(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-17
(45)【発行日】2024-09-26
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0481 20220101AFI20240918BHJP
【FI】
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2020163844
(22)【出願日】2020-09-29
【審査請求日】2023-08-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110000039
【氏名又は名称】特許業務法人アイ・ピー・ウィン
(72)【発明者】
【氏名】小窪 大道賀
【審査官】田中 洋行
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-012041(JP,A)
【文献】特開2012-168680(JP,A)
【文献】特開2020-091392(JP,A)
【文献】特開2017-032590(JP,A)
【文献】国際公開第2016/075774(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2007/0268313(US,A1)
【文献】特開2011-043895(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048-3/04895
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置を指示する位置指示部と、
プロセッサ
と、を備え、
前記プロセッサは、
第一の表示部品と第二の表示部品が重なるか否かを検出し、
前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なる場合は、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重ならないように前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の少なくとも一つの表示を変更
し、
前記位置指示部が前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方を指示した時、前記一方の表示部品の少なくとも一部を省略するとともに、前記一方の表示部品とは異なる場所に前記一方の表示部品の内容を表示する
情報処理装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、画面のサイズ及び倍率の少なくとも一方が変更されたか否かを検出し、画面のサイズ及び倍率の少なくとも一方が変更された場合に、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なるか否かを検出する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なる場合は、前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の少なくとも一方の一部を省略する請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第一の表示部品と前記第二の表示部品との少なくとも一方は、文字列からなる文字列部分を含み、前記プロセッサは、前記文字列部分の少なくとも一部を省略する請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第一の表示部品と第二の表示部品との少なくとも一方は、記号又は図形からなる画像部分を含み、前記プロセッサは、前記画像部分の少なくとも一部を省略する請求項3又は4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品が重なる場合は、前記第一の表示部品及び第二の表示部品の少なくとも一方の一部を縮小して表示する請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品が重なる場合は、前記第一の表示部品及び第二の表示部品の少なくとも一方の配置を変更する請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、使用者情報を取得し、前記使用者が選択した前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方の選択状況により表示を変更する請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記使用者が選択した前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方の使用頻度により表示を変更する請求項
8記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、使用者情報を取得し、前記使用者の種別により前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方の表示の変更を異ならせる請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項11】
第一の表示部品と第二の表示部品が重なるか否かを検出するステップと、
前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なる場合は、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重ならないように前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の少なくとも一つの表示を変更するステップと、
位置を指示する位置指示部が前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方を指示した時、前記一方の表示部品の少なくとも一部を省略するとともに、前記一方の表示部品とは異なる場所に前記一方の表示部品の内容を表示するステップと、
をコンピュータにより実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、GUIを表示する方法であって、それぞれテンプレート内に対応するパラメータを有する複数の要素を含む初期画面解像度に対応する初期GUIを定義するための、少なくとも1つのウェブ基盤の前記テンプレートを規定し、前記初期解像度と異なる解像度に適合するように変更された前記パラメータによって表示装置上にGUIを表示することを備える方法を開示する。
【0003】
特許文献2は、 表示手段に表示されるウィンドウ内に配置される1又は複数のボタンを指示手段により指示することによりボタンに対応付けられた操作の入力が可能な情報処理装置であって、前記ウィンドウに配置される各ボタンの配置情報を記憶する記憶手段から前記各ボタンの配置情報を取得する取得手段と、前記ウィンドウのサイズが変更された際に、該変更されたウィンドウのサイズに基づいて、前記サイズ変更されたウィンドウに配置可能なボタンの数を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された数のボタンを前記ウィンドウ内に配置されるボタンから選択して前記ウィンドウ上に配置する配置手段と、前記取得手段により取得されたボタンの配置情報に基づいて、前記配置手段により配置されなかった1又は複数のボタンにそれぞれ対応付けられた1又は複数のサブボタンを、前記配置手段により配置されたボタンに付加する第1の付加手段と、前記指示手段により前記サブボタンに第1の指示がなされると、該サブボタンが付加されたボタンを、該サブボタンに対応付けられた他のボタンに変更配置する変更手段と、を有することを特徴とする情報処理装置を開示する。
【0004】
特許文献3は、表示データ記憶部を介して表示装置に接続され、表示データ記憶部にイメージデータを格納することによって、当該イメージデータを表示装置の表示領域に表示させる表示システムであって、表示枠、及び前記表示枠内に配置されて予め定められた所定の動作を行う表示要素を含む表示データと、該表示システムを設計又は開発する段階で決定された、前記表示枠の基準サイズである標準表示枠サイズと、前記標準表示枠サイズに合わせて決定された仮の文字サイズであって、前記表示要素に付加される文字の基準サイズである標準文字サイズとを記憶する主記憶部と、前記表示データに基づくイメージデータが生成される際に、前記表示領域に表示される前記表示枠の現実のサイズである表示領域サイズを取得する表示領域サイズ取得手段と、前記標準表示枠サイズを基準とした前記表示領域サイズの大きさに基づいて前記標準文字サイズを補正する文字サイズを決定し、当該文字サイズを前記表示要素に付加される文字の現実の文字サイズとして前記表示データに設定する文字サイズ設定手段と、前記表示データに基づいて、前記表示枠、及び決定された前記文字サイズの文字が付加された前記表示要素のイメージデータを生成し、当該イメージデータを前記主記憶部と異なる表示データ記憶部に格納することによって、当該イメージデータを表示領域に表示させる描画手段とを備える表示システムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特表2009-503722公報
【文献】特開2008-134901号公報
【文献】特開2011-34568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、表示部品同士が重なるのを回避することができる情報処理装置及びプログラムを提供することを目的としている。
【0007】
なお、ここで、表示部品とは、コンピュータに与えるコマンドを文字、記号、図形等により画面上に表示したものをいい、一例として、アイコン、ボタン、ウィジェットなどとが挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る本発明は、位置を指示する位置指示部と、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、第一の表示部品と第二の表示部品が重なるか否かを検出し、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なる場合は、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重ならないように前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の少なくとも一つの表示を変更し、前記位置指示部が前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方を指示した時、前記一方の表示部品の少なくとも一部を省略するとともに、前記一方の表示部品とは異なる場所に前記一方の表示部品の内容を表示する情報処理装置である。
【0009】
請求項2に係る本発明は、前記プロセッサは、画面のサイズが変更されたか否かを検出し、画面のサイズが変更された場合に、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なるか否かを検出する請求項1記載の情報処理装置である。
【0010】
請求項3に係る本発明は、前記プロセッサは、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なる場合は、前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の少なくとも一方の一部を省略する請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0011】
請求項4に係る本発明は、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品との少なくとも一方は、文字列からなる文字列部分を含み、前記プロセッサは、前記文字列部分の少なくとも一部を省略する請求項3記載の情報処理装置である。
【0012】
請求項5に係る本発明は、前記第一の表示部品と第二の表示部品との少なくとも一方は、絵又は記号からなる絵記号部分を含み、前記プロセッサは、前記絵記号部分の少なくとも一部を省略する請求項3又は4記載の情報処理装置である。
【0013】
請求項6に係る本発明は、前記プロセッサは、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品が重なる場合は、前記第一の表示部品及び第二の表示部品の少なくとも一方の一部を縮小して表示する請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0014】
請求項7に係る本発明は、前記プロセッサは、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品が重なる場合は、前記第一の表示部品及び第二の表示部品の少なくとも一方の配置を変更する請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0018】
請求項8に係る本発明は、前記プロセッサは、使用者情報を取得し、前記使用者が選択した前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方の選択状況により表示を変更する請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0019】
請求項9に係る本発明は、前記使用者が選択した前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方の使用頻度により表示を変更する請求項8記載の情報処理装置である。
【0020】
請求項10に係る本発明は、前記プロセッサは、使用者情報を取得し、前記使用者の種別により前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方の表示の変更を異ならせる請求項1又は2記載の情報処理装置である。
【0021】
請求項11に係る本発明は、第一の表示部品と第二の表示部品が重なるか否かを検出するステップと、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重なる場合は、前記第一の表示部品と前記第二の表示部品とが重ならないように前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の少なくとも一つの表示を変更するステップと、位置を指示する位置指示部が前記第一の表示部品及び前記第二の表示部品の一方を指示した時、前記一方の表示部品の少なくとも一部を省略するとともに、前記一方の表示部品とは異なる場所に前記一方の表示部品の内容を表示するステップと、をコンピュータにより実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0022】
請求項1又は11に係る本発明によれば、表示部品同士が重なるのを回避することができる。
また、位置指示部の動きにより表示部品の表示を変更することができる。
【0023】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る本発明の効果に加えて、画面のサイズが変更された場合に第一の表示部品と第二の表示部品との重なりを検出することができる。
【0024】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加えて、表示部品の一部を省略することにより表示部品同士の重なりを回避することができる。
【0025】
請求項4に係る本発明によれば、請求項3に係る本発明の効果に加えて、文字列の一部又は全部を省略することにより表示部品同士の重なりを回避することができる。
【0026】
請求項5に係る本発明によれば、請求項3又は4に係る本発明の効果に加えて、記号又は図形の一部又は全部を省略することにより表示部品同士の重なりを回避することができる。
【0027】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加えて、表示部品の一部又は全部を縮小することにより表示部品同士の重なりを回避することができる。
【0028】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1又は2に係る本発明の効果に加えて、表示部品の配置を変更することにより表示部品同士の重なりを回避することができる。
【0030】
請求項8から10に係る本発明によれば、使用者により表示部品の表示を異ならせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウエアを示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る情報処理装置の動作フローを示すフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態における日本語の初期状態を示す画面図である。
【
図4】本発明の実施形態におけるロシア語の初期状態を示す画面図である。
【
図5】
図3の画面を横方向に縮小した画面図である。
【
図15】本発明の第10実施例を示す画面図である。
【
図16】本発明の第11実施例を示す画面図である。
【
図17】本発明の第12実施例を示す画面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
次に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1には、本発明の実施形態に係る情報処理装置10が示されている。情報処理装置10は、例えば画像形成装置である機器を制御するためのものである。
【0034】
情報処理装置10は、プロセッサ12、メモリ14、記憶装置16、操作表示装置インターフェイス18、通信インターフェイス20及び機器制御部22を有し、これらプロセッサ12、メモリ14、記憶装置16、操作表示装置インターフェイス18、通信インターフェイス20及び機器制御部22がバス24を介して接続されている。
【0035】
プロセッサ12は、メモリ14に格納された制御プログラムに基づいて予め定められた処理を実行する。記憶装置16は、例えばハードディスクから構成され、必要とされるソフトウエアやデータが記憶されている。また、情報処理装置10は、操作表示装置26を有し、この操作表示装置26が操作表示装置インターフェイス18に接続されている。操作表示装置26は、タッチパネル28、ディスプレイ30及び位置指示部であるマウス32が設けられ、タッチパネル28及びマウス32から操作データを受け付け、ディスプレイ30に表示データを送るようになっている。
【0036】
通信インターフェイス20は、LAN(ローカル・エリア・ネットワークのこと)34を介して端末装置やサーバに接続されており、端末装置から画像の形成を依頼されたり、端末装置やサーバに画像を送信したりする。LANに限らず、インターネットを介して端末装置やサーバに接続するようにしてもよい。
【0037】
機器制御部22には、画像形成部36及び画像読取部38に接続されており、画像形成部36により記録媒体に画像を形成し、画像読取部38により原稿を読み取ったりする。
【0038】
図2には、プロセッサ12により実行される処理フローが示されている。
【0039】
まず、ステップS10において、プロセッサ12は、前述したディスプレイ30に画面を表示する。
【0040】
次のステップS12においては、画面の表示部品の配置位置の計算を行う。
【0041】
次のステップS14においては、配置する表示部品群が重なるか否かを判定する。このステップS14において、配置する表示部品群が重なると判定された場合は、ステップS16に進む。ステップS16においては、重なる表示部品群の表示を変更し、次のステップS18に進む。重なる表示部品群の表示変更については後に詳しく説明する。
【0042】
一方、ステップS14において、配置する表示部品群が重ならないと判定された場合は、ステップS18に進む。このステップS18においては、表示部品の表示を行う。
【0043】
次のステップS20においては、画面のサイズ又は倍率が変更されたか否かを判定する。このステップS20において、画面のサイズ又は倍率が変更されたと判定された場合は、ステップS10に戻る。一方、このステップS20において、画面のサイズ又は倍率が変更されていないと判定された場合は、ステップS20の判定を繰り返し、画面のサイズ又は倍率が変更されるまで待機する。
【0044】
次に表示部品群が重なる場合の例について説明する。
【0045】
図3には、画面40に例えば8個の表示部品42a,42b,42c,42d,42e,42f,42g,42hが画面40の横方向に並べられて表示されている初期状態が示されている。
【0046】
表示部品42a~42hは、それぞれ図形からなる画像部分44と、文字列からなる文字列部分とから構成されている。表示部品42aは、ホームを示し、表示部品42bは、アプリケーションを示し、表示部品42cは、アドレス帳を示し、表示部品42dは、ジョブを表示し、表示部品42eは、ネットワークを示し、表示部品42fは、認証/集計/権限を示し、表示部品42gは、システムを示し、表示部品42hは機械管理者を示す。表示部品42a~42hは、例えばタブボタンであり、例えば表示部品42bを指示すると、適用できるアプリケーションの一覧が画面40の下方に表れる。また、表示部品42a~42hは、図形又は記号からなる画像部分44と、文字列からなる文字列部分46とから構成されている。文字列部分46は、例えば日本語である。また、左側の7つの表示部品42a~42gは、画面40の左端を基準として予め定められた位置に配置されている。一方、右側の1つの表示部品42hは、画面40の右端を基準として予め定められた位置に配置されている。
【0047】
図4には、表示部品42a~42hの文字列部分46の表示をロシア語とした場合が示されている。表示部品42hの「機械管理者」がロシア語では長くなり、表示部品42hの文字列部分46が表示部品42gの文字列部分46と重なる。
【0048】
図5には、
図3の画面40を横方向に縮小した画面40aが示されている。表示部品42hの配置位置が画面40aの右端を基準として定められているので、表示部品42hは、表示部品42gと重なる。
【0049】
なお、
図5には、画面40を縮小した場合について説明したが、画面40を拡大した場合にも重なることがある。また、画面40のサイズ以外に画面の倍率を変更した場合にも重なることがある。このため、
図2に示したステップ20では、画面サイズ又は倍率が変更されたか否かを判定している。
【0050】
次に本発明の実施例について説明する。
【0051】
図6には、実施例1が示されている。この実施例1においては、
図5に示した縮小画面40aの表示部品42a~42gの文字列部分46を省略し、表示部品42a~42gの配列を整えたものである。これにより表示部品42hは、表示部品42gと重ならない。
【0052】
図7には、実施例2が示されている。実施例1においては、表示部品42a~42gの文字列部分46の全てを省略したが、この実施例2においては、表示部品42a~42gの一部、例えば表示部品42f,42gの文字列部分を省略し、表示部品42hと表示部品42gとが重ならないようにしている。
【0053】
図8には、実施例3が示されている。この実施例3は、右の表示部品42hの文字列部分46を省略したものである。
【0054】
図9には、実施例4が示されている。この実施例4は、実施例1に対して、例えばマウス32によりカーソルの位置を表示部品42eに合わせた場合に、表示部品42eの文字列部分46である「ネットワーク」を表示する。
【0055】
図10には、実施例5が示されている。この実施例5は、表示部品42a~42hは、タブであって、表示部品42a~42hのいずれかを選択すると、対応したページが表示されるものである。この場合、選択された表示部品42a~42hの内容がページに表示されるので、文字列部分が省略されても使用者は理解できる。例えばこの実施例5では、表示部品40eを選択しており、ネットワークの内容がページに表示されるので、「ネットワーク」という文字列部分46が省略されている。
【0056】
図11には、実施例6が示されている。この実施例6においては、使用者により文字列部分46を省略する表示部品42a~42hを選定している。情報処理装置10は、使用者認証が必要であり、使用者情報を取得する。この取得した使用者情報により省略する表示部品42a~42hを選定している。実施例6においては、表示部品42a,42c,42dの文字列部分46を省略している。使用者のよく使う機能の文字列部分を省略するようにしてもよい。よく使うかどうかは、使用頻度、使用時間、手動設定で使用等の条件により決定する。
【0057】
図12には、実施例7が示されている。この実施例7は、実施例6に対して、使用頻度、使用時間等に複数の閾値を設定して段階的に表示態様を変更するようにしたものである。即ち、使用頻度でM回(MはNよりも大きい整数)以上使用した表示部品42fについては文字列部分46の文字を全て省略し、N以上、M回未満使用した表示部品42e,42gについては文字列部分46の文字の一部を省略するようにしている。
【0058】
図13には、実施例8が示されている。この実施例8は、使用者がよく使う機能であって省略に対する優先度を付け、優先度が低いものから表示を変更するようにしたものである。即ち、表示部品42f、表示部品42g、表示部品42dの順で優先度が低いとすると、
図13(a)では、表示部品42fの文字列部分46を省略し、
図13(a)に示す状態から画面40を縮小して
図13(b)の状態にした場合は、表示部品42fに加えて表示部品42gの文字列部分46を省略し、
図13(b)に示す状態からさらに画面40を縮小して
図13(c)の状態にした場合は、表示部品42f,42gに加えて表示部品42dの文字列部分を省略する。
【0059】
図14には、実施例9が示されている。この実施例9は、使用者の種別により異なる表示変更をするようにしたものである。例えば使用者が機械管理者であれば、表示部品42fの認証/集計/権限機能及び表示部品42gのシステム機能はよく使うので、表示部品42f,42gの文字列部分46を省略する。逆に、よく使う機能以外の表示部品を省略するようにしてもよい。
【0060】
図15には、実施例10が示されている。この実施例10は、表示部品42a~42hの表示は省略せずに表示を縮小するようにしたものである。
【0061】
図16には、実施例11が示されている。この実施例11は、表示部品42a~42hの表示は省略せず拡大したものであり、表示を2段にしている。即ち、表示部品42a~42f及び42hは上段に、表示部品42gは下段にそれぞれ表示する。画面の拡大ではなく、画面を横方向に縮小した場合に2段表示するようにしてもよい。
【0062】
図17には、実施例12が示されている。この実施例12は、表示部品42a~42hの表示内容はそのままであるが、表示部品42a~42hの間隔を狭くするように配置したものである。
【0063】
なお、上記の説明においては、文字列部分46を省略の対象としているが、画像部分44を省略の対象としてもよい。
【0064】
上記実施形態において、プロセッサとは広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU:Graphics Processing Unit、ASIC:Application Specific Integrated Circuit、FPGA:Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス等)を含むものである。
【0065】
また上記実施形態におけるプロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は上記各実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0066】
10 画像処理装置
12 プロセッサ
14 メモリ
16 記憶装置
18 操作表示装置インターフェイス
20 通信インターフェイス
22 機器制御部
24 バス
26 操作表示装置
28 タッチパネル
30 ディスプレイ
32 マウス
34 ネットワーク
36 画像形成部
38 画像読取部
40 画面
40a 縮小された画面
42a~42h 表示部品
44 画像部分
46 文字列部分