(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-13
(45)【発行日】2024-09-25
(54)【発明の名称】NFT査定システム、サステナブルファッション査定システム、システム、プログラムおよびコンピュータ
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240917BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240917BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20240917BHJP
G06Q 30/02 20230101ALI20240917BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/79
A63F13/55
G06Q30/02 450
(21)【出願番号】P 2023009308
(22)【出願日】2023-01-25
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(73)【特許権者】
【識別番号】521286422
【氏名又は名称】株式会社知財図鑑
(74)【代理人】
【識別番号】100124729
【氏名又は名称】谷 和紘
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奥山 幹樹
(72)【発明者】
【氏名】荒井 亮
(72)【発明者】
【氏名】荻野 靖洋
(72)【発明者】
【氏名】福島 由香
(72)【発明者】
【氏名】羽田(日高) 裕紀子
(72)【発明者】
【氏名】永井 歩
(72)【発明者】
【氏名】吉田 孝
(72)【発明者】
【氏名】能勢 武
【審査官】田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】特許第7178756(JP,B1)
【文献】特表2022-536006(JP,A)
【文献】特開2022-029608(JP,A)
【文献】特開2021-146057(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
A63F 13/79
A63F 13/55
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コンピュータと第2コンピュータとを備えるNFT(Non-Fungible Token)査定システムであって、
前記第1コンピュータは、第1設定手段と、制御手段と、実績設定手段と、査定要求手段と、を含んでおり、
前記第2コンピュータは、査定手段を含んでおり、
第1NFTは、物品に関連付けられており、かつ、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられており、
第1仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、かつ、ゲームにおけるキャラクタオブジェクトであり、
前記第1設定手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトに対応付けて前記第1NFTを分散型台帳システムにより設定し、
前記制御手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された前記第1仮想オブジェクトを仮想空間において動作させ、
前記実績設定手段は、前記第1仮想オブジェクトの動作により発生する前記ゲームの実績を示す実績情報を前記分散型台帳システムにより前記第1NFTに対応付けて設定し、
前記査定要求手段は、前記第1NFTの価値の査定を前記第2コンピュータに対して要求し、
前記査定手段は、前記査定要求手段の査定の要求に応じて、前記第1NFTに対応付けて設定されている実績に基づいて、前記第1NFTの価値を査定する、
NFT査定システム。
【請求項2】
前記NFT査定システムは、第3コンピュータを更に備えており、
前記第3コンピュータは、第1生成手段と、第2設定手段と、を含んでおり、
前記第1生成手段は、前記査定手段の査定結果に基づいて前記第1NFTから1以上の第2NFTを前記分散型台帳システムにより生成し、
前記第2設定手段は、前記第1ユーザの前記第1アカウントに対して前記1以上の第2NFTを前記分散型台帳システムにより関連付ける、
請求項1に記載のNFT査定システム。
【請求項3】
前記第1仮想オブジェクトは、前記第1ユーザによる操作に応じて動作する第1プレイヤキャラクタであり、
前記第1仮想オブジェクトの動作は、他のユーザによる操作に応じて動作する第2キャラクタまたはノンプレイヤキャラクタとのバトルであり、
前記実績情報は、前記バトルの戦績である、
請求項1または請求項2に記載のNFT査定システム。
【請求項4】
前記NFT査定システムは、第3コンピュータを更に備えており、
前記第3コンピュータは、変更手段を、含んでおり、
前記変更手段は、前記査定手段による査定のあとに、第2ユーザの第2アカウントに対して前記第1NFTを前記分散型台帳システムにより関連付ける、
請求項1に記載のNFT査定システム。
【請求項5】
前記第1コンピュータは、査定取得手段を、更に含んでおり、
前記査定取得手段は、前記第1NFTの価値を示す価値情報を前記第2コンピュータから取得する、
請求項1、請求項2または請求項4のいずれかに記載のNFT査定システム。
【請求項6】
前記キャラクタオブジェクトは、前記
第1ユーザの操作に基づいて制御されるプレイヤキャラクタ、または、コンピュータによって制御されるノンプレイヤキャラクタである、
請求項1、請求項2または請求項4のいずれかに記載のNFT査定システム。
【請求項7】
前記ゲームは、カードゲームであり、
前記キャラクタオブジェクトは、前記
第1ユーザの操作に基づいて制御されるキャラクタカードである、
請求項1、請求項2または請求項4のいずれかに記載のNFT査定システム。
【請求項8】
プログラムは、第1設定ステップと、制御ステップと、実績設定ステップと、査定要求ステップと、を第1コンピュータに実行させ、
第1NFTは、物品に関連付けられており、かつ、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられており、
第1仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、かつ、ゲームにおけるキャラクタオブジェクトであり、
前記第1設定ステップでは、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトに対応付けて前記第1NFTを分散型台帳システムにより設定し、
前記制御ステップでは、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された前記第1仮想オブジェクトを仮想空間において動作させ、
前記実績設定ステップでは、前記第1仮想オブジェクトの動作により発生する前記ゲームの実績を示す実績情報を前記分散型台帳システムにより前記第1NFTに対応付けて設定し、
前記査定要求ステップでは、前記第1NFTの価値の査定を第2コンピュータに対して要求する、
プログラム。
【請求項9】
請求項8のプログラムを実行する制御部を、
備える、
第1コンピュータ。
【請求項10】
プログラムは、査定ステップを、第2コンピュータに実行させ、
第1NFT(Non-Fungible Token)は、物品に関連付けられており、
第1ユーザの第1アカウントに関連付けられている前記第1NFTは、前記第1アカウントに関連付けられている第1仮想オブジェクトに対応付けて設定されており、
前記第1仮想オブジェクトは、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された仮想空間において動作させられ、かつ、ゲームにおけるキャラクタオブジェクトであり、
前記第1仮想オブジェクトの前記仮想空間における動作により発生する前記ゲームの実績である実績情報が前記第1NFTに対応付けて設定されており、
前記査定ステップでは、第1コンピュータによる査定の要求に応じて、前記第1NFTの価値を前記第1NFTに対応付けて設定されている実績に基づいて査定する、
プログラム。
【請求項11】
請求項10のプログラムを実行する制御部を、
備える、
第2コンピュータ。
【請求項12】
第1コンピュータと第2コンピュータとを備えるシステムであって、
前記第1コンピュータは、第1設定手段と、制御手段と、実績設定手段と、査定要求手段と、を含んでおり、
前記第2コンピュータは、査定手段を含んでおり、
第1NFTは、物品に関連付けられており、かつ、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられており、
第1仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、かつ、ゲームにおけるキャラクタオブジェクトであり、
前記第1設定手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトに対応付けて前記第1NFTを分散型台帳システムにより設定し、
前記制御手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された前記第1仮想オブジェクトを仮想空間において動作させ、
前記実績設定手段は、前記第1仮想オブジェクトの動作により発生する実績を示す前記ゲームの実績情報を前記分散型台帳システムにより前記第1NFTに対応付けて設定し、
前記査定要求手段は、前記第1NFTの価値の査定を前記第2コンピュータに対して要求し、
前記査定手段は、前記査定要求手段の査定の要求に応じて、前記第1NFTに対応付けて設定されている実績に基づいて、前記第1NFTの価値を査定する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、NFT査定システム、サステナブルファッション査定システム、システム、プログラムおよびコンピュータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のNFT査定システムに関連する発明としては、例えば、非特許文献に記載されているPBT(Phisical Backed Token)が知られている。PBTでは、衣服等のフィジカルグッズにNFC(Near Field Communication)タグが埋め込まれる。ユーザがスマートフォンによりNFCタグをスキャンすると、PBTが発行される。PBTは、ユーザがフィジカルグッズを所有していることを証明する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】miin,“AZUKIが発表した「PBT」とは?”,[online],令和4年10月18日,[令和5年1月12日検索],インターネット<URL:https://note.com/miin_nft/n/nef3f51c03bfe>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記のようなPBTが適用されるシステムにおいて、サステナブルなファッションを構築したいという要望がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、サステナブルなファッションの構築に貢献できるNFT査定システム、サステナブルファッション査定システム、システム、プログラムおよびコンピュータを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、サステナブルなファッションの構築について検討するにあたり、ファッション産業の特性について検討した。ファッション産業は、製品の製造に必要なエネルギー量が多く、かつ、製品のライフサイクルが短いという特性を有する。そのため、ファッション産業は、環境負荷が大きいという問題を有している。そこで、持続可能な開発(SDGs:Sustainable Development Goals)が必要とされるなか、目標12「つくる責任つかう責任:持続可能な消費と生産のパターンを確保する」や目標13「気候変動に具体的な対策を:気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」などに影響するファッション産業において、環境負荷を軽減できるサステナブルなファッションの構築が望まれている。
【0007】
サステナブルなファッションの構築とは、衣服等の製品の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能なシステムを構築することである。リサイクルやリユース(リサイクルショップやフリマアプリ等)を通じて、使用済みの衣服等の製品を古着として譲渡または売却することにより、使用済みの衣服等の製品を再流通させることが重要である。
【0008】
一方で、前記のような、PBTが適用されるシステムが提案されている。すなわち、フィジカルグッズとPBTとを関連付けたシステムが提案されている。このようなシステムでは、例えば、仮想空間内の仮想オブジェクトにPBTの画像を付与することができる。
【0009】
本願発明者は、PBTの画像がフィジカルグッズの企業ロゴまたはブランドロゴであってもよいと考えた。この場合、ユーザは、企業ロゴまたはブランドロゴの企業とスポンサー契約を結ぶ。そして、ゲームの仮想空間内の仮想オブジェクトにPBTの画像が付与された状態で、ユーザがこの仮想オブジェクトによりゲームをプレイする。これにより、PBTの画像の価値が向上し、PBTの画像のファッション性が向上する。以上のように、仮想空間においても、実空間と同じように、ファッションの思想が存在する。
【0010】
そこで、本願発明者は、サステナブルなファッションの構築にNFT(Non-Fungble Token)を利用することを検討した。具体的には、本願発明者は、NFTを物品に関連付けることにより、物品およびNFTの価値を高めることができると考えた。例えば、NFTの所有者が、NFTの画像が設定された仮想オブジェクトを操作してゲームにおいて活躍する。この場合、NFTの所有者が有名になり、NFTの価値が向上する。また、NFTが関連付けられた物品の価値も向上する。その結果、NFTの流通および物品の再流通が促される。以上のように、本願発明者は、NFTを利用することより、サステナブルなファッションの構築に貢献できると考えた。そこで、本願発明者は、以下側面を提案する。
【0011】
第1側面は、
第1コンピュータと第2コンピュータと分散型台帳システムとを備えるNFT(Non-Fungble Token)査定システムであって、
前記第1コンピュータは、第1設定手段と、制御手段と、実績設定手段と、査定要求手段と、を含んでおり、
前記第2コンピュータは、査定手段を含んでおり、
第1NFTは、物品に関連付けられており、かつ、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられており、
第1仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、
前記第1設定手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトに対応付けて前記第1NFTを前記分散型台帳システムにより設定し、
前記制御手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された前記第1仮想オブジェクトを仮想空間において動作させ、
前記実績設定手段は、前記第1仮想オブジェクトの動作により発生する実績を示す実績情報を前記分散型台帳システムにより前記第1NFTに対応付けて設定し、
前記査定要求手段は、前記第1NFTの価値の査定を前記第2コンピュータに対して要求し、
前記査定手段は、前記査定要求手段の査定の要求に応じて、前記第1NFTに対応付けて設定されている実績に基づいて、前記第1NFTの価値を査定する、
NFT査定システムである。
【0012】
第2側面は、
前記NFT査定システムは、第3コンピュータを更に備えており、
前記第3コンピュータは、第1生成手段と、第2設定手段と、を含んでおり、
前記第1生成手段は、前記査定手段の査定結果に基づいて前記第1NFTから1以上の第2NFTを前記分散型台帳システムにより生成し、
前記第2設定手段は、前記第1ユーザの前記第1アカウントに対して前記1以上の第2NFTを前記分散型台帳システムにより関連付ける、
第1側面に記載のNFT査定システムである。
【0013】
第3側面は、
前記第1コンピュータは、第3設定手段を、更に含んでおり、
第2仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、
前記第3設定手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトまたは前記第2仮想オブジェクトに対応付けて前記1以上の第2NFTを前記分散型台帳システムにより設定する、
第2側面に記載のNFT査定システムである。
【0014】
第4側面は、
前記第3コンピュータは、第2生成手段を、更に含んでおり、
前記第1コンピュータは、第4設定手段を、更に含んでおり、
第2仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、
前記第2生成手段は、前記1以上の第2NFTから第3NFTを前記分散型台帳システムにより生成し、
前記第4設定手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第3NFTを前記第1仮想オブジェクトまたは前記第2仮想オブジェクトに対応付けて前記分散型台帳システムにより設定する、
第2側面または第3側面に記載のNFT査定システムである。
【0015】
第5側面は、
前記第1仮想オブジェクトは、前記第1ユーザによる操作に応じて動作する第1プレイヤキャラクタであり、
前記第1仮想オブジェクトの動作は、他のユーザによる操作に応じて動作する第2キャラクタまたはノンプレイヤキャラクタとのバトルであり、
前記実績情報は、前記バトルの戦績である、
第1側面ないし第4側面のいずれかに記載のNFT査定システムである。
【0016】
第6側面は、
前記NFT査定システムは、第3コンピュータを更に備えており、
前記第3コンピュータは、変更手段を、含んでおり、
前記変更手段は、前記査定手段による査定のあとに、第2ユーザの第2アカウントに対して前記第1NFTを前記分散型台帳システムにより関連付ける、
第1側面に記載のNFT査定システムである。
【0017】
第7側面は、
前記第1コンピュータは、査定取得手段を、更に含んでおり、
前記査定取得手段は、前記第1NFTの価値を示す価値情報を前記第2コンピュータから取得する、
第1側面ないし第6側面のいずれかに記載のNFT査定システムである。
【0018】
第8側面は、
プログラムは、第1設定ステップと、制御ステップと、実績設定ステップと、査定要求ステップと、を第1コンピュータに実行させ、
第1NFTは、物品に関連付けられており、かつ、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられており、
第1仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、
前記第1設定ステップでは、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトに対応付けて前記第1NFTを分散型台帳システムにより設定し、
前記制御ステップでは、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された前記第1仮想オブジェクトを仮想空間において動作させ、
前記実績設定ステップでは、前記第1仮想オブジェクトの動作により発生する実績を示す実績情報を前記分散型台帳システムにより前記第1NFTに対応付けて設定し、
前記査定要求ステップでは、前記第1NFTの価値の査定を第2コンピュータに対して要求する、
プログラムである。
【0019】
第9側面は、
第8側面のプログラムを実行する制御部を、
備える、
第1コンピュータである。
【0020】
第10側面は、
プログラムは、査定ステップを、第2コンピュータに実行させ、
第1NFT(Non-Fungble Token)は、物品に関連付けられており、
第1ユーザの第1アカウントに関連付けられている前記第1NFTは、前記第1アカウントに関連付けられている第1仮想オブジェクトに対応付けて設定されており、
前記第1仮想オブジェクトは、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された仮想空間において動作させられ、
前記第1仮想オブジェクトの前記仮想空間における動作により発生する実績である実績情報が前記第1NFTに対応付けて設定されており、
前記査定ステップでは、第1コンピュータによる査定の要求に応じて、前記第1NFTの価値を前記第1NFTに対応付けて設定されている実績に基づいて査定する、
プログラムである。
【0021】
第11側面は、
第10側面のプログラムを実行する制御部を、
備える、
第2コンピュータである。
【0022】
第12側面は、
第1コンピュータと第2コンピュータと分散型台帳システムとを備えるシステムであって、
前記第1コンピュータは、第1設定手段と、制御手段と、実績設定手段と、査定要求手段と、を含んでおり、
前記第2コンピュータは、査定手段を含んでおり、
第1NFTは、物品に関連付けられており、かつ、第1ユーザの第1アカウントに関連付けられており、
第1仮想オブジェクトは、前記第1アカウントに関連付けられており、
前記第1設定手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1仮想オブジェクトに対応付けて前記第1NFTを前記分散型台帳システムにより設定し、
前記制御手段は、前記第1ユーザによる操作に応じて、前記第1NFTが設定された前記第1仮想オブジェクトを仮想空間において動作させ、
前記実績設定手段は、前記第1仮想オブジェクトの動作により発生する実績を示す実績情報を前記分散型台帳システムにより前記第1NFTに対応付けて設定し、
前記査定要求手段は、前記第1NFTの価値の査定を前記第2コンピュータに対して要求し、
前記査定手段は、前記査定要求手段の査定の要求に応じて、前記第1NFTに対応付けて設定されている実績に基づいて、前記第1NFTの価値を査定する、
システムである。
【発明の効果】
【0023】
本開示によれば、サステナブルなファッションの構築に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1は、NFT査定システム1のブロック図である。
【
図2】
図2は、第1コンピュータ10のブロック図である。
【
図3】
図3は、第2コンピュータ110のブロック図である。
【
図4】
図4は、第3コンピュータ210のブロック図である。
【
図5】
図5は、分散型台帳システム50のブロック図である。
【
図6】
図6は、第1NFT300のデータ構造を示す図である。
【
図8】
図8は、第2動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
【
図10】
図10は、第3動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
【
図12】
図12は、第4動作において、第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210が実行するフローチャートである。
【
図13】
図13は、第5動作において、第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210が実行するフローチャートである。
【
図14】
図14は、第6動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
【
図16】
図16は、第7動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
【
図17】
図17は、第7動作において、第1コンピュータ10および第3コンピュータ210が実行するフローチャートである。
【
図18】
図18は、第7動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(実施形態)
本開示の実施形態にかかるNFT査定システム1について、図面を参照して説明する。
【0026】
<NFT査定システム1の概要の説明>
まず、NFT査定システム1の全体構成について図面を参照しながら説明する。
図1は、NFT査定システム1のブロック図である。
【0027】
図1に示すNFT査定システム1は、第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210を備えている。第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210は、通信ネットワークを介して互いに通信できる。ネットワークは、インターネットやイントラネット等である。
【0028】
第1コンピュータ10は、第1ユーザUS1により使用される情報処理装置である。第1コンピュータ10は、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210にリクエストを送信する。第1コンピュータ10は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、家庭用ゲーム機、携帯用ゲーム機、または、パーソナルコンピュータである。
【0029】
第2コンピュータ110および第3コンピュータ210は、サーバである。第2コンピュータ110および第3コンピュータ210は、リクエストに応じたレスポンスを第1コンピュータ10に提供する。第2コンピュータ110および第3コンピュータ210は、例えば、ウェブサーバである。
【0030】
次に、NFT査定システム1の動作概要について説明する。第1ユーザUS1は、第1NFT300および物品310を所有している。第1NFT300は、物品310に関連付けられている。第1ユーザUS1は、第1NFT300の対象画像312を第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定できる。そして、第1ユーザUS1は、第1仮想オブジェクトOBJ1を用いてゲームをプレイできる。第1ユーザUS1が第1仮想オブジェクトOBJ1を用いてゲームをプレイすると、第1NFT300の実績情報が更新される。実績情報は、例えば、ゲームのプレイ時間やバトルの戦績等である。
【0031】
また、第1ユーザUS1は、第1コンピュータ10を用いて、第2コンピュータ110に第1NFT300の査定要求を行うことができる。第2コンピュータ110は、第1NFT300の実績情報に基づいて第1NFT300を査定する。第1ユーザUS1は、査定結果に基づいて、第1NFT300を第三者に譲渡できる。
【0032】
<第1コンピュータ10の構造>
次に、第1コンピュータ10の構造について図面を参照しながら説明する。
図2は、第1コンピュータ10のブロック図である。
【0033】
図2に示すように、第1コンピュータ10は、制御部12と、記憶部14と、ネットワークインターフェース16と、グラフィック処理部18と、ディスプレイ20と、オーディオ処理部22と、スピーカ24と、操作部26と、タッチパッド28と、を含んでいる。
【0034】
記憶部14は、プログラムおよびデータを記憶する。記憶部14は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリまたはハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ、または後述する対象アプリ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
制御部12は、記憶部14が記憶しているプログラムを実行することによって、第1コンピュータ10の機能を実現する。制御部12は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・CPU(Central Processing Unit)
・GPU(Graphic Processing Unit)
・ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
・FPGA(Field Programmable Array)
制御部12は、第1設定手段30と、制御手段34と、実績設定手段36と、査定要求手段38と、第3設定手段40と、第4設定手段42と、査定取得手段44と、を機能ブロックとして含んでいる。
【0035】
ネットワークインターフェース16は、第1コンピュータ10と外部装置との間の通信を制御する。外部装置は、第2コンピュータ110、第3コンピュータ210および後述する分散型台帳システム50である。
【0036】
グラフィック処理部18は、制御部12が生成した画像データに基づいてディスプレイ20に画像を表示させる。ディスプレイ20は、液晶ディスプレイまたは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。
【0037】
オーディオ処理部22は、制御部12が生成した音声データに基づいてスピーカ24に音を出力させる。
【0038】
操作部26は、タッチパッド28によるユーザの操作に基づいて操作信号を生成し、制御部12に操作信号を出力する。
【0039】
第1ユーザUS1は、第1コンピュータ10を用いてゲームをプレイできる。具体的には、ゲームシステムは、図示しないサーバおよび複数の第1コンピュータ10を含んでいる。サーバは、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、第1コンピュータ10のゲームデータの管理を行う。
【0040】
第1コンピュータ10は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、第1コンピュータ10は、通信ネットワークを介して、サーバからゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。第1コンピュータ10に対応づけて、識別情報およびパスワードを含むアカウントが、ユーザ毎に割り当てられている。このアカウントは、ログイン時、第1コンピュータ10からサーバに送信され、サーバにおけるユーザ認証に利用される。
【0041】
ユーザ認証を経て、サーバと第1コンピュータ10との相互通信が可能となる。ログイン後、第1コンピュータ10は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバから受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ20およびスピーカ24に出力しながら、ゲームを進行させる。
【0042】
<第2コンピュータ110の構造>
次に、第2コンピュータ110の構造について図面を参照しながら説明する。
図3は、第2コンピュータ110のブロック図である。
【0043】
図3に示すように、第2コンピュータ110は、制御部112と、記憶部114と、ネットワークインターフェース116と、を含んでいる。
【0044】
記憶部114は、プログラムおよびデータを記憶する。記憶部114は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリまたはハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ、または後述する対象アプリ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
制御部112は、記憶部114が記憶しているプログラムを実行することによって、第2コンピュータ110の機能を実現する。制御部112は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・CPU(Central Processing Unit)
・GPU(Graphic Processing Unit)
・ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
・FPGA(Field Programmable Array)
制御部112は、査定手段118を機能ブロックとして含んでいる。
【0045】
ネットワークインターフェース116は、第2コンピュータ110と外部装置との間の通信を制御する。外部装置は、第1コンピュータ10、第3コンピュータ210および後述する分散型台帳システム50である。
【0046】
<第3コンピュータ210の構造>
次に、第3コンピュータ120の構造について図面を参照しながら説明する。
図4は、第3コンピュータ210のブロック図である。
【0047】
図4に示すように、第3コンピュータ210は、制御部212と、記憶部214と、ネットワークインターフェース216と、を含んでいる。
【0048】
記憶部214は、プログラムおよびデータを記憶する。記憶部214は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、ストレージ(例えば、フラッシュメモリまたはハードディスク)の組合せである。
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、ウェブブラウザ、または後述する対象アプリ)のプログラム
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
制御部212は、記憶部214が記憶しているプログラムを実行することによって、第3コンピュータ210の機能を実現する。制御部212は、例えば、以下の少なくとも1つである。
・CPU(Central Processing Unit)
・GPU(Graphic Processing Unit)
・ASIC(Application Specific Integrated Circuit)
・FPGA(Field Programmable Array)
制御部212は、第1生成手段218と、第2設定手段220と、変更手段222と、第2生成手段224と、を機能ブロックとして含んでいる。
【0049】
ネットワークインターフェース216は、第3コンピュータ210と外部装置との間の通信を制御する。外部装置は、第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および後述する分散型台帳システム50である。
【0050】
<分散型台帳システム50の構造>
次に、分散型台帳システム50の構造について図面を参照しながら説明する。
図5は、分散型台帳システム50のブロック図である。
【0051】
図5に示すように、分散型台帳システム50は、複数のノードコンピュータ50a~50dを含んでいる。
【0052】
ノードコンピュータ50a~50dは、ネットワークを介して互いに通信できる。ネットワークは、インターネットやイントラネット等である。ノードコンピュータ50a~50dは、例えば、有線または無線によりネットワークと接続されている。ノードコンピュータ50a~50dは、ピア・ツー・ピア(P2P)方式で互いに通信する。
【0053】
ノードコンピュータ50a~50dは、ブロックチェーン技術を用いて分散型台帳を管理する。例えば、ノードコンピュータ50aは、記録すべきトークンの取引に関するデータを取得する。ノードコンピュータ50aは、取得したデータを含むブロックを作成し、ブロックチェーンに追加する。ノードコンピュータ50aは、追加したブロックの情報をノードコンピュータ50b~50dへ送信する。ノードコンピュータ50b~50dは、受信したブロックの正しさを検証する。ノードコンピュータ50b~50dは、検証に成功すると、ブロックチェーンにブロックを追加する。ノードコンピュータ50a~50dは、例えば、連結されるブロックの数(承認数)に従ってブロックチェーンを確定する。これにより、分散型台帳システム50を構成する複数のノードコンピュータ50a~50dにわたって、同一の分散型台帳が保存されることになる。なお、保存されるデータは、適宜に暗号化される。
【0054】
ノードコンピュータ50a~50dのハードウェア構成は、第1コンピュータ10のハードウェア構成、第2コンピュータ110のハードウェア構成または第3コンピュータ210のハードウェア構成と同一または類似であってよいので、詳細な説明を省略する。
【0055】
<第1NFT300のデータ構造>
第1NFT300のデータ構造について図面を参照しながら説明する。
図6は、第1NFT300のデータ構造を示す図である。
【0056】
第1NFT300は、ブロックチェーン上に記録されている。第1NFT300は、物品310に関連付けられている。物品310は、フィジカルグッズである。フィジカルグッズとは、実空間に存在している物である。従って、フィジカルグッズは、デジタルデータを含まない。また、フィジカルグッズは、フィジカルファッションを含む。フィジカルファッションとは、衣服、装飾品等のように人間または動物が身に着ける物である。美術品は、フィジカルグッズであり、フィジカルファッションではない。本実施形態では、物品310は、Tシャツである。
図6に示すように、第1NFT300は、トークンIDと、所有者アドレスと、物品IDと、メタデータと、実績情報と、を含んでいる。
【0057】
トークンIDは、第1NFT300を識別する情報である。トークンIDは、第1NFT300の生成時に分散型台帳システム50によって設定される。
【0058】
所有者アドレスは、第1NFT300の所有者のアカウントのアドレスに関する情報である。所有者アドレスは、第1NFT300の生成時および譲渡時に、分散型台帳システム50によって更新される。
【0059】
物品IDは、第1NFT300が関連付けられている物品310を特定する情報である。より詳細には、物品310には、RFIDタグ311が付されている。RFIDタグ311は、物品IDを記憶している。物品IDは、物品310に付与された固有の識別子である。第1NFT300は、物品310と関連付けられているので、物品310を特定するための物品IDを含んでいる。
【0060】
メタデータは、第1NFT300に関連付けられた対象画像312の閲覧を可能にするための情報を含む。メタデータは、例えば、対象画像312を閲覧するためのURL、または、対象画像312のデータである。本実施形態では、メタデータは、対象画像312を閲覧するためのURLである。メタデータは、第1NFT300の生成時に分散型台帳システム50によって設定される。また、メタデータは、対象画像312の詳細に関する情報を含むこともできる。対象画像312は、企業ロゴまたはブランドロゴである。
【0061】
実績情報は、第1NFT300の実績に関する情報である。より詳細には、所有者は、仮想オブジェクトに第1NFT300を設定できる。仮想オブジェクトに第1NFT300が設定されると、対象画像312が仮想オブジェクトの一部分としてディスプレイ20に表示される。そして、所有者は、第1NFT300が設定された仮想オブジェクトを仮想空間において操作できる。すなわち、所有者は、第1NFT300が設定された仮想オブジェクトを操作することにより、ゲームをプレイすることができる。実績情報は、第1NFT300が設定された仮想オブジェクトを利用したゲームでのプレイ時間や、第1NFT300が設定された仮想オブジェクトのバトルの戦績等である。
【0062】
<NFT査定システム1の動作>
次に、NFT査定システム1の動作について説明する。NFT査定システム1では、以下の動作が行われる。
(1)第1動作:第1コンピュータ10が、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対応付けて第1NFT300を設定する。
(2)第2動作:第1コンピュータ10が、対象画像312を第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定する。
(3)第3動作:第1ユーザUS1のゲームのプレイに応じて、第1コンピュータ10が実績情報を更新する。
(4)第4動作:第2コンピュータ110が第1NFT300を査定する。
(5)第5動作:第3コンピュータ210が第1NFT300から第2NFT1300を生成する。
(6)第6動作:第1コンピュータ10が第2NFT1300の対象画像1312を第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定する。
(7)第7動作:第3コンピュータ210が第3NFT2300を生成する。
【0063】
第1コンピュータ10の制御部12が記憶部14により記憶されているプログラムを読み出すこと、第2コンピュータ110の制御部112が記憶部114により記憶されているプログラムを読み出すこと、および、第3コンピュータ210の制御部212が記憶部214により記憶されているプログラムを読み出すことにより、これらのプログラムが第1動作ないし第7動作を第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210に実行させる。
【0064】
(1)第1動作
まず、第1動作について図面を参照しながら説明する。
図7は、第1動作の説明図である。第1動作では、第1コンピュータ10が、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対応付けて第1NFT300を設定する。
【0065】
まず、第1ユーザUS1は、物品310を購入する。物品310には、RFIDタグ311が付されている。RFIDタグ311は、物品IDを記憶している。そこで、制御部12は、第1ユーザUS1の操作に応じて、RFIDタグ311から物品IDを取得する(ステップS1)。具体的には、制御部12は、図示しない無線通信部によりRFIDタグ311と通信を行う。これにより、制御部12は、物品IDを取得し、物品IDを記憶部14に記憶させる。
【0066】
次に、制御部12は、第1ユーザUS1の操作に応じて、分散型台帳システム50に対して第1NFT設定要求をネットワークインターフェース16により送信する(ステップS2)。第1NFT設定要求は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対応付けて第1NFTを設定する要求である。第1NFT設定要求は、ステップS1において制御部12が取得した物品ID、および、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1を含んでいる。
【0067】
分散型台帳システム50は、
図6に示す第1NFT300を生成する。第1NFT300は、サーバ等に予め記憶されていてもよい。更に、分散型台帳システム50は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1のアドレスを、
図6に示す第1NFT300の所有者アドレスに対応付けて設定する。これにより、第1NFT300は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に関連付けられる。また、第1NFT300の対象画像312は、図示しないサーバに保存される。そのため、分散型台帳システム50は、対象画像312の保存場所を示すURLをメタデータに対応付けて設定する。これにより、第1NFT300は、第1アカウントACCT1に対応付けて設定される。最後に、分散型台帳システム50は、第1NFT300が第1アカウントACCT1に対応付けて設定されたことを第1コンピュータ10に通知する(ステップS3)。以上の動作により、第1動作が完了する。
【0068】
(2)第2動作
次に、第2動作について図面を参照しながら説明する。
図8は、第2動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
図9は、第2動作の説明図である。第2動作では、第1コンピュータ10が、対象画像312を第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定する。
【0069】
まず、制御部12は、
図8の上段に示す画像をディスプレイ20に表示させる。
図8の上段に示す画像は、第1仮想オブジェクトOBJ1および「第1NFTを設定しますか?」のボタンを含んでいる。第1仮想オブジェクトOBJ1は、第1ユーザUS1がゲームをプレイするときに仮想空間において動作する。本実施形態では、第1仮想オブジェクトOBJ1は、第1ユーザUS1による操作に応じて動作する第1プレイヤキャラクタである。従って、第1仮想オブジェクトOBJ1は、第1アカウントACCT1に関連付けられている。
【0070】
次に、制御部12(第1設定手段30)は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて第1NFT300を分散型台帳システム50により設定する(第1設定ステップ)。具体的には、第1ユーザUS1は、タッチパッド28を操作して、「第1NFTを設定しますか?」のボタンを押す。応じて、制御部12(第1設定手段30)は、分散型台帳システム50に対してオブジェクト設定要求をネットワークインターフェース16により送信する(ステップS11)。オブジェクト設定要求は、第1NFT300を第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定する要求である。オブジェクト設定要求は、第1仮想オブジェクトOBJ1の情報を含んでいる。
【0071】
分散型台帳システム50は、
図9に示すように、オブジェクト設定要求に含まれる第1仮想オブジェクトOBJ1を第1NFT300の実績情報に対応付けて設定する(ステップS12)。より正確には、分散型台帳システム50は第1ユーザUS1、第1アカウントACCT1および第1仮想オブジェクトOBJ1を第1NFT300の実績情報に対応付けて設定する。これにより、第1NFT300は、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定される。
図9では、第1仮想オブジェクトOBJ1のプレイ時間および戦績が設定されている。分散型台帳システム50は、第1NFT300が第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定されたことを第1コンピュータ10に通知する(ステップS13)。
【0072】
制御部12は、ネットワークインターフェース16を介してステップS12の通知を取得する。最後に、制御部12は、対象画像312を第1仮想オブジェクトOBJ1に合成する。更に、制御部12は、
図8の下段に示すように、対象画像312が第1仮想オブジェクトOBJ1に付加された画像をディスプレイ20に表示させる。以上の動作により、第2動作が完了する。
【0073】
(3)第3動作
次に、第3動作について図面を参照しながら説明する。
図10は、第3動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
図11は、第3動作の説明図である。第3動作では、第1ユーザUS1のゲームのプレイに応じて、第1コンピュータ10が実績情報を更新する。
【0074】
図10に示すように、制御部12(制御手段34)は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第1NFT300が設定された第1仮想オブジェクトOBJ1を仮想空間において動作させる(制御ステップ)。本実施形態では、第1仮想オブジェクトOBJ1は、第1ユーザUS1による操作に応じて動作する第1プレイヤキャラクタである。第1仮想オブジェクトOBJ1の動作は、他のユーザによる操作に応じて動作する第2キャラクタとのバトルである。
図10では、第1ユーザUS1が操作する第1仮想オブジェクトOBJ1が、第XユーザUSXが操作する第X仮想オブジェクトOBJXとバトルをしている。
【0075】
次に、制御部12(実績設定手段)は、実績情報を分散型台帳システム50により第1NFT300に対応付けて設定する(実績設定ステップ)。実績情報は、第1仮想オブジェクトOBJ1の動作により発生する実績を示す。本実施形態では、
図6に示すように、実績情報は、バトルの戦績である。具体的には、
図10に示すように、第1仮想オブジェクトOBJ1がバトルに勝利すると、制御部12(実績設定手段)は、実績情報更新要求を分散型台帳システム50にネットワークインターフェース16により送信する(ステップS21)。実績情報更新要求は、第1NFT300の実績情報を更新する要求である。実績情報更新要求は、第1仮想オブジェクトOBJ1の勝敗に関する情報を含んでいる。
【0076】
分散型台帳システム50は、第1NFT300の実績情報を更新する(ステップS22)。具体的には、分散型台帳システム50は、第1NFT300の実績情報に含まれる第1仮想オブジェクトOBJ1を利用したバトルの勝敗を更新する。第1仮想オブジェクトOBJ1がバトルに勝利した場合には、分散型台帳システム50は、実績情報の第1仮想オブジェクトOBJ1の勝利数を1つ加算する。第1仮想オブジェクトOBJ1がバトルに敗北した場合には、分散型台帳システム50は、実績情報の第1仮想オブジェクトOBJ1の敗北数を1つ加算する。分散型台帳システム50は、実績情報が更新されたことを第1コンピュータ10に通知する(ステップS23)。以上の動作により、第3動作が完了する。
【0077】
(4)第4動作
次に、第4動作について図面を参照しながら説明する。
図12は、第4動作において、第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210が実行するフローチャートである。第4動作では、第2コンピュータ110が第1NFT300を査定する。
【0078】
まず、制御部12(査定要求手段38)は、第1NFT300の価値の査定を第2コンピュータ110に対して要求する(ステップS31・査定要求ステップ)。より詳細には、制御部12(査定要求手段38)は、第1NFT300の査定の要求(以下、査定要求)を第2コンピュータ110に対してネットワークインターフェース16により送信する。査定要求は、第1NFT300の実績情報を含んでいる。応じて、制御部112は、ネットワークインターフェース116を介して査定要求を取得する。
【0079】
制御部112(査定手段118)は、制御部12(査定要求手段38)の査定の要求に応じて、第1NFT300に対応付けて設定されている実績に基づいて、第1NFT300の価値を査定する(ステップS41・査定ステップ)。より詳細には、制御部112(査定手段118)は、査定要求に含まれる第1NFT300の実績情報に基づいて、第1NFT300の価値を査定する。この際、制御部112(査定手段118)は、価値情報を生成する。価値情報は、第1NFT300の価値を示す。価値情報は、例えば、金銭的価値を示す数値である。金銭的価値を示す数値は、法定通貨の量である。例えば、第1NFT300の実績情報の勝利数が多くなるにしたがって、第1NFT300の価値情報の値が大きくなる。また、第1NFT300の実績情報に対応付けて設定されているアカウントが有名である場合には、第1NFT300の価値情報の値が大きくなる。制御部112(査定手段118)は、例えば、アカウントに対応付けて設定されているフォロワーの数が所定値より大きいか否かを判定することにより、アカウントが有名であるか否かを判定する。この場合、実績情報は、アカウントのフォロワー数を含んでいる。
【0080】
次に、制御部112は、第1コンピュータ10に対して価値情報をネットワークインターフェース116により送信する(ステップS42)。応じて、制御部12(査定取得手段44)は、ネットワークインターフェース116を介して価値情報を第2コンピュータ110から取得する(ステップS32・査定取得ステップ)。これにより、第1ユーザUS1は、価値情報に基づいて、第1NFT300を譲渡するか否かを判断できる。
【0081】
第1ユーザUS1が第1NFT300を譲渡する場合、制御部12は、第1ユーザUS1の操作に基づいて、譲渡要求をネットワークインターフェース16により第3コンピュータ210に送信する(ステップS33)。譲渡要求は、第1ユーザUS1が他のユーザに第1NFT300を譲渡する要求である。譲渡要求は、価値情報を含んでいる。図示を省略するが、第1ユーザUS1は、第3コンピュータ210の運営者から第1コンピュータ10により価値情報に相当する金銭を受け取る。
【0082】
次に、制御部212は、ネットワークインターフェース16を介して譲渡要求を取得する。制御部212(変更手段222)は、制御部112(査定手段118)による査定のあとに、第2ユーザUS2の第2アカウントACCT2に対して第1NFT300を分散型台帳システム50により関連付ける(ステップS51)。具体的には、分散型台帳システム50は、第2ユーザUS2の第2アカウントACCT2のアドレスを所有者アドレスに対応付けて設定する。図示を省略するが、第2コンピュータ110の運営者は、第1NFT300の価格(価値)に相当する金銭(法定通貨や仮想通貨)を第2ユーザUS2から受け取る。この際、第1NFT300の価格に相当する金銭は、価値情報に相当する金銭であってもよいし、価値情報に相当する金銭の一部分であってもよいし、価値情報に相当する金銭より多くてもよい。第2コンピュータ110の運営者は、価値情報に相当する金銭と第1NFT300の価格に相当する金銭との差分を手数料として徴収する。以上の動作により、第4動作が完了する。
【0083】
(5)第5動作
次に、第5動作について図面を参照しながら説明する。
図13は、第5動作において、第1コンピュータ10、第2コンピュータ110および第3コンピュータ210が実行するフローチャートである。第5動作では、第1ユーザUS1は、不要になった第1NFT300から新たな第2NFT1300を取得する。そこで、第5動作では、第3コンピュータ210が第1NFT300から第2NFT1300を生成する。
【0084】
ステップS131,S132,S141,S142のそれぞれは、ステップS31,S32,S41,S42と実質的に同じであるので説明を省略する。ただし、第5動作の価値情報は、第1NFT300から第2NFT1300を生成できることを示している。
【0085】
制御部12は、第1ユーザUS1の操作に基づいて、第1NFT300から第2NFT1300を生成する要求(以下、生成要求)をネットワークインターフェース16により第3コンピュータ210に送信する(ステップS133)。生成要求は、価値情報を含んでいる。
【0086】
次に、制御部212は、ネットワークインターフェース216を介して生成要求を取得する。制御部212(第1生成手段)は、生成要求の価値情報に基づいて、第2NFT1300を分散型台帳システム50により生成する(ステップS151)。
【0087】
次に、制御部212(第2設定手段220)は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対して第2NFT1300を分散型台帳システム50により関連付ける(ステップS152・第2設定ステップ)。具体的には、分散型台帳システム50は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1のアドレスを第2NFT1300の所有者アドレスに対応付けて設定する。最後に、制御部212は、第1NFT300を分散型台帳システム50により削除する(ステップS153)。このように、制御部212(第1生成手段)は、制御部112(査定手段118)の査定結果に基づいて、第1NFT300から第2NFT1300を分散型台帳システム50により生成する(第1生成ステップ)。以上の動作により、第5動作が完了する。
【0088】
(6)第6動作
次に、第6動作について図面を参照しながら説明する。
図14は、第6動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
図15は、第6動作の説明図である。第6動作では、第1コンピュータ10が第2NFT1300の対象画像1312を第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定する。
【0089】
まず、制御部12は、
図14の上段に示す画像をディスプレイ20に表示させる。ディスプレイ20の画像は、第2仮想オブジェクトOBJ2および「第2NFTを設定しますか?」のボタンを含んでいる。第2仮想オブジェクトOBJ2は、第1アカウントACCT1に関連付けられている。第2仮想オブジェクトOBJ2は、第1プレイヤキャラクタと共に仮想空間で動作するノンプレイヤキャラクタである。第2仮想オブジェクトOBJ2の動作は、コンピュータにより制御されると共に、第1ユーザUS1の操作により制御される。ただし、第2仮想オブジェクトOBJ2の動作の第1ユーザUS1の操作への依存度は、第1仮想オブジェクトOBJ1の動作の第1ユーザUS1の操作への依存度より低い。例えば、第1ユーザUS1の第1仮想オブジェクトOBJ1の操作に基づいて、制御部12は、第2仮想オブジェクトOBJ2を第1仮想オブジェクトOBJ1に追従するように移動させたり、敵に攻撃をしたり、アイテムを使用したりして、第1仮想オブジェクトOBJ1をサポートするように第2仮想オブジェクトOBJ2を制御する。
【0090】
制御部12(第3設定手段40)は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて第2NFT1300を分散型台帳システム50により設定する(第3設定ステップ)。具体的には、第1ユーザUS1は、タッチパッド28を操作して、「第2NFTを設定しますか?」のボタンを押す。応じて、制御部12(第3設定手段40)は、分散型台帳システム50に対してオブジェクト設定要求をネットワークインターフェース16により送信する(ステップS61)。オブジェクト設定要求は、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて第2NFT1300を設定する要求である。オブジェクト設定要求は、第2仮想オブジェクトOBJ2の情報を含んでいる。
【0091】
分散型台帳システム50は、オブジェクト設定要求に含まれる第2仮想オブジェクトOBJ2を第2NFT1300の実績情報に対応付けて設定する(ステップS62)。これにより、第2NFT1300は、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定される。分散型台帳システム50は、第2NFT1300が第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定されたことを第1コンピュータ10に通知する(ステップS63)。
【0092】
制御部12は、ネットワークインターフェース16を介してステップS63の通知を受信する。最後に、制御部12は、対象画像1312を第2仮想オブジェクトOBJ2に合成する。対象画像1312は、企業ロゴまたはブランドロゴである。更に、制御部12は、
図14の下段に示すように、対象画像1312が第2仮想オブジェクトOBJ2に付加された画像をディスプレイ20に表示させる。以上の動作により、第6動作が完了する。
【0093】
(7)第7動作
次に、第7動作について図面を参照しながら説明する。
図16は、第7動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
図17は、第7動作において、第1コンピュータ10および第3コンピュータ210が実行するフローチャートである。
図18は、第7動作において、ディスプレイ20に表示される画像を示した図である。
図19は、第7動作の説明図である。第7動作では、第3コンピュータ210が第3NFT2300を生成する。
【0094】
まず、制御部12は、
図16に示す画像をディスプレイ20に表示させる。
図16に示す画像は、2つの第2NFT1300から1つの第3NFT2300を生成できることを示している。更に、
図16に示す画像は、「第3NFTを生成しますか?」のボタンを含んでいる。なお、第2NFT1300の数が不足している場合には、その旨が
図16に示す画像に記述されていてもよい。この場合、第2NFT1300の数が不足している記述は、第2NFT1300を購入するページのリンクであってもよい。第1ユーザUS1は、タッチパッド28を操作して、第2NFT1300の数が不足している記述を押すことにより、第2NFT1300を購入するページにアクセスできる。また、第1ユーザUS1がゲームにおいて実績を上げることにより、第2NFT1300を取得できてもよい。この場合には、ゲームにおける第2NFT1300の取得方法が
図16に示す画面に記述されてもよい。また、第2NFT1300を取得するためのゲームに移行できるリンクが
図16に記述されていてもよい。
【0095】
次に、第1ユーザUS1は、タッチパッド28を操作して、「第3NFTを生成しますか?」のボタンを押す。応じて、制御部12(第3設定手段40)は、第3NFT2300の生成の要求(以下、第3NFT生成要求)を第3コンピュータ210に対してネットワークインターフェース16により送信する(ステップS71)。第3NFT生成要求は、第1ユーザUS1が2つの第2NFT1300を所有していること、および、2つの第2NFT1300から第3NFT2300を生成できることを示す情報を含んでいる。
【0096】
次に、制御部212は、ネットワークインターフェース16を介して第3NFT生成要求を取得する。制御部212(第2生成手段)は、第3NFT生成要求に基づいて、2つの第2NFT1300から1つの第3NFT2300を生成できると判定する。そして、制御部212(第2生成手段)は、第3NFT2300を分散型台帳システム50により生成する(ステップS81)。
【0097】
次に、制御部212は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対して第3NFT2300を分散型台帳システム50により関連付ける(ステップS82)。具体的には、分散型台帳システム50は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1のアドレスを第3NFT2300の所有者アドレスに対応付けて設定する。最後に、制御部212は、第2NFT1300を分散型台帳システム50により削除する(ステップS83)。以上のように、制御部212(第2生成手段)は、2つの第2NFT1300から第3NFT2300を分散型台帳システム50により生成する(第2生成ステップ)。
【0098】
次に、第1コンピュータ10は、第3NFT2300の対象画像2312を第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定する。具体的には、制御部12は、
図18の上段に示す画像をディスプレイ20に表示させる。ディスプレイ20の画像は、第2仮想オブジェクトOBJ2および「第3NFTを設定しますか?」のボタンを含んでいる。
【0099】
制御部12(第4設定手段42)は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて第3NFT2300を分散型台帳システム50により設定する(第4設定ステップ)。具体的には、第1ユーザUS1は、タッチパッド28を操作して、「第3NFTを設定しますか?」のボタンを押す。応じて、制御部12(第4設定手段42)は、分散型台帳システム50に対してオブジェクト設定要求をネットワークインターフェース16により送信する(ステップS91)。オブジェクト設定要求は、第3NFT2300を第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定する要求である。オブジェクト設定要求は、第3仮想オブジェクトOBJ3の情報を含んでいる。
【0100】
分散型台帳システム50は、第3NFT2300の実績情報に第2仮想オブジェクトOBJ2を設定する(ステップS92)。これにより、第3NFT2300は、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定される。分散型台帳システム50は、第3NFT2300が第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定されたことを第1コンピュータ10に通知する(ステップS93)。
【0101】
制御部12は、ネットワークインターフェース16を介してステップS92の通知を受信する。最後に、制御部12は、対象画像2312を第2仮想オブジェクトOBJ2に合成する。制御部12は、
図18の下段に示すように、対象画像2312が第2仮想オブジェクトOBJ2に付加された画像をディスプレイ20に表示させる。対象画像2312は、アイテムの画像である。本実施形態では、対象画像2312は、第2仮想オブジェクトOBJ2が頭部に装備する帽子の画像である。以上の動作により、第7動作が完了する。
【0102】
[効果]
NFT査定システム1によれば、サステナブルなファッションの構築に貢献できる。より詳細には、第1設定手段30は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて第1NFT300を分散型台帳システム50により設定する。そして、制御手段34は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第1NFT300が設定された第1仮想オブジェクトOBJ1を仮想空間において動作させる。実績設定手段36は、第1仮想オブジェクトOBJ1の動作により発生する実績を示す実績情報を分散型台帳システム50により第1NFT300に対応付けて設定する。これにより、第1ユーザUS1が仮想空間において実績を上げると(活躍すると)、活躍に応じた実績が第1NFT300の実績情報に対応付けて設定される。そのため、第1ユーザUS1が仮想空間において大きく活躍すると、第1NFT300の価値が維持または向上する。
【0103】
そこで、査定手段118は、査定要求手段38の査定の要求に応じて、第1NFT300に対応付けて設定されている実績に基づいて、第1NFT300の価値を査定する。これにより、第1ユーザUS1は、第1NFT300の価値が維持または向上したことを認識できる。第1NFT300は、物品310に関連付けられている。そのため、第1NFT300の価値が維持または向上すると、物品310の価値も維持または向上する。その結果、第1NFT300の流通および物品310の再流通が促される。これにより、第1ユーザUS1は物品310を持続的に利用できるように丁寧に長く利用することが促される。以上より、NFT査定システム1によれば、サステナブルなファッションの構築に貢献できる。
【0104】
NFT査定システム1では、第1生成手段218は、査定手段118の査定結果に基づいて第1NFT300から第2NFT1300を分散型台帳システム50により生成する。そして、第2設定手段220は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対して第2NFT1300を分散型台帳システム50により関連付ける。これにより、第1ユーザUS1は、第1NFT300から第2NFT1300を取得することができる。すなわち、第1ユーザUS1は、不要な第1NFT300をリサイクルして、新たな第2NFT1300を取得できる。これにより、第1ユーザUS1は、たとえ物品310が老朽化して物品としての利用価値がなくなったとしても廃棄するのではなくリサイクルをすることが促される。
【0105】
NFT査定システム1では、第3設定手段40は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて第2NFT1300を分散型台帳システム50により設定する。これにより、第1ユーザUS1は、例えば、第2NFT1300が設定された第2仮想オブジェクトOBJ2によりゲームを楽しむことができる。更に、第1ユーザUS1がゲームをプレイすることにより、第2NFT1300の実績情報が更新される。その結果、第2NFT1300の価値が維持または向上する。
【0106】
NFT査定システム1では、第2生成手段224は、第2NFT1300から第3NFT2300を分散型台帳システム50により生成する。第1ユーザUS1は、第2NFT1300から第3NFT2300を取得することができる。すなわち、第1ユーザUS1は、不要な第2NFT1300をリサイクルして、新たな第3NFT2300を取得できる。更に、第4設定手段42は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第3NFT2300を第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて分散型台帳システム50により設定する。これにより、第1ユーザUS1は、例えば、第3NFT2300が設定された第2仮想オブジェクトOBJ2によりゲームを楽しむことができる。更に、第1ユーザUS1がゲームをプレイすることにより、第3NFT2300の実績情報が更新される。第3NFT2300の実績情報が更新されると、第3NFT2300の価値が維持または向上する。
【0107】
NFT査定システム1では、実績情報は、バトルの戦績である。これにより、第1ユーザUS1がバトルに参加すれば、第1NFT300の価値が維持または向上する。その結果、多くのユーザが、自身が保有するNFTの価値を維持または向上させるべく、ゲーム(バトル)に参加することが促進される。
【0108】
NFT査定システム1では、変更手段222は、査定手段118による査定のあとに、第2ユーザUS2の第2アカウントACCT2に対して第1NFT300を分散型台帳システム50により関連付ける。これにより、第1NFT300は、第1ユーザUS1から第2ユーザUS2へと譲渡される。このように、第1NFT300が流通することにより、第1NFT300がより多くのユーザに利用されるようになる。その結果、第1NFT300の実績情報が更新される頻度が高くなり、第1NFT300の価値が維持または向上しやすい。
【0109】
NFT査定システム1では、査定取得手段44は、第1NFT300の価値を示す価値情報を第2コンピュータ110から取得する。これにより、第1ユーザUS1は、価値情報に基づいて、第1NFT300を譲渡するか否かを判断できる。
【0110】
(その他の実施形態)
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0111】
なお、第1生成手段218は、査定手段118の査定結果に基づいて第1NFT300から2以上の第2NFT1300を分散型台帳システム50により生成してもよい。この場合、第2設定手段220は、第1ユーザUS1の第1アカウントACCT1に対して2以上の第2NFT1300を分散型台帳システム50により関連付ける。
【0112】
なお、第6動作において、第3設定手段40は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて第2NFT1300を分散型台帳システム50により設定してもよい。
【0113】
なお、第6動作において、第3設定手段40は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第1仮想オブジェクトOBJ1または第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて2以上の第2NFT1300を分散型台帳システム50により設定してもよい。
【0114】
なお、第7動作において、第4設定手段42は、第1ユーザUS1による操作に応じて、第3NFT2300を第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて分散型台帳システム50により設定してもよい。また、第1ユーザUS1は、第3NFT2300を第1仮想オブジェクトOBJ1および第2仮想オブジェクトOBJ2のいずれに設定するかを選択してもよいし、同時期に両方に設定できるようにしてもよい。
【0115】
なお、第1仮想オブジェクトOBJ1の動作は、ノンプレイヤキャラクタとのバトルやアイテムの採取活動であってもよく、仮想空間内における活動であればよい。
【0116】
なお、第1仮想オブジェクトOBJ1は、プレイヤキャラクタではなく、ノンプレイヤキャラクタであってもよい。
【0117】
なお、第2仮想オブジェクトOBJ2は、ノンプレイヤキャラクタではなく、プレイヤキャラクタであってもよいし、プレイヤキャラクタまたはノンプレイヤキャラクタに対応付けて設定されるアイテムであってもよい。アイテムは、例えば、武器や防具等である。この場合、第2仮想オブジェクトOBJ2は、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定される。すなわち、プレイヤキャラクタである第1仮想オブジェクトOBJ1がアイテムである第2仮想オブジェクトOBJ2を装備する。更に、アイテムである第2仮想オブジェクトOBJ2に第2NFT1300が設定されると、アイテムである第2仮想オブジェクトOBJ2の容姿が変化するおよび/またはアイテムである第2仮想オブジェクトOBJ2の性能を示すパラメータが変化する。なお、ゲームがカードゲームである場合には、キャラクタは、キャラクタカードを含む。アイテムは、アイテムカードおよびスキルカードを含む。この場合、例えば、ユーザは、キャラクタカード、アイテムカードおよびスキルカードを操作することにより、ゲームをプレイする。
【0118】
なお、第1NFT300、第2NFT1300または第3NFT2300が第1仮想オブジェクトOBJ1または第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定されると、第1仮想オブジェクトOBJ1または第2仮想オブジェクトOBJ2に対象画像312,1312,2312が合成される。この際、第1仮想オブジェクトOBJ1の性能を示すパラメータまたは第2仮想オブジェクトOBJ2の性能を示すパラメータが変化してもよい。例えば、第1仮想オブジェクトOBJ1の性能を示すパラメータまたは第2仮想オブジェクトOBJ2の性能を示すパラメータは、攻撃力や防御力等である。また、第1仮想オブジェクトOBJ1または第2仮想オブジェクトOBJ2に新たなスキルが付与されてもよい。第1仮想オブジェクトOBJ1または第2仮想オブジェクトOBJ2の新たなスキルは、例えば、特技、魔法、必殺技等の特殊技能である。
【0119】
なお、対象画像312,1312は、企業ロゴまたはブランドロゴの画像に限らない。対象画像312,1312は、武器や防具等のアイテムの画像であってもよい。
【0120】
なお、対象画像2312は、武器や防具等のアイテムの画像に限らない。対象画像2312は、企業ロゴまたはブランドロゴの画像であってもよい。
【0121】
なお、第1ユーザUS1は、第1NFT300が設定された第1仮想オブジェクトOBJ1を用いて、ゲームの大会(e-スポーツやゲーム内イベントなど)に参加できる。この場合、ゲームの大会の結果に応じて、第1ユーザUS1は、バッチを獲得できる。バッチは、第1NFT300の実績情報に対応付けて設定されると共に、第1仮想オブジェクトOBJ1に合成されて表示される。これにより、第1NFT300の価値が維持または向上する。なお、ゲームの大会の主催者は、カメラにより第1ユーザUS1の画像を取得し、第1ユーザUS1が物品310を着用しているか否かをこの画像により確認してもよい。そして、第1ユーザUS1が物品310を着用していることを大会への参加条件としてもよいし、バッチの取得条件としてもよい。また、第1ユーザUS1が物品310を着用していることによって、第1仮想オブジェクトOBJ1の能力を向上させるなどゲーム内で特典が得られるようにしてもよい。
【0122】
なお、複数のユーザのそれぞれが、第1NFT300を所有していてもよい。以下、第1NFT300を所有しているユーザを第1NFTホルダーと呼ぶ。この場合、複数の第1NFTホルダーは、ゲームにおいてチームを組むことができる(マルチゲームをプレイしたり、対戦プレイができたりする)。このように、第1NFT300の所有による特典が存在していてもよい。これにより、第1NFT300の価値が維持または向上しやすい。なお、この特典を得るためには、第1NFTホルダーが物品310を着用していることを条件としてもよい。ゲームの主催者は、カメラにより複数の第1NFTホルダーの画像を取得し、第1NFTホルダーが物品310を着用しているか否かをこの画像により確認してもよい。
【0123】
なお、複数のユーザのそれぞれが、第1NFT300を所有していてもよい。以下、第1NFT300を所有しているユーザを第1NFTホルダーと呼ぶ。この場合、複数の第1NFTホルダーは、特定のバトルを観戦できる。このように、第1NFT300の所有による特典が存在していてもよい。これにより、第1NFT300の価値が維持または向上しやすい。また、特定のバトルに参加しているユーザの仮想オブジェクトに第1NFT300が設定されている場合には、特定のバトルを観戦している第1NFTホルダーの人数に応じて、仮想オブジェクトの性能を向上させてもよいし、仮想オブジェクトの表示態様を変化させてもよい。なお、この特典を得るためには、第1NFTホルダーが物品310を着用していることを条件としてもよい。ゲームの主催者は、カメラにより複数の第1NFTホルダーの画像を取得し、第1NFTホルダーが物品310を着用しているか否かをこの画像により確認してもよい。
【0124】
なお、複数のユーザのそれぞれが、第1NFT300を所有していてもよい。以下、第1NFT300を所有しているユーザを第1NFTホルダーと呼ぶ。この場合、複数の第1NFTホルダーは、実空間における特定のコミュニティ(例えば、DAO)または特定のイベントに参加できる。このように、第1NFT300の所有による特典が存在していてもよい。この場合、特定のコミュニティまたは特定のイベントの主催者は、物品310から物品IDを取得し、参加者が第1NFT300を所有しているか否かを確認する。なお、この特典を得るためには、第1NFTホルダーが物品310を着用していることを条件としてもよい。特定のコミュニティまたは特定のイベントの主催者は、カメラにより複数の第1NFTホルダーの画像を取得し、第1NFTホルダーが物品310を着用しているか否かをこの画像により確認してもよい。
【0125】
なお、第2生成手段224は、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定されている1以上の第2NFT1300から第3NFT2300を分散型台帳システム50により生成する。この際、第3NFT2300は、第2仮想オブジェクトOBJ2とは異なる第3仮想オブジェクトOBJ3に対応付けて設定されてもよい。すなわち、第2仮想オブジェクトOBJ2から第3仮想オブジェクトOBJ3へとNFTが引き継がれる。この引き継ぎにより、第3仮想オブジェクトOBJ3は、第2仮想オブジェクトOBJ2と共同してゲーム(マルチゲーム)をプレイできるように設定されてもよい。
【0126】
なお、第5動作、第6動作および第7動作において、第2NFT1300は、端材アイテムであってもよい。端材アイテムとは、新たなアイテムを産み出すための材料となるアイテム(仮想空間内で使用できる素材アイテム)である。この場合、第3NFT2300は、武器や防具等の新たなアイテムである。すなわち、第2NFT1300は、企業ロゴまたはブランドロゴである対象画像1312を含むのではなく、石や木、金属等の材料である対象画像1312を含んでもよい。
【0127】
なお、第2NFT1300は、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定できず、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定できるアイテムであってもよい。同様に、第3NFT2300は、第1仮想オブジェクトOBJ1に対応付けて設定できず、第2仮想オブジェクトOBJ2に対応付けて設定できるアイテムであってもよい。すなわち、新たに生成される第2NFT1300および新たに生成される第3NFT2300が第2仮想オブジェクトOBJ2専用のアイテムであってもよい。これにより、第2NFT1300および第3NFT2300が新たな価値を有する。
【0128】
なお、第5動作において、第1NFT300の実績に応じて、第2NFT1300の種類が変化してもよい。第1NFT300の価値が高い場合には、高い価値を有する第2NFT1300が生成される。
【0129】
なお、第5動作において、生成される第2NFT1300の種類や数がランダムに変化してもよい。すなわち、第2NFT1300は、ガチャと呼ばれる抽選処理により生成されてもよい。ただし、第1NFT300の価値が高くなるにしたがって、高い価値を有する(いわゆるレア度が高い)第2NFT1300が生成される確率が高くなる。または、第1NFT300の価値が高くなるにしたがって、多くの第2NFT1300が生成される確率が高くなる。なお、ガチャとは、サーバにて、抽選リストの中から、所定の選択割合に基づき任意の第2NFT1300を抽選により選択する方法である。抽選リストは複数あり、第1NFT300の価値に応じた抽選リストが選択される。抽選により選択された任意の第2NFT1300は、第1コンピュータ10に付与される。
【0130】
なお、第7動作において、第2NFT1300の実績に応じて、第3NFT2300が変化してもよい。第2NFT1300の価値が高い場合には、高い価値を有する(いわゆるレア度が高い)第3NFT2300が生成される。
【0131】
なお、第7動作において、生成される第3NFT2300の種類や数がランダムに変化してもよい。すなわち、第3NFT2300は、ガチャと呼ばれる抽選処理により生成されてもよい。ただし、第2NFT1300の価値が高くなるにしたがって、高い価値を有する(いわゆるレア度が高い)第3NFT2300が生成される確率が高くなる。または、第1NFT300の価値が高くなるにしたがって、多くの第2NFT1300が生成される確率が高くなる。
【0132】
なお、第1NFT300が第1ユーザUS1から第2ユーザUS2に譲渡される際に、物品310も第1ユーザUS1から第2ユーザUS2に譲渡されてもよい。第1NFT300と物品310とが必ずセットで譲渡される場合には、第1NFT300は、ユーザが物品310を所有していることを証明するデータとして機能する。ただし、第1NFT300が第1ユーザUS1から第2ユーザUS2に譲渡される際に、物品310も第1ユーザUS1から第2ユーザUS2に譲渡されてなくてもよい。
【0133】
なお、第5動作において、物品310は、リサイクルされてもよい。すなわち、物品310がリサイクルされることを条件として、第1NFT300から第2NFT1300が生成されてもよい。この場合、第3コンピュータ210は、物品310をリサイクルした業者のコンピュータから、物品310をリサイクルした旨の通知を取得する。第3コンピュータ210は、この通知を取得したことを条件として、第1NFT300から第2NFT1300を生成する。ここでのリサイクルとは、物品310が他の製品の材料として再利用されることを意味する。なお、第3コンピュータ210は、業者が物品310のリサイクルの依頼を受け付けたら、リサイクルの依頼を受け付けた旨の通知を取得してもよい。そして、第3コンピュータ210は、この通知を取得したことを条件として、第1NFT300から第2NFT1300を生成してもよい。また、第3コンピュータ210は、業者が物品310をリサイクルのために受領したら、物品310を受領した旨の通知を取得してもよい。そして、第3コンピュータ210は、この通知を取得したことを条件として、第1NFT300から第2NFT1300を生成してもよい。
【0134】
なお、第1NFT300が譲渡されるたびに、第1NFT300の創作者が金銭(法定通貨や仮想通貨)を取得してもよい。これにより、第1NFT300の創作者の利益が保護される。また、第1NFT300の創作者は、金銭に限らず、所定のポイント、NFTやバッチ等を取得してもよい。
【0135】
なお、第4動作において、査定手段118は、第1NFT300に対応付けて設定されている実績に加えて、物品310の状態に基づいて、第1NFT300の価値を査定してもよい。
【0136】
なお、ゲームは、アクションゲームに限らない。ゲームは、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、カードゲーム、スポーツゲーム、ボードゲームまたはパズルゲーム等であってもよい。例えば、ゲームがカードゲームである場合、キャラクタは、キャラクタカードである。アイテムは、アイテムカードおよびスキルカードである。この場合、例えば、ユーザは、キャラクタカード、アイテムカードおよびスキルカードを操作することにより、ゲームをプレイする。具体的には、プレイヤキャラクタが描写された当該プレイヤキャラクタに対応するカードオブジェクトが、仮想空間上のデッキに対応付けて設定され、そのカードオブジェクトに対応するプレイヤキャラクタが敵キャラクタと対戦する。
【0137】
なお、仮想空間は、ゲームの仮想空間に限らない。ゲームを伴わないメタバースの仮想空間であってもよい。
【0138】
なお、分散型台帳システム50の構造は、
図5に示す構造に限らない。分散型台帳システム50は、例えば、5台以上のノードコンピュータを備えていてもよいし、2台または3台のノードコンピュータを備えていてもよい。また、分散型台帳システム50に含まれるノードコンピュータの数は、時間と共に変動してもよい。
【0139】
なお、前記実施形態では、アカウントは、ユーザIDと同義である。この場合、第1ユーザUS1は、ユーザIDとしてアカウントを有している。ただし、第1ユーザUS1は、ユーザIDを有していると共に、ユーザIDに関連付けられた複数のアカウントを有していてもよい。
【0140】
なお、物品310は、RFIDタグ311の代わりにQRコード(登録商標)を備えていてもよい。また、QRコード(登録商標)を読み取ることによって、この物品310に対応付けられている仮想オブジェクトの画像や実績の画像を表示してもよい。この画像は、ARにより表示してもよく、このとき物品310から仮想オブジェクトが現れるなどの表現ができる。
【0141】
なお、第1動作において、ステップS1,S2は、第1コンピュータ10以外のコンピュータが行ってもよい。具体的には、第1ユーザUS1が物品310を購入した店舗のコンピュータが、ステップS1,S2を行ってもよい。
【0142】
なお、価値情報は、例えば、金銭的価値を示す数値である。金銭的価値を示す数値は、法定通貨の量でなくてもよい。金銭的価値を示す数値は、仮想通貨の量であってもよいし、実空間や仮想空間で使用されるポイントであってもよい。
【0143】
なお、第7動作において、第2コンピュータ110は、第2NFT1300を査定してもよい。そして、第2コンピュータ110は、2つの第2NFT1300から第3NFT2300を生成できることを第2NFT1300の価値情報に設定してもよい。
【0144】
なお、第1動作において、第1コンピュータ10は、RFIDタグ311から物品IDを取得しなくてもよく、第1NFT設定要求を分散型台帳システム50に対して送信しなくてもよい。第1コンピュータ10と異なるコンピュータが、RFIDタグ311から物品IDを取得してもよい。そして、第1コンピュータ10と異なるコンピュータが、第1NFT設定要求を分散型台帳システム50に送信してもよい。第1コンピュータ10と異なるコンピュータは、例えば、第1ユーザUS1が物品310を購入した店舗に設けられているコンピュータである。
【0145】
なお、第5動作において、制御部212(第1生成手段)は、制御部112(査定手段118)の査定結果に基づいて、第1NFT300から第2NFT1300を分散型台帳システム50により生成する(第1生成ステップ)。ただし、第1生成ステップでは、第2NFT1300が新たに生成されてもよいし、第2NFT1300が予め準備されていてもよい。
【0146】
なお、第7動作において、制御部212(第2生成手段)は、2つの第2NFT1300から第3NFT2300を分散型台帳システム50により生成する(第2生成ステップ)。ただし、第2生成ステップでは、第3NFT2300が新たに生成されてもよいし、第3NFT2300が予め準備されていてもよい。
【0147】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0148】
1:NFT査定システム
10:第1コンピュータ
12,112,212:制御部
14,114,214:記憶部
16,116,216:ネットワークインターフェース
30:第1設定手段
34:制御手段
36:実績設定手段
38:査定要求手段
40:第3設定手段
42:第4設定手段
44:査定取得手段
50:分散型台帳システム
50a~50d:ノードコンピュータ
110:第2コンピュータ
118:査定手段
210:第3コンピュータ
218:第1生成手段
220:第2設定手段
222:変更手段
224:第2生成手段
310:物品
312,1312,2312:対象画像
ACCT1:第1アカウント
ACCT2:第2アカウント
300:第1NFT
1300:第2NFT
2300:第3NFT
OBJ1:第1仮想オブジェクト
OBJ2:第2仮想オブジェクト
OBJ3:第3仮想オブジェクト
US1:第1ユーザ
US2:第2ユーザ