突起それぞれは2個の前記溝それぞれに配置され得る。
【0016】
そして、前記コイルの一領域は半径方向に2個の前記突起の間に配置され得る。
【0017】
また、前記第1単位インシュレーターは前記外側部の第1側面に形成された少なくとも一つの溝を含み、前記第2単位インシュレーターは前記外側部の第2側面から円周方向に突出した少なくとも一つの突起を含み、前記第2単位インシュレーターの前記突起は前記第1単位インシュレーターの溝と結合することができる。
【0018】
そして、前記第1単位インシュレーターの突起と前記第2単位インシュレーターの突起は前記第2開口の側面を形成することができる。
【0019】
また、前記コイルの一領域は半径方向に前記第1単位インシュレーターの突起と前記第2単位インシュレーターの突起の間に配置され得る。
【0020】
また、前記コイルは前記第1開口と前記第2開口を通過して配置され得る。
【0021】
また、前記第1単位インシュレーターに配置されるコイルと前記第2単位インシュレーターに配置されるコイルのうち一つのコイルが前記ホールを貫通することができる。
【0022】
また、前記第1開口は前記第1単位インシュレーターの前記外側部の内側面の一側に形成された溝と前記第2単位インシュレーターの前記外側部の内側面の他側によって定義され得る。
【0023】
そして、前記第2単位インシュレーターは前記外側部の内側面の他側に形成された溝を含み、前記第1開口は前記第1単位インシュレーターに形成された前記溝と前記第2単位インシュレーターに形成された前記溝によって定義され得る。
【0024】
また、前記第1単位インシュレーターは前記外側部の内側面の一側に形成された溝を含み、前記第2単位インシュレーターは前記外側部の内側面の他側に形成された溝を含み、前記第1単位インシュレーターの前記内側面の一側に形成された溝は前記第2単位インシュレーターの前記内側面の他側に形成された溝と互いに向かい合うように配置され得る。
【0025】
前記課題は、ステータ;前記ステータ内に配置されるロータ;および前記ロータと結合するシャフトを含み、前記ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、前記インシュレーターは前記コイルが配置されるボディ、前記ボディから延びた外側部および前記外側部の内側面と上面それぞれに形成された開口を連結するホールを含み、前記ボディに巻線されたコイルの端部は前記ホールを通じて案内されて前記上面で露出するモータによって達成される。
【0026】
前記インシュレーターは円周方向に配置される第1単位インシュレーターと第2単位インシュレーターを含み、前記ホールは前記第1単位インシュレーターと前記第2単位インシュレーターの間に形成され得る。
【0027】
そして、前記第1単位インシュレーターは前記外側部の一側から円周方向に突出した第1側面内側突起と第1側面外側突起を含み、前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起の間には前記コイルの一領域が配置され得る。
【0028】
そして、前記内側面に形成された第1開口の上部には前記第1側面内側突起が配置され得る。
【0029】
そして、前記第2単位インシュレーターは前記外側部の他側から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、前記第1単位インシュレーターは前記外側部の第1側面に円周方向に凹んで形成された溝を含み、前記第2側面内側突起は前記溝に配置されて前記第1単位インシュレーターの外側部によって支持され得る。
【0030】
そして、前記第2側面内側突起の下面は前記第1側面内側突起の上面と接触するように配置され得る。
【0031】
また、前記第2単位インシュレーターは前記外側部の第2側面に凹んで形成された円周方向に溝を含み、前記第1側面外側突起の端部は前記第2単位インシュレーターの前記溝に配置され得る。
【0032】
前記課題は、ステータ;前記ステータ内に配置されるロータ;および前記ロータと結合するシャフトを含み、前記ステータは複数個の単位ステータを円周方向に沿って配置して形成され、前記単位ステータはステータコア、前記ステータコアと結合するインシュレーターおよび前記インシュレーターに配置されるコイルを含み、前記インシュレーターは前記コイルが配置されるボディ、前記ボディから延びた外側部、前記外側部の第1側面から円周方向に突出した第1側面内側突起と第1側面外側突起および前記外側部の第2側面から円周方向に突出した第2側面内側突起を含み、前記第1側面内側突起と前記第1側面外側突起は半径方向に互いに離隔するように配置され、前記外側部の上面を基準として前記第2側面内側突起の下面までの距離は前記第1側面内側突起の上面までの距離と同一のモータによって達成される。
【発明の効果】
【0033】
前記のような構成を有する実施例に係るモータは、コイルの配置位置を案内できるホールをインシュレーターに形成することによって、前記コイルの端部が既設定された組立位置に位置するようにすることができる。
【0034】
この時、前記ホールは単位インシュレーターの外側部から円周方向に突出した突起を利用して形成することができる。それにより、前記コイルの端部は前記突起によって既設定された組立位置から離脱することが防止され得る。
【0035】
また、単位インシュレーターは前記突起を利用して隣り合う単位インシュレーターと結合するため、インシュレーターの締結力および剛性を向上させることができる。
【0036】
実施例の多様かつ有益な長所と効果は前述した内容に限定されず、実施例の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】実施例に係るモータを示す図面である。
図2】実施例に係るモータのステータを示す斜視図である。
図3図2のA領域を拡大した拡大図である。
図4】実施例に係るモータの単位ステータを示す斜視図である。
図5】実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターの第1側面を示す斜視図である。
図6】実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターの第2側面を示す斜視図である。
図7】実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す平面図である。
図8】実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す底面図である。
図9】実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す左側面図である。
図10】実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す右側面図である。
図11】実施例に係るモータに配置される二つの単位インシュレーターの配置関係を示す斜視図である。
図12】実施例に係るモータに配置される二つの単位インシュレーターの配置関係を示す平面図である。
図13図12のA-A線を示す断面図である。
図14】実施例に係るモータのホールが形成される第1実施例を示す図面である。
図15】実施例に係るモータのホールが形成される第2実施例を示す図面である。
図16】実施例に係るモータのホールが形成される第3実施例を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0039】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得、本発明の技術思想範囲内であれば、実施例間にその構成要素の中の一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0040】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0041】
また、本発明の実施例で使われた用語は実施例を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。
【0042】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせできるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0043】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を使うことができる。
【0044】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0045】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。
【0046】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」で表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0047】
以下、添付された図面を参照して実施例を詳細に説明するものの、図面符号にかかわらず同一または対応する構成要素は同一の参照番号を付し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0048】
図1は実施例に係るモータを示す図面であり、図2は実施例に係るモータのステータを示す斜視図であり、図3図2のA領域を拡大した拡大図であり、図4は実施例に係るモータの単位ステータを示す斜視図である。ここで、図1に図示されたx方向は半径方向を意味し、y方向は軸方向を意味する。そして、軸方向と半径方向は互いに垂直である。ここで、前記軸方向とは、シャフト500の長さ方向であり得る。
【0049】
図1図3を参照すると、実施例に係るモータ1は一側に開口が形成されたハウジング100、前記ハウジング100の上部に配置されるカバー200、前記ハウジング100の内部に配置されるステータ300、前記ステータ300の内側に配置されるロータ400、前記ロータ400とともに回転するシャフト500、前記ステータ300の上側に配置されるバスバー600、および前記シャフト500の回転を感知するセンサ部700を含むことができる。ここで、前記内側とは、前記半径方向を基準として中心Cに向かって配置される方向を意味し、外側とは、前記内側と反対となる方向を意味し得る。
【0050】
前記モータ1はステータ300のインシュレーター330に形成されたチャネルを利用してコイル320を案内することができる。それにより、前記コイル320の端部は既設定された組立位置に位置することができる。ここで、前記チャネルはインシュレーター330の一領域を貫通するように形成されたホールで提供され得る。
【0051】
したがって、前記ホールに配置されるコイル320の一領域はインシュレーター330の内部に閉じ込められるように配置されるため、外部と断絶され得る。すなわち、前記チャネルによって案内されて前記チャネルの内部に配置されるコイル320の一領域は外部に対して孤立され得る。それにより、前記チャネルの内部に配置されるコイル320の一領域はインシュレーター330の外部で露出しないことができる。
【0052】
前記ハウジング100とカバー200は前記モータ1の外形を形成することができる。そして、前記ハウジング100とカバー200の結合によって収容空間が形成され得る。それにより、前記収容空間には、図1に図示された通り、ステータ300、ロータ400、シャフト500等が配置され得る。この時、シャフト500は前記収容空間に回転可能に配置される。したがって、前記モータ1はシャフト500の上部と下部にそれぞれ配置されるベアリング10を含むことができる。
【0053】
前記ハウジング100は円筒状に形成され得る。そして、前記ハウジング100は内部にステータ300、ロータ400等を収容することができる。この時、ハウジング100の形状や材質は多様に変更され得る。例えば、ハウジング100は高温でもよく耐え得る金属材質で形成され得る。
【0054】
前記ハウジング100は下部にベアリング10を収容できるポケット部を含むことができる。ここで、前記ハウジング100のポケット部はハウジングポケット部と呼ばれ得る。
【0055】
前記カバー200は前記ハウジング100の開口を覆うようにハウジング100の開口面、すなわちハウジング100の上部に配置され得る。
【0056】
そして、前記カバー200はベアリング10を収容できるポケット部を含むことができる。ここで、カバー200のポケット部はカバーポケット部と呼ばれ得る。
【0057】
前記ステータ300はハウジング100の内側に配置され得る。この時、ステータ300はハウジング100の内周面に支持され得る。そして、ステータ300はロータ400の外側に配置され得る。すなわち、ステータ300の内側にはロータ400が回転可能に配置され得る。
【0058】
図1図4を参照すると、前記ステータ300はステータコア310、ステータコア310に巻線されるコイル320およびステータコア310とコイル320の間に配置されるインシュレーター330を含むことができる。ここで、前記コイル320はインシュレーター330に形成されたホールHを通じて案内され得る。
【0059】
前記ステータコア310には回転磁界を形成するコイル320が巻線され得る。ここで、ステータコア310は一つのコアで形成されてもよく、複数個の分割コアが結合して形成されてもよい。
【0060】
また、前記ステータコア310は薄い鋼板の形態の複数個のプレートが互いに積層された形態からなってもよいが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ステータコア310は一つの単一品で形成されてもよい。
【0061】
前記ステータコア310は円筒状のヨーク(図示されず)と複数個のトゥース(図示されず)を含むことができる。ここで、前記トゥースはステータコア310の中心Cを基準として半径方向(x方向)に向かって前記ヨークから突出するように配置され得る。そして、複数個の前記トゥースは前記ヨークの円周方向に沿って互いに離隔するように配置され得る。それにより、それぞれの前記トゥースの間にはスロットが形成され得る。
【0062】
前記トゥースはロータ400のマグネットと対向するように配置され得る。そして、それぞれの前記トゥースにはコイル320が巻かれる。
【0063】
前記インシュレーター330はステータコア310とコイル320を絶縁させる。それにより、前記インシュレーター330はステータコア310とコイル320の間に配置され得る。したがって、前記コイル320はインシュレーター330が配置されたステータコア310に巻線され得る。
【0064】
前記コイル320は第1開口370と第2開口380を通過して配置され得る。それにより、前記コイル320はインシュレーター330に形成されたホールHを通じて案内されてインシュレーター330の内側面361に露出しないことができる。そして、図2に図示された通り、前記コイル320の端部はインシュレーター330から上方に露出して既設定された組立位置に配置され得る。
【0065】
図2および図3を参照すると、前記インシュレーター330はコイル320が巻線されるボディ340、ボディ340の内側から延びた内側部350およびボディ340の外側から延びた外側部360を含むことができる。図4に図示された通り、前記外側部360の一部はステータコア310の上部に配置され得る。
【0066】
そして、前記インシュレーター330は外側部360の内側面361に形成された第1開口370、外側部360の上面362に形成された第2開口380および前記第1開口370と前記第2開口380が互いに連結されて形成されるホールHを含むことができる。それにより、前記コイル320は前記第1開口370を通じてホールH内に進入して第2開口380を通じてインシュレーター330の上面362側に露出することができる。この時、前記ホールH内に配置されるコイル320の一領域は内側面361によって外部に露出しない。ここで、前記第2開口380の形成位置はコイル320の端部がバスバー600との連結のために提供される組立位置であり得る。
【0067】
前記ボディ340は「


」の形状に形成され得、ボディ340の側面にはグルーブが形成され得る。ここで、前記グルーブは凹んで形成された溝の形状であり得る。そして、コイル320の巻線時、前記グルーブはコイル320の巻線を案内することができる。
【0068】
前記内側部350はボディ340に巻線されたコイル320を支持してコイル320が内側に離脱することを防止する。
【0069】
前記内側部350はボディ340の内側に配置され得る。そして、内側部350はボディ340の内側から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。
【0070】
前記外側部360はボディ340に巻線されたコイル320を支持してコイル320が外側に離脱することを防止する。
【0071】
前記外側部360はボディ340の外側に配置され得る。そして、前記外側部360はボディ340の外側から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。
【0072】
図2図4を参照すると、ステータ300は中心Cを基準として円周方向に沿って配置される複数個の単位ステータ300aにより形成され得る。
【0073】
前記単位ステータ300aは単位ステータコア310a、単位ステータコア310aに配置される単位インシュレーター330aおよび前記単位インシュレーター330aに巻線されるコイル320を含むことができる。
【0074】
前記単位ステータコア310aは弧の形状のヨークおよび前記ヨークから半径方向に突出したトゥースを含むことができる。それにより、前記ステータコア310は複数個の単位ステータコア310aを円周方向に沿って配置して形成することができる。
【0075】
そして、インシュレーター330も単位インシュレーター330aを円周方向に沿ってステータコア310に配置して形成することができる。
【0076】
図5は実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターの第1側面を示す斜視図であり、図6は実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターの第2側面を示す斜視図であり、図7は実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す平面図であり、図8は実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す底面図であり、図9は実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す左側面図であり、図10は実施例に係るモータに配置される単位インシュレーターを示す右側面図である。
【0077】
図5図10を参照すると、前記単位インシュレーター330aはコイル320が巻線される一つのボディ340、ボディ340の内側に配置される内側部350およびボディ340の外側に配置される外側部360を含むことができる。
【0078】
半径方向から見る時、単位インシュレーター330aのボディ340は「
」の形状に形成され得、ボディ340の外部面には前記外部面の一方向に沿ってグルーブ341が形成され得る。ここで、前記グルーブ341は凹んで形成された溝の形状であり得る。そして、コイル320の巻線時、前記グルーブ341はコイル320の配置を案内することができる。
【0079】
前記内側部350はボディ340に巻線されたコイル320を支持してコイル320が内側に離脱することを防止する。
【0080】
前記内側部350はボディ340の内側に配置され得る。そして、内側部350はボディ340の内側端部から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。
【0081】
前記外側部360はボディ340に巻線されたコイル320を支持してコイル320が外側に離脱することを防止する。
【0082】
前記外側部360はボディ340の外側に配置され得る。そして、外側部360はボディ340の外側端部から軸方向および円周方向に突出するように形成され得る。
【0083】
図5図10を参照すると、前記外側部360はボディ340から軸方向および円周方向に延びた内側面361、前記内側面361の上部側角から半径方向に延びた上面362、前記上面362を基準として円周方向の一側に配置される第1側面363および前記上面362を基準として円周方向の他側に配置される第2側面365を含むことができる。
【0084】
ここで、前記内側面361は一側である第1側面363側に形成された溝361aと他側である第2側面365側に形成された溝361bを含むことができる。この時、第1側面363側に形成された溝361aは第1内側面溝と呼ばれ得、第2側面365側に形成された溝361bは第2内側面溝と呼ばれ得る。
【0085】
そして、前記外側部360は第1側面363から円周方向に突出した突起364、円周方向を基準として前記第1側面363の突起364と対応するように第2側面365に円周方向に凹んで形成された溝366、第1側面363に円周方向に凹んで形成された溝367および前記第1側面363の溝367に対応するように第2側面365から円周方向に突出した突起368を含むことができる。
【0086】
ここで、第1側面363の突起364は第1側面突起と呼ばれ得、第1側面363の溝367は第1側面溝と呼ばれ得る。また、第2側面365の突起368は第2側面突起と呼ばれ得、第2側面365の溝367は第2側面溝と呼ばれ得る。
【0087】
したがって、前記単位インシュレーター330aの外側部360に形成された突起と溝を利用して、前記モータ1は第1開口370、第2開口380および前記第1開口370と前記第2開口380が互いに連通するように連結するホールHを形成することができる。ここで、前記第1開口370はインシュレーター330の内側面361に形成され得、前記第2開口380はインシュレーター330の上面362に形成され得る。
【0088】
前記突起364は外側部360の第1側面363から円周方向に突出するように形成された突起であり得る。そして、前記突起364は半径方向に互いに離隔するように配置される第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bを含むことができる。
【0089】
図5および図6に図示された通り、第1側面内側突起364aは外側部360の内側面361を円周方向に延長することができる。
【0090】
ここで、第1側面内側突起364aの上面は外側部360の上面362から所定の離隔間隔d1を有するように軸方向に離隔するように形成され得る。この時、内側面361の一側である第1側面363側に溝361aが形成されるように、第1側面内側突起364aは内側面361の一側のうち一部から突出することができる。そして、第1側面内側突起364aの端部は隣り合うように配置される単位インシュレーター330aの第2側面365側に形成された溝361bに配置され得る。
【0091】
図7を参照すると、第1側面外側突起364bは半径方向を基準として第1側面内側突起364aの外側に離隔するように配置され得る。それにより、前記ホールHに配置されるコイル320の一領域は半径方向に第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bの間に配置され得る。ここで、第1側面外側突起364bは外側部360の上面362を円周方向に延長することができる。
【0092】
前記中心Cを基準として半径方向から見る時、第1側面内側突起364aは第1側面外側突起364bと重なるように配置され得る。
【0093】
そして、前記単位ステータ300aを円周方向に沿って配置する時、ボディ340に巻線されたコイル320の端部は第1側面363側に形成された溝361a通じて、第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bの間に配置され得る。それにより、前記コイル320の端部は第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bにより半径方向に離脱が防止され得る。
【0094】
第2側面365には円周方向に凹んで溝366が形成され得る。そして、前記溝366は軸方向に沿って形成され得る。図9を参照すると、前記溝366は第2側面365の外側に形成され得る。
【0095】
例えば、前記第1側面363の突起364のうち第1側面外側突起364bに対応するように前記溝366が形成され得る。それにより、第1側面外側突起364bの端部は前記溝366に配置または結合され得る。したがって、単位インシュレーター330aの環状組立時、前記第1側面外側突起364bと溝366の結合はインシュレーター330の剛性を向上させることができる。
【0096】
第1側面363に円周方向に凹んで形成された溝367は軸方向に沿って形成され得る。図10を参照すると、前記溝367は第2側面365から円周方向に突出した突起368の配置のために第1側面内側突起364aの上部側に配置され得る。
【0097】
前記突起368は第2側面365から円周方向に突出するように形成され得る。ここで、前記突起368は前記第1側面363の溝367に対応するように形成され得る。それにより、前記突起368は隣り合うように配置される単位インシュレーター330aの第1側面363の溝367に配置または結合され得る。
【0098】
したがって、単位インシュレーター330aの環状組立時、前記突起368と溝367の結合はインシュレーター330の剛性を向上させることができる。例えば、半径方向から見る時、前記突起368は隣り合うように配置される単位インシュレーター330aの外側部360の一領域と重なるように配置されるため、前記突起368は外側部360により支持され得る。
【0099】
図9を参照すると、前記突起368は第2側面365の内側に配置され得る。それにより、前記突起368は第2側面内側突起と呼ばれ得る。
【0100】
図5および図6を参照すると、前記突起368は外側部360の内側面361と上面362を円周方向に延長することができる。そして、前記突起368は半径方向を基準として前記第1側面外側突起364bと離隔するように第2側面365の内側に配置され得る。
【0101】
ここで、前記突起368の下面は外側部360の上面362から所定の離隔間隔d2を有するように形成され得る。ここで、外側部360の上面362から前記突起368の下面までの距離である前記離隔間隔d2は外側部360の上面362から第1側面内側突起364aの上面までの距離である離隔間隔d1と同一であり得る。
【0102】
それにより、単位ステータ300aの環状配置時、前記突起368の下面は第1側面内側突起364aの上面と接触するように配置され得る。
【0103】
したがって、前記第1側面内側突起364aと前記突起368により前記ホールHに配置されるコイル320の一領域はインシュレーター330の内側面361に露出することが防止され得る。
【0104】
複数個の単位インシュレーター330aのうち二つの単位インシュレーター330aの結合または配置関係を通じて第1開口370、第2開口380およびホールHの形成に対する説明を明確にすることができる。
【0105】
図11は実施例に係るモータに配置される二つの単位インシュレーターの配置関係を示す斜視図であり、図12は実施例に係るモータに配置される二つの単位インシュレーターの配置関係を示す平面図であり、図13図12のA-A線を示す断面図である。
【0106】
図2図3図11図13を参照すると、二つの単位インシュレーター330aの結合によって第1開口370、第2開口380およびホールHが形成され得る。例えば、第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2の結合または配置によって第1開口370、第2開口380およびホールHが形成され得る。
【0107】
ここで、第1単位インシュレーター330a-1に配置されるコイル320と第2単位インシュレーター330a-2に配置されるコイル320のうち一つのコイル320が前記ホールHを貫通して配置され得る。この時、コイル320は円周方向を基準として第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2の間に配置され得、コイル320の端部は第2開口380を通じて既設定された組立位置から上方に露出することができる。
【0108】
前記第1開口370は外側部360の内側面361に形成され得る。詳細には、第1開口370は第1単位インシュレーター330a-1の内側面361の一側と第2単位インシュレーター330a-2の内側面361の他側によって形成され得る。そして、ボディ340に巻線されたコイル320の一部は第1開口370を通じてホールHに進入することができる。
【0109】
前記中心Cを基準として半径方向から見る時、第1開口370は前記第1単位インシュレーター330a-1の前記外側部360の内側面361の一側に形成された溝361aと前記第2単位インシュレーター330a-2の前記外側部360の内側面361の他側によって定義され得る。ここで、前記一側とは、内側面361を基準として円周方向の第1側面363側を意味し得、前記他側とは、内側面361を基準として円周方向の第2側面365側を意味し得る。
【0110】
または第1開口370は前記第1単位インシュレーター330a-1の前記外側部360の内側面361の一側である第1側面363側に形成された溝361aと前記第2単位インシュレーター330a-2の前記外側部360の内側面361の他側である第2側面365側に形成された溝361bにより定義され得る。この時、前記第1単位インシュレーター330a-1の溝361aは前記第2単位インシュレーター330a-2の溝361bと互いに向かい合うように配置され得る。
【0111】
第1開口370の上部側には第1側面内側突起364aの下面が配置され得る。そして、第1側面内側突起364aの端部は前記第2単位インシュレーター330a-2の溝361bの一部に配置され得る。それにより、前記第1単位インシュレーター330a-1の内側面361一側に形成された溝361aの軸方向幅は第2単位インシュレーター330a-2の内側面361他側に形成された溝361bの軸方向幅より小さい。
【0112】
第2開口380は外側部360の上面362に形成され得る。そして、ホールHにより案内されるコイル320は第2開口380を通じて外部に進出することができる。
【0113】
第2開口380は第1単位インシュレーター330a-1の上面362と第2単位インシュレーター330a-2の上面362により形成され得る。
【0114】
図12を参照すると、第1単位インシュレーター330a-1の上面362の一側である第1側面363側と第2単位インシュレーター330a-2の上面362の他側である第2側面365側は互いに離隔するように配置され得る。そして、第2開口380に対する半径方向を基準として第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bと第2単位インシュレーター330a-2の突起368が配置されて第2開口380の側面を形成することができる。それにより、第1単位インシュレーター330a-1の突起または第2単位インシュレーター330a-2の突起のうち少なくともいずれか一つは第2開口380の側面を形成することができる。
【0115】
そして、単位インシュレーター330aの環状組立時、インシュレーター330の剛性を向上させるために、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bの端部が配置されるように第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365には円周方向に凹んで溝366が形成され得る。また、第2単位インシュレーター330a-2の突起368の端部が配置されるように第1単位インシュレーター330a-1の第1側面363には円周方向に凹んで溝367が形成され得る。
【0116】
ホールHは円周方向に互いに離隔するように配置される第1単位インシュレーター330a-1の一側である第1側面363と第2単位インシュレーター330a-2の他側である第2側面365、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面内側突起364a、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bおよび第2単位インシュレーター330a-2の突起368により形成され得る。すなわち、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面363と第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面内側突起364a、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bおよび第2単位インシュレーター330a-2の突起368はコイル320を閉じ込める空間であるホールHを形成する。
【0117】
この時、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面内側突起364aと第2単位インシュレーター330a-2の突起368は、図13に図示された通り、軸方向に積層されて配置され得る。それにより、ホールHの内部に配置されるコイル320の一領域はインシュレーター330の内側面361に露出が防止される。すなわち、ホールHの内部に配置されるコイル320の一領域は第1単位インシュレーター330a-1の第1側面内側突起364aと第2単位インシュレーター330a-2の突起368により遮られることになる。
【0118】
一方、単位インシュレーター330aの多様な実施例およびそれによる配置によってコイル320の配置を案内できる第2開口380およびホールHが形成され得る。例えば、円周方向に沿って互いに隣り合うように配置される第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2の多様な実施例によって第2開口380およびホールHが形成され得る。それにより、コイル320の端部は円周方向を基準として第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2の間に配置され得る。
【0119】
図14は実施例に係る単位インシュレーターの配置に対する第1実施例を示す図面であり、図15は実施例に係るモータの単位インシュレーターの配置に対する第2実施例を示す図面であり、図16は実施例に係るモータの単位インシュレーターの配置に対する第3実施例を示す図面である。
【0120】
図14を参照すると、第1単位インシュレーター330a-1は外側部360の第1側面363から円周方向に突出するように形成された少なくとも一つの突起364を含むことができる。
【0121】
前記突起364は半径方向に互いに離隔するように配置される第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bを含むことができる。この時、第2開口380の内側には第1側面内側突起346aが配置され、外側には第1側面外側突起364bが配置され得る。それにより、第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bは第2開口380の側面を形成することができる。
【0122】
そして、第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bの間には半径方向にコイル320の一領域が配置され得る。
【0123】
したがって、前記突起364は前記第1単位インシュレーター330a-1の前記外側部360の第1側面363から円周方向に2個か突出して形成され、前記コイル320の一領域は半径方向に前記突起364の間に配置され得る。それにより、第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2が円周方向に沿って互いに隣り合うように配置される時、前記第1単位インシュレーター330a-1の2個の突起364と前記第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365はホールHを形成することができる。
【0124】
図14において、第2開口380のために第1単位インシュレーター330a-1は外側部360の第1側面363から円周方向に突出するように形成された少なくとも一つの突起364としてその例を示しているが、必ずしもこれに限定されない。例えば、図14に図示された第1単位インシュレーター330a-1は外側部360の第1側面363で円周方向に凹んで形成された溝364cとして表現されてもよい。ここで、前記溝364cは第1側面363の中央に形成され得る。この時、前記溝364cはホールHの形成のために軸方向に沿って形成され得、前記溝364cにはコイル320の一領域が配置され得る。したがって、第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2が円周方向に沿って互いに隣り合うように配置される時、前記第1単位インシュレーター330a-1の溝364cと前記第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365はホールHを形成することができる。
【0125】
図15を参照すると、第1単位インシュレーター330a-1は外側部360の第1側面363から円周方向に突出するように形成された少なくとも一つの突起364を含むことができる。そして、第2単位インシュレーター330a-2は前記突起364に対応するように外側部360の第2側面365に形成された少なくとも一つの溝366を含むことができる。ここで、前記溝366は第1単位インシュレーター330a-1の突起364と結合できるように円周方向に凹んで形成され得る。それにより、第1単位インシュレーター330a-1の突起364のうち少なくとも一つは第2単位インシュレーター330a-2の前記溝366に配置され得る。
【0126】
したがって、第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2が円周方向に沿って互いに隣り合うように配置される時、前記第1単位インシュレーター330a-1の2個の突起364、第1側面363および前記第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365はホールHを形成することができる。
【0127】
図15に図示された通り、第1単位インシュレーター330a-1の前記突起364は半径方向に互いに離隔するように配置される第1側面内側突起364aと第1側面外側突起364bを含むことができる。そして、前記溝366は前記突起364に対応するように形成され得る。それにより、前記溝366は第1側面内側突起364aが結合される第2側面内側溝366aと第1側面外側突起364bが結合される第2側面外側溝366bを含むことができる。
【0128】
したがって、前記突起364は前記第1単位インシュレーター330a-1の外側部360の第1側面363から円周方向に2個か突出して形成され、前記溝366は前記第2単位インシュレーター330a-2の外側部360の第2側面365に円周方向に凹んで2個か形成され、2個の前記突起364それぞれは2個の前記溝366それぞれに配置され得る。この時、前記コイル320の一領域は半径方向に2個の前記突起364の間に配置され得る。
【0129】
それにより、前記突起364と溝366の結合によって第1単位インシュレーター330a-1の外側部360の一領域と第2単位インシュレーター330a-2の外側部360の一領域は半径方向にオーバーラップするように配置され得る。したがって、単位インシュレーター330aの環状組立時、前記突起364と溝366の結合はインシュレーター330の強度を向上させることができる。
【0130】
図16を参照すると、第1単位インシュレーター330a-1は前記外側部360の第1側面363に形成された少なくとも一つの溝を含み、前記第2単位インシュレーター330a-2は前記外側部360の第2側面365から円周方向に突出した少なくとも一つの突起を含み、前記第2単位インシュレーター330a-2の前記突起は前記第1単位インシュレーター330a-1の溝と結合することができる。
【0131】
第1単位インシュレーター330a-1は外側部360の第1側面363に円周方向に凹んで形成された溝367を含むことができる。そして、第2単位インシュレーター330a-2は外側部360の第2側面365から円周方向に突出した突起368を含むことができる。そして、第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365に形成された突起368は第1単位インシュレーター330a-1の第1側面363に形成された溝367に結合することができる。
【0132】
図16に図示された通り、第1単位インシュレーター330a-1は外側部360の第1側面363から円周方向に突出した第1側面外側突起364bと、外側部360の第1側面363の内側から円周方向に凹んで形成された溝367を含むことができる。そして、第2単位インシュレーター330a-2は外側部360の第2側面365の内側円周方向に突出した突起368と、外側部360の第2側面365の外側から円周方向に凹んで形成された溝366を含むことができる。ここで、第2側面365の外側に形成された溝366は第2側面外側溝366bであり得る。
【0133】
この時、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bと前記溝367は半径方向に離隔するように配置され得る。そして、第2単位インシュレーター330a-2の突起368と前記第2側面外側溝366bは半径方向に離隔するように配置され得る。
【0134】
それにより、第1単位インシュレーター330a-1の突起と第2単位インシュレーター330a-2の突起は第2開口380の側面を形成することができる。詳細には、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bと第2単位インシュレーター330a-2の突起368は第2開口380の側面を形成することができる。
【0135】
すなわち、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bは第2単位インシュレーター330a-2の第2側面外側溝366bに結合され得る。そして、第2単位インシュレーター330a-2の突起368は第1単位インシュレーター330a-1の溝367に結合され得る。それにより、第1単位インシュレーター330a-1の外側部360の一領域と第2単位インシュレーター330a-2の外側部360の一領域は半径方向にオーバーラップするように配置され得る。
【0136】
単位インシュレーター330aの環状組立時、第1単位インシュレーター330a-1の第1側面外側突起364bと第2単位インシュレーター330a-2の第2側面外側溝366bの結合および第2単位インシュレーター330a-2の突起368と第1単位インシュレーター330a-1の溝367の結合はインシュレーター330の強度を向上させることができる。
【0137】
図16に図示された単位インシュレーター330aと図11に図示された単位インシュレーター330aを比較してみる時、図11に図示された単位インシュレーター330aは第1側面内側突起364aをさらに含むという点に差がある。
【0138】
したがって、第1単位インシュレーター330a-1と第2単位インシュレーター330a-2が円周方向に沿って互いに隣り合うように配置される時、前記第1単位インシュレーター330a-1の第1側面363と第1側面外側突起364bおよび前記第2単位インシュレーター330a-2の第2側面365と突起368はホールHを形成することができる。
【0139】
一方、コイル320に電流が供給されると、ロータ400のマグネットと電気的相互作用が誘発されてロータ400が回転することができる。ロータ400が回転する場合、シャフト500も一緒に回転する。この時、シャフト500はベアリング10により支持され得る。
【0140】
前記ロータ400はステータ300の内側に配置され得る。そして、中心部にシャフト500が結合され得る。
【0141】
前記ロータ400はロータコア(図示されず)にマグネット(図示されず)が結合されて構成され得る。例えば、ロータ400は前記ロータコアの外周面にマグネットが配置されるタイプで構成され得る。
【0142】
したがって、前記マグネットはステータ300に巻かれたコイル320と回転磁界を形成する。このようなマグネットはシャフト500の中心を基準として円周方向に沿ってN極とS極が交互に位置するように配置され得る。
【0143】
それにより、コイル320とマグネットの電気的相互作用でロータ400が回転し、ロータ400が回転するとシャフト500が回転して前記モータ1の駆動力が発生する。
【0144】
一方、ロータ400の前記ロータコアは複数個の分割コアが結合されて製作されるか一つの筒で構成される単一コアの形態で製作され得る。
【0145】
シャフト500は、図1に図示された通り、ベアリング10によりハウジング100とカバー200の内部に回転可能に支持され得る。
【0146】
前記バスバー600はステータ300の上部に配置され得る。
【0147】
そして、前記バスバー600はステータ300のコイル320と電気的に連結され得る。
【0148】
前記バスバー600はバスバーボディ(図示されず)と前記バスバーボディに配置される複数個のターミナル(図示されず)を含むことができる。
【0149】
前記バスバーボディは射出成形を通じて形成されたリング状のモールド物であり得る。そして、前記ターミナルはインサート射出成形を通じて前記バスバーボディに配置され得る。ここで、前記ターミナルはステータ300のコイル320と電気的に連結され得る。
【0150】
前記センサ部700はロータ400と回転連動可能に設置されたセンシングマグネットの磁力を感知してロータ400の現在位置を把握することによってシャフト500の回転を感知できるようにする。
【0151】
前記センサ部700はセンシングマグネット組立体710と印刷回路基板(PCB、720)を含むことができる。
【0152】
前記センシングマグネット組立体710はロータ400と連動するようにシャフト500に結合されてロータ400の位置を検出されるようにする。この時、センシングマグネット組立体710はセンシングマグネットとセンシングプレートを含むことができる。前記センシングマグネットと前記センシングプレートは同軸を有するように結合され得る。
【0153】
前記センシングマグネットは内周面を形成するホールに隣接して円周方向に配置されるメインマグネットと縁に形成されるサブマグネットを含むことができる。メインマグネットはモータのロータ400に挿入されたドライブマグネットと同一に配列され得る。サブマグネットはメインマグネットより細分化されて多くの極からなる。これに伴い、回転角度をさらに細密に分割して測定することが可能であり、モータの駆動をさらにソフトにすることができる
【0154】
前記センシングプレートは円板状の金属材質で形成され得る。センシングプレートの上面にはセンシングマグネットが結合され得る。そしてセンシングプレートはシャフト500に結合され得る。ここで、前記センシングプレートにはシャフト500が貫通するホールが形成される。
【0155】
前記印刷回路基板720にはセンシングマグネットの磁力を感知するセンサが配置され得る。この時、前記センサはホールIC(Hall IC)で提供され得る。そして、前記センサはセンシングマグネットのN極とS極の変化を感知してセンシングシグナルを生成することができる。
【0156】
前記では本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野の熟練した当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更できることを理解できるであろう。
【符号の説明】
【0157】
1:モータ
100:ハウジング
200:カバー
300:ステータ
310:ステータコア
320:コイル
330:インシュレーター
340:ボディ
350:内側部
360:外側部
361:内側面
362:上面
363:第1側面
364:突起
365:第2側面
370:第1開口
380:第2開口
400:ロータ
500:シャフト
600:バスバー
700:センサ部
H:ホール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16