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特許7556044アプライアンス需要情報を処理するための方法、装置、サーバ、コンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラム
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  • 特許-アプライアンス需要情報を処理するための方法、装置、サーバ、コンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】アプライアンス需要情報を処理するための方法、装置、サーバ、コンピュータ可読媒体およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/087 20230101AFI20240917BHJP
【FI】
G06Q10/087
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022558258
(86)(22)【出願日】2021-03-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2021083734
(87)【国際公開番号】W WO2021208712
(87)【国際公開日】2021-10-21
【審査請求日】2022-09-26
(31)【優先権主張番号】202010284953.0
(32)【優先日】2020-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】520223893
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・ゼンシ・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲榮▼蓉
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-165216(JP,A)
【文献】特表2017-514219(JP,A)
【文献】特開2003-123007(JP,A)
【文献】特許第4258066(JP,B2)
【文献】特開2002-352154(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0123917(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバによって実行される、アプライアンス需要情報を処理するための方法であって、
所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得するステップと、
取得したアプライアンス需要情報における前記アプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するステップであって、前記アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれるステップと、
取得したアプライアンス需要情報および前記マッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、前記アプライアンス情報セットにおいて前記需要注文に対応するアプライアンスの利用可能状態を更新するステップと、
前記需要注文に対応するアプライアンスを前記アプライアンスの配送先住所に発送するように、前記需要注文を前記マッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信するステップと、
前記需要注文が受領された後に、前記需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を定期的に取得し、識別子情報および地理的位置情報を含むアプライアンス状態情報セットを生成するステップと、
取得した状態情報が前記需要注文に対応する配送先住所とマッチングすると判定されたことに応じて、時間に基づいてレンタル注文を生成し、前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントに前記レンタル注文を送信するステップと、
取得した状態情報が異常であると判定されたことに応じて、プロンプト情報を送信するステップと、
を含むアプライアンス需要情報を処理するための方法。
【請求項2】
取得したアプライアンス需要情報における前記アプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するステップは、
前記予め設定されたアプライアンス情報セットから、倉庫の配送先住所の範囲が前記アプライアンスの配送先住所を含む倉庫を擬似マッチング倉庫として選択するステップと、
前記予め設定されたアプライアンス情報セットから、前記擬似マッチング倉庫に位置する、前記アプライアンス需要情報を満たすアプライアンスを擬似対象アプライアンスとして選択するステップと、
前記擬似対象アプライアンスから、前記所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップと、
前記対象アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダを前記マッチングするアプライアンスプロバイダとして決定し、前記対象アプライアンスが位置する倉庫を前記マッチングする倉庫として決定するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記擬似対象アプライアンスから、前記所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップは、
前記擬似対象アプライアンスから、前記所要アプライアンスの数に一致する、同一アプライアンスプロバイダに属するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記擬似対象アプライアンスから、前記所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップは、
前記擬似対象アプライアンスに対応する、単価および配送料が含まれる取得金額を取得するステップと、
対応する合計金額が最小となるように、前記擬似対象アプライアンスから、前記所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを前記対象アプライアンスとして選択するステップと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記擬似対象アプライアンスから、前記所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップは、
複数の倉庫における対象アプライアンスに対応する最小合計金額が一致することに応答して、前記複数の倉庫から優先度の最も高い倉庫を選択するステップと、
選択された優先度の最も高い倉庫から前記対象アプライアンスを選択するステップと、を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
取得したアプライアンス需要情報および前記マッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成するステップは、
取得したアプライアンス需要情報および前記マッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、取得金額を含む確認すべき注文を生成するステップと、
前記確認すべき注文を前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信するステップと、
前記確認すべき注文に対応する確認情報の受信に応答して、前記需要注文を生成するステップと、を含む、
請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
取得したアプライアンス需要情報および前記マッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成するステップは、
前記マッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫に基づいて、前記アプライアンス情報セットを照会して在庫をチェックするステップと、
在庫要件を満たすと判定されたことに応答して、前記需要注文を生成するステップと、を含む、
請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
報告された、前記需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得し、前記需要注文の状態情報を更新するステップをさらに含む、
請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記アプライアンスの状態情報は、パッシブRFID、アクティブRFIDおよびNFCのうちの少なくとも1つの方法によって取得される、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
報告された、前記需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得し、前記需要注文の状態情報を更新するステップは、
アクティブRFIDリーダによって送信されたアプライアンスの状態情報の受信に応答して、前記アクティブRFIDリーダの位置を取得するステップと、
前記アクティブRFIDリーダの位置と前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、前記需要注文の状態情報を更新するステップと、を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アクティブRFIDリーダの位置と前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、前記需要注文の状態情報を更新するステップは、
前記アクティブRFIDリーダの位置が前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所とマッチングしていると判定されたことに応答して、前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新するステップを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新した後、
前記アプライアンス需要情報に対応するアプライアンスプロバイダに前記アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信して、前記アプライアンスの配送先住所にマッチングするアプライアンスにインストールされたプロンプトデバイスをウェイクアップするステップと、
前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントに、前記アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信するステップと、
前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントによって送信された、前記アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に対応する確認情報の受信に応答して、前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが受領されたことを示す情報に更新するステップと、をさらに含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記アクティブRFIDリーダは車載アクティブRFIDリーダを含み、
前記アクティブRFIDリーダの位置と前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、前記需要注文の状態情報を更新するステップは、
前記アクティブRFIDリーダの位置が前記マッチングする倉庫と前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との間に位置すると判定されたことに応答して、前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが輸送中であることを示す情報に更新するステップを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得するように構成される取得ユニットと、
前記取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するように構成される決定ユニットであって、前記アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれる決定ユニットと、
取得したアプライアンス需要情報および前記マッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、前記アプライアンス情報セットにおいて前記需要注文に対応するアプライアンスの利用可能状態を更新するように構成される第1生成ユニットと、
前記需要注文に対応するアプライアンスを前記アプライアンスの配送先住所に発送するように、前記需要注文を前記マッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信するように構成される第1送信ユニットと、
前記需要注文が受領された後に、前記需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を定期的に取得し、識別子情報および地理的位置情報を含むアプライアンス状態情報セットを生成するように構成される第2生成ユニットと、
取得した状態情報が需要注文に対応する配送先住所とマッチングすると判定されたことに応じて、時間に基づいてレンタル注文を生成するように構成される第3生成ユニットと、
前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントにレンタル注文を送信するように構成される第2送信ユニットと、
取得した状態情報が異常であると判定されたことに応じて、プロンプト情報を送信するように構成される第3送信ユニットと
を備える、
アプライアンス需要情報を処理するための装置。
【請求項15】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが格納されている記憶装置と、を備え、
前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、前記1つまたは複数のプロセッサに請求項1~13のいずれか1項に記載の方法を実施させる、サーバ。
【請求項16】
プロセッサによって実行されると、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法を実施するコンピュータプログラムが格納されたコンピュータ可読媒体。
【請求項17】
プロセッサによって実行されると、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法を実施するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2020年4月13日に提出した、出願番号が202010284953.0で、発明の名称が「アプライアンス需要を処理するための方法および装置」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、該出願のすべての内容が援用により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示の実施例はコンピュータ技術分野に関し、詳しくは、アプライアンス需要情報を処理するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術の発展に伴い、倉庫物流の情報化構築も益々重要な役割を果たしている。
【0004】
従来技術では、ユーザの商品購入需要に対して、各電子商取引サービスプラットフォームは指定された倉庫から出庫、出荷することが多い。在庫が不足しているときは、商品が提供できないかまたは作業員が引き継いで複数の倉庫間を跨いで調達しなければならないことが多い。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、アプライアンス需要情報を処理するための方法および装置を提出した。
【0006】
本開示の実施例は、アプライアンス需要情報を処理するための方法および装置を提出した。
【0007】
第1の態様において、本開示の実施例は、所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得するステップと、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するステップであって、アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれるステップと、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて需要注文に対応するアプライアンスの利用可能状態を更新するステップと、需要注文に対応するアプライアンスをアプライアンスの配送先住所に発送するように、需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信するステップと、を含むアプライアンス需要情報を処理するための方法を提供した。
【0008】
いくつかの実施例において、前記取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するステップは、予め設定されたアプライアンス情報セットから、配送先住所の範囲が前記アプライアンスの配送先住所を含む倉庫を擬似マッチング倉庫として選択するステップと、予め設定されたアプライアンス情報セットから、擬似マッチング倉庫に位置する、アプライアンス需要情報を満たすアプライアンスを擬似対象アプライアンスとして選択するステップと、擬似対象アプライアンスから、所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップと、対象アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダをマッチングするアプライアンスプロバイダとして決定し、対象アプライアンスが位置する倉庫をマッチングする倉庫として決定するステップと、を含む。
【0009】
いくつかの実施例において、前記擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップは、擬似対象アプライアンスから、所要アプライアンスの数に一致する、同一アプライアンスプロバイダに属するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップを含む。
【0010】
いくつかの実施例において、前記擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップは、擬似対象アプライアンスに対応する、単価および配送料が含まれる取得金額を取得するステップと、対応する合計金額が最小となるように、擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップと、を含む。
【0011】
いくつかの実施例において、前記擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するステップは、複数の倉庫における対象アプライアンスに対応する最小合計金額が一致することに応答して、複数の倉庫から優先度の最も高い倉庫を選択するステップと、選択された優先度の最も高い倉庫から対象アプライアンスを選択するステップと、を含む。
【0012】
いくつかの実施例において、前記取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成するステップは、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、取得金額を含む確認すべき注文を生成するステップと、確認すべき注文をアプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信するステップと、確認すべき注文に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文を生成するステップと、を含む。
【0013】
いくつかの実施例において、前記取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成するステップは、マッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫に基づいて、アプライアンス情報セットを照会して在庫をチェックするするステップと、在庫要件を満たすと判定されたことに応答して、需要注文を生成するステップと、を含む。
【0014】
いくつかの実施例において、該方法は、報告された、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得し、需要注文の状態情報を更新するステップをさらに含む。
【0015】
いくつかの実施例において、前記アプライアンスの状態情報は、パッシブRFID(Radio Frequency Identification、無線周波数識別)、アクティブRFIDおよびNFC(Near Field Communication、近距離無線通信)のうちの少なくとも一つの方法によって取得される。
【0016】
いくつかの実施例において、前記報告された、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得し、需要注文の状態情報を更新するステップは、アクティブRFIDリーダによって送信されたアプライアンスの状態情報の受信に応答して、アクティブRFIDリーダの位置を取得するステップと、アクティブRFIDリーダの位置と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、需要注文の状態情報を更新するステップと、を含む。
【0017】
いくつかの実施例において、前記アクティブRFIDリーダの位置と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、需要注文の状態情報を更新するステップは、アクティブRFIDリーダの位置が状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所とマッチングしていると判定されたことに応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新するステップを含む。
【0018】
いくつかの実施例において、前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新した後、アプライアンス需要情報に対応するアプライアンスプロバイダにアプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信して、アプライアンスの配送先住所にマッチングするアプライアンスにインストールされたプロンプトデバイスをウェイクアップするステップと、アプライアンス需要情報に対応するクライアントに、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信するステップと、アプライアンス需要情報に対応するクライアントによって送信された、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが受領されたことを示す情報に更新するステップと、をさらに含む。
【0019】
いくつかの実施例において、前記アクティブRFIDリーダは車載アクティブRFIDリーダを含み、前記アクティブRFIDリーダの位置と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、需要注文の状態情報を更新するステップは、アクティブRFIDリーダの位置がマッチングする倉庫と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との間に位置すると決定されたことに応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが輸送中であることを示す情報に更新するステップを含む。
【0020】
いくつかの実施例において、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を定期的に取得し、識別子情報および地理的位置情報を含むアプライアンス状態情報セットを生成するステップと、取得した状態情報が需要注文に対応する配送先住所と一致すると決定されたことに応答して、時間に基づいてレンタル注文を生成し、アプライアンス需要情報に対応するクライアントにレンタル注文を送信するステップと、取得した状態情報が異常であると判定されたことに応答して、プロンプト情報を送信するステップと、を含む。
【0021】
第2の態様において、本開示の実施例は、所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得するように構成される取得ユニットと、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するように構成される決定ユニットであって、アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれる決定ユニットと、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて、需要注文に対応するアプライアンスの利用可能状態を更新するように構成される第1生成ユニットと、需要注文に対応するアプライアンスをアプライアンスの配送先住所に発送するように、需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信するように構成される第1送信ユニットと、を備えるアプライアンス需要情報を処理するための装置を提供する。
【0022】
いくつかの実施例において、前記決定ユニットは、予め設定されたアプライアンス情報セットから、配送先住所の範囲が前記アプライアンスの配送先住所を含む倉庫を擬似マッチング倉庫として選択するように構成される第1選択モジュールと、予め設定されたアプライアンス情報セットから、擬似マッチング倉庫に位置する、アプライアンス需要情報を満たすアプライアンスを擬似対象アプライアンスとして選択するように構成される第2選択モジュールと、擬似対象アプライアンスから、所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するように構成される第3選択モジュールと、対象アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダをマッチングするアプライアンスプロバイダとして決定し、対象アプライアンスが位置する倉庫をマッチングする倉庫として決定するように構成される決定モジュールと、を備える。
【0023】
いくつかの実施例において、前記第3選択モジュールはさらに、擬似対象アプライアンスから、所要アプライアンスの数に一致する、同一アプライアンスプロバイダに属するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するように構成される。
【0024】
いくつかの実施例において、前記第3選択モジュールは、擬似対象アプライアンスに対応する、単価および配送料が含まれる取得金額を取得するように構成される第1取得サブモジュールと、対応する合計金額が最小となるように、擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するように構成される選択サブモジュールと、を備える。
【0025】
いくつかの実施例において、前記選択サブモジュールはさらに、複数の倉庫における対象アプライアンスに対応する最小合計金額が一致することに応答して、複数の倉庫から優先度の最も高い倉庫を選択し、選択された優先度の最も高い倉庫から対象アプライアンスを選択するように構成される。
【0026】
いくつかの実施例において、前記第1生成ユニットは、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、取得金額を含む確認すべき注文を生成するように構成される第1生成モジュールと、確認すべき注文をアプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信するように構成される送信モジュールと、確認すべき注文に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文を生成するように構成される第2生成モジュールと、を備える。
【0027】
いくつかの実施例において、前記第1生成ユニットは、マッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫に基づいて、アプライアンス情報セットを照会して在庫をチェックするように構成されるチェックモジュールと、在庫要件を満たすと判定されたことに応答して、需要注文を生成するように構成される第3生成モジュールと、を備える。
【0028】
いくつかの実施例において、該装置は、報告された、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得し、需要注文の状態情報を更新するように構成される更新ユニットをさらに備える。
【0029】
いくつかの実施例において、前記アプライアンスの状態情報は、パッシブRFID、アクティブRFIDおよびNFCのうちの少なくとも一つの方法によって取得される。
【0030】
いくつかの実施例において、前記更新ユニットはさらに、アクティブRFIDリーダによって送信されたアプライアンスの状態情報の受信に応答して、アクティブRFIDリーダの位置を取得し、アクティブRFIDリーダの位置と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、需要注文の状態情報を更新するように構成される。
【0031】
いくつかの実施例において、前記更新ユニットはさらに、アクティブRFIDリーダの位置が状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所と一致すると決定されたことに応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新するように構成される。
【0032】
いくつかの実施例において、前記装置は、アプライアンス需要情報に対応するアプライアンスプロバイダにアプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信して、アプライアンスの配送先住所にマッチングするアプライアンスにインストールされたプロンプトデバイスをウェイクアップするように構成されるウェイクアップユニットと、アプライアンス需要情報に対応するクライアントにアプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信するように構成される情報送信ユニットと、アプライアンス需要情報に対応するクライアントによって送信された、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが受領されたことを示す情報に更新する受領ユニットと、をさらに備える。
【0033】
いくつかの実施例において、前記アクティブRFIDリーダは車載アクティブRFIDリーダを含み、前記更新ユニットはさらに、アクティブRFIDリーダの位置がマッチングする倉庫と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との間に位置すると判定されたことに応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが輸送中であることを示す情報に更新するように構成される。
【0034】
いくつかの実施例において、該装置は、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を定期的に取得し、識別子情報および地理的位置情報を含むアプライアンス状態情報セットを生成するように構成される第2生成ユニットと、取得した状態情報が需要注文に対応する配送先住所とマッチングすると判定されたことに応答して、時間に基づいてレンタル注文を生成するように構成される第3生成ユニットと、アプライアンス需要情報に対応するクライアントにレンタル注文を送信するように構成される第2送信ユニットと、取得した状態情報が異常であると判定されたことに応答して、プロンプト情報を送信するように構成される第3送信ユニットと、をさらに備える。
【0035】
第3の態様において、本開示の実施例は、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプログラムが格納されているメモリと、を備え、1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数のプロセッサによって実行されると、1つまたは複数のプロセッサに第1の態様におけるいずれかの実施形態に記載の方法を実施させるサーバを提供する。
【0036】
第4の態様において、本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると第1の態様におけるいずれかの実施形態に記載の方法を実施するコンピュータプログラムが格納されているコンピュータ可読媒体を提供する。
【0037】
第5の態様において、本開示の実施例は、プロセッサによって実行されると第1の態様におけるいずれかの実施形態に記載の方法を実施するコンピュータプログラムを提供する。
【0038】
本開示の実施例によるアプライアンス需要情報を処理するための方法および装置は、最初に、所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所が含まれるアプライアンス需要情報を取得した後、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定する。ここで、アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供される使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれる。次に、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて需要注文に対応するアプライアンスの状態を更新する。最後に、需要注文に対応するアプライアンスをアプライアンスの配送先住所に発送するように、需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信する。以上により出荷倉庫を柔軟に選択することができる。また、需要注文が生成された後に適時にアプライアンス情報セットにおける対応するアプライアンスの状態を更新することにより、倉庫状況を正確に反映することができて、自動化倉庫のために正確なデータサポートを提供し、人件費を節約する。
【0039】
以下、図面を参照しながら、行われた非限定的な実施例の詳細な説明を閲読することにより、本開示のその他特徴、目的および利点がより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
図1】本開示の一実施例が適用可能な例示的なシステムアーキテクチャである。
図2】本開示によるアプライアンス需要情報を処理するための方法の一実施例のフローチャートである。
図3A】本開示の実施例によるアプライアンス需要情報を処理するための方法の一つの応用シーンの概略図である。
図3B】本開示の実施例によるアプライアンス需要情報を処理するための方法の一つの応用シーンの概略図である。
図4】本開示によるアプライアンス需要情報を処理するための方法のもう一つの実施例のフローチャートである。
図5】本開示によるアプライアンス需要情報を処理するための装置の一実施例の構造図である。
図6】本開示の実施例を実装するのに適した電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、図面に実施例を組み合わせて本開示をさらに詳しく説明する。本明細書に記載される特定の実施例は該発明を限定するものではなく、ただ関連発明を説明するためのものであることを理解されたい。また、説明の便宜を図って、図面には関連発明に関連する部分のみが示されている。
【0042】
矛盾しない限り、本開示における実施例および実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照し、実施例に組み合わせて、本開示を詳細に説明する。
【0043】
図1は、本開示を適用可能なアプライアンス需要情報を処理するための方法またはアプライアンス需要情報を処理するための装置の例示的なシステムアーキテクチャ100を示した。
【0044】
図1に示すように、システムアーキテクチャ100は、端末装置101、102、103、ネットワーク104、106およびサーバ105、107を備えることができる。ネットワーク104、106は、端末装置101、102、103とサーバ105との間に、およびサーバ105とサーバ107との間に通信リンクの媒体を提供する。ネットワーク104、106は、例えば、有線、無線通信リンク、または光ファイバーケーブルなどの様々な接続タイプを含むことができる。
【0045】
端末装置101、102、103は、ネットワーク104を介してサーバ105とインタラクションを行って、メッセージなどを送受信する。端末装置101、102、103には、例えば、ウェブブラウザアプリケーション、ショッピングアプリケーション、検索アプリケーション、インスタントメッセージングツール、メールボックスクライアントなど、様々な通信クライアントアプリケーションをインストールすることができる。
【0046】
端末装置101、102、103は、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。端末装置101、102、103は、ハードウェアである場合、表示画面を有するとともにヒューマンコンピュータインタラクションをサポートする様々な電子機器であってもよく、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータおよびデスクトップコンピュータなどを含むが、これらに限定されない。端末装置101、102、103は、ソフトウェアである場合、上記に挙げられた電子機器にインストールされてもよい。それは、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するためのソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)として実装されてもよく、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実装されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0047】
サーバ105は、様々なサービスを提供するサーバであってもよく、例えば、端末装置101、102、103におけるショッピングアプリケーションをサポートするバックエンドサーバであってもよい。バックエンドサーバは受信したアプライアンス需要情報を解析処理し、前記要求に基づいて対応する処理を実行し(例えば、対応するアプライアンスを出庫するように、生成された注文をアプライアンス保管倉庫のバックエンドサーバ107に送信する)、且つ生成された処理結果(例えば、注文)を端末装置にフィードバックすることができる。
【0048】
なお、サーバは、ハードウェアであってもよいし、ソフトウェアであってもよい。サーバは、ハードウェアである場合、複数のサーバから構成される分散サーバクラスターとしても、単一のサーバとしても実装可能である。サーバは、ソフトウェアである場合、複数のソフトウェアまたはソフトウェアモジュール(例えば、分散サービスを提供するためのソフトウェアまたはソフトウェアモジュール)として実装されてもよく、または単一のソフトウェアまたはソフトウェアモジュールとして実装されてもよい。ここでは特に限定しない。
【0049】
なお、本開示の実施例によって提供されるアプライアンス需要情報を処理するための方法は、一般的にサーバ105によって実行され、それに応じて、アプライアンス需要情報を処理するための装置は、一般的にサーバ105に設けられる。
【0050】
図1における端末装置、ネットワークおよびサーバの数は例示的なものに過ぎないことを理解すべきである。実装の必要性に応じて、端末装置、ネットワークおよびサーバの数を任意に加減してもよい。
【0051】
図2を続けて参照し、本開示によるアプライアンス需要情報を処理するための方法の一実施例のフローチャート200を示す。該アプライアンス需要情報を処理するための方法は、以下のステップを含む。
【0052】
ステップ201では、アプライアンス需要情報を取得する。
【0053】
本実施例において、アプライアンス需要情報を処理するための方法の実行主体(図1に示すサーバ105)は、有線接続方法または無線接続方法を介してアプライアンス需要情報を取得することができる。前記アプライアンス需要情報は所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含んでもよい。前記アプライアンス需要情報はアプライアンス購入情報およびアプライアンスレンタル情報を含んでもよいが、これらに限定されない。
【0054】
例示として、前記実行主体は、ローカルに予め格納されたアプライアンス需要情報を取得してもよいし、それに通信可能に接続された電子機器(例えば、図1に示されるユーザ端末)から前記アプライアンス需要情報を取得してもよい。
【0055】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記アプライアンス需要情報は、所要アプライアンスの型番、配送方法の少なくとも一つをさらに含んでもよい。前記配送方法には、店舗での受け取りまたは前記配送先住所への配送が含まれ得る。
【0056】
上記オプション的な実施形態に基づき、前記アプライアンス需要情報に含まれる所要アプライアンスの数は各型番のアプライアンスにそれぞれ対応する数を含んでもよく、それによりアプライアンスの選択を細分化することができる。
【0057】
ステップ202では、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定する。
【0058】
本実施例において、ステップ201にて取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、前記実行主体は、様々な方法によって予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定することができる。前記アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供される使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれる。通常、前記倉庫とアプライアンスプロバイダとの間は多対多の関係であってもよく、つまり、アプライアンスプロバイダは異なる場所の倉庫にアプライアンスを配置することができ、倉庫は異なるアプライアンスプロバイダに属するアプライアンスを保管することもできる。
【0059】
本実施例において、例示として、前記実行主体は、まず、予め設定されたアプライアンス情報セットから、対応する配送先住所の範囲が前記アプライアンスの配送先住所を含む倉庫を決定することができる。それから、前記実行主体は、前記決定された倉庫における各アプライアンスプロバイダによって提供された使用可能なアプライアンスの数に基づいて、選択すべきアプライアンス情報を生成することができる。次に、前記実行主体は、生成された選択すべきアプライアンス情報を前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信する。前記対応するクライアントによって送信されたアプライアンス選択情報の受信に応答して、前記実行主体は、前記アプライアンス選択情報に基づいて前記マッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定することができる。ここで、前記アプライアンス選択情報は、所要アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダの情報および/または所要アプライアンスが位置する倉庫の情報を含んでもよい。
【0060】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記アプライアンス需要情報に含まれる所要アプライアンスの型番に基づき、前記アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報は、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能な各型番のアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲を含んでもよい。
【0061】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記実行主体は、次のステップに従って、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定することができる。
【0062】
第1のステップでは、予め設定されたアプライアンス情報セットから配送先住所の範囲がアプライアンスの配送先住所を含む倉庫を擬似マッチング倉庫として選択する。
【0063】
これらの実施形態において、前記実行主体は、前記アプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、配送先住所の範囲が前記アプライアンスの配送先住所を含む倉庫を擬似マッチング倉庫として選択することができる。これによって、前記実行主体は複数の擬似マッチング倉庫を選択することができる。
【0064】
第2のステップでは、予め設定されたアプライアンス情報セットから擬似マッチング倉庫に位置する、アプライアンス需要情報を満たすアプライアンスを擬似対象アプライアンスとして選択する。
【0065】
これらの実施形態では、前記実行主体は、前記擬似マッチング倉庫に位置する、前記アプライアンス需要情報を満たすアプライアンスを擬似対象アプライアンスとして選択してもよい。例示として、前記アプライアンス需要情報における所要アプライアンスの数を10とし、前記実行主体は、前記擬似マッチング倉庫における使用可能なアプライアンスを全て前記擬似対象アプライアンスとしてもよい。さらに別の例示として、前記アプライアンス需要情報における所要アプライアンスは、中型アプライアンスが10、小型アプライアンスが20とする。その場合、前記実行主体は、前記擬似マッチング倉庫における使用可能な中型アプライアンスおよび小型アプライアンスを前記擬似対象アプライアンスとしてもよい。
【0066】
第3のステップでは、擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数と一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択する。
【0067】
これらの実施形態では、前記実行主体は、第2のステップで選択された擬似対象アプライアンスから様々な方法によって所要アプライアンスの数と一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択してもよい。例示として、前記実行主体は、前記擬似対象アプライアンスから前記所要アプライアンスの数と一致する、同一倉庫に位置するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択してもよい。注文ごとに同じ出荷倉庫にマッチングさせるため、出荷時の注文の流通を減らすことができ、ユーザから見れば、複数回の受取操作が不要となり、ユーザ体験を向上させることができる。
【0068】
オプションとして、複数の倉庫が前記所要アプライアンスの数を満たすことに応答して、前記実行主体はさらに各倉庫の優先度に従って前記対象アプライアンスを選択してもよい。前記優先度は、例えば、前記アプライアンスの配送先住所から離れた距離の遠近に応じて決定されてもよい。
【0069】
オプションとして、前記実行主体はさらに前記擬似対象アプライアンスから前記所要アプライアンスの数と一致する、同一アプライアンスプロバイダに属するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択してもよい。注文ごとに同じアプライアンスプロバイダにマッチングさせるため、決済プロセスが簡素化され、ユーザから見れば、複数回の支払い操作が不要となり、ユーザ体験を向上させることができる。
【0070】
オプションとして、前記実行主体はさらに、まず、前記擬似対象アプライアンスに対応する取得金額を取得することができる。前記取得金額は単価および配送料を含んでもよい。前記単価および配送料は通常、前記擬似対象アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダによって決定されてもよい。そして、前記実行主体は、対応する合計金額が最小となるように、前記擬似対象アプライアンスから前記所要アプライアンスの数と一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択してもよい。従って、前記実行主体は、前記擬似対象アプライアンスから合計費用が最小となるプランを選択してもよい。オプションとして、前記対象アプライアンスに対応する最小合計金額が複数の倉庫に対応すると判定されたことに応答して、前記実行主体は、前記複数の倉庫から優先度の最も高い倉庫を選択してもよい。そして、前記実行主体は、前記選択された優先度の最も高い倉庫から対象アプライアンスを選択してもよい。例示として、倉庫Aと倉庫Bは、対象アプライアンスに対応する合計金額が同じであるとともに要件を満たす他の倉庫よりも少ない場合、前記実行主体は、倉庫Aと倉庫Bのうち優先度の高い倉庫を前記対象アプライアンスとして選択してもよい。
【0071】
第4のステップでは、対象アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダをマッチングするアプライアンスプロバイダとして決定し、対象アプライアンスが位置する倉庫をマッチングする倉庫として決定する。
【0072】
上記オプション的な実施形態に基づき、前記実行主体は、異なる需要に応じて異なるアプライアンス出庫プランを提供することにより、ユーザの使用コスト、受け取りの利便性、自主的な選択などの多様なパーソナルジム需要を満たすことができる。
【0073】
ステップ203では、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、前記アプライアンス情報セットにおいて需要注文に対応するアプライアンスの使用可能状態を更新する。
【0074】
本実施例では、ステップ201で取得したアプライアンス需要情報およびステップ202で決定されたマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、前記実行主体は、様々な方法で前記需要注文を生成することができる。前記需要注文は、所要アプライアンスの数および前記マッチングするアプライアンスプロバイダを含んでもよい。オプションとして、前記需要注文はさらに、アプライアンスの配送先住所、注文の合計金額、アプライアンスの単価、配送料およびアプライアンスが位置する倉庫の情報の少なくとも1つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0075】
本実施例では、前記需要注文を生成した後、前記実行主体はさらに前記アプライアンス情報セットにおいて前記需要注文に対応するアプライアンスの使用可能状態を更新することができる。例示として、前記実行主体は、前記アプライアンス情報セットにおける前記需要注文に対応するアプライアンスの状態を使用不可に更新してもよい。
【0076】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記実行主体はさらに次のステップによって需要注文を生成することができる。
【0077】
第1のステップでは、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、確認すべき注文を生成する。
【0078】
これらの実施形態において、前記実行主体は、ステップ201で取得したアプライアンス需要情報およびステップ202で決定されたマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、確認すべき注文を生成することができる。前記確認すべき注文は、前記所要アプライアンスに対応する取得金額を含んでもよい。前記取得金額は、合計金額を含んでもよい。オプションとして、前記取得金額はさらに所要アプライアンスそれぞれに対応する単価および配送料のうちの少なくとも一つを含んでもよいが、これらに限定されない。前記確認すべき注文はさらにアプライアンス需要情報および前記マッチングするアプライアンスプロバイダを含んでもよい。オプションとして、前記確認すべき注文は支払い手段(例えば、オンラインバンキング)のインターフェースをさらに含み得る。
【0079】
第2のステップでは、確認すべき注文をアプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信する。
【0080】
第3のステップでは、確認すべき注文に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文を生成する。
【0081】
これらの実施形態において、前記確認すべき注文に対応する確認情報の受信に応答して、前記実行主体は前記需要注文を生成することができる。うち、前記確認情報は、前記クライアントを使用するユーザによる前記確認すべき注文に含まれる内容の確認を表すためのものであってもよい。前記確認情報には、通常、前記取得金額に対応する支払操作がすでに完了済みであることを示す情報がさらに含まれる。例示として、前記クライアントを使用するユーザは、前記確認すべき注文に含まれる内容をチェックした後、「支払い」ボタンをクリックすることができる。その後、クライアントは支払い手段(例えば、オンラインバンキング)のインターフェースを呼び出し、ユーザが支払い操作を完了した後に前記確認情報を生成することができる。
【0082】
上記オプション的な実施形態に基づいて、クライアントの確認を通じて前記需要注文を生成することができ、それにより、注文のエラー率が減少し、注文のエラーによる労力、物流などのコストが節約される。
【0083】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記実行主体はさらに次のステップによって需要注文を生成することができる。
【0084】
第1のステップでは、マッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫に基づいて、アプライアンス情報セットを照会して在庫をチェックする。
【0085】
これらの実施形態において、ステップ202で決定されたマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫に基づいて、前記実行主体は、前記アプライアンス情報セットを照会することにより在庫が需要を満たすか否かをチェックすることができる。
【0086】
第2のステップでは、在庫要件を満たすと判定されたことに応答して、需要注文を生成する。
【0087】
これらの実施形態において、前記アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報が示す在庫が前記アプライアンス需要情報の要件を満たすと判定されたことに応答して、前記実行主体は、前記需要注文を生成することができる。
【0088】
上記オプション的な実施形態に基づき、前記アプライアンス情報セットの在庫をチェックすることにより、そのときの在庫がアプライアンス需要情報の要件を満たすか否かを再確認することができ、それにより、アプライアンス情報セットの更新時間差および可能な情報収集ミスなどによる在庫変動を回避し、在庫不足による出庫不能ということによりもたらすネットワークデータ転送および労力などのコストを削減することができる。
【0089】
ステップ204では、マッチングする倉庫に対応する対象電子機器に需要注文を送信する。
【0090】
本実施例において、前記実行主体は、需要注文に対応するアプライアンスを前記アプライアンスの配送先住所に発送するように、前記需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信することができる。ここで、前記対象電子機器は、前記マッチングする倉庫に対応する様々な機器を含んでもよい。例示として、前記対象電子機器は、前記マッチングする倉庫におけるアプライアンスの管理を担当するバックエンドサーバであってもよい。別の例示として、前記対象電子機器は、前記マッチングする倉庫における各アプライアンスを搬送する機械デバイスを制御するコントローラであってもよい。さらなる別の例示として、前記対象電子機器はさらに前記マッチングする倉庫におけるアプライアンスの搬送を担当する作業員によって使用される端末であってもよい。
【0091】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記実行主体は、報告された、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を引き続き取得し、需要注文の状態情報を更新することができる。前記アプライアンスの状態情報は、アプライアンスの出庫状態を示す情報、アプライアンスの受領を示す情報の少なくとも一つを含み得るが、これらに限定されない。例示として、前記各アプライアンスには識別子が付いていてもよい。前記識別子は、例えば、スキャン可能なバーコード、二次元コードなどを含んでもよい。前記実行主体は各ノードからネットワークを介してアップロードされた前記アプライアンスの識別子を受信することができる。前記ノードは、予め設定された場所に設置された前記識別子に対応する読取装置を含んでもよいし、ユーザによって使用されるクライアントを含んでもよい。
【0092】
これらの実施形態では、取得したアプライアンスの状態情報に基づいて、前記実行主体は、前記需要注文の状態情報を更新することができる。前記需要注文の状態情報は、注文出荷済み、注文受領済みの少なくとも一つを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0093】
オプションとして、生成された複数の需要注文に対して、前記実行主体は、MQ(Message Queue,メッセージキュー)に示された順番に従って需要注文を処理することもできる。
【0094】
オプションとして、前記アプライアンスの状態情報は、パッシブRFID、アクティブRFIDおよびNFCの少なくとも一つの方法によって取得されてもよい。従って、前記アプライアンスの識別子には、パッシブRFIDタグ、アクティブRFIDタグ、およびNFCデバイスが含まれ得る。例示として、前記アクティブRFIDに適合するリーダを所定の場所に設置してもよい。前記アクティブRFIDタグが設置されたアプライアンスが前記リーダの有効カバレッジエリアを通過すると、前記リーダは前記アクティブRFIDタグを読み取って、収集した情報を特定のゲートウェイプラットフォームを介して前記実行主体に送信してもよい。従って、前記実行主体は、リーダの設置場所に基づいて、前記アクティブRFIDタグに対応する位置を取得し、これにより前記アプライアンスの状態情報を判定してもよい。
【0095】
上記オプション的な実施形態に基づき、アプライアンスに小型で適合性の良い識別子を設けることによってアプライアンスの状態情報を報告することができる。
【0096】
オプションとして、前記実行主体はさらに次のステップによって需要注文の状態情報を更新することができる。まず、アクティブRFIDリーダによって送信されたアプライアンスの状態情報の受信に応答して、前記アクティブRFIDリーダの位置を取得する。その後、前記アクティブRFIDリーダの位置と前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、前記需要注文の状態情報を更新する。
【0097】
例示として、前記アクティブRFIDリーダの位置が前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所とマッチングしていると判定されたことに応答して、前記実行主体は、前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新することができる。
【0098】
オプションとして、前記実行主体は引き続き次のステップを実行することができる。
【0099】
第1のステップでは、アプライアンス需要情報に対応するアプライアンスプロバイダに、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信し、アプライアンスの配送先住所にマッチングするアプライアンスにインストールされたプロンプトデバイスをウェイクアップする。
【0100】
これらの実施形態において、前記プロンプトデバイスは、例えば、発光ダイオードまたはLEDなど、多くのアプライアンスにおいて特定のアプライアンス(荷下ろし対象アプライアンスなど)を識別するための電子デバイスを含んでもよい。前記アプライアンスプロバイダは、前記需要注文に基づいて、対応するアプライアンスにインストールされたプロンプトデバイスに制御指令を直接送信することができる。オプションとして、前記実行主体は、前記アプライアンスプロバイダから前記特定のアプライアンスの通信識別子を取得するとともに前記制御指令を前記アプライアンスに送信することもできるが、ここでは特に限定しない。
【0101】
第2のステップでは、アプライアンス需要情報に対応するクライアントにアプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信する。
【0102】
第3のステップでは、アプライアンス需要情報に対応するクライアントによって送信された、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンス受領済みを示す情報に更新する。
【0103】
上記オプション的な実施形態に基づき、プロンプトデバイスによって荷卸し作業員は輸送車両における荷卸し対象アプライアンスを容易に識別することができて、物流効率を向上させることができる。また、需要注文の状態が自動更新されることで労力を節約することができる。
【0104】
別の例示として、前記アクティブRFIDリーダは車載アクティブRFIDリーダを含んでもよい。前記アクティブRFIDリーダの位置が前記マッチングする倉庫と前記状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との間に位置すると判定されたことに応答して、前記需要注文の状態情報を、アプライアンスが輸送中であることを示す情報に更新する。前記車載アクティブRFIDリーダの位置は、例えば、同じ車両に設置されたGPS装置によって取得されてもよい。従って、予め設置された車載アクティブRFIDリーダによってアプライアンスにおけるアクティブRFIDタグを読み取ることで、各アプライアンスの輸送状態を特定の車両からアンバインドすることができ、タグを読み取るリーダの住所によって各アプライアンスの位置を直接特定し追跡することができる。
【0105】
オプションとして、前記需要注文はさらにレンタル注文を含んでもよい。前記取得したアプライアンスの状態情報は、アプライアンスが返却されたことを示す情報をさらに含んでもよい。アプライアンスが返却されたことを示す取得情報の数量が、前記レンタル注文における所要アプライアンスの数と一致すると判定されたことに応答して、前記実行主体は、前記需要注文の状態情報を更新することができる。前記需要注文の状態情報は、注文の終了情報を含んでもよい。オプションとして、前記実行主体はさらに、前記アプライアンスがすでに返却されたことを示す情報に基づいて、前記予め設定されたアプライアンス情報セットにおける対応するアプライアンス情報を更新することができる。
【0106】
引き続き図3Aおよび図3Bを参照し、図3Aおよび図3Bは本開示の実施例によるアプライアンス需要情報を処理するための方法の応用シーンを示す図である。図3Aおよび図3Bの応用シーンにおいて、ユーザ301は端末装置302を使用して、「レンタル:30枚のパレット、配送先住所:A工場」を含むアプライアンス需要情報303をバックエンドサーバ304に送信する。バックエンドサーバ304は前記アプライアンス需要情報303を取得した後、配送先住所がA工場であることに基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セット3051から、マッチングするアプライアンスプロバイダが甲プロバイダおよびマッチングする倉庫がII倉庫であると決定する(図3Bの3052に図示)。その後、バックエンドサーバ304は、前記アプライアンス需要情報303および甲プロバイダに基づいて、需要注文3053を生成し、予め設定されたアプライアンス情報セットにおいてII倉庫における甲プロバイダによって提供された使用可能なアプライアンスの数を20に変更する(図3Bの3054に図示)。次に、バックエンドサーバ304は、II倉庫の物流を管理するサーバ306に需要注文3053を送信することができる。オプションとして、前記需要注文に対応するパレットの出庫を示す情報の受信に応答して、サーバ306は、バックエンドサーバ304にパレットの出庫を示す情報307を送信することができる。次に、バックエンドサーバ304はさらに、ユーザ301が注文状態を把握できるように、端末装置302に注文の配送を示す情報308を送信することができる。
【0107】
従来技術の一つは通常、配送先住所に応じて指定された倉庫から出庫、出荷する。その結果、在庫が不足していると、商品を供給できないことが多く、複数の倉庫を跨いで調達する場合は、多くの作業者が参与しなければならない。しかし、本開示の上記実施例による方法では、予め設定されたアプライアンス情報セットによりマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫が自動的に決定されるので、出荷倉庫を柔軟に選択することができる。また、需要注文が生成された後、アプライアンス情報セットにおける対応するアプライアンスの状態を適時更新することにより、倉庫の保管状況を正確に反映することができ、自動化倉庫のための正確なデータサポートや人件費の節約を実現できる。
【0108】
さらに図4を参照し、アプライアンス需要情報を処理するための方法のもう一つの実施例のフロー400を示す。該アプライアンス需要情報を処理するための方法のフロー400は、次のステップを含む。
【0109】
ステップ401では、アプライアンス需要情報を取得する。
【0110】
ステップ402では、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定する。
【0111】
ステップ403では、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて需要注文に対応するアプライアンスの使用可能状態を更新する。
【0112】
ステップ404では、マッチングする倉庫に対応する対象電子機器に需要注文を送信する。
【0113】
上記ステップ401、ステップ402、ステップ403およびステップ404はそれぞれ前述した実施例のステップ201、ステップ202、ステップ203、ステップ204およびそれらのオプション的な実施形態と一致しており、上述したステップ201、ステップ202、ステップ203、ステップ204およびそれらのオプション的な実施形態に関する説明は、ステップ401、ステップ402、ステップ403およびステップ404にも適用可能であることに留意し、ここでは繰り返して説明しない。
【0114】
ステップ405では、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を定期的に取得し、アプライアンスの状態情報セットを生成する。
【0115】
本実施例において、アプライアンス需要情報を処理するための方法の実行主体(例えば、図1に示すサーバ105)は、前述実施例のオプション的な実施形態においてアプライアンスの状態情報を取得することと一致する方式によって、前記アプライアンスの状態情報を取得することができる。うち、前記状態情報は識別子情報および地理的位置情報を含んでもよい。
【0116】
前記ステップ405は、通常、前記需要注文の商品が受領された後に実行され得ることに留意すべきである。従って、注文の商品が受領された後に、各アプライアンスの状態を継続的に採集することにより、アプライアンスの紛失の有無、アプライアンスの配置位置の確認、各アプライアンスの流通状況の分析、各倉庫におけるアプライアンスの入出庫状況の分析などのために十分なデータのサポートを提供することができる。
【0117】
ステップ406では、取得した状態情報が需要注文に対応する配送先住所にマッチングしていると判定されたことに応答して、時間に基づいてレンタル注文を生成し、アプライアンス需要情報に対応するクライアントにレンタル注文を送信する。
【0118】
本実施例において、ステップ405で取得した状態情報がステップ403で生成された需要注文に対応する配送先住所にマッチングしていると判定されたことに応答して、前記実行主体は、アプライアンスの使用時間に基づいてレンタル注文を生成することができる。その後、前記実行主体はさらに、前記生成されたレンタル注文を前記アプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信することができる。ここで、前記レンタル注文は、長期レンタル請求書(例えば、月単位で支払う料金)および短期レンタル請求書(例えば、時間単位で計算される料金)を含んでもよい。
【0119】
ステップ407では、取得した状態情報が異常であると判定されたことに応答して、プロンプト情報を送信する。
【0120】
本実施例において、ステップ405で取得した状態情報が異常であると判定されたことに応答して、前記実行主体は、プロンプト情報を送信することができる。前記異常状態情報は、アプライアンスの位置が所定領域を超えたこと、アプライアンスの状態情報が所定期間を超えても取得されなかったこと、およびアプライアンスが故障したことを表す状態情報の少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。
【0121】
図4から分かるように、本実施例におけるアプライアンス需要情報を処理するための方法のフロー400は、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得するステップと、取得された状態情報に基づいて所定の動作を実行するステップとを示している。従って、本実施例に記載の技術的解決策は、アプライアンスが出庫された後、アプライアンスの位置および使用状況を継続的に取得することができて、アプライアンスが出庫された後のアプライアンスの受領、使用、メンテナンスおよびアプライアンスの流通スキーム全体の最適化のために豊富なデータのサポートを提供することができる。
【0122】
引き続き図5を参照すると、上記各図に示される方法の実施として、本開示は、アプライアンス需要情報を処理するための装置の一実施例を提供し、該装置の実施例は、図2または図4に示された方法の実施例に対応しており、該装置は様々な電子機器に具体的に適用することができる。
【0123】
図5に示すように、本実施例によるアプライアンス需要情報を処理するための装置500は、取得ユニット501、決定ユニット502、第1生成ユニット503および第1送信ユニット504を備える。取得ユニット501は、所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得するように構成される。決定ユニット502は、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定するように構成され、アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報は、アプライアンスプロバイダにより提供される使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれる。第1生成ユニット503は、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて、需要注文に対応するアプライアンスの使用可能状態を更新するように構成される。第1送信ユニット504は、需要注文に対応するアプライアンスをアプライアンスの配送先住所に発送するように、需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信するように構成される。
【0124】
本実施例において、アプライアンス需要情報を処理するための装置500における、取得ユニット501、決定ユニット502、第1生成ユニット503および第1送信ユニット504の具体的な処理およびそれらによってもたらされる技術的効果をそれぞれ図2の対応する実施例におけるステップ201、ステップ202、ステップ203およびステップ204の関連する説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0125】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記決定ユニット502は、第1選択モジュール(図示せず)、第2選択モジュール(図示せず)、第3選択モジュール(図示せず)、決定モジュール(図示せず)を備えることができる。前記第1選択モジュールは、予め設定されたアプライアンス情報セットから配送先住所の範囲がアプライアンスの配送先住所を含む倉庫を擬似マッチング倉庫として選択するように構成されてもよい。前記第2選択モジュールは、予め設定されたアプライアンス情報セットから擬似マッチング倉庫に位置する、アプライアンス需要情報を満たすアプライアンスを擬似対象アプライアンスとして選択するように構成されてもよい。前記第3選択モジュールは、擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するように構成されてもよい。前記決定モジュールは、対象アプライアンスが属するアプライアンスプロバイダをマッチングするアプライアンスプロバイダとして決定し、対象アプライアンスが位置する倉庫をマッチングする倉庫として決定するように構成されてもよい。
【0126】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記第3選択モジュールはさらに、擬似対象アプライアンスから、所要アプライアンスの数に一致する、同一アプライアンスプロバイダに属するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するように構成されてもよい。
【0127】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記第3選択モジュールは、第1取得サブモジュール(図示せず)、選択サブモジュール(図示せず)を備えてもよい。前記第1取得サブモジュールは、擬似対象アプライアンスに対応する取得金額を取得するように構成されてもよい。前記取得金額は単価および配送料を含んでもよい。前記選択サブモジュールは、対応する合計金額が最小となるように、擬似対象アプライアンスから所要アプライアンスの数に一致するアプライアンスを対象アプライアンスとして選択するように構成されてもよい。
【0128】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記選択サブモジュールはさらに、複数の倉庫における対象アプライアンスに対応する最小合計金額が一致することに応答して、複数の倉庫から優先度の最も高い倉庫を選択し、選択された優先度の最も高い倉庫から対象アプライアンスを選択するように構成されてもよい。
【0129】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記アプライアンスの状態情報は、パッシブRFID、アクティブRFIDおよびNFCの少なくとも一つの方式によって取得されてもよい。
【0130】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記更新ユニットはさらに、アクティブRFIDリーダによって送信されたアプライアンスの状態情報の受信に応答して、アクティブRFIDリーダの位置を取得し、アクティブRFIDリーダの位置と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との関係に基づいて、需要注文の状態情報を更新するように構成されてもよい。
【0131】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記更新ユニットはさらに、アクティブRFIDリーダの位置が状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所にマッチングしていると判定されたことに応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に更新するように構成されてもよい。
【0132】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、該装置は、アプライアンス需要情報に対応するアプライアンスプロバイダに、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信し、アプライアンスの配送先住所にマッチングするアプライアンスにインストールされたプロンプトデバイスをウェイクアップするように構成されるウェイクアップユニット(図示せず)と、アプライアンス需要情報に対応するクライアントに、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報を送信するように構成される情報送信ユニット(図示せず)と、アプライアンス需要情報に対応するクライアントによって送信された、アプライアンスが配送先住所にすでに配送されたことを示す情報に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが受領されたことを示す情報に更新するように構成される受領ユニット(図示せず)と、をさらに備えてもよい。
【0133】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記アクティブRFIDリーダは車載アクティブRFIDリーダを含んでもよく、前記更新ユニットはさらに、アクティブRFIDリーダの位置がマッチングする倉庫と状態情報に対応する需要注文におけるアプライアンスの配送先住所との間に位置していると判定されたことに応答して、需要注文の状態情報を、アプライアンスが輸送中であることを示す情報に更新するように構成されてもよい。
【0134】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記第1生成ユニット503は、第1生成モジュール(図示せず)、送信モジュール(図示せず)、第2生成モジュール(図示せず)を備えてもよい。前記第1生成モジュールは、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、確認すべき注文を生成するように構成されてもよい。前記確認すべき注文は、取得金額を含んでもよい。前記送信モジュールは、確認すべき注文をアプライアンス需要情報に対応するクライアントに送信するように構成されてもよい。前記第2生成モジュールは、確認すべき注文に対応する確認情報の受信に応答して、需要注文を生成するように構成されてもよい。
【0135】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記第1生成ユニット503は、チェックモジュール(図示せず)、第3生成モジュール(図示せず)を備えてもよい。前記チェックモジュールは、マッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫に基づいて、アプライアンス情報セットを照会して在庫をチェックするように構成されてもよい。前記第3生成モジュールは、在庫要件を満たすと判定されたことに応答して、需要注文を生成するように構成されてもよい。
【0136】
本実施例のいくつかのオプション的な実施形態において、前記アプライアンス需要情報を処理するための装置500は、更新ユニット(図示せず)、第2生成ユニット(図示せず)、第3生成ユニット(図示せず)、第2送信ユニット(図示せず)、第3送信ユニット(図示せず)をさらに備えてもよい。前記更新ユニットは、報告された、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を取得し、需要注文の状態情報を更新するように構成されてもよい。前記第2生成ユニットは、需要注文に対応するアプライアンスの状態情報を定期的に取得し、アプライアンスの状態情報セットを生成するように構成されてもよい。前記状態情報は識別子情報および地理的位置情報を含むことができる。前記第3生成ユニットは、取得した状態情報が需要注文に対応する配送先住所にマッチングしていると判定されたことに応答して、時間に基づいてレンタル注文を生成するように構成されてもよい。前記第2送信ユニットは、アプライアンス需要情報に対応するクライアントにレンタル注文を送信するように構成されてもよい。前記第3送信ユニットは、取得した状態情報が異常であると判定されたことに応答して、プロンプト情報を送信するように構成されてもよい。
【0137】
本開示の上記実施例により提供される装置は、まず、取得ユニット501によってアプライアンス需要情報を取得する。アプライアンス需要情報には所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所が含まれる。そして、決定ユニット502が、取得したアプライアンス需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定する。アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報には、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれる。次に、第1生成ユニット503が、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて需要注文に対応するアプライアンスの使用可能状態を更新する。最後に、第1送信ユニット504が、需要注文に対応するアプライアンスをアプライアンスの配送先住所に発送するように、需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信する。それにより出荷倉庫を柔軟に選択することができる。また、需要注文が生成された後にアプライアンス情報セットにおける対応するアプライアンス状態を適時に更新することにより、倉庫の保管状況を正確に反映することができ、自動化倉庫のための正確なデータサポートや人件費の節約を実現できる。
【0138】
次に、図6を参照し、本開示の実施例を実施するために適する電子機器(例えば、図1におけるサーバ)600の構造図が示されている。本開示の実施例における端末装置は、携帯電話、ノートパソコンなどのモバイル端末、およびデジタルTV、デスクトップコンピュータなどの固定端末を含むことができるが、これらに限定されない。図6に示すサーバは一例に過ぎず、本開示の実施例の機能および使用範囲に対していかなる限定を構成しないことが明らかである。
【0139】
図6に示すように、電子機器600は処理装置(例えば、中央処理装置、グラフィックプロセッサなど)601を含むことができ、それはリードオンリーメモリ(ROM)602に記憶されるプログラムまたは記憶装置608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされるプログラムによって、種々の適当な動作および処理を実行することができる。RAM603にはさらに電子機器600の動作に必要な各種プログラムおよびデータが記憶される。処理装置601、ROM602およびRAM603は、バス604を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続される。
【0140】
通常、例えば、タッチパネル、タッチパッド、キーボード、マウス、カメラ、マイクロフォン、加速度計、ジャイロスコープなどを含む入力装置606、例えば、液晶ディスプレイ(LCD、Liquid Crystal Display)、スピーカー、バイブレータなどを含む出力装置607、例えば、磁気テープ、ハードディスクなどを含む記憶装置608、および通信装置609などの装置はI/Oインターフェースに接続することができる。通信装置609は、電子機器600と他の機器との無線または有線通信を許容してデータを交換することができる。図6は種々の装置を有する電子機器500を示したが、示した装置を全部実施しまたは備えることを要求しないことを理解されたい。代替的に、より多くまたはより少ない装置を実施しまたは備えてもよい。図6に示した各ブロックは一つの装置を表してもよく、必要に応じて複数の装置を表してもよい。
【0141】
特に、本開示の実施例によれば、上記の流れ図を参照しながら説明したプロセスをコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。例えば、本開示の実施例はコンピュータプログラムを含み、それは、コンピュータ可読媒体に記憶されるコンピュータプログラムを含み、該コンピュータプログラムは流れ図に示す方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、該コンピュータプログラムは通信装置609によってネットワークからダウンロードされインストールされ、または記憶装置608からインストールされ、またはROM602からインストールされることができる。該コンピュータプログラムは処理装置601により実行されるとき、本開示の実施例の方法に限定される上記機能を実行する。
【0142】
説明すべきことは、本開示の実施例に記載するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体、またはコンピュータ可読記憶媒体でよく、または上記両者の任意の組み合わせでよいことである。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電気、磁気、光、電磁、赤外線または半導体のシステム、装置、または部品、またはそれらの任意の組み合わせであってよいが、これらに限定されない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例は、一つ以上の導線を有する電気コネクタ、ポータブルコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバー、ポータブルコンパクトリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶部品、磁気記憶部品、または上記の任意の適当な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。本開示の実施例において、コンピュータ可読記憶媒体はプログラムを含むか記憶する任意の有形媒体であってよく、該プログラムはコマンド実行システム、装置、または部品によって使用し、またはそれと組み合わせて使用することができる。本開示の実施例において、コンピュータ可読信号媒体は、ベースバンドにおいて、またはキャリアの一部として伝播されるデータ信号を含むことができ、その中にコンピュータが可読なプログラムコードが保持される。このような伝播されるデータ信号は複数種の形態を用いることができ、電磁気信号、光信号、または上記の任意の適当な組み合わせを含むが、これらに限定されない。コンピュータ可読信号媒体は、さらにコンピュータ可読記憶媒体以外の任意のコンピュータ可読媒体であってもよく、該コンピュータ可読信号媒体は、コマンド実行システム、装置、または部品によって用いられ、またはそれらと組み合わせて用いられるプログラムを送信、伝播または伝送することができる。コンピュータ可読媒体に含まれるプログラムコードは任意の適当な媒体によって伝送でき、電線、光ファイバーケーブル、RF(Radio Frequency、無線周波数)など、または上記の任意の適当な組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0143】
上記のコンピュータ可読媒体は上記のサーバに含まれるものであってよく、単独に存在し、該サーバに組み立てられないものであってもよい。上記のコンピュータ可読媒体に一つ以上のプログラムが保持され、上記の一つ以上のプログラムが該サーバにより実行される時、該サーバに、所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得し、取得した需要情報におけるアプライアンスの配送先住所に基づいて、予め設定されたアプライアンス情報セットからマッチングするアプライアンスプロバイダおよびマッチングする倉庫を決定し、うち、アプライアンス情報セットにおけるアプライアンス情報は、アプライアンスプロバイダにより提供された使用可能なアプライアンスの各倉庫における数および各倉庫に対応する配送先住所の範囲が含まれており、取得したアプライアンス需要情報およびマッチングするアプライアンスプロバイダに基づいて、需要注文を生成し、アプライアンス情報セットにおいて需要注文に対応するアプライアンスの使用可能状態を更新し、需要注文に対応するアプライアンスをアプライアンスの配送先住所に発送するように、需要注文をマッチングする倉庫に対応する対象電子機器に送信するようにさせる。
【0144】
一つ以上のプログラミング言語またはそれらの組み合わせによって本開示の実施例の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを書き、前記プログラミング言語はJava、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向のプログラミング言語を含み、さらに「C」プログラミング言語または類似のプログラミング言語などの通常の手続き型プログラミング言語を含む。プログラムコードはユーザのコンピュータ上で完全に実行され、ユーザのコンピュータ上で部分的に実行され、独立するパッケージとして実行され、一部がユーザのコンピュータ上で実行され一部がリモートコンピュータ上で実行され、またはリモートコンピュータやサーバ上で完全に実行されることができる。リモートコンピュータに関する場合に、リモートコンピュータはローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意の種類のネットワークによってユーザのコンピュータに接続されてよく、或いは、外部のコンピュータに接続されてよい(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットによって接続される)。
【0145】
図面における流れ図とブロック図は本開示の各実施例によるシステム、方法およびコンピュータプログラム製品の実現可能なアーキテクチャ、機能および動作を図示する。この点に関して、流れ図またはブロック図内の各ブロックはモジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部を表してよく、該モジュール、プログラムセグメント、またはコードの一部は一つ以上の規定する論理機能を実現するために用いられる実行可能なコマンドを含む。いくつかの代替としての実現において、ブロックに付けられる機能は、図面に付けられる順番と違う順番に従って実現されることも注意すべきである。例えば、二つの連続的に示されるブロックは、実際には、基本的に並列的に実行してもよいし、時には逆の順で実行させてもよいし、それは係る機能によって確定する。注意すべきことは、ブロック図および/または流れ図内の各ブロック、およびブロック図および/または流れ図内のブロックの組み合わせは、規定する機能または動作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムによって実現でき、専用のハードウェアとコンピュータコマンドとの組み合わせによって実現できることである。
【0146】
本開示の実施例に記載されたユニットはソフトウェアによって実現可能であり、ハードウェアによって実現可能である。記載されたユニットはプロセッサ内に設置されてもよいし、例えば、取得ユニット、決定ユニット、第1生成ユニットおよび第1送信ユニットを含むプロセッサというように記載されてもよい。ここで、それらのユニットの名称はある状況で該ユニットそのものに対する制限を構成することなく、例えば、取得ユニットは、「所要アプライアンスの数およびアプライアンスの配送先住所を含むアプライアンス需要情報を取得するユニット」として記載されても良い。
【0147】
上述の記載は本開示の好ましい実施例および運用する技術原理についての説明に過ぎない。当業者であれば、本開示の実施例に係る発明の範囲は上述の技術的特徴の特定の組み合わせによって形成された技術的解決手段に限定されず、また、上述の発明構想から逸脱させず、上述の技術的特徴またはその同等特徴の任意組み合わせによって形成された他の技術的解決手段も含むものである。例えば、上述の特徴を本開示の実施例が開示した(これに限定されない)類似する機能を有する技術特徴と相互に置換することによって形成された技術的解決手段である。
【符号の説明】
【0148】
500 アプライアンス需要情報を処理するための装置
501 取得ユニット
502 決定ユニット
503 第1生成ユニット
504 第1送信ユニット
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6